JP3956110B2 - サクションフィルター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等において、燃料タンク内の燃料を吸引してエンジン等に送るための吸入パイプ先端に取り付けられ、燃料を濾過するためのサクションフィルターに関する。
【0002】
図5に示したように、自動車の燃料タンク内には、タンクa内の燃料をエンジンへと送るためのポンプbが配設されており、このポンプbに設けられた吸入パイプb1から燃料を吸引し、フェーエルフィルターcを通過させてエンジンへと送るようになっている。
【0003】
この場合、図5に示されているように、吸入パイプb1の先端部にもサクションフィルターdを取り付け、比較的大きな不純物を除去するようになっており、このサクションフィルターdは、燃料タンクaの底面に当接した状態に配置される。
【0004】
このサクションフィルターdとしては、従来、図4に示した構造のものが知られている。即ち、ポンプbの吸入パイプb1に連結されるパイプ部d1の下端部に鍔状のフランジd2を一体に形成し、上濾布d3に設けられたパイプ取付穴d4に上記パイプ部d1を刺し通して、該パイプ部d1に押えクリップd5を取り付け、上記フランジd2と押えクリップd5との間で上濾布d3のパイプ取付穴d4周縁部を挟持することにより、上記パイプ部d1の先端部に上濾布d3を取り付ける。そして、上記フランジd2の下面に突設したスプリング取付部d6に円錐台状のコイルスプリングd7を取り付け、このコイルスプリングd7を包み込むように下濾布d8を配置して、該下濾布d8の周縁部と上記上濾布d3の周縁部とを互いに熱接着させて、パイプ部d1の先端部に濾布袋d9を形成したものである。
【0005】
このサクションフィルターは、図5に示されているように、燃料タンクa内に配設されたポンプbの吸入パイプb1先端部に取り付けられ、上記濾布袋d9が燃料タンクaの底面に当接した状態に配設される。このとき、このサクションフィルターの濾布袋d9は、内部に配設された上記コイルスプリングd7により所定の膨らみを常に維持し、燃料の吸入圧により濾布袋d9が潰れることのないようなっていると共に、該コイルスプリングd7の弾性により濾布袋d9の下面が燃料タンクaの底面に常に当接した状態を維持し得るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この図4に示した従来のサクションフィルターには、
▲1▼フランジd2とクリップd5とで、上濾布d3を挟み込んで濾布袋d9をパイプ部d1に固定しているため、濾布袋d9が外れやすい。
▲2▼コイルスプリングd7の段発力により濾布袋d9の下面が直接燃料タンクの底面に圧接するため、この濾布袋d9の下面が擦り切れる恐れがある。
▲3▼上濾布d3と下濾布d8とを熱接着して濾布袋d9を形成する際、コイルスプリングd7の段発力により上下両濾布d3,d8の周縁部を確実かつ正確に重ね合わせて熱接着機にセットしづらく、濾布袋d9に皺が寄ってしまったり、上下両濾布d3,d8の周縁部を確実に熱接着することができない場合がある。
などの欠点がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、上記▲1▼〜▲3▼の問題点を解消し、信頼性が高く、かつ生産性に優れたサクションフィルターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、燃料タンク内に配設された燃料吸入パイプの先端部に設けられるサクションフィルターであり、上濾布と下濾布とを互いの周縁部で接着して袋状の濾布袋を形成すると共に、該濾布袋内にスプリングを配設して濾布袋の潰れを防止するように構成されたサクションフィルターにおいて、上記燃料吸入パイプが連結される合成樹脂製の上プレートを上記上濾布と一体的に形成すると共に、上記下濾布の所定位置にも合成樹脂製の下プレートを一体的に成形し、かつ上記スプリングとしてコイルスプリングを用いると共に、このコイルスプリングの先端が上記上プレート及び下プレートに摺動しないように、コイルスプリングの両端部をそれぞれ上プレート及び下プレートに固定したことを特徴とするサクションフィルターを提供する。
【0009】
即ち、本発明のサクションフィルターは、濾布袋を構成する上濾布に合成樹脂製の上プレートが一体に形成され、この上プレートに吸入パイプが連結されるように構成されているため、濾布袋が吸入パイプから外れてしまう虞がない。また、濾布袋を構成する下濾布にも合成樹脂製の下プレートが一体に形成され、この下プレートにスプリングが固定されるようになっているので、この下プレートがプリングにより燃料タンクの底面に圧接されることとなり、濾布袋が擦り切れるようなことがない。更に、上濾布及び下濾布にそれぞれ一体に設けられた上下両プレート間にスプリングが固定され、上下両濾布が互いに所定の位置関係で連結された状態となるため、上濾布と下濾布の周縁部を熱接着などにより接着して濾布袋を形成する際、上下両濾布の周縁部を確実かつ正確に重ね合わせることが容易であり、皺や接着不良を生じることなく、確実かつ容易に上下両濾布の周縁部を接着して濾布袋を形成することができ、生産性よくサクションフィルターを製造することができるものである。また更に、本発明では、コイルスプリングを用いると共に、このコイルスプリングの先端が上記上プレート及び下プレートに摺動しないように、コイルスプリングの両端部をそれぞれ上プレート及び下プレートに固定したものであり、これによりコイルスプリングの上下両端部の先端によって上下プレートが削れることを可及的に防止して、削りカスの発生を確実に防止することができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明の実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
【0011】
[第1実施例]
図1は、本発明の一実施例にかかるサクションフィルターを示すものであり、このサクションフィルターは、図5に示されたサクションフィルターdと同様に、燃料タンクa内に配設されたポンプbの先端部に取り付けられ、その下端面が燃料タンクaの底面に接触した状態に配設されるものである。
【0012】
図1中1は、上濾布2と下濾布3とを互いの周縁部を熱接着して袋状に形成した濾布袋であり、上記上濾布2及び下濾布3の中央部には、それぞれ合成樹脂製の上プレート4及び下プレート5が濾布2,3と一体的に形成されており、これら上下プレート4,5間にコイルスプリング6が取り付けられている。
【0013】
ここで、上記上下プレート4及び5は、いずれもインサート成形法により濾布2,3と一体に成形されたものであり、それぞれのプレート4,5の形成材料が濾布2,3の布目を貫通した状態となっており、上濾布2及び下濾布3の中央部がそれぞれ上プレート4及び下プレート5の厚さ方向中央部に埋設された状態となっている。そして、下プレート5の下面は、下濾布3の下面(濾布袋1の下面)から下方へと突出した状態となっており、この突出した下プレート5の下面が燃料タンクの底面に当接するようになっている。
【0014】
上記上濾布2と一体的に形成された上プレート4には、特に図示していないが、その中央部に濾布袋1の内外を貫通する丸穴が形成されており、上プレート4の上面にはこの丸穴と連通するパイプ部7が一体に設けられており、このパイプ部7が燃料タンク内の吸入パイプ又はポンプに固定されるようになっている。また、この上プレート4の下面周縁部には、リング壁状のスプリング固定部4aが一体に形成されており、このスプリング固定部4aにコイルスプリング6の上端部が嵌着固定されている。なお、図中7aは、上記パイプ部7の外周面上部に一体的に突設された取付片であり、このこの取付片7aに、この取付片7aに穿設された孔(図示せず)にポンプ側の突片を嵌合させることにより、濾布袋1をポンプに固定するようになっている。
【0015】
また、上記下プレート5にも、その上面に複数の鉤状係止爪5aが突設されたスプリング固定部が設けられており、これら鉤状係止爪5aにコイルスプリング6の下端部が嵌着固定されている。
【0016】
ここで、上記上濾布及び下濾布としては、燃料の種類などに応じて適宜な濾布を用いればよく、特に制限されるものではないが、特にナイロン、ポリエチレンク、ポリプロピレン、ポリアセタールなどの熱接着可能な合成樹脂からなるメッシュ布が好適に用いられる。また、このサクションフィルターは、固形状の不純物を除去し得れば十分であり、このためメッシュ布の目の粗さは、30〜120ミクロン、特に70〜77ミクロン程度であることが好ましい。
【0017】
また、上下プレート4,5及びパイプ部7を形成する材料としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂が好ましく用いられ、具体的にはナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール等が好適に用いられる。
【0018】
このサクションフィルターは、次のようにして製造することができる。まず、上下濾布2,3を所定の形状に裁断し、これを射出成形機にセットして、インサート成形法により上濾布2の中央に上プレート4及びパイプ部7を一体に成形し、同様に下濾布3の中央に下プレート5を一体に成形する。
【0019】
次に、上記上下プレート4,5のスプリング固定部4a,5aにそれぞれコイルスプリング6の端部を固定して、コイルスプリング6により上下両濾布2,3を連結する。この状態で上下両濾布2及び3の周縁部を重ね合わせて熱接着機にセットし、熱接着して濾布袋1を形成することにより、製造することができる。
【0020】
このように、本実施例のサクションフィルターは、濾布袋1を構成する上濾布2に合成樹脂製の上プレート4が一体に形成され、この上プレート4のパイプ部7に燃料タンク内の吸入パイプ又はポンプが連結されるように構成されているため、濾布袋1が吸入パイプやポンプから外れてしまう虞がない。また、濾布袋1を構成する下濾布3にも合成樹脂製の下プレート5が一体に形成され、この下プレート5にコイルスプリング6の下端部が固定されているので、この下プレート5がコイルスプリング6により燃料タンクの底面に圧接されることとなり、濾布袋1が擦り切れるようなことがない。
【0021】
更に、上濾布2及び下濾布3にそれぞれ一体に設けられた上下両プレート4,5間にコイルスプリング6が固定され、上下両濾布2,3が互いに中央で連結された状態となっているため、上濾布2と下濾布3の周縁部を熱接着して濾布袋1を形成する際、上下両濾布2,3の周縁部を確実かつ正確に重ね合わせることが容易であり、皺や接着不良を生じることなく、確実かつ容易に上下両濾布2,3の周縁部を接着して濾布袋1を形成することができ、生産性よく製造するができるものである。
【0022】
[第2実施例]
図2は、本発明の他の実施例にかかるサクションフィルターを示すものであり、このサクションフィルターは、下プレート5の内側外周縁部から張付き防止片8,8を濾布袋1内へと一体に突設したものである。
【0023】
この張付き防止片8は、その基端部で上下に揺動可能に設けられており、またその上面には複数の小突起が一体に突設されたものである。なお、図2では、2本の張付き防止片8しか示していないが、実際は3本又は4本以上の張付き防止片8を下プレート5を中心に放射状に配設するものである。
【0024】
この図2に示したサクションフィルターによれば、上記張付き防止片8により、上下濾布2,3同士が張付いて吸入圧が高くなることを確実に防止することができる。即ち、サクションフィルターの設置状態やポンプの上下動などによって濾布袋1の高さhが低くなると、吸入圧により上濾布2と下濾布3とが張付いて、吸入圧が異常に上昇し、場合によっては燃料を吸入することができなくなる場合があるが、図2に示したサクションフィルターよれば、上記張付き防止片8により上下濾布2,3同士が張付いてしまうことが確実に防止され、濾布の張付きによる吸入圧の上昇を防止して、良好かつ確実に燃料を吸入することができるものである。
【0025】
なお、その他の構成及び作用効果は、上記第1実施例のサクションフィルターと同様であるため、同一の構成部分に第1実施例と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0026】
[第3実施例]
図3は、本発明の第3の実施例にかかるサクションフィルターを示すものであり、このサクションフィルターは、軸方向中間部が太く両端部が細く形成されたコイルスプリング6aを用い、上下両プレート4b,5をこのコイルスプリング6aの軸方向中間部よりも小さく形成したものである。
【0027】
この図3に示したサクションフィルターによれば、コイルスプリングの両端部が比較的小径であるため、上下両プレート4b,5も比較的小さく形成することができ(第1,2実施例よりも上プレート4bが小さく形成されている)、これより濾布袋1の高さhを大きくとらなければならない場合でも、濾布袋1に皺がよってしまうことを効果的に防止して、良好な性能を有するサクションフィルターを確実に得ることができるものである。
【0028】
即ち、濾布袋1の高さhを高くする場合、必然的に濾布袋1のしぼり角αが大きくなり、上下両濾布2,3の周縁部を接着する際に濾布に皺が寄りやすくなるが、本例のサクションフィルターでは上下両プレート4b及び5を比較的小さく形成することができるので、高さhを高くしても濾布袋1のしぼり角αを比較的小さくすることができ、濾布に皺を生じさせることなく高さhの高い濾布袋1を得ることが容易となるものである。
【0029】
なお、その他の構成及び作用効果は、上記第1実施例のサクションフィルターと同様であるため、同一の構成部分に第1実施例と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0030】
ここで、上記第1〜3実施例に示したように、本発明のサクションフィルターは、上下プレート4(4b),5間にスプリングを固定して、濾布袋1を膨らんだ状態に保持するものであり、上記実施例1〜3ではコイルスプリング6(6a)を用いたが、このコイルスプリング6(6a)の伸縮時やサクションフィルターが動くことにより、コイルスプリング6(6a)の先端が上下プレート4(4b),5に接触した状態で摺動し、これにより上下プレート4(4b),5が削れて削りカスがポンプを詰まらせる虞がある。このため、コイルスプリング6(6a)の先端が上記上プレート4(4b)及び下プレート5に摺動しないように、コイルスプリング6(6a)の両端部をそれぞれ上プレート4(4b)及び下プレート5に固定することが好ましい。
【0031】
例えば、図6に示したように、上プレート4のコイルスプリング当接部に、高さが漸次低くなるテーパ状に形成された複数(図では16個)の小突条8を放射状に配置形成し、これら小突条8に端部が当接した状態にコイルスプリング6の上端部を固定することにより、コイルスプリング6の先端61が上プレート4に接触しないようにコイルスプリング6の上端部を上プレート4に固定し、また図7に示したように、下プレート5のコイルスプリング当接部に内側へとすり鉢状に傾斜するリング状のテーパ面9を形成すると共に、コイルスプリング6の先端部61を内側へと折曲し、コイルスプリング6の先端61が下プレート5に接触しないようにコイルスプリング6の下端部を下プレート5に固定することができる。これにより、コイルスプリング6の上下両端部の先端61によって上下プレート4,5が削れることを可及的に防止して、削りカスの発生を確実に防止することができる。
【0032】
この場合、図7に示したテーパ面9を上プレート4に設け、図6に示した小突条8を下プレートに設けるようにしてもよく、またその他の方法によりコイルスプリング6の先端61が上下プレート4,5に摺動することを防止するようにしてもよい。その他の方法としては、図8に示したように、一対の挟持片10をプレート4,5に設けてこれら挟持片10間にコイルスプリング6の先端61を係合させたり(A図)、プレート4,5に係合穴11を設けてこの係合穴11にコイルスプリング6の先端61を係合させ(B図)、コイルスプリング6の先端部をプレート4,5に固定することによって、コイルスプリング6の先端部61が上下プレート4,5に摺動しないように構成する方法などを例示することができる。
【0033】
なお、本発明のサクションフィルターは、上記各実施例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。たとえば、上記実施例では、いずれも上下両濾布の中央に上下プレート4(4a),5を設けたが、場合によっては中央部以外の所定個所に上下プレート4(4a),5を設け、上下プレート4(4a),5及びコイルスプリング6(6a)が濾布袋1の偏心した位置に配設されたサクションフィルターとしてもよい。また、上記各実施例では上濾布2と下濾布3とが別体の濾布であるとして説明しているが、これら上濾布2と下濾布3とを1枚の濾布を折り返して構成してもよく、例えば一枚の濾布に上プレートと下プレートとを形成し、この濾布を半分に折り返すと共に上下プレート間にスプリングを取り付け、重なり合わせた周縁部を接着して濾布袋を形成してもよい。更に、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り、種々変更して差し支えない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のサクションフィルターによれば、濾布袋が吸入パイプから外れてしまったり、濾布袋が擦り切れてしまうようなことがなく、高い信頼性を得ることができると共に、皺や接着不良を生じることなく、確実かつ容易に上下両濾布の周縁部を接着して濾布袋を形成することができ、生産性よく製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるサクションフィルターを示す概略断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例にかかるサクションフィルターを示す概略断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例にかかるサクションフィルターを示す概略断面図である。
【図4】従来のサクションフィルターを示す概略断面図である。
【図5】自動車の燃料タンク内の構造の一例を示す概略図である。
【図6】上下プレートとコイルスプリングの先端との摺動を防止する方法の一例を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に沿った断面図である。
【図7】上下プレートとコイルスプリングの先端との摺動を防止する方法の他の例を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に沿った断面図である。
【図8】(A),(B)は、それぞれ上下プレートとコイルスプリングの先端との摺動を防止する方法の更に他の例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 濾布袋
2 上濾布
3 下濾布
4 上プレート
4a スプリング固定部
5 下プレート
5a 鉤状係止爪(スプリング固定部)
6、6a スプリング
61 コイルスプリングの先端
7 パイプ部
8 張付き防止片
9 小突条
10 一対の挟持片
11 係合穴
Claims (9)
- 燃料タンク内に配設された燃料吸入パイプの先端部に設けられるサクションフィルターであり、上濾布と下濾布とを互いの周縁部で接着して袋状の濾布袋を形成すると共に、該濾布袋内にスプリングを配設して濾布袋の潰れを防止するように構成されたサクションフィルターにおいて、
上記燃料吸入パイプが連結される合成樹脂製の上プレートを上記上濾布と一体的に形成すると共に、上記下濾布の所定位置にも合成樹脂製の下プレートを一体的に成形し、かつ上記スプリングとしてコイルスプリングを用いると共に、このコイルスプリングの先端が上記上プレート及び下プレートに摺動しないように、コイルスプリングの両端部をそれぞれ上プレート及び下プレートに固定したことを特徴とするサクションフィルター。 - 上記上濾布と上プレート、及び上記下濾布と下プレートとが、いずれもインサート成形により一体化したものである請求項1記載のサクションフィルター。
- 上記上プレート及び下プレートに、ぞれぞれスプリング固定部が設けられており、該スプリング固定部に上記スプリングの端部がそれぞれ嵌着固定された請求項1又は2記載のサクションフィルター。
- 上記下プレートの一部が、下濾布の下面側に突出し、該下プレートが、燃料タンク内壁面へ当接するように構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載のサクションフィルター。
- 上記下プレートから、上記濾布袋内に突出する張付き防止片を突設させ、上下濾布の張付きを防止するように構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載のサクションフィルター。
- 上記スプリングとして、軸方向中間部が太く両端部が細く形成されたコイルスプリングを用い、上記上下プレートをコイルスプリングの軸方向中間部よりも小さく形成した請求項1〜5のいずれか1項に記載のサクションフィルター。
- 上プレート又は下プレートあるいはこれら双方のコイルスプリング当接部に、高さが漸次低くなるテーパ状に形成された複数の小突条を放射状に配置形成し、これら小突条に端部が当接した状態にコイルスプリングの端部を固定することにより、コイルスプリングの先端が上プレート又は下プレートに接触しないように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載のサクションフィルター。
- 上プレート又は下プレートあるいはこれら双方のコイルスプリング当接部に内側へとすり鉢状に傾斜するリング状のテーパ面を形成すると共に、コイルスプリングの先端部を内側へと折曲し、コイルスプリングの先端が上プレート又は下プレートに接触しないように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載のサクションフィルター。
- コイルスプリングの先端部が嵌合する嵌合部を上プレート又は下プレートあるいはこれら双方に設け、この嵌合部にコイルスプリングの先端部を嵌合固定することにより、コイルスプリングの先端部が上プレート及び下プレートに摺動しないように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載のサクションフィルター。
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