JP6452028B2 - 金型鋳造用のスクイズピン回路、及び油圧ユニット - Google Patents

金型鋳造用のスクイズピン回路、及び油圧ユニット Download PDF

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Description

本発明は、金型のキャビティ内に充填された溶湯を部分的に加圧するスクイズピンを駆動させるためのスクイズピン回路、及びこれを包含する油圧ユニットに関する。
ダイカスト鋳造は、溶湯を金型のキャビティに高速射出して充填することにより行われる。充填時の温度は約650℃であるが、その後急冷し約10秒後の取り出し温度は250℃となる。この急冷によって溶湯が凝固収縮することにより、ダイカスト製品内部には引け巣が発生する。引け巣の容積はダイカスト製品の厚みが厚いほど大きくなるため、これがダイカスト製品の内部品質に影響を及ぼす不良となる。
この不良をなくすため、キャビティ内の溶湯が凝固する直前にスクイズピンを溶湯に押し込んで局部的に加圧することにより引け巣の発生を防止することが行われている(特許文献1参照)。このとき、スクイズピンの動作は、スクイズピンが取り付けられたスクイズピンシリンダを油圧により動作させることにより行う。
一方、金型内部には、金型では形成できないダイカスト製品の外形部分を形成するための中子が配置されており、溶湯の凝固後、中子に油圧を印加する中子回路により金型から引き出される。この中子回路は通常、ダイカスト装置に初めから備えられているものである(特許文献2参照)。
よって、中子を必要とするダイカスト製品の引け巣を防止するためには、中子を動作させる中子回路のみならずスクイズピンを動作させる油圧系統が必要となり、ダイカスト装置の肥大化及びコスト高が問題となる。そこで、ダイカスト装置の簡略化及びコスト削減のため、中子回路をスクイズピンの動作用にも兼用させることが考えられる。
特開平9−225619号公報 特開2001−246658号公報
しかし、上述のように中子回路を兼用させようとすると以下のような問題が発生する。
(1)ダイカスト装置に装備された中子回路は、サイクルアップのため中子を速く動かすように、大流量の油圧制御回路が装備されているが、この油圧制御回路は、スクイズピンのように引け巣の形成とともにゆっくり動かすための低流量の調整が困難である。
(2)スクイズピンは、溶湯が半凝固状態から凝固直前まで作動させるため負荷変動が大きい。これにより、低流量により駆動するスクイズピンの駆動量を設計どおりに保つことが困難である。
(3)ダイカスト装置の作動油はその温度変化により粘性が変化し、これによりスクイズピンシリンダの速度が変化して引け巣の形成に追従したスクイズピンの動作が困難となる。
本発明は、上記問題点に着目し、既存の中子回路を用いた場合でもスクイズピンの動作を良好に行うことが可能な金型鋳造用のスクイズピン回路、及びこれを包含する油圧ユニットを提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明に係る金型鋳造用のスクイズピン回路は、第1には、中子シリンダに対する油圧の方向を切り替える方向切替弁に取り付けられ、キャビティに充填された溶湯に対して部分的に加圧するスクイズピンを駆動させるためのスクイズピン回路であって、前記方向切替弁に接続され、前記スクイズピンを駆動させるスクイズピンシリンダと、前記方向切替弁と前記スクイズピンシリンダのヘッド側とを結ぶ油圧経路上に取り付けられ、圧力補償及び温度補償が可能な流量調整部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成により、方向切替弁とスクイズピンシリンダとの間に圧力補償及び温度補償が可能な流量調整部を設けたので、スクイズピンが溶湯から受ける圧力(抗力)の変化、および作動油の温度変化に関わらず、スクイズピンの動作速度が低速でありながら一定の速度となる圧力をスクイズピンに印加することができる。したがって、既存の中子回路を用いて、引け巣の形成に伴って溶湯に局所的な圧力を印加するスクイズピンの動作を確実に行うことができる。
第2には、前記流量調整部は、前記油圧経路において前記方向切替弁に向かう方向の油圧を許容する逆止弁を有することを特徴とする。
上記構成により、スクイズピンを溶湯に進入させる場合よりも速い速度でスクイズピンを元の位置に戻すことができる。
第3には、前記流量調整部は、前記油圧経路における開度をデジタルで表示可能であることを特徴とする。
上記構成により、流量調整部における開度の再現性を高め、作業効率を向上させることができる。
第4には、前記油圧経路は、前記中子シリンダの一方側の油圧経路と並列に接続され、前記方向切替弁と前記スクイズピンシリンダのロッド側とを結ぶ油圧経路は、前記中子シリンダの他方側の油圧経路と並列に接続されていることを特徴とする。
上記構成により、中子シリンダとスクイズピンシリンダとの間で方向切替弁に対する付け替え作業を省略して作業負担を軽減することができる。
第5には、前記スクイズピンシリンダ及び前記流量調整部は、前記方向切替弁に対して複数並列に接続されていることを特徴とする。
上記構成により、複数のスクイズピンを同時に動作させることができる。
第6には、前記方向切替弁に油圧を供給する油圧源からの油圧を蓄えるとともにその油圧を前記流量調整部の一次側の油圧経路に供給するアキュムレータ回路を備えたことを特徴とする。
上記構成より、流量調整部が多数並列に接続されても各流量調整部に確実に油圧を供給して、スクイズピンを確実に動作させることができる。
また、本発明に係る油圧ユニットは、前述の金型鋳造用のスクイズピン回路を備えた油圧ユニットであって、前記流量調整部が取り付けられるとともに、前記流量調整部の一次側の油圧経路を備えたブロックを有し、前記ブロックには、前記一次側の油圧経路に接続するとともに前記ブロックを貫通するバスラインが設けられていることを特徴とする。
上記構成により、油圧ユニットを複数用いることにより多数のスクイズピンを動作させることができるが、その際、バスライン同志を接続するのみでスクイズピン回路同志の接続が完了するので、スクイズピンの追加等の変更に迅速に対応することができる。なお、この場合、アキュムレータ回路は、いずれかの油圧ユニットのバスラインに接続すればよい。
第2には、前記スクイズピンが繰り出し前の位置にあることを示す信号、及び前記スクイズピンが繰り出し後の位置にあることを示す信号を出力するリミットスイッチと、前記ブロックに取り付けられ、前記リミットスイッチから出力される信号に基づいて前記スクイズピンの動作時間を計測する時間計測手段と、を有することを特徴とする。
上記構成により、スクイズピンが繰り出し始めてから繰り出しが終了するまでの時間を計測することができ、スクイズピンの動作を必要とするダイカスト製品の品質管理を容易に行なうことができる。
第3には、前記ブロックには、前記バスライン内の油圧を計測する圧力計測手段が取り付けられていることを特徴とする。
上記特徴により、スクイズピン動作時のバスライン内の油圧を計測することができ、圧力値が流量調整部の一次側に対して十分あるか否かを判断することができる。
第4には、前記ブロックは、前記スクイズピン回路が駆動させる前記スクイズピンが取り付けられた金型に取り付けられていることを特徴とする。
金型においては、同じダイカスト成形を繰り返すので、その金型に取り付けられたスクイズピンもダイカスト成形の際に同じ動作を繰り返すことになる。よって、上記構成において、流量調整部において一度その開度を設定すれば、その後の変更は不要である。したがって、さまざまな種類の金型に個別にブロックを取り付けることにより、金型の種類を切り替える際のスクイズピンの動作の調整作業を省略して効率的なダイカスト成形を行うことができる。
第5には、前記流量調整部が前記ブロックに複数取り付けられている場合において、前記ブロックは、縦長の状態で前記金型に取り付けられ、前記流量調整部は、前記縦長の方向に並ぶように前記ブロックに取り付けられていることを特徴とする。
上記構成により、ブロックを縦型とすることにより、省スペースで油圧ユニット(スクイズピン回路)を構築することができる。
本発明に係る金型鋳造用のスクイズピン回路によれば、方向切替弁とスクイズピンシリンダとの間に圧力補償及び温度補償が可能な流量調整部を設けたので、スクイズピンが溶湯から受ける圧力(抗力)の変化、および作動油の温度変化に関わらず、スクイズピンの動作速度が低速でありながら一定の速度となる圧力をスクイズピンに印加することができる。したがって、既存の中子回路を用いて、引け巣の形成に伴って溶湯に局所的な圧力を印加するスクイズピンの動作を確実に行うことができる。また、本発明に係る油圧ユニットによれば、油圧ユニットを複数用いることにより多数のスクイズピンを動作させることができるが、その際、バスライン同志を接続するのみでスクイズピン回路同志の接続が完了するので、スクイズピンの追加等の変更に迅速に対応することができる。
第1実施形態のスクイズピン回路の回路図である。 第1実施形態のスクイズピン回路の適用対象となる中子回路を示す回路図である。 流量調整部の開度と作動油の流量との関係を示す図である。 第2実施形態のスクイズピン回路の回路図である。 第3実施形態のスクイズピン回路の回路図である。 中子回路を形成する油圧ユニットの模式図である。 スクイズピン回路を形成するサンドサブを油圧ユニットに挟み込んだ場合の模式図である。 第4実施形態のスクイズピン回路(油圧ユニット)の回路図である。 第4実施形態のスクイズピン回路を構成するマニホールドの模式図である。 第4実施形態のスクイズピン回路を構成するマニホールド(増設時)の模式図である。 第4実施形態のスクイズピン回路を構成するマニホールドの変形例の模式図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図2に、本実施形態のスクイズピン回路の適用対象となる中子回路を示す。図2に示すように、中子回路50は、ダイカスト装置(不図示)に付属するものであり、油圧供給源52、逆止弁54、圧力調整弁56、方向切替弁58、中子シリンダ64により構成されている。図示を省略するが、油圧供給源52は、油圧ポンプ、油圧ポンプを回転させるモータ、作動油を蓄えたタンク(タンク80)、タンクから作動油を取り込む油圧ポンプの取り込みホースの先端に取り付けられたフィルタ、油圧ポンプから供給された油圧をさらに上昇させるアキュムレータ等からなる。また油圧経路における油圧の上限を定めるリリーフ弁(不図示)も取り付けられている。逆止弁54は、油圧供給源52側に向かう油圧を禁止するものである。また、圧力調整弁56は、方向切替弁58に供給する油圧の調整を行うものである。
方向切替弁58は、中子シリンダ64に対する油圧の方向を切り替えるものである。方向切替弁58は、ポート60A、ポート60B、ポート60C、ポート60Dを有し、ポート60Aは、油圧供給源52側に接続され、ポート60Bは、タンク80に接続されている。
方向切替弁58は、ニュートラル状態では、ポート60C及びポート60Dをポート60Bに並列に接続している。一方、ソレノイド62Aを駆動させることにより、ポート60Aとポート60Cとを接続し、ポート60Bとポート60Dとを接続する。また、ソレノイド62Bを駆動させることにより、ポート60Aとポート60Dとを接続し、ポート60Bとポート60Cとを接続する。
中子シリンダ64は、シリンダ本体66と、シリンダ本体66に収容され中子(不図示)に直結したロッド70と、を有している。ロッド70の先端はヘッド68になっており、シリンダ本体66内部をヘッド68側の油圧空間72とロッド70側の油圧空間74に仕切っている。ヘッド68側の油圧空間72は、油圧経路76を通じて方向切替弁58のポート60Cに接続され、ロッド70側の油圧空間74は、油圧経路78を通じて方向切替弁58のポート60Dに接続されている。
ここで、ソレノイド62Aが駆動すると、ヘッド68側に油圧が供給されてヘッド68がロッド70側に押しやられ、ロッド70が中子(不図示)を金型(キャビティ)側に押し込むことになる。このとき、ロッド70側の油圧空間74に充填されている作動油は、シリンダ本体66から押し出され、油圧経路78及び方向切替弁58を経由してタンク80に戻される。
逆に、ソレノイド62Bが駆動すると、ロッド70側に油圧が供給されてロッド70がヘッド68側に引っ張られ、中子(不図示)を金型(凝固した溶湯)から引き出すことになる。このとき、ヘッド68側の油圧空間72に充填されている作動油はシリンダ本体66から押し出され、油圧経路76及び方向切替弁58を経由してタンク80に戻される。
さらに、方向切替弁58がニュートラルの状態になると、油圧経路76及び油圧経路78は方向切替弁58において合流し、タンク80に接続する。よって、中子シリンダ64の油圧空間72または油圧空間74(最後に油圧が印加された方)に導入された作動油は油圧から解放されてタンク80に戻される。
図1に、第1実施形態のスクイズピン回路を示す。第1実施形態のスクイズピン回路10は、中子回路50中の中子シリンダ64を取り除き、スクイズピンシリンダ12及び流量調整部24を方向切替弁58に取り付けたものである。
本実施形態のスクイズピン回路10は、中子シリンダ64に対する油圧の方向を切り替える方向切替弁58に取り付けられ、金型のキャビティに充填された溶湯に対して部分的に加圧するスクイズピン(不図示)を駆動させるためのスクイズピン回路10である。そして、前記方向切替弁58に接続され、前記スクイズピンを駆動させるスクイズピンシリンダ12と、前記方向切替弁58と前記スクイズピンシリンダ12のヘッド16側とを結ぶ油圧経路32上に取り付けられ、圧力補償及び温度補償が可能な流量調整部24と、を備えたことが特徴となっている。
スクイズピンシリンダ12は、シリンダ本体14と、シリンダ本体14に収容されたロッド18により構成されている。ロッド18の一方の端部にはヘッド16が取り付けられ、ロッド18の他方の端部はスクイズピン(不図示)に直結している。ヘッド16は、シリンダ本体14内部をヘッド16側の油圧空間20とロッド18側の油圧空間22に分離している。ヘッド16側の油圧空間20は油圧経路32により方向切替弁58のポート60Cに接続され、ロッド18側の油圧空間22は油圧経路34により方向切替弁58のポート60Dに接続されている。また、油圧経路32には、流量調整部24が介装されている。
流量調整部24は、ヘッド16側の油圧空間20に供給する油圧をスクイズピンが必要とする動作速度に対応する圧力に調整するものである。流量調整部24は、圧力補償弁26、流量調整弁28(温度補償オリフィスを含む)、逆止弁30を有する。圧力補償弁26及び流量調整弁28は油圧経路32において直列に、且つ圧力補償弁26が方向切替弁58側、流量調整弁28がスクイズピンシリンダ12側となるように接続されている。逆止弁30は、圧力補償弁26と流量調整弁28による直列の油圧経路と並列に接続されている。
圧力補償弁26は、圧力補償弁26と流量調整弁28との間の油圧と、流量調整弁28とスクイズピンシリンダ12との間の油圧との差圧の変化に対応して油圧経路32における自身のオリフィスの開度を調整することにより、差圧が一定となるように調整するものである。流量調整弁28は、油圧経路32における自身のオリフィスの開度を調整することによりヘッド16側の油圧空間20に供給する油圧の調整を行う部分であるが、流量係数の影響が少ない薄刃のオリフィスとなっている。よって、作動油の温度変化に伴う粘性の変化の影響を受けずに一定流量の作動油を温度変化によらず流通させる温度補償オリフィスとなっている。逆止弁30は、方向切替弁58からスクイズピンシリンダ12に向かう油圧を禁止して作動油の流通を阻止するとともに、その逆の油圧を許容して作動油を流通させるものである。
本実施形態において、ソレノイド62Aを駆動させると、逆止弁54が作動油の流通を阻止する一方、流量調整部24は、前述の差圧を一定にした状態でヘッド16側の油圧空間20に油圧を供給する。これにより、スクイズピンは溶湯に対して一定の差圧(スクイズピンの溶湯に対する圧力と溶湯のスクイズピンに対する抗力との差分)を維持した状態で溶湯内にゆっくりとした速度で進入していく。また、このとき、ロッド18側の油圧空間22に充填された作動油はシリンダ本体14から押し出され、油圧経路34、方向切替弁58を介してタンク80に戻される。
また、ソレノイド62Bを駆動させると、ロッド18側の油圧空間22に油圧が供給される。このとき、逆止弁30は方向切替弁58側に向かう油圧を許容するので、ヘッド16側の油圧空間20に充填された作動油がシリンダ本体14から押し出され、逆止弁54及び方向切替弁58を介してタンク80に戻される。このとき、スクイズピンは凝固後の溶湯から引き抜かれるが、逆止弁54の開度は圧力補償弁26及び流量調整弁28の開度よりも大きく設計されており、その速度は、溶湯へ進入時の速度よりも速くなる。
第1実施形態に係るスクイズピン回路10によれば、方向切替弁58とスクイズピンシリンダ12との間に圧力補償及び温度補償が可能な流量調整部24を設けたので、スクイズピンが溶湯から受ける圧力(抗力)の変化、および作動油の温度変化に関わらず、スクイズピンの動作速度が低速でありながら一定の速度となる圧力をスクイズピンに印加することができる。したがって、既存の中子回路50を用いて、引け巣の形成に伴って溶湯に局所的な圧力を印加するスクイズピンの動作を確実に行うことができる。また、逆止弁54を備えているので、スクイズピンを溶湯に進入させる場合よりも速い速度でスクイズピンを元の位置に戻すことができる。
図3に、流量調整部の開度と作動油の流量との関係を示す。本願発明者はスクイズピンの動作と本実施形態の流量調整部24による作動油の流量との関係について検討した。スクイズピンシリンダ12(ヘッド16)の直径を100mmとし、これを2秒で20mm(スクイズピンの移動量)移動させる場合、ヘッド16側の油圧空間20に導入する作動油の流量は4.8l/minとなる。
従来の中子回路50においても作動油の流量を調整するための弁(不図示)が取り付けられているが、中子はサイクルアップのため速く動かす必要があり、そのため最大流量が120l/min程度に設計されている。このような弁を用いて4.8l/minとなる開度に調整しようとしても、わずかな開度の変化によりその流量が大きく変化するため調整が困難である。さらに、上述の弁は圧力補償や温度補償を行う構成ではないので、調整は極めて困難となる。
一方、図3に示すように、本実施形態の流量調整部24は、その最大流量を30l/minに設計することが可能であり、4.8l/minの流量となる開度に設定しても、その流量を示す曲線の傾きは緩やかである。よって、本実施形態の流量調整部24を介してスクイズピンシリンダ12に油圧を印加することにより、溶湯における引け巣の発生に応じてゆっくりとスクイズピンを溶湯に進入させることにより、引け巣を効果的に抑制することができる。さらに流量調整部24は圧力補償及び温度補償が可能なので、溶湯からの圧力変化及び作動油の温度変化に関わらず安定的にスクイズピンを動作させることができる。
図4に、第2実施形態のスクイズピン回路を示す。第2実施形態のスクイズピン回路10Aは、中子回路50にスクイズピンシリンダ12及び流量調整部24を取り付ける点では第1実施形態と共通するが、中子シリンダ64を包含する油圧経路76,78と、スクイズピン回路10Aが並列となるように取り付けられている点で相違する。
本実施形態のみならず他の実施形態においても、同じ方向切替弁58に接続された中子シリンダ64とスクイズピンシリンダ12を同時に使用することはない。そこで、油圧経路32,34、油圧経路76,78には、それぞれ開閉バルブ82,84を設けられている。そして、スクイズピンシリンダ12を使用するときは、油圧経路32,34の開閉バルブ82を開放して油圧経路76,78の開閉バルブ84を閉止し、中子シリンダ64を使用するときは油圧経路76,78の開閉バルブ84を開放して油圧経路32,34の開閉バルブ82を閉止すればよい。上記構成により、中子シリンダ64とスクイズピンシリンダ12との間で方向切替弁58に対する付け替え作業を省略して作業負担を軽減することができる。
図5に、第3実施形態のスクイズピン回路を示す。第3実施形態のスクイズピン回路10Bは、方向切替弁58に複数並列に接続されたものになっている。本実施形態では、中子シリンダ64を取り付けるためのポート86も設けられ、第2実施形態と同様に中子シリンダ64とスクイズピンシリンダ12を別々に使用することができる。従来、一つの方向切替弁に複数のシリンダを取り付けて使用した場合、負荷抵抗の大きなシリンダの動作が遅くなり、負荷抵抗の小さなシリンダが動作してから負荷抵抗の大きなシリンダが動作する現象が生じていた。しかし、流量調整部24は、油圧供給源52側の油圧とスクイズピンシリンダ12側の油圧との差圧を維持するので、図5に示すように、スクイズピンシリンダ12を複数並列に接続したとしても、各流量調整部24において個別に差圧を維持してスクイズピンを同時に動かすことができる。
図6に、中子回路を形成する油圧ユニットの模式図を、図7に、スクイズピン回路を形成するサンドサブを油圧ユニットに挟み込んだ場合の模式図を示す。
図6に示すように、中子回路50(中子シリンダ64を除く)は、下から順に、中子回路50を構成する油圧経路76,78の大部分をブロック状にまとめたマニホールド88(油圧ユニット)と、圧力調整弁56とこれに付属するものをブロック状にまとめた圧力調整ユニット90(油圧ユニット)と、方向切替弁58及びソレノイド62A,62Bをブロック状にまとめた方向切替ユニット92(油圧ユニット)による3段構造を有している。
マニホールド88には、貫通ボルト94に螺合する雌ネジ部88aが形成されている。圧力調整ユニット90、方向切替ユニット92には、貫通ボルト94が挿通する挿通孔90a,92aが形成されている。マニホールド88、圧力調整ユニット90、方向切替ユニット92は、雌ネジ部88a、挿通孔90a、挿通孔92aが連通するように積み上げられている。そして、貫通ボルト94を挿通孔92aから導入して雌ネジ部88aに捻じ込むことで、マニホールド88、圧力調整ユニット90、方向切替ユニット92を共締めした状態ですべての油圧ユニットが一体となるように固定される。なお、図6(図7)においては、各ユニット等を接続する油圧配管を省略している。
本実施形態のスクイズピン回路10(スクイズピンシリンダ12を除く)等もサンドサブ96(油圧ユニット)としてブロック状に形成することができる。図7に示すように、サンドサブ96は、2つの流量調整部24と、スクイズピン回路10等を構成する油圧経路32,34がブロック状に一塊となるように形成されている。ここで、2つの流量調整部24は第3実施形態のように方向切替弁58に並列に接続するものであるとする。
図7に示すように、サンドサブ96をマニホールド88と圧力調整ユニット90との間に配置する。その際、サンドサブ96には挿通孔90a等に連通する挿通孔96aを形成しておく。そして、貫通ボルト94より長めに設計された貫通ボルト98を挿通孔92aから導入して雌ネジ部88aに捻じ込むことにより、マニホールド88、サンドサブ96、圧力調整ユニット90、方向切替ユニット92を共締めした状態ですべての油圧ユニットが一体となるように固定することができる。
このように、既存設備(中子回路50を構成する油圧ユニット)において、サンドサブ96を挟み込むことで容易に安定流量のスクイズピン回路10等を構成することができる。なお、流量調整部24の開度は、付属するハンドル24aを回転させる(流量調整弁28を動作させる)ことにより調整するが、図7に示すように、開度をデジタル表示(図3のグラフの横軸)することが望ましい。これにより、流量調整部24における開度の再現性を高め、作業効率を向上させることができる。また、上述のように、スクイズピン回路10等の取り付け前の中子回路50においては、120l/min付近の流量で作動油を使用するところ、流量調整部24では4.8l/min付近の流量で作動油を使用するため圧力損失が大きい。よって、2つの流量調整部24においてその開度を互いに異なる値に設定することも可能である。
上記実施形態では、ダイカスト鋳造の際に用いるスクイズピンを前提に説明してきたが、重力鋳造、低圧鋳造等の金型を用いた他の鋳造の際に用いるスクイズピンにも適用できる。
図8に、第4実施形態のスクイズピン回路(油圧ユニット)の回路図を示す。第4実施形態のスクイズピン回路10C(油圧ユニット)は、一つの方向切替弁58に流量調整部24(24A〜24D)及びスクイズピンシリンダ12(12A〜12D)からなる油圧回路が並列に複数(本実施形態では4つ)接続している点で第3実施形態のスクイズピン回路10Bに類似するが、さらに、アキュムレータ回路100が取り付けられている点で相違する。
アキュムレータ回路100は、アキュムレータ102、方向切替弁110、逆止弁114、開閉弁116等により構成されている。アキュムレータ回路110を通過する油圧経路118は、油圧源120と方向切替弁58を接続する油圧経路122から分岐して開閉弁116、逆止弁114、方向切替弁110と続き、流量調整部24の一次側に接続している。また、アキュムレータ102は、油圧経路118の逆止弁114と方向切替弁110との間となる位置に取り付けられている。
アキュムレータ102は、その内部が隔壁104により仕切られたタンクであり、アキュムレータ102の油圧経路118側の内部空間106に作動油が蓄積し、その反対側の内部空間108にガスが充填している。油圧経路118の油圧がアキュムレータ102内のガス圧よりも大きい場合には、油圧経路118内の作動油がアキュムレータ102内に押し出され、隔壁104に油圧を印加して変形させてガスを圧縮する。また、逆の場合は、隔壁104に印加されたガス圧によりアキュムレータ102内の作動油が押し出され、油圧経路118に対してガス圧由来の油圧を印加する。
方向切替弁110は、方向切替弁58に連動して動作する開閉弁となっている。方向切替弁110は、通常、油圧経路118を遮断しているが、方向切替弁58のソレノイド62Aが動作するのに連動して方向切替弁110のソレノイド112が動作して油圧経路112を開放する。逆止弁114は、アキュムレータ102から押し出される作動油が油圧源120側に逆流するのを防止する。
上記構成において、スクイズピンの動作前は、方向切替弁58は油圧経路122の流量調整部24側(油圧経路136)への油圧を遮断し、方向切替弁110は油圧経路118を遮断している。また、開閉弁116が解放されている限り、油圧源120からの油圧(ガス圧)がアキュムレータ102に蓄積されている。そしてソレノイド62A、及びソレノイド112を動作させると、方向切替弁58が油圧経路122の流量調整部24側(油圧回路136)への油圧を開放し、方向切替弁110が油圧経路118を開放する。よって、流量調整部24の一次側(油圧経路128A〜128D)には、油圧源120からの油圧とアキュムレータ102からの油圧が足し合わさった油圧が印加される。
本実施形態のように、一つの方向切替弁58、すなわち一つの油圧源120に流量調整部24(24A〜24D)が並列に複数接続される場合には、油圧源120からの油圧が分散して個々の流量調整部24の一次側に印加される油圧が低下し、スクイズピンの動作速度が低下する。しかし、図8に示すように、流量調整部24の一次側にアキュムレータ回路100を接続することで、流量調整部24に対して十分な油圧を供給でき、スクイズピンを確実に動作せることができる。
アキュムレータ回路100は、油圧源120以外の他の油圧源により油圧を蓄えることも可能である。この場合、アキュムレータ回路100内の油圧が、油圧源120の油圧よりも大きい場合には、アキュムレータ回路100からの油圧が油圧経路136を逆流する虞がある。この場合、油圧経路136には逆止弁55を取り付けて、油圧の逆流を防止することができる。
スクイズピンを動作させるスクイズピンシリンダ12(12A〜12D)には、リミットスイッチが取り付けられている。リミットスイッチ124A,124Bは、スクイズピンに直結するロッド18のヘッド16に取り付けた磁石(不図示)が、リミットスイッチ124A,124Bに対向する位置にきたときにその磁力を検知し、検知信号を出力するものである。リミットスイッチ124Aは、スクイズピンを繰り出す前のヘッド16の初期位置に対向する位置に取り付けられ、リミットスイッチ124Bは、スクイズピンを繰り出した後のヘッド16の繰出位置に対向する位置に取り付けられている。
スクイズピン回路10Cにおいて、スクイズピンの動作前はリミットスイッチ124Aから検知信号が出力され、リミットスイッチ124Bからは検知信号は出力されない状態である。そして、スクイズピンを動作させる(油圧源120、及びアキュムレータ102から油圧を流量調整部24に供給する)とリミットスイッチ124Aからの検知信号の出力が停止してしばらくしてからリミットスイッチ124Bからの検知信号が出力される。また、リミットスイッチ124Aの検出位置とリミットスイッチ124Bの検出位置との間の距離(スクイズピンの繰出し量とほぼ同じ)は既知とすることができる。よって、各スクイズピンの繰出し時間及び繰り出し速度を、リミットスイッチ124Aからの検知信号の出力が停止した時刻と、リミットスイッチ124Bからの出力信号が出力した時刻との差分を用いて算出することができる。また、流量調整部24において流量を調整することにより、スクイズピンの繰り出し速度の調整が可能である。したがって、ダイカスト製品を製造する金型において互いに異なる位置に取り付けたスクイズピンごとに適正な繰り出し時間、及び繰り出し速度をモニターしつつ調整可能となるので、ダイカスト製品の品質管理をより高精度に行うことができる。なお、リミットスイッチ124A,124Bからの検知信号は、後述の時間計測手段125(図9)に出力される。またリミットスイッチ124A,124Bは、全てのスクイズピンシリンダ12に取り付ける必要はない。
図8は、アキュムレータ回路100を備えたスクイズピン回路10Cであるが、同時にスクイズピン回路10Cを備えた油圧ユニットを示している。油圧ユニットは、マニホールド126(ブロック)を有し、マニホールド126に4つの流量調整部24A〜24Dが取り付けられている。マニホールド126は、図7に示すサンドサブ96やマニホールド88のように油圧経路の一部をブロック内に形成したものである。
マニホールド126は、流量調整部24A〜24Dの一次側(油圧の上流側であって、油圧源120、またはアキュムレータ回路100からの油圧を受ける側)に接続する油圧経路128A〜128D、流量調整部24A〜24Dの二次側(油圧の下流側であって、スクイズピンシリンダ12に油圧を供給する側)に接続する油圧経路130A〜130D、マニホールド126を貫通する油圧経路132(バスライン)を有する。油圧経路128A〜128Dのうち、油圧経路128Aは、マニホールド126表面に達している。そして油圧経路132は、油圧経路128Aに交差(接続)し、油圧経路128B〜128Dに接続している。
油圧経路130A〜130Dのマニホールド126表面の開口部となる位置には、ポート134A〜134Dが配置される。油圧経路128Aのマニホールド126表面の開口部となる位置には、ポート134Xが配置されている。また油圧経路132のマニホールド126表面の開口部(油圧経路132の両端)となる位置には、ポート134Y,134Zが配置される。ポート134A〜134D、134X〜134Zは、油圧経路(油圧用の配管)が接続されたときのみ作動油の流路を開放するカプラ構造により構築することもできる。
マニホールド126において、ポート134A〜134Dは、スクイズピンシリンダ12A〜12Dのヘッド16側に接続する油圧経路32A〜32Dに接続されている。また、ポート134Xは、方向切替弁58に接続する油圧経路136に接続され、ポート134Yは、方向切替弁110が接続された油圧経路118に接続され、ポート134Zは、他の油圧経路に接続されることなく閉止している。また、マニホールド126には、油圧経路132(バスライン)内の圧力を計測する圧力計測手段133(図9参照)が取り付けられている。
図9に、第4実施形態のスクイズピン回路を構成するマニホールドの模式図を示す。図9に示すように、マニホールド126には、その長辺方向の側面に4つの流量調整部24A〜24Dが取り付けられている。また、マニホールド126の短辺方向の側面の一方にポート134X,ポート134Yが取り付けられ、他方にポート134Zが取り付けられている。また、マニホールド126には脚138が取り付けられ、マニホールド126が脚138により所定の高さに支持されている。そして、マニホールド126の下面(上面でもよい)には、ポート134A〜134Dが取り付けられている。
図8に示すように、ポート134Xから導入される油圧は油圧経路132及び油圧経路128A〜128Dを経由して流量調整部24A〜24Dの一次側に供給され、同様にポート134Yから導入される油圧は油圧経路132及び油圧経路24A〜24Dを経由して流量調整部24A〜24Dの一次側に供給される。すなわち、流量調整部24A〜24Dには、それぞれポート134X由来の油圧とポート134Y由来の油圧が同時に供給されることになり、流量調整部24A〜24Dに対する油圧不足を解消することができる。
マニホールド126において、油圧経路132は、油圧経路128A〜128Dを並列に接続するとともに、マニホールド126を貫通するバスラインとなっている。さらに、油圧経路132は、その両端がポート134Y、ポート134Zとしてマニホールド126の外部にある他の油圧経路と接続可能な状態となっている。よって、マニホールド126が複数ある場合には、バスライン同志を直列に接続するだけで(図10参照)、各マニホールド126に取り付けたスクイズピン回路10Cを動作させることができ、取り換え作業を容易に行なうことができる。
図9に示すように、マニホールド126には、時間計測手段125を取り付けることができる。時間計測手段125は、リミットスイッチ124A,124Bから出力される検知信号に基づいてスクイズピン(ロッド18)の動作時間を計測・表示するものである。すなわち、リミットスイッチ124Aからの検知信号がオフとなった(ロッド18がスクイズピン側に動き出した)ときから計時し始め、リミットスイッチ124Bからの検知信号がオンになったときまでの時間を計測して表示するものである。図9においては、スクイズピンシリンダ12A(図8)に取り付けられたリミットスイッチ124A,124Bに接続した時間計測手段125のみ取り付けているが、スクイズピンシリンダ12B〜12D(図8)に取り付けられたリミットスイッチ124A,124Bにそれぞれ接続した時間計測手段もマニホールド126に取り付けることができる。
マニホールド126には、圧力計測手段133が取り付けられている。圧力計測手段133は、油圧経路132(バスライン)の油圧を計測するものである。流量調整弁28は、前述のように、流量調整弁28の一次側(油圧源120側)と流量調整弁28の二次側(スクイズピンシリンダ12側)の圧力差を補償するように動作するものである。しかし、スクイズピン(ロッド18)の動作時における油圧経路132内の油圧が一定値(例えば1Mpa)以下になった場合には、圧力差の補償が困難になり、流量を大きく設定した流量調整弁28に油圧が集中し、他の流量調整弁28に油圧が届かなくなる。このように、圧力計測手段133により一次側の圧力低下が確認できる場合は、後述のようにマニホールド126にアキュムレータ回路100を取り付けて圧力低下を防止することができる。なお、スクイズピンの動作後において、油圧経路132(バスライン)内の圧力は、油圧源120またはアキュムレータ回路100の油圧とほぼ同様の圧力値にまで上昇する。
図10に、第4実施形態のスクイズピン回路を構成するマニホールド(増設時)の模式図を示す。図10に示すように、マニホールド126Aに、アキュムレータ回路100を取り付けて一体とすることが可能である。この場合、油圧経路118はアキュムレータ回路100内で終端する。そして、油圧経路128Aを、マニホールド126Aのアキュムレータ回路100形成部分を通過させ、ポート134Xを、その外部に配置することができる。
また、図10に示すように、マニホールド126Aのポート134Zと、新たに用意したマニホールド126Bのポート134Y(ポート134Xやポート134Zでもよい)と、を油圧経路140により接続することができる。ここで、マニホールド126Bのポート134X、ポート134Z(不図示)は他の油圧経路に接続することなく閉止している。これにより、8個のスクイズピンシリンダ12を動作させることができる。また、図7に示すサンドサブ96にも前述同様にバスラインを設け、このバスラインとマニホールド126(126A,126B)のバスラインを接続するようにしてもよい。
図11に、第4実施形態のスクイズピン回路を構成するマニホールドの変形例の模式図を示す。図11に示すように、量調整部24は、縦方向に並ぶようにマニホールド126に取り付けられている。そして、マニホールド126は矩形形状であり、流量調整部24が並ぶ方向を長手方向とするように形成され、マニホールド126が適用対象となるスクイズピンを取り付けた金型142に対してマニホールド126を長手方向となる縦の方向から取り付けることができる。この場合、図11に示すように、流量調整部24の開度を表す表示、時間計測手段125の時間を表す表示、圧力計測手段133の圧力を表す表示がそれぞれ水平を向くように、マニホールド126に、流量調整部24、時間計測手段125、圧力計測手段133を取り付けることができる。また、図11においては、図9、図10に示すマニホールド126の脚138をマニホールド126の長手方向の一方取り付けて、マニホールド126を縦の方向から金型142に対して取り付けている
マニホールド126を取り付ける金型142は、固定金型でも可動金型でもよい。金型142においては、同じダイカスト成形を繰り返すので、その金型142に取り付けられたスクイズピンもダイカスト成形の際に同じ動作を繰り返すことになる。よって、流量調整部24A〜24Dにおいて一度その開度を設定すれば、その後の変更は原則不要である。したがって、さまざまな種類の金型に個別にマニホールド126を取り付けることにより、金型の種類を切り替える際のスクイズピンの動作の調整作業を省略して効率的なダイカスト成形を行うことができる。また、マニホールド126を流量調整部24が並ぶ縦の方向を長手方向として形成し、金型142に対して長手方向となる縦の方向から取り付けることにより、省スペースで油圧ユニット(スクイズピン回路10C)を構築することができる。もちろん、図9、図10に示すマニホールド126も、同様の形態で金型142に取り付け可能である。
10………スクイズピン回路、12………スクイズピンシリンダ、14………シリンダ本体、16………ヘッド、18………ロッド、20………油圧空間、22………油圧空間、24………流量調整部、24a………ハンドル、26………圧力補償弁、28………流量調整弁、30………逆止弁、32………油圧経路、34………油圧経路、50………中子回路、52………油圧供給源、54………逆止弁、56………圧力調整弁、58………方向切替弁、60A〜60D………ポート、62A,62B………ソレノイド、64………中子シリンダ、66………シリンダ本体、68………ヘッド、70………ロッド、72………油圧空間、74………油圧空間、76………油圧経路、78………油圧経路、80………タンク、82………開閉バルブ、84………開閉バルブ、86………ポート、88………マニホールド、88a………雌ネジ部、90………圧力調整ユニット、90a………挿通孔、92………方向切替ユニット、92a………挿通孔、94………貫通ボルト、96………サンドサブ、96a………挿通孔、98………貫通ボルト、100………アキュムレータ回路、102………アキュムレータ、104………隔壁、106………内部空間、108………内部空間、110………方向切替弁、112………ソレノイド、114………逆止弁、116………開閉弁、118………油圧経路、120………油圧源、122………油圧経路、124A,124B………リミットスイッチ、126………マニホールド、128A〜128D………油圧回路、130A〜130D………油圧回路、132………油圧経路、134A〜134D,134X〜134Z………ポート、136………油圧経路、138………脚、140………油圧経路。

Claims (11)

  1. 中子シリンダに対する油圧の方向を切り替える方向切替弁に取り付けられ、キャビティに充填された溶湯に対して部分的に加圧するスクイズピンを駆動させるためのスクイズピン回路であって、
    前記方向切替弁に接続され、前記スクイズピンを駆動させるスクイズピンシリンダと、
    前記方向切替弁と前記スクイズピンシリンダのヘッド側とを結ぶ油圧経路上に取り付けられ、圧力補償及び温度補償が可能な流量調整部と、を備えたことを特徴とする金型鋳造用のスクイズピン回路。
  2. 前記流量調整部は、
    前記油圧経路において前記方向切替弁に向かう方向の油圧を許容する逆止弁を有することを特徴とする請求項1に記載の金型鋳造用のスクイズピン回路。
  3. 前記流量調整部は、
    前記油圧経路における開度をデジタルで表示可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の金型鋳造用のスクイズピン回路。
  4. 前記油圧経路は、前記中子シリンダの一方側の油圧経路と並列に接続され、前記方向切替弁と前記スクイズピンシリンダのロッド側とを結ぶ油圧経路は、前記中子シリンダの他方側の油圧経路と並列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型鋳造用のスクイズピン回路。
  5. 前記スクイズピンシリンダ及び前記流量調整部は、前記方向切替弁に対して複数並列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の金型鋳造用のスクイズピン回路。
  6. 前記方向切替弁に油圧を供給する油圧源からの油圧を蓄えるとともにその油圧を前記流量調整部の一次側の油圧経路に供給するアキュムレータ回路を備えたことを特徴とする請求項5に記載の金型鋳造用のスクイズピン回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の金型鋳造用のスクイズピン回路を備えた油圧ユニットであって、
    前記流量調整部が取り付けられるとともに、前記流量調整部の一次側の油圧経路を備えたブロックを有し、
    前記ブロックには、
    前記一次側の油圧経路に接続するとともに前記ブロックを貫通するバスラインが設けられていることを特徴とする油圧ユニット。
  8. 前記スクイズピンが繰り出し前の位置にあることを示す信号、及び前記スクイズピンが繰り出し後の位置にあることを示す信号を出力するリミットスイッチと、
    前記ブロックに取り付けられ、前記リミットスイッチから出力される信号に基づいて前記スクイズピンの動作時間を計測する時間計測手段と、を有することを特徴とする請求項7に記載の油圧ユニット。
  9. 前記ブロックには、前記バスライン内の油圧を計測する圧力計測手段が取り付けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の油圧ユニット。
  10. 前記ブロックは、前記スクイズピン回路が駆動させる前記スクイズピンが取り付けられた金型に取り付けられていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の油圧ユニット。
  11. 複数の前記流量調整部は、一方向に並んで前記ブロックに取り付けられ、
    前記ブロックは矩形形状であり、前記流量調整部が並ぶ方向が長手方向となるように形成されるとともに、
    その長手方向の一方に脚を取り付けており、
    前記長手方向から前記脚を介して前記ブロックを前記金型に取り付けることを特徴とする請求項10に記載の油圧ユニット。
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