JP3956464B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の像担持体に形成された各色のトナー像を中間転写ベルトまたは用紙搬送ベルトに支持された被記録体上に重ねて転写するタンデム型の画像形成装置に関し、特に、各色のトナー像の主走査方向または副走査方向の位置ずれまたは記録方向(主走査方向の傾き角、すなわち主走査ラインの回転角)を補正するために、各色の位置検出用画像を用いて前記位置ずれまたは主走査ラインの回転角を検出する機能を有する画像形成装置に関する。
このような画像形成装置はカラー複写機やカラープリンタ等で使用される。
【0002】
【従来の技術】
図20は本発明が適用される画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部の斜視図の1例である。図21は前記図20に示すデジタルカラー複写機の要部の正面図である。
図20、図21において、デジタルカラー複写機Fは、図示しないイメージスキャナ部で読み取られたR(赤色),G(緑色),B(青色)の画像データが入力される書込駆動信号出力装置Dを有している。書込駆動信号出力装置Dは、マイコン、メモリ等によって構成され、入力される前記R,G,Bの画像データをY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)のデジタル画像信号に変換して、所定のタイミングで、4色の各トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukに出力する機能を有している。前記トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の各色のトナー像を形成する装置である。
前記Yのトナー像形成装置Uyは、像担持体01y、その周囲に配置された潜像書込装置ROSy、現像装置02y、クリーナ03y、帯電器04y等を有している。
他の前記トナー像形成装置Um,Uc,Ukもそれぞれ前記Yのトナー像形成装置Uyと同様に構成されている。
【0003】
前記トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukは、前記書込駆動信号出力装置Dから入力された前記Y,M,C,Kの各色のデジタル画像信号に応じて潜像書込装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkを駆動し、帯電器04y,04m,04c,04kにより一様に帯電された像担持体01y,01m,01c,01kに静電潜像を書き込む。
像担持体01y,01m,01c,01kの前記静電潜像は現像装置02y,02m,02c,02kによりトナー像に現像される。
【0004】
図22は前記デジタルカラー複写機Fの前記トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukの詳細説明図である。なお、前記図20の各トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Uk、各像担持体01y,01m,01c,01k、各潜像書込装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSk、各現像装置02y,02m,02c,02k、各クリーナ03y,03m,03c,03k、および各帯電器04y,04m,04c,04k等は、同様に構成されているので、図22〜図24においては、トナー像形成装置U、像担持体01、潜像書込装置ROS、現像装置02、クリーナ03、帯電器04として説明する。
【0005】
前記図20において、前記像担持体01y,01m,01c,01kの下側にはベルトモジュールが配置されている。ベルトモジュールは、駆動ロール06、回転軸の傾きを調節することによりベルトの幅方向の位置を制御するステアリングロール07、複数のアイドラロール08、および内側2次転写ロール09と、これらのロール06〜09によって支持されたベルトBとを有している。前記ステアリングロール07はテンションロール兼用のロールである。
前記ベルトBは中間転写ベルトの場合または、用紙を吸着して搬送する用紙搬送用のベルトの場合があるが、ここでは中間転写ベルトの場合について説明する。
図21において前記各像担持体01y,01m,01c,01kとベルトBとが接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3k,にはそれぞれ前記図22に示す1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kが配置されている。また、前記内側2次転写ロール09に対向して外側2次転写ロール010が配置されており、前記両ロール09および010により2次転写器011が構成されている。前記外側2次転写ロール010および前記ベルトBの接触領域により2次転写領域Q4が形成されている。
【0006】
前記各像担持体01y,01m,01c,01kに形成される各色のトナー像は前記各1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3k,において前記ベルトB上に順次重ねて転写されるが、像担持体01y,01m,01c,01kの画像書込タイミングはY,M,C,Kの各トナー像のベルトB上の位置が一致するように定められている。
前記各色のトナー像が重ねて転写されたベルトBは、2次転写領域Q4において被記録体に2次転写される。
【0007】
図23は前記図22に示す像担持体01を走査するROSと書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dkの説明図である。
図22、図23において、像担持体01に静電潜像を書込む潜像書込用のレーザ光Lを照射する潜像書込装置ROSは、レーザダイオードLD、回転多面鏡すなわちポリゴンミラーP(図23参照)等を有している。
前記レーザダイオードLDから出射したレーザ光Lは、回転する前記像担持体01の表面を主走査方向(像担持体01の軸方向)に走査するようになっている。像担持体01の端部には光センサにより構成されたビーム位置検出センサ(ビーム位置検出手段)SN3が設けられており、このビーム位置検出センサSN3の出力するビーム位置検出信号SN3a(図23参照)によって各主走査ライン分の潜像書込信号の出力タイミングが決定される。
【0008】
前記図20、図21に示すような複数のトナー像を順次中間転写用のベルトBに重ねて転写する多重転写式のデジタルカラー複写機(画像形成装置)Fにおいては、ベルトB上での各色のトナー像の主走査方向および副走査方向の書込開始位置がずれると色ずれが生じて画質が低下してしまう。
そこで、ベルトB上でのY,M,C,Kの各色のトナー像の主走査方向および副走査方向の書込開始位置を揃えるためには、ベルトB上に各色のトナー像が重ねて1次転写される1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3k,へ搬送されるベルトBのタイミングに合わせて、像担持体01y,01m,01c,01kへの潜像書込装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの潜像書込タイミングを調整する必要がある。
【0009】
従来、前記書込開始位置ずれまたは色ずれ等を防止するため、前記各トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukで形成した画像位置検出用のパターン像を画像位置検出用のセンサSN1,SN1′(図20、図21参照)を用いて検出し、各色のずれ量を計算した後、そのずれ量分を各色のトナー像形成装置で補正する技術が知られている。
前記従来技術では、潜像書込タイミングを調整するのに必要な、画像位置検出用のパターン像の位置を検出するため図20に示すように、前記ベルトBの前記トナー像形成装置Ukの下流側の位置にはベルトBの幅方向(X方向)両側にそれぞれ画像位置センサSN1,SN1′が配置されている。
この画像位置センサSN1,SN1′は、ジャム発生時や装置内部の規定値以上の温度変化が生じた時等にトナー像形成装置Uy,Um,Uc,UkからベルトBに転写された位置検出用画像を読み取るためのセンサで、その検出信号はコントローラCに入力されている。コントローラCは、入力信号から各色の画像のずれを算出する部分である。
【0010】
図24は前記位置検出用画像の例を示す図で、図24AはベルトBの移動方向(副走査方向)Yに一定の間隔で記録され且つ主走査方向(ベルトBの幅方向)Xに延びる各色の線により構成される位置検出用画像(副走査方向書込位置検出パターン)の例であり、図24Bは副走査方向に延びる各色の線により構成される位置検出用画像(主走査方向書込位置検出用画像)の例である。
図24Aの位置検出用画像ではY,M,C,Kの各色の線を例えば1mm間隔となるように記録し、それらの実際の間隔のバラツキを前記画像位置センサSN1,SN1′(図20参照)で検出、演算することにより、形成画像の色ずれ量を検出することができる。これによりトナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukにおける副走査方向Yの記録開始のタイミングを調節することができる。
【0011】
また、前記図24Bの位置検出用画像では、Y,M,C,Kの各色の線を例えば副走査方向Yに延びる一直線となるように記録し、それらの実際の各色線の主走査方向(ベルトBの幅方向)Xの位置のバラツキを前記画像位置センサSN1,SN1′(図20参照)で検出することにより、トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukにおける主走査方向Xの記録開始のタイミングを調節することができる。
前記図24Bに示す主走査方向の画像書出位置を検出するための位置検出用画像を検出する画像位置センサSN1,SN1′は、主走査方向に所定長さを有するラインセンサまたはエリアセンサを使用する必要があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
また、前記位置検出用画像のパターンや画像位置センサの従来技術として、次の技術(J01)〜(J03)が知られている。
(J01)特開平6−118735号公報記載の技術
この公報には2個の画像位置センサを用いて3組の山型マーク(主走査方向に離れて配置された2本の線分が交わる形状のマーク)KK,MM,KMの通過時間を検出し、レジストレーション補正を行う技術が記載されている。
(前記(J01)の問題点)
しかしながらこの(J01)技術は2個の画像位置センサを使用する必要があるので、コストがかかる。また、2個の画像位置センサの相対位置補正が必要であり、相対位置補正作業が面倒である。
【0013】
(J02)特開平7−72698号公報記載の技術
この公報にはROSをベルト上で走査させ、V字型または山型の位置合わせマーク(主走査方向に離れて配置された2本の線分が交わる形状のマーク)の反射光を検出し、その検出信号によりベルトの位置補正を行う技術が記載されている。
(前記(J02)の問題点)
この公報記載の技術はベルトの取付作業を行うときのベルトの位置補正技術であり、書込開始位置の位置ずれを検出する技術ではない。
【0014】
(J03)特開平1−141746号公報記載の技術
この公報にはマーク読取手段を、ベルトに転写された主走査成分と副走査成分からなるレジストレーションマークに対して所定の傾きを持って直線状に交差配置することにより、単一の直線状の画像位置センサで読み取る技術が記載されている。
(前記(J03)の問題点)
直線状の画像位置センサが一定の長さを検知できる性能を有している必要があり、画像位置センサが大きく且つコストが高いという問題点がある。
【0015】
本発明は、前述の事情に鑑み、像担持体および現像ロール等により構成される複数のトナー像形成装置により形成されるトナー像をベルトまたはベルトにより搬送される被記録体に重ねて転写する画像形成装置において、次の記載内容を課題とする。
(O01)複数の各トナー像形成装置により形成してベルト表面側(すなわち、ベルト表面または被記録体表面)に転写した位置検出用画像の位置を、構成が簡素で低コストの画像位置センサにより検出できるようにすること。
(O02)主走査方向の所定の1か所を通過する前記位置検出用画像を検出することにより位置検出用画像の主走査方向の位置を検出できるようにすること。
(O03)主走査方向の所定の1か所を通過する前記位置検出用画像を検出することにより位置検出用画像の副走査方向の位置を検出できるようにすること。
【0016】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0017】
(第1発明)
前記課題を解決するために、本発明の第1発明の画像形成装置は、次の要件(A01)〜(A 013 ),(A 015 ),(A 016 ),(A 019 ),(A 020 を備えたことを特徴とする、
(A01)回転移動する表面にトナー像が形成される複数の像担持体(16y,16m,16c,16k)、
(A02)前記複数の各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面をそれぞれ一様に帯電させる各帯電器(17y,17m,17c,17k)、
(A03)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面にそれぞれ静電潜像を書き込む各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)、
(A04)前記各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面に形成された静電潜像をそれぞれトナー像に現像する各現像装置(18y,18m,18c,18k)、
(A05)前記複数の各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)を順次通過するベルト(B)、
(A06)前記各転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)において前記各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面のトナー像をそれぞれベルト(B)表面側に転写する転写器(T1y,T1m,T1c,T1k)、
(A07)1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する副走査方向書込開始位置記憶手段(D1)、
(A08)各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する主走査方向書込開始位置記憶手段(D5)、
(A09)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向(Z)の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記複数の各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)に書込駆動信号を出力する各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)、
(A010)前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を形成するための位置検出用画像データを記憶する位置検出用画像データ記憶手段(C1)、
(A011)所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)に出力する位置検出用画像データ出力手段(C2)、
(A012)前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体(16y,16m,16c,16k)上に形成され且つ前記ベルト(B)表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を検出する画像位置センサ(SN1)、
(A013)前記画像位置センサ(SN1)の検出信号に応じて算出される前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の主走査方向(X)の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C5)、
(A 019 )前記副走査方向(Z)に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )により形成された前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )、
(A015)前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に転写された前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する前記画像位置センサ(SN1)、
(A016)前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の2本の線分(Y 1 ,Y 2 ),(M 1 ,M 2 ),(C 1 ,C 2 ),(K 1 ,K 2 の検出位置の副走査方向(Z)の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の主走査方向(X)の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する前記主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C5)
(A 020 )前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )の位置検出信号から前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の回転角を算出する位置検出用画像回転角算出手段(C 8 )。
【0018】
前記本発明において、「ベルト(B)」としては中間転写ベルト(B)または用紙搬送ベルトを採用することができる。中間転写ベルト(B)の場合には像担持体(16y,16m,16c,16k)上のトナー像はベルト(B)に転写され、その転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)は1次転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)である。また、ベルトが用紙搬送ベルトの場合には像担持体(16y,16m,16c,16k)上のトナー像は、ベルト(B)により搬送される用紙に転写される。
【0019】
(第1発明の作用)
前記構成を備えた第1発明の画像形成装置では、各帯電器(17y,17m,17c,17k)は、前記複数の各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面をそれぞれ一様に帯電させる。
副走査方向書込開始位置記憶手段(D1)は、1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する。主走査方向書込開始位置記憶手段(D5)は、各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する。各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)はそれぞれ、入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向(Z)の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)に書込駆動信号を出力する。
各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)は入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面にそれぞれ静電潜像を書き込む。各現像装置(18y,18m,18c,18k)は、前記各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面に形成された静電潜像をそれぞれトナー像に現像する。したがって、複数の像担持体(16y,16m,16c,16k)の各回転移動する表面にはトナー像が形成される。
ベルト(B)は、前記複数の各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)を順次通過する。転写器(T1y,T1m,T1c,T1k)は、前記各転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)において前記各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面のトナー像をそれぞれベルト(B)表面側に転写する。
【0020】
位置検出用画像データ記憶手段(C1)は、前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を形成するための位置検出用画像データを記憶する。前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)は、前記副走査方向(Z)に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 を有する。
位置検出用画像データ出力手段(C2)は、所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)に出力する。
各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)はそれぞれ、入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向(Z)の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)に書込駆動信号を出力する。
したがって、複数の像担持体(16y,16m,16c,16k)の各回転移動する表面にはトナー像(前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体(16y,16m,16c,16k)上に形成され且つ前記ベルト(B)表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk))が形成される。
【0021】
前記画像位置センサ(SN1)は、前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に転写された前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する。したがって、画像位置センサ(SN1)は、前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の前記副走査方向(Z)に離れた位置で互いに傾斜して配置された2本の線分(Y 1 ,Y 2 ),(M 1 ,M 2 ),(C 1 ,C 2 ),(K 1 ,K 2 が通過する時刻を検出する。
前記主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C5)は、前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の2本の線分(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2),(K1,K2)の検出位置の副走査方向(Z)の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の主走査方向(X)の実際の位置と主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する。
位置検出用画像回転角算出手段(C 8 )は、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )の位置検出信号から前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の回転角を算出する。
したがって、前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出することにより、前記主走査方向(X)の画像位置ずれ量を検出することができる。前記1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する画像位置センサ(SN1)は、複数の画像位置センサまたはCCDなどの面積センサを必要とせず、1個の画像位置センサ(SN1)のみで画像位置ずれ量を検出することができる。したがって、画像形成装置の製造コストを低減させることができる。
【0022】
(第2発明)
また、本発明の第2発明の画像形成装置は、次の要件(B01)〜(B016)を備えたことを特徴とする、
(B01)回転移動する表面にトナー像が形成される複数の像担持体(16y,16m,16c,16k)、
(B02)前記複数の各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面をそれぞれ一様に帯電させる各帯電器(17y,17m,17c,17k)、
(B03)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面にそれぞれ静電潜像を書き込む各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)、
(B04)前記各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面に形成された静電潜像をそれぞれトナー像に現像する各現像装置(18y,18m,18c,18k)、
(B05)前記複数の各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)を順次通過するベルト(B)、
(B06)前記各転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)において前記各像担持体(16y,16m,16c,16k)表面のトナー像をそれぞれベルト(B)表面側に転写する転写器(T1y,T1m,T1c,T1k)、
(B07)1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する副走査方向書込開始位置記憶手段(D1)、
(B08)各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する主走査方向書込開始位置記憶手段(D5)、
(B09)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向(Z)の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記複数の各潜像書込装置(ROSy,ROSm,ROSc,ROSk)に書込駆動信号を出力する各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)、
(B010)前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を形成するための位置検出用画像データを記憶する位置検出用画像データ記憶手段(C1)、
(B011)所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置(Dy,Dm,Dc,Dk)に出力する位置検出用画像データ出力手段(C2)、
(B012)前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体(16y,16m,16c,16k)上に形成され且つ前記ベルト(B)表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)を検出する画像位置センサ(SN1)、
(B013)前記画像位置センサ(SN1)の検出信号に応じて算出される前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の副走査方向(Z)の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C4)、
(B014)前記副走査方向(Z)に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )により形成された前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)、
(B015)前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に転写された前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する前記画像位置センサ(SN1)、
(B016)前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の2本の線分(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2),(K1,K2)の検出位置の副走査方向(Z)の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の副走査方向(Z)の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する前記副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C4)
(B 017 )前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )の位置検出信号から前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の回転角を算出する位置検出用画像回転角算出手段(C 8 )。
【0023】
(第2発明の作用)
前記構成を備えた第2発明の画像形成装置では、前記副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C4)は、前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 の検出位置の副走査方向(Z)の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の副走査方向(Z)の実際の位置と副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する。また、位置検出用画像回転角算出手段(C 8 )は、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )の位置検出信号から前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の回転角を算出する。
したがって、前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出することにより、前記副走査方向(Z)の画像位置ずれ量を検出することができる。前記1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する画像位置センサ(SN1)は、複数の画像位置センサ(SN1)を必要とせず、1個の画像位置センサ(SN1)のみで画像位置ずれ量を検出することができる。したがって、画像形成装置の製造コストを低減させることができる。
【0024】
(第3発明)
前記課題を解決するために、本発明の第3発明の画像形成装置は、
回転移動する表面にトナー像が形成される複数の像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )と、
前記複数の各像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )表面をそれぞれ一様に帯電させる各帯電器(17 y ,17 m ,17 c ,17 k )と、
入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )表面にそれぞれ静電潜像を書き込む各潜像書込装置(ROS y ,ROS m ,ROS c ,ROS k )と、
前記各像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )表面に形成された静電潜像をそれぞれ トナー像に現像する各現像装置(18 y ,18 m ,18 c ,18 k )と、
前記複数の各像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域(Q 3y ,Q 3m ,Q 3c ,Q 3k )を順次通過するベルト(B)と、
前記各転写領域(Q 3y ,Q 3m ,Q 3c ,Q 3k )において前記各像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )表面のトナー像をそれぞれベルト(B)表面側に転写する転写器(T 1y ,T 1m ,T 1c ,T 1k )と、
1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する副走査方向書込開始位置記憶手段(D 1 )と、
各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する主走査方向書込開始位置記憶手段(D 5 )と、
入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向(Z)の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記複数の各潜像書込装置(ROS y ,ROS m ,ROS c ,ROS k )に書込駆動信号を出力する各書込駆動信号出力装置(D y ,D m ,D c ,D k )と、
前記ベルト(B)表面または前記ベルト(B)表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )を形成するための位置検出用画像データを記憶する位置検出用画像データ記憶手段(C 1 )と、
所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置(D y ,D m ,D c ,D k )に出力する位置検出用画像データ出力手段(C 2 )と、
前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体(16 y ,16 m ,16 c ,16 k )上に形成され且つ前記ベルト(B)表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )を検出する画像位置センサ(SN 1 )と、
前記副走査方向(Z)に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )により形成された前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )と、
を有し、前記画像位置センサ(SN 1 )の検出信号に応じて算出される前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の主走査方向(X)の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )の位置検出信号から前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の回転角、および、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の3本の線分(Y 1 ,Y 2 ),(M 1 ,M 2 ),(C 1 ,C 2 ),(K 1 ,K 2 )の検出位置の副走査方向(Z)の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の副走査方向(Z)の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量、の少なくとも1つを算出することを特徴とする。
【0025】
(第3発明の作用)
前記構成を備えた第3発明の画像形成装置では、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分(Y 1 ,Y 0 ,Y 2 ),(M 1 ,M 0 ,M 2 ),(C 1 ,C 0 ,C 2 ),(K 1 ,K 0 ,K 2 )の検出信号に基づいて、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の主走査方向(X)の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の回転角、および、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の副走査方向(Z)の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量、の少なくとも1つが算出される。
したがって、前記位置検出用画像(P y ,P m ,P c ,P k )の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出することにより、主走査方向(X)の画像位置ずれ量、回転角、前記副走査方向(Z)の画像位置ずれ量の少なくとも1つを検出することができる。前記1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する画像位置センサ(SN 1 )は、複数の画像位置センサ(SN 1 )を必要とせず、1個の画像位置センサ( SN 1 )のみで画像位置ずれ量を検出することができる。したがって、画像形成装置の製造コストを低減させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)
本発明の実施の形態1の画像形成装置は、前記本発明の画像形成装置において、次の要件(A017)を備えたことを特徴とする、
(A017)前記画像位置センサ(SN1)の検出信号に応じて前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の副走査方向(Z)の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C4)。
【0027】
(発明の実施の形態1の作用)
前記構成を備えた本発明の実施の形態1の画像形成装置では、前記副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C4)は、前記画像位置センサ(SN1)の検出信号に応じて前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の副走査方向(Z)の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する。
【0031】
(発明の実施の形態2
本発明の実施の形態2の画像形成装置は、前記本発明の画像形成装置において、次の要件(A021)を備えたことを特徴とする、
(A021)前記位置検出用画像回転角算出手段(C8)により検出された前記回転角に基づいて前記回転角が0の場合の前記少なくとも3本の線分(Y1,Y0,Y2),(M1,M0,M2),(C1,C0,C2),(K1,K0,K2)の位置である3本の仮想線分(Y1′,Y0′,Y2′),(M1′,M0′,M2′),(C1′,C0′,C2′),(K1′,K0′,K2′)の副走査方向(Z)の位置を算出し、前記仮想線分(Y1′,Y0′,Y2′),(M1′,M0′,M2′),(C1′,C0′,C2′),(K1′,K0′,K2′)の算出位置に基づいて前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の主走査方向(X)の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する前記主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C5)。
【0032】
(発明の実施の形態2の作用)
前記構成を備えた本発明の実施の形態2の画像形成装置では、前記少なくとも3本の線分(Y1,Y0,Y2),(M1,M0,M2),(C1,C0,C2),(K1,K0,K2)の副走査方向(Z)の検出位置から位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の回転量を検出することができる。
前記位置検出用画像回転角算出手段(C8)により検出された前記回転角に基づいて、前記主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段(C5)は、前記回転角が0の場合の前記少なくとも3本の線分(Y1,Y0,Y2),(M1,M0,M2),(C1,C0,C2),(K1,K0,K2)の位置である少なくとも3本の仮想線分(Y1′,Y0′,Y2′),(M1′,M0′,M2′),(C1′,C0′,C2′),(K1′,K0′,K2′)の副走査方向(Z)の位置を算出し、前記仮想線分(Y1′,Y0′,Y2′),(M1′,M0′,M2′),(C1′,C0′,C2′),(K1′,K0′,K2′)の算出位置に基づいて前記位置検出用画像(Py,Pm,Pc,Pk)の主走査方向(X)の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する。
【0033】
【実施例】
次に図面を参照しながら、本発明の画像形成装置の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図であり、昇降可能なベルトモジュールが上昇位置(使用位置)に有る状態を示す図である。図2は同実施例1の要部の斜視図である。
画像形成装置としてのタンデム式デジタルカラー複写機Uは、上部にコピースタートキー、テンキー、コピー設定枚数入力キー、用紙種類入力キー、表示部等を有するUI(ユーザインタフェース)と、原稿を載置する透明なプラテンガラス1とを有している。
【0034】
プラテンガラス1の下側には、露光用走査光学系2が配置されている。露光用走査光学系2は、前記プラテンガラス1上の原稿を照明しながら走査する原稿照明ユニット3を有している。原稿照明ユニット3の照明用光源4から出射して原稿1で反射した原稿画像光は、第1ミラー5で反射してから、ミラーユニット6の第2ミラー7および第3ミラー8で反射し、さらに結像レンズ9を通って、CCD(カラー画像読取センサ)により赤色(R),緑色(G),青色(B)のアナログ信号として読み取られる。
【0035】
CCDで読み取られたR(赤色),G(緑色),B(青色)の画像信号は、コントローラCにより制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)に入力される。IPSは、前記CCDで得られるR,G,Bの読取画像のアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する画像読取データ出力手段11および前記RGBの画像データをY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)および、K(黒)の画像データに変換して濃度補正、拡大縮小補正等のデータ処理を施し、書込用画像データ(レーザ駆動データ)として出力する画像データ出力手段12を有している。前記画像データ出力手段12は前記YMCKの画像データを一時的に記憶する画像メモリ13を有している。
【0036】
前記IPSの書込画像データ出力手段12が出力するYMCKの4色の画像書込データ(レーザ駆動データ)は、各色Y,M,C,Kのレーザ駆動信号出力装置14y,14m,14c,14kにより構成されるレーザ駆動信号出力装置14に入力される。前記各色のレーザ駆動信号出力装置14y,14m,14c,14kは、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像書込装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
【0037】
各像担持体16y,16m,16c,16kはそれぞれの帯電器17y,17m,17c,17kにより一様に帯電された後、画像書込領域Q1y、Q1m、Q1c、Q1kにおいて、前記潜像書込装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力するレーザビームLk,Ly,Lm,Lcによりその表面に静電潜像が形成される。前記像担持体16y,16m,16c,16k表面の静電潜像は、現像領域Q2k,Q2y,Q2m,Q2cにおいて現像器18y,18m,18c,18kによりトナー像に現像される。その現像されたトナー像は、現像領域Q2k,Q2y,Q2m,Q2cの下流にある転写前コロトロン19y,19m,19c,19kにより帯電量を均一化してから、1次転写領域Q3k,Q3y,Q3m,Q3cで1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルト(トナー付着部材)Bに転写される。像担持体16y,16m,16c,16kは中間転写ベルトBにトナー像を転写した後、その表面の残留トナーはクリーニング前コロトロン21y,21m,21c,21kで除電され、像担持体クリーナ22y,22m,22c,22kで除去される。
【0038】
次に、前記像担持体16y,16m,16c,16kの下方に形成された画像形成装置本体のベルトモジュール収容空間に収容されたベルトモジュールについて説明する。
(ベルトモジュール)
図1〜図3において、画像形成装置本体には、移動台用のスライドレール26,26により移動台27(2点鎖線で表示)が前後にスライド移動可能に支持されている。移動台27にはベルトモジュール(上下移動部材)28が昇降可能に支持されている。図1ではベルトモジュール28が上昇位置に保持されており、図2では下降位置に保持されている。このような、移動台27を前後移動させる構成およびベルトモジュール28を昇降させる構成は、従来公知(例えば、特開平8−171248号公報参照)であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
【0039】
ベルトモジュール28は、中間転写ベルトBおよび前記中間転写ベルトBを回転可能に支持するベルト駆動ロール29、テンションロール30、複数のアイドラロール31および2次転写用内側ロール32を含むベルト支持ロール29〜32により回転移動可能に支持されている。
前記2次転写用内側ロール32に接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写用外側ロール33が配置されており、中間転写ベルトBおよび2次転写用外側ロール33の対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。前記2次転写用内側ロール32および2次転写用外側ロール33により2次転写ロール34が構成されている。
【0040】
前記2次転写用外側ロール33は、揺動軸35a回りに揺動可能な揺動アーム35により回転自在に支持されている。揺動アーム35は引張バネ36により常時前記2次転写用内側ロール32から離れた位置に保持され、ソレノイド37が作動したときにのみ前記2次転写用内側ロール32に当接する位置に移動するように構成されている。
したがって、前記移動台27およびこれに支持されたベルトモジュール28が画像形成装置本体に対して着脱される際に前後に移動する際には、ベルトモジュール28は図2に示すように下方位置に保持されて前記像担持体16y,16m,16c,16kと摩擦接触しないように構成されており、前記2次転写用外側ロール33は前記2次転写用内側ロール32から離れた下方位置に移動して、前記中間転写ベルトBと摩擦接触しないように構成されている。
また、2次転写用外側ロール33はロールクリーナ38により表面に付着した現像剤が除去され、除去された現像剤はロールクリーナ38の現像剤回収容器に回収される。
前記中間転写ベルトBは、前記ベルト駆動ロール29の上流側部分の外側面においてベルトクリーナ39によりクリーニングされる。
【0041】
像担持体16y,16m,16c,16k表面上のトナー像は、前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上にカラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラートナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
ベルトBの下方に配置された給紙トレイ41の被記録体Sは、ピックアップロール42により取り出され、さばきロール43により1枚ずつ分離されてからレジロール44に送られる。レジロール44は、前記中間転写ベルトB上に形成されたカラートナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのにタイミングを合わせて前記被記録体Sを2次転写領域Q4に搬送する。
前記中間転写ベルトB上のカラートナー像は、前記2次転写領域Q4を通過するする際に前記2次転写ロール34により前記被記録体Sに転写される。前記被記録体Sは定着領域Q5において定着装置46で定着された後、排出ローラ47から排紙トレー48に排出される。
【0042】
図1、図2において、画像位置センサSN1は、一対の発光ダイオードおよびフォトダイオードにより構成されており、前記各トナー像形成装置により形成されてベルトBに転写された書込開始位置検出用トナー像の位置を検出してコントローラCに出力している。
またベルト位置センサSN2は中間転写ベルトB上のベルト位置検出用のマークを検出して、その検出信号をコントローラCに出力している。中間転写ベルトB上への画像転写が行われる画像転写領域は定められており、画像転写領域の転写開始位置(画像転写領域前端位置)は前記ベルト位置検出用のマークが検出されてから所定時間後に順次各1次転写領域Q3y、Q3m,Q3c,Q3kを通過する。そして、前記中間転写ベルトBの前記画像転写領域前端位置(転写開始位置)が前記各1次転写領域Q3y、Q3m,Q3c,Q3kを通過する時に、各像担持体16y,16m,16c,16k上に形成されたトナー像前端も前記各1次転写領域Q3y、Q3m,Q3c,Q3kを通過するように前記各ROSy,ROSm,ROSc,ROSkによる像担持体16y,16m,16c,16kへの画像書込が開始されるように構成されている。
【0043】
前記各像担持体16y,16m,16c,16k上への画像書込開始の制御は実際には次のように行われている。
すなわち、前記ベルト位置検出用のマークが検出されてから所定時間後に前記1次転写領域Q3yを通過する画像転写領域前端位置にトナー像前端が転写されるようなタイミングでY(イエロー)の像担持体16yへの画像書込が開始される。そして、その他の像担持体16m,16c,16kへの画像書込開始は前記Y(イエロー)トナー像前端位置に各M(マゼンタ)トナー像前端位置、C(シアン)トナー像前端位置、K(黒)トナー像前端位置が重ねて転写されるように制御される。
【0044】
すなわち、前記1次転写領域Q3y、Q3m,Q3c,Q3k間の距離は定まっており、そこを通過する中間転写ベルトBの速度が定まっているので、前記画像転写領域前端位置が1次転写領域Q3yを通過してから他の1次転写領域Q3m,Q3c,Q3kを通過する迄の時間が定まっている。また、像担持体16y,16m,16c,16k表面がそれぞれ画像書込領域Q1m、Q1c、Q1kから前記1次転写領域Q3m,Q3c,Q3kに移動するまでの時間も定まっている。したがって、像担持体16y上への画像書込開始時刻を基準にして、他の像担持体16m,16c,16k上への時間を所定時間遅らせることにより、各像担持体16y,16m,16c,16k上で形成された各色のトナー像を中間転写ベルトB上で重合わせることができる。
【0045】
図3は前記レーザ駆動信号出力装置の詳細説明図である。図4は実施例1の画像形成装置の制御部の説明図である。図5はROSによる副走査方向の書込タイミングを示すタイムチャートで、上から順にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像書込タイミングを示すタイムチャートである。図6はROSによる主走査方向の書込タイミングを示すタイムチャートである。図7は色マーク(位置検出用画像)の説明図で、図7A中間転写ベルトB上に転写された色マーク(位置検出用画像)のパターンを示す図、図7Bは前記図7Aの要部拡大図、図7CはYの色マークに対するM(C,K)の色マークの主走査方向位置ずれ量の算出方法の説明図である。
【0046】
図3において、像担持体16に静電潜像を書込む潜像書込用のレーザ光Lを照射する潜像書込装置ROSは、レーザダイオードLD、回転多面鏡すなわちポリゴンミラーP(図3参照)等を有している。
前記レーザダイオードLDから出射したレーザ光Lは、回転する前記像担持体16の表面を主走査方向(像担持体16の軸方向)に走査するようになっている。像担持体16の端部には光センサにより構成されたビーム位置検出センサ(ビーム位置検出手段)SN3が設けられており、このビーム位置検出センサSN3の出力するビーム位置検出信号SN3a(図3参照)は、1ライン毎の潜像書込信号の出力タイミングを決定するのに使用される。
【0047】
前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dkは、それぞれ次の構成要素D1〜D9を有している。
D1:副走査方向書込開始位置記憶手段
副走査方向書込開始位置記憶手段D1は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk毎にそれぞれ異なる値を記憶している。
書込駆動信号出力装置Dyの副走査方向書込開始位置記憶手段D1:
書込駆動信号出力装置Dyの副走査方向書込開始位置記憶手段D1は、図5に示すように、前記ベルト位置センサSN2が中間転写ベルトBの位置検出用マークを検出してから、ROSyで像担持体16y上に静電潜像の書込を開始するまでの時間Tyを記憶している。
ROSy(図1参照)は、図5に示す時間Ty経過後の最初のSOS信号(例えばSOSn)が出力されたサイクルから画像書込を開始する。
【0048】
書込駆動信号出力装置Dm,Dc,Dkの副走査方向書込開始位置記憶手段D1:
書込駆動信号出力装置Dm,Dc,Dkの各副走査方向書込開始位置記憶手段D1はそれぞれ、図5に示すように、前記ベルト位置センサSN2が中間転写ベルトBの位置検出用マークを検出してから、ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に静電潜像の書込を開始するまでの時間Tm,Yc,Tkを記憶している。
ROSm(図1参照)は、図5に示す時間Tm経過後の最初のSOS信号が出力されたサイクルから画像書込を開始する。
ROSm(図1参照)は、図5に示す時間Tm経過後の最初のSOS信号が出力されたサイクルから画像書込を開始する。なお、前記SOS信号は各ROSのポリゴンミラーPの回転に応じて、出力されており、ポリゴンミラーPの1回転につき反射面の数だけ、反射面の回転位置とタイミングをとって出力されている。
【0049】
D2:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路D2は入力された画像データまたは位置検出ビーム出力データに応じて前記ROSのレーザダイオードLDの駆動信号を出力する。前記レーザダイオードLDは、前記位置検出ビーム出力データが入力されたときにはレーザビームL1(図6参照)を出力し、画像データが入力されたときにはレーザビームL2(図6参照)を出力する。
前記位置検出ビームL1が前記ビーム位置検出センサSN3により検出されると、ビーム位置検出信号SN3aが出力される。
【0050】
D3:SOS(スキャンオブスタート)信号出力手段
図3に示すSOS信号出力手段D3は、回転多面鏡Pの鏡面数、回転速度および回転位置に応じた所定のタイミングおよび時間間隔T0(図5参照)でSOS信号を出力する。
D4:位置検出ビーム出力手段
位置検出ビーム出力手段D4は、前記SOS信号(図5参照)が出力されてから所定時間T1(図6参照)経過後に位置検出ビームL1(図6参照)を出力する信号を前記レーザ駆動回路D2に出力する。
【0051】
D5:主走査方向書込開始位置記憶手段D5
主走査方向書込開始位置記憶手段D5は、前記位置検出ビームL1がビーム位置検出センサSN3により検出されてから(ビーム位置検出信号SN3a(図3、図5参照)が出力されてから)ROSによる1ラインの画像データの書込開始までの遅延時間T2(図6参照)を記憶している。すなわち、位置検出ビームL1の検出信号SN3aが出力されてから主走査方向書込開始位置記憶手段D5に記憶された遅延時間T2が経過したときに、画像データによる各主走査ライン分の画像データの書込が開始される。
前記主走査方向書込開始位置記憶手段D5は、各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk毎にそれぞれ異なる遅延時間T2(図6参照)の値を記憶している。そして、前記遅延時間T2の値を調節することにより、主走査方向の画像書込開始位置を調節することができる。
【0052】
図3において、前記ビーム位置検出センサSN3の出力するビーム位置検出信号SN3aは書込駆動信号出力装置Dのクロック選択回路D6に入力されている。クロック選択回路D6はビデオクロック発生回路D7から入力されるビデオクロックから位相のずれた複数のビデオクロックを作成し、前記ビーム位置検出信号SN3aと最も位相のずれの小さいビデオクロック(すなわち、同期クロック)を選択して、ビーム位置検出信号SN3aが検出されてから所定の遅延時間T2(前記図6参照)経過後に、書込開始位置制御回路D8に出力する。
【0053】
前記書込開始位置制御回路D8は、前記クロック選択回路D6から入力された前記同期クロックに応じて読出クロックを、前記遅延時間T2(図4参照)に応じたタイミングで画像カウンタD9に出力している。画像カウンタD9は入力された読出クロックに応じて画像メモリD10から画像データを読出して前記レーザ駆動回路D2に出力している。
したがって、前記ビーム位置検出信号SN3aが出力されてから所定の遅延時間T2経過後に画像データに応じたレーザビームL2による書込が開始される。
前記遅延時間T2を調整することにより、像担持体16上の主走査方向の書込開始位置の調整を行うことができる。
【0054】
実施例1の制御部のブロック線図である図4において、前記コントローラCには、UI(ユーザインターフェース)が接続されており、UIは、コピースタートスイッチUIa、コピー枚数設定キーUIb、テンキーUIc、および表示器UId等を備えている。
前記コントローラCには、前記画像位置センサSN1、ベルト位置センサSN2、ビーム位置センサSN3の検出信号が入力されている。
また、前記コントローラCは各種入力信号に応じて、IPS、書込駆動信号出力装置Dの制御信号を出力している。
【0055】
前記種々の入力信号に応じた処理を実行する前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ならびに、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた入出力制御および演算処理等を行うCPU(中央演算処理装置)等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
すなわち、コントローラCは次の機能実現手段C1〜C7を有している。
【0056】
C1:位置検出用画像データ記憶手段
位置検出用画像データ記憶手段C1は、図7に示すような色マーク(位置検出用画像)を形成するための位置検出用画像データを記憶する。
図7において矢印Xは主走査方向、矢印Zは副走査方向を示している。中間転写ベルトB上に転写されたY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkは、副走査方向Yに離れた位置で互いに傾斜して配置された主走査方向Xに対して対象な角度θをなす2本の線分(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2),(K1,K2)により形成されるV字型の色マーク(位置検出用画像)であり、この画像を形成するためのデータが前記位置検出用画像データ記憶手段C1に記憶されている。
C2:位置検出用画像データ出力手段
位置検出用画像データ出力手段C2は、前記図7に示す色マーク(位置検出用画像)を中間転写ベルトB上に形成性するために、前記位置検出用画像データ記憶手段C1に記憶された位置検出用画像データを書込駆動信号出力装置Dに出力する。
【0057】
C3:位置検出用画像間隔検知手段
位置検出用画像間隔検知手段C3は、図7に示す各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkの主走査方向Xに対して対象な角度θをなす2本の線分(Y1,Y2)、(M1,M2)、(C1,C2)、(K1,K2)を検出した時刻の平均時刻TY12=(TY1+TY2)/2、TM12=(TM1+TM2)/2、TC12=(TC1+TC2)/2、TK12=(TK1+TK2)/2に基づいて、画像位置センサSN1を通過する色マーク(位置検出用画像)Pyに対する各色マークPm,Pc,Pkの距離に対応した時間(画像間隔)Tym,Tyc,Tykを検知(算出)する。
また、位置検出用画像間隔検知手段C3は、前記画像位置センサSN1が図7Bに示す色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkの主走査方向Xに対して対象な角度θをなす2本の線分(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2),(K1,K2)を検出した時刻(TY1,TY2),(TM1,TM2),(TC1,TC2),(TK1,TK2)に基づいて算出される線分(Y1,Y2)間の間隔(時間間隔)TY、線分(M1,M2)間の時間間隔TM、線分(C1,C2)間の時間間隔TC、線分(K1,K2)間の時間間隔TKを検知(算出)する。
【0058】
C4:副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段
副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段C4は、前記画像位置センサSN1の検出信号に基づいて算出した間隔Tym,Tyc,Tykと、前記色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkを形成した時の目標間隔T0ym,T0yc,T0ykとが異なる場合、中間転写ベルトBの移動速度をVとすると、副走査方向(中間転写ベルトBの移動方向)ZのPyとPmとの位置ずれ量Zym、PyとPcとの位置ずれ量Zyc、PyとPkとの位置ずれ量Zykを次式(1)〜(3)により算出する。
Zym=V(Tym−T0ym) ……………………………………………(1)
Zyc=V(Tyc−T0yc) ……………………………………………(2)
Zyk=V(Tyk−T0yk) ……………………………………………(3)
したがって、前記式(1)〜(3)で算出される副走査方向の位置ずれ量Zym,Zyc、Zykに対応して前記Y(イエロー)画像に対するM(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像の副走査方向Zにおける書込開始位置(静電潜像の書込開始時刻)Tm,Tc,Tk(図5参照)を調節することによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の画像の副走査方向Zの位置を中間転写ベルトB上で重ね合わせることができる。
【0059】
C5:主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段
主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段C5は、前記間隔TY、TM、TC、TK(図7B、図7C参照)から、画像位置センサSN1を通過する色マーク(位置検出用画像)Pyに対するPm,Pc,Pkの主走査方向Xの位置ずれ量Xym,Xyc,Xykを次式(4)〜(6)により検知(算出)する。
Xym={V(TY−TM)/2}cot(θ/2)…………………………(4)
Xyc={V(TY−TC)/2}cot(θ/2)…………………………(5)
Xyk={V(TY−TK)/2}cot(θ/2)…………………………(6)
したがって、前記式(4)〜(6)で算出される主走査方向の位置ずれ量Xym,Xyc、Xykに対応して前記Y(イエロー)画像に対するM(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像の主走査方向Xにおける書込開始位置(静電潜像の書込開始時刻)T2(図6参照)を調節することによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の画像の主走査方向Xの位置を中間転写ベルトB上で重ね合わせることができる。
【0060】
C6:副走査方向書込開始位置書換手段
副走査方向書込開始位置書換手段C6は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の副走査方向書込開始位置記憶手段D1にそれぞれ記憶された前記図5に示す時間(前記ベルト位置センサSN2が中間転写ベルトBの位置検出用マークを検出してから、ROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1頁分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)Ty,Tm,Tc,Tkを書き換える。
【0061】
C7:主走査方向書込開始位置書換手段
主走査方向書込開始位置書換手段C7は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の主走査方向書込開始位置記憶手段D5にそれぞれ記憶された前記図6に示す時間(ビーム位置センサSN3のビーム位置検出信号SN3aが出力されてからROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1ライン分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)T2を書き換える。
【0062】
(実施例1の作用)
図8は前述の構成を備えた前記実施例1における画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正のフローチャートである。図9は前記図8の続きのフローチャートである。図10は前記図9の続きのフローチャートである。
図8〜図10のフローチャートの各ステップの処理は、前記コンピュータにより構成されたコントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、他の処理と並行してマルチタスクで実行される。
図8の画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正の処理は、位置ずれ量検出および算出後、画像記録ジョブの開始迄の間に実施する。
【0063】
図8のフローチャートに示す位置ずれ補正処理が開始されると、ST1において、各像担持体16y〜16k上に各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pk(図7参照)を形成して中間転写ベルトB上に転写する。
ST2において画像位置センサSN1により中間転写ベルトB上の各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkを読み取る。
ST3において図7Bに示す各色マークの2本の線分(Y1,Y2)〜(K1,K2)の通過時刻(TY1,TY2)〜(TK1〜TK2)を検知する。
ST4において各色マークPy,Pm,Pc,Pkの中心の通過時刻TY12〜TK12(図7B参照)を算出する。算出式は次のとおりである。
TY12=(TY1+TY2)/2
TM12=(TM1+TM2)/2
TC12=(TC1+TC2)/2
TK12=(TK1+TK2)/2
【0064】
ST5において各色マークPy,Pm,Pc,Pkの中心の間隔(時間差)Tym,Tyc,Tyk(図7B参照)を算出する。
ST6において、前記間隔Tym,Tyc,Tyk(図7B参照)と前記色マークPy,Pm,Pc,Pkを形成したときに予定した間隔(目標間隔)T0ym,T0yc,T0ykとの差分ΔTym,ΔTyc,ΔTykを次式により算出する。
ΔTym=Tym−T0ym
ΔTyc=Tyc−T0yc
ΔTyk=Tyk−T0yk
次に図9のST7において、ΔTym=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST8に移り、イエス(Y)の場合はST9に移る。
ST8において、副走査方向Z(図7参照)の位置ずれ量Zymを前記式(1)により算出する。
【0065】
ST9において、ΔTyc=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST10に移り、イエス(Y)の場合はST11に移る。
ST10において、副走査方向Zの位置ずれ量Zycを前記式(2)により算出する。
ST11において、ΔTyk=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST12に移り、イエス(Y)の場合はST13に移る。
ST12において、副走査方向Zの位置ずれ量Zykを前記式(3)により算出する。
ST13において、図7に示す各色マークPy,Pm,Pc,Pkの2本の線分(Y1,Y2)〜(K1〜K2)の間隔(時間差)TY,TM,TC,TKを次式により算出する。
TY=(TY2−TY1)
TM=(TM2−TM1)
TC=(TC2−TC1)
TY=(TK2−TK1)
【0066】
ST14において、前記TYに対するTM,TC,TKの間隔の差である(TY−TM)、(TY−TC)、(TY−TK)を算出する。
次に図10のST15において、TY−TM=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST16に移り、イエス(Y)の場合はST17に移る。
ST16において、色マークPyとPmの主走査方向Xの位置ずれ量Xymを前記式(4)により算出する。
ST17において、TY−TC=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST18に移り、イエス(Y)の場合はST19に移る。
ST18において、色マークPyとPcの主走査方向Xの位置ずれ量Xycを前記式(5)により算出する。
ST19において、TY−TK=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST20に移り、イエス(Y)の場合はST21に移る。
ST20において、色マークPyとPkの主走査方向Xの位置ずれ量Xykを前記式(6)により算出する。
【0067】
ST21において、副走査方向Zおよび主走査方向Xの各色の潜像書込開始タイミングを補正する。この補正は次のようにして行う。
前記図4に示す副走査方向書込開始位置書換手段C6は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の副走査方向書込開始位置記憶手段D1にそれぞれ記憶された前記図5に示す時間(前記ベルト位置センサSN2が中間転写ベルトBの位置検出用マークを検出してから、ROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1頁分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)Ty,Tm,Tc,Tkを書き換える。
また、主走査方向書込開始位置書換手段C7は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の主走査方向書込開始位置記憶手段D5にそれぞれ記憶された前記図6に示す時間(ビーム位置センサSN3のビーム位置検出信号SN3aが出力されてからROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1ライン分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)T2を書き換える。
これで実施例1の画像形成装置の位置ずれ補正処理を終了する。
【0068】
(実施例2)
図11は色マーク(位置検出用画像)の説明図で、図11Aは中間転写ベルトB上に転写された色マーク(位置検出用画像)のパターンを示す図、図11Bは前記図11Aの要部拡大図で、前記実施例1の図7に対応する図である。
なお、この実施例2は前記実施例1の図1〜図6に示す構成については同じである。この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図11において、この実施例2の色マーク(位置検出画像)Py,Pm,Pc,Pkは塗りつぶした3角形マーク(すなわち、3角パッチ)であり、この画像を形成するためのデータが前記位置検出用画像データ記憶手段C1に記憶されている。
【0069】
この実施例2の場合、図11Bに示すように境界線Y1を検出した時刻TY1で立ち上がった境界線検出パルスは、境界線Y2を検出した時刻に立ち下がる。
したがって、この実施例2では、前記図7に示す実施例1の2本の線分(Y1,Y2)〜(K1〜K2)の代わりに、前記3角パッチの2本の境界線(Y1,Y2)〜(K1〜K2)を使用することにより、前記実施例1と同様にして位置ずれ量を検出することができる。
なお、この実施例2では、前記塗りつぶした3角パッチを用いてトナー像の濃度を検出することも可能である。
【0070】
(実施例2の作用)
図12は前述の構成を備えた前記実施例2における画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正のフローチャートである。図13は前記図12の続きのフローチャートである。図14は前記図13の続きのフローチャートである。
【0071】
図12のフローチャートに示す位置ずれ補正処理が開始されると、ST31において、各像担持体16y〜16k上に各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pk(図11参照)を形成して中間転写ベルトB上に転写する。
ST32において画像位置センサSN1により中間転写ベルトB上の各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkの濃度を読み取る。
ST33において図11Bに示す各色マークの2本の境界線(Y1,Y2)〜(K1,K2)の通過時刻(TY1,TY2)〜(TK1〜TK2)を検知する。
ST34において各色マークPy,Pm,Pc,Pkの中心の通過時刻TY12〜TK12(図11B参照)を算出する。算出式は次のとおりである。
TY12=(TY1+TY2)/2
TM12=(TM1+TM2)/2
TC12=(TC1+TC2)/2
TK12=(TK1+TK2)/2
【0072】
ST35において各色マークPy,Pm,Pc,Pkの中心の間隔(時間差)Tym,Tyc,Tyk(図11B参照)を算出する。
ST36において、前記間隔Tym,Tyc,Tyk(図11B参照)と前記色マークPy,Pm,Pc,Pkを形成したときに予定した間隔(目標間隔)T0ym,T0yc,T0ykとの差分ΔTym,ΔTyc,ΔTykを次式により算出する。
ΔTym=Tym−T0ym
ΔTyc=Tyc−T0yc
ΔTyk=Tyk−T0yk
次に図13のST37において、ΔTym=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST38に移り、イエス(Y)の場合はST39に移る。
ST38において、副走査方向Z(図11参照)の位置ずれ量Zymを前記式(1)により算出する。
【0073】
ST39において、ΔTyc=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST40に移り、イエス(Y)の場合はST41に移る。
ST40において、副走査方向Zの位置ずれ量Zycを前記式(2)により算出する。
ST41において、ΔTyk=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST42に移り、イエス(Y)の場合はST43に移る。
ST42において、副走査方向Zの位置ずれ量Zykを前記式(3)により算出する。
ST43において、図11に示す各色マークPy,Pm,Pc,Pkの2本の境界線(Y1,Y2)〜(K1〜K2)の間隔(時間差)TY,TM,TC,TKを次式により算出する。
TY=(TY2−TY1)
TM=(TM2−TM1)
TC=(TC2−TC1)
TY=(TK2−TK1)
【0074】
ST44において、前記TYに対するTM,TC,TKの間隔の差である(TY−TM)、(TY−TC)、(TY−TK)を算出する。
次に図14のST45において、TY−TM=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST46に移り、イエス(Y)の場合はST47に移る。
ST46において、色マークPyとPmの主走査方向Xの位置ずれ量Xymを前記式(4)により算出する。
ST47において、TY−TC=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST48に移り、イエス(Y)の場合はST49に移る。
ST48において、色マークPyとPcの主走査方向Xの位置ずれ量Xycを前記式(5)により算出する。
ST49において、TY−TK=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST50に移り、イエス(Y)の場合はST51に移る。
ST50において、色マークPyとPkの主走査方向Xの位置ずれ量Xykを前記式(6)により算出する。
【0075】
ST51において、副走査方向Zおよび主走査方向Xの各色の潜像書込開始タイミングを補正する。この補正は次のようにして行う。
前記図4に示す副走査方向書込開始位置書換手段C6は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の副走査方向書込開始位置記憶手段D1にそれぞれ記憶された前記図5に示す時間(前記ベルト位置センサSN2が中間転写ベルトBの位置検出用マークを検出してから、ROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1頁分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)Ty,Tm,Tc,Tkを書き換える。
また、主走査方向書込開始位置書換手段C7は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の主走査方向書込開始位置記憶手段D5にそれぞれ記憶された前記図6に示す時間(ビーム位置センサSN3のビーム位置検出信号SN3aが出力されてからROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1ライン分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)T2を書き換える。
これで実施例2の位置ずれ画像位置補正処理を終了する。
【0076】
(実施例3)
図15は色マーク(位置検出用画像)の説明図で、図15Aは中間転写ベルトB上に転写された色マーク(位置検出用画像)のパターンを示す図、図15Bは前記図15Aの要部拡大図で、前記実施例1の図7Bに対応する図である。
なおこの実施例3は前記実施例1の図1〜図6に示す構成については同じである。この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0077】
図15において、この実施例3の色マーク(位置検出画像)Py,Pm,Pc,Pkは、副走査方向Yに離れた位置で互いに傾斜して配置された主走査方向Xに対して対象な角度θをなす2本の線分(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2)または(K1,K2)と、前記角度θを1/2に分割する線分Y0,M0,C0またはK0とにより形成される3本足の色マーク(位置検出用画像)(Y1,Y0,Y2),(M1,M0,M2),(C1,C0,C2),(K1,K0,K2)であり、この画像を形成するためのデータが前記位置検出用画像データ記憶手段C1(図4参照)に記憶されている。
なお、前記3本足の色マーク(位置検出用画像)(Y1,Y0,Y2),(M1,M0,M2),(C1,C0,C2),(K1,K0,K2)の中央の線分Y0,M0,C0,K0は、各色マークのトナー像が回転していない無い場合(回転角φ=0の場合)には主走査方向Xに平行となるが、回転角φ=0でない場合には主走査方向Xに対して傾斜する。
【0078】
図16は実施例3の画像形成装置の制御部の説明図である。
図16において本実施例3のコントローラCは前記実施例1と同様の昨日実現手段C1〜C7の他に回転角算出手段C8および回転角表示手段C9を有している。
C3:位置検出用画像間隔検知手段
位置検出用画像間隔検知手段C3は、図15に示す各色マーク(位置検出用画像)Pyの3本の線分(Y1,Y0,Y2)の検出時刻(TY1,TY0,TY2)にに基づいて算出される線分(Y1,Y0)間の時間間隔T01、線分(Y0,Y2)間の時間間隔T02を算出し、さらに線分間の距離S1、S2を次式により算出する。なお、図15CにおいてH1,H0,H2は、画像位置センサSN1が検出する前記線分Y1,Y0,Y2の中間転写ベルトB上の位置を示し、S1はH1とH0との距離、S2はH0とH2との距離である。
前記中間転写ベルトBの速度をVとすると、S1,S2は次式(7),(8)を用いて検知(算出)できる。
S1=VT01 ………………………………………………………………(7)
S2=VT02 ………………………………………………………………(8)
【0079】
C8:回転角算出手段
回転角算出手段C8は、前記図15Cに示す回転角φを算出する。次に図15Cにより回転角φの算出方法を、Y(イエロー)の色マーク(位置検出用画像)Pyについて説明する。なお、他の色マークPm、Pc、Pkの場合も同様に回転角φを算出することができる。
図15において、色マーク(位置検出用画像)Pyの各線分Y1,Y0,Y2の交点をP0とし、色マークPyの回転角φがφ=0であると仮定した場合の前記各線分Y1,Y0,Y2の位置(仮想線分の位置)をY1′,Y0′,Y2′とする。その場合、図15Cの符号の意味は次のとおりである。
TY1′,TY0′,TY2′…画像位置センサSN1が前記仮想線分Y1′,Y0′,Y2′を検出する時刻。
H1′、H0′,H2′…画像位置センサSN1が前記仮想線分Y1′,Y0′,Y2′を検出する中間転写ベルトB上の位置。
a…H1とH0′との距離。
b…H0′とH2との距離。
c…H0とH0′との距離。
【0080】
この場合、次式(9)〜(13)が成り立つ。
a=Ltan{(θ/2)+φ}……………………………………………(9)
b=Ltan{(θ/2)−φ}……………………………………………(10)
c=Ltanφ ……………………………………………………………… (11)
S1=a−c=Ltan{(θ/2)+φ}−Ltanφ……………………(12)
S2=b+c=Ltan{(θ/2)−φ}+Ltanφ……………………(13)
前記式(12),(13)より、
S1:S2
=Ltan{(θ/2)+φ}−Ltanφ:Ltanφ+Ltan{(θ/2)−φ}
ここで、R=(S1/S2)とすると、
R=(S1/S2)=
〔Ltan{(θ/2)+φ}−Ltanφ〕/〔Ltanφ+Ltan{(θ/2)−φ}〕
={1+tan(θ/2)tanφ}/{1−tan(θ/2)tanφ}
【0081】
したがって、
R{1−tan(θ/2)tanφ}={1+tan(θ/2)tanφ}
ゆえに、
(R+1)tan(θ/2)tanφ=R−1
ゆえに、
tanφ=(R−1)cot(θ/2)/(R+1)
ゆえに、
φ=tan-1{(R−1)cot(θ/2)/(R+1)}……………(14)
この式(14)において、R=S1/S2の値は前記式(7)、(8)により既知であり、θも予め設定した値であるので既知である。
したがって、前記回転角φの値は算出できる。
【0082】
前記S1,S2が検知(算出)され、前記回転角φの値が定まると、前記式(12)または(13)によりL(図15C参照)の値を検知(算出)できる。例えば式(12)を用いた場合には、
L=S1/〔tan{(θ/2)+φ}−tanφ〕…………………………(15)
したがって、図15Cの点P0の主走査方向Xの位置が算出できる。
したがって、実施例3の各色マーク(位置検出画像)Py,Pm,Pc,Pkの主走査方向Xの位置を検出することにより、各色マーク(位置検出用画像)の主走査方向の位置ずれを検出することができる。
【0083】
また、前記中間転写ベルトB上の前記点P0の副走査方向Zの位置H0′を次式により算出することができる。
H0′=H0+Ltanφ ………………………………………………………(16)
また、H1′,H2′の位置は次式で算出することができる。
H1′=H0′−Ltan(θ/2)
=H0+Ltanφ−Ltan(θ/2)…………………………………(17)
H2′=H0′+Ltan(θ/2)
=H0+Ltanφ+Ltan(θ/2)…………………………………(18)
したがって、画像位置センサSN1が前記仮想線分Y1′,Y0′,Y2′を検出する時刻(仮想線分検出時刻)TY1′,TY0′,TY2′(図15C参照)は、中間転写ベルトBの速度Vを用いて次式で算出できる。
TY0′=TY0+(Ltanφ)/V ………………………………………(19)
TY1′=TY0′−{Ltan(θ/2)}/V …………………………(20)
TY2′=TY0′+{Ltan(θ/2)}/V …………………………(21)
前記実施例3の各色マーク(位置検出画像)Py,Pm,Pc,Pkの各仮想線分の副走査方向Zの位置(前記式(19)で定まる位置)を検出することにより、各色マーク(位置検出用画像)の副走査方向の位置ずれを検出することができる。
【0084】
C9:回転表示手段
回転角表示手段C9は、前記画像回転角φの値を前記UI(ユーザインタフェース)の表示器UIdに表示する。この表示を見ることにより、ROSの主走査方向を調節することができる。
【0085】
C5:主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段
この実施例3の主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段C5は、色マークPyの前記仮想線分Y1′とY2′との間隔TY′(図15B参照)、および他の色マークPm,Pc,Pkの各仮想線分の同様の間隔TM′、TC′、TK′から、画像位置センサSN1を通過する色マーク(位置検出用画像)Pyに対するPm,Pc,Pkの主走査方向Xの位置ずれ量Xym,Xyc,Xykを次式(4′)〜(6′)により検知(算出)する。
Xym={V(TY′−TM′)/2}cot(θ/2)…………………(4′)
Xyc={V(TY′−TC′)/2}cot(θ/2)…………………(5′)
Xyk={V(TY′−TK′)/2}cot(θ/2)…………………(6′)
したがって、前記式(4′)〜(6′)で算出される主走査方向の位置ずれ量Xym,Xyc、Xykに対応して前記Y(イエロー)画像に対するM(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像の主走査方向Xにおける書込開始位置(静電潜像の書込開始時刻)T2(図6参照)を調節することによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の画像の主走査方向Xの位置を中間転写ベルトB上で重ね合わせることができる。
【0086】
(実施例3の作用)
図17は前述の構成を備えた前記実施例3における画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正、ならびに画像回転角検出のフローチャートである。図18は前記図17の続きのフローチャートである。図19は前記図18の続きのフローチャートである。
【0087】
図17のフローチャートに示す位置ずれ補正処理が開始されると、ST61において、各像担持体16y〜16k上に各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pk(図11参照)を形成して中間転写ベルトB上に転写する。
ST62において画像位置センサSN1により中間転写ベルトB上の各色マーク(位置検出用画像)Py,Pm,Pc,Pkの3本の線分を読み取る。
ST63において各色マークの3本の線分(Y1,Y0,Y2)〜(K1,K0,K2)(図15Bに(Y1,Y0,Y2)のみ示す)通過時刻(TY1,TY0,TY2)〜(TK1,TK0,TK2)を検知する。
ST64において各色マークPy,Pm,Pc,Pkの3本の線分間の時間差(T01y,T02y)〜(T01k,T02k)(図15Cに(T01y,T02y)のみ図示)を算出する。算出式は次のとおりである。
T01y=(TY0−TY1)、T02y=(TY2−TY0)
T01m=(TM0−TM1)、T02m=(TM2−TM0)
T01c=(TC0−TC1)、T02c=(TC2−TC0)
T01k=(TK0−TK1)、T02k=(TK2−TK0)
【0088】
ST65において、T01y=T02yか否か判断する。ノー(N)の場合はST66に移り、イエス(Y)の場合はST67に移る。
ST66において、T01y,T02yの値からY(イエロー)のマークの回転各φを前記式(7)〜(14)により算出する。
ST67において、T01m=T02mか否か判断する。ノー(N)の場合はST68に移り、イエス(Y)の場合はST69に移る。
ST68において、T01m,T02mの値からM(マゼンタ)のマークの回転各φを前記式(7)〜(14)により算出する。
ST69において、T01c=T02cか否か判断する。ノー(N)の場合はST70に移り、イエス(Y)の場合はST71に移る。
ST70において、T01c,T02cの値からC(シアン)のマークの回転各φを前記式(7)〜(14)により算出する。
ST71において、T01k=T02kか否か判断する。ノー(N)の場合はST72に移り、イエス(Y)の場合はST73に移る。
ST72において、T01k,T02kの値からK(黒)のマークの回転各φを前記式(7)〜(14)により算出する。
【0089】
ST73において、φ=0と仮定したときの各色マークPy,Pm,Pc,Pkの仮想線分(Y1′,Y0′,Y2′(図15C参照))〜(K1′,K0′,K2′)の検出時刻(TY1′,TY0′,TY2′)〜(TK1′,TK0′,TK2′)を前記式(19)〜(21)により算出する。
ST74において各色マークPy,Pm,Pc,Pkの中心の間隔(時間差)Tym,Tyc,Tyk(図15B参照)を算出する。
ST75において、前記間隔Tym,Tyc,Tyk(図15B参照)と前記色マークPy,Pm,Pc,Pkを形成したときに予定した間隔(目標間隔)T0ym,T0yc,T0ykとの差分ΔTym,ΔTyc,ΔTykを次式により算出する。
ΔTym=Tym−T0ym
ΔTyc=Tyc−T0yc
ΔTyk=Tyk−T0yk
ST76において、ΔTym=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST77に移り、イエス(Y)の場合はST78に移る。
ST77において、副走査方向Z(図15B参照)の位置ずれ量Zymを前記式(1)により算出する。
【0090】
ST78において、ΔTyc=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST79に移り、イエス(Y)の場合はST80に移る。
ST79において、副走査方向Zの位置ずれ量Zycを前記式(2)により算出する。
ST80において、ΔTyk=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST81に移り、イエス(Y)の場合はST82に移る。
ST81において、副走査方向Zの位置ずれ量Zykを前記式(3)により算出する。
ST82において、各色マークPy,Pm,Pc,Pkの2本の仮想線分(Y1′,Y2′(前記図15参照))〜(K1′〜K2′)の間隔(時間差)TY′(図15B参照),TM′,TC′,TK′を次式により算出する。
TY′=(TY2′−TY1′)
TM′=(TM2′−TM1′)
TC′=(TC2′−TC1′)
TY′=(TK2′−TK1′)
【0091】
ST83において、前記TY′に対するTM′,TC′,TK′の間隔の差である(TY′−TM′)、(TY′−TC′)、(TY′−TK′)を算出する。
ST84において、TY′−TM′=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST85に移り、イエス(Y)の場合はST86に移る。
ST85において、色マークPyとPmの主走査方向Xの位置ずれ量Xymを前記式(4′)により算出する。
ST86において、TY′−TC′=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST87に移り、イエス(Y)の場合はST88に移る。
ST87において、色マークPyとPcの主走査方向Xの位置ずれ量Xycを前記式(5′)により算出する。
ST88において、TY′−TK′=0か否か判断する。ノー(N)の場合はST89に移り、イエス(Y)の場合はST90に移る。
ST88において、色マークPyとPkの主走査方向Xの位置ずれ量Xykを前記式(6′)により算出する。
【0092】
ST90において、各色マークPy,Pm,Pc,Pkのそれぞれの回転各φを前記表示器UIdに表示するとともに、副走査方向Zおよび主走査方向Xの各色の潜像書込開始タイミングを補正する。この補正は次のようにして行う。
前記図16に示す副走査方向書込開始位置書換手段C6は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の副走査方向書込開始位置記憶手段D1にそれぞれ記憶された前記図5に示す時間(前記ベルト位置センサSN2が中間転写ベルトBの位置検出用マークを検出してから、ROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1頁分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)Ty,Tm,Tc,Tkを書き換える。
また、主走査方向書込開始位置書換手段C7は、前記各書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dk(図3参照)の主走査方向書込開始位置記憶手段D5にそれぞれ記憶された前記図6に示す時間(ビーム位置センサSN3のビーム位置検出信号SN3aが出力されてからROSy,ROSm,ROSc,ROSkで像担持体16k上に1ライン分の静電潜像の書込を開始するまでの時間)T2を書き換える。
これで実施例1の画像形成装置の位置ずれ補正処理を終了する。
【0093】
なお、前記表示器UIdに表示された各色マークPy,Pm,Pc,Pkのそれぞれの回転各φを見て、ROSy〜ROSkの主走査方向Xを調整することが可能となる。前記ROSy〜ROSkの主走査方向Xの調整は、各ROSy,ROSm,ROCc,ROSkがそれぞれ個別のハウジングに支持されていて、ハウジングの姿勢を調整できる構成の場合には前記ハウジングの姿勢を調整することが可能である。また前記各ROSy〜ROSkの主走査方向Xの調整は、、各ROSy,ROSm,ROCc,ROSkのそれぞれのポリゴンミラーの姿勢を調整することにより行うことも可能てある。
【0094】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記に例示する。
(H01)前記実施例3において、前記各色マークPy,Pm,Pc,Pkのそれぞれの回転各φに応じて1頁分の画像データを並び変えて、画像データを出力することにより実質的に回転しない画像を中間転写ベルトB上に形成するように構成することが可能である。
(H02)本発明は中間転写ベルトではなくて、用紙搬送ベルトを使用したタンデム型画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記副走査方向に離れた位置で互いに傾斜して配置された2本の境界線を有する前記位置検出用画像(色マーク)としては内部が着色された3角マーク以外の多角形の形状(例えば台形等)を使用することも可能である。
【0095】
【発明の効果】
前述の本発明の画像形成装置は、下記の効果を奏することができる。
(E01)複数の各トナー像形成装置により形成してベルト表面側(すなわち、ベルト表面または被記録体表面)に転写した位置検出用画像の位置を、構成が簡素で低コストの画像位置センサにより検出することができる。
(E02)主走査方向の所定の1か所を通過する前記位置検出用画像を検出することにより位置検出用画像の主走査方向の位置を検出することができる。
(E03)主走査方向の所定の1か所を通過する前記位置検出用画像を検出することにより位置検出用画像の副走査方向の位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の画像形成装置(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図であり、昇降可能なベルトモジュールが上昇位置(使用位置)に有る状態を示す図である。
【図2】 図2は同実施例1の要部の斜視図である。
【図3】 図3は前記レーザ駆動信号出力装置の詳細説明図である。
【図4】 図4は実施例1の画像形成装置の制御部の説明図である。
【図5】 図5はROSによる副走査方向の書込タイミングを示すタイムチャートで、上から順にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像書込タイミングを示すタイムチャートである。
【図6】 図6はROSによる主走査方向の書込タイミングを示すタイムチャートである。
【図7】 図7は色マーク(位置検出用画像)の説明図で、図7A中間転写ベルトB上に転写された色マーク(位置検出用画像)のパターンを示す図、図7Bは前記図7Aの要部拡大図、図7CはYの色マークに対するM(C,K)の色マークの主走査方向位置ずれ量の算出方法の説明図である。
【図8】 図8は前述の構成を備えた前記実施例1における画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正のフローチャートである。
【図9】 図9は前記図8の続きのフローチャートである。
【図10】 図10は前記図9の続きのフローチャートである。
【図11】 図11は色マーク(位置検出用画像)の説明図で、図11Aは中間転写ベルトB上に転写された色マーク(位置検出用画像)のパターンを示す図、図11Bは前記図11Aの要部拡大図で、前記実施例1の図7に対応する図である。
【図12】 図12は前述の構成を備えた前記実施例2における画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正のフローチャートである。
【図13】 図13は前記図12の続きのフローチャートである。
【図14】 図14は前記図13の続きのフローチャートである。
【図15】 図15は色マーク(位置検出用画像)の説明図で、図15Aは中間転写ベルトB上に転写された色マーク(位置検出用画像)のパターンを示す図、図15Bは前記図15Aの要部拡大図で、前記実施例1の図7Bに対応する図である。
【図16】 図16は実施例3の画像形成装置の制御部の説明図である。
【図17】 図17は前述の構成を備えた前記実施例3における画像書込開始位置の副走査方向(プロセス方向)Zおよび主走査方向(プロセス垂直方向)Xの位置ずれ補正および画像の回転角検出のフローチャートである。
【図18】 図18は前記図17の続きのフローチャートである。
【図19】 図19は前記図18の続きのフローチャートである。
【図20】 図20は本発明が適用される画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部の斜視図である。
【図21】 図21は前記図20に示すデジタルカラー複写機の要部の正面図である。
【図22】 図22は前記デジタルカラー複写機Fの前記トナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukの詳細説明図である。
【図23】 図23は前記図22に示す像担持体01を走査するROSと書込駆動信号出力装置Dy,Dm,Dc,Dkの説明図である。
【図24】 図24は前記位置検出用画像の例を示す図で、図24AはベルトBの移動方向(副走査方向)Yに一定の間隔で記録され且つ主走査方向(ベルトBの幅方向)Xに延びる各色の線により構成される位置検出用画像(副走査方向書込位置検出パターン)の例であり、図24Bは副走査方向に延びる各色の線により構成される位置検出用画像(主走査方向書込位置検出用画像)の例である。
【符号の説明】
B…ベルト(中間転写ベルト)、
C1…位置検出用画像データ記憶手段、
C2…位置検出用画像データ出力手段、
C4…副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段、
C5…主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段、
C8…位置検出用画像回転角算出手段、
D1…副走査方向書込開始位置記憶手段、
D5…主走査方向書込開始位置記憶手段、
Dy,Dm,Dc,Dk…書込駆動信号出力装置、
Py,Pm,Pc,Pk…位置検出用画像、
Q3y,Q3m,Q3c,Q3k…転写領域、
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像書込装置、
SN1…画像位置センサ、
T1y,T1m,T1c,T1k…転写器、
X…主走査方向、
(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2),(K1,K2)…2本の線分、
(Y1,Y2),(M1,M2),(C1,C2),(K1,K2)…2本の境界線、
(Y1,Y0,Y2),(M1,M0,M2),(C1,C0,C2),(K1,K0,K2)…3本の線分、
(Y1′,Y0′,Y2′),(M1′,M0′,M2′),(C1′,C0′,C2′),(K1′,K0′,K2′)…3本の仮想線分、
Z…副走査方向、
16y,16m,16c,16k…像担持体、
17y,17m,17c,17k…帯電器、
18y,18m,18c,18k…現像装置。

Claims (3)

  1. 次の要件(A01)〜(A 013 ),(A 015 ),(A 016 ),(A 019 ),(A 020 を備えたことを特徴とする画像形成装置、
    (A01)回転移動する表面にトナー像が形成される複数の像担持体、
    (A02)前記複数の各像担持体表面をそれぞれ一様に帯電させる各帯電器、
    (A03)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体表面にそれぞれ静電潜像を書き込む各潜像書込装置、
    (A04)前記各像担持体表面に形成された静電潜像をそれぞれトナー像に現像する各現像装置、
    (A05)前記複数の各像担持体表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域を順次通過するベルト、
    (A06)前記各転写領域において前記各像担持体表面のトナー像をそれぞれベルト表面側に転写する転写器、
    (A07)1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する副走査方向書込開始位置記憶手段、
    (A08)各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する主走査方向書込開始位置記憶手段、
    (A09)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記複数の各潜像書込装置に書込駆動信号を出力する各書込駆動信号出力装置、
    (A010)前記ベルト表面または前記ベルト表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像を形成するための位置検出用画像データを記憶する位置検出用画像データ記憶手段、
    (A011)所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置に出力する位置検出用画像データ出力手段、
    (A012)前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体上に形成され且つ前記ベルト表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像を検出する画像位置センサ、
    (A013)前記画像位置センサの検出信号に応じて算出される前記位置検出用画像の主走査方向の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段、
    (A 019 )前記副走査方向に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分により形成された前記位置検出用画像、
    (A015)前記ベルト表面または前記ベルト表面に支持されて搬送される被記録体上に転写された前記位置検出用画像の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する前記画像位置センサ、
    (A016)前記位置検出用画像の2本の線分の検出位置の副走査方向の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像の主走査方向の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する前記主走査方向書込開始位置ずれ量算出手段
    (A 020 )前記位置検出用画像の少なくとも3本の線分の位置検出信号から前記位置検出用画像の回転角を算出する位置検出用画像回転角算出手段。
  2. 次の要件(B01)〜(B017)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
    (B01)回転移動する表面にトナー像が形成される複数の像担持体、
    (B02)前記複数の各像担持体表面をそれぞれ一様に帯電させる各帯電器、
    (B03)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体表面にそれぞれ静電潜像を書き込む各潜像書込装置、
    (B04)前記各像担持体表面に形成された静電潜像をそれぞれトナー像に現像する各現像装置、
    (B05)前記複数の各像担持体表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域を順次通過するベルト、
    (B06)前記各転写領域において前記各像担持体表面のトナー像をそれぞれベルト表面側に転写する転写器、
    (B07)1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する副走査方向書込開始位置記憶手段、
    (B08)各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する主走査方向書込開始位置記憶手段、
    (B09)入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記複数の各潜像書込装置に書込駆動信号を出力する各書込駆動信号出力装置、
    (B010)前記ベルト表面または前記ベルト表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像を形成するための位置検出用画像データを記憶する位置検出用画像データ記憶手段、
    (B011)所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置に出力する位置検出用画像データ出力手段、
    (B012)前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体上に形成され且つ前記ベルト表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像を検出する画像位置センサ、
    (B013)前記画像位置センサの検出信号に応じて算出される前記位置検出用画像の副走査方向の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段、
    (B014)前記副走査方向に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分により形成された前記位置検出用画像、
    (B015)前記ベルト表面または前記ベルト表面に支持されて搬送される被記録体上に転写された前記位置検出用画像の搬送経路に沿って設定された1か所の反射光量検出点からの反射光量を検出する前記画像位置センサ、
    (B016)前記位置検出用画像の2本の線分の検出位置の副走査方向の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像の副走査方向の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量を算出する前記副走査方向書込開始位置ずれ量算出手段、
    (B017)前記位置検出用画像の少なくとも3本の線分の位置検出信号から前記位置検出用画像の回転角を算出する位置検出用画像回転角算出手段。
  3. 回転移動する表面にトナー像が形成される複数の像担持体と、
    前記複数の各像担持体表面をそれぞれ一様に帯電させる各帯電器と、
    入力された潜像書込用画像データに応じて、前記一様に帯電された各像担持体表面にそれぞれ静電潜像を書き込む各潜像書込装置と、
    前記各像担持体表面に形成された静電潜像をそれぞれトナー像に現像する各現像装置と、
    前記複数の各像担持体表面の移動経路にそれぞれ設定された各転写領域を順次通過するベルトと、
    前記各転写領域において前記各像担持体表面のトナー像をそれぞれベルト表面側に転写する転写器と、
    1頁分の潜像書込用画像データの最初の1ラインの書込開始位置である副走査方向書込開始位置を記憶する副走査方向書込開始位置記憶手段と、
    各主走査ラインの潜像書込用画像データの書込開始位置である主走査方向書込開始位置を記憶する主走査方向書込開始位置記憶手段と、
    入力された潜像書込用画像データに応じて、前記記憶された副走査方向の書込開始位置および主走査方向書込開始位置から前記複数の各潜像書込装置に書込駆動信号を出力する各書込駆動信号出力装置と、
    前記ベルト表面または前記ベルト表面に支持されて搬送される被記録体上に位置検出用画像を形成するための位置検出用画像データを記憶する位置検出用画像データ記憶手段と、
    所定の副走査方向目標位置および所定の主走査方向目標位置に前記位置検出用画像を記録するために前記位置検出用画像データを所定のタイミングで前記潜像書込用画像データとして、前記各書込駆動信号出力装置に出力する位置検出用画像データ出力手段と、
    前記位置検出用画像データに応じて前記像担持体上に形成され且つ前記ベルト表面側へ転写されたトナー像である位置検出用画像を検出する画像位置センサと、
    前記副走査方向に離れた位置で互いに傾斜して配置された少なくとも3本の線分を有する前記位置検出用画像と、
    を有し、前記画像位置センサの検出信号に応じて算出される前記位置検出用画像の主走査方向の実際の位置と前記主走査方向目標位置との位置ずれ量、前記位置検出用画像の少なくとも3本の線分の位置検出信号から前記位置検出用画像の回転角、および、前記位置検出用画像の3本の線分の検出位置の副走査方向の間隔に基づいて算出される前記位置検出用画像の副走査方向の実際の位置と前記副走査方向目標位置との位置ずれ量、の少なくとも1つを算出することを特徴とする画像形成装置。
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