JP3919036B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製パレットに関するものであり、詳しくは、上下のデッキボードの間に形成された桁の中で各コーナーに位置する桁の強度が一層高められた合成樹脂製パレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製パレットは、特公昭53−27536号公報、特公昭56−41505号公報などに記載されている様に、方形のデッキボードの背面側に桁形成部が一体的に設けられたパレット形成部材の2つを桁形成部の端面にて互いに溶着することにより、上下のデッキボードの間に複数の桁を形成して成る。また、パレットの桁は、通常、軽量性を考慮して中空柱状の構造を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記パレットの各コーナーに配置された桁には、積み荷を搭載する際の衝撃的な荷重は勿論、荷役中のフォークの接触、パレット同士の衝突または高所からの落下によって大きな衝撃力が加えられることがある。斯かる衝撃力は、定置状態におけるパレットの荷重方向や対角方向といった一定方向の力に限らず、複合的な力として作用するため、特に、コーナーの桁においては、その破損を防止するために一層高い強度が要求される。すなわち、コーナーの桁においては、フォーク差し込み口にフォークを挿入した際、フォーク差し込み口の内部における接触、詳しくは、フォーク差し込み口側の桁の側壁に対するフォークの接触による損傷を防止することが重要な課題である。
【0004】
本発明の目的は、各コーナー及び各コーナーの中間の位置に桁を形成し、各桁の間にフォーク差し込み口を設けて成る4方差しのパレットであって、特に、各コーナーに位置する桁が一層高い強度を備え、フォークの接触による破損を確実に防止し得る合成樹脂製パレットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の合成樹脂製パレットは、方形のデッキボードの背面側に中空状の桁形成部が一体的に設けられたパレット形成部材の2つを前記桁形成部の端面にて互いに溶着することにより、上下の前記デッキボードの間であって且つ各コーナー及び各コーナーの中間の位置に桁を形成し、各桁の間にフォーク差し込み口を設けて成る4方差しの合成樹脂製パレットにおいて、各コーナーに位置する前記桁は、略矩形の平面形状を有する桁形成部によって構成されると共に、当該桁形成部と同一高さで形成されて上下で互いに溶着されるL字状の仕切りリブにより、パレットのコーナーに相当する前記桁形成部の内部の入り隅部を方形状に区画されて2重の中空柱構造になされ、かつ、各コーナーの桁の前記桁形成部の内部には、前記入り隅部から前記仕切りリブの屈曲部へ伸長された補強リブが配置され、しかも、最外角部である前記入り隅部に対峙する前記桁形成部の最内角部で且つ当該桁形成部の中心からずれた位置には、当該桁形成部のフォーク差し込み口側の隣接する2側壁に対して前記最内角部を三角形状に区画する状態で架設され且つ当該桁形成部と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第2の補強リブが配置され、更に、前記桁形成部の隣接する2側壁は、パレットの長手方向に沿った側壁がパレットの短手方向に沿った側壁よりも長く形成され、前記桁形成部の内部には、パレットの長手方向に沿った前記側壁から仕切りリブの屈曲部へ伸長され且つ前記桁形成部と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第3の補強リブが設けられていることを特徴とする。
【0006】
また、上記パレットの好ましい態様において、桁形成部の内部には、仕切りリブの屈曲部に交わり且つ補強リブの伸長方向に略直交するリブが桁形成部の2側壁に架け渡された状態で配置されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係る合成樹脂製パレットの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、合成樹脂製パレットの外観を示す斜視図である。図2は、図1におけるII−II矢視図であり、パレット形成部材の四半分の内部構造を示す平面図である。図3は、コーナーの桁における補強構造を示す要部平面図である。以下、実施形態の説明においては合成樹脂製パレットを「パレット」と略記する。
【0008】
本発明のパレットは、図1に示す様に、各側面にフォーク差し込み口(4)が設けられた4方差しの合成樹脂製パレットであり、方形のデッキボード(2)の背面側に中空状の桁形成部(30,50…)が一体的に設けられたパレット形成部材(1)の2つを桁形成部(30,50…)の端面にて互いに溶着することにより、上下のデッキボード(2,2)の間であって且つ各コーナー(C,C…)及び各コーナー(C,C…)の中間の位置に桁(3,5…)を形成し、各桁(3,5…)の間にフォーク差し込み口(4,4…)を設けて成る。
【0009】
パレットの材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン樹脂、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料が使用され、また、射出成形における拡散性を高めるため、上記の樹脂材料には、アゾジカルボンアミド等の発泡剤が0.5〜1重量%程度添加してもよい。
【0010】
本発明のパレットは、デッキボードと桁とを別部材として製作した後、これらを熱溶着して製造することも出来るが、通常、方形のデッキボード(2)の背面側に桁形成部(30,50…)及び多数のリブが一体的に設けられたパレット形成部材(1)を射出成形した後、2つのパレット形成部材(1,1)を互いに熱溶着して製造される。
【0011】
デッキボード(2)は、例えば、3〜5mm程度の板厚に形成され、そして、デッキボード(2)には、通常、軽量化、積み荷の滑り止めの目的および内部に侵入した異物や水を排出する目的で多数の開口部(6,6…)が設けられることもある。また、デッキボード(2)の表面には、必要に応じて各種の滑り止め部材(図示せず)が取り付けられる。
【0012】
パレットの内部、すなわち、1つのパレット形成部材(1)の裏側には、図2に示す様に、軽量性を維持しつつ強度を高めるため、桁(3,5…)及びパレット中心部の桁をそれぞれ形成する中空状の桁形成部(30,50…)及び(70)が配置され、そして、これらの桁形成部(30,50,70)の内部とデッキボード(2)の裏側には、補強用のリブが多数配置される。
【0013】
図2に示すリブ構造において、リブ(20)は、デッキボード(2)の板厚の100〜300%と比較的厚い肉厚で且つ桁形成部(30,50,70)の略1/2の高さで形成され、パレット内部に位置する桁形成部(30,50)の各角部および中心部の桁形成部(70)の角部の中、互いに隣接する角部同士を接続する状態で配置される。
【0014】
リブ(23)及びリブ(24)は、デッキボード(2)の板厚の100〜300%程度の肉厚で且つ上記リブ(20)と同一の高さで形成され、格子状に配置されたリブ(20,20…)の各区画を更に縦横に区画する状態で配置される。これらのリブ(20)、リブ(23)及びリブ(24)は、デッキボード(2)の剛性を高めてそのたわみを防止する。
【0015】
更に、リブ(27)及びリブ(28)は、リブ(20)よりも低い高さに形成され、また、リブ(29)は、リブ(20)を頂部としてデッキボード(2)の背面に傾斜した状態に形成され、そして、何れのリブも開口部(6)の周縁まで伸長される。これらのリブは、成形時の冷却工程における開口部(6)周縁の収縮変形を防止し、かつ、開口部(6)周縁の強度を高める。
【0016】
桁形成部(30,50,70)の内側にも幾つかのリブが配置される。例えば、平面形状を略矩形に形成された桁形成部(50)には、リブ(54)及びリブ(55)が配置される。リブ(54)は、パレットの側面を構成する桁形成部(50)の一側壁とこれに平行な側壁とに亘って配置され、パレット側面からの衝撃に対する桁形成部(50)の強度を高める。
【0017】
リブ(55)は、フォーク差し込み口(4)を構成する桁形成部(50)の一側壁からこれに隣接するパレット内部側の側壁に亘って配置され、リフトトラックのフォークによる衝撃に対する桁形成部(50)の強度を高める。また、平面形状を略矩形に形成された桁形成部(70)にも、フォークによる衝撃に対処するため、上記のリブに類似するリブ(75)、および、補強用のリブ(74)が配置される。
【0018】
本発明のパレットにおいては、耐荷重性を高め、かつ、荷役における各種の衝撃に耐え得る様に、各コーナー(C,C…)に位置する桁(3,3…)が特定の補強構造を備えている。すなわち、図2及び図3に示す様に、桁(3)は、略矩形の平面形状を有する桁形成部(30)によって構成されると共に、桁形成部(30)と同一高さで形成されて上下で互いに溶着されるL字状の仕切りリブ(31)により、パレットのコーナー(C)に相当する桁形成部(30)の内部の入り隅部(R1)を方形状に区画されて2重の中空柱構造になされている。
【0019】
コーナー(C)は、パレットの互いに隣接する2側面によって構成される略直角のコーナーである。桁形成部(30)に配置された仕切りリブ(31)は、デッキボード(2)の板厚の100〜200%程度の肉厚で形成され、最外角部である入り隅部(R1)を方形状に仕切る。そして、仕切りリブ(31)は、桁形成部(30)と同一高さで形成されるため、2つのパレット形成部材(1)、(1)を図1の様に溶着した際、他方のパレット形成部材(1)の仕切りリブ(31)に一体化され、その結果、桁(3)が2重の中空柱構造に構成される。
【0020】
更に、図3に示す様に、落下などに対してパレットのコーナーにおける対角方向の強度を一層高めるため、桁(3)の桁形成部(30)の内部には、入り隅部(R1)からその対角方向へ伸長され、上記の仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)に連続する補強リブ(32)が配置される。補強リブ(32)は、例えば、デッキボード(2)の板厚の100〜200%程度の肉厚で且つ桁形成部材(30)の1/4〜同一の高さで形成される(図中においては桁形成部材(30)よりも低く形成されている)。
【0021】
更には、フォーク差し込み口(4)の入口部分における強度を高めるため、パレットの互いに隣接する側面に構成されるフォーク差し込み口(4)、(4)の各内側に臨む桁形成部(30)の側壁(30u,30u)には、これらに架け渡される状態でリブ(34)が配置される。リブ(34)は、デッキボード(2)の板厚の100〜200%程度の肉厚で且つ桁形成部(30)の1/4〜同一の高さで形成される(図中においては桁形成部材(30)よりも低く形成されている)。しかも、平面視して仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)に交わり且つ上記の補強リブ(32)の伸長方向に略直交する状態で配置される。
【0022】
しかも、本発明のパレットにおいては、最外角部である入り隅部(R1)に対峙する桁形成部(30)の最内角部(R2)には、桁形成部(30)のフォーク差し込み口(4,4)側の隣接する2側壁(30u,30u)に対して最内角部(R2)を三角形状に区画する状態で架設され且つ当該桁形成部と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第2の補強リブ(35)が配置されることが重要である。第2の補強リブ(35)は、デッキボード(2)の板厚の100〜200%程度の肉厚で形成される。平面視した場合、2側壁(30u,30u)にに架け渡された状態の第2の補強リブ(35)は、フォーク差し込み口(4)に挿入されたフォークの接触による桁(3)の破損を確実に防止できる。
【0023】
ところで、各コーナー(C,C…)の桁(3)を構成する桁形成部(30)は、パレットの平面形状に応じ、フォーク差し込み口(4、4)側の隣接する2側壁(30u,30u)の中、パレットの長手方向に沿った側壁(30u)がパレットの短手方向に沿った側壁(30u)よりも長く形成される。そこで、本発明の好ましい態様においては、図3に示す様に、パレットの長手方向に沿ったフォーク差し込み口(4)に臨む桁形成部(30)の側壁の強度を一層高めるため、桁形成部(30)の内部に更に他の補強リブが設けられる。
【0024】
すなわち、各コーナー(C,C…)の桁(3)の桁形成部(30)の内部には、パレットの長手方向に沿った側壁(30u)から仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)へ伸長され且つ桁形成部(30)と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第3の補強リブ(33)が設けられる。斯かる第3の補強リブ(33)は、デッキボード(2)の板厚の100〜200%程度の肉厚で形成され、そして、桁形成部(30)の長手側の側壁(30u)を内側から支持する第3の補強リブ(33)は、フォーク差し込み口(4)に挿入されたフォークの接触による側壁(30u)の破損を確実に防止する。
【0025】
また、耐衝撃性能を高めるため、上下で一体化される仕切りリブ(31)及び上下で一体化されてパレットの側面の一部を形成する桁形成部(30)の外側の側壁、すなわち、コーナー(C)を形成する側壁(30s,30s)は、それぞれの厚さの関係と共にそれぞれの発泡倍率において特定の値に設定されるのが好ましい。発泡倍率の調整は、肉厚を変化させることによって行われる。すなわち、肉厚が厚い場合には、表面の無発泡層と芯部の発泡層が形成され、肉厚が薄い場合には、略その厚みの全体に亘る無発泡層が形成される。
【0026】
具体的には、仕切りリブ(31)が上記の肉厚で形成されるのに対し、側壁(30s)は、デッキボード(2)の板厚の150〜300%の肉厚で形成される。また、仕切りリブ(31)及び側壁(30s)の各肉厚の調整により、側壁(30s)の発泡倍率は、1.01〜1.3倍、好ましくは1.05〜1.25倍に設定され、そして、仕切りリブ(31)の発泡倍率は、倍率において側壁(30s)よりも0.03、好ましくは0.05以上低い値となる様に設定されるのがよい。
【0027】
また、本発明のパレットにおいて、図1に示すフォーク差し込み口(4)の開口縁には、通常、その間口に亘って伸長された差し込み口補強リブ(21)及び(22)が配置される(図2参照)。差し込み口補強リブ(21)は、荷役作業においてリフトトラックのフォークが接触した際の衝撃に耐え得る様に、デッキボード(2)の板厚の100〜600%程度の肉厚で形成される。
【0028】
差し込み口補強リブ(22)は、デッキボード(2)の板厚の100〜300%程度の肉厚で且つリブ(20)と同一の高さで形成され、そして、フォーク差し込み口(4)を補強すると共に、上記の差し込み口補強リブ(21)の成形時の冷却過程における収縮力に対抗してその変形を有効に防止する支持機能を備えている。
【0029】
更に、差し込み口補強リブ(22)の上記の支持機能およびフォーク差し込み口(4)のデッキボード(2)側の剛性を一層高めるため、差し込み口補強リブ(21)と差し込み口補強リブ(22)の間には、フォーク差し込み方向に沿った複数の補強リブ(26,26…)が配置される。斯かる補強リブ(26)は、デッキボード(2)の板厚の100〜200%程度の肉厚で形成される。
【0030】
本発明のパレットにおいて、上記の各桁(3,5…)の中、各コーナー(C,C…)に位置する桁(3)は、各々、桁形成部(30)と同一高さで形成されて当該桁形成部の内部を仕切り且つ上下で互いに溶着される仕切りリブ(31)によって2重の中空柱構造になされ、しかも、桁形成部(30)の内部には、最外角部(R1)からその対角方向へ伸長され且つ仕切りリブ(31)に連続する補強リブ(32)が配置されているため、積み荷搭載時の衝撃的な荷重、リフトトラックのフォークの接触、運搬中のパレット同士の衝突または高所からの落下などによる複合的な衝撃力に対し、優れた強度を発揮する。
【0031】
すなわち、仕切りリブ(31)によって2重の中空柱構造に構成された桁(3)は、高い曲げ強度および剪断強度を有しているため、上下方向の大きな荷重の以外に、コーナー(C)近傍の側面への衝撃力に対しても高い強度を発揮し、また、補強リブ(32)は、仕切りリブ(31)によって構成される内側の柱構造に対し、コーナー(C)からその対角方向への強度を高める。
【0032】
また、特定の厚さで且つ特定の発泡倍率で形成された桁形成部(30)の外側の側壁(30s,30s)は、気泡が残存した状態の芯部を備えており、しかも、特定の厚さで且つ特定の発泡倍率で形成された高い硬度を有する仕切りリブ(31)によって内側から支持されるため、特に、外部からの衝撃に対して適度なクッション効果と剛性を発揮する。従って、本発明のパレットにおいては、積み荷を搭載した状態でのフォークの衝突などの他、高所からの落下などに起因したコーナー部分及び側面への大きな衝撃による破損を確実に防止できる。
【0033】
そして、本発明のパレットにおいては、桁(3)を構成する桁形成部(30)のフォーク差し込み口(4,4)側の隣接する2側壁(30u,30u)に対し、桁形成部(30)と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第2の補強リブ(35)が最内角部(R2)を三角形状に区画する状態で架設されており、第2の補強リブ(35)は、桁形成部(30)の内側から各側壁(30u)を支持してその剛性を高めているため、フォーク差し込み口(4)に挿入されたフォークが側壁(30u,30u)に接触した場合でも、当該側壁の破損を有効に防止できる。
【0034】
更に、桁(3)の桁形成部(30)の内部に設けられ且つ上下で一体化された第3の補強リブ(33)は、パレットの長手方向に沿った側壁(30u)から仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)へ伸長されているため、桁形成部(30)の内部における仕切りリブ(31)の補剛構造と協働的に機能し、長手側の側壁(30u)の強度を一層高めることが出来、その結果、フォーク差し込み口(4)に挿入されたフォークの接触による破損をより確実に防止し得る。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明の合成樹脂製パレットによれば、2重の中空柱構造に構成された桁が高い曲げ強度および剪断強度を有し、また、補強リブが内側の柱構造に対してパレットコーナーからその対角方向への強度を高めるため、積み荷を搭載した状態でのフォークの衝突などの他、高所からの落下などに起因したコーナーへの大きな衝撃による破損を確実に防止できる。しかも、コーナーの桁の桁形成部におけるフォーク差し込み口側の隣接する2側壁に対し、上下で一体化される第2の補強リブが桁形成部の内側から2側壁を支持してその剛性を高めているため、フォーク差し込み口に挿入されたフォークによる破損を一層確実に防止できる。更に、上下で一体化される第3の補強リブが上記の仕切りリブの補剛構造と協働的に機能し、コーナーの桁の桁形成部におけるパレットの長手方向に沿った側壁の強度を一層高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成樹脂製パレットの外観を示す斜視図
【図2】パレット形成部材の四半分の内部構造を示す平面図
【図3】コーナーの桁における補強構造を示す要部平面図である。
【符号の説明】
1 :パレット形成部材
2 :デッキボード
3 :桁
30 :桁形成部
30u:側壁
31 :仕切りリブ
31r:仕切りリブの屈曲部
32 :補強リブ
33 :第3の補強リブ
35 :第2の補強リブ
4 :フォーク差し込み口
5 :桁
50 :桁形成部
C :コーナー
R1 :入り隅部
R2 :桁形成部の最内角部

Claims (2)

  1. 方形のデッキボード(2)の背面側に中空状の桁形成部(30,50…)が一体的に設けられたパレット形成部材(1)の2つを桁形成部(30,50…)の端面にて互いに溶着することにより、上下のデッキボード(2,2)の間であって且つ各コーナー(C,C…)及び各コーナー(C,C…)の中間の位置に桁(3,5…)を形成し、各桁(3,5…)の間にフォーク差し込み口(4,4…)を設けて成る4方差しの合成樹脂製パレットにおいて、各コーナー(C,C…)に位置する桁(3)は、略矩形の平面形状を有する桁形成部(30)によって構成されると共に、当該桁形成部と同一高さで形成されて上下で互いに溶着されるL字状の仕切りリブ(31)により、パレットのコーナー(C)に相当する桁形成部(30)の内部の入り隅部(R1)を方形状に区画されて2重の中空柱構造になされ、かつ、各コーナー(C,C…)の桁(3)の桁形成部(30)の内部には、入り隅部(R1)から仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)へ伸長された補強リブ(32)が配置され、しかも、最外角部である入り隅部(R1)に対峙する桁形成部(30)の最内角部(R2)で且つ当該桁形成部の中心からずれた位置には、当該桁形成部のフォーク差し込み口(4,4)側の隣接する2側壁(30u,30u)に対して最内角部(R2)を三角形状に区画する状態で架設され且つ当該桁形成部と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第2の補強リブ(35)が配置され、更に、桁形成部(30)の隣接する2側壁(30u,30u)は、パレットの長手方向に沿った側壁(30u)がパレットの短手方向に沿った側壁(30u)よりも長く形成され、桁形成部(30)の内部には、パレットの長手方向に沿った側壁(30u)から仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)へ伸長され且つ桁形成部(30)と同一高さで形成されて上下で互いに溶着される第3の補強リブ(33)が設けられていることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 桁形成部(30)の内部には、仕切りリブ(31)の屈曲部(31r)に交わり且つ補強リブ(32)の伸長方向に略直交するリブ(34)が桁形成部(30)の2側壁(30u,30u)に架け渡された状態で配置されている請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
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