JP3938834B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホイルシリンダに接続されたブレーキ回路に向けてブレーキ液を吐出するポンプを有し、制動時の車輪ロックを防止するABS制御、あるいは運転者が制動操作を行ったときにそれを補助するアシスト制御を含み、ポンプの吐出により制動力を発生させる自動ブレーキ制御を実行可能なブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、制動力を制御する種々のブレーキ制御装置が提案されている。このようなブレーキ制御装置における制御としては、例えば、ABS制御や、自動ブレーキ制御がある。
ABS制御は、制動時に車輪ロックを防止する制御であり、ホイルシリンダに接続されたブレーキ回路に設けられた液圧調整手段を作動させてホイルシリンダ圧の減圧および増圧を行うとともに、減圧によりホイルシリンダから逃がしたブレーキ液はポンプで吸入してブレーキ回路に戻す作動を行う。
【0003】
また、本明細書でいう自動ブレーキ制御は、先行車などの対向する障害物との車間距離に応じて自動的に制動を行う自動制動制御や、旋回時に過アンダステア状態や過オーバステア状態となったときに、旋回外前輪や旋回内後輪のホイルシリンダ液圧を自動的に制御して制動力を発生させることによって車両をニュートラルステア方向に戻すヨーモーメントを生じさせて車両の挙動を安定させる車両挙動制御や、駆動輪がスリップしたときにこの駆動輪に制動力を与えてスリップを抑制させるトルクスリップ制御などのように、運転者が制動操作を行っていないときに自動的に制動力を発生させる制御に加え、運転者による制動操作を検出し、この検出値に基づいて自動的にホイルシリンダ圧を発生させるバイワイヤ制御や、さらには運転者による制動操作により発生したブレーキ液圧に対し、さらにポンプにより加圧するとともに、ホイルシリンダ圧を制御して制動操作の補助を行うアシスト制御などを含む。上述の各種の自動ブレーキ制御を実行時には、液圧源のブレーキ液をポンプで吸入してブレーキ回路を介してホイルシリンダに向けて吐出するとともに、液圧調整手段により液圧を調整して所望の制動力を得るものである。
【0004】
上述のようなブレーキ装置において、応答性とフィーリングの両立を図るために制御用の液圧源として、アキュムレータとポンプとを備えたブレーキ装置が、例えば特開平11−29023号公報により知られている。この従来技術は、応答性が要求される制動時にはアキュムレータからホイルシリンダに向けて高圧のブレーキ液を供給し、一方、ショックや鳴きが発生しないようなフィーリングが要求される制動時には、ポンプから低圧のブレーキ液を供給して緩やかな制動を行うよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、下記のような解決すべき課題を有していた。
すなわち、従来技術では、応答性を要求される制動時にはアキュムレータに蓄圧していた液圧をホイルシリンダに向けて供給するようになっている。よって、アキュムレータにおいて蓄圧できる圧力は、自動ブレーキ制御において必要な最大圧に設定されている。
したがって、ポンプの吐出能力(=ポンプ容量)は、アキュムレータに前記最大圧で蓄圧できる能力に設定する必要がある。よって、ポンプ容量は、自動ブレーキ制御において必要な最大圧に設定することになる。
【0006】
ところで、ポンプや液圧調整手段としての電磁バルブなどや、両者を接続する回路は、一般的に1つのブレーキユニットに収納される。このブレーキユニットは、車載の都合上、小型化が望まれている。しかしながら、このブレーキユニットにおいて、現実に最も大きな構成部品はポンプに駆動力を与えるモータであって、このモータの大きさはポンプ容量に応じて決定されるため、モータの大きさは自動ブレーキ制御において必要な最大圧により決定されることになり、小型化を図ることが難しかった。
【0007】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、ホイルシリンダを増圧させるモータ駆動のポンプから成る液圧源を有したブレーキ装置において、モータならびにポンプを小型化して、ブレーキユニットの小型化ならびに消費エネルギの軽減を図ることを主たる目的としている。また、この目的を達成した上で、音振性能の向上や応答性の向上や装置の信頼性の向上を図ることをさらなる目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため本発明は、ホイルシリンダに向けて供給回路を介してブレーキ液を供給する液圧源と、前記供給回路の途中に設けられ、前記液圧源から供給されるブレーキ液の供給状態を調整してホイルシリンダの増圧および減圧を行ってホイルシリンダ圧を調整可能な液圧調整手段と、この液圧調整手段が減圧時にブレーキ液を逃がすリターン回路およびリターン回路に接続されたブレーキ液源と、を備えたブレーキ装置において、前記液圧源には、モータを駆動源とするポンプと、所定圧の蓄圧が可能なアキュムレータとが設けられ、前記ポンプは、第1吸吐出口と第2吸吐出口とを備え、両吸吐出口の一方からブレーキ液を吸入して他方から吐出する正逆転作動が可能に構成され、かつ、前記第1吸吐出口が供給回路に接続されているとともに、前記第2吸吐出口がアキュムレータに接続されて設置され、前記供給回路においてポンプと液圧調整手段との間に、前記ブレーキ液源が連通路を介して接続され、かつ、この連通路の途中にはブレーキ液源への逆流を防止する逆止弁が設けられ、前記アキュムレータと第2吸吐出口とを結ぶ接続回路の途中に、接続回路を連通および遮断させる切替弁が設けられ、前記接続回路のポンプと切替弁との間の位置が、吸入回路を介してブレーキ液源に接続され、かつ、この吸入回路の途中に、吸入回路におけるブレーキ液の流れをブレーキ液源から接続回路方向のみに制限する逆止弁が設けられていることを特徴とする手段とした。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブレーキ装置において、前記ブレーキ液源が、運転者の制動操作により液圧を発生するマスタシリンダ、ならびにマスタシリンダのリザーバであり、前記リターン回路が、前記リザーバに接続され、前記マスタシリンダと、前記供給回路において液圧調整手段とポンプとの間の位置とが、主供給回路を介して接続され、この主供給回路の途中には主供給回路を連通および遮断させるゲート弁が設けられ、前記吸入回路は、前記主供給回路においてマスタシリンダとゲート弁との間の位置と、前記接続回路とを接続していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のブレーキ装置において、前記ポンプがギヤポンプであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3に記載のブレーキ装置において、前記ポンプにおいてブレーキ液を第1吸吐出口から吸入して第2吸吐出口から吐出させる逆転作動を実行させるとともに、前記切替弁を開弁させてブレーキ液源のブレーキ液をアキュムレータに供給するアキュムレータチャージ制御と、前記ポンプにおいてブレーキ液を第2吐出口から吸入して第1吸吐出口から吐出させる正転作動を実行させて、ブレーキ液源のブレーキ液を供給回路に向けて吐出させるとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を低圧力勾配で増圧させる低圧力勾配増圧制御と、前記ポンプを正転作動させるとともに前記切替弁を開弁させて、アキュムレータの蓄圧をポンプで増圧させながら供給回路に向けて供給させる加給作動を行うとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を高圧力勾配で増圧させる高圧力勾配増圧制御と、を実行する制御手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4に記載のブレーキ装置において、前記ポンプを迂回して、接続回路の切替弁とポンプの間の位置と、供給回路のポンプと液圧調整手段との間の位置とを結ぶバイパス路が設けられ、このバイパス路の中間に、バイパス路を連通および遮断する第2切替弁が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のブレーキ装置において、前記制御手段は、高圧力勾配増圧制御時には、まず、前記切替弁ならびに第2切替弁を所定時間開弁させて、バイパス路を介してアキュムレータに貯留されているブレーキ液を供給回路に供給させる初期急増圧を実行し、これと並列にポンプを正転作動させて前記加給作動を実行する構成であることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6に記載のブレーキ装置において、前記接続回路とリターン回路とを結ぶリリーフ回路が設けられ、このリリーフ回路の途中に、接続回路側の液圧が設定圧を越えると開弁してリターン回路に逃がす、リリーフバルブが設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7に記載のブレーキ装置において、前記供給回路とリターン回路とを結ぶ第2リリーフ回路が設けられ、この第2リリーフ回路の途中に、供給回路側の液圧が設定圧を越えると開弁してリターン回路に逃がす、第2リリーフバルブが設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2ないし6に記載のブレーキ装置において、前記主供給回路において、マスタシリンダとゲート弁との間に、マスタシリンダ圧が発生したときに、所定の反力でブレーキ液の移動を許容するリザーバが設けられ、このリザーバと主供給回路とを結ぶ接続回路の途中に、この接続回路を連通および遮断する第3切替弁が設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のブレーキ装置において、前記制御手段は、通常はゲート弁を開弁させるとともに第3切替弁を閉弁させておき、マスタシリンダ圧を増圧させる操作が成されたときには、ゲート弁を閉弁させるとともに第3切替弁を開弁させて、マスタシリンダにおける容積変化分をリザーバにより吸収させ、さらに、マスタシリンダの操作状態に応じて、前記低圧力勾配増圧制御および高圧力勾配増圧制御を実行する構成であることを特徴とする。
【0013】
【発明の作用および効果】
本発明のブレーキ装置の作動を場合分けして説明する。
(アキュムレータチャージ時)
ポンプとアキュムレータとを結ぶ接続回路に設けられている切替弁を開いた状態において、ポンプを、第1吸吐出口から吸入を行って、第2吸吐出口から吐出を行う逆転作動させると、ポンプは、連通路を介してブレーキ液源のブレーキ液を吸入してアキュムレータへ向けて吐出する。したがって、アキュムレータには、ポンプ容量で決定される液圧を蓄圧することができる。
【0014】
(増圧制御時)
ホイルシリンダ圧を増圧制御する際には、2通りの増圧が可能である。
1つは、ポンプのみによる低圧力勾配の増圧である。
この場合、切替弁を閉弁させた状態でポンプを正転作動させる。これにより、ポンプは、吸入回路を介してブレーキ液源のブレーキ液を第2吸吐出口から吸入して第1吸吐出口から供給回路に向けて吐出する。そこで、液圧調整手段を作動させて、必要な増圧を行う。この時、最大圧は、ポンプの最大吐出容量により決定される。
【0015】
もう1つの増圧は、ポンプに対してアキュムレータを直列に接続させて行う高圧力勾配の増圧である。
この場合、切替弁を開弁させた状態でポンプを正転駆動させる。これにより、ポンプはアキュムレータにおいて蓄圧されている高圧のブレーキ液を第2吸吐出口から吸入し、さらに増圧してから第1吸吐出口から吐出する。したがって、供給回路に供給される液圧は、アキュムレータに蓄圧されている液圧に、ポンプ容量で決定される増圧量を加えた値、すなわちポンプ容量の最大2倍の増圧を行うことができる。
【0016】
以上のように、本発明にあっては、最大増圧量として、ポンプの最大吐出容量で決定される最大増圧量の2倍の増圧を実行することができる。したがって、従来技術と比較して、最大増圧量を同じとすると、ポンプおよびモータの容量を従来よりも約半分に低減させることが可能となり、これによりポンプおよびモータとして小型のものを用いてブレーキユニットの小型化、ならびに消費エネルギの軽減を図ることができるという効果が得られる。
【0017】
請求項2に記載の発明では、アキュムレータチャージ時には、ポンプを逆転作動させると、マスタシリンダのリザーバのブレーキ液をリターン回路ならびに連通路を介して吸入してアキュムレータに蓄圧する。また、このときゲート弁を開弁させておけば、ポンプは、上記と並列に、ブレーキ液をマスタシリンダから主供給回路を介して吸入してアキュムレータに蓄圧する。
さらに、請求項2に記載の発明では、通常は、ゲート弁を開弁させ、かつ切替弁を閉弁させておく。したがって、運転者が制動操作を行うと、マスタシリンダのブレーキ液が主供給回路ならびに供給回路を介してホイルシリンダに供給され、制動操作に見合った制動力が発生する。また、この時、切替弁を閉弁させていることでマスタシリンダ圧がアキュムレータに逃げることが無く、また、逆止弁によりマスタシリンダ圧がリターン回路に逃げることがない。
次に、ポンプのみによる低圧力勾配の増圧制御時には、吸入回路を介してマスタシリンダのブレーキ液を吸入する。高圧力勾配の増圧制御時には、切替弁を開弁させてアキュムレータによる加給を行いながらポンプを正転作動させる。
【0018】
請求項3に記載の発明では、ポンプとしてギヤポンプを用いたため、駆動により騒音ならびに振動の発生が少なく、音・振性能の向上を図ることができる。加えて、アキュムレータによる加給効果をより顕著に得ることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明にあっては、上述したアキュムレータチャージ、低圧力勾配の増圧および高圧力勾配の増圧を制御手段の制御に基づいて実行することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明では、第2切替弁を開弁すると、アキュムレータのブレーキ液を、バイパス路によりポンプを迂回させてホイルシリンダ側に供給することができる。
すなわち、請求項6に記載の発明のように、高圧力勾配の増圧制御時に、まず第2切替弁を所定時間開弁させてアキュムレータのブレーキ液をホイルシリンダに向けて供給する初期吸増圧を実行することで、ポンプ作動初期の立ち上がり遅れを解消することができ、制御応答性の向上を図ることができる。
【0021】
請求項7に記載の発明では、アキュムレータのチャージ時に不具合が生じたり、あるいは、低温で蓄圧した後にアキュムレータが高温になったりして、アキュムレータの内圧が高くなり、設定圧を越えたときには、リリーフ回路のリリーフバルブが開弁して高圧をリターン回路に逃がす。
したがって、アキュムレータが破損するのを防止して、装置の信頼性ならびに耐久性の向上を図ることができる。
【0022】
請求項8に記載の発明では、増圧制御を行っているときなど、ポンプの第1吸吐出口と液圧調整手段とゲート弁とで囲まれた部分が設定圧よりも高くなったときには、第2リリーフバルブが開弁して高圧をリターン回路に逃がす。したがって、ゲート弁や液圧調整手段などの破損を防止して、装置の信頼性ならびに耐久性の向上を図ることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明では、ゲート弁を閉弁させ、かつ第3切替弁を開弁させた状態でマスタシリンダを作動させたときには、マスタシリンダで発生した液圧がリザーバに蓄圧される。すなわち、マスタシリンダ圧がホイルシリンダ側に供給されないようにしながら、通常の操作感を得ることができる。
したがって、請求項10に記載の発明のように、運転者が制動操作を行ったときに、マスタシリンダ圧をホイルシリンダへ供給せずに、ポンプの正転作動による低圧力勾配増圧制御、あるいはこれにアキュムレータによる加給を加えた高圧力勾配制御を実行して、運転者の制動操作に応じたホイルシリンダ圧を制御により形成する、いわゆるバイワイヤ制御を運転者に違和感を与えること無しに実行することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1は、請求項1〜4に記載の発明に対応した例であり、図1は実施の形態1のブレーキ装置を示すブレーキ回路図である。
図において、MCはマスタシリンダでありブレーキペダルBPを踏み込むと特許請求の範囲の主供給回路ならびに供給回路の一部を構成するブレーキ回路1を介してブレーキ液をホイルシリンダWCに向けて供給する周知のものである。なお、図においてRESはリザーバである。また、図ではホイルシリンダWCとして、2個のみ示しているが、実際には図示のブレーキ回路1およびこのブレーキ回路1に設けられている構成が、もう1系統設けられており、合計で4個のホイルシリンダWCが設けられているものである。
【0025】
前記ブレーキ回路1の途中にはゲート弁3が設けられている。このゲート弁3は、ブレーキ回路1の連通・遮断を切り替える常開のソレノイド弁である。前記ゲート弁3には、マスタシリンダMC側(以下、これを上流という)からホイルシリンダWC側(以下、これを下流という)へのブレーキ液の流通のみを許容する逆止弁3aが並列に設けられている。
【0026】
また、前記ブレーキ回路1において、ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開のON・OFF弁からなる増圧弁5が設けられ、さらに、この増圧弁5よりも下流位置とリザーバRESとを結ぶリターン回路10の途中にはソレノイド駆動の常閉のON・OFF弁からなる減圧弁6が設けられている。すなわち、前記増圧弁5と減圧弁6とは液圧調整手段を構成するもので、ブレーキ回路1が高圧になっている状態において増圧弁5を開弁するとともに減圧弁6を閉弁させるとホイルシリンダ圧の増圧を行うことができ、両弁5,6を閉弁させるとホイルシリンダ圧の保持を行うことができ、増圧弁5を閉弁させるとともに減圧弁6を開弁させることによりホイルシリンダ圧の減圧を行うことができる。
なお、前記増圧弁5には、ホイルシリンダWCのブレーキ液をマスタシリンダMCに戻す方向の流れのみを許す逆止弁5aが並列に設けられている。
また、前記リターン回路10とブレーキ回路1とは、連通路11を介して接続され、この連通路11の途中には、ブレーキ液の流れをリターン回路10からブレーキ回路1への流れのみに規制する逆止弁11aが設けられている。
【0027】
さらに、前記ブレーキ回路1には液圧源20が接続されている。この液圧源20は、ポンプ21およびアキュムレータ22を備えている。前記ポンプ21は、例えば外接ギヤポンプや内接トロコイドポンプなどのような双方向に回転可能なポンプにより構成され、吸入および吐出を行う第1吸吐出口21aおよび第2吸吐出口21bを有し、モータMの正逆転駆動を受けて作動する。そして、第1吸吐出口21aが、接続回路21cを介して前記ブレーキ回路1においてゲート弁3の下流に接続され、第2吸吐出口21bが、吸入回路21dを介して前記ブレーキ回路1においてゲート弁3の上流に接続されている。なお、本実施の形態1では、モータMを正転駆動させた場合、ポンプ21は第2吸吐出口21bから吸入して第1吐出口21aから吐出し、一方、モータMを逆転駆動させた場合、上記とは逆に、ポンプ21は第1吸吐出口21aから吸入して第2吐出口21bから吐出する。
【0028】
また、前記吸入回路21dには、ブレーキ回路1からポンプ21への流れのみを許す逆止弁21fが設けられている。そして、前記吸入回路21dにおいて、第2吸吐出口21bと逆止弁21fとの間の位置と前記アキュムレータ22とが接続回路22aを介して接続されている。そして、この接続回路22aには、接続回路22aを連通させたり遮断させたりするソレノイドバルブからなる切替弁22bが設けられ、さらにこの切替弁22bよりもアキュムレータ22側には圧力センサ22cが設けられている。
なお、液圧源20において、アキュムレータ22には、ポンプ21の容量で決定される所定圧P0が蓄圧されるものであり、ポンプ21の容量は、従来の約1/2の容量に設定されているものとする。
【0029】
本実施の形態のブレーキ装置は、図外のコントロールユニットにより、ブレーキアシスト制御を含む自動ブレーキ制御およびABS制御を実行する。ここで、各制御について簡単に説明する。
本実施の形態の場合、自動ブレーキ制御として、自動制動制御とバイワイヤ制御とブレーキアシスト制御と車両運動制御を実行する。
【0030】
自動制動制御は、先行車との車間距離を車速に応じた最適車間距離とする制御の一部において、車間距離が近付き過ぎたときに所望の制動力を発生させる制御を実行する。
【0031】
バイワイヤ制御は、運転者が、ブレーキペダルBP以外に設けられた例えば手動のブレーキスイッチのような操作手段を操作したときに操作量に応じた制動力を発生させる制御を実行する。
【0032】
ブレーキアシスト制御は、運転者がブレーキペダルBPを操作したときに、実際にマスタシリンダMCで発生した圧力よりも高圧をホイルシリンダWCに向けて供給する制御を実行する。
【0033】
上述した制御に共通しているのは、4輪のホイルシリンダWCの全てに対して液圧を供給すること、およびホイルシリンダWCに供給する液圧が比較的低圧であることである。ちなみに、本実施の形態では、4輪のホイルシリンダWCに対して共通の圧力を供給するものとして説明するが、後輪よりも前輪に僅かに高圧を供給するようにしてもよい。
【0034】
車両運動制御は、旋回時に車両が、過オーバステアあるいは過アンダステアとなったときに、所望の輪のホイルシリンダWCに制動力を発生させて、車両をニュートラルステア状態に戻すヨーモーメントを車両に発生させ、車両姿勢の安定を図る制御である。
【0035】
ABS制御は、制動時に車輪がロック傾向になったのを検出すると、この車輪ロックを防止しつつ最大の制動力を発生させるためにホイルシリンダ圧の減圧・保持・増圧を繰り返す制御を実行するものであり、この場合、ポンプ21は、基本的には、ホイルシリンダWCから逃がしたブレーキ液を、ブレーキ回路1に戻す作動を実行する。
【0036】
次に、実施の形態1の作動について説明する。
イ)通常ブレーキ時
通常は、図1において示すようにゲート弁3ならびに増圧弁5が開弁されているとともに減圧弁6が閉弁している。
この状態で、運転者が制動操作を行うと、図2において実線の矢印で示すようにマスタシリンダMCからブレーキ回路1を介してホイルシリンダWCにブレーキ液が供給され、制動力が発生する。また、運転者が制動操作を終了するとホイルシリンダWCのブレーキ液は、図示の矢印と逆方向に流れてマスタシリンダMCに戻される。
【0037】
ロ)アキュムレータチャージ時
本実施の形態1では、上記通常ブレーキならびに下記の制御を実行していないときにアキュムレータ22に蓄圧するアキュムレータチャージを実行する。
このアキュムレータチャージ時には、切替弁22bを開弁させるとともに、ポンプ21において第1吸吐出口21aから吸入して第2吸吐出口21bから吐出させる逆転作動を行わせるよう、モータMの逆転駆動を実行させる。
したがって、図3に示すように、ポンプ21の第1吸吐出口21aから、ブレーキ回路1を介してマスタシリンダMCのブレーキ液を吸入するとともに、リターン回路10を介してリザーバRESのブレーキ液を吸入し、第2吸吐出口21bからアキュムレータ22に向けて吐出する。
【0038】
この作動に基づいて、アキュムレータ22には、ポンプ21の容量で決定される所定圧P0が蓄圧されるが、本実施の形態1では、圧力センサ22cの検出値が前記所定圧P0よりも僅かに低い圧力である設定圧Pcになったら切替弁22bを閉弁させるとともに、モータMの駆動を停止させるものであり、アキュムレータ22には、前記設定圧Pcが蓄圧されることになる。この設定圧Pcは、ポンプ21の最大吐出圧よりも僅かだけ低圧に設定されている。
【0039】
ハ)自動ブレーキ制御時
自動ブレーキ制御時にあっては、液圧源20からブレーキ回路1に向けて液圧を供給しながら、ホイルシリンダ圧の調圧制御を行う。この制御において、ホイルシリンダ圧の増圧・保持・減圧を行うが、本実施の形態にあっては、増圧に特徴があるため、これについて説明する。
この増圧において、低圧・低圧力勾配でホイルシリンダ圧の増圧を行うときと、高圧・高圧力勾配でホイルシリンダ圧の増圧を行うときとで、作動が異なる。なお、低圧・低圧力勾配で増圧を行うのは、主として自動ブレーキ制御時であり、高圧・高圧力勾配で増圧を行うのは、主として車両運動制御時である。
【0040】
低圧・低圧力勾配で増圧を行う場合、液圧源20においてポンプ21のみによる供給を実行する。すなわち、モータMを正転駆動させ、ポンプ21が、第2吸吐出口21bから吸入して第1吸吐出口21aから吐出する正転作動を実行させる。これにより、図4において実線の矢印で示すように、マスタシリンダMCのブレーキ液が、ブレーキ回路1のゲート弁3よりも上流部分を介してポンプ21に吸入されてホイルシリンダWCに向けて吐出される。
【0041】
この時、増圧量は、ゲート弁3を閉弁させた状態において、モータMの駆動量により調整したり、あるいは増圧弁5の開閉状態により調整したりすることができる。
また、減圧量は、減圧弁6の開閉状態により調整したり、ゲート弁3の開閉状態により調整したりすることができる。ちなみに、減圧弁6を開弁させると、ブレーキ液は、リターン回路10を介してリザーバRESに戻され、ゲート弁3を開弁させると、ブレーキ液は、ゲート弁3の上流に逃がされ、ポンプ21により再び吸入される。
【0042】
一方、高圧・高圧力勾配で増圧を行うときには、アキュムレータ22による加給を行う。すなわち、この場合には、モータMを正転駆動させてポンプ21を正転作動させるとともに切替弁22bを開弁させて、図5において実線の矢印で示すように、アキュムレータ22に蓄圧されたブレーキ液をポンプ21で吸入する。したがって、ポンプ21では、設定圧Pcのブレーキ液を吸入し、この設定圧Pcにポンプ21の作動による液圧を上乗せして第1吸吐出口21aから吐出するものであり、ポンプ21の吐出圧は、図7に示すように、最大、設定圧Pcの約2倍の液圧で吐出することができる。つまり、ポンプ21がアキュムレータ22の圧力により加給されるもので、従来の約半分の電流値で最大液圧を得ることができ、また、アキュムレータ22により加給するから高い応答性で昇圧することができる。
なお、この高圧・高圧力勾配の増圧時におけるホイルシリンダWCの液圧は、上述の自動ブレーキ制御の場合と同様に、ポンプ21の作動あるいは増圧弁5の作動に基づいて増圧量を制御し、ゲート弁3の作動あるいは減圧弁6の作動により減圧量を制御する。
【0043】
ニ)ABS制御時
上述の通常ブレーキ時、あるいは自動ブレーキ制御や車両運動制御による制動時に、車輪がロックしそうになった場合には、このロックを防止するABS制御を実行する。
このABS制御時にあっては、まず、ゲート弁3を閉弁させ、かつ、増圧弁5を閉弁させる一方で減圧弁6を開弁させて、図6において点線の矢印で示すようにホイルシリンダWCのブレーキ液をリターン回路10に逃がして減圧を行う。この減圧により車輪ロックが回避されたら、できるだけ大きな制動力が得られるように、ホイルシリンダ圧の増圧を行う。また、この増圧により車輪ロックが再び発生しないように、適宜、減圧と増圧を繰り返すものである。
この増圧にあっては、瞬時に制動力を回復させる必要があることから、モータMを最大駆動力で正転駆動させるとともに、切替弁22bを開弁させてアキュムレータ22による加給を行う。
これにより、最大液圧(図7参照)で増圧が実行される。
【0044】
以上説明したように、実施の形態1のブレーキ装置にあっては、マスタシリンダMCとは別途独立した液圧源20を、正逆転作動を行うポンプ21と、このポンプ21に蓄圧された液圧を加給するアキュムレータ22とを備えた構成とし、液圧源20において大きな圧力(高圧力勾配の増圧)を必要としない時には、ポンプ21のみの作動とし、車両運動制御やABS制御の増圧時のように、大きな圧力(高圧力勾配の増圧)が必要なときには、ポンプ21に対してアキュムレータ22を直列に用いて加給作用を得ることにより、瞬時に高圧を供給することができる。
したがって、従来技術と比較すると、ポンプ21の最大出力容量を小さくすることができ、これによりポンプ21ならびにモータMの小型化を図ってブレーキユニットの小型化を図ることができるとともに、消費エネルギを軽減することができながら、必要な最大圧ならびに必要な応答性を確保することができるという効果が得られる。
さらに、ポンプ21としてギヤポンプを用いた場合には、騒音・振動の発生を軽減できるという効果を得ることができ、かつ、アキュムレータ22からポンプ21に向けて加給を行った際の昇圧性能に優れるという効果が得られる。
【0045】
(実施の形態2)
実施の形態2のブレーキ装置は、実施の形態1の変形例であって、特許請求の範囲の請求項5および請求項6に対応したもので、図8に示すように、実施の形態2の液圧源200に、ポンプ21を迂回してアキュムレータ22とブレーキ回路1のゲート弁3よりも下流位置とを接続させるバイパス路201を設けるとともに、このバイパス路201を開閉させる常閉の切替弁202を設けたことを特徴とするものである。なお、他の構成については実施の形態1と同じであるため、共通する構成には共通する符号を付けることで説明を省略する。
【0046】
この実施の形態2のブレーキ装置にあっては、ホイルシリンダ圧の高圧・高圧力勾配の増圧制御を行うときの作動が実施の形態1とは異なる。この場合、実施の形態2では、まず、切替弁22bを開弁させるとともに切替弁202を所定時間だけ開弁させ、さらに、ポンプ21の作動を開始させる。
したがって、切替弁22bならびに切替弁202を開弁することによりアキュムレータ22のブレーキ液がブレーキ回路1に瞬時に供給されることになる。よって、図9に示すように、バイパス路201を閉じている場合に比べて急増圧時の圧力の立ち上がりが良好になる。
なお、この実施の形態2にあっては、他の作動ならびに得られる効果については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0047】
(実施の形態3)
実施の形態3のブレーキ装置は、実施の形態1の変形例であり、特許請求の範囲の請求項7および請求項8に記載の発明に対応するもので、図10に示すように、アキュムレータ22とリターン回路10とを結ぶ連通路301と、この連通路301に設けられて、アキュムレータ22側が所定圧を越えると開弁して液圧をリターン回路10に逃がす第1リリーフバルブ302とを設け、さらに、連通路11において逆止弁11aと並列に、所定圧を越えると開弁して液圧をリターン回路10に逃がす第2リリーフバルブ303を設けたことを特徴とする。
なお、切替弁22bと並列に蓄圧方向の流れのみを許容する逆止弁304が設けられている。また、他の構成については実施の形態1と同様であるので、同じ構成には共通する符号を付けて説明を省略する。
【0048】
この実施の形態3のブレーキ装置にあっては、アキュムレータチャージ時において何らかの不具合が生じてアキュムレータ22おいて異常高圧が発生したり、あるいは、低温時にアキュムレータ22に圧力をチャージしていてその後、環境温度が高温に変化することによりアキュムレータ22において異常高圧が発生したりした場合には、第1リリーフバルブ302が開弁して、アキュムレータ22の圧力をリターン回路10に逃がす。したがって、異常高圧によりアキュムレータ22などが破損するのを防止して、装置の信頼性向上ならびに耐久性の向上を図ることができる。
【0049】
さらに、自動ブレーキ制御やABS制御において、高圧・高圧力勾配の増圧を行っているときに、増圧弁5やゲート弁3が閉弁状態に維持される異常が発生して、ブレーキ回路1ならびに接続回路21cにおいてポンプ21・ゲート弁3・増圧弁5,5により囲まれた部位において異常高圧が発生した場合、第2リリーフバルブ303が開弁して、圧力をリターン回路10に逃がす。
したがって、異常高圧により、ブレーキ回路1ならびに接続回路21cを構成する管路や、ゲート弁3や、増圧弁5,5や、逆止弁3a,5aが破損するのを防止でき、装置の信頼性向上ならびに耐久性向上を図ることができる。
【0050】
(実施の形態4)
実施の形態4は、特許請求の範囲の請求項9および請求項10に記載の発明に対応するもので、通常ブレーキ時にあってもバイワイヤ制御を実行するようにした例である。
図11は、実施の形態4のブレーキ装置を示すもので、ブレーキ回路1においてゲート弁3とマスタシリンダMCとの間に、ブレーキペダルBPをストロークさせたときの容積変化を吸収するリザーバ401が設けられ、かつ、このリザーバ401とブレーキ回路1とを結ぶ連通路402の途中には、連通路402を開閉する常閉の切替弁403が設けられ、さらに、切替弁403と並列に、リザーバ401のブレーキ液をブレーキ回路1に戻す方向のみに開弁する逆止弁404が設けられている。
また、実施の形態4の液圧源400にあっては、ポンプ21の第2吸吐出口21a側は、吸入回路405によりリターン回路10と接続され、吸入回路405には逆止弁406が設けられている。
また、ブレーキ回路1において、実際のブレーキ液の流れが無くなることから、ゲート弁3と並列の逆止弁3aは廃止されている。
なお、実施の形態1と同じ構成には共通する符号を付けて説明を省略する。
【0051】
この実施の形態4のブレーキ装置にあっては、通常ブレーキ時にあっては、運転者がブレーキペダルBPを操作すると同時に、ゲート弁3を閉じるとともに切替弁403を開弁させ、これにより、マスタシリンダMCにおける容積変化分のブレーキ液をリザーバ401で吸収する。これにより、運転者は、一般的なブレーキ装置と同じ操作感が得られ、制動操作に違和感をおぼえることがない。
【0052】
また、上記運転者の制動操作が実行されたときには、この操作状態を図外のセンサにより検出し、この制動操作が低圧・低圧力勾配の増圧に対応する場合は、ポンプ21を駆動させ、図11において実線の矢印で示すように、リターン回路10を介してマスタシリンダMCのブレーキ液を吸入してブレーキ回路1に向けて吐出させる。さらに、増圧弁5ならびに減圧弁6を適宜開弁させて、増圧および減圧を行うことでホイルシリンダ圧を最適に制御する。
【0053】
また、制動操作が、高圧・高圧力勾配の増圧に対応する場合は、上記作動に加えて切替弁22bを開弁させ、アキュムレータ22の液圧による加給を行う。
【0054】
本実施の形態4にあっては、通常ブレーキ時もバイワイヤ制御を実行するブレーキ装置において、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。なお、この実施の形態4にあっては、上述のバイワイヤ制御に不具合が生じた場合は、ブレーキペダルBPを操作すると、マスタシリンダ圧がブレーキ回路1を介してホイルシリンダWCに供給されるものであり、フェイルセーフ性に優れている。
また、他の自動ブレーキ制御時、アキュムレータチャージ時、ABS制御時にあっては、実施の形態1と同様の作動を実行する。
【0055】
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態4の変形例であり、図12に示すとおり、液圧源500は、実施の形態4のブレーキ装置に、実施の形態2で示したバイパス路201ならびに切替弁202を設け、急増圧時の初期には、アキュムレータ22による加給を行うようにして、立ち上がり特性を良好にした例である。
【0056】
以上図面により実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態の構成に限定されるものではない。
例えば、実施の形態1〜3に示した構成にも、実施の形態4で示したバイワイヤ制御を実行するための構成を追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のブレーキ装置を示すブレーキ回路図である。
【図2】実施の形態1の通常ブレーキ時の作動を説明する説明図である。
【図3】実施の形態1のアキュムレータチャージ時の作動を説明する説明図である。
【図4】実施の形態1の低圧・低圧力勾配による増圧制御時の作動を説明する説明図である。
【図5】実施の形態1の高圧・高圧力勾配による増圧制御時の作動を説明する説明図である。
【図6】実施の形態1のABS制御時の作動を説明する説明図である。
【図7】実施の形態1の増圧特性図である。
【図8】実施の形態2のブレーキ装置を示すブレーキ回路図である。
【図9】実施の形態2における増圧特性図である。
【図10】実施の形態3のブレーキ装置を示すブレーキ回路図である。
【図11】実施の形態4のブレーキ装置を示すブレーキ回路図である。
【図12】実施の形態5のブレーキ装置を示すブレーキ回路図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ回路
3 ゲート弁
3a 逆止弁
5 増圧弁
5a 逆止弁
6 減圧弁
10 リターン回路
11 連通路
11a 逆止弁
20 液圧源
21 ポンプ
21a第1吸吐出口
21b 第2吸吐出口
21c 接続回路
21d 吸入回路
21f 逆止弁
22 アキュムレータ
22a 接続回路
22b 切替弁
22c 圧力センサ
200 液圧源
201 バイパス路
202 切替弁
301 連通路
302 リリーフバルブ
303 リリーフバルブ
401 リザーバ
402 連通路
403 切替弁
404 逆止弁
405 吸入回路
BPブレーキペダル
M モータ
MC マスタシリンダ
RES リザーバ
WC ホイルシリンダ

Claims (14)

  1. ホイルシリンダに向けて供給回路を介してブレーキ液を供給する液圧源と、前記供給回路の途中に設けられ、前記液圧源から供給されるブレーキ液の供給状態を調整してホイルシリンダの増圧および減圧を行ってホイルシリンダ圧を調整可能な液圧調整手段と、この液圧調整手段が減圧時にブレーキ液を逃がすリターン回路およびリターン回路に接続されたブレーキ液源と、を備えたブレーキ装置において、前記液圧源には、モータを駆動源とするポンプと、所定圧の蓄圧が可能なアキュムレータとが設けられ、前記ポンプは、第1吸吐出口と第2吸吐出口とを備え、両吸吐出口の一方からブレーキ液を吸入して他方から吐出する正逆転作動が可能に構成され、かつ、前記第1吸吐出口が供給回路に接続されているとともに、前記第2吸吐出口がアキュムレータに接続されて設置され、前記供給回路においてポンプと液圧調整手段との間に、前記ブレーキ液源が連通路を介して接続され、かつ、この連通路の途中にはブレーキ液源への逆流を防止する逆止弁が設けられ、前記アキュムレータと第2吸吐出口とを結ぶ接続回路の途中に、接続回路を連通および遮断させる切替弁が設けられ、前記接続回路のポンプと切替弁との間の位置が、吸入回路を介してブレーキ液源に接続され、かつ、この吸入回路の途中に、吸入回路におけるブレーキ液の流れをブレーキ液源から接続回路方向のみに制限する逆止弁が設けられていることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキ液源が、運転者の制動操作により液圧を発生するマスタシリンダ、ならびにマスタシリンダのリザーバであり、前記リターン回路が、前記リザーバに接続され、前記マスタシリンダと、前記供給回路において液圧調整手段とポンプとの間の位置とが、主供給回路を介して接続され、この主供給回路の途中には主供給回路を連通および遮断させるゲート弁が設けられ、前記吸入回路は、前記主供給回路においてマスタシリンダとゲート弁との間の位置と、前記接続回路とを接続していることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記ポンプがギヤポンプであることを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記ポンプにおいてブレーキ液を第1吸吐出口から吸入して第2吸吐出口から吐出させる逆転作動を実行させるとともに、前記切替弁を開弁させてブレーキ液源のブレーキ液をアキュムレータに供給するアキュムレータチャージ制御と、前記ポンプにおいてブレーキ液を第2吐出口から吸入して第1吸吐出口から吐出させる正転作動を実行させて、ブレーキ液源のブレーキ液を供給回路に向けて吐出させるとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を低圧力勾配で増圧させる低圧力勾配増圧制御と、前記ポンプを正転作動させるとともに前記切替弁を開弁させて、アキュムレータの蓄圧をポンプで増圧させながら供給回路に向けて供給させる加給作動を行うとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を高圧力勾配で増圧させる高圧力勾配増圧制御と、を実行する制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記ポンプを迂回して、接続回路の切替弁とポンプの間の位置と、供給回路のポンプと液圧調整手段との間の位置とを結ぶバイパス路が設けられ、このバイパス路の中間に、バイパス路を連通および遮断する第2切替弁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記ポンプを迂回して、接続回路の切替弁とポンプの間の位置と、供給回路のポンプと液圧調整手段との間の位置とを結ぶバイパス路が設けられ、このバイパス路の中間に、バイパス路を連通および遮断する第2切替弁が設けられ、
    前記ポンプにおいてブレーキ液を第1吸吐出口から吸入して第2吸吐出口から吐出させる 逆転作動を実行させるとともに、前記切替弁を開弁させてブレーキ液源のブレーキ液をアキュムレータに供給するアキュムレータチャージ制御と、前記ポンプにおいてブレーキ液を第2吐出口から吸入して第1吸吐出口から吐出させる正転作動を実行させて、ブレーキ液源のブレーキ液を供給回路に向けて吐出させるとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を低圧力勾配で増圧させる低圧力勾配増圧制御と、前記ポンプを正転作動させるとともに前記切替弁を開弁させて、アキュムレータの蓄圧をポンプで増圧させながら供給回路に向けて供給させる加給作動を行うとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を高圧力勾配で増圧させる高圧力勾配増圧制御と、を実行する制御手段が設けられ、
    前記制御手段は、高圧力勾配増圧制御時には、まず、前記切替弁ならびに第2切替弁を所定時間開弁させて、バイパス路を介してアキュムレータに貯留されているブレーキ液を供給回路に供給させる初期急増圧を実行し、これと並列にポンプを正転作動させて前記加給作動を実行する構成であることを特徴とする請求項1ないし3に記載のブレーキ装置。
  7. 前記接続回路とリターン回路とを結ぶリリーフ回路が設けられ、このリリーフ回路の途中に、接続回路側の液圧が設定圧を越えると開弁してリターン回路に逃がす、リリーフバルブが設けられていることを特徴とする請求項1ないし6に記載のブレーキ装置。
  8. 前記供給回路とリターン回路とを結ぶ第2リリーフ回路が設けられ、この第2リリーフ回路の途中に、供給回路側の液圧が設定圧を越えると開弁してリターン回路に逃がす、第2リリーフバルブが設けられていることを特徴とする請求項1ないし7に記載のブレーキ装置。
  9. 前記主供給回路において、マスタシリンダとゲート弁との間に、マスタシリンダ圧が発生したときに、所定の反力でブレーキ液の移動を許容するリザーバが設けられ、このリザーバと主供給回路とを結ぶ接続回路の途中に、この接続回路を連通および遮断する第3切替弁が設けられていることを特徴とする請求項2ないし6に記載のブレーキ装置。
  10. 前記ブレーキ液源が、運転者の制動操作により液圧を発生するマスタシリンダ、ならびにマスタシリンダのリザーバであり、前記リターン回路が、前記リザーバに接続され、前記マスタシリンダと、前記供給回路において液圧調整手段とポンプとの間の位置とが、主供給回路を介して接続され、この主供給回路の途中には主供給回路を連通および遮断させるゲート弁が設けられ、前記吸入回路は、前記主供給回路においてマスタシリンダとゲート弁との間の位置と、前記接続回路とを接続し、
    前記主供給回路において、マスタシリンダとゲート弁との間に、マスタシリンダ圧が発生したときに、所定の反力でブレーキ液の移動を許容するリザーバが設けられ、このリザーバと主供給回路とを結ぶ接続回路の途中に、この接続回路を連通および遮断する第3切替弁が設けられ、
    前記ポンプにおいてブレーキ液を第1吸吐出口から吸入して第2吸吐出口から吐出させる逆転作動を実行させるとともに、前記切替弁を開弁させてブレーキ液源のブレーキ液をアキュムレータに供給するアキュムレータチャージ制御と、前記ポンプにおいてブレーキ液を第2吐出口から吸入して第1吸吐出口から吐出させる正転作動を実行させて、ブレーキ液源のブレーキ液を供給回路に向けて吐出させるとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を低圧力勾配で増圧させる低圧力勾配増圧制御と、前記ポンプを正転作動させるとともに前記切替弁を開弁させて、アキュムレータの蓄圧をポンプで増圧させながら供給回路に向けて供給させる加給作動を行うとともに液圧調整手段によりホイルシリンダ圧を高圧力勾配で増圧させる高圧力勾配増圧制御と、を実行する制御手段が設けられ、
    前記制御手段は、通常はゲート弁を開弁させるとともに第3切替弁を閉弁させておき、マスタシリンダ圧を増圧させる操作が成されたときには、ゲート弁を閉弁させるとともに第3切替弁を開弁させて、マスタシリンダにおける容積変化分をリザーバにより吸収させ、さらに、マスタシリンダの操作状態に応じて、前記低圧力勾配増圧制御および高圧力勾配増圧制御を実行する構成であることを特徴とする請求項1または3に記載のブレーキ装置。
  11. 前記ポンプを迂回して、接続回路の切替弁とポンプの間の位置と、供給回路のポンプと液圧調整手段との間の位置とを結ぶバイパス路が設けられ、このバイパス路の中間に、バイパス路を連通および遮断する第2切替弁が設けられていることを特徴とする請求項10に記載のブレーキ装置。
  12. 前記制御手段は、高圧力勾配増圧制御時には、まず、前記切替弁ならびに第2切替弁を所定時間開弁させて、バイパス路を介してアキュムレータに貯留されているブレーキ液を供給回路に供給させる初期急増圧を実行し、これと並列にポンプを正転作動させて前記加給作動を実行する構成であることを特徴とする請求項11に記載のブレーキ装置。
  13. 前記接続回路とリターン回路とを結ぶリリーフ回路が設けられ、このリリーフ回路の途中に、接続回路側の液圧が設定圧を越えると開弁してリターン回路に逃がす、リリーフバルブが設けられていることを特徴とする請求項10に記載のブレーキ装置。
  14. 前記供給回路とリターン回路とを結ぶ第2リリーフ回路が設けられ、この第2リリーフ回路の途中に、供給回路側の液圧が設定圧を越えると開弁してリターン回路に逃がす、第2リリーフバルブが設けられていることを特徴とする請求項10または13に記載のブレーキ装置。
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