JP3680102B2 - プリント基板打抜き加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状のワークやプリント基板を打抜き加工する打抜き加工装置に関し、特にプリント基板を押える押え力を強化して打抜き加工性能を高め、下死点からの上昇開始時にプリント基板から多数の打抜き加工用ピンを抜き外した状態でプリント基板を上昇させ、上死点近傍又は上死点においてノックアウトする打抜き加工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開平2−118623号公報、実開平3−76622号公報にも記載されているように、プリント基板打抜き加工装置は、一般に、プレス機械のスライドの下端に固定されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着されるプリント基板打抜加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定されたプリント基板打抜加工用下型ユニットとを備えている。
【0003】
ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ可動パッドと一体のピストン部材を含む1つのホールド兼ノックアウト用油圧シリンダ、この油圧シリンダに油圧を供給するエア駆動式ブースタ等を有する。
上型ユニットは、プリント基板の上面を押える昇降自在の押え板と、押え板を挿通した多数の打抜き加工用ピンと、可動パッドからの押圧力を押え板に伝達する伝達機構と、本体部材からの押圧力をピン保持板に伝達する伝達機構等を有する。
【0004】
このプリント基板打抜き加工装置により打抜き加工する場合、油圧シリンダに油圧を供給して可動パッドを下限位置にした状態でスライドが下降し、下死点近傍において押え板でプリント基板を所定のホールド油圧によるホールド力でホールドし、その直後にスライドの下死点において打抜き加工用ピンで打抜き加工し、多数のピンをプリント基板に挿通させ且つ油圧をロックした状態でスライドが上昇し、上死点近傍において油圧シリンダに再度油圧を供給して多数のピンに対して押え板を相対的に下降させることで、プリント基板を多数のピンから所定のノックアウト油圧(これは、ホールド油圧よりも高圧である)による強力なノックアウト力でノックアウトする(上死点ノックアウト方式)。
但し、前記公報に記載の打抜き加工装置においても、スライドの下死点において打抜き加工後も油圧をロックせずに供給し続ける場合は、下死点においてノックアウトが可能である(下死点ノックアウト方式)。
【0005】
前記公報に記載の装置には、説明は省略してあるが、前記プリント基板の打抜き加工と並行的に、プリント基板の外周残余部からその内側のプリント基板本体部を打抜く為に、上型ユニットにパンチプレートを設け、下型ユニットに枠形ダイスを設け、パンチプレートと枠形ダイスとでプリント基板本体部を打抜き加工するように構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
最近、プリント基板に装着される電子部品が小型化し、多数の電子部品を高密度に装着する傾向があり、プリント基板のピン穴のピン穴間隔が小さくなり、ピン穴の数も多くなって来たので、一層高度の打抜き加工性能が要求される。前記打抜き加工性能を高める為には、打抜き加工時に押え板でプリント基板を押えるホールド力を強化する必要があるが、従来の加工装置では、ホールド力を十分に強化することが難しかった。
【0007】
例えば、実開平3−76622号公報に記載されたノックアウト装置では、エア駆動式ブースタにより油圧を発生させる。ホールド時には(5.0 −3.0 )Kg/cm2のブースタ駆動エアで油圧を発生させ、また、ノックアウト時には5.0 Kg/cm2のブースタ駆動エアで油圧を発生させる関係上、ホールド力をノックアウト力の約半分以上の大きさまで強化するには限界があった。
そこで、最近では、プリント基板を所定温度まで加熱して少し軟らかくした状態で打抜き加工しているが、加熱工程が増え加工コスト的に不利になる。
【0008】
前記エア駆動式ブースタの空圧回路や油圧回路を変更してホールド力を強化することも不可能ではないが、ホールド力が過大になると、下死点ノックアウトが生じやすくなる。この下死点ノックアウトの場合、プリント基板を外部へ取り出す為の装置が複雑化し、プリント基板本体部を外周残余部から分別する作業負荷が増加するので好ましくない。
しかも、前記上死点ノックアウト方式の場合、押え板に作用する押圧力が不均一になると、押え板が全体的に又は局部的に微小角度傾いたままノックアウトして、細径の多数の打抜き加工用ピンの一部のピンが折損したり、曲がったりして損傷し易くなること、上型ユニットをノックアウト装置に固定する為のクランプ装置の所要台数も多くなること、ブースタにおいてホールド油圧とノックアウト油圧の2種類の油圧を発生させる必要があるので、ブースタの構造が複雑化し大型化し製作コストが高価になること等の問題もある。
【0009】
本発明の目的は、ホールド力を強化して打抜き加工性能を高めること、下死点からの上昇開始時に打抜き加工用ピンをプリント基板から引抜き且つ下死点ノックアウトを防止すること、打抜き加工用ピンの損傷を防止すること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1のプリント基板打抜き加工装置は、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部材が可動パッドに固着された第1油圧シリンダと、前記可動パッドを摺動自在に挿通した立向きのピストン部材を備え、本体部材に設けられた立向きの第2油圧シリンダであって、第1油圧シリンダのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの第2油圧シリンダとを備えたものである。
【0012】
請求項のプリント基板打抜き加工装置は、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部材で可動パッドを駆動可能な第1油圧シリンダと、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第2油圧シリンダであって、そのピストン部材で可動板を駆動可能で且つ第1油圧シリンダのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの第2油圧シリンダとを備えたものである。
【0013】
請求項のプリント基板打抜き加工装置は、請求項の発明において、前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えたものである。
【0014】
請求項の請求項の発明において、前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第2伝達系とを備えたものである。
【0015】
請求項のプリント基板打抜き加工装置は、請求項又は請求項の発明において、前記上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、前記下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有するものである。
【0016】
請求項のプリント基板打抜き加工装置は、請求項の発明において、前記スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でプリント基板を押えたまま第1油圧シリンダにより第1伝達系と押え板を介して打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、また、スライドの上死点への到達直前又は到達時に、第2油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするように構成したものである。
【0017】
請求項のプリント基板打抜き加工装置は、請求項の発明において、前記第2油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、第1油圧シリンダが第2油圧シリンダの外側を囲繞する環状油圧シリンダとして構成され、前記第1油圧シリンダの押圧力は、第2油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定されたものである。
【0018】
請求項のプリント基板打抜き加工装置は、請求項の発明において、前記ノックアウト装置は、第1、第2油圧シリンダへ油圧を供給する油圧発生手段であって、その吐出側にチェック弁と、このチェック弁を開弁操作するアクチュエータとを含む油圧発生手段とを備え、前記第1油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段のチェック弁よりも上流側の吐出ポートに接続する油路と、第2油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段のチェック弁よりも下流側の吐出ポートに接続する油路とが設けられたものである。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るプリント基板打抜き加工方法及びプリント基板打抜き加工装置は、プリント基板に多数のピン穴を打抜き加工するのと並行してプリント基板の外周残余部を打抜き加工する為のものである。図1に示すように、このプリント基板打抜き加工装置1は、クランクプレス機械のスライド2の下端に固定されるノックアウト装置10と、このノックアウト装置10の下端に固定される上型ユニット70と、この上型ユニット70の下側に対向状にプレス機械の基台3の上面に固定される下型ユニット90等を備えている。
【0021】
最初に、ノックアウト装置10について説明する。
図1〜図3に示すように、ノックアウト装置10は、スライド2の下端面に複数のボルト等で固定される矩形厚盤状の本体部材11、この本体部材11の下部の中央部に凹設された下端開放状の矩形状の収容穴12、この収容穴12に昇降自在に装着された可動パッド13、この可動パッド13の中央部を挿通した立向きのピストン部材19を備え本体部材11と第1環状本体部材29とに設けられた第2油圧シリンダ18、この第2油圧シリンダ18の外側を囲繞する環状の第1油圧シリンダ14であって可動パッド13の上側において本体部材11と第1環状本体部材29と第2環状本体部材31とに設けられ環状のピストン部材15の下端が可動パッド13に固着された第1油圧シリンダ14、可動パッド13の4隅に対応する位置に設けられ可動パッド13を上方へ弾性付勢する4組の弾性復帰機構25、第1,第2油圧シリンダ14,18に油圧を供給する駆動ユニット40(図4参照)等を有する。第1油圧シリンダ14の受圧面積と押圧力は、第2油圧シリンダ18の受圧面積と押圧力よりも夫々大きく設定されている。
【0022】
尚、第1環状本体部材29は、複数のボルト29aで本体部材11に固定され、第2環状本体部材31は、複数のボルト31aで本体部材11に固定され、本体部材11,29,31が請求項に記載の本体部材に相当する。第1油圧シリンダ14の作動油室16には駆動ユニット40から油路17を介して油圧が供給・排出され、また、第2油圧シリンダ18の作動油室20には駆動ユニット40から油路24を介して油圧が供給・排出される。例えば、第1油圧シリンダ14のピストン部材15のストロークは5.0 mmであり、第2油圧シリンダ18のピストン部材19のストロークは7.0 mmである。また、第2油圧シリンダ18のピストン部材19は、本体部材11に固定された鍔付きロッド21と圧縮コイルスプリング22とピストン部材19に固定された蓋部材23により上方へ弾性付勢されている。
【0023】
弾性復帰機構25は、可動パッド13に立設されたボルト26と、ボルト26に外嵌されて可動パッド13に固定され本体部材11に摺動自在の鍔付きスリーブ27と、この鍔付きスリーブ27を上方へ付勢する圧縮コイルスプリング28等で構成されている。
図2に示すように、本体部材11の下面には、上型ユニット70が8個の油圧クランプ装置71で固定されるが、本体部材11の下面部には、油圧クランプ装置71を取付ける為のT溝33,34が形成されている。
【0024】
次に、ノックアウト装置10の駆動ユニット40について説明する。
図4に示すように、エア駆動式ブースタ41は、エアシリンダ42、プランジャ46、油タンク48、ロッキング用チェック弁49、このチェック弁49を開操作する開弁用エアシリンダ50等を有する。エア駆動式ブースタ41の吐出側にはチェック弁49よりも上流側に位置する第1吐出ポート51と、チェック弁49よりも下流側に位置する第2吐出ポート52とが形成され、第1吐出ポート51は第1油圧シリンダ14の作動油室16へ通ずる油路17に接続され、第2吐出ポート52は第2油圧シリンダ18の作動油室20へ通ずる油路24に接続される。
【0025】
約5.0 Kg/cm2G 以上の加圧エアを供給するエア供給源53から延びたエア供給路54には、開閉コック55と、フィルタ56と、リュブリケータ57とが設けられている。このエア供給路54からエアシリンダ42の往動室43と復動室44へ延びるエア通路58には、5.0 Kg/cm2G のエア圧に規制するレギュレータ59と、リザーバタンク60と、パイロットエア切換え式の方向切換え弁61とが設けられ、方向切換え弁61へのパイロットエア通路62には電磁方向切換え弁63が設けられている。
【0026】
開弁用エアシリンダ50へのエア通路64には、電磁方向切換え弁65が設けられている。これら電磁方向切換え弁63,65は制御ユニット66により制御され、制御ユニット66は、クランクプレス機械の制御盤から受ける複数の信号に基づいて電磁方向切換え弁63,65を切換え制御する。
【0027】
次に、上型ユニット70について説明する。
図1に示すように、上型ユニット70は、ベース板72、枠部材73及びその内部で昇降自在の可動板74、ピン保持上板75及びピン保持下板76、枠形ダイス77及びその内側で昇降自在の押え板78、可動の円板79、4個以上の可動の第1ロッド80、8個以上の可動の第2ロッド81、4個以上の第3ロッド82、ピン保持上板75とピン保持下板76に固定されて押え板78の多数のピンガイド孔78aに夫々挿入された多数のピン84、4本の連結ボルト85、ベース板72をノックアウト装置10の本体部材11に固定する為の2個又は4個のクランプ装置71等を有する。
【0028】
第1油圧シリンダ14のピストン部材15の押圧力を可動パッド13を介して押え板78に伝達する第1伝達系は、第1ロッド80、可動板74、第2ロッド81からなり、第2油圧シリンダ18のピストン部材19の押圧力を可動パッド13を介さずに押え板78に伝達する第2伝達系は、円板79、可動板74、第2ロッド81からなる。尚、図1において、例えば、ピストン部材15の上側の隙間は5.0 mm、ピストン部材19の上側の隙間は7.0 mm、可動パッド13の上側の隙間は5.0 mm、第1ロッド80の上側の隙間は2.0 mm、可動板74の上側の隙間は7.0 mm、押え板78の上側の隙間は7.0 mmである。
【0029】
次に、下型ユニット90について説明する。
図1に示すように、下型ユニット90は、ベース板92、多数のピン84に対応する多数のダイス孔93aを備え且つ枠形ダイス77と協働してプリント基板Pの外周残余部Pbを打抜き加工するパンチプレートとして機能する下型本体93、下型本体93に昇降自在に外嵌された枠形受板94、この枠形受板94を案内する4本のガイドロッド95、ガイドロッド95に外嵌され枠形受板94を昇降可能に弾性支持するラバー部材96又はコイルスプリング、下型本体93をベース板92に連結する4本の連結ボルト97、ベース板92をプレス機械の基台3の上面に固定する為の2個のクランプ装置91等を有する。
【0030】
次に、プリント基板打抜き加工装置1の作動について説明する。
図5に示す加工開始直前状態においては、スライド2が上死点にあり、往動室43にエアが供給されて油圧が発生しており、駆動ユニット40のチェック弁49が開放され、上型ユニット70において、第1,第2油圧シリンダ14,18に油圧が供給されて、可動パッド13、可動板74、押え板78はそれぞれの下限位置にある。下型ユニット90上にはプリント基板Pがセットされている。この状態において、第2油圧シリンダ18の押圧力により第2伝達を介して押え板78が押圧されている。
【0031】
図5の状態からスライド2が下降すると、スライド2の上死点後30度の時に開弁用エアシリンダ50のエアを抜いてチェック弁49が逆止位置に切換えられる。その後スライド2が更に下降して下死点近傍に達すると、図6のホールド開始状態になる。この状態においても、第2油圧シリンダ18の押圧力により第2伝達機構を介して押え板78が押圧されている。尚、ピン84の下端からプリント基板Pの上面までの間隔は約3.0 mmであり、第1ロッド80の上側の隙間よりも大きく設定されている。この状態からプリント基板Pに対する押え板78によるホールドが開始され、この状態からスライド2が下死点に達する間に多数のピン84による打抜き加工と、枠形ダイス77と下型本体93による外周残余部Pb(図7参照)の打抜き加工が実行される。
【0032】
即ち、図6の状態からスライド2が第1ロッド80の上側の隙間の分(例えば、2.0 mm)下降すると、ピン84がプリント基板Pの上面に達する直前に、第1ロッド80の上側の隙間が0になり、その時点から第1,第2油圧シリンダ14,18の押圧力が第1,第2伝達を介して押え板78に伝達され、その強力なホールド力が作用する押え板78でプリント基板Pが下型本体93上にホールドされる。その後、多数のピン84は、ベース板72、複数の第3ロッド82、ピン保持上板75を介してスライド2と一体的に下降するため、また、第1,第2油圧シリンダ14,18の油圧の逆流を介して、可動パッド13、可動板74、押え板78がそれぞれの上限位置へ後退しながら、スライド2が下死点に達する間にプリント基板Pに対する打抜き加工が実行される。
【0033】
図7は、プリント基板Pの打抜き加工が完了し、スライド2が下死点に達した状態を示し、この状態において、押え板78は上限位置に達し、プリント基板Pの外周残余部Pbは枠形受板94上に残り、打抜かれた外周残余部Pb以外のプリント基板P(プリント基板本体部)が、枠形ダイス77内の下端から例えば7.0 mm上方の位置に内嵌状態になる。
この時、第1,第2油圧シリンダ14,18のピストン部材15,19は夫々の上限位置に位置し、チェック弁49が逆止位置にあるため、第2油圧シリンダ18への油圧供給がロックされており、第1油圧シリンダ14へは油圧を供給可能になっている。
【0034】
図8に示すように、第1油圧シリンダ14からの押圧力が押え板78に作用するので、スライド2が下死点から5.0 mm上昇する時に、押え板78は上昇せずに、押え板78でプリント基板Pを下型本体93上に強力にホールドしたまま、多数のピン84がプリント基板Pから抜け、スライド2の上昇分だけ、プリント基板Pが枠形ダイス77に対して相対的に下方へ移動し、枠形ダイス77の下端部に内嵌状態に保持される。この状態において、第1油圧シリンダ14のピストン部材15は下限位置にあり、第2油圧シリンダ18のピストン部材18は上限位置にあり、押え板78は、その下限位置よりも2.0 mm上方の位置にある。
【0035】
図8の状態のまま、スライド2が上昇すると、図9の状態でスライド2が上死点の方へ上昇していき、スライド2が下死点と上死点のほぼ中間に達した時点において、電磁方向切換え弁65を供給位置に切換えることで、開弁用エアシリンダ50でチェック弁49を開弁させると、第2油圧シリンダ18へ油圧が供給され、微小の時間遅れを伴って、その押圧力が第2伝達を介して押え板78に作用するため、押え板78が下限位置へ移動する。そして、この時、図10に示すように、スライド2の上死点近傍又は上死点の位置において、プリント基板Pが枠形ダイス77からノックアウトされて落下する。このノックアウトの際には、多数のピン84をプリント基板Pから抜き取る必要がなく、プリント基板Pの外周面に作用する摩擦力に抗してノックアウトするだけでよいので、第2油圧シリンダ18で発生する比較小さなノックアウト力でノックアウト可能である。
【0036】
尚、このノックアウトの時点までに、上型ユニット70の下側に取出し用シュータが配置されて、プリント基板Pが取出し用シュータ上へ落下する。また、ノックアウト完了後、方向切換え弁61を切換えてプランジャ46を復帰させた状態で方向切換え弁61が図示位置に再度復帰させられる。以上の説明はプリント基板Pを1枚打抜き加工する1サイクル分の説明であるが、複数サイクルにわたって連続的に打抜き加工が実行される。
【0037】
次に、以上説明したプリント打抜き加工装置及び打抜き加工方法の作用・効果について説明する。スライド2が下死点から上昇開始時に、プリント基板Pを押え板78で下型本体93上にホールドした状態のまま、多数の打抜き加工用ピン84をプリント基板Pから抜くようにしたので、第1,第2油圧シリンダ14,18によるホールド力を十分に強化して打抜き加工性能を著しく高めることができ、プリント基板Pを加熱することなく打抜き加工できる。しかも、押え板78及びプリント基板Pを全体的に完全に水平状態にして打抜き加工用ピン84をプリント基板Pから抜くため、打抜き加工用ピン84の折損や曲げ等の損傷を確実に防止できる。
【0038】
プリント基板Pを枠形ダイス77に内嵌した状態でスライド2を上昇させ、スライド2の上死点近傍又は上死点において、上型ユニット70からノックアウトするようにしたので、プリント基板Pを外部へ取り出す為の取り出し装置の構造が複雑化することもないうえ、小さなノックアウト力でノックアウトすることができる。ノックアウト力が小さくなるため、上型ユニット70を本体部材11に固定する為のクランプ装置71の所要台数を格段に少なくできる。
【0039】
第1油圧シリンダ14と第2油圧シリンダ18とに共通の油圧を供給するように構成し、環状油圧シリンダからなる受圧面積の大きな第1油圧シリンダ14の押圧力で打抜き加工用ピン84をプリント基板Pから抜き、受圧面積の小さな第2油圧シリンダ18の押圧力でプリント基板Pを上型ユニット70からノックアウトするように構成したので、駆動ユニット40において、従来装置のようにホールド用油圧とノックアウト用油圧との2種類の油圧を発生させる必要がなく、1種類の油圧を発生すればよいから、駆動ユニット40の構成が簡単化し、小型化でき製作コストを低減できる。
【0040】
別実施形態(図11〜図19参照)
次に、前記実施形態を部分的に変更した別実施形態のプリント基板打抜き加工装置1Aについて説明する。但し、前記実施形態 のものと同一のものに同一符号を付してそれらについての説明は省略する。この実施例においては、主にノックアウト装置10Aの構成が変更されているので、このノックアウト装置10Aについて簡単に説明する。
【0041】
図11〜図13に示すように、ノックアウト装置10Aは、スライド2の下端面に複数のボルト等で固定される矩形厚盤状の本体部材11A、この本体部材11Aの下部の中央部に凹設された下端開放状の矩形状の凹部11aに嵌合して固定された矩形枠状の枠状本体部材32、この枠状本体部材32にに凹設された下端開放状の矩形状の収容穴12A、この収容穴12Aに昇降自在に装着された可動パッド13A、この可動パッド13Aの中央部に上方から当接可能な立向きのピストン部材19Aを備え本体部材11Aと第1環状本体部材29Aとに設けられた第2油圧シリンダ18A、この第2油圧シリンダ18Aの外側を囲繞する環状の第1油圧シリンダ14Aであって可動パッド13Aの上側において
【0042】
体部材11Aと第1環状本体部材29Aと第2環状本体部材31Aとに設けられ環状のピストン部材15Aの下端が可動パッド13Aに上方から当接可能な環状の第1油圧シリンダ14A、可動パッド13Aの4隅に対応する位置に設けられ可動パッド13Aを上方へ弾性付勢する4組の弾性復帰機構25A、第1,第2油圧シリンダ14A,18Aに油圧を供給する前記と同様の駆動ユニット(図示略)等を有する。前記第1油圧シリンダ14Aの受圧面積と押圧力は、第2油圧シリンダ18Aの受圧面積と押圧力よりも夫々大きく設定されている。
【0043】
尚、第1環状部材29Aは、複数のボルト29aで本体部材11Aに固定され、第2環状部材31Aは、複数のボルト31aで本体部材11Aに固定され、枠状本体部材32は、複数のボルト32aで本体部材11Aに固定され、本体部材11A,29A,31A,32が請求項における本体部材に相当する。例えば、第1油圧シリンダ14Aのピストン部材15Aのストロークは5.0 mmであり、第2油圧シリンダ18Aのピストン部材19Aのストロークは7.0 mmである。弾性復帰機構25Aは、前記と同様のものである。
【0044】
上型ユニット70は、前記と同様の構成であるが、円板79Aと第1ロッド80Aの高さ寸法が前記実施例のものと比較して例えば2.0 mm長く変更されている。第1油圧シリンダ14Aのピストン部材15Aの押圧力を可動パッド13Aを介して押え板78に伝達する第1伝達系は、第1ロッド80A、可動板74、第2ロッド81からなり、第2油圧シリンダ18Aのピストン部材19Aの押圧力を可動パッド13Aを介して押え板78に伝達する第2伝達系は、円板79A、可動板74、第2ロッド81からなる。
【0045】
尚、図11において、例えば、ピストン部材15Aの上側の隙間は5.0 mm、ピストン部材15Aの下側の隙間は2.0 mm、ピストン部材19Aの上側の隙間は7.0 mm、可動パッド13Aの上側の隙間は7.0 mm、第1ロッド80の上側の隙間は2.0 mm、可動板74の上側の隙間は7.0 mm、押え板78の上側の隙間は7.0 mmである。
【0046】
この別実施形態のプリント基板打抜き加工装置1Aの作動は、前記実施例の装置とほぼ同様で、図14〜図19に示す作動説明図から明らかであるので、その説明は省略する。尚、図14〜図19は、前記図5〜図10に夫々対応している。また、このプリント基板打抜き加工装置1Aの効果についても前記実施例のものと同様であるのでその説明を省略する。但し、第2油圧シリンダ18Aの構造が一層簡単になる。
【0047】
前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕第1油圧シリンダ14,14Aを可動パッド13,13Aの中央側部分に対応する位置に設け、第2油圧シリンダ18,18Aを第1油圧シリンダ14,14Aの外側を囲繞する環状の油圧シリンダとして構成し、第1油圧シリンダ14,14Aの押圧力を第2油圧シリンダ18,18Aの押圧力よりも大きく設定してもよい。また、この場合第1油圧シリンダ14のピストン部材15を従来装置と同様に可動パッド13と一体的に形成してもよい。
【0048】
2〕打抜き加工用上型ユニット70及び下型ユニット90の構造は、前記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、打抜き加工用ピン84としては、先端側の打抜き加工部のみが細い段付き状のピンを適用することもあるし、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、プリント基板Pのプリント基板本体部の外側の外周側部分を略一定幅の枠状部と、この枠状部の外側の残余部とに分割して打抜き加工する上型ユニット及び下型ユニットとを適用することもあるし、上型ユニットと下型ユニットとに種々の変更を付加して実施することもある。
【0049】
3〕前記実施形態、別実施形態においては、プリント基板を打抜く打抜き加工方法とプリント基板打抜き加工装置を例として説明したが、プリント基板以外の金属製又は非金属製の板状のワークに穿孔加工するとともに外周部を打抜き加工する打抜き加工方法と、打抜き加工装置にも、本発明を同様に適用可能である。
【0050】
【発明の効果】
【0051】
【0052】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、プレス機械のスライドに装着されるノックアウト装置と、打抜き加工用上型ユニットと、打抜き加工用下型ユニットとを備えている。ノックアウト装置において、本体部材はスライドの下端に固定され、この本体部材の下部には下端開放状に収容穴が凹設され、可動パッドは収容穴に昇降自在に装着され、可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第1油圧シリンダのピストン部材が可動パッドに固着され、本体部材に設けられた立向きの第2油圧シリンダのピストン部材は、可動パッドを摺動自在に挿通しており、第2油圧シリンダのピストンストロークは、第1油圧シリンダのピストンストロークよりも大きく設定されている。
【0053】
それ故、第1油圧シリンダのピストン部材から可動パッドを介して上型ユニットの押え板に押圧力を伝達し、第2油圧シリンダのピストン部材から可動パッドを介さずに押え板に押圧力を伝達し、第1,第2油圧シリンダで強力なホールド力を発生させて打抜き加工性能を高めることができる。しかも、上型ユニットの構成如何により、スライドの下死点からの上昇開始時に第1油圧シリンダにより打抜き加工用ピンをプリント基板から抜いて、上型ユニットにプリント基板を保持した状態で上昇させ、上死点近傍又は上死点において、ストロークの大きい方の第2油圧シリンダによりプリント基板を上型ユニットからノックアウトすることが可能になる。
【0054】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、第2油圧シリンダのピストン部材から可動板を介して押え板に押圧力を伝達する点において、請求項2と異なるのみであり、基本的に請求項と同様の作用・効果が得られる。
【0055】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、請求項と同様の作用・効果を奏するが、上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えているため、第1油圧シリンダによる可動パッドと第1伝達系を介しての押圧力と、第2油圧シリンダによる可動パッドを介さずに第2伝達系を介しての押圧力とで、押え板に対する強力なホールド力を発生できる。
【0056】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、請求項と同様の作用・効果を奏するが、第2伝達系が第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する点において請求項と異なるのみであり、基本的に請求項と同様の作用・効果が得られる。
【0057】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、請求項又は請求項と同様の作用・効果を奏するが、上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有するため、打抜き加工用ピンによる打抜き加工と並行的にプリント基板本体部を打抜いて枠形ダイス内に保持できる。
【0058】
ここで、枠形ダイスの深さを押え板の移動ストローク以上に構成しておけば、スライドの下死点おいて第2油圧シリンダの油圧をロックし、スライドの下死点からの上昇開始時に、第1油圧シリンダにより押圧される押え板でプリント基板本体部を下型ユニット上に押えた状態で打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、プリント基板本体部を枠形ダイス内に保持したままスライドを上昇させ、上死点近傍又は上死点において第2油圧シリンダへ油圧を再供給して押え板を下動させることで、上型ユニットからプリント基板本体部をノックアウトすることができる。
この場合、押え板でプリント基板本体部を下型ユニット上に押えた状態で打抜き加工用ピンをプリント基板から抜くため、打抜き加工用ピンの折損や曲げ等の損傷を防止できるし、上死点近傍や上死点においてプリント基板本体部をノックアウトするため、プリント基板本体部を外部へ取り出し易くなる。
【0059】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、請求項と同様の作用・効果を奏するが、スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でプリント基板を押えたまま第1油圧シリンダにより第1伝達系と押え板を介して打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、また、スライドの上死点への到達直前又は到達時に、第2油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするため、請求項の作用・効果の欄で説明したように、強力なホールド力で押えつつ打抜き加工でき、打抜き加工用ピンノ損傷を防止でき、プリント基板本体部を外部へ取り出し易くなる。
【0060】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、請求項と同様の作用・効果を奏するが、第2油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、第1油圧シリンダが第2油圧シリンダの外側を囲繞する環状油圧シリンダとして構成され、第1油圧シリンダの押圧力は、第2油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定されているため、第1油圧シリンダによる強力な押圧力でもって、打抜き加工用ピンをプリント基板本体部から抜くことができ、また、上死点近傍又は上死点におけるノックアウトは、第2油圧シリンダの比較的小さな押圧力で行うことができる。そして、この場合、上型ユニットをノックアウト装置に固定する為のクランプ装置の所要台数を格段に少なくすることができる。
【0061】
請求項のプリント基板打抜き加工装置においては、請求項と同様の作用・効果を奏するが、ノックアウト装置の油圧発生手段から、第1、第2油圧シリンダへ油圧へ油圧が供給されるが、この油圧発生手段は、その吐出側にチェック弁と、このチェック弁を開弁操作するアクチュエータとを有し、第1油圧シリンダの作動油室へは、油路を介してチェック弁よりも上流側の吐出ポートから油圧が供給され、第2油圧シリンダの作動油室へは、油路を介してチェック弁よりも下流側の吐出ポートから油圧が供給される。
【0062】
尚、チェック弁は、スライドの下降時下死点直前まで開弁され、その後開弁が中断されてスライドが上死点近傍又は上死点に達した時点で再度開弁される。押圧力の大きな第1油圧シリンダで打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、押圧力の小さな第2油圧シリンダでプリント基板を上型ユニットからノックアウトするため、油圧発生手段は、ホールド用油圧とノックアウト用油圧の2種類の油圧を発生する必要がなく、1種類の油圧を発生させればよくなる。その結果、油圧発生手段の構成が簡単化し小型化し製作コストが安価になる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るプリント基板打抜き加工装置の縦断面図である。
【図2】図1の加工装置のノックアウト装置の底面図である。
【図3】ノックアウト装置の縦断面図である。
【図4】ノックアウト装置の駆動ユニットの構成図である。
【図5】打抜き加工装置の加工開始直前状態における要部縦断面図である。
【図6】打抜き加工装置のホールド開始状態における要部縦断面図である。
【図7】打抜き加工装置の打抜き加工完了状態における要部縦断面図である。
【図8】打抜き加工装置のピン引抜き完了状態における要部縦断面図である。
【図9】打抜き加工装置のスライド上昇状態における要部縦断面図である。
【図10】打抜き加工装置のプリント基板ノックアウト状態における要部縦断面図である。
【図11】本発明の別実施例に係るプリント基板打抜き加工装置の縦断面図である。
【図12】図11の加工装置のノックアウト装置の底面図である。
【図13】図11の加工装置のノックアウト装置の縦断面図である。
【図14】打抜き加工装置の加工開始直前状態における要部縦断面図である。
【図15】打抜き加工装置のホールド開始状態における要部縦断面図である。
【図16】打抜き加工装置の打抜き加工完了状態における要部縦断面図である。
【図17】打抜き加工装置のピン引抜き完了状態における要部縦断面図である。
【図18】打抜き加工装置のスライド上昇状態における要部縦断面図である。
【図19】打抜き加工装置のプリント基板ノックアウト状態における要部縦断面図である。
【符号の説明】
1,1A プリント基板打抜き加工装置
2 スライド
3 基台
10,10A ノックアウト装置
11,11A 本体部材
12,12a 収容穴
13,13A 可動パッド
14,14A 第1油圧シリンダ
15,15A ピストン部材
18,18A 第2油圧シリンダ
19,19A ピストン部材
29,29A 第1環状本体部材
31,31A 第2環状本体部材
32 枠状本体部材
40 駆動ユニット(油圧発生手段)
49 チェック弁
50 開弁用エアシリンダ
51 第1油圧シリンダ用の吐出ポート
52 第2油圧シリンダ用の吐出ポート
70 打抜き加工用上型ユニット
74 可動板
77 枠形ダイス
78 押え板
79,79A 円形板
80,80A 第1ロッド
81 第2ロッド
82 第3ロッド
84 打抜き加工用ピン
90 打抜き加工用下型ユニット
93 下型本体

Claims (8)

  1. プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、
    前記ノックアウト装置は、
    前記スライドの下端に固定される本体部材と、
    前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、
    前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部材が可動パッドに固着された第1油圧シリンダと、 前記可動パッドを摺動自在に挿通した立向きのピストン部材を備え、本体部材に設けられた立向きの第2油圧シリンダであって、第1油圧シリンダのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの第2油圧シリンダと、
    を備えたことを特徴とするプリント基板打抜き加工装置。
  2. プレス機械のスライドの下端に装着されるノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置において、
    前記ノックアウト装置は、
    前記スライドの下端に固定される本体部材と、
    前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッドと、
    前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部材で可動パッドを駆動可能な第1油圧シリンダと、 前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向きの第2油圧シリンダであって、そのピストン部材で可動板を駆動可能で且つ第1油圧シリンダのピストンストロークよりも大きなピストンストロークの第2油圧シリンダと、
    を備えたことを特徴とするプリント基板打抜き加工装置。
  3. 前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えたことを特徴とする請求項に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  4. 前記上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第2伝達系とを備えたことを特徴とする請求項に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  5. 前記上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、
    前記下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有することを特徴とする請求項又は請求項に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  6. 前記スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でプリント基板を押えたまま第1油圧シリンダにより第1伝達系と押え板を介して打抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、また、スライドの上死点への到達直前又は到達時に、第2油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするように構成したことを特徴とする請求項に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  7. 前記第2油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、第1油圧シリンダが第2油圧シリンダの外側を囲繞する環状油圧シリンダとして構成され、第1油圧シリンダの押圧力は、第2油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項に記載のプリント基板打抜き加工装置。
  8. 前記ノックアウト装置は、第1、第2油圧シリンダへ油圧を供給する油圧発生手段であって、その吐出側にチェック弁と、このチェック弁を開弁操作するアクチュエータとを含む油圧発生手段とを備え、
    前記第1油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段のチェック弁よりも上流側の吐出ポートに接続する油路と、第2油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段のチェック弁よりも下流側の吐出ポートに接続する油路とが設けられたことを特徴とする請求項に記載のプリント基板打抜き加工装置。
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