JP3948602B2 - ナビゲーション用表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置のモニターに種々の情報を表示するナビゲーション用表示装置に関し、特に液晶モニターのバックライトを、必要な情報の表示の時に自動的に明るくし、それ以外の時には暗くしておくことができるようにディマー制御を行うようにしたナビゲーション用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナビゲーション装置においては、地図を描画するための地図データ及び施設等を検索するための施設情報データを記録したCD−ROM、DVD−ROM等の地図・情報記憶媒体と、この地図・情報記憶媒体のデータを読み取る再生装置と、地図等を表示するディスプレイ装置と、距離センサやジャイロ等の自立航法装置及びGPS受信機等により車両の現在位置及び進行方向の方位を検出する車両位置検出装置を有し、車両の現在位置を含む地図データを地図・情報記憶媒体から読出し、この地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をディスプレイ装置の画面に描画すると共に、車両位置マークをディスプレイ画面に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目で分かるようにしている。
【0003】
CD−ROMやDVD−ROM等の地図・情報記憶装置に記憶されている地図データは、各種の縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、道路等は経度及び緯度で表現されたノードの座標集合として記憶されている。道路は2以上のノードの連結からなり、地図データは、道路リスト、ノードテーブル及び交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、及び地図画面上に道路、建築物、施設、公園及び河川等を表示するための背景レイヤ等の地図データと、市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名及び施設の名前等の、文字や地図記号等を表示するための情報データなどから構成される。
【0004】
また、このナビゲーション装置においては、利用者が所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにするための経路誘導機能を備えている。この経路誘導機能によれば、地図情報を用いて出発地から目的地まで、また必要に応じて経由地を指定すると、これらの地点を結ぶ経路の内、時間、距離、料金等の条件を加味して最も適切な経路を自動探索し、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に誘導経路を他の経路とは色を変えて太く描画して画面表示したり、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離以内に近づいたときに、交差点を拡大表示し、進路を変更すべき方向を示す矢印等を描画して画面表示したり、音声で右左折の誘導を行うことで、利用者を目的地まで案内することができるようにしている。
【0005】
上記のようなナビゲーション装置において、地図を初め種々の情報を画面に表示するモニターは無くてはならないものであり、しかもその利用者が多くの場合運転者であるため、安全運転に支障がないように、モニター画面を一見しただけでその内容を理解することができるように、表示内容、表示方式を考えなければならない。
【0006】
現在ナビゲーション用表示装置として用いているモニターは、設置スペースや消費電力の面で有利な液晶表示装置が広く用いられるようになっている。液晶表示装置には種々のものが存在し、その構造の面からみると、ディスプレイ自体を直接見る直視型と、スクリーンに映し出した映像を見る投写型とが存在し、そのうち、広く用いられている直視型には、バックライトを持つ透視型と、自然光や室内灯などの反射光を用いる反射型とが存在する。なお、反射型は周囲に光が無いと見ることができないので、バックライトも設けて、必要に応じてバックライトを使用するようにしたものも存在する。
【0007】
即ち、液晶材は自然発光しないため、前記透視型は、アレイ基板の裏面にバックライトを設けて光を照射し、その光が液晶材を封じ込んだアレイ基板と液晶セルを通過しながら液晶によりねじれ作用を受け、偏光板を通して得られた映像を見るものであり、それに対して反射型は、液晶セル基板の表面に照射されている自然光を、アレイ基板と液晶セル基板に反射させて映像を見るものであり、自然光が少ないときには透視型と同様にバックライトからの光を用いなければ明瞭に見ることができない。
【0008】
特に車両に用いる表示装置は、夜間でも明瞭に見ることができる必要があるが、一般家庭と異なり車内は運転に支障がないように暗くしておかなければならず、したがって液晶表示装置を用いる際にはバックライトを備えることが必須となる。しかもそのバックライトは日中の明るいときには画面もそれに合わせて明るくなければ見にくく、逆に夜間は前記のように極めて暗い中で表示することとなり、且つ運転者は周囲の真っ暗の中を前照灯を頼りに運転していることが多く、運転者の瞳は夜間状態に慣れているため、例えば液晶表示装置のバックライトを昼間状態のままにしているときには運転者がこれを突然に見ると極めて眩しく感じてその表示内容を明瞭に見ることができない。
【0009】
その対策として従来より、車両用ナビゲーション装置の液晶モニターにはバックライトの光量を減量することによりモニターの輝度を少なくする機能、即ちディマー機能を備えており、例えばディマー切換スイッチの操作により、或いは車両の前照灯等の照明を点灯したことを検出し、或いは内部の時計機能により所定の時間になったことを検出し、更には周囲の明るさを検出して所定以上暗くなったことを検出することにより、バックライトの光量を調節している。
【0010】
このようなバックライトの光量の調節に際しては、明るくしている通常状態と、周囲が暗くなったときに所定の明るさに光量を落として暗くする状態の2者を切り替える方式の他、近年は周囲の明るさを検出してその明るさに対応して光量を調節するようにしたものも用いられるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなナビゲーション用表示装置の液晶モニターにおける周囲の明るさに対応したバックライトの光量調節によるモニター画面の輝度調性、即ちディマー調性においては、周囲が暗くなった時にはモニター画面が眩しくないように所定の明るさに切り替えるか、或いはできるだけ周囲の明るさに合わせて調性を行うものであり、したがって現在モニター画面に表示している内容に関わらず明るさを調整するものであった。
【0012】
即ち、ナビゲーション装置にはモニター画面の調整機能としてディマーの程度を設定する機能を備え、ディマー調性の機能が作動するときにはバックライトの明るさをどの程度にするかを設定する機能が存在することが多い。したがって利用者は製品出荷時の初期設定では好ましくないと思うときには、画面の調整メニューの中からディマー設定を選択し、設定値の調整画面において表示されている調整値を上げ、或いは下げることにより調節を行っている。このように設定した液晶モニターにおいては、周囲が暗くなった時にバックライトの明るさをその値に切り替えている。また、周囲の明るさを検出してディマー調性を行う機能を備えた液晶モニターにおいては、上記のようにして設定した値を基準に、周囲の明るさに応じて輝度を調整していた。
【0013】
従来の液晶モニターにおいては上記のようなディマー調整が行われるため、利用者がその調整に際して、周囲が暗くなりディマー調整が行われるとき、そのディマー調整の設定が、例えば暗いときのモニター画面が少し眩しくても表示内容がはっきりわかる方が良いとして、輝度を高めるように設定している場合には、例えば交差点の右左折時にその表示内容がはっきりわかるので適切な機能がなされるものの、定常的に表示している地図画面が表示されているときでもその輝度が高く、かつ運転者の視界の一部に常時入っているため、この液晶画面が眩しく、うっとうしく感じ、また運転に支障を来すこともある。
【0014】
逆に、利用者が上記のようなディマー調整に際して、周囲が暗いときのモニター画面が運転等の邪魔にならずむしろ目立たないようにしたいとして、輝度を低くするように設定している場合には、定常的に表示している地図画面が表示されているときは目立たないように表示しているので好ましいものの、例えば前記のような交差点の右左折時のように、運転者がナビゲーションのモニター画面の表示に沿って運転したいと思うときでもその画面表示は暗く、その画面を注視しないと見ることができなくなり、運転に支障を来すことも考えられる。
【0015】
このように、従来のディマー調整は、例え周囲の明るさによってその調整が行われることがあっても、画面に表示される情報の内容に関わらず常に一定であったため、定常的に眩しかいか、真に必要な情報の表示が見にくいかのいずれかの状態になることが多く、両機能とも満足できる調整が困難であり、利用者にとって適切なディマー調整ができなかった。
【0016】
したがって本発明は、ナビゲーション装置の液晶モニターにおけるディマー調整が、利用者が真に必要な情報を表示するときには見やすく表示し、それ以外の時にはできる限り目立たないように表示することができるようにしたナビゲーション用表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るナビゲーション用表示装置は上記課題を解決するため、液晶モニターのバックライトの光量を所定の値減量した標準レベル値と、該標準レベル値より減量の少ない明示用レベル値とを設定するディマーレベル値設定部と、少なくとも前記明示用レベル値で表示する表示内容を選択する明示表示内容選択部と、前記ディマーレベル値設定部の設定データと、前記明示表示内容選択部の選択データとを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶したデータにより液晶モニターのバックライトの光量を調整するモニター調整部とを備え、前記明示表示内容選択部では、モニターの分割画面のうち選択した画面を明示用レベル値で表示する表示内容として選択することを特徴とする。
【0018】
また本発明に係る他のナビゲーション用表示装置は、前記明示用レベル値を複数備え、前記表示内容選択部は各明示内容レベル値に対応して表示内容を選択するようにしたものである。
【0019】
また本発明に係る他のナビゲーション用表示装置は、前記標準レベル値は運転者にとってほぼ光を感じない明るさに設定し、明示用レベル値は運転者が一見して表示内容を見ることができる明るさに設定したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1は本発明のナビゲーション装置の主要機能ブロック、及び本発明に関連する部分の機能ブロックを示す機能ブロック図であり、演算処理を行うCPU、プログラムを記録したROM、一時的にデータを記録するRAM等からなるシステム制御部30に対して各種の機能ブロック及び各種装置が接続し、総合的にナビゲーション装置が作動するようになっている。
【0021】
この装置の例においては、GPS信号を受信するGPS受信機11を備えると共に、車両の距離センサや角度センサ等からなる自立航法センサ12を備え、システム制御部30ではこれらの信号により、車両位置信号発生部13で車両の現在位置及び進行方向の信号を発生させている。この現在位置信号により地図情報読込部15は、車両の現在位置近傍の地図データを地図、及び施設情報等の関連する各種情報を記録したDVD−ROM14等の情報記録媒体から読み出し、読み出した地図データに基づいて地図描画部16で所定の地図を形成し、車両位置の周囲の地図画像を3D表示等によりモニター20の画面に描画している。また、車両位置マークを地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示し、あるいは地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させる等によって、車両が現在どこを走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0022】
DVD−ROM14等の地図情報記録媒体に記録されている地図データは、各種の縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、道路等は経度及び緯度で表現されたノードの座標集合として記憶されている。道路は2以上のノードの連結からなり、地図データは、道路リスト、ノードテーブル及び交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、及び地図画面上に道路、建築物、施設、公園及び河川等を表示するための背景レイヤ等の地図データと、市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名及び施設の名前等の、文字や地図記号等を表示するための情報データなどから構成される。
【0023】
ナビゲーション装置10においてはユーザが所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにするため、誘導経路演算部20で誘導経路を求めている。この経路誘導機能により、地図情報を用いて出発地から目的地まで、また必要に応じて入力された経由地を経る経路の内、時間、距離、料金等の条件を加味して最も適切な経路を自動探索する。また、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に誘導経路を他の道路とは色を変えて太く描画する等により画面表示する。
【0024】
また、交差点案内作成部17を備え、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離以内に近づいたときに、交差点を拡大表示し、進路を変更すべき方向を示す矢印等を描画してモニター22に表示したり、音声出力装置18から音声で右左折の誘導を行うことで、ユーザを目的地まで案内することができるようにしている。また、利用者がこのナビゲーション装置10の種々の機能を任意に設定し、任意に操作を行うことができるように、例えばリモコン、画像表示装置のタッチパネル、操作スイッチ、更には近年普及している利用者の操作指示等の音声を認識する音声認識装置等からなる操作信号入力部19を備え、システム制御部30に信号を入力している。
【0025】
上記のような各種機能部により種々の作動を行うこのナビゲーション装置において、モニター22はシステム制御部30の指示により作動するモニター調整部21によって、モニター画面全体の色合い、色の濃さ、明るさ、及び周囲が暗くなったときのモニターの明るさ調整としてのディマーの調整を行う。システム制御部はこの調整指示を、後述するモニター調整部23のデータ記憶部27に記憶されている調整値を読み込み、各々の指示を行う。
【0026】
モニター調整設定部23には、夜間等の周囲が暗いときにモニタ画面が明かる過ぎて運転者等が眩しくないように、液晶のバックライトの明るさを昼間時より暗くなるように調整するための設定を行うディマー調整設定部24を備えている。このディマー調整設定部24は、上記のような一般的なディマー調整を行うのみでなく、本発明においてはモニター画面に利用者が特に希望する情報が表示されるときに、ディマー調整により昼間時より暗く表示しているモニタ画面を所定量明るく表示する機能も行うものであり、その機能を行うため、通常のディマー調整より明るくして見やすくする表示内容を選択するための明示表示内容選択部25を備えている。
【0027】
また、ディマー調整設定部24には、ディマーレベル値設定部26を備えており、前記明示表示内容選択部25で選択した項目、及びそれ以外の項目について、各々のディマーレベル値を設定する。前記明示表示内容選択部25は、利用者が操作信号入力部19からモニター調整を行う旨の指示、次いでその指示によって表示される操作画面に従って、ディマー調整を行う旨の指示を行ったときに作動を行う。また、前記ディマーレベル値設定部26は、その選択が終了したときに表示されるレベル値設定画面に従って、利用者が設定値を入力することにより行われる。これらで選択した調整変更特定項目、及び設定したディマーレベル値は、各々設定記憶部27に記憶する。
【0028】
モニター調整設定部23には前記ディマー調整設定部24のほか、通常のモニターが備えている一般的な調整を行う一般調整設定部28を備えており、モニターの色合い、色の濃さ、モニターが昼間時に画面表示しているときの明るさの調整を、操作信号入力部19からの指示によって行い、その設定値を前記と同様にデータ記憶部27に記憶している。システム制御部はこのようなデータ記憶部27の記憶値を必要に応じて読み出し、モニター調整部21に対してモニターの調整を行わせる。
【0029】
本発明は上記のような機能ブロックの構成により、例えば図2に示すような作動フローに従って作動することができる。以下この作動フローを図1に示す機能ブロック図、及びモニターに表示される画面例を参照しつつ説明する。
【0030】
図2にはモニターのディマー設定処理の一例を示しており、最初にディマー設定機能がONになったか否かの判別を行う(ステップS1)。利用者がディマー設定を行うときには、例えばナビゲーション表示画面においてリモコンのメニュー表示キーを押し、そのとき表示される「色合い設定」「色の濃さ設定」「明るさ設定」「ディマー設定」等の項目が表示されている中で、カーソルの移動により「ディマー設定」を選択することとなり、その選択によってディマー設定機能がONになったことを検出することができる。この設定機能がONになるまではこの作動フローは待機状態となっている。
【0031】
ディマー設定機能が上記のようにONになったときは、次いでディマー調整設定項目の表示がなされる(ステップS2)。その表示に際しては、例えば図5に示すような表示がなされ、この画面表示例には「通常誘導画面」「交差点拡大」「高速分岐」「区画図」「通過点」「リルート」が表示されており、リモコンの上下スクロールキーを操作することにより、更に次の項目が表示される。この表示例においては、利用者がカーソルを各項目に移動するとその部分が異なった色で表示され、その項目を選択したいときにはその状態で確定キー等を押すことによりその項目の選択の確定を行うことができる項目表示がなされている。
【0032】
次いで利用者によってこのディマー調整設定項目の画面表示に従って、調整設定項目の選択が行われる(ステップS3)。その際には、利用者が上記のようにして選択した項目について確定キーを押すと、各項目の前に表示されている四角い枠内が着色され、利用者がその項目を選択して確定したことが画面上からわかるようにしている。図示の例においては、「交差点拡大」が先に確定され、次いで現在カーソルが「高速分岐」の項目に移動し、これも選択する状態を示している。ここで選択した項目、即ち情報が、周囲が暗くなったときモニター画面の明るさを落とすディマー調整を行う際、それらが表示されるときに画面を明るくする情報となる。
【0033】
次いで全ての調整項目について選択が終了したか否かを判別し、利用者が更に他の項目についても検討を行うときはステップS3に戻り、同様の選択を行う(ステップS4)。このステップS4において、利用者が全ての選択を終了したことを、例えばリモコンキーの左右カーソルの移動等により次の処理に進むことを示す入力を行ったときこれを検出し、全ての調整項目の選択が終了したものと判別する。その結果、例えば図5(b)に示すようなディマーレベル設定画面が表示される。
【0034】
このようなディマーレベル設定画面上で、利用者は選択した項目のディマーレベル値の一括設定を行い(ステップS5)、続いて上記のように選択した項目以外の項目についてのディマーレベル値を一括設定する。これらの設定に際して図5(b)の表示画面においては、画面を明るくしてみたい情報群を表寿のディマー設定より「+3」、即ち標準より計数値が「3」多い輝度に設定することを示している。この設定に際しては、例えば図5(b)の画面の下部に示すように、全体の明るさのスケールと設定しようとしている値の表示部を設け、利用者が現在設定しようとしている項目について、明るさの程度を容易に視認できるようにしている。
【0035】
同図に示す例においては、「明るくする必要のない情報群」を「−20」に設定する例を示しており、このように設定することにより、周囲が暗くなったときのモニター画面が実質的にほとんど見えない程度の薄明かり位の輝度に設定し、夜間走行中にナビゲーション装置の表示を目立たなくし、運転者の視界に常時入る目障りな明かりをほとんど消すことができる。このような状態は例えば図6(b)のように表示され、同図(a)の昼間の通常画面の状態よりかなり暗く表示される。
【0036】
それに対して、利用者が前記図5に示すように交差点拡大の際にはディマーをあまりかけないように設定しているときには、例えば図6(c)に示すように、右左折交差点に近くなり交差点拡大画面が表示される状態では、ディマーがあまりかからない状態で表示するため、前記のようにその他の情報の表示に際して、画面表示がほとんど見えない状態にしておいても特に問題はない。但し、急に利用者が暗くなっている画面の表示を見たくなったときのために、また、右左折交差点の表示に際して明るくなった画面を元の暗い状態に戻したいときには、図中モニター表面に設けられている解除キーを押すことにより、これらの機能を解除し、初期設定値で表示することができるようにする。この解除キーはモニターに設ける以外に、また重複してリモコンに設けても良い。そのときにはこれらの解除キーは、他の各種の特殊作動を行っているときの解除キーとしても使用可能である。
【0037】
上記実施例においては利用者にとって特に必要な情報が表示されるときには画面が明るくなり、見やすくなるので、それ以外の定常的に表示される地図画面、或いは利用者があまり見る必要がないと思う情報の表示の時には、従来のディマー調整よりも暗くして表示しても支障はなくなり、そのため定常走行時においてはこのモニター画面をほとんど目立たない状態にし、運転者の目障りにならないようにしておくことができる。また、利用者にとって特に必要な情報が表示されるときには、上記のように画面が明るくなり、しかも一時的な表示の場合が多いのでこの表示状態には通常のモニター画面の輝度設定より明るくしてもそれほど目障りではなく、したがって利用者が特にみたい情報を従来より見やすい状態で見ることができる。
【0038】
上記実施例においては、ディマー設定に際して、ディマー作動時でも特に必要な情報捕縄時に際して明るく表示する項目の選択、即ち調整項目の選択を全て終了し、その後に選択した項目のディマーレベル値を一括設定し、またその他の項目のディマーレベル値を一括設定した例を示したが、それ以外に例えば図3の作動フローに示すように、各項目の選択毎にディマーレベル値の設定を行っても良い。
【0039】
図3に示すモニターのディマー設定処理の第2実施例として、図2のステップS1〜ステップS2と同様に、ディマー設定機能ONの後(ステップS11)、ディマー調整設定項目の表示がなされる(ステップS12)。その表示を見ることによりに利用者は調整項目の一つを選択し確定する(ステップS13)。この確定の結果ディマーレベル値の設定画面が表示され、利用者は前記と同様な手法によりディマーレベル値を希望の値に設定する。このときのディマーレベル値は前記実施例における選択した全項目に対して一括して同一のディマーレベル値に設定したものと異なり、ステップS13で選択した一つの項目に対して専用のディマーレベル値である。
【0040】
ステップS14においてディマーレベル値が確定すると先の画面が表示され、次の項目の選択を行うことができる画面となり、ここで全てに調整項目の選択とそのディマーレベル値の設定が終了したか否かの判別が行われる(ステップS15)。このとき利用者が更に他の項目を選択したいと思ったときにはステップS13に戻り、前記と同様にカーソルをその項目表示部に合わせ、確定することにより再びその項目についてのディマーレベル値の設定画面となり、そこで前記と同様の設定を行う(ステップS14)。
【0041】
必要に応じて上記作動を繰り返し、全ての調整項目の選択・設定が終了したときには、カーソルの左右移動キーを操作する等により次の設定画面とする。その画面においてはディマーレベル値の設定画面となっており、ここでは選択した項目以外の項目のディマーレベル値を一括して設定し、この作動フローを終了する(ステップS17)。上記のように一括してディマーレベル値を設定する際には、前記実施例と同様に、従来のディマーレベルの設定よりも充分暗く設定し、モニタ画面が運転の支障にならないようにすることができる。
【0042】
上記のような作動を行うことにより、周囲が暗くなってモニター画面にディマーがかけられ暗く表示されているときに、例えば交差点拡大の画面が表示されるときにはこれを充分に明るく表示し、高速道路走行中に分岐路が存在するときの高速分岐表示画面においてはそれほど明るくはしないものの、例えば通常の誘導画面表示よりは明るく表示する、等きめ細かな設定が可能となる。
【0043】
上記各実施例においては、ディマーのレベルを複数に設定するに際して、最初に利用者が特に必要とする情報を表示する画面の項目の選択とそのレベルの設定を行い、次にそれ以外の全ての項目のレベルを一括して設定をした例を示したが、例えば図4の作動フローに示すように、最初に一般的なディマーレベルの設定を行い、次いで利用者が特に必要とする情報を表示する画面の項目の選択と、そのレベルの設定を行うこともできる。
【0044】
即ち図4に示すモニターのディマー設定処理の第3実施例においては、前記と同様にディマー設定機能がONになったとき(ステップS21)、従来と同様のディマー設定画面を表示し、従来と同様に標準のディマーレベル値を設定する(ステップS22)。次いでその画面に、例えば「標準ディマーレベルと異なるディマーレベル値で表示する項目の選択を行いますか。」のような表示をし、利用者が「はい」を選択したとき前記図4に示す画面と同様のディマー調整設定項目の画面を表示行う(ステップS24)。
【0045】
前記ステップS23において、利用者が標準ディマーレベルと異なるディマーレベル値で表示する項目の選択を行わないとして、「いいえ」を指示したときには、ステップS27に進みこの作動フローを終了する。このような処理を行うことにより、特に次の細かなディマーレベルの調整を行わない場合は従来のディマー調整の操作と全く同様に操作することができ、従来の装置の操作に慣れた人でもそのままの操作でディマーレベルの設定を行うことができる。
【0046】
ステップS24においてディマー調整設定項目の表示が行われた後は、図4の実施例においては前記図2のステップS3及びステップS4と同様に、調整を行う項目の選択を行い(ステップS25)、全ての調整項目の選択が終了したか否かの判別を行い(ステップS26)、終了していないときはステップS25に戻って調整項目の選択を行い、終了したときには選択した項目のディマーレベル値を一括して設定し(ステップS27)、このフローを終了する8ステップS28)。
【0047】
上記ステップS23において、標準ディマーレベルと異なるディマーレベル値で表示する項目の選択を行うと判別したときには、前記実施例では図2のステップS3とステップS4の作動を行う例を示したが、それ以外に図3のステップS13とステップS14と同様の作動を行い、項目毎に異なったディマーレベルの設定を行っても良い。
【0048】
なお、本発明は上記実施例以外に、例えば交差点拡大画面において明るく表示するように設定した際、例えば図6(c)に示す画面表示においては、図中右側の交差点拡大画面のみを明るく表示し、左側の道路画面は暗いままにしておくようにバックライト回路切換手段を用いても良く、またディマー表示中に暗くしておく画面は、全く画面表示がわからない明るさに設定しておく等、種々の態様で実施することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明に係るナビゲーション用表示装置は上記課題を解決するため、液晶モニターのバックライトの光量を所定の値減量した標準レベル値と、該標準レベル値より減量の少ない明示用レベル値とを設定するディマーレベル値設定部と、少なくとも前記明示用レベル値で表示する表示内容を選択する明示表示内容選択部と、前記ディマーレベル値設定部の設定データと、前記明示表示内容選択部の選択データとを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶したデータにより液晶モニターのバックライトの光量を調整するモニター調整部とを備え、前記明示表示内容選択部では、モニターの分割画面のうち選択した画面を明示用レベル値で表示する表示内容として選択するので、ナビゲーション装置の液晶モニターにおけるディマー調整が、利用者が真に必要な情報を表示するときには見やすく表示し、それ以外の時にはできる限り目立たないように表示することができる。そのため、運転者にとって夜間運転等に画面表示が邪魔にならないので安全運転に支障がなくなり、また必要なときには明るく表示するので利用者にとって重要な情報を表示することを確実に知らせることも可能となる。特に、明示表示内容選択部では、モニターの分割画面のうち選択した画面を明示用レベル値で表示したので、例えば図6(C)に示すような交差点拡大画面において、交差点拡大画面のみを明るく表示し、他側の道路画面は暗いままにしておくように設定することが可能となる。
また本発明に係る他のナビゲーション用表示装置は、前記明示用レベル値を複数備え、前記表示内容選択部は各明示内容レベル値に対応して表示内容を選択するようにしたので、モニター画面のディマー表示中に、利用者にとって必要な情報程明るく表示するように設定でき、表示される内容の重要の程度が一見して理解することができ、また、重要な情報を確実に見ることができる。また本発明に係る他のナビゲーション用表示装置は、前記標準レベル値は運転者にとってほぼ光を感じない明るさに設定し、明示用レベル値は運転者が一見して表示内容を見ることができる明るさに設定したので、例えば夜間の運転時に運転者の視野の一部に常時存在するナビゲーションのモニター画面を、通常作動時には徹底的に暗くしてその光がわからないようにしておくことができる。また、それにも関わらず、運転者にとって重要な情報は一見してその内容がわかる程度に明るく表示することができ、利用しやすいナビゲーション用表示装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の作動態様を示す作動フロー図である。
【図3】本発明の第2の作動態様を示す作動フロー図である。
【図4】本発明の第3の作動態様を示す作動フロー図である。
【図5】本発明の第1の作動態様における操作画面表示の例を示し、(a)はディマー作動中に明示して表示する表示内容を設定する画面の例であり、(b)はディマーレベルを設定する画面の例である。
【図6】本発明によってディマーレベルが設定されたときの画面表示の例であり、(a)は昼間の通常画面表示の例を示し、(b)はディマー作動中の通常の画面表示の例を示し、(c)はディマー作動中に明示するように設定した表示内容が表示された例を示す図である。
【符号の説明】
10 ナビゲーション装置
16 地図描画部
17 交差点案内作製部
19 操作信号入力部
20 誘導経路演算部
21 モニター調整部
22 モニター
23 モニター調整設定部
24 ディマー調整設定部
25 明示表示内容選択部
26 ディマーレベル値設定部
27 データ記憶部
28 一般調整設定部
Claims (3)
- 液晶モニターのバックライトの光量を所定の値減量した標準レベル値と、該標準レベル値より減量の少ない明示用レベル値とを設定するディマーレベル値設定部と、
少なくとも前記明示用レベル値で表示する表示内容を選択する明示表示内容選択部と、
前記ディマーレベル値設定部の設定データと、前記明示表示内容選択部の選択データとを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶したデータにより液晶モニターのバックライトの光量を調整するモニター調整部とを備え、
前記明示表示内容選択部では、モニターの分割画面のうち選択した画面を明示用レベル値で表示する表示内容として選択することを特徴とするナビゲーション用表示装置。 - 前記明示用レベル値を複数備え、
前記表示内容選択部は各明示内容レベル値に対応して表示内容を選択することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション用表示装置。 - 前記標準レベル値は運転者にとってほぼ光を感じない明るさに設定し、明示用レベル値は運転者が一見して表示内容を見ることができる明るさに設定することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション用表示装置。
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