JP3924109B2 - 車両用パワースライドドアの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用パワースライドドアの制御装置に関し、より詳しくは、イグニッション・スイッチがオンされていない場合でもスライドドアが開閉可能な装置の安全性を向上できるようにした車両用パワースライドドアの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、車両の側面に前後方向にスライドすることが可能なスライドドアを設けると共に、スライドドアにモータなどを駆動源として接続し、自動で開閉可能にした車両用パワースライドドアの制御装置が知られている。この装置は、操作者(乗員)が、運転席やドアハンドルの近くに設けられたパワースライドドアメインスイッチを作動させることにより駆動源を起動し、スライドドアを自動的に開閉制御可能にしたものである。
【0003】
スライドドアを駆動するモータの制御手法として、リレーを用いて、そのリレーの切り換えにより駆動源であるモータを正転/反転させてスライドドアの開閉を行うものや、モータへのバッテリ通電のためのパルス信号をPWM(Pulse-Width Modulation)制御することによりスライドドアの開閉速度を調整するものが知られている。
【0004】
また、特開平5−50852号公報に開示されるように、スライドドアの開閉を行う際にイグニッション・スイッチがオンされていると共に、所定の条件を検知してその検出結果に基づき、スライドドアの開閉を許可している技術がある。
【0005】
この技術は具体的には、イグニッション・スイッチがオンされると共に、メインスイッチがオンされたときに車両が停車中で、かつ変速機のレバーがパーキングレンジにあるときのみ、ドア駆動ユニットによるドアの開作動が許可されるように構成されている。換言すれば、安全性を確保しつつ、パワースライドドア制御を行っている。
【0006】
しかし、前記特開平5−50852号公報記載の技術にあっては、イグニッション・スイッチがオンされるとシステムが起動され、メインスイッチの状態およびその他のセンサ出力を取り込んでスライドドアの開閉を制御していた。従って、イグニッション・スイッチがオンされないとスライドドアが作動しないため、運転手が手荷物を持ち、それをスライドドア側から車室内に入れようとするときには、手荷物を一旦下に置き、運転席まで行ってイグニッション・スイッチをオンしてからスライドドアを開閉させるしかなく、利便性が悪いという問題があった。
【0007】
そこで、スライドドアのメインスイッチがオンされ、開閉スイッチまたはドアの開閉速度・開閉方向などの変位を検出するエンコーダの出力が生じているときは、イグニッション・スイッチがオフされていても、自動的にドアを開閉制御する技術も知られている。
【0008】
この技術は具体的には、イグニッション・スイッチがオフの状態でも、メインスイッチがオンされ、開閉スイッチまたはエンコーダの出力が生じると、その信号によりバックアップ電源からCPUに電圧が供給され、スリープモード状態からウェイクアップ状態となり、CPUが起動されることによりスライドドアが開閉可能に構成される。
【0009】
尚、この技術にあっては、常にバッテリの消費電力を節約するために、イグニッション・スイッチがオンされなければ、他の入力状態確認用のセンサからの信号がマイクロコンピュータには入力されない構成となっていた。
【0010】
また、イグニッション・スイッチがオフされているときには、バッテリの消費電力を節約するためにマイクロコンピュータが常にスリープモード状態になっているため、スライドドアのメインスイッチがオンされた場合、ウェイクアップされバックアップ電源からマイクロコンピュータに電圧が供給されるようになっている。ただし、その場合、イグニッション・スイッチがオンされていないため、マイクロコンピュータ自体は車両が完全に停止していると誤認し、スライドドアの開閉制御を開始してしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記した従来技術にあっては、イグニッション・スイッチのオン/オフ状態から車両の走行状態の有無が判断されているため、短絡、断線、I/F回路の異常などにより、イグニッション・スイッチ信号が欠落した場合、車両が走行中のときでもスライドドアが開放される危険性があった。
【0012】
即ち、安全性を確保するためには、フットブレーキ信号、パーキングブレーキ信号、トランスミッションのニュートラル/パーキング信号、速度信号などを取り込んで走行状態と判断する必要があるが、上記した従来技術にあっては、イグニッション・スイッチのオン/オフと連動するために、イグニッション・スイッチがオフされているときは、マイクロコンピュータがスリープモードであることから、走行状態を判断できない場合があった。
【0013】
従って本発明は、イグニッション・スイッチがオフの状態であっても、走行状態など車両の情報を取り込めるようにして走行中のスライドドアの作動を禁止することにより、安全性を確保しつつ、利便性を向上した車両用パワースライドドアの制御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1項においては、両のパワースライドドアの制御装置において、前記制御装置への電力供給を切り換えるイグニッション・スイッチがオフされているか否か検知するイグニッション・スイッチ状態検知手段、前記パワースライドドアの開閉が指示されているか否か検知するパワースライドドア開閉指示検知手段、前記イグニッション・スイッチ状態検知手段によって前記イグニッション・スイッチがオフされていると検知された場合で、かつパワースライドドア開閉指示検知手段によって前記パワースライドドアの開閉指示が検知されたとき、前記制御装置に電力を供給して前記車両の走行状態を検出する車両走行状態検出手段、および前記検出された車両の走行状態が所定の状態にあるか否か判断し、所定の状態にあるとき、前記パワースライドドアを開閉させるパワースライドドア開閉手段を備える如く構成した。
【0015】
このように、イグニッション・スイッチがオフされている状態で前記パワースライドドアの開閉が指示されていると検知されるとき、制御装置に電力を供給して前記車両の走行状態を検出する車両走行状態検出手段、および前記検出された車両の走行状態が所定の状態にあるか否か判断し、所定の状態にあるとき、前記パワースライドドアを開閉させるように構成したので、イグニッション・スイッチがオフ状態であっても、走行状態など車両の情報を取り込めるようにして走行中のスライドドアの作動を禁止することにより、安全性を確保しつつ、利便性を向上した車両用パワースライドドアの制御装置を提供することができる。
【0016】
尚、ここでパワースライドドア開閉指示検知手段とは、具体的には乗員によってパワースライドドアの開閉スイッチがオンされている場合またはエンコーダなどによりスライドドアの変位、即ち開閉速度、開閉加速度、位置の変化、開閉方向などからスライドドアが開閉動作されている場合などを意味する。また、所定の状態とは具体的には、車速が零で、ブレーキ(フットブレーキ、パーキングブレーキおよびATのパーキングブレーキなど)がオンされると共に、パワースライドドアを開閉するモータを駆動する電力が車載バッテリに残っているか否かの条件を示す。尚、本願においてパワースライドドアの開閉を行うためには、メインスイッチがオンされていることが前提条件となる。
【0017】
また請求項2項においては、前記車両走行状態検出手段は、少なくとも、前記車両の車速を検出する車速検出手段、および前記車両のブレーキ装置が作動しているか否か検知するブレーキ検知手段、を備え、前記パワースライドドア開閉手段は、前記検出された車速が所定値以下であると共に、前記ブレーキ装置が作動していると検知するとき、前記パワースライドドアを開閉させる如く構成した。
【0018】
これにより、前記した作用に加え、パワースライドドア開閉の際の安全性をより一層高めることができる。
【0019】
また請求項3項においては、さらに、前記車両の適宜位置に設置された開閉スイッチ、および前記パワースライドドアの変位を検出する変位検出手段を備え、前記パワースライドドア開閉指示検知手段は、前記開閉スイッチおよび変位検出手段の少なくとも一方が出力を生じるとき、前記パワースライドドアの開閉が指示されていると検知する如く構成した。
【0020】
これにより、前記した作用に加え、パワースライドドア開閉の利便性をより一層高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一つの実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置を説明する。
【0022】
図1は、本発明の一つの実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置1を搭載した車両を示す全体構成図である。車両用パワースライドドアの制御装置は電子制御ユニット(以下「ECU」という)10を備え、ECU10は図示しないマイクロコンピュータからなり、図1に示すような車両12において、パワースライドドア14付近の適宜位置に配置される。また、図2は車両用パワースライドドアの制御装置1の構成を、ECU10を中心に詳細に示す説明図である。
【0023】
前記ECU10には、パワースライドドア14の開閉を行うためのパワースライドドアモータ(以下、「モータ」という)16、ドアの開閉速度や開閉方向などの変位を検出するための電気式のエンコーダ18(パワースライドドア開閉指示検知手段)、パワースライドドア14のスライド部(図示せず)の適宜位置に配置されて、その反転/非反転領域を検出するための非反転スイッチ20、モータ16の回転数を減少させ、その出力トルクを増大させるためのドライブプーリ(図示せず)とモータ16との間を接続する電磁クラッチ(図2において電磁クラッチに通電を行う回路のみを図示する)が接続される。
【0024】
車両の室内において、運転席周辺(図示せず)の適宜位置には、パワースライドドア14の開閉を許可、即ちドアの駆動を有効にするためのメインスイッチ24および前記パワースライドドア14の開閉を入力するための開/閉スイッチ26(パワースライドドア開閉指示検知手段)が設けられる。また、メータパネル(図示せず)の適宜位置には、パワースライドドア14に異常があったときに、それを運転者に知らせるためのワーニングランプ28が設けられる。また、パワースライドドア14を開閉する際に、乗員などに注意を促すことが可能なように車室内の適宜位置にブザー30が設けられる。
【0025】
パワースライドドア14の周辺の車体側には、半ドアなどを検知して引込みを指示するクロージャユニット32が設けられる。また、パワースライドドア14側の適宜位置にはクロージャユニット32から引込み指示によりドアの引込みを行う、または全閉位置でロックされているパワースライドドアを開ける際に、そのジャンクション(図示せず)を解除するためのリリースモータ34が備えられる。
【0026】
パワースライドドア14において、車両進行方向最前端にはパワースライドドア14が全閉状態ではない、即ち開いている状態であることを示すカーテシスイッチ36、およびパワースライドドアが閉じ方向に移動している際に物体または人体などの挟み込みを検知するためのタッチスイッチ38が設けられる。
【0027】
ECU10内の適宜位置には、車両12の重力軸に対する傾斜状態を検知するための傾斜センサ40が設けられる。さらに、前記車両12の運転席付近の適宜位置に設けられたサイドブレーキ(図示せず)付近には、パーキングブレーキ状態か否か検出するためのパーキングブレーキスイッチ(ブレーキ検知手段)42が設けられる。
【0028】
また、シフトレバー(図示せず)付近の適宜位置には、シフトがパーキング状態にあるか否か検出するためのAT−パーキングスイッチ(ブレーキ検知手段)44が設けられる。さらに、運転席付近の適宜位置に設けられたフットブレーキ(図示せず)付近には、フットブレーキが作動させられているか否か検出するためのフットブレーキスイッチ(ブレーキ検知手段)46が設けられる。さらに、車両の駆動系統(図示せず)の適宜位置には、車速を検知するための車速センサ(車速検出手段)48が設けられる。
【0029】
前記した各センサおよび各スイッチの検出値は、直接に、または後述するインターフェースを介して適宜な信号化処理が施された後に、前記したECU10内に設けられたCPU10aに入力されると共に、メモリ10bに格納される。尚、図1においてセンサ等の表示は、簡略化のために一部のみ図示した。
【0030】
図2に良く示すように、ECU10は供給電源(車載バッテリ。例えば12V程度)50から電圧が供給されると共に、アース52を備えて制御装置内の各回路を接地させる。尚、ECU10は、車両12の適宜位置に搭載された内燃機関53を始動させるイグニッション・スイッチ54に接続されてイグニッション・スイッチ54がオンされたとき、CPU10aはスリープモード状態からウェイクアップされてセンサ、スイッチ等の出力を読み込む。
【0031】
図3は、ECU10における、本発明の特徴を良く示す構成部分を抽出して図示した説明図である。
【0032】
ECU10において、エンコーダ18は第1のインターフェース(図で「I/F」と示す)62を介してCPU10aのポートaに接続されると共に、開/閉スイッチ26は第2のインターフェース64を介してCPU10aのポートbに接続される。尚、エンコーダ18および開/閉スイッチ26の出力はCPU10a内部で割り込み信号として処理され、後述するポート(i)から出力される。
【0033】
また、メインスイッチ24は第3のインターフェース66を介してCPU10aのポートcに接続される。尚、本願に係るパワースライドドアの制御装置1にあっては、メインスイッチ24がオンされて動作を開始する。
【0034】
また、パーキングブレーキスイッチ42、AT−パーキングスイッチ、フットブレーキスイッチ46および車速センサ48は、それぞれ第4、第5、第6、第7のインターフェース68,70,72,74を介してCPU10aのポートd,e,f,gに接続される。
【0035】
さらに、イグニッション・スイッチ54は供給電源50から電圧の供給を受けると共に、第8のインターフェース76を介してCPU10aのポートhと接続され、イグニッション・スイッチがオンされるとCPUを起動させる。供給電源50とイグニッション・スイッチ54との間から電源ラインが分岐される。分岐路は、12Vの電圧を5Vに降下させるための回路である電源IC78を介して第1のリレー80に接続される。また、分岐路と電源Eの間には第2のリレー82が接続される。
【0036】
第1および第2のリレー80,82はOR回路素子(図で「OR」と示す)84の出力端子に接続される。OR回路素子84の二つの入力端子にローレベル信号が入力された場合、OR回路素子84は、その出力端子からローレベル信号を出力する。OR回路素子から出力されたローレベル信号が第1および第2のリレー80,82に入力されると、リレーはオフを保つ。
【0037】
第1および第2のリレー80,82は、OR回路素子84の出力端子から出力されるハイレベル作動信号が入力されて、共にオン状態になる。また、OR回路素子84の二つの入力端子のうち一方は、第8のインターフェース76とポートhとの間に介挿されて、イグニッション・オン信号が入力されるように接続される。また、他の入力端子は前記CPU10aのポートiに接続されて、前記ポートa,bに割り込み信号が出力されたとき、OR回路素子84にハイレベル信号が出力される。
【0038】
以上のように構成されることにより、OR回路素子84にイグニッション・オン信号あるいは割り込み信号のうち、いずれか一方が入力されると、前記第1および第2のリレー80,82がオンされる。
【0039】
次に、図3における供給電圧系を説明する。尚、図3に示す電源AからDは図示された部分の電位あるいはそこに印加される電位を示すものであり、内部電源などが実際に接続されている部分である。
【0040】
前記第1、第2、第3のインターフェース62,64,66および変電回路78と第1のリレー80間に通電される電源Aは、ECU10に常時通電される5V程度の常時電源である。尚、前記CPU10aも電源Aにより動作される。
【0041】
また、図示された部分に通電される電源Bは、前記イグニッション・オン信号あるいは割り込み信号のいずれか一方がOR回路素子84に入力されたときに通電される、ECU10内部のメイン電源(5V程度)である。
【0042】
また、電源Cは、前記車両12の内燃機関53の近傍に備えられたセルモータ(図示せず)などに通電されるものであり、イグニッション・スイッチ54がオンされることによりセルモータを駆動するために通電される車両側の12V系電源である。
【0043】
また、第2のリレー82部分における電源Dは、前記イグニッション・オン信号あるいは割り込み信号のいずれか一方が前記OR回路素子84に入力されたときに通電される、負荷駆動用12V電源であり、モータ16、リリースモータ34等の負荷を駆動するために通電されるものである。
【0044】
次いで、上述した車両用パワースライドドアの制御装置1の動作について説明する。
【0045】
図4は本実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置1の動作を示すフロー・チャートである。尚、図示のフロー・チャートは、前記CPU10aがスリープモード状態(後述)にあるとき、前述の割り込み信号が入力されたとき、あるいはイグニッション・オン信号が入力される毎に起動される。
【0046】
図4フロー・チャートの説明を始める前に、前記CPU10aのスリープモード状態への移行条件について説明する。
【0047】
前述の通り、CPU10aはそれ自体の消費電力を節約させるため、特定の条件を満たした場合、入力系を限定した状態、即ちスリープモード状態に移行するように構成される。具体的には、本実施の形態に係るCPU10aにあって、スリープモード状態における入力可能な信号は、図3における割り込み信号およびメインスイッチのオン/オフ信号のみである。
【0048】
また、CPU10aが通常起動時(ウェイクアップ状態)からスリープモード状態に移行する条件は以下の通りである。
条件(1)イグニッション・スイッチ54がオフ
条件(2)クラッチ(図示せず)がオフ
上記の条件(1),(2)を全て満たすとき、
条件(a)メインスイッチ24がオフ
条件(b)メインスイッチ24がオンされたときから10sec後
条件(c)メインスイッチ24がオフの際に、ドアの開/閉スイッチ26がオンされたときから10sec後
条件(d)メインスイッチ24がオフの際に、前記エンコーダ18により開/閉方向パルスを検出したときから10sec後
上記(a),(b),(c),(d)のうちいずれか一つが満たされた場合、ウェイクアップ状態から、スリープモード状態に移行する。
【0049】
尚、スリープモード状態からウェイクアップ状態への移行条件は、以下の通りである。
条件(1)イグニッション・スイッチ54がオン
条件(2)メインスイッチ24がオン
条件(3)開/閉スイッチ26がオン
条件(4)エンコーダ18により開/閉方向パルスを検出
上記(1),(2),(3),(4)のうちいずれか一つが満たされた場合、スリープモード状態から、ウェイクアップ状態に移行する。
【0050】
図4フロー・チャートを説明すると、先ず、S10で前記イグニッション・スイッチ54がオンされたか否か検知し、次いでS12において前記開/閉スイッチ26の出力またはエンコーダ18のパルス幅出力が入力されたか否か、即ち割り込み信号が発生したか否か検知する。
【0051】
次いでS14に進み、S10でイグニッション・オン信号あるいはS12で上記の割り込み信号が出力されたとき、前記CPUをスリープモード状態からウェイクアップ状態へ移行させ、全てのセンサおよびスイッチの出力を入力可能な状態にする。
【0052】
次いでS16に進み、上記の割り込み信号の出力が行われる。図3を参照して説明すると、先ずCPU10aのポートiからOR回路素子84の入力端子へハイレベル信号が出力される。次に、OR回路素子84の出力端子から前記第1および第2のリレー80,82にハイレベル信号が出力され、オンされる。これにより、前記第4から第7のインターフェースが作動、即ち、前記パーキングブレーキスイッチ42、AT−パーキングスイッチ、フットブレーキスイッチ46および車速センサ48の検出値が入力されるようになる。
【0053】
次いでS18に進み、CPU10aにおいて、入力したパーキングブレーキスイッチ42、AT−パーキングスイッチ、フットブレーキスイッチ46および車速センサ48の出力を読み込み、S20に進み、S18で読み込んだ信号および前記供給電圧50の電圧値などの条件から、パワースライドドア14の開閉動作を許可あるいは禁止すべきか判断する。
【0054】
パワースライドドア14の開閉動作の実行を許可するための条件は、以下の通りである。
条件(1)メインスイッチがオン
条件(2)パーキングブレーキスイッチ42がオン、またはAT−パーキングスイッチ44がオン、または前記フットブレーキスイッチ46がオン、
条件(3)車速センサ40で検出された車速が零km/h
条件(4)供給電源50の電圧が9V以上
イグニッション・スイッチ54がオン/オフにかかわらず、上記条件(1)から(4)が全て成立したとき、エンコーダ18からパルス出力、または開/閉スイッチ26から開閉指令出力を検出することによりパワースライドドア14の開閉動作を開始する。
【0055】
図4フロー・チャートの説明に戻ると、S20において所定の条件、特にパワースライドドア14の開動作実行条件(1)から(4)が全て成立した場合はS22に進み、パワースライドドア14の開閉動作の許可指令を行う。また、パワースライドドア14の開動作実行条件(1)から(4)が一つでも成立しない場合はS24に進み、パワースライドドア14の開閉動作の禁止指令を行う。
【0056】
第1の実施の形態にあっては、上記のように構成したので、イグニッション・スイッチがオフ状態であっても、走行状態など車両の情報を取り込んで走行中のスライドドアの作動を禁止することにより、安全性を確保しつつ、利便性を向上させることができる。
【0057】
図5は本発明の第2の実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置2における本発明の特徴を良く示す構成部分をECU10を中心に抽出して図示した、図3に似た説明図である。第1の実施の形態に係る構成との相違点は、前記第1のリレー80に代えて第1のトランジスタ80Tを用いると共に、第2のリレー82に代えて第2のトランジスタ82Tを用いた点である。尚、残余の構成については、第1の実施の形態と同じ符号を用いて説明する。
【0058】
第2の実施の形態にあっては、OR回路素子84の出力端子を、第1および第2のトランジスタ80T,82Tのベース端子に接続する。ここで、OR回路素子84の出力端子からローレベル信号が出力される場合には、トランジスタ80T,82Tは通電されない。また、OR回路素子84の出力端子からハイレベル信号が出力されることにより、第1および第2のトランジスタ80T,82Tが通電され、電源B,C,Dが通電される。尚、リレーをトランジスタに変更した点を除くと、残余の構成は第1の実施の形態と何ら異ならない。
【0059】
第2の実施の形態にあっては上記のように構成したので、第1の実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0060】
上記した如く、本発明の実施の形態においては、両のパワースライドドア14の制御装置(1,2)において、前記制御装置への電力供給を切り換えるイグニッション・スイッチ54がオフされているか否か検知するイグニッション・スイッチ状態検知手段(CPU10a,S10)、前記パワースライドドアの開閉が指示されているか否か検知するパワースライドドア開閉指示検知手段(メインスイッチ24、エンコーダ18、開/閉スイッチ26、CPU10a,S12)、前記イグニッション・スイッチ状態検知手段によって前記イグニッション・スイッチがオフされていると検知された場合で、かつパワースライドドア開閉指示検知手段によって前記パワースライドドアの開閉指示が検知(CPU10a,S20)されたとき、前記制御装置に電力を供給して前記車両の走行状態を検出する車両走行状態検出手段(パーキングブレーキスイッチ42、AT−パーキングスイッチ44、フットブレーキ46、車速センサ48、CPU10a)、および前記検出された車両の走行状態が所定の状態にあるか否か判断し、所定の状態にあるとき、前記パワースライドドアを開閉させるパワースライドドア開閉手段を備える如く構成した。
【0061】
また、前記車両走行状態検出手段は、少なくとも、前記車両の車速を検出する車速検出手段(車速センサ48)、および前記車両のブレーキ装置が作動しているか否か検知するブレーキ検知手段(パーキングブレーキスイッチ42、AT−パーキングスイッチ44、フットブレーキ46、CPU10a)を備え、前記パワースライドドア開閉手段は、前記検出された車速が所定値、より詳しくは零あるいはその近傍の値以下であると共に、前記ブレーキ装置が作動していると検知するとき、前記パワースライドドアを開閉させる如く構成した。
【0062】
また、さらに、前記車両の適宜位置に設置された開閉スイッチ(開/閉スイッチ26、CPU10a)および前記パワースライドドアの変位を検出する変位検出手段(エンコーダ18、CPU10a)を備え、前記パワースライドドア開閉指示検知手段は、前記開閉スイッチおよび変位検出手段の少なくとも一方が出力を生じるとき、前記パワースライドドアの開閉が指示されていると検知する(CPU10a,S14,S16)如く構成した。
【0063】
【発明の効果】
請求項1項に記載の発明においては、イグニッション・スイッチがオフ状態であっても、走行状態など車両の情報を取り込めるようにして走行中のスライドドアの作動を禁止することにより、安全性を確保しつつ、利便性を向上した、車両用パワースライドドアの制御装置を提供することができる。
【0064】
請求項2項に記載の発明においては、請求項1項に係る効果に加え、パワースライドドア開閉の際の安全性をより一層高めることができる。
【0065】
請求項3項に記載の発明において車両用請求項1項に係る効果に加え、車両用パワースライドドア開閉の利便性をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るパワースライドドアの制御装置を搭載した車両を示す全体構成図である。
【図2】車両用パワースライドドアの制御装置を構成するECUにおける信号の入出力の関係を説明する説明図である。
【図3】図2装置における、本発明の特徴を良く示す構成部分を抽出して図示した説明図である。
【図4】本発明の一つの実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置の動作を示すフロー・チャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る車両用パワースライドドアの制御装置における本発明の特徴を良く示す構成部分を抽出して図示した、図3に似た説明図である。
【符号の説明】
1,2 車両用パワースライドドアの制御装置
10 電子制御ユニット(ECU)
10a CPU
10b メモリ
12 車両
14 パワースライドドア
16 (パワースライドドア)モータ
18 エンコーダ(変位検出手段)
24 メインスイッチ
26 開/閉スイッチ(開閉スイッチ)
42 パーキングブレーキスイッチ
44 AT−パーキングスイッチ
46 フットブレーキスイッチ
48 車速センサ(車速検出手段)
50 供給電源
53 内燃機関
54 イグニッション・スイッチ
80,82 リレー
80T,82T トランジスタ
84 OR回路素子

Claims (3)

  1. 両のパワースライドドアの制御装置において、
    a.前記制御装置への電力供給を切り換えるイグニッション・スイッチがオフされているか否か検知するイグニッション・スイッチ状態検知手段、
    b.前記パワースライドドアの開閉が指示されているか否か検知するパワースライドドア開閉指示検知手段、
    c.前記イグニッション・スイッチ状態検知手段によって前記イグニッション・スイッチがオフされていると検知された場合で、かつパワースライドドア開閉指示検知手段によって前記パワースライドドアの開閉指示が検知されたとき、前記制御装置に電力を供給して前記車両の走行状態を検出する車両走行状態検出手段、
    および
    d.前記検出された車両の走行状態が所定の状態にあるか否か判断し、所定の状態にあるとき、前記パワースライドドアを開閉させるパワースライドドア開閉手段、
    を備えることを特徴とする車両用パワースライドドアの制御装置。
  2. 前記車両走行状態検出手段は、少なくとも、
    e.前記車両の車速を検出する車速検出手段、
    および
    f.前記車両のブレーキ装置が作動しているか否か検知するブレーキ検知手段、を備え、前記パワースライドドア開閉手段は、前記検出された車速が所定値以下であると共に、前記ブレーキ装置が作動していると検知するとき、前記パワースライドドアを開閉させることを特徴とする請求項1項記載の車両用パワースライドドアの制御装置。
  3. さらに、
    g.前記車両の適宜位置に設置された開閉スイッチ、
    および
    h.前記パワースライドドアの変位を検出する変位検出手段、
    を備え、前記パワースライドドア開閉指示検知手段は、前記開閉スイッチおよび変位検出手段の少なくとも一方が出力を生じるとき、前記パワースライドドアの開閉が指示されていると検知することを特徴とする請求項1項または2項記載の車両用パワースライドドアの制御装置。
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