JP3920009B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組付け時の操作力低減を図ったコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
組付け時の操作力低減を図ったコネクタとしては、手動操作用のレバーを設けてそのテコ作用(カム作用)を利用したものの他に、手動操作部材を設けずに操作力低減を可能にしたものがあり、その一例が、米国特許第5,975,929号公報に開示されている。これは、雌側ハウジングをホルダ内に進退可能に収容し、レバーの基端をホルダに回動可能に支持するとともにそのレバーの中間位置のカム溝を雌側ハウジングのカムピンに係合させた構造になる。ホルダを雄側ハウジングに嵌合させると、レバーがその先端を雄側ハウジングに当接させることによって回動し、このときレバーと雄側ハウジングとの当接箇所が力点となってテコ作用が働くので、雄側ハウジングに対するホルダの組付け操作力が小さくても、雌側ハウジングを雄側ハウジング側へ確実に嵌合させることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のコネクタは、操作力低減の手段として独立した部品であるレバーを用いていたので、部品点数が多くなるという欠点がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、部品点数の削減を図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、固定側端子金具を備えた固定側ハウジングと、前記固定側端子金具と接続可能な可動側端子金具を備えた可動側ハウジングと、前記固定側ハウジングに組付け可能なホルダと、前記ホルダに対し、前記可動側ハウジングを、前記ホルダにおける組付け方向先方側の初期位置と組付け方向後方側の接続位置との間で組付け方向に対して斜めに変位させるガイド手段とを備え、前記初期位置では、前記可動側端子金具が前記固定側端子金具に対して組付け方向と直交する方向に外れた接続不能状態とされ、前記接続位置では、前記可動側端子金具が前記固定側端子金具と接続可能な状態とされる構成とした。そして、さらに前記固定側端子金具の先端を先細とすると共に、前記可動側端子金具は角筒形をなして内部に前記固定側端子金具と接触する弾性接触片を設け、弾性接触片の上方に前記固定側端子金具を収容する収容空間を設け、前記弾性接触片の上縁にはテーパ状の誘導部を形成したものである。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ホルダと前記可動側ハウジングには、前記可動側ハウジングを前記初期位置に保持可能であり、且つ前記固定側ハウジングに対する前記ホルダの組付け途中で前記固定側ハウジングとの当接により保持状態が解除される保持手段が設けられている構成とした。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記保持手段は、前記ホルダと前記可動側ハウジングのうちのいずれか一方に設けられると共に、前記ホルダと前記可動側ハウジングのうちの他方に係止されることで保持機能を発揮する弾性撓み片と、前記固定側ハウジングに設けられ、前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに当接してそれ以上の組付け方向への移動を規制されたときに、前記弾性撓み片に当接してその弾性撓み片を保持解除方向に弾性変位させる解除部とを備えた構成とした。
【0006】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記固定側ハウジングは固定部材に固定されているとともに、前記ホルダは、前記固定部材に対して前記固定側ハウジングへの組付け方向と同方向に取り付けられる取付部材に固定されており、前記ガイド手段が、前記ホルダに形成されたカム溝と前記可動側ハウジングに形成されて前記カム溝に係合されるカムピンとから構成されているものであって、前記ホルダには、前記カム溝のうち前記可動側ハウジングが前記接続位置に達したときに前記カムピンが位置する端部に連なり、前記固定部材に対する前記取付部材の取付け方向と平行に延びる遊嵌溝が連成されており、前記ホルダが前記固定側ハウジングに組付けられた状態では、前記カムピンが前記遊嵌溝に係合されるようにした構成とした。
【0007】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記ガイド手段が、前記ホルダに形成されたカム溝と前記可動側ハウジングに形成されて前記カム溝に係合されるカムピンとから構成されているものであって、前記カム溝は複数条並列して形成されているとともに、前記カムピンは前記複数条のカム溝に係合すべく複数個設けられている構成とした。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記複数条のカム溝の並列形態が、前記固定側ハウジングに対する前記ホルダの組付け方向に対して斜め方向にずれて並ぶ配置とされている構成とした。
【0008】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかの発明において、前記ホルダが前記固定側ハウジングから離脱する過程において、前記可動側ハウジングが前記初期位置よりも前記接続位置側に位置するときにはその可動側ハウジングが前記固定側ハウジングから離脱する方向に変位することを規制し、且つ前記可動側ハウジングが前記初期位置に達したときには可動側ハウジングが前記固定側ハウジングから離脱して前記ホルダに追従して変位することを許容する初期位置復帰手段が設けらけれている構成とした。
【0009】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記初期位置復帰手段は、前記初期位置に復帰した前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに対して離脱方向に遊動することを規制可能であり、且つ所定以上の離脱力の付与によってその遊動規制が解除されるようにしたセミロック手段を備えており、前記ホルダと前記可動側ハウジングには、前記可動ハウジングが前記初期位置に復帰したときにその可動側ハウジングと前記ホルダとを一体的に離脱方向へ変位し得るように係止させる係止手段が設けられている構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
可動側ハウジングを初期位置とした状態でホルダを固定側ハウジングに組み付けると、組付けの過程で可動側ハウジングが固定側ハウジングに当接してそれ以上の組付け方向の移動を規制されるが、この間、両端子金具は非嵌合状態のままなので端子金具間の摩擦に起因する組付け抵抗は発生しない。この後、ホルダの組付けを進めると、ガイド手段により可動側ハウジングが組付け方向と直交する方向に変位して接続位置に変位し、両端子金具が接続される。このとき、端子金具間の摩擦に起因して可動側ハウジングの変位及びホルダの組付けに抗する力が発生するが、組付け方向に対して斜め方向のガイド手段によるカム作用が働くため、ホルダに付与すべき組付け方向の操作力は小さくて済む。本願発明によれば、組付け操作力低減の手段として独立した手動操作部材が不要である。
しかも、さらに前記固定側端子金具の先端を先細としているから、固定側端子金具が可動側端子金具の収容空間内に進入するときに位置整合が可能となり、加えて、可動側端子金具内の弾性接触片の上縁にはテーパ状の誘導部が形成されているから、両端子金具の嵌合時の位置整合も可能になる。このために、確実な嵌合が可能になる。
【0011】
[請求項2の発明]
ホルダを固定側ハウジングに組み付けるに際して、保持手段によって可動側ハウジングを初期位置に保持するようにしたので、ガイド手段によるカム作用を有効として組付け操作力低減機能を確実に発揮させることができる。
[請求項3の発明]
弾性撓み片による保持状態は解除部によって確実に解除されるので、弾性撓み片の係止代を大きくして保持機能の信頼性向上を図ることができる。
【0012】
[請求項4の発明]
可動側端子金具と固定側端子金具の接続が完了した状態において、固定部材と組付け部材との間の組付け誤差等に起因してホルダと固定側ハウジングとの間の取付け方向における位置関係にばらつきが生じても、カムピンは遊嵌部の範囲内に留まるため、可動側ハウジングの組付け方向と直交する方向の変位、即ち接続位置から初期位置側への変位が防止される。
[請求項5の発明]
カム溝を並列して複数条設けたので、可動側ハウジングが固定側ハウジングに対して姿勢を傾ける虞がない。
【0013】
[請求項6の発明]
カム溝を組付け方向に対して斜め方向にずれて並ぶ配置としたので、カム溝を組付け方向と平行な方向又は組付け方向と直交する方向にずらした並列形態にした場合に比べると、姿勢の傾き防止効果が高い。
[請求項7の発明]
ホルダを固定側ハウジングから離脱させる過程において、当初は、初期位置復帰手段により固定側ハウジングからの離脱を規制された可動側ハウジングが、ガイド手段のカム作用によって接続位置から初期位置へ向けて離脱方向と直交する方向に変位する。そして、可動側ハウジングが初期位置に復帰した後は、ホルダに追従して可動側ハウジングが離脱方向に変位する。
【0014】
[請求項8の発明]
セミロック手段を設けたので、可動側ハウジングは正規の初期位置まで確実に復帰することができる。また、初期位置に復帰した状態で、係止手段を介してホルダから可動側ハウジングへ離脱力が付与されると、セミロック手段による遊動規制が解除されて可動側ハウジングはホルダに追従して離脱方向に変位できるので、ホルダの離脱動作に支障を来すことはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図18を参照して説明する。本実施形態のコネクタの概要を説明すると、コネクタは、雄端子金具18(本発明の構成要件である固定側端子金具)を備えた雄側ハウジング10(本発明の構成要件である固定側ハウジング)、雌端子金具50(本発明の構成要件である可動側端子金具)を備えた雌側ハウジング40(本発明の構成要件である可動側ハウジング)及びホルダ20から構成されている。雄側ハウジング10は、例えば自動車のメーターモジュールを構成するダッシュボード等の固定部材Aに固定されている。雌側ハウジング40は、ホルダ20に対して相対変位可能に取り付けられ、そのホルダ20は、例えば自動車のメーターモジュールを構成するインストルメントパネルなどの取付部材Bに固定されている。この取付部材Bを固定部材Aに組み付けると、ホルダ20が雄側ハウジング10に組み付けられると共に雄端子金具18と雌端子金具50が導通可能に接続される。
【0016】
雄側ハウジング10は、合成樹脂材料からなり、L字形をなす細長い雄端子金具18の水平部が圧入により貫通された略方形の支持壁部11と、支持壁部11の外周縁から前方(雌側ハウジング40及びホルダ20に向かう方向)へ突出する略各筒形のフード部12と、支持壁部11の下縁から後方へ延出されるとともに雄端子金具18の鉛直部が嵌通された板状の位置決め部13とを一体に成形したものである。
【0017】
支持壁部11の左右両端には、フード部12の内壁に沿って上下方向に延びる一対の逃がし孔14が形成され、この逃がし孔14における支持壁部11側の内面下端部には、後述するホルダ20の弾性撓み片28に係合される解除部15が形成されている。また、フード部12の上壁における前端縁には、下向き(内向き)にリブ状に突出するとともに左右方向に延びるストッパ16(本発明の構成要件である初期位置復帰手段)が形成されている。また、フード部12の内周における上下両面の左右両端部には、逃がし孔14に連なる凹部17が形成されている。
【0018】
ホルダ20は、合成樹脂材料からなり、方形をなす枠部21と、この枠部21における左右両側縁部から前方(雄側ハウジング10に向かう方向)に縦板状に延出する一対のアーム部22とを一体成形したものである。ホルダ20は、この両アーム部22をフード部12の内側面に摺接させるとともに逃がし孔14にガタ付きなく貫通させるようにして雄側ハウジング10に組み付けられる。即ち、雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付け方向は、フード部12及びアーム部22の延出方向と平行な前後方向となっている。
【0019】
また、両アーム部22の内側面には、第1カム溝23a(本発明の構成要件であるガイド手段)と第2カム溝23b(本発明の構成要件であるガイド手段)が形成されている。第1カム溝23aは、アーム部22の上部に配されているとともに、雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付け方向に対して少し傾斜した斜め方向に一定溝幅で形成されている。即ち、第1カム溝23aにおけるアーム部22の延出端に近い初期位置側端部24に対し、アーム部22の接続位置側端部25は斜め上後方に位置する。この第1カム溝23aの傾斜角度については、両端部24,25間の上下方向(雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付け方向と直交する方向)の高低差寸法に対し、前後方向(雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付け方向と平行な方向)の距離が十分に大きく確保されている。一方の第2カム溝23bは、第1カム溝23aを斜め下後方へ平行移動させた形態であり、初期位置側端部24と接続位置側端部25との位置関係及び両端部24,25間の前後方向及び上下方向の寸法も第1カム溝23aと同じとなっている。このように、ホルダ20には、第1と第2の2条のカム溝23a,23bが、雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付け方向に対して斜め方向にずれて並列するように配置とされている。
【0020】
さらに、アーム部22には、第1カム溝23a及び第2カム溝23bに連なる第1遊嵌溝26aと第2遊嵌溝26bが形成されている。これらの遊嵌溝26a,26bは、カム溝23a,23bおける接続位置側端部25(後述するように、雌側ハウジング40が接続位置に達したときにカムピン41a,41bが位置する端部)に連なり、この接続位置側端部25から、固定部材Aに対する取付部材Bの取付け方向と平行に後方へ延びて枠部21の窓孔27に達する形態となっている。
【0021】
また、アーム部22の延出端部(前端部)における内側面下端部には、弾性撓み片28(本発明の構成要件である保持手段)が形成されている。弾性撓み片28は、アーム部22の厚さ方向中程を肉抜きすることによってアーム部22の内面沿って前方へ片持ち状に延出する形態とされ、外側へ弾性撓みすることが可能となっている。この弾性撓み片28の延出端(前端)には、解除用受け突起29が形成されているとともに、この解除用受け突起29に対して斜め下後方に位置する保持用受け突起30が形成されている。保持用受け突起30は、後述するように初期位置にある雌側ハウジング40をホルダ20に対して後方(接続位置側)へ変位しないように保持するものであり、また、この保持状態において雄側ハウジング10の解除部15が解除用受け突起29に当接すると、弾性撓み片28が外側の肉抜き空間31内へ弾性撓みさせられ、この弾性撓みによって保持用受け突起30による保持状態が解除されるようになっている。
【0022】
雌側ハウジング40は、合成樹脂材料からなり、全体として方形のブロック状をなす。雌側ハウジング40の左右両外側面には、夫々、第1カムピン41aと第2カムピン41bが突出形成されている。このカムピン41a,41bは、夫々、上記カム溝23a,23b及び遊嵌溝26a,26bにガタ付きなく且つ摺動可能に係合されるようになっている。また、第1カムピン41aと第2カムピン41bの位置関係は、第1カム溝23aと第2カム溝23bとの位置関係と同じであって、第1カムピン41aに対して第2カムピン41bが斜め下後方に位置している。したがって、第1カムピン41aが第1カム溝23aの初期位置側端部24に位置するときには第2カムピン41bが第2カム溝23bの初期位置側端部24に位置し、第1カムピン41aが第1カム溝23aの接続位置側端部25に位置するときには第2カムピン41bが第2カム溝23bの接続位置側端部25に位置し、かかる両カムピン41a,41bが両端部24,25の間を移動する間、雌側ハウジング40はホルダ20に対して一定の姿勢を維持し続ける。また、第1カムピン41aと第2カムピン41bが第1遊嵌溝26aと第2遊嵌溝26bを移動している間も雌側ハウジング40の姿勢は変化しない。
【0023】
両カムピン41a,41bが初期位置側端部24に係合している状態では、雌側ハウジング40がホルダ20の前端部(雄側ハウジング10に対する組付け方向先方側端部)の初期位置に位置することになり、両カムピン41a,41bが接続位置側端部25に係合している状態では雌側ハウジング40が初期位置よりも後方の接続位置に位置することになる。そして、雌側ハウジング40は、上記カム溝23a,23bとカムピン41a,41bから構成されるガイド手段により、初期位置と接続位置との間で組付け方向に対して斜め方向に且つ一定姿勢を保ちつつ変位し得るようになっている。
【0024】
また、雌側ハウジング40の左右両側面における前端部下端位置には、保持用係止突起42が形成されている。この保持用係止突起42は、上記ホルダ20の保持用受け突起30と係止することにより、初期位置にある雌側ハウジング40を接続位置側へ変位しないように保持する。また、雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付けの途中では、雄側ハウジング10の解除部15が弾性撓み片28を外側へ弾性撓みさせることにより、保持用受け突起30が保持用係止突起42から解離して保持状態が解除される。
【0025】
雌側ハウジング40内には雌端子金具50が収容されている。雌端子金具50は、雄端子金具18のタブ19と嵌合接続される縦長の角筒形をなす嵌合部51を有する。この嵌合部51内には、その側壁52の一部を切り起こすことによって弾性接触片53が形成されている。弾性接触片53は、嵌合部51の高さ方向におけるほぼ下半分の位置に配され、側壁52よりも内側へ突き出した状態で前後方向(雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付け方向と平行な方向)に細長く延びている。また、その弾性接触片53の上縁にはテーパ状の誘導部54が形成されている。さらに、嵌合部51内における弾性接触片53よりも上方には、雄端子金具18のタブ19を、弾性接触片53と干渉しない状態又は弾性接触片53に対してこれを弾性撓みさせない状態で軽く接触する状態で収容させる収容空間55が確保されている。
【0026】
雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付けの過程(アーム部22がフード部12又は逃がし孔14に嵌合している状態)において、雌側ハウジング40が初期位置にあるときには、雌端子金具50の弾性接触片53が雄端子金具18のタブ19に対して下方(組付け方向と直交する方向)に外れた接続不能状態とされ、雌側ハウジング40が接続位置にあるときには、弾性接触片53がタブ19に対して接続可能な状態(弾性接触片53とタブ19が同じ高さとなる状態)になる。
【0027】
雌側ハウジング40の高さ寸法は、雄側ハウジング10のフード部12の内周下面とストッパ16の下端面との間の間隔よりも小さく設定されており、この寸法差により、フード部12内における雌側ハウジング40の上下方向への可動が許容されている。そして、この許容された上下方向の可動寸法は、初期位置と接続位置との間の高低差に等しくなっている。また、雌側ハウジング40の上面には、前後方向の係止リブ43(本発明の構成要件である初期位置復帰手段)が形成されている。尚、この係止リブ43の突出高さは、雌側ハウジング40の初期位置と接続位置との間の上下方向の可動寸法と同じ寸法とされている。かかる係止リブ43は、雌側ハウジング40の前端面が雄側ハウジング10の支持壁部11に当接した状態において、雄側ハウジング10のストッパ16に対してその後方から係止し得るようになっている。そして、この雌側ハウジング40が雄側ハウジング10に突き当たった状態において、雌側ハウジング40が初期位置よりも上方、即ち接続位置側に位置するときには係止リブ43がストッパ16に係止し、これによって雌側ハウジング40が雄側ハウジング10から離脱する方向の遊動が規制される。
【0028】
また、この係止リブ43の上面後端にはセミロック突起44(本発明の構成要件であるセミロック手段)が形成されている。このセミロック突起44は、雌側ハウジング40が初期位置にある状態でストッパ16の下端に係止するが、その係止代が小さく三角山形形状であることから、雌側ハウジング40が雄側ハウジング10に対して離脱方向へ遊動することは規制できるが、所定以上の離脱力が付与されるとそのセミロック突起44とストッパ16の係止による遊動規制は解除され、雌側ハウジング40はホルダ20に追従しつつ雄側ハウジング10から離脱する方向への変位が許容される。
【0029】
尚、セミロック突起44とストッパ16による遊動規制を解除する際には、雄側ハウジング10から離脱するホルダ20の移動動作を利用して雌側ハウジング40をホルダ20に追従させつつ一体的に離脱方向に変位させるのであるが、この追従手段として、カム溝23a,23bの初期位置側端部24の内面をカムピン41a,41bの外面に係止させるようになっている。即ち、この初期位置側端部24とカムピン41a,41bが、本願発明の係止手段の機能を兼ね備えている。
【0030】
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、雌側ハウジング40を、ホルダ20の窓孔27を通すとともに各カムピン41a,41bを、夫々、遊嵌溝26a,26bに嵌合させつつ両アーム部22の間に嵌め込み、さらにカムピン41a,41bをカム溝23a,23bに嵌合させつつ初期位置まで移動させる。このとき、雌側ハウジング40の保持用係止突起42がホルダ20の弾性撓み片28を弾性撓みさせつつ保持用受け突起30を通過し、雌側ハウジング40が初期位置に達すると、弾性撓み片28が弾性復帰して保持用受け突起30が保持用係止突起42に係止する。これにより、雌側ハウジング40が初期位置に保持され、接続位置側への遊動が規制される(図6、図10、図15(a)を参照)。
【0031】
この状態で取付部材Bを固定部材Aに組み付ける。すると、ホルダ20のアーム部22が雄側ハウジング10のフード部12内に嵌入され、雌側ハウジング40が雄側ハウジング10の支持壁部11に突き当たる(図7、図11を参照)。このとき、セミロック突起44はフード部12の上壁部を上方へ僅かに変位させつつストッパ16を通過し、セミロック突起44がストッパ16に係止する状態となる(図14を参照)。さて、両ハウジング10,40が当接すると、雄側ハウジング10の解除部15がホルダ20の弾性撓み片28を外側へ弾性撓みさせて、雌側ハウジング40の保持状態を解除するため、雌側ハウジング40は初期位置から接続位置側へホルダ20に対して相対変位し得る状態となる(図15(b)、図16(b)を参照)。また、両ハウジング10,40が突き当たるのに伴い、雄端子金具18のタブ19が雌端子金具50の嵌合部51内に進入するが、雌側ハウジング40は初期位置にあってタブ19が嵌合部51内の上部側に設けた収容空間55に位置することから、タブ19と弾性接触片53とは正規の接続状態とはなっていない(図17を参照)。
【0032】
この状態から雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付けが更に進むと、雄側ハウジング10への突き当たりによって組付け方向の移動を規制されている雌側ハウジング40は、ホルダ20に対して相対的に後方へ変位することになり、カムピン41a,41bとカム溝23a,23bとの係合によるガイド機能によって接続位置へ変位する(図8、図12を参照)。この初期位置から接続位置への変位動作は、ホルダ20上においては雌側ハウジング40が相対的に斜め上後方へ移動することになるが、雄側ハウジング10においてはホルダ20の組付け方向に対して直交する上方向への移動となる。即ち、雌側ハウジング40はフード部12内で上動し、係止リブ43がストッパ16に係止される状態となる。
【0033】
さて、雌側ハウジング40が接続位置に達した時点では、固定部材Aに対する取付部材Bの取付け及び雄側ハウジング10に対するホルダ20の組付けは完了しておらず、さらに取付け動作と組付け動作が進む。これに伴い、カムピン41a,41bがカム溝23a,23bの接続位置側端部25を通過して遊嵌溝26a,26b内に移動し、正規の取付け状態及び正規の組付け状態になると、カムピン41a,41bは遊嵌溝26a,26bの途中に位置することになる(図9を参照)。尚、遊嵌溝26a,26bはホルダ20の組付け方向と平行なので、カムピン41a,41bが遊嵌溝26a,26b内を移動する間は雌側ハウジング40が上下移動することはない(図12、図13を参照)。
【0034】
上記のように雌側ハウジング40が雄側ハウジング10に対しては前後方向には移動せずに初期位置から接続位置へ向かって上方移動する間に、雌端子金具50の嵌合部51内における収容空間55内に挿入されている雄端子金具18のタブ19は、嵌合部51に対して相対的に下方移動し、弾性接触片53に対してこれを弾性撓みさせつつ接続する状態となる(図18を参照)。以上により、端子金具18,50同士の接続、ハウジング10,40同士の嵌合が完了する。
【0035】
次に、両ハウジングの離脱過程を説明する。
取付部材Bを固定部材Aから離間させると、ホルダ20が雄側ハウジング10から離間する方向に変位する。その変位動作の初期においては、カムピン41a,41bが遊嵌溝26a,26bに係合していることから、雌側ハウジング40はその係止リブ43をストッパ16に係止させる高さに維持される。したがって、雌側ハウジング40は離脱方向へは移動しない。そして、ホルダ20の離脱が進んでカムピン41a,41bがカム溝23a,23bに係合する状態になると、カム溝23a,23bの傾斜により、雌側ハウジング40がストッパ16により離脱規制されたままで下方へ変位する。そして、カムピン41a,41bが初期位置側端部24に至る直前は、ストッパ16に対してセミロック突起44だけが係止する状態となり、このセミロック突起44による遊動規制によって雌側ハウジング40は正規の初期位置に復帰する。
【0036】
この状態から更にホルダ20の離脱が進むと、初期位置側端部24がカムピン41a,41bに係止することにより、雌側ハウジング40がホルダ20と一体となって離脱方向に変位する。このとき、セミロック突起44は三角山形をなしているとともにストッパ16との係止代が小さいので、セミロック突起44はストッパ16を支障なく潜り抜けることができる。そして、そのままホルダ20と雌側ハウジング40が一体となって雄側ハウジング10から離間される。
【0037】
上述のように本実施形態においては、雌側ハウジング40を初期位置とした状態でホルダ20を雄側ハウジング10に組み付けると、組付けの過程で雌側ハウジング40が雄側ハウジング10に当接してそれ以上の組付け方向の移動を規制されるが、この間、両端子金具18,50は非嵌合状態のままなので端子金具18,50間の摩擦に起因する組付け抵抗は発生しない。
また、この後、雌側ハウジング40が初期位置から接続位置へ変位しつつ両端子金具18,50が接続されると、弾性接触片53とタブ19との間に弾性接触片53の弾性復元力に起因する摩擦抵抗が生じ、これが雌側ハウジング40の接続位置側への変位及びホルダ20の組付けに抗する力として作用するのであるが、本実施形態では、雄側ハウジング10上における雌側ハウジング40の初期位置から接続位置への移動方向をホルダ20の組付け方向と直交する方向とした上で、ホルダ20の組付け方向に対して斜め方向のカム溝23a,23bとカムピン41a,41bによるカム作用を働かせるようにしたので、ホルダ20に付与すべき組付け方向の操作力が小さくて済んでいる。
【0038】
また、ホルダ20を雄側ハウジング10に組み付ける際に、雌側ハウジング40が接続位置に移動していた場合には、カム溝23a,23bとカムピン41a,41bによるカム作用が活かされず、弾性接触片53とタブ19がホルダ20の組付け方向と同じ方向に嵌合され、両端子金具18,50間の摩擦抵抗が直に組み付け抵抗として作用することになるが、本実施形態では、ホルダ20の弾性撓み片28を雌側ハウジング40に係止させて雌側ハウジング40を初期位置に保持するようにしたので、カム作用を有効として組付け操作力低減機能を確実に発揮させることができる。
【0039】
また、雌側ハウジング40を初期位置に保持する手段としてはセミロック構造を採用することも考えられるが、この場合、保持機能の信頼性の点で問題がある。その点、本実施形態では、弾性撓み片28による保持状態を強制的に解除する解除部15を設けて確実に保持解除するようにしたので、弾性撓み片28の係止代を大きくして保持機能の信頼性向上を図ることができる。
また、固定部材Aに対する取付部材Bの取付け方向と平行に延びる遊嵌溝26a,26bをカム溝23a,23bに連成し、組付けが完了した状態ではカムピン41a,41bが遊嵌溝26a,26bに係合されるようにしたので、固定部材Aと取付部材Bとの間の組付け誤差等に起因してホルダ20と雄側ハウジング10との間の組付け方向における位置関係にばらつきが生じても、カムピン41a,41bは遊嵌溝26a,26bの範囲内に留まることになり、雌側ハウジング40の組付け方向と直交する方向の変位、即ち接続位置から初期位置側への遊動が防止され、ひいては、端子金具18,50同士の接続状態が維持される。
【0040】
また、2本のカム溝23a,23bを並列して設けたので、雌側ハウジング40が雄側ハウジング10に対して姿勢を傾ける虞がない。しかも、両カム溝23a,23bを組付け方向に対して斜め方向にずれて並ぶ配置としたので、カム溝を組付け方向と平行な方向又は組付け方向と直交する方向にずらした並列形態にした場合に比べると、姿勢の傾き防止効果が高くなっている。
また、雄側ハウジング10に設けたストッパ16と雌側ハウジング40に設けた係止リブ43とを係止させるようにしたので、離脱の際に雌側ハウジング40を確実に初期位置へ復動させることが可能となっている。しかも、雌側ハウジング40が初期位置へ復帰する直前から正規の初期位置へ到達する間は、セミロック突起44によって雌側ハウジング40の離脱方向の遊動を規制したので、雌側ハウジング40の雄側ハウジング10からの離脱動作に支障を来すことなく、雌側ハウジング40を確実に初期位置へ復帰させることが可能となっている。
なお、上記構成からなるコネクタは、手動操作部材を設けることなく相手側コネクタへの嵌合時の操作力を低減できるので、自動車においてモジュール化されたユニット部品の電気的接続用のコネクタとして好適である。そして、モジュール化されたユニット部品に、このコネクタを利用した場合、相手部材への一括装着作業の作業性が向上すると共に、リサイクルを目的とした車両解体時の部品取外し作業の作業性も向上することができる。
【0041】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図19及び図20を参照して説明する。本実施形態2は、雌端子金具60を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2の雌端子金具60は、嵌合部61の一方の側壁62,63を二重板構造とし、その内側の側壁62から後方へ延出した部分を前方へ折り返すことによって弾性接触片64を形成したものであり、嵌合部61内において、弾性接触片64の上方には、雌側ハウジング60が初期位置にあるときにタブ19を弾性接触片64と非接触の状態で挿入させるための収容空間65が確保されている。
【0042】
[実施形態3]
次に、本発明を具体化した実施形態3を図21を参照して説明する。
本実施形態3は、雌端子金具70を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態3の雌端子金具70は、嵌合部71の一方の側壁72,73を二重板構造とし、その内側の側壁72の上端からの延出部分を下方へ折り返すと共に、その折り返し部をさらに上向きに折り返すことによって弾性接触片74を形成したものである。弾性接触片74は、嵌合部71の上下方向ほぼ全域に亘る大きさであるが、弾性接触片74と、その弾性接触片74が連なっていない反対側の壁部75との間の隙間は、上方においてタブ19の幅よりも大きい寸法となっており、この隙間が収容空間76となっている。
【0043】
[実施形態4]
次に、本発明を具体化した実施形態4を図22を参照して説明する。
本実施形態3は、雌端子金具80を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態4の雌端子金具80は、嵌合部81の一方の側壁82の一部を切り起こすことによって弾性接触片83を形成したものであり、弾性接触片83は、その側壁82の上端から下方へ向かって斜め内側に延びている。そして、弾性接触片83の上端部と反対側の側壁84との間の隙間をタブ19の幅よりも大きくすることによって収容空間85が確保されている。
【0044】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では固定側ハウジングを雄側ハウジングとするとともに可動側ハウジングを雌側ハウジングとしたが、本発明によれば、固定側ハウジングを雌側ハウジングとするととも可動側ハウジングを雄側ハウジングとしてもよい。
【0045】
(2)上記実施形態ではガイド手段としてホルダにカム溝を形成するとともに雌側ハウジング(可動側ハウジング)にカムピンを形成したが、本発明によれば、ホルダにカムピンを形成するとともに雌側ハウジングにカム溝を形成してもよい。
(3)上記実施形態では保持手段としての弾性撓み片をホルダ側に設けたが、本発明によれば、弾性撓み片を雌側ハウジングに設けてもよい。
(4)上記実施形態ではセミロック突起を可動側ハウジングに形成したが、本発明によれば、セミロック突起を固定側ハウジングに形成してもよく、固定側と可動側の双方のハウジングに形成してもよい。
【0046】
(5)上記実施形態では係止手段としてガイド手段のカム溝とカムピンを兼用したが、本発明によれば、係止手段をガイド手段とは独立して設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の組付け前の状態を示す斜視図
【図2】ホルダと雌側ハウジングの分離状態の斜視図
【図3】ホルダの一部切欠斜視図
【図4】雄側ハウジングの斜視図
【図5】雄側ハウジングの一部切欠斜視図
【図6】ホルダを雄側ハウジングから離脱した状態の断面図
【図7】雄側ハウジングに対するホルダの組付けの途中の状態を示す断面図
【図8】ホルダの組付け途中において雌側ハウジングが接続位置に変位した状態を示す断面図
【図9】雄側ハウジングに対するホルダの組付けが完了した状態を示す断面図
【図10】ホルダを雄側ハウジングから離脱した状態の断面図
【図11】雄側ハウジングに対するホルダの組付けの途中の状態を示す断面図
【図12】ホルダの組付け途中において雌側ハウジングが接続位置に変位した状態を示す断面図
【図13】雄側ハウジングに対するホルダの組付けが完了した状態を示す断面図
【図14】セミロック手段による遊動規制状態を示す部分拡大断面図
【図15】雌側ハウジングを初期位置に保持する手段を示す部分拡大断面図であり、(a)はホルダの組付け前における保持状態であり,(b)はホルダの組付け途中において保持が解除された状態であり,(c)保持解除されたままホルダの組付けが進行している状態であり,(d)ホルダの組付けが完了した状態である
【図16】初期位置に保持された雌側ハウジングの保持を解除する状態を示す部分拡大断面図であり、(a)は保持を解除する前の状態であり,(b)は保持を解除した状態であり,(c)保持が解除されたままホルダの組付けが進行した状態であり,(d)ホルダの組付けが完了した状態である
【図17】雌側ハウジングが初期位置にある状態における雌端子金具と雄端子金具のタブとの位置関係を示し、(a)は側面図であり,(b)は横断面図である
【図18】雌側ハウジングが接続位置にある状態における雌端子金具と雄端子金具のタブとの位置関係を示し、(a)は側面図であり,(b)は横断面図である
【図19】実施形態2の雌端子金具の一部切欠平面図
【図20】実施形態2における雌端子金具と雄端子金具のタブとの位置関係を示す横断面図であり、(a)は雌側ハウジングが初期位置にある状態を示し,(b)は雌側ハウジングが接続位置にある状態を示す
【図21】実施形態3にける雌端子金具と雄端子金具のタブとの位置関係を示す横断面図であり、(a)は雌側ハウジングが初期位置にある状態を示し,(b)は雌側ハウジングが接続位置にある状態を示す
【図22】実施形態4における雌端子金具と雄端子金具のタブとの位置関係を示す横断面図であり、(a)は雌側ハウジングが初期位置にある状態を示し,(b)は雌側ハウジングが接続位置にある状態を示す
【符号の説明】
10…雄側ハウジング(固定側ハウジング)
15…解除部(保持手段)
16…ストッパ(初期位置復帰手段)
18…雄端子金具(固定側端子金具)
20…ホルダ
23a…第1カム溝(ガイド手段)
23b…第2カム溝(ガイド手段)
24…初期位置側端部(係止手段)
26a…第1遊嵌溝
26b…第2遊嵌溝
28…弾性撓み片(保持手段)
40…雌側ハウジング(可動側ハウジング)
41a…第1カムピン(ガイド手段、係止手段)
41b…第2カムピン(ガイド手段、係止手段)
43…係止リブ(初期位置復帰手段)
44…セミロック突起(セミロック手段)
50…雌端子金具(可動側端子金具)
A…固定部材
B…取付部材
Claims (8)
- 雄型の固定側端子金具を備えた固定側ハウジングと、前記固定側端子金具と接続可能な雌型の可動側端子金具を備えた可動側ハウジングと、前記固定側ハウジングに組付け可能なホルダと、前記ホルダに対し、前記可動側ハウジングを、前記ホルダにおける組付け方向先方側の初期位置と組付け方向後方側の接続位置との間で組付け方向に対して斜めに変位させるガイド手段とを備え、前記初期位置では、前記可動側端子金具が前記固定側端子金具に対して組付け方向と直交する方向に外れた接続不能状態とされ、前記接続位置では、前記可動側端子金具が前記固定側端子金具と接続可能な状態とされる構成としたものであって、前記固定側端子金具の先端は先細とされると共に、前記可動側端子金具は角筒形をなして内部に前記固定側端子金具と接触する弾性接触片が設けられると共にその上方に前記固定側端子金具を収容する収容空間が設けられ、前記弾性接触片の上縁にはテーパ状の誘導部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
- 前記ホルダと前記可動側ハウジングには、前記可動側ハウジングを前記初期位置に保持可能であり、且つ前記固定側ハウジングに対する前記ホルダの組付け途中で前記固定側ハウジングとの当接により保持状態が解除される保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記保持手段は、前記ホルダと前記可動側ハウジングのうちのいずれか一方に設けられると共に、前記ホルダと前記可動側ハウジングのうちの他方に係止されることで保持機能を発揮する弾性撓み片と、前記固定側ハウジングに設けられ、前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに当接してそれ以上の組付け方向への移動を規制されたときに、前記弾性撓み片に当接してその弾性撓み片を保持解除方向に弾性変位させる解除部とを備えて構成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記固定側ハウジングは固定部材に固定されているとともに、前記ホルダは、前記固定部材に対して前記固定側ハウジングへの組付け方向と同方向に取り付けられる取付部材に固定されており、前記ガイド手段が、前記ホルダに形成されたカム溝と前記可動側ハウジングに形成されて前記カム溝に係合されるカムピンとから構成されているものであって、前記ホルダには、前記カム溝のうち前記可動側ハウジングが前記接続位置に達したときに前記カムピンが位置する端部に連なり、前記固定部材に対する前記取付部材の取付け方向と平行に延びる遊嵌溝が連成されており、前記ホルダが前記固定側ハウジングに組付けられた状態では、前記カムピンが前記遊嵌溝に係合されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記ガイド手段が、前記ホルダに形成されたカム溝と前記可動側ハウジングに形成されて前記カム溝に係合されるカムピンとから構成されているものであって、前記カム溝は複数条並列して形成されているとともに、前記カムピンは前記複数条のカム溝に係合すべく複数個設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記複数条のカム溝の並列形態が、前記固定側ハウジングに対する前記ホルダの組付け方向に対して斜め方向にずれて並ぶ配置とされていることを特徴とする至請求項5記載のコネクタ。
- 前記ホルダが前記固定側ハウジングから離脱する過程において、前記可動側ハウジングが前記初期位置よりも前記接続位置側に位置するときにはその可動側ハウジングが前記固定側ハウジングから離脱する方向に変位することを規制し、且つ前記可動側ハウジングが前記初期位置に達したときには可動側ハウジングが前記固定側ハウジングから離脱して前記ホルダに追従して変位することを許容する初期位置復帰手段が設けらけれていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記初期位置復帰手段は、前記初期位置に復帰した前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに対して離脱方向に遊動することを規制可能であり、且つ所定以上の離脱力の付与によってその遊動規制が解除されるようにしたセミロック手段を備えており、前記ホルダと前記可動側ハウジングには、前記可動ハウジングが前記初期位置に復帰したときにその可動側ハウジングと前記ホルダとを一体的に離脱方向へ変位し得るように係止させる係止手段が設けられていることを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
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