JP3953994B2 - 画像処理情報関連付け処理装置、印刷システム、レイアウトデータの出力可能化方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理情報関連付け処理装置、印刷システム、レイアウトデータの出力可能化方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、商業印刷用の印刷システムにおいて、RGB画像データを印刷用に最適化する変換処理技術に関する。
デジタルカメラの普及により、デジタルカメラにて撮影された、RGB表色系にて表される画像(RGB画像)である写真画像を使用して印刷用原稿となるレイアウトデータを作成し、これを製版/印刷工程へと受け渡す(入稿する)、いわゆるRGB入稿が多くなっている。RGB入稿されるレイアウトデータには、RGB画像を実現するRGB画像データが所定のフォーマットに従って組み込まれて(記述されて)いるが、製版/印刷工程においては、このRGB画像データを、印刷処理可能なCNYK表色系にて表される画像(CMYK画像)を実現するCMYK画像データへと変換する色空間変換処理を行う必要がある。
また、表計算ソフトウェアやプレゼンテーションソフトウェアなどによって作成される、グラフ等の図表画像やドローソフトウェアにより作成されたいわゆるCG(コンピュータグラフィックス)画像も、RGB画像として作成されることがあり、さらにこれらがRGB画像のままレイアウトされた印刷用原稿によるRGB入稿も多くなっている。
レイアウトデータは、例えばPDF(Portable Document Format)形式のデータとして作成される。レイアウトデータがPDF形式で記述されている場合、係る色空間変換処理は、レイアウトデータにヘッダ情報として埋め込まれたICCプロファイルに基づき、レイアウトされた全ての画像について一括して行われる。
しかし、ICCプロファイルは本来、色再現特性が相違する入/出力デバイス間において色再現性を維持するために用いられるものであり、ICCプロファイルに基づく色空間変換処理は、レイアウトデータに組み込まれている画像データの全てに対して、一律に行われる。それゆえ、従来、スキャナのオペレータが経験則などに基いて行っていた絵作りの要素(gamutMapping)は変換処理においては反映されておらず、また、シャープネス処理などもなされない。一方、印刷物において複数の画像がレイアウトされることは一般的なことであるが、個々の画像の種別(写真、図表、CGなど)や表現内容が異なれば、その表現力をより高めるために行うべき画像補正処理の内容も個々の画像によって異なるので、品質のよい印刷物を得るためには、製版/印刷工程において、こうした画像補正処理を個々の画像を実現している画像データに対し個別に行う必要が生じる。
そこで、制作デザイン工程におけるレイアウト作業時に、PDF形式にて記述された、RGB画像を実現する写真データを含むレイアウトデータの中に、製版/印刷工程において各RGB画像に対して行うべき画像処理である色空間変換処理や画像補正処理の内容を示すレシピデータを組み込み(記述し)、製版/印刷工程は係るレシピデータの内容を解釈して必要な処理を行った上で、ラスタライズ処理等の処理を行う、という印刷システム(RGB画像品質管理システム)が実現されている(例えば、非特許文献1参照。)。
大日本スクリーン製造株式会社、"デジタルカメラ用画像最適化ソフトウエアColorGeniusDC"、[online]、[2003年8月22日検索]、インターネット<URL:http://www.screen.co.jp/ga_product/colorgenius_dc/colorgenius_dc.html>
RGB入稿されたレイアウトデータに対し、ICCプロファイルに基づく画像変換処理のみが行われる場合には、製版/印刷工程において、上述のような画像補正処理をレイアウトデータに組み込まれたRGB画像データの一つ一つに対し行う必要がある。しかし、最近の製版/印刷工程においては、インテリジェンスワークフローRIPシステムに代表されるように、出力処理の自動化が進んでおり、製版/印刷工程における作業は、出力に関するパラメータ設定が主となっているため、係る補正処理は、自動化が進んだ出力作業とは相容れない作業となっている。
そのうえ、RGB画像データからCMYK画像データへの変換処理のみならず、品質の良い印刷が得られるように印刷用原稿に対し行うべき画像補正処理は、従来は製版/印刷工程とは全くの別工程で行われていた処理であったので、係る処理についてスキルを有するオペレータが、製版/印刷工程においては十分に存在しないという問題もある。
上述したRGB画像品質管理システムを用いる場合、製版/印刷工程における上記のような問題点は解決されるものの、係るシステムは、レイアウトデータの送り手である制作デザイン工程の側が、印刷物のレイアウトに先立ってレシピデータを作成することのできる特別のソフトウェアを有している必要がある。制作デザイン工程において、そうした特別な過程を経たレイアウトデータが必ずしも作成されるわけではない。
本発明は、以上の課題を鑑みてなされたものであり、印刷用原稿として作成されたレイアウトデータがRGB画像データを含む場合に、当該RGB画像データを印刷用に最適化するための画像処理情報をレイアウトデータにおいてRGB画像データと関連付けする、画像処理情報関連付け処理装置およびこれを含む印刷システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ページ記述言語にて記述され、少なくとも1つのRGB画像データが含まれるレイアウトデータに基づく出力処理を所定の出力装置において行う際に、前記出力処理に先だって前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれに対して前記出力処理が可能な画像データとするために行うべき画像処理に必要な画像処理情報を前記RGB画像データのそれぞれに関連付ける処理を行う装置であって、処理内容の異なる複数の画像処理情報が登録されている画像処理情報データベースと、前記レイアウトデータを読み込むレイアウトデータ読み込み手段と、前記レイアウトデータの前記RGB画像データに関する記述内容を検索することにより、前記少なくとも1つのRGB画像データを前記レイアウトデータから抽出する画像データ抽出手段と、抽出された前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれについて少なくとも1つの画像特徴量を算出する画像特徴量算出手段と、前記少なくとも1つの画像特徴量と所定の分類基準とを照合しその結果に従って前記少なくとも1つのRGB画像データを前記分類基準に応じてあらかじめ定められた画像カテゴリーに分類する画像分類手段と、前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれと、前記画像処理情報データベースに登録されている前記複数の画像処理情報のうち指定されたものとの関連付けを行う関連付け処理手段と、前記関連付けの対象となった前記画像処理情報を前記レイアウトデータに合成する合成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記画像処理が色空間変換処理と画像補正処理とを含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記関連付け手段は、前記少なくとも1つのRGB画像データのうち同一の前記画像カテゴリーに分類されているRGB画像データに対して、同一の前記画像処理情報を同時に関連付け可能であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記関連付けがなされた画像処理情報に基づいて前記所定の出力装置において前記RGB画像データに対してなされる画像処理を、シミュレーションすることができるシミュレーション処理手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記シミュレーションの結果に基づく指示入力に応答して、前記関連付けがなされた画像処理情報を微調整する微調整手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分における階調値ヒストグラムに現れる所定程度以上に急峻なピークの数を示す画像特徴量である急峻ピーク数を計数する急峻ピーク計数手段、を備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分の画像全体に対するエッジの存在比率を示す画像特徴量であるエッジ成分量を算出するエッジ成分量算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像について所定のしきい値よりも彩度が高い画素の比率を示す画像特徴量である高彩度画素比を算出する高彩度画素比算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像のなかで、階調値がある特定の範囲に属する画素の比率を示す画像特徴量である特定色画素比を算出する特定画素比算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像において表現されている線分の多少を示す画像特徴量である画像線分量を算出する画像線分量算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項11の発明は、a)出力装置であって、ページ記述言語にて記述され、少なくとも1つのRGB画像データが含まれるレイアウトデータに基づく出力処理を行う際に、前記出力処理に先だって前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれに対して前記出力処理が可能な画像データとするための画像処理を行う画像処理手段、を備える出力装置と、b)画像処理情報関連付け装置であって、b-1)前記出力装置において前記画像処理を実施可能とする情報である画像処理情報であって処理内容の異なる画像処理情報が登録されている画像処理情報データベースと、b-2)少なくとも1つのRGB画像データを含む第2のレイアウトデータを読み込むレイアウトデータ読み込み手段と、b-3)前記レイアウトデータの前記RGB画像データに関する記述内容を検索することにより、前記少なくとも1つのRGB画像データを抽出する画像データ抽出手段と、抽出された前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれについて少なくとも1つの画像特徴量を算出する画像特徴量算出手段と、b-4)前記少なくとも1つの画像特徴量と所定の分類基準とを照合しその結果に従って前記少なくとも1つのRGB画像データを前記分類基準に応じてあらかじめ定められた画像カテゴリーに分類する画像分類手段と、b-5)前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれと、前記画像処理情報データベースに登録されている前記複数の画像処理情報のうち指定されたものとの関連付けを行う関連付け処理手段と、b-6)前記関連付けの対象となった前記画像処理情報を前記第2のレイアウトデータに合成する合成手段と、を備える画像処理情報関連付け装置と、を備えることを特徴とする。
請求項12の発明は、所定の出力装置における、ページ記述言語にて記述され、少なくとも1つのRGB画像データが含まれるレイアウトデータに基づく出力処理を可能とする方法であって、前記レイアウトデータから前記少なくとも1つのRGB画像データを抽出する画像データ抽出工程と、抽出された前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれについて少なくとも1つの画像特徴量を算出する画像特徴量算出工程と、前記少なくとも1つの画像特徴量と所定の分類基準とを照合しその結果に従って前記少なくとも1つのRGB画像データを前記分類基準に応じてあらかじめ定められた画像カテゴリーに分類する画像分類工程と、前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれと所定の画像処理情報データベースに登録された複数の画像処理情報であって前記RGB画像データを前記出力処理が可能な画像データとする画像処理を実施するための情報のうち指定されたものとの関連付けを行う関連付け処理工程と、前記関連付けの対象となった前記画像処理情報の前記レイアウトデータへの合成を行う合成工程と、前記合成がなされたレイアウトデータを前記出力装置へと送出可能に記憶する記憶工程と、を備えることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12に記載の出力処理可能化方法であって、前記画像処理が色空間変換処理と画像補正処理とを含むことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項12または請求項13に記載の出力処理可能化方法であって、前記関連付け工程は、前記少なくとも1つのRGB画像データのうち同一の前記画像カテゴリーに分類されているRGB画像データに対して、同一の前記画像処理情報を同時に関連付け可能であることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の出力処理可能化方法であって、前記関連付けがなされた画像処理情報に基づいて前記所定の出力装置において前記RGB画像データに対してなされる画像処理を、シミュレーションすることができるシミュレーション処理工程、をさらに備えることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項15に記載の出力処理可能化方法であって、前記シミュレーションの結果に基づく指示入力に応答して、前記関連付けがなされた画像処理情報を微調整する微調整工程、をさらに備えることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、前記画像特徴量算出工程が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分における階調値ヒストグラムに現れる所定程度以上に急峻なピークの数を示す画像特徴量である急峻ピーク数を計数する急峻ピーク計数工程、を備えることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分の画像全体に対するエッジの存在比率を示す画像特徴量であるエッジ成分量を算出するエッジ成分量算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像について所定のしきい値よりも彩度が高い画素の比率を示す画像特徴量である高彩度画素比を算出する高彩度画素比算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像のなかで、階調値がある特定の範囲に属する画素の比率を示す画像特徴量である特定色画素比を算出する特定画素比算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、前記画像特徴量算出手段が、前記RGB画像データにより表されるRGB画像において表現されている線分の多少を示す画像特徴量である画像線分量を算出する画像線分量算出手段、を備えることを特徴とする。
請求項22の発明は、コンピュータが有するCPUとメモリとを使用することにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項10のいずれかの画像処理情報関連付け処理装置として機能させることを特徴とする。

請求項1ないし請求項22の発明によれば、レイアウトデータの作成時に、あらかじめRGB画像データに対して最適化処理を行うための情報が与えられていなくても、出力装置においては、レイアウトデータに合成された画像処理情報を参照して、RGB画像データを出力処理が可能な画像データとするために行うべき画像処理を行うことができ、色再現性等に優れた、品質の良い印刷物を出力することができる。
特に、請求項3および請求項14の発明によれば、レイアウトされている複数のRGB画像を、当該RGB画像が表現する特徴の共通性により分類し、同一の画像カテゴリーに属するRGB画像に対して同一の画像処理情報を同時に適用することができるので、多数の画像がレイアウトされている場合であっても、関連付け処理の煩雑さが抑制される。
特に、請求項4、請求項5、請求項15、および請求項16の発明によれば、画像処理情報の関連付けの妥当性をシミュレーションによって確認することができるので、出力装置において、色再現性等に優れた、品質の良い印刷物を確実に出力することができる。
特に、請求項5および請求項16の発明によれば、いったん適用した画像処理情報を微調整することができるので、個々の画像の表現内容に最も適した画像処理情報を関連付けることができ、出力装置において、個々の画像の色再現性等に優れた、品質の良い印刷物を確実に出力することができる。
特に、請求項6および請求項17の発明によれば、CG画像や、色分けされたビジネスグラフなど、人為的に作成された画像の分類が容易になる。
特に、請求項7および請求項18の発明によれば、再度のシャープネス補正の要否の判断が容易になる。
特に、請求項8および請求項19の発明によれば、CG画像や、色分けされたビジネスグラフなど、人為的に作成された画像の分類が容易になる。
特に、請求項9および請求項20の発明によれば、人物や風景など、特定の色成分にて表される画像の分類が容易になる。
特に、請求項10および請求項21の発明によれば、人工物を表現する画像と自然物を表現する画像との分類が容易になる。
<システムの全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷システム1の構成を示す図である。印刷システム1は、レイアウトデータ作成装置2と、画像処理情報関連付け処理装置3と、出力装置7と、を主として備える。レイアウトデータ作成装置2は、写真画像や、図表画像、あるいはCG画像などを用いて、作成しようとする印刷物の原稿(印刷用原稿)となるレイアウトデータDL(図4)を作成するための装置である。画像処理情報関連付け処理装置3は、当該レイアウトデータに含まれる画像データを印刷用に最適化する処理(最適化処理)に係る画像処理情報であるレシピ情報(詳細は後述)を、RGB画像データと関連付けつつレイアウトデータに対し付加する(組み込む)ための装置である。ここで、最適化処理とは、RGB画像データを含むレイアウトデータに対し、当該レイアウトデータに基づく印刷において品質のよい印刷物が得られることを目的に行う、色空間変換処理および画像補正処理をいう。出力装置7は、所定のレシピ情報が付加されたレイアウトデータ(レシピ付きレイアウトデータ)の記述内容を解釈し、レシピ情報に記述された最適化処理を施したうえで、ラスタライズさらには最終的な出力処理を行うものである。なお、レイアウトデータ作成装置2と画像処理情報関連付け処理装置3との間、および画像処理情報関連付け処理装置3と出力装置7との間におけるデータの受け渡しは、これらの装置によるネットワークを構成するなどして通信線CB1、CB2を介して行われる態様であってもよいし、可搬性の記録媒体を介して行われる態様であってもよい。
レイアウトデータ作成装置2は、デジタルカメラ5による撮影によって得られる写真データを取得して、印刷用原稿のレイアウトに用いることができる。また、イメージスキャナ6等の入力装置によって取得される画像データを、レイアウトに用いる態様でもよい。デジタルカメラ5やイメージスキャナ6からレイアウトデータ作成装置2への画像データの受け渡しは、USBケーブルなどの接続ケーブルCB3、CB4により、あるいは、可搬性の記録媒体(図示せず)に画像データを記録し、これをレイアウトデータ作成装置2において読み取ることによって実現される。
レイアウトデータ作成装置2は、汎用のパーソナルコンピュータによって実現されるものである。レイアウトデータ作成装置2には、レイアウトソフトウェア21、表計算ソフトウェア22,プレゼンテーションソフトウェア23、ドローソフトウェア24などがインストールされており、これらのソフトウェアによって適宜に画像の作成、加工が行われたうえで、画像を含む印刷用原稿となるレイアウトデータ、つまりは画像データが組み込まれたレイアウトデータDLが作成される。それぞれのソフトウェアとしてはすでに市販されているものを使用することができる。好ましくは、レイアウトデータDLはページ記述言語(PDL)によってページ単位で記述される。より好ましくは、PDF形式にて記述される。
画像処理情報関連付け処理装置3も、やはり、汎用のパーソナルコンピュータによって実現されるものである。画像処理情報関連付け処理装置3は、CPU31a、ROM31b、およびRAM31cから構成され、後述する各機能を実現する制御部31、ハードディスクなどにより構成され、装置外部より受け取ったレイアウトデータDLや、パーソナルコンピュータに画像処理情報関連付け処理装置3を実現するための所定の動作プログラム32p(図3)を記憶するための記憶部32、オペレータが各種の指示を入力するためのマウスやキーボードなどの操作部33、ディスプレイ等の表示部34、種々の可搬性の記録媒体との間でデータのリード/ライトを行うためのR/W部35、および他の装置等との間でデータの受け渡しを行うためのインターフェースとしての通信部36が主として備わっている。
画像処理情報関連付け処理装置3においては、操作部33を通じた操作内容や、種々の処理についての処理状況などを表示部34にて表示させつつ処理を行うことができる、いわゆるGUI(Graphical User Interface)が、制御部31、操作部33、表示部34の機能により実現されている。制御部31に実現される後述する各部における処理も、このGUIを用いて行われる。図2は、表示部34に表示される作業ウィンドウWを模式的に示す図であるが、GUIの作用により、操作部33を通じて指示される指示内容や、作業状況をこのような作業ウィンドウWに表示させつつ、所望する処理を行うことができる。
図3は、画像処理情報関連付け処理装置3の制御部31において実現される機能を説明するための図である。また、図4は、係る付加処理におけるデータの流れを説明する図である。
制御部31においては、記憶部32に記憶されている所定の動作プログラム32pが実行されることにより、CPU31a、ROM31b、およびRAM31cの作用によって、データ入出力部40と、画像処理部50と、レシピ情報処理部60とが実現される。
データ入出力部40は、記憶部32に記憶されている一または複数のレイアウトデータDLから、オペレータによって選択される一のレイアウトデータDLを読み込む処理、さらには後述する所定の処理を経て作成されたレシピ付きレイアウトデータDLRを、出力装置7へと送出可能に記憶部32に記憶する処理を担う。
画像処理部50は、主として、処理対象となるレイアウトデータDLに組み込まれている画像データDPを抽出し、分類する処理を担う。画像処理部50は、このために、画像抽出処理部51と、画像特徴量算出部52と、画像分類処理部53とを主として備える。
画像抽出処理部51は、読み込まれたレイアウトデータDLの記述内容を解析し、RGB画像を表す画像データDPを抽出する処理(画像データ抽出処理)を担う。レイアウトデータDLにおいては、例えばPDF形式などの所定のページ記述言語によって、画像データや文書データなどの内容や、レイアウト情報などが記述されているので、画像抽出処理部51は、そのうちの画像データを表現する箇所を検索し、その内容を抽出する。なお、あらかじめCMYK表色系にて表されたCMYK画像が抽出されていてもよい。
画像特徴量算出部52は、抽出された画像データDPの記述内容に基づいて、当該画像データDPが表すRGB画像PC2が有する画像特徴を特定するための、画像特徴量を算出する処理(画像特徴量算出処理)を担う。ここで、画像特徴量とは、後述するように、係るRGB画像PC2がどのような特徴を有する画像であるかを判定し分類する際に用いるべく、取得(計数ないしは算出)される量の総称である。画像特徴量算出部52は、以下に説明するように、それぞれが所定の画像特徴量を取得する、急峻ピーク計数部52aと、エッジ成分量算出部42bと、高彩度画素比算出部42cと、特定色画素比算出部52dと、画像線分量算出部52eとを備える。
急峻ピーク計数部52aは、画像データDPにより表されるRGB画像における所定の程度以上に急峻なピークの数(急峻ピーク数)を計数する処理(急峻ピーク計数処理)を担う。急峻ピーク数とは、RGB画像の各色成分における階調値の頻度分布をヒストグラムとした場合に、該ヒストグラムに現れる急峻なピークの数を表す画像特徴量である。急峻ピーク数が大きいということは、当該画像は、特定の階調値の色のみが突出して多く存在するという画像特徴を有する画像であることを意味する。この場合は、対象となっている画像が、CG画像や、色分けされたビジネスグラフなど、人為的に作成された画像である可能性が高いことを意味するものである。
エッジ成分量算出部52bは、画像データDPにより表されるRGB画像の各色成分のエッジ成分量を算出する処理(エッジ成分量算出処理)を担う。エッジ成分量とは、画像全体に対するエッジ(階調値の急峻な変化点)の存在比率を示す画像特徴量である。エッジ成分量が大きいということは、当該画像が、色成分の異なる領域の境目が明瞭な、シャープな画像であるという画像特徴を有することを意味しており、いったんシャープネス補正がなされた画像であって、再度のシャープネス補正は不要である可能性が高い画像であることを意味している。
高彩度画素比算出部52cは、画像データDPにより表されるRGB画像についての高彩度画素比を算出する処理(高彩度画素比算出処理)を担う。高彩度画素比とは、RGB画像のなかで、彩度が高い画素の比率を示す画像特徴量である。換言すれば、画像が占める全面積のうち、彩度が高い画素が占める領域の面積率である。ある画像において彩度が高い画素が占める領域が多いということは、その画像はコントラストがはっきりとした画像であり、目立つ色成分によって主に構成されていることを意味するから、CG画像や、色分けされたビジネスグラフなど、人為的に作成された画像である可能性が高いことを意味する。
特定色画素比算出部52dは、画像データDPにより表されるRGB画像についての特定色画素比を算出する処理(特定画素比算出処理)を担う。特定色画素比とは、RGB画像のなかで、階調値がある特定の範囲に属する画素の比率を示す画像特徴量である。換言すれば、画像が占める全面積のうち、ある階調値(色濃度)範囲にある画素が占める領域の面積率である。例えば、肌色成分が多い場合は人物が主として表現されている画像であり、青色成分や緑色成分が多い場合は主として風景が表現されている画像であることなどが推察される。
画像線分量算出部52eは、画像データDPにより表されるRGB画像における画像線分量を算出する処理(画像線分量算出処理)を担う。画像線分量とは、RGB画像において表現されている線分の多少を示す画像特徴量である。例えば、多数の線が描かれている場合、風景などの自然物ではなく、機械などの人工物を表現する画像である可能性が高いことが推察される。
画像特徴量算出部52の各部において、以上に示したような種々の画像特徴量が算出されることにより、これらを成分とするデータセットである画像特徴量データDPCが得られることになる。なお、上記の各画像特徴量の算出の方法については、後で詳述する。
画像分類処理部53は、レイアウトデータDLに組み込まれた画像データDPが表すRGB画像を、その画像特徴に応じて、あらかじめ定められたいくつかの画像カテゴリーに分類する処理(画像分類処理)を担う。画像分類処理は、画像特徴量算出部52において得られた画像特徴量データDPCを、画像カテゴリーごとにあらかじめ定められた分類基準データDCSと比較することにより行われる。係る処理の結果、画像分類データDCが生成される。これにより、レイアウトされた複数のRGB画像が、当該RGB画像が表現する特徴の共通性により分類されることになる。
画像分類データDCは、例えば、レイアウトデータDLに組み込まれているある画像データDPのうちk番目のものが、分類基準データDCSに記述されたx番目の分類基準に該当する場合は「1」のフラグを、該当しない場合は「0」のフラグを与えられるものとして、(k,x,1)あるいは(k,x,0)などといった形式で記述することができる。
具体的な画像カテゴリーについては、例えば、RGB画像からCMYK画像への色空間変換処理と標準的な補正処理のみで、印刷した場合に十分な品質の画像が得られるか否か(印刷適合性)、という観点からカテゴライズする場合(印刷適合性カテゴライズ)であれば、適合カテゴリーには、デジタルカメラで撮影されたり、あるいはスキャナで読み取られたりしただけで、何らの補正も加えられていない一般画像(自然画像、未加工画像)が該当する。一方、品質の良い印刷画像を得るには、特別な補正すべきと判断される不適合カテゴリーには、特定の色成分が選択的に用いられ、頻度分布をとると階調値が離散的に分布するようなCG画像やビジネス画像(グラフ画像、プレゼンテーション用画像など)、すでにシャープネス処理がなされている画像、ノイズが多い画像、あるいは、焦点が合わない写真のようなボケ画像などが該当する。この場合、分類基準データDCSには、例えば、以下のような内容が含まれることになる。
・Np≧4なら、不適合画像;
・Lav≧10なら、シャープネス処理不要(不適合画像);
・Dc=0なら、適合画像(一般画像)、≠0なら不適合画像。
また、画像が表現する内容(画像表現内容)に応じてカテゴライズする場合(画像表現内容カテゴライズ)であれば、人物カテゴリー、風景カテゴリー、機械カテゴリーなどに分類することができる。この場合、分類基準データDCSには、例えば、以下のような内容が含まれることになる。
・肌色画素比≧0.8なら、人物カテゴリー;
・緑色画素比≧0.4かつ青色画素比≧0.4なら、風景カテゴリー;
・画像線分量≧0.7なら、機械カテゴリー。
なお、画像カテゴリーは、次述するレシピ情報RIを作成し、適用する際の単位となる。すなわち、レシピ情報RIは、原則としては1つの画像カテゴリーに対して1つ設定されるものである。
レシピ情報処理部60は、レシピ情報RIに係る処理を担う。レシピ情報処理部60は、そのために、レシピ情報作成部61と、レシピ情報適用部62と、シミュレーション処理部63と、レシピ情報合成部64とを主として備える。
レシピ情報作成部61は、レシピ情報RIを作成し、記憶部32に備わるレシピ情報データベース(DB)32dに記憶する処理を担う。また、図2に示すように、作業ウィンドウWのレシピ情報一覧欄F3には、レシピ情報DB32dに記憶されているレシピ情報RIが、レシピアイコンICとともに表示される。
ここで、レシピ情報RIについて説明する。レシピ情報RIとは、出力装置7において、入稿されたレイアウトデータDLに組み込まれている画像データDPに対し、出力処理に先立って行うべき印刷用の最適化処理の内容を記述した処理情報である。なお、レシピ情報RIは、レイアウトデータDLと同じ記述形式にて記述される。よって、レイアウトデータDLがPDF形式にて記述される場合であれば、レシピ情報RIもPDF形式にて記述されることになる。印刷用原稿にレイアウトされた画像が属する画像カテゴリーが同じであれば、画像において強調したい色成分や、色再現において重要視されるポイントは概ね共通すると考えられることから、レシピ情報RIは、好ましくは画像カテゴリーごとに設定されて、あらかじめレシピ情報DB32dに登録される。図5は、レシピ情報RIの構成を模式的に示す図である。図5(a)に示すように、レシピ情報RIは、色空間変換参照テーブル(LUT)RI1と、特性設定パラメータRI2と、微調整パラメータRI3とを備えている。
色空間変換参照テーブルRI1は、印刷用の最適化処理のうち、印刷用原稿にレイアウトされているRGB画像の色再現性を、印刷物においても保つための色空間変換処理に際し参照するために設定される。例えば、もともとのRGB色空間から、JapanColor2001にて表される色空間への変換などが設定される。
特性設定パラメータRI2は、印刷用の最適化処理のうち、画像データDPに対して行うべき画像補正処理の具体的な処理内容を定める設定パラメータである。図6は、特性設定パラメータRI2における設定項目の一覧である設定項目テーブルTBL1を示す図である。図6に示す特性設定パラメータRI2の各項目の具体的な設定値は、各画像カテゴリーごとに当該画像カテゴリーに属する画像の画像特徴に応じて適切に設定される。
特性設定パラメータRI2の各項目について順次に説明すると、階調レベル設定P1は、網点濃度の濃淡レンジの設定を行う項目である。トーンカーブ設定P2は、トーンカーブにより中間調の設定や半調の設定を行う項目である。カラーコレクション設定P3は、インキの色特性の理想からのずれを補正するための項目である。K版設定P4とは、CMYの各色の重なり部分をK版に置き換えるUCRやGCRなどの設定を行う項目である。グレーバランス設定P5とは、適正なグレーを表現するためのCMY各色のバランスを設定する項目である。シャープネス設定P6とは、USM(アンシャープマスキング)などにより、画像のシャープネスを強めるための項目である。解像度設定P7とは、ピクセル補間処理などで画像の解像度を変換するための項目である。
また、図7は、ある分類基準データDCSに基づいて定められた画像カテゴリーと、印刷に先立って当該画像カテゴリーに属する画像に対し行うべき補正処理の内容との対応関係を、補正内容テーブルTBL2として例示した図である。それぞれの画像カテゴリーに属する画像に対し、図7に示された補正処理内容を実現するように、レシピ情報RIの各特性設定パラメータRI2は設定される。なお、図2に示すように、作業ウィンドウWにおいては、レシピ情報一覧欄F3にリストアップされたレシピ情報RIが選択されると、補正内容テーブルTBL2において対応する補正処理内容が、レシピ情報詳細表示欄F4に表示される。図2においては、「機械」レシピ情報が選択された場合を例示している。
レシピ情報RIにおいて、色空間変換参照テーブルRI1と特性設定パラメータRI2とが適切に設定されると、出力装置7は係るレシピ情報RIの記述内容に従って画像データDPに対する最適化処理を施したうえで出力処理を行うことになる。これにより、印刷用原稿がRGB入稿された場合であっても、係る最適化処理を行うことで、品質のよい印刷物の出力を行うことができる。
また、微調整パラメータRI3は、特性設定パラメータRI2の各項目について、オペレータがさらに微調整を加えるために設定されるパラメータである。上述のように、レシピ情報RIは、原則としては1つの画像カテゴリーに対して1つ設定されるので、同じ画像カテゴリーに属する画像を表す画像データDPには、同一の最適化処理を行うのが妥当な処理と考えられる。しかしながら、同じ画像カテゴリーに属する画像であっても、その表現内容には多少の相違があることから、同じレシピ情報RIを用いて一律に最適化処理を行うことが、各画像にとって必ずしも実際に「最適な」処理であるとは限らない。微調整パラメータRI3は、そうした場合に、真に「最適な」処理を可能とすべく、いわばデフォルト値として与えられている特性パラメータRI2の設定値をマニュアルで微調整するための、変更量に相当するパラメータである。実際の微調整の実行は、代表的な調整内容を処理メニューとしてあらかじめ用意し、そのメニューに従って設定する態様が好適である。図8は、微調整パラメータRI3を設定するための代表的な処理メニューの一覧である微調整メニューテーブルTBL3を示す図である。
レシピ情報処理部60についての説明に戻ると、レシピ情報適用部62は、オペレータが、レイアウトデータDLに組み込まれている画像データDPとレシピ情報RIとを関連付ける処理(レシピ情報関連付け処理)を担う。また、いったん関連付けられたレシピ情報RIを修正等する処理をも担う。ここで、レシピ情報関連付け処理とは、レイアウトデータDLに、当該レイアウトデータDLに組み込まれている各画像データDPに適したレシピ情報RIを関連付ける処理である。
レシピ情報適用部62は、レイアウトデータDL、もしくはその中に組み込まれた画像データDPと、適用されたレシピ情報RIとが関連付けられた、テンポラリデータDTを生成する。つまり、テンポラリデータDTの生成が、レシピ情報関連付け処理の本質的な処理である。なお、後述するレシピ情報合成部64において実現される作用と同様に、テンポラリデータDTは、レイアウトデータDLにレシピ情報RIを直接に追記して生成する態様であってもよいし、レイアウトデータDLまたはレシピ情報RIに関連付け情報を与えて、両者からなるデータセットを生成する態様であってもよい。テンポラリデータDTは、次述するシミュレーション処理部63による画像シミュレーション処理に用いられる。なお、削除ボタンBT2をクリックすることによって、いったん関連付けられたレシピ情報を全て消去し、新たにレシピ情報関連付け処理をやり直すことも、レシピ情報適用部62の作用により実現される。
シミュレーション処理部63は、テンポラリデータDTに基づいて、レイアウトデータDLに組み込まれている画像データDPに対して出力装置7にて行われる印刷用の最適化処理を、作業ウィンドウW上にてシミュレーションする処理(シミュレーション処理)を担う。また、印刷ボタンBT3をクリックすることにより、例えば接続ケーブルCB5によって接続されているカラーインクジェットプリンタなどの校正装置4によって、テンポラリデータDTに基づく校正刷りを行うこともできる。
レシピ情報合成部64は、上記のシミュレーション処理などを行った結果、レシピ情報RIが適切に設定されたとオペレータが判断した時点のレシピ情報RIである確定レシピ情報RIFを、レイアウトデータDLに合成付加する処理(レシピ情報付加処理)を担う。これにより、レシピ情報RIが付加されたレイアウトデータDLである、レシピ付きレイアウトデータDLRが生成される。
このようにして得られたレシピ付きレイアウトデータDLRは、記憶部32において、出力装置7に対し送出可能に記憶され、適宜に出力装置7に受け渡されて、所定の処理に供されることになる。
出力装置7は、画像処理情報関連付け処理装置3から受け取ったレイアウトデータに対し所定の処理を施して、印刷物を出力する装置である。本実施の形態においては、係る出力処理に先立って、まずは、確定レシピ情報RIFの記述内容に基づいて、印刷用の最適化処理、すなわち、個々の画像について、それぞれの表現内容に対し最適な色空間変換処理および画像補正処理がなされたうえで、出力処理が行われることになる。出力装置7は、CPU71a、ROM71b、およびRAM71cから構成される後述する各機能を実現する制御部71、記憶部72、操作部73、表示部74、R/W部75、および通信部76など、コンピュータによりその機能が実現される各部を備えているのに加えて、所定の印刷用紙に印刷を行う印刷部77をさらに備えている。
図9は、出力装置7の制御部71において実現される機能を説明するための図である。制御部71においては、記憶部72に記憶されている所定のプログラム72pが実行されることにより、CPU71a、ROM71b、およびRAM71cの作用によって、画像変換処理部81と、RIP処理部82と、印刷制御部83とが実現される。
画像変換処理部81は、画像処理情報関連付け処理装置3から受け渡されたレシピ付きレイアウトデータDLRについて、画像処理情報関連付け処理装置3において付加されたレシピ情報RIの内容に従って、画像データDPに対して最適化処理を行うために備わる。
画像変換処理部81は、そのためにレイアウトデータ解析部81aと、色空間変換部81bと、色調補正部81cと、シャープネス補正部81dと、解像度変換部81eとを主として備える。
レイアウトデータ解析部81aは、レシピ付きレイアウトデータDLRの記述内容を解析し、当該レイアウトデータDLRに組み込まれているレシピ情報RIとそのレシピ情報RIによって最適化処理の対象となる画像データDPとを抽出する。
色空間変換部81bは、レシピ情報RIに記述されている色空間変換参照テーブルRI1に従って、画像データDPに対しCMYK変換処理を施す。
色調補正部81cは、レシピ情報RIにおける特性設定パラメータRI2や微調整パラメータRI3の記述内容に従って、CMYK変換がなされた画像データに対する濃淡レベルの補正やトーンカーブの補正を実行する。シャープネス補正部81dは、レシピ情報RIの内容に応じて、USM補正を実行する。解像度変換部81eは、レシピ情報RIの内容に応じて、画像の解像度を変換する。組み込まれている全ての画像データDPに対し、これらの各部における処理がなされたレシピ付きレイアウトデータDLR(これを最適化レイアウトデータと称する)は、いったん記憶部72に保存された後、RIP処理部82に供される。
RIP処理部82は、最適化レイアウトデータを、印刷部77において処理可能なCMYKの各色版のそれぞれに対応するラスターデータとするためのラスタライズ処理(RIP処理)を行うために備わる。RIP処理の技術としては、公知の技術が利用できる。
印刷制御部83は、印刷部77における印刷の実行を制御するために備わる。印刷制御部83の制御に従って、印刷部77が、RIP処理により得られた各色版ごとのデータに基づき所定の印刷用紙への印刷を実行する。
なお、本実施の形態では出力装置7がRIP処理と印刷処理とを共に担う態様にて説明しているが、これらが別体の装置にて実行される態様であってもよい。
<レシピ情報の付加処理の流れ>
図10は、レイアウトデータDLに対し行うレシピ情報RIの付加処理の流れを説明するための図である。レシピ情報RIの付加処理は、データ入出力部40の作用による、処理対象となるレイアウトデータDLを読み込む処理から始まる(ステップS1)。レイアウトデータDLが読み込まれると、図2に示すように、作業ウィンドウWのレイアウト画像表示欄F1に、ページレイアウト画像PL1が表示(縮小表示)される。なお、図2は、PDF形式で記述され、「leaflet.pdf」なるファイル名を有し、全5ページの印刷用原稿となるレイアウトデータDLが処理対象となっており、その3ページ目がページレイアウト画像PL1として表示されている場合を例示しているものとする。なお、該3ページ目には4つのRGB画像PC1〜PC4が配置されているものとする。
レイアウトデータDLが読み込まれると、次に、画像抽出処理部51の作用により画像データ抽出処理が行われる(ステップS2)。RGB画像PC1〜PC4と対応する画像データDPがそれぞれ抽出されてRAM31cに一時的に保持されるとともに、図2に示す場合であれば、対応するサムネイル画像PS1〜PS4が作業ウィンドウWのレシピ適用欄F2の画像表示列F21に一覧表示される。
全ての画像データDPが抽出されると、画像特徴量算出処理が行われる(ステップS3)。画像特徴量算出処理としては、上述したように、急峻ピーク計数部52aの作用による急峻ピーク計数処理と、エッジ成分量算出部52bの作用によるエッジ成分量算出処理と、高彩度画素比算出部52cの作用による高彩度画素比算出処理と、特定色画素比算出部52dの作用による特定画素比算出処理と、画像線分量算出部52eの作用による画像線分量算出処理が行われる。
図11は、所定の程度以上に急峻なピークの数をカウントする処理としての急峻ピーク計数処理の流れを説明する図である。以降、画像データDPが、m画素×n画素の画像を表し、各画素においてR(Red)、G(Green)、B(Blue)の各色成分が256階調を有する8bit画像を表すデータである場合を例に説明する。この場合、画像データDPにおいて、画素(i,j)(i、jは自然数)における階調値は、(R(i,j)、G(i,j)、B(i,j))と表される(0≦R(i,j)、G(i,j)、B(i,j)≦255、R(i,j)、G(i,j)、B(i,j)は整数)。
急峻ピーク計数処理においては、まず、各色成分ごとに、0〜255の各階調値をとる画素数(度数)を計数することにより、頻度分布データを得る(ステップS21)。色成分c、階調値L(L=0〜255、Lは整数)に対応する度数を、頻度分布データHb(c,L)とする。なお、c=0,1,2であり、それぞれがR、G、Bを表すフラグに対応する。
次に、得られた頻度分布データについて、度数を前後の階調値との間で平均化する平均化処理を行い、平均化分布データを得る(ステップS22)。平均化処理は、各階調値ごとに、当該階調値を中心にとする平均化レンジRpの階調値の範囲で度数を平均化することにより行う。例えば、Rp=3である場合、平均化分布データHbf(c,L)は、
Hbf(c,L)=(Hb(c,L-1)+Hb(c,L)+Hb(c,L+1))/3 ・・・・(式1)
なる式より得られる(2≦L≦254)。
平均化分布データが得られると、これに基づいてピーク指数算出処理を行い、それぞれの階調値が、頻度分布のヒストグラムにおいてピーク位置に該当するか否かを判定するピーク判定処理に用いるピーク指数データを算出する(ステップS23)。式2は、ピーク指数値データHbp(c,L)を求める式である。
Hbp(c,L)=(Hb(c,L)−Hbf(c,L))/(Hbf(c,L)+mn/4096.0)・・・(式2)
得られたピーク指数データを用いて、ピーク判定処理を行う(ステップS24)。ピーク判定処理においては、所定程度以上に急峻なピークであるかどうかの基準としてあらかじめ定められたピークしきい値Tpよりもピーク指数が大きいか否かが判定される。すなわち、全てのc、Lについて、
Hbp(c,L)>Tp ・・・・(式3)
を満たすか否かが判定される。
そして、それぞれの色成分ごとに、式3を満たす階調値Lの個数が計数され、これが全ての色成分について総和されることにより、画像データDPに付いての急峻ピーク数Npが取得される。
図12は、エッジ成分量算出処理の流れを説明する図である。エッジ成分量算出処理においては、まず、各色成分ごとに、各画素の階調値に対して、図15に示す3×3のラプラシアンフィルタFT1を作用させる演算処理(ラプラシアンフィルタ処理)を行う(ステップS31)。例えば、画素(i,j)におけるR色成分のラプラシアンフィルタ処理後の階調値Rf(i,j)は、
Rf(i,j)=4*R(i,j)−R(i-1,j)−R(i,j-1)−R(i+1,j)−R(i,j+1)
・・・・(式4)
により求められることになる。ただし、式4による算出の結果Rf(i,j)≦−256であればRf(i,j)=−256と、Rf(i,j)≧255であればRf(i,j)=255と置き換えるものとする。
次に、ラプラシアンフィルタ処理により得られた階調値の絶対値を、全画素について平均し(ステップS32)、これを各色成分について総和することによりエッジ量平均値を得る。エッジ量平均値Lavは、
Lav={(Σ|Rf(i,j)|)+(Σ|Gf(i,j)|)+(Σ|Bf(i,j)|)}/mn
・・・・(式5)
により求められる。
エッジ量平均値が得られると、その平方根を算出する(ステップS33)。これをエッジ成分量として定義する。すなわち、エッジ成分量Eは、
E=(Lav)1/2 ・・・・(式6)
により求められる。
なお、式5において各色成分ごとのエッジ平均量を総和せず、それぞれについて式6のように平方根をとって、各色成分のそれぞれに対応するエッジ成分量を求める態様でもよい。
図13は、高彩度画素比算出処理の流れを説明する図である。高彩度画素比算出処理においては、まず、各画素の彩度を算出する(ステップS41)。画素(i,j)における彩度C(i,j)は、
C(i,j)={(R(i,j))2+(G(i,j))2+(B(i,j))2
−R(i,j)*G(i,j)−G(i,j)*B(i,j)−B(i,j)*R(i,j)}
・・・・(式7)
により求められる。
次に、得られた各画素の彩度に基づいて、0〜255の各階調値をとる画素数(度数)を計数することにより、頻度分布データを得る(ステップS42)。階調値L(L=0〜255、Lは整数)に対応する度数を、頻度分布データHc(L)とする。
得られた頻度分布データを用いて、高彩度画素比を算出する(ステップS43)。あらかじめ定められた彩度しきい値Thcよりも彩度が大きい、すなわち、
Hc(L)>Thc ・・・・(式8)
を満たす画素の数(高彩度画素数)Ncと、全画素数mnとの比として、高彩度画素比Dcが得られる。すなわち、
Dc=Nc/mn ・・・・(式9)
である。
特定画素比算出処理においては、まず、特定色画素数が計数され、全画素数mnとの比として、特定色画素比が得られる。例えば、R色成分についての特定色画素比Drは、特定色画素数Nrを用いると、
Dr=Nr/mn ・・・・(式10)
である。なお、特定色画素数は、例えばR色成分についての特定色画素数Nrであれば、あらかじめ定められた階調値しきい値T(R)よりも階調値が大きい、すなわち、
R(i,j)>T(R) ・・・・(式11)
あるいは、階調値しきい値T(R)よりも階調値が小さい、すなわち、
R(i,j)<T(R) ・・・・(式12)
もしくは、階調値が階調値しきい値T1(R)とT2(R)との間にあるよりも色度が小さい、すなわち、
T1(R)<R(i,j)<T2(R) ・・・・(式13)
を満たす画素の数である。式10〜式12は、抽出したい階調値の範囲によって適宜に選択される。なお、上記のように一の色成分についてのしきい値条件で特定色画素比を算出するだけでなく、R、G、B各色成分についてのしきい値条件を全て満たす画素の数と、全画素数との比率を算出する態様であってもよい。
図14は、画像線分量算出処理の流れを説明する図である。画像線分量算出処理においては、まず、縦、横、斜め(右上がり、左上がり)のそれぞれの方向についての線分量を求めることになるが、縦線分量を算出する場合であれば、最初に、各色成分ごとに、各画素の階調値に対して、図16(a)に示す3×3の縦線分抽出フィルタFT2を作用させるフィルタ演算処理(縦線分フィルタ処理)を行う(ステップS51)。例えば、画素(i,j)におけるR色成分の縦線分フィルタ処理後の階調値R1(i,j)は、
R1(i,j)=2*{R(i,j)+R(i-1,j)+R(i+1,j)}
−R(i-1,j-1)−R(i-1,j)−R(i-1,j+1)
−R(i+1,j-1)−R(i+1,j)−R(i+1,j+1) ・・・・(式14)
により求められることになる。
次に、縦線分フィルタ処理により得られた階調値R1(i,j)を、全画素について平均し(ステップS52)、これを各色成分について総和することにより縦線分量を得る。縦線分量L1avは、
L1av={(ΣR1(i,j))+(ΣG1(i,j))+(ΣB1(i,j))}/mn
・・・・(式15)
により求められる。横線分量、右上がり線分量、左上がり線分量についても、、それぞれ、図16(b)、(c)、(d)に示す横線分抽出フィルタFT3、左上がり線分抽出フィルタFT4、右上がり線分抽出フィルタFT5を作用させ、同様にフィルタ演算処理を行い、横線分量L2av、左上がり線分量L3av、右上がり線分量L4avをそれぞれ算出する。
そして、それぞれの線分量をさらに合計することにより、画像線分量が得られる。すなわち、画像線分量Lpavは、
Lpav=Lpav+L2av+L3av+L4av ・・・・(式16)
る計算により求められる。
画像特徴量算出部52の各部において、以上に示したような種々の画像特徴量が算出されることにより、これらを成分とするデータセットである画像特徴量データDPCが得られることになる。すなわち、レイアウトデータDLに組み込まれているある画像データDPのうちk番目の画像データについての画像特徴量データDPCは、(k,Np,Lav,Dc,Dr,Lpav)のように記述される。なお、上述した画像特徴量の算出方法や記述形式は例示であって、他の態様にて実施されてもよい。
画像特徴量が算出されると、画像分類処理部53の作用により、レイアウトデータDLに組み込まれているある全ての画像データDPを対象に、画像分類処理が行われる(ステップS4)。画像分類処理がなされ、画像分類データDCが生成されると、その内容に従って、図2に示すように、作業ウィンドウWの画像カテゴリー一覧欄F5に、印刷用原稿に含まれているRGB画像が属する全ての画像カテゴリーが一覧表示される。また、レシピ適用欄F2の画像カテゴリー表示列F22においても、個々のRGB画像PC1〜PC4が分類された画像カテゴリーが、サムネイル画像PS1〜PS4と対照しつつ表示される。なお、図2においては、サムネイル画像PS1〜PS4は、ページ単位で表示されるが、これに代わり、画像分類データDCに基づいて画像カテゴリー単位で表示される態様であってもよい。その際、画像カテゴリー一覧欄F5に特定の画像カテゴリーを選択し、当該画像カテゴリーに含まれるRGB画像のサムネイル画像のみが表示される態様であってもよい。また、レシピ適用欄F2に、レイアウトデータDLに組み込まれているCMYK画像のサムネイル画像が併せて表示される態様であってもよい。図2においては、サムネイル画像PS5がCMYK画像を例示ものとする。
画像分類処理がなされると、次に、オペレータによるレシピ情報関連付け処理がなされる(ステップS5)。オペレータによる操作は、図2に示す作業ウィンドウW上で実行される。上述したように、レシピ情報関連付け処理が終了すると、画像カテゴリー一覧欄F5には印刷用原稿に含まれるRGB画像が属する全ての画像カテゴリーが一覧表示されている。オペレータは、作業ウィンドウW上において、ある画像カテゴリー(つまりは当該画像カテゴリーに含まれる画像)に対して適用したいレシピ情報RIのレシピアイコンICを、操作部33に備わる図示しないマウス等により、画像カテゴリー一覧欄F5の当該画像カテゴリーのところにドラッグアンドドロップ(D&D)する。レシピ情報適用部62は、このD&Dによる指定を受けて、レイアウトデータDLに組み込まれた画像データDPのうち、対象となった画像カテゴリーに属するRGB画像に対応する画像データと、上記のD&Dによって適用されたレシピ情報RIとを関連付ける、テンポラリデータDTを生成する。これにより、同一の画像カテゴリーに属する全ての画像に対しては、同一のレシピ情報RIが同時に適用されることになるので、多数の画像がレイアウトされている場合であっても、処理の煩雑さが抑制される。テンポラリデータDTは、後述するレシピ情報合成部64の作用と同様にレイアウトデータDLにレシピ情報RIを直接に追記して生成する態様であってもよいし、レイアウトデータDLとレシピ情報RIは別個に保ち、両者の関連付け情報をいずれかに与える態様であってもよい。
また、テンポラリデータDTによる関連付けがなされるとともに、作業ウィンドウWにおいては、当該カテゴリーに属する全ての画像について、レシピ適用欄F2の設定レシピ表示列F23の当該画像に相当する箇所に、適用したレシピ情報RIを示す表示がなされるので、オペレータは、これにより、関連付け状況を視認することができる。なお、図2においては、風景カテゴリーに対し「風景+機械」なる名称のレシピ情報RIが、「機械」カテゴリーに対して「機械」なる名称のレシピ情報RIが、「適合」カテゴリーに対して「標準」なる名称のレシピ情報RIが設定された状態を例示している。
なお、上記のように画像カテゴリー単位で同じレシピ情報RIを適用する代わりに、レシピ情報RIをレイアウト画像表示欄F1に表示されているRGB画像や、レシピ適用欄F2に表示されているサムネイル画像にレシピアイコンICをD&Dすることによって、画像単位でレシピ情報RIを適用することを行ってもよい。
画像データDPに対するレシピ情報RIの適用がなされると、係る適用が妥当かどうかがシミュレーション処理によって判断される(ステップS6)ことになる。図2の場合であれば、オペレータは、レシピ適用欄F2に表示され、すでにレシピ情報RIの適用がなされているサムネイル画像PS1〜PS4のいずれかを選択する。シミュレーション処理部63は、これに対応して、テンポラリデータDTの記述内容のうち、選択されたサムネイル画像に対応する画像データDPと、当該画像データDPに関連付けられたレシピ情報RIの記述を参照しつつ、出力装置7においてレシピ情報RIに従った最適化処理が施された場合に出力される画像をシミュレートしたシミュレーション画像PSMを、シミュレーション画像表示欄F6に表示する。これにより、オペレータは、レシピ情報RIの適用の妥当性をシミュレーション画像PSMをもとに検討することができる。なお、図2においては、RGB画像PC2についてシミュレーション処理がなされた場合を例示している。
オペレータが、シミュレーション画像PSMを確認した結果、レシピ情報RIの設定が思わしくないと判断した場合(ステップS7でNO)、レシピ情報微調整ボタンBT1をクリックするという指示入力を行うことにより、関連付けられたレシピ情報RIの微調整を行うことができる(ステップS8)。レシピ情報微調整ボタンBT1をクリックすると、微調整設定欄F7に、例えば、図8に示したような所定の微調整メニューの項目が表示される。オペレータが、表示されたメニューに従って適宜操作を行って指示入力を実行すると、レシピ情報適用部の作用によって、レシピ情報RIのパラメータを調整され、修正されたレシピ情報RIにより、テンポラリデータDTは書き換えられる。係る書き換えられたテンポラリデータDTによって、シミュレーション処理を再度行うことも可能である。
オペレータが、全ての画像について適用するレシピ情報RIが妥当と判断し、OKボタンBT4をクリックすると、この時点で、適用されるレシピ情報RIが確定(ステップS9)する(これを確定レシピ情報RIFと称する)。なお、キャンセルボタンBT5がクリックされると、レシピ情報の付加処理は全て中止される。
レシピ情報合成部64は、上記のOKボタンBT4のクリックを受けて、レシピ情報付加処理を行う(ステップS10)。レシピ情報付加処理は、確定レシピ情報RIFをレイアウトデータDLに追記することによって実現される。この、レシピ情報RIが追記されたレイアウトデータDLをレシピ付きレイアウトデータDLRと称する。レシピ付きレイアウトデータDLRにおいては、好ましくは、あるRGB画像と、これに対応する確定レシピ情報RIFとが1セットで記述される。少なくとも、あるページに含まれる画像に対応する確定レシピ情報RIFは、当該ページに記述される。
このようにして得られたレシピ付きレイアウトデータDLRは、出力装置7に受け渡される。出力装置7においては、制御部71に実現される画像変換処理部81を構成する各部の作用により、出力処理に先立って、まずは、確定レシピ情報RIFの記述内容に基づく印刷用の最適化処理、すなわち、個々の画像について、それぞれの表現内容に対し最適な色空間変換処理および画像補正処理がなされる。そのうえで、RIP処理部82によるRIP処理、さらには印刷処理が実行されることになる。
以上、説明したように、印刷用原稿がRGB画像を含むレイアウトデータである場合、当該レイアウトデータに含まれるRGB画像データを印刷用に最適化する処理(最適化処理)を出力装置において行うために必要なレシピ情報(詳細は後述)を、画像データが有する画像特徴に基づいて、各画像データに関連付けつつレイアウトデータに付加することができる。これにより、レイアウトデータの作成時に、あらかじめRGB画像データに対して最適化処理を行うための情報が与えられていなくても、出力装置において色再現性等に優れた、品質の良い印刷物を出力することができる。
また、レイアウトされている複数のRGB画像を、当該RGB画像が表現する特徴の共通性により分類し、同一の画像カテゴリーに属するRGB画像に対して同一のレシピ情報を同時に適用することができるので、多数の画像がレイアウトされている場合であっても、処理の煩雑さが抑制される。また、いったん適用したレシピ情報による最適化処理の妥当性をシミュレーションできるとともに、レシピ情報の微調整も可能であるので、個々の画像の表現内容に最も適したレシピ情報を適用して、出力装置における最適化処理に供することができる。
本実施の形態に係る画像処理情報関連付け処理装置は、出力処理を担う出力工程に備わり、入稿されたレイアウトデータを出力処理に先立ってチェックする態様であってもよいし、これに代わり、レイアウトデータを作成するデザイン製作工程に備わり、レイアウトデータの入稿時に画像処理情報関連付け処理装置を用いることにより、適切に画像処理を施した上で、出力工程に対する原稿の入稿がなされる態様であってもよい。後者の場合、レイアウトデータに対し一種のプリフライトチェックを行うことにもなる。なお、前者の場合であれば、例えば、出力装置と一体のものとして構成されていてもよいし、後者の場合であれば、例えば、レイアウトデータ作成装置と一体のものとして構成されていてもよい。
本発明の実施の形態に係る印刷システム1の構成を示す図である。 表示部34に表示される作業ウィンドウWを模式的に示す図である。 制御部31において実現される機能を説明するための図である。 レシピ情報RIの付加処理におけるデータの流れを説明する図である。 レシピ情報RIの構成を模式的に示す図である。 特性設定パラメータRI2における設定項目の一覧である設定項目テーブルTBL1を示す図である。 画像カテゴリーと、当該画像カテゴリーに属する画像に対し行うべき補正処理の内容との対応関係を補正内容テーブルTBL2として例示した図である。 微調整パラメータRI3を設定するための代表的な処理メニューの一覧である微調整メニューテーブルTBL3を示す図である。 制御部71において実現される機能を説明するための図である。 レイアウトデータDLに対し行うレシピ情報の付加処理の流れを説明するための図である。 急峻ピーク数計数部52aにおける処理の流れを説明する図である。 エッジ成分量算出部52bにおける処理の流れを説明する図である。 高彩度画素比算出部42cにおける処理の流れを説明する図である。 画像線分量算出部52eにおける処理の流れを説明する図である。 ラプラシアンフィルタFT1を示す図である。 演算処理フィルタを示す図である。
符号の説明
1 印刷システム
2 レイアウトデータ作成装置
3 画像処理情報関連付け処理装置
4 校正装置
6 イメージスキャナ
7 出力装置
F1 レイアウト画像表示欄
F2 レシピ適用欄
F21 画像表示列
F22 画像カテゴリー表示列
F23 設定レシピ表示列
F3 レシピ情報一覧欄
F4 レシピ情報詳細表示欄
F5 画像カテゴリー一覧欄
F6 シミュレーション画像表示欄
F7 微調整設定欄
FT1 ラプラシアンフィルタ
FT2 縦線分抽出フィルタ
FT3 横線分抽出フィルタ
FT4 左上がり線分抽出フィルタ
FT5 右上がり線分抽出フィルタ
IC レシピアイコン
P1C〜PC4 RGB画像
PL1 ページレイアウト画像
PS1〜PS4 サムネイル画像
PSM シミュレーション画像
RI レシピ情報
TBL1 設定項目テーブル
TBL2 補正内容テーブル
TBL3 微調整メニューテーブル
W 作業ウィンドウ

Claims (22)

  1. ページ記述言語にて記述され、少なくとも1つのRGB画像データが含まれるレイアウトデータに基づく出力処理を所定の出力装置において行う際に、前記出力処理に先だって前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれに対して前記出力処理が可能な画像データとするために行うべき画像処理に必要な画像処理情報を前記RGB画像データのそれぞれに関連付ける処理を行う装置であって、
    処理内容の異なる複数の画像処理情報が登録されている画像処理情報データベースと、
    前記レイアウトデータを読み込むレイアウトデータ読み込み手段と、
    前記レイアウトデータの前記RGB画像データに関する記述内容を検索することにより、前記少なくとも1つのRGB画像データを前記レイアウトデータから抽出する画像データ抽出手段と、
    抽出された前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれについて少なくとも1つの画像特徴量を算出する画像特徴量算出手段と、
    前記少なくとも1つの画像特徴量と所定の分類基準とを照合しその結果に従って前記少なくとも1つのRGB画像データを前記分類基準に応じてあらかじめ定められた画像カテゴリーに分類する画像分類手段と、
    前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれと、前記画像処理情報データベースに登録されている前記複数の画像処理情報のうち指定されたものとの関連付けを行う関連付け処理手段と、
    前記関連付けの対象となった前記画像処理情報を前記レイアウトデータに合成する合成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記画像処理が色空間変換処理と画像補正処理とを含むことを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記関連付け手段は、前記少なくとも1つのRGB画像データのうち同一の前記画像カテゴリーに分類されているRGB画像データに対して、同一の前記画像処理情報を同時に関連付け可能であることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記関連付けがなされた画像処理情報に基づいて前記所定の出力装置において前記RGB画像データに対してなされる画像処理を、シミュレーションすることができるシミュレーション処理手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記シミュレーションの結果に基づく指示入力に応答して、前記関連付けがなされた画像処理情報を微調整する微調整手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分における階調値ヒストグラムに現れる所定程度以上に急峻なピークの数を示す画像特徴量である急峻ピーク数を計数する急峻ピーク計数手段、
    を備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分の画像全体に対するエッジの存在比率を示す画像特徴量であるエッジ成分量を算出するエッジ成分量算出手段、
    を備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像について所定のしきい値よりも彩度が高い画素の比率を示す画像特徴量である高彩度画素比を算出する高彩度画素比算出手段、
    を備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像のなかで、階調値がある特定の範囲に属する画素の比率を示す画像特徴量である特定色画素比を算出する特定画素比算出手段、
    を備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理情報関連付け処理装置であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像において表現されている線分の多少を示す画像特徴量である画像線分量を算出する画像線分量算出手段、
    を備えることを特徴とする画像処理情報関連付け処理装置。
  11. a)出力装置であって、
    ページ記述言語にて記述され、少なくとも1つのRGB画像データが含まれるレイアウトデータに基づく出力処理を行う際に、前記出力処理に先だって前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれに対して前記出力処理が可能な画像データとするための画像処理を行う画像処理手段、
    を備える出力装置と、
    b)画像処理情報関連付け装置であって、
    b-1)前記出力装置において前記画像処理を実施可能とする情報である画像処理情報であって処理内容の異なる画像処理情報が登録されている画像処理情報データベースと、
    b-2)少なくとも1つのRGB画像データを含む第2のレイアウトデータを読み込むレイアウトデータ読み込み手段と、
    b-3)前記レイアウトデータの前記RGB画像データに関する記述内容を検索することにより、前記少なくとも1つのRGB画像データを抽出する画像データ抽出手段と、
    抽出された前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれについて少なくとも1つの画像特徴量を算出する画像特徴量算出手段と、
    b-4)前記少なくとも1つの画像特徴量と所定の分類基準とを照合しその結果に従って前記少なくとも1つのRGB画像データを前記分類基準に応じてあらかじめ定められた画像カテゴリーに分類する画像分類手段と、
    b-5)前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれと、前記画像処理情報データベースに登録されている前記複数の画像処理情報のうち指定されたものとの関連付けを行う関連付け処理手段と、
    b-6)前記関連付けの対象となった前記画像処理情報を前記第2のレイアウトデータに合成する合成手段と、
    を備える画像処理情報関連付け装置と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  12. 所定の出力装置における、ページ記述言語にて記述され、少なくとも1つのRGB画像データが含まれるレイアウトデータに基づく出力処理を可能とする方法であって、
    前記レイアウトデータの前記RGB画像データに関する記述内容を検索することにより、前記レイアウトデータから前記少なくとも1つのRGB画像データを抽出する画像データ抽出工程と、
    抽出された前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれについて少なくとも1つの画像特徴量を算出する画像特徴量算出工程と、
    前記少なくとも1つの画像特徴量と所定の分類基準とを照合しその結果に従って前記少なくとも1つのRGB画像データを前記分類基準に応じてあらかじめ定められた画像カテゴリーに分類する画像分類工程と、
    前記少なくとも1つのRGB画像データのそれぞれと所定の画像処理情報データベースに登録された複数の画像処理情報であって前記RGB画像データを前記出力処理が可能な画像データとする画像処理を実施するための情報のうち指定されたものとの関連付けを行う関連付け処理工程と、
    前記関連付けの対象となった前記画像処理情報の前記レイアウトデータへの合成を行う合成工程と、
    前記合成がなされたレイアウトデータを前記出力装置へと送出可能に記憶する記憶工程と、
    を備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  13. 請求項12に記載の出力処理可能化方法であって、
    前記画像処理が色空間変換処理と画像補正処理とを含むことを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  14. 請求項12または請求項13に記載の出力処理可能化方法であって、
    前記関連付け工程は、前記少なくとも1つのRGB画像データのうち同一の前記画像カテゴリーに分類されているRGB画像データに対して、同一の前記画像処理情報を同時に関連付け可能であることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  15. 請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の出力処理可能化方法であって、
    前記関連付けがなされた画像処理情報に基づいて前記所定の出力装置において前記RGB画像データに対してなされる画像処理を、シミュレーションすることができるシミュレーション処理工程、
    をさらに備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  16. 請求項15に記載の出力処理可能化方法であって、
    前記シミュレーションの結果に基づく指示入力に応答して、前記関連付けがなされた画像処理情報を微調整する微調整工程、
    をさらに備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  17. 請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、
    前記画像特徴量算出工程が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分における階調値ヒストグラムに現れる所定程度以上に急峻なピークの数を示す画像特徴量である急峻ピーク数を計数する急峻ピーク計数工程、
    を備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  18. 請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像の各色成分の画像全体に対するエッジの存在比率を示す画像特徴量であるエッジ成分量を算出するエッジ成分量算出手段、
    を備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  19. 請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像について所定のしきい値よりも彩度が高い画素の比率を示す画像特徴量である高彩度画素比を算出する高彩度画素比算出手段、
    を備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  20. 請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像のなかで、階調値がある特定の範囲に属する画素の比率を示す画像特徴量である特定色画素比を算出する特定画素比算出手段、
    を備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  21. 請求項12ないし請求項16いずれかに記載の出力処理可能化方法であって、
    前記画像特徴量算出手段が、
    前記RGB画像データにより表されるRGB画像において表現されている線分の多少を示す画像特徴量である画像線分量を算出する画像線分量算出手段、
    を備えることを特徴とするレイアウトデータの出力処理可能化方法。
  22. コンピュータが有するCPUとメモリとを使用することにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項10のいずれかの画像処理情報関連付け処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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