JP3920008B2 - 積層二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は積層二軸配向ポリエステルフィルムに関する。さらに詳しくはフィルムの巻取り性、ハンドリング性に優れ、かつ高密度磁気記録媒体、特に重層メタル型デジタル記録型磁気記録媒体のべースフィルムとして用いたときに優れた電磁変換特性を発揮する積層二軸配向ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレートフィルムに代表される二軸配向ポリエステルフィルムは、その優れた物理的、化学的特性の故に広い用途に、特に磁気記録媒体のべースフィルムとして用いられている。
【0003】
近年、磁気記録媒体においては、高密度化、高容量化が進められており、それに伴ってべースフィルムの平坦性、及び厚みの薄膜化が要望されている。しかしながら、優れた電磁変換特性を維持するためにベースフィルムの表面を平坦化すると、滑り性が不足し、例えばロール状に巻き上げるときにシワが入ったり、ブロッキングを起こし、フィルムロールの表面が凹凸になって製品の歩留りを下げたり、巻き上げる時の張力、接圧、速度の適性範囲が狭くなり、巻き上げることが非常に難しくなる。また、フィルム加工工程においても滑り性が悪いと、接触する金属ロールとの摩擦が増加し、削れ粉が発生して磁気記録信号の欠落、即ちドロップアウトの原因になる。
【0004】
一般に、ポリエステルフィルムの滑り性の改良には、原料ポリマー中にその製造過程で触媒残渣から不活性粒子を析出させる方法や、不活性粒子を添加する方法等によってフィルム表面に微細凹凸を付与する方法が採用されている。これらフィルム中の粒子は、その大きさが大きい程、またその含有量が多い程、滑り性の改良効果が大きいのが一般的である。
【0005】
一方、前述のように、電磁変換特性向上の点より、ベースフィルムの表面はできるだけ平坦であることが求められている。ベースフィルムの表面粗さが粗いと、磁気記録媒体に加工する場合、ベースフィルムの表面凹凸が磁性層形成後にも磁性層面に突き出し、電磁変換特性を悪化させる。この場合、ベースフィルム中の粒子の大きさが大きい程、またその含有量が多い程表面の粗さが粗くなり、電磁変換特性は悪化する。
【0006】
この滑り性の改良と電磁変換特性の向上という相反する特性を両立させる手段として、積層フィルムにすることによって、磁性層を塗布する面は平坦にして電磁変換特性を改善し、反対面は粗面化して滑り性を向上させる手段が知られている。
【0007】
しかしながら、上記のような積層二軸配向ポリエステルフィルムを用い、磁性層を塗布する面の反対面(以下、粗面と称する)を粗化した場合でも、滑り性、耐削れ性の問題、さらにベース厚みが薄いが故に、粗面側に添加する滑剤の量、種類、粒径によっては、磁性層を塗布する面にまで影響を及ぼし、平坦な面にうねり等を生じさせ、その平坦性を悪くし、電磁変換特性を低下させるいう問題を生じる。
【0008】
特に、最近の高密度磁気記録媒体では、磁性層の更なる平坦化が求められ、線圧の高いメタルカレンダーが使用されるようになり、粗面側から、平坦面の突起の突き上げによる表面性への悪影響が大きくなってきている。
【0009】
粗面側からの、平坦面の突起の突き上げを少なくする方法として、粗面側に含有させる滑剤の粒径を小さくする方法、あるいは粒径の大きいものを少し含有させる方法が提案されている。しかし、前者の場合には形成される突起の高さが低いが故に、十分なエアスクイズ性が得られず、また後者の場合には形成される突起頻度が少ないが故に、フィルムの十分な滑り性が得られない。更にフィルムをロール状に巻いたとき、前者の場合は縦シワが入り、また後者の場合はブツが発生し、十分な製品歩留りが得られない、という問題が生じている。
【0010】
また一方、電磁変換特性向上のため、磁性層面側のフィルム表面の更なる平坦化が求められるようになり、実質的に滑剤を含まない平坦層が提案されているが、この場合テープ加工時の平坦面側の搬送性が不良となり、その工程でシワが発生し、製品歩留りが大きく低下するという新たな問題が生じている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、かかる問題を同時に解決するフィルムを開発すべく鋭意検討した結果、フィルムを積層二軸配向ポリエステルフィルムとし、かつ走行面および磁性層面の表面粗さを特定の範囲にすると共に、磁性層面の比較的長波長の空間周波数密度を小さくすることによって、高密度磁気記録媒体用ベースフィルムとして優れた電磁変換特性を有し、かつベースフィルムとしての巻取り性、搬送性にも優れた積層二軸配向ポリエステルフィルムが得られることを見出し、本発明に到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、ポリエステルA層の片面にポリエステルB層を積層してなる二軸配向ポリエステルフィルムであって、(1)磁性層を設ける側の表面(A面)の、非接触三次元表面粗さ計を用いて倍率25倍で測定した表面粗さWRa(25)Aが0.3〜2.5nmであり、波長5μmにおける縦方向の空間周波数密度PSDMが10×10-4(mm/nm2)以下で、横方向の空間周波数密度PSDTが10×10-4(mm/nm2)以下であり、かつ前記表面粗さ計を用いて倍率2.5倍で測定したA面の表面粗さWRa(2.5)Aが0.5〜3.0nmであり、(2)非磁性層側の、前記表面粗さ計を用いて倍率25倍で測定した表面粗さWRa(25)Bが2〜11nmであり、
(3)A面とB面間のフィルムの摩擦係数が0.5以下であり、さらに
(4)フィルム全体の厚みが2〜15μmおよびポリエステルB層の厚さが0.4〜2.0μmの範囲で、ポリエステルA層は粒径0.2μmを越える滑剤を含有せず、さらにポリエステルB層は平均粒径0.4μmを越える滑剤を含有しない
ことを特徴とする積層二軸配向ポリエステルフィルムである。
【0013】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、好ましい態様として、 ポリエステルA層には平均粒径0.01〜0.2μmの滑剤を0.001〜1.0重量%含有するか、実質的に滑剤を含まないこと、ポリエステルB層には平均粒径0.1〜0.4μmの滑剤を0.01〜1.0重量%含有するか、平均粒径の異なる少なくとも2種の滑剤I、滑剤IIを有し、平均粒径が0.2〜0.4μmの滑剤Iの含有量が0.1〜0.5重量%であり、かつ平均粒径が0.05〜0.2μmの滑剤IIの含有量が0.1〜0.5重量%であることを包含する。
【0014】
<ポリエステル>
本発明におけるポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコール成分とする飽和ポリエステルである。このポリエステルは実質的に線状であり、そしてフィルム形成性特に溶融成形によるフィルム形成性を有する。芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等を挙げることができる。脂肪族グリコールとしては、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール等の如き炭素数2〜10のポリメチレングリコール、あるいは1,4−シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等を挙げることができる。
【0015】
本発明においては、ポリエステルとして、アルキレンテレフタレートおよび/又はアルキレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる構成成分とするものが好ましい。
【0016】
これらポリエステルのうちでも、特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートはもちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成分の80モル%以上がテレフタル酸および/又は2,6−ナフタレンジカルボン、全グリコール成分の80モル%以上がエチレングリコールである共重合体であることが好ましい。その際、全酸成分の20モル%以下はテレフタル酸および/又はナフタレンジカルボン酸以外の上記芳香族ジカルボン酸であること、例えばアジピン酸、セバチン酸等の如き脂肪族ジカルボジ酸;シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等であることができる。また、グリコール成分の20モル%以下はエチレングリコール以外の上記グリコールであることができ、また例えばハイドロキノン、レゾルシン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブロパン等の如き芳香族ジオール;1,4−ジヒドロキシジメチルベンゼンの如き芳香環を有する脂肪族ジオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の如きポリアルキレングリコール(ポリオキシアルキレングリコール)等であることもできる。
【0017】
また、本発明におけるポリエステルには、例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸、ω−ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシカルボン酸に由来する成分を、ジカルボン酸成分及びオキシカルボン酸成分の総量に対し20モル%以下で共重合あるいは結合するものも包含される。
【0018】
さらに本発明におけるポリエステルには、実質的に線状である範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の量で、3官能以上のポリカルボン酸又はポリヒドロキシ化合物、例えばトリメリツト酸、ペンタエリスリトール等を共重合したものも包含される。
【0019】
上記ポリエステルとしては、ο−クロロフェノール中の溶液として35℃で測定して求めた固有粘度が0.4〜0.9dl/gのものが好ましく、0.5〜0.7dl/gのものがさらに好ましく、0.55〜0.65dl/gのものが特に好ましい。
【0020】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルA層とポリエステルB層の2層より構成され、この2層のポリエステルは同じものでも異なったものでもよいが、同じものが好ましい。例えば、ポリエステルA層および/又はポリエステルB層は、好ましくはポリエチレンテレフタレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートからなり、さらに好ましくはポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートからなる。特にフィルム全体の厚みが6μm以上の場合は、ポリエチレンテレフタレートからなっても良いが、この厚みが6μm未満になると、ヤング率をより高くできるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートが好ましい。
【0021】
<滑剤>
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムのポリエステルA層、B層は、前記したように、それぞれ固有の表面粗さを有するが、このために含有させる好ましい滑剤としては、ポリエステル重合時に析出させる内部析出粒子や、製膜までに添加する不活性粒子例えば、炭酸カルシウム粒子、アルミナ粒子、球状シリカ粒子、酸化チタン粒子に代表される不活性無機粒子;架橋シリコーン樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリエステル樹脂粒子、架橋スチレン−アクリル樹脂粒子、ポリイミド粒子、メラミン樹脂粒子等に代表される耐熱性高分子粒子等が挙げられる。この中でも不活性無機粒子として球状シリカ粒子やアルミナ粒子を、耐熱性高分子粒子としては架橋ポリスチレン樹脂粒子や架橋シリコーン樹脂粒子を用いると、本発明の効果がより一層顕著となるので好ましい。
【0022】
前記ポリエステルA層は、平均粒径0.01〜0.2μm、好ましくは0.05〜0.15μm、さらに好ましくは0.05〜0.1μmの滑剤を0.001〜1.0重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%、更に好ましくは0.01〜0.3重量%有しているか、あるいは実質的に滑剤を含有していないことが好ましい。
【0023】
また、前記ポリエステルB層は、平均粒径0.1〜0.4μm、好ましくは0.2〜0.4μmの滑剤を0.1〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%、更に好ましくは0.1〜0.3重量%含有することが好ましい。特に好ましくは、平均粒径の異なる少なくとも2種の滑剤I、滑剤IIを含有し、平均粒径が0.2〜0.6μm、好ましくは0.2〜0.4μmの滑剤Iの含有量が0.01〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%、かつ平均粒径が0.05〜0.2μm、好ましくは0.1〜0.2μmの滑剤IIの含有量が0.1〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%であることが好ましい。
【0024】
上記ポリエステルB層に含有される滑剤は、耐熱性高分子粒子および/又は球状シリカ粒子を少なくとも一種含んだものがより好ましい。さらには、滑剤Iは耐熱性高分子粒子、滑剤IIは球状シリカ粒子とするのが好ましい。この耐熱性高分子粒子を滑剤Iとして用いると、該粒子が無機粒子に比べ軟かい故に、例えばカレンダー工程での平坦層への突起の突き出しの影響が少なくなる。また小粒子に球状シリカ粒子を用いることにより、比較的揃った突起が形成され、フィルムの滑り性が良くなる。
【0025】
<ポリエステルフィルム>
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルA層とポリエステルB層の2層より構成されるが、全体のフィルム厚みは2〜15μm、さらには3〜10μm、特に4〜7μmであることが好ましい。また、ポリエステルB層の、全体のフィルム厚みに占める割合は30%以下であることが好ましい。更には、前記ポリエステルB層の厚みは0.2〜2μm、好ましくは0.5〜1.5μm、更に好ましくは0.5〜1.0μmであることが好ましい。
【0026】
前記積層二軸配向ポリエステルフィルムの全体厚みが15μmを超えると、磁気テープの厚みが厚くなり、例えばカセツトに入れるテープ長さが短くなり、十分な磁気記録容量が得られない。一方、全体厚みが2μm未満では、フィルム厚みが薄いが故に、フィルム製膜時にフィルム破断が多発し、またフィルムの巻取り性が不良となり、良好なフィルムロールが得られない。また、ポリエステルB層の厚みが0.2μm未満であると、ポリエステルB層の層形成がむずかしくなり、一方厚みが2μmを超えると粗面側から平坦面への突起の突き上げが多くなり、平坦面のPSDが大きくなるので好ましくない。
【0027】
前記積層二軸配向ポリエステルフィルムの磁性層を設ける側の表面(A面)の、非接触三次元表面粗さ計を用いて倍率25倍で測定した表面粗さWRa(25)Aは0.3〜2.5nm、好ましくは0.4〜2.0nm、更に好ましくは0.5〜1.5nmである。この表面粗さWRa(25)Aを0.3nm未満にすることは、A面を形成するポリエステルA層が滑剤を含まない場合も困難であり、仮に実現しても、搬送作業性が劣る。一歩、表面粗さWRa(25)Aが2.0nmを超えると、電磁変換特性が低下する。
【0028】
さらに、前記磁性層を設ける側の表面(A面)の、波長5μmにおける縦方向の空間周波数密度(Power Spectrum Density)PSDMは10×10-4(mm/nm2)、好ましくは5×10-4(mm/nm2)、更に好ましくは2×10-4(mm/nm2)以下である。同時に、横方向の空間周波数密度PSDTは10×10-4(mm/nm2)、好ましくは5×10-4(mm/nm2)以下、更に好ましくは2×10-4(mm/nm2)以下である。これらが前記数値を超えると、波長5μm近傍の低周波数域のノイズが大きくなり、電磁変換特性が低下する。これは、長波長のうねり状の表面凹凸(波長5μm近傍)もまた電磁変換特性を悪化させることを示している。
【0029】
このようなPSD値を一定値以下に抑える方法は限定されないが、ポリエステルA層に実質的に滑剤を含有させないか、あるいは滑り性を付与させるため、滑剤を含有させても0.2μmを超える滑剤を含有させないことが好ましい。かつまた、非磁性層側の表面(B面)を形成するポリエステルB層に含有させる滑剤の平均粒径を0.4μm以下とすることが好ましい。
【0030】
また、前記表面粗さ計を用いて倍率2.5倍で測定した、前記A面の表面粗さWRa(2.5)Aが0.5〜3.0nm、好ましくは0.5〜2.0nmであり、同時に前記表面粗さ計を用いて倍率25倍で測定した、非磁性層(B層)側の表面粗さWRa(25)Bが2〜15nm、好ましくは5〜10nmである。A面の表面粗さWRa(2.5)Aを0.5nm未満にすることは、B面の影響を皆無にできないので困難であり、一方3.0nmを超えると電磁変換特性が低下する。前記非磁性層側の表面(B面)の表面粗さWRa(25)Bが2nm未満であると、フィルム摩擦係数が高くなり、またエアスクイズ性が悪くなるため、フィルムロールの巻姿が悪くなり(縦シワ、ブツ等の発生)、磁気テープ製造で磁性層、またバックコート層を塗布する際、塗布不良となり、一方15nmを超えるとA面の表面粗さへの裏移りが大きくなり、A面のPSDを大きくするので好ましくない。
【0031】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、A面とB面間の摩擦係数が好ましくは0.5以下、さらに好ましくは0.4以下である。この摩擦係数が0.5を超えると、製膜時や磁気テープに加工する時の巻き取り、巻き出し性、走行性などが悪く、好ましくない。この摩擦係数を0.5以下とするには、ポリエステルB層に前述の滑剤を添加するのが好ましいが、ポリエステルA層の表面に易滑コーティング処理をすることも好ましい。
【0032】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、60℃、55%RHで72時間、無荷重下保持したときの縦方向の熱収縮率が0.5%以下であることが好ましい。縦方向の熱収縮率が0.5%を超えると、磁気テープ加工時、該テープの熱収縮率を小さくするためのエージング処理がむずかしくなり、コストアツプにつながるばかりでなく、満足し得る熱収縮率が得られず、磁気テープを記録して高温高湿条件下で保管した後、再生した時、該テープの縮みでトラックずれが生じ、満足し得る電磁変換特性が得られなくなる場合がある。
【0033】
<製膜方法>
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、例えば、先ず未配向積層フィルムを製造し、次いで該フィルムを二軸配向させることで得ることができる。この未配向積層フィルムは、例えば、ポリエステルA層と、反対面を形成するポリエステルB層とを、ポリエステルの溶融状態又は冷却固化された状態で積層する方法を用いることができる。さらに具体的には、例えば共押出やエクストルージョンラミネート等の方法で製造できる。各層の厚み配分に配慮し、上述の方法で積層されたフィルムは、例えば、融点(Tm:℃)ないし(Tm+70)℃の温度でポリエステルを溶融・共押出して未延伸積層フィルムを得、該未延伸積層フィルムを一軸方向(縦方向又は横方向)に(Tg−10)〜(Tg+70)℃の温度(但し、Tg:ポリエステルのガラス転移温度)で2.5倍以上、好ましくは3倍以上の倍率で延伸し、次いで上記延伸方向と直角方向にTg〜(Tg+70)℃の温度で2.5倍以上、好ましくは3倍以上の倍率で延伸するのが好ましい。さらに必要に応じて縦方向および/又は横方向に再度延伸してもよい。このようにして全延伸倍率は、面積延伸倍率として9倍以上が好ましく、12〜35倍がさらに好ましく、15〜30倍が特に好ましい。さらにまた、二軸配向フィルムは、(Tg+70)℃〜(Tm−10)℃の温度で熱固定することができ、例えば180〜250℃で熱固定するのが好ましい。熱固定時間は1〜60秒が好ましい。
【0034】
<磁気記録媒体>
本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、優れた平坦性、滑り性、巻き取り性等を有し、高密度磁気記録媒体、特にデジタル記録型磁気記録媒体のベースフィルムとして好ましく用いられる。
【0035】
例えば、前記積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルA層の表面に、鉄又は鉄を主成分とする針状微細磁性粉をポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等のバインダーに均一分散し、磁性層厚みが1μm以下、好ましくは0.1〜1μmとなるように塗布し、電磁変換特性(出力、C/N)に優れ、ドロップアウト、エラーレートの少ない高密度記録用メタル塗布型磁気記録媒体とすることができる。また、必要に応じて該メタル粉含有磁性層の下地層として微細な酸化チタン、酸化鉄、硫酸バリウム等の粒子を含有する非磁性層を磁性層と同様の有機バインダー中に分散し、塗設することができる。この下地層は磁性層の凹凸を平坦化し、表層の潤滑性を強化する作用を有し、塗設することが好ましい。かかる塗布型磁気記録媒体は、アナログ信号記録用8ミリビデオ、Hi8、βカムSP,W−VHS、ディジタル信号記録用ディジタルビデオカセットコーダー(DVC)、QIC、データ8ミリ、DDS、ディジタルβカム、D2、D3、SX等の高密度酸化物塗布型磁気記録用テープ媒体として極めて有用である。
【0036】
上述のW−VHSはアナログのHDTV信号記録用VTRであり、またDVCはディジタルのHDTV信号記録用として適用可能なものであり、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、これらHDTV対応VTR用磁気記録媒体に極めて有用なベースフィルムと言うことができる。
【0037】
【実施例】
次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。なお、本発明における種々の物性値及び特性は、以下の如く測定されたものである。
【0038】
(1)滑剤(粒子)の平均粒径
島津製作所製CP−50型セントリフュグルパーティクルサイズアナライザー(Centrifugal Particle Size Analyzer)を用いて測定する。得られる遠心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マスパーセントに相当する粒径を読み取り、この値を上記平均粒径とする(「粒度測定技術」日刊工業新聞社発行、1975年、頁242〜247参照)。
【0039】
(2)ポリエステル層の厚み
2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層から深さ3000nm迄の範囲のフィルム中の粒子の内もっとも高濃度の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元素の濃度比(M+/C+)を粒子濃度とし、表面から深さ3000nmまで厚さ方向の分析を行なう。表層では表面という界面のために粒子濃度は低く表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。そして一旦極大値となった粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線をもとに表層粒子濃度が極大値の1/2となる深さ(この深さは極大値となる深さよりも深い)を求め、これを表層(B層)の厚さとする。
【0040】
条件は次の通りである。
▲1▼測定装置
2次イオン質量分析装置(SIMS)
▲2▼測定条件
1次イオン種 :O2 +
1次イオン加速電圧:12KV
1次イオン電流:200nA
ラスター領域 :400μm□
分析領域 :ゲート30%
測定真空度 :6.0×10-3Torr
E−GUN :0.5KV−3.0A
【0041】
なお、表層から深さ3000nm迄の範囲にもっとも多く含有する粒子が有機高分子粒子の場合はSIMSでは測定が難しいので、表面からエッチングしながらXPS(X線光電子分光法)、IR(赤外分光法)などで上記同様のデプスプロファイルを測定し表層厚さを求めてもよい。
【0042】
(3)表面粗さ
▲1▼WRa(2.5)
非接触式三次元表面粗さ計(WYKO社製:NT−2000)を用いて測定倍率2.5倍、測定面積2.5mm×1.9mm(4.75mm2)の条件にて、測定数(n)10以上でフィルム表面(A面、B面)の粗さ測定を行ない、該粗さ計に内臓された表面解析ソフトにより、中心面平均粗さ(WRa(2.5))を求める。
【0043】
▲2▼WRa(25)
非接触式三次元表面粗さ計(WYKO社製:NT−2000)を用いて測定倍率25倍、測定面積246.6μm×187.5μm(0.0462mm2)の条件にて、測定数(n)10以上でフィルム表面(A面、B面)の粗さ測定を行ない、該粗さ計に内臓された表面解析ソフトにより、中心面平均粗さ(WRa(25))を求める。
【0044】
▲3▼PSD(空間周波数密度)
非接触式三次元表面粗さ計(WYKO社製:NT−2000)を用いて、測定倍率25倍、波長5μmの条件で該粗さ計に内臓された表面解析ソフトにより、PSDM(縦方向)とPSDT(横方向)を求める。
【0045】
(4)フィルムの摩擦係数
重ね合わせた2枚のフイルムの下側に固定したガラス板を置き、重ね合わせたフイルムの下側(ガラス板と接しているフイルム)のフイルムを低速ロールにて引取リ(約10cm/分)、上側のフイルムの一端(下側フイルムの引取リ方向と逆端)に検出器を固定してフイルム(A層)/フイルム間(B層)のスタート時の引張力を検出する。尚、そのときに用いるスレッドは重さ1kg、下側面積100cm2のものを使用する。
なお、摩擦係数(μS)は次式よリ求める。
【0046】
【数1】
【0047】
(5)電磁変換特性
下記市販の機器を用いて、周波数7.4MHzの信号を記録し、その再生信号(出力)と、6.4MHzと7.4MHzの値の比をそのテープのC/Nとし、実施例1を基準として、下記相対値で表す。
▲1▼ 出力特性
○:−1dB以上
△:−3dB以上〜−1dB未満
×:−3dB未満
▲2▼C/N
○:−1dB以上
△:−2dB以上〜−1dB未満
×:−2dB未満
[使用機器]
8mmビデオレコーダー:ソニー(株)製EDV−6000
C/N測定:シバソク(株)製ノイズメータ
【0048】
[実施例1]
実質的に滑剤を含まないA層用のポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートのペレットと、平均粒径0.3μmの球状シリカ粒子0.25重量%および平均粒径0.1μmの球状シリカ粒子0.2重量%を含有したB層用のポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートのペレットをそれぞれ170℃で6時間乾燥した後、2台の押出機ホッパーに供給し、300℃で溶融し、マルチマニホールド型共押出ダイを用いてB層の片側にA層を比率3:7に積層させ、表面仕上げ0.3S程度、表面温度60℃の回転冷却ドラム上に押出し、厚み108μmの積層未延伸フィルムを得た。
【0049】
このようにして得られた積層未延伸フィルムを120℃に予熱し、更に低速、高速のロール間で15mm上方より900℃の表面温度の赤外線(IR)ヒーターにて加熱して4.0倍に延伸し、急冷し、続いて下記に示す組成の水溶液(塗剤)をA層側フィルムに塗布した。
【0050】
続いてステンターに供給し、145℃にて横方向に5.4倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを210℃の熱風で4秒間熱固定し、厚み5.0μmの積層二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルムのヤング率は縦方向5.9GPa、横方向8.8GPaであった。
【0051】
なお、磁気テープの製造法は次のとおり行なった。
下記に示す組成物をボールミルに入れ、16時間混練、分散した後、イソシアネート化合物(バイエル社製のデスモジュールL)5重量部を加え、1時間高速剪断分散して磁性塗料とする。
磁性塗料の組成
・針状Fe粒子 100重量部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部
(積水化学製エスレック7A)
・熱可塑性ポリウレタン樹脂 5重量部
・酸化クロム 5重量部
・カーボンブラック 5重量部
・レシチン 2重量部
・脂肪酸エステル 1重量部
・トルエン 50重量部
・メチルエチルケトン 50重量部
・シクロヘキサノン 50重量部
非磁性下地塗料:
磁性塗料の針状鉄粒子に代えて酸化チタン100重量部を使用したものを下地塗料とする。
【0052】
この磁性塗料および非磁性下地塗料を二軸配向積層ポリエステルフィルムの片面(A層)に重層塗布し、100℃で加熱乾燥後、磁性層塗布厚が0.1μm、非磁性下地層塗布厚が1.9μmとなるようにし、次いで2500ガウスの直流磁場中で配向処理し、100℃で加熱乾燥後、スーパーカレンダー処理(線圧300kg/cm、温度80℃)を行ない、巻き取った。さらに、下記組成のバックコート層塗料を0.5μmに塗布し乾燥させ、この巻き取ったロールを55℃のオーブン中に3目間保持した後、8mm幅に裁断して磁気テープを得た。
バックコート層塗料の組成:
・カーボンブラック 100重量部
・熱可塑性ポリウレタン樹脂 60重量部
・イソシアネート化合物 18重量部
(日本ポリウレタン工業社製:コロネートL)
・シリコーンオイル 0.5重量部
・メチルエチルケトン 250重量部
・トルエン 50重量部
【0053】
この巻き取ったロールを55℃のオーブン中に3目間保持した後、8mm幅に裁断して磁気テープを得た。
【0054】
[実施例2]
表1に記載した条件にする以外は実施例1と同様に製膜し、また実施例1と同様に磁気テープを作成した。
【0055】
[実施例3〜4]
表1に記載した条件以外は実施例1と同様に製膜し、また実施例1と同様に磁気テープを作成した。なお、実施例3および実施例4については、一軸延伸後、A層側およびB層側にそれぞれ下記に示す組成の水溶液(塗剤)をそれぞれフィルムに塗布した。
【0056】
【0057】
【0058】
続いて実施例1と同様にステンターに供給し、145℃にて横方向に5.4倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを210℃の熱風で4秒間熱固定し、厚み5.0μmの積層二軸配向ポリエステルフィルムを得た。続いて実施例1と同様に磁性層、非磁性下地層およびバックコート層を塗布し、磁気テープを得た。
【0059】
[比較例1〜4]
表1に記載した条件以外は実施例1と同様に製膜し、また実施例1と同様に磁気テープを作成した。なお、比較例1および比較例4については、一軸延伸後、A層側およびB層側に易滑処理しなかった。
【0060】
【表1】
【0061】
表1から明らかなように、本発明によるもの(実施例1〜4)は、優れた巻特性、電磁変換特性を示しているが、本発明から外れるもの(比較例1〜4)は、いずれかの特性が悪かった。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた巻特性および電磁変換特性を有し、かつ優れた搬送性等の特性を有した積層二軸配向ポリエステルフィルムを提供することができる。このポリエステルフィルムは、磁気記録媒体のベースフィルムとして、特に1/2インチビデオテープ、8mmビデオテープ、データカートリッジテープ、デジタル方式のビデオテープ等の磁気テープのベースフィルムとして有用である。
Claims (5)
- ポリエステルA層の片面にポリエステルB層を積層してなる二軸配向ポリエステルフィルムであって、
(1)磁性層を設ける側の表面(A面)の、非接触三次元表面粗さ計を用いて倍率25倍で測定した表面粗さWRa(25)Aが0.3〜2.5nmであり、波長5μmにおける縦方向の空間周波数密度PSDMが10×10-4(mm/nm2)以下で、横方向の空間周波数密度PSDTが10×10-4(mm/nm2)以下であり、かつ前記表面粗さ計を用いて倍率2.5倍で測定したA面の表面粗さWRa(2.5)Aが0.5〜3.0nmであり、
(2)非磁性層側の表面(B面)、前記表面粗さ計を用いて倍率25倍で測定した表面粗さWRa(25)Bが2〜11nmであり、
(3)A面とB面間のフィルムの摩擦係数が0.5以下であり、さらに
(4)フィルム全体の厚みが2〜15μmおよびポリエステルB層の厚さが0.4〜2.0μmの範囲で、ポリエステルA層は粒径0.2μmを越える滑剤を含有せず、さらにポリエステルB層は平均粒径0.4μmを越える滑剤を含有しない
ことを特徴とする積層二軸配向ポリエステルフィルム。 - ポリエステルA層には平均粒径0.01〜0.2μmの滑剤を0.001〜1.0重量%含有する請求項1記載の積層二軸配向ポリエステルフィルム。
- ポリエステルA層には実質的に滑剤を含まない請求項1記載の積層二軸配向ポリエステルフィルム。
- ポリエステルB層には平均粒径0.1〜0.4μmの滑剤を0.1〜1.0重量%含有する請求項1記載の積層二軸配向ポリエステルフィルム。
- ポリエステルB層には平均粒径の異なる少なくとも2種の滑剤I、滑剤IIを有し、平均粒径が0.2〜0.4μmの滑剤Iの含有量が0.01〜0.5重量%であり、かつ平均粒径が0.05〜0.2μmの滑剤IIの含有量が0.1〜0.5重量%である請求項1記載の積層二軸配向ポリエステルフィルム。
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