JP3945093B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、単色画像をシートの両面に形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンター、ファクシミリ装置および複写機などの画像形成装置には、従来より、シートの両面に画像を形成することができる構成を有するものが数多く提供されている。このような画像形成装置としては、例えば特開平10−83104号公報に記載された装置がある。この画像形成装置では、4色の現像器のうち黒現像器によって黒色のトナー像を現像し、中間転写体に一次転写する。そして、この中間転写体上の黒色トナー像を給送部から給送されたシートに二次転写することにより、モノクロ画像を形成する。それに続いて、シートを定着部へ搬送してモノクロ画像を当該シートに定着した後、排出ローラによって装置上面の排出部へ排出する。
【0003】
また、片面に画像が定着されたシートの反対面に画像を形成すべく、シートを反転させる機構として反転ユニットが設けられている。この反転ユニットは、排紙経路に沿って設けられた2組の搬送ローラ対と、フラッパとで構成されており、上記のようにして定着処理されたシートを搬送ローラ対によって排出部側に搬送させた後、今度は搬送ローラ対を逆回転させてシートを反転搬送する。この反転搬送時、フラッパを切換ておき、反転搬送路に搬入させる。この後は、反転路搬送ローラ対により再びレジストローラ対の位置にまで搬送させる。
【0004】
そして、上記と同様にして、シートの反対面にモノクロ画像を形成することでシート両面への画像形成を完了し、当該シートを排出ローラによって装置上面の排出部へ排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、上記のようにしてモノクロ両面記録を行っているが、スイッチバック経路が1個しかなく、反転ユニットでのシートの反転搬送が完了するまで次のシートを反転ユニットに搬送することができず、この反転搬送のたびに画像形成処理を空転させて待機しておく必要がある。このため、複数のシートに対してモノクロ両面画像を形成する場合、シートの反転搬送を実行するために避けられない画像形成の待機時間(空転時間)が必然的に長くなり、その結果、単位時間当りに画像形成することができるページ数、つまりスループットが低いという問題があった。
【0006】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、高スループットで単色両面画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる画像形成装置は、単色画像をシートの両面に形成する画像形成装置であって、上記目的を達成するために、単色画像をシートに形成する画像形成手段と、前記画像形成手段にシートを給紙する給紙手段と、シートを前記給紙手段に再給紙する再給紙手段と、m個(m≧3)のビンと、該m個のビンに一対一で対応して設けられ各々対応するビンにシートを排紙可能であるm個の排紙経路とを有するとともに、前記m個の排紙経路のうちn個(m≧n≧3)の排紙経路の各々は前記画像形成手段によって片面のみに画像が形成されたシートを前記再給紙手段にスイッチバック反転させるためのスイッチバック経路としても機能するマルチビンユニットと、前記画像形成手段、前記給紙手段、前記再給紙手段および前記マルチビンユニットを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、下記のn枚連続処理および(n−1)枚連続処理を、シート1枚が前記マルチビンユニットから前記再給紙手段に向けて反転搬送されて次のシートを前記マルチビンユニットに搬入可能となるのに必要な待機時間だけ隔てて実行する一方面処理と、前記一方面処理からさらに、前記待機時間だけ経過した後、前記一方面処理を受けた(2n−1)枚のシートについて連続的に、各シートの他方面にさらに前記画像形成手段によって画像を形成する他方面処理とを実行している。
【0008】
なお、前記n枚連続処理とは、前記画像形成手段によってn枚の未処理シートについて連続的に、各シートの一方面に画像を形成した後、各シートをそれぞれ異なるスイッチバック経路に搬送してスイッチバック反転させる処理を意味し、また前記(n−1)枚連続処理とは、前記画像形成手段によって(n−1)枚の未処理シートについて連続的に、各シートの一方面に画像を形成した後、各シートをそれぞれ異なるスイッチバック経路に搬送してスイッチバック反転させる処理を意味している。
【0011】
ここで、両面画像形成すべきシートが(2n−1)枚を超えるときには、前記一方面処理と前記他方面処理とが、(2n−1)枚ごとに繰り返される。
【0012】
【発明の実施の形態】
A.画像形成装置の全体構成
図1は、この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態を示す図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ケース1内部に、像担持体ユニット2、露光ユニット3、転写ユニット4および定着ユニット5が設けられ、これらによってシートに画像を形成する画像形成手段が構成されている。また、画像形成手段に対してシートを給紙し、画像形成済みのシートを所定の排紙位置に排紙する給排紙ユニット6もケース1内に設けられている。
【0013】
そして、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が制御ユニット7に与えられると、制御ユニット7が装置各部を制御してシートSに画像信号に対応する画像を形成する。すなわち、この画像形成装置では、像担持体ユニット2の感光体21にトナー像が形成され、さらに転写ユニット4の中間転写ベルト46に一次転写される。そして、この一次転写像(トナー像)が給排紙ユニット6によって転写位置に給送されてきたシートSに二次転写された後、このシートSが定着ユニット5に搬送され、定着処理を受ける。この定着処理済みのシートSは給排紙ユニット6の排紙部64によって所定の排紙位置に給送される。以下、装置各部の構成について説明した後、本発明の特徴部分について詳述する。
【0014】
B−1.ケース1
このケース1の上面部は標準排紙トレイ11として機能しており、ケース1の上面側部に開口された排紙口12を介して画像形成済みのシートSが1枚ずつ標準排紙トレイ11に排紙されるように構成されている。また、この画像形成装置に対しては、その上方側にマルチビンユニット(図示省略)を、また側方にフィニッシャー(図示省略)を、オプション装備可能となっており、画像形成済みシートSをマルチビンユニットおよびフィニッシャに搬送すべくケース1の上面および側面に開口13,14がそれぞれ設けられている。
【0015】
B−2.像担持体ユニット2および露光ユニット3
また、この画像形成装置では、ケース1内部に対して像担持体ユニット2が着脱自在となっている。この像担持体ユニット2は、同図の矢印方向に回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,23M,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ローラ22は感光体21の外周面に当接して外周面を均一に帯電させるものであり、この帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光Lが照射される。この露光ユニット3はホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。
【0016】
こうして形成された静電潜像は現像部23によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シアン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およびブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に沿って配置されている。これらの現像器23Y,23C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接離自在に構成されており、装置全体を制御する制御ユニット7からの指令に応じて上記4つの現像器23Y、23M、23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光体21に当接し、対応する色のトナーを感光体21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化する。
【0017】
現像部23で現像されたトナー像は、ブラック用現像器23Kとクリーニング部24との間に位置する一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベルト46上に一次転写される。なお、この転写ユニット4の構造については後で詳述する。
【0018】
この一次転写領域R1から周方向(同図の矢印方向)に進んだ位置にクリーニング部24が配置されている。このクリーニング部24は、一次転写後に、感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード241と、このクリーナブレード241によって掻き落とされたトナーを受ける受け部242とを備えている。
【0019】
B−3.転写ユニット4
次に、転写ユニット4の構成について説明する。この実施形態では、転写ユニット4は、駆動ローラ41と、4本の従動ローラ42〜45と、これら各ローラ41〜45に掛け渡された中間転写ベルト46と、この中間転写ベルト46に転写された中間トナー像をシートSに二次転写する二次転写ローラ48とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト46上に重ね合わせてカラー像を形成し、シートSに転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、感光体21上にブラックトナー像のみを中間転写ベルト46上に形成し、シートSに転写してモノクロ画像を得る。
【0020】
より具体的に説明すると、転写ユニット4は以下のように構成されている。すなわち、同図に示すように、一次転写領域R1のクリーニング部24側(同図の右手側)に駆動ローラ41が配置されている。この駆動ローラ41の端部には歯車が固定されており、この歯車が感光体21の駆動用歯車と噛み合うことで、駆動ローラ41は感光体21と略同一の周速で回転駆動される。そして、この駆動ローラ41の回転にともなって中間転写ベルト46が感光体21と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆動される。また、駆動ローラ41には、中間転写ベルト46を介して電極ローラ47が外周側より当接されており、この電極ローラ47を介して、中間転写ベルト46の導電層(後で説明する)に一次転写電圧が印加される。
【0021】
一方、一次転写領域R1の現像部23側(同図の左手側)に従動ローラ45が配置され、駆動ローラ41との間で中間転写ベルト46に対して張力を与えている。これによって、両ローラ41,46の間に位置するベルト部分が感光体21に圧接され、一次転写部が形成される。
【0022】
残りのローラのうち従動ローラ42はテンションローラであり、図示しない付勢手段によって中間転写ベルト46に対して張力を与えている。また、従動ローラ43は二次転写領域R2を形成するバックアップローラである。
【0023】
このバックアップローラ43には、中間転写ベルト46を挟んで二次転写ローラ48が対向配置されている。この二次転写ローラ48は、図示しない接離機構により中間転写ベルト46に対して接離可能となっており、二次転写時には中間転写ベルト46に押し付けられる。そして、この圧接状態で、二次転写ローラ48に二次転写電圧が印加されて中間転写ベルト46に転写されているトナー像が給排紙ユニット6によって二次転写領域R2に給送されてきたシートSに転写される(二次転写)。
【0024】
また、従動ローラ44はベルトクリーナ49のためのバックアップローラである。このベルトクリーナ49は、中間転写ベルト46と接触してその外周面に残留付着しているトナーを掻き落すクリーナブレード491と、このクリーナブレード491によって掻き落されたトナーを受ける受け部492とを備えている。このベルトクリーナ49は、図示しない接離機構によって中間転写ベルト46に対して接離可能となっている。
【0025】
なお、この実施形態では中間転写ベルト46は、合成樹脂からなる絶縁性基体と、この絶縁性基体上に形成された導電層と、この導電層の上に形成されて感光体21に圧接される抵抗層とで構成された3層構造を有している。そして、この3層構造の中間転写ベルト46の側縁部では、抵抗層が帯状に除去されて導電層が帯状に露出し、この露出部に電極ローラ47が接触することで中間転写ベルト46に対して一次転写電圧が印加される。また、この中間転写ベルト46は上記3層構造を有するベルトの両端部をつなぎ合わせて無端状に仕上げられたものであり、この継目部分を避けてトナー像が一次転写されるように制御される。
【0026】
B−4.定着ユニット5
転写ユニット4によってトナー像が転写されたシートSは後述する給排紙ユニット6によって所定の給紙経路630(同図中の2点鎖線)に沿って給紙されるが、二次転写領域R2の下流側に定着ユニット5が配置されている。この定着ユニット5は、2つの定着部51,52によって形成されている。メイン定着部51では、給紙経路630の上方側に配置されたヒートローラ511と、このヒートローラ511に対して下方側より圧接された加圧ローラ512とで構成されており、搬送されてくるシートSに転写されているトナー像をシートSに定着する。一方、補助定着部52では、給紙経路の下方側に配置されたヒートローラ521と、このヒートローラ521に対して上方側より圧接された加圧ローラ522とで構成されており、メイン定着部51で発生するシートSのくせを緩和している。このようにして画像形成済みのシートSは給排紙ユニット6によってさらに給紙経路630に沿って標準排紙トレイ11やマルチビンユニットなどに向けて給紙される。
【0027】
B−5.給排紙ユニット6
給排紙ユニット6は、複数枚のシートSを積層状態で収納可能なカセット61および手差しトレイ62と、カセット61または手差しトレイ62からシートSを給紙経路630に沿って二次転写領域R2および定着ユニット5に搬送する給紙部63と、定着済みのシートSを標準排紙トレイ11、マルチビンユニットあるいはフィニッシャに選択的に排紙したり、搬送されてきたシートSを再給紙部側に反転搬送する排紙部64と、排紙部64でのシートSの排紙経路641a,641bを選択的に切換る切換部65と、排紙部64から搬送されたシートSを再度給紙部63に給紙する再給紙部66と、で構成されている。
【0028】
B−5−1.給紙部63
給紙部63は、カセット61からシートSを搬出するためにカセット61に収納されたシートSのうち最上位のシートSと接触するようにピックアップローラ631が配設されている。そして、このピックアップローラ631によりカセット61から搬出されるシートSを確実に1枚ずつに分離するために、カセット61の出口側(図1の右手側)に分離ローラ対632が設けられている。こうして、カセット61に収納されているシートSを1枚ずつ確実に二次転写領域R2に向けて取り出すことができるようになっている。このようなシートSの取出構成については、手差しトレイ62側でも同様である。すなわち、手差しトレイ62に収納されているシートSは、ピックアップローラ633により手差しトレイ62から搬出され、さらに分離ローラ対634によって1枚ずつ確実に二次転写領域R2に向けて送り出されている。
【0029】
カセット61から送り出されたシートSは第2および第3中継ローラ対635,636を介してゲートローラ対637に給送される一方、手差しトレイ62から送り出されたシートSは第3中継ローラ対636に直接搬送され、この第3中継ローラ対636を介してゲートローラ対637に給送される。なお、この画像形成装置では、オプションで装置下部へのカセット増設が可能となっており、増設カセット(図示省略)から開口15を介してケース1内に給送されてきたシートを上記と同様にゲートローラ対637に給送すべく、開口15の近傍に第1中継ローラ対638が配設されている。
【0030】
上記のようにしてカセット61、手差しトレイ62あるいは増設カセットからゲートローラ対637に給送されてきたシートSは、ゲートローラ対637によりレジスト処理された後、所定のタイミングで二次転写領域R2、つまり中間転写ベルト46と二次転写ローラ48との間に給紙される。このように、この実施形態では、構成要素631〜638によって給紙部63が形成されており、カセット61、手差しトレイ62および増設カセットから二次転写領域R2、さらに排紙部64に至るまでのシートSの搬送経路が給紙経路630となっている。
【0031】
B−5−2.排紙部64
二次転写領域R2でトナー像が転写され、さらに定着ユニット5で定着処理を受けたシートSは排紙部64に給紙される。この排紙部64は2つの排紙経路641a,641bを有しており、一方の排紙経路(第2排紙経路;第2スイッチバック経路)641aは定着ユニット5から標準排紙トレイ11に延びるとともに、他方の排紙経路(第1排紙経路;第1スイッチバック経路)641bは排紙経路641aとほぼ平行に、再給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びている。これらの排紙経路641a,641bに沿って3つの駆動ローラ642c〜644cが所定間隔を隔て、しかも両排紙経路641a,641bに挟まれるように配設されている。また、各駆動ローラ642c〜644cに対応して、排紙経路641a側に従動ローラ642a〜644aがそれぞれ配設されるとともに、排紙経路641b側に従動ローラ642b〜644bがそれぞれ配設されている。
【0032】
上記3つの駆動ローラのうち定着ユニット5および再給紙部66に近接して設けられた駆動ローラ642cは図1の紙面において反時計方向にのみ回転するように構成されている。このように、この排紙部64では、駆動ローラ642cと従動ローラ642aとで排紙入口ローラ対645が構成され、定着済みのシートSを排紙部64内に引き込む搬入手段として機能し、第2排紙経路641aに沿ってシートSを標準排紙トレイ11に向けて搬送する。一方、駆動ローラ642cと従動ローラ642bとでスイッチバック出口ローラ対646が構成され、第1排紙経路641bに沿って搬送されてきたシートを排紙部64から搬送する搬出手段として機能し、後述するようにして第2排紙経路641aあるいは第1排紙経路641bで一時的に待機されたシートSを再給紙部66に向けて搬送する。
【0033】
残りの駆動ローラ643c,644cは、駆動ローラ642cとは異なり、正逆回転可能となっており、駆動ローラ643c,644cの配設位置において第1および第2排紙ローラ対643,644をそれぞれ構成している。そして、駆動ローラ643c,644cの回転方向に応じて両排紙経路641a,641bでシートSを相反する方向に搬送可能となっている。例えば、図1の紙面において駆動ローラ643c,644cが反時計方向に回転すると、第2排紙経路641aに沿ってシートSを標準排紙トレイ11側に向けて搬送可能となると同時に、第1排紙経路641bに沿ってシートSを再給紙部66側に搬送可能となる。なお、駆動ローラ643c,644cの回転方向が反転すると、シートSは上記とは反転した方向に搬送される。
【0034】
以上説明したように、この実施形態では、排紙部64が画像形成手段によって片面のみに画像が形成されたシートを再給紙部66にスイッチバック反転搬送させるスイッチバック手段として機能しており、2個(n=2)のスイッチバック経路641a,641bを有している。また、この実施形態では、いずれのスイッチバック経路641a,641bも排紙経路としても機能しており、後述するようにして両面に画像形成されたシートSを排出可能となっている。
【0035】
ところで、排紙経路641aには、標準排紙トレイ11の近傍位置において第3排紙ローラ対647が配設されている。この第3排紙ローラ対647は、排紙経路641aを挟み込むように駆動ローラ647cおよび従動ローラ647aが回転自在に配置されている。この第3排紙ローラ対647は第2排紙経路641aに沿って搬送されてきたシートSを標準排紙トレイ11に積層排出する。
【0036】
一方、第1排紙経路641bでは、第1排紙ローラ対643を構成する従動ローラ643bの直上位置に切換フラップ648が設けられ、排紙経路641bに沿って搬送されてくるシートSの排紙先を切換可能となっている。すなわち、切換フラップ648が同図の実線位置に位置している時には、シートSは排紙経路641bに沿ってそのまま搬送されてマルチビンユニットに向けて排紙される一方、切換フラップ648が排紙経路641b上に位置すると、シートSは排紙経路641bから離れ、開口14を介してフィニッシャに排紙される。
【0037】
さらに、上記のように構成された第1排紙ローラ対643と、排紙入口ローラ対645およびスイッチバック出口ローラ対646との間には、シートSの搬送経路を2つの排紙経路641a,461bの間で切換る切換部65が配設されており、この切換部65を制御することでシートSの搬送経路が選択的に切換られる。より具体的には、切換部65は次のように構成されている。
【0038】
B−5−3.切換部65
図2は、図1の切換部を示す拡大斜視図である。切換部65は、同図に示すように、第1切換フラップ651と、第2切換フラップ652とを備えている。そして、各切換フラップ651,652をそれぞれ駆動すべく、以下のように構成されている。
【0039】
第1切換フラップ651は、定着処理を受け排紙入口ローラ対645によって搬送されてきたシートSを上記排紙経路641a,641bのうちのいずれか一方に導くための切換手段をなすとともに、第1排紙経路641bに一旦搬入されたシートSを再給紙部66に導くためのものである。この第1切換フラップ651は、排紙経路641a,641bとの間に配置された軸653bに固定されている。この軸653bの一端にはアーム654bが固定され、さらにアーム654bの先端にはソレノイド655bのピン656bが連結されている。したがって、ピン656bが上動した位置にあるとき、第1切換フラップ651は図2に実線で示すようにその先端651bが第1の従動ローラ642b側に指向する位置にあり、第2排紙入口ローラ対645によって搬送されてきたシートSをそのまま第2排紙経路641aに沿って標準排紙トレイ11側に向けて導く。一方、ピン656bが下動すると、第1切換フラップ651は反時計方向に回動して、その先端651bが第2の従動ローラ642a側に指向する位置に切り替わり、第2排紙入口ローラ対645によって搬送されてきたシートSをもう一方の第1排紙経路641bに沿って開口13に向けて導く。
【0040】
第2切換フラップ652は、第2排紙経路641aに一旦搬入されたシートを再給紙部66に導くためのもので、第1排紙経路641bの一面をガイドする案内板657の外側に配置された軸653aに固定されている。この軸653aの一端にはアーム654aが固定され、さらにアーム654aの先端に、ソレノイド655aのピン656aが連結されている。したがって、ピン656aが上動した位置にあるとき、第2切換フラップ652は図1および図2に実線で示す第1排紙経路641bから退避した位置にある。一方、ピン656aが下動すると、時計方向に回動してその先端部分652aが第1排紙経路641b中に入り込み、第2排紙経路641aに一旦搬入されたシートを再給紙部66に導く。
【0041】
案内板657には、第2切換フラップ652に対向した切欠657aが設けられており、第2切換フラップ652が時計方向に回動した際には、その先端部分652aが、この切欠657aに入り込んで、駆動ローラ642cと従動ローラ642bとのニップ部646bに向かう。一方、第1切換フラップ651が反時計方向に回動した際には、その先端651bが切欠657aに入り込むようになっている。
【0042】
なお、切換フラップ648の回動駆動機構については、第1および第2切換フラップ651,652と同様であるため、ここではその説明について省略する。
【0043】
このように、この実施形態では、複数の排紙経路641a,641bを有する排紙部64に切換部65を組み込んで排紙装置が構成されており、この排紙装置によれば、画像形成済みのシートSを2つの排紙経路641a,461bのいずれか一方に選択的に搬送することができるとともに、排紙経路641a,461bに搬送待機しているシートSを選択的に再給紙部66に搬送可能となっている。なお、特徴的な動作については、後で具体な画像形成シーケンスを示しながら詳述する。
【0044】
B−5−4.再給紙部66
図1に戻って、再給紙部66の構成について説明する。この再給紙部66は、スイッチバック出口ローラ対(搬出手段)646から搬送されてきたシートSを再給紙経路664に沿って給紙部63のゲートローラ対637に搬送するものであり、再給紙経路664に沿って配設された3つの再給紙ローラ対661〜663で構成されている。再給紙ローラ対661〜663の各々では、再給紙経路664の下方側に駆動ローラが配設されるとともに、その駆動ローラに対向当接して従動ローラが配設されている。このように、排紙部64から搬送されてきたシートSを再給紙経路664に沿ってゲートローラ対637に戻すことによって給紙部63においてシートSの非画像形成面が中間転写ベルト46を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
【0045】
B−6.制御ユニット7
図3は、図1の画像形成装置を制御する制御ユニットの概要構成を示すブロック図である。この制御ユニット7は、装置全体をコントロールするための種々の演算処理および制御指令を行うCPU711と、制御データや演算結果などを一時的に記憶するためのRAM712と、CPU711で行う演算プログラムなどを記憶するROM713とを有する制御部71を備えている。この制御部71は、通信インターフェース77を介してホストコンピュータなどの外部装置と接続されており、この通信インターフェース77を介して外部装置から画像信号などを入力可能となっている。また、この画像信号は通信インターフェース77を介して画像メモリ78にも直接入力され、画像信号に基づく画像データを記憶することができるようになっている。
【0046】
制御部71は、通信インターフェース77以外にも、画像メモリ78、操作ボタンや表示パネルなどからなる操作表示部79、像担持体ユニット2の動作を制御するための像担持体ユニットコントローラ72、露光ユニット3の動作を制御する露光ユニットコントローラ73、転写ユニット4の動作を制御する転写ユニットコントローラ74、定着ユニット5の動作を制御する定着ユニットコントローラ75、および給排紙ユニット6の動作を制御する給排紙ユニットコントローラ76と電気的に接続されて装置各部に制御指令を与えて装置全体を制御する。なお、この実施形態では、発明の特徴がシートSの搬送動作と密接に関連するため、給排紙ユニットコントローラ76の構成について、さらに詳説する。
【0047】
この給排紙ユニットコントローラ76は、同図に示すように、モータドライバ761、3つのクラッチドライバ762〜764、ソレノイドドライバ765、および給排紙ユニット6の各部に配設されてシートSを検出するセンサ群766とで構成されている。これらのうちモータドライバ761は給排紙ユニット6の駆動源となる駆動モータ67を駆動制御するためのものであり、駆動モータ67の駆動力が給紙部63、排紙部64および再給紙部66に伝達されてシートSの搬送が行われる。
【0048】
また、給紙部63、排紙部64および再給紙部66では、ローラの一部に対してはクラッチ(図示省略)を介して上記駆動力を伝達しており、給紙部63内に設けられた給紙側クラッチ群68aをクラッチドライバ762が、排紙部64内に設けられた排紙側クラッチ群68bをクラッチドライバ763が、また再給紙部66内に設けられた再給紙側クラッチ群68cをクラッチドライバ764が、それぞれON/OFF制御するように構成されている。
【0049】
さらに、排紙部64においては、上記したように3つの切換フラップ641,642,648が設けられており、フラップ切換用ソレノイド群(ソレノイド655a,655bなど)によって回動駆動されるが、この実施形態ではフラップ切換用ソレノイド群を制御すべくソレノイドドライバ765が設けられている。
【0050】
C.画像形成装置の動作
次に、上記のように構成された画像形成装置の動作、特に本件発明の特徴に最も関連する画像形成シーケンスについて詳述する。
【0051】
この画像形成シーケンスは、A4シートの両面にモノクロ画像を形成した後、標準排紙トレイに排紙するものであり、以下、図4および図6を参照しつつ説明する。
【0052】
図4は、この発明にかかる画像形成方法の第1の実施形態(第1画像形成シーケンス)を示す模式図である。また、図5は、図4のタイミングTにおけるシートの搬送状況を模式的に示す図である。
【0053】
なお、図4において、「中間転写ベルト」の欄は、中間転写ベルト46に一次転写されるトナー像を示している。また、同欄中の境界線は中間転写ベルト46の継目部分を示しており、この実施形態では、中間転写ベルト46には最大A3サイズで1枚分、あるいはA4サイズで2枚分のトナー像を一次転写可能となっている。そして、一次転写されたトナー像の属性については、4つの英数字で表示している。それぞれの表示内容は次のとおりである。
【0054】
数字:シートの枚数;
英文字:F…表面、B…裏面;
カッコ数字:ページ番号;
カッコ英文字:K…ブラック
また、「カッコ英文字」以外の表示内容は、同図中の「ゲートローラ」、「第1排紙経路」および「第2排紙経路」の欄、および後で説明する図6、図9〜図11に示されているシートの属性にも共通して用いられている。
【0055】
a:裏面印刷処理(一方面処理)
a-1:(n−1)枚連続処理
まず、ホストコンピュータから画像信号が制御ユニット7に入力されると、2ページ目の画像(1枚目の裏面に形成すべき画像)の中間トナー像を形成するとともに、A4サイズのシートS1をカセット61などからゲートローラ対637まで搬送し、待機させておく。そして、適当なタイミングで中間トナー像をシートS1に二次転写し、定着ユニット5で定着させて1枚目の裏面側に2ページ目の画像を形成する。そして、こうして2ページ目の画像が形成されたシートS1を、排紙位置として予め選択された標準排紙トレイ11につながる第2排紙経路(第2スイッチバック経路)641aに搬送し、スイッチバック反転させて再給紙部66に搬送する。
【0056】
なお、この実施形態にかかる中間転写ベルト46はA4サイズの中間トナー像を2枚分、同時に転写することができるが、この画像シーケンスでは、必要に応じて中間トナー像の同時形成枚数を切り換えて連続処理枚数、ならびに画像形成の待機時間を調整している。すなわち、この実施形態では、第2排紙経路641aによってシートS1のスイッチバック反転を行っているが、このスイッチバック反転が完了する前に次のシートを排紙部(スイッチバック手段)64に搬入すると、両シートが干渉してしまう。そこで、この(n−1)枚連続処理に続いて、シート1枚が排紙部64から反転搬送されて次のシートを排紙部64に搬入可能となるのに必要な待機時間を確保すべく、中間転写ベルト46の先頭側にのみ中間トナー像を形成している。なお、このような理由から画像形成を規制・待機していることを明示するために、図4および後で説明する図7および図10〜図12には、未画像形成個所(破線で囲った四角領域)Xが図示されている。
【0057】
a-2:待機時間の経過
また、上記のように中間転写ベルト46の先頭側にのみ中間トナー像を形成しているので、2ページ目の画像形成処理から次の画像形成処理まで画像形成処理が規制待機され、次のn枚連続処理で画像形成されるシートS2との干渉を避けつつ、シートS1は排紙経路641aでスイッチバック反転され、再給紙部66に反転搬送される。
【0058】
a-3:n枚連続処理
上記待機時間が経過すると、4ページ目の画像(2枚目の裏面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像と、6ページ目の画像(3枚目の裏面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像とが中間転写ベルト41上に並んで形成される。そして、適当なタイミングでシートS2を給紙して4ページ目の中間トナー像をシートS2に二次転写し、定着ユニット5で定着させて2枚目の裏面側に4ページ目の画像を形成する。そして、こうして4ページ目の画像が形成されたシートS2をマルチビンユニット(図示省略)につながる第1排紙経路(スイッチバック経路)641bに搬送する。また、同様にして、6ページ目の画像を連続して次のシートS3の裏面に形成する。
【0059】
こうして6ページ目の画像が形成されたシートS3を、図5に示すように、もう一方の第2排紙経路(第2スイッチバック経路)641aに搬送する。このとき、排紙部64がすでに詳述したように構成されているため、第2排紙経路641a側でのシートS3の搬送と同時に、第1排紙経路641b側ではシートS2が再給紙部66に向けて反転搬送される。このように、この画像形成シーケンスによれば、2枚のシートS2,S3の反転搬送を連続的に行うことができる。
【0060】
b:待機時間の経過(待機処理)
3枚のシートS1〜S3に対する裏面印刷処理に続いて、各シートS1〜S3の表面側に画像を形成する。すなわち、1ページ目の画像(1枚目の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を中間転写ベルト46の後端側に形成する。その理由は、上記したようにn枚連続処理の最終段階では、第2排紙経路641aによってシートS3のスイッチバック反転を行っているが、このスイッチバック反転が完了する前に次のシートS1を排紙部64に搬入すると、両シートS1,S3が干渉してしまうためである。そこで、これを回避すべく、シート1枚が排紙部(スイッチバック手段)64から反転搬送されて次のシートを排紙部64に搬入可能となるのに必要な待機時間を確保すべく、中間転写ベルト46の後端側にのみ中間トナー像を形成している。
【0061】
c:表面印刷処理(他方面処理)
すでに先行して再給紙部66に搬送されているシートS1は、図5に示すように、ゲートローラ対637まで搬送され、待機しており、適当なタイミングでシートS1を二次転写領域R2に向けて給紙して1ページ目の画像に相当する中間トナー像をシートS1に二次転写し、定着ユニット5で定着させて1枚目の表面側に1ページ目の画像を形成する。こうして、シートS1の両面への画像形成が完了し、こうして両面に画像が形成されたシートS1を予め選択されている標準排紙トレイ11に向けて排紙する。
【0062】
また、これと連続して3ページ目の画像(2枚目の表面に形成すべき画像)および5ページ目の画像(3枚目の表面に形成すべき画像)を、各シートS2,S3に形成した後、先行して排紙されているシートS1に追随して標準排紙トレイ11に向けて排紙する。
【0063】
なお、両面画像形成すべきシートが3(=2×2−1)枚を超えるとき、所望ページまでの画像がすべてシートに形成されるまで、裏面印刷処理と表面印刷処理とが3(=2×2−1)枚ごとに繰り返される。
【0064】
以上のように、スイッチバック経路が2個設けられており、最大2枚のシートを連続的に反転搬送することが可能となっており、未処理シートの裏面に画像を形成する裏面印刷処理(一方面処理)では、上記待機時間の間を除き、2枚のシートが連続的にスイッチバック反転され、また、裏面印刷処理が完了し、さらに上記待機時間が経過すると、直ちに表面印刷処理(一方面処理)によって片面に画像が形成されている3枚のシートに対して反対面(表面)への画像形成処理が連続的に実行されるので、スイッチバック経路でシートをスイッチバック反転させるたびに空転処理によって画像形成を待機していた従来例に比べてスループットを向上させることができる。
【0065】
この実施形態では、裏面印刷処理において、(n−1)枚連続処理を先に実行した後、待機時間の経過を待って、n枚連続処理を実行している(図6(a):2枚取り(パターンA))が、同図(b)に示すように、n枚連続処理と(n−1)枚連続処理とを入れ替えて裏面印刷処理を行ってもよい(2枚取り(パターンB))。また、シート3(=2×2−1)枚ごとに、裏面印刷処理を繰り返して行っているが、各裏面印刷処理では、同図(a)に示すように(n−1)枚連続処理を先に実行した後、待機時間の経過を待って、n枚連続処理を実行するパターンAと、同図(b)に示すようにn枚連続処理を先に実行した後、待機時間の経過を待って、(n−1)枚連続処理を実行するパターンBとを選択的に実行するようにしてもよい。このような裏面印刷処理における変形態様については、後の図9〜図11に示す実施形態においても同様である。
【0066】
また、上記実施形態にかかる画像形成装置は、2つのスイッチバック経路641a,641bを有する装置であるが、図1の装置にスイッチバック経路をさらに1または2個以上追加したり、図7や図8に示すマルチビンユニット8を設け、各ビンに対応して設けられた搬送ローラ対81によってシートをスイッチバック反転させるスイッチバック経路82をn(n≧2:なお、これらの図に示す装置ではn=4)個設けた装置にも、本発明を適用することができる。このようにマルチビンユニットを利用する場合、全ての搬送ローラ対によってスイッチバック経路を構成しなければならないというわけではなく、例えばm(>n)個の搬送ローラ対が設けられているマルチビンユニットにおいて、n個の搬送ローラ対によってn個のスイッチバック経路を構成してもよい。
【0067】
上記のようにスイッチバック経路の個数が「3」、「4」あるいは「n」の場合の画像形成シーケンスは、それぞれ図9〜図11である。すなわち、図9(a)に示すように、スイッチバック経路が3つ設けられている場合(n=3)には、裏面印刷処理(一方面処理)として、2枚のシートに対して2,4ページ目の画像を形成する(n−1)枚連続処理と、シート1枚分だけ画像形成を待機する待機時間経過処理と、3枚のシートに対して6,8,10ページ目の画像を形成するn枚連続処理とをこの順序で実行している。そして、裏面印刷処理からさらに、待機時間だけ経過した後、5(=2×3−1)枚のシートについて連続的に、各シートの反対面(表面)にさらに1,3,5,7,9ページ目の画像を形成する表面印刷処理を実行する。
【0068】
また、図10(a)に示すように、スイッチバック経路が4つ設けられている場合(n=4)には、裏面印刷処理(一方面処理)として、3枚のシートに対して2,4,6ページ目の画像を形成する(n−1)枚連続処理と、シート1枚分だけ画像形成を待機する待機時間経過処理と、4枚のシートに対して8,10,12,14ページ目の画像を形成するn枚連続処理とをこの順序で実行している。そして、裏面印刷処理からさらに、待機時間だけ経過した後、7(=2×4−1)枚のシートについて連続的に、各シートの反対面(表面)にさらに1,3,5,7,9,11,13ページ目の画像を形成する表面印刷処理を実行する。
【0069】
さらに、図11(a)に示すように、スイッチバック経路がn個設けられている場合には、裏面印刷処理(一方面処理)として、(n−1)枚のシートに対して2,4,6,…(2n−2)ページ目の画像を形成する(n−1)枚連続処理と、シート1枚分だけ画像形成を待機する待機時間経過処理と、n枚のシートに対して2n,(2n+2),…,(4n−3)ページ目の画像を形成するn枚連続処理とをこの順序で実行している。そして、裏面印刷処理からさらに、待機時間だけ経過した後、(2n−1)枚のシートについて連続的に、各シートの反対面(表面)にさらに1,3,…,(2n−3)ページ目の画像を形成する表面印刷処理を実行する。
【0070】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、カラーおよびモノクロ画像を形成することができる画像形成装置に本発明を適用しているが、モノクロ専用の画像形成装置に本発明を適用することができる。また、この実施形態では、黒色トナーによるモノクロ画像を形成しているが、他のトナー色を単独で用いて単色画像を形成する場合にも、本発明を適用することができることはいうまでもない。
【0071】
また、上記実施形態では、一方面処理として裏面印刷処理を実行し、他方面処理として表面印刷処理を実行しているが、まず一方面処理において奇数ページの画像を形成した後、他方面処理において偶数ページの画像を形成するようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施形態では、A4サイズのシートにモノクロ両面画像を形成しているが、本発明の適用可能なシートサイズはこれに限定されるものではなく、任意である。
【0073】
さらに、上記実施形態では、継目部分を有する中間転写ベルト46を中間転写媒体として用いているが、中間転写媒体として継ぎ目なしの中間転写ベルトや従来例で用いられている中間転写ドラムなどを採用してもよい。また、中間転写媒体を用いずに感光体上のトナー像を直接シートに転写する画像形成装置にも本発明を適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、画像形成手段によって片面のみに画像が形成されたシートを再給紙手段にスイッチバック反転させるためにスイッチバック経路をn個(n≧2)設けているので、最大n枚のシートを連続的に反転搬送することが可能となっている。また、未処理シートの一方面に画像を形成する一方面処理では、待機時間の間を除き、複数のシートを連続的にスイッチバック反転することができ、また、一方面処理が完了し、さらに上記待機時間が経過すると、直ちに一方面処理によって片面に画像が形成されている(2n−1)枚のシートに対して反対面への画像形成処理を連続的に実行することができるため、シートの反転搬送を実行するために避けられない画像形成の待機時間(空転時間)を短くしてスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態を示す図である。
【図2】図1の切換部を示す拡大斜視図である。
【図3】図1の画像形成装置を制御する制御ユニットの概要構成を示すブロック図である。
【図4】この発明にかかる画像形成方法の第1の実施形態(第1画像形成シーケンス)を示す模式図である。
【図5】図4のタイミングTにおけるシートの搬送状況を模式的に示す図である。
【図6】スイッチバック経路が2個である場合の画像形成シーケンスを示す模式図である。
【図7】この発明にかかる画像形成装置の他の実施形態を示す図である。
【図8】この発明にかかる画像形成装置の別の実施形態を示す図である。
【図9】スイッチバック経路が3個である場合の画像形成シーケンスを示す模式図である。
【図10】スイッチバック経路が4個である場合の画像形成シーケンスを示す模式図である。
【図11】スイッチバック経路がn個である場合の画像形成シーケンスを示す模式図である。
【符号の説明】
2…像担持体ユニット
3…露光ユニット
4…転写ユニット
5…定着ユニット
6…給排紙ユニット
7…制御ユニット(制御手段)
8…マルチビンユニット
63…給紙部
64…排紙部(スイッチバック手段)
66…再給紙部
71…制御部(制御手段)
81…搬送ローラ対
82…スイッチバック経路
641a,641b…排紙経路(スイッチバック経路)
S,S1〜S3…シート

Claims (2)

  1. 単色画像をシートの両面に形成する画像形成装置において、
    単色画像をシートに形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段にシートを給紙する給紙手段と、
    シートを前記給紙手段に再給紙する再給紙手段と、
    m個(m≧3)のビンと、該m個のビンに一対一で対応して設けられ各々対応するビンにシートを排紙可能であるm個の排紙経路とを有するとともに、前記m個の排紙経路のうちn個(m≧n≧3)の排紙経路の各々は前記画像形成手段によって片面のみに画像が形成されたシートを前記再給紙手段にスイッチバック反転させるためのスイッチバック経路としても機能するマルチビンユニットと、
    前記画像形成手段、前記給紙手段、前記再給紙手段および前記マルチビンユニットを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    下記のn枚連続処理および(n−1)枚連続処理を、シート1枚が前記マルチビンユニットから前記再給紙手段に向けて反転搬送されて次のシートを前記マルチビンユニットに搬入可能となるのに必要な待機時間だけ隔てて実行する一方面処理と、
    前記一方面処理からさらに、前記待機時間だけ経過した後、前記一方面処理を受けた(2n−1)枚のシートについて連続的に、各シートの他方面にさらに前記画像形成手段によって画像を形成する他方面処理と
    を実行することを特徴とする画像形成装置。
    前記n枚連続処理は、前記画像形成手段によってn枚の未処理シートについて連続的に、各シートの一方面に画像を形成した後、各シートをそれぞれ異なるスイッチバック経路に搬送してスイッチバック反転させる処理であり、
    前記(n−1)枚連続処理は、前記画像形成手段によって(n−1)枚の未処理シートについて連続的に、各シートの一方面に画像を形成した後、各シートをそれぞれ異なるスイッチバック経路に搬送してスイッチバック反転させる処理である。
  2. 両面画像形成すべきシートが(2n−1)枚を超えるとき、前記制御手段は、前記一方面処理と前記他方面処理とを、(2n−1)枚ごとに繰り返す請求項1記載の画像形成装置。
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