JP3919603B2 - ユーザ支援システム - Google Patents

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ支援システムに関し、特に射出成形機のユーザ支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機は、その機種、使用する金型及び樹脂の種類等の基礎条件により、さまざまな成形条件で運転される。成形条件は、射出速度や注入圧力、及びこれらの経時変化等を含む。
射出成形機の使用者(以下、使用者)が、射出成形機で新しい製品を製作する時などに新たな基礎条件を適用する場合、使用する新たな機種・金型・樹脂等の組合わせに適合した成形条件を決定するためには、使用者にある程度の経験が必要となる。また、使用者は、試行錯誤により適合する成形条件を決定する場合がある。
【0003】
新しい基礎条件に適合する新しい成形条件を、より簡単に決定するための、もしくは試行錯誤の回数を少なくするためのユーザ支援装置が開発されている。
従来のユーザ支援装置は、過去に、単数または複数の射出成形機で成形を実施した時の、機種、金型、樹脂の種類等を含む基礎条件と、射出速度や注入圧力及びこれらの経時変化を含む成形条件と、を含む成形データを、数多く記憶している。そして、従来のユーザ支援装置は、新たな基礎条件の成形条件を作成する時、記憶している複数の成形データの中から、新たな基礎条件に類似する基礎条件を持つ成形データを選択し、その成形データの成形条件を、その成形データの基礎条件と新たな基礎条件との違いにより変換して、新しい成形条件を作成する。
【0004】
上記のような従来のユーザ支援装置は、過去に単数または複数の射出成形機で成形を実施した基礎条件と成形条件を含む成形データを、数多く記憶するように構成される。過去の数多い成形データを記憶することにより、新しい基礎条件に近い基礎条件を含む成形データが記憶される可能性が高くなり、近い基礎条件を含む成形データがあれば作成される新たな成形条件が新しい基礎条件に適合する可能性が高くなる。
この場合、ユーザ支援装置は、記憶する射出成形機の数が多くなればなる程、記憶するデータ量が増え、大きな記憶装置を必要とする。
また、各々の射出成形機は、通常、自機が過去に行なった主な成形条件を記憶している。
このため、ユーザ支援装置と各々の射出成形機は、重複してデータを記憶し、経済的でない場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ユーザ支援装置の記憶するデータ量をが少ないユーザ支援システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
本発明によるユーザ支援システムは、演算部(2)と支援装置記憶部(3)を具備するユーザ支援装置(1)と、成形機記憶部(15)を具備する単数または複数の射出成形機(10−1〜n)と、ユーザ支援装置(1)と射出成形機(10−1〜n)を通信可能に接続するネットワーク(100)と、を具備する。
成形機記憶部(15)は、自機の過去の基礎条件と成形条件を含む成形データ(40)を記憶する。
基礎条件は、射出成形機の機種(23、42)、使用する金型(24、44)及び樹脂の種類(25、43)の少なくとも一つを含み、成形条件は、射出速度(46)、注入圧力(47)、及び射出速度(46)または注入圧力(47)の経時変化の少なくとも一つを含む。
支援装置記憶部(15)は、基礎条件と、成形データ(40)の識別番号(22)及び当該成形データ(40)を記憶している射出成形機の識別番号(21)と、を関連付ける情報を含む検索テーブル(20)を記憶している。
演算部(2)は、設定された基礎条件で成形条件を作成する時に、検索テーブル(20)を検索して、設定された基礎条件に近い過去の基礎条件を含む成形データ(40)の識別番号(22)と、当該成形データ(40)を記憶している射出成形機の識別番号(21)とを抽出し、ネットワーク(100)を介して、成形データを持つ射出成形機(10−i)から成形データ(40)を入手する。
【0008】
本発明によるユーザ支援システムの支援装置記憶部(3)は、さらに、当該成形データ(40)に対応する基礎条件と、設定された基礎条件の違いから、入手した成形データ(40)を変換して変換データ(60)を作成する。
【0009】
本発明のユーザ支援システムは、演算部(2)と支援装置記憶部(3)を具備するユーザ支援装置(1)と、成形機記憶部(15)を具備する単数または複数の射出成形機(10−1〜n)と、ユーザ支援装置(1)と射出成形機(10−1〜n)を通信可能に接続するネットワーク(100)と、を具備する。
成形機記憶部(15)は、自機の過去の基礎条件と成形条件を含む成形データ(40)を記憶する。
基礎条件は、射出成形機の機種(21、42)、使用する金型(24、44)及び樹脂の種類(25、43)の少なくとも一つを含み、成形条件は、射出速度(46)、注入圧力(47)、及び射出速度(46)または注入圧力(47)の経時変化の少なくとも一つを含む。
支援装置記憶部(3)は、成形データ(40)を記憶しない。
演算部(2)は、ネットワーク(100)を介して、必要な成形データ(40)を持つ射出成形機(10−i)から必要な成形データ(40)を入手する。
【0010】
本発明のユーザ支援システムは、演算部(2)と支援装置記憶部(4)を具備するユーザ支援装置(1)と、機器記憶部(15)を具備する単数または複数の製造機器(10−1〜n)と、ユーザ支援装置(1)と製造機器(10−1〜n)を通信可能に接続するネットワーク(100)と、を具備する。
機器記憶部(15)は、自機の過去の基礎条件と運転条件を含む運転データ(40)を記憶する。
基礎条件は、製造機器の機種(21、41)、使用する材料(25、43)、作成する製品の種類の少なくとも一つを含み、支援装置記憶部(3)は、基礎条件と、運転データ(40)の識別番号(22)及び当該成形データ(40)を記憶している製造機器の識別番号(21)と、を関連付ける情報を含む検索テーブル(20)を記憶している。
演算部(2)は、設定された基礎条件で運転条件を作成する時に、検索テーブル(20)を検索して、設定された基礎条件に近い過去の基礎条件を含む運転データ(40)の識別番号(22)と、当該運転データ(40)を記憶している製造機器の識別番号(21)とを抽出し、ネットワーク(100)を介して、当該運転データを持つ製造機器(10−i)から当該運転データ(40)を入手する。
【0011】
本発明のユーザ支援装置(1)は、演算部(2)と、記憶部(3)と、ネットワーク(100)を介して複数または単数の射出成形機(10−1〜n)と通信可能に接続される通信部(4)と、を具備する。
記憶部(3)は、射出成形機(10−1〜n)が記憶している基礎条件と成形条件を含む成形データ(40)の識別番号(22)と射出成形機の識別番号(21)を、基礎条件から検索するための検索テーブル(20)を記憶している。
演算部(2)は、設定された基礎条件での成形条件を作成する時に、検索テーブル(20)を検索し、設定された基礎条件に近い基礎条件を含む成形データ(40)の識別番号(22)を抽出し、当該成形データ(40)を該当射出成形機(10−i)から入手する。
【0012】
本発明のユーザ支援装置(1)の演算部(2)は、さらに、成形データ(40)に対応する基礎条件と、設定された基礎条件の違いから、入手した成形データ(40)を変換して変換データ(60)を作成する。
【0013】
本発明のユーザ支援装置(1)は、演算部(2)と、記憶部(3)と、ネットワーク(100)を介して、複数または単数の射出成形機(10−1〜i)と通信可能に接続される通信部(4)と、を具備する。
記憶部(3)は、射出成形機(10−1〜i)が記憶している基礎条件と成形条件を含む成形データ(40)を記憶しない。
演算部(2)は、ネットワーク(100)を介して、必要な成形データ(40)を持つ射出成形機(10−i)から必要な成形データ(40)を入手する。
【0014】
本発明の射出成形機(10)は、記憶部(15)と、ネットワーク(100)を介しユーザ支援装置(1)と通信可能に接続された通信部(12)と、を具備する。
記憶部(15)は、自機の過去の基礎条件と成形条件を含む成形データ(40)を記憶する。
基礎条件は、射出成形機の機種(23、42)、使用する金型(24、44)及び樹脂の種類(25、43)の少なくとも一つを含み、成形条件は、射出速度(46)、注入圧力(47)、及び射出速度(46)または注入圧力(47)の経時変化の少なくとも一つを含む。
通信部(12)は、ユーザ支援装置(1)から指定された成形データ(40)の送付依頼を受信し、指定された成形データ(40)を送信する。
【0015】
本発明の別の射出成形機(10)は、記憶部(15)と、ネットワーク(100)を介しユーザ支援装置(1)と通信可能に接続された通信部(12)とを具備する。
記憶部(15)に記憶されていない金型(44)及び樹脂の種類(43)の少なくとも一つを含む基礎条件で運転する場合、通信部(12)は、ユーザ支援装置(1)に、基礎条件を送信して、射出速度(46)、注入圧力(47)、及び射出速度(46)または注入圧力(47)の経時変化の少なくとも一つを含む成形条件を作成するように依頼する。
【0016】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明によるユーザ支援システムの実施の形態が以下に説明される。
【0017】
図1に、ユーザ支援システムの概要が示される。ユーザ支援システムは、ユーザ支援装置1、複数の射出成形機10−1〜n(nは自然数、以下同じ)、ユーザ支援装置1と複数の射出成形機10−1〜nを通信可能に接続するネットワーク100で構成される。ネットワーク100は、インターネット、イントラネット、工場内のLAN接続等に代表されるネットワークである。
【0018】
射出成形機10−1〜nは、一ヶ所または複数の工場で使用されている複数の射出成形機10−1〜nである。射出成形機10−1〜nは、同じ製作会社、または、同じ機種の射出成形機に限定されない。
各々の射出成形機10−1〜nは、過去に成形を実施した時の基礎条件と成形条件を含む成形データを、テーブルC40として記憶している。本実施例ではテーブルC40は一条件の成形データ毎に作成され、複数のテーブルの集合として記憶されている。
【0019】
本発明のユーザ支援システムのユーザ支援装置1は、新たに設定される基礎条件で運転する射出成形機に適用するための成形条件を作成することができる。
ユーザ支援装置1は、新たに設定される基礎条件で運転するため、支援を要請している射出成形機の機種、使用する金型、樹脂の種類を含む基礎条件を入手する。さらに、ユーザ支援装置1は、当該基礎条件に近い基礎条件を含む成形データを持つ射出成形機から、その成形データを抽出する。さらに、ユーザ支援装置1は、必要に応じて支援を要請している射出成形機の基礎条件に適合するように抽出された成形データを変換し、変換データを作成する。ユーザ支援装置1は、この変換データを、支援を要請する射出成形機に送信する。
上記のように、各射出成形機から成形データを入手するように構成することでユーザ支援装置1は、各射出成形機10−1〜nの成形データを記憶する必要がない。
このため、ユーザ支援装置1の記憶部3の記憶するデータ量を少なくすることができる。
また、ネットワーク100でユーザ支援装置1に接続される射出成形機の機器数が増えても、記憶部3の記憶するデータ量が、爆発的に増えることがない。
【0020】
図2に、ユーザ支援装置1及び射出成形機10−1〜nの構成が示される。
【0021】
ユーザ支援装置1は、ワークステーションなどのコンピュータに代表され、CPUを含む演算部2、記憶部3、通信部4を含む。
演算部2は、各テーブルを参照してデータ抽出、及び、データ変換などを含む演算をすることができる。
記憶部3は、各射出成形機10−1〜nが記憶しているテーブルC40を検索するためのサマリーを含むテーブルA20と、射出成形機の各機種の仕様を含むテーブルB30を記憶している。
記憶部3は、各射出成形機10−1〜nの成形条件を含む成形データを記憶していない。
通信部4は、ネットワーク100に有線もしくは無線で通信可能に接続され、射出成形機10−1〜nとデータを送受信することができる。
【0022】
射出成形機10−1〜nの各々は、CPUを含む演算部11、通信部12、制御部13、入力部14、記憶部15、射出成形を実施する本体16を含む。
演算部11は、テーブルからのデータ抽出や各種データ処理を含む演算を行なうことができる。
通信部12は、ネットワーク100に有線もしくは無線で通信可能に接続され、ユーザ支援装置1とデータを送受信することができる。
制御部13は、成形条件に合わせて本体16の運転制御を行なう。
入力部14は、キーボードなどに代表され、使用者が、使用する金型及び樹脂の種類の入力、成形条件作成の命令の入力、成形条件の調整などの入力をするのに使用される。
記憶部15は、過去に自機で実施した基礎条件及び成形条件を含む成形データを、テーブルC40として記憶する。テーブルC40は、一のテーブルに複数の成形データを記憶する様に構成することもできるし、成形データ毎にテーブル作成し、複数のテーブルを記憶するように構成することもできる。本実施例では、条件毎に複数のテーブルを記憶するように構成されている例を示す。
本体16は、射出成形を実施する機器本体である。
【0023】
図3に各射出成形機10−1〜nが記憶しているテーブルC40を検索するためにテーブルC40のデータサマリーを含むテーブルA20の例が示される。
テーブルA20は、各射出成形機の識別番号である機器ID21、成形データ毎のデータの識別番号であるデータID22、対応するデータIDで使用されている射出成形機の機種23、対応するデータIDで使用されている金型の種類24、対応するデータIDで使用されている樹脂の種類25を含む。
テーブルA20は、新たな基礎条件に近い基礎条件を含む成形データを選択し、該当する成形データを記憶している射出成形機の機器ID、及び、該当する成形データのデータIDを抽出するのに使用される。
【0024】
図4に、射出成形機の機種毎の仕様を含むテーブルB30の例が示される。
テーブルB30は、機種31と、機種31毎の射出速度の最高速度32、スクリュ断面積33、樹脂を金型の空間に注入する注入圧力の最高圧力34を含む。テーブルB30は、機種の違いにより成形条件を変換する際に使用される各機種の仕様を、抽出するために使用される。
【0025】
図5に各射出成形機の過去に実施した成形データの一つを含むテーブルC40の例が示される。
テーブルC40は、データID41、機種42、樹脂43、金型44、成形条件45を含む。
データID41は、当該成形データの識別番号当のIDである。
機種42は、当該データID41の成形を実施した射出成形機の機種である。
樹脂43は、当該データID41の成形で使用された樹脂の種類である。
金型44は、当該データID41の成形で使用された金型の種類である。
【0026】
成形条件45は、射出スクリュの位置48に対応して変化する射出スクリュの送り速度46(最高速度に対する百分率表示:%)、樹脂の注入の圧力47(最高圧力に対する百分率表示:%)を含む。
さらに成形条件45は、圧力49、時間50、勾配51、V/P切替52、切換時間53、切換位置54を含む。
【0027】
V/P切替52は、制御の切換を意味する。V/P切替52は、射出スクリューの位置または射出圧力が所定の値となった時に行なわれる切換である。さらに、位置または圧力の切換がうまく行かなかった場合の異常保護用として、時間による切換が行なわれる場合がある。
具体的には、図5では位置と時間による切換の例が示される。
射出開始時は、射出スクリューの位置48に応じた速度制御が行なわれ6段階に設定が可能である。射出スクリューの位置が切換位置54(図5では30mm)となった時点で、圧力制御に切替えられ圧力49に表示される制御に切り替わる。この圧力制御は3段階で設定可能である。
位置による切換が行なわれず射出開始から所定の時間が経過した場合も、機械の異常保護用に圧力制御に切替えられ、圧力49に表示される制御に切り替わる。切換時間53(20s)が切替えられる所定の時間を示す。
【0028】
位置でなく圧力により切り替えが行なわれる場合は、「切換位置」54の表示が「切換圧力」に、その右欄の所定の値(図5では30mm)に、所定の圧力値が表示される。所定の圧力になれば、同様に圧力49に表示される制御に切り替わる。圧力による切換が行なわれず射出開始から所定の時間が経過した場合も、機械の異常保護用に、圧力49に表示される制御に切り替わる。切換時間53(20s)が切替えられる所定の時間を示している。
【0029】
時間50は、圧力制御に切替えられた後に、さらに所定の時間(ここでは4秒間)、所定の圧力(ここでは30%)に保持されることを示す。
勾配51は、所定の時間(4秒)、所定の圧力(30%)を保持された後、勾配51の時間(0.1秒)で、次の設定の所定の圧力(0%)まで圧力を変更することを意味する。
【0030】
テーブルC40は、成形データに対応するデータID毎に作成されるため、複数のテーブルの集合として構成される。
さらに、各テーブルC40は、経験によるデータ、不良の発生や対策を含む知識データを含めることができる。例えば、ある不良内容に対して何をどう調整すればよいかといった情報である。
【0031】
図6に、図5に示されたテーブルC40のデータID:001の成形データが、基礎条件の違いにより変換された変換データ60の例が示される。
図6の変換データ60では、使用する射出成形機の機種が異なり、使用する金型、樹脂が同一である。射出成形機の機種仕様の違いにより速度61と切換位置61が変換されている。変換方法は別途、下記に示される。
【0032】
(動作の説明)
図7を参照して、本発明のユーザ支援システムの動作の例が説明される。
第1射出成形機10−1で、当該機器で使用したことのない金型及び樹脂の組合せで製品を製作することが設定された(ステップ1、以下ステップをSで表示)と仮定する。使用者は、金型、樹脂などを含む新たに設定した基礎条件を入力部14から入力し、さらに、成形条件を作成依頼する命令を入力する。
第1射出成形機10−1は、ネットワーク100を介して、ユーザ支援装置1に、成形条件の作成依頼、及び、機種、金型、樹脂の種類を含む基礎条件(D1)を送信する(S2)。
【0033】
ユーザ支援装置1は、基礎条件を受信し(S3)、テーブルA20を検索し、同一または類似の金型、同一または類似の樹脂、同一または類似の機種を含む成形データを抽出する(S4)。
ユーザ支援装置1は、テーブルA20を参照して一番近い基礎条件を含むデータの機器ID21とデータID22を抽出する。どの要素を重視して基礎条件を近いと判断するかは、予め要素毎に重要度配分して設定しておくことができる。具体的には、ユーザ支援装置1は、各要素である金型、樹脂、機種それぞれに対して、類似する種類と、その類似の度合いを示す数値表示を含む類似表を記憶させる。ユーザ支援装置1は、この類似表を参照して、設定された基礎条件と、テーブルA20に記憶されている各データの基礎条件との各要素の違いから数値を抽出し、各要素のそれぞれの数値に重要度配分を乗じて、各項目を合計した数値の大小から近さを判断する等である。
【0034】
ユーザ支援装置1は、抽出した機器ID21の射出成形機(ここでは第i射出成形機とする)と通信し、該当するデータID22(=41)のデータを送付する命令(D2)を送信する。ユーザ支援装置1は、該当する第i射出成形機のテーブルCから該当するデータID41(=22)のデータ(D3)を受信する(S5)。
【0035】
さらに、ユーザ支援装置1は、テーブルBを検索して、第1射出成形機の機種と受信したテーブルC40に含まれる機種の仕様のデータを抽出する(S6)。
【0036】
ユーザ支援装置1は、第1射出成形機10−1からの基礎条件と第i射出成形機10−iから受信したテーブルC40に含まれる基礎条件の違いから、第1射出成形機10−1に適用するようにテーブルC40の成形条件を変換し、変換データ60を作成する(S7)。変換方法の例は、別途、下記に示される。
ユーザ支援装置1は、変換データ60(D4)を、第1射出成形機10−1に送信する。
【0037】
第1射出成形機10−1は、変換データ60を受信し(S9)、変換データ60に含まれる成形条件で本体16を運転する(S10)。
変換データ60に含まれる成形条件で問題なく運転できれば、第1射出成形機10−1は変換データ60を同様の方法でいつでも入手できるので、記憶しても、記憶しなくてもよい。
【0038】
変換データ60で運転した場合に不具合があれば、使用者は、入力部14等から成形データの修整値等を入力して、成形条件の調整を行なう(S11)。
第1射出成形機10−1は、調整により問題が解決すれば、調整した調整データを作成し(S12)、この調整データを新たな成形データとして、新たなデータIDを付けて、第1射出成形機10−1の記憶部15のテーブルC40に記憶する(S13)。
さらに、第1射出成形機10−1は、ユーザ支援装置1のテーブルA20に格納される項目について、調整データの情報(D5)を、ユーザ支援装置1に送信する(S14)。
【0039】
ユーザ支援装置1は、調整データの情報を受信し(S15)、テーブルA20に記憶する(S16)。
【0040】
上記のように動作させることにより、ユーザ支援装置1の記憶部3の記憶量を少なくすることができる。ユーザ支援装置1が記憶するテーブルA20とテーブルB30は、データ量が少ないので記憶するデータ数の制限を受けることが少なく、ユーザ支援システム全体として、多くの成形データを使用することができる。
また、ユーザ支援装置1は、作成した変換データが、射出成形機側でうまく適合せず使用者により調整された場合、調整データの情報を受信するため、その調整データを入手し、次の変換の時に変換方法を変更するよう学習することもできる。
【0041】
(変換方法)
次に、図5に示されたテーブルC40のデータID:001の成形データ(40)が、基礎条件の違いにより、図6の変換データ60に変換される変換方法の例が示される。
【0042】
図6の変換データ60では、使用する射出成形機の機種が異なり、使用する金型、樹脂が同一である。射出成形機の機種仕様の違いにより速度61と切換位置62が変換されている。
【0043】
新たに設定される基礎条件に対して、データID:001の基礎条件が近く、データID:001が抽出された場合を仮定する。新たな基礎条件は、データID:001と使用する射出成形機の機種が異なり、使用する金型、樹脂が同一である。
変換データ60は、ユーザ支援装置1の演算部2が、抽出されたデータID:001のデータを、機種の仕様の違いにより変換することにより作成される。
【0044】
図5のデータID:001は、機種はTYPE.Xで、過去に実施されたデータを含んでいる。新たに設定される基礎条件で運転される射出成形機の機種はTYPE.Yである。
データID:001及び新たに設定される基礎条件で使用される樹脂はBC8、金型はケースAで同一である。
【0045】
ここで、TAYPE.Xの最高速度163mm/s、スクリュ断面積38.5cmとする。TAYPE.Yの最高速度127mm/s、スクリュ断面積50.3cmとする。
【0046】
図5の速度46は最高速度に対する百分率で表されるので、TYPE.Yで同じ速度46に設定しようとすれば、以下のように計算される。
TYPE.Xで速度46が15%の場合
15(%)×163(mm/s)/127mm/s≒19(%)
このように変換されて、図6の変換データ60の速度61が演算される。
【0047】
また、切換位置はスクリュ断面積に比例するので、以下のように計算される。
TYPE.Xで切換位置54が30mmの場合
30(mm)×38.5(cm)/50.3(cm)≒23(mm)
このように変換されて、図6の変換データ60の切換位置62が演算される。
【0048】
データの変換は、上記の例の他、機種または個々の機器毎の癖や過去の状況にに合わせて学習及び記憶されている変換式や変換プログラムにより変換される場合もある。
また、樹脂や金型が異なる場合も、その違いに対応した変換式やプログラムを記憶、学習して各データを変換するように構成することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明のユーザ支援システムは、ユーザ支援装置の記憶部に記憶するデータの量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のユーザ支援システムの概要を示す。
【図2】図2は、本発明のユーザ支援システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、検索用データを含むテーブルAの例を示す。
【図4】図4は、機種の仕様を含むテーブルBの例を示す。
【図5】図5は、各射出成形機が記憶している成形条件を含むテーブルCのデータの一つの例を示す。
【図6】図6は、データCのデータが変換された変換データの例を示す。
【図7】図7は、本発明のユーザ支援システムの動作の例を示す。
【符号の説明】
1 ユーザ支援装置
2 (ユーザ支援装置の)演算部
3 (ユーザ支援装置の)記憶部
4 (ユーザ支援装置の)通信部
10−1〜n 射出成形機
11 (射出成形機の)演算部
12 (射出成形機の)通信部
13 (射出成形機の)制御部
14 (射出成形機の)入力部
15 (射出成形機の)記憶部
16 (射出成形機の)本体
20 テーブルA
21 機器ID
22 データID
23 機種
24 金型
25 樹脂
30 テーブルB
31 機種
32 最高速度
33 スクリュ断面積
34 最高圧力
40 テーブルC
41 データID
42 機種
43 樹脂
44 金型
45 成形条件
46 速度
47 圧力
48 位置
49 圧力
50 時間
51 勾配
52 V/P切替
53 切換時間
54 切換位置
60 変換データ
61 (変換された)速度
62 (変換された)切換位置

Claims (1)

  1. 演算部と支援装置記憶部を具備するユーザ支援装置と、
    成形機記憶部を具備する単数または複数の射出成形機と、
    前記ユーザ支援装置と前記射出成形機を通信可能に接続するネットワークと、を具備し、
    前記成形機記憶部は、自機の過去の基礎条件と成形条件を含む成形データを記憶し、
    前記基礎条件は、射出成形機の機種、使用する金型及び樹脂の種類の少なくとも一つを含み、
    前記成形条件は、射出速度、注入圧力、及び前記射出速度または前記注入圧力の経時変化の少なくとも一つを含み、
    前記支援装置記憶部は、前記基礎条件と、前記成形データの識別番号及び前記成形データを記憶している射出成形機の識別番号と、を関連付ける情報を含む検索テーブルを記憶し、
    前記演算部は、設定された基礎条件で成形条件を作成する時に、前記検索テーブルを検索して、前記設定された基礎条件に近い前記過去の基礎条件を含む前記成形データの識別番号と、前記成形データを記憶している射出成形機の識別番号とを抽出し、前記ネットワークを介して、前記成形データを持つ射出成形機から前記成形データを入手し、
    前記支援装置記憶部は、前記成形データに対応する前記基礎条件と、前記設定された基礎条件の違いから、入手した前記成形データを変換して変換データを作成する、
    ユーザ支援システム。
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