JP3940183B2 - 紫外線硬化型粘着シ―トの切断方法 - Google Patents

紫外線硬化型粘着シ―トの切断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線硬化型粘着シ―ト切断方法、とくに長尺の上記シ―ト長手方向に切断して幅狭化する方法に関するものである。
なお、上記の「紫外線硬化型粘着シート」には、幅広の粘着シートのほか、幅狭の粘着テープも含まれ、以下、「紫外線硬化型粘着シート類」と称することもある。
【0002】
【従来の技術】
長尺の紫外線硬化型粘着シ―ト類を長手方向に切断して幅狭化するには、ロ―ル上に巻き取られている長尺物を巻き戻しながら、進行方向に連続して長手方向に切断し(通常は所定の幅が得られるように多条に切断し)、これを必要な長さに巻き取るようにしているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、紫外線硬化型粘着剤は、一般に、低分子材料を含有するため、凝集性に劣り、粘着シ―ト類を所定幅に切断する際に、粘着剤の脱落,飛散が発生し、これが切断刃に付着して切断幅の精度が低下する問題があつた。
【0004】
本発明は、上記従来の事情に照らし、紫外線硬化型粘着シ―ト類を切断するにあたり、粘着剤の脱落,飛散を防止して、これに起因した切断精度の低下を防ぐことを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するため、鋭意検討した結果、紫外線硬化型粘着シ―ト類における切断予定部位をあらかじめ紫外線硬化しておくと、切断時の粘着剤の脱落,飛散が防がれ、これに起因した切断精度の低下がみられず、良好な切断精度が得られることを知り、本発明を完成するに至つた。
【0006】
すなわち、本発明は、紫外線硬化型粘着シ―トの切断刃による切断に際し、上記のシ―トの切断予定部位をあらかじめ紫外線硬化しておくことにより、切断時の粘着剤の脱落,飛散を防いで、切断刃への粘着剤の付着を防止することを特徴とする紫外線硬化型粘着シ―ト切断方法に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参考にして説明する。
図1,2は本発明の紫外線硬化型粘着シ―ト類の切断方法の一例を示したもので、図1は概略側面図、図2は概略平面図である。
【0008】
両図において、1は紫外線発生装置、2は集光フアイバないし集光レンズ、3は紫外線、4は紫外線硬化型粘着シ―ト類、5は巻き出しロ―ル、6は巻き取りロ―ル、7は切断装置、8は切断予定部位、9は切断部位である。
【0009】
巻き出しロ―ル5に巻き取られている長尺の紫外線硬化型粘着シ―ト類4は、これを巻き戻しながら、巻き取りロ―ル6に向けて所定の速度で進行させ、この進行の間に切断予定部位8に紫外線発生装置1より集光フアイバないし集光レンズ2を介して紫外線3を照射して硬化させ、この硬化後、進行方向に連続して切断装置7により長手方向に切断する。切断部位9により幅狭となつた二つのシ―ト類4A,4Bは、それぞれ巻き取りロ―ル6に巻き取られる。
【0010】
この方法において、紫外線3の照射は、図2に示すように、切断予定部位8だけでなく、紫外線硬化型粘着シ―ト類4の幅方向両端部10,11にも、行うようにするのが望ましい。この場合、幅狭となつた二つのシ―ト類4A,4Bは、切断部位9と幅方向両端部10,11への紫外線照射により、ともに、その両端部が紫外線硬化された状態となり、これが、巻き取り圧によつて巻回体側面に粘着剤がはみ出すのを防止する働きをする。従来では、上記はみ出しが生じてこれに異物が付着し、シ―ト類の外観を損ねる問題があつたが、この問題が上記のような紫外線の照射によりうまく回避される。
【0011】
図3〜5は紫外線の照射方法の別の例を示したもので、図3は概略側面図、図4は概略正面図、図5は概略平面図である。これらの図において、12は紫外線遮蔽材で、他の符号は前記図1,2のものと同じである。
【0012】
この例では、紫外線発生装置1からの紫外線3を、集光フアイバないし集光レンズによらないで、紫外線遮蔽材12をシ―ト類4上の所定部位に配置することにより、この遮蔽材12の隙間から、切断予定部位8および幅方向両端部10,11に照射するようにしたものである。このように紫外線を照射したのちは、前記と同様に切断されて、巻き取りロ―ル6に巻き取られる。
【0013】
なお、以上の方法において、紫外線発生装置1としては、波長が400nm以下の紫外線を発生しうる、低圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、重水素ランプ、メタルハライドランプ、クセノンランプ、エキシマレ―ザなどがある。照射の方法は所定部位のみに照射できれば任意でよいが、粘着剤全体が反応するのを防止するため、照射角度は被照射物に対し90度とするのがよい。照射範囲は、被照射物である粘着シ―ト類の特性が失われない限り、適宜選択できる。紫外線の積算光量は、50〜5,000mj/cm2 とするのが望ましい。過少では紫外線硬化反応が進行せず、過多では粘着剤全体に硬化反応が進行してその特性が失われるおそれがあり、好ましくない。
【0014】
切断装置7は、紫外線硬化型粘着粘着シ―ト類の切断という目的を達成できるものであれば、とくに限定されない。一般には、シヨア、レザ―、スコア―などの切断刃を有する装置が用いられる。なお、上記の例では、長尺の粘着シ―ト類を1条に切断しているが、所望幅が得られるように数条に切断してもよく、これに応じて切断装置7が複数個配設されることは言うまでもない。
【0015】
本発明に適用される紫外線硬化型粘着シ―ト類4は、適宜の支持フイルム上に紫外線硬化型粘着剤を設けてなる粘着シ―トもしくは粘着テ―プであり、通常は粘着剤表面を保護する目的でセパレ―タフイルムが貼り合わされている。粘着剤としては、紫外線硬化という特性を満たす限り、その材質などはとくに限定されない。一般には、粘着性ポリマ―に対して分子内に不飽和二重結合を1個以上有する不揮発性化合物を含ませたものが好ましく用いられる。なお、粘着剤を速やかに紫外線硬化させるために、支持フイルムの紫外線透過率は50%以上、好ましくは75%以上であるのがよい。
【0016】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例を記載して、より具体的に説明する。なお、実施例で用いた紫外線硬化型粘着シ―トは下記の方法で製造したものである。
【0017】
<紫外線硬化型粘着シ―トの製造>
アクリル系ポリマ―100重量部に、硬化性化合物としてポリエチレングリコ―ルジアクリレ―ト50重量部、ジフエニルメタンジイソシアネ―ト3重量部、重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン3重量部を、均一に混合して、紫外線硬化型粘着剤溶液を得た。つぎに、この紫外線硬化型粘着剤溶液を、厚さが50μmのポリエステルフイルム上に乾燥後の厚さが40μm、幅300mmとなるように塗布し、長尺の紫外線硬化型粘着シ―トを製造した。これを巻き出しロ―ルに巻き取つた。
【0018】
実施例1
巻き出しロ―ルに巻き取つた幅300mmの紫外線硬化型粘着シ―トを使用し、図1,2に示す方法にしたがつて、粘着シ―トの幅方向中央部(幅方向端部より150mmの部位)とシ―ト両端部を紫外線照射して硬化させたのち、長手方向に連続的に切断して、長さ100m、幅150mmの二つの粘着シ―トを作製し、それぞれ、巻き取りロ―ルに巻き取つた。
【0019】
なお、切断装置は、シヨア刃を有するものを用い、これを粘着シ―トの幅方向中央部(幅方向端部より150mmの部位)を切断できるように配設した。また、紫外線照射装置は、シ―ト進行方向における切断装置の後方側に配設し、粘着シ―トの幅方向中央部とシ―ト両端部に、照射範囲が10mm径の円になるように、積算光量100mj/cm2 の紫外線を照射した。
【0020】
巻き取りロ―ルに巻き取つた幅150mmの二つの粘着シ―トの一方を巻き戻しながら、50cm間隔で切断幅を測定して、切断精度を算出した。また、切断刃および一方の粘着シ―トの切断面に付着した粘着剤をそれぞれ収集し、その合計の重量を測定した。これらの結果は、表1に示されるとおりであつた。
【0021】
比較例1
紫外線照射装置を省き、紫外線硬化を行わないで切断するようにした以外は、実施例1と同様にして、長さ100m、幅150mmの二つの粘着シ―トを作製した。切断精度と、切断刃および一方の粘着シ―トの切断面に付着した粘着剤の合計量を測定した結果は、表1に併記されるとおりであつた。
【0022】
Figure 0003940183
【0023】
上記の表1の結果から明らかなように、実施例1の方法で切断したときには、切断刃および粘着シ―トに付着した粘着剤の合計量、つまりは、切断時の脱落粘着剤の量が0となつていて、比較例1の方法で切断したときに比べて、切断精度がはるかに高くなつていることがわかる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、紫外線硬化型粘着シ―ト類の切断予定部位をあらかじめ紫外線硬化しておくことにより、切断時の粘着剤の脱落,飛散が防がれ、これに起因した切断精度の低下がみられず、良好な切断精度が得られる。また、上記の切断予定部位のほか、シ―ト類の幅方向両端部を紫外線硬化しておくと、巻き取り圧により粘着剤が巻回体側面にはみ出すおそれがなく、この部分への異物の付着がみられず、しかも切断時に脱落,飛散する粘着剤の再付着も少ないため、外観の良好なシ―ト類を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断方法の一例を示す概略側面図である。
【図2】同概略平面図である。
【図3】紫外線の照射方法の別の例を示す概略側面図である。
【図4】同概略正面図である。
【図5】同概略平面図である。
【符号の説明】
1 紫外線発生装置
2 集光フアイバないし集光レンズ
3 紫外線
4 紫外線硬化型粘着シ―ト類
4A,4B 切断後の紫外線硬化型粘着シ―ト類
5 巻き出しロ―ル
6 巻き取りロ―ル
7 切断装置
8 切断予定部位
9 切断部位
10,11 シ―ト幅方向両端部
12 紫外線遮蔽材

Claims (2)

  1. 紫外線硬化型粘着シ―トの切断刃による切断に際し、上記のシ―ト上の切断予定部位をあらかじめ紫外線硬化しておくことにより、切断時の粘着剤の脱落,飛散を防いで、切断刃への粘着剤の付着を防止することを特徴とする紫外線硬化型粘着シ―トの切断方法。
  2. 紫外線硬化型粘着シ―トを長手方向に切断して幅狭化するにあたり、上記のシ―ト上の切断予定部位のほかに、幅方向両端部も紫外線硬化しておく請求項1に記載の紫外線硬化型粘着シ―トの切断方法。
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