JP3940015B2 - モールドコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モールドコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シールド電線を機器に取り付けるためのモールドコネクタとして、シールド電線の導体に端子金具を圧着により接続するとともに、シールド層に導電性のブラケットを接続し、そのシールド層とブラケットとの接続部分を包囲する外装体を樹脂モールドにより成形した構造のものが知られている。シールド層とブラケットの接続部分を樹脂モールドによる外装体で包囲することで、シールド層とブラケットとの接続部分に対する外部からの浸水などを防止するとともに、可撓性を有するシールド電線をブラケットに対して固定できるようになっている。
【0003】
かかるモールドコネクタを機器に取り付ける際には、機器のシールドケースの取付孔に端子金具を差し込んでシールドケース内の機器側端子に接続するとともに、外装体を取付孔に嵌合し、かかる状態でブラケットをシールドケースに対して導通可能に固定するようになっている。これにより、シールド電線のシールド層とシールドケースとが導通可能に接続されるとともに、シールド電線の導体から機器のシールドケース内の機器側端子に至る導電経路がシールドされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにシールド層とブラケットとの接続部分を外装体で包囲したモールドコネクタでは、機器のシールドケース内において、シールド電線の導体及び導体に圧着接続された端子金具が剥き出し状態となる。そのため、シールドケース内に貯留されている潤滑油がシールドケース内で飛び散るようになっている場合には、その潤滑油が端子金具に付着し、その付着した潤滑油が端子金具の表面を伝って電線圧着部に到達すると、その潤滑油が、毛細管現象により導体を構成する多数の金属細線の隙間を伝ってコアの内部に浸入する可能性がある。コアは可撓性を有する合成樹脂からなるが、一般に電線のコアとして用いられる合成樹脂材料としては耐油性の低いものが多い。そのため、コア内に浸入した潤滑油がコアの内周面に接触すると、コアが劣化する虞がある。
【0005】
コア内に浸入した油によるコアの劣化を回避する手段としては、フッ素電線を用いることが考えられる。このフッ素電線は、導体を、耐油性の高いフッ素樹脂からなるコアで包囲したものであって、導体の隙間に浸入した油がコアの内周に接触しても、コアが劣化しないようになっている。ところが、フッ素樹脂は一般的にコアとして用いられる合成樹脂に比べると高価であるため、コストが高くなるという問題がある。特に、潤滑油がシールド電線内に浸入し得る長さ、即ちフッ素電線としての特性が有効に活きるのは、最長でも僅か数センチ程度であることに鑑みると、通常数十センチの長さが必要とされるシールド電線全体をフッ素電線にすることは、コスト的に大きな無駄となる。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、コスト低減を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、導体を合成樹脂製のコアで包囲するとともにそのコアの外周に沿ってシールド層を配してなるシールド電線を、機器に取り付けるためのモールドコネクタであって、前記導体に圧着により接続される端子金具と、前記シールド層に接続される導電性のブラケットと、前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分を包囲するように樹脂モールドにより成形された外装体とを備え、前記機器のシールドケースの取付孔に前記端子金具を差し込んで機器側端子に接続するとともに、前記外装体を前記取付孔に嵌合した状態で前記ブラケットを前記シールドケースに導通可能に固定することで、前記シールド層と前記シールドケースとを導通可能に接続して前記シールド電線の前記導体から前記機器側端子に至る導電経路をシールドするようにしたものにおいて、前記外装体は、前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分から前記導体と前記端子金具との圧着部分に亘る範囲を包囲する形態とされており、前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分よりも前方には、筒状の前記コアの露出した前端部が延出されているとともに、このコアの前端から突出した前記導体に対して前記端子金具が圧着され、前記コアの露出した前端部と前記外装体との間には、前記コアの露出した前端部に外嵌されることで、前記導体に対する前記端子金具の圧着部分と、前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分との間に介在する形態とされた絶縁リングが設けられている構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記端子金具の外面と前記外装体の内面との間には、圧着部分よりも前方に位置するようにシール部材が設けられている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
シールドケース内で端子金具に付着した油がシールド電線との圧着部分に向かって伝い流れても、その圧着部分は外装体で包囲されているので、油は圧着部分の導体に到達することができず、また、コアの外周側は外装体で包囲されているので、コアの内周面と外周面のいずれに対しても油が接触する虞はない。これにより、コアの材料を、耐油性を有する高価なフッ素樹脂ではなく、安価な絶縁性樹脂とし、コストを低減することができる。
【0010】
また、導体に対する端子金具の圧着部分と、シールド層とブラケットとの接続部分との間に介在させた絶縁リングにより、シールド層と導体との間を電気的に絶縁することができる。したがって、絶縁を図る目的で、導体に対する端子金具の圧着部分と、シールド層とブラケットとの接続部分とを前後方向に大きく離間させる必要がなく、これにより、ブラケットから端子金具の前端までの長さを短くすることができ、ひいては、シールドケース内における端子金具やシールド電線の端末部の収容スペースを小さくすることができる。
【0011】
請求項2の発明]
端子金具に付着した油が、万一、端子金具と外装体との隙間に浸入しても、その油はシール部材においてそれ以上の浸入が阻止されるので、その油が導体やコアに到達することが確実に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。
本実施形態のモールドコネクタAはシールド電線10を機器50(例えば、電気自動車のインバータ装置等)に接続するためのものである。まず、機器50について説明すると、機器50は、導電性材料からなるシールドケース51内に機器本体52を収容したものであり、シールドケース51の側壁には、円形をなす複数の取付孔53が左右に(水平に)並んで形成されているとともに、各取付孔53の上方位置に袋小路状(シールドケース51の内面に開口していない形態)の雌ネジ孔54が形成されている。シールドケース51の内部には、機器本体52に接続された機器側端子55が待ち受けている。この機器側端子55は、図8に示すように、屈曲されたバスバーからなり、端子台50aに対して上下左右方向への若干の遊動を許容された状態で設けられている。機器側端子55の下端部は、機器本体52の端子部52aにボルト58aとナット58bにより導通可能に固定され、機器側端子55の上端部にはボルト孔56が形成されている。
【0013】
本実施形態のモールドコネクタAは、シールド電線10、接続部材20、端子金具30及び外装体40を備えて構成されている。尚、本実施形態において前後方向については、図1における左側を前側ということにする。また、前後方向と軸方向とは同義で用いる。
シールド電線10は、複数の金属細線からなる導体11を、絶縁性合成樹脂材料からなる筒状のコア12で包囲するとともに、そのコア12の外周に沿って編組線からなる筒状のシールド層13を配し、さらに、このシールド層13を絶縁性の合成樹脂材料からなるシース14で包囲した構成になる。シールド電線10の前端部においては、シース14が大きく剥き取られてシース14の前端縁からコア12とシールド層13が露出して突出され、さらに、そのコア12の前端部が剥き取られてそのコア12の前端縁から導体11が露出した状態で突出されている。
【0014】
シース14の前端部には導電性のスリーブ15が外嵌されており、このスリーブ15の略前半部分には、シース14の前端から露出されているシールド層13が後方へ折り返された状態で外嵌され、さらに、この折り返されたシールド層13には、金属製のカシメ筒16がカシメ付けにより固着されている。このカシメ筒16により、スリーブ15とシールド層13がシース14の前端部に対して遊動規制された状態で固定されている。
【0015】
また、コア12の外周のうち、シールド層13を後方へ折り返すことによって露出された前端部には、Oリングからなるゴム製の絶縁リング17が外嵌されている。この絶縁リングは、後述するようにシールド層13と接続部材20との接続部分と、シールド電線10の導体11と端子金具30の電線接続部33との圧着部分との間に介在する。
さらに、スリーブ15の略後半部分には、接続部材20(本発明の構成要件であるブラケット)が導通可能に取り付けられている。接続部材20は、導電性材料(金属又は導電性樹脂)からなり、軸線をシールド電線10と平行に向けた円形の筒部21と、シールド電線10の軸方向と直交する平板状をなす板部22とを一体成形したものであり、板部22は、筒部21の外周における前後方向のほぼ中央位置から全周に亘って径方向外向きに延出する形態とされている。換言すると、筒部21と板部22とは、筒部21が板部22を貫いてその前後両方向へ突出する形態の一体部品とされたものである。
【0016】
また、筒部21の外周における板部22よりも前方の位置及び板部22よりも後方の位置には、夫々、全周に亘って凹ませた形態の溝23が形成され、各溝23には、夫々、接着剤24が塗布されている。このように筒部21の外周には接着剤24と対応する溝23を形成し、その溝23内に接着剤24を塗布しているので、接着剤24が乾燥するまでの間に前後方向へ流れていくのを防止することができる。
【0017】
板部22には、その周方向に等角度ピッチで間隔を空けた4箇所を前後方向に貫通させた形態の扇状の樹脂流通孔25が形成されている。各樹脂流通孔25の内面のうち、内側の円弧状周面は、筒部21の外周面に対して面一状に連続しているので、筒部21の外周面に沿って流れる溶融樹脂は、板部22への突当たりに起因して流れを阻害されることが殆どなく、成形が良好に行われる。また、板部22は全体として略卵形をなしており、その上方へ延出した頭頂部分はシールドケース51に対する固定部26とされていて、この固定部26にはボルト孔27が形成されている。
【0018】
かかる接続部材20の筒部21は、スリーブ15に対して軸方向及び径方向への遊動を規制された状態で外嵌されるとともに導通可能に接続されている。これにより、シールド電線10と接続部材20とが一体的に組み付けられるとともに、シールド層13と接続部材20とがスリーブ15を介して導通可能に接続されている。
端子金具30は、所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工することで全体として前後方向に細長い形状に成形されている。端子金具30の略前半部分は、水平な平板状をなすとともにボルト孔32の形成された機器接続部31とされ、略後半部分はオープンバレル状をなす電線接続部33とされている。かかる端子金具30は、上記シールド電線10の導体11に対し電線接続部33をカシメ付けることで圧着により接続されている。接続状態では、シールド電線10の前端部から端子金具30が前方へほぼ一直線状に延出する形態となる。また、機器接続部31の後端部には、その外面を全周に亘って溝状に凹ませた形態のくびれ部34が形成されており、このくびれ部34には接着剤35(本発明の構成要件であるシール部材)が塗布されるようになっている。
【0019】
外装体40は、樹脂モールドにより、シールド電線10の前端部及び端子金具30の後端部に対してこれらを全周に亘って隙間なく包囲する形態で一体化されたものである。この樹脂製の外装体40による包囲領域は、端子金具30の機器接続部31の後端部におけるくびれ部34よりも前方の位置から、接続部材20の筒部21の後端よりも後方の位置に亘っている。つまり、外装体40は、くびれ部34に塗布した接着剤35、導体11と電線接続部33との圧着部分、コア12の露出した前端部に外嵌した絶縁リング17、シールド層13と接続部材20との接続部分を一括して包囲している。また、外装体40の外周からは接続部材20の板部22の固定部26が上方へ突出されている。さらに、外装体40の外周における板部22よりも前方の位置にはシール溝41が形成され、このシール溝41にシールリング42が装着されている。
【0020】
次に、本実施形態の作用を説明する。
モールドコネクタAの製造に際しては、図2に示すように、シールド電線10にスリーブ15を外嵌してその上にシールド層13を折り返して重ね合わせ、さらにそのシールド層13の外嵌したカシメ筒16をプレスによりカシメ加工することで、シールド層13とスリーブ15とを接続する。また、このシールド電線10の導体11には端子金具30を接続するとともに、その端子金具30のくびれ部34に接着剤35を塗布して乾燥させておく。さらに、図3に示すように、スリーブ15に接続部材20の筒部21を外嵌してシールド層13と接続部材20とを接続させるとともに、コア12の絶縁リング17を外嵌する。
【0021】
この後、上記した端子金具30、シールド電線10及び接続部材20をモールド金型(図示せず)にセットして外装体40をモールド成形する。モールド成形された外装体40は、端子金具30、シールド電線10及び接続部材20に対しこれらを包囲するように一体化される。これをモールド金型から取り出した後、シール溝41にシールリング42を装着する(図4を参照)。以上により、モールドコネクタAの製造が完了する。
【0022】
製造されたモールドコネクタAは、機器50に取り付けられる。取付けに際しては、端子金具30の機器接続部31を先に向けてモールドコネクタAを取付孔53に差し込み、シールドケース51の外面に板部22の固定部26を当接させてそのボルト孔27をシールドケース51の雌ネジ孔54に対応させるとともに、機器接続部31をシールドケース51内の機器側端子55に重ね合わせて双方のボルト孔32,56同士を対応させる。そして、板部22のボルト孔27に差し込んだボルト57を雌ネジ孔54に螺合することにより接続部材20がシールドケース51に対して導通可能に固定される。また、この接続部材20を介して、外装体40、シールド電線10及び端子金具30もシールドケース51に固定される。固定された外装体40の外周と取付孔53の内周との隙間はシールリング42によって液密状にシールされる。尚、板部22のボルト孔27は寸法公差や組付け公差を考慮してボルト57よりも大径としてもよい。さらに、機器接続部31と機器側端子55を、その両ボルト孔32,56に貫通させたボルト59aとナット59bの締付けによって接続する。尚、この機器接続部31と機器側端子55のボルト孔32,56は寸法公差や組付け公差を考慮してボルト58の外径よりも幅広で且つ長孔状としてもよい。以上により、シールド電線10が機器50に取り付けられる。
【0023】
さて、外装体40の外面からは接続部材20の板部22が突出しているため、外装体40の外周面に付着した液体が、板部22の前面又は後面に沿いつつ板部22と外装体40との界面の隙間を通って外装体40の内部へ浸入することが懸念されるが、万一浸入しても、その液体は、筒部21の外周の接着剤24に達したところでそれ以上の浸入を阻止されるため、スリーブ15、シース14、シールド層13、コア12、導体11、電線接続部33などに接触することが防止される。このように、外装体40の外周から板部22と外装体40との隙間内に液体が浸入するのを阻止する手段として、筒部21の外周に接着剤24を塗布し、その接着剤24と外装体40との界面が径方向に密着する形態としている。したがって、前後方向に長い外装体40が、樹脂モールドの際に前後方向に熱収縮しても、接着剤24と外装体40との界面に剥離(隙間)が生じる虞はない。しかも、外装体40は径方向にも熱収縮することから、外装体40が接着剤24に対して外周側から押圧する状態となるので、この外装体40の径方向の収縮によって接着剤と外装体40との隙間のシール性が高められている。
【0024】
また、シールド電線10のシース14と外装体40との界面においては、シース14の弾性により密着度が高いので、外装体40の後端からシース14との隙間内に液体が浸入する虞はない。さらに、シールドケース51の内部において端子金具30の機器接続部31の表面に付着した油などの液体が、外装体40側へ伝い流れ、端子金具30と外装体40との隙間に浸入したとしても、その液体は、くびれ部34の接着剤35に到達したところでそれ以上の浸入を阻止されるので、導体11、コア12、シールド層13、シース14、スリーブ15などに接触する虞はない。さらに、コア12の外周に装着した絶縁リング17は、ゴム製なのでコア12及び外装体40に対する密着度が高く、したがって、電線接続部33とシールド層13との間は液密状にシールされている。
【0025】
上述のように本実施形態においては、外装体40が、シールド層13と接続部材20との接続部分から、導体11と端子金具30との圧着部分に亘る範囲を一括して包囲する形態とされている。そのため、シールドケース51内で端子金具30の機器接続部31に付着した油がシールド電線10との圧着部分に向かって伝い流れても、その圧着部分は外装体40で包囲されているので、油は導体11の前端まで到達することができず、油が毛細管現象により導体11内に浸入してコア12に接触する、ということが防止される。また、コア12の外周面は外装体40で包囲されている。したがって、コア12の内周面と外周面のいずれに対しても油が接触する虞はない。これにより、コアの材料として、耐油性を有する高価なフッ素樹脂ではなく、安価な絶縁性樹脂を用い、コストの低減を図ることができる。
【0026】
また、本実施形態では、シールド層13と接続部材20との接続部分よりも前方には筒状のコア12が延出されているとともに、このコア12の前端から突出した導体11に対して端子金具30が圧着されていて、導体11とシールド層13とが剥き出しの状態でコア12を介して前後に配されているのであるが、コア12の延出部分と外装体40との間には、導体11とシールド層13との間に位置するように絶縁リング17が設けられている。このように導体11に対する端子金具30の圧着部分と、シールド層13と接続部材20との接続部分との間に絶縁リング17を介在させたので、シールド層13と導体11との間を電気的に絶縁することができる。したがって、絶縁を図る目的で、導体11に対する端子金具30の圧着部分と、シールド層13と接続部材20との接続部分とを前後方向に大きく離間させる必要がなく、これにより、接続部材20から端子金具30の前端までの長さを短くすることができ、ひいては、シールドケース51内における端子金具30やシールド電線10の端末部の収容スペースを小さくすることが可能となっている。
【0027】
また、端子金具30の外面と外装体40の内面との間には、圧着部分よりも前方に位置するようにシール部材としての接着剤35が設けられているので、端子金具30の前端部に付着した油が、万一、端子金具30と外装体40との隙間に浸入しても、その油は接着剤35においてそれ以上の浸入が阻止される。したがって、端子金具30の前端部に付着した油が導体11やコア12に到達することが確実に防止されている。
【0028】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図9乃至図12を参照して説明する。
本実施形態2のモールドコネクタBは、接続部材60及び接続部材60とシールド電線10との接続形態を上記実施形態1とは異なる構成とし、さらに、実施形態1においてコア12の外周に装着されていた絶縁リング17を設けない構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであり、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0029】
本実施形態2の接続部材60は、筒部61と板部62とを一体化させたという基本的な形態については上記実施形態1の接続部材20と同じであるが、筒部61の外周に形成した溝63,64のうち、板部62よりも後方の位置に形成された溝64は、深さ寸法及び前後方向の幅寸法が実施形態1のものよりも大きくなっている。尚、接続部材60には、固定部65と樹脂流通孔66も形成されている。
【0030】
また、シース14の先端縁から突出するコア12の長さは実施形態1よりも長い寸法とされ、シース14からのシールド層13の延出寸法はコア12の突出寸法よりも短い寸法とされている。そして、コア12の外周にはスリーブ15が外嵌され、そのスリーブ15の略後半部分にはシールド層13が折り返さずに外嵌され、さらにこのシールド層13にはカシメ筒16が外嵌され、このカシメ筒16に対するカシメ加工によってシールド層13とスリーブ15とが導通可能に且つ前後方向への遊動を規制された状態で固着される(図10を参照)。
【0031】
そして、スリーブ15の外周のうちシールド層13が外嵌されていない略前半部分には、上記接続部材60の筒部61が導通可能に且つ軸方向及び径方向への遊動を規制された状態で外嵌されている。これにより、シールド層13と接続部材60とがスリーブ15を介して導通可能に接続される。このようにしてシールド電線10に接続部材60を取り付けた後、予めシールド電線10に外嵌されていた筒状のゴムブーツ68が前方へ引き寄せられ、そのゴムブーツ68の前端部内周の係止部69を、筒部61の後側の溝に引っ掛けるように外嵌させる。このようにして接続部材60に取り付けられたゴムブーツ68は、接続部材60の後方に位置するシールド層13及びシールド層13にカシメ付けられているスリーブ15及びカシメ筒16を包囲し、さらに、ゴムブーツ68の略後半部分はシールド電線10のシース14の外周に対して液密状に密着される。この密着部分では、ゴムブーツ68の弾性とシース14の弾性とによって高いシール性が発揮される(図11を参照)。
【0032】
このようにしてシールド電線10に接続部材60とゴムブーツ68を取り付けるとともに端子金具30を接続したものは、モールド金型(図示せず)内にセットされ、外装体70(本発明の構成要件であるブラケット)により包囲される。この外装体70による包囲範囲は、端子金具30のくびれ部34に塗布した接着剤35よりも前方の位置から、導体11と端子金具30との圧着部分、及びシールド層13と接続部材20との接続部分を含み、ゴムブーツ68の後端よりも前方であり且つシース14の前端よりも後方の位置までとなっている。
【0033】
そして、最後に、外装体70のシール溝71にシールリング72が装着されると、モールドコネクタBの製造が完了し、モールドコネクタBは機器50に取り付けられる。取付けに際しては、シールドケース51内の機器本体52が直接延出された機器側端子55に対し、端子金具30の機器接続部31が直接ボルト58とナット59により導通可能に接続される。
尚、本実施形態2では、機器側端子55が機器本体52から直接延出されている場合について説明したが、これに替えて、実施形態1で説明した機器50の構造を適用することもできる。また、本実施形態2の機器50の構造を上記実施形態1に適用することもできる。
【0034】
上述のように本実施形態においても、外装体70が、導体11と端子金具30との圧着部分から、シールド層13と接続部材20との接続部分に至る範囲を一括して包囲する形態とされているので、実施形態1と同様に、端子金具30に付着した油が外装体70内の導体11に到達してコア12に接触することが防止され、コア12の材料を耐油性を有しない安価なものとしてコスト低減を図ることができる。
【0035】
尚、本実施形態では、筒部61の後端側に設けたシール手段は、筒部61から後方へ延出するとともに、その延出部分を外装体70とシールド電線10のシース14の外周との間に介装されるゴムブーツ68となっており、このゴムブーツ68は、シース14の外周と外装体70との隙間をシールする機能を有する。このように、筒部61の後端側に設けたシール手段が、外装体70とシールド電線10との隙間をシールする機能を兼ね備えているので、外装体70とシールド電線10との隙間のシール手段を別体部品として設けた場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
【0036】
また、シールド層が筒部61よりも後方に配されているので、シールドケース51の外面に固定される板部62から、シールド電線10に接続された端子金具30の前端までの距離が短くなり、シールドケース51内に確保すべきモールドコネクタBの収容スペースが実施形態1よりも小さくなっている。
しかも、シールド層13と筒部61は、双方に内嵌されるスリーブ15を介して接続されているとともに、その接続部分がゴムブーツ68で覆われた構造となっているので、シールド層13とスリーブ15との接続部分は、樹脂モールド時における溶融樹脂の射出圧を受けずに済み、接続信頼性が確保されている。
【0037】
[実施形態3]
次に、本発明を具体化した実施形態3を図13を参照して説明する。
本実施形態3のモールドコネクタCは、ブラケット82の形態、ブラケット82とシールド電線10との接続形態、及び外装体80の形態が実施形態1とは異なり、また、実施形態1においてコア12の外周に装着されていた絶縁リング17を設けない構成したものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0038】
シールド電線10のコア12の外周には、導電性のスリーブ84が外嵌され、このスリーブ84の後端部外周にシールド層13が被せられ、そのシールド層13及びシース14の前端部にカシメ筒85が外嵌され、このカシメ筒85がスリーブ84の外周に加締め付けられることで、シールド層13がスリーブ84に対して導通可能に固着されている。スリーブ84の前端部には、導電性を有する平板状略卵型のブラケット82の嵌合孔83がガタ付きなく嵌合されており、このブラケット82とシールド層13とがスリーブ84を介して導通可能に接続されている。尚、嵌合孔83には、樹脂モールドの際に溶融樹脂を流通させるための塾流通用切欠部86が形成されている。また、ブラケット82の上端部には、ブラケット82をシールドケース51に固定するためのボルト孔87が形成されている。
【0039】
外装体80は、一次モールド部80aと二次モールド部80bとの二層構造となっている。一次モールド部80aは、端子金具30における導体11との圧着部分(電線接続部33)から、シールド層13とブラケット82との接続部分(スリーブ84を含む)に亘る範囲を一括して包囲しており、この一次モールド部80aの後端部はシース14の前端部を包囲している。この一次モールド部80aの材料としては、例えば比較的柔軟なポリウレタン樹脂が用いられる。二次モールド部80bは、一次モールド部80aの外周における前端よりも僅かに後方の位置から、一次モールド部80aの外周におけるその後端よりも僅かに前方の位置に亘って連続して包囲している。この二次モールド部80bの材料としては、例えば耐油性の高い6−12ポリアミドが用いられる。
【0040】
モールドコネクタCの製造に際しては、まず、シールド電線10と端子金具30とを圧着により接続するとともに、シールド層13とブラケット82とをスリーブ84を介して接続し、これを一次モールド用金型(図示せず)にセットし、一次モールド部80aを樹脂モールド成形する。次いで、一次モールド成形済みのものを二次モールド用金型(図示せず)にセットし、二次モールド部80bを二次モールド成形する。二次モールドが済んだら、外装体80の二次モールド部80bの外周にOリング88を装着すれば、モールドコネクタCの製造が完了する。
【0041】
かかるモールドコネクタCは、シールドケース51の取付孔53に端子金具30を差し込むとともに、外装体80の外周から突出しているブラケット82をシールドケース51の外面に宛がい、ボルト孔87に貫通させたボルト57をシールドケース51の雌ネジ孔54に螺合することにより、ブラケット82をシールドケース51に固定する。これにより、シールドケース51とシールド層13とがブラケット82及びスリーブ84を介して導通可能に接続される。また、シールドケース51の内部では、実施形態2と同様に、端子金具30の機器接続部31が機器本体52の機器側端子55に対してボルト58とナット59により導通可能に固定される。
【0042】
本実施形態3では、外装体80を一次モールド部80aと二次モールド部80bの二層構造とし、この2つのモールド部80a,80bの材質を変えることができるようにしたので、例えば、一次モールド部80aは端子金具30との密着性に優れた合成樹脂材とし、二次モールド部80bを耐油性の高い合成樹脂材とするれば、シール性能と耐油性能とを両立させることが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0043】
(1)実施形態1において、シール部材を設けない構成としてもよい。
(2)実施形態1において、絶縁リングを設けない構成としてもよい。
(3)実施形態2において、実施形態1と同様に、コアと外装体との間に絶縁リングを設けてもよい。
(4)実施形態3において、実施形態1と同様に、コアと外装体との間に絶縁リングを設けてもよい。
(5)実施形態3において、シール部材を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のコネクタをシールドケースに取り付けた状態の断面図
【図2】シールド電線に端子金具、スリーブ、カシメ筒を組み付けた状態の断面図
【図3】図2のものに接続部材を組み付けた状態の断面図
【図4】図3のものに外装体を樹脂モールドした状態の断面図
【図5】コネクタの正面図
【図6】接続部材の斜視図
【図7】接続部材の正面図
【図8】シールドケース内の機器側端子と端子金具との接続状態をあらわす断面図
【図9】実施形態2のコネクタをシールドケースに取り付けた状態の断面図
【図10】シールド電線に端子金具、スリーブ、カシメ筒を組み付けた状態の断面図
【図11】図9のものに接続部材とゴムブーツを組み付けた状態の断面図
【図12】図10のものに外装体を樹脂モールドした状態の断面図
【図13】実施形態3のコネクタをシールドケースに取り付けた状態の断面図
【符号の説明】
A…モールドコネクタ(コネクタ)
10…シールド電線
11…導体
12…コア
13…シールド層
17…絶縁リング
20…接続部材(ブラケット)
35…接着剤(シール部材)
40…外装体
50…機器
51…シールドケース
53…取付孔
55…機器側端子
B,C…モールドコネクタ
60…接続部材(ブラケット)
70,80…外装体
82…ブラケット

Claims (2)

  1. 導体を合成樹脂製のコアで包囲するとともにそのコアの外周に沿ってシールド層を配してなるシールド電線を、機器に取り付けるためのモールドコネクタであって、
    前記導体に圧着により接続される端子金具と、
    前記シールド層に接続される導電性のブラケットと、
    前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分を包囲するように樹脂モールドにより成形された外装体とを備え、
    前記機器のシールドケースの取付孔に前記端子金具を差し込んで機器側端子に接続するとともに、前記外装体を前記取付孔に嵌合した状態で前記ブラケットを前記シールドケースに導通可能に固定することで、前記シールド層と前記シールドケースとを導通可能に接続して前記シールド電線の前記導体から前記機器側端子に至る導電経路をシールドするようにしたものにおいて、
    前記外装体は、前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分から前記導体と前記端子金具との圧着部分に亘る範囲を包囲する形態とされており、
    前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分よりも前方には、筒状の前記コアの露出した前端部が延出されているとともに、このコアの前端から突出した前記導体に対して前記端子金具が圧着され、
    前記コアの露出した前端部と前記外装体との間には、前記コアの露出した前端部に外嵌されることで、前記導体に対する前記端子金具の圧着部分と、前記シールド層と前記ブラケットとの接続部分との間に介在する形態とされた絶縁リングが設けられていることを特徴とするモールドコネクタ。
  2. 前記端子金具の外面と前記外装体の内面との間には、圧着部分よりも前方に位置するようにシール部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のモールドコネクタ。
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