JP3943656B2 - スクリュープレス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリュープレス装置に係り、特にラムの速度からその加速度を演算して該加速度の大きさに応じて加速度が大きいときは駆動装置とフライホィールとの動力伝達を断接するクラッチ装置の切断時期を早め、加速度が小さいときはクラッチ装置の切断時期を遅くして該フライホィールの回転加速度のばらつきにより生じるクラッチ装置切断後のフライホィールの運動エネルギのばらつきをなくし、クラッチ切断時のフライホィールが常に一定の運動エネルギとなるように制御して安定したプレス加工を行うことができるようにしたスクリュープレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリュープレス装置は、回転しているフライホィールの持つエネルギをねじ機構によって直線運動に変換し、上型及び下型とで素材を押圧してプレス加工するプレス装置であり、ストロークを長く取れること、経済的に少量生産できることなど、他のプレス装置にない多くの特長を持ち、ボルト頭部の成形、コイニングなどの作業に多用されている。
【0003】
成形のためのエネルギは、クラッチ装置によって回転する摩擦盤とフライホィールとの接続を断接して付与するようになっており、加工に必要なエネルギ(フライホィールの慣性モーメントに比例し、その回転速度の二乗に比例する)がフライホィールに与えられるとクラッチ装置を切ることによって予め決められた大きさの運動エネルギをフライホィールに付与するようになっている。
【0004】
図6において、クラッチ装置により摩擦盤とフライホィールとが接続されると、フライホィールは時間と共に加速されて次第に回転速度が速くなり、このときのラムのストロークSとフライホィールに付与される運動のエネルギEとは、相関関係にあり、クラッチ装置の切断後のフライホィールの持つ運動のエネルギEは一定となる。
【0005】
スクリュープレス装置では、クラッチ装置が切られるまでにフライホィールに与えられた運動のエネルギ(回転エネルギ)Eを、クラッチ装置が切られた後に1回の加工ごとにすべて使用して成形が行われ、成形に要する以上の余分の運動のエネルギは、スクリュープレスのフレームの弾性で吸収することとなるので、成形に必要な適正な大きさの運動のエネルギをフライホィールに付与する必要があり、クラッチの切断タイミングの制御が重要となる。
【0006】
フライホィールに与えられた運動のエネルギは、フライホィールの回転速度の二乗に比例して計算によって求めることができ、従来のスクリュープレスは、ラムにラック、ピニオン機構を配設し、ピニオンに装着したエンコーダによってラムの下降速度求め、該速度が所定の速度に達したとき、クラッチ装置のオフ信号を送出して、フライホィールに付与する運動のエネルギを制御するようになっていた。
【0007】
しかし、上記したスクリュープレス装置を用いて連続して製品を成形すると、時間経過と共にフライホィールに付与される運動のエネルギが変動する傾向があり、これが原因して製品のばらつきが生じるという欠点があった。
【0008】
本願発明者は、製品のばらつきをなくし、安定したプレス加工を可能とすべく、フライホィールに付与される運動のエネルギの経時変化の原因を調査し、ついに真の原因を究明することができた。
【0009】
即ち、図7において、スクリュープレスを長時間連続して操作すると、フライホィールと摩擦盤との温度が上昇して摩擦力が変化し、フライホィールの加速度が次第に変動し、運転初期には直線aで示される加速度で加速されていたフライホィールが、時間が経つにつれて摩擦力の変動によって直線bで示されるように、小さな加速度で加速されるように変化することが分かった。
【0010】
一方、ラムの速度が所定の速度に達したときにクラッチオフ信号が出力されるが、該クラッチオフ信号から実際にクラッチ装置が切断されるまでには、タイムラグΔtがあり、付与された運動のエネルギEがE1 に達したときにエンコーダからクラッチオフ信号を送出しても、実際にクラッチが切断されて摩擦盤からフライホィールへの運動のエネルギの付与が終了するのは、Δt時間後であり、大きな加速度で加速されている直線aでは、運動のエネルギE3 が付与され、小さな加速度で加速されている直線bでは、運動のエネルギE2 までしか付与されないこととなる。
【0011】
図8及び図9において、フライホィールの加速度が変化するにもかかわらずラムの速度が一定速度に達したとき、クラッチオフ信号が送出される従来のスクリュープレス装置では、直線aで示す大きな加速度で加速されて、大きな運動のエネルギE3 が付与されたフライホィールによる加工では、製品1の頭部1aの外径D1 は大きく、また高さH1 は小さく加工され、直線cで示す小さな加速度で加速されて小さな運動のエネルギE1 しか付与されなかったフライホィールによる加工では、製品1の頭部1aの外径D3 は小さく高さH3 は十分にプレスされず厚いままとなる。
【0012】
また、直線bで示す中間的な加速度で加速さる中間的な運動のエネルギE2 が付与されたフライホィールによる加工では、頭部1aの外径D2 及び高さH2 は中間の寸法となり、製品形状のばらつきを生じさせることになる。
【0013】
上記したように、従来スクリュープレス装置では、フライホィールに付与される運動のエネルギの大きさが、摩擦盤とフライホィールの温度上昇に伴う摩擦力の変化によって時間と共に変化し、それが原因となって製品形状がばらついてしまうという欠点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、ラムの加速度を検出し、該加速度の大きさに応じてクラッチオフ信号の送出タイミングを制御することにより、加速度が大きいときには早いタイミングでクラッチオフ信号を送出し、加速度が小さいときには遅いタイミングでクラッチオフ信号を送出することができるようにすることであり、またこれによってクラッチオフ信号送出から実際にクラッチが切断するまでのタイムラグの影響をなくし、常に一定の運動のエネルギを安定してフライホィールに付与できるようにすることである。
【0015】
また他の目的は、ラムに配設されたラック、ピニオン機構にエンコーダを装着して該エンコーダにより得られる速度データから演算によりラムの加速度を求め、該加速度の大きさに応じてクラッチの切断時期を制御することにより、クラッチオフ信号送出から実際にクラッチが切断されるまでのタイムラグの影響を補正して常に一定の大きさの運動のエネルギがフライホィールに付与されるようにすることであり、またこれによってスクリュープレス装置を連続して使用したときに生じる摩擦力の変化による付与運動のエネルギのばらつきを防止し、常に一定の運動のエネルギでプレス加工することができるようにして製品の品質を一定レベルに安定して維持できるようにすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
要するに本発明(請求項1)は、クラッチ装置によって断接されて駆動装置から動力が伝達されて回転するフライホィールと該フライホィールの回転運動をねじ機構により直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は離脱する方向に移動させてプレス加工するスクリュープレス装置において、直線運動するラムの移動速度を検出する速度センサと、該速度センサからの検出信号を受信して前記ラムの加速度を演算し該加速度の大きさに応じて加速度が大きいときは前記フライホィールに接続されている前記クラッチ装置の切断時期を早め、前記加速度が小さいときは前記フライホィールに接続されている前記クラッチ装置の切断時期を遅くして前記クラッチ装置と前記駆動装置との接続が切断された後の前記フライホィールの持つ運動エネルギが常に一定となるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明(請求項2)は、クラッチ装置によって断接されて駆動装置から動力が伝達されて回転するフライホィールと該フライホィールの回転運動をねじ機構により直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は離脱する方向に移動させてプレス加工するスクリュープレス装置において、ラムに固定されたラックに噛合して回転するピニオンに装着され前記ラムの移動に応じて検出信号を送出するエンコーダと、該エンコーダからの検出信号を受信して前記ラムの加速度を演算し該加速度の大きさに応じて前記クラッチ装置の切断時期を制御して該クラッチ装置の切断信号が送出されてから実際に切断されるまでのタイムラグを補正して前記クラッチ装置と前記駆動装置との接続が切断された後の前記フライホィールの持つ運動エネルギが常に一定となるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。図1から図3において、本発明に係るスクリュープレス装置10は、速度センサの一例たるエンコーダ11と、制御装置12とを備えている。
【0019】
まず、スクリュープレス装置10の基本構成を説明すると、図1及び図2において、門型のフレーム13にはフレームベッド14及び摺動部15が固定され、ラム16は摺動部15によって上下方向に摺動自在に支持されており、ラム16には上型46が、フレームベッド14には下型49が夫々固定されている。
【0020】
ラム16の中央には、雌ねじ(図示せず)が形成されたガイドスクリュー21が配設され、該ガイドスクリュー21に螺合する雄ねじであるリードスクリュー22は、フレーム13の上部フレーム13aに配設されたブッシュ23及びラム16内に配設されたブッシュ(図示せず)に回動自在に嵌合している。
【0021】
上部フレーム13aから上方に突出したリードスクリュー22の上端には、フライホィール24が固定され、該フライホィール24を回転させることによりリードスクリュー22を回転させて螺合するガイドスクリュー21をラム16と共に上下方向に移動させることができるように構成されている。
【0022】
フライホィール24の上方には軸方向に移動可能とされた駆動軸26が水平に配設されており、摩擦盤29,30が該駆動軸26に固定されてフライホィール24の両側部に対向するように配設されると共にベルト31が駆動装置の一例たるモータ32のプーリ33に巻き掛けられ、該モータ32で駆動されて回転するようになっている。なお、摩擦盤29,30が駆動軸26に固定されず、スラスト方向に移動する型式のものもある。
【0023】
また駆動軸26の両端にはクラッチ装置34の一例たる上昇シリンダ35及び下降シリンダ36が配設され、該上昇シリンダ35又は下降シリンダ36に圧縮空気を供給して駆動軸26を摩擦盤29,30と共に左右方向に移動させ、フライホィール24と摩擦盤29又は30とを接触させて摩擦盤29又は30の摩擦力によりこれらの回転をフライホィール24に伝達するようになっている。
【0024】
フライホィール24には、該フライホィール24を皿ばね、コイルばね等のばねの弾発力によりブレーキパッド40で挟持してフライホィール24の回転に制動力を付与し、またエアシリンダ39を作動させることにより該制動力を解除するブレーキ装置41が配設されている。
【0025】
ラム16の側面にはバランスシリンダ42,43のピストンロッド44,45が固定され、該バランスシリンダ42,43に圧縮空気を供給してラム16及び上型46の重量と釣り合わせるように構成されている。
【0026】
そして、ラム16及びフレームベッド14に上型46、下型49を夫々取り付け、フライホィール24の回転をガイドスクリュー21及びリードスクリュー22で直線運動に変換してラム16を上下動させ、上型46と下型49とで素材をプレスして所望の形状に加工するように構成されている。
【0027】
次に、スクリュープレス装置10の制御系について説明すると、図3及び図5において、ラム16にはピニオン50と噛合するラック51が装着され、該ピニオン50には速度センサの一例たるエンコーダ11が取り付けられてラム16の上下動に伴うピニオン50の回転速度をエンコーダ11で検出して信号線52を介してラム16の速度データを制御装置12のI/Oポート68を介して制御装置12の中央演算処理装置64に伝達するようになっている。
【0028】
上昇シリンダ35及び下降シリンダ36には、信号線55,56によってA/D変換器69を介して制御装置12と電気的に接続された上昇圧力センサ53、下降圧力センサ54が装着され、上昇シリンダ35及び下降シリンダ36内の空気圧を検出して制御装置12に伝達するように構成されている。
【0029】
バランスシリンダ42には、信号線59によって制御装置12と接続されバランスシリンダ42内の空気圧を検出して制御装置12に伝達するバランスシリンダ圧力センサ60が配設され、またフレーム13に取り付けられた2つの荷重センサ61は、信号線63によって荷重計62及び制御装置12と接続されており、プレス加工時にラム16に作用する力を検出するように構成されている。また制御装置12は、その出力が信号線57,58により下降シリンダ35,上昇シリンダ36に夫々伝達されるようにこれら2つのシリンダに接続されている。
【0030】
制御装置12は、図5において、中央演算処理装置64,ROM65,RAM66及びI/Oポート68とから構成されたいわゆるマイクロコンピュータであり、エンコーダ11からの速度データはI/Oポート68に直接入力され、下降圧力センサ54及び荷重センサ61によって検出された空気圧変動データ、上昇圧力センサ53からの検出信号及びスピード設定器71からの各信号をA/D変換装置69でデジタル信号に変換し、I/Oポート68を介して中央演算処理装置64に入力し、該中央演算処理装置64で演算処理して得られたラム16の加速度により定まるクラッチの切断時期等の信号を上昇シリンダ35及び下降シリンダ36に出力して該上昇シリンダ35及び下降シリンダ36の作動を制御するように構成されている。
【0031】
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2から図4において、電源スイッチ(図示せず)を投入すると、モータ32が回転し、プーリ33及びベルト31を介して摩擦盤30に伝達されて摩擦盤29,30及び駆動軸26は一定速度で矢印A方向に回転する。
【0032】
このとき、駆動軸26は中立位置にあり、摩擦盤29,30とフライホィール24とは離間しているので、フライホィール24は停止し、ラム16は上昇位置にある。
【0033】
ここで、下型49内に加工すべき素材を載せてセットし、始動スイッチ(図示せず)を操作すると、下降シリンダ36に圧縮空気が供給されて駆動軸26は矢印C方向に移動して摩擦盤30とフライホィール24とが接触し、摩擦力によって摩擦盤29の回転がフライホィール24に伝達されて該フライホィール24は矢印E方向に増速しながら回転する。
【0034】
フライホィール24に固定されたリードスクリュー22が矢印E方向に回転すると、該リードスクリュー22が螺合するガイドスクリュー21が固定されたラム16は、矢印H方向に下降を開始する。
【0035】
ラム16の下降により、ラック51に噛合するピニオン50はエンコーダ11と共に、ラム16の下降速度に比例した速度で回転し、エンコーダ11からはラムの速度データが信号線52を介して制御装置12に伝達される。
【0036】
図4において、フライホィール24は滑りを伴う摩擦力によって回転が伝達されるので、時間と共に次第に回転速度が速くなる。即ち、時間t又はラム16のストロークSに対応してフライホィール24に付与される運動のエネルギEも増加し、所定の回転速度に達すると、換言すれば所定量の運動のエネルギがフライホィール24に付与されると、制御装置12からクラッチオフ信号が送出されて下降シリンダ36への圧縮空気の供給が遮断され、駆動軸26は矢印B方向に移動して摩擦盤29とフライホィール24とが離間して動力の伝達が遮断される。
【0037】
フライホィール24は、クラッチ装置34によって動力の伝達が遮断された後も慣性力によって回転し続けるので、ラム16も下降し続け、やがて上型46が下型49の位置まで到達して該上型46と下型49とで素材を押圧して所望の形状にプレス加工する。該加工によってフライホィール24の持つ運動のエネルギがすべて消費されてフライホィール24の回転が停止する。
【0038】
ここで、制御装置12からクラッチオフ信号が送出されてから実際に下降シリンダ36への圧縮空気の供給が遮断され、駆動軸26が矢印B方向に移動して摩擦盤29とフライホィール24とが離間するまでの間には、一定のタイムラグΔtがあり、クラッチオフ信号が送出されたときにフライホィール24の持っている運動のエネルギよりも多くの運動のエネルギがフライホィール24に付与されることとなり、クラッチオフ信号送出後フライホィール24に付与される運動のエネルギは、フライホィール24の回転加速度に比例して増大した分である。
【0039】
制御装置12は、例えばフライホィール24の加速度に比例したタイミングでクラッチオフ信号を送出するためのテーブル(数値表)を記憶しており、エンコーダ11が検出するラムの速度データから演算によって求められた加速度により、該テーブルからクラッチオフ信号送出タイミングを読み出し、該タイミングでクラッチオフ信号を送出する。
【0040】
具体的には、図4において、フライホィール24が大きな加速度で加速されている直線dでは、小さな運動のエネルギE4 がフライホィール24に付与された段階でクラッチオフ信号を送出し、また小さな加速度で加速されている直線eでは、より大きな運動のエネルギE5 がフライホィール24に付与された段階でクラッチオフ信号を送出する。
【0041】
クラッチオフ信号送出から摩擦盤29とフライホィール24とが離間するまでのタイムラグΔtは一定時間であり、加速度が大きい場合には、クラッチオフ信号送出後、より大きな運動のエネルギが付与され、加速度が小さい場合には小さな運動のエネルギが付与され、結果としていずれの場合にも一定の運動のエネルギE6 が安定してフライホィール24に付与される。
【0042】
従ってプレス成形の加工力は、摩擦盤29又は30とフライホィール24との摩擦力の大小にかかわらず、常に一定の加工力で加工することができ、製品形状や仕上がり寸法のばらつきを防止することができる。
【0043】
フライホィール24の回転が停止し、即ちラム16が下降位置で停止してプレス加工が終了すると、制御装置12から上昇シリンダ35への圧縮空気の供給が指令され、駆動軸26を矢印B方向に移動させて摩擦盤29とフライホィール24とを接触させて該フライホィール24を矢印D方向に回転させると、リードスクリュー22は矢印F方向に回転し、これによりラム16は矢印G方向に上昇して元の位置に復帰し、次のプレス加工に備える。
【0044】
なお、上記実施例においては、クラッチオフ信号送出は制御装置に記憶されたテーブルから読み出したタイミングで送出するものとして説明したが、クラッチオフ信号送出はテーブルを使用したもの限定されるものではなく、その都度加速度から演算によって求めるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、上記のようにラムの加速度を検出し、該加速度の大きさに応じてクラッチオフ信号の送出タイミングを制御することにより、加速度が大きいときには早いタイミングでクラッチオフ信号を送出し、加速度が小さいときには遅いタイミングでクラッチオフ信号を送出することができ、またこの結果クラッチオフ信号送出から実際にクラッチが切断されるまでのタイムラグの影響をなくすことができ、常に一定の運動のエネルギを安定してフライホィールに付与できるという効果がある。
【0046】
またラムに配設されたラック、ピニオン機構にエンコーダを装着して該エンコーダにより得られる速度データから演算によりラムの加速度を求め、該加速度の大きさに応じてクラッチの切断時期を制御するようにしたので、クラッチオフ信号送出から実際にクラッチが切断されるまでのタイムラグの影響を補正して常に一定の大きさの運動のエネルギがフライホィールに付与されるようにすることがてでき、またこの結果スクリュープレス装置を連続して使用したときに生じる摩擦力の変化による運動のエネルギのばらつきを防止し得、常に一定の運動のエネルギでプレス加工することができるため、製品の品質を一定レベルに安定して維持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図5は本発明の実施例に係り、図1はスクリュープレス装置の正面図である。
【図2】スクリュープレス装置の要部拡大斜視図である。
【図3】スクリュープレス装置の制御系を示すブロック図である。
【図4】フライホィールに付与される加速度によってクラッチオフ信号送出時期を変化させ、タイムラグの影響を補正して常に一定のエネルギを付与することを示す線図である。
【図5】スクリュープレス装置の制御装置のブロック図である。
【図6】図6から図9は従来に係り、図6はラムのストロークと付与されるエネルギとの関係を示す線図である。
【図7】ラム速度が一定速度に達したとき、クラッチオフ信号を送出した場合、実際に付与される運動のエネルギが加速度によって異なる原理を示す線図である。
【図8】加速度の大きさに比例して付与される運動のエネルギが変化する状態を示す線図である。
【図9】異なる大きさの運動のエネルギが付与されたスクリュープレス装置によってプレス加工した製品形状及び寸法のばらつきを示す正面図である。
【符号の説明】
10 スクリュープレス装置
11 速度センサの一例たるエンコーダ
12 制御装置
16 ラム
24 フライホィール
32 駆動装置の一例たるモータ
34 クラッチ装置
46 上型
49 下型
50 ピニオン
51 ラック
Δt タイムラグ

Claims (2)

  1. クラッチ装置によって断接されて駆動装置から動力が伝達されて回転するフライホィールと該フライホィールの回転運動をねじ機構により直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は離脱する方向に移動させてプレス加工するスクリュープレス装置において、直線運動するラムの移動速度を検出する速度センサと、該速度センサからの検出信号を受信して前記ラムの加速度を演算し該加速度の大きさに応じて加速度が大きいときは前記フライホィールに接続されている前記クラッチ装置の切断時期を早め、前記加速度が小さいときは前記フライホィールに接続されている前記クラッチ装置の切断時期を遅くして前記クラッチ装置と前記駆動装置との接続が切断された後の前記フライホィールの持つ運動エネルギが常に一定となるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とするスクリュープレス装置。
  2. クラッチ装置によって断接されて駆動装置から動力が伝達されて回転するフライホィールと該フライホィールの回転運動をねじ機構により直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は離脱する方向に移動させてプレス加工するスクリュープレス装置において、ラムに固定されたラックに噛合して回転するピニオンに装着され前記ラムの移動に応じて検出信号を送出するエンコーダと、該エンコーダからの検出信号を受信して前記ラムの加速度を演算し該加速度の大きさに応じて前記クラッチ装置の切断時期を制御して該クラッチ装置の切断信号が送出されてから実際に切断されるまでのタイムラグを補正して前記クラッチ装置と前記駆動装置との接続が切断された後の前記フライホィールの持つ運動エネルギが常に一定となるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とするスクリュープレス装置。
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