JP3928692B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な車輌用前照灯に関する。詳しくは、それぞれ光源を支持した2つのリフレクタによって一つのビームを照射する車輌用前照灯において、小型化、特に上下方向での小型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輌用前照灯において、一つのビームを照射するために、それぞれ光源を支持した2つのリフレクタを使用することが行われる。
【0003】
例えば、自動車用の前照灯において、ステアリング操作、すなわち、曲走するためのハンドルを切る操作に応じてビームの一部が主光軸に対して左又は右に振り向けられるようにして進んで行く方向を予め照射し得るようにするために、一のリフレクタは主光軸方向を常時照射するようにされ、もう一つのリフレクタがステアリング操作に応じて左右方向に回動して進んで行く方向を確実に照射する試みがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した車輌用前照灯にあって、2つのリフレクタを左右に並べて配置すると、ビームを振る側のリフレクタの回動スペースを確保するために左右の大きさが大きくなりすぎると共に、2つのリフレクタの光軸が水平方向において交差するため、2つのリフレクタによって照射されるビーム間の整合性を取りづらいという問題があった。
【0005】
また、2つのリフレクタを上下に並べて配置すると、車輌用前照灯の上下方向の大きさが大きくなってしまって、見栄えが悪いばかりでなく、前端の上下幅が小さい自動車には搭載すること自体が難しいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、それぞれ光源を支持した2つのリフレクタによって一つのビームを照射する車輌用前照灯において、小型化、特に上下方向での小型化を図ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、前方に対して開口した凹部を有するランプボディと、ランプボディ内にて上下左右に傾動可能に支持されたブラケットと、上記ランプボディ内にて上記ブラケットを挟んでその上下に並べて配置されると共にそれぞれ光源を支持した、互いに独立した部材からなる2つのリフレクタとを備え、下側のリフレクタは上記ブラケットに設けられた上下支持部により水平方向に回動可能に支持され、上側のリフレクタと該リフレクタに支持された光源とによってすれ違いビームが形成されると共に該上側のリフレクタは光源取付位置より下側の部分を有しないものである。
【0008】
従って、本発明車輌用前照灯にあっては、上側に位置させるリフレクタは、光源取付位置より下側の部分を有しないので、配光に影響しない部分がなくなり、そのなくなった部分に下側のリフレクタを配置することが出来、これによって、車輌用前照灯の上下方向の大きさを小さくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明車輌用前照灯の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、図示した実施の形態は、何れも本発明を自動車用のすれ違いビームを照射する前照灯に適用したものである。
【0012】
図1乃至図3は本発明車輌用前照灯の第1の実施の形態を示すものである。
【0013】
車輌用前照灯1は前方に開口した凹部2を有するランプボディ3を有する。該ランプボディ3の開口面2aは前下がりに傾斜されている。そして、該開口面2aが透明な前面カバー4によって覆われる(図1参照)。
【0014】
そして、前面カバー4によって前面開口2aを覆われたランプボディ3の凹部2内に支持部材としてブラケット5が配置される。ブラケット5はほぼ板状をしており、ランプボディ3に傾動可能に支持される。ブラケット5には前方から見て右上と右下と左上にそれぞれ取付孔6、6、6が形成され、これら3つの取付孔6、6、6を結ぶ線はほぼ直角を為すようにされている(図2参照)。
【0015】
ブラケット5の向かって右上の取付孔6にはボール受体7が支持される。該ボール受体7は合成樹脂で形成されており、後面に開口した球状の凹部7aが形成されている(図3参照)。また、ブラケット5の向かって左上及び右下の取付孔6、6にはナット体8、8が支持される。ナット体8は合成樹脂で形成され、前後に貫通する下孔8aが形成されている(図2、図3参照)。
【0016】
ランプボディ3の後面壁3aには支点軸9が固定されている。支点軸9は後端部が螺軸部9aとされ、該螺軸部9aがランプボディ3の後面壁3aに螺着されている。そして、支点軸9の前端には球体9bが形成されており、該球体9bが上記ボール受体7の球状の凹部7aに回動可能に嵌合されている(図3参照)。上記ボール受体7と支点軸9とによって回動支点部10が構成される。
【0017】
ランプボディ3の後面壁3aには2つのエイミングスクリュー11、11が回転自在に支持される。これらエイミングスクリュー11、11のランプボディ3の後面壁3aの後側に突出した後端部には***作部11a、11aが形成され、前半部に形成された螺軸部11b、11bが上記ナット体8、8の下孔8a、8aに螺合されている(図3参照)。そして、上記ナット体8、8とエイミングスクリュー11、11とによって間隔調整部12、12が構成される。
【0018】
そして、間隔調整部12、12においてはエイミングスクリュー11、11を回転操作することによって、その回転方向に応じて螺軸部11b、11bがナット体8、8に対して捻じ込まれ又は捻じ戻されるので、ブラケット5のナット体8、8が支持された部分とランプボディ3のエイミングスクリュー11、11が支持された部分との間の間隔が調整されることになる。従って、向かって右下の間隔調整部12においてエイミングスクリュー11を回転操作すると、ブラケット5は回動支点部10と向かって左上の間隔調整部12とを結ぶ線を回動軸として上下方向に傾動され、また、向かって左上の間隔調整部12(図3に示してある)においてエイミングスクリュー11を回転操作すると、ブラケット5は回動支点部10と向かって右下の間隔調整部12とを結ぶ線を回動軸として左右方向に傾動されることになる。
【0019】
上記ブラケット5のほぼ上半部にすれ違いビーム(ロービーム)を構成するメインリフレクタ13が支持される。メインリフレクタ13はほぼ回転放物面状の反射面13aを有し、該反射面13aの光軸より下側に位置する部分の大部分が除去された形状、すなわち、前方から見ると上側に円弧を有するほぼ半円状をしている(図2参照)。メインリフレクタ13の背面には3個の取付ボス13b、13b、13b(図2に2個のみ示す)が突設されている。ブラケット5の上半部分にはほぼ半円状をした開口14が形成されており、該開口14の周囲に3個のネジ挿通孔15、15、15が形成されている(図2参照)。
【0020】
なお、メインリフレクタ13の反射面13aの形状は回転放物面状に限られるものではなく、その他の形状の反射面、例えば、全体を細かな反射エレメントに区分したステップリフレクタや自由曲面リフレクタ等であって良い。
【0021】
上記メインリフレクタ13には光源バルブ16が着脱可能に支持される。この実施の形態において、光源バルブ16として放電バルブが使用されている(図1参照)が、メインリフレクタ13に支持される光源バルブが放電バルブに限定されることを意味するものではなく、所定の光度を得られるものであればどのような方式のバルブであっても良い。上記光源バルブ16の発光部(放電領域)16aは、上記反射面13aの焦点近傍に位置され、光源バルブ16から出射され反射面13aで反射された光の大部分が反射面13aの光軸より下側に照射されるようにされている。なお、すれ違いビームのカットラインを形成するために光源バルブ16の前方及び下方を覆うシェード17が配置され(図1参照)、その結果光源バルブ16から直射光は前方及び下方へ照射されない。なお、シェード17は光源バルブ16から前方へ直射される光を遮る前方遮光部17aと下方へ照射される光を遮る下方遮光部17bとを有する(図5参照)。
【0022】
ここで、メインリフレクタ13のうち光源バルブ16が取り付けられた位置より下方の部分のほとんどの部分は配光に影響しない部分である。すなわち、すれ違いビームを照射する場合、光源バルブより下方に位置する反射面に向かう光は対向車へのグレアを防止(カットラインの形成)するためにシェード17の下方遮光部17b(図5参照)によって遮光されるため、図4に斜線を付した領域には光源バルブ16の光は向かわない。従って、メインリフレクタ13のうち光源バルブ16を取着した位置より下方の部分は必要がなく、該部分に後述するサブリフレクタを配置する。
【0023】
上記ブラケット5のネジ挿通孔15、15、15を後方から挿通された取付ネジ18、18、18(図2参照)がメインリフレクタ13の取付ボス13b、13b、13bに螺着され、これによって、メインリフレクタ13がブラケット5に固定される。なお、メインリフレクタ13の後端部は開口部14を挿通されてブラケット5の後側に突出した状態となる(図1参照)。
【0024】
上記ブラケット5のほぼ下半部にサブリフレクタ19が回動自在に支持される。サブリフレクタ19は回転放物面のほぼ中央部分を水平に切り取った形状を有する反射面部19aと上下両面部19b、19cとから成り、反射面部19aの後部中央部に光源バルブ20が支持されている(図2参照)。この実施の形態において、光源バルブ20としてハロゲンバルブが使用されている(図1参照)が、サブリフレクタ19に支持される光源バルブがハロゲンバルブに限定されることを意味するものではなく、所定の光度を得られるものであればどのような方式のバルブであっても良い。上記光源バルブ20の発光部(フィラメント)20aは、上記反射面部19aの焦点近傍に位置され、光源バルブ20から出射し反射面部19aで反射された光は反射面部19aの光軸にほぼ平行な光束として出射される。
【0025】
上下2つの支持アーム21、22の後端がブラケット5の上下方向におけるほぼ中央部と下端部とに固定されており、上側支持アーム21の先端部がサブリフレクタ19の上面部19bのほぼ中央部に、また、下側支持アーム22の先端部がサブリフレクタ19の下面部19cのほぼ中央部に、それぞれ回動自在に連結され、これによって、サブリフレクタ19はブラケット5のほぼ下半部に左右方向に回動自在に支持される。
【0026】
従って、サブリフレクタ19は上記メインリフレクタ13より前側に、言い換えれば、メインリフレクタ13はサブリフレクタ19より後側に配置されることになる。
【0027】
上記ブラケット5の下半部に駆動部23が固定される。該駆動部23は回転円板24を備えており、駆動リンク25の後端部が上記回転円板24の周縁寄りの位置に回動自在に連結されている。また、上記駆動リンク25の前端部がサブリフレクタ19の上面部19bの上記支持アーム21に支持された部分からオフセットされた位置に回動自在に連結されている(図2参照)。そして、上記駆動部23は、ステアリング操作、すなわち、曲走するためのハンドルを切る操作に応じて駆動され、該駆動によって回転円板24が回転され、駆動リンク25がほぼ前後方向に移動するので、サブリフレクタ19が左右方向に回動されることになる。従って、光源バルブ20とサブリフレクタ19とによって照射されるサブビームがメインリフレクタ13の光軸と一致する主光軸に対して左又は右に振り向けられ、これによって、進んで行く方向が予め照射され、曲路走行時や交差点での曲進時における前方照射を確実にして交通の安全を確保することが出来る。
【0028】
上記した車輌用前照灯1にあっては、上側のリフレクタ13は回転放物面状の反射面のうちすれ違いビームの照射のためには不要である光軸より下側の部分の大部分を除去した形状とし、該除去した部分にサブリフレクタ19を配置するようにしたので、2つのリフレクタ13、19を上下方向にスペースの無駄なしに配置することが出来、前照灯1の上下方向の大きさを小型化することが出来る。
【0029】
また、上側に配置されるメインリフレクタ13が下側に配置されるサブリフレクタ19よりも後側に配置されるので、前面が前下がりの形状を有する前照灯に適用して好適であると共に、下側のリフレクタ19を傾動させるための駆動部23を下側のリフレクタ19の後方に配置することが出来、スペースを有効に利用することが出来る。
【0030】
図6乃至図9は本発明車輌用前照灯の第2の実施の形態を示すものである。
【0031】
車輌用前照灯30は前方に開口した凹部31を有するランプボディ32を有する。該ランプボディ32の開口面31aが透明な前面カバー33によって覆われる(図6参照)。なお、前面カバー33にはレンズステップが設けられていないが、必要とされる配光パターンに応じてレンズステップを設けても良い。
【0032】
上記ランプボディ32の凹部31内に2つのリフレクタがブラケット34を介して上下に並んだ状態で配設される。ブラケット34は、上下に並んだ大きな開口35、36を有する枠状をしており、下側の開口36を挟む位置からは上下で平行に対向した支持板37、38が前方へ向けて突設されている。上側の開口35の両脇に位置する部分にはネジ挿通孔39、39、・・・が形成されている。また、ブラケット34の下端部には左右に離間して2つの取付ボス40、40(図7に1個のみ示す)が突設されている(図7参照)。
【0033】
上記ブラケット34のほぼ上半部にメインリフレクタ41が固定される。メインリフレクタ41は前面に反射面42を有する反射面部41aと上面部41bと下面部41cとから成る。反射面部41aの前面、すなわち反射面42は回転放物面の光軸近辺から上側の部分を前方から見て左右方向に長い帯状に切り取った如き形状をしている。反射面部41aの後面の左右両端寄りの位置にはそれぞれネジボス43、43、・・・(図7に一方の側のもののみ示す)が突設されている(図6、図7参照)。
【0034】
メインリフレクタ41は、ブラケット34のネジ挿通孔39、39、・・・を後方から挿通された取付ネジ44、44、・・・がネジボス43、43、・・・に螺着されることによって、ブラケット34に固定される。そして、メインリフレクタ41のほぼ後半部はブラケット34の上側の開口35を挿通されてブラケット34の後側に突出される(図6参照)。
【0035】
上記メインリフレクタ41には光源バルブ45が着脱可能に支持される。この実施の形態において、光源バルブ45として放電バルブが使用されている(図6参照)が、メインリフレクタ41に支持される光源バルブが放電バルブに限定されることを意味するものではなく、所定の光度を得られるものであればどのような方式のバルブであっても良い。上記光源バルブ45の発光部(放電領域)45aは、上記反射面42の焦点近傍に位置され、光源バルブ45から出射され反射面42で反射された光の大部分が反射面42の光軸より下側に照射されるようにされている。なお、光源バルブ45の前方及び下方を覆うシェード46が配置され(図6、図7参照)、光源バルブ45から直射光が前方へ照射されないようになっている。
【0036】
そして、上記したメインリフレクタ41と光源バルブ45とによってすれ違いビームの基本となる配光が形成される。
【0037】
なお、メインリフレクタ41のうち光源バルブ45が取着された位置より下方の部分が配光に影響しない部分である理由は、上記した第1の実施の形態において述べた理由と同じであり、従って、メインリフレクタ41は光源バルブ45が取着された位置から下方の部分のほとんどは有しておらず、該部分にサブリフレクタ47が配置される。
【0038】
上記ブラケット34のほぼ下半部にサブリフレクタ47が左右方向に回動自在に支持される。
【0039】
サブリフレクタ47は回転放物面のほぼ中央部分を水平に切り取った形状を有する反射面部47aと上下両面部47b、47cとから成る。上面部47bは反射面部47aの上縁の左右方向における中央部から僅かに前方へ突出した形状に形成され、下面部47cは反射面部47aの下縁の全体から前方へ突出された形状に形成されている(図7参照)。そして、上面部47bの上面の先端部からは被支持軸48が上方へ向けて突出され、該被支持軸48の上端付近の外周面には全周に亘って係合溝48aが形成されている(図6、図7、図8参照)。下面部47cの下面の後端寄りの位置、すなわち、上面部47bに形成された被支持軸48に対応した位置からも被支持軸49が下方へ向けて突出され、該被支持軸49の下端付近の外周面には全周に亘って係合溝49aが形成され、また、被支持軸49には下面に開口した連結穴50が形成されている。そして、被支持軸49の連結穴50の内周面には軸方向に延びる係合溝50a、50a、・・・が形成されている(図6、図9参照)。
【0040】
上記サブリフレクタ47の反射面部47aの後部中央部に光源バルブ51が支持されている(図6、図7参照)。この実施の形態において、光源バルブ51としてハロゲンバルブが使用されている(図6参照)が、サブリフレクタ47に支持される光源バルブがハロゲンバルブに限定されることを意味するものではなく、所定の光度を得られるものであればどのような方式のバルブであっても良い。上記光源バルブ51の発光部(フィラメント)51aは、上記反射面部47aの焦点近傍に位置され、光源バルブ51から出射し反射面部47aで反射された光は反射面部47aの光軸にほぼ平行な光束として出射される。なお、光源バルブ51の前方を覆うシェード52が配置され(図6参照)、光源バルブ51から直射光が前方へ照射されないようになっている。
【0041】
上記したサブリフレクタ47は、次のようにして、ブラケット34の支持板37と38との間に左右方向に回動自在に支持される。
【0042】
先ず、上側の被支持軸48の支持について説明する。ブラケット34の上側の支持板37の前端部には円形の支持孔53が形成されており、該支持孔53からは支持板37の前端までスリット54が延びている。そして、上記スリット54の幅はサブリフレクタ47の上側の被支持軸48の外径より僅かに大きく形成され、上記支持孔53の直径はスリット54の幅より大きくされている。支持板37の上面のうち上記支持孔53の開口縁から僅かに離れた位置に支持孔53より一回り大きく、且つ、支持孔53と同軸の円形を為す背の低い囲繞壁55が立設されている(図8参照)。
【0043】
ブラケット34の上側の支持板37の支持孔53には軸受体56が支持される。軸受体56はほぼ円筒状を為し、上端部に外方へ張り出した円形のフランジ56aを有し、その中心孔56bの内径はサブリフレクタ47の上側の被支持軸48の外径より僅かに大きくされている。また、フランジ部56aの外形は支持板37の囲繞壁55の内径より僅かに小さくされている(図8参照)。
【0044】
そこで、サブリフレクタ47の被支持軸48を支持板37の支持孔53の中心に位置させておき、その状態のまま、上方から軸受体56を被支持軸48に外嵌する。すると、被支持軸48の係合溝48aが形成された部分が軸受体56の上端から上方へ突出するので、Eリング57を該係合溝48aに係合する(図8参照)。これにより、被支持軸48は軸受体56と一体化され、その中心孔56bからの抜け出しが防止される。そして、軸受体56の外径は支持板37のスリット54の幅より大きくされているので、軸受体56が支持板37から脱落することもない。このようにして、サブリフレクタ47の上面部47bが被支持軸48の部分で支持板37に回動自在に支持される。
【0045】
次ぎに、サブリフレクタ47の下側の被支持軸49の支持について説明する。ブラケット34の下側の支持板38には前縁に開口した切欠58が形成されており、該切欠58の後端縁58aは半円状に形成されている。該切欠58の幅はサブリフレクタ47の下側の被支持軸49の外径より僅かに大きくされ、また、後端縁58aは被支持軸49の外周面にほぼ倣う円弧とされている。また、支持板38の下面のうちスリット58の円弧部58aを囲み、且つ、該円弧部58aからやや離間した位置には該円弧部58aが位置する円の中心を中心とする円弧状の囲繞壁59が下方から視てC字状を為すように形成されている(図9参照)。
【0046】
支持板38の上記囲繞壁59内には軸受体60が内嵌状に位置される。該軸受体60はほぼリング状をしておりその外径は上記囲繞壁59の内径より僅かに小さく、また、内径はサブリフレクタ47の下側の被支持軸48の外径より僅かに大きく形成されている(図9参照)。
【0047】
そして、サブリフレクタ47の被支持軸49の基部にリング状をした金属製の軸受部材61を外嵌し、その状態で、被支持軸49を支持板38のスリット54の後端部及び軸受部材60に挿通し、軸受部材60の下面から下方へ突出した被支持軸49の係合溝49aにCリング62を係合し、これによって、被支持軸49が軸受体60から抜け出ないようにする(図9参照)。このようにして、サブリフレクタ47の下面部47cが被支持軸49の部分で支持板38に回動自在に支持される。
【0048】
以上のような状態で、サブリフレクタ47がブラケット34の支持板37、38に左右方向に回動自在に支持されるが、その具体的な支持の仕方は以下のようにされる。
【0049】
先ず、ブラケット34の支持板37、38に軸受体56、60が支持されていない状態で、サブリフレクタ47を前方から支持板37と38との間に挿入していく。そして、サブリフレクタ47の被支持軸48、49(基部に軸受部材61を外嵌した状態で)をそれぞれ支持板37、38のスリット54及び切欠58に挿入して行き、上側の被支持軸48が支持孔53の中心位置に、また、下側の被支持軸49が切欠58の円弧部58aが位置する円の中心位置に、それぞれ位置するようにする。それから、軸受体56を上方から支持孔53を通して上側の被支持軸48に外嵌し、そのフランジ56aを囲繞壁55内に嵌合させ、また、軸受体60を下方から下側の被支持軸49に外嵌すると共に囲繞壁59内に嵌合させ、そして、Eリング57及びCリング62を、それぞれ、係合溝48a及び49aに係合する。
【0050】
サブリフレクタ47は、以上のようにして支持板37、38に左右方向に回動自在に支持されるので、支持板37と38との間の間隔がサブリフレクタ47の上下幅とほぼ同じであっても、支持板37、38に支持させることが出来る。なお、サブリフレクタ47の後端部はブラケット34の下側の開口36から後方へ突出された状態となる(図6参照)。
【0051】
上記ブラケット34の下端に上記サブリフレクタ47を回動させるための駆動部63が支持される。該駆動部63はケース体64内にモータ、ソレノイド等の駆動源及び必要な要素が収納されて成り、駆動源の駆動によって上方へ突出された回転軸65が回転されるようになっている。そして、上記回転軸65の外周面には軸方向に延びる複数の係合突条65a、65a、・・・が突設されている(図6、図9参照)。また、上記ケース体64の左右両側面には被取付片66、66(一方のもののみ図6及び図7に示す)が突設されており、該被取付片66、66にはネジ挿通孔66a、66aが形成されている。
【0052】
そして、上記駆動部63は、下方から被取付片66、66のネジ挿通孔66a、66aを挿通された取付ネジ67、67(一方のもののみ図6及び図7に示す)がブラケット34の取付ボス40、40に螺合され、これによって、ブラケット34の下端部に取り付けられる。そして、これと同時に、駆動部63の回転軸65がサブリフレクタ47の下側の被支持軸49の連結穴50に内嵌され、回転軸65の係合突条65a、65a、・・・が連結穴50の係合溝50a、50a、・・・と係合され、これによって、上記回転軸65と被支持軸49とがキー結合、すなわち、回転方向で互いに滑りを生じない状態で結合される。
【0053】
上記駆動部63の図示しない駆動源は制御回路部67によって駆動される。制御回路部67は、例えば、ステアリング操作に応じた駆動信号を駆動部63に送出し、該駆動信号に応じて回転軸65が所定の方向に所定の角度回転されるようになっている。従って、光源バルブ51とサブリフレクタ47とによって照射されるサブビームがメインリフレクタ41の光軸と一致する主光軸に対して左又は右に振り向けられ、これによって、進んで行く方向が予め照射され、曲路走行時や交差点での曲進時における前方照射を確実にして交通の安全を確保することが出来る。なお、制御回路部68はランプボディ32の外に置かれ、制御回路部68と駆動部63との間はコード69、69及びコネクタ70、70によって接続される(図7参照)。
【0054】
そして、上記ブラケット34はランプボディ32に固定される。なお、エイミング調整を容易にするために、ブラケット34をランプボディ32に傾動可能に支持することも可能である。
【0055】
上記した車輌用前照灯30にあっては、上側のリフレクタ41は回転放物面状の反射面のうちすれ違いビームの照射のためには不要である光軸より下側の部分の大部分を除去した形状とし、該除去した部分にサブリフレクタ47を配置するようにしたので、2つのリフレクタ41、47を上下方向にスペースの無駄なしに配置することが出来、前照灯30の上下方向の大きさを小型化することが出来る。
【0056】
また、サブリフレクタ47を回動させるための駆動部63の回転軸65をサブリフレクタ47の下側の被支持軸49と直結させたので、第1の実施の形態における駆動リンク25のような(図1、図2参照)部材が2つのリフレクタ41、47間に介在することが無く、2つのリフレクタ41、47間の間隙を小さくすることができる。
【0057】
なお、図示した実施の形態には、本発明を自動車用のすれ違いビームを照射する前照灯に適用したものを示したが、本発明は、それに限らず、自動車用の走行ビームを照射する前照灯や、その他の、ビームを2つの部分に分けて照射するのに適した車輌用前照灯に広く適用することができるものである。
【0058】
また、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0059】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用前照灯は、前方に対して開口した凹部を有するランプボディと、ランプボディ内にて上下左右に傾動可能に支持されたブラケットと、上記ランプボディ内にて上記ブラケットを挟んでその上下に並べて配置されると共にそれぞれ光源を支持した、互いに独立した部材からなる2つのリフレクタとを備え、下側のリフレクタは上記ブラケットに設けられた上下支持部により水平方向に回動可能に支持され、上側のリフレクタと該リフレクタに支持された光源とによってすれ違いビームが形成されると共に該上側のリフレクタは光源取付位置より下側の部分を有しないことを特徴とする。
【0060】
従って、本発明車輌用前照灯にあっては、上側に位置させるリフレクタは、光源取付位置より下側の部分を有しないので、配光に影響しない部分がなくなり、そのなくなった部分に下側のリフレクタを配置することが出来、これによって、車輌用前照灯の上下方向の大きさを小さくすることができる。
【0061】
請求項2に記載した発明にあっては、上側のリフレクタは下側のリフレクタよりも後方に配置されているので、前面が前下がりに傾斜した前照灯に対応することが出来ると共に、下側のリフレクタを回動させる駆動部を下側のリフレクタの後方に配置することが可能になる。
【0062】
請求項3に記載した発明にあっては、下側のリフレクタの下方に回転軸を有する駆動部が配置され、上記駆動部の回転軸が下側のリフレクタの下面に接続され、上記駆動部の回転軸が回転することによって下側のリフレクタが水平方向に回動されるので、上下2つのリフレクタ間に余分な部材が介在することが無く、2つのリフレクタ間の間隙を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明車輌用前照灯の第1の実施の形態を示すものであり、本図は縦断面図である。
【図2】要部の分解斜視図である。
【図3】間隔調整部及び回動支点部を示す断面図である。
【図4】メインリフレクタ(上側のリフレクタ)のうち配光に影響しない部分を説明するためのリフレクタの概略正面図である。
【図5】シェードの拡大斜視図である。
【図6】図7乃至図9と共に本発明車輌用前照灯の第2の実施の形態を示すものであり、本図は縦断面図である。
【図7】要部の分解斜視図である。
【図8】サブリフレクタ(下側のリフレクタ)の上側の回動支持部を示すものであり、(a)に縦断面図を、(b)に分解斜視図を、をそれぞれ示す。
【図9】サブリフレクタ(下側のリフレクタ)の下側の回動支持部を示すものであり、(a)に縦断面図を、(b)に分解斜視図を、それぞれ示す。
【符号の説明】
1…車輌用前照灯、2…凹部、2a…開口面、3…ランプボディ、13…メインリフレクタ(上側のリフレクタ)、16…光源バルブ(光源)、19…サブリフレクタ(下側のリフレクタ)、20…光源バルブ(光源)、30…車輌用前照灯、31…凹部、31a…開口面、32…ランプボディ、41…メインリフレクタ(上側のリフレクタ)、45…光源バルブ(光源)、47…サブリフレクタ(下側のリフレクタ)、51…光源バルブ(光源)

Claims (3)

  1. 前方に対して開口した凹部を有するランプボディと、
    上記ランプボディ内にて上下左右に傾動可能に支持されたブラケットと、
    上記ランプボディ内にて上記ブラケットを挟んでその上下に並べて配置されると共にそれぞれ光源を支持した、互いに独立した部材からなる2つのリフレクタとを備え、
    下側のリフレクタは上記ブラケットに設けられた上下支持部により水平方向に回動可能に支持され
    上側のリフレクタと該リフレクタに支持された光源とによってすれ違いビームが形成されると共に該上側のリフレクタは光源取付位置より下側の部分を有しない
    ことを特徴とする車輌用前照灯。
  2. 上側のリフレクタは下側のリフレクタよりも後方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
  3. 下側のリフレクタの下方に回転軸を有する駆動部が配置され、上記駆動部の回転軸が下側のリフレクタの下面に接続され、
    上記駆動部の回転軸が回転することによって下側のリフレクタが水平方向に回動される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輌用前照灯。
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