JP3921075B2 - 作業車の動力取出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は作業車の動力取出し装置、特に機体一端部内において機体軸線方向に沿わせて設けられ変速回転される中空の出力軸内に、機体内から外方に延出させるPTO軸であって、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプラインを形成してあるPTO軸を、該PTO軸によって駆動される作業機の種類に応じ前後逆として挿入し、該出力軸と相対回転不能に接続するように構成された動力取出し装置に、関するものである。
【0002】
【発明の背景】
機体内から外方に延出させるPTO軸によって駆動される作業機は、その種類に応じて比較的低速(540rpm)で駆動させるものと、比較的高速(1000rpm)で駆動させるものとがあり、対応して作業機側のユニバーサルジョイントへ接続されるPTO軸延出部のスプラインは、低速駆動される作業機用では歯数の少ないもの(6歯数)が用いられ、高速駆動される作業機用では歯数の多いもの(21歯数)が用いられる。
【0003】
このため、単一のPTO軸の一端部と他端部とに、互いに歯数を異にするスプラインを形成しておいて、機体一端部内の中空出力軸に、該PTO軸を、選択的に前後を逆として挿入し出力軸に対し相対回転不能に接続する技術が、米国特許No.3,513,712から公知である。
本米国特許のものでは、出力軸が低速と高速とで変速回転されるものであるのに対し、PTO軸を前後逆として該出力軸に挿入した場合にも、出力軸回転数を変更させることは行われていない。
【0004】
一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプラインを形成してあるPTO軸を中空の出力軸に対し、選択的に前後を逆として挿入するのと同時に、出力軸の回転数も変更することとした技術は、例えば米国特許No.3,352,165、No.3,464,277及びNo.5,667,330から公知である。
これらの米国特許のものは、PTO軸の前後入れ替えに応じて出力軸の回転数を変更して、同変更状態に拘束するためのアクチュエータ機構を、出力軸上に遊嵌設置された、回転数を異にする2個の歯車の設置位置で、PTO軸と出力軸間に設けている。
【0005】
このように、PTO軸の駆動経路中にアクチュエータ機構を設けると、出力軸の回転数を変更するための機構が大型化するきらいがある。またアクチュエータ機構を設けず出力軸の回転数変更を専らレバー操作で行うこととしたものと、仕様が全く異別となって互換性を欠く。
【0006】
そこでこの発明は、中空の出力軸に対しPTO軸を前後入れ替えて挿入するのと同時に、出力軸の回転数を変更ないし同変更状態に拘束する機構を、PTO軸の駆動経路を外れた位置に設けて、従来のものの欠点を解消してある、作業車の新規な動力取出し装置を提供しようとするものである。
【0007】
【発明の要約】
本発明の請求項1は、機体一端部内に設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置し、該2個の歯車(47,48)間で出力軸(30)上に、該歯車(47,48)の1個宛を選択的に出力軸(30)に対し結合するためのシフタカラー(50)を設置し、機体内から外方に延出させるPTO軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプライン(32a,32b)を形成し、歯数の少ないスプライン(32a)側の端面には軸心に穴(67)を穿設し、該PTO軸を選択的に前後逆として上記出力軸(30)に挿入し、該出力軸(30)と相対回転不能に接続するように構成された作業車の動力取出し装置において、前記出力軸(30)の内端部 上に、前記シフタカラー(50)と一体的に摺動変位されるように接続されたカラー部材(56)を設け、前記出力軸(30)の内端部内に摺動可能に感知体(65)を設け、該感知体(65)の軸線方向に、傾斜するカム面(65a)と、前記PTO軸(32)の一端に穿設した穴(67)に挿入する小径部(65b)、及びその反対側の大径部(65c)を設け、前記出力軸(30)に形成した穴(30b)に嵌合して放射方向に沿設され、内端が前記感知体(65)のカム面(65a)に対し当接するピン(66)を設け、該ピン(66)の外端は、出力軸(30)の穴(30b)から突出して、前記出力軸(30)の内端部上に遊嵌したカラー部材(56)の内周面に形成された凹面部(56a)に対し係合可能とし、前記シフタカラー(50)を摺動変位させるシフトフォーク(54)と、前記カラー部材(56)に対し係合させたフォーク部材(57)とを、同一のフォークシャフト(53)に相対摺動不能に固定したので、次のような作用・効果を奏するのである。
【0008】
歯数の多いスプライン(32b)を出力軸(30)に挿入した状態では歯数の少ないスプライン(32a)が機体外に延出されるから、その状態で回転数が小さい歯車(47)を出力軸に対し結合することとしたことで、PTO軸(32)は所定のように低速で回転される。この状態でカラー部材(56)、したがってシフタカラー(50)を位置拘束することとしているから、歯数の少ないスプライン(32a)の延出状態で作業機が高速回転駆動されることはなく、安全が確保される。歯数の多いスプライン(32b)を機体外に延出させた状態では、シフタカラー(50)の摺動操作で歯車(48)を出力軸へと結合して該出力軸が所定のように高速回転する状態を得ることができ、また仮に出力軸を低速で駆動される状態としたままでも安全性上で問題はない。
【0009】
また、この発明は歯数の多いスプライン(32b)を出力軸(30)に挿入した状態でPTO軸(32)の端面により作動されて、シフタカラー(50)が低速位置をとるように拘束するアクチュエータ機構(65,66)を、出力軸の内端部上に設けたカラー部材(56)を拘束するものに構成したから、アクチュエータ機構は出力軸の内端部に対応する位置に設けられることとなり、該アクチュエータ機構がPTO軸の駆動経路を外れた位置に設けられている。したがってアクチュエータ機構が出力軸の回転数変更機構を拡大せず、またアクチュエータ機構を設けずして出力軸の回転数変更を専らシフタカラーのレバー操作によることとしたものと、該シフタカラー(50)をそのまま用いるようにして、仕様変更を容易に行えることとなる。
【0010】
この構成によれば回転数が大きい歯車(28)を出力軸(30)に結合している状態、つまり出力軸を高速回転させる状態で、歯数の多いスプライン(32b)を出力軸に挿入し歯数の少ないスプライン(32a)を機体外に延出させてPTO軸(32)を低速で駆動させることが不可能となり、シフタカラー(50)及びカラー部材(56)を一旦、回転数が小さい歯車(27)を出力軸に結合する低速位置まで戻した上でなければ、歯車の少ないスプライン(32a)を機体外に延出させる状態が得られず、安全性が確保される。本構成の効果とするところは、前述したものと変わりない。
【0011】
前記出力軸(30)の内端部内に摺動可能に設けられ軸線方向において傾斜するカム面(65a)を有する感知体(65)、及び出力軸(30)に形成した穴(30b)に嵌合して放射方向に沿わせ設けられ上記カム面(65a)に対し当接するピン(66)であって、出力軸から突出して前記カラー部材(56)の内周面に形成された凹面部(56a)に対し係合可能なピン(66)を、備えているものに構成するのが、確実な作用を得る上で好ましい。
【0012】
カラー部材(56)をシフタカラー(50)に対し、該カラーと一体に摺動変位されるように接続する手段としては、前記シフタカラー(50)を摺動変位させるシフトフォーク(54)を、摺動可能に支持したフォークシャフト(53)に固定し、前記カラー部材(56)に対し係合させたフォーク部材(57)を該フォークシャフトに、相対摺動不能としている。このときはフォークシャフトまでが、アクチュエータ機構を設けずして出力軸の回転数変更を専らレバー操作によることとしたものと兼用されることになる。
【0013】
請求項2においては、機体一端部内に設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を互いに異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置し、機体内から外方に延出させるPTO軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプライン(32a,32b)を形成し、歯数の少ないスプライン(32a)側の端面には軸心に穴(67)を穿設し、該PTO軸(32)を選択的に前後逆として、該出力軸(30)に挿入し、相対回転不能に接続するように構成された作業車の動力取出し装置において、前記出力軸(30)に対し、前記2個の歯車(47,48)の歯部(47a・48a)と選択的に結合する為のカラー部材(150)を、該出力軸(30)の内端部上の内外径位置に、相対回転不能かつ摺動可能に設置し、前記2個の歯車(47,48)のうち機体外端側に配置した歯車(47)のボス部を、前記カラー部材(150)方向に延長し、該延長部の外周面に前記カラー部材(150)内周面の歯部(150a)を噛合わせ得る歯部(47a)を形成し、他方の歯車(48)を上記ボス部に、ベアリング(151)を介して遊嵌し、該他方の歯車(48)を上記ベアリング(151)から、前記カラー部材(150)方向にはみ出させて、該はみ出し部の内周面に、カラー部材(150)外周面に形成した歯部(150b)を噛合わせ得る歯部(48a)を形成し、前記スプライン(32a,32b)のうち歯数の多いスプライン(32b)を出力軸(30)に挿入した状態では、前記歯車(47,48)のうち回転数が小さい歯車(47)を、また歯数の少ないスプライン(32a)を出力軸(30)に挿入した状態では回転数が大きい歯車(48)を、それぞれ該出力軸(30)に対し結合する位置へと該カラー部材(150)を摺動変位すべく、該出力軸(30)に対する前記PTO軸(32)の挿入状態に応じ、軸線方向での位置を変更するピン(154)を、前記出力軸(30)に軸線方向の一定範囲にわたって形成した溝穴(152)内に備え、該ピン(154)は前記PTO軸(32)の穴(67)に挿入可能とし、該ピン(154)を、前記PTO軸(32)方向に付勢するスプリング(157)と、穴(67)の穿設されていない側のPTO軸(32)の端面とで、両側から強制的に押して位置変更し、前記ピン(154)に対し係合する放射方向のピン(153)を、該溝穴(152)内を通過させて設け、該放射方向のピン(153)をカラー部材(150)に係合固定したものである。
【0014】
このように構成された動力取出し装置ではPTO軸(32)における歯数の多いスプライン(32b)を出力軸(30)に挿入した状態、つまり歯数の少ないスプライン(32a)を機体外に延出させた状態では出力軸、したがってPTO軸が低速で駆動され、逆にPTO軸(32)における歯数の少ないスプライン(32a)を出力軸(30)に挿入した状態、つまり歯数の多いスプライン(32b)を機体外に延出させた状態では出力軸、したがってPTO軸が高速で駆動されることとなって、出力軸に対するPTO軸の挿入状態に応じたPTO軸回転数が自動的に得られる。
【0015】
この発明は2個の歯車(47,48)の1個宛を前記出力軸(30)に対し選択的に結合するためのカラー部材(150)を特に、出力軸の内端部上に設けて、該カラー部材を、PTO軸(32)の挿入状態に応じ軸線方向での位置を変更するピン(154)を備えたアクチュエータ機構(159)によって摺動変位させることとしているから、アクチュエータ機構は出力軸の内端部に対応する位置に設けられることとなり、該アクチュエータ機構が出力軸の回転数変更機構を実質的に拡大しない。
【0016】
またアクチュエータ機構を設けずして出力軸の回転数変更を専らカラー部材のレバー操作によることとしたものと、該カラー部材(150)をそのまま用いるようにして、仕様変更を容易に行えることとなる。
【0017】
すなわち前記出力軸(30)に溝穴(152)を軸線方向の一定範囲にわたって形成して、前記ピン(154)に対し係合する放射方向のピン(153)を、該溝穴内を通過させて設ける一方、前記ピン(154)を前記PTO軸(32)方向に付勢するスプリング(157)とPTO軸(32)の端面とで該ピン(154)位置を変更して、上記溝穴(152)の一端面及び他端面位置に放射方向の上記ピン(153)を位置させるように構成してあるものとするのが、確実な作用を得る上で好ましい。
【0018】
2個の歯車(47,48)の1個宛をカラー部材(150)によって選択的に出力軸(30)に対し結合するための構造としては、前記歯車(47,48)のうち機体外端側に配置した歯車(47)のボス部を前記カラー部材(150)方向に延長して、該延長部の外周面に、カラー部材内周面に形成した歯部(150a)を噛合わせ得る歯部(47a)を形成する一方、他方の歯車(48)を上記ボス部に、ベアリング(151)を介して遊嵌し、該他方の歯車(48)を上記ベアリング(151)からカラー部材(150)方向にはみ出させて該はみ出し部の内周面に、カラー部材外周面に形成した歯部(150b)を噛合わせ得る歯部(48a)を形成するのが、好ましい。
【0019】
すなわちこのときは2個の歯車を結合するための2個の歯部(150a,150b)がカラー部材の内周面と外周面とに形成されるから、内周面或いは外周面に2個の歯部を形成するものと対比してカラー部材の摺動範囲を小さくでき、該カラー部材の軸線方向長さを極力小さくしても差し支えないことになる。
この発明の他の特徴と長所とするところは、図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
【0020】
【実施例】
図1−11が第1の実施例を示しており、図1は同実施例を装備したトラクタの伝動機構を示している。
図1に示すようにトラクタの機体は、前部ハウジング1、ミッションケース2及び後部ハウジング3を、前後に連設してなる。前部ハウジング1内の最前部にはエンジン・フライホィール4を設けてあり、このエンジン・フライホィール4に、主クラッチ5を介し接続された走行系の中空原動軸6と、緩衝接手7を介し接続されたPTO系の原動軸8とが、前部ハウジング1内に設けられている。
【0021】
走行系の中空原動軸6は、その下方に配置した駆動軸9に、歯車10,11の噛合わせにより接続されている。駆動軸9と原動軸6の延長線上に配置した中空従動軸12との間には、高低速切替え装置13が設けられている。ミッションケース2の前半部内には、従動軸12と同心配置して該軸12に連結した中空駆動軸14と駆動軸9の延長線上に配置した従動軸15との間で主変速装置16が、設けられている。
ミッションケース2の後半部内には、従動軸15とその延長線上に配置したプロペラ軸18との間で、駆動軸14の延長線上に配置した中空カウンタ軸17を含む副変速装置19が設けられている。プロペラ軸18の後端部は後部ハウジング3内へ延出させてあり、左右後輪用の差動装置(以上、図示せず)の大径入力歯車20に対し噛合わされた、ベベルピニオン21を装備している。
左右の後輪を駆動して車両の走行を行わせるほか、必要に応じ左右の前輪も駆動することとされており、そのためにはミッションケース2の下面に、前輪駆動力取出しケース22を装着してある。この前輪駆動力取出しケース22内には前輪駆動力取出し軸23、該取出し軸23上に遊嵌設置されプロペラ軸18によって回転駆動される歯車24、及びこの歯車24を前輪駆動力取出し軸23に対し選択的に結合する前輪駆動クラッチ25が、設けられている。
【0022】
PTO系の原動軸8はそれに同心配置の伝動軸26に連結されており、伝動軸26は中空の走行系原動軸6、従動軸12、駆動軸14及びカウンタ軸17内を後方へ延びて、後部ハウジング3内へ延出させてある。後部ハウジング3の後半部内には、該伝動軸26に連結した他の伝動軸27とそれに同心配置のクラッチ軸28との間にPTOクラッチ29を設置すると共に、クラッチ軸28とその下方に配置した中空出力軸30との間にPTO変速装置31を設置してある。
後部ハウジング3内から後方へ延出させてあるPTO軸32は、中空出力軸30に挿入し該出力軸30に解除可能に結合して設けられている。
【0023】
後部ハウジング3の上面上には、機体後部に連結されPTO軸32によって駆動されるロータリ耕耘機等の作業機を昇降させるための、左右のリフトアーム33aを備えた油圧リフト装置33を設けてある。
【0024】
後部ハウジング3内の中途には、該ハウジング3と一体の支壁部34が設けられ、また後部ハウジング3の後端には開口を設けて該開口をカバー部材35によって閉鎖してある。
図2に明瞭に示すように、伝動軸27の後端部は支壁部34に支持され、またクラッチ軸28は伝動軸27端の軸支承穴とカバー部材35とに両端部を支持されている。中空の出力軸30は、支壁部34とカバー部材35とに両端部を支持させてある。PTO軸32は両端部に作業機側のユニバーサルジョイント(図示せず)への、互いに歯数を異にする連結用スプライン32a,32bを形成してあるものに構成されており、中空の出力軸30に対し前後を入れ替えて挿入し、中央のスプライン部32cを出力軸30内面のスプライン部30aに噛合わせて、出力軸30に対し一体回転するように結合するものとされている。
【0025】
同様に図2に示すようにPTOクラッチ29は、伝動軸27の後端部上に固定設置した回転支持金物36と、クラッチ軸28の前端部上に固定設置したクラッチハウジング37とに複数枚宛の摩擦エレメントを、摺動自在ではあるが相対回転不能に支持させてあるものに構成されている。
クラッチハウジング37内にはピストン38を、戻しスプリング39により後退方向に移動付勢して設けてあり、PTOクラッチ29は油圧の作用によって該ピストン38を前進させることで摩擦エレメント間を圧接させてクラッチ係合を得る、摩擦多板式の油圧クラッチに構成されている。
クラッチ軸28内にはピストン38の背後に開口させた作動油通路40を、その基端をクラッチ軸28背後の油室41に開口させて形成してある。またクラッチ軸28にはPTOクラッチ29の摩擦エレメント部に対し潤滑油を供給するための潤滑油通路42を、該通路42のクラッチハウジング37内への開口端が図示のクラッチ切り状態ではピストン38によって閉鎖され同ピストン38が前進したクラッチ入れ状態ではピストン38に形成した油穴38aによって開放されるようにして、形成してある。
潤滑油通路42の基端は、クラッチ軸28とカバー部材35間に形成された環状油室43に開口させてあり、該油室43に、カバー部材35に設けた潤滑油ポート44を連ねてある。
【0026】
図2に示すようにPTO変速装置31は、クラッチ軸28上に一体回転するように設けられた2個の歯車45,46と出力軸30上に遊転自在に設けられた2個の歯車47,48とを、それぞれ噛合わせてあるものに構成されている。
出力軸30上には歯車47,48間でスプライン筒49が嵌着され、該スプライン筒49上にシフタカラー50が、相対回転不能に設けられている。シフタカラー50は、歯車47,48のボス部に形成された歯部47a,48aに対しそれぞれ噛合わせ得るスプライン歯を内周面に有する。
以上によりシフタカラー50を選択的に摺動変位させ、歯部47aでもって歯車47を出力軸30に対し結合することにより1速(540rpm)の変速比を、また歯部48aでもって歯車48を出力軸30に対し結合することにより2速(1000rpm)の変速比を、出力軸30に選択的に得ることができる。
カバー部材35内で出力軸30上には、歯輪51を固定設置してあり、この歯輪51に対設した回転ピックアップ52をカバー部材35に支持させてある。回転ピックアップ52は出力軸30の回転数、したがってPTO軸32の回転数を検出する。
【0027】
図3,4に示すように支壁部34とカバー部材35とに、両端で摺動自在に支持させたフォークシャフト53を設けてあり、シフタカラー50に対し係合させたシフトフォーク54を該フォークシャフト53に、ピン55でもって取付けてある。図2に示すように出力軸30上には、歯車48よりも軸線方向の内方側でカラー部材56を摺動可能に設置したあり、このカラー部材56に対し係合させたフォーク部材57を、図3,4に示すようにフォークシャフト53に支持させてある。
このフォーク部材57は、シフトフォーク54と該フォーク部材57間にスペーサスリーブ58を介装すると共にフォークシャフト53に装着した止輪59をフォーク部材57端に設けることによって、フォークシャフト53及びシフトフォーク54と一体的に摺動変位するように図られている。
フォーク部材57は、フォークシャフト53の軸線まわりで回動可能であり、これによって組立てに際しフォーク部材57がカラー部材56と位相を一致していなくても、該フォーク部材57を若干回動変位させて該フォーク部材57をカラー部材56に対し係合させ得るように、図られている。変速レバー(図示せず)によって回転操作される操作軸60を、後部ハウジング3の一側壁を貫通させて設けてあり、この操作軸60の内端に取付けた操作アーム61を、シフトフォーク54に対し係合させてある。操作軸60及び操作アーム61は図4に示す1速位置I及び2速位置IIでそれぞれ、シフタカラー50を1速位置及び2速位置に変位させる。
【0028】
図2,5がPTO軸32における歯数が少ない(6歯数)のスプライン32aを機体外に延出させた状態で該PTO軸32を出力軸30内に挿入した状態を示し、図6がPTO軸32における歯数が多い(21歯数)のスプライン32bを機体外に延出させた状態で該PTO軸32を出力軸30内に挿入した状態を示している。
何れの状態でもPTO軸32の抜け出しは、スプライン部32cの外端に当接する止輪62を出力軸30の内周面に装着することによって阻止することとされている。そして図2,5の状態ではPTO変速装置31が1速(540rpm)位置をとり、図6の状態ではPTO変速装置32が2速(1000rpm)位置をとるように図られており、そのためには次のようなアクチュエータ機構を設けてある。
【0029】
すなわち図2及び図5,6に示すように出力軸30の内端部にはスリーブ63を、ピン64により出力軸30に固定して嵌合してある。このスリーブ63には軸線方向で傾斜する中央のカム面65a、PTO軸32側の小径部65b及びその反対側の大径部65cを有する感知体65を、小径部65bと大径部65cとでスリーブ63に摺動可能に嵌め合わせて設けてある。そして放射方向に沿わせてある複数本(例えば2本)のピン66を、スリーブ63の穴63aと出力軸30の穴30bとを貫通させ、感知体65のカム面65aと前記カラー部材56の内周面とに当接させて、摺動可能に設けてある。
カラー部材56の基端部内周面には、ピン66が出力軸30外への突出状態で係合して該カラー部材56の摺動変位を規制する凹面部56aを形成してある。PTO軸32における歯数の少ないスプライン32a側の端面には、該スプライン32a側を出力軸30に挿入した図6に図示の状態で感知体65の小径部65bが嵌合する穴67を、形成してある。
【0030】
PTO軸32の長さは、図2,5に示すように歯数が多いスプライン32bを出力軸30内に挿入した場合には感知体65の小径部65b端を該PTO軸32の内端面により押すことによって該感知体65を、カム面65aの大径部がピン66を押す位置へと変位させ、ピン66を出力軸30外に突出させるように、また図6に示すように歯数が少ないスプライン32aを出力軸30内に挿入した場合には感知体65の小径部65bがPTO軸32端面の穴67に入り込んで該感知体65を、カム面65aの小径部がピン66へと当接して、ピン66を出力軸30内に没入させるように、設定されている。
図2,5に示す状態ではピン66がカラー部材56の凹面部56aに係合して、該カラー部材56の図示位置からの摺動変位が阻止され、これによって互いに一体変位することとしてある図3,4のフォーク部材57及びシフトフォーク54の摺動変位が阻止されるから、シフタカラー50は図2,5に示す1速位置をとる。
図6に示す状態ではピン66が出力軸30内に没入していることからカラー部材56を該出力軸30上で自由に摺動変位させ得、したがってシフトフォーク54及びフォーク部材57をシフト操作して、図6に示すようにシフタカラー50を2速位置におく状態から、図2,5に示すように該シフタカラー50を1速位置におく状態へと移すことができる。
【0031】
より具体的に説明すると、PTO軸32を図6に示す状態から図5に示す状態へと前後を入れ替えて出力軸30内に挿入するには先ず、図外の変速レバーによる操作でシフタカラー50及びカラー部材56を、図5の位置へと摺動変位させ図7に示す状態を得た上で、PTO軸32の入れ替えを行う。
この時は、PTO軸32の端面に押されて感知体65が、図5に示す位置をとり、ピン66が出力軸30外へ突出してカラー部材56の凹面部56aに係合し、これによってカラー部材56及びシフタカラー50が前述のように1速位置をとる。
逆にPTO軸32を図5に示す状態から図6に示す状態へと前後を入れ替えて挿入するときは図8に示すように、感知体65の小径部65bがPTO軸32の穴67に対面した状態で該PTO軸32が出力軸30内に挿入される。この状態では感知体65の小径部65bがPTO軸32の穴67内に入り込み得るから、変速レバーによってシフタカラー50及びカラー部材56を、ピン66を押し感知体65を図6の右方向に変位させつつ図6の2速位置へと変位させることができる。
【0032】
また図9に示すように回転数が大きい歯車48を出力軸30に対し結合した状態でのシフタカラー50の位置、したがってカラー部材56の位置では、歯数の多いスプライン32bを出力軸30に対し挿入しようとすると、PTO軸32の端面が感知体65の小径部65bに当接する位置で歯数の多いスプライン32bの挿入が阻止され、出力軸30内周面の止輪溝30cがPTO軸32のスプライン部32cに対面位置して、PTO軸32の抜け出しを阻止するための止輪62を止輪溝30cに装着することができない。すなわち回転数が大きい歯車48を出力軸30に対し結合した状態でのカラー部材56の位置において、歯数の多いスプライン32bの所定位置までの出力軸30に対する挿入を不能としているのであり、シフタカラー50及びカラー部材56を一旦、回転数が小さい歯車47を出力軸30に対し結合する位置へと移さなければ歯数の多いスプライン32bを出力軸30に挿入できないこととして、安全を図っているのである。
【0033】
なお図12,13に示すように感知体65と前記ピン64間に、感知体65を図12,13の右方向に移動付勢する圧縮スプリング68を設けることもでき、この場合にはPTO軸32を、図12の状態から図13の状態へと前後を入れ替えて挿入するとき、感知体65は直ちに図13の位置をとり、その後で変速レバーによってカラー部材56及びシフタカラー50を2速位置へと移せる。図12,13に図示の変形例では前記スリーブ63が省略され、また圧縮スプリング68はバネ受け64aを介してピン64に受けさせてある。
【0034】
他の部分の構成を説明しておくと、図3に示すようにPTOクラッチ29のクラッチハウジング37には、PTOクラッチ29の切り状態で該クラッチ29従動側の慣性回転を速やかに停止させると共に、摩擦エレメントの連れ回りを防止するためのブレーキ70を、付設してある。
このブレーキ70は、支壁部34とカバー部材35とに両端を支持させたブレーキ支軸71に、回動自在に支持させてあるブレーキシュー72を備え、このブレーキシュー72は、該シュー72と支壁部34とに両端を係合させてブレーキ支軸71上に設けてあるスプリング73によって、クラッチハウジング37の外周面から離隔する向きに付勢されている。
後部ハウジング3の一側壁には、ブレーキシュー72の自由端側に当接するピストン74を有する油圧シリンダ75を装着してあり、該油圧シリンダ75を油圧の作用で前進動作させブレーキシュー72をクラッチハウジング37外周面に圧接させて、ブレーキ70の作動を得ることとされている。
【0035】
図4に示すようにフォークシャフト53には、PTOクラッチ29の入り状態で該フォークシャフト53の摺動変位を不能とするシフトロック機構76を付設してある。このシフトロック機構76は、フォークシャフト53に2個の溝穴77I,77IIを形成し、該溝穴の1個に対し選択的に臨むボール78を、ロッド79上のスプリング80により付勢させてカバー部材35内に設けてあるものに構成されている。
スプリング80の基端はカバー部材35の穴内に設けたピストン81に受けさせてあり、該穴の開口端を蓋82にて閉鎖して穴内に油室83を形成してある。油室83にはPTOクラッチ29の入り状態で油圧が作用せしめられることとされており、この油圧によってピストン81が、該ピストン81とボール78間でロッド79が移動不能となる位置まで前進せしめられ、これによってボール78が何れかの溝穴77I又は77IIに対し、フォークシャフト53の摺動変位を不能とするように嵌合せしめられる。
これによってフォークシャフト53が1速位置又は2速位置に拘束されて、PTO変速装置31がシフト不能にロックされる。油室83に油圧が作用していないPTOクラッチ29の切り状態ではボール78及びスプリング80によってフォークシャフト53は解除可能に位置拘束されるもので、該ボール78及びスプリング80によってデテント機構が提供されている。
【0036】
図10に示すようにPTOクラッチ29用の電磁方向切換弁84をカバー部材35内に、上下方向に沿わせて設けてあり、また図2,3に示すように電磁方向切換弁84の中立位置から作用位置への変位時点からPTOクラッチ29への作用油圧を漸増させるモジュレート型リリーフ弁85も、カバー部材35の後方向き張り出し部に横方向に沿わせて設けてある。電磁方向切換弁84はポンプポート86P、クラッチポート86C,ブレーキポート86B、及び後部ハウジング3内に連通させてあるタンクポート86Tを有し、図10に示す中立位置ではポンプポート86Pとブレーキポート86B間を連通させると共にクラッチポート86Cとタンクポート86T間を連通させ、またソレノイド84aの励磁によって移される上方の作用位置ではポンプポート86Pとクラッチポート86C間を連通させると共にブレーキポート86Bとタンクポート86T間を連通させるものに、構成されている。
モジュレート型リリーフ弁85は周知のように、図3に示す弁体85aと制御ピストン85b間に油圧設定用スプリング85cを設けてあるものに、構成されている。
【0037】
電磁方向切換弁84のクラッチポート86Cは図3,10に示すように、カバー部材35内の横向きの油通路87によってクラッチ軸28端の前記油室41に連通させてあると共に、油通路87端に連なる前後方向の油通路88によってシフトロック機構76の前記油室83に連通させてある。
また該クラッチポート86Cは油通路87に連なる前後方向の油通路89によってモジュレート型リリーフ弁85の弁体85a背後に、さらに上記油通路88によって、モジュレート型リリーフ弁85の制御ピストン85b背後に、それぞれ連通させてある。
ブレーキポート86Bはカバー部材35内の油通路90と後部ハウジング3の一側壁内の油通路91とを介し、ブレーキ70作動用の前記油圧シリンダ75へと連通させてある。カバー部材35にはモジュレート型リリーフ弁85のリリーフポート92も、後部ハウジング3内に連ねて形成してある。
【0038】
図1に示す前記高低速切替え装置13は、駆動軸9と従動軸12との間に高速用歯車列93と低速用歯車列94とを設け、それらの歯車列において駆動軸9に遊嵌設置した2個の歯車を、駆動軸9上に設けた高速用油圧クラッチ95及び低速用油圧クラッチ96によって選択的に駆動軸9へと結合して、高低2段の変速を行うものに構成されている。
なお図示を省略するが低速用油圧クラッチ96は特開2000−352446号公報に示されているように、スプリングの作用によって入れられ油圧の作用によって切られるスプリングロード型のものに構成されており、駆動軸9内の単一の油路を介して両油圧クラッチ95,96に対し同時に作動油を給排して、変速が行われる。
【0039】
同様に図1に示す前記主変速装置16は駆動軸14と従動軸15間に4組の変速歯車列を設け、このうちの1組の変速歯車列には中間のアイドラ歯車97を設けて前進3段、後進1段の変速を得るものに構成されている。4組の変速歯車列において駆動軸14に遊嵌設置した4個の歯車を選択的に駆動軸14へと結合するために、該駆動軸14上には2個の複式同期クラッチ98,99を設けてある。
【0040】
図1に示すように副変速装置19における前記カウンタ軸17は、主変速装置16の従動軸15へと減速歯車列100によって接続されており、該カウンタ軸17上の1変速歯車によって減速歯車機構101を介し駆動される変速歯車102を、カウンタ軸17外に設けてある。プロペラ軸18上にはシフト歯車103と複式クラッチ104とを設けてあり、副変速装置19は、これらのシフト歯車103及び複式クラッチ104を選択的に摺動させて4段の変速を得るものに構成されている。
【0041】
主変速装置16における複式同期クラッチ98,99の構成を説明しておくと、図11はそのうちの1個の複式同期クラッチ98を示している。図11において106,107は駆動軸14上に遊嵌設置した変速歯車であり、複式同期クラッチ98はこれらの歯車106,107間で駆動軸14上に設置されている。この複式同期クラッチ98は通例のように、駆動軸14にスプライン嵌合して固定されたハブ108、このハブ108の外周歯に摺動自在にスプライン嵌合されシフタ109によって軸線方向に摺動変位されるスリーブ110、歯車106,107にそれぞれスプライン結合されたシンクロコーン111であってギヤ歯111aを形成してあると共に円錐状摩擦面111bを有するシンクロコーン111、ギヤ歯112aを有すると共にシンクロコーン111の円錐状摩擦面111bに対向位置させた円錐状摩擦面112bを有するシンクロナイザーリング112、及びハブ108の外周切欠き内に軸線方向に移動可能に配置されたストラット113であってハブ108に支持させたスプリング114に付勢されてスリーブ110内周面の凹部110aに嵌合する突起113aを有するストラット113を、備えている。
【0042】
そして特にシンクロコーン111の円錐状摩擦面111bとシンクロナイザーリング112の円錐状摩擦面112bとの間には、1対の中間コーン115,116を配置してある。このうち外周側の中間コーン115は、それに設けた突起115aをシンクロコーン111の係合穴111cに突入させて該シンクロコーン111と一体回転するように図られており、また内周側の中間コーン116は、それに設けた突起116aをハブ108の係合穴108aに突入させて該ハブ108と一体回転するように図られている。スリーブ110を、図11上で左又は右方向にシフト操作して歯車106又は107を駆動軸14に対し結合する場合の同期作用は、周知の同期クラッチ同様であるが、1対の中間コーン115,116を両円錐状摩擦面111b,112b間に介装しているため図示の同期クラッチ98は、そのような中間コーンを設けない通例の同期クラッチと対比して同期容量が格段に増大されている。シンクロコーン111における係合穴111cの内面上には同期作用中に圧縮される、ゴム等の弾性体からなる復元部材117であって同期完了後にその復元力により中間コーン115を摩擦係合解除方向に付勢する復元部材117を、貼着してある。
【0043】
図14−17は、第2の実施例を示している。
本実施例に係る動力取出し装置は、図14に示すように前述の実施例とほぼ同様に構成されているが、図14−16に示すように前記シフタカラー50に対応するカラー部材150が出力軸30の内端部上にスプライン嵌めして設けられていて、前記カラー部材56に対応するカラー部材は設けられていない。出力軸30上に遊嵌設置された、PTO変速装置31の2個の歯車47,48のうち、歯車47のボス部は出力軸30上でカラー部材150方向に大きく延出させてあり、カラー部材150の内周面に形成した歯部150aに対し噛合わせ得る歯部47aを、延出部端の外周面に有する。
また歯車48は1対のボールベアリング151を介して歯車47のボス部に遊嵌されており、該ベアリング151からはみ出すボス部内周面に、カラー部材150の外周面に形成した歯部150bに対し、噛合わせ得る歯部48aを有する。すなわち2個の歯車47,48を出力軸30へと選択的に結合するための歯部150a,150bをカラー部材150の内周面と外周面とに分けて形成して、カラー部材150の摺動範囲を小さくするように図っているのである。
【0044】
図14−17に示すように出力軸30の内端部には一直径線に沿う溝穴152を、出力軸30軸線方向の一定幅にわたって形成してあり、両端でカラー部材150の穴に嵌合して該カラー部材150に固定した弾性ピン153を、該溝穴152に挿通してある。溝穴152の軸線方向一側で出力軸30にはピン154を摺動自在に支持させてあり、また弾性ピン153の軸線方向内側にバネ受け155を設けて、該バネ受け155と出力軸30内端に固定したバネ受け156との間に圧縮スプリング157を設けてある。したがって弾性ピン153は圧縮スプリング157によって図14−16上で右方向に付勢され、この弾性ピン153を介してピン154も同様に右方向に付勢されて、バネ受け155とピン154とが常に弾性ピン153に対し当接する。PTO軸32における歯数の少ないスプライン32a側の端面には、前記のもの同様の穴67を形成してある。
【0045】
溝穴152の軸線方向幅は図15に示す、PTO軸32における歯数が多いスプライン32bを出力軸30に挿入した状態では弾性ピン153が溝穴152の図上左側の端面に当接し、逆に図16に示す、PTO軸32における歯数が少ないスプライン32aを出力軸30に挿入した状態では弾性ピン153が溝穴152の図上右側の端面に当接するように、設定されている。図15の状態でピン154は、PTO軸32の穴67に入り込む。そして図15の状態ではカラー部材150の歯部150aが歯車47の歯部47aに対し噛合わされて歯車47が出力軸30へと結合され、PTO変速装置31の1速変速状態が得られ、図16の状態ではカラー部材150の歯部150bが歯車48の歯部48aに対し噛合わされて歯車48が出力軸30へと結合され、PTO変速装置31の2速変速状態が得られることとされている。
すなわちこのように機能するアクチュエータ機構159によって、カラー部材150の所定の摺動変位を得ることとされているのである。
【0046】
したがって図14−17に示す第2の実施例では出力軸30に対しPTO軸32を、単に前後入れ替えて挿入することのみで、PTO軸32における歯数が少ないスプライン32aの機体外への突出状態では対応してPTO軸32が低速(540rpm)で回転する状態が得られ、PTO軸32における歯数が多いスプライン32bの機体外への突出状態では対応してPTO軸32が高速(1000rpm)で回転する状態が得られる。なお図示のカラー部材150はフォーク係合溝150cを形成してあるものに構成されており、弾性ピン153等を設けない装置であってレバー操作により同カラー部材150をシフト操作することとした装置においても、該カラー部材150をそのまま使用できることとしてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例を装備したトラクタの伝動機構を示す機構図である。
【図2】 同トラクタの後部ハウジング後半部の縦断側面図である。
【図3】 同後部ハウジング後半部の縦断平面図である。
【図4】 図2とは異なった縦断面に沿う、後部ハウジング後半部の一部の縦断側面図である。
【図5】 図2の一部分を拡大した縦断側面図である。
【図6】 図5と類似の縦断側面図で、異なった状態を示している。
【図7】 図6の状態から図5の状態へと移す過程の中途の状態を示す縦断側面図である。
【図8】 図5の状態から図6の状態へと移す過程の中途の状態を示す縦断側面図である。
【図9】 不測のPTO軸挿入状態を示す縦断側面図である。
【図10】 後部ハウジング後半部の一部の横断背面図である。
【図11】 図1のトラクタに設けられた主変速装置の一部を示す縦断側面図である。
【図12】 第1の実施例の変形例を示す縦断側面図で、図5に対応した状態を示している。
【図13】 同変形例の縦断側面図で、図12とは異なった状態を示している。
【図14】 図2に類似の縦断側面図で、この発明の第2の実施例を示している。
【図15】 図14の一部分を拡大した縦断側面図である。
【図16】 図15と類似の縦断側面図で、異なった状態を示している。
【図17】 図14のXVII−XVII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
3 後部ハウジング
28 クラッチ軸
30 出力軸
30b 穴
31 PTO変速装置
32 PTO軸
32a,32b スプライン
32c スプライン部
34 支壁部
35 カバー部材
47,48 歯車
47a,48a 歯部
50 シフタカラー
53 フォークシャフト
54 シフトフォーク
56 カラー部材
56a 凹面部
57 フォーク部材
62 止輪
65 感知体
65a カム面
66 ピン
67 穴
68 圧縮スプリング
150 カラー部材
150a,150b 歯部
151 ボールベアリング
152 溝穴
153 弾性ピン
154 ピン
155 バネ受け
157 圧縮スプリング
159 アクチュエータ機構

Claims (2)

  1. 機体一端部内に設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置し、該2個の歯車(47,48)間で出力軸(30)上に、該歯車(47,48)の1個宛を選択的に出力軸(30)に対し結合するためのシフタカラー(50)を設置し、機体内から外方に延出させるPTO軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプライン(32a,32b)を形成し、歯数の少ないスプライン(32a)側の端面には軸心に穴(67)を穿設し、該PTO軸を選択的に前後逆として上記出力軸(30)に挿入し、該出力軸(30)と相対回転不能に接続するように構成された作業車の動力取出し装置において、前記出力軸(30)の内端部上に、前記シフタカラー(50)と一体的に摺動変位されるように接続されたカラー部材(56)を設け、前記出力軸(30)の内端部内に摺動可能に感知体(65)を設け、該感知体(65)の軸線方向に、傾斜するカム面(65a)と、前記PTO軸(32)の一端に穿設した穴(67)に挿入する小径部(65b)、及びその反対側の大径部(65c)を設け、前記出力軸(30)に形成した穴(30b)に嵌合して放射方向に沿設され、内端が前記感知体(65)のカム面(65a)に対し当接するピン(66)を設け、該ピン(66)の外端は、出力軸(30)の穴(30b)から突出して、前記出力軸(30)の内端部上に遊嵌したカラー部材(56)の内周面に形成された凹面部(56a)に対し係合可能とし、前記シフタカラー(50)を摺動変位させるシフトフォーク(54)と、前記カラー部材(56)に対し係合させたフォーク部材(57)とを、同一のフォークシャフト(53)に相対摺動不能に固定したことを特徴とする作業車の動力取出し装置。
  2. 機体一端部内に設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を互いに異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置し、機体内から外方に延出させるPTO軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプライン(32a,32b)を形成し、歯数の少ないスプライン(32a)側の端面には軸心に穴(67)を穿設し、該PTO軸(32)を選択的に前後逆として、該出力軸(30)に挿入し、相対回転不能に接続するように構成された作業車の動力取出し装置において、前記出力軸(30)に対し、前記2個の歯車(47,48)の歯部(47a・48a)と選択的に結合する為のカラー部材(150)を、該出力軸(30)の内端部上の内外径位置に、相対回転不能かつ摺動可能に設置し、前記2個の歯車(47,48)のうち機体外端側に配置した歯車(47)のボス部を、前記カラー部材(150)方向に延長し、該延長部の外周面に前記カラー部材(150)内周面の歯部(150a)を噛合わせ得る歯部(47a)を形成し、他方の歯車(48)を上記ボス部に、ベアリング(151)を介して遊嵌し、該他方の歯車(48)を上記ベアリング(151)から、前記カラー部材(150)方向にはみ出させて、該はみ出し部の内周面に、カラー部材(150)外周面に形成した歯部(150b)を噛合わせ得る歯部(48a)を形成し、前記スプライン(32a,32b)のうち歯数の多いスプライン(32b)を出力軸(30)に挿入した状態では、前記歯車(47,48)のうち回転数が小さい歯車(47)を、また歯数の少ないスプライン(32a)を出力軸(30)に挿入した状態では回転数が大きい歯車(48)を、それぞれ該出力軸(30)に対し結合する位置へと該カラー部材(150)を摺動変位すべく、該出力軸(30)に対する前記PTO軸(32)の挿入状態に応じ、軸線方向での位置を変更するピン(154)を、前記出力軸(30)に軸線方向の一定範囲にわたって形成した溝穴(152)内に備え、該ピン(154)は前記PTO軸(32)の穴(67)に挿入可能とし、該ピン(154)を、前記PTO軸(32)方向に付勢するスプリング(157)と、穴(67)の穿設されていない側のPTO軸(32)の端面とで、両側から強制的に押して位置変更し、前記ピン(154)に対し係合する放射方向のピン(153)を、該溝穴(152)内を通過させて設け、該放射方向のピン(153)をカラー部材(150)に係合固定したことを特徴とする作業車の動力取出し装置。
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