JP3931966B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3931966B2
JP3931966B2 JP2002024098A JP2002024098A JP3931966B2 JP 3931966 B2 JP3931966 B2 JP 3931966B2 JP 2002024098 A JP2002024098 A JP 2002024098A JP 2002024098 A JP2002024098 A JP 2002024098A JP 3931966 B2 JP3931966 B2 JP 3931966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
paper
recording paper
path
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002024098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003226053A (ja
Inventor
一夫 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002024098A priority Critical patent/JP3931966B2/ja
Publication of JP2003226053A publication Critical patent/JP2003226053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3931966B2 publication Critical patent/JP3931966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、記録紙の両面に記録実行可能な構成を有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従記録紙の表面に記録実行後、記録装置内で記録紙の面を反転させて、記録紙の裏面に記録を実行して記録紙の両面に記録を実行することが可能な構成を有する従来の記録装置の一例としては、記録紙の記録面を反転させるための専用の反転ローラを備えたものが公知である。これは、記録実行後の記録紙を記録実行時の搬送経路を介して記録実行時の搬送方向と逆方向に搬送し、その記録紙を専用の反転ローラにて反転させながら再び搬送経路に戻すことによって、記録面を反転させるものである。
【0003】
しかし、専用の反転ローラを設けることによって、その分記録装置のコストが上昇してしまうとともに、専用の反転ローラを配設するスペースの分だけ記録装置が大型になってしまうという問題が生じてしまう。そこで、このような問題を解決した従来技術としては、専用の反転ローラを設けずに、記録装置内で記録紙の面を反転させて、記録紙の裏面に記録を実行して記録紙の両面に記録を実行することが可能な構成を有する記録装置が公知であり、その一例として、特開2001−290313号公報や特開平5−297662号公報等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術に開示されている記録装置は、記録紙の面を反転させた後、直接記録実行領域に記録紙を給紙するため、給紙トレイや給紙カセット等から記録紙を給紙する給紙制御手順と、記録実行後の記録紙を反転させた後に記録実行領域に給紙する給紙制御手順とが異なることになる。したがって、記録紙の両面に記録を実行する際の給紙制御手順が複雑になってしまうという問題が生じることになる。
【0005】
本願発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、専用の反転ローラを設けずに、記録装置内で記録紙の面を反転させて、記録紙の裏面に記録を実行して記録紙の両面に記録を実行することが可能な構成を有する記録装置において、記録紙の両面に記録を実行する際の給紙制御手順を簡略にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明の第 1 の態様に記載の発明は、記録紙を給紙経路へ給紙する給紙手段と、前記給紙経路へ給紙された前記記録紙を、所定の搬送量で搬送する記録紙搬送手段と、該記録紙搬送手段によって搬送経路を搬送される前記記録紙の記録面に記録を実行する記録実行手段と、該記録実行手段によって記録実行済みの前記記録紙を排出経路へ排出する記録紙排出手段と、前記記録実行手段によって表面に記録実行済みの前記記録紙を、該記録紙の終端側から前記搬送方向と逆方向に、前記搬送経路とは異なる逆送経路を介して、前記給紙手段に向けて搬送し、前記給紙手段によって、該記録紙の終端側から前記給紙経路へ該記録紙の裏面を前記記録面として給紙する記録面反転給紙手段とを備えた記録装置である。
【0007】
記録実行手段によって表面に記録実行後の記録紙を、その記録紙の終端側から搬送方向と逆方向に、搬送経路とは異なる逆送経路を介して、給紙手段に向けて搬送するので、記録実行領域に給紙する際に記録紙の終端の裏面側から給紙することになり、それによって、専用の反転ローラを設けることなく記録紙の面を反転させることができる。
【0008】
また、面を反転させた記録紙を記録実行領域に給紙する際に、給紙トレイや給紙カセット等から記録紙を給紙する給紙手段によって記録紙を給紙するので、記録紙の両面に記録を実行する際に、記録紙の表面に記録を実行する際の給紙制御手順と記録紙の裏面に記録を実行する際の給紙制御手順とを共通の制御手順とすることができる。
【0009】
これにより、本発明の第 1 の態様に記載の発明によれば、記録実行領域に給紙する際に記録紙の終端の裏面側から給紙することになり、それによって、専用の反転ローラを設けることなく記録紙の面を反転させることができるので、記録装置の小型化とコスト低減を図ることができる。また、記録紙の両面に記録を実行する際に、記録紙の表面に記録を実行する際の給紙制御手順と記録紙の裏面に記録を実行する際の給紙制御手順とを共通の制御手順とすることができるので、記録紙の両面に記録を実行する際の給紙制御手順を簡略にすることができるという作用効果が得られる。
【0010】
本発明の第2の態様に記載の発明は、前述した第1の態様において、前記記録面反転給紙手段は、前記逆送経路に、前記記録紙の記録実行済みの記録面と反対側の面に接して駆動回転する逆送駆動ローラと、前記逆送経路を介して搬送された前記記録紙の記録実行済みの記録面に接して従動回転する逆送従動ローラとを備え、前記逆送駆動ローラと前記逆送従動ローラとで前記逆送経路を介して搬送される前記記録紙を挟持し、前記逆送駆動ローラの駆動回転によって、前記逆送経路を介して前記記録紙を前記給紙手段へ向けて搬送する構成を成している、ことを特徴とした記録装置である。
【0011】
このように、逆送経路内に記録紙を挟持して搬送する逆送駆動ローラと逆送従動ローラとが配設されており、駆動回転する逆送駆動ローラが記録紙の記録実行済みの記録面と反対側の面に接するので、逆送駆動ローラと記録紙との間にスリップが生じても記録済みの記録面にスリップ痕がついてしまう虞をなくすことができる。
【0012】
これにより、本発明の第2の態様に記載の発明によれば、本発明の第 1 の態様に記載の発明による作用効果に加えて、逆送駆動ローラと記録紙との間にスリップが生じても記録済みの記録面にスリップ痕がついてしまう虞をなくすことができるので、表面に記録実行後の記録紙が逆送経路内を搬送される際に、記録済みの記録面の画質が劣化してしまう虞を少なくすることができるという作用効果が得られる。
【0013】
本発明の第3の態様に記載の発明は、前述した第 1 の態様又は第2の態様において、前記記録紙の記録面に記録実行中は、前記搬送方向に駆動回転し、前記記録紙を該記録紙の終端側から前記逆送経路を介して前記給紙手段に向けて搬送する際には、前記搬送方向と逆方向に駆動回転して前記記録紙を前記逆送経路へ向けて搬送する双方向搬送駆動ローラと、該双方向搬送駆動ローラに付勢された状態で従動回転可能な双方向搬送従動ローラと、該双方向搬送従動ローラを前記双方向搬送駆動ローラからレリースさせる双方向搬送従動ローラレリース手段とを有する構成を成している、ことを特徴とした記録装置である。
【0014】
記録紙の記録面に記録を実行する際には、記録紙の搬送方向に駆動回転する双方向搬送駆動ローラと、その双方向搬送駆動ローラに付勢されている双方向搬送従動ローラとで記録紙を挟持し、双方向搬送駆動ローラの駆動回転によって記録紙を排出経路へ搬送する。また、表面に記録済みの記録紙を逆送経路に向けて搬送する際には、記録紙への記録実行後、記録紙の終端近傍が双方向搬送駆動ローラと双方向搬送従動ローラとの挟持部分に到達した時点で、双方向搬送駆動ローラを逆回転させることで、表面に記録済みの記録紙を終端側から逆送経路へ搬送することができる。
【0015】
そして、その記録紙の終端が逆送経路を介して給紙手段に到達し、給紙手段によって記録実行領域に向けて給紙され、記録紙の終端側から裏面への記録が行われる。その際、双方向搬送駆動ローラは、記録紙の裏面への記録が開始されると、記録紙を搬送方向に駆動回転制御される。しかし、その時点で、記録紙の始端側が双方向搬送駆動ローラと双方向搬送従動ローラとの間に挟持されたままの状態であると、双方向搬送駆動ローラが搬送方向に回転することによって、記録紙の始端側を記録紙の搬送方向と逆方向に引っ張ってしまうことになり、記録紙を終端側から搬送方向に搬送して裏面に記録実行中の記録紙にバックテンションが作用してしまうことになる。
【0016】
そこで、記録紙の終端側から給紙手段によって記録紙が給紙され、記録紙の裏面に記録を開始する時点から、記録紙の始端が記録紙排出手段を抜けるまでは、双方向搬送従動ローラを双方向搬送従動ローラレリース手段によってレリース(離間)させる。それによって、裏面に記録実行中の記録紙の始端側は、フリーな状態となるので、記録紙にバックテンションが作用することを防止することができる。
【0017】
これにより、本発明の第3の態様に記載の発明によれば、前述した第 1 の態様又は第2の態様に記載の発明による作用効果に加えて、双方向に駆動回転可能な双方向搬送駆動ローラを有する記録紙排出手段によって、逆送経路を介して記録紙を給紙手段へ搬送し、記録紙の裏面に終端側から記録を実行する際に、記録紙の始端側にバックテンションが作用することを防止することができるので、それによって、記録画質が低下してしまう虞を防止することができる。
【0018】
本発明の第4の態様に記載の発明は、前述した第1〜第3の態様のいずれかにおいて、前記記録面反転給紙手段は、前記双方向搬送駆動ローラを前記搬送方向と逆方向に駆動回転させて前記記録紙を前記逆送経路へ向けて搬送する際に、前記記録紙の終端を前記逆送経路へ誘導する記録紙終端誘導手段を備えている、ことを特徴とした記録装置である。
【0019】
本発明の第4の態様に記載の発明によれば、前述した第1〜第3の態様のいずれかに記載の発明による作用効果に加えて、表面に記録済みの記録紙を終端側から逆送経路へ搬送する際に、その記録紙の終端を逆送経路へ誘導する記録紙終端誘導手段を備えているので、表面に記録実行後の記録紙の終端を確実に逆送経路の入口へ誘導することができるという作用効果が得られる。
【0020】
本発明の第5の態様に記載の発明は、前述した第4の態様において、前記記録紙終端誘導手段は、従動回転可能に軸支され、前記記録紙の終端近傍を前記逆送経路の入口へ押動する如く移動可能に配設されている記録紙終端誘導ローラを有する構成を成している、ことを特徴とした記録装置である。
【0021】
本発明の第5の態様に記載の発明によれば、前述した第4の態様に記載の発明による作用効果に加えて、従動回転可能に軸支された記録紙終端誘導ローラで、表面に記録実行後の記録紙の終端近傍を逆送経路の入口へ押動して誘導するので、記録済みの記録面側の終端を押動して逆送経路へ誘導した際に、記録紙終端誘導ローラが記録紙の移動にともなって従動回転するので、記録済みの記録面に負荷が作用せず、記録面を傷つけてしまう虞を少なくすることができるという作用効果が得られる。
【0022】
本発明の第6の態様に記載の発明は、前述した第1〜第5の態様のいずれかにおいて、前記逆送経路には、前記記録紙を検出可能な紙検出器が配設されている、ことを特徴とした記録装置である。
【0023】
本発明の第6の態様に記載の発明によれば、前述した第1〜第5の態様のいずれかに記載の発明による作用効果に加えて、逆送経路に記録紙を検出可能な紙検出器が配設されているので、逆送経路内において記録紙の終端位置を検出することができ、その後に給紙手段によって給紙される記録紙が、表面に記録実行済みで、その裏面が記録面となっている記録紙であることを識別することが可能になるという作用効果が得られる。
【0024】
本発明の第7の態様に記載の発明は、前述した第1〜第6の態様のいずれかにおいて、前記排出手段の排出方向下流側に、前記排出経路とは異なる待避経路を備え、表面に記録実行済みの前記記録紙の裏面に記録を実行する際には、該記録紙の始端を前記待避経路へ誘導する記録紙始端誘導手段を備えている、ことを特徴とした記録装置である。
【0025】
記録紙の両面に記録を実行する際に、表面への記録実行後、その記録紙を排出経路へ途中まで排出した後に逆送経路を介して逆送すると、記録紙の排出口に一時的に記録紙が飛び出した後、再び排出口に入っていくことになる。したがって、その際に、排出口に飛び出した記録紙をユーザーが誤って引っ張ってしまう虞がある。
【0026】
そこで、記録紙の両面に記録を実行する際には、表面への記録実行後、記録紙の始端側を待避経路へ誘導し、排出経路へ記録紙を排出せずに待避経路へ記録紙を一時的に待避させることによって、表面に記録実行後の記録紙を排出経路に記録紙を排出することなく記録紙の終端側から逆送経路へ送ることができる。
【0027】
これにより、本発明の第7の態様に記載の発明によれば、前述した第1〜第6の態様のいずれかに記載の発明による作用効果に加えて、表面に記録実行後の記録紙を排出経路に記録紙を排出することなく記録紙の終端側から逆送経路へ送ることができるので、表面に記録実行後の記録紙を、ユーザーが誤って引っ張り出してしまう虞をなくすことができるという作用効果が得られる。
【0028】
本発明の第8の態様に記載の発明は、前述した第7の態様において、前記排出経路は、前記記録紙の記録面を内側に湾曲させながら前記記録紙を反転させて排出する湾曲経路を備える、ことを特徴とした記録装置である。
【0029】
波打ち変形した記録紙を記録面が内側になる如く湾曲させることによって、湾曲方向と直交する方向の矯正力を記録紙に対して作用させることができる。つまり、主走査方向に波打ち変形した記録紙を副走査方向に記録面が内側になる如く湾曲させることによって、湾曲方向と直交する方向の矯正力が記録紙に対して作用するので、主走査方向の矯正力が記録紙に作用することになる。したがって、記録面を内側に湾曲させながら記録実行後の記録紙を反転させる湾曲経路によって、コックリング現象によって生じた記録紙の主走査方向の波打ち変形を矯正することができる。
【0030】
これにより、本発明の第8の態様に記載の発明によれば、前述した第7の態様に記載の発明による作用効果に加えて、記録面を内側に湾曲させながら記録実行後の記録紙を反転させる湾曲経路によって、コックリング現象によって生じた記録紙の主走査方向の波打ち変形を矯正することができるので、コックリング現象による記録実行後の記録紙の波打ち変形を矯正することができるという作用効果が得られる。
【0031】
また、記録紙を湾曲させて反転させることによって、前面から給紙した記録紙が記録実行後、再び前面に排出されるインクジェット式記録装置を構成することができるという作用効果も得られる。
【0032】
本発明の第9の態様に記載の発明は、前述した第8の態様において、前記記録紙始端誘導手段は、前記湾曲経路の一部が揺動して前記排出経路から待避することによって、記録実行後の前記記録紙が前記待避経路へ誘導される構成を成している、ことを特徴とした記録装置である。
【0033】
このように、記録紙始端誘導手段は、湾曲経路の一部が揺動して排出経路から待避することによって、記録実行後の記録紙が待避経路へ誘導される構成を成している、つまり、湾曲経路の一部が記録紙始端誘導手段を兼ねているので、記録紙始端誘導手段を別途配設する必要が無い。
【0034】
これにより、本発明の第9の態様に記載の発明によれば、前述した第8の態様に記載の発明による作用効果に加えて、湾曲経路の一部が記録紙始端誘導手段を兼ねているので、効率的に記録紙始端誘導手段を構成することができるという作用効果が得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
図1は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の一実施の形態を示した斜視図であり、図2は、要部側面図である。
【0036】
インクジェット式記録装置50には、記録紙Pの記録面上を主走査方向Xに往復動しながら記録面にインクを吐出して記録を実行する「記録実行手段」手段として、キャリッジガイド軸61及びサブキャリッジガイド軸61Sに軸支され、主走査方向Xに移動するキャリッジ62が配設されている。キャリッジ62には、記録紙Pにインクを吐出する記録ヘッド63が搭載されている。記録ヘッド63と対向して、記録ヘッド63のヘッド面と記録紙Pとの間隔を規定するプラテン53が設けられている。そして、キャリッジ62を主走査方向Xに往復動させながら記録ヘッド63のヘッド面から記録紙Pにインクを吐出する動作と、記録紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作とを交互に繰り返すことで記録紙Pに記録が行われる。
【0037】
また、インクジェット式記録装置50は、多数の記録紙Pを積重可能な給紙カセット70が装着可能な構成を成しており、給紙カセット70を装着した状態で、給紙カセット70に配設されているゲートローラ73、リバースローラ74、ホッパー75及び高摩擦部材76と、インクジェット式記録装置50に配設されている給紙ローラ71及びピックアップローラ72とで、記録紙Pの「給紙手段」としての給紙装置を構成している。
【0038】
さらに、インクジェット式記録装置50には、給紙された記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に搬送する「記録紙搬送手段」として、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とが配設されている。搬送駆動ローラ51は、回転駆動力源により回転制御され、搬送駆動ローラ51の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ52は複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ51に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ51の回転により搬送される際に、記録紙Pに接して記録紙Pの搬送に従動して回転する。
【0039】
搬送駆動ローラ51の副走査方向Yの上流側には、紙検出器56が配設されている。紙検出器56は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙搬送方向にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバー部56aを有し、このレバー部56aの先端が記録紙Pに押されることでレバー部56aが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成している。
【0040】
さらに、インクジェット式記録装置50には、記録実行後の記録紙Pを排出する「記録紙排出手段」として、排紙駆動ローラ54と排紙従動ローラ55が配設されている。排紙駆動ローラ54は、回転駆動力源により回転制御され、排紙駆動ローラ54の回転により、記録実行後の記録紙Pは副走査方向Yに排出される。排紙従動ローラ55は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラとなっている。排紙従動ローラ55は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ54に、前述の搬送従動ローラ52の付勢力よりも弱い付勢力で付勢され、記録紙Pが排紙駆動ローラ54の回転により排出される際に、記録紙Pに接して記録紙Pの排出に従動して回転する。そして、記録実行後の記録紙Pは、排紙駆動ローラ54及び排紙従動ローラ55により副走査方向Yの下流側に排出される。
【0041】
排紙駆動ローラ54及び排紙従動ローラ55の下流側には、「排出経路」として、記録済みの記録面を内側に湾曲させながら記録紙Pを反転させて排紙トレイ(図示せず)へ排出する湾曲経路3が構成されている。湾曲経路3は、図示の如く、記録面を内側に湾曲させながら、記録実行後の記録紙Pの面を反転させて排出方向Eへ排出する。湾曲経路3には、複数の排紙駆動ローラ31及び排紙従動ローラ32が配設されている。
【0042】
排紙駆動ローラ31a〜31dは、前述の排紙駆動ローラ54と同様に、回転駆動力源により回転制御され、排紙駆動ローラ31a〜31dの回転により湾曲経路の記録紙Pが排出方向Eへ排出される。また、排紙従動ローラ32a〜32dは、排紙従動ローラ55と同様に、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラとなっている。それぞれ個々に排紙駆動ローラ31a〜31dに、前述の搬送従動ローラ52の付勢力よりも弱い付勢力で付勢され、記録紙Pが排紙駆動ローラ31a〜31dの回転により排出方向Eへ排出される際に、記録紙Pに接して記録紙Pの排出に従動して回転する。
【0043】
さらに、インクジェット式記録装置50は、本願発明に係る「記録面反転給紙手段」として、記録紙Pの両面に記録を実行する際に、記録実行手段によって表面に記録実行後の記録紙Pを、記録紙Pの終端側から搬送方向と逆方向に、記録実行時の搬送経路とは異なる逆送経路1を介して、給紙手段に向けて搬送し、給紙手段によって、記録紙Pの終端側から給紙経路へ記録紙Pの裏面を記録面として給紙する手段を備えている。
【0044】
記録面反転給紙手段は、表面に記録実行後の記録紙Pを一時的に待避させる「待避経路」としての待避トレイ2を備えている。このように、表面に記録実行後の記録紙Pを排出経路1に排出することなく記録紙Pの終端側から逆送経路1へ送ることができるので、表面に記録実行後の記録紙Pをユーザーが誤って引っ張り出してしまう虞をなくすことができる。
【0045】
また、記録面反転給紙手段は、記録紙搬送方向に記録紙Pを搬送しつつ記録実行後の記録紙Pの始端を待避方向Sへ誘導して待避トレイ2へ待避させる「記録紙始端誘導手段」を備えている。記録紙始端誘導手段は、湾曲経路3の揺動部33が図示の如く揺動して、排出経路Eから一点鎖線で示した揺動部33aの位置へ待避することによって、表面に記録実行後の記録紙Pが待避経路2へ誘導される構成を成している。このように、湾曲経路3の一部が揺動して排出経路Eから待避することによって、記録実行後の記録紙Pが待避経路Sへ誘導される構成を成している、つまり、湾曲経路3の一部が記録紙始端誘導手段を兼ねているので、記録紙始端誘導手段を別途配設する必要が無い。
【0046】
さらに、記録面反転給紙手段は、待避トレイ2に待避させた記録実行後の記録紙Pを、その終端を逆送経路1へ誘導し(記録紙終端誘導手段)、その終端側から逆送経路1へ搬送する双方向搬送駆動ローラ41及び双方向搬送従動ローラ42、並びに双方向搬送従動ローラ42を双方向搬送駆動ローラ41からレリースさせる「双方向搬送従動ローラレリース手段」を備えている。双方向搬送従動ローラ42は、排紙従動ローラ55と同様に、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラとなっている。
【0047】
さらに、記録面反転給紙手段は、逆送経路1の入口側に、逆送経路1へ搬送された記録実行後の記録紙Pの記録面と反対側の面に接して駆動回転する逆送駆動ローラ11と、その記録面に接して従動回転する逆送従動ローラ12とを備えている。逆送駆動ローラ11と逆送従動ローラ12とで逆送経路1を介して搬送される記録紙Pを挟持し、逆送駆動ローラ11の駆動回転によって、表面に記録実行後の記録紙Pを給紙手段へ向けて逆送する。
【0048】
さらに、記録面反転給紙手段は、逆送経路1内に紙検出器13を備えている。紙検出器13は、前述の紙検出器56と同様に、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙逆送方向にのみ回動し得るよう記録紙Pの逆送経路内に突出する状態で枢支されたレバー部13aを有し、このレバー部13aの先端が記録紙Pに押されることでレバー部13aが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成している。
【0049】
つづいて、本願発明に係る「記録面反転給紙手段」によって、記録紙Pの両面に記録を実行する際に、表面に記録実行後の記録紙Pをその終端側から搬送方向と逆方向に逆送経路1を介して給紙手段に向けて逆送し、記録紙Pの裏面の終端側から給紙手段によって給紙し、裏面に記録を実行し排出する工程について説明する。
【0050】
図3は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、記録紙Pを給紙し、表面に記録を実行している状態を示したものである。
【0051】
まず、ホッパー77が符号Aで示した矢印の方向に上昇することによって、給紙カセット70に積重された記録紙Pの最上位の記録紙Pがピックアップローラ72に押しつけられる。次に、ピックアップローラ72が符号Bの矢印で示した回転方向に回転することによって、ピックアップローラ72に押しつけられている記録紙Pの始端が、給紙ローラ71とリバースローラ74とのニップ点(ローラ同士の接触点)に到達する。
【0052】
つづいて、記録紙Pの始端は、給紙ローラ71が符号Cの矢印で示した回転方向に回転することによって、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52のニップ点に到達する。リバースローラ74の回転軸は給紙方向と逆方向、つまり記録紙Pを給紙カセット70内に戻す方向に駆動回転している。そして、その回転軸にリバースローラ74は、一定の回転抵抗を有した状態で従動回転可能に軸支されている。したがって、給紙ローラ71とリバースローラ74との間に記録紙Pが1枚だけ挟持された状態においては、給紙ローラ71の駆動回転によって給紙される記録紙Pに従動して回転する(符号Dの矢印で示した回転方向)。
【0053】
一方、給紙ローラ71とリバースローラ74との間に複数枚の記録紙Pが挟持された状態においては、複数の記録紙P間の摩擦抵抗よりリバースローラ74の回転抵抗の方が大きいので、リバースローラ74は、リバースローラ74を軸支している回転軸の駆動回転によって、記録紙Pを給紙カセット70内に戻す方向に回転し、リバースローラ74に接している記録紙Pは、給紙カセット70内に戻されることになる。このように、リバースローラ74は、給紙ローラ71とのニップ点において、複数の重なった状態の記録紙Pを分離し、給紙ローラ71の回転によって複数の記録紙Pが給紙されるのを防止する役割を成している。
【0054】
尚、ホッパー75の端部近傍に配設されている高摩擦部材76は、ホッパー75に積重されている記録紙Pの最上位の記録紙Pが、ピックアップローラ72によって給紙ローラ71へ送られる際に、その積重された記録紙Pが一緒に給紙方向に動いてしまうことを防止し、それによって、記録紙Pが重なった状態で給紙される虞を低減させている。コイルばね77は、ホッパー75を上昇させるために、ホッパー75が下降した状態でホッパー75と給紙カセット70の底部との間に縮設されている。ゲートローラ73は、記録紙Pを給紙ローラ71に押し当てつつ回転する。
【0055】
つづいて、給紙ローラ71の回転によって搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とのニップ点に始端が到達した記録紙Pは、搬送駆動ローラ51の駆動回転によって、副走査方向Yへ間欠的に所定の搬送量で搬送されつつ、主走査方向Xに往復動するキャリッジ62に搭載された記録ヘッド63から記録面にインクを吐出されて表面に記録が実行される。そして、記録紙Pは、排紙駆動ローラ54と排紙従動ローラ55との間に挟持された状態で、排紙駆動ローラ54の駆動回転によって引き続き副走査方向Yへ搬送される。
【0056】
図4は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、表面に記録実行後の記録紙Pが、待避経路Sへ誘導され、待避トレイ2へ搬送される状態を示したものである。排紙駆動ローラ54の駆動回転によって引き続き副走査方向Yへ搬送される記録紙Pは、湾曲経路3の揺動部33が符号Fの矢印で示した方向に揺動することによって、待避経路Sへ誘導されて待避トレイ2へと搬送される。
【0057】
図5は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、表面に記録実行後の記録紙Pが、待避トレイ2へ搬送された状態を示したものである。
【0058】
副走査方向Yの下流側の排紙駆動ローラ54と排紙従動ローラ55とのニップ点を通過した記録紙Pは、同図に示した状態で一旦停止する。そして、双方向搬送従動ローラ42が符号Gの矢印で示した方向に移動することによって、待避トレイ2の記録紙Pの終端近傍は、双方向搬送駆動ローラ41と、双方向搬送従動ローラ42との間に挟持されるとともに、逆送経路1の入口側へ誘導される。
【0059】
これによって、表面に記録実行後の記録紙Pの終端を確実に逆送経路1の入口へ誘導することができる。また、記録済みの記録面側の終端を押動して逆送経路1へ誘導した際に、双方向搬送従動ローラ42が記録紙Pの移動にともなって従動回転するので、記録済みの記録面に負荷が作用せず、記録面を傷つけてしまう虞を少なくすることができる。
【0060】
図6は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、待避トレイ2へ搬送された表面に記録実行後の記録紙Pの終端近傍が、逆送経路1の入口側へ誘導された状態を示したものである。
【0061】
待避トレイ2へ搬送された表面に記録実行後の記録紙Pの終端近傍は、双方向搬送従動ローラ42が移動することによって、その終端近傍が逆送経路1の入口側へ誘導される。そして、双方向搬送駆動ローラ41と双方向搬送従動ローラ42との間に挟持された状態となる。双方向搬送駆動ローラは、記録紙Pへの記録実行時には、副走査方向Yに駆動回転するが、記録紙をその終端側から逆送経路1を介して給紙手段に向けて搬送する際には、副走査方向Yと逆方向、つまり逆送方向Rに駆動回転して記録紙Pを逆送経路1へ向けて搬送する。
【0062】
図7は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、待避トレイ2へ搬送された表面に記録実行後の記録紙P終端を、逆送経路1を介して給紙手段へ逆送した状態を示したものである。
【0063】
逆送駆動ローラ11を逆送方向Rへ駆動回転させることによって、待避トレイ2に待避させた表面に記録実行後の記録紙Pを、その終端が給紙ローラ71とリバースローラ74とのニップ点の近傍に到達する位置まで逆送する。駆動回転する逆送駆動ローラ11は、記録紙Pの記録実行済みの記録面と反対側の面に接するので、逆送駆動ローラ11と記録紙Pとの間にスリップが生じても記録実行後の記録面にスリップ痕がついてしまう虞をなくすことができる。
【0064】
この際、逆送経路1内に配設されている紙検出器13で表面に記録実行後の記録紙Pの終端を検出した時点から、所定の搬送量だけ逆送駆動ローラ11を駆動回転させることによって、表面に記録実行後の記録紙Pの終端が給紙ローラ71とリバースローラ74とのニップ点の近傍に位置するまで逆送する。そして、紙検出器13で表面に記録実行後の記録紙Pの終端を検出することによって、給紙手段によって給紙される記録紙Pが、表面に記録実行済みで、その裏面が記録面となっている記録紙Pであることを識別することが可能になる。
【0065】
また、この状態において、表面に記録実行後の記録紙Pは、表裏が反転して表面が下側になり、表面に記録実行時の終端側から給紙される状態になる。また、排出経路Eから待避していた湾曲経路3の揺動部33は、符号Hの矢印で示した方向に揺動して、排出経路Eに戻る。
【0066】
図8は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、表面に記録実行後の記録紙Pを給紙手段によって給紙し、裏面に記録を実行している状態を示したものである。
【0067】
給紙カセット70に積重された記録紙Pの最上位の記録紙Pを給紙するときと同様に、まず、ホッパー77が符号Aで示した矢印の方向に上昇し、表面に記録実行後の記録紙Pは、ピックアップローラ72に押しつけられる。次に、ピックアップローラ72が符号Bの矢印で示した回転方向に回転することによって、表面に記録実行後の記録紙Pの終端は、給紙ローラ71とリバースローラ74とのニップ点に到達する。
【0068】
つづいて、表面に記録実行後の記録紙Pの終端は、給紙ローラ71が符号Cの矢印で示した回転方向に回転することによって、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52のニップ点に到達する。つづいて、搬送駆動ローラ51の駆動回転によって、副走査方向Yへ間欠的に所定の搬送量で搬送されつつ、主走査方向Xに往復動するキャリッジ62に搭載された記録ヘッド63から記録面にインクを吐出されて、表面に記録実行後の記録紙Pの裏面に、裏面の終端側から記録が実行される。そして、排紙駆動ローラ54と排紙従動ローラ55との間に挟持された状態で、排紙駆動ローラ54の駆動回転によって引き続き副走査方向Yへ搬送される。
【0069】
また、表面に記録実行後の記録紙Pの裏面に記録を実行する際には、あらかじめ双方向搬送従動ローラ42を双方向搬送駆動ローラ41からレリース、つまり符号Jの矢印で示した方向に移動させておく。これによって、表面に記録実行後の記録紙Pの裏面に記録を実行する際に、その始端側が双方向搬送駆動ローラ41と双方向搬送従動ローラ42とに挟持された状態で双方向搬送駆動ローラ41が副走査方向Yへ駆動回転することによって、裏面に記録実行中の記録紙Pにバックテンションが作用してしまうことを防止することができる。
【0070】
図9は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、裏面に記録が実行された記録紙Pが、排出経路Eへ排出されていく状態を示したものである。排紙駆動ローラ54の駆動回転によって引き続き副走査方向Yへ搬送される裏面に記録実行中の記録紙Pは、湾曲経路3に配設されている排紙駆動ローラ31a〜31d、及び排紙従動ローラ32a〜32dによって、湾曲経路3内を記録実行面(この場合は記録紙Pの裏面)が内側に湾曲される。
【0071】
このように、記録実行後の記録紙Pの排出経路Eに、記録実行後の記録面を内側に湾曲させながら記録紙Pを反転させて排紙トレイへ排出する湾曲経路3が構成されているので、いわゆるコックリング現象により波打ち変形した記録紙Pを記録面が内側になる如く湾曲させることによって、湾曲方向と直交する方向の矯正力を記録紙Pに対して作用させることができる。
【0072】
つまり、前述したように、主走査方向Xに波打ち変形した記録紙Pを、副走査方向Yに記録面が内側になる如く湾曲させることによって、湾曲方向と直交する方向の矯正力が記録紙Pに対して作用するので、主走査方向Xの矯正力が記録紙Pに作用することになる。したがって、コックリング現象によって生じた記録紙Pの主走査方向Xの波打ち変形を矯正することができる。
【0073】
また、記録紙Pを湾曲させることによって、前面から給紙した記録紙Pが記録実行後、再び前面に排出されることになり、ユーザーにとっての使い勝手が向上する。さらに、記録紙Pの面を反転させて排出するので、記録実行後の記録面が下側になり、それによって、連続して複数の記録紙Pに実行した際に、排紙トレイに積重した記録実行後の記録紙Pは、記録実行順に積重されることになる。したがって、例えば複数のページを有する文書等を印刷した場合にもページ順通りに排紙トレイに積重されるので、ページ順に並び替える手間が不要になる。
【0074】
図10は、本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置50の要部側面図であり、裏面に記録実行後の記録紙Pが湾曲経路3を介して排出方向Eに排出される状態を示したものである。裏面に記録実行後の記録紙Pは、排紙駆動ローラ31a〜31d、及び排紙従動ローラ32a〜32dによって、湾曲経路3内を記録実行面が内側に湾曲された状態で、図示していない排紙トレイへ排出される。
【0075】
このようにして、表面に記録実行後の記録紙Pを、その記録紙Pの終端側から搬送方向、つまり副走査方向Yと逆方向に、搬送経路とは異なる逆送経路1を介して、給紙手段に向けて搬送するので、給紙する際に記録紙の終端の裏面側から給紙することになり、それによって、専用の反転ローラを設けることなく記録紙の面を反転させることができる。
【0076】
また、面を反転させた記録紙Pを給紙する際に、給紙カセット70から記録紙Pを給紙する給紙手段によって記録紙Pを給紙するので、記録紙Pの両面に記録を実行する際に、記録紙Pの表面に記録を実行する際の給紙制御手順と記録紙Pの裏面に記録を実行する際の給紙制御手順とを共通の制御手順とすることができる。したがって、記録紙Pの両面に記録を実行する際の給紙制御手順を簡略にすることができる。
【0077】
他の実施の形態としては、上記実施例において、排出経路Eに湾曲経路3を構成しないものが挙げられる。そのような構成の記録装置であっても本願発明の実施は可能であり、本願発明による作用効果を得ることができるものである。
【0078】
尚、上記実施例では、インクジェット式記録装置50について説明したが、本願発明は上記実施例に限定されることなく、ファクシミリ装置、複写機、並びにファクシミリ/コピー複合機等の記録装置においても同様に、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
本願発明によれば、専用の反転ローラを設けずに、記録装置内で記録紙の面を反転させて、記録紙の裏面に記録を実行して記録紙の両面に記録を実行することが可能な構成を有する記録装置において、記録紙の両面に記録を実行する際の給紙制御手順を簡略にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の一実施の形態を示した斜視図である。
【図2】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の一実施の形態を示した要部側面図である。
【図3】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、記録紙を給紙し、表面に記録を実行している状態を示したものである。
【図4】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、表面に記録実行後の記録紙が、待避経路へ誘導され、待避トレイへ搬送される状態を示したものである。
【図5】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、表面に記録実行後の記録紙が、待避トレイへ搬送された状態を示したものである。
【図6】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、待避トレイへ搬送された表面に記録実行後の記録紙の終端近傍が、逆送経路の入口側へ誘導された状態を示したものである。
【図7】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、待避トレイへ搬送された表面に記録実行後の記録紙終端を、逆送経路を介して給紙手段へ逆送した状態を示したものである。
【図8】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、表面に記録実行後の記録紙を給紙手段によって給紙し、裏面に記録を実行している状態を示したものである。
【図9】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、裏面に記録が実行された記録紙が、排出経路へ排出されていく状態を示したものである。
【図10】本願発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の要部側面図であり、裏面に記録実行後の記録紙が湾曲経路を介して排出方向に排出される状態を示したものである。
【符号の説明】
1 逆送経路
2 待避トレイ
3 湾曲経路
11 逆送駆動ローラ
12 逆送従動ローラ
13 紙検出器(逆送経路)
31a〜31d 排紙駆動ローラ(湾曲経路)
32a〜32d 排紙従動ローラ(湾曲経路)
33 揺動部
41 双方向搬送駆動ローラ
42 双方向搬送従動ローラ
50 インクジェット式記録装置
51 搬送駆動ローラ
52 搬送従動ローラ
53 プラテン
54 排紙駆動ローラ
55 排紙従動ローラ
56 紙検出器
70 給紙カセット
71 給紙ローラ
72 ピックアップローラ
73 ゲートローラ
74 リバースローラ
75 ホッパー
76 高摩擦部材
77 コイルばね
E 排出経路
P 記録紙
R 逆送方向
S 待避経路
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (4)

  1. 記録紙を給紙経路へ給紙する給紙手段と、前記給紙経路へ給紙された前記記録紙を所定の搬送量で搬送する記録紙搬送手段と、該記録紙搬送手段によって搬送経路を搬送される前記記録紙の記録面に記録を実行する記録実行手段と、該記録実行手段によって記録実行済みの前記記録紙を排出経路へ排出する記録紙排出手段と、
    前記記録実行手段によって表面に記録実行済みの前記記録紙を、該記録紙の終端側から前記搬送方向と逆方向に、前記搬送経路とは異なる逆送経路を介して、前記給紙手段に向けて搬送し、前記給紙手段によって、該記録紙の終端側から前記給紙経路へ該記録紙の裏面を前記記録面として給紙する記録面反転給紙手段と、
    前記記録紙の記録面に記録実行中は前記搬送方向に駆動回転し、前記記録紙を該記録紙の終端側から前記逆送経路を介して前記給紙手段に向けて搬送する際には前記搬送方向と逆方向に駆動回転して前記記録紙を前記逆送経路へ向けて搬送する双方向搬送駆動ローラと、
    該双方向搬送駆動ローラに付勢された状態で従動回転可能な双方向搬送従動ローラと、
    該双方向搬送従動ローラを前記双方向搬送駆動ローラからレリースさせる双方向搬送従動ローラレリース手段と、
    前記排出手段の排出方向下流側に設けられ、前記排出経路とは異なる待避経路と、
    表面に記録実行済みの前記記録紙の裏面に記録を実行する際に該記録紙の始端を前記待避経路へ誘導する記録紙始端誘導手段とを備え、
    前記記録面反転給紙手段は、前記双方向搬送駆動ローラを前記搬送方向と逆方向に駆動回転させて前記記録紙を前記逆送経路へ向けて搬送する際に、前記記録紙の終端を前記逆送経路へ誘導する記録紙終端誘導手段を有し、
    前記記録紙終端誘導手段は、従動回転可能に軸支され、前記記録紙の終端近傍を前記逆送経路の入口へ押動する如く移動可能に配設されている前記双方向搬送従動ローラを有する構成を成しており、
    前記排出経路は、前記記録紙の記録面を内側に湾曲させながら前記記録紙を反転させて排出する湾曲経路を有しており、
    表面に記録実行後の前記記録紙の裏面に記録を実行する際には、前記双方向搬送従動ローラを前記双方向搬送駆動ローラからレリースさせる、ことを特徴とした記録装置。
  2. 請求項1において、前記記録面反転給紙手段は、前記逆送経路に前記記録紙の記録実行済みの記録面と反対側の面に接して駆動回転する逆送駆動ローラと、前記逆送経路を介して搬送された前記記録紙の記録実行済みの記録面に接して従動回転する逆送従動ローラとを備え、前記逆送駆動ローラと前記逆送従動ローラとで前記逆送経路を介して搬送される前記記録紙を挟持し、前記逆送駆動ローラの駆動回転によって、前記逆送経路を介して前記記録紙を前記給紙手段へ向けて搬送する構成を成している、ことを特徴とした記録装置。
  3. 請求項1又は2において、前記逆送経路には、前記記録紙を検出可能な紙検出器が配設されている、ことを特徴とした記録装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記記録紙始端誘導手段は、前記湾曲経路の一部が揺動して前記排出経路から待避することによって、記録実行後の前記記録紙が前記待避経路へ誘導される構成を成している、ことを特徴とした記録装置。
JP2002024098A 2002-01-31 2002-01-31 記録装置 Expired - Fee Related JP3931966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024098A JP3931966B2 (ja) 2002-01-31 2002-01-31 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024098A JP3931966B2 (ja) 2002-01-31 2002-01-31 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003226053A JP2003226053A (ja) 2003-08-12
JP3931966B2 true JP3931966B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=27746636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024098A Expired - Fee Related JP3931966B2 (ja) 2002-01-31 2002-01-31 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3931966B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1964684B1 (en) 2007-02-28 2011-10-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus
JP4483886B2 (ja) 2007-03-29 2010-06-16 ブラザー工業株式会社 両面記録装置
JP4877125B2 (ja) 2007-07-24 2012-02-15 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP4905310B2 (ja) * 2007-09-28 2012-03-28 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP5056314B2 (ja) * 2007-09-28 2012-10-24 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP4998229B2 (ja) * 2007-11-26 2012-08-15 セイコーエプソン株式会社 情報処理装置および両面処理方法
JP5218793B2 (ja) * 2010-12-29 2013-06-26 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP5494745B2 (ja) * 2012-07-17 2014-05-21 ブラザー工業株式会社 画像記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003226053A (ja) 2003-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5056906B2 (ja) 画像記録装置
JP5006256B2 (ja) スタック装置及びそのスタック装置を有する画像形成装置
JP2008063023A (ja) シート整合装置及びこれを備えた後処理装置並びに画像形成装置
JP2009040574A (ja) 給紙装置及び記録装置
JP6561521B2 (ja) 搬送装置及び印刷装置
CN108689205B (zh) 传送装置、记录装置以及传送方法
US7422319B2 (en) Paper discharger and ink jet recording apparatus incorporating the same
JP3931966B2 (ja) 記録装置
JP2014195940A (ja) 記録装置
JP6115255B2 (ja) 記録装置
JP2007160879A (ja) 画像記録装置
JP6561613B2 (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP2011073833A (ja) シート給紙装置、及び、画像読取装置
JP2019081621A (ja) 媒体排出装置
JP2004043095A (ja) 記録装置および被記録材搬送用トレイ
JP6906982B2 (ja) プリント装置
JP2004182440A (ja) 画像形成装置および記録ヘッド
JP2001080777A (ja) シート材給送装置及びシート材処理装置
JP4457890B2 (ja) プリンタ
JP2005247434A (ja) 給送装置、これを備える記録装置及び液体噴射装置並びに給送方法
JP4333570B2 (ja) プリンタ
JP2816013B2 (ja) プリンタの媒体制御方式
JP2006150776A (ja) プリンタ
JP4333571B2 (ja) プリンタ
JP2006188323A (ja) インクジェットプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees