JP3930469B2 - 原子炉定期検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉定期検査装置に関し、特に、原子炉を検査するときに利用される原子炉定期検査装置に関する。
原子力発電所は、安全性、信頼性を確保するために定期的に定期検査が実行されている。その定期検査は、プラントの稼働率を向上させるために、および、作業者の外部被爆の線量当量を低減するために、より速く検査して検査期間をより低減することが望まれている。
図7は、熱エネルギーの発生源である炉心を内部に収容する原子炉圧力容器を示している。その原子炉圧力容器100は、胴部分101と上蓋部分102とから形成されている。胴部分101は、上蓋部分102と密着することにより、原子炉圧力容器100の内部を密閉して高圧に保持している。
図8は、胴部分101と上蓋部分102とが密着している部位をより詳細に示している。胴部分101は、平坦である胴側フランジシート面105を有している。上蓋部分102は、平坦である蓋側フランジシート面106を有している。蓋側フランジシート面106には、内側溝107と外側溝108とが形成されている。内側溝107は、円を形成し、原子炉圧力容器100の内部を囲むように配置されている。外側溝108は、円を形成し、内側溝107を囲むように配置されている。
内側溝107には、Oリング109が配置されている。Oリング109は、弾性体により形成されている。外側溝108には、Oリング110が配置されている。Oリング110は、弾性体により形成されている。Oリング109とOリング110とは、胴側フランジシート面105と蓋側フランジシート面106とが密着したときに、弾性変形して、原子炉圧力容器100の内部を密封する。
図9は、胴部分101が上蓋部分102に所定の期間密着した後の胴側フランジシート面105の一部分を示している。胴側フランジシート面105には、Oリング109とOリング110とが接触していた跡である複数のエッジがプリントされている。その複数のエッジは、第1エッジ111と第2エッジ112と第3エッジ113と第4エッジ114とから形成されている。
胴側フランジシート面105は、第1当たり面116と第2当たり面117と第3当たり面118と第4当たり面119と第5当たり面121とから形成されている。第1面116は、胴側フランジシート面105の内側端縁115と第1エッジ111とに囲まれた領域である。第2面117は、第1エッジ111と第2エッジ112とにより囲まれた領域である。第3面118は、第2エッジ112と第3エッジ113とにより囲まれた領域である。第4面119は、第3エッジ113と第4エッジ114とにより囲まれた領域である。第5面121は、胴側フランジシート面105の外側端縁120と第4エッジ114とにより囲まれた領域である。
第1当たり面116は、胴部分101が上蓋部分102に密着していたときに、蓋側フランジシート面106に密着していた部分である。第2当たり面117は、胴部分101が上蓋部分102に密着していたときに、Oリング109に密着していた部分である。第3当たり面118は、胴部分101が上蓋部分102に密着していたときに、蓋側フランジシート面106に密着していた部分である。第4当たり面119は、胴部分101が上蓋部分102に密着していたときに、Oリング110に密着していた部分である。第5当たり面121は、胴部分101が上蓋部分102に密着していたときに、蓋側フランジシート面106に密着していた部分である。
原子力発電所の定期検査では、胴側フランジシート面105と蓋側フランジシート面106とに発生したキズが検出される。図10は、その検査の手順を示している。その検査では、まず、原子炉圧力容器100の上蓋部分102が胴部分101から外される(ステップS101)。胴部分101の胴側フランジシート面105は、熟練した作業者が目視することにより、第1エッジ111と第2エッジ112と第3エッジ113と第4エッジ114とが検出され、第1当たり面116と第2当たり面117と第3当たり面118と第4当たり面119と第5当たり面121との位置が検出される(ステップS102)。
胴側フランジシート面105は、さらに、レーザを用いてキズが検出される(ステップS103)。そのキズは、生成される位置に基づいて進展の速度が測定される(ステップS104)。すなわち、その速度は、そのキズが進展した増分を、そのキズが第1当たり面116に配置されている期間で割った値であり、そのキズが第2当たり面117または第4当たり面119に配置されている期間は、その速度の算出に考慮されない。そのキズは、さらに、第1当たり面116に生成しているときに補修される(ステップS105)。
熟練していない作業者は、胴側フランジシート面105を目視して確からしいエッジを検出することが困難であり、このため、熟練した作業者は、原子炉の定期検査での作業量が多い。熟練した作業者の作業量を低減し、かつ、胴側フランジシート面105から熟練した作業者により検出されるエッジと同等のエッジをより速く検出することが望まれている。
特開平05−87741号公報には、円形の検査物の表面に発生する異物付着、キズ、打痕などの欠陥を、位置ズレがあっても精度よく位置補正することが可能である円形状物の欠陥検査装置が開示されている。その円形状物の欠陥検査装置は、エッジ検出部と位置補正部と欠陥検出部とを含む画像処理装置と、その画像処理装置に検査物の画像を出力するCCDカメラと、検査物を照明するリング状ライトガイド及びその光源と画像処理装置に対する設定ユニットと、検査処理や結果を表示するモニターTVと、検査物を所定位置にセットおよび搬送する送り機構とからなることを特徴としている。
特開平05−335390号公報には、IC、LSI等のボンディングワイヤの外観検査装置に関し、ワイヤ部分をボンディングボール部として検出しないようにし、ボンディングの位置ずれを精度良く検査することのできるボンディングワイヤ検査装置が開示されている。
そのボンディングワイヤ検査装置は、照明装置、撮像手段、画像メモリ、画像処理手段を有するボンディングワイヤ検査装置において、パッドの位置、或いは外形に関するデータを格納するパッドデータ記憶手段ボンディングボールを検出するためのスライスレベルを設定するスライスレベル設定手段、ボール中心位置を検出するボール中心検出手段、ボールエッジ検出領域を設定するボールエッジ検出設定手段、ボールエッジ検出領域設定手段で設定した領域において、スライスレベル設定手段で設定したスライスレベルを用いてボールエッジを検出するボールエッジ検出手段、パッドエッジとボールエッジとの相対的位置関係からボールのパッド外へのはみ出し、隣接パッドへの短絡を検出するボール位置ずれ検出手段を備えているように構成する。
特開平06−195461号公報には、例えば、ビデオテープレコーダの磁気ヘッドを撮像して形状を検査する画像処理装置に関し、簡易かつ確実にエッジ抽出し得るようにする画像処理装置が開示されている。その画像処理装置は、処理対象画像を分割した各微小領域について、輝度レベルを基準にした分散に基づいて、境界線の存在する微小領域を検出してエッジ検出し、さらにこのようにして検出した微小領域について、この微小領域を囲む四辺から境界線の横切る辺を抽出して境界線の接線を表すベクトルを検出する。
特開2000−249664号公報には、特に検査対象物の内部構造の寸法を非破壊的に正確に測定することができるX線透過検査方法及び装置が開示されている。そのX線透過検査方法及び装置は、検査対象物のX線透過像にエッジ検出又は線検出の画像処理をしてその検査対象物の内部構造を反映する線画像を得、その線画像の所望の複数の位置における強度プロファイルに内挿処理をすることによって、その線画像の解像度以上の解像度でその検査対象物の内部構造のそれぞれの位置情報を得、この位置情報に基づいてこれらの複数の位置間の距離を求める。
特開平05−87741号公報 特開平05−335390号公報 特開平06−195461号公報 特開2000−249664号公報
本発明の課題は、原子炉圧力容器の内部を密封するために密着するフランジシート面に付いたキズの処理の判別に利用されるエッジであり、より確からしいエッジをより速く算出する原子炉定期検査装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、原子炉圧力容器の内部を密封するために密着するフランジシート面に付いたキズの処理の判別に利用されるエッジのより確からしい候補を算出する原子炉定期検査装置を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による原子炉定期検査装置(1)は、原子炉圧力容器の内部を密封するために密着するフランジシート面を撮像した画像を収集する画像収集部(21)と、そのフランジシート面に残されるエッジのうちのユーザにより指示される指示エッジを収集する指示エッジ収集部(25)と、画像と指示エッジとに基づいてフランジシート面を複数の領域に区切る全体エッジの位置を算出する全体エッジ算出部(27)とを備えている。このとき、全体エッジは、指示エッジを含んでいる。複数の領域にそれぞれ生成するキズは、互いに異なる処理が実施される。原子炉定期検査装置(1)は、熟練した作業者により検出される全体エッジと同等の全体エッジをより速く検出することができる。
本発明による原子炉定期検査装置(1)は、その画像に基づいてフランジシート面を複数の領域に区切る候補エッジを算出する候補エッジ算出部(24)とを更に備えている。ユーザは、その候補エッジを参照して、容易に指示エッジを指定することができる。全体エッジ算出部(27)は、その候補エッジが指示エッジを含むときに、その候補エッジを全体エッジとして出力する。候補エッジは、複数個が算出されることが好ましい。このとき、候補エッジには、それぞれ優先順位または得点が付けられていることがさらに好ましい。
本発明による原子炉定期検査装置(1)は、ユーザにより指示されるパラメータを収集するパラメータ入力部(13)と、そのパラメータに基づいて画像から初期エッジを抽出する初期エッジ抽出部(14)とを更に備えている。候補エッジ算出部(24)は、その初期エッジに更に基づいて候補エッジを算出する。エッジは、検査毎にフランジシート面にプリントされる明確さが異なっている。このとき、原子炉定期検査装置(1)は、ユーザがパラメータを設定することにより、様々な様態の候補エッジを算出することができる。
初期エッジ抽出部(14)は、画像のうちのエッジの像の明確さ、または、エッジのうちの概ね平行である2つのエッジの距離に基づいて、エッジから初期エッジが抽出される。エッジは、フランジシート面とOリングとが接触する面の端縁にプリントされる。このため、概ね平行である2つのエッジから形成されるエッジペアは、より確からしい。
本発明による原子炉定期検査装置(1)は、ユーザにより指示されるテンプレート(31−1〜31−5)のサイズを収集するテンプレートサイズ収集部(22)を更に備えている。このとき、候補エッジ算出部(24)は、初期エッジをサイズのテンプレート(31−1〜31−5)にテンプレートマッチングして候補エッジを算出する。エッジは、検査される原子炉圧力容器毎に曲がり具合が異なっている。このとき、原子炉定期検査装置(1)は、様々な曲がり具合の候補エッジを算出することができる。
初期エッジ抽出部(14)は、候補エッジ算出部(24)を実行するCPU(4)と異なるCPU(3)により実行されることが好ましい。
候補エッジ算出部(24)は、所定のパラメータを用いて候補エッジを算出する。候補エッジ算出部(24)は、さらに、候補エッジが指示エッジを含まないときに、所定のパラメータを変更して指示エッジを含む他の候補エッジを更に算出する。たとえば、原子炉定期検査装置(1)は、候補エッジが指示エッジを含まないときに、パラメータを変更してエッジを検出する条件を緩くすることにより、より多くの候補エッジを算出することができる。このとき、その候補エッジは、真の全体エッジを含んでいる確率が大きく好ましい。
本発明による原子炉定期検査装置(1)は、フランジシート面に生成するキズの処理に過去に利用された過去エッジを収集する過去エッジ収集部(23)を更に備えている。候補エッジ算出部(24)は、その過去エッジに更に基づいて候補エッジを算出する。たとえば、過去エッジと極端に異なる位置に配置されるエッジは、真の全体エッジに含まれない確率が大きい。原子炉定期検査装置(1)は、過去エッジを考慮することにより、より確からしい候補エッジを算出することができる。
本発明による原子炉定期検査装置は、原子炉圧力容器の内部を密封するために密着するフランジシート面に付いたキズの処理の判別に利用されるエッジであり、より確からしいエッジをより速く算出することことができる。
図面を参照して、本発明による原子炉定期検査装置の実施の形態を記載する。その原子炉定期検査装置1は、図1に示されているように、自走カメラ2と第1画像処理装置3と第2画像処理装置4とを備えている。自走カメラ2は、原子炉容器のフランジシート面を走行し、そのフランジシート面の動画像を撮像する。自走カメラ2は、さらに、その動画像をその動画像の被写体の位置とともに第1画像処理装置3に送信する。
第1画像処理装置3は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置であり、図示されていない入力装置と表示装置とを備えている。第1画像処理装置3は、インストールされているコンピュータプログラムを実行して、自走カメラ2から収集された動画像を画像処理して静止画を生成し、その静止画を第2画像処理装置4に送信する。第2画像処理装置4は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置であり、図示されていない入力装置と表示装置とを備えている。第2画像処理装置4は、インストールされているコンピュータプログラムを実行して、第1画像処理装置4から収集された静止画を画像処理して原子炉容器のフランジシート面を複数の当たり面に分割する。
図2は、第1画像処理装置3を詳細に示している。第1画像処理装置3は、コンピュータプログラムである動画像収集部11と静止画作成部12とパラメータ入力部13と初期エッジ抽出部14とを備えている。動画像収集部11は、原子炉容器のフランジシート面の動画像を自走カメラ2から収集する。静止画作成部12は、動画像収集部11により収集される動画像に基づいて複数の静止画を作成する。その複数の静止画は、それぞれ、フランジシート面を構成する複数の部分を示している。
パラメータ入力部13は、ユーザにより設定されるパラメータを入力装置から収集する。初期エッジ抽出部14は、パラメータ入力部13により収集されたパラメータを用いて、静止画作成部12により作成された静止画から初期エッジを抽出する。その初期エッジは、静止画のうちの輝度レベルが周辺と異なる部分であり、フランジシート面がOリングと接触していた跡の一部分を示している。そのパラメータは、静止画から初期エッジとして抽出される条件と、その初期エッジの確からしさを示す項目の重みとを示している。その項目は、初期エッジの長さ、初期エッジの像の明確さ、概ね平行な2つの初期エッジの距離を含んでいる。
図3は、第2画像処理装置4を詳細に示している。第2画像処理装置4は、コンピュータプログラムである静止画収集部21とテンプレートサイズ収集部22と過去エッジ収集部23と候補エッジ算出部24と指示エッジ収集部25とパラメータ更新部26と全体エッジ算出部27と当たり面算出部28とを備えている。静止画収集部21は、フランジシート面の静止画を第1画像処理装置3から収集し、その静止画から抽出された初期エッジを第1画像処理装置3から収集する。テンプレートサイズ収集部22は、ユーザにより指示されるテンプレートのサイズを入力装置から収集する。過去エッジ収集部23は、過去の定期検査で採用された過去エッジの位置を入力装置から収集する。
候補エッジ算出部24は、1枚の静止画について、過去エッジに基づいて初期エッジから適当なエッジを抽出し、予めユーザにより設定されたパラメータを用いてその抽出されたエッジのうちの適当ないくつかのエッジを一本につなげて連続エッジを算出する。そのパラメータとしては、いくつかのエッジの距離の閾値が例示される。候補エッジ算出部24は、さらに、予めユーザにより設定されたパラメータを用いて収集された全ての静止画によりそれぞれ示される連続エッジをつなげてフランジシート面を1周して分割する候補エッジを算出する。候補エッジ算出部24は、さらに、抽出された連続エッジのうち隣接する静止画につなげられる連続エッジが示されてないときに、連続エッジを補完してフランジシート面を1周して分割する候補エッジを算出する。候補エッジ算出部24は、このような候補エッジを複数個算出し、その複数の候補エッジにそれぞれ確からしさを示す優先順位または得点を付ける。
指示エッジ収集部25は、ユーザが目視することにより検出された確からしいエッジの位置を入力装置から収集する。パラメータ更新部26は、候補エッジがその確からしいエッジを含んでいないときに、候補エッジ算出部24により算出される候補エッジがその確からしいエッジを含むようにパラメータを変更する。全体エッジ算出部27は、候補エッジがその確からしいエッジを含んでいるときに、その確からしいエッジを含む候補エッジを最も確からしい全体エッジとして出力する。当たり面算出部28は、その全体エッジを用いて、フランジシート面を複数の当たり面に分割して、ユーザに識別可能に表示装置に表示する。
図4は、候補エッジ算出部24により用いられるテンプレートを示している。そのテンプレート31−1〜31−5は、それぞれ、大きさ32が同一である。そのテンプレート31−i(i=1,2,3,4,5)は、1つのエッジパターン33−iを示している。エッジパターン33−1〜33−5は、原子炉圧力容器の円周方向との角度が互いに異なっている。
このとき、候補エッジ算出部24は、テンプレートサイズ収集部22により収集されたサイズのテンプレート31−1〜31−5を作成し、過去エッジを用いて抽出されたエッジのうちのテンプレート31−1〜31−5のいずれかに概ね一致するいくつかのエッジを一本につなげて連続エッジを算出する。候補エッジ算出部24は、さらに、照合され隣り合うテンプレートが示すエッジパターンの角度が極端に異なっているときに、それらのエッジが一本につながった連続エッジを算出しない。エッジは、一般的に、検査される原子炉圧力容器毎に曲がり具合が異なっている。テンプレートのサイズを変更することにより、候補エッジ算出部24は、様々な曲がり具合の候補エッジを算出することができる。
原子炉定期検査装置1は、原子炉圧力容器のフランジシート面に発生したキズを検出する検査に利用される。その検査では、まず、原子炉圧力容器の上蓋部分が胴部分から外される。次いで、胴部分のフランジシート面は、原子炉定期検査装置1により複数の当たり面に分割される。フランジシート面は、さらに、レーザを用いてキズが検出される。そのキズは、生成される位置に基づいて進展の速度が測定される。すなわち、その速度は、そのキズが進展した増分を、そのキズが第当たり面116に配置されている期間で割った値であり、そのキズが第当たり面117または第当たり面119に配置されている期間は、その速度の算出に考慮されない。そのキズは、さらに、第当たり面116に生成しているときに補修される。
フランジシート面を複数の当たり面に分割する動作は、オンライン動作とオフライン動作とを備えている。図5は、そのオンライン動作を示している。オンライン動作は、第1画像処理装置3により自走カメラ2がフランジシート面を撮像する動作と並行して実行される。第1画像処理装置3は、まず、自走カメラ2からフランジシート面の動画像を収集する(ステップS1)。第1画像処理装置3は、その動画像に基づいて、複数の静止画を作成する(ステップS2)。その複数の静止画は、フランジシート面が分割された複数の部分をそれぞれを示している。
第1画像処理装置3は、予めユーザにより設定されたパラメータを用いて、その静止画から初期エッジを抽出し(ステップS3)、その初期エッジを表示装置に表示する。その初期エッジは、静止画のうちの輝度レベルが周辺と異なる部分である。第1画像処理装置3は、ユーザが抽出された初期エッジが適正でないと判断したときに(ステップS4、YES)、その静止画と初期エッジとを第2画像処理装置4に伝送することができるように記録する。
ユーザは、抽出された初期エッジが適正でないと判断したときに(ステップS4、NO)、第1画像処理装置3にパラメータを再び入力してパラメータを変更して(ステップS5)、第1画像処理装置3に再度ステップS1から実行させて初期エッジを抽出する。このとき、ユーザは、抽出された初期エッジが適正でない理由がフランジシート面の撮像にないと判断したときに、第1画像処理装置3にステップS3から実行させることもできる。
エッジは、検査毎にフランジシート面にプリントされる明確さが異なっている。原子炉定期検査装置1は、初期エッジが適正に抽出されないときに、ユーザがパラメータを設定することにより、様々な様態の候補エッジを算出することができる。
図6は、そのオフライン動作を示している。オフライン動作は、第2画像処理装置4により実行される。ユーザは、まず、テンプレートのサイズを第2画像処理装置4に入力し(ステップS11)、過去の定期検査で採用されたエッジの位置を第2画像処理装置4に入力する(ステップS12)。第2画像処理装置4は、第1画像処理装置3により抽出された初期エッジから過去に採用されたエッジの位置から極端に離れていない初期エッジを抽出する(ステップS13)。第2画像処理装置4は、ステップS11で収集されたサイズのテンプレートを用いて、その初期エッジのうちの適当ないくつかのエッジを一本につなげて連続エッジを作成する(ステップS14)。このような連続エッジは、可能な限り多く作成される。第2画像処理装置4は、このステップS13、S14の動作を静止画毎に実行する。過去に採用されたエッジと極端に異なる位置に配置されるエッジは、真の全体エッジに含まれない確率が大きい。原子炉定期検査装置1は、過去エッジから極端に離れたエッジを考慮しないことにより、より確からしいエッジを算出することができる。
第2画像処理装置4は、収集された全ての静止画によりそれぞれ示される連続エッジをつなげてフランジシート面を1周して分割する候補エッジを作成する(ステップS15)。第2画像処理装置4は、抽出された連続エッジのうち隣接する静止画につなげられる連続エッジが示されてないときに、連続エッジを補完してフランジシート面を1周して分割する候補エッジを作成する。このような候補エッジは、複数個作成される。第2画像処理装置4は、候補エッジを表示装置に表示する。
ユーザは、フランジシート面を目視して確からしいエッジの一部を検出し、そのエッジの位置を第2画像処理装置4に入力する(ステップS16)。このとき、ユーザは、その候補エッジを参照して、確からしいエッジを検出することもできる。第2画像処理装置4は、候補エッジがユーザにより入力された確からしいエッジを含んでいるときに(ステップS17、YES)、ユーザに入力されたエッジを含む候補エッジを最も確からしい全体エッジとして出力する(ステップS18)。
第2画像処理装置4は、候補エッジがユーザにより入力された確からしいエッジを含んでいないときに(ステップS17、NO)、算出される候補エッジがユーザに入力されたエッジを含むようにパラメータを変更して、再度ステップS13〜S16の動作を実行する。このとき、第2画像処理装置4は、より多くの候補エッジを算出することができ、その候補エッジは、真の全体エッジを含んでいる確率が大きく好ましい。
原子炉定期検査装置1によれば、全体エッジを検出する作業者の負担を軽減し、かつ、人により検出される全体エッジと同等の全体エッジをより速く検出することができる。
図1は、本発明による原子炉定期検査装置の実施の形態を示すブロック図である。 図2は、第1画像処理装置を示すブロック図である。 図3は、第2画像処理装置を示すブロック図である。 図4は、テンプレートを示す図である。 図5は、オンライン動作を示すフローチャートである。 図6は、オフライン動作を示すフローチャートである。 図7は、原子炉圧力容器を示す断面図である。 図8は、原子炉圧力容器の胴部分と上蓋部分とが密着している部位を示す断面図である。 図9は、胴側フランジシート面を示す平面図である。 図10は、原子炉圧力容器の検査の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 :原子炉定期検査装置
2 :自走カメラ
3 :第1画像処理装置
4 :第2画像処理装置
11:動画像収集部
12:静止画作成部
13:パラメータ入力部
14:初期エッジ抽出部
21:静止画収集部
22:テンプレートサイズ収集部
23:過去エッジ収集部
24:候補エッジ算出部
25:指示エッジ収集部
26:パラメータ更新部
27:全体エッジ算出部
28:当たり面算出部
31−1〜31−5:テンプレート
32:サイズ
33−1〜33−5:エッジパターン

Claims (9)

  1. 原子炉圧力容器の内部を密封するために密着するフランジシート面を撮像した画像を収集する画像収集部と、
    前記フランジシート面に残されるエッジのうちのユーザにより指示される指示エッジを収集する指示エッジ収集部と、
    前記画像と前記指示エッジとに基づいて、キズに実施される処理が互いに異なる複数の領域に前記フランジシート面を区切る全体エッジの位置を算出して表示装置に表示する全体エッジ算出部
    とを具備する原子炉定期検査装置。
  2. 請求項1において、
    前記画像に基づいて前記フランジシート面を複数の領域に区切る候補エッジを算出して表示装置に表示する候補エッジ算出部
    とを更に具備する原子炉定期検査装置。
  3. 請求項2において、
    前記候補エッジは、複数個が算出される
    原子炉定期検査装置。
  4. 請求項2または請求項3のいずれかにおいて、
    ユーザにより指示されるパラメータを収集するパラメータ入力部と、
    前記パラメータに基づいて前記画像から初期エッジを抽出する初期エッジ抽出部とを更に具備し、
    前記候補エッジ算出部は、前記初期エッジに更に基づいて前記候補エッジを算出する
    原子炉定期検査装置。
  5. 請求項4において、
    前記初期エッジ抽出部は、前記画像のうちの前記エッジの像の明確さ、または、前記エッジのうちの概ね平行である2つのエッジの距離に基づいて、前記画像から前記初期エッジが抽出される
    原子炉定期検査装置。
  6. 請求項4または請求項5のいずれかにおいて、
    ユーザにより指示されるテンプレートのサイズを収集するテンプレートサイズ収集部を更に具備し、
    前記候補エッジ算出部は、前記初期エッジを前記サイズのテンプレートにテンプレートマッチングして前記候補エッジを算出する
    原子炉定期検査装置。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれかにおいて、
    前記初期エッジ抽出部は、前記候補エッジ算出部を実行するCPUと異なるCPUにより実行される
    原子炉定期検査装置。
  8. 請求項2〜請求項7のいずれかにおいて、
    前記候補エッジ算出部は、
    所定のパラメータを用いて前記候補エッジを算出し、
    前記候補エッジが前記指示エッジを含まないときに、前記所定のパラメータを変更して
    前記指示エッジを含む他の候補エッジを更に算出する
    原子炉定期検査装置。
  9. 請求項2〜請求項8のいずれかにおいて、
    前記フランジシート面に生成するキズの処理に過去に利用された過去エッジを収集する過去エッジ収集部を更に具備し、
    前記候補エッジ算出部は、前記過去エッジに更に基づいて前記候補エッジを算出する
    原子炉定期検査装置。
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