JP3920434B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の変速機をシフト操作するためのシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の自動変速機をシフト操作するためのシフトレバー装置は、シフトレバーを車両前後方向にシフト操作して自動変速機をシフトする構成のものが一般的である。この種のシフトレバー装置では、シフトレバーの操作方向が車両前後方向に設定される構成であり、例えば、シフトレバーがPシフトレンジに選択された場合にシフトレバーを単に車両後方向へ移動させることで、Rシフトレンジへのシフト操作が可能である。
【0003】
ところで、このようなシフトレバー装置においては、特定の条件下でのみシフトレバーのシフト操作を可能とするシフトロック機構が必要であり、前述の如きPシフトレンジからRシフトレンジへのシフト操作を何らかの方法により制限する必要がある。
【0004】
この場合、例えば、シフトレバーの近傍にソレノイド等の電気式アクチュエータ等を設けることにより、シフトレバーをPシフトレンジからRシフトレンジへ操作する際にはブレーキ操作をしない限りアクチュエータがシフトレバーに係合してRシフトレンジへのシフト操作が阻止されるように構成したシフトレバー装置が提案されている。
【0005】
この種のシフトレバー装置(シフトロック機構)では、シフトレバーがPシフトレンジに位置する状態では、電気式アクチュエータによって固定化されたロックプレートがグルーブドピンに係合してその移動(ノブボタンの操作)が阻止され、シフトレバーのPシフトレンジ以外の他のシフトレンジへのシフト操作が阻止される構成である。
【0006】
ところで、従来の方法ではバッテリ−上り等の電気的故障でソレノイドに通電されない場合でも、キ−をONにすれば、シフトは可能であったが、何らかの不具合でロックプレ−トが回転しなくなった時に強制的にシフトロックを解除する方法がなかった。
【0007】
しかしながら、このようなロックプレートの強制移動構造では、グルーブドピンの近傍や周辺には電気式アクチュエータ等が配置されているため、ロックプレートを手動操作するための他の部材の配置スペースに余裕がなく、換言すれば他の部材の配置スペースやロックプレートの解除移動のための移動スペースが必然的に制約を受け、スペースの有効利用を図り難く、この点において改善の余地があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、シフトロック状態の場合等でも手動操作により強制的にシフトロックを解除することができ、しかも、手動でシフトロック状態等を解除するための他の部材の配置スペースに制約を受け難く、スペースの有効利用を図ることができるシフトレバー装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のシフトレバー装置は、車両の変速機の変速操作用シフトレバーと、
前記シフトレバーに設けられ、ノブボタンの操作により移動するよう装着された連動部材と、
前記シフトレバーのシフト操作時に、前記連動部材が隣接して移動するディテント溝が設けられ、パーキングレンジ位置に前記連動部材の動作制限用凹部が備えられると共に、前記動作制限用凹部に隣接して前記連動部材当接用のRレンジ用辺部が設けられるディテント部材と、
前記動作制限用凹部と前記Rレンジ用辺部の間から突出して、前記動作制限用凹部の一側壁を形成すると共に、前記シフトレバーが前記パーキングレンジ位置から他のレンジ側へシフト操作される場合に前記連動部材と当ってシフト操作を制限する位置から制限を解除する位置まで移動可能とされた制限部材と、
手動操作されて、前記制限部材を、制限する位置から、その制限を解除する位置まで移動する操作部材と、
を有することを特徴とする。
【0010】
上述のように構成することにより、ディテント部材のパーキングレンジ位置に設けられた動作制限用凹部とRレンジ用辺部の間から突出して動作制限用凹部の一側壁を形成する制限部材を、操作部材を操作して、連動部材と当ってシフト操作を制限する位置から制限を解除する位置まで移動させる。これにより、パーキングレンジ位置の動作制限用凹部にある連動部材が他のレンジ側へ移動可能となり、シフトレバーをパーキングシフト位置から他のシフトレンジへ移動操作させることができる。よって、シフトレバー装置のシフトロックがかかり、パーキングレンジ位置から連動部材の移動が制限されている状態であっても、シフトレバーのシフト操作を可能とする。
また、ディテント部材のパーキングレンジ位置に設けられた動作制限用凹部とRレンジ用辺部の間から突出した制限部材が、パーキングレンジ位置から他のレンジへの連動部材の移動を制限する位置にある場合は、操作部材を操作しない限り、パーキングレンジ位置にある連動部材をパーキングレンジ位置から他のレンジ側へ移動不能とし、シフトレバー装置をシフトロック状態とすることができる。
さらに、制限部材をディテント部材のパーキングレンジ位置に設けられた動作制限用凹部とRレンジ用辺部の間から突出させ、さらに、制限部材が動作制限用凹部の一側壁を形成するように構成することで、制限部材の配置スペースやその解除移動のための移動スペースの有効利用を図ることができる。
【0011】
なお、請求項1で制限部材と言った場合には、ディテント部材の一部を移動可能に構成したもの、及びディテント部材全体を移動可能な制限部材とした構成を含むものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の主要部分の構成が図1及び図2に示されている。
【0015】
図示するシフトレバー装置10では、シフトレバー12の基端部がシフトレバー装置10の支持ブラケット14に軸ボルト16で回転可能に軸支されている。
【0016】
このシフトレバー12の軸中間部には、その軸線方向に沿った長穴であるスライド穴18が穿設されており、このスライド穴18を貫通した断面矩形状の連動部材であるグルーブドピン20が、シフトレバー12の先端側にある図示しないノブボタンの押し操作によって、スライド穴18におけるシフトレバー12の先端側から基端側(図1の下方)へ移動するよう装着されている。なお、このグルーブドピン20は、図示しないばねによって、スライド穴18におけるシフトレバー12の先端側に移動するよう付勢されている。
【0017】
このシフトレバー12は、図示しない車両用自動変速機にロッド又はケーブル等を介して接続されており、このシフトレバー12の軸ボルト16を中心として回動操作された位置に対応して、自動変速機を所要の位置にシフトできるよう構成されている。
【0018】
このシフトレバー12に隣接し、グルーブドピン20に対応した位置には、このシフトレバー12の傾動方向に沿ってディテントプレート22が配置されている。このディテントプレート22には、開口状に形成されたディテント溝24が設けられている。このディテント溝24におけるシフトレバー12の先端側周辺部には、P(パーキング)レンジ用凹部26、R(リバース)レンジ用辺部28、N(ニュートラル)及び、D(ドライブ)レンジ用辺部30、さらに2(セコンド)及び、L(ロー)レンジ用辺部32が設けられている。
【0019】
そして、シフトレバー12が図1に示すPレンジ位置にあるときグルーブドピン20がPレンジ用凹部26内に位置し、これから離脱しない限りRレンジ位置に移動することが制限されている。また、シフトレバー12がRレンジ位置のとき、グルーブドピン20がRレンジ用辺部28部位に位置し、同様にN及びDレンジ位置のとき、N及びDレンジ用辺部30部位に位置し、2及びLレンジ位置のとき2及びLレンジ用辺部32に位置するよう構成されている。
【0020】
図3に示すように、ディテントプレート22におけるPレンジ用凹部26と、Rレンジ用辺部28との間にあるRレンジ用辺部28より突出した長板形状の制限部材34は、Pレンジ用凹部26の一側壁を構成すると共に、制限部材34の先端部34Aが、実線で示す動作制限のための位置から2点鎖線で示す動作制限を解除する位置までRレンジ用辺部28からディテント溝24内へ出没可能に構成されている。このため、制限部材34は、長板の長手方向に摺動可能なように、ディテントプレート22に装着されている。
【0021】
また、制限部材34の操作用として、シフトロック解除機構が装着されている。このシフトロック解除機構として、本実施の形態では、L字を横にした形状の操作部材36を用いる。この操作部材36は、その中間部が軸ピン38によってディテントプレート22に軸着されている。操作部材36の一方の端部には、その長さ方向に沿って長穴40が穿設されている。この長穴40には、制限部材34の上端部34B近くの側面に立設した丸軸状の連動ピン42が、摺動自在に挿通されている。
【0022】
操作部材36の他方の端部は押しボタン44として形成されており、シフトレバー装置の外表面部から矢印A方向に押し操作可能なように臨まされている。そして、図3に示すように操作部材36を、その押しボタン44を矢印A方向へ押し操作することにより、図に実線で示す位置から2点鎖線で示す位置まで矢印B方向へ回動する。すると、操作部材36の長穴40が矢印B方向へ回動する動作に従って、この長穴40内を摺動する連動ピン42によって連動された制限部材34は、図3の実線で示す位置から2点鎖線で示す位置まで移動するので、その先端部34Aはディテント溝24から引き出される。また、押しボタン44の押し操作力を解除すると、上述とは逆の動作で、制限部材34と、操作部材36が図3に実線で示す位置に復帰するよう構成されている。また、操作部材36の回動動作の範囲を規制するストッパS1及びストッパS2が設けられている。
【0023】
図1、及び図2に示すように、このシフトレバー装置10には、シフトロック機構用のシフトロックプレート46及びアクチェータ48と、キーインターロック機構用のカムプレート50とが装着されている。このシフトロックプレート46は、略小矩形板状で、その基端部が軸ピン52によってシフトレバー装置10のブラケットに軸着され、ディテントプレート22に隣接して配置されている。このシフトロックプレート46は、図3に示すように、その先端部の円弧状端辺部46Aが制限部材34の先端部34Aに接近するよう位置したときに、Pレンジ用凹部26の出口開口を塞ぐとともに、この端辺部46Aと図3に実線で示す位置にある先端部34Aとの間をグルーブドピン20が通過不能なように構成されている。
【0024】
また、シフトロックプレート46が図1の矢印D方向へ図2に示す状態まで回動することにより、端辺部46AがPレンジ用凹部26の出口開口から外れて、このPレンジ用凹部26内にあるグルーブドピン20が出口開口から図2、及び図3に実線で示す位置にある制限部材34の先端部34Aを回って越え、ディテント溝24の他のレンジ用辺部28、30、32側へ移動可能とするよう構成されている。
【0025】
図1、及び図2に示すシフトロックプレート46を操作するためのシフトロック機構のアクチェータ48は、そのソレノイドに通電しないときに図示しない圧縮ばねの付勢力でロッド54を本体から延出させるよう動作し、ソレノイドを励磁した際に図示しない圧縮ばねの付勢力に抗して図1に示すようにロッド54を本体内に引き込み操作するよう構成されている。このロッド54の先端部は、シフトロックプレート46の中間部に接続されている。なお、アクチェータ48はブレーキペダルが踏込まれると通電を遮断される。
【0026】
キーインターロック用のカムプレート50は、シフトロックプレート46のPレンジ用凹部26の出口開口から外れるよう回動する方向側(図1、図2に向って右側)の隣接位置に配置されている。このカムプレート50は、略三日月形状で、その一方の端部近くの部位(図に向かって上側近くの部位)を軸ピン56によってシフトレバー装置10のブラケットに軸着されている。さらに、この軸ピン56部分には、図示しないねじりコイルばねが装着され、カムプレート50が図1の矢印E方向に回動するよう付勢されている。
【0027】
また、カムプレート50の軸ピン56側の端部には、小突片状の連接部58が一体的に形成されている。
【0028】
図1、及び図2に示すように、連接部58は、ディテント溝24のPレンジ用凹部26内にグルーブドピン20があるとき、この連接部58がグルーブドピン20の凹部26からの抜け出し動作に追従するように当接した状態で図1から図2に示す状態まで移動する。なお、シフトレバー12内に装着されたグルーブドピン20をシフトレバー12の先端側へ移動するよう付勢するばねの付勢力は十分に強いので、図2の状態から図示しないシフトレバーのノブボタンを離すと、このばねの付勢力がカムプレート50の軸ピン56部分に装着したばねの付勢力に勝って、カムプレート50を図2から図1の状態まで矢印Eと逆方向へ回動させる。
【0029】
カムプレート50の連接部58と反対側の端部には係合孔62があり、キーロックケーブル60の一端部がこの係合孔62によって係合されている。このキーロックケーブル60の他端部は、図示しないキーインターロック機構部に接続されている。
【0030】
また、カムプレート50の軸ピン62近くの所定部位には、シフトロックプレート46に対向する側辺部に側平面から柱状に突出するよう突部50Aが形成されている。また、シフトロックプレート46におけるカムプレート50側に面する側部には、その端辺部46A近くから中間部にかけて略S字状に滑らかに湾曲した案内面64が形成され、カムプレート50が矢印E方向に若干回動した際に、この案内面64に突部50Aが摺接されてカムプレート50の動作にシフトロックプレート46の動作が追従するよう構成されている。
【0031】
次に、シフトレバー装置に装着されたシフトロック機構と、キーインターロック機構について図1、及び図2により説明する。このキーインターロック機構では、図示しないキーシリンダにキーを差し込んでいないか又は、キーを差し込んでもLOCK、又はOFF位置にあって、ACC、エンジンON等の位置へ回動されていない場合には、キーロックケーブル60を矢印K方向に移動しないよう制止して、カムプレート50の矢印E方向への回動を制止し、図1に示す状態を維持するよう構成されている。
【0032】
すなわち、この図1に示す状態では、シフトロック機構におけるアクチェータ48のソレノイドに通電されることはなく、図示しない圧縮ばねによりシフトロックプレート46は矢印D方向へ回動するよう付勢されるが、このシフトロックプレート46の案内面64の一部がカムプレート50の突部50Aに当って制止されるので、図1に示す状態を保つよう構成されている。よって、シフトレバー12の図示しないノブボタンを押しても、グルーブドピン20はPレンジ用凹部26の出口にあるシフトロックプレート46の端辺部46Aに制止され、Pレンジ用凹部26から離脱できない。よって、シフトレバー12はPレンジ位置に保持される。
【0033】
さらに、キーをキーシリンダに挿入して、LOCK、又はOFF位置から、ACC、エンジンON等の位置へ回動した場合には、キーロックケーブル60が矢印K方向に移動可能な状態となる。
【0034】
また、キーを回してエンジンをONとし、シフトレバー12がPレンジ位置にあるとき、ブレーキを踏まない状態では、アクチェータ48のソレノイドに通電されてシフトロックプレート46が図1に示すPレンジ用凹部26の出口を塞ぐ位置とされ、グルーブドピン20がPレンジ用凹部26から離脱できなくし、シフトレバー12をPレンジ位置以外のDレンジ位置等へシフト操作できないよう構成されている。上述の状態で、ブレーキを踏んだときには、アクチェータ48のソレノイドへの通電が切れ、シフトロックプレート46は矢印D方向へ回動するようアクチェータ48のばねの付勢力を受け、この付勢力は突部50Aを介してカムプレート50に伝達するよう構成されている。このときカムプレート50には、シフトロックプレート46の矢印D方向の付勢力と、それ自体を回動しようとする矢印E方向の付勢力とが働くことになり、これらの合力は、連接部58が当接するグルーブドピン20に伝達される。
【0035】
また、グルーブドピン20をシフトレバー12の先端側へ付勢する力(矢印Cと逆方向の力)は、シフトロックプレート46とカムプレート50とに働く付勢力の合力より十分に強く設定することにより、ノブボタンを操作しない限り、図1の状態が保持されるよう構成されている。この状態においてノブボタンを押し操作すると、グルーブドピン20が矢印C方向へ押し下げられる。すると、このグルーブドピン20の動作に連動して、連接部58を当接させながらカムプレート50が矢印E方向に回動し、突部50Aがシフトロックプレート46の回動阻止位置から移動するので、その突部50Aに案内面64を摺接させながらシフトロックプレート46が矢印D方向へ回動して、端辺部46AをPレンジ用凹部26の出口から外れた、図2の位置まで回動する。
【0036】
この図2の状態では、グルーブドピン20がPレンジ用凹部26から離脱しているので、シフトレバー12を回動させ、他のレンジ位置へ移動操作するシフトチェンジ操作を行なえる。
【0037】
また、図2に示す状態では、カムプレート50の回動により、キーロックケーブル60が移動されてキーインターロック機構を、キーの抜き取り不能な状態とするよう構成されている。
【0038】
なお、Pレンジ以外のシフト操作位置からシフトレバー12をPレンジ位置に戻す場合は、ノブボタンを押しながらシフトレバー12を図2に示すPレンジの位置に戻し、ノブボタンを離す。すると、このノブボタンに関するばねの付勢力によって、上述とは逆に動作し、図1に示す状態に復帰する。
【0039】
次に、上述した本実施の形態に係るシフトレバー装置における強制的なシフトロック解除機構の作用、及び動作について説明する。図1に示す、シフトレバー装置の状態において、キーの操作、及びブレーキを踏む等の操作なしに、シフトレバー12をPレンジ位置から他のR、N、D、2、Lのレンジにシフトチェンジ操作をする場合には、図3に示すように操作部材36の押しボタン44を矢印A方向へ押す。
【0040】
すると、操作部材36は、図3に2点鎖線で示す位置まで軸ピン38を中心に矢印B方向へ回動し、その長穴40内にある連動ピン42を摺動させながら、制限部材34を図3に2点鎖線で示す位置まで引き上げる。この状態では、制限部材34の先端部34Aの先端辺がRレンジ用辺部28と略同レベルとなる。そこで、この状態において、シフトレバー12のノブボタンを押し操作することにより、グルーブドピン20をシフトロックプレート46の端辺部46Aに近接した図3に実線で示す位置まで下げてからシフトレバー12をR、N、D、2、Lのいずれかのシフトレンジ位置に移動操作する。このようにすれば、キーがなくても、又はキーロックケーブル60、カムプレート50、シフトロックプレート46、又はアクチェータ48が動かない場合でもシフトロックを解除してシフトレバー12のシフト操作ができる。また、この動作の際、ノブボタンの操作量を通常の操作時より少なくできる。
【0041】
また、シフトレバー12がPレンジ位置以外にある場合に、これをPレンジに復帰させるには、上述の如く操作部材36を操作して制限部材34を図3の2点鎖線位置にした状態でシフトレバー12をPレンジ位置に戻せば良い。この後、操作部材36の押しボタン44を離すと、制限部材34が自重、又は図示しないばね等により、図3の実線位置まで下がり、これに伴って、操作部材36も図3の実線位置に復帰する。なお、上ストッパS2により、操作部材36の上方への過度の回動が規制され、制限部材34の先端部34AがRレンジ用辺部28と略同レベルより上方に移動しないようにしてある。また、下ストッパS1により、制限部材34の下方への突出量が一定になるよう規制している。
【0042】
また、上述した本実施の形態では、ディテントプレート22における制限部材34部分を移動するよう構成したものについて説明したが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、ディテントプレート22の、Pレンジ用凹部26とRレンジ用辺部28との間の部分を含むよう制限部材を構成し、Rレンジ用辺部28とN及びDレンジ用辺部30を含むよう制限部材を構成し、さらにまた2及びLレンジ用辺部32等の部分を含むよう制限部材を構成し、これが一体的に矢印C方向又はこれと直交する方向等へ移動可能とされる構成としても良い。なお、ディテント部材22全体を制限部材として移動可能に構成しても良い。
【0043】
さらに、制限部材34の部分は、操作部材36によってグルーブドピン20の動作を制限しないよう移動できる構成であれば良いので、制限部材34の部分をディテントプレート22に軸着して回動動作するよう構成し、又は、ディテントプレート22の側平面に対し直交する方向又はその他のグルーブドピン20から離脱する方向へ分離して移動するよう構成しても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係るシフトレバー装置は、シフトロック状態の場合でも手動操作により強制的にシフトロックを解除することができ、しかも、手動でシフトロック状態等を解除するための他の部材の配置スペースに制約を受け難く、スペースの有効利用を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の主要部の構成を示す概略側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の主要部の構成における、シフトレバーをPレンジ位置から他のレンジ位置へ移動する動作中の状態を示す概略側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置のシフトロック機構部分を取り出して示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置
12 シフトレバー
20 グルーブドピン
22 ディテントプレート
24 ディテント溝
26 Pレンジ用凹部
28 Rレンジ用辺部
30 N及びDレンジ用辺部
32 2及びLレンジ用辺部
34 制限部材
34A 先端部
36 操作部材
38 軸ピン
40 長穴
42 連動ピン
44 押しボタン
46 シフトロックプレート
46A 端辺部
48 アクチェータ
50 カムプレート
60 キーロックケーブル

Claims (1)

  1. 車両の変速機の変速操作用シフトレバーと、
    前記シフトレバーに設けられ、ノブボタンの操作により移動するよう装着された連動部材と、
    前記シフトレバーのシフト操作時に、前記連動部材が隣接して移動するディテント溝が設けられ、パーキングレンジ位置に前記連動部材の動作制限用凹部が備えられると共に、前記動作制限用凹部に隣接して前記連動部材当接用のRレンジ用辺部が設けられるディテント部材と、
    前記動作制限用凹部と前記Rレンジ用辺部の間から突出して、前記動作制限用凹部の一側壁を形成すると共に、前記シフトレバーが前記パーキングレンジ位置から他のレンジ側へシフト操作される場合に前記連動部材と当ってシフト操作を制限する位置から制限を解除する位置まで移動可能とされた制限部材と、
    手動操作されて、前記制限部材を、制限する位置から、その制限を解除する位置まで移動する操作部材と、
    を有することを特徴とするシフトレバー装置。
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