JP3959894B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁継電器の断面図を図10(a)に、一部省略せる分解斜視図を図11にそれぞれ示す。電磁継電器の器体1は、上面が開口した略箱状のケース2と、ケース2の開口を塞ぐようにして、ケース2に取り付けられるベース3とで構成され、ケース2及びベース3はそれぞれ絶縁性を有する合成樹脂から形成されている。
【0003】
ベース3は、ケース2の開口を塞ぐ略矩形状の蓋板4の3辺から背板5、側壁6,7が夫々垂下され、略箱状に形成されており、蓋板4、背板5及び側壁6,7によって囲まれ、前面及び下面に開口した凹所3aが形成されている。ベース3の背板5からは略コ字状の絶縁壁8が前面側に向かって立設されており、ベース3の中央を上下に分割している。また、両側壁6,7における絶縁壁8と蓋板4との間の部位からは、ベース3の中程まで伸びる隔壁9,10がそれぞれ突設されている。尚、図10(a)中左側の側壁6に突設された隔壁9は、同図中右側の側壁7に突設された隔壁10よりも同図中上側に設けられている。
【0004】
ベース3の凹所3aには、固定接点11が設けられた固定側端子板12と、固定接点11と接離自在に接触する可動接点13が設けられた可動側端子板14とが夫々圧入固定されており、通電に応じて両接点11,13を開閉させる電磁石ブロック16が収納されている。
【0005】
固定側端子板12は、略短冊状の中央片12aと、中央片12aの一端縁から中央片12aと略直交する方向に突出するタブ端子12bと、中央片12aの他端縁からタブ端子12bと反対方向に突出する基板用端子12cとが連続一体に設けられて、略Z字状に形成されており、中央片12aにおける基板用端子12cが突出する側の面に固定接点11が固着されている。一方、可動側端子板14は、略短冊状の中央片14aと、中央片14aの一端縁から中央片14aと略直交する方向に突出するタブ端子14bと、中央片14aの他端縁からタブ端子14bと反対方向に突出する基板用端子14cとが連続一体に設けられ、略Z字状に形成されており、中央片14aには可動接点13が固着された可撓性を有する可動ばね片15が可動接点13を固定接点11と対向させてかしめ固定されている。
【0006】
ここに、ベース3の蓋板4には前面側に開放された一対の圧入溝4a,4bが形成され、側壁6,7にはそれぞれ前面側に開放された圧入溝6a,7aが形成されている。固定側端子板12は、タブ端子12bの基部を圧入溝4aに、中央片12aにおける基板用端子12cの連結部付近を圧入溝7aにそれぞれ圧入して、ベース3に圧入固定される。また、可動側端子板14は、タブ端子14bの基部を圧入溝4bに、中央片14aにおける基板用端子12cの連結部付近を圧入溝6aにそれぞれ圧入して、ベース3に圧入固定される。
【0007】
電磁石ブロック16は、略円筒状であって両端に鍔部17a,17aが設けられたコイルボビン17と、コイルボビン17における両鍔部17a,17aの間の部位に巻回されたコイル18と、略円柱状であって一端部に大径の磁極部19aが設けられコイルボビン17の筒内に挿着された鉄心19と、磁性材料から略L字状に形成されコイル18の一端面及び側面を覆い、一側片20aが鉄心19の他端部に固着された継鉄20と、略L字状であって両側片22a,22bの折曲部の内側がヒンジばね21により継鉄20の他側片20bの先端部を支点として回動自在に支持され、コイル18への通電に応じて一側片22aが鉄心19の磁極部19aに吸引又は釈放される接極子22とで構成される。
【0008】
上述のように接極子22はコイル18への通電に応じて揺動するのであるが、ベース3には接極子22の動きを可動ばね片15に伝達するためのカード23が取り付けられている。カード23は絶縁性を有する合成樹脂から形成され、略平板状であって、接極子22の側片22bと可動ばね片15との間に側片22bに対して略平行に取り付けられている。そして、カード23における側片22bと対向する面には、側片22bに穿設された一対の係合孔22c,22cとそれぞれ係合する係合突起24,24が突設され、カード23における可動ばね片15と対向する面には、可動ばね片15を押圧する突台部25が設けられ、突台部25の先端面に可動ばね片15に穿設された係合孔15dと係合する係合突起26が突設されている。
【0009】
この電磁継電器を組み立てる際は、先ず固定側端子板12及び可動側端子板14がそれぞれ圧入固定されたベース3の前面側から、凹所3a内に電磁石ブロック16を挿入して、電磁石ブロック16をベース3に取り付ける。その後、可動ばね片15の先端を固定接点11側に撓ませた状態で、カード23をベース3の前面側から接極子22の側片22bと可動ばね片15との間に挿入し、カード23の係合突起24,26をそれぞれ側片22bの係合孔22c、可動ばね片15の係合孔15dに係合させて、側片22bと可動ばね片15との間にカード23を保持させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の電磁継電器では、ベース3の凹所3a内に両端子板12,14及び電磁石ブロック16を取り付けた後、接極子22の側片22bと可動ばね片15との間にカード23を挿入している。そのため、カード23を挿入する際、図10(b)に示すように、カード23が取り付けられた状態での可動ばね片15の位置(図10(a)参照)から、カード23の両面にそれぞれ突設された突起24,26の高さ分だけ可動ばね片15を蓋板4側に撓ませる必要があった。また、カード23を挿入する際に、接極子22の側片22b及び可動ばね片15にそれぞれ穿設された係合孔22c,15dの位置が分かりにくく、カード23の組立作業性が悪いという問題があった。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、組立作業性を向上させた電磁継電器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、コイル、コイルの中心に挿入された磁性材料からなる芯部、一端が芯部の一側に結合された磁性材料からなる継鉄、及び、磁性材料から形成され継鉄の他端に揺動自在に取り付けられコイルへの通電に応じて芯部の他側に吸着される接極子を有する電磁石ブロックと、固定接点が設けられた固定接点板と、固定接点に接離自在に接触する可動接点が設けられた可撓性を有する可動接点板と、一側に開放された凹所を有し該凹所内に両接点板及び電磁石ブロックが並設されたベースと、凹所の開口側から可動接点板と接極子との間に挿入されて可動接点板と接極子との間に取り付けられ、接極子の動きを可動接点板に伝達する駆動部材とを備え、接極子と対向する駆動部材の部位に、接極子に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を設け、駆動部材と対向する可動接点板の部位に、凹所の開口側から挿入される駆動部材の両側に位置して、駆動部材の端部を間に保持する一対の保持片を可動接点板の一部を切り起こすことにより形成したことを特徴とし、凹所内に取り付けられた可動接点板と接極子との間に駆動部材を取り付ける際に、駆動部材に設けた係止部や接極子に設けた被係止部が接極子や駆動部材に干渉しないよう、可動接点板を固定接点板側に撓ませる必要があるが、駆動部材と対向する可動接点板の部位には一対の保持片が切り起こしにより形成されており、一対の保持片の間に駆動部材の端部が保持されているので、可動接点板に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を駆動部材に設けた場合に比べて、可動接点板を撓ませる量が小さくなり、組立作業を容易に行うことができる。しかも、一対の保持片の間に駆動部材を挿入すると、駆動部材は保持片によってガイドされ、駆動部材の係止部と接極子の被係止部とが凹凸係止するので、駆動部材の挿入位置を容易に見つけることができ、組立作業の作業性が向上する。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記一対の保持片の先端部の間隔を、付け根付近の間隔に比べて広げたことを特徴とし、一対の保持片の間隔は先端部が付け根付近に比べて広がっているので、可動接点板と接極子との間に駆動部材を挿入する際に、可動接点板側の駆動部材の端部が保持片の間に誘い込まれるため、駆動部材の組立作業を容易に行うことができる。
【0014】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、上記凹所の底面側と対向する接極子の部位を覆う覆い部を駆動部材に設けたことを特徴とし、駆動部材を接極子上に載置すると、駆動部材の覆い部は凹所の底面側の接極子の部位を覆っており、凹所内に最初に挿入される接極子の部位と係止しているので、駆動部材を接極子上に載置した状態で駆動部材と電磁石ブロックとを一度にベースに組み込むことができ、組立の手間を減らすことができる。
【0015】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、上記凹所の底面側及び開口側と対向する接極子の部位を夫々覆う覆い部を駆動部材に設けたことを特徴とし、駆動部材の覆い部は、凹所の底面側及び開口側の接極子の部位をそれぞれ覆っているので、駆動部材を接極子上に載置した状態が安定し、駆動部材と電磁石ブロックの組込作業を容易に行える。
【0016】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、可動接点板と対向する接極子の部位を覆う絶縁壁を駆動部材に設けたことを特徴とし、絶縁壁によって可動接点板と対向する接極子の部位が覆われているので、接極子と可動接点板との間の絶縁性能を向上させることができる。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、一面開口した略箱状であって、内部にベースを収納するケースを備え、ケースの内側面に形成された嵌合溝と凹凸嵌合する嵌合突起をベースに設けたことを特徴とし、嵌合溝と嵌合突起とを嵌合させることにより、ベースとケースとを別部材を必要とすることなく、容易に結合することができる。
【0018】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、上記各接点板が圧入固定される圧入溝をベースに設けたことを特徴とし、各接点板を圧入溝に圧入することにより、各接点板を容易にベースに固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の電磁継電器を図1乃至図6を参照して説明する。この電磁継電器の器体1は、上面が開口した略箱状のケース2と、ケース2の開口2aを塞ぐようにして、ケース2に取り付けられるベース3とで構成され、ケース2及びベース3はそれぞれ絶縁性を有する合成樹脂から形成されている。
【0020】
ベース3は、図4に示すように、ケース2の開口を塞ぐ略矩形状の蓋板4の3辺から背板5、側壁6,7が夫々垂下され、略箱状に形成されており、蓋板4、背板5及び側壁6,7によって囲まれ、前面及び下面に開口した凹所3aが形成されている。ベース3の背板5からは略コ字状の絶縁壁8が前面側に向かって立設されており、ベース3の中央を上下に分割している。また、両側壁6,7における絶縁壁8と蓋板4との間の部位からは、ベース3の中程まで伸びる隔壁9,10がそれぞれ突設されている。尚、図1中左側の側壁6に突設された隔壁9は、同図中右側の側壁7に突設された隔壁10よりも同図中上側に設けられている。
【0021】
ベース3の凹所3aには、導電材料から形成され固定接点11が設けられた固定側端子板(固定接点板)12と、導電材料から形成され固定接点11と接離自在に接触する可動接点13が設けられた可動側端子板14とが圧入固定されており、通電に応じて両接点11,13を開閉させる電磁石ブロック16が収納されている。
【0022】
固定側端子板12は、略短冊状の中央片12aと、中央片12aの一端縁から中央片12aと略直交する方向に突出するタブ端子12bと、中央片12aの他端縁からタブ端子12bと反対方向に突出する基板用端子12cとが連続一体に形成され、略Z字状に形成されており、中央片12aにおける基板用端子12cが突出する側の面に固定接点11が固着されている。
【0023】
一方、可動側端子板14は、図3(a)(b)及び図4に示すように、略短冊状の中央片14aと、中央片14aの一端縁から中央片14aと略直交する方向に突出するタブ端子14bと、中央片14aの他端縁からタブ端子14bと反対方向に突出する基板用端子14cとが連続一体に形成され、略Z字状に形成されており、中央片14aの下面には凸部14dが一対突設されている。可動接点13は、導電性を有する略短冊状の板片を折曲して略Z字状に形成された可撓性を有する可動ばね片15の一端部に固着されている。可動ばね片15の他端部には一対のかしめ孔15bが穿設されており、可動接点13を上側に向けた状態で、可動側端子板14の中央片14aに突設された凸部14dをかしめ孔15bに挿入し、凸部14dの頭をつぶすことによって可動ばね片15は可動側端子板14にかしめ固定される。ここに、可動側端子板14及び可動ばね片15から可動接点板が構成される。
【0024】
ここに、ベース3の蓋板4には前面側に開放された一対の圧入溝4a,4bが形成され、側壁6,7にはそれぞれ前面側に開放された圧入溝6a,7aが形成されており、固定側端子板12は、タブ端子12bの基部を圧入溝4aに、中央片12aにおける基板用端子12cの連結部付近を圧入溝7aにそれぞれ圧入して、ベース3に圧入固定される。また、可動側端子板14は、タブ端子14bの基部を圧入溝4bに、中央片14aにおける基板用端子12cの連結部付近を圧入溝6aにそれぞれ圧入して、ベース3に圧入固定される。このように、両端子板12,14は圧入によりベース3に固定されるので、別部材を必要とすることなく、両端子板12,14を容易に取り付けることができる。
【0025】
電磁石ブロック16は、図5に示すように、略円筒状であって両端に鍔部17a,17aが設けられたコイルボビン17と、導電材料から形成されコイルボビン17の両鍔部17aにそれぞれ圧入固定されたコイル端子27,27と、コイルボビン17における両鍔部17a,17aの間の部位に巻回され、両端がコイル端子27に突設された巻き付け片27aにそれぞれ巻き付けられたコイル18と、略円柱状であって一端部に大径の磁極部19aが設けられコイルボビン17の筒内に挿着された鉄心(芯部)19と、磁性材料から略L字状に形成されコイル18の一端面及び側面を覆い、一側片20aに設けた孔20cに鉄心19の他端部が固着された継鉄20と、継鉄20の他側片20bに突設されたかしめ突起20dが孔21a内に挿入され、かしめ突起20dの頭をつぶすことにより他側片20bにかしめ固定されるヒンジばね21と、磁性材料から略L字状に形成され両側片22a,22bの折曲部の内側がヒンジばね21により継鉄20の他側片20bの先端部を支点として回動自在に支持され、一側片22aがコイル18への通電に応じて鉄心19の磁極部19aに吸引又は釈放される接極子22とで構成される。
【0026】
上述のように接極子22はコイル18への通電に応じて揺動するのであるが、ベース3には接極子22の動きを可動ばね片15に伝達するためのカード(駆動部材)23が取り付けられている。カード23は絶縁性を有する合成樹脂から形成され、略平板状であって、接極子22の側片22bと可動ばね片15との間に側片22bに対して略平行に取り付けられている。そして、カード23における側片22bと対向する面には、側片22bに穿設された一対の係合孔22cとそれぞれ係合する係合突起24,24が突設され、カード23における可動ばね片15と対向する面には、先端面が可動ばね片15と当接する突台部25が設けられている。一方、可動ばね片15におけるカード23の突台部25と当接する当接部15cを挟んで両側の部位には、可動ばね片15の一部を切り起こすことにより、突台部25を間に保持する一対のガイド片(保持片)15aが形成されており、一対のガイド片15aの間に突台部25が保持される。尚、図1及び図2に示す電磁石ブロック16では、カード23と対向する接極子22の側片22bに、カード23に突設された係合突起24と係合する孔22cを穿設しているが、図5に示すように、カード23の係合突起24と係合する係合溝22dを接極子22の側片22bに設けても良い。
【0027】
この電磁継電器を組み立てる手順について図2を参照して簡単に説明する。先ず、固定側端子板12及び可動側端子板14がそれぞれ圧入固定されたベース3の前面側から凹所3a内に電磁石ブロック16を挿入して、電磁石ブロック16をベース3に取り付ける。この時、ベース3の絶縁壁8の両側片8a,8aが、コイルボビン17の両鍔部17a,17aに形成された溝17b,17bと係合し、継鉄20の側片20bとコイル18との間に絶縁壁8が介在するので、鉄心19、継鉄20及び接極子22とコイル18とが絶縁される。
【0028】
次に、可動ばね片15の先端を固定接点11側に撓ませた状態で、カード23をベース3の前面側から接極子22の側片22bと可動ばね片15との間に挿入し、カード23の係合突起24,24を側片22bの係合孔22c,22cと係合させ、側片22bと可動ばね片15との間にカード23を保持させる。ここで、可動ばね片15に設けられたガイド片15a,15aの間にカード23の突台部25を挿入すると、カード23はガイド片15a,15aによってガイドされ、カード23の係合突起24,24と側片22bの係合孔22c,22cとが係合するので、カード23を挿入する位置を容易に確認することができ、組立作業の作業性が向上する。また、ガイド片15a,15aの先端部の間隔は、付け根付近の間隔に比べて広くなっており、断面ハ字状に配置されているので、カード23の挿入時にカード23の突台部25がガイド片15aの間に誘い込まれるためカード23の組立作業を容易に行える。
【0029】
しかも、可動ばね片15のガイド片15a,15aでカード23の突台部25を保持しているので、従来の電磁継電器のように突台部25に係合突起を設ける必要が無く、突台部25の先端面と可動ばね片15とが当接しているから、カード23の挿入時に、カード23の接極子22側の面に突設された係合突起24の高さ分だけ可動ばね片15を撓ませれば良く、従来の電磁継電器に比べて可動ばね片15を撓ませる量が少なくなる。したがって、可動ばね片15を撓ませる力が少なくて済み、カード23の組立作業を容易に行える。
【0030】
最後に、ベース3をケース2の開口2aからケース2内部に挿入すると、ベース3の側壁6,7に突設された嵌合突起6b,7bが、ケース2の内側面に形成された嵌合溝2b,2bと凹凸嵌合して、ケース2とベース3とが結合される。このように、嵌合突起6b,7bと嵌合溝2b,2bとを凹凸嵌合させることにより、別部材を必要とすることなく、ケース2とベース3とを容易に結合することができる。この時、基板用端子12c,14c及びコイル端子27,27はケース2の底面に穿設された挿通孔(図示せず)からケース2の外部に突出する。
【0031】
この電磁継電器では、基板用端子12c,14cがコイル端子27,27と共にプリント基板に半田付けされるとともに、タブ端子12b,14bにリード線が結線されたレセプタクル端子が接続される。そして、コイル端子27,27間に電圧が印加され、コイル18に電流が流れると、接極子22の側片22aが鉄心19の磁極部19aに吸引され、接極子22が継鉄20の側片20bの先端部を支点として図1中反時計回りに回動する。この時、接極子22の回動に応じてカード23は図中上方に移動し、可動ばね片15を固定接点11側に撓ませて、可動接点13と固定接点11とを接触させる。その後、コイル18への通電を停止すると、接極子22の側片22aを吸引する力がなくなり、可動ばね片15及びヒンジばね21のばね復帰力によって、接極子22が図1中時計回りに回動し、可動接点13と固定接点11とが解離する。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態の電磁継電器を図7乃至図9を参照して説明する。本実施形態では、実施形態1の電磁継電器において、カード23におけるベース3の背板5と対向する側縁、及び、その反対側の側縁から、接極子22の側片22bにおける凹所3aの底面側及び開口側をそれぞれ覆う覆い部28を垂下すると共に、カード23におけるベース3の側壁7側の側縁から側片22bの先端面を覆う覆い部(絶縁壁)29を垂下しており、さらに覆い部29の下縁からは側壁7側に突出する舌片29aを突設している。尚、カード23以外の構成は実施形態1の電磁継電器と同様であるので、実施形態1の電磁継電器と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0033】
この電磁継電器を組み立てる手順について簡単に説明する。先ず、実施形態1と同様にして、ベース3の凹所3a内に固定側端子板12及び可動側端子板14を圧入固定する。次に図8(a)に示すように、接極子22の側片22b上にカード23を載置すると、カード23の覆い部28,29が側片22bの両側面及び先端面を覆うと共に、カード23の係合突起24と側片22bの係合溝22dとが係合して、カード23の覆い部28,29で囲まれる空間内に接極子22の側片22bが保持され、電磁石ブロック16上にカード23が取り付けられる。
【0034】
その後、図8(b)に示すように、両端子板12,14が圧入固定されたベース3の前面側から、接極子22上にカード23を載置した電磁石ブロック16を挿入すると、カード23の突台部25が可動ばね片15のガイド片15a,15aの間に挿入される。尚、突台部25における凹所3aの底面側(背板5側)の部位にはテーパ面25aが形成されているので、このテーパ面25aを利用してカード23を容易に挿入することができる。
【0035】
本実施形態では、接極子22の側片22bにおける凹所3aの底面側及び開口側の部位をそれぞれ覆う覆い部28,28をカード23に設けており、覆い部28は凹所3a内に最初に挿入される側片22bの部位と係止しているので、カード23を接極子22上に載置した状態で、カード23と電磁石ブロック16とを一度にベース3に組み込むことができる。このように、本実施形態では電磁石ブロック16とカード23とを一度にベース3に組み込んでいるので、電磁石ブロック16とカード23とを別々にベース3に組み込む場合に比べて組立作業を簡素化でき、作業性を向上させることができる。尚、本実施形態ではカード23の両側縁から覆い部28,28を垂下しており、覆い部28,28が側片22bの両側面を覆っているので、カード23を組み込む際に接極子22上でのカード23の位置が安定するが、接極子22の側片22bにおける凹所3aの底面側の部位を覆う覆い部28のみをカード23に設けるようにしても良い。
【0036】
また、カード23における側壁7と対向する側縁からは側片22bの先端面を覆う覆い部29が垂下され、覆い部29の下縁からは側壁7側に突出する舌片29aが突設されているので、覆い部29及び舌片29aにより、可動ばね片11と対向する側片22bの部位を覆っているので、可動ばね片15(すなわち可動接点11)と接極子22(すなわちコイル18)との間の絶縁距離を確保し、絶縁性を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、コイル、コイルの中心に挿入された磁性材料からなる芯部、一端が芯部の一側に結合された磁性材料からなる継鉄、及び、磁性材料から形成され継鉄の他端に揺動自在に取り付けられコイルへの通電に応じて芯部の他側に吸着される接極子を有する電磁石ブロックと、固定接点が設けられた固定接点板と、固定接点に接離自在に接触する可動接点が設けられた可撓性を有する可動接点板と、一側に開放された凹所を有し該凹所内に両接点板及び電磁石ブロックが並設されたベースと、凹所の開口側から可動接点板と接極子との間に挿入されて可動接点板と接極子との間に取り付けられ、接極子の動きを可動接点板に伝達する駆動部材とを備え、接極子と対向する駆動部材の部位に、接極子に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を設け、駆動部材と対向する可動接点板の部位に、凹所の開口側から挿入される駆動部材の両側に位置して、駆動部材の端部を間に保持する一対の保持片を可動接点板の一部を切り起こすことにより形成したことを特徴とし、凹所内に取り付けられた可動接点板と接極子との間に駆動部材を取り付ける際に、駆動部材に設けた係止部や接極子に設けた被係止部が接極子や駆動部材に干渉しないよう、可動接点板を固定接点板側に撓ませる必要があるが、駆動部材と対向する可動接点板の部位には一対の保持片が切り起こしにより形成されており、一対の保持片の間に駆動部材の端部が保持されているので、可動接点板に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を駆動部材に設けた場合に比べて、可動接点板を撓ませる量が小さくなり、組立作業を容易に行えるという効果がある。しかも、一対の保持片の間に駆動部材を挿入すると、駆動部材は保持片によってガイドされ、駆動部材の係止部と接極子の被係止部とが凹凸係止するので、駆動部材の挿入位置を容易に見つけることができ、組立作業の作業性が向上するという効果がある。
【0038】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記一対の保持片の先端部の間隔を、付け根付近の間隔に比べて広げたことを特徴とし、一対の保持片の間隔は先端部が付け根付近に比べて広がっているので、可動接点板と接極子との間に駆動部材を挿入する際に、可動接点板側の駆動部材の端部が保持片の間に誘い込まれるため、駆動部材の組立作業を容易に行えるという効果がある。
【0039】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記凹所の底面側と対向する接極子の部位を覆う覆い部を駆動部材に設けたことを特徴とし、駆動部材を接極子上に載置すると、駆動部材の覆い部は凹所の底面側の接極子の部位を覆っており、凹所内に最初に挿入される接極子の部位と係止しているので、駆動部材を接極子上に載置した状態で駆動部材と電磁石ブロックとを一度にベースに組み込むことができ、組立の手間を減らすことができるという効果がある。
【0040】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記凹所の底面側及び開口側と対向する接極子の部位を夫々覆う覆い部を駆動部材に設けたことを特徴とし、駆動部材の覆い部は、凹所の底面側及び開口側の接極子の部位をそれぞれ覆っているので、駆動部材を接極子上に載置した状態が安定し、駆動部材と電磁石ブロックの組込作業を容易に行えるという効果がある。
【0041】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、可動接点板と対向する接極子の部位を覆う絶縁壁を駆動部材に設けたことを特徴とし、絶縁壁によって可動接点板と対向する接極子の部位が覆われているので、接極子と可動接点板との間の絶縁性能が向上するという効果がある。
【0042】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、一面開口した略箱状であって、内部にベースを収納するケースを備え、ケースの内側面に形成された嵌合溝と凹凸嵌合する嵌合突起をベースに設けたことを特徴とし、嵌合溝と嵌合突起とを嵌合させることにより、ベースとケースとを別部材を必要とすることなく、容易に結合することができるという効果がある。
【0043】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、上記各接点板が圧入固定される圧入溝をベースに設けたことを特徴とし、各接点板を圧入溝に圧入することにより、各接点板を容易にベースに固定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電磁継電器の断面図である。
【図2】同上の一部省略せる分解斜視図である。
【図3】同上の可動側端子板を示し、(a)は正面図、(b)は上面図である。
【図4】同上の一部省略せる分解斜視図である。
【図5】同上の電磁石ブロックを示す分解斜視図である。
【図6】同上のケースを示す斜視図である。
【図7】実施形態2の電磁継電器の断面図である。
【図8】(a)(b)は同上の組立手順を説明する分解斜視図である。
【図9】同上のカードを示す斜視図である。
【図10】従来の電磁継電器を示し、(a)はカードが組み込まれた状態の断面図、(b)はカードを組み込む途中の状態を示す断面図である。
【図11】同上の一部省略せる分解斜視図である。
【符号の説明】
3 ベース
3a 凹所
11 固定接点
12 固定接点板
13 可動接点
14 可動接点板
15 可動ばね片
15a ガイド片
16 電磁石ブロック
22 接極子
22c 係合孔
23 カード
24 係合突起
25 突台部

Claims (7)

  1. コイル、コイルの中心に挿入された磁性材料からなる芯部、一端が芯部の一側に結合された磁性材料からなる継鉄、及び、磁性材料から形成され継鉄の他端に揺動自在に取り付けられコイルへの通電に応じて芯部の他側に吸着される接極子を有する電磁石ブロックと、固定接点が設けられた固定接点板と、固定接点に接離自在に接触する可動接点が設けられた可撓性を有する可動接点板と、一側に開放された凹所を有し該凹所内に両接点板及び電磁石ブロックが並設されたベースと、前記凹所の開口側から可動接点板と接極子との間に挿入されて可動接点板と接極子との間に取り付けられ、接極子の動きを可動接点板に伝達する駆動部材とを備え、接極子と対向する駆動部材の部位に、接極子に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を設け、駆動部材と対向する可動接点板の部位に、凹所の開口側から挿入される駆動部材の両側に位置して、駆動部材の端部を間に保持する一対の保持片を可動接点板の一部を切り起こすことにより形成したことを特徴とする電磁継電器。
  2. 上記一対の保持片の先端部の間隔を、付け根付近の間隔に比べて広げたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  3. 上記凹所の底面側と対向する接極子の部位を覆う覆い部を駆動部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  4. 上記凹所の底面側及び開口側と対向する接極子の部位を夫々覆う覆い部を駆動部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  5. 可動接点板と対向する接極子の部位を覆う絶縁壁を駆動部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  6. 一面開口した略箱状であって、内部にベースを収納するケースを備え、ケースの内側面に形成された嵌合溝と凹凸嵌合する嵌合突起をベースに設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  7. 上記各接点板が圧入固定される圧入溝をベースに設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
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