JP3935730B2 - 撹拌伝熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーシング内に複数の中空軸を平行かつ回転可能に隔置すると共に各中空軸に複数の中空状の撹拌板を傾斜させて配置し、更に、該中空軸の前端及び/又は後端にシール板を配置することにより、上記ケーシング内に供給された被処理物が撹拌伝熱装置の外部に漏洩することを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の撹拌伝熱装置としては、例えば、外周がジャケット構造とされた略水平のケーシング内に平行に隔置された複数の回転軸と、これらの回転軸上に隔置された撹拌板を有し、この回転軸及び撹拌板を中空として、それらの内部と上記ジャケット内に熱交換媒体を通過させて当該撹拌伝熱装置内に供給された粉粒体や粘着性の高い汚泥等の被処理物を撹拌しながら加熱又は冷却する装置が知られている。そして、当該撹拌伝熱装置に於いて、単位容量当りの伝熱面積を大きくし、かつ、撹拌効果を向上させるために、上記回転軸を2軸ないし多数軸として一方の軸上の各撹拌板を他方の軸上の隣接する撹拌板の間に部分的に入り込むように隔置した構成もすでに採用されている。
【0003】
ところで、従来の技術に示すように、前記撹拌板は、前記回転軸の長手方向軸線に直角の平面に対して傾斜させて当該回転軸の前端から後端まで一列に配置する構成であり、また、当該回転軸の前端及び/又は後端にシール板等を具備していないものであった。ところで、当該技術によれば、該撹拌伝熱装置の供給口から供給された被処理物を効果的に撹拌しながら加熱又は冷却し、更に移送するに際し、当該被処理物をケーシング内で処理する工程に於いて該ケーシング内に油粕や汚泥残渣等固液に拘らず灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純物質やケーキ等の残渣等が残留しかつ発生するものである。
【0004】
また、従来の技術に於ける撹拌板は、掻上げ羽根が存在しないものや、撹拌板の後縁に小さな掻上げ羽根を配置した構成であり、また、当該回転軸の前端及び/又は後端にシール板等を具備していないものであった。ところで、当該技術によれば、この小さな掻上げ羽根により該撹拌伝熱装置の供給口から供給された被処理物をケーシング内部に掻き込み、当該撹拌板の撹拌動作を助長して当該被処理物の移送をするに際し、当該被処理物をケーシング内で処理する工程に於いて該ケーシング内に油粕や汚泥残渣等固液に拘らず灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純物質やケーキ等の残渣等が残留しかつ発生するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に於ける撹拌伝熱装置は叙上の構成であるので、次の課題が存在するものである。
従来の技術によれば、撹拌伝熱装置の供給口から供給された被処理物は撹拌されながら加熱又は冷却されつつ当該装置内を移送され、排出口から処理済みの製品や乾燥品として取出されるが、前記ケーシング内に生成した油粕や汚泥残渣等固液に拘らず灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純物質やケーキ等の残渣等が前記中空軸の前端部又は後端部に於いて、中空軸外周部とケーシングとの隙間等から軸シール部を介して外部へ漏洩するという問題点があった。
また、従来の技術に於いては、ケーシングの前端外面又は後端外面に於ける前記中空軸の前端部分又は後端部分にグランドボックス等によるシール部材を備えたものがあるが、特にケーシングの前端部内壁には高水分含有被処理物の品温が上昇して液状となり流体物が流れ出し、ケーシングの外部への流出を完全に防止することは困難であるという問題点があった。
【0006】
また、従来の技術に於いて、回転軸の前端及び/又は後端にシール板を具備していないので、回転軸の後端に移送された被処理物が撹拌、伝熱及び移送されて処理される工程中に於いて、ケーシング内に一連に配設した撹拌板が中空軸軸線方向への傾斜が小さい場合やその他被処理物の種類によっては、当該被処理物が当該回転軸前端方向に跳ね返り又はケーシング内の前端部分に滞留することがあり、撹拌や移送効果も低下するという問題点も存した。
更に、ケーシング前方から後方に移送された当該被処理物が排出口近傍やケーシング等の後端内壁や底部に固化されて滞留することや、該被処理物がケーシング内壁や底部に押込まれ当該ケーシング内壁や底部を磨耗させて亀裂や穴開き等の損傷が惹起され、ひいてはジャケットへ流過される熱交換媒体例えばスチームや温水又は冷水等がケーシング側に漏洩するという現象を誘発する問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、叙上の背景の下になされたもので、第一の目的としては、供給口から供給された粉粒体や汚泥等の被処理物をケーシング内で撹拌、伝熱又は移送等処理する工程に際し、生成される固液状態の汚泥残渣等又は灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純物質やケーキ等の残渣等が当該ケーシングと中空軸との隙間から軸シール部を介してケーシングの前端部又は後端部の外部に漏れること、及びケーシングの磨耗により発生した亀裂部や穴開き箇所から前記汚泥残渣等が流出することを防止することである。
本発明の第二の目的としては、供給口から供給された被処理物をケーシング内の前方から後方に円滑に移送すること、及び、ケーシングの後端内壁部や底部に当該固液状態の汚泥残渣等の不純物質を固化して残留させることなく、ケーシングやケース体の後端下部又は側部等に配設した排出口から被処理物を完全かつ円滑に排出することである。
【0008】
本発明はこのような目的を達成するために次の構成、手段を採用した。
請求項1記載の発明によれば、供給口と排出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの後端にシール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、撹拌伝熱装置の供給口から供給された被処理物はケーシング内で撹拌しながら加熱又は冷却されつつ当該装置のケーシング内を移送され、排出口から処理済みの製品や乾燥品として取出されるが、前記ケーシング内に発生した油粕や固液状態の汚泥残渣等各種不純物質やケーキの残渣等が前記中空軸の後端部に於いて、中空軸外周部とケーシングとの隙間で前記シール板に閉塞かつ押戻され又は除去され、軸シール部を介して外部へ流出することを防止する作用を奏する。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、供給口と排出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの前端に第1シール板及び後端に第2シール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、供給口から供給された被処理物はケーシング内で撹拌しながら伝熱又は冷却され、更に移送されるに際し、当該被処理物をケーシング内で処理する工程に於いて発生する油粕や固液状態の汚泥残渣、灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純物質等やケーキ等の残渣等が、前記中空軸の前端部及び後端部の当該中空軸外周部とケーシングとの隙間で前記第1シール板及び第2シール板により閉塞かつ押戻され又は除去され、軸シール部を介して外部に流出することを防止すること、及び前記第1シール板によりケーシング内に於ける中空軸前端部分の被処理物をケーシング内方への撹拌かつ移送を助長すること、更に、前記第2シール板によりケーシング内に於ける中空軸後端部分の被処理物をケーシング内方に押出し、かつ処理済みの被処理物やケーキ等を適切に排出口から排出することを助長する作用を奏する。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記シール板がブラケットによって前記中空軸の前端及び/又は後端に所望数個周設されたことを特徴とする請求項1又は2記載の撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、シール板を中空軸の前端及び/又は後端にアークによる溶接等の溶接手段や簡単な固着方法で容易にケーシングの外表面に堅固に取付けることができるので、当該シール板の耐久性の向上を図り、また、供給口から供給された被処理物の供給量や種類又は性質に対応して中空軸に所望数個を合理的に周設することができる作用を奏する。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、前記シール板が前記ケーシングの前端又は後端の内壁面に隣接して前記中空軸に配置したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、前記シール板を前記ケーシングの前端部内壁又は後端部内壁に隣接させたので、請求項1、2又は3記載の発明の特異な作用に加えて、更にシール効果を高めて油粕や固液状態の汚泥残渣やケーキ等の残渣をケーシングの外部に漏洩することを防止すること、しかも、前記シール板がケーシングの前端部内壁面又は後端部内壁面若しくは底部に滞留や固化した被処理物又はケーキ類等を除去する撹拌板としての機能を併有し、この部分の撹拌板や垂直撹拌板を不要とすることもできる作用を奏する。
【0012】
請求項5記載の発明によれば、前記シール板の表面が前記中空軸軸線方向に対し所定角度を前記ケーシング内方向に傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、請求項1、2、3又は4記載の発明の特異な作用に加えて、所定角度傾斜したシール板の表面によって適切にかつ合理的方法で被処理物のケーシング内方への移送を更に助長し、かつ、処理済みの被処理物やケーキ等を排出口から適切に排出することを更に助長する作用を奏する。
【0013】
請求項6記載の発明によれば、前記シール板の表面の所定傾斜角度が略30°であることを特徴とする請求項5記載の撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、ケーシング内の中空軸の前端部及び/又は後端部にシール板を最適角度に傾斜させて周設したので、中空軸のより少ない回転エネルギーでケーシング内の被処理物を効率的にケーシング内に押込み、移送し又は押出しすること及び固液状態の汚泥残渣等不純物質をケーシングの外部へ流出することを防止するシール機能を効果的とする作用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る撹拌伝熱装置の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【発明の実施の形態1】
図1ないし図4は本発明に係る撹拌伝熱装置の実施の形態1を示すものであり、これについて説明する。
【0015】
本実施の形態1に於いて、Aは撹拌伝熱装置であり、上部カバー1c及びケーシング1を備えていて、該ケーシング1の外周には、例えばディンプルプレートジャケット等ジャケット2を複数個長手方向に備えている。該ジャケット2の外周がケース体3を構成し、このケース体3の所定部位に当該ジャケット側面への熱交換媒体入口4aを設け図1及び図3に示す熱交換媒体Pが流通可能となっている。そして、熱交換媒体Pはジャケット側面からの熱交換媒体出口4bに排出している。また、図3に示すように、ケーシング1、ジャケット2及びケース体3の底面側部は後述する4つの撹拌板13を包囲するように波状に形成している。前記ケーシング1は外形略直方体状の箱型で構成しており、その長手方向一端(前端)側が他端(後端)側よりも僅かに高くなるように傾斜する等略水平方向に配置されている。
尚、ジャケット2とケース体3の間に断熱材等を介在させて当該撹拌伝熱装置の放熱を最小限にする機能を具備している。
【0016】
当該ケーシング1の一方の上部には図1に示すように、粉粒体や汚泥物質等の被処理物を連続的に供給可能な供給口5が設けられている。当該ケーシング1の他の下部や側部には堰板を介して被処理物を連続的に排出可能な一つないし複数個の排出口7が設けられている。
前記ケーシング1の一端(前端)側が他端(後端)側よりも僅かに高くなるように傾斜して配置した場合は、前記供給口5はケーシング1の一端(前端)側上部中央に、又、前記排出口7はケーシング1の他端(後端)側下部又は側部近傍にそれぞれ配置することが被処理物を撹拌、伝熱処理及び移送することから望ましいものである。
尚、排出口7は図1及び図3に示すようにその開口部6に遠隔自動制御可能な自動昇降装置7bによって動作する堰7aを設け、これを制御することにより被処理物又は製品の排出量を調整する。また、堰7aはハンドル7cを回転することによって手動昇降することもできる。図中、7dは被処理物や製品を外部に取出す開放閉止可能な開閉扉である。
【0017】
前記ケーシング1内には図2に示すように、例えば、同径同長の外形略円柱状の4つの中空軸8a、8b、8c、8dが該ケーシング1の長手方向に沿わせて回転自在に平行に隔置すること、すなわち、水平方向に並列となるように横置されている。当該中空軸8a〜8dの両端部は、ケーシング1の一端面1a、他端面1bから密封状態に突設され、軸受部9a、9bにより回転可能に支持されている。前記中空軸8a〜8dの一端(前端)部は互いに噛合う歯車機構10及びモータ11が取り付けられており、当該歯車機構10やモータ11等で前記中空軸8a〜8dの回転駆動手段12を構成している。
当該回転駆動手段12により中空軸8a〜8dは互いに等しい回転数で回転するものであって、図3に示すように互いに隣接する中空軸8a及び8bは逆向きの回転方向T1、T2に、互いに隣接する中空軸8c及び8dは逆向きの回転方向T3、T4にそれぞれ回転する。
【0018】
前記中空軸8a〜8dの外周には、図2及び図3に示すように外形略円盤状を形成した一連の中空状の撹拌板13を設けている。該中空状の撹拌板13は図2に示すように互いに傾斜させて隔置されており、しかも、前記中空軸8a、8b間に於いては、一方の中空軸8aの長手軸線方向に隣接する中空状の撹拌板13、13の中央に他方の中空軸8bの中空状の撹拌板13が位置するように長手軸線方向に向けて互い違いに配置している。また、当該中空状の撹拌板13は断面形状が図示するように矩形に形成するほか、外周側に向かうに従いその厚さが次第に小さくなる、三角形ないし山形やその他の形状、例えばくさび形、菱形、逆三角形等各種の形状であってもよい。
また、前記撹拌板13は内部が中空状とされており、当該中空状の撹拌板13に中空軸8a〜8dの中空部8eから供給された熱交換媒体Pが行き渡るように構成されている。
また、前記各撹拌板13、13は図3に示すように、周方向にそれぞれが例えば30°の角度で開口した一対の切欠部13A、13Bが長手方向軸線を挟んで互いに反対方向に対称にかつ各中空軸8a〜8dの長手方向に隣接する撹拌板13、13同士でその位相を90°ずらすようにして形成されており、該切欠部13Aの回転方向T1〜T4側を向く端面の外周部には小さい羽根13Cが設けられている。
【0019】
前記本発明に係る撹拌伝熱装置Aの両端側は図4(a)、(b)に示す構造であり、図4(a)は前記図2に示す中空軸8bの他端(後端)側についての長手方向軸線に対して垂直方向からみた要部を拡大した側面図である。また、図4(b)は前記図2に示す中空軸8bの一端(前端)側についての長手方向軸線に対して垂直方向からみた要部を拡大した側面図である。前記中空軸8bの他端(後端)側は軸受部9bを介して中空軸への熱交換媒体導入管14及び中空軸からの熱交換媒体導出管15にそれぞれ接続している。そして、前記撹拌板13が中空状であるので、図4(b)に示すように、一つの中空状の撹拌板13と中空軸8bの間は、ノズルを備えた導入導出管16、17により熱交換媒体Pを流過できるよう連結されている。
而して、前記中空軸8b内に前記中空軸への熱交換媒体導入管14から導入されたスチームや温水、冷水等の熱交換媒体Pが中空状の撹拌板13に導入され、更に前記導入導出管16、17を介して中空軸8bに排出されると共に、前記中空軸からの熱交換媒体導出管15を介して排出される。このように熱交換作用を行なうことにより、供給口5から供給された被処理物は撹拌され伝熱処理される。
【0020】
図4中、18、19はケーシング1内をシールするグランドボックス、9a、9bは前記した軸受部である。また、20はロータリージョイントであり、回転する中空軸8b内に熱交換媒体Pを漏洩させずに導入及び導出するものである。21aは駆動側のシャフトであり、前記回転駆動手段12に連結されて中空軸8bの一端(前端)に連結し、該回転駆動手段12の動作により回転させる。また、21bは従動側シャフトであり、中空軸8bの他端(後端)に連結している。
ここに於いて、該グランドボックス18、19は図4(a)、(b)に示すようにいわゆるシール部材を構成し、前記中空軸8bの段差部(軸部)8fに軸着している。前記一端(前端)のグランドボックス18の内部構造は省略してあるが、他端(後端)の該グランドボックス19は、図4(a)に示すように、筒部19aと該筒部19aに介装されたグランドパッキン19b及び受部19cで構成されている。また、該グランドボックス18、19は前記ケーシング1の前端壁及び後端壁の軸穴(図示せず)に篏入してある。
尚、前記中空軸8b及びその一端(前端)及び他端(後端)の構造は、他の3つの中空軸8a、8c、8dについても同一であり、その説明は省略する。
【0021】
前記中空軸8a〜8dの他端(後端)に於けるケーシング1やジャケット2またはケース体3の下部や側部等の近傍部位には排出口7が適宜数設置されており、当該排出口7近傍に於ける中空軸8a〜8dの部分には図2及び図4(a)に示すように複数個すなわち2〜3枚の前記中空状の撹拌板13、13、13を傾斜させることなく中空軸長手方向軸線に対して略垂直方向に配置している。しかも、該撹拌板13、13、13の表裏面は平面状に形成されるものである。
【0022】
131はシール板であって、図4(a)では中空軸8bのシール板131を例示してあるが、図2及び図4(a)に示すように前記ケーシング1内に於ける前記中空軸8a〜8dの後端にそれぞれ固定されている。該シール板131は図5(a)、(b)に示すように、図5(a)、(b)は中空軸8aのシール板131を例示してあるが、該中空軸8a〜8dのすべて又は少なくともその一つに外周部8gに所望数、例えば4個を互いに90°の間隔を置いて周設している。ここで図5(a)は図2に示す中空軸8aの他端(後端)部分を拡大した平面図であって、図5(b)は図5(a)の右側面図を示している。
また、当該シール板131は図5(a)に示すように、中空軸8aの径方向に延在してあって、中空軸軸線O方向に対し所定角度θ1すなわち好適な実施例では略30°傾斜させて配置している。そして、該シール板131の表面131aは所定の幅と長さを有してあって前記ケーシング1の内方向に向けて配置する。131bはブラケットであり、前記シール板131の裏面131cからこれを支持し、その下端面を中空軸8aの外周部8gにアーク溶接手段による溶着等で固定している。そして、該シール板131を中空軸8aに固定した際、該シール板131により中空軸8aの外周部8gの面とケーシング1の他端(後端)1bの内面(軸穴面)との隙間の全部又は一部を閉塞するように設置することが望ましい。このような構成をすることにより、被処理物の処理工程に伴い生成される被処理物の固液残渣や不純物質等又はケーキ類の残渣等がケーシング1から外部へ漏洩することを完全に防止できる。
【0023】
このように、当該シール板131によりケーシング1の前端から移送された被処理物等は、該ケーシング1の他端(後端)内壁部分に於いて図5(a)に示す矢印F1方向の押圧力作用によりケーシング1の内方に押返され、適切にケーシング1の他端(後端)近傍の外側等に設けた排出口7へ排出される。
【0024】
また、前記本実施の形態1の好適な具体例としては、前記ケーシング1内に於ける中空軸8a〜8dの他端(後端)部分の中空軸長手方向軸線に対して略垂直方向に配置した複数個の前記撹拌板13、13、13の後端部位や中空軸長手方向軸線に対して傾斜した前記撹拌板13の後端部位、つまりケーシング1の後端や他端面1bの内壁面に最も隣接した位置に於ける前記中空軸8aの外周にシール板131を固定することである。
尚、上記のシール板131は中空軸8aに設置する場合であるが、中空軸8b〜8dについても同一のシール板131を設置するものであるので、その説明は省略する。
【0025】
次に、図2に基づき、前記撹拌板13と前記排出口7の配置関係について詳述する。
図2に示す撹拌伝熱装置Aの排出口7は当該撹拌伝熱装置Aの他端(後端)部の左右側部であって、ケース体3等に2個配置した例を示すものである。そして、該排出口7は位置的には中空軸8a及び8dに隣接しており、その好適例として該中空軸8d部分で説明すると、該排出口7の開口部6幅に相当する水平幅長Bと略同一軸長Cの中空軸8dの軸長部分に於ける3個の中空状の撹拌板13、13、13を長手方向軸線すなわち中空軸長に対して略垂直方向に配置している。また、本実施の形態では、前記と同様に中空軸8b、8cに有する中空状の撹拌板13に於いても中空軸長に対して略垂直に配置した例を示している。
【0026】
【発明の実施の形態2】
本発明に係る撹拌伝熱装置の実施の形態2は、前記ケーシング1内に於ける前記中空軸8a〜8dの前端に第1シール板を、後端に第2シール板をそれぞれ固定した撹拌伝熱装置の技術を示すものである。
【0027】
前記第2シール板は前述した本発明に係る撹拌伝熱装置の実施の形態1に備えたシール板131と同一構造及び配置構成であるので、その説明を省略し、図6(a)、(b)に基づき第1シール板132について詳述する。
第1シール板132は図2及び図6(a)、(b)に示すように、図6(a)、(b)は中空軸8aの第1シール板132を例示してあるが、前記ケーシング1内に於ける前記中空軸8aの一端(前端)にそれぞれ固定されている。該第1シール板132は中空軸8a〜8dのすべて又は少なくとも一つに外周部8gに所望数、例えば図示するように、4個を互いに90°間隔を置いて周設している。そして該第1シール板132の設置数は被処理物の排出量や種類、材質により変更できる。ここで図6(a)は図2に示す中空軸8aの一端(前端)部分を拡大した表面図であって、図6(b)は図6(a)の右側面図を示している。
また、当該第1シール板132は図6(a)に示すように、中空軸8aの径方向に延在してあって、中空軸軸線方向Oに対し所定角度θ2、すなわち好適な実施例では略30°傾斜させて配置している。そして、該第1シール板132の表面132aは、前記ケーシング1の他端面1b内壁部位に滞留する被処理物が後端面1bのそれに比較し少量であることから、前記シール板131又は後述する第2シール板131の幅より若干広くかつ長さを短く設定してあって、前記ケーシング1の内方向に向けて配置してある。132bはブラケットであり、前記第1シール板132の裏面132cからこれを支持し、その下端を中空軸8aの外周部8gにアーク溶接等により固定している。そして、該第1シール板131を中空軸8aの一端(後端)面に固定した際、該第1シール板132により中空軸8aの外周部8gの面とケーシング1との隙間の全部又は一部を閉塞するように設置することが望ましい。このような構成とすることにより、高水分含有被処理物が品温上昇により液状化しグランドボックス18を通ってケーシング1の外部へ漏洩することを防止できる。
【0028】
このように当該第1シール板132によりケーシング1の一端(前端)内壁へ跳ね返され又は滞留した被処理物は、図6(a)に示す矢印F2方向の押圧力作用によりケーシング1の内方に適切に押込むことができる。
また、本実施の形態2の好適な実施例としては、前記ケーシング1内に於ける中空軸8a〜8dの一端(前端)部分の中空軸8a〜8d上に配置した最前端の前記撹拌板13の前端部位、つまりケーシング1の前端面や一端面1aの内壁面に最も隣接した位置に於ける前記中空軸8aの外周に第1シール板132を固定することである。
尚、上記の第1シール板132は中空軸8aに設置する場合であるが、中空軸8b〜8dについても同一の第1シール板132を設置するものであるので、その説明は省略する。
【0029】
尚、上記本実施の形態2に於ける第2シール板131は、前記実施の形態1に於けるシール板131と同一機能及び構造を有しており、同一番号を付しその説明を省略する。また、本発明の当該実施の形態2は前記の実施例に限定されるものではなく、前記ケーシング1内に於ける中空軸8a〜8dの一端(前端)にのみシール板又は第1シール板132を配置した構成としても適用されるものである。
【0030】
次に本発明に係る撹拌伝熱装置の実施の形態1及び2について、その動作を説明する。
【0031】
供給口5から供給された粉粒体や汚泥等の被処理物は、例えば別置した当該撹拌伝熱装置Aの制御盤等をスイッチオン操作することにより、駆動回転手段12を駆動し、中空軸8a〜8dを例えば4〜15(rpm)の回転速度で動作させる。そして、中空軸への熱交換媒体導入管14からスチームや温水又は冷水等の熱交換媒体Pが当該中空軸8a〜8dの中空部8eを介して撹拌板13の中空状内に導入される。
そして、前記ケーシング1内に供給された被処理物は、前記中空軸8a〜8dの長手軸線方向に対して傾斜して一連に配置された撹拌板13、13……によって撹拌される。
一方、ケース本体3に配管されたジャケット側面への熱交換媒体入口4aから前記熱交換媒体Pが流通され、ジャケット2の貫通孔又は凹部に流入し、ケーシング1を介して前述した中空軸8a〜8dの中空部8e及び前記撹拌板13の中空状内に導入された熱交換媒体Pの動作と併せてケーシング1内部の被処理物を加熱又は伝熱させる。
【0032】
而して、当該被処理物は傾斜された一連の撹拌板13、13……によりケーシング1の一端(前端)から他端(後端)に押付けられつつ移送される。しかし、ケーシング1内の被処理物の処理工程に於いて被処理物が中空軸8a〜8d前方への跳ね返りや滞留することがあるので、かかる場合、前記シール板又は第1シール板132表面部がケーシング1内へ、前記した図6(b)に示す矢印F2方向の押圧力により押込まれ当該被処理物を円滑にケーシング1内方に移送する。
また、前記ケーシング1内で被処理物を処理する工程に於いて生成した固液状態の汚泥残渣等不純物質やケーキの残渣等は、前記ケーシング1の一端(前端)内壁面や一端面1aと中空軸8a〜8dの一端(前端)の外周面の隙間が該シール板や第1シール板132により閉塞され、当該中空軸8a〜8dの外周面8gや周部からケーシング1の外部へ漏洩することを防止できる。
そして、当該ケーシング1内の被処理物がケーシング1の後端まで移送した際、当該被処理物は前記第2シール板131又は実施の形態1に於ける中空軸の他端(後端)のシール板131の表面131aにより前記撹拌板13、13の動作により押込まれることなく、該ケーシング1の内方向に前記図5(a)の矢印F1方向の押圧力により押返され、処理済みの被処理物や製品又は乾燥品又はケーキは適切に排出口から排出される。そして、前記ケーシング1内で被処理物を処理する工程に於いて生成した固液汚泥残渣等不純物質やケーキの残渣等は、前記ケーシング1の他端(後端)内壁面や他端面1bと中空軸8a〜8dの他端(後端)の隙間がシール板や第2シール板131により閉塞され、当該中空軸8a〜8dの外周面や周部からケーシング1の外部へ漏洩することを防止できる。
また、前記シール板131、132はケーシング1内の被処理物の種類や性質等により適宜変更可能であり、第1シール板132及び第2シール板131として中空軸8a〜8dの前後端のいずれか一方のみのシール板として設置しても本発明の目的を達成するものである。
【0033】
また、前記第1シール板132及び/又は第2シール板131の前記ケーシング1の一端(前端)面1a及び/又は他端(後端)面1bの内壁に隣接に配置する構成とすれば、当該第1、第2シール板132及び131の周縁部がケーシング1と中空軸8a〜8dとの隙間部分を閉塞かつ被覆するので、当該ケーシング1内で被処理物の処理工程に於いて生成される固液の汚泥残渣等不純物質等又はケーキの残渣がケーシング1の一端他端(前後端)から外部への漏洩することを、前記グランドボックス18、19等の機能と併せて、より完全に防止する機能を備えることとなる。更に、前記シール板131、132のシール効果を向上させて前記シール部材としてのグランドボックス18、19等の構成部品を削減することもできる。
【0034】
前記したように当該撹拌伝熱装置Aの、例えば別置した制御盤によるスイッチオン動作を継続する限り、供給口5から供給された被処理物は自動的に適宜に撹拌されかつ加熱又は伝熱及び移送される。そしてケーシング1の他端(後端)に設置した開口部6から製品又は乾燥品又はケーキ等として排出口7に備えた開閉扉7dを開放することにより自由に取出すことができる。また、被処理物の排出量は、その開口部6に遠隔自動制御可能な自動昇降装置7bによって動作する堰7aを設け、これを制御することにより被処理物又は製品の排出量を調整する。また、堰7aはハンドル7cを回転することによって手動昇降することもできる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る撹拌伝熱装置は叙上の構成、動作を備えるので次の効果がある。
【0036】
請求項1記載の発明によれば、供給口と排出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの後端にシール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置を提供する。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、撹拌伝熱装置の供給口から供給された被処理物はケーシング内で撹拌しながら加熱又は冷却されつつ当該装置のケーシング内の他端に移送される際、当該シール板によりケーシング内方へ押返す作用を働かせ、排出口から適切かつ円滑に処理済みの製品や乾燥品として取出すことができる効果がある。また、前記ケーシング内に発生した油粕や固液状態の汚泥残渣等各種不純物質やケーキの残渣等が前記中空軸の後端部に於いて、中空軸外周部とケーシングとの隙間で前記シール板により閉塞かつ押戻され又は除去されるので、これが軸シール部を介してケーシングの外部へ流出することを防止する効果がある。
【0037】
請求項2記載の発明によれば、供給口と排出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの前端に第1シール板及び後端に第2シール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置を提供する。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、供給口から供給された被処理物はケーシング内で撹拌しながら伝熱又は冷却され、更に移送されるに際し、当該被処理物をケーシング内で処理する工程に於いて発生する油粕や固液状態の汚泥残渣、灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純物質等やケーキ等の残渣等が、前記中空軸の前端部及び後端部の当該中空軸外周部とケーシングとの隙間で前記第1シール板及び第2シール板により閉塞かつ押戻され又は除去されるので、これが軸シール部を介して外部に流出することを防止すること、及び前記第1シール板によりケーシング内に於ける中空軸前端部分の被処理物をケーシング内方への撹拌かつ移送を助長すること、更に、前記第2シール板によりケーシング内に於ける中空軸後端部分の被処理物をケーシング内方に押出し、かつ処理済みの被処理物やケーキ等を適切に排出口から排出することを助長する効果がある。
【0038】
請求項3記載の発明によれば、前記シール板がブラケットによって前記中空軸の前端及び/又は後端に所望数個周設されたことを特徴とする請求項1又は2記載の撹拌伝熱装置を提供する。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、シール板を中空軸の前端及び/又は後端にアークによる溶接等の溶接手段や簡単な固着方法で容易にケーシングの外表面に堅固に取付けることができるので、当該シール板の耐久性の向上を図り、また、供給口から供給された被処理物の供給量や種類又は性質に対応して中空軸に所望数個を合理的に周設することができる効果がある。
【0039】
請求項4記載の発明によれば、前記シール板が前記ケーシングの前端又は後端の内壁面に隣接して前記中空軸に配置したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の撹拌伝熱装置を提供する。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、前記シール板を前記ケーシングの前端部内壁又は前端面部位若しくは後端部内壁又は後端面部位に隣接させたので、請求項1、2又は3記載の発明の特異な効果に加えて、更にシール効果を高めて油粕や固液状態の汚泥残渣やケーキ等の残渣をケーシングの外部に漏洩することを防止すること、しかも、前記シール板がケーシングの前端部内壁面又は後端部内壁面に滞留や固化した被処理物又はケーキ類等を除去する撹拌板としての機能を併有し、排出口からの処理済み製品を排出することの更なる円滑化を図り、もって、ケーシング底部に残留するケーキ類の残渣等を大幅に削減してこの部分の撹拌板や垂直撹拌板を不要とすることもできる効果がある。
【0040】
請求項5記載の発明によれば、前記シール板の表面が前記中空軸軸線方向に対し所定角度を前記ケーシング内方向に傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の撹拌伝熱装置を提供する。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、請求項1、2、3又は4記載の発明の特異な効果に加えて、所定角度傾斜したシール板の表面によって適切にかつ合理的方法で被処理物のケーシング内方への移送を更に助長し、かつ、処理済みの被処理物やケーキ等を排出口から適切に排出することを更に助長する効果がある。
【0041】
請求項6記載の発明によれば、前記シール板の表面の所定傾斜角度が略30°であることを特徴とする請求項5記載の撹拌伝熱装置を提供する。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、ケーシング内の中空軸の前端部及び/又は後端部にシール板の表面を最適角度に傾斜させて周設したので、中空軸のより少ない回転エネルギーでケーシング内の被処理物を効率的にケーシング内に押込み、移送し又は押出しすること及び固液状態の汚泥残渣等不純物質をケーシングの外部へ流出することを防止するシール機能をより一層向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撹拌伝熱装置の全体概要を示す要部を切欠した側面図である。
【図2】本発明に係る撹拌伝熱装置を示すものであって、ケーシングの内部構造を示す平面図である。
【図3】本発明に係る撹拌伝熱装置を示すものであって、前記図2に於ける矢視D−D方向の断面図である。
【図4】本発明に係る撹拌伝熱装置の両端部分要部断面図であって、(a)は図2に於ける中空軸長手方向軸線に対して垂直方向の他端(後端)部分の要部拡大断面図、(b)は図2に於ける中空軸長手方向軸線に対して垂直方向の一端(前端)部分の要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る撹拌伝熱装置のケーシング内に於ける中空軸の他端(後端)に周設したシール板、第2シール板の説明のための図面であって、(a)は図2に示す中空軸8aの他端(後端)部の概要拡大図、(b)は(a)の右側面図である。
【図6】本発明に係る撹拌伝熱装置のケーシング内に於ける中空軸の一端(前端)に周設した第1シール板の説明のための図面であって、(a)は図2に示す中空軸8aの一端(前端)部の概要拡大図、(b)は(a)の右側面図である。
【符号の説明】
A 撹拌伝熱装置
B 排出口の開口部幅に相当する水平幅長
C 上記Bと略同一の軸長
P 熱交換媒体
T1〜T4 中空軸の回転方向
1 ケーシング
1a ケーシングの一端面
1b ケーシングの他端面
1c ケーシングの上部カバー
2 ジャケット
3 ケース体
4a ジャケット側面への熱交換媒体入口
4b ジャケット側面からの熱交換媒体出口
5 供給口
6 排出口開口部
7 排出口
7a 堰
7b 自動昇降装置
7c ハンドル
7d 開閉扉
8a〜8d 中空軸
8e 中空部
8f 段差部
8g 外周部
9a、9b 軸受部
10 歯車機構
11 モータ
12 回転駆動手段
13 中空状の撹拌板
13A、13B 撹拌板の切欠部
13C 撹拌板に備えた小さい羽根
14 中空軸への熱交換媒体導入管
15 中空軸からの熱交換媒体導出管
16、17 導入導出管
18、19 グランドボックス
19a 筒部
19b グランドパッキン
19c 受部
20 ロータリージョイント
21a 駆動側シャフト
21b 従動側シャフト
131 第2シール板(シール板)
132 第1シール板

Claims (6)

  1. 供給口と排出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの後端にシール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置。
  2. 供給口と排出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの前端に第1シール板及び後端に第2シール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置。
  3. 前記シール板がブラケットによって前記中空軸の前端及び/又は後端に所望数個周設されたことを特徴とする請求項1又は2記載の撹拌伝熱装置。
  4. 前記シール板が前記ケーシングの前端又は後端の内壁面に隣接して前記中空軸に配置したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の撹拌伝熱装置。
  5. 前記シール板の表面が前記中空軸軸線方向に対し所定角度を前記ケーシング内方向に傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の撹拌伝熱装置。
  6. 前記シール板の表面の所定傾斜角度が略30°であることを特徴とする請求項5記載の撹拌伝熱装置。
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