JP4021364B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の植物及び菌類抽出物を組み合わせて用いることにより、皮膚になじみやすく、高い皮膚保湿効果,美肌効果及び肌荒れ改善効果を発揮し得る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、薬用植物をはじめとする多種類の植物の抽出物が皮膚外用剤に用いられてきた(例えば、非特許文献1,非特許文献2等)。近年、自然志向及び動物愛護による植物志向の高まりを受けて、ますます植物や菌類抽出物に有効成分を求める傾向が高まっている。
【0003】
しかし植物や菌類の抽出物は、それぞれが多様な作用を有するものの、総じてその作用はさほど強くないことが多く、皮膚外用剤において、期待する作用効果の生じる量の植物や菌類抽出物を含有させると、好ましくない着色,着臭が見られたり、製剤安定性の低下が見られたりすることがあった。複数の植物や菌類抽出物を併用して作用効果の増強を図る試みもなされてはいるが、皮膚の生理機能には種々の因子が複雑に関与するため、皮膚の状態を十分に向上させることは困難である。
【0004】
一方、本願発明の各種植物及び菌類抽出物を配合する皮膚外用剤,化粧料としては、シランについては、保水性に優れ且つ脂性肌に適応した化粧料(特許文献1)等が、オウカホウシュンについては、オウカホウシュン等のプリムラ属等に属する植物由来の抽出物および、ルチンまたはルチン誘導体の少なくとも1種からなる白髪防止用組成物(特許文献2)等が、シンキンソウについては、ヒカゲノカズラ科の常緑葡萄草ヒカゲノカズラ又は同属諸種植物の胞子を乾燥したものである石松子を崩壊剤として配合して成るプレス状メイクアップ化粧料(特許文献3)等が、モモについては、モモの葉分画物を含有して成る、抗炎症効果等に優れる入浴剤(特許文献4)等が開示されている。
【0005】
しかしながら、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタ,ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上の植物及び菌類抽出物を皮膚外用剤に含有すること、若しくは、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタから選択される1種又は2種以上と、ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上を皮膚外用剤に含有することに関する具体的な例示、更に、本願発明の特定の植物及び菌類抽出物を特定の組合せで配合することにより、皮膚になじみやすく、高い皮膚保湿効果,美肌効果及び肌荒れ改善効果を発揮し得る皮膚外用剤を得ることができるという本発明の顕著な効果については、上記文献等において何ら記載されていない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭57−102809号公報
【特許文献2】
特開2001−294516号公報
【特許文献3】
特開昭59−116208号公報
【特許文献4】
特開平3−197419号公報
【非特許文献1】
フレグランス ジャーナル,FJ社,1979年,臨時増刊第1号
【非特許文献2】
フレグランス ジャーナル,FJ社,1986年,臨時増刊第6号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、皮膚の生理機能を十分に向上させることにより、高い皮膚保湿効果,美肌効果及び肌荒れ改善効果を発揮することができ、かつ皮膚とのなじみもよく、製剤安定性及び安全性に優れる皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するべく種々検討した結果、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモ,トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタ,ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアを特定の組合せで含有させることにより、良好な皮膚保湿効果,美肌効果及び肌荒れ改善効果が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明においては、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタ,ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上の植物及び菌類抽出物を組み合わせて皮膚外用剤に配合する。
【0010】
若しくは、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタから選択される1種又は2種以上と、ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上の植物及び菌類抽出物を組み合わせて皮膚外用剤に配合する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において用いる植物及び菌類について説明する。
【0012】
本発明において用いるシラン(Bletilla striata (Thunb.) Reichb. f.)は、日本及び中国に分布するラン科(Orchidaceae)の多年性草本の一種である。シランの地下鱗茎を乾燥調製したものは、生薬「ビャッキュウ(BLETILLAE TUBER)」として知られており、古来より止血,排膿,粘滑等の薬効を備えた生薬処方の一つとして用いられている。抽出に用いる部位としては、特に限定はされず、葉部、茎部,花部等の地上部,果実,地下鱗茎部の各部位から選択される一種又は二種以上、若しくは全草を用いることができ、中でも地下鱗茎部が好ましく使用される。また、市販の生薬「ビャッキュウ」を用いてもよい。
【0013】
本発明において用いるオウカホウシュン(Primula sikkimensis Hook.)は、サクラソウ科(Primulaceae)に属する植物で、主としてシベリアから中国内陸部を経てヒマラヤに至る高原地帯の冷涼な気候の地域に分布・自生する。抽出には、花、果実、種子、葉、茎、根等の何れの部位を用いても良く、さらにはその全草を用いても良い。
【0014】
本発明において用いるシンキンソウ(Lycopodium clavatum)は、ヒカゲノカズラ科(Lycopodiaceae)に属する多年草若しくは1年草で、北半球の温帯域を中心に分布する植物である。抽出には、胞子、胞子嚢穂、葉、茎、根等の何れの部位を用いて抽出しても良く、さらにはその全草を用いて抽出しても良い。
【0015】
本発明において用いるモモ(Prunus persica (L.) Batsch)は、バラ科(Rosaceae)に属する高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実,種子等の各部位を用いることができるが、種子を用いることが好ましい。また、モモの種子は、「トウニン」と呼ばれる生薬の一種であり、かかる生薬を用いることもできる。
【0016】
本発明において用いるトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)はキク科(Compositae)に属する1年生〜2年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、花を用いることが好ましい。
【0017】
本発明において用いるパセリ(Petroselinum crispum (Mill.) Nym. Ex A.W.Hill.)はセリ科(Umbelliferae)に属する2年草又は多年草で、葉,茎,花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、葉及び茎を用いることが好ましい。
【0018】
本発明において用いるフキタンポポ(Tussilago farfara L.)はキク科(Compositae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、葉又は花を用いることが好ましい。
【0019】
本発明において用いるアルテア(ビロウドアオイ)(Althaea officinalis L.)はアオイ科(Malvaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、葉又は根を用いることが好ましい。
【0020】
本発明において用いるニンジン(Daucus carota L.)はセリ科(Umbelliferae)に属する多年草で、葉,茎,根等の各部位及び全草を用いることができるが、根部を用いることが好ましい。
【0021】
本発明において用いるオトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.;Hypericum perforatum L.)は、オトギリソウ科(Guttiferae)に属する多年草で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることができるが、地上部位を用いることが好ましい。
【0022】
本発明において用いるセイヨウニワトコ(Sambucus nigra L.)は、スイカズラ科(Caprifoliaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,根,果実,漿果等の各部位及び全草を用いることができるが、花又は漿果を用いることが好ましい。
【0023】
本発明において用いるゲンノショウコ(Geranium nepalense Sweet. var. thunbergii (Sieb. et Zucc.) Kudo)は、フウロソウ科(Geraniaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、全草を用いることが好ましい。
【0024】
本発明において用いるユキノシタ(Saxifraga stolonifera Meerb.)は、ユキノシタ科(Saxifragaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、葉,茎などの地上部位を用いることが好ましい。
【0025】
本発明において用いるナツメ(Ziziphus jujuba Mill.)は、クロウメモドキ科(Rhamnaceae)に属する高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実等の各部位を用いることができるが、果実を用いることが好ましい。また、ナツメの果実を乾燥させたものは、「タイソウ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
【0026】
本発明において用いるシャクヤク(Paeonia lactiflora Pall.)は、ボタン科(Paeoniaceae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実,根等の各部位及び全草を用いることができるが、根を用いることが好ましい。また、シャクヤクの根を乾燥させたものは、西洋において生薬として用いられてきた。
【0027】
本発明において用いるトウキ(Angelica acutiloba (Sieb. et Zucc.) Kitagawa)はセリ科(Umbelliferae)に属する多年草で、葉,茎,花,果実,根等の各部位及び全草を用いることができるが、根を用いることが好ましい。また、トウキの根を乾燥させたものは「トウキ」と呼ばれる生薬の一種であり、かかる生薬を用いることもできる。
【0028】
本発明において用いるブクリョウタケ(Poria cocos (Fr.) Wolf)は、サルノコシカケ科(Polyporaceae)に属する担子菌類である。また、ブクリョウタケの菌核を乾燥させたものは、「ブクリョウ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
【0029】
本発明において用いるカシア(Cinnamomi cassia Presl.)は、クスノキ科(Lauraceae)に属する小高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実等の各部位を用いることができるが、樹皮を用いることが好ましい。また、カシアの樹皮を乾燥させたものは、「ケイヒ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
【0030】
つづいて、本発明において用いる植物及び菌類抽出物の抽出方法について述べる。
【0031】
本発明において、上記各植物及び菌類は生のまま抽出操作に供しても良いが、抽出効率を考えると細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、抽出溶媒中でホモジナイズしても良い。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類,抽出温度によっても異なるが、4時間〜14日間程度とするのが適切である。また、超臨界流体,亜臨界流体を用いた抽出方法をとることもできる。
【0032】
抽出溶媒としては、水を用いることが最も好ましいが、そのほか、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、ジエチルエーテル,ジプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類等の極性有機溶媒、また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等、あるいは石油エーテル,n−ヘキサン,n−ペンタン,n−ブタン,n−オクタン,シクロヘキサン等の炭化水素類、四塩化炭素,クロロホルム,ジクロロメタン,トリクロロエチレン,ベンゼン,トルエンなどの無極性若しくは低極性溶媒から選択される1種又は2種以上の溶媒を好適に使用することができる。また、抽出に水,二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノール,メタノール,アンモニア等の超臨界流体,亜臨界流体を用いても良く、この際エントレーナーとして上記の溶媒を用いることもできる。
【0033】
また、抽出物はそのままでも外用剤基剤に添加できるが、濃縮,乾固したものを水,極性溶媒に再度溶解したり、あるいは脱色,脱臭,脱塩等の精製処理,分画処理を行った後に用いても良い。また保存のためには、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることが好ましい。あるいは、リポソーム等のベシクル,マイクロカプセル等に内包させることもできる。
【0034】
本発明における上述の植物及び菌類抽出物の皮膚外用剤に対する配合量としては、好ましくは0.00001〜5重量%、特に0.0001〜1重量%の範囲である。この範囲であれば、製剤及び製剤中の植物及び菌類抽出物の経時安定性に影響を及ぼすことが無く、より高い効果を発揮させることができる。
【0035】
本発明に係る皮膚外用剤は、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,顆粒剤等、種々の剤型で提供することができる。また、化粧水,乳液,クリーム,美容液,パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション,メイクアップベースクリーム等の下地化粧料、乳液状,油性,固形状等の各剤型のファンデーション,アイカラー,チークカラー等のメイクアップ化粧料、クレンジングクリーム,クレンジングローション,クレンジングフォーム,洗顔石鹸,ボディシャンプー等の皮膚洗浄料、ヘアーシャンプー,ヘアーリンス,ヘアートリートメント等の毛髪用化粧料等としても提供することができる。
【0036】
なお本発明に係る皮膚外用剤には、上記植物及び菌類の抽出物の他に、油性成分,界面活性剤,保湿剤,顔料,紫外線吸収剤,抗酸化剤,香料,防菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、皮膚細胞賦活剤,美白剤等の生理活性成分をも含有させることができる。
【0037】
【実施例】
更に、実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。なお、特に断らない限り、実施例中の量目は重量%で示した。
【0038】
まず、本発明に用いる植物又は菌類の各抽出物の製造例について以下に示す。
【0039】
[シラン抽出物]
シランの全草を乾燥,粉砕した後、500gを精製水1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、シラン抽出物とした。
【0040】
[オウカホウシュン抽出物1]
オウカホウシュンの果実を乾燥,粉砕した後、500gを50容量エタノール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、オウカホウシュン抽出物1とした。
【0041】
[オウカホウシュン抽出物2]
オウカホウシュンの果実を乾燥,粉砕した後、50gを超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による抽出操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、オウカホウシュン抽出物2を得た。
【0042】
[シンキンソウ抽出物]
シンキンソウの全草を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、シンキンソウ抽出物とした。
【0043】
[モモ抽出物]
モモの種子を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、モモ抽出物とした。
【0044】
[トウキンセンカ抽出物]
トウキンセンカの花を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、トウキンセンカ抽出物とした。
【0045】
[パセリ抽出物]
パセリの葉及び茎を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、パセリ抽出物とした。
【0046】
[フキタンポポ抽出物]
フキタンポポの葉を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、フキタンポポ抽出物とした。
【0047】
[アルテア抽出物]
アルテアの葉を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、アルテア抽出物とした。
【0048】
[ニンジン抽出物]
ニンジンの根を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、ニンジン抽出物とした。
【0049】
[オトギリソウ抽出物]
オトギリソウの全草を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、オトギリソウ抽出物とした。
【0050】
[セイヨウニワトコ抽出物]
セイヨウニワトコの花を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、セイヨウニワトコ抽出物とした。
【0051】
[ゲンノショウコ抽出物]
ゲンノショウコの全草を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、ゲンノショウコ抽出物とした。
【0052】
[ユキノシタ抽出物]
ユキノシタの地上部位を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、ユキノシタ抽出物とした。
【0053】
[ナツメ抽出物]
ナツメの果実を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、ナツメ抽出物とした。
【0054】
[シャクヤク抽出物]
シャクヤクの根を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、シャクヤク抽出物とした。
【0055】
[トウキ抽出物]
トウキの根を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、トウキ抽出物とした。
【0056】
[ブクリョウタケ抽出物]
ブクリョウタケの菌核を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、ブクリョウタケ抽出物とした。
【0057】
[カシア抽出物]
カシアの樹皮を乾燥,粉砕した後、500gを50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液1,000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。抽出液をろ過してろ液を回収し、カシア抽出物とした。
【0058】
つぎに、上記植物及び菌類抽出物を用いた皮膚外用剤の実施例を示す。
【0059】
Figure 0004021364
製法:(8)〜(17)の油相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。一方(1)〜(7)の水相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。この水相成分に前記油相成分を徐々に添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、(18)を加え混合、更に冷却して50℃にて(19)〜(26)を添加,混合する。
【0060】
Figure 0004021364
製法:(1)に(2)〜(18)の成分を順次添加して、混合,溶解,均一化する。
【0061】
Figure 0004021364
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。一方(7),(8)の水相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。この水相成分に前記油相成分を徐々に添加して中和した後混合し、75℃に加温した(9)〜(12)を加え、冷却して50℃にて(13)〜(20)を添加,混合しながら更に冷却する。
【0062】
Figure 0004021364
製法:(7)〜(15)の油相成分を混合,加熱溶解して70℃とする。一方(1)〜(6)の水相成分を混合,加熱溶解して70℃とする。この水相成分に前記油相成分を徐々に添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却して50℃にて(16)〜(23)を添加,混合しながら更に冷却する。
【0063】
Figure 0004021364
製法:(1)に(2)〜(19)の成分を順次添加して、混合,溶解,均一化する。
【0064】
Figure 0004021364
Figure 0004021364
製法:(10)〜(13)の水相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。一方(1)〜(9)の油相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。この油相成分に前記水相成分を徐々に添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却して50℃にて(14)〜(28)を添加,混合し、更に冷却する。
【0065】
Figure 0004021364
Figure 0004021364
製法:(7)〜(21)の油相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。一方(1)〜(6)の水相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。この水相成分に前記油相成分を徐々に添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却して50℃にて(22)〜(32)を添加,混合し、更に冷却する。
【0066】
Figure 0004021364
Figure 0004021364
製法:(10)〜(14)の水相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。一方(1)〜(9)の油相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。この油相成分に前記水相成分を徐々に添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化する。(15)〜(18)を混合,加熱溶解して80℃とした後冷却し、50℃で(19),(20)及び前記乳化物を添加し、混合する。次いで(21)〜(29)を添加,混合し、更に冷却する。
【0067】
Figure 0004021364
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。一方(7),(8)の水相成分を混合,加熱溶解して80℃とする。この水相成分に前記油相成分を徐々に添加して中和した後混合し、75℃に加温した(9)〜(14)を加え、冷却して50℃にて(15)〜(22)を添加,混合しながら更に冷却する。
【0068】
Figure 0004021364
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解して75℃とする。一方(8)〜(10)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予備乳化した後ホモミキサーで均一に乳化し、冷却後40℃にて(11)を添加,混合する。
【0069】
【表1】
Figure 0004021364
【0070】
上記本発明の実施例10〜実施例19及び比較例1〜比較例4について、肌荒れ改善効果を検討した。25〜50才の健常人10名を一群として、実験的な肌荒れを誘起させる前の肌状態をマイクロスコープで撮影し、表2に示した基準によりそのスコアを求めた。実験的な肌荒れは、上腕内側部をエーテル、アセトン(1:1容量比)混液にて処理することにより誘起させた。さらにその後は7日間にわたって毎日朝と夜の2回被験美容液を塗布し、肌荒れ誘起の1日後及び7日後に前記と同様肌状態のスコアを求めた。同時に、肌荒れ誘起の1日後及び7日後に塗布部位角質層の水分量の測定を行った。角質層水分量は、皮膚表面コンダクタンスの測定値(μムーオ)により示した。結果を表3に示す。
【0071】
【表2】
Figure 0004021364
【0072】
【表3】
Figure 0004021364
【0073】
表3に示したとおり、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタ,ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上、若しくは、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタから選択される1種又は2種以上と、ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上の植物及び菌類抽出物を組み合わせて配合した本願発明に係る実施例10〜実施例19の美容液を皮膚に適用することにより、肌荒れ改善効果を示し、角質水分量が上昇することが明らかになった。これに対し、シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上のみを配合した比較例1,シラン,オウカホウシュン,シンキンソウ,モモから選択される1種又は2種以上を配合しない比較例2〜4においては、肌荒れ改善及び角質水分量の増加傾向は認められるものの、その改善効果は実施例に比べて低いものであり、実施例の改善効果は顕著なものであった。
【0074】
また、今回使用試験に供した各試料については、問題となる皮膚刺激感,皮膚異常は認められていなかった。
【0075】
また、実施例の各試料について、いずれについてもなじみが良好であるとの評価が得られた。
【0076】
なお、本発明の各実施例については、25℃で6カ月間保存した場合に、着色、着臭、内容成分の凝集,析出又は沈着、相分離といった状態の変化は全く認められなかった。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、高い皮膚保湿効果,美肌効果及び肌荒れ改善効果を有し、かつ皮膚とのなじみがよく、製剤安定性及び安全性に優れる皮膚外用剤を得ることができた。

Claims (2)

  1. オウカホウシュン,シンキンソウから選択される1種又は2種と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタ,ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上の植物及び菌類抽出物を含有して成る皮膚外用剤。
  2. オウカホウシュン,シンキンソウから選択される1種又は2種と、トウキンセンカ,パセリ,フキタンポポ,アルテア,ニンジン,オトギリソウ,セイヨウニワトコ,ゲンノショウコ,ユキノシタから選択される1種又は2種以上と、ナツメ,シャクヤク,トウキ,ブクリョウタケ,カシアから選択される1種又は2種以上の植物及び菌類抽出物を含有して成る皮膚外用剤。
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