JP3957639B2 - オイルミスト検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑油が焼き付きの前後等に熱せられて発生するオイルミストを検知する光散乱式のオイルミスト検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のオイルミスト濃度や量を光学的に測定する装置としては、主に光透過吸収方式のものと光散乱式のものとの2つがある。
【0003】
光透過吸収方式のものは、図4に示すように、発光素子と受光素子とを適当な距離をおいて対向させ、素子間のオイルミストの有無を光吸収による透過光の減衰によって検知する。このため、光透過窓の汚れ等によって大きな影響を受け、汚れ等による光の減衰によって誤動作する場合がある。例えば、図5に示すように、正常な状態において、発光素子から受光素子が受ける最大受光光量のうち、20%が最大発生したオイルミストにより減衰する量であるとして、汚れ等により受光光量の10%が減衰したとすれば、もしオイルミストが全くなくとも、コンピュータ等の判断手段はオイルミストが最大発生量の50%発生したと判断してしまう。このように光透過吸収方式のものでは、わずかの汚れでも誤動作、より具体的にはオイルミストが発生していないにもかかわらず発生していると認識し誤報することにつながるため、フレッシュエアーなどによる定期的な校正やメンテナンスが必須である。
【0004】
一方、光散乱式のものは、図6に示すように、オイルミストの粒子サイズからはMIE散乱の領域で側方散乱を検知する方式が考えられている。この方式では、オイルミストが存在しない場合、原理的には発光素子から射出された光は受光素子には入射しないため、窓の汚れ等に対しては、感度の多少の変化はあるもののオイルミストの検知には影響されにくいというメリットがある。すなわち、汚れ等により受光光量の5%が減衰したとしても、オイルミストの発生量が5%下がったと検知するだけで、上述した光透過吸収方式のもののように、大幅に検知判断が狂うことはない。このように光散乱式のものは、オイルミストが導入される空間が大きく当該空間内壁で散乱された光を無視できる場合は、上述した効果を奏し得る。
【0005】
しかしながら、オイルミストが導入される空間が例えば小さなものであると、発光素子と受光素子とをほぼ90度で交叉させるため、空間内壁の散乱光等によりオイルミストが存在しない場合でも受光素子に多くのベース光(迷光)が入射し、そのベース光による出力レベルが汚れの影響で変動し、誤動作する場合がある。例えば図7に示すように、汚れが発生すると、そのことによりベース光による出力レベルが(ゼロ点)が低下するため、オイルミストによる散乱光で出力値が上がったとしてもその和が警報レベルに達せず、オイルミストの発生を失報する場合がある。したがって従来は、特許文献1に示すように、複雑な構成による補正を行っているものもある。
【0006】
さらに、前述したいずれの方式においても、発光素子と受光素子とを互いにある程度離間させなければならないため、1つのケーシングに納めようとすればケーシングが大きくなり、また別々にするとエンジン等への取付が煩雑になるうえ、発光素子と受光素子との取付位置精度の問題等も生じ得る。
【0007】
【特許文献1】
特許第3263085号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、光散乱式の特長であるオイルミストの汚れに強いという点を活かしつつ、コンパクト化が可能なオイルミスト検出装置を提供することをその主たる課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明に係るオイルミスト検出装置は、発光手段から射出された基本光を所定の検出領域に照射し、その検出領域に存在するオイルミストに前記基本光が当たって生じる反射/散乱光を受光手段で受光することによりオイルミストを検出するものであって、前記発光手段及び検出領域間に介在する第1屈折手段と、前記受光手段及び検出領域間に介在する第2屈折手段とを備えてなり、少なくともいずれかの屈折手段において前記基本光又は反射/散乱光の光軸を曲げ、前記発光手段から出る基本光の光軸と前記受光手段に導かれる反射/散乱光の光軸とが略平行となるように構成するとともに、前記各屈折手段間に遮光部材を介在させており、前記各屈折手段が1個のレンズを分割した形状をなすものであり、遮光部材がその分割面間に挟み込ませるように配置した薄肉板状をなすものであり、円筒状をなすケーシングをさらに備え、そのケーシングに前記発光手段、前記受光手段及び前記各屈折手段を内蔵していることを特徴とする。
【0010】
このようなものであれば、前記発光手段から出る基本光の光軸と前記受光手段に導かれる反射/散乱光の光軸とを略平行としているため、発光手段及び受光手段を近接配置することができるなど、光学系を含む構造のコンパクト化を図れる。さらにこのことにより、全ての部材を1つのコンパクトなケーシングに納めることも可能となるため、例えばディーゼルエンジンのクランクケースの壁に例えばただ一つの孔を設けて本装置を容易に設置することができるうえ、発光手段と受光手段とをエンジンに別々に取り付ける場合などに生じ得る位置決めに係る不具合も発生しない。
【0011】
また、コンパクト化の結果、各屈折手段が互いに近接し合うこととなった場合、第1屈折手段にはいった基本光が汚れ等による内部反射で第2屈折手段に導かれ、その光によってベース光レベルが変動するおそれがあるが、本発明によれば、遮光部材を設けているため、第1屈折手段に入った基本光が第2屈折手段に導入されることはほとんどなく、またそのことによるベース光レベルの変動も生じない。
【0012】
各屈折手段がそれぞれ1個のレンズを分割した形状、具体的には、その光軸を通る直線で半割した形状をなすものであり、遮光部材がその分割面間に挟み込ませるように配置した薄肉板状をなすものとしているので、各屈折手段と遮光部材を一体化しコンパクト化を促進したり、発光手段及び受光手段で利用できる光量を増加させたりすることができる。かかる製造方法としては、遮光部材と各屈折手段とをそれぞれ別体に設けて接合してもよいし、一体に成型するようにしてもよい。
【0013】
概略円筒形状をなすケーシングを備えてなり、そのケーシングに発光手段、受光手段及び各屈折手段を内蔵させているので、エンジンのクランクケースなどに取り付けるための好適に取り付けることができる。ケーシングの外周にねじ山を設ければ、エンジンのクランクケース等に孔をあけるだけで容易に取り付けることができる。
【0014】
一方、オイルミスト導入空間が比較的小さく、例えば基本光がその空間内壁で散乱した場合にその散乱光が無視できない大きさのベース光となる場合には、前記検出領域よりも反屈折手段側であって、第1屈折手段から前記検出領域に向かう基本光の光軸延長線と前記検出領域から第2屈折手段に向かう反射/散乱光の光軸延長線との間に、光を遮断する第2遮光部材を設けているものが好ましい。この第2遮光部材によって前記ベース光のレベルを下げることができ、汚れが生じても出力値の変動が小さくなって検出精度の向上を図れるからである。
【0015】
ベース光レベルをさらに下げ、汚れ等に起因する出力シフトをさらに低減するには、前記第2遮光部材により区成される各空間がそれぞれ光を複数回内部反射させて吸収するものであることが望ましい。
【0016】
ベース光レベルを下げるための他の実施態様としては、屈折手段に対向させて、前記検出領域の周辺部近傍に第3遮光部材を設け、その第3遮光部材により、検出領域以外の空間を前後に分割したものが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
<第1実施形態>
【0019】
本実施形態に係るオイルミスト検出装置1は、基本光LBを所定の検出領域Sに照射し、その検出領域Sに存在するオイルミストに基本光LBが当たって生じる反射/散乱光LSの強度を測定することによりオイルミストの濃度を検出するものであって、大型ディーゼルエンジン等の比較的オイルミスト発生空間が大きいものに適用される。
【0020】
具体的にこのものは、図1に示すように、前記基本光LBを発生する発光手段2と、前記反射/散乱光LSを受光する受光手段3と、前記発光手段2及び検出領域S間に介在する第1屈折手段41と、前記受光手段3及び検出領域S間に介在する第2屈折手段42と、それら屈折手段間に設けた遮光部材51と、前記各部材を収容するケーシング6とを備えている。
【0021】
各部を詳述する。
【0022】
発光手段2は、例えばLEDであり、電力を供給されることにより、ある程度波長帯域の限定された光を発生する。本実施形態では、MIE散乱理論に基づき、オイルミストの粒子径に適合する波長帯域光を発するものを用いている。もちろん、LD等他の発光手段2を用いても構わない。
【0023】
受光手段3は、本実施形態では例えばPD(フォトダイオード)であり、その受光面に受けた光の強度に応じた値の電気信号を出力するものである。もちろん例えばCCD等、他の受光手段3を用いても構わない。
【0024】
第1屈折手段41及び第2屈折手段42は、特に図2に示すように、円形凸レンズをその光軸(中心)を通る直線で半割した半円形状をなすものである。そして薄肉板状をなす遮光部材51をその半割面間に挟み込ませるように配置して、これら第1屈折手段41、第2屈折手段42及び遮光部材51を一体化し、輪郭円形状をなすレンズユニットRUとしている。
【0025】
ケーシング6は、先端面を開口させた概略円筒形状をなすもので、外周にねじ山を設けた周壁61と、その周壁61の基端近傍内部にケーシング主軸6Lと直交させて配置した支持板62と、前記周壁61の先端近傍内部にケーシング主軸6Lと直交させて配置した窓板63と、前記支持板62及び窓板63間に配置され、その間の空間を2分する内部仕切り板64とを備えてなる。前記支持板62は、前記発光手段2の発光面及び受光手段3の受光面が、ケーシング主軸6Lと垂直となるように、なおかつそれらがケーシング主軸6Lに対して互いに対称位置となるように、発光手段2と受光手段3とを支持するものである。窓板63には、前記発光面及び受光面に対応する位置に光通過用の貫通窓63aを設けてある。内部仕切り板64は、前記周壁61、支持板62、窓板63によって囲まれる空間を、発光手段2及び受光手段3を収容する対称な2つの収容空間に分離するもので、ケーシング主軸6Lに沿うように横架させてある。
【0026】
また、周壁61の内径は前記レンズユニットRUの外径よりも若干大きく設定してあり、周壁61先端部であって窓板63の外側に前記レンズユニットRUを嵌め込んで固定してある。
【0027】
さらに本実施形態では、前記発光手段2への電力供給や受光手段3の出力の増幅、あるいは発光周期と受光周期との同期制御等を行うための図示しない制御部を設け、この制御部を前記ケーシング6の基端側に連設した制御部ケーシング6Aに収容している。
【0028】
かかるオイルミスト検出装置1は、前記周壁61の外周に設けたねじ山を利用して、エンジンクランクケース等の所要部位に装着される。
【0029】
次にこのオイルミスト検出装置1の動作を以下に説明する。
【0030】
発光手段2から射出された基本光LBは、若干拡がりながらケーシング主軸6Lと略平行な向きに進行する。そして貫通窓63aを通過した後、第1屈折手段41で光軸を曲げられるとともに略平行化され、当該第1屈折手段41の焦点近傍に設定してある検出領域Sに照射される。
【0031】
その基本光LBが検出領域Sでオイルミストにあたって反射/散乱し生じた反射/散乱光LSのうち、第2屈折手段42に到達したものは、そこでその光軸LSCがケーシング主軸6Lと略平行となるように屈折し、受光手段3の受光面に集光される。なお、本実施形態において、検出領域Sに入射する基本光LBの光軸LBCと、検出領域Sで散乱し第2屈折手段42に向かって進む反射/散乱光LSの光軸LSCとのなす角度が90度よりも小さくなるようにしてある。
【0032】
そして受光手段3が、受けた反射/散乱光LSの強度に応じた値の電気信号を出力する。この信号は前記制御部で増幅され、その増幅された値に基づいて、前記検出領域Sに存在するオイルミストの濃度判定が行われることとなる。
【0033】
しかして本実施形態によれば、前記発光手段2から出る基本光LBの光軸と前記受光手段3に導かれる反射/散乱光LSの光軸とが略平行となるように構成しているため、発光手段2及び受光手段3を近接配置することができるなど、光学系を含む構造のコンパクト化を図れる。また、ケーシング6を円筒形状とするとともに、その内部に発光手段2、受光手段3、屈折手段41、42等を一体に収容しているため、ディーゼルエンジンのクランクケースの壁に例えばただ一つの孔を設けて本装置1を容易に設置することができるうえ、発光手段2と受光手段3とをエンジンに別々に取り付ける場合などに生じ得る位置決めに係る不具合も発生しない。
【0034】
さらに、オイルミストにより屈折手段の表面に汚れが付着し内部反射が生じても、遮光部材51により光が遮断されるため、第1屈折手段41に入った基本光LBが内部反射により第2屈折手段42に導入されることはほとんどなく、またそのことによるベース光レベルの変動も生じない。もちろん、汚れが無い場合でもレンズ表面での反射によるベース光の第2屈折手段42側への導入をこの遮光部材51により防止することができる。
【0035】
また、各屈折手段41、42を半円形状のレンズにし、円筒形状のケーシング6内に略隙間なく嵌合させているため、それぞれを独立した円形状のレンズとした場合に比べ、コンパクトな構成で、利用できる光量が増加し、大きな感度を得ることができる。
【0036】
なお、本実施形態ではオイルミスト発生空間が大きいため、検出領域Sを通過した基本光LBがオイルミスト発生空間6の内壁で反射/散乱し発生した迷光はほとんど無視できるレベルであり、そのことによるベース光レベルの変動やそれに起因する濃度検出誤差はやはり無視できる。
【0037】
<第2実施形態>
【0038】
本実施形態にかかるオイルミスト検出装置1は、小型ディーゼルエンジン等比較的オイルミスト発生空間が小さいものに適用されるもので、検出領域Sを通過した基本光LBがオイルミスト発生空間の内壁で反射/散乱し発生したベース光が無視できないレベルとなるものに対し、有効なものである。なお、この第2実施形態において前記第1実施形態に対応する部材には同一の符号を付すこととする。
【0039】
このものは、前記第1実施形態における構成に加え、図3に示すように、前記ケーシング6の先端から更に連続して設けた第2ケーシング6Bを備えてなる。
【0040】
第2ケーシング6Bは、前記ケーシング6と略同径の概略円筒状をなすもので、先端面は封止してあり、内部にオイルミストを導くオイルミスト導入ポート(図示しない)と、外部へオイルミストを排出するオイルミスト排出ポート(図示しない)とを備えてなる。このオイルミスト導入ポート及びオイルミスト排出ポートは、例えば第2ケーシング6B内に形成される検出領域Sの近傍に設けてある。
【0041】
また、この第2ケーシング6B内部における前記検出領域Sよりも前方、すなわち反屈折手段側であって、第1屈折手段41から前記検出領域Sに向かう基本光LBの光軸延長線と前記検出領域Sから第2屈折手段42に向かう反射/散乱光LSの光軸延長線との間に第2遮光部材52を設けている。この第2遮光部材52は、板状をなすもので、検出領域Sの前方から第2ケーシング6B先端内面に亘って設けてあり、第2ケーシング6Bの先端側を略主軸6Lに沿った縦方向に二分して2つの空間6a、6bを形成している。さらに、第2ケーシング6Bの先端部内面は、先端に行くにつれて徐々にその断面積が小さくなるテーパ面にしてあって、前記第2遮光部材52によって区成される各空間6a、6bが、内部に導入された光を多数回内部反射させて吸収する黒体空洞としての機能を奏するように構成している。
【0042】
さらにこの第2ケーシング6B内部における検出領域Sに対応する部位には、ケーシング主軸6Lに直交させて第3遮光部材53を設けている。この第3遮光部材53は、中央には例えば楕円状のスリット53aを形成したもので、このスリット53aを含む前後に前記検出領域Sが形成されるように設定してある。このスリット53aは、基本光がLBが直接的に遮光部材53に当たり散乱光を生じることがないように余裕をもって形成されている。
【0043】
しかしてこのようなものであれば、小型ディーゼルエンジン等比較的オイルミスト発生空間が小さいものであっても、第2ケーシング6Bによって光が遮断されるため、オイルミスト発生空間内壁に基本光LBが当たることによる反射散乱は生じず、他の迷光の影響も無視できる。さらに、第2ケーシング6B内においては、第2遮光部材52によって、発光手段2からの光と受光手段3に入る光とが遮断され、しかも前記各空間6a、6bそれぞれが独立した黒体空洞を形成することから、遮断した光のほとんどが黒体空洞効果で吸収される。加えて、第3遮光部材53により屈折部材41、42でのレンズ収差や散乱で拡がる光をもカットできる。
【0044】
このため、背景の散乱光がほとんど無視できるレベルのものとなり、ベース光による出力シフトを抑止できるので、汚れが発生しても複雑な補正等を必要とせず、信頼性の高い安価でコンパクトなものとすることができる。
【0045】
なお、本発明は前記各実施形態に限られるものではない。
【0046】
各屈折手段は独立したレンズであってももちろん構わない。また前記実施形態のように、各屈折手段で対称に基本光及び反射/散乱光の光軸をそれぞれ曲げる必要はなく、いずれか一方のみの光軸を曲げるなど、非対称であってもよい。要は、前記発光手段から出る基本光の光軸と前記受光手段に導かれる反射/散乱光の光軸とが、コンパクト化を促進できる程度に略平行となればよい。
【0047】
その他本発明は、上記図示例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、前記発光手段から出る基本光の光軸と前記受光手段に導かれる反射/散乱光の光軸とを略平行としているため、発光手段及び受光手段を近接配置することができるなど、光学系を含む構造のコンパクト化を図れる。さらにこのことにより、全ての部材を1つのコンパクトなケーシングに納めることも可能となるため、例えばディーゼルエンジンのクランクケースの壁に例えばただ一つの孔を設けて本装置を容易に設置することができるうえ、発光手段と受光手段とをエンジンに別々に取り付ける場合などに生じ得る位置決めに係る不具合も発生しない。
【0049】
また、コンパクト化の結果、各屈折手段が互いに近接し合うこととなった場合、第1屈折手段にはいった基本光が汚れ等による内部反射で第2屈折手段に導かれ、その光によってベース光レベルが変動するおそれがあるが、本発明によれば、遮光部材を設けているため、第1屈折手段に入った基本光が第2屈折手段に導入されることはほとんどなく、またそのことによるベース光レベルの変動も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるオイルミスト検出装置の内部構造を示す模式的縦端面図。
【図2】同実施形態におけるレンズユニットを示す正面図。
【図3】本発明の第2実施形態におけるオイルミスト検出装置の内部構造を示す模式的縦端面図。
【図4】従来の光透過吸収式オイルミスト検出装置の検出原理を説明する原理説明図。
【図5】従来の光透過吸収式オイルミスト検出装置における不具合を説明する不具合説明図。
【図6】従来の光散乱式オイルミスト検出装置の検出原理を説明する原理説明図。
【図7】従来の光散乱式オイルミスト検出装置における不具合を説明する不具合説明図。
【符号の説明】
1・・・オイルミスト検出装置
2・・・発光手段
3・・・受光手段
41・・・第1屈折手段
42・・・第2屈折手段
51・・・遮光部材
52・・・第2遮光部材
53・・・第3遮光部材
53a・・・スリット
6・・・ケーシング
6a、6b・・・空間
LB・・・基本光
LS・・・反射/散乱光
LBC・・・基本光光軸
LSC・・・反射/散乱光光軸
S・・・検出領域

Claims (5)

  1. 発光手段から射出された基本光を所定の検出領域に照射し、その検出領域に存在するオイルミストに前記基本光が当たって生じる反射/散乱光を受光手段で受光することによりオイルミストを検出するものであって、
    前記発光手段及び検出領域間に介在する第1屈折手段と、前記受光手段及び検出領域間に介在する第2屈折手段とを備えてなり、少なくともいずれかの屈折手段において前記基本光又は反射/散乱光の光軸を曲げ、前記発光手段から出る基本光の光軸と前記受光手段に導かれる反射/散乱光の光軸とが略平行となるように構成するとともに、前記各屈折手段間に遮光部材を介在させており、
    前記各屈折手段が1個のレンズを分割した形状をなすものであり、遮光部材がその分割面間に挟み込ませるように配置した薄肉板状をなすものであり、
    円筒状をなすケーシングをさらに備え、そのケーシングに前記発光手段、前記受光手段及び前記各屈折手段を内蔵しているオイルミスト検出装置。
  2. 前記ケーシングの外周にねじ山を設けている請求項記載のオイルミスト検出装置。
  3. 前記検出領域よりも反屈折手段側であって、第1屈折手段から前記検出領域に向かう基本光の光軸延長線と前記検出領域から第2屈折手段に向かう反射/散乱光の光軸延長線との間に、光を遮断する第2遮光部材を設けていることを特徴とする請求項1又は2記載のオイルミスト検出装置。
  4. 前記第2遮光部材により区成される各空間がそれぞれ光を複数回内部反射させて吸収するものであることを特徴とする請求項記載のオイルミスト検出装置。
  5. 前記検出領域の周辺部近傍に、屈折手段に対向させて第3遮光部材を設け、その第3遮光部材により、検出領域以外の空間を前後に分割していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のオイルミスト検出装置。
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