JP3927614B2 - ダイカストマシンの射出制御方法および装置 - Google Patents

ダイカストマシンの射出制御方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダイカストマシンの射出制御方法および装置に関するものであり、特にバリの発生がない高品質のダイカスト製品を生産するダイカストマシンの射出制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出プランジャを駆動する充填用シリンダ装置と前記充填用シリンダ装置に与える油圧を昇圧する増圧用シリンダ装置による昇圧方式の射出油圧回路を備えたダイカストマシンは既に知られている。
【0003】
従来一般に、この種のダイカストマシンにおいては、まず射出プランジャを低速前進させて金型キャビティに対する溶湯の充填を開始し、充填用シリンダ装置の圧力が上昇すれば溶湯の先端が金型のケード部に到達したとして射出プランジャを高速前進させて金型キャビティに溶湯高速充填し、充填用シリンダ装置の圧力が更に上昇するか、あるいは射出プランジャが所定位置にまで前進すれば、増圧用シリンダ装置より油圧を充填用シリンダ装置に与え、射出プランジャによる溶湯の加圧力を増大することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のダイカストマシンでは、増圧用シリンダ装置より充填用シリンダ装置に与える油圧の流量は可変制御されず一定であるため、鋳造圧力の昇圧特性は、図4にて符号Aで示されているように、溶湯凝固に追従してP=√ {a(t)}で示されるような二次曲線になる。ただし、Pは鋳造圧力、aは係数、tは時間である。
【0005】
これに対し、バリの発生がないバリ臨界昇圧曲線は、図4にて符号Bで示されているように、P=a(t)2 で示されるような二次曲線になる。バリ臨界昇圧曲線がこのような二次曲線になるのは、換言すれば、初期段階では昇圧が徐々にゆっくり行われ、時間経過に伴い昇圧速度が加速されてよいのは、初期段階では、金型キャビティに充填された溶湯が凝固せず、溶湯の流動性が高くて金型の型合わせ面部の間隙に溶湯が流出し易く、時間の経過に伴い溶湯の凝固が進み、金型の型合わせ面間に溶湯が流出し難くなるからである。
【0006】
従来のダイカストマシンでは、鋳造圧力の昇圧特性をバリ臨界昇圧曲線に漸近させることができず、高速鋳造を行おうとすると、あるいは型合わせ面の平面精度が悪い金型を使用すると、バリが発生し、高品質のダイカスト製品を生産することができない。
【0007】
この発明は、従来のダイカストマシンに於ける上述の如き問題点に着目してなされたものであり、高速鋳造が行われても、また精度がよい金型が使用されなくてもバリの発生がない高品質のダイカスト製品を簡便に安定して生産することができるダイカストマシンの射出制御方法、およびこの方法の実施に使用される射出制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1による発明は、射出プランジャを駆動する充填用シリンダ装置と前記充填用シリンダ装置に与える油圧を昇圧する増圧用シリンダ装置による昇圧方式の射出油圧回路を備えたダイカストマシンの射出制御方法において、前記増圧用シリンダ装置に与える油圧を鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に圧力調整弁によって定量的に設定し、この油圧の前記増圧用シリンダ装置に対する流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御し、鋳造圧力をバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t)(但し、P=鋳造圧力、a=係数、=時間)に沿って昇圧させ、
前記鋳造圧力が上記の式により示されるような2次線状に昇圧するように前記可変流量絞り弁によって流量制御することを特徴とするものである。
【0009】
この発明によるダイカストマシンの射出制御方法では、増圧用シリンダ装置に与える油圧を圧力調整弁によって鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に設定し、この油圧の増圧用シリンダ装置に対する流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御することにより、充填用シリンダ装置の前進側に充満した作動油を圧縮する時間、すなわち昇圧時間が設けられ、鋳造圧力がバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) に沿って昇圧する。そして、上記の式で示される次曲線に沿って鋳造圧力が昇圧し、鋳造圧力がバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線に沿って昇圧することになる。
【0010】
請求項2による発明は、請求項1に記載のダイカストマシンの射出制御方法において、射出スタートからストロークエンド手前の所定位置までは前記充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行い、前記射出プランジャが前記所定位置に到達したのちに、上述の請求項1に記載の制御を行うものである。
【0011】
この発明によるダイカストマシンの射出制御方法では、射出スタートからストロークエンド手前の所定位置までは充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して射出プランジャの位置フィードバック制御を行い、射出プランジャが前記所定位置に到達したのちに、鋳造圧力がバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) に沿って昇圧するように、増圧用シリンダ装置に供給する油圧の流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御する。
【0012】
請求項3による発明は、射出プランジャを駆動する充填用シリンダ装置と前記充填用シリンダ装置に与える油圧を昇圧する増圧用シリンダ装置による昇圧方式の射出油圧回路を備えたダイカストマシンの射出制御装置において、前記充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行う位置フィードバック制御手段と、前記増圧用シリンダ装置に与える油圧を鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に定量的に設定する圧力調整弁と、前記圧力調整弁によって設定された油圧の前記増圧用シリンダ装置に対する流量を定量的に制御する可変流量絞り弁と、前記可変流量絞り弁による流量制御量をバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) (但し、P=鋳造圧力、a=係数、t=時間)沿って鋳造圧力が昇圧するようにプログラム制御するプログラム制御手段と、を有し、
前記昇圧曲線プログラム制御手段は、昇圧開始時点からの所定経過時間毎に制御目標の圧力値を設定され、その各経過時間において鋳造圧力が、バリ臨界昇圧曲線である上記の式により示される2次線状に昇圧するように、各所定経過時間毎の制御目標圧力値になるように前記可変流量絞り弁の流量制御量を設定することを特徴とするものである。
【0013】
この発明によるダイカストマシンの射出制御装置では、位置フィードバック制御手段によって充填用シリンダ装置に対する油圧の給排が制御されることで射出プランジャの位置フィードバック制御が行われる。また圧力調整弁によって増圧用シリンダ装置に与える油圧が鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に定量的に設定され、圧力調整弁によって設定された油圧の増圧用シリンダ装置に対する流量が可変流量絞り弁によって定量的に制御され、その可変流量絞り弁による流量制御量が、プログラム制御手段によってバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線によって鋳造圧力が昇圧するようにプログラム制御される。そして、プログラム制御手段は、昇圧開始時点からの所定経過時間毎に制御目標の圧力値を設定され、その各経過時間において鋳造圧力が、バリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) で示されるような2次曲線に沿うように各所定経過時間毎の制御目標圧力値になるように前記可変流量絞り弁の流量制御量を設定する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1はこの発明によるダイカストマシンの射出制御装置の一つの実施の形態を示している。図1において、1は射出プランジャ3を駆動する充填用シリンダ装置を、11は充填用シリンダ装置1の前進側シリンダ室5に与える油圧を昇圧する増圧用シリンダ装置を各々示している。
【0016】
充填用シリンダ装置1と増圧用シリンダ装置11に対する油圧の給排を制御する油圧回路は、アキュームレータ21と、油圧源31と、電磁式の油圧源開閉弁33と、プランジャ前進時にアキュームレータ21の油圧を充填用シリンダ装置1の前進側シリンダ室5に供給するためのパイロットピストン付きチェック弁35と、パイロットピストン付きチェック弁35を選択的に強制開弁させる電磁パイロット油圧切換制御弁37と、プランジャ前進時に充填用シリンダ装置1の後退側シリンダ室7より流出する油の流量を可変制御してプランジャ前進速度およびプランジャ位置を制御するパイロット油圧式のメインサーボ弁39と、メインサーボ弁39のパイロット油圧を調圧する電気油圧式パイロットサーボ弁41と、プランジャ後退時に前進側シリンダ室をドレン接続して後退側シリンダ室7を油圧源31に接続する電磁式のプランジャ後退用油圧切換制御弁43と、射出プランジャ3の位置を検出するリニア位置センサ45と、前進側シリンダ室5の油圧を検出する油圧センサ47と、後退側シリンダ室7の油圧を検出する油圧センサ49と、増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15の油圧を検出する油圧センサ51と、増圧用シリンダ油圧制御ユニット53とを有している。
【0017】
増圧用シリンダ油圧制御ユニット53は、増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15と後退側シリンダ室17に対する油圧の供給を切り換える電磁式油圧切換制御弁55と、昇圧時にアキュームレータ21の油圧を増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15に供給するためのパイロット付きチェック弁57と、パイロット付きチェック弁57を選択的に強制開弁させる電磁パイロット油圧切換制御弁59と、前進側シリンダ室15に供給する油圧を定量的に可変設定する電磁比例弁あるいは電気サーボ弁による圧力調整弁65と、圧力調整弁65によって設定された油圧の前進側シリンダ室15に対する流量を定量的に制御する電磁比例弁あるいは電気サーボ弁による可変流量絞り弁67とを有している。
【0018】
図2は上述の油圧回路の動作を制御する電気制御系の一つの実施の形態を示している。
【0019】
この電気制御系は、シーケンサを含むマイクロコンピュータによるプロセスコントローラ70により構成され、位置フィードバック制御部71と、最高到達圧力制御部73と、昇圧曲線プログラム制御部75と、キーボートのような入力部77と、CRTや液晶ディスプレイパネルのように表示部79とを含んでいる。
【0020】
位置フィードバック制御部71は、リニア位置センサ45より射出プランジャ3の位置計測値を、油圧センサ47、49により前進側シリンダ室5、後退側シリンダ室7の各油圧計測値を入力し、射出スタートからストロークエンド手前の所定の制御パターン切替位置までは、電気油圧式パイロットサーボ弁41へパイロット油圧指令信号を出力して射出プランジャ3の位置フィードバック制御を行う。
【0021】
最高到達圧力制御部73は、増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15に与える油圧が鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力になるように圧力調整弁65へ圧力指令を出力する。この最高到達圧力制御部73は、油圧センサ47より前進側シリンダ室5の油圧の計測値を入力し、この計測値が許容値外であれば、次ショットの圧力指令値を補正して最高到達圧力が許容値に入るようにする。
【0022】
昇圧曲線プログラム制御部75は、射出プランジャ3が予め定められた制御パターン切替位置に到達すれば、前進側シリンダ室15に対する油圧の流量をバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線に沿って鋳造圧力が昇圧するように可変流量絞り弁67へ流量指令を出力するものであり、昇圧開始時点からの所定経過時間毎に、例えば10msec経過毎に、制御目標の圧力値を各々設定され、その各経過時点において鋳造圧力が各所定経過時間毎の制御目標圧力値になるように可変流量絞り弁67の流量制御量を設定する。この制御目標圧力値は、図3に示されているようなディスプレイ表示のもとに対話式に入力設定することができる。
【0023】
この場合、P=鋳造圧力、a=係数、t=時間とし、図3に示されているように、P=a(t)2 により示されるような二次曲線状に昇圧するように可変流量絞り弁67の流量制御量を設定することができる。
【0024】
図3に示されている例では、制御目標圧力値が、10msec経過時点で5kgf/cm2 、20msec経過時点で20kgf/cm2 、30msec経過時点で80kgf/cm2 、40msec経過時点で200kgf/cm2 、50msec経過時点で350kgf/cm2 、60msec経過時点で599kgf/cm2 、80msec経過時点で600kgf/cm2 (最高到達圧力)に設定されている。
【0025】
可変流量絞り弁67の流量制御量は、経過時点Tnと次の経過時点Tn+1との制御目標圧力値の差(変化率)より決定できる。
【0026】
また、昇圧曲線プログラム制御部75は、油圧センサ51より増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15の油圧の計測値を入力し、この計測値をフィードバック信号として各制御目標圧力設定点における鋳造圧力が制御目標圧力値になるよう、可変流量絞り弁67の流量制御量をフィードバック補償することができる。
【0027】
つぎに上述の構成による射出制御装置のプランジャ前進時の動作について説明する。プランジャ前進時には、まず、油圧源開閉弁33が開位置、プランジャ後退用油圧切換制御弁43が閉位置、油圧切換制御弁55が前進位置に切り換えられている状態で、電磁パイロット油圧切換制御弁37によってパイロットピストン付きチェック弁35が強制開弁され、アキュームレータ21の油圧が充填用シリンダ装置1の前進側シリンダ室5に供給され、準備が完了する。
【0028】
射出プランジャ3の前進開始位置によりリニア位置センサ45によって検出される高速切換位置までは、電気油圧式パイロットサーボ弁41によってメインサーボ弁39の開弁量が低速開弁位置(小開弁位置)に設定されることにより射出プランジャ3は所定の高速切換位置までは低速前進する。
【0029】
射出プランジャ3が高速切換位置まで前進したことがリニア位置センサ45によって検出されると、電気油圧式パイロットサーボ弁41によってメインサーボ弁39の開弁量が高速開弁位置(大開弁位置)に設定されることにより射出プランジャ3が制御パターン切替位置まで高速前進する。これにより金型キャビティに溶湯が高速充填される。
【0030】
これにより射出プランジャ3が前進開始位置より制御パターン切替位置まで前進する間は、射出プランジャ3の位置と速度との関係は図3に符号Vで示されているようになる。
【0031】
このように、射出プランジャ3が前進開始位置より制御パターン切替位置まで前進する間は、射出プランジャ3の位置と速度との関係で制御特性が設定され、この制御特性の設定も、図3に示されているようなディスプレイ表示のもとに対話式に入力設定することができる。
【0032】
射出プランジャ3が制御パターン切替位置まで前進したことがリニア位置センサ45によって検出されると、電磁パイロット油圧切換制御弁59によってパイロット付きチェック弁57が強制開弁され、アキュームレータ21の油圧が増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15に供給され、射出プランジャ3の昇圧が開始される。
【0033】
この時に増圧用シリンダ装置11の前進側シリンダ室15に供給される油圧は、圧力調整弁65によって鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に設定され、また流量を可変流量絞り弁67により定量的にプログラム制御される。これにより鋳造圧力が、バリの発生がないバリ臨界昇圧曲線に沿って昇圧するようになり、バリのは発生が回避される。
【0034】
以上に於ては、この発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1によるダイカストマシンの射出制御方法においては、増圧用シリンダ装置に与える油圧を圧力調整弁によって鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に設定し、この油圧の増圧用シリンダ装置に対する流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御することにより、鋳造圧力をバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) (但し、P=鋳造圧力、a=係数、t=時間)に沿って昇圧制御することが可能になり、高速鋳造が行われても、また精度がよい金型が使用されなくてもバリの発生がない高品質のダイカスト製品を安定して生産することができる。そして、上記の式で示される次曲線に沿って鋳造圧力を昇圧制御することが可能になり、高速鋳造が行われても、また精度がよい金型が使用されなくてもバリの発生がない高品質のダイカスト製品を簡便に安定して生産することができる。
【0036】
請求項2によるダイカストマシンの射出制御方法においては、射出スタートからストロークエンド手前の所定位置までは前記充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行い、前記射出プランジャが前記所定位置に到達したのちに、鋳造圧力がバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) に沿って昇圧するように、増圧用シリンダ装置に供給する油圧の流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御するから、溶湯の充填と昇圧とが適切に行われ、高速鋳造が行われても、また精度がよい金型が使用されなくてもバリの発生がない高品質のダイカスト製品を簡便に安定して生産することができる。
【0037】
請求項3によるダイカストマシンの射出制御装置においては、射出スタートからストロークエンド手前の所定位置までは前記充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行い、前記射出プランジャが前記所定位置に到達したのちに、鋳造圧力がバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線に沿って昇圧するように、増圧用シリンダ装置に供給する油圧の流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御するから、溶湯の充填と昇圧とが適切に行われ、高速鋳造が行われても、また精度がよい金型が使用されなくてもバリの発生がない高品質のダイカスト製品を簡便に安定して生産することができる。そして、プログラム制御手段は、昇圧開始時点からの所定経過時間毎に制御目標の圧力値を設定され、その各経過時間において鋳造圧力が各所定経過時間毎の制御目標圧力値になるように可変流量絞り弁の流量制御量を設定し、鋳造圧力がバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t) に沿って昇圧するように、増圧用シリンダ装置に供給する油圧の流量をプログラム制御することが容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるダイカストマシンの射出制御装置の一つの実施の形態を示す油圧回路図である。
【図2】 この発明によるダイカストマシンの射出制御装置の油圧回路の動作を制御する電気制御系の一つの実施の形態を示すブロック線図である。
【図3】 この発明によるダイカストマシンの射出制御装置における射出条件設定画面を示す説明図である。
【図4】 従来のダイカストマシンにおける鋳造圧力の昇圧特性とバリ臨界昇圧曲線との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 充填用シリンダ装置
11 増圧用シリンダ装置
21 アキュームレータ
31 油圧源
35 パイロットピストン付きチェック弁
39 メインサーボ弁
43 プランジャ後退用油圧切換制御弁
45 リニア位置センサ 47、49、51 油圧センサ
53 増圧用シリンダ油圧制御ユニット
55 油圧切換制御弁
57 パイロット付きチェック弁
65 圧力調整弁
67 圧力可変流量絞り弁
71 位置フィードバック制御部
73 最高到達圧力制御部
75 昇圧曲線プログラム制御部
77 入力部
79 表示部

Claims (3)

  1. 射出プランジャを駆動する充填用シリンダ装置と前記充填用シリンダ装置に与える油圧を昇圧する増圧用シリンダ装置による昇圧方式の射出油圧回路を備えたダイカストマシンの射出制御方法において、
    前記増圧用シリンダ装置に与える油圧を鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に圧力調整弁によって定量的に設定し、この油圧の前記増圧用シリンダ装置に対する流量を可変流量絞り弁により定量的にプログラム制御し、鋳造圧力をバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t)(但し、P=鋳造圧力、a=係数、=時間)に沿って昇圧させ、
    前記鋳造圧力が上記の式により示されるような2次線状に昇圧するように前記可変流量絞り弁によって流量制御することを特徴とするダイカストマシンの射出制御方法。
  2. 請求項1に記載のダイカストマシンの射出制御方法において、
    射出スタートからストロークエンド手前の所定位置までは前記充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行い、前記射出プランジャが前記所定位置に到達したのちに請求項1に記載の制御を行うことを特徴とするダイカストマシンの射出制御方法。
  3. 射出プランジャを駆動する充填用シリンダ装置と前記充填用シリンダ装置に与える油圧を昇圧する増圧用シリンダ装置による昇圧方式の射出油圧回路を備えたダイカストマシンの射出制御装置において、
    前記充填用シリンダ装置に対する油圧の給排を制御して前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行う位置フィードバック制御手段と、
    前記増圧用シリンダ装置に与える油圧を鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に定量的に設定する圧力調整弁と、
    前記圧力調整弁によって設定された油圧の前記増圧用シリンダ装置に対する流量を定量的に制御する可変流量絞り弁と、
    前記可変流量絞り弁による流量制御量をバリの発生がないバリ臨界昇圧曲線であるP=a(t)(但し、P=鋳造圧力、a=係数、=時間)に沿って鋳造圧力が昇圧するようにプログラム制御する昇圧曲線プログラム制御手段と、を有し、
    前記昇圧曲線プログラム制御手段は、昇圧開始時点からの所定経過時間毎に制御目標の圧力値を設定され、その各経過時間において鋳造圧力が、バリ臨界昇圧曲線である上記の式により示される2次線状に昇圧するように、各所定経過時間毎の制御目標圧力値になるように前記可変流量絞り弁の流量制御量を設定することを特徴とするダイカストマシンの射出制御装置。
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