JP3930287B2 - 棚配設用収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キッチンの吊戸棚に備え付けられる棚配設用収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、前面並びに底面開放型の吊戸棚内に収納体を設け、この収納体がモータなどの動力源により棚の底部開放部より下方外側へ垂下露出する構成の棚配設用収納装置が実施されているが、手動式のものはない。
【0003】
本発明は、この点、簡易に設計実現可能な手動式の棚配設用収納装置を提案するもので、更に収納体が棚内にある状態と収納体が棚から引き出された状態とをロックするロック機構を容易に解除して出し入れ操作できる極めて操作性に秀れた画期的な棚配設用収納装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
底面を開放させた棚1内に配設される収納体2の左右側部に夫々スライド体3を設け、このスライド体3を棚1の左右内面に設けたスライドガイド4にスライド自在に装着し、この収納体2の前側下部に設けた引き出し用取手5を掴んで下方へ引動すると、スライドガイド4に対するスライド体3のスライド移動により収納体2を棚1内からこの棚1の略真下方向であって棚1の底面開放部1Aよりも外側へ下がった位置に引き出し配設できるように構成した棚配設用収納装置であって、前記収納体2を棚1内に収納した状態と,収納体2を棚1内より引き出した状態とを固定可能なロック機構6を備え、この収納体2の前側下部に前記ロック機構6によるロック状態を解除操作する操作部9を前記引き出し用取手5に近接させて並設状態に設け、この引き出し用取手5と操作部9とを握って操作部9を引き出し用取手5に接近させることにより前記ロック機構6が解除されてその引き出し用取手5を掴んだまま棚1内から収納体2を引き出し配設若しくは引き出された収納体2を棚1内に押し上げ収納できるように構成し、この収納体2を常に棚1内へ収納する方向に付勢して収納体2の下方への引き出し作動に際して抵抗を付与する引き出し抵抗付与機構10を備え、この引き出し抵抗付与機構 10 は、軸部に板バネ 16 Aが巻回収納されてこの板バネ 16 Aの弾性に抗して板バネ 16 Aを巻き出し可能な構成の巻きバネ装置 16 を前記棚1に設け、この巻きバネ装置 16 の板バネ 16 Aの引き出し先端部を前記収納体2に連結することで、この巻きバネ装置 16 の板バネ 16 Aの弾性が収納体2を棚1内へ収納する方向に付勢して収納体2の下方への引き出し作業に際して抵抗を付与する構成とし、この巻きバネ装置 16 の板バネ 16 Aの弾性度を、棚1下方へ引き出された収納体2が前記ロック機構6を解除した状態では上昇移動することになる弾性度に設定し、この巻きバネ装置 16 に、板バネ 16 Aの引き出しに抵抗を付与するダンパー装置 17 を設けたことを特徴とする棚配設用収納装置に係るものである。
【0006】
また、前記操作部9を前記引き出し用取手5に対して離反する方向に付勢する弾性体11を備え、この弾性体11の付勢力により前記棚1内に前記収納体2を収納した状態若しくは収納体2を棚1内より引き出した状態とすると自動的に前記ロック機構6によるロック状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の棚配設用収納装置に係るものである。
【0007】
また、前記収納体2の上部と前記棚1内の上部とに、この収納体2が上昇及び下降移動する際に収納体2を水平状態に維持するリンク機構12を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の棚配設用収納装置に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0009】
例えば、棚1内に収納された収納体2をロック機構6により固定した状態において、この収納体2の前側下部に設けた引き出し用取手5と、この引き出し用取手5に並設する操作部9とを握って操作部9を引き出し用取手5に接近させると、ロック機構6が解除されてその引き出し用取手5を掴んだまま棚1内から底面開放部1Aを介して収納体2を外側へ引き出し配設することができる。
【0010】
具体的には、収納体2の前側下部に設けた引き出し用取手5と、この引き出し用取手5に並設する操作部9とを握って操作部9を引き出し用取手5に接近させると、ロック機構6の係止部7が棚1の内面に設けたガイド部8の係合部8Aから係脱してロック状態が解除され、その引き出し用取手5を掴んだまま収納体2を棚1内からこの棚1の略真下方向であって棚1の底面開放部1Aよりも外側へ下がった位置に引き出し配設することができる。
【0011】
そして、この引き出された状態となった際に操作部9を引き出し用取手5から離反させれば、前記ロック機構6により(係止部7が係合部8Aに係合して)この引き出された状態で収納体2がロック状態となる。
【0012】
逆に、引き出された収納体2を棚1内に収納する場合も、前記同様に引き出し用取手5とこの引き出し用取手5に並設する操作部9とを握ると、ロック機構6が解除され、その引き出し用取手5を掴んだまま棚1内へ収納体2を押し上げ収納することができる。
【0013】
そして、この棚1内に収納された状態となった際に操作部9を引き出し用取手5から離反させれば、前記ロック機構6により(係止部7が係合部8Aに係合して)この棚1内への収納状態で収納体2が再びロック状態となる。
【0014】
従って、ロック機構6により収納体2が棚1内に収納された状態と棚1内から引き出された状態とが固定(ロック)されるから、棚1内から不用意に収納体2が飛び出してきたり、引き出した収納体2が大きく揺れたりする危険性がなく、また、このロック機構6の解除操作も単に引き出し用取手5と操作部9とを握って互いに接近させるだけの簡単操作で良い上、その解除操作と一連に引き出し用取手5を掴んで収納体2を引き出し若しくは押し上げすることができるから、その作業が極めて容易に行われることになる。
【0015】
また、前記収納体2に係止部7を設け、この係止部7に沿設状態に配されて収納体2の昇降移動に伴うこの係止部7の移動をガイドするガイド部8を棚1の内面に設け、このガイド部8に前記収納体2が棚1内に収納された状態と,収納体2が棚1から引き出された状態のときに前記係止部7が係合する係合部8Aを設けて、この係止部7が係合部8Aに係合することにより収納体2が棚1内に収納された状態と,収納体2が棚1から引き出された状態とがロックされるように前記ロック機構6を構成した場合には、このロック機構6の構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価な製品を提供可能となる。
【0016】
また、収納体2を常に棚1内へ収納する方向に付勢して収納体2の下方への引き出し作動に際して抵抗を付与する引き出し抵抗付与機構10を備えた構成とした場合には、収納体2を下方へ引き出すにあたって、ロック機構6を解除した途端に収納体2が重力により勢い良く飛び出すようなことが防止されるし、逆に引き出した収納体2を棚1内に押し上げるにあたっては、この引き出し抵抗付与機構10が押し上げ補助力として作用することになるため、重い収納体2であっても小さな力で簡単に押し上げることができ、極めて秀れた操作性を発揮し実用的となる。
【0017】
また、例えば、前記操作部9に、この操作部9が前記引き出し用取手5に対して離反する方向に付勢する弾性体11を設け、この弾性体11の付勢力により前記棚1内に前記収納体2を収納した状態若しくは収納体2を棚1内より引き出した状態とすると自動的に前記ロック機構6によるロック状態となるように構成すれば、収納体2を収納した状態若しくは収納体2を棚1内より引き出した状態に移動させると自動的にロック状態となるため、一層操作性が向上し、一層実用的となる。
【0018】
また、例えば、前記収納体2の上部と前記棚1内の上部とに、この収納体2が上昇及び下降移動する際に収納体2を水平状態に維持するリンク機構12を設ければ、収納体2が上昇及び下降移動する際に傾くことで動作不良を生じることがなく、極めてスムーズな上昇及び下降作動が確実に得られ、一層実用的となる。
【0019】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0020】
本実施例の棚1は、図1に示すように、正面から見て四角形状を呈する前面及び底面開放型であって、内部に中棚板1Bを有し、前面に開き戸1Cを有するタイプの棚1(吊戸棚)を採用している。
【0021】
本実施例の収納体2は、前面開放型の方形箱状体に構成し、この収納体2の下部前側の中央部に線材をコ字状に折曲形成して成る引き出し用取手5を突設している。
【0022】
また、この収納体2は、高さ寸法を前記棚1の底部から中棚板1Bまでの高さよりもやや小さく設定して、棚1内の中棚板1Bより下方の空間部に収納されるように構成している。
【0023】
本実施例では、この収納体2の左右側面部夫々に、帯状のスライド体3を縦設状態に付設している。
【0024】
一方、前記棚1の左右内面にスライド体3をスライド自在に装着し得る帯状のスライドガイド4(ガイドレール)を縦設状態にして付設し、このスライドガイド4にスライド体3を装着することで、棚1内に収納体2を設置すると共に、この収納体2を図1,図2に示す棚1内収納状態から、図3〜図5に示すようにこの棚1の略真下方向であって棚1の底面開放部1Aよりも外側へ下がった位置に引き出しスライド配設できるように構成している。
【0025】
本実施例では、前記収納体2を棚1内に収納した状態と,収納体2を棚1内より引き出した状態とをロック・解除自在に固定可能なロック機構6を備えている。
【0026】
このロック機構6について説明すると、前記収納体2に係止部7を設け、この係止部7に沿設状態に配されて収納体2の昇降移動に伴うこの係止部7の移動をガイドするガイド部8を棚1の内面に設け、このガイド部8に前記収納体2が棚1内に収納された状態と,収納体2が棚1から引き出された状態のときに前記係止部7が係合する係合部8Aを設けて、この係止部7が係合部8Aに係合することにより収納体2が棚1内に収納された状態と,収納体2が棚1から引き出された状態とがロックされるように構成している。
【0027】
このガイド部8は、図6,図7に示すように、長さを有する板材のこの長さ方向の両端部を夫々略直角に折曲形成し、更にこの板材の一側の長手方向縁を角棒状に折曲形成して成る構成としているもので、このガイド部8を、両端部の直角折曲部8Cが上下に位置し、且つ角棒状部8Bが棚1前方側に位置するようにして、前記スライドガイド4の近傍となる棚1の左右内面にこのスライドガイド4と並設状態に付設している。
【0028】
また、このガイド部8は、上下両端部の前記折曲部8Cと,角棒状部8Bの上下端部とに間隔を介存するように形成し、この上下の折曲部8Cと角棒状部8Bの上下両端部との間隔部分を前記係合部8Aとしている。
【0029】
一方、収納体2の左右側面部に、コ字状の操作枠体15の遊離杆部を配設してこの遊離杆部の途中部を収納体2の左右側面部に枢着すると共に、この操作枠体15の中間杆部がこの収納体2の下方であって、前記引き出し用取手5の後方近傍に位置するよう設けている。即ち、収納体2に対してコ字枠状の操作枠体15を枢着し、この操作枠体15の遊離杆部の枢着軸部22を支点とした回動作動によりこの操作枠体15の中間杆部が引き出し用取手5に対して接離移動するように設けている。
【0030】
また、この操作枠体15の遊離杆部間に補強杆15Aを架設し、この補強杆15Aを収納体2の左右側壁部の上部に設けた貫通孔14を介してこの収納体2を左右貫通状態に設けると共に、この貫通孔14を図7に示すような横長の長窓に形成することで、この横長の貫通孔14に補強杆15Aが許容される移動範囲で操作枠体15の中間杆部が引き出し用取手5に対して接離移動するように構成している。
【0031】
また、この操作枠体15の遊離杆部の両先端に突起を設けてこの突起を前記係止部7とし、この係止部7は前記ガイド部8の角棒状部8Bに沿設状態に設けて、収納体2が棚1に対して昇降スライド移動する際にはこの角棒状部8Bに沿って係止部7が移動するように構成し、且つこの係止部7が上部の折曲部8Cに当接係止することで収納体2のスライド上限位置となり、係止部7が下部の折曲部8Cに当接係止することで収納体2のスライド下限位置となるように収納体2の昇降移動範囲が規制される構成としている。図中符号21は折曲部8Cに設けた緩衝材21である。
【0032】
また、この収納体2のスライド上限位置では収納体2が棚1内に収納された状態(図2参照)となり、収納体2のスライド下限位置ではこの収納体2が底面開放部1Aを介して棚1内より完全に引き出された状態(図3参照)となるように構成している。
【0033】
また、この収納体2のスライド上限位置と,スライド下限位置(棚1内に収納した状態と,収納体2を棚1内より引き出した状態)とでは、操作枠体15を動かすことで前記係合部8Aに係止部7を係合することが可能となり、この係合部8Aに係止部7を係合することによってこの双方の状態がロックされる構成としている。
【0034】
また、本実施例では、この係止部7と係合部8Aとによるロック状態を解除操作する操作部9を収納体2の前側下部に前記引き出し用取手5に近接させて並設状態に設け、この操作部9と引き出し用取手5とを握って操作部9を引き出し用取手5に接近させることにより前記ロック機構6の係止部7が係合部8Aから係脱してロック状態が解除され、その引き出し用取手5を掴んだまま棚1内から収納体2を引き出し配設若しくは引き出された収納体2を棚1内に押し入れ収納できるように構成している。
【0035】
具体的に説明すると、収納体2の下部に位置する前記操作枠体15の中間杆部の中程を下方へコ字状に突出するように折曲してこのコ字状突出部分を前記操作部9としている。
【0036】
従って、この操作部9と引き出し用取手5とを握ることで操作部9を引き出し用取手5に接近させると、操作枠体15の枢着軸部22を支点にしてこの操作枠体15の先端に設けた係止部7が係合部8Aから係脱してロック状態が解除され、その引き出し用取手5を掴んだまま棚1内から収納体2を引き出し配設若しくは引き出された収納体2を棚1内に押し入れ収納できるように構成している。
【0037】
また、本実施例では、前記操作部9を前記引き出し用取手5に対して離反する方向に付勢する弾性体11を備え、この弾性体11の付勢力により前記棚1内に前記収納体2を収納した状態若しくは収納体2を棚1内より引き出した状態とすると自動的に前記ロック機構6によるロック状態となるように構成している。
【0038】
具体的に説明すると、前記操作枠体15の両遊離杆部の先端部とこの遊離杆部よりも前方の収納体2左右側面部との間に抗張弾性を有する弾性体11としてのコイルバネを架設状態に設け、この弾性体11の抗張弾性により常に操作部9が引き出し用取手5から離反する構成としている。
【0039】
また、本実施例の操作部9と引き出し用取手5とは、収納体2が棚1内に収納された状態で棚1の下部から突出(露出)するように設け、これにより収納体2の棚1からの引き出し操作を行い易くしている。また、この操作部9と引き出し用取手5とは棚1下部より露出するもの、本実施例では前記したように収納体2の中央部分にだけある横幅のない操作部9と引き出し用取手5とを構成しているために、収納体2の棚1内収納時には外観上にこの操作部9と引き出し用取手5とがあまり露出せず、体裁良好となる構成としている。
【0040】
また、本実施例では、この収納体2を常に棚1内へ収納する方向に付勢して収納体2の下方への引き出し作動に際して抵抗を付与する引き出し抵抗付与機構10を備えている。
【0041】
具体的に説明すると、棚1の前記中棚板1B下面の後部に、この中棚板1Bの左右方向に長さを有する取付部材18を付設し、この取付部材18の中央部に巻きバネ装置16を付設している。
【0042】
この巻きバネ装置16について説明すると、軸部に板バネ16Aが巻回収納されていてこの板バネ16Aの折曲弾性に抗して板バネ16Aを巻き出し可能な構成であって、この巻きバネ装置16の板バネ16Aの引き出し先端部を収納体2の天板部上面に連結することで、この巻きバネ装置16の板バネ16Aの弾性が収納体2を常に棚1内へ収納する方向に付勢して収納体2の下方への引き出し作動に際して抵抗を付与する構成としている。
【0043】
また、この巻きバネ装置16の板バネ16Aの弾性度を、ロック機構6によってロックしていない状態では自動的に棚1下方へ引き出された収納体2が上昇移動することになる弾性度に設定し、これにより棚1内から引き出されてロックされている収納体2を棚1内に収納する際には、ロック機構6を解除すると収納体2が自動的に棚1内に上昇収納し、これによりほとんど押し上げる力を使わずとも容易に収納体2を棚1内に収納することができる操作性に秀れた構成としている。
【0044】
また、本実施例では、この巻きバネ装置16にダンパー装置17を設けてこのダンパー装置17により巻きバネ装置16の板バネ16Aを引き出す際にだけ軸部に抵抗が付与されるように構成している。従って、巻きバネ装置16とこのダンパー装置17とにより収納体2を下方へ引き出す際には極めて良好に抵抗が付与され、収納体2が勢い良く自重落下したりすることを確実に防止する構成としている。
【0045】
また、本実施例では、前記収納体2の上部と前記棚1内の上部とに、この収納体2が上昇及び下降移動する際に収納体2を水平状態に維持するリンク機構12を設けている。
【0046】
このリンク機構12について具体的に説明すると、図5に示すように、収納体2の天板部の後部上面に収納体2の左右方向に長さを有する連結部材19を付設し、この連結部材19の左右部に同じ長さの二本のリンク棒13の一端部を枢着してこの二本リンク棒13が収納体2に対して左右方向に傾動回動し得るように構成している。
【0047】
また、この二本のリンク棒13は、夫々の略中間点で交差させて枢着した上、この夫々のリンク棒13の上端部(他端部)を、中棚板1Bの下面に付設した前記取付部材18の左右部に枢着している。
【0048】
また、この二本のリンク棒13の図面右側における上下の枢着部の軸穴20を横長の長穴とし、収納体2の昇降スライド移動に際してリンク棒13の図面右側の上下の枢着軸が長穴(軸穴20)を左右方向にスライド移動し、これによりこのリンク棒13が収納体2の昇降移動の支障とならないように構成している。
【0049】
従って、本実施例のように収納体2の左右両側に独立したスライド構造を有するものの場合、左右のスライド構造が必ずしも均等にスライドする訳ではないから左右のスライド移動に誤差が出ることで収納体2が傾き、これが原因でスライド移動がスムーズに行われなくなってしまうことが往々にしてあるが、本実施例によれば、収納体2の昇降移動中も同じ長さの二本のリンク棒13によってこの収納体2が確実に水平状態に吊られてこの状態が維持されることになり、これにより収納体2が極めてスムーズに昇降スライド移動可能となる構成としている。
【0050】
また、このリンク機構12の構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に構成となる。
【0051】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、ロック機構により収納体が棚内に収納された状態と,棚内から引き出された状態とが固定(ロック)されるから、棚内から不用意に収納体が飛び出してきたり、引き出した収納体が大きく揺れたりする危険性がなく、また、このロック機構の解除操作も単に引き出し用取手と操作部とを握って接近させるだけの簡単操作で良い上、その解除操作と一連に引き出し用取手を掴んで収納体を引き出し若しくは押し上げすることができるから、その作業が極めて容易に行われることになるなど、極めて実用性に秀れた簡易構造の画期的な棚配設用収納装置となる。
【0053】
また、収納体を常に棚内へ収納する方向に付勢して収納体の下方への引き出し作動に際して抵抗を付与する引き出し抵抗付与機構を備えた構成としたから、収納体を下方へ引き出すにあたって収納体が重力により勢い良く飛び出すようなことが確実に防止される上、収納体を棚内へ押し上げ収納するにあたって引き出し抵抗付与機構が押し上げ補助力として作用することになるため、重い収納体であっても小さな力で簡単に押し上げることができるなど、極めて実用性に秀れた構成の棚配設用収納装置となる。
【0054】
また、請求項記載の発明においては、収納体を棚内に収納した状態若しくは収納体を棚内より引き出した状態にまで移動させると自動的にロック状態となるため、一層操作性が向上する実用性に秀れた棚配設用収納装置となる。
【0055】
また、請求項記載の発明においては、収納体が上昇及び下降移動する際に傾くことで動作不良を生じることがなく、極めてスムーズな上昇及び下降作動が確実に得られる一層実用性に秀れた構成の棚配設用収納装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の収納状態を示す正面図である。
【図2】 図1の切欠側面図である。
【図3】 図1の状態から、収納体を棚の略真下方向であって棚の底面開放部よりも外側へ下がった位置に引き出し配設した状態を示すである。
【図4】 図3の状態における開き戸を省略した斜視図である。
【図5】 図4の正面図である。
【図6】 本実施例のロック機構を説明する部分拡大説明背面図である。
【図7】 本実施例のロック機構を示す部分拡大説明斜視図である。
【符号の説明】
1 棚
1A 底面開放部
2 収納体
3 スライド体
4 スライドガイド
5 引き出し用取手
6 ロック機構
7 係止部
8 ガイド部
8A 係合部
9 操作部
10 引き出し抵抗付与機構
11 弾性体
12 リンク機構
16 巻きバネ装置
16 板バネ
17 ダンパー装置

Claims (3)

  1. 底面を開放させた棚内に配設される収納体の左右側部に夫々スライド体を設け、このスライド体を棚の左右内面に設けたスライドガイドにスライド自在に装着し、この収納体の前側下部に設けた引き出し用取手を掴んで下方へ引動すると、スライドガイドに対するスライド体のスライド移動により収納体を棚内からこの棚の略真下方向であって棚の底面開放部よりも外側へ下がった位置に引き出し配設できるように構成した棚配設用収納装置であって、前記収納体を棚内に収納した状態と,収納体を棚内より引き出した状態とを固定可能なロック機構を備え、この収納体の前側下部に前記ロック機構によるロック状態を解除操作する操作部を前記引き出し用取手に近接させて並設状態に設け、この引き出し用取手と操作部とを握って操作部を引き出し用取手に接近させることにより前記ロック機構が解除されてその引き出し用取手を掴んだまま棚内から収納体を引き出し配設若しくは引き出された収納体を棚内に押し上げ収納できるように構成し、この収納体を常に棚内へ収納する方向に付勢して収納体の下方への引き出し作動に際して抵抗を付与する引き出し抵抗付与機構を備え、この引き出し抵抗付与機構は、軸部に板バネが巻回収納されてこの板バネの弾性に抗して板バネを巻き出し可能な構成の巻きバネ装置を前記棚に設け、この巻きバネ装置の板バネの引き出し先端部を前記収納体に連結することで、この巻きバネ装置の板バネの弾性が収納体を棚内へ収納する方向に付勢して収納体の下方への引き出し作業に際して抵抗を付与する構成とし、この巻きバネ装置の板バネの弾性度を、棚下方へ引き出された収納体が前記ロック機構を解除した状態では上昇移動することになる弾性度に設定し、この巻きバネ装置に、板バネの引き出しに抵抗を付与するダンパー装置を設けたことを特徴とする棚配設用収納装置。
  2. 前記操作部を前記引き出し用取手に対して離反する方向に付勢する弾性体を備え、この弾性体の付勢力により前記棚内に前記収納体を収納した状態若しくは収納体を棚内より引き出した状態とすると自動的に前記ロック機構によるロック状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の棚配設用収納装置。
  3. 前記収納体の上部と前記棚内の上部とに、この収納体が上昇及び下降移動する際に収納体を水平状態に維持するリンク機構を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の棚配設用収納装置。
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