JP3956170B2 - オイルポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオイルポンプに関するものであり、特に、オイルポンプの吸入口の構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハウジング内部に回転可能に配設されたインナーロータとアウターロータを含むトロコイド式のロータと、ロータに対してオイルを吸入する吸入口と、ロータの回転によりオイルを吐出する吐出口を備え、アウターロータの側面からのみオイルが充填される構造となったオイルポンプが知られているが、このように、アウターロータ側面からロータ面にオイルを充填するものは、ロータが高速回転時になるとアウターロータとインナーロータにより形成されるロータ室へのオイル充填が間に合わないものとなり、ロータ室内に空洞ができ、キャビテーションの問題が発生する。
【0003】
そこで、ロータが高速回転した場合でもロータ室へのオイル充填性の低下によるキャビテーションを防止するため、アウターロータ外周からインナーロータ側に対して放射状の連通孔を設けて、アウターロータ外周からもオイルを充填するようにしたものが、例えば、実開平2−43481号公報に開示されている。更に、その連通孔をインナーロータ側に行くに従い細くなるようにしたものが、実開平6−18680号公報に開示されている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなオイルポンプを車両のエンジンに適用した場合、特に、スポーツエンジン等において高回転で使用したときには、アウターロータ外周に連通孔を設けるだけでは、ロータに入ろうとしたオイルも遠心力の影響を受け、ロータ面に十分充填されなくなるので高速では効果がなく、キャビテーションの問題が発生する。
【0005】
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、高速で使用した場合でも吸入口から十分に吸込が可能で、キャビテーションが発生しないオイルポンプとすることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた技術的手段は、ハウジングと、該ハウジング内部に回転可能に配設されたインナーロータとアウターロータを備えるトロコイド式のロータと、ハウジング内に形成され前記ロータにオイルを吸入する吸入口と、前記ロータからオイルを吐出する吐出口を備え、前記アウタロータの外周から前記インナロータ側にオイルを吸い込む連通孔が前記アウターロータに放射状に設けられ、該連通孔は前記ロータの回転方向に対して傾斜し、前記インナーロータ側に行くに従い細くなるオイルポンプにおいて、前記アウターロータへの吸入口を、吸入終了端になるに従い細くすると共に、前記アウターロータへの吸入開始端及び吸入終了端の少なくとも一方の角度を前記連通孔と同じ角度にしたことである。
【0007】
上記の構成により、アウターロータへの吸込口を吸入終了端になるに従い細くしたので、吸入終了端になるに従いオイルの流速が速くなり、十分な吸い込みが可能となってキャビテーションが防止される。
【0008】
この場合、アウターロータへの吸入開始端または吸入終了端の角度を連通孔と同じ角度となるようにすれば、吸入口での吸込角度が一致し、より吸い込み易くなる。
【0009】
また、吸入口にオイルの流れを変える流れ方向変更手段を設ければ、流れ方向変更手段により流れ方向を変えることが可能となり、吸入時に吸入口でのオイルの流速を速めることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0011】
ハウジング1にはエンジンのクランクシャフト側に直結またはプーリを介してベルトにより間接的に駆動されるインナーロータ3およびインナーロータ3のもつ外歯3aの数よりも1歯分だけ多い内歯5aをもちインナーロータ3の回転に追従して回転を行うアウターロータ5が、ハウジングの軸方向の2面および2ヶ所の支持部1aにより周方向が支持された状態で、回転可能に配設されている。このインナーロータ3とアウターロータ5により、トロコイド式のオイルポンプ10を構成している。
【0012】
ハウジング1にはオイル吸入側の吸込口に設けられる網状のオイルストレーナ13を介して、オイルパン14に溜まったエンジンオイル(以下、オイルと称す)を汲み出せる構成になっており、吸入口19からオイルをアウターロータ5から吸い込み、トロコイド式のロータ回転によりアウターロータ5とインナーロータ3との間に形成されたロータ面4にオイルを充填させ、オイルを吐出口21から吐出して、吐出したオイルを流路22を介して、エンジンの各部所にオイルが供給されるようになっている。また、この流路22の途中にはリリーフバルブ31に連通する流路25が形成されており、吐出口21の圧力が所定圧力(例えば、6kgf/cm)に到達した場合に弁を開けて、吐出口21の圧力を吸入口19に戻すリリーフバルブ31が設けられている。このリリーフバルブ31により吐出口21の圧力を所定圧力に抑えることが可能となっている。
【0013】
次に、トロコイド式のロータのついて説明する。インナーロータ3の外歯3aに内歯5aで噛合するアウターロータ5には、外周からロータ面4に対して連通孔2を設けられており、ロータ側面のみならずアウターロータ5の厚肉部の5ヶ所に形成された連通孔2からもオイルをロータ面4に充填できるようになっている。特に、この場合、連通孔2を機械加工等で設けると高コストになるため、ロータ3を軸方向2分割にして、2つのロータ部材に互いに形状が対応する連通孔2を形成し、重ね合せることにより放射状の連通孔2を形成する方法をとっている。この連通孔2はロータ高速時でもオイルの充填性を上げるため、外周よりインナーロータ3が配設される内周面に向かって細くなるようにすることで、ロータ面4に充填されるオイルの流速が速くなるようにしている。このような構成により、焼結金属等により機械加工なしで連通孔2をアウターロータ5に設けることができる。この連通孔2はロータ3,5が高速回転しても、オイルが遠心力に抗して充填可能となるように、所定角度をもって斜め方向に形成されている。
【0014】
更に、連通孔2だけでは高速回転時に十分なオイル充填性が得られないために、ハウジング1の吸入口19において、アウターロータ5への吸込開始端1bに比べ、吸込終了端1cが徐々に細くなるようにすることで、ロータ回転方向に対してオイルの粘性により連通孔2にオイルが入り易くする。このように、吸入口19の吸込終了端1cが絞り形状になることによりオイルの流速を速め、吸入効率を向上させている。
【0015】
この場合、ハウジング1に形成された吸込開始端1bまたは吸込終了端の1cの吸込角度がアウターロータ5に設けられた連通孔2の角度と一致させるようにすることで、より吸入効率を上げている。
【0016】
更に、オイル充填性を上げるために、吸込口19の内部にオイルの流れを変える仕切壁(流れ方向変更手段)12をハウジング1に一体または別体で設けてやると、オイルが流れる際の流れ抵抗が少なくなり、連通孔2からのオイル充填の性能を向上させ、キャビテーションを抑えることもできる。
【0017】
【効果】
本発明によれば、ハウジングと、該ハウジング内部に回転可能に配設されたインナーロータとアウターロータを備えるトロコイド式のロータと、ハウジング内に形成され前記ロータにオイルを吸入する吸入口と、前記ロータからオイルを吐出する吐出口を備え、前記アウタロータの外周から前記インナロータ側にオイルを吸い込む連通孔が前記アウターロータに放射状に設けられ、該連通孔は前記ロータの回転方向に対して傾斜し、前記インナーロータ側に行くに従い細くなるオイルポンプにおいて、前記アウターロータへの吸入口を、吸入終了端になるに従い細くしたことにより、アウターロータへの吸込口を吸入終了端になるに従い細くしたので、吸入終了端になるに従いオイルの流速が速くなり、十分な吸い込みが可能となってキャビテーションが防止できる。
【0018】
この場合、アウターロータへの吸入開始端または吸入終了端の角度を連通孔と同じ角度となるようにすれば、吸入口での吸込角度が一致し、より吸い込み易くなる。
【0019】
また、吸入口にオイルの流れを変える流れ方向変更手段を設ければ、流れ方向変更手段により流れ方向を変えることが可能となり、吸入時に吸入口でのオイルの流速を速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるオイルポンプの断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1b 吸入開始端
1c 吸入終了端
2 連通孔
3 インナーロータ(ロータ)
4 ロータ面
5 アウターロータ(ロータ)
12 仕切壁(流れ方向変更手段)
19 吸入口
21 吐出口
22,25 流路
31 リリーフバルブ

Claims (2)

  1. ハウジングと、該ハウジング内部に回転可能に配設されたインナーロータとアウターロータを備えるトロコイド式のロータと、ハウジング内に形成され前記ロータにオイルを吸入する吸入口と、前記ロータからオイルを吐出する吐出口を備え、前記アウターロータの外周から前記インナーロータ側にオイルを吸い込む連通孔が前記アウターロータに放射状に設けられ、該連通孔は前記ロータの回転方向に対して傾斜し、前記インナーロータ側に行くに従い細くなるオイルポンプにおいて、前記アウターロータへの吸入口を、吸入終了端になるに従い細くすると共に、前記アウターロータへの吸入開始端及び吸入終了端の少なくとも一方の角度が前記連通孔と同じ角度であることを特徴とするオイルポンプ。
  2. 前記吸入口にオイルの流れを変える流れ方向変更手段を設けた請求項に記載のオイルポンプ。
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