JP3952632B2 - キャブのフロント構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両におけるキャブのフロント構造、とくに、キャブ前面から取り込まれる走行風等からの水切り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両における従来のキャブは、図5に例示されているように、フロントパネル1の前面にフロントカバー2が取り付けられていると共に、フロントパネル1の上端背面にフロントウインドレール3が溶着され、フロントカバー2の図示しない開口部を通って取り入れられた外気は、フロントパネル1に形成された導入口4から車室内を挿通する水切りダクト5を経てブロア6により車室内へ適宜取り込まれる一方、上記外気に含まれていた雨水等は水切りダクト5に沿って下方の車外へ排出され、あるいは、図6に例示されているように、フロントパネル1の上端に車両後方へ突出するフロントウインドレール3が溶着されていると共に、フロントウインドレール3にウインドシールドロア7が溶着され、フロントウインドレール3及びウインドシールドロア7の前方にフロントカバー2が取り付けられていて、車幅方向中央付近でフロントカバー2に形成された開口部8からフロントウインドレール3内へ取り入れられた外気は、フロントウインドレール3内を車幅方向外側へ流れた後、フロントウインドレール3に設けられた導入口4から車室内を挿通するダクト9を経てブロア6により車室内へ適宜取り込まれる一方、上記外気に含まれていた雨水等はフロントウインドレール3内で外気から分離され、フロントウインドレール3の底部に接続されたドレンホース10を通って下方の車外へ排出されるように構成されている。
【0003】
しかしながら、これらの場合には、外気から分離された雨水等が車室内に配置された水切りダクト5あるいはドレンホース10を通って下方へ排出されるため、車室内に対する水密性や気密性が低下して、車室内に予期しない漏水や外気の侵入が生じるおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、車両におけるキャブの前面から外気を取り込む場合に、その外気から分離された雨水等が車室内へは侵入しにくくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるキャブのフロント構造は、フロントパネルの上部に形成されて車両後方へ突出し車室内への外気導入口が形成された凹部と、同凹部の車両前方側を覆い上記外気導入口から車幅方向内方へ偏った位置に上記凹部への開口部が形成されたフロントカバーとをそなえ、上記凹部の底面が車幅方向中央近傍から車幅方向側方に向かって下方へ傾斜し、かつ、車幅方向中央近傍で車両後方に向かって下方へ傾斜すると共に、車幅方向端部で車両前方に向かって下方へ傾斜し、上記車幅方向端部に上記フロントパネルの車両前方側に沿う下方への排水路が形成されている。
【0006】
従って、車両の走行時等に、キャブ前面のフロントカバーに形成された開口部からフロントパネル上部の車両後方へ突出する凹部内へ外気に乗って取り込まれた雨水等は、凹部内で外気から適宜分離されて凹部底面に集められるが、凹部底面が車幅方向中央近傍から車幅方向側方に向かって下方へ傾斜し、かつ、車幅方向中央近傍で車両後方に向かって下方へ傾斜しているので、その傾斜に沿い雨水等は確実に集められて、車幅方向側方及び車両後方に流れ、さらに、上記底面の車幅方向端部では逆に車両前方に向かって下方へ傾斜しているので、車幅方向側方に流れた雨水等は上記車幅方向端部で車両前方へ確実に導かれ、さらに、上記車幅方向端部に形成された排水路によりフロントパネルの車両前方側を下方へ排出されることとなり、この場合、上記雨水等は常にフロントパネルの車両前方側である車室外に導かれて、車室内を全く通らないため、車室内に対する水密性及び気密性を容易に良好に保持させることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
図1〜図4において、車両におけるキャブのフロントパネル1上端部にフロントウインドレール3が一体的に溶着されて、車両後方へ突出する凹部20が形成されていると共に、フロントウインドレール3にウインドシールドロア7が溶着され、ウインドシールドロア7にワイパ機構21が取り付けられている一方、凹部20の前方にフロントカバー2が取り付けられていて、フロントカバー2の車幅方向中央付近に開口部8が形成されている。
【0008】
また、フロントウインドレール3には、車幅方向中央付近から車幅方向側方へ偏った図3の位置に導入口4が形成されて、図示しないブロアにより凹部20から導入口4を経て車室内へ外気が取り入れられるようになっている。
【0009】
凹部20の底面22は、図2に示す車幅方向中央近傍から車幅方向側方に向かって下方へ傾斜し、かつ、車幅方向中央近傍から車幅方向側方にかけて車両後方に向かい下方へ傾斜しているが、図4に示されているように、車幅方向端部では車両前方に向って下方へ傾斜していて、全体的傾斜がなめらかに変化するように形成されており、この車幅方向端部に接続してフロントパネル1とその車両前方に配置されたコーナパネル23との間には下方へ延びる隙間、すなわち、排水路24が形成されている。なお、25はミラーカバーである。
【0010】
従って、車両の走行時等に、キャブ前面のフロントカバー2に形成された車幅方向中央付近の開口部8からフロントパネル1上端の車両後方へ突出する凹部20内へ取り込まれた外気は、車幅方向側方へ流れて導入口4から車室内へ取り入れられるが、凹部20内で外気から適宜分離された雨水等は凹部20の底面22に集められる。
【0011】
このとき、凹部底面22が車幅方向中央近傍から車幅方向側方に向かって下方へ傾斜し、かつ、車幅方向中央近傍から車幅方向側方にかけて車両後方に向かい下方へ傾斜しているので、それらの傾斜に沿い雨水等は確実に集められて、車幅方向側方及び車両後方に流れ、また、凹部底面22の車幅方向端部では逆に車両前方に向って下方へ傾斜しているため、車幅方向側方に流れた雨水等は図4の矢印に示されているように凹部底面22の車幅方向端部で車両前方へ確実に導かれ、さらに、車幅方向端部に接続してフロントパネル1とコーナパネル23との間に形成された下方への排水路24により容易に車外へ排出される。
【0012】
すなわち、上記雨水等はフロントパネル1及びフロントウインドレール3の車両前方側である車室外で排水路24に導かれて、車室内を全く通らないため、車室内に対する水密性及び気密性を容易に良好に保持させることが可能となるので、車室内への予期しない漏水や外気の侵入を確実に防止することができて、キャブの保守が非常に簡単となる大きな長所がある。
しかも、雨水等はフロントパネル1とコーナパネル23との間の排水路24を通って車外へ排出されるため、雨水等が流れた跡の水垢のようなすじが車体の乾燥時に車両前面に現れることも防止できて、見栄えを良好に維持することができる。
【0013】
また、凹部底面22の傾斜により凹部20内の雨水等を自動的に車幅方向端部の排水路24へ導くことができるので、所要部品点数の減少と組立て工数の軽減とにより大幅なコスト低減を容易に図ることができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明にかかるキャブのフロント構造にあっては、キャブ前面のフロントカバーに形成された開口部から車両後方へ突出する凹部内へ取り込まれた雨水等は凹部底面に集められ、車幅方向中央近傍から車幅方向側方に向かって下方へ傾斜し、かつ、車幅方向中央近傍で車両後方に向かって下方へ傾斜した凹部底面に沿って車幅方向側方及び車両後方に流れ、さらに、上記底面の車幅方向端部では逆に車両前方に向かって下方へ傾斜した底面に沿って車両前方へ導かれ、車幅方向端部に形成された排水路により下方の車室外に排出されて、車室内を全く通らないので、車室内に対する水密性及び気密性を容易に良好に保持させることが可能となって、車室内への予期しない漏水や外気の侵入を確実に防止することができる。大きな長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における正面図。
【図2】図1のII−II縦断面拡大図。
【図3】図1の III−III 縦断面拡大図。
【図4】図1のIV−IV縦断面拡大図。
【図5】従来装置の概略縦断面図。
【図6】他の従来装置の概略縦断面図。
【符号の説明】
1 フロントパネル
2 フロントカバー
3 フロントウインドレール
4 導入口
8 開口部
20 凹部
22 底面
24 排水路
Claims (1)
- フロントパネルの上部に形成されて車両後方へ突出し車室内への外気導入口が形成された凹部と、同凹部の車両前方側を覆い上記外気導入口から車幅方向内方へ偏った位置に上記凹部への開口部が形成されたフロントカバーとをそなえ、上記凹部の底面が車幅方向中央近傍から車幅方向側方に向かって下方へ傾斜し、かつ、車幅方向中央近傍で車両後方に向かって下方へ傾斜すると共に、車幅方向端部で車両前方に向かって下方へ傾斜し、上記車幅方向端部に上記フロントパネルの車両前方側に沿う下方への排水路が形成されたキャブのフロント構造。
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1999
- 1999-04-21 JP JP11312899A patent/JP3952632B2/ja not_active Expired - Fee Related
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