JP3947539B2 - プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートおよび電極形成方法 - Google Patents

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Description

本発明はプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートと電極形成方法に係り、特に透明電極の低抵抗化を図るためのバス電極を簡便に形成するためのプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートと電極形成方法に関する。
近年、プラズマディスプレイパネルの開発が進んでいる。プラズマディスプレイパネルには、直流型プラズマディスプレイパネルと交流型プラズマディスプレイパネルとがある。両表示パネルとも、前面板に形成された電極と、この電極に直交するように背面板に形成された電極との間の放電空間におけるプラズマ放電を利用するものであり、また、放電空間に所定のガスを封入し、ガス放電により発生する紫外線によって放電空間内面に塗布された蛍光体を発光させてカラー表示を行うものである。
従来、前面板に形成される電極(表示電極)は、酸化インジウムスズ(ITO)等の透明電極であり、この透明電極は金属導電物質に比べて電気抵抗が大きく、特に高精細のプラズマディスプレイパネルあるいは大面積のプラズマディスプレイパネルでは、透明電極の電気抵抗が大幅に増大し、表示品質に支障を来したり、高い印加電圧が必要になるという問題があった。
このような問題を解決するために、透明電極上に銀ペースト層を形成して表示電極の抵抗を減少させることが行われているが、銀ペーストが白っぽいため表示コントラストが低下するという問題があった。そこで、透明電極上に黒色導電層を形成して表示電極の抵抗を減少させるとともに、前面板側から表示パネルを見た場合のコントラストと色純度を高めることがなされている。しかしながら、現状では高い表示品質を維持できる程の十分な黒さを有し、かつ、電気抵抗の低い黒色導電層は得られておらず、表示品質への悪影響と電気抵抗の増大のいずれかが避けられないという問題がある。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、高精細あるいは大面積のプラズマディスプレイパネルにおいても高い表示品質が可能な電極を形成するための転写シートと電極形成方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートの第1の発明は、黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、前記第1の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、前記第2の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であるような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートの第2の発明は、黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、前記第1の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、前記第2の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であるような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートの第3の発明は、黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、前記第1の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、前記第2の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であるような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートの第4の発明は、黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、前記第1の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、前記第2の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であるような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第1の発明は、絶縁基板上に形成した透明電極上に、上記第1乃至第4のいずれかの発明の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、さらに、該感光性黒色導電性ペースト層上に、前記第1の転写シートと同じ発明の第2の転写シートを用いて感光性導電性ペースト層を転写し、次いで、所定のパターンを有するマスクを介して感光性黒色導電性ペースト層および感光性導電性ペースト層を露光し、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第2の発明は、絶縁基板上に形成した透明電極上に、上記第2または第4の発明の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、さらに、該感光性黒色導電性ペースト層上に、前記第1の転写シートと同じ発明の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、次いで、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性黒色導電性ペースト層および感光性導電性ペースト層を露光し、次いで、転写支持体を剥離し、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第3の発明は、絶縁基板上に形成した透明電極上に、上記第1乃至第4のいずれかの発明の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性黒色導電性ペースト層を露光し、さらに、前記感光性黒色導電性ペースト層上に、前記第1の転写シートと同じ発明の第2の転写シートを用いて感光性導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性導電性ペースト層を露光し、次いで、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第4の発明は、絶縁基板上に形成した透明電極上に、上記第4の発明の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から前記感光性黒色導電性ペースト層を露光した後、転写支持体を剥離し、さらに、前記感光性黒色導電性ペースト層上に、上記第4の発明の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性導電性ペースト層を露光した後、転写支持体を剥離し、次いで、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第5の発明は、絶縁基板上に形成した透明電極上に、上記第1乃至第4のいずれかの発明の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性黒色導電性ペースト層を露光し現像して黒色導電層のパターンを形成し、さらに、該黒色導電層のパターンを覆うように、前記第1の転写シートと同じ発明の第2の転写シートを用いて感光性導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性導電性ペースト層を露光し現像して主導電層のパターンを形成し、その後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第6の発明は、絶縁基板上に形成した透明電極上に、上記第4の発明の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性黒色導電性ペースト層を露光し転写支持体を剥離した後に現像して黒色導電層のパターンを形成し、さらに、該黒色導電層のパターンを覆うように上記第4の発明の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性導電性ペースト層を露光し転写支持体を剥離した後に現像して主導電層のパターンを形成し、その後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第7の発明は、所定のパターンを有するマスクを介して上記第1乃至第4のいずれかの発明の電極形成用の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層を露光し、次いで、絶縁基板上に形成した透明電極上に、該転写シートの感光性黒色導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して、前記第1の転写シートと同じ発明の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層を露光し、次いで、前記感光性黒色導電性ペースト層上に感光性導電性ペースト層を転写し、次に、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第8の発明は、所定のパターンを有するマスクを介して上記第1乃至第4のいずれかの発明の電極形成用の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層を露光し現像して黒色導電層のパターンを形成し、次いで、絶縁基板上に形成した透明電極上に、該転写シートの黒色導電層のパターンを転写し、所定のパターンを有するマスクを介して、前記第1の転写シートと同じ発明の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層を露光し現像して主導電層のパターンを形成し、次いで、前記黒色導電層のパターン上に、該転写シートの主導電層のパターンを転写し、その後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成するような構成とした。
本発明によれば、転写支持体上に黒色顔料を含有した感光性黒色導電性ペースト層を備えた転写シートと転写支持体上に感光性導電性ペースト層を備えた転写シートとを用いて、絶縁基板の透明電極上に黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極(バス電極)を形成するものであり、この2層構造の電極の主導電層により透明電極の電気抵抗が下げられ、黒色導電層により主導電層と透明電極間の接続がなされるとともに、表示パネルのコントラストと色純度が高められ、このようにして電極を形成することにより、高精細あるいは大面積のプラズマディスプレイパネルにおいても高い表示品質が可能となり、さらに、本発明は、フォトレジストを使用する必要がなく工程が簡便であるとともに、印刷法に比べて電極の形成精度が高いという効果も奏する。
以下、本発明の最良の実施形態について説明する。
第1の発明の転写シート
図1は第1の発明のプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートを構成する第1の転写シートの一実施形態を示す概略断面図であり、図2は第2の転写シートの一実施形態を示す概略断面図である。
図1において、第1の転写シート11は、転写支持体12の上に感光性黒色導電性ペースト層14を剥離可能に備えた構造であり、また、図2において、第2の転写シート21は、転写支持体22の上に感光性導電性ペースト層23を剥離可能に備えた構造である。
第1の転写シート11、第2の転写シート21を構成する転写支持体12,22としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルホン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリイミド、セロハン、トリアセチルセルロース等のセルロース誘導体、アイオノマー等の樹脂フィルム、SUS、Al、Cu等の金属薄板、これらの複合体等を挙げることができる。このような転写支持体12,22の厚みは1〜400μm、好ましくは4.5〜200μm程度とすることができ、形状はシート状、長尺状いずれでもよい。また、転写支持体12,22の感光性黒色導電性ペースト層14、感光性導電性ペースト層23を形成する面には、転写支持体12,22と感光性黒色導電性ペースト層14、感光性導電性ペースト層23との密着性および剥離性を調整するためのプライマー層を設けてもよい。このようなプライマー層は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリレート系樹脂、イソシアネート硬化樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂(オイル)、フッ素樹脂、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、アクリルメラミン樹脂等を用いて形成することができ、厚みは0.1〜10μm程度とすることができる。
第2の転写シート21を構成する感光性導電性ペースト層23は、少なくとも導電性粉体と感光性樹脂成分を含み、電極を形成する基板との密着性を向上させる目的等により必要に応じて無機粉体を含んだ感光性導電性ペーストを転写支持体22上に塗布し乾燥して形成することができる。塗布方法としては、ブレードコート法、ロールコート法、ダイコート法、ビードコート法、グラビアコート法、ディップコート法、コンマコート法等を挙げることができる。
導電性粉体は、Au粉体、Ag粉体、Cu粉体、Ni粉体、Al粉体、Ag−Pd粉体等の1種または2種以上を使用することができる。この導電性粉体の形状は、球状、板状、塊状、円錐状、棒状等の種々の形状であってよいが、光透過性が良好で凝集がなく分散性が良好な球状の導電性粉体が好ましく、その平均粒径は0.05〜10μmの範囲が好ましい。導電性粉体の平均粒径が0.05μm未満であると感光性導電性ペーストの構造粘性(チクソトロピー性)が大きくなり好ましくない。一方、導電性粉体の平均粒径が10μmを超えると、後述する本発明の電極形成方法において感光性導電性ペースト層23に照射された光の透過性が不十分となり、感光性黒色導電性ペースト層14の露光に支障を来すことになる。このような導電性粉体は、感光性導電性ペースト層23に45〜93重量%の範囲で含有させることができる。
感光性導電性ペースト層23に必要に応じて含有される無機粉体としては、例えば、軟化温度が400〜650℃であり、熱膨張係数α300が60×10-7〜100×10-7/℃であるガラスフリットを使用することができる。ガラスフリットの軟化温度が650℃を超えると焼成温度を高くする必要があり、例えば、電極形成対象の絶縁基板の耐熱性が低い場合には焼成段階で絶縁基板に熱変形を生じることになり好ましくない。また、ガラスフリットの軟化温度が400℃未満では、感光性導電性ペースト層23の樹脂成分が完全に分解、揮発する前にガラスフリットが融着するため、空隙を生じやすく好ましくない。さらに、ガラスフリットの熱膨張係数α300が60×10-7/℃未満、あるいは、100×10-7/℃を超えると、電極形成対象のガラス基板の熱膨張係数との差が大きくなりすぎ、歪み等を生じることになり好ましくない。このようなガラスフリットの平均粒径は0.1〜5μmの範囲が好ましい。
また、感光性導電性ペースト層23を構成する感光性樹脂成分は、少なくともアルカリ現像型バインダーポリマー、モノマーおよび開始剤を含有するものであり、焼成によって揮発、分解して、パターン中に炭化物を残存させることのないものである。
アルカリ現像型バインダーポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の二量体(例えば、東亜合成化学(株)製M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの酸無水物の1種以上と、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec-ブチルアクリレート、sec-ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、1−ビニル−2−ピロリドンの1種以上とからなるコポリマー等が挙げられる。
また、上記のコポリマーにグリシジル基または水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマー等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
尚、上記のアルカリ現像型バインダーポリマーに非アルカリ現像型のポリマーを混合してもよい。非アルカリ現像型のポリマーとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、アクリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合体、ポリスチレン、α−メチルスチレン重合体、1−ビニル−2−ピロリドン重合体、および、これらの共重合体等を挙げることができる。
感光性樹脂成分を構成する反応性モノマーとしては、少なくとも1つの重合可能な炭素−炭素不飽和結合を有する化合物を用いることができる。具体的には、アリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、および、上記のアクリレートをメタクリレートに変えたもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン等が挙げられる。本発明では、上記の反応性モノマーを1種または2種以上の混合物として、あるいは、その他の化合物との混合物として使用することができる。
感光性樹脂成分を構成する光重合開始剤としては、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノン、α−アミノ・アセトフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフォノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルメトキシエチルアセタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、β−クロルアントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンズスベロン、メチレンアントロン、4−アジドベンジルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、ミヒラーケトン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパン、ナフタレンスルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロライド、n−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンズチアゾールジスルフィド、トリフェニルホスフィン、カンファーキノン、四臭素化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾイン、エオシン、メチレンブルー等の光還元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノールアミン等の還元剤の組み合わせ等が挙げられる。本発明では、これらの光重合開始剤を1種または2種以上使用することができる。
上記の感光性樹脂成分の揮発、分解温度が600℃を超えると、感光性導電性ペースト層3の露光・現像後に樹脂成分を除去する際の焼成温度が高くなり、例えば、電極形成対象の基板の耐熱性が低い場合、基板に熱変形が生じることになり好ましくない。一方、感光性樹脂成分の揮発、分解温度の下限は特に制限はないが、揮発、分解温度が低くなるほど完全に揮発または分解する樹脂の種類が少なくなり材料選択の幅が狭くなるので、例えば、感光性樹脂成分の揮発、分解温度の下限を200℃程度に設定することが好ましい。
このような感光性樹脂成分の感光性導電性ペースト層23における含有量は、5〜40重量%が好ましい。
更に、感光性導電性ペースト層23は、添加剤として、増感剤、重合停止剤、連鎖移動剤、レベリング剤、分散剤、可塑剤、安定剤、消泡剤等を必要に応じて含有することができる。
また、感光性導電性ペーストに用いる溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパネール、i−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、α−もしくはβ−テルピネオール等のテルペン類等、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の酢酸エステル類等が挙げられる。
上述のような感光性導電性ペーストからなる感光性導電性ペースト層23の厚みは、2〜30μm程度とすることができる。
第1の転写シート11を構成する感光性黒色導電性ペースト層14は、上述の感光性導電性ペーストに黒色顔料を含有させた感光性黒色導電性ペーストを転写支持体12上に塗布し乾燥して形成することができる。塗布方法としては、ブレードコート法、ロールコート法、ダイコート法、ビードコート法、グラビアコート法、ディップコート法、コンマコート法等を挙げることができる。
感光性黒色導電性ペーストに使用する黒色顔料としては、カーボンブラック、チタンブラック等の導電性黒色顔料、Co−Cr−Fe,Co−Mn−Fe,Co−Fe−Mn−Al,Co−Ni−Cr−Fe,Co−Ni−Mn−Cr−Fe,Co−Ni−Al−Cr−Fe,Co−Mn−Al−Cr−Fe−Si等を挙げることができる。このような黒色顔料は、平均粒径が0.01〜5μm程度であり、感光性導電性ペーストに含有される導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲で含有させることができる。上記の黒色顔料の平均粒径が0.01μm未満であると、このような微細粒子の製造が困難であるとともに、感光性黒色導電性ペーストのチクソトロピー性が大きくなりすぎ、一方、平均粒径が5μmを超えると色ムラを生じ易くなり好ましくない。また、黒色顔料の含有量が0.1重量部未満であると着色が不足し、50重量部を超えると抵抗が高くなるとともに、光透過性が大幅に低下して感光性黒色導電性ペースト層14の露光箇所に硬化不良が生じることになり好ましくない。
上述のような感光性黒色導電性ペーストからなる感光性黒色導電性ペースト層14の厚みは、1〜15μm程度とすることができる。
第2の発明の転写シート
第2の発明のプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートは、上述の第1の発明の第1の転写シート11と、上述の第1の発明の第2の転写シート21において、転写支持体22を光透過性を有するものとした第2の転写シート21との組み合わせである。光透過性を有する転写支持体22としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルホン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリイミド、セロハン、トリアセチルセルロース等のセルロース誘導体、アイオノマー等の光透過性を有する樹脂フィルムを挙げることができる。このように第2の転写シート21の転写支持体22に光透過性を付与させることによって、転写支持体22側から感光性導電性ペースト層23を露光することが可能となる。
第3の発明の転写シート
第3の発明のプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートは、上述の第1の発明の転写シート11において、転写支持体12を光透過性を有するものとした第1の転写シート11と、上述の第1の発明の第2の転写シート21との組み合わせである。光透過性を有する転写支持体12としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルホン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリイミド、セロハン、トリアセチルセルロース等のセルロース誘導体、アイオノマー等の光透過性を有する樹脂フィルム等を挙げることができる。このように第1の転写シート11の転写支持体12に光透過性を付与させることによって、転写支持体12側から感光性黒色導電性ペースト層14を露光することが可能となる。
第4の発明の転写シート
第4の発明のプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートは、上述の第1の発明の転写シート11において、転写支持体12を光透過性を有するものとした第1の転写シート11と、上述の第1の発明の第2の転写シート21において、転写支持体22を光透過性を有するものとした第2の転写シート21との組み合わせである。光透過性を有する転写支持体12,22としては、上述の第2、第3の発明で挙げたものを使用することができる。
このように第1の転写シート11の転写支持体12に光透過性を付与させ、第2の転写シート21の転写支持体22に光透過性を付与させることによって、転写支持体12側から感光性黒色導電性ペースト層14を露光することが可能となり、また、転写支持体22側から感光性導電性ペースト層23を露光することが可能となる。
次に、本発明のプラズマディスプレイパネルの電極形成方法について説明する。
電極形成方法の第1の発明
図3はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第1の発明の一実施形態を示す工程図である。図3において、まず、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、上述の第1〜第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11を用いて感光性黒色導電性ペースト層14を転写する(図3(A))。次に、この感光性黒色導電性ペースト層14上に、第1の転写シートと同じ組み合わせの第2の転写シート21を用いて感光性導電性ペースト層23を転写する(図3(B))。
次に、所定のパターンを有するマスクMを介して感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図3(C))。この露光では、マスクMを通過し感光性導電性ペースト層23に照射された光は、この感光性導電性ペースト層23を露光するとともに、感光性導電性ペースト層23を透過して感光性黒色導電性ペースト層14を露光する。尚、上記の露光においては、感光性導電性ペースト層23がマスクMに対して粘着性をもたない場合には、マスクMを感光性導電性ペースト層23に密着させて露光を行うことができるが、粘着性をもつ場合には、マスクMと感光性導電性ペースト層23との間に間隙を設けることが好ましい。このような露光は、例えば、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、中高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水銀ショートアークランプ、メタルハライドランプ、X線、電子ビーム等の光源を使用して行うことができる。
次いで、感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を一括して現像した後、焼成して、感光性導電性ペースト層23と感光性黒色導電性ペースト層14を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図3(D))。
電極形成方法の第2の発明
図4はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第2の発明の一実施形態を示す工程図である。図4において、まず、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、上述の第2あるいは第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11を用いて感光性黒色導電性ペースト層14を転写する(図4(A))。次に、この感光性黒色導電性ペースト層14上に、第1の転写シートと同じ組み合わせの第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23側を圧着し、所定のパターンを有するマスクMを介して転写支持体22上から感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図4(B))。この露光では、マスクMを通過した光は、光透過性を有する転写支持体22を透過して感光性導電性ペースト層23を露光するとともに、感光性導電性ペースト層23を透過して感光性黒色導電性ペースト層14を露光する。このように転写支持体22上から露光を行うため、感光性導電性ペースト層23の粘着性に関係なく露光を行うことができる。尚、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次いで、転写支持体22を剥離して感光性導電性ペースト層23を転写し、感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を一括して現像する。その後、焼成して、感光性導電性ペースト層23と感光性黒色導電性ペースト層14を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図4(C))。
電極形成方法の第3の発明
図5はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第3の発明の一実施形態を示す工程図である。図5において、まず、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、上述の第1〜第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11を用いて感光性黒色導電性ペースト層14を転写し、所定のパターンを有するマスクMを介して感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図5(A))。
次に、この感光性黒色導電性ペースト層14上に、第1の転写シートと同じ組み合わせの第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23を転写し、所定のパターンを有するマスクM´を介して感光性導電性ペースト層23を露光する(図5(B))。この露光では、マスクM´を通過した光は、感光性導電性ペースト層23を露光するとともに、感光性導電性ペースト層23を透過して感光性黒色導電性ペースト層14にも照射されるが、図示のようにマスクM´はマスクMの開口部に重なるような開口部を有しているので、感光性黒色導電性ペースト層14に対して不必要な露光が行われることはない。このような露光では、感光性黒色導電性ペースト層14がマスクMに対して粘着性をもたず、また、感光性導電性ペースト層23がマスクM´に対して粘着性をもたない場合には、マスクM、M´を感光性黒色導電性ペースト層14、感光性導電性ペースト層23に密着させて露光を行うことができるが、粘着性をもつ場合には、マスクと各ペースト層との間に間隙を設けることが好ましい。尚、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次いで、感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を一括して現像する。その後、焼成して、感光性導電性ペースト層23と感光性黒色導電性ペースト層14を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図5(C))。
電極形成方法の第4の発明
図6はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第4の発明の一実施形態を示す工程図である。図6において、まず、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、上述の第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11の感光性黒色導電性ペースト層14側を圧着し、所定のパターンを有するマスクMを介して転写支持体12上から感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図6(A))。この露光では、マスクMを通過した光は、光透過性を有する転写支持体12を透過して感光性黒色導電性ペースト層14を露光する。
次に、転写支持体12を剥離し、感光性黒色導電性ペースト層14上に、上述の第4の発明の電極形成用の第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23側を圧着し、所定のパターンを有するマスクM´を介して転写支持体22上から感光性導電性ペースト層23を露光する(図6(B))。この露光では、マスクM´を通過し転写支持体22を透過した光は、感光性導電性ペースト層23を露光するとともに、感光性導電性ペースト層23を透過して感光性黒色導電性ペースト層14にも照射されるが、図示のようにマスクM´はマスクMの開口部に重なるような開口部を有しているので、感光性黒色導電性ペースト層14に対して不必要な露光が行われることはない。
このように転写支持体12あるいは転写支持体22上から露光を行うため、感光性黒色導電性ペースト層14や感光性導電性ペースト層23の粘着性に関係なく露光を行うことができる。尚、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次いで、転写支持体22を剥離し、感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を一括して現像する。その後、焼成して、感光性導電性ペースト層23と感光性黒色導電性ペースト層14を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図6(C))。
電極形成方法の第5の発明
図7はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第5の発明の一実施形態を示す工程図である。図7において、まず、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、上述の第1〜第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11を用いて感光性黒色導電性ペースト層14を転写し、所定のパターンを有するマスクMを介して感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図7(A))。
次に、感光性黒色導電性ペースト層14を現像し、透明電極52上に黒色導電層のパターン14´を形成する(図7(B))。その後、透明電極52および黒色導電層のパターン14´を覆うように、第1の転写シートと同じ組み合わせの第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23を転写し、所定のパターンを有するマスクM´を介して感光性導電性ペースト層23を露光する(図7(C))。このマスクM´は、図示のようにマスクMの開口部に重なるような開口部を有している。
次に、感光性導電性ペースト層23を現像し、黒色導電層のパターン14´上に主導電層のパターン23´を形成する(図7(D))。
上記の露光では、感光性黒色導電性ペースト層14がマスクMに対して粘着性をもたず、また、感光性導電性ペースト層23がマスクM´に対して粘着性をもたない場合には、マスクM、M´を感光性黒色導電性ペースト層14、感光性導電性ペースト層23に密着させて露光を行うことができるが、粘着性をもつ場合には、マスクと各ペースト層との間に間隙を設けることが好ましい。尚、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次に、焼成して、主導電層のパターン23´と黒色導電層のパターン14´を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図7(E))。
電極形成方法の第6の発明
図8はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第6の発明の一実施形態を示す工程図である。図8において、まず、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、上述の第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11の感光性黒色導電性ペースト層14側を圧着し、所定のパターンを有するマスクMを介して転写支持体12上から感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図8(A))。この露光では、マスクMを通過した光は、光透過性を有する転写支持体12を透過して感光性黒色導電性ペースト層14を露光する。
次に、転写支持体12を剥離した後、感光性黒色導電性ペースト層14を現像し、透明電極52上に黒色導電層のパターン14´を形成する(図8(B))。
次いで、透明電極52および黒色導電層のパターン14´を覆うように、上述の第4の発明の電極形成用の第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23側を圧着し、所定のパターンを有するマスクM´を介して転写支持体22上から感光性導電性ペースト層23を露光する(図8(C))。このマスクM´は、図示のようにマスクMの開口部に重なるような開口部を有している。
このように転写支持体12あるいは転写支持体22上から露光を行うため、感光性黒色導電性ペースト層14や感光性導電性ペースト層23の粘着性に関係なく露光を行うことができる。尚、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次いで、転写支持体22を剥離し、感光性導電性ペースト層23を現像し、黒色導電層のパターン14´上に主導電層のパターン23´を形成する(図8(D))。
次に、焼成して、主導電層のパターン23´と黒色導電層のパターン14´を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図8(E))。
電極形成方法の第7の発明
図9はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第7の発明の一実施形態を示す工程図である。図9において、まず、所定のパターンを有するマスクMを介して上述の第1〜第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11の感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図9(A))。この露光では、感光性黒色導電性ペースト層14がマスクMに対して粘着性をもたない場合には、マスクMを感光性黒色導電性ペースト層14に密着させて露光を行うことができるが、粘着性をもつ場合には、マスクMと感光性黒色導電性ペースト層14との間に間隙を設けることが好ましい。尚、転写支持体12が光透過性を有する第3,4の発明の第1の転写シート11を使用する場合、転写支持体12側からマスクMを介して露光を行ってもよい。また、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次に、絶縁基板51上に形成した透明電極52を覆うように、露光の完了した感光性黒色導電性ペースト層14を転写する(図9(B))。
一方、所定のパターンを有するマスクM´を介して、第1の転写シートと同じ組み合わせの第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23を露光する(図9(C))。この露光では、感光性導電性ペースト層23がマスクM´に対して粘着性をもたない場合には、マスクM´を感光性導電性ペースト層23に密着させて露光を行うことができるが、粘着性をもつ場合には、マスクM´と感光性導電性ペースト層23との間に間隙を設けることが好ましい。尚、転写支持体22が光透過性を有する第2,3の発明の第2の転写シート21を使用する場合、転写支持体22側からマスクM´を介して露光を行ってもよい。また、使用できる光源は上述の第1の発明の電極形成方法と同様である。
次に、感光性黒色導電性ペースト層14上に、露光の完了した感光性導電性ペースト層23を転写する(図9(D))。
次いで、感光性導電性ペースト層23および感光性黒色導電性ペースト層14を一括して現像する。その後、焼成して、感光性導電性ペースト層23と感光性黒色導電性ペースト層14を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図9(E))。
電極形成方法の第8の発明
図10はプラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第8の発明の一実施形態を示す工程図である。図10において、まず、所定のパターンを有するマスクMを介して上述の第1〜第4の発明の電極形成用の第1の転写シート11の感光性黒色導電性ペースト層14を露光する(図10(A))。この露光は、上述の第7の発明の電極形成方法と同様に行うことができる。
次に、感光性黒色導電性ペースト層14を現像し、転写支持体12上に黒色導電層のパターン14´を形成する(図10(B))。次いで、絶縁基板51上に形成した透明電極52の所定位置に黒色導電層のパターン14´を転写する(図10(C))。
一方、所定のパターンを有するマスクM´を介して、第1の転写シートと同じ組み合わせの第2の転写シート21の感光性導電性ペースト層23を露光する(図10(D))。この露光は、上述の第7の発明の電極形成方法と同様に行うことができる。
次に、感光性導電性ペースト層23を現像し、転写支持体22上に主導電層のパターン23´を形成し、これを黒色導電層のパターン14´上に転写する(図10(E))。
次いで、焼成して、主導電層のパターン23´と黒色導電層のパターン14´を構成する樹脂成分を除去することによって、黒色導電層54と主導電層53の2層構造からなる電極55を透明電極52上に形成する(図10(F))。
上述の電極形成方法における感光性導電性ペースト層および感光性黒色導電性ペースト層の露光後の現像は、炭酸ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、モノエタノールアミン等の有機アルカリ等を用いて行うことができる。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
まず、下記の組成の感光性導電性ペーストを調製した。
(感光性導電性ペーストの組成)
・メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体に
グリシジルメタクリレートを付加したポリマー …100重量部
・エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
… 60重量部
・重合開始剤(チバガイギ(株)製イルガキュア 907) … 15重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル …100重量部
・Ag粉体 …650重量部
・ガラスフリット
(軟化点550℃、熱膨張係数80×10-7/℃) …40重量部
また、上記の感光性導電性ペースト100重量部にチタンブラック(平均粒径1.3μm)5重量部を添加して感光性黒色導電性ペーストを調製した。
次に、転写支持体としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製 ルミラーT、厚み12μm)にロールコート法により上記の感光性黒色導電性ペーストを塗布し乾燥して感光性黒色導電性ペースト層(厚み10μm)を形成して、第1の転写シート(図1に示される構造を有する)を作製した。
また、転写支持体としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製 ルミラーT、厚み25μm)にコンマコート法により上記の感光性導電性ペーストを塗布し乾燥して感光性導電性ペースト層(厚み15μm)を形成して、第2の転写シート(図2に示される構造を有する)を作製した。
次に、酸化インジウムスズ(ITO)からなる透明電極をパターニング(線幅150μm)したガラス基板上に、上記の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層側を圧着し、線幅50μmの開口部を有するマスクを介して紫外線を照射し、感光性黒色導電性ペースト層を露光した(図6(A)に相当)。その後、転写支持体を剥離して感光性黒色導電性ペースト層を転写した。
次に、上記の感光性黒色導電性ペースト層上に、第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、線幅50μmの開口部を有するマスクを介して紫外線を照射し、感光性導電性ペースト層を露光した(図6(B)に相当)。その後、転写支持体を剥離して感光性導電性ペースト層を転写した。尚、使用したマスクは、上記の感光性黒色導電性ペースト層の露光に使用したマスクの開口部と重なるような開口部を有するものとした。
次に、1%Na2CO3水溶液を使用して現像を行い、ピーク温度570℃にて焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極(線幅40μm、厚み12μm)をITO透明電極上に形成した(図6(C)に相当)。
上記のようにITO透明電極上に2層構造の電極を形成したガラス基板を使用してプラズマディスプレイパネルを作製した結果、表示コントラストと色純度が高く表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルが得られた。
尚、上述の実施例は、第4の発明の転写シートを使用し、第4の発明の電極形成方法にしたがったものであるが、本発明の他の転写シートを使用し、本発明の他の電極形成方法にしたがっても、同様にITO透明電極の大幅な電気抵抗の減少と、表示コントラストと色純度が高く表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルが得られることは勿論である。
プラズマディスプレイパネルの電極形成等に利用することができる。
プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートの第1の発明を構成する第1の転写シートの一実施形態を示す概略断面図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シートの第1の発明を構成する第2の転写シートの一実施形態を示す概略断面図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第1の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第2の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第3の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第4の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第5の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第6の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第7の発明の一実施形態を示す工程図である。 プラズマディスプレイパネルの電極形成方法の第8の発明の一実施形態を示す工程図である。
符号の説明
11…第1の転写シート
21…第2の転写シート
12,22…転写支持体
14…感光性黒色導電性ペースト層
23…感光性導電性ペースト層
14´…黒色導電層のパターン
23´…主導電層のパターン
51…絶縁基板
52…透明電極
53…主導電層
54…黒色導電層
55…電極
M,M´…マスク

Claims (12)

  1. 黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、
    前記第1の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、
    前記第2の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シート。
  2. 黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、
    前記第1の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、
    前記第2の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シート。
  3. 黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、
    前記第1の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、
    前記第2の転写シートは、転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シート。
  4. 黒色導電層と主導電層の2層構造である電極を形成するための第1の転写シートと第2の転写シートの2種からなり、前記第1の転写シートは前記黒色導電層を形成するものであり、前記第2の転写シートは前記主導電層を形成するものである転写シートにおいて、
    前記第1の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された黒色顔料を含有する感光性黒色導電性ペースト層とを備え、感光性黒色導電性ペースト層は、導電性粉体の含有割合(前記黒色顔料を除いた成分中の含有割合)が45〜93重量%の範囲であり、かつ、導電性粉体100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲となるように前記黒色顔料が含有され、前記感光性黒色導電性ペースト層の厚みが1〜15μmの範囲であり、
    前記第2の転写シートは、光透過性を有する転写支持体と、該転写支持体上に剥離可能に形成された感光性導電性ペースト層とを備え、感光性導電性ペースト層中の導電性粉体の含有割合が45〜93重量%の範囲であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成用の転写シート。
  5. 絶縁基板上に形成した透明電極上に、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、さらに、該感光性黒色導電性ペースト層上に、前記第1の転写シートと同じ請求項に記載の第2の転写シートを用いて感光性導電性ペースト層を転写し、次いで、所定のパターンを有するマスクを介して感光性黒色導電性ペースト層および感光性導電性ペースト層を露光し、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  6. 絶縁基板上に形成した透明電極上に、請求項2または請求項4に記載の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、さらに、該感光性黒色導電性ペースト層上に、前記第1の転写シートと同じ請求項に記載の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、次いで、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性黒色導電性ペースト層および感光性導電性ペースト層を露光し、次いで、転写支持体を剥離し、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  7. 絶縁基板上に形成した透明電極上に、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性黒色導電性ペースト層を露光し、さらに、前記感光性黒色導電性ペースト層上に、前記第1の転写シートと同じ請求項に記載の第2の転写シートを用いて感光性導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性導電性ペースト層を露光し、次いで、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  8. 絶縁基板上に形成した透明電極上に、請求項4に記載の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から前記感光性黒色導電性ペースト層を露光した後、転写支持体を剥離し、さらに、前記感光性黒色導電性ペースト層上に、請求項4に記載の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性導電性ペースト層を露光した後、転写支持体を剥離し、次いで、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  9. 絶縁基板上に形成した透明電極上に、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極形成用の第1の転写シートを用いて感光性黒色導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性黒色導電性ペースト層を露光し現像して黒色導電層のパターンを形成し、さらに、該黒色導電層のパターンを覆うように、前記第1の転写シートと同じ請求項に記載の第2の転写シートを用いて感光性導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して該感光性導電性ペースト層を露光し現像して主導電層のパターンを形成し、その後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  10. 絶縁基板上に形成した透明電極上に、請求項4に記載の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性黒色導電性ペースト層を露光し転写支持体を剥離した後に現像して黒色導電層のパターンを形成し、さらに、該黒色導電層のパターンを覆うように請求項4に記載の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層側を圧着し、所定のパターンを有するマスクを介して転写支持体上から感光性導電性ペースト層を露光し転写支持体を剥離した後に現像して主導電層のパターンを形成し、その後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  11. 所定のパターンを有するマスクを介して請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極形成用の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層を露光し、次いで、絶縁基板上に形成した透明電極上に、該転写シートの感光性黒色導電性ペースト層を転写し、所定のパターンを有するマスクを介して、前記第1の転写シートと同じ請求項に記載の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層を露光し、次いで、前記感光性黒色導電性ペースト層上に感光性導電性ペースト層を転写し、次に、現像した後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
  12. 所定のパターンを有するマスクを介して請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極形成用の第1の転写シートの感光性黒色導電性ペースト層を露光し現像して黒色導電層のパターンを形成し、次いで、絶縁基板上に形成した透明電極上に、該転写シートの黒色導電層のパターンを転写し、所定のパターンを有するマスクを介して、前記第1の転写シートと同じ請求項に記載の第2の転写シートの感光性導電性ペースト層を露光し現像して主導電層のパターンを形成し、次いで、前記黒色導電層のパターン上に、該転写シートの主導電層のパターンを転写し、その後、焼成して黒色導電層と主導電層の2層構造からなる電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電極形成方法。
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