JP3943686B2 - プリント基板打抜き加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板打抜き加工装置に関し、特に、スライドの下端に装着されるノックアウト装置に油圧シリンダとガススプリングを設け、打抜き加工性能を高め且つ衝撃緩衝機能を高め且つ油圧供給手段を簡単化し得るようにしたプリント基板打抜き加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開平2−118623号公報、実開平3−76622号公報にも記載されているように、プリント基板打抜き加工装置は、一般に、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、ノックアウト装置の下端に装着されるプリント基板打抜加工用上型ユニットと、上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に装着されるプリント基板打抜加工用下型ユニットを備えている。
【0003】
ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴と、収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ可動パッドと一体のピストン部材を含む1つのホールド兼ノックアウト用油圧シリンダと、この油圧シリンダに油圧を供給するエア駆動式ブースタ等を有し、上型ユニットは、プリント基板の上面を押える昇降自在の押え板と、押え板を挿通した多数の打抜き加工用ピンと、可動パッドからの押圧力を押え板に伝達する伝達機構と、本体部材からの押圧力をピン保持板に伝達する伝達機構等を有する。
【0004】
このプリント基板打抜き加工装置により打抜き加工する場合、油圧シリンダに油圧を供給して可動パッドを下限位置に移動させた状態でスライドが下降し、その下死点近傍において押え板でプリント基板が所定のホールド油圧によるホールド力でホールドされ、その直後にスライドの下死点において多数の打抜き加工用ピンによりプリント基板が打抜き加工される。
【0005】
その後、多数のピンをプリント基板に挿通させ且つ油圧シリンダの油圧をロックした状態でスライドが上昇し、スライドの上死点又はその近傍において、所定のノックアウト油圧(これは、ホールド油圧よりも高圧である)を油圧シリンダに供給して、多数のピンに対して押え板を相対的に下降させることで、プリント基板から多数のピンが引抜かれプリント基板がノックアウトされる(上死点ノックアウト方式)。但し、前記公報に記載の打抜き加工装置においても、スライドの下死点において、打抜き加工後も油圧シリンダに油圧をロックせずに供給し続けると、プリント基板から多数のピンを引抜きプリント基板をノックアウトさせることが可能である(下死点ノックアウト方式)。
【0006】
尚、前記公報に記載の装置には、説明を省略してあるが、前記プリント基板の打抜き加工と並行的に、プリント基板の外周残余部からその内側のプリント基板本体部を打抜く為に、上型ユニットにパンチプレートを設け、下型ユニットに枠形ダイスを設け、パンチプレートと枠形ダイスとでプリント基板本体部を打抜き加工するように構成してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近、プリント基板に装着される電子部品が小型化し、多数の電子部品を高密度に装着する傾向があり、プリント基板のピン穴及びピン穴間隔が小さくなり、ピン穴の数も多くなって来たので、一層高度の打抜き加工性能が要求される。前記打抜き加工性能を高める為には、打抜き加工時に押え板でプリント基板を押えるホールド力を強化する必要があるが、従来の打抜き加工装置では、ホールド力を十分に強化することが難しかった。
【0008】
例えば、実開平3−76622号公報に記載されたノックアウト装置でも、1つの油圧シリンダしか設けられていないので、前記ホールド力を強化することは難しい。エア駆動式ブースタの空圧回路や油圧回路を変更してホールド力を強化することも不可能ではないが、1つの油圧シリンダによる押圧力押え板全体に均等に作用しにくく、押え板が全体的に又は局部的に微小角度傾いたまま、多数の打抜き加工用ピンがプリント基板から引抜かれプリント基板がノックアウトする虞がある。この場合、前記打抜き加工性能が低下する一方、細径の多数の打抜き加工用ピンの一部のピンが折損したり曲がったりして損傷し易くなる。
【0009】
しかも、強力なノックアウト力によりプリント基板をノックアウトするので、そのノックアウト力に抗して、上型ユニットをノックアウト装置に強力に固定しなければならなず、上型ユニット固定用のクランプ装置の所要台数が多くなるか、高出力の高価なクランプ装置を適用しなければならないこと、ブースタにおいてホールド油圧とノックアウト油圧の2種類の油圧を発生させる必要があるので、ブースタを含む油圧供給手段の構造が複雑化し大型化し製作コストが高価になること、等の問題がある。更に、プリント基板の打抜き加工時、打抜き加工装置とプレス機械にはかなり大きな衝撃が作用するが、ホールド兼ノックアウト用の油圧シリンダではその衝撃を緩衝する衝撃緩衝機能を高めることが難しい。
【0010】
本発明の目的は、プリント基板打抜き加工装置において、ホールド力を強化し打抜き加工性能を高めること、下死点からの上昇開始時に打抜き加工用ピンをプリント基板から引抜き且つ下死点ノックアウトを防止すること、小さなノックアウト力でプリント基板をノックアウト可能にすること、押え板全体に押圧力を均等に作用させること、ブースタを含む油圧供給手段の構造を簡単化且つ小型化すること、等である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1のプリント基板打抜き加工装置は、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板を備え、前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ可動パッドを下方へ付勢する立向きのガススプリングと、前記可動パッドを摺動自在に挿通した立向きのピストン部材を備え且つ本体部材に設けられた立向きの油圧シリンダであってガススプリングのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの油圧シリンダとを備え、前記油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、ガススプリングが油圧シリンダの外側に位置するように複数個設けられ、複数のガススプリングの総押圧力は油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定され、前記油圧シリンダの押圧力を押え板に作用させた状態でスライドが下死点近傍に達して押え板でプリント基板が押えられ、前記上型ユニットの複数の打抜き加工用ピンがプリント基板の上面に達する直前までは前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させない状態に保持し且つ前記プリント基板の上面に達する直前に前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させ、前記油圧シリンダと複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、プリント基板を打ち抜き加工するように構成し、複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、スライドが下死点から上昇開始直後に複数の打抜き加工用ピンをプリント基板から抜くように構成したものである。
【0012】
ガススプリングの押圧力が可動パッドから上型ユニットの押え板に伝達され、油圧シリンダの押圧力が可動パッドを介さずに押え板に伝達され、複数のガススプリングと油圧シリンダ強力なホールド力で押え板を押えた状態でプリント基板を打抜き加工するため、打抜き加工性能を高め、打抜き加工用ピンの損傷を防止することができる。
【0013】
請求項2のプリント基板打抜き加工装置は、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ可動パッドを下方へ付勢する立向きのガススプリングと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの油圧シリンダであってそのピストン部材で可動パッドを駆動可能で且つガススプリングのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの油圧シリンダとを備え、前記油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、ガススプリングが油圧シリンダの外側に位置するように複数個設けられ、複数のガススプリングの総押圧力は油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定され、前記油圧シリンダの押圧力を押え板に作用させた状態でスライドが下死点近傍に達して押え板でプリント基板が押えられ、前記上型ユニットの複数の打抜き加工用ピンがプリント基板の上面に達する直前までは前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させない状態に保持し且つ前記プリント基板の上面に達する直前に前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させ、前記油圧シリンダと複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、プリント基板を打ち抜き加工するように構成し、複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、スライドが下死点から上昇開始直後に複数の打抜き加工用ピンをプリント基板から抜くように構成したものである。
【0014】
このプリント基板打抜き加工装置においては、油圧シリンダのピストン部材から可動板を介して押え板に押圧力を伝達する点において、請求項1と異なるのみであり、基本的に請求項1と同様の作用を奏する。
【0015】
請求項3のプリント基板打抜き加工装置は、請求項1の発明において、前記上型ユニットは、ガススプリングの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えたことを特徴とするものである。それ故、ガススプリングによる可動パッドと第1伝達系を介しての押圧力と、油圧シリンダによる可動パッドを介さずに第2伝達系を介しての押圧力とで、押え板に対する強力なホールド力を発生させることができる。
【0016】
請求項4のプリント基板打抜き加工装置は、請求項2の発明において、前記上型ユニットは、ガススプリングの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第2伝達系とを備えたことを特徴とするものである。このプリント基板打抜き加工装置においては、第2伝達系が、油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する点において請求項3と異なるのみであり、基本的に請求項3と同様の作用が得られる。
【0017】
請求項5のプリント基板打抜き加工装置は、請求項3又は請求項4の発明において、前記上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、前記下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有することを特徴とするものである。
【0018】
従って、打抜き加工用ピンによる打抜き加工と並行的にプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を打抜いて枠形ダイス内に保持できる。
【0019】
請求項6のプリント基板打抜き加工装置は、請求項5の発明において、前記スライドの下死点からの上昇開始時に、油圧シリンダの油圧を抜き、ガススプリングにより第1伝達系を介して押え板でプリント基板を押えたまま打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、また、スライドの上死点への到達直前又は到達時に、油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするように構成したことを特徴とするものである。
それ故、複数のガススプリングによる強力な押圧力でもって、打抜き加工用ピンをプリント基板本体部から抜くことができ、また、上死点近傍又は上死点におけるノックアウトは、ストロークの大きい油圧シリンダの比較的小さな押圧力で行うことができる。上死点近傍又は上死点でノックアウトするためプリント基板本体部を外部へ取り出し易くなる。しかも、上型ユニットをノックアウト装置に固定する為のクランプ装置の所要台数を格段に少なくすることができる。
【0020】
【0021】
請求項7のプリント基板打抜き加工装置は、請求項6の発明において、前記複数のガススプリングに接続され加圧ガスが充填された共通のリザーバタンクを設けたことを特徴とするものである。それ故、ガススプリング内のガスがリークし、そのガス圧が所定圧力以下に低下しても、リザーバタンクに充填されている加圧ガスをガススプリングに自動的に供給できるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るプリント基板打抜き加工装置は、プリント基板に多数のピン穴を打抜き加工するのと並行してプリント基板の外周残余部を打抜き加工する為のものである。
図1に示すように、プリント基板打抜き加工装置1は、クランクプレス機械のスライド2の下端に装着されるノックアウト装置10と、このノックアウト装置10の下端に装着される上型ユニット70と、この上型ユニット70の下側に対向状にプレス機械の基台3の上面に装着される下型ユニット90を備えている。
【0023】
最初に、ノックアウト装置10について説明する。
図1〜図3に示すように、ノックアウト装置10は、スライド2の下端面に複数のボルト等で固定される矩形厚盤状の本体部材11、本体部材11の下部の中央部に凹設された下端開放状の矩形状の収容穴12、収容穴12に昇降自在に装着された可動パッド13、本体部材11の中央部に設けられそのピストン部材19が可動パッド13を摺動自在に挿通する立向の油圧シリンダ18、可動パッド13且つ油圧シリンダ18の外側において本体部材11に設けられた複数のガススプリング14を有する。
【0024】
更に、ノックアウト装置10には、可動パッド13の4隅に対応する位置において本体部材11に組込まれ可動パッド13を上方へ弾性付勢する4組の弾性復帰機構25と、複数のガススプリング14に接続され加圧ガス(例えば、加圧窒素ガス)が充填された共通のリザーバタンク50(図3参照)と、油圧シリンダ18に油圧を供給する駆動ユニット40(図4参照)等が設けられている。
【0025】
本体部材11は、その中央部分(前記収容穴12の上側)の凹部11aに内嵌され複数のボルト30,31等で固定されたブロック部材29を含み、このブロック部材29の中央部の孔29aに、ピストン部材19がシール部材を介して移動自在に内嵌され、本体部材11とそのブロック部材29とピストン部材19等で油圧シリンダ18が構成され、ピストン部材19のストロークは、例えば7.0 mmに設定されている。このピストン部材19は、本体部材11に固定された鍔付きロッド21と圧縮コイルスプリング22とピストン部材19に固定された蓋部材23により上方へ弾性付勢されている。油圧シリンダ18の作動油室20には、駆動ユニット40から油路24を介して油圧が供給・排出される。
【0026】
また、ブロック部材29には複数の取付孔29bが形成されており、これら複数の取付孔29bに複数のガススプリング14が倒立状に嵌込まれ、そのシリンダ本体15をブロック部材29又はその上側の本体部材11に固着し取付けられている。各ガススプリング14と前記リザーバタンク50は、ガス通路17,49により接続され、ガススプリング14内のガスがリークし、そのガス圧が所定圧力以下に低下しても、リザーバタンク50に充填されている加圧ガスがガス通路49,17を介してガススプリング14に供給されるようになっている。
【0027】
ここで、図3に示すように、リザーバタンク50とガス通路17とを接続するガス通路49には、所定のガス圧に規制するレギュレータ51と圧力計52が設けられている。ガススプリング14のシリンダ本体15の上下長は、ブロック部材29に形成された取付孔29bの上下長よりも短く、ガススプリング14のシリンダ本体15は、取付孔29b内の少し上側へ入込んだ位置に固定されるが、シリンダ本体15から延びるピストンロッド16においては、その下端部が取付孔29bの下端から下側へ5.0 mm以上伸長可能に構成されている。
【0028】
各弾性復帰機構25は、可動パッド13に立設されたボルト26、ボルト26に外嵌されて可動パッド13に固定され本体部材11に摺動自在の鍔付きスリーブ27、この鍔付きスリーブ27を上方へ付勢する圧縮コイルスプリング28等で構成されている。図1に示すように、本体部材11の下面には、上型ユニット70が複数個(例えば、8個)の油圧クランプ装置71で固定されるが、図2に示すように、本体部材11の下面部には、油圧クランプ装置71を取付ける為のT溝33,34が形成されている。
【0029】
次に、ノックアウト装置10の駆動ユニット40について説明する。
図4に示すように、エア駆動式ブースタ41は、エアシリンダ42、プランジャ46、油タンク48、油室45等を有する。油室45には吐出ポート47が形成され、この吐出ポート47が油圧シリンダ18の作動油室20へ通ずる油路24に接続されている。
【0030】
約5.0 Kg/cm2G 以上の加圧エアを供給するエア供給源53から延びるエア供給路54には、開閉コック55、フィルタ56、リュブリケータ57が設けられ、このエア供給路54からエアシリンダ42の往動室43と復動室44へ延びるエア通路58には、5.0 Kg/cm2G のエア圧に規制するレギュレータ59、リザーバタンク60、パイロットエア切換え式の方向切換え弁61が設けられ、方向切換え弁61へのパイロットエア通路62には電磁方向切換え弁63が設けられている。電磁方向切換え弁63は制御ユニット66により制御され、制御ユニット66はクランクプレス機械の制御盤から受ける複数の信号に基づいて電磁方向切換え弁63を切換え制御する。
【0031】
次に、上型ユニット70について説明する。
図1に示すように、上型ユニット70は、ベース板72、枠部材73及びその内部で昇降自在の可動板74、ピン保持上板75及びピン保持下板76、枠形ダイス77及びその内側で昇降自在の押え板78、可動の円板79、4個以上の可動の第1ロッド80、8個以上の可動の第2ロッド81、4個以上の第3ロッド82、ピン保持上板75とピン保持下板76に固定されて押え板78の多数のピンガイド孔78aに夫々挿入された打抜き加工用の多数のピン84、4本の連結ボルト85、ベース板72をノックアウト装置10の本体部材11に固定する為の複数のクランプ装置71等を有する。
【0032】
複数のガススプリング14による総押圧力を可動パッド13を介して押え板78に伝達する第1伝達系は、第1ロッド80、可動板74、第2ロッド81からなり、油圧シリンダ18のピストン部材19の押圧力を可動パッド13を介さずに押え板78に伝達する第2伝達系は、円板79、可動板74、第2ロッド81からなる。尚、図1において、例えば、ピストン部材19の上側(作動油室20)の隙間は7.0 mm、可動パッド13の上側の隙間は5.0 mm、第1ロッド80の上側の隙間は2.0 mm、可動板74の上側の隙間は7.0 mm、押え板78の上側の隙間は7.0 mmである。
【0033】
次に、下型ユニット90について説明する。
図1に示すように、下型ユニット90は、ベース板92、多数のピン84に対応する多数のダイス孔93aを備え且つ枠形ダイス77と協働してプリント基板Pの外周残余部Pbを打抜き加工するパンチプレートとして機能する下型本体93、下型本体93に昇降自在に外嵌された枠形受板94、この枠形受板94を案内する4本のガイドロッド95、ガイドロッド95に外嵌され枠形受板94を昇降可能に弾性支持するラバー部材96又はコイルスプリング、下型本体93をベース板92に連結する4本の連結ボルト97、ベース板92をプレス機械の基台3の上面に固定する為の複数のクランプ装置91等を有する。
【0034】
次に、プリント基板打抜き加工装置1の作動について説明する。
図5に示す加工開始直前状態においては、スライド2が上死点にあり、エア駆動式ブースタ41の往動室43に加圧エアが供給され、エア駆動式ブースタ41で発生した油圧が油圧シリンダ18に供給され、油圧シリンダ18のピストン部材19が下方へ駆動される。油圧シリンダ18による押圧力は第2伝達系を介して押え板78に伝達され、また、複数のガススプリング14により可動パッド13が下方へ押圧され、可動パッド13、可動板74、押え板78はそれぞれの下限位置に位置する。この状態でガススプリング14の押圧力は第1伝達系で押え板78に伝達されていない。
【0035】
下型ユニット90上にはプリント基板Pがセットされており、図5の状態からスライド2が下降し下死点近傍に達すると、図6のホールド開始状態になり、先ず、第2伝達系介して油圧シリンダ18の押圧力だけで下方へ押圧された押え板78により、下型本体93上のプリント基板Pが押さえられる。尚、図6の状態で、ピン84の下端からプリント基板Pの上面までの間隔は約2.0 mmであり、第1ロッド80の上側の隙間(2.0 mm)以上に設定されている。この状態からスライド2が下死点に達する間に多数のピン84による打抜き加工と、枠形ダイス77と下型本体93による外周残余部Pbの打抜き加工が実行される。
【0036】
即ち、図6の状態からスライド2が第1ロッド80の上側の隙間の分(2.0 mm)下降し、ピン84がプリント基板Pの上面に達する直前に、第1ロッド80の上側の隙間が0になり、その時点から、油圧シリンダ18の押圧力に加えて、この押圧力よりも大きな複数のガススプリング14の総押圧力が第1伝達系を介して押え板78に伝達され、その強力なホールド力が作用する押え板78でプリント基板Pが下型本体93上にホールドされる。
【0037】
その後、スライド2が下降すると、ベース板72、複数の第3ロッド82、ピン保持上板75を介して多数のピン84が下降し、図7に示すように、多数のピン84でプリント基板Pが打抜き加工される。この打抜き加工時、ガススプリング14のピストンロッド16が退入し、油圧シリンダ18のピストン部材19が油圧の逆流により退入するが、前記プリント基板Pは強力なホールド力でホールドされた状態で、可動パッド13、可動板74、押え板78がそれぞれの上限位置へ後退しながら、スライド2が下死点に達する間にプリント基板Pに対する打抜き加工が実行される。
【0038】
図7は、プリント基板Pの打抜き加工が完了し、スライド2が下死点に達した状態を示し、この状態において、押え板78は上限位置に達し、プリント基板Pの外周残余部Pbは枠形受板94上に残り、打抜かれた外周残余部Pb以外のプリント基板P(プリント基板本体部)が、枠形ダイス77内の下端から例えば7.0 mm上方の位置に内嵌状態になる。
【0039】
次に、駆動ユニット40の方向切換え弁61を切換えて、復動室44に加圧エアを供給すると、油圧シリンダ18の油圧が排出され、油圧シリンダ18のピストン部材19は上限位置に移動し、その後、スライド2が下死点から上昇すると、ガススプリング14からの押圧力が押え板78に作用するので、図8に示すように、スライド2が下死点から5.0 mm上昇する時に、押え板78は上昇せずに、複数のガススプリング14の総押圧力が作用する押え板78で、プリント基板Pを下型本体93上になお強力にホールドしたまま、多数のピン84がプリント基板Pから抜け、スライド2の上昇分だけ、プリント基板Pが枠形ダイス77に対して相対的に下方へ移動し、枠形ダイス77の下端部に内嵌状態に保持される。この状態で、押え板78はその下限位置よりも2.0 mm上方の位置にある。
【0040】
図8の状態のまま、スライド2が上昇すると、図9の状態でスライド2が上死点の方へ上昇していき、スライド2が下死点と上死点のほぼ中間に達した時点において、再び駆動ユニット40の方向切換え弁61を切換えて、往動室43に加圧エアを供給して油圧を発生させ、その油圧が油圧シリンダ18に供給されると、油圧シリンダ18のピストン部材19が下方へ進出し、その押圧力が第2伝達系を介して押え板78に作用するため、押え板78が下限位置へ移動する。
【0041】
そして、この時、図10に示すように、スライド2の上死点近傍又は上死点の位置において、プリント基板Pが枠形ダイス77からノックアウトされて落下する。このノックアウトの際には、多数のピン84をプリント基板Pから抜き取る必要がなく、プリント基板Pの外周面に作用する摩擦力に抗してノックアウトするだけでよいので、油圧シリンダ18で発生する比較小さなノックアウト力でノックアウト可能である。
【0042】
尚、このノックアウトの時点までに、上型ユニット70の下側に取出し用シュータが配置されて、プリント基板Pが取出し用シュータ上へ落下する。
以上の説明はプリント基板Pを1枚打抜き加工する1サイクル分の説明であるが、複数サイクルにわたって連続的に打抜き加工が実行される。
【0043】
以上説明したプリント基板打抜き加工装置の作用・効果について説明する。
複数のガススプリング14の総押圧力と油圧シリンダ18の押圧力により、プリント基板Pを強力にホールドした状態で、プリント基板Pに、多数のピン84による打抜き加工と、枠形ダイス77と下型本体93による外周残余部Pbの打抜き加工を実行し、しかも、複数のガススプリング14の総押圧力により、プリント基板Pをなお強力にホールドした状態で、多数の打抜き加工用ピン84をプリント基板Pから抜くので、打抜き加工性能を著しく高めることができる。
【0044】
複数のガススプリング14を油圧シリンダ18の外側に位置するように設けたので、複数のガススプリング14の総押圧力を押え板78全体に均等に作用させることができ、更に、上記のように、押え板78及びプリント基板Pを全体的に完全に水平状態にして打抜き加工用ピン84をプリント基板Pから抜くため、打抜き加工性能を低下させず、打抜き加工用ピン84の折損や曲げ等の損傷を防止できる。
【0045】
プリント基板Pを枠形ダイス77に内嵌した状態でスライド2を上昇させ、スライド2の上死点近傍又は上死点において、上型ユニット70からノックアウトするようにしたので、プリント基板Pを外部へ取り出す為の取り出し装置の構造が複雑化することもないうえ、小さなノックアウト力でノックアウトすることができる。ノックアウト力が小さくなるため、上型ユニット70を本体部材11に固定する為のクランプ装置71の所要台数を格段に少なくできる。
【0046】
複数のガススプリング14を設けることで、駆動ユニット40において、従来装置のようにホールド用油圧とノックアウト用油圧との2種類の油圧を発生させる必要がなく、1種類の油圧を発生すればよいから、駆動ユニット40の構成が簡単化し、小型化でき製作コストを低減できる。
【0047】
更に、プリント基板Pが打抜き加工されるとき、プリント基板打抜き加工装置1とプレス機械にはかなり大きな衝撃が作用するが、複数のガススプリング14によりその衝撃を緩衝することができ、衝撃による騒音等が発生するのを確実に防止できる。つまり、別途、衝撃緩衝装置を設けずに、衝撃緩衝機能を高めることができ、製作コスト的にも非常に有利になる。
【0048】
別実施形態(図11〜図19参照)
次に、前記実施形態を部分的に変更した別実施形態のプリント基板打抜き加工装置1Aについて説明する。但し、前記実施形態のものと同一のものに同一符号を付してそれらについての説明は省略する。この実施例においては、主にノックアウト装置10Aの構成が変更されているので、このノックアウト装置10Aについて簡単に説明する。
【0049】
図11〜図13に示すように、ノックアウト装置10Aは、スライド2の下端面に複数のボルト等で固定される矩形厚盤状の本体部材11A、本体部材11Aの下部の中央部に凹設された下端開放状の矩形状の凹部11aに嵌合して固定された矩形枠状の枠状本体部材32、この枠状本体部材32に凹設された下端開放状の矩形状の収容穴12A、この収容穴12Aに昇降自在に装着された可動パッド13A、可動パッド13Aの上側において本体部材11Aの中央部に設けられた立向きの油圧シリンダ18A、可動パッド13Aの上側の油圧シリンダ18Aの外側において本体部材11Aに設けられた複数のガススプリング14A、可動パッド13Aの4隅に対応する位置に設けられ可動パッド13Aを上方へ弾性付勢する4組の弾性復帰機構25A、油圧シリンダ18Aに油圧を供給する前記と同様の駆動ユニット(図示略)等を有する。
【0050】
尚、ブロック部材29Aは本体部材11Aに含まれ、本体部材11Aの中央部分の凹部11bに内嵌され複数のボルト30a,31a等で固定されている。尚、本体部材11A、ブロック部材29A、枠状本体部材32が請求項における本体部材に相当する。例えば、ガススプリング14Aのピストンロッド16Aは、ブロック部材29Aの下面から最大下側へ5.0 mm伸長し、油圧シリンダ18Aのピストン部材19Aのストロークは7.0 mmである。尚、弾性復帰機構25Aは、前記と同様のものである。
【0051】
上型ユニット70は、前記と同様の構成であるが、円板79Aと第1ロッド80Aの高さ寸法が前記実施例のものと比較して例えば2.0 mm長く変更されている。ガススプリング14Aの押圧力を可動パッド13Aを介して押え板78に伝達する第1伝達系は、第1ロッド80A、可動板74、第2ロッド81からなり、油圧シリンダ18Aのピストン部材19Aの押圧力を可動パッド13Aを介して押え板78に伝達する第2伝達系は、円板79A、可動板74、第2ロッド81からなる。
【0052】
尚、図11において、例えば、ピストンロッド15Aの下側の隙間は2.0 mm、油圧シリンダ18Aのピストン部材19Aの上側の隙間は7.0 mm、可動パッド13Aの上側の隙間は7.0 mm、第1ロッド80の上側の隙間は2.0 mm、可動板74の上側の隙間は7.0 mm、押え板78の上側の隙間は7.0 mmである。
【0053】
この別実施形態のプリント基板打抜き加工装置1Aの作動は、前記実施例の装置とほぼ同様で、図14〜図19に示す作動説明図から明らかであるので、その説明は省略する。尚、図14〜図19は、前記図5〜図10に夫々対応している。また、このプリント基板打抜き加工装置1Aの効果についても前記実施例のものと同様であるのでその説明を省略する。但し、油圧シリンダ18Aの構造が一層簡単になる。
【0054】
前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕前記実施形態では、ガススプリング14,14Aを倒立状に取付けが、ピストンロッド16,16Aが上方へ進出するように取付けてもよい。この場合、ガススプリング14,14Aをシリンダ本体15,15Aを可動パッド13,13Aに固定するのが望ましい。
【0055】
2〕ガススプリング14,14Aの数、複数のガススプリング14,14Aの総押圧力、油圧シリンダ18,18Aの押圧力等は、プリント基板Pの厚さや大きさ等の条件に応じて、適宜適正な値に設定される。ガススプリング14,14Aの総押圧力については、ガススプリング14,14Aの数を調節し適正値に設定することができる。
【0056】
3〕前記実施形態では、本体部材11,11Aに複数のガススプリング14,14Aを取付けたが、油圧シリンダ18,18Aのように、本体部材11,11Aに複数のガススプリングを組込んで構成してもよい。また、この場合、複数のガススプリングの代わりに、油圧シリンダ18,18A囲撓するように、1つのガススプリングを設けてもよい。
【0057】
4〕打抜き加工用上型ユニット70及び下型ユニット90の構造は、前記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、打抜き加工用ピン84としては、先端側の打抜き加工部のみが細い段付き状のピンを適用することもあるし、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、プリント基板Pのプリント基板本体部の外側の外周側部分を略一定幅の枠状部と、この枠状部の外側の残余部とに分割して打抜き加工する上型ユニット及び下型ユニットとを適用することもあるし、上型ユニットと下型ユニットとに種々の変更を付加して実施することもある。
【0058】
5〕前記実施形態、別実施形態においては、プリント基板を打抜く打抜き加工装置を例として説明したが、プリント基板以外の金属製又は非金属製の板状のワークに穿孔加工するとともに外周部を打抜き加工する打抜き加工方法と、打抜き加工装置にも、本発明を同様に適用可能である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1のプリント基板打抜き加工装置によれば、油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、ガススプリングが油圧シリンダの外側に位置するように複数個設けられ、複数のガススプリングの総押圧力は、油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定されているため、複数のガススプリングの総押圧力を、押え板全体に均等に作用させることが可能になる。
複数のガススプリングと油圧シリンダで押え板に強力なホールド力を作用させた状態で打抜き加工するため、打抜き加工性能を高めることができ、打抜き加工用ピンの損傷を防止することができる。
【0060】
【0061】
しかも、プリント基板の打抜き加工時、打抜き加工装置とプレス機械にはかなり大きな衝撃が作用するが、ガススプリングによりその衝撃を緩衝することができ、衝撃による騒音等が発生するのを防止することができ、衝撃緩衝機能を高めることができる。
ブースタにおいてホールド油圧とノックアウト油圧の2種類の油圧を発生させる必要がなくなり、ブースタを含む油圧供給手段の構造が簡単化し小型化するため、製作コストを低減できる。
【0062】
請求項2のプリント基板打抜き加工装置によれば、油圧シリンダのピストン部材から可動板を介して押え板に押圧力を伝達する点において、請求項1と異なるのみであり、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。
【0063】
請求項3のプリント基板打抜き加工装置によれば、上型ユニットは、ガススプリングの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えているため、ガススプリングによる可動パッドと第1伝達系を介しての押圧力と、油圧シリンダによる可動パッドを介さずに第2伝達系を介しての押圧力とで、押え板に対する強力なホールド力を作用させることができる。
【0064】
請求項4のプリント基板打抜き加工装置によれば、第2伝達系が、油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する点において請求項3と異なるのみであり、基本的に請求項3と同様の効果が得られる。
【0065】
請求項5のプリント基板打抜き加工装置によれば、上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有するため、打抜き加工用ピンによる打抜き加工と並行的にプリント基板本体部を打抜いて枠形ダイス内に保持できる。
【0066】
【0067】
請求項6のプリント基板打抜き加工装置によれば、スライドの下死点からの上昇開始時に、油圧シリンダの油圧を抜き、ガススプリングにより第1伝達系を介して押え板でプリント基板を押えたまま打抜き加工用ピンをプリント基板から抜くので、複数のガススプリングによる強力な押圧力が作用する押え板でプリント基板を強力に且つ押え板と平行に押えた状態で、打抜き加工用ピンをプリント基板本体部から確実に抜くことができ、細径の多数の打抜き加工用ピンのピンの折損を防止できる。
油圧シリンダの油圧を抜いた状態でプリント基板から打抜き加工用ピンを抜くので、スライドの上昇開始直後にプリント基板が脱落せずにスライドと共に上昇していき、スライドの上死点への到達直前又は到達時に、油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするため、また、プリント基板から打抜き加工用ピンを抜く必要がないため、プリント基板を油圧シリンダの小さな押圧力でノックアウトすることができるうえ、プリント基板本体部を外部へ取り出し易くなる。
そして、上型ユニットをノックアウト装置に固定する為のクランプ装置の所要台数を格段に少なくすることができる。
【0068】
【0069】
【0070】
請求項7のプリント基板打抜き加工装置によれば、前記複数のガススプリングに接続され加圧ガスが充填された共通のリザーバタンクを設けたので、ガススプリング内のガスがリークし、そのガス圧が所定圧力以下に低下しても、リザーバタンクに充填されている加圧ガスをガススプリングに自動的に供給できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るプリント基板打抜き加工装置の縦断面図である。
【図2】図1の加工装置のノックアウト装置の底面図である。
【図3】ノックアウト装置の縦断面図である。
【図4】ノックアウト装置の駆動ユニットの構成図である。
【図5】打抜き加工装置(加工開始直前状態)の要部縦断面図である。
【図6】打抜き加工装置(ホールド開始状態)の要部縦断面図である。
【図7】打抜き加工装置(打抜き加工完了状態)の要部縦断面図である。
【図8】打抜き加工装置(ピン引抜き完了状態)の要部縦断面図である。
【図9】打抜き加工装置(スライド上昇状態)の要部縦断面図である。
【図10】打抜き加工装置(プリント基板ノックアウト状態)の要部縦断面図である。
【図11】本発明の別実施例に係るプリント基板打抜き加工装置の縦断面図である。
【図12】図11の加工装置のノックアウト装置の底面図である。
【図13】図11の加工装置のノックアウト装置の縦断面図である。
【図14】打抜き加工装置(加工開始直前状態)の要部縦断面図である。
【図15】打抜き加工装置(ホールド開始状態)の要部縦断面図である。
【図16】打抜き加工装置(打抜き加工完了状態)の要部縦断面図である。
【図17】打抜き加工装置(ピン引抜き完了状態)の要部縦断面図である。
【図18】打抜き加工装置(スライド上昇状態)の要部縦断面図である。
【図19】打抜き加工装置(プリント基板ノックアウト状態)の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1,1A プリント基板打抜き加工装置
2 スライド
3 基台
10,10A ノックアウト装置
11,11A 本体部材
12,12A 収容穴
13,13A 可動パッド
14,14A ガススプリング
18,18A 油圧シリンダ
19,19A ピストン部材
29,29A ブロック部材
32 枠状本体部材
40 駆動ユニット
47 吐出ポート
70 打抜き加工用上型ユニット
74 可動板
77 枠形ダイス
78 押え板
79,79A 円板
80,80A 第1ロッド
81 第2ロッド
82 第3ロッド
84 打抜き加工用ピン
90 打抜き加工用下型ユニット
93 下型本体

Claims (7)

  1. プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、
    前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板を備え、
    前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ可動パッドを下方へ付勢する立向きのガススプリングと、前記可動パッドを摺動自在に挿通した立向きのピストン部材を備え且つ本体部材に設けられた立向きの油圧シリンダであってガススプリングのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの油圧シリンダとを備え、
    前記油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、ガススプリングが油圧シリンダの外側に位置するように複数個設けられ、複数のガススプリングの総押圧力は油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定され、
    前記油圧シリンダの押圧力を押え板に作用させた状態でスライドが下死点近傍に達して押え板でプリント基板が押えられ、
    前記上型ユニットの複数の打抜き加工用ピンがプリント基板の上面に達する直前までは前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させない状態に保持し且つ前記プリント基板の上面に達する直前に前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させ、前記油圧シリンダと複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、プリント基板を打ち抜き加工するように構成し
    複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、スライドが下死点から上昇開始直後に複数の打抜き加工用ピンをプリント基板から抜くように構成した、 ことを特徴とするプリント基板打抜き加工装置。
  2. プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、
    前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板を備え、
    前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ可動パッドを下方へ付勢する立向きのガススプリングと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの油圧シリンダであってそのピストン部材で可動パッドを駆動可能で且つガススプリングのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの油圧シリンダとを備え、
    前記油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、ガススプリングが油圧シリンダの外側に位置するように複数個設けられ、複数のガススプリングの総押圧力は油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定され、
    前記油圧シリンダの押圧力を押え板に作用させた状態でスライドが下死点近傍に達して押え板でプリント基板が押えられ、
    前記上型ユニットの複数の打抜き加工用ピンがプリント基板の上面に達する直前までは前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させない状態に保持し且つ前記プリント基板の上面に達する直前に前記複数のガススプリングの押圧力を押え板に作用させ、前記油圧シリンダと複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、プリント基板を打ち抜き加工するように構成し
    複数のガススプリングによるホールド力を押え板に作用させた状態で、スライドが下死点から上昇開始直後に複数の打抜き加工用ピンをプリント基板から抜くように構成した、 ことを特徴とするプリント基板打抜き加工装置。
  3. 前記上型ユニットは、ガススプリングの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  4. 前記上型ユニットは、ガススプリングの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第2伝達系とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  5. 前記上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、
    前記下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  6. 前記スライドの下死点からの上昇開始時に、油圧シリンダの油圧を抜き、ガススプリングにより第1伝達系を介して押え板でプリント基板を押えたまま打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、また、スライドの上死点への到達直前又は到達時に、油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするように構成したことを特徴とする請求項5に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  7. 前記複数のガススプリングに接続され加圧ガスが充填された共通のリザーバタンクを設けたことを特徴とする請求項6に記載のプリント基板打抜き加工装置。
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