JP3928420B2

JP3928420B2 - Airbag device for passenger seat

Info

Publication number: JP3928420B2
Application number: JP2001371977A
Authority: JP
Inventors: 耕田島; 達夫平野; 雄治栗山; 靖岡田
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2001-12-05
Filing date: 2001-12-05
Publication date: 2007-06-13
Anticipated expiration: 2021-12-05
Also published as: JP2003170795A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳まれて収納されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備える助手席用エアバッグ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
従来、トップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置では、エアバッグは、インストルメントパネル（以下「インパネ」と略す）の内部に配置されたケース内に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、インパネの上面側の開口から突出して、車両後方側へ展開膨張していた（特開平１１−２７８１９２号公報参照）。
【０００３】
そして、従来の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの乗員側基布が、乗員に対して相対移動し難かった。そのため、何ら、手段を講じないと、エアバッグの展開膨張途中において、乗員側基布が、一旦、乗員と接触した場合に、乗員側壁部における乗員との接触部位が、膨張完了位置へ移動することに伴って、乗員側基布と乗員との間に生ずる摩擦力により、乗員に対し、乗員を移動させるような不要な負荷を与える虞れがあった。
【０００４】
そこで、この種のエアバッグ装置では、エアバッグの折り畳み形状を考慮したり、エアバッグ内に整流布を配置させる等して、乗員側壁部を、エアバッグの展開膨張完了前から、極力、鉛直方向に沿わせた広い面を確保しつつ、乗員側壁部の各部分における展開膨張完了前の移動を抑えた状態で、車両後方側へ移動させるように、エアバッグを展開膨張させる必要が生じていた。
【０００５】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、折り畳み形状や整流布等に依存する割合を抑えて、展開膨張途中のエアバッグが乗員と接触しても、乗員に対する負荷を抑えることが可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、インパネの上面側の内部に折り畳まれて収納されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備えるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、エアバッグ本体と、エアバッグ本体の外表面側に配設される当て布と、を備えて構成され、
エアバッグ本体が、展開膨張完了時に、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部と、乗員側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部と、を備え、
当て布が、乗員側壁部の表面を覆うように配設されるとともに、エアバッグ本体の展開膨張途中において、乗員と接触した際に、乗員側壁部に対して上方に相対的に移動可能とされるように、上端側を、エアバッグ本体における乗員側壁部の上縁側付近に固定させ、下端側を、自由端として、配設され、
エアバッグが、
乗員側壁部を平らに展開させるように周壁部側を折り畳む予備折り工程を経た後、横折りと縦折りとを経て折り畳まれる構成とされ、
予備折りされたエアバッグ本体における乗員側壁部上に、当て布を平らに展開した状態で重ねて、当て布とエアバッグ本体とを、後端を周壁部側に巻くようにロール折りされる横折り後に、縦折りされて、折り畳まれていることを特徴とする。
【０００７】
また、当て布を、エアバッグ本体の展開膨張途中において、乗員と接触した際に、乗員側壁部に対して少なくとも上下方向に相対的に移動可能とした構成とすることが好ましい。
【０００８】
さらに、当て布が、上端側を、エアバッグ本体における乗員側壁部の上縁側付近に固定させ、下端側を、自由端として、配設される構成とすることが好ましい。
【０００９】
さらにまた、当て布の下端側が、エアバッグ本体における乗員側壁部の下縁側付近となる部位とともに折り畳まれて、エアバッグが収納されている構成とすることが好ましい。
【００１０】
【発明の効果】
本発明の助手席用エアバッグ装置では、当て布が、エアバッグ本体における乗員側壁部の表面を覆うように配設されていることから、エアバッグ本体の展開膨張途中において、仮に、エアバッグが乗員と接触しても、エアバッグ本体の乗員側壁部は、乗員と直接接触せず、当て布が乗員と接触することとなる。そして、当て布は、乗員を接触させた状態で、乗員側壁部に対して、相対的に移動可能とされている。そのため、エアバッグの展開膨張途中において、当て布が乗員と接触して移動しなくとも、乗員側壁部が当て布に対して移動することから、乗員側壁部は、エアバッグ本体の展開膨張に伴って円滑に移動できて、エアバッグの折り畳み形状や整流布に依存しなくとも、乗員に与える負荷を、極力抑えることができる。
【００１１】
従って、本発明の助手席用エアバッグ装置では、折り畳み形状や整流布等に依存する割合を抑えて、展開膨張途中のエアバッグが乗員と接触しても、乗員に対する負荷を抑えることができる。
【００１２】
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、当て布が、乗員と接触した状態で、乗員側基布に対して上下方向に相対的に移動可能とされていることから、エアバッグ本体の展開膨張に伴って、乗員側壁部の各部分が上下方向に移動しても、乗員に与える上下方向の負荷を抑えることができ、小柄な乗員や、エアバッグの展開膨張時にインパネに接近している乗員に対して、好適となる。すなわち、上記のような構成とすれば、エアバッグ本体の展開膨張途中において、当て布が乗員と接触しても、乗員側壁部が当て布に対して上方に移動可能となり、エアバッグ本体が、乗員に対してすり抜けつつ上方若しくは下方に向かうようにして、膨張を完了させることができる。その結果、小柄な乗員や接近している乗員が、エアバッグ本体の展開膨張途中において当て布と接触しても、乗員に対する負荷を抑えて、エアバッグ本体の膨張を完了させることが可能となる。
【００１３】
さらに、本発明の助手席用エアバッグ装置では、当て布の上端側だけを、エアバッグ本体における乗員側壁部の上縁側付近に固定させればよいことから、当て布のエアバッグ本体への固定作業が容易である。勿論、当て布における下端側の自由端は、エアバッグの展開膨張途中において、重力により、下方位置を維持し易いことから、当て布は、乗員側壁部の表面を、上下方向に沿って円滑に覆うことができる。
【００１４】
さらにまた、請求項２に記載したような構成とすれば、当て布の下端側が、エアバッグ本体における乗員側壁部の下縁側付近となる部位とともに折り畳まれて、エアバッグが収納されることから、当て布の下端側は、エアバッグ本体の膨張初期においては、乗員側壁部の下縁側付近となる部位とともに折り畳まれた状態として保持され、その後のエアバッグ本体における乗員側壁部の下縁側付近となる部位の折りの解消に伴って展開して自由端となる。そのため、エアバッグ本体の膨張途中において、当て布の下端側がエアバッグ本体から捲れあがることを防ぐことができて、当て布が、エアバッグ本体の膨張途中において、乗員側壁部表面を、一層、的確に覆うことができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１６】
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置（以下「エアバッグ装置」と略す）Ｍは、図１・２に示すように、インパネ（インストルメントパネル）１の表面における上面１ａ側の内部に配置されるトップマウントタイプである。このエアバッグ装置Ｍは、折り畳まれたエアバッグ１０と、エアバッグ１０に膨張用ガスを供給するインフレーター５８と、エアバッグ１０及びインフレーター５８を収納保持するケース６０と、エアバッグ１０をケース６０に取り付けるためのリテーナ５５と、折り畳まれたエアバッグ１０を覆うエアバッグカバー７１と、エアバッグカバー７１をケース６０に強固に連結させるための２つの押え板６９と、を備えて構成されている。
【００１７】
なお、本明細書での前後左右は、直進状態の車両にエアバッグ装置Ｍを搭載した状態を基準に、その車両の前後左右に対応する方向とし、エアバッグ１０の後述する乗員側壁部１３の上縁１４や下縁１５、及び、エアバッグ１０に配設される後述する当て布３８の上端３８ａや下端３８ｂは、エアバッグ１０の展開膨張完了時の状態を基準としている。
【００１８】
エアバッグ１０をケース６０に取り付けるリテーナ５５は、四角環状の板金製として、所定位置に下方へ伸びる複数のボルト５５ａを備えて構成されている。リテーナ５５は、各ボルト５５ａを、エアバッグ１０の後述する取付孔２４に挿通させるとともに、ケース６０の後述する底壁部６７や押え板６９の後述する横板部６９ａに挿通させて、各ボルト５５ａにナット５５ｂを螺合させることにより、ケース６０に取り付けられることとなる。
【００１９】
インフレーター５８は、シリンダタイプとして、ケース６０の後述する下部室６５内に収納保持されている。
【００２０】
エアバッグカバー７１は、オレフィン系やエステル系等の熱可塑性エラストマー等から形成されて、インパネ１の長方形状に開口する開口２を塞ぐように配置される天井壁部７２と、天井壁部７２の下面から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部７５と、から構成されている。天井壁部７２は、側壁部７５に囲まれた内側に、周囲に薄肉の破断予定部７４を配置させて、前後２つの扉部７３を配設させている。破断予定部７４は、天井壁部７２の上方から見て、略Ｈ字形状に配置されている。各扉部７３は、膨張時のエアバッグ１０に押されて破断した際、図２・１４の二点鎖線で示すように、破断予定部７４から離れた前後方向の端部側をヒンジ部７３ａとして、車両の前後方向両側に開くこととなる。また、天井壁部７２の車両前後方向の縁には、下方へ突出する複数の係止脚７２ａが形成されている。各係止脚７２ａは、インパネ１の開口２の周縁に段差を有して設けられたフランジ部３の下面側に、係止されている。側壁部７５には、車両の前後方向の部位に、車両の前後方向に貫通する複数の係止孔７５ａが、形成されており、これらの係止孔７５ａと押え板６９とを使用して、側壁部７５がケース６０の後述する上部室６１に連結されている。
【００２１】
押え板６９は、板金から形成されるとともに、横板部６９ａと横板部６９ａの端部から上方へ延びる縦板部６９ｂとを備えた断面Ｌ字形として、ケース６０の車両の前後方向の部位に、それぞれ、配置されている。そして、各横板部６９ａには、リテーナ５５の各ボルト５５ａを挿通させる貫通孔（図符号省略）が形成され、各縦板部６９ｂの上端は、ケース６０の後述する係止突起６２ａに挿通可能に形成されている。
【００２２】
ケース６０は、板金製として、上方を開口させた直方体形状の上部室６１と、上部室６１と連通するように、ケース６０の下部側に配置される下部室６５と、から構成されている。
【００２３】
上部室６１は、略四角筒形状の周壁部６２と、周壁部６２の下部に配置される底壁部６３と、から構成されている。周壁部６２には、エアバッグカバー側壁部７５の各係止孔７５ａに挿入される係止突起６２ａが、外側に突出するように複数形成されている。底壁部６３には、リテーナ５５の各ボルト５５ａを挿通させるための貫通孔（図符号省略）が形成され、車両の前後方向の部位の下面には、それぞれ、押え板６９の横板部６９ａが当接して配置されることとなる。
【００２４】
下部室６５は、底壁部６３の内側端部から下方へ延びるような略四角筒形状の周壁部６６と、周壁部６６の下端を塞ぐ底壁部６７と、を備えて構成されている。底壁部６７には、ケース６０をボディ５に取り付けるためのナット６７ａが取り付けられている。底壁部６７は、ボディ５側のリインフォース５ａから延びるブラケット５ｂに取り付けられるものであり、ボルト６を、ブラケット５ｂに設けられた連結孔（図符号省略）を経て、ナット６７ａに螺合させることにより、ブラケット５ｂに取り付けられている。
【００２５】
エアバッグ１０は、図３〜５に示すように、エアバッグ本体１１と、エアバッグ本体１１の外表面側に配設される当て布３８と、を備えて構成される。エアバッグ本体１１は、展開膨張完了時の形状として、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部１３と、乗員側壁部１３の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部２０と、を備える形状としている。展開膨張完了時の周壁部２０における下部側となる下部側周壁２１の前部側には、膨張用ガスＧ（図４参照）をエアバッグ本体１１内に流入させるように、長方形状に開口するガス流入口２２が、設けられている。当て布３８は、実施形態では、乗員側壁部１３の表面を略全面にわたって覆うように配設されている。
【００２６】
また、実施形態の場合、エアバッグ本体１１の内部には、ガス流入口２２を覆うように、エアバッグ本体１１内に流入する膨張用ガスＧの流れを前後方向両側に変える整流布４４が、配設されている。
【００２７】
そして、ガス流入口２２の周縁２３には、複数の取付孔２４が貫通されており、これらの取付孔２４には、リテーナ５５の各ボルト５５ａが挿通されて、エアバッグ本体１１（エアバッグ１０）が、ケース６０の底壁部６３に保持されることとなる。また、周壁部２０の左右の側面部位には、それぞれ、余剰の膨張用ガスを排気するベントホール３６が設けられている。さらに、エアバッグ本体１１の内周面側におけるガス流入口２２周縁の取付孔２４付近には、略四角環状のポリエステルやポリアミド等の糸から織成された補強布４２が配設されている。
【００２８】
そして、エアバッグ本体１１がリテーナ５５によってケース底壁部６３に保持され、ケース６０がボディ５に取り付けられて、エアバッグ装置Ｍが車両に搭載された際には、ガス流入口２２の開口面は、開口周縁２３の前縁２３ａ側が後縁２３ｂ側より若干高くなって、開口周縁２３とともに、略水平方向に沿うように、配置されることとなる（図１４参照）。
【００２９】
当て布３８は、図３・５に示すように、膨張を略完了させたエアバッグ本体１１における乗員側壁部１３の表面を略全面にわたって覆うように配設されており、エアバッグ本体１１の展開膨張途中において、乗員と接触した際に、乗員側壁部１３に対して相対的に移動可能とされている。また、当て布３８は、上端３８ａを、エアバッグ本体１１の周壁部２０における上部側周壁３１の乗員側壁部上縁１４近傍部位に、縫合糸Ｓにより縫着されて、下端３８ｂ側を自由端とされて、エアバッグ本体１１に固定されている。
【００３０】
さらに、エアバッグ本体１１は、図６・７に示すように、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された第１・２基布４０・４１を縫合して製造されている。第１基布４０は、略正六角形状の２つの布材（上側部４０ａと下側部４０ｅ）を連結させた形状として、中央付近の左右両縁を凹ませた瓢箪形に形成されている。第２基布４１は、略正六角形状に近似した略円形状に形成されている。これらの基布４０・４１は、平面的な縫合作業によって立体的なエアバッグ本体１１を縫製できるように、設定されている。
【００３１】
なお、第２基布４１は、エアバッグ本体１１の乗員側壁部１３の略全域を構成し、第１基布４０は、エアバッグ本体１１の周壁部２０の略全域を構成することとなる。第１基布４０の上側部４０ａは、周壁部２０の上部側となる上部側周壁３１の略全域を構成し、第１基布４０の下側部４０ｅは、周壁部２０の下部側となる下部側周壁２１の略全域を構成することとなる。
【００３２】
当て布３８は、図５に示すように、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された略長方形状の当て布素材４５から構成される。当て布素材４５は、上下方向の幅寸法を、エアバッグ本体１１の乗員側壁部１３を構成する第２基布４１の上下方向の幅寸法より大きく設定されている。また、当て布素材４５は、左右方向の幅寸法を、第２基布４１の上縁付近における左右方向の寸法と略同一に設定されて、第２基布４１の中間部位付近における左右両縁付近を除いた略全域を覆い可能な幅寸法に設定されている。なお、当て布素材４５は、さらに幅広に、第２基布４１の中間部位付近における左右方向の幅寸法と略同一となるように設定してもよい。
【００３３】
整流布４４は、図３・５に示すように、エアバッグ本体１１内でガス流入口２２を覆い可能に、ガス流入口２２の前後左右の寸法より大きな形状として、かつ、エアバッグ本体１１の展開膨張時に、ガス流入口２２の中央付近と対向する前後方向の断面形状を、ガス流入口２２から離れる上方向へ膨らむ円弧状の曲線状としている。
【００３４】
実施形態の場合、整流布４４は、図６に示すように、エアバッグ本体１１に取り付ける前の状態では、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された整流布素材４３として構成されている。整流布素材４３は、ガス流入口２２に対応した開口４３ａを備えるとともに、開口４３ａの車両左右方向両側から延びる帯部４３ｂ・４３ｂを備え、帯部４３ｂ・４３ｂ先端相互を縫合して、整流布４４が形成されている。なお、整流布素材４３には、取付孔４４に対応する孔（図符号省略）も配設されている。
【００３５】
次に、エアバッグ１０の製造について述べる。まず、図６・７のＡに示すように、第１基布４０におけるエアバッグ本体１１の内周面側となるガス流入口２２の開口周縁２３に、縫合糸Ｓを利用して、補強布４２と整流布素材４３とを縫合する。次いで、図７のＢに示すように、整流布素材４３の帯部４３ｂの端部相互を、縫合糸Ｓを利用して円弧状に縫合し、整流布４４を所定形状に形成する。
【００３６】
その後、第１基布４０におけるガス流入口２２の近傍の左右両縁において、図７のＢ・Ｃに示すように、上側部４０ａと下側部４０ｅとの間で左右方向に延びる第１基準線Ｌ１で折り返し、縫合糸Ｓを利用して、基準線Ｌ１の近傍の上側・下側部４０ａ・４０ｅの一方の直線状の片縁部４０ｂ・４０ｆ相互を縫合するとともに、他方の直線状の片縁部４０ｃ・４０ｇ相互を縫合する。
【００３７】
次いで、図７のＣ・Ｄに示すように、上側部４０ａの左右方向に膨出した位置の左右方向に延びる第２基準線Ｌ２で折り曲げて、上側・下側部４０ａ・４０ｅの縫合していない残部周縁４０ｄ・４０ｈ相互を離隔するように広げる。これらの残部周縁４０ｄ・４０ｈを広げた外形形状は、第２基布４１の外形形状と同形状としている。
【００３８】
そして、第２基布４１を重ね、図７のＤ・Ｅに示すように、縫合糸Ｓを利用して、重ねた外周縁相互を縫合すれば、エアバッグ本体１１を袋状に形成することができる。
【００３９】
さらに、各部位を縫合した縫い代が、エアバッグ本体１１の外表面側に露出しないように、エアバッグ本体１１を袋状に形成した後には、ガス流入口２２を利用して、エアバッグ本体１１を裏返す。
【００４０】
次いで、上記のようにして形成したエアバッグ本体１１の周壁部２０における上部側周壁３１の乗員側壁部上縁１４近傍部位に、当て布素材４４（当て布３８）の上端３８ａ付近を、縫合糸Ｓにより縫着させて、エアバッグ本体１１の乗員側壁部１３表面を覆うように、当て布３８を配置させれば、エアバッグ１０を形成することができる。
【００４１】
上記のように製造したエアバッグ１０の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔２４からボルト５５ａを突出させるように、内部にリテーナ５５を配設させた状態で、エアバッグ１０を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ１０を破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。
【００４２】
そして、このエアバッグ１０の折り畳みは、予備折り工程を経た後、横折り工程と縦折り工程とを経て、折り畳む。
【００４３】
予備折り工程では、図９・１０に示すような予備折りエアバッグ４７を形成することとなる。この予備折りでは、乗員側壁部１３における上縁１４の近傍部位１８を、ガス流入口２２と上下方向で対向するように、ガス流入口２２の上方位置に、配置させて（図１１参照）、乗員側壁部１３を周壁部２０の下部側周壁２１に重ねて平らにした形状としている。さらに、実施形態の場合には、周壁部２０側を折り畳んで、乗員側壁部１３の左縁１６付近と右縁１７付近との一部を除いて、乗員側壁部１３の略全域が、当て布３８の上端３８ａ付近を除いた部位とともに、平らに展開されるように、予備折りしている。
【００４４】
周壁部２０の予備折りは、実施形態の場合、図８〜１２に示すように、周壁部２０におけるガス流入口２２の左右の部位２５・２６と、周壁部２０における乗員側壁部上縁１４との連結部位の近傍部位３２と、が、谷折りの折目ＣＬ・ＣＲ・ＣＨを付けて、折り畳まれている。ガス流入口２２の左方側部位２５と右方側部部位２６とは、折目ＣＬ・ＣＲをガス流入口２２に接近させつつ、ガス流入口周縁２３の乗員側壁部１３側に配置されるように、折り込まれている。そして、折目ＣＬ・ＣＲは、前後方向に沿うように配置されている。また、周壁部２０における乗員側壁部上縁１３側の近傍部位３２は、折目ＣＨをガス流入口２２に接近させつつ、ガス流入口周縁２３の乗員側壁部１３側に配置されるように、折り込まれている。そして、折目ＣＨは、左右方向に沿うように配置されている。
【００４５】
このような予備折りは、周壁部２０におけるガス流入口２２の前縁２３ａ側における左右方向の中央付近から乗員側壁部上縁１４における左右方向の中央付近までの略中間部位（突出頂部３３となる）と、周壁部２０におけるガス流入口２２の後方側部位２８の左右方向の中央付近２８ａと、を把持して、把持箇所３３・２８ａ相互を離すように、前後方向に引っ張ることにより、行える。
【００４６】
なお、周壁部２０におけるガス流入口２２の前方側部位２７から突出頂部３３までの部位３４では、実施形態の場合、ガス流入口２２の開口周縁２３を、乗員側壁部１３と平行として平らにするために、ガス流入口２２側に接近させるように、谷折りしている。
【００４７】
そして、このように予備折りした後には、図９・図１３のＡ・Ｂに示すように、予備折りエアバッグ４７におけるガス流入口２２の後方側部位４８と前方側部位４９とについて、左右方向に沿う折目をつけて、端部４８ａ・４９ａをガス流入口２２に接近させるように、横折りを行う。実施形態の場合、後方側部位４８は、後端４８ａを下部側周壁２１側（インパネ１側）に巻いて、乗員側壁部１３の上に載せるロール折りとしている。また、前方側部位４９は、蛇腹折りとしている。このとき、当て布３８は、平らに展開した状態で乗員側壁部１３上に重ねられて、下端３８ｂ付近を、エアバッグ本体１１の乗員側壁部１３における下縁近傍部位１９となる後方側部位４８の後端４８ａとともに下部側周壁２１側に巻いて、エアバッグ本体１１とともにロール折りされることとなる。
【００４８】
横折りを行った後には、横折り工程後のエアバッグ１０におけるガス流入口２２の左方側部位５０と右方側部位５１とについて、図１３のＣ・Ｄに示すように、前後方向に沿う折目を付けて、端部５０ａ・５１ａをガス流入口２２に接近させるように、縦折りを行う。実施形態の場合、左方側・右方側部位５０・５１は、端部５０ａ・５１ａ側を下部側周壁２１側に折り返した後、乗員側壁部１３側の上に載せる蛇腹折りとしている。
【００４９】
縦折り工程を経てエアバッグ１０の折り畳みが完了したならば、既述したように、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ１０を破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。
【００５０】
そして、ケース６０の下部室６５内にインフレーター５８を収納させておくとともに、リテーナ５５の各ボルト５５ａをケース６０の各底壁部６３から突出させるように、折り畳んだエアバッグ１０を上部室６１内に収納させ、さらに、上方から、エアバッグカバー７１の側壁部７５を上部室６１に外装し、側壁部７５の各係止孔７５ａに周壁部６２の係止突起６２ａを挿入させる。
【００５１】
次いで、各縦板部６９ｂの上端を、側壁部７５から突出している係止突起６２ａに挿通させるとともに、各横板部６９ａにボルト５５ａを挿通させて、ケース６０の前後部位に押え板６９・６９を配置させ、さらに、各ボルト５５ａにナット５５ｂを螺合させれば、エアバッグ装置Ｍを組み立てることができる。
【００５２】
そして、このように組み立てた助手席用エアバッグ装置Ｍは、車両に組み付けた状態のインパネ１の開口２から挿入させて、各係止脚７２ａをフランジ部３に係止させるとともに、ブラケット５ｂを経て、ナット６７ａにボルト６を螺合させ、ケース６０をボディ５に連結すれば、車両に搭載することができる。
【００５３】
エアバッグ装置Ｍの車両への搭載後、インフレーター５８から膨張用ガスＧが吐出されれば、エアバッグ１０が、横折りや縦折りの折目を解消しつつ展開膨張して、図示しないラッピングシートを破断するとともに、エアバッグカバー７１の破断予定部７４を破断させて扉部７３・７３を図２・１４の二点鎖線に示すように開かせることにより、ケース上部室６１から、インパネ１の開口２を経て、大きく突出することとなる。
【００５４】
このとき、エアバッグ装置Ｍでは、当て布３８が、エアバッグ本体１１における乗員側壁部１３の表面を覆うように配設されていることから、エアバッグ本体１１の展開膨張途中において、仮に、エアバッグ１０が乗員Ｐ１と接触しても、エアバッグ本体１１の乗員側壁部１３は、乗員Ｐ１と直接接触せず、図１４の二点鎖線に示すように、当て布３８が乗員Ｐ１と接触することとなる。そして、当て布３８は、乗員Ｐ１を接触させた状態で、乗員側壁部１３に対して、相対的に移動可能とされている。そのため、エアバッグ１０の展開膨張途中において、当て布３８が乗員Ｐ１と接触して移動しなくとも、乗員側壁部１３が当て布３８に対して移動することから、乗員側壁部１３は、エアバッグ本体１１の展開膨張に伴って円滑に移動できて、エアバッグ１０の折り畳み形状や整流布に依存しなくとも、乗員Ｐ１に与える負荷を、極力抑えることができる。
【００５５】
従って、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、折り畳み形状や整流布等に依存する割合を抑えて、展開膨張途中のエアバッグ１０が乗員Ｐ１と接触しても、乗員Ｐ１に対する負荷を抑えることができる。
【００５６】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、当て布３８が、乗員Ｐ１と接触した状態で、乗員側基布１３に対して上下方向に相対的に移動可能とされていることから、エアバッグ本体１１の展開膨張に伴って、乗員側壁部１３の各部分が上下方向に移動しても、乗員Ｐ１に与える上下方向の負荷を抑えることができ、小柄な乗員Ｐ１や、エアバッグの展開膨張時にインパネ１に接近している乗員Ｐ２に対して、好適となる。
【００５７】
すなわち、実施形態のエアバッグ装置Ｍにおけるエアバッグ１０では、当て布３８が、上端３８ａ側をエアバッグ本体１１に縫着されて、乗員側壁部１３に対して上方に相対的に移動可能とされている構成である。そのため、エアバッグ本体１１の展開膨張途中において、当て布３８が小柄な乗員Ｐ１と接触した場合に、図１４の二点鎖線に示すように、上端３８ａ側が縫着された当て布３８が、乗員Ｐ１を接触させた状態で上方側に移動するのに対し、乗員側壁部１３が下方へ相対的に移動することとなる。そのため、エアバッグ本体１１が、乗員Ｐ１に対してすり抜けつつ下方に向かうようにして、膨張を完了させることとなる。その結果、小柄な乗員Ｐ１が、エアバッグ本体１１の展開膨張途中において当て布３８と接触しても、乗員Ｐ１に対する負荷を抑えて、エアバッグ本体１１の膨張を完了させることが可能となる。
【００５８】
また、エアバッグ７８として、図１５に示すように、当て布３８の下端３８ｂ側をエアバッグ本体１１における乗員側壁部１３の下縁１５近傍となる下部側周壁２１に縫着させる構成のものを使用してもよい。このエアバッグ７８では、当て布３８が、下端３８ｂ側をエアバッグ本体１１に縫着されて、乗員側壁部１３に対して下方に相対的に移動可能とされている構成である。このようなエアバッグ７８を使用すれば、エアバッグ本体１１の展開膨張途中において、当て布３８がインパネ１に接近している乗員Ｐ２と接触した場合に、図１６の二点鎖線に示すように、下端３８ｂ側が縫着された当て布３８が、乗員Ｐ２を接触させた状態で下方側に移動するのに対し、乗員側壁部１３が上方へ相対的に移動することとなる。そのため、エアバッグ本体１１が、乗員Ｐ２に対してすり抜けつつ上方に向かうようにして、膨張を完了させることとなる。その結果、インパネ１に接近している乗員Ｐ２が、エアバッグ本体１１の展開膨張途中において当て布３８と接触しても、乗員Ｐ２に対する負荷を抑えて、エアバッグ本体１１の膨張を完了させることが可能となる。また、エアバッグ７８をこのような構成とする場合、当て布３８の上端３８ａ側を、エアバッグ本体１１の展開膨張時に破断可能なように、エアバッグ本体１１に縫着させる構成としてもよい。
【００５９】
さらに、エアバッグ７９として、図１７に示すように、当て布３８を、右端側と左端側とをエアバッグ本体１１における乗員側壁部の左右両縁近傍となる部位に、縫着させたものを使用してもよい。エアバッグ７９をこのような構成とすれば、当て布３８が、上端側及び下端側をエアバッグ本体１１に縫着されていないことから、エアバッグ本体１１の乗員側壁部１３に対して、上下方向両側に相対的に移動しやすい。
【００６０】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ１０における当て布３８が、上端３８ａ側だけを、エアバッグ本体１１における乗員側壁部１３の上縁１４側付近に固定させればよいことから、当て布３８のエアバッグ本体１１への固定作業が容易である。勿論、当て布３８における下端３８ｂ側の自由端は、エアバッグ１０の展開膨張途中において、重力により、下方位置を維持し易いことから、当て布３８は、乗員側壁部１３の表面を、上下方向に沿って円滑に覆うことができる。
【００６１】
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、当て布３８の下端３８ｂ側が、エアバッグ本体１１における乗員側壁部１３の下縁１５側付近となる下縁近傍部位１９とともに折り畳まれて、エアバッグ１０が収納されることから、当て布３８の下端３８ｂ側は、エアバッグ本体１１の膨張初期においては、乗員側壁部１３の下縁１５側付近となる下縁近傍部位１９とともに折り畳まれた状態として保持され、その後、下縁近傍部位１９の折りの解消に伴って展開して自由端となる。そのため、エアバッグ本体１１の膨張途中において、当て布３８の下端３８ｂ側がエアバッグ本体１１から捲れあがることを防ぐことができて、当て布３８が、エアバッグ本体１１の膨張途中において、乗員側壁部１３表面を、一層、的確に覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置が搭載されたインパネを示す斜視図である。
【図２】同実施形態の使用態様を示す車両前後方向の断面図である。
【図３】同実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前方側から見た斜視図である。
【図４】同実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両後方側から見た斜視図である。
【図５】同実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前後方向の断面図である。
【図６】同実施形態に使用するエアバッグを構成する部材を示す平面図である。
【図７】同実施形態に使用するエアバッグにおけるエアバッグ本体の製造工程を示す図である。
【図８】同実施形態に使用するエアバッグの予備折りする際の折目を示す斜視図である。
【図９】同実施形態に使用するエアバッグを予備折りした後を示すもので、ガス流入口側から見た図である。
【図１０】同実施形態に使用するエアバッグを予備折りした後を示すもので、乗員側壁部側から見た図である。
【図１１】図８のXI−XI部位の端面図である。
【図１２】図８のXII−XII部位の端面図である。
【図１３】同実施形態に使用するエアバッグの予備折り後の折り畳み工程を示す図である。
【図１４】同実施形態の作動時を説明する図であり、車両の側方から見た状態を示す。
【図１５】本発明の他の実施形態であるエアバッグを単体で膨張させた状態の斜視図である。
【図１６】同実施形態のエアバッグを用いたエアバッグ装置の作動図を説明する図であり、車両の側方から見た状態を示す。
【図１７】本発明のさらに他の実施形態であるエアバッグを単体で膨張させた状態の斜視図である。
【符号の説明】
１０・７８・７９…エアバッグ、
１１…エアバッグ本体、
１３…乗員側壁部、
１４…上縁、
１５…下縁、
１９…下縁近傍部位、
２０…周壁部、
２２…ガス流入口、
３８…当て布、
３８ａ…上端、
３８ｂ…下端、
Ｇ…膨張用ガス、
Ｐ１・Ｐ２…乗員、
Ｍ…助手席用エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention includes an airbag that is folded and stored and inflated by inflating gas discharged from an inflator.For passenger seatRelates to an airbag device.
[0002]
[Prior art and its problems]
  Conventionally, in a top mount type passenger airbag device, the airbag isInstrument panel (hereinafter “instrument panel”)Is folded and housed in a case arranged inside, and protrudes from the opening on the upper surface side of the instrument panel when the inflation gas flows in, and expands and expands toward the rear side of the vehicle (Japanese Patent Laid-Open No. 11-278192). See the official gazette).
[0003]
In the conventional passenger seat airbag device, the passenger-side base fabric of the airbag is difficult to move relative to the passenger. Therefore, if no measures are taken, when the occupant-side base fabric comes into contact with the occupant once during the deployment and inflation of the airbag, the contact area with the occupant on the occupant side wall portion moves to the inflated completion position. Along with this, there is a possibility that an unnecessary load for moving the occupant may be applied to the occupant due to the frictional force generated between the occupant side fabric and the occupant.
[0004]
Therefore, in this type of airbag device, the fold side of the occupant side wall is made as vertical as possible from the time before the airbag is expanded and inflated by taking into account the folded shape of the airbag or arranging a rectifying cloth in the airbag. There is a need to deploy and inflate the airbag so that it moves toward the vehicle rear side in a state where the movement of each part of the occupant side wall portion before the deployment and inflation is suppressed while securing a wide surface along the direction. It was.
[0005]
  The present invention solves the above-mentioned problems, and can suppress the load on the occupant even if the airbag in the middle of deployment is in contact with the occupant by suppressing the ratio depending on the folded shape, the rectifying cloth, etc. NaFor passenger seatAn object is to provide an airbag device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  An airbag device for a passenger seat according to the present invention includes:Inside the top side of the instrument panelAn airbag that is folded and stored and inflated by inflating gas discharged from an inflator is provided.Top mount typeAn airbag device for a passenger seat,
  The airbag is configured to include an airbag main body and an application cloth disposed on the outer surface side of the airbag main body,
  The airbag main body includes an occupant side wall portion that is disposed along the substantially vertical direction on the occupant side when the deployment and inflation are completed, and a peripheral wall portion that narrows in a substantially conical shape from the outer peripheral edge of the occupant side wall portion to the vehicle front side.
  Patch, SquaredIt is arranged to cover the surface of the occupant side wall, and when it comes into contact with the occupant during the deployment of the airbag body,UpwardRelatively movableThe upper end side is fixed near the upper edge side of the passenger side wall portion in the airbag body, and the lower end side is disposed as a free end,
  Airbag
  After the preliminary folding step of folding the peripheral wall portion side so as to flatten the occupant side wall portion, it is configured to be folded through horizontal folding and vertical folding,
  On the side of the occupant side of the airbag body that has been pre-folded, the patch cloth is overlapped in a flattened state, and the patch cloth and the airbag body are rolled and folded so that the rear end is wound around the peripheral wall section. It is characterized by being folded vertically after being folded.
[0007]
In addition, it is preferable that the patch cloth is configured to be relatively movable at least in the vertical direction with respect to the occupant side wall when the occupant comes into contact with the occupant during the expansion and inflation of the airbag body.
[0008]
Furthermore, it is preferable that the application cloth is arranged such that the upper end side is fixed near the upper edge side of the occupant side wall portion in the airbag body and the lower end side is disposed as a free end.
[0009]
Furthermore, it is preferable that the lower end side of the patch cloth is folded together with a portion near the lower edge side of the occupant side wall portion in the airbag main body so that the airbag is accommodated.
[0010]
【The invention's effect】
  Of the present inventionFor passenger seatIn the airbag device, since the patch is disposed so as to cover the surface of the occupant side wall portion of the airbag body, even if the airbag is in contact with the occupant during the expansion and inflation of the airbag body. And the passenger | crew side wall part of an airbag main body does not contact a passenger | crew directly, but a patch will contact a passenger | crew. The patch is movable relative to the occupant side wall in a state where the occupant is in contact with the occupant. Therefore, even if the patch does not move in contact with the occupant during the deployment and expansion of the airbag, the occupant sidewall moves with respect to the patch, and therefore, the occupant sidewall is accompanied by the deployment and expansion of the airbag body. Thus, the load applied to the occupant can be suppressed as much as possible without depending on the folded shape of the airbag or the rectifying cloth.
[0011]
  Therefore, the present inventionFor passenger seatIn the airbag apparatus, the load on the occupant can be suppressed even if the airbag that is in the process of deployment and inflation comes into contact with the occupant by suppressing the ratio depending on the folded shape, the rectifying cloth, and the like.
[0012]
  Also,In the passenger airbag device of the present invention,In the state where the patch is in contact with the occupant, it can be moved relative to the occupant-side base fabric in the vertical direction. Even if the vehicle moves in the vertical direction, the vertical load applied to the occupant can be suppressed, which is suitable for small passengers and passengers approaching the instrument panel when the airbag is deployed and inflated. That is, with the configuration as described above, even when the patch fabric contacts the occupant during the deployment and inflation of the airbag body, the occupant side wall portion can move upward with respect to the patch fabric, Inflation can be completed by moving upward or downward while passing through the occupant. As a result, even if a small occupant or an approaching occupant comes into contact with the application cloth during the expansion and inflation of the airbag body, it is possible to suppress the load on the occupant and complete the inflation of the airbag body. .
[0013]
  further,In the passenger airbag device of the present invention,, DressingofSince only the upper end side needs to be fixed in the vicinity of the upper edge side of the occupant side wall portion of the airbag body, it is easy to fix the application cloth to the airbag body. Of course, since the free end on the lower end side of the batter is easy to maintain the lower position due to gravity during the expansion and inflation of the airbag, the batter is smoothly applied to the surface of the occupant side wall along the vertical direction. Can be covered.
[0014]
  Furthermore, the claims2If the lower end side of the application cloth is folded together with the portion near the lower edge side of the occupant side wall portion in the airbag body and the airbag is stored, the lower end side of the application cloth is In the initial stage of inflation of the airbag body, the airbag body is held in a folded state together with a portion near the lower edge side of the occupant side wall portion, and the subsequent folding of the portion near the lower edge side of the occupant side wall portion in the airbag body is eliminated. It unfolds with it and becomes a free end. For this reason, it is possible to prevent the lower end side of the patch fabric from being rolled up from the airbag body during the inflation of the airbag body, and the patch fabric more accurately improves the surface of the occupant side wall during the inflation of the airbag body. Can be covered.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
  A passenger seat airbag device (hereinafter abbreviated as “airbag device”) M according to an embodiment of the present invention includes an upper surface 1a on the surface of an instrument panel (instrument panel) 1 as shown in FIGS.~ sideIt is a top-mount type that is arranged inside. The airbag device M includes a folded airbag 10, an inflator 58 that supplies inflation gas to the airbag 10, a case 60 that stores and holds the airbag 10 and the inflator 58, and the airbag 10 in the case 60. A retainer 55 for attachment, an airbag cover 71 covering the folded airbag 10, and two pressing plates 69 for firmly connecting the airbag cover 71 to the case 60 are configured.
[0017]
In the present specification, the front, rear, left, and right directions are directions corresponding to the front, rear, left, and right sides of the vehicle 10 based on the state in which the airbag device M is mounted on a straight traveling vehicle. The upper edge 14 and the lower edge 15, and the upper end 38a and the lower end 38b of the application cloth 38 (described later) disposed on the airbag 10 are based on the state when the airbag 10 is completely deployed and inflated.
[0018]
The retainer 55 for attaching the airbag 10 to the case 60 is made of a square annular sheet metal and includes a plurality of bolts 55a extending downward at predetermined positions. The retainer 55 allows each bolt 55a to be inserted into a mounting hole 24 (to be described later) of the airbag 10 and also to be inserted into a bottom wall portion 67 (to be described later) of the case 60 and a lateral plate portion 69a (to be described later) of the holding plate 69. By screwing the nut 55b into 55a, it is attached to the case 60.
[0019]
The inflator 58 is housed and held in a lower chamber 65 described later of the case 60 as a cylinder type.
[0020]
The airbag cover 71 is made of an olefin-based or ester-based thermoplastic elastomer or the like, and is disposed so as to close the rectangular opening 2 of the instrument panel 1. The side wall part 75 of the substantially square cylinder shape extended below from a lower surface is comprised. The ceiling wall portion 72 is provided with two door portions 73 on the front and rear sides, with a thinly planned portion 74 to be broken around the inside surrounded by the side wall portion 75. The planned fracture portion 74 is arranged in a substantially H shape when viewed from above the ceiling wall portion 72. When each door portion 73 is pushed and broken by the airbag 10 at the time of inflation, as shown by a two-dot chain line in FIGS. Will open on both sides in the longitudinal direction of the vehicle. Further, a plurality of locking legs 72a projecting downward are formed at the edge of the ceiling wall portion 72 in the vehicle front-rear direction. Each locking leg 72 a is locked to the lower surface side of the flange portion 3 provided with a step on the periphery of the opening 2 of the instrument panel 1. A plurality of locking holes 75a penetrating in the front-rear direction of the vehicle are formed in the front-rear direction portion of the vehicle in the side wall portion 75, and using these locking holes 75a and the presser plate 69, The side wall portion 75 is connected to an upper chamber 61 described later of the case 60.
[0021]
The presser plate 69 is formed of a sheet metal and has a L-shaped cross section including a horizontal plate portion 69a and a vertical plate portion 69b extending upward from an end portion of the horizontal plate portion 69a. Are arranged respectively. Each horizontal plate portion 69a is formed with a through hole (not shown) through which each bolt 55a of the retainer 55 is inserted, and the upper end of each vertical plate portion 69b is inserted into a locking projection 62a described later of the case 60. It is made possible.
[0022]
The case 60 is made of sheet metal and includes a rectangular parallelepiped upper chamber 61 having an upper opening, and a lower chamber 65 disposed on the lower side of the case 60 so as to communicate with the upper chamber 61.
[0023]
The upper chamber 61 is configured by a substantially square cylindrical peripheral wall portion 62 and a bottom wall portion 63 disposed below the peripheral wall portion 62. A plurality of locking projections 62 a inserted into the locking holes 75 a of the airbag cover side wall 75 are formed on the peripheral wall 62 so as to protrude outward. The bottom wall 63 is formed with through holes (not shown) through which the bolts 55a of the retainer 55 are inserted, and the horizontal plate 69a of the presser plate 69 is formed on the lower surface of the vehicle in the front-rear direction. Will be placed in contact with each other.
[0024]
The lower chamber 65 includes a peripheral wall portion 66 having a substantially rectangular tube shape that extends downward from the inner end portion of the bottom wall portion 63, and a bottom wall portion 67 that closes the lower end of the peripheral wall portion 66. A nut 67 a for attaching the case 60 to the body 5 is attached to the bottom wall portion 67. The bottom wall 67 is attached to the bracket 5b extending from the reinforcement 5a on the body 5 side, and the bolt 6 is screwed into the nut 67a through a connection hole (not shown) provided in the bracket 5b. Is attached to the bracket 5b.
[0025]
As shown in FIGS. 3 to 5, the airbag 10 includes an airbag main body 11 and an application cloth 38 disposed on the outer surface side of the airbag main body 11. The airbag main body 11 has a occupant side wall portion 13 arranged along a substantially vertical direction on the occupant side and a peripheral wall that narrows in a substantially conical shape from the outer peripheral edge of the occupant side wall portion 13 to the front side of the vehicle as a shape at the time of completion of deployment and inflation. And a portion 20. A rectangular opening is provided on the front side of the lower peripheral wall 21 that is the lower side of the peripheral wall 20 when deployment and inflation are completed so that the inflation gas G (see FIG. 4) flows into the airbag body 11. A gas inlet 22 is provided. In the embodiment, the patch 38 is disposed so as to cover the entire surface of the passenger side wall 13.
[0026]
In the case of the embodiment, inside the airbag body 11, there is a rectifying cloth 44 that changes the flow of the inflation gas G flowing into the airbag body 11 to both sides in the front-rear direction so as to cover the gas inlet 22. It is arranged.
[0027]
A plurality of mounting holes 24 pass through the peripheral edge 23 of the gas inlet 22, and the bolts 55 a of the retainer 55 are inserted into the mounting holes 24, so that the airbag body 11 (the airbag 10 ) Is held by the bottom wall 63 of the case 60. In addition, vent holes 36 for exhausting excess inflation gas are provided in the left and right side portions of the peripheral wall portion 20, respectively. Further, in the vicinity of the mounting hole 24 around the gas inlet 22 on the inner peripheral surface side of the airbag main body 11, a reinforcing cloth 42 woven from yarns such as substantially square annular polyester or polyamide is disposed.
[0028]
When the airbag body 11 is held by the case bottom wall 63 by the retainer 55, the case 60 is attached to the body 5, and the airbag apparatus M is mounted on the vehicle, the opening surface of the gas inlet 22 is provided. Is arranged so that the front edge 23a side of the opening peripheral edge 23 is slightly higher than the rear edge 23b side, and is along the substantially horizontal direction together with the opening peripheral edge 23 (see FIG. 14).
[0029]
As shown in FIGS. 3 and 5, the patch cloth 38 is disposed so as to cover the entire surface of the occupant side wall 13 of the airbag body 11 that has been substantially inflated. When in contact with the occupant during the expansion, the occupant side wall 13 can be moved relatively. The patch 38 is sewn with a suture S at the upper end 38a in the vicinity of the upper edge 14 of the occupant side wall portion 31 of the upper side peripheral wall 31 of the peripheral wall portion 20 of the airbag body 11, and the lower end 38b side is a free end. And is fixed to the airbag body 11.
[0030]
Further, as shown in FIGS. 6 and 7, the airbag body 11 is manufactured by stitching first and second base fabrics 40 and 41 woven from yarns such as polyester and polyamide. The first base fabric 40 is formed in a bowl shape in which left and right edges near the center are recessed as a shape obtained by connecting two substantially regular hexagonal fabric materials (upper portion 40a and lower portion 40e). . The second base fabric 41 is formed in a substantially circular shape that approximates a substantially regular hexagonal shape. These base fabrics 40 and 41 are set so that the three-dimensional airbag body 11 can be sewn by a planar sewing operation.
[0031]
The second base fabric 41 constitutes substantially the entire area of the occupant side wall portion 13 of the airbag main body 11, and the first base fabric 40 constitutes the substantially entire area of the peripheral wall portion 20 of the airbag main body 11. The upper side portion 40 a of the first base fabric 40 constitutes substantially the entire area of the upper side peripheral wall 31 that is the upper side of the peripheral wall portion 20, and the lower side portion 40 e of the first base fabric 40 is the lower side of the peripheral wall portion 20. The substantially whole area of the lower side peripheral wall 21 is constituted.
[0032]
As shown in FIG. 5, the patch 38 is composed of a substantially rectangular patch material 45 woven from yarns such as polyester and polyamide. The width of the dressing cloth material 45 is set to be larger than the width dimension of the second base cloth 41 constituting the passenger side wall portion 13 of the airbag body 11 in the vertical direction. Further, the width of the patch cloth material 45 is set to be approximately the same as the dimension in the left and right direction in the vicinity of the upper edge of the second base cloth 41, and both left and right edges in the vicinity of the intermediate portion of the second base cloth 41. The width dimension is set so as to cover almost the whole area except the vicinity. The application cloth material 45 may be set to be wider and substantially the same as the width dimension in the left-right direction in the vicinity of the intermediate portion of the second base cloth 41.
[0033]
As shown in FIGS. 3 and 5, the rectifying cloth 44 has a shape larger than the front, rear, left and right dimensions of the gas inlet 22 so as to cover the gas inlet 22 in the airbag main body 11, and During the expansion and expansion, the cross-sectional shape in the front-rear direction facing the vicinity of the center of the gas inlet 22 is an arcuate curved shape that swells upward away from the gas inlet 22.
[0034]
In the case of the embodiment, as shown in FIG. 6, the rectifying cloth 44 is configured as a rectifying cloth material 43 woven from yarns such as polyester and polyamide before being attached to the airbag body 11. The rectifying cloth material 43 includes an opening 43a corresponding to the gas inflow port 22, and includes band portions 43b and 43b extending from both sides of the opening 43a in the left-right direction of the vehicle. 44 is formed. The straightening cloth material 43 is also provided with a hole (not shown) corresponding to the mounting hole 44.
[0035]
Next, the manufacture of the airbag 10 will be described. First, as shown in A of FIGS. 6 and 7, a reinforcing cloth is used by using a suture S at the opening peripheral edge 23 of the gas inlet 22 on the inner peripheral surface side of the airbag body 11 in the first base cloth 40. 42 and the rectifying cloth material 43 are stitched together. Next, as shown in FIG. 7B, the end portions of the band portion 43b of the flow regulating cloth material 43 are sewn into an arc shape by using the suture thread S, and the flow regulating fabric 44 is formed into a predetermined shape.
[0036]
Thereafter, at both the left and right edges in the vicinity of the gas inlet 22 in the first base fabric 40, as shown in FIGS. 7B and 7C, the first reference extending in the left-right direction between the upper side portion 40a and the lower side portion 40e. Folded at the line L1, and using the suture S, the one straight side edge portions 40b and 40f of the upper and lower side portions 40a and 40e in the vicinity of the reference line L1 are stitched together, and the other linear shape One edge portions 40c and 40g are stitched together.
[0037]
Next, as shown in FIGS. 7C and 7D, the upper and lower side portions 40a and 40e are stitched together by bending at the second reference line L2 extending in the left and right direction at the position where the upper side portion 40a bulges in the left and right direction. The remaining peripheral edges 40d and 40h are spread apart from each other. The outer shape obtained by expanding the remaining peripheral edges 40d and 40h is the same as the outer shape of the second base cloth 41.
[0038]
And if the 2nd base fabric 41 is piled up and the piled outer periphery is sewn together using the suture S as shown to D and E of FIG. 7, the airbag main body 11 will be formed in a bag shape. Can do.
[0039]
Further, after the airbag body 11 is formed in a bag shape so that the seam allowance for stitching each part is not exposed on the outer surface side of the airbag body 11, the airbag body 11 is utilized using the gas inlet 22. Turn it over.
[0040]
Next, in the vicinity of the upper edge 14 of the occupant side wall portion of the upper side peripheral wall 31 in the peripheral wall portion 20 of the airbag body 11 formed as described above, the vicinity of the upper end 38a of the patch material 44 (the patch 38) is sutured. The airbag 10 can be formed by placing the patch cloth 38 so as to cover the surface of the occupant side wall 13 of the airbag body 11 by sewing with S.
[0041]
The mounting of the airbag 10 manufactured as described above on a vehicle will be described. First, the airbag 10 is folded in a state in which the retainer 55 is disposed so that the bolt 55a protrudes from each mounting hole 24. Further, the folded airbag 10 is wrapped with a wrapping sheet (not shown) that can be broken so as not to collapse.
[0042]
Then, the airbag 10 is folded through a preliminary folding process and then a horizontal folding process and a vertical folding process.
[0043]
In the preliminary folding step, a preliminary folded airbag 47 as shown in FIGS. 9 and 10 is formed. In this preliminary folding, the vicinity 18 of the upper edge 14 in the occupant side wall 13 is disposed above the gas inlet 22 so as to face the gas inlet 22 in the vertical direction (see FIG. 11). The occupant side wall 13 is flattened on the lower side peripheral wall 21 of the peripheral wall 20 so as to be flat. Further, in the case of the embodiment, the peripheral wall portion 20 side is folded, and substantially the entire area of the occupant side wall portion 13 is applied except for a portion of the occupant side wall portion 13 near the left edge 16 and the right edge 17. It is pre-folded so as to be flattened together with the portion excluding the vicinity of the upper end 38a of 38.
[0044]
In the case of the embodiment, as shown in FIGS. 8 to 12, the preliminary folding of the peripheral wall portion 20 includes the left and right portions 25 and 26 of the gas inlet 22 in the peripheral wall portion 20, and the occupant side wall upper edge 14 in the peripheral wall portion 20. The vicinity 32 of the connecting part is folded with valley folds CL, CR, and CH. The left side portion 25 and the right side portion 26 of the gas inlet 22 are arranged on the occupant side wall 13 side of the gas inlet peripheral edge 23 with the folds CL and CR approaching the gas inlet 22. So that it is folded. The fold lines CL and CR are arranged along the front-rear direction. Further, the vicinity portion 32 of the peripheral wall portion 20 on the occupant side wall portion upper edge 13 side is disposed on the occupant side wall portion 13 side of the gas inlet peripheral edge 23 with the fold CH approaching the gas inlet port 22. It is folded. And the fold CH is arrange | positioned along the left-right direction.
[0045]
Such pre-folding is a substantially intermediate portion (protruding top 33 from the vicinity of the center in the left-right direction on the front edge 23a side of the gas inlet 22 in the peripheral wall portion 20 to the vicinity of the center in the left-right direction on the upper edge 14 of the passenger side wall portion. ) And the central portion 28a in the left-right direction of the rear portion 28 of the gas inlet 22 in the peripheral wall portion 20 and pulling in the front-rear direction so as to separate the grip portions 33 and 28a from each other.
[0046]
In the case of the embodiment, in the portion 34 from the front side portion 27 of the gas inlet 22 to the protruding top portion 33 in the peripheral wall portion 20, the opening peripheral edge 23 of the gas inlet 22 is made flat in parallel with the passenger side wall portion 13. Therefore, the valley is folded so as to approach the gas inlet 22 side.
[0047]
  After the preliminary folding in this way, as shown in FIGS. 9 and 13A and B, the rear side portion 48 and the front side portion 49 of the gas inlet 22 in the preliminary folded airbag 47 are laterally A side fold is performed so that the end portions 48a and 49a are close to the gas inflow port 22. In the case of the embodiment, the rear portion 48 is a roll fold in which the rear end 48 a is wound around the lower peripheral wall 21 side (instrument panel 1 side) and placed on the passenger side wall portion 13. Further, the front side portion 49 is a bellows fold. At this time, the patch 38 isIn a state of being flattened, it is overlaid on the passenger side wall 13,The vicinity of the lower end 38b is wound around the lower peripheral wall 21 side together with the rear end 48a of the rear side portion 48 that becomes the lower edge vicinity portion 19 in the occupant side wall 13 of the airbag main body 11, and is rolled together with the airbag main body 11. It becomes.
[0048]
After the lateral folding, the left side portion 50 and the right side portion 51 of the gas inlet 22 in the airbag 10 after the lateral folding step are arranged in the front-rear direction as shown in FIG. A longitudinal fold is performed so that the ends 50a and 51a are brought close to the gas inlet 22 with a fold along the line. In the case of the embodiment, the left and right side portions 50 and 51 are accordion-folded to be placed on the occupant side wall 13 side after the end portions 50a and 51a are turned back to the lower peripheral wall 21 side.
[0049]
When the folding of the airbag 10 is completed through the vertical folding process, as described above, the folded airbag 10 is wrapped with a wrapping sheet (not shown) that can be broken so as not to collapse.
[0050]
The inflator 58 is stored in the lower chamber 65 of the case 60 and the folded airbag 10 is placed in the upper chamber 61 so that the bolts 55a of the retainer 55 protrude from the bottom wall portions 63 of the case 60. Further, the side wall 75 of the airbag cover 71 is externally attached to the upper chamber 61 from above, and the locking projections 62 a of the peripheral wall 62 are inserted into the locking holes 75 a of the side wall 75.
[0051]
Next, the upper end of each vertical plate portion 69 b is inserted into the locking projection 62 a protruding from the side wall portion 75, and the bolt 55 a is inserted into each horizontal plate portion 69 a so that the presser plate 69. The airbag apparatus M can be assembled by disposing 69 and screwing the nut 55b to each bolt 55a.
[0052]
The passenger seat airbag device M assembled in this manner is inserted through the opening 2 of the instrument panel 1 in a state where it is assembled to the vehicle, and the locking legs 72a are locked to the flange portion 3, and the bracket 5b is fixed. Then, if the bolt 6 is screwed into the nut 67a and the case 60 is connected to the body 5, it can be mounted on the vehicle.
[0053]
If the inflation gas G is discharged from the inflator 58 after the airbag device M is mounted on the vehicle, the airbag 10 expands and inflates while eliminating the folds in the horizontal and vertical folds, and a wrapping sheet (not shown) And the door portion 73 and 73 are opened as shown by the two-dot chain lines in FIGS. 2 and 14 to break the instrument panel 1 from the case upper chamber 61. It will protrude greatly through the opening 2.
[0054]
At this time, in the airbag device M, the patch cloth 38 is disposed so as to cover the surface of the occupant side wall portion 13 in the airbag main body 11. Even if the bag 10 contacts the occupant P1, the occupant side wall 13 of the airbag body 11 does not directly contact the occupant P1, and the patch 38 contacts the occupant P1, as shown by the two-dot chain line in FIG. It will be. The patch 38 is movable relative to the occupant side wall portion 13 in a state where the occupant P1 is in contact therewith. Therefore, even if the patch cloth 38 does not move in contact with the occupant P1 while the airbag 10 is deployed and inflated, the occupant sidewall section 13 moves relative to the patch cloth 38. The main body 11 can move smoothly with the expansion and expansion of the main body 11, and the load applied to the occupant P1 can be suppressed as much as possible without depending on the folded shape of the airbag 10 or the rectifying cloth.
[0055]
Therefore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the load on the occupant P1 can be suppressed even if the airbag 10 in the middle of deployment is in contact with the occupant P1 by suppressing the ratio depending on the folded shape, the rectifying cloth, and the like. .
[0056]
Further, in the airbag apparatus M of the embodiment, since the covering cloth 38 is movable in the vertical direction with respect to the occupant-side base cloth 13 while being in contact with the occupant P1, the airbag body 11, even if each portion of the occupant side wall portion 13 moves in the vertical direction, the load in the vertical direction applied to the occupant P1 can be suppressed, and when the small occupant P1 and the airbag are deployed and inflated This is suitable for the occupant P2 approaching the instrument panel 1.
[0057]
That is, in the airbag 10 in the airbag apparatus M of the embodiment, the patch 38 is sewn on the airbag main body 11 on the upper end 38a side, and can be moved relative to the occupant side wall 13 upward. It is the composition which is. Therefore, when the covering cloth 38 comes into contact with the small occupant P1 while the airbag body 11 is being deployed and inflated, the covering cloth 38 with the upper end 38a side sewn is shown in FIG. The passenger side wall 13 moves relatively downward while it moves upward with P1 in contact. Therefore, the airbag main body 11 completes the inflation by moving downward with respect to the occupant P1. As a result, even if the small occupant P1 comes into contact with the application cloth 38 during the expansion and inflation of the airbag main body 11, the load on the occupant P1 can be suppressed and the inflation of the airbag main body 11 can be completed.
[0058]
As shown in FIG. 15, the airbag 78 has a configuration in which the lower end 38 b side of the covering cloth 38 is sewn to the lower peripheral wall 21 in the vicinity of the lower edge 15 of the occupant side wall portion 13 in the airbag body 11. May be used. The airbag 78 has a configuration in which the patch cloth 38 is sewn to the airbag main body 11 on the lower end 38 b side and is relatively movable downward with respect to the passenger side wall portion 13. When such an airbag 78 is used, when the patch cloth 38 comes into contact with the occupant P2 approaching the instrument panel 1 while the airbag body 11 is being deployed and inflated, as shown by a two-dot chain line in FIG. The application cloth 38, which is sewn on the lower end 38b side, moves downward with the occupant P2 in contact with the occupant side wall 13, while the occupant side wall 13 moves relatively upward. Therefore, the airbag main body 11 completes the inflation by passing upward with respect to the occupant P2. As a result, even if the occupant P2 approaching the instrument panel 1 comes into contact with the application cloth 38 during the expansion and inflation of the airbag body 11, the load on the occupant P2 is suppressed and the inflation of the airbag body 11 is completed. Is possible. When the airbag 78 has such a configuration, the upper end 38a side of the patch cloth 38 may be sewn to the airbag body 11 so that the airbag body 11 can be broken when the airbag body 11 is deployed and inflated.
[0059]
  Further, as shown in FIG. 17, as the airbag 79, the patch cloth 38 is attached to the right end side and the left end side.TheIn the airbag body 11In the region that is near the left and right edges of the passenger side wall,You may use the thing sewn. If the airbag 79 has such a configuration, the upper and lower ends of the patch cloth 38 are not sewn to the airbag body 11. Easy to move relative to both directions.
[0060]
Further, in the airbag device M of the embodiment, the application cloth 38 in the airbag 10 only needs to fix the upper end 38a side to the vicinity of the upper edge 14 side of the occupant side wall portion 13 in the airbag body 11. The fixing work of the patch cloth 38 to the airbag body 11 is easy. Of course, since the free end on the lower end 38b side of the patch cloth 38 is easily maintained at the lower position due to gravity during the expansion and inflation of the airbag 10, the patch cloth 38 extends the surface of the occupant side wall portion 13 in the vertical direction. Can be covered smoothly.
[0061]
Furthermore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the lower end 38b side of the patch cloth 38 is folded together with the lower edge vicinity portion 19 in the vicinity of the lower edge 15 side of the occupant side wall portion 13 in the airbag main body 11, and the airbag 10 Therefore, the lower end 38b side of the covering cloth 38 is held in a folded state together with the lower edge vicinity portion 19 near the lower edge 15 side of the occupant side wall portion 13 in the initial stage of inflation of the airbag body 11. After that, it unfolds and becomes a free end as the lower edge vicinity portion 19 is unfolded. Therefore, it is possible to prevent the lower end 38b side of the patch cloth 38 from being pulled up from the airbag body 11 while the airbag body 11 is inflated. 13 surfaces can be covered more accurately.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an instrument panel equipped with a passenger seat airbag device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view in the vehicle front-rear direction showing how the embodiment is used.
FIG. 3 is a perspective view as seen from the front side of the vehicle in a state where the airbag used in the embodiment is inflated alone.
FIG. 4 is a perspective view seen from the vehicle rear side in a state where the airbag used in the embodiment is inflated alone.
FIG. 5 is a cross-sectional view in the vehicle front-rear direction in a state where the airbag used in the embodiment is inflated alone.
FIG. 6 is a plan view showing members constituting the airbag used in the embodiment.
FIG. 7 is a view showing a manufacturing process of the airbag main body in the airbag used in the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing a fold when the airbag used in the embodiment is pre-folded.
FIG. 9 shows a state after the airbag used in the embodiment is pre-folded, as viewed from the gas inlet side.
FIG. 10 is a view of the airbag used in the embodiment after being pre-folded, as viewed from the side of the occupant side wall.
11 is an end view of the XI-XI site in FIG. 8. FIG.
12 is an end view of the XII-XII site in FIG. 8. FIG.
FIG. 13 is a view showing a folding step after preliminary folding of the airbag used in the embodiment.
FIG. 14 is a diagram for explaining the operation of the embodiment, showing a state viewed from the side of the vehicle.
FIG. 15 is a perspective view of a state in which an airbag according to another embodiment of the present invention is inflated alone.
FIG. 16 is a diagram illustrating an operation diagram of the airbag apparatus using the airbag of the embodiment, showing a state viewed from the side of the vehicle.
FIG. 17 is a perspective view showing a state where an airbag according to still another embodiment of the present invention is inflated alone.
[Explanation of symbols]
10.78.79 ... Airbag,
11 ... Airbag body,
13 ... occupant side wall,
14 ... Upper edge,
15 ... Bottom edge,
19 ... the vicinity of the lower edge,
20 ... peripheral wall,
22 ... gas inlet,
38 ...
38a ... upper end,
38b ... lower end,
G ... expansion gas,
P1, P2 ... Crew,
M ... Airbag device for passenger seat.

Claims

インストルメントパネルの上面側の内部に折り畳まれて収納されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備えるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、エアバッグ本体と、該エアバッグ本体の外表面側に配設される当て布と、を備えて構成され、
前記エアバッグ本体が、展開膨張完了時に、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部と、該乗員側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部と、を備え、
前記当て布が、前記乗員側壁部の表面を覆うように配設されるとともに、前記エアバッグ本体の展開膨張途中において、前記乗員と接触した際に、前記乗員側壁部に対して上方に相対的に移動可能とされるように、上端側を、前記エアバッグ本体における前記乗員側壁部の上縁側付近に固定させ、下端側を、自由端として、配設され、
前記エアバッグが、
前記乗員側壁部を平らに展開させるように前記周壁部側を折り畳む予備折り工程を経た後、横折りと縦折りとを経て折り畳まれる構成とされ、
予備折りされた前記エアバッグ本体における前記乗員側壁部上に、前記当て布を平らに展開した状態で重ねて、前記当て布と前記エアバッグ本体とを、後端を前記周壁部側に巻くようにロール折りされる横折り後に、縦折りされて、折り畳まれていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。 A top-mount type airbag device for a passenger seat that includes an airbag that is folded and housed inside the upper surface side of the instrument panel, and inflated by inflating gas discharged from an inflator.
The airbag is configured to include an airbag main body and a patch disposed on the outer surface side of the airbag main body,
When the airbag body is deployed and inflated, an occupant side wall disposed along the substantially vertical direction on the occupant side, and a peripheral wall that narrows in a substantially conical shape from the outer periphery of the occupant side wall to the vehicle front side. Prepared,
The patch cloth, along is disposed to cover the surface of the pre-Symbol occupant side wall, the deployed and inflated course of the airbag body, when in contact with the occupant, relative upward with respect to the occupant side wall to so that is a moveable, the upper end, is fixed in the vicinity of the upper edge of the occupant side portion of the airbag body, the lower end, a free end, is arranged,
The airbag is
After undergoing a preliminary folding step of folding the peripheral wall portion side so as to flatten the occupant side wall portion, it is configured to be folded through horizontal folding and vertical folding,
The patch cloth is overlapped on the side wall of the occupant in the preliminarily folded airbag body in a state of being flatly deployed, and the patch cloth and the airbag body are wound around the rear wall side. An airbag device for a passenger seat, wherein the airbag device is folded vertically and then folded horizontally.

前記当て布の下端側が、前記エアバッグ本体における前記乗員側壁部の下縁側付近となる部位とともに折り畳まれて、前記エアバッグが収納されていることを特徴とする請求項１記載の助手席用エアバッグ装置。2. The passenger seat air according to claim 1 , wherein a lower end side of the patch is folded together with a portion of the airbag main body near the lower edge side of the occupant side wall portion to store the airbag. Bag device.

インストルメントパネルの上面側の内部に折り畳まれて収納されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備えるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置であって、A top-mount type airbag device for a passenger seat that includes an airbag that is folded and housed inside the upper surface side of the instrument panel, and inflated by inflating gas discharged from an inflator.
前記エアバッグが、エアバッグ本体と、該エアバッグ本体の外表面側に配設される当て布と、を備えて構成され、The airbag is configured to include an airbag main body and a patch disposed on the outer surface side of the airbag main body,
前記エアバッグ本体が、展開膨張完了時に、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部と、該乗員側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部と、を備え、When the airbag body is deployed and inflated, an occupant side wall disposed along the substantially vertical direction on the occupant side, and a peripheral wall that narrows in a substantially conical shape from the outer periphery of the occupant side wall to the vehicle front side. Prepared,
前記当て布が、前記乗員側壁部の表面を覆うように配設されるとともに、前記エアバッグ本体の展開膨張途中において、前記乗員と接触した際に、前記乗員側壁部に対して少なくとも上下方向に相対的に移動可能とされるように、左右両端側を、前記乗員側壁部の左右両縁側付近に固定させるように配設され、The patch cloth is disposed so as to cover the surface of the occupant side wall portion, and at least vertically with respect to the occupant side wall portion when in contact with the occupant during the expansion and inflation of the airbag body. In order to be relatively movable, the left and right end sides are arranged so as to be fixed near the left and right edges of the occupant side wall,
前記エアバッグが、The airbag is
前記乗員側壁部を平らに展開させるように前記周壁部側を折り畳む予備折り工程を経た後、横折りと縦折りとを経て折り畳まれる構成とされ、After undergoing a preliminary folding step of folding the peripheral wall portion side so as to flatten the occupant side wall portion, it is configured to be folded through horizontal folding and vertical folding,
予備折りされた前記エアバッグ本体における前記乗員側壁部上に、前記当て布を平らに展開した状態で重ねて、前記当て布と前記エアバッグ本体とを、後端を前記周壁部側に巻くようにロール折りされる横折り後に、縦折りされて、折り畳まれていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。The patch cloth is overlapped on the side wall of the occupant in the preliminarily folded airbag body in a state of being flatly deployed, and the patch cloth and the airbag body are wound around the rear wall side. An airbag device for a passenger seat, wherein the airbag device is folded vertically and then folded horizontally.