JP3928809B1 - 保湿用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保湿効果が相乗的に向上した保湿用組成物を提供する。
【解決手段】 次の成分(A)と成分(B)を有効成分とする保湿用組成物;成分(A):ヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物から選択される1種又は2種以上、成分(B):シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物と、特定の植物及び菌類を組み合わせて用いることにより、皮膚の水分保持能が相乗的に向上した、保湿用組成物に関する。
従来、薬用植物をはじめとする多種類の植物の抽出物が皮膚外用剤に用いられてきた(例えば、非特許文献1,非特許文献2等)。近年、自然志向及び動物愛護による植物志向の高まりを受けて、ますます植物や菌類抽出物に有効成分を求める傾向が高まっている。
しかし植物や菌類の抽出物は、それぞれが多様な作用を有するものの、総じてその作用はさほど強くないことが多く、皮膚外用剤において、期待する作用効果の生じる量の植物や菌類抽出物を含有させると、好ましくない着色,着臭が見られたり、製剤安定性の低下が見られたりすることがあった。複数の植物や菌類抽出物を併用して作用効果の増強を図る試みもなされてはいるが、皮膚の生理機能には種々の因子が複雑に関与するため、皮膚の状態を十分に向上させることは困難である。
また、ヤエヤマヒルギ属植物の利用としては、ヤエヤマヒルギ属等のヒルギ科植物を含有する皮膚外用剤(特許文献1参照)、並びにヤエヤマヒルギ属植物抽出物を有効成分とする細胞賦活剤、抗酸化剤(特許文献2参照)が開示されているが、ヤエヤマヒルギ属植物と特定の植物若しくは菌類と併用することにより、その保湿効果が相乗的に向上するすることはこれまで知られていない。
特開2003−335653号公報 特開2004−10557号公報 フレグランス ジャーナル,FJ社,1979年,臨時増刊第1号 フレグランス ジャーナル,FJ社,1986年,臨時増刊第6号
本発明においては、ヤエヤマヒルギ属植物の有する保湿効果を相乗的に向上させた保湿用組成物を得ることを目的とした。
本発明は、ヤエヤマヒルギ属植物とともに、シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上の成分を併用してなる保湿用組成物を提供する。
かかる保湿用組成物によれば、ヤエヤマヒルギ属植物とともに、シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上の成分を用いることにより、皮膚の水分保持能を飛躍的に高めることができる。その結果、本発明の保湿用組成物によれば、少量の保湿用組成物を用いることで、優れた保湿効果を得ることができる。
本発明の保湿用組成物は、ヤエヤマヒルギ属植物とともに、シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上の成分を用いることにより、水分保持能が相乗的に向上し、優れた保湿効果を発揮するものである。
本発明の保湿用組成物は、ヤエヤマヒルギ属植物とともに、シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上の成分を用いることを特徴とするものである。以下、本発明の保湿用組成物を構成する各成分について説明する。
本発明において用いるヤエヤマヒルギ属植物は、ヒルギ科(Rhizophoraceae)の植物で、熱帯から亜熱帯地域の泥湿海岸地域に広く分布しており、ヒルギ科(Rhizophoraceae)植物の共通した特長である胎生種子をつくり、マングローブ林の主要構成種となる。ヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物としては、フタバナヒルギ(Rhizophora apiculata Bl.),ヤエヤマヒルギ(Rhizophora stylosa Griff.),アメリカヒルギ(Rhizophora mangle L.),サモアヒルギ(Rhizophora samoensis (Hochr.) Salvoza),ハリソンヒルギ(Rhizophora harrisonii Leechm.),オオバヒルギ(Rhizophora mucronata Lamk.)等が知られている。本発明においては、ヤエヤマヒルギ属植物であれば特に種類を問わないが、保湿効果の点からフタバナヒルギを用いることが好ましい。
これらヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物を使用する際は、抽出物を用いるのが一般的である。抽出には、ヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物の幹,枝,果実,葉,花,種子,樹皮,樹液,根,芽などのいずれの部位を用いても構わないが、簡便に利用するには、葉を用いるとよい。
続いて、ヤエヤマヒルギ属植物と併用して用いる成分について説明する。
本発明において用いるシラン(Bletilla striata (Thunb.) Reichb. f.)は、日本及び中国に分布するラン科(Orchidaceae)の多年性草本の一種である。また、シランの地下鱗茎を乾燥調製したものは、生薬「ビャッキュウ(Bletillae tuber)」として知られており、古来より止血,排膿,粘滑等の薬効を備えた生薬処方の一つとして用いられている。シランの部位としては、特に限定はされず、葉部、茎部,花部等の地上部,果実,地下鱗茎部の各部位から選択される一種又は二種以上、若しくは全草を用いることができ、中でも地下鱗茎部が好ましく使用される。また、市販の生薬「ビャッキュウ」を用いてもよい。
本発明において用いるオウカホウシュン(Primula sikkimensis Hook.)は、サクラソウ科(Primulaceae)に属する植物で、主としてシベリアから中国内陸部を経てヒマラヤに至る高原地帯の冷涼な気候の地域に分布・自生する。抽出には、花、果実、種子、葉、茎、根等の何れの部位を用いても良く、更にはその全草を用いても良い。
本発明において用いるシンキンソウ(Lycopodium clavatum)は、ヒカゲノカズラ科(Lycopodiaceae)に属する多年草若しくは1年草で、北半球の温帯域を中心に分布する植物である。抽出には、胞子、胞子嚢穂、葉、茎、根等の何れの部位を用いて抽出しても良く、更にはその全草を用いて抽出しても良い。
本発明において用いるトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)はキク科(Compositae)に属する1年生〜2年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、花を用いることが好ましい。
本発明において用いるパセリ(Petroselinum crispum (Mill.) Nym. Ex A.W.Hill.)はセリ科(Umbelliferae)に属する2年草又は多年草で、葉,茎,花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、葉及び茎を用いることが好ましい。
本発明において用いるフキタンポポ(Tussilago farfara L.)はキク科(Compositae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、葉又は花を用いることが好ましい。
本発明において用いるアルテア(ビロウドアオイ)(Althaea officinalis L.)はアオイ科(Malvaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、葉又は根を用いることが好ましい。
本発明において用いるニンジン(Daucus carota L.)はセリ科(Umbelliferae)に属する多年草で、葉,茎,根等の各部位及び全草を用いることができるが、根部を用いることが好ましい。
本発明において用いるオトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.;Hypericum perforatum L.)は、オトギリソウ科(Guttiferae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、地上部位を用いることが好ましい。
本発明において用いるセイヨウニワトコ(Sambucus nigra L.)は、スイカズラ科(Caprifoliaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,根,果実,漿果等の各部位及び全草を用いることができるが、花又は漿果を用いることが好ましい。
本発明において用いるゲンノショウコ(Geranium nepalense Sweet. var. thunbergii (Sieb. et Zucc.) Kudo)は、フウロソウ科(Geraniaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、全草を用いることが好ましい。
本発明において用いるユキノシタ(Saxifraga stolonifera Meerb.)は、ユキノシタ科(Saxifragaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、全草を用いることが好ましい。
本発明において用いるナツメ(Ziziphus jujuba Mill.)は、クロウメモドキ科(Rhamnaceae)に属する高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実等の各部位を用いることができるが、果実を用いることが好ましい。また、ナツメの果実を乾燥させたものは、「タイソウ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
本発明において用いるシャクヤク(Paeonia lactiflora Pall.)は、ボタン科(Paeoniaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実,根等の各部位及び全草を用いることができるが、根を用いることが好ましい。また、シャクヤクの根を乾燥させたものは、西洋において生薬として用いられてきた。
本発明において用いるトウキ(Angelica acutiloba (Sieb. et Zucc.) Kitagawa)はセリ科(Umbelliferae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実,根等の各部位及び全草を用いることができるが、根を用いることが好ましい。また、トウキの根を乾燥させたものは「トウキ」と呼ばれる生薬の一種であり、かかる生薬を用いることもできる。
本発明において用いるブクリョウタケ(Poria cocos (Fr.) Wolf)は、サルノコシカケ科(Polyporaceae)に属する担子菌類である。また、ブクリョウタケの菌核を乾燥させたものは、「ブクリョウ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
本発明において用いるカシア(Cinnamomi cassia Presl.)は、クスノキ科(Lauraceae)に属する小高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実等の各部位を用いることができるが、樹皮を用いることが好ましい。また、カシアの樹皮を乾燥させたものは、「ケイヒ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
本発明において用いるモモ(Prunus persica (L.) Batsch)は、バラ科(Rosaceae)に属する高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実,種子等の各部位を用いることができるが、種子を用いることが好ましい。また、モモの種子は、「トウニン」と呼ばれる生薬の一種であり、かかる生薬を用いることもできる。
本発明において用いるゲットウ(Alpinia speciosa (Wendl.) K. Schum.)は、ショウガ科(Zingiberaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位を用いることができるが、葉若しくは花を用いることが好ましい。
本発明の保湿用組成物においては、これらの植物及び菌類をそのまま用いることもできるが、製剤化の容易さの点から、抽出物を用いることが好ましい。つづいて、本発明において用いる植物及び菌類抽出物の抽出方法について述べる。
本発明において、上記各植物及び菌類は生のまま抽出操作に供しても良いが、抽出効率を考えると細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、抽出溶媒中でホモジナイズしても良い。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類,抽出温度によっても異なるが、4時間〜14日間程度とするのが適切である。また、超臨界流体,亜臨界流体を用いた抽出方法をとることもできる。
抽出溶媒としては、水を用いることが最も好ましいが、そのほか、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、ジエチルエーテル,ジプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類等の極性有機溶媒、また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等、あるいは石油エーテル,n−ヘキサン,n−ペンタン,n−ブタン,n−オクタン,シクロヘキサン等の炭化水素類、四塩化炭素,クロロホルム,ジクロロメタン,トリクロロエチレン,ベンゼン,トルエンなどの無極性若しくは低極性溶媒から選択される1種又は2種以上の溶媒を好適に使用することができる。また、抽出に水,二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノール,メタノール,アンモニア等の超臨界流体,亜臨界流体を用いても良く、この際エントレーナーとして上記の溶媒を用いることもできる。
また、抽出物はそのままでも保湿用組成物に添加できるが、濃縮,乾固したものを水,極性溶媒に再度溶解したり、あるいは脱色,脱臭,脱塩等の精製処理,分画処理を行った後に用いても良い。また保存のためには、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることが好ましい。あるいは、リポソーム等のベシクル,マイクロカプセル等に内包させることもできる。
本発明においては、ヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物(成分A)と、シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上(成分B)を併用して、保湿用組成物とする。成分Aと成分Bの混合比率は限定されないが、例えば成分A1質量部に対し成分Bを0.01〜100質量部混合することができる。
本願発明の保湿用組成物は、皮膚や毛髪に対して優れた保湿作用を発揮し、特に皮膚に対する保湿効果が高い。
本発明に係る保湿用組成物は、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,顆粒剤等、種々の剤型で提供することができる。また、化粧水,乳液,クリーム,美容液,パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション,メイクアップベースクリーム等の下地化粧料、乳液状,油性,固形状等の各剤型のファンデーション,アイカラー,チークカラー等のメイクアップ化粧料、クレンジングクリーム,クレンジングローション,クレンジングフォーム,洗顔石鹸,ボディシャンプー等の皮膚洗浄料、ヘアーシャンプー,ヘアーリンス,ヘアートリートメント等の毛髪用化粧料等としても提供することができる。
なお本発明に係る保湿用組成物には、上記必須成分の他に、油性成分,界面活性剤,保湿剤,顔料,紫外線吸収剤,抗酸化剤,香料,防菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、皮膚細胞賦活剤,美白剤等の生理活性成分をも含有させることができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
[製造例1〜製造例20]
表1に示した植物又は菌類各200gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液媒各1リットル中にて20℃で3日間撹拌抽出した後、ろ過してろ液を回収し、製造例1〜製造例20に係る抽出物を得た。
Figure 0003928809
[実施例1]
(1)精製水 99.0(質量%)
(2)フタバナヒルギエキス(製造例20) 0.5
(3)製造例1〜18の等量混合物 0.5
製法:(1)〜(3)を均一に混合する。
[実施例2]
(1)精製水 99.0(質量%)
(2)フタバナヒルギエキス(製造例20) 0.5
(3)ゲットウエキス(製造例19) 0.5
製法:(1)〜(3)を均一に混合する。
比較例1:フタバナヒルギエキス(製造例20)の1.0質量%水溶液
比較例2:製造例1〜18の等量混合物の1.0質量%水溶液
比較例3:ゲットウエキス(製造例19)の1.0質量%水溶液
実施例1と比較例1、2、実施例2と比較例1、3を用いて、保湿効果の測定を行った。実施例若しくは比較例を前腕部、3×4cm2の範囲に24μLずつ塗布し、塗布前、塗布後30、60、12分の角質水分量を測定した。角質水分量は、SKICON−200(アイ・ビイ・エス株式会社製)を用い、各塗布部位から5ポイントずつの角質水分量を、測定した。5ポイントの測定値の平均値を角質水分量とし、塗布前の角質水分量を1とした相対値で表2、4に示した。15分後、30分後、60分後、120分後の角質水分量について、比較例1、比較例2と実施例1の間で、比較例1、比較例3と実施例2の間でそれぞれ有意差検定を行い、危険率5%の確率で有意差が認められたものは「*」、危険率1%の確率で有意差が認められたものは「**」として結果を表3、5に示した。
Figure 0003928809
Figure 0003928809
Figure 0003928809
Figure 0003928809
表2〜5に示した通り、本発明の実施例は、塗布後15分〜120分後まで全て高い保湿効果を示しており、フタバナヒルギ抽出物と特定の植物抽出物を併用することにより、保湿効果が相乗的に向上していることは明らかである。
[実施例3〜21]美容液
(1)精製水 31.45(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)製造例20(フタバナヒルギ) 0.5
(17)表6に示す製造例 0.5
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)、(17)を加え、均一に混合する。
[比較例4〜23]
(1)精製水 31.45(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)表6に示す製造例 1.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
Figure 0003928809
[保湿性評価]
男女パネラー15名を一群として上記実施例3〜21及び比較例4〜22をブラインドにて使用させ、保湿効果を、「強く感じる;2」,「感じる;1」,「感じない;0」の三段階で評価し、それぞれの評価点の和を算出した。◎:25〜30点、○:20〜24点、△:15〜19点、×:18点以下として、結果を表5に示した。
Figure 0003928809
表7に示した通り、本発明の実施例は、対応する比較例よりも格段に保湿効果が向上していた。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)と成分(B)を有効成分とする保湿用組成物、成分(A):ヤエヤマヒルギ属(Rhizophora L.)植物から選択される1種又は2種以上、成分(B):シラン、オウカホウシュン、シンキンソウ、トウキンセンカ、パセリ、フキタンポポ、アルテア、ニンジン、オトギリソウ、セイヨウニワトコ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ナツメ、シャクヤク、トウキ、ブクリョウタケ、カシア、モモ、ゲットウから選択される1種又は2種以上。
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