JP3914848B2 - 浴室乾燥装置および乾燥運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に一般家庭における室内の暖房、換気、室内もしくは室内に干した洗濯物の乾燥に使用される暖房乾燥装置の中で、特に浴室の暖房、換気、浴室もしくは浴室に干した洗濯物の乾燥を行う浴室乾燥装置の乾燥運転方法および乾燥方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の浴室乾燥装置は、既に種々考案されているが、例として特開平9−60941号公報に記載されたものが知られている。以下、その構成について図29および図30を参照しながら説明する。
【0003】
図29に示すように、浴室内の天井に設置された本体101に浴室内空気を換気する換気手段102と、浴室内の空気を循環させる循環手段103と、循環手段103により生成される循環空気を加熱する加熱手段104とが設けられており、換気手段102は、本体101を構成するハウジング下部に開口した吸気口105と、吸気口105より浴室の空気を吸引する換気ファン106と、換気ファン106の駆動源である換気用モータ107と、本体101内に設けた隔壁によって構成した換気風路108とから構成され、換気風路108の出口は屋外に開口した図示しないダクトに接続される排気口109となっている。
【0004】
また、循環手段103は換気手段同様に本体101を構成するハウジングの下部に開口した吸気口105と、吸気口105から吸気した浴室の空気をハウジングの下部に開口している吐出口110から吐出することを繰り返すことによって浴室内の空気を循環させる循環ファン111と、循環ファン111の駆動源である循環用モータ112と、本体101内に設けた隔壁によって構成した循環風路113と、循環風路113の出口を構成する吐出口110とを備えている。
【0005】
また、加熱手段104は、循環風路113中に設けた3個のヒーター114a、114b、114cを備えており、換気用モータ107の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用モータ112の駆動、即ち循環ファン111の作動、ヒーター114a、114b、114cの作動を各々選択的に操作することにより、浴室換気運転、浴室涼風運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、浴室省エネ乾燥運転を行うものである。
【0006】
なお本体101は、図30に示しているように浴室内に配置されている。
【0007】
以上のように構成された浴室乾燥装置の動作について説明すると、図示しないコントローラから浴室換気運転の指示が出された場合は、換気用モータ107を駆動して換気ファン106を動作させ、吸気口105より浴室内の空気を吸引し、換気風路108内を送風して排気口109から屋外に排気する。これにより、図30に示しているように浴室に隣接している洗面所の乾燥した空気が浴室ドア115に設けられたグリル116から流入し、浴室内の湿った空気と洗面所の乾燥空気とが入れ替わり換気が進行することになる。
【0008】
また、コントローラから浴室涼風運転の指示が出された場合は、換気用モータ107を駆動させ換気ファン106を動作させるとともに、循環用モータ112を駆動させ循環ファン111を動作させる。これにより、浴室内の湿った空気を浴室の外に排出し洗面所の乾燥した空気を取り込む一方、浴室の空気が浴室内に循環して浴室への涼風の供給が行われることになる。
【0009】
また、コントローラから浴室暖房運転の指示が出された場合は、循環用モータ112を駆動させ循環ファン111を動作させるとともに、ヒーター114a、114b、114c全てに通電する。これにより、循環する浴室空気がヒーター114a、ヒーター114b、ヒーター114cにより暖められ、この暖められた循環空気が浴室内を循環するので浴室内の暖房が行われることになる。
【0010】
また、コントローラより浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を乾燥する浴室乾燥運転の指示が出された場合は、換気用モータ107および循環用モータ112を駆動させ換気ファン106および循環ファン111を動作させるとともに、ヒーター114a、114b、114c全てに通電する。これにより、浴室内の湿った空気を浴室の外に排出し洗面所の乾燥した空気を取り込む一方、ヒーター114a、114b、114cにより暖められた循環空気が浴室内を循環するので、浴室内の壁面や床面、あるいは浴室内に干されている衣類が保有している水分が蒸発し乾燥が促進することになる。
【0011】
また、コントローラより浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を少ない投入エネルギーで乾燥する省エネ浴室乾燥運転の指示が出された場合は、換気用モータ107および循環用モータ112を駆動させ換気ファン106および循環ファン111を動作させるとともに、ヒーター114aのみに通電する。これにより、前記した通常の浴室乾燥運転と比較して乾燥時間は長くなるものの、乾燥運転で消費される電力量を少なくすることが可能となる。例えば温度20℃、湿度60%の雰囲気条件においては、通常の浴室乾燥運転モードではヒーター114a、114b、114c全てに通電で1200W(一本当り400W)で乾燥時間が3時間であったのに対し、省エネ浴室乾燥運転モードではヒーター114aのみ通電で400Wにて乾燥時間は6時間となり、乾燥運転で消費される電力量は2/3に低減された結果となった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の浴室乾燥装置では、浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を少ない投入エネルギーで乾燥する省エネ浴室乾燥運転モードを設け、乾燥運転で消費される電力量の低減を図っているが、その省エネ効果は約1/3程度であり、毎日乾燥運転を行う場合などは、まだ消費電力量が多くランニングコストが嵩み有効に使われる運転モードに成り難いという問題点があった。
【0013】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、浴室の壁面、床面あるいは浴室等に干された洗濯物の乾燥に利用される乾燥運転を、少ないエネルギー消費量で効率良く行いランニングコストを削減するとともに、従来、乾きにくいとされる浴室の隅までも十分に乾燥してカビの増殖を抑制し、掃除等の家事労働負担も減らすことができる浴室乾燥装置および乾燥運転方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、浴室の空気を換気する換気手段と、浴室の空気を循環する循環手段と、前記循環手段により生成される循環空気を加熱する加熱手段とを備え、前記換気手段と前記循環手段と前記加熱手段を作動させて浴室を乾燥する乾燥運転を行う浴室乾燥装置において、前記加熱手段の加熱出力を乾燥運転の途上において水蒸気分圧に応じて変更する制御手段を設けた構成としたものである。そして本発明によれば、浴室内の乾燥速度を左右する浴室内の空気の水蒸気分圧に応じて制御手段により加熱手段の加熱出力を調整することにより、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0015】
本発明の請求項2記載の発明は、制御手段は、乾燥運転の開始から所定時間経過した時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成としたものである。そして本発明によれば、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、所定時間経過して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制するので、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0016】
本発明の請求項3記載の発明は、制御手段は、乾燥運転を開始した後、循環空気の温度が所定値を超えた時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成としたものである。そして本発明によれば、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、循環空気の温度、即ち浴室の温度が所定値を超えて浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制するので、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0017】
本発明の請求項4記載の発明は、制御手段は、乾燥運転を開始した後、循環空気の湿度が所定値を下回った時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成としたものである。そして本発明によれば、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、循環空気の湿度、即ち浴室の湿度が所定値を下回り浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制するので、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0018】
本発明の請求項5記載の発明は、制御手段は、設定された乾燥運転時間に対して予め設定した所定割合の時間が経過した時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成としたものである。そして本発明によれば、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、設定された乾燥運転時間に対して予め設定した所定割合の時間が経過して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制するので、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0019】
本発明の請求項6記載の発明は、制御手段の加熱出力制御量は、加熱手段の加熱出力の最大値と最小値の2出力である構成としたものである。そして本発明によれば、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を最大値に設定し浴室内の空気の水蒸気分圧を素早く下げ、浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を最小値に設定し、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制するので、加熱出力制御量が最大値と最小値の2出力という簡便な構成において少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0020】
本発明の請求項7記載の発明は、循環手段の主駆動源を直流電動機とした構成としたものである。そして本発明によれば、循環手段の駆動源の消費電力を低減することができる浴室乾燥装置が得られる。
【0021】
本発明の請求項8記載の発明は、換気手段の主駆動源を直流電動機とした構成としたものである。そして本発明によれば、換気手段の駆動源の消費電力を低減することができる浴室乾燥装置が得られる。
【0022】
本発明の請求項9記載の発明は、循環手段により創出される循環空気量は、乾燥運転の開始から終了まで常に最大に維持される構成としたものである。そして本発明によれば、低い水蒸気分圧の循環空気を高風量で循環させ浴室内を撹拌し、浴室の壁面や床面からの水分の蒸発作用を促進して効率的に乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0023】
本発明の請求項10記載の発明は、循環空気を浴室の壁面に沿って吐出させるための第1の風向制御手段を備えた構成としたものである。そして本発明によれば、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0024】
本発明の請求項11記載の発明は、第1の風向制御手段は、手動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成としたものである。そして本発明によれば、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向の正面に位置する浴室の壁面の水分が付着し易い個所に低い水蒸気分圧の循環空気の吐出方向を手動で調整し集中的に送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0025】
本発明の請求項12記載の発明は、第1の風向制御手段は、自動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成としたものである。そして本発明によれば、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向の正面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0026】
本発明の請求項13記載の発明は、第1の風向制御手段は、循環空気の吐出方向を変更するとともに吐出風速を変更する風速調整作用を有する構成としたものである。そして本発明によれば、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向の正面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風し壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進するとともに、壁面の水分が付着し易い個所には吐出風速を高めて水分の蒸発作用を早め効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0027】
本発明の請求項14記載の発明は、第1の風向制御手段により創出される循環空気の吐出方向に対して平行に循環空気を吐出させるための第2の風向制御手段を備えた構成としたものである。そして本発明によれば、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0028】
本発明の請求項15記載の発明は、第2の風向制御手段は、手動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成としたものである。そして本発明によれば、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面の水分が付着し易い個所に低い水蒸気分圧の循環空気の吐出方向を手動で調整して集中的に送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0029】
本発明の請求項16記載の発明は、第2の風向制御手段は、自動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成としたものである。そして本発明によれば、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0030】
本発明の請求項17記載の発明は、第2の風向制御手段は、循環空気の吐出方向を変更するとともに吐出風速を変更する風速調整作用を有する構成としたものである。そして本発明によれば、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風し壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進するとともに、壁面の水分が付着し易い個所には吐出風速を高めて水分の蒸発作用を早め効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0031】
本発明の請求項18記載の発明は、加熱手段は、浴室内に輻射熱を照射する輻射ヒーターである構成としたものである。そして本発明によれば、輻射ヒーターの輻射熱を浴室内に照射し、その輻射熱により浴室の壁面および床面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0032】
本発明の請求項19記載の発明は、循環空気中の水分を取り去る除湿手段を備えた構成としたものである。そして本発明によれば、除湿手段で循環空気中の水分を取り除き、浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させて浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0033】
本発明の請求項20記載の発明は、除湿手段は、吸湿部において通過空気より吸湿し、再生部では加熱されて脱湿し再生する吸着材と、前記吸湿部と前記再生部が連続的もしくは断続的に入れ替わるように前記吸着材を回転させる駆動手段を備え、前記吸湿部において循環空気を流通させて循環空気中の水分を吸湿させ、前記再生部において加熱手段の加熱出力の全量もしくは少なくとも一部を用いて前記吸着材を再生し、前記吸着材から脱湿した水分を換気手段により浴室外に排出することにより除湿動作を行う構成としたものである。そして本発明によれば、吸湿部において循環空気中の水分を吸着材で吸湿して取り除き、再生部において吸着材から水分を脱湿し、脱湿した水分を換気手段で排出する動作を連続して行い浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させて浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0034】
本発明の請求項21記載の発明は、再生部において吸着材より脱湿した水分の全量もしくは一部を凝縮させる凝縮器を備え、前記凝縮器において発生する凝縮潜熱を循環空気に与え循環空気を昇温する構成としたものである。そして本発明によれば、除湿手段で循環空気中の水分を取り除くと共に、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、より浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促すことにより、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0035】
本発明の請求項22記載の発明は、凝縮器に発生した結露水を浴室外へ排出する結露水排出手段を備えた構成としたものである。そして本発明によれば、凝縮器に発生した結露水の手動での排水作業を生じること無く、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促し、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0036】
本発明の請求項23記載の発明は、結露水排出手段は、凝縮器に発生した結露水を蒸発気化させる蒸発手段を備え、前記蒸発手段で結露水が蒸発気化することにより発生する水蒸気を換気手段で浴室外へ排出する構成としたものである。そして本発明によれば、凝縮器に発生した結露水を蒸発手段により蒸発気化させ、気化した水分を含む水蒸気を換気手段により浴室外に排出するので、結露水の手動での排水作業を生じること無く、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促し、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0037】
本発明の請求項24記載の発明は、人検知手段とUV灯を備えた構成とし、浴室乾燥運転時、人検知手段により浴室内に人が存在しない場合は、UV灯を点灯し浴室内のカビ繁殖の防止をおこなうことができる浴室乾燥装置が得られる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の部分については、同一番号を付し詳細な説明は省略する。
【0039】
(実施例1)
まず本発明における浴室乾燥装置の概略構成について説明する。図1は本発明の第1の実施例における浴室乾燥装置の概略構成を示す概略断面図である。図1に示したように、この浴室乾燥装置は、浴室内の天井に設置された本体101に浴室内に空気を換気する換気手段102と、浴室内の空気を循環させる循環手段103と、循環手段103により生成される循環空気を加熱する加熱手段104とが設けられており、換気手段102は、本体101を構成するハウジング下部に開口した吸気口105と、吸気口105より浴室の空気を吸引する換気ファン106と、換気ファン106の駆動源である換気用直流モータ1と、本体101内に設けた隔壁によって構成した換気風路108とから構成され、換気風路108の出口は屋外に開口した図示しないダクトに接続される排気口109となっている。
【0040】
また、循環手段103は換気手段同様に本体101を構成するハウジングの下部に開口した吸気口105と、吸気口105から吸気した浴室の空気をハウジングの下部に開口している吐出口110から吐出することを繰り返すことによって浴室内の空気を循環させる循環ファン111と、循環ファン111の駆動源である循環用直流モータ2と、本体101内に設けた隔壁によって構成した循環風路113と、循環風路113の出口を構成する吐出口110とを備えている。
【0041】
また、加熱手段104は、循環風路113中に在って通電されることにより輻射熱を照射する2個の輻射ヒーター3a、3bと、この輻射ヒーター3a、3bの輻射熱を全て浴室方向に反射するための反射板4から構成され、これら輻射ヒーター3a、3bの作動と換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動を各々選択的に操作することにより、浴室換気運転、浴室涼風運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転を行う制御手段5を設けた構成となっている。制御手段5には換気用直流モータ1、循環用直流モータ2および輻射ヒータ3a、3bの作動を制御する制御部6の他にコントローラからの運転指示を受ける受信部7と、運転時間を積算するタイマー8とを備えている。
【0042】
以上の構成において、次に運転動作を説明する。浴室換気運転、浴室涼風運転、浴室暖房運転の各々の運転モードにおける換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動、輻射ヒーター3a、3bの作動は従来例と同様であり、ここでは浴室乾燥運転モードにおける詳細動作を説明する。図2は本発明の第1の実施例における浴室乾燥装置の浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図である。図2に示すように図示しないコントローラより浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を乾燥する浴室乾燥運転の指示が出された場合は、換気用直流モータ1を駆動させ換気ファン106を所定換気量が維持できるように動作させるとともに、循環用直流モータ2を駆動させ循環ファン111の回転数を最大に、即ち浴室内を循環する循環風量が最大となるように動作させる。更に輻射ヒーター3a、3bに通電し浴室に輻射熱を照射するとともにタイマー8をスタートさせて浴室乾燥運転時間の積算を開始する。
【0043】
浴室乾燥運転中は、循環ファン111により循環する浴室空気は、循環風路113に在る輻射ヒーター3a、3bにより加熱されて循環を繰り返す。この循環により浴室空気の水蒸気分圧は低下し、この水蒸気分圧の低い浴室内の空気が循環用直流モータ2で最大回転数で回っている循環ファン111によって高風量で浴室内を撹拌するため、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用が高められ浴室内の乾燥が行われる。加えて輻射ヒーター3a、3bから照射される輻射熱によって輻射熱を受けた壁面や床面に付着した水分の蒸発が更に促される。これらの動作によって蒸発した水分は水蒸気となって浴室内の空気に含まれ換気ファン106の運転により吸気口105から換気風路108を通って浴室外へ排出され、図示しない浴室ドアに設けられたグリルより吸気される湿度の低い空気と入れ替わって浴室内の空気の水蒸気分圧が低下していくことになる。
【0044】
この浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した段階、即ちタイマー8が予め定めた所定時間Δtの積算を完了した段階で、輻射ヒーター3a、3bの通電のみを停止し、換気用直流モータ1、循環用直流モータ2の運転はこれまで同様に継続するのである。
【0045】
この加熱手段104の出力切替ポイントは、輻射ヒーター3a、3bで熱エネルギーを与えて浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させることによる浴室内付着水分の蒸発作用促進効果度合と、換気手段102による浴室内空気と浴室外空気の入れ替わりによるエネルギーロスとのバランスにより決定するのが望ましく、即ち、浴室乾燥運転開始直後は、浴室内の空気温度が低いため輻射ヒーター3a、3bの熱エネルギーを与えて水蒸気分圧を低下させることによる浴室内付着水分の蒸発作用促進効果が大きいが、乾燥運転時間が経過するに従い浴室内の空気温度が上昇し換気手段102による浴室内空気と浴室外空気の入れ替わりによるエネルギーロスが増加し、投入した熱エネルギーの乾燥に有効に使われる割合が減少するため、換気による熱エネルギーロスが増大した段階を予め算出しΔt時間として設定し、Δt時間経過時に輻射ヒーター3a、3bの動作のみを停止させるのである。
【0046】
輻射ヒーター3a、3bが停止した後でも、浴室内の空気の水蒸気分圧は十分低下しているので、その低い水蒸気分圧の空気を循環ファン112により浴室内において撹拌することにより、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用効果は継続し浴室内の乾燥は促進することになる。
【0047】
以上の浴室乾燥運転動作を実行することにより、従来の浴室乾燥運転、省エネ浴室乾燥運転に比較して乾燥時間は長くなるものの、乾燥運転で消費される電力量を少なくすることが可能となる。例えば温度20℃、湿度60%の雰囲気条件下で、換気用直流モータ1の消費電力約25Wで浴室からの換気量が約90m3/h、循環用直流モータ2の消費電力約10Wで循環風量約300m3/h、輻射ヒーター3a、3bの消費電力が約1400W(1本当り約700W)の機器構成において、浴室乾燥運転開始から輻射ヒーター3a、3bの通電時間Δtを1.5時間に設定した場合に、乾燥運転終了までの時間は約8時間であり、乾燥運転で消費される電力量は、従来の省エネ乾燥運転ではランニングコストが約250円であったのに対し本実施例では約50円となり、約1/5に低減が可能であることを確認した。
【0048】
以上のように本実施例の浴室乾燥装置は、制御手段5により浴室乾燥運転の開始時は輻射ヒーター3a、3b共に運転し最大の加熱出力を循環空気に与えて浴室内の空気の水蒸気分圧を急速に低下させて乾燥を促進し、所定時間Δtが経過して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に輻射ヒーター3a、3bへの通電を停止し、高温となった浴室内の空気が換気動作により浴室外に排出させることにより生じる熱エネルギーロスを抑制しつつ、水蒸気分圧が下がった乾燥空気を循環させて水分の蒸発を促しながら、換気動作によって浴室外の乾燥空気との入替えを実行するものであるから、少ないエネルギー消費量で効率良く浴室乾燥運転を行うことができるのである。
【0049】
また、浴室乾燥運転中は、輻射ヒーター3a、3bの通電の入り切りの同時実行のみを行うため、制御装置を複雑化することなく、簡易かつ安価な構成で効率の良い浴室乾燥運転が実行できるのである。
【0050】
また、換気手段102の駆動源として換気用直流モータ1を用いているため、換気ファン106の駆動電力を少なく抑えるとともに、排気ダクトの抵抗に依らず常に安定した必要換気量を確保することができ、24時間換気運転モードにも対応できるのである。
【0051】
また、循環手段103の駆動源として循環用直流モータ2を用いているため、循環ファン111の駆動電力を少なく抑えるとともに、容易に循環ファン111の最大出力での運転が実現できるのである。
【0052】
また、浴室乾燥運転時においては常に循環用直流モータ2にて循環ファン111を最大の回転数で運転しているので、低い水蒸気分圧の循環空気を高風量で循環させて浴室内を撹拌し、浴室の壁面や床面からの水分の蒸発作用を促進することにより、効率的に乾燥運転を行うことができるのである。
【0053】
また、加熱手段104として輻射ヒーター3a、3bを用いているため、輻射ヒーター3a、3bにより加熱され低い水蒸気分圧となった循環空気の浴室内循環による水分蒸発作用に加えて、輻射ヒーター3a、3bが照射する輻射熱により浴室の壁面および床面に付着した水分の蒸発作用を促進することにより、効率的な乾燥運転を行うことができるのである。
【0054】
なお、本実施例において循環空気を加熱する加熱手段104に輻射ヒーター3a、3bを用いたが、輻射ヒーターに限らず、循環空気を加熱可能なものであれば良く、例えばセラミックヒーター(PTCヒーター)、シーズヒーター、ニクロムヒーターでも同様の効果が得られ、更には内部に高温の流体が流れる熱交換器を設けても良い。高温の流体としては、温水ボイラ、CO2ヒートポンプ給湯機、コージェネ排熱等を熱源とする温水や、直膨式ヒートポンプを熱源とするR410A、CO2等の冷媒を用いれば良い。
【0055】
また、浴室乾燥運転開始から輻射ヒーター3a、3bの通電を切るまでの所定時間Δtは予め設定するのではなく、図3に示す動作説明図のように、図示しないコントローラより設定された乾燥運転時間の所定割合としても良い。例えば所定割合を25%に予め設定し、浴室乾燥運転の設定時間が4時間の場合には輻射ヒーターの通電時間を運転開始から4時間×25%=1時間、浴室乾燥運転の設定時間が8時間の場合には輻射ヒーターの通電時間を運転開始から8時間×25%=2時間とし、浴室乾燥運転の設定時間が12時間の場合には輻射ヒーターの通電時間を運転開始から12時間×25%=3時間として選択余地を高めることにより、様々な浴室サイズや多様な条件に見合った浴室乾燥運転が実行できるのである。
【0056】
また、浴室乾燥運転開始から所定時間Δt経過時に輻射ヒーター3a、3bの通電を同時に切る制御方法としたが、浴室の広さに応じて段階的に加熱量を減少させても良い。例えば図4に示す動作説明図のように、浴室乾燥運転開始から所定時間Δt1経過した時に輻射ヒーター3aのみ通電を停止し、その後所定時間Δt2経過した時に輻射ヒーター3bの通電を停止する。そして浴室乾燥運転終了時に換気用直流モータ1および循環用直流モータ2の駆動を停止し浴室乾燥運転を終了する制御動作としても省エネ効果が得られるのである。
【0057】
また、浴室乾燥運転終了時に換気用直流モータ1および循環用直流モータ2の全ての駆動を停止する運転方法としたが、浴室乾燥運転終了後も換気用直流モータ1の運転を継続し24時間換気運転に対応させても良い。その際には換気用直流モータ1の消費電力が低いので、省エネの24時間換気運転を行うことができるのである。
【0058】
(実施例2)
本実施例において、実施例1と同一部分については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。ここでは浴室乾燥運転時の輻射ヒーター3a、3b通電停止判断を循環空気の温度を用いて実行する場合について述べる。
【0059】
図5は本発明の第2の実施例における浴室乾燥装置の概略構成を示した概略断面図である。図5に示したように、循環風路113内に吸気口105より吸込まれる循環空気の温度を検出する温度センサ9を設け、制御手段5はこの温度センサ9の検出温度を取りこんで、輻射ヒーター3a、3bの作動と換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動を操作する構成となっている。
【0060】
以上の構成において、次に運転動作を説明する。
【0061】
浴室換気運転、浴室涼風運転、浴室暖房運転の各々の運転モードにおける換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動、輻射ヒーター3a、3bの作動は従来例と同様であり、ここでは浴室乾燥運転モードにおける詳細動作を説明する。図6は本発明の第2の実施例における浴室乾燥装置の浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図である。図6に示すように図示しないコントローラより浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を乾燥する浴室乾燥運転の指示が出された場合は、換気用直流モータ1を駆動させ換気ファン106を所定換気量が維持できるように動作させるとともに、循環用直流モータ2を駆動させ循環ファン111の回転数を最大に、即ち浴室内を循環する循環風量が最大となるように動作させる。更に輻射ヒーター3a、3bに通電し浴室に輻射熱を照射するとともに温度センサ9が検出する吸気口105より本体101に吸込まれる循環空気の温度、即ち浴室温度を制御手段5に取り込む。
【0062】
浴室乾燥運転中は、循環ファン111により循環する浴室空気は、循環風路113に在る輻射ヒーター3a、3bにより加熱されて循環を繰り返す。この循環により浴室空気の水蒸気分圧は低下し、この水蒸気分圧の低い浴室内の空気が循環用直流モータ2で最大回転数で回っている循環ファン111によって高風量で浴室内を撹拌するため、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用が高められ浴室内の乾燥が行われる。加えて輻射ヒーター3a、3bから照射される輻射熱によって輻射熱を受けた壁面や床面に付着した水分の蒸発が更に促される。これらの動作によって蒸発した水分は水蒸気となって浴室内の空気に含まれ換気ファン106の運転により吸気口105から換気風路108を通って浴室外へ排出され、図示しない浴室ドアに設けられたグリルより吸気される湿度の低い空気と入れ替わって浴室内の空気の水蒸気分圧が低下していくことになる。
【0063】
この浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した段階は浴室内の空気温度で判断できる。即ち温度センサ9により検出される循環空気の温度、即ち浴室内の空気温度が予め定めた所定値Kを上回った段階で、輻射ヒーター3a、3bの通電のみを停止し、換気用直流モータ1、循環用直流モータ2の運転はこれまで同様に継続するものである。
【0064】
この加熱手段104の出力切替ポイントは、輻射ヒーター3a、3bで熱エネルギーを与えて浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させることによる浴室内付着水分の蒸発作用促進効果度合と、換気手段102による浴室内空気と浴室外空気の入れ替わりによるエネルギーロスとのバランスにより決定するのが望ましく、即ち、浴室乾燥運転開始直後は、浴室内の空気温度が低いため輻射ヒーター3a、3bの熱エネルギーを与えて水蒸気分圧を低下させることによる浴室内付着水分の蒸発作用促進効果が大きいが、乾燥運転時間が経過するに従い浴室内の空気温度が上昇し換気手段102による浴室内空気と浴室外空気の入れ替わりによるエネルギーロスが増加し、投入した熱エネルギーの乾燥に有効に使われる割合が減少するため、換気による熱エネルギーロスが増大した段階を浴室内の空気温度で検出し、輻射ヒーター3a、3bの動作のみを停止させるのである。
【0065】
輻射ヒーター3a、3bが停止した後でも、浴室内の空気の水蒸気分圧は十分低下しているので、その低い水蒸気分圧の空気を循環ファン111により浴室内において撹拌することにより、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用効果は継続し浴室内の乾燥は促進することになる。
【0066】
以上のような浴室乾燥運転動作を実行することにより、従来の浴室乾燥運転、省エネ浴室乾燥運転に比較して乾燥時間は長くなるものの、乾燥運転で消費される電力量を少なくすることが可能となる。例えば温度20℃、湿度60%の雰囲気条件下で、換気用直流モータ1の消費電力約25Wで換気量が約90m3/h、循環用直流モータ2の消費電力約10Wで循環風量約300m3/h、輻射ヒーター3a、3bの消費電力が約1400W(1本当り約700W)の機器構成において、温度センサ9の検出温度が約38℃で輻射ヒーター3a、3bの通電を切る運転方法とした場合に、浴室乾燥運転開始から約1.5時間で輻射ヒーター3a、3bが停止し、約8時間で乾燥運転は終了した。この時の乾燥運転で消費される電力量は、従来の省エネ乾燥運転ではランニングコストが約250円であったのに対し本実施例では約50円となり、約1/5に低減が可能であることを確認した。
【0067】
以上のように本実施例の浴室乾燥装置は、制御手段5により浴室乾燥運転の開始時は輻射ヒーター3a、3b共に運転し最大の加熱出力を循環空気に与えて温度を高め、浴室内の空気の水蒸気分圧を急速に低下させて乾燥を促進し、浴室内の空気温度が所定値まで上昇して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に輻射ヒーター3a、3bへの通電を停止し、高温となった浴室内の空気が換気動作により浴室外に排出させることにより生じる熱エネルギーロスを抑制しつつ、水蒸気分圧が下がった乾燥空気を循環させて水分の蒸発を促しながら、換気動作によって浴室外の乾燥空気との入替えを実行するものであるから、少ないエネルギー消費量で効率良く浴室乾燥運転を行うことができるのである。
【0068】
なお、本実施例において循環空気を加熱する加熱手段104に輻射ヒーター3a、3bを用いたが、輻射ヒーターに限らず、循環空気を加熱可能なものであれば良く、例えばセラミックヒーター(PTCヒーター)、シーズヒーター、ニクロムヒーターでも同様の効果が得られ、更には内部に高温の流体が流れる熱交換器を設けても良い。高温の流体としては、温水ボイラ、CO2ヒートポンプ給湯機、コージェネ排熱等を熱源とする温水や、直膨式ヒートポンプを熱源とするR410A、CO2等の冷媒を用いれば良い。
【0069】
また、浴室乾燥運転開始から温度センサ9の検出温度が所定値T到達時に輻射ヒーター3a、3bの通電を同時に切る制御方法としたが、浴室の広さに応じて段階的に加熱量を減少させても良い。例えば図7に示す動作説明図のように、温度センサ9により検出される循環空気温度が所定値K1を上回った時に輻射ヒーター3aのみ通電を停止し、その後所定値K2を上回った時に輻射ヒーター3bの通電を停止する。そして浴室乾燥運転終了時に換気用直流モータ1および循環用直流モータ2の駆動を停止し浴室乾燥運転を終了する制御動作としても省エネ効果が得られるのである。
【0070】
また、浴室乾燥運転終了時に換気用直流モータ1および循環用直流モータ2の全ての駆動を停止する運転方法としたが、浴室乾燥運転終了後も換気用直流モータ1の運転を継続し24時間換気運転に対応させても良い。その際には換気用直流モータ1の消費電力が低いので、省エネの24時間換気運転を行うことができるのである。
【0071】
(実施例3)
本実施例において、実施例1および実施例2と同一部分については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。ここでは浴室乾燥運転時の輻射ヒーター3a、3b通電停止判断を循環空気の湿度を用いて実行する場合について述べる。
【0072】
図8は本発明の第3の実施例における浴室乾燥装置の概略構成を示した概略断面図である。図8に示したように、循環風路113内に吸気口105より吸込まれる循環空気の湿度を検出する湿度センサ10を設け、制御手段5はこの湿度センサ10の検出湿度を取りこんで、輻射ヒーター3a、3bの作動と換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動を操作する構成となっている。
【0073】
以上の構成において、次に運転動作を説明する。浴室換気運転、浴室涼風運転、浴室暖房運転の各々の運転モードにおける換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動、輻射ヒーター3a、3bの作動は従来例と同様であり、ここでは浴室乾燥運転モードにおける詳細動作を説明する。図9は本発明の第3の実施例における浴室乾燥装置の浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図である。図9に示すように図示しないコントローラより浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を乾燥する浴室乾燥運転の指示が出された場合は、換気用直流モータ1を駆動させ換気ファン106を所定換気量が維持できるように動作させるとともに、循環用直流モータ2を駆動させ循環ファン111の回転数を最大に、即ち浴室内を循環する循環風量が最大となるように動作させる。更に輻射ヒーター3a、3bに通電し浴室に輻射熱を照射するとともに湿度センサ10が検出する吸気口105より本体101に吸込まれる循環空気の湿度、即ち浴室湿度を制御手段5に取り込む。
【0074】
浴室乾燥運転中は、循環ファン111により循環する浴室空気は、循環風路113に在る輻射ヒーター3a、3bにより加熱されて循環を繰り返す。この循環により浴室空気の水蒸気分圧は低下し、この水蒸気分圧の低い浴室内の空気が循環用直流モータ2で最大回転数で回っている循環ファン111によって高風量で浴室内を撹拌するため、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用が高められ浴室内の乾燥が行われる。加えて輻射ヒーター3a、3bから照射される輻射熱によって輻射熱を受けた壁面や床面に付着した水分の蒸発が更に促される。これらの動作によって蒸発した水分は水蒸気となって浴室内の空気に含まれ換気ファン106の運転により吸気口105から換気風路108を通って浴室外へ排出され、図示しない浴室ドアに設けられたグリルより吸気される湿度の低い空気と入れ替わって浴室内の空気の水蒸気分圧が低下していくことになる。
【0075】
この浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した段階は浴室内の空気湿度でも判断できる。即ち湿度センサ10により検出される循環空気の湿度、即ち浴室内の空気湿度が予め定めた所定値Hを下回った段階で、輻射ヒーター3a、3bの通電のみを停止し、換気用直流モータ1、循環用直流モータ2の運転はこれまで同様に継続するものである。
【0076】
この加熱手段104の出力切替ポイントは、輻射ヒーター3a、3bで熱エネルギーを与えて浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させることによる浴室内付着水分の蒸発作用促進効果度合と、換気手段102による浴室内空気と浴室外空気の入れ替わりによるエネルギーロスとのバランスにより決定するのが望ましく、即ち、浴室乾燥運転開始直後は、浴室内の空気温度が低いため輻射ヒーター3a、3bの熱エネルギーを与えて水蒸気分圧を低下させることによる浴室内付着水分の蒸発作用促進効果が大きいが、乾燥運転時間が経過するに従い浴室内の空気温度が上昇し換気手段102による浴室内空気と浴室外空気の入れ替わりによるエネルギーロスが増加し、投入した熱エネルギーの乾燥に有効に使われる割合が減少するため、換気による熱エネルギーロスが増大した段階を浴室内の空気湿度で検出し、輻射ヒーター3a、3bの動作のみを停止させるのである。
【0077】
輻射ヒーター3a、3bが停止した後でも、浴室内の空気の水蒸気分圧は十分低下しているので、その低い水蒸気分圧の空気を循環ファン111により浴室内において撹拌することにより、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用効果は継続し浴室内の乾燥は促進することになる。
【0078】
以上のような浴室乾燥運転動作を実行することにより、従来の浴室乾燥運転、省エネ浴室乾燥運転に比較して乾燥時間は長くなるものの、乾燥運転で消費される電力量を少なくすることが可能となる。例えば温度20℃、湿度60%の雰囲気条件下で、換気用直流モータ1の消費電力約25Wで換気量が約90m3/h、循環用直流モータ2の消費電力約10Wで循環風量約300m3/h、輻射ヒーター3a、3bの消費電力が約1400W(1本当り約700W)の機器構成において、湿度センサ10の検出湿度が40%で輻射ヒーター3a、3bの通電を切る運転方法とした場合に、浴室乾燥運転開始から1.5時間で輻射ヒーター3a、3bが停止し、約8時間で乾燥運転は終了した。この時の乾燥運転で消費される電力量は、従来の省エネ乾燥運転では約250円であったのに対し本実施例では約50円となり、約1/5に低減が可能であることを確認した。
【0079】
以上のように本実施例の浴室乾燥装置は、制御手段5により浴室乾燥運転の開始時は輻射ヒーター3a、3b共に運転し最大の加熱出力を循環空気に与えて温度を高め、浴室内の空気の水蒸気分圧を急速に低下させて乾燥を促進し、浴室内の空気湿度が所定値まで減少して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に輻射ヒーター3a、3bへの通電を停止し、高温となった浴室内の空気が換気動作により浴室外に排出させることにより生じる熱エネルギーロスを抑制しつつ、水蒸気分圧が下がった乾燥空気を循環させて水分の蒸発を促しながら、換気動作によって浴室外の乾燥空気との入替えを実行するものであるから、少ないエネルギー消費量で効率良く浴室乾燥運転を行うことができるのである。
【0080】
なお、本実施例において循環空気を加熱する加熱手段104に輻射ヒーター3a、3bを用いたが、輻射ヒーターに限らず、循環空気を加熱可能なものであれば良く、例えばセラミックヒーター(PTCヒーター)、シーズヒーター、ニクロムヒーターでも同様の効果が得られ、更には内部に高温の流体が流れる熱交換器を設けても良い。高温の流体としては、温水ボイラ、CO2ヒートポンプ給湯機、コージェネ排熱等を熱源とする温水や、直膨式ヒートポンプを熱源とするR410A、CO2等の冷媒を用いれば良い。
【0081】
また、浴室乾燥運転開始から湿度センサ10の検出湿度が所定値Hを下回った時に輻射ヒーター3a、3bの通電を同時に切る制御方法としたが、浴室の広さに応じて段階的に加熱量を減少させても良い。例えば図10に示す動作説明図のように、湿度センサ10により検出される循環空気湿度が所定値H1を下回った時に輻射ヒーター3aのみ通電を停止し、その後所定値H2を下回った時に輻射ヒーター3bの通電を停止する。そして浴室乾燥運転終了時に換気用直流モータ1および循環用直流モータ2の駆動を停止し浴室乾燥運転を終了する制御動作としても省エネ効果が得られるのである。
【0082】
また、浴室乾燥運転終了時に換気用直流モータ1および循環用直流モータ2の全ての駆動を停止する運転方法としたが、浴室乾燥運転終了後も換気用直流モータ1の運転を継続し24時間換気運転に対応させても良い。その際には換気用直流モータ1の消費電力が低いので、省エネの24時間換気運転を行うことができるのである。
【0083】
(実施例4)
本実施例において、実施例1と実施例2、及び実施例3と同一部分については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施例では、循環空気の吐出方法について述べる。図11は実施例における浴室乾燥装置の概略構成、及び風の流れの概略図を示したものである。図11に示したように、この浴室乾燥装置は、本体101を構成するハウジングの下部に開口した吸気口105から循環ファン111によって吸気した循環空気を吐出口110から吐出させ、前記吐出口110の近傍部に第1の風向制御手段11を複数個下部が循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面12の方向に向くような傾きになるように固定配置し、この第1の風向制御手段11により吐出口110より吐出される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面12に集中的に循環空気を送風できる構成とする。
【0084】
以上のように本実施例の浴室乾燥装置は、循環空気を吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面に集中的に送風するものであるから、吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面に付着している水滴の蒸発作用が促進され浴室壁面を短時間で乾燥することができる。
【0085】
また、前記第1の風向制御手段11において別の方式について説明する。図12の上段、及び下段の図は本体101を構成するハウジングの下部に開口した吸気口105と吐出口110の近傍のみの断面図を示した図である。図12の上段、及び下段の図に示すように第1の風向制御手段11に第1の連結桟14により複数個の第1の風向制御手段11を連結し、その第1の連結桟14に第1の取っ手15を有する構成とする。
【0086】
前記の構成において、次に第1の風向制御手段11の動きについて説明する。図12の上段の図に示すように第1の取っ手15を手動にて矢印の方向に引いた場合は第1の風向制御手段11は下部が循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面12の方向に向くような傾きになるように変化し、この場合は循環空気は吐出方向に対して正面の浴室壁面12の方向に吐出される。この場合は吐出方向に対して正面の浴室壁面12に付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて壁面乾燥がおこなえる。
【0087】
逆に吸気口側に位置する浴室壁面13の方向に循環空気を吐出したい場合は、図12の下段に示すように第1の取っ手15を手動にて矢印の方向に引き、第1の風向制御手段11の下部が吸気口側に位置する浴室壁面13の方向に向くような傾きになるように変化させる。この場合は吸気口側に位置する浴室壁面13に付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて浴室壁面13の壁面乾燥がおこなえる。
【0088】
また、図示しないが第1の風向制御手段11を垂直になるように第1の取っ手15を手動にて操作した場合は、循環空気は真下に吐出するようになる。この場合は真下に位置する図示しない本体101の真下に位置する浴室床面に向くように吐出され浴室床面の水滴の蒸発作用が促進され、浴室床面の短時間乾燥がおこなえる。
【0089】
前記記載の動作を手動にておこなえるような構成の浴室乾燥装置であるから、所望する浴室壁面を短時間にて浴室乾燥をできるものである。もちろん、前記記載の動作を組み合わせて周期的、もしくは繰り返しておこなうことも可能であり、動作を組み合わせることによりムラなく浴室壁面の水滴の蒸発作用が促進され、さらなる効率的な浴室乾燥をできる。
【0090】
さらに、第1の風向制御手段11において別の方式について説明する。図13上段、及び下段の図は本体101を構成するハウジングの下部に開口した吸気口105と吐出口110の近傍のみの断面図を示した図である。図13の上段、及び下段の図に示すように第1の風向制御手段11に第1の連結桟14により複数個の第1の風向制御手段11を連結し、その第1の連結桟14に第1の駆動用モーター16を取付、第1の駆動用モーター16が回転することにより第1の連結桟14が可動する構成とする。また、第1の駆動用モーター16は第1の駆動制御手段17によって制御される構成とする。
【0091】
前記構成において、次に第1の風向制御手段11の動きについて説明する。
【0092】
図13の上段の図に示すように第1の駆動制御手段17によって第1の駆動用モーター16を矢印の方向に回転させた場合、第1の風向制御手段11は下部が循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面12の方向に向くような傾きになるように変化し、この場合は循環空気は吐出方向に対して正面の浴室壁面12の方向に吐出される。この場合は吐出方向に対して正面の浴室壁面12に付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて浴室壁面12の壁面乾燥がおこなえる。
【0093】
逆に吸気口側に位置する浴室壁面13の方向に循環空気を吐出させたい場合は、図13の下段に示すように第1の駆動制御手段17によって第1の駆動用モーター16を矢印の方向に回転させ、第1の風向制御手段11の下部が吸気口側に位置する浴室壁面13の方向に向くような傾きになるように変化し、吸気口側に位置する浴室壁面13に付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて浴室壁面13の壁面乾燥がおこなえる。
【0094】
また、図示しないが第1の風向制御手段11を垂直になるように第1の駆動制御手段17によって第1の駆動用モーター16を駆動させ循環空気が真下に吐出するように第1の風向制御手段を制御した場合は真下に位置する図示しない本体101の真下に位置する浴室床面に向くように吐出され、浴室床面の水滴の蒸発作用が促進され、浴室床面の短時間乾燥がおこなえる。
【0095】
前記記載の動作を第1の駆動制御手段17によって第1の駆動用モーター16を制御することにより自動的におこなえる浴室乾燥装置であるから自動的に短時間にて浴室乾燥をできるものである。もちろん、前記記載の動作を組み合わせて周期的、もしくはある一定リズム的(例えば、ゆらぎリズム)におこなうことも可能であり、動作を組み合わせることによりムラなく浴室壁面の水滴の蒸発作用が促進され、自動的におこなえるため人の手を煩わせずさらなる効率的な浴室乾燥をできる。
【0096】
さらに、別の方式について説明する。図14の上段、下段図は第1の風向制御手段11の近傍のみの断面図である。図14の上段、下段図に示すように第1の風向制御手段11、第1の連結桟14、及び第1の駆動用モーター16とは別に第2の風向制御手段18を第2の連結桟19にて複数個連結し、第2の駆動用モーター20が回転することにより第2の風向制御手段18が可動する構成とする。この第2の風向制御手段18と第1の風向制御手段11を組み合わせ、第1の風向制御手段11と第2の風向制御手段18の間に吐出風通過風路21が形成される構成とする。吐出風通過風路21は第1の風向制御手段11と第2の風向制御手段18との動きにより可変される。図14上段図に示すように第1の風向手段11を第1の駆動用モーター16を矢印の方向に回転させることにより第1の風向制御手段11は下部が循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面12の方向に向くような傾きとし、第2の風向手段18を第2の駆動用モーター20を矢印の方向に回転させることにより第2の風向制御手段18は下部が吸気口側に位置する浴室壁面13の方向に向くような傾きとなる。この場合は吐出風通過風路21は小さくなり、通過する循環空気の風速は速くなり、壁面にスポット的に循環風をあてることができ、より壁面に付着した水滴の蒸発作用を促進できるため壁面乾燥を短時間でおこなえる。
【0097】
また、図14の下段図に示すように第2の風向手段18を第2の駆動用モーター20を矢印の方向に回転させることにより第2の風向制御手段18を第1の風向制御手段11と平行の傾きになるようにした場合は、吐出風通過風路21は大きくなり、通過する循環空気の風量が多くなり、スポット的ではなくより広い範囲に循環空気を浴室壁面にあて浴室壁面の水滴の蒸発作用を促進し短時間での浴室乾燥がおこなえる。
【0098】
図示しないが、前記第1の風向手段11と第2の風向手段18は真下に吐出させる方向にもできるため、真下の浴室床面も乾燥がおこなえる。
【0099】
前記記載の動作を第1の風向制御手段11と第2の風向制御手段18を第1の駆動用モーター16と第2の駆動用モーター20により自動的に制御することがおこなえる浴室乾燥装置であるから、短時間にて浴室乾燥をできるものである。もちろん、前記記載の動作を組み合わせて周期的、もしくは繰り返し的におこなうことも可能であり、動作を組み合わせることによりムラなく浴室壁面の水滴の蒸発作用が促進され、自動的におこなえるため人の手を煩わせずさらなる効率的な浴室乾燥をできる。
【0100】
前記までは、吐出される循環空気に対して正面方向の浴室壁面への制御について記載してきたが、以後は吐出される循環空気に対して平行に配置される浴室壁面への制御についても記載する。
【0101】
図15は本体101を浴室の天井に設置し、本体101を構成するハウジングの下部に開口した吐出口110の近傍、及びユニットバスの浴槽の長手方向と平行の断面図である。図15に示すように、本体101を構成するハウジングの下部に開口した吐出口110を設け、前記吐出口110に第1の風向制御手段11が有り、この第1の風向制御手段11を通過した風がさらにその下流側に配置する複数個の第3の風向制御手段22aを下部が吐出される循環空気に対して平行側に配置される浴室壁面23aの方向に向くように固定配置され、複数個の第3の風向制御手段22bを吐出される循環空気に対して平行側に配置される浴室壁面23bの方向に向くように固定配置され、吐出される循環空気が浴室壁面23a、23bにあたるようにワイドに循環空気が吐出される構成とする。
【0102】
以上のように吐出される循環空気と平行側に配置される浴室壁面に向けて吐出できるものであるからして吐出される循環空気と平行側に位置する浴室壁面に付着している水滴の蒸発作用が促進され浴室壁面を短時間で乾燥することができる。
【0103】
また、前記第3の風向制御手段22a、22bにおいて別の方式について説明する。図16の上段、及び下段の図は本体101を構成するハウジングの下部に開口した吐出口110の近傍のみの断面図を示した図である。図16の上段、及び下段の図に示すように第3の風向制御手段22a、22bに各々第3の連結桟24a、24bにより複数個の第3の風向制御手段22a、22bを連結し、その第3の連結桟24a、24bに各々第3の取っ手25a、25bを有する構成とする。
【0104】
前記の構成において、次に第3の風向制御手段22a、22bの動きについて説明する。図16の上段の図に示すように第3の取っ手25a、25bを手動にて矢印の方向に引いた場合は第3の風向制御手段22aは下部が浴室壁面23aの方向に向くような傾きになるように変化する。また、第3の風向制御手段22bは下部が浴室壁面23bの方向に向くような傾きになるように変化する。この場合は循環空気は吐出される循環空気の方向に対して平行側の浴室壁面23a、23bの方向に吐出される。この場合は浴室壁面23a、23bに付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて浴室壁面23a、23bの壁面乾燥がおこなえる。
【0105】
また図16の下段図に示すように第3の風向制御手段22aを下部が浴室壁面23bの方向に向くような傾きにし、さらに第3の風向手段22bを第3の風向制御手段22aと平行な傾きとした場合は吐出する循環空気は浴室壁面23bの方向に吐出され。この場合は浴室壁面23bに付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて壁面乾燥がおこなえる。
【0106】
逆に第3の風向制御手段22a、22bの下部を浴室壁面23aの方向に傾くように第3の取っ手25a、25bを制御した場合は、浴室壁面23aに循環空気があたり短時間にて浴室壁面23aの乾燥がおこなえる。
【0107】
また、図示しないが第3の風向制御手段22a、22bを垂直になるように第3の取っ手25a、25bを手動にて操作した場合は、循環空気は真下に吐出するようになる。この場合は真下に位置する図示しない浴室床面に向くように吐出され浴室床面の水滴の蒸発作用が促進され、浴室床面の短時間乾燥がおこなえる。
【0108】
前記記載の動作を手動にておこなえるような構成の浴室乾燥装置であるから、短時間にて所望の浴室壁面の乾燥をできるものである。もちろん、前記記載の動作を組み合わせて周期的、もしくは繰り返しておこなうことも可能であり、動作を組み合わせることによりムラなく浴室壁面の水滴の蒸発作用が促進され、さらなる効率的な浴室乾燥をできる。
【0109】
さらに、第3の風向制御手段22a、22bにおいて別の方式について説明する。図17の上段、及び下段の図は本体101を構成するハウジングの下部に開口した吐出口110の近傍のみの断面図を示した図である。図17の上段、及び下段の図に示すように第3の風向制御手段22a、22bに第3の連結桟24a、24bにより複数個の第3の風向制御手段22a、22bを連結し、その第3の連結桟24a、24bに第3の駆動用モーター26a、26bを取付、第3の駆動用モーター26a、26bが回転することにより第3の連結桟24a、24bが可動する構成とする。また、第3の駆動用モーター26a、26bは第2の駆動制御手段27によって制御される構成とする。
【0110】
前記構成において、次に第3の風向制御手段22a、22bの動きについて説明する。
【0111】
図17の上段の図に示すように第3の駆動制御手段27によって第3の駆動用モーター26a、26bを各々矢印の方向に回転させた場合、第3の風向制御手段26aは下部が浴室壁面23aの方向に向くような傾きになるように変化し、この場合は浴室壁面23aの方向に吐出され、浴室壁面23aに付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて壁面乾燥がおこなえる。また、第3の風向制御手段26bは下部が浴室壁面23bの方向に向くような傾きになるように変化し、この場合は浴室壁面23bの方向に吐出され、浴室壁面23bに付着している水滴の蒸発作用が促進され短時間にて壁面乾燥がおこなえる。よって浴室壁面23a、23bに循環空気を吐出させれるため、両壁面を均一に短時間で乾燥できる。
【0112】
また、図17の下段に示すように第3の駆動制御手段27によって第3の駆動用モーター26a、26bを矢印の方向に回転させた場合、第3の風向制御手段22a、22bの下部が浴室壁面23bの方向に向くような傾きになるように変化し、この場合は浴室壁面23bに集中的に吐出させれるため、浴室壁面23bに付着している水滴の蒸発作用が促進され、短時間にて壁面乾燥がおこなえる。
【0113】
また、逆に図示しないが第3の風向制御手段22a、22bの下部を浴室壁面23aの方向に向くような傾きに制御させると、浴室壁面23aに集中的に循環空気が吐出できるようになり浴室壁面23aの水滴の蒸発作用が促進され、短時間で乾燥がおこなえる。
【0114】
前記記載の動作を第3の駆動制御手段27によって第3の駆動用モーター26a、26bを制御することにより自動的におこなえる浴室乾燥装置であるから、短時間にて浴室乾燥をできるものである。もちろん、前記記載の動作を組み合わせて周期的、もしくはある一定リズム的(例えば、ゆらぎリズム)におこなうことも可能であり、動作を組み合わせることによりムラなく浴室壁面の水滴の蒸発作用が促進され、自動的におこなえるため人の手を煩わせずさらなる効率的な浴室乾燥をできる。
【0115】
(実施例5)
本実施例において、実施例1、2、3および4と同一部分については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。ここでは浴室乾燥装置に除湿機能を付加した場合の構成および浴室乾燥運転時の動作について述べる。
【0116】
図18は本発明の第5の実施例における浴室乾燥装置の概略構成を示した概略断面図である。図18に示したように、この浴室乾燥装置は、浴室内の天井に設置された本体101に浴室内に空気を換気する換気手段102と、浴室内の空気を循環させる循環手段103と、循環手段103により浴室内を循環する循環空気中の水分を除湿する除湿手段28と、除湿手段28により除湿した水分を凝縮させる凝縮器29と、凝縮器29に発生した結露水を浴室外へ排出する結露水排出手段30とが設けられており、換気手段102は、本体101を構成するハウジング下部に開口した吸気口105と、吸気口105より浴室の空気を吸引する換気ファン106と、換気ファン106の駆動源である換気用直流モータ1と、本体101内に設けた隔壁によって構成した換気風路108とから構成され、換気風路108の出口は屋外に開口した図示しないダクトに接続される排気口109となっている。
【0117】
また、循環手段103は換気手段同様に本体101を構成するハウジングの下部に開口した吸気口105と、吸気口105から吸気した浴室の空気をハウジングの下部に開口している吐出口110から吐出することを繰り返すことによって浴室内の空気を循環させる循環ファン111と、循環ファン111の駆動源である循環用直流モータ2と、本体101内に設けた隔壁によって構成した循環風路113と、循環風路113の出口を構成する吐出口110とを備えている。
【0118】
また、除湿手段28は循環風路113と換気風路108にまたがって配され、循環風路113に位置する吸湿部31において循環空気より吸湿し、換気風路108に位置する再生部32では加熱されて脱湿する吸着材33と、吸湿部31と再生部32が連続的に入れ替わるように吸着材33を回転させる駆動手段としての駆動モータ34と再生部32を加熱する加熱手段104としてのセラミックヒーター35とを備えており、再生部32において吸着材33より脱湿した水分を凝縮器29により凝縮させる構成となっている。
【0119】
また、結露水排水手段30は凝縮器29に発生した結露水を蒸発気化させる蒸発手段としての気化フィルター36を備え、再生部32において吸着材33から脱湿した水分を吸着材33から送り出すために吸着材33の再生部32に流通する再生用空気と気化フィルター36において結露水を蒸発気化させるために気化フィルター36を通過する蒸発用空気は共に換気ファン106の運転により吸気口105から本体101内に吸気される浴室の空気が用いられ、再生部32において吸着材33より脱湿した水分を含んだ再生用空気と気化フィルター36において蒸発気化する結露水を含んだ蒸発用空気は共に換気ファン106に吸込まれ換気風路108を通って排気口109より浴室外へ排気される構成となっている。
【0120】
また、凝縮器29は再生部32において吸着材33より脱湿した水分を含んだ高湿状態の再生用空気が流れる内部通路37と、高湿状態の再生用空気を冷却して結露させるための冷却用空気が流れる外部通路38を有しており、冷却用空気は循環ファン111の運転により吸気口105から本体101内に吸気される循環空気が用いられ、循環ファン111により循環する循環空気を、吸気口105から本体101に吸気し凝縮器29の外部通路38を通した後、吸着材33の吸湿部31を通過させて吐出口110から浴室に吐出することを繰り返して循環する構成となっている。
【0121】
次に吸着材33の詳細な構成について説明する。図19は吸着材33の構成を示した構成説明図である。図19に示すように、吸着材33はセラミック繊維、ガラス繊維等の無機繊維、もしくはそれら無機繊維とパルプとを混合して抄造した平面紙39とコルゲート加工を施した波型紙40とを積層して巻き上げて円盤状に形成し、ゼオライト、シリカゲル、活性炭などの吸着材料を1種類以上担持したもので構成され、図中の矢印の方向に多数の小透孔41を有していて通風が可能な構造となっている。吸着材33が比較的湿分を多く含むときに相対的に湿度の低い空気、例えば加熱された空気が通過すると通過空気中に水分を放湿し、吸着材33が比較的乾燥しているときに相対的に湿度の高い空気、例えば浴室内の空気が通過すると通過空気中の水分を吸湿する性質を持っている。
【0122】
以上の構成において、次に運転動作を説明する。浴室換気運転、浴室涼風運転、の各運転モードにおける換気用直流モータ1の駆動、即ち換気ファン106の作動、循環用直流モータ2の駆動、即ち循環ファン111の作動は従来例と同様であり、ここでは浴室乾燥運転モードにおける詳細動作を説明する。図20は本発明の第5の実施例における浴室乾燥装置の除湿動作を伴う浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図である。図20に示すように図示しないコントローラより浴室の乾燥あるいは浴室内に干されている衣類を乾燥する浴室乾燥運転の指示が出された場合は、換気用直流モータ1を駆動させ換気ファン106を所定換気量が維持できるように動作させるとともに、循環用直流モータ2を駆動させ循環ファン111の回転数を最大に、即ち浴室内を循環する循環風量が最大となるように動作させる。更に駆動モータ34に通電し吸着材33を回転駆動するとともに、セラミックヒーター35に通電し吸着材33の再生部32を加熱して吸着材33の再生が可能なように動作させる。
【0123】
循環ファン111の運転により浴室内を循環する循環空気は、図中実線矢印示すように吸気口105より本体101内に入り、凝縮器29の外部通路38を通過する。この時、凝縮器29の内部通路37を流れる高湿状態の再生空気を冷却し結露させるので、結露させた水分量に相当する凝縮熱が循環空気に与えられ昇温されて吸着材33の吸湿部31に供給される。吸湿部31において循環空気中の水分は吸着材33に吸湿され低湿状態となると共に吸着熱を付与されて更に昇温され、高温低湿空気となって吐出口110から浴室内に吐出する。この循環を繰り返すことにより浴室内の空気は温度が上昇すると共に除湿されるので水蒸気分圧が急速に低下して浴室内の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用が促進することになる。
【0124】
また、吸着材33は、駆動モータ34により吸湿部31と再生部32が連続的に入れ替わるように矢印a方向に回転しており、再生部32においてセラミックヒーター35により加熱されて脱湿再生した後、吸湿部31において供給される循環空気より吸湿し、再び再生部32に戻って再生するという動作を連続的に繰り返し、循環空気から常に吸湿を行うことになる。
【0125】
一方、換気ファン106の運転により発生する再生用空気は、図中破線矢印に示すように吸気口105より本体101内に入り、セラミックヒーター35によって熱せられ高温となって吸着材33の再生部32に供給される。再生部32において吸着材33より脱湿する水分を含み高湿状態となって凝縮器29の内部通路37に入り、外部通路38を通過する循環空気との熱交換を行う。この熱交換過程で再生用空気は露点温度以下に冷却された後、換気ファン106に吸込まれて換気風路108より浴室外に排気される。
【0126】
凝縮器29において露点温度以下に冷却され凝縮した再生用空気中の水分は結露水となり、気化フィルター36に集水される。この集水された水の量が除湿手段28における除湿量となる。気化フィルター36に集水された結露水は換気ファン106の運転により創出される図中一点鎖線矢印で示す蒸発用空気が気化フィルター36を通過する際に蒸発して水蒸気となり蒸発用空気に含まれて換気ファン106に吸込まれ再生用空気ともに換気風路108より浴室外に排気される。換気ファン106は再生用空気と蒸発用空気を浴室内から吸気し浴室外に排気しており、この再生用空気と蒸発用空気を加算した空気量が浴室乾燥装置の換気量となる。
【0127】
本実施例の浴室乾燥運転における浴室内の空気の水蒸気分圧の低下度合は、加熱手段104で単純に循環空気を昇温する場合よりも大きくなる。即ち、加熱手段104で単純に昇温した場合の水蒸気分圧の低下度合は、本実施例においては吸着材33の循環空気からの吸湿に伴い発生する吸着熱による昇温分と循環空気が除湿されることによる絶対水分量の減少分とを加算した水蒸気分圧の低下度合と同一値となり、本実施例では更に凝縮器29において結露させた水分の凝縮熱に相当する昇温分が加算されるため、水蒸気分圧は単純な昇温動作時よりも低下することになるのである。
【0128】
以上のような除湿動作を伴う浴室乾燥運転により浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下する段階、即ち実施例1と同様に所定時間Δtが経過した段階で、セラミックヒーター35と駆動モータ34の通電のみを停止し、換気用直流モータ1、循環用直流モータ2の運転を継続し、高温となった浴室内の空気が換気動作により浴室外に排出させることにより生じる熱エネルギーロスを抑制しつつ、水蒸気分圧が下がった乾燥空気を循環させて水分の蒸発を促しながら、換気動作によって浴室外の乾燥空気との入替えを行うことにより、更に効率の良い浴室乾燥運転が可能となる。
【0129】
以上のように本実施例の浴室乾燥装置は、吸湿部31において循環空気中の水分を吸着材33で吸湿して取り除き、再生部32において吸着材33から水分を脱湿し、脱湿した水分を換気ファン106で排出する動作を連続して行い浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させるものであるから、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるのである。
【0130】
また、吸湿部31において循環空気中の水分を吸着材33で吸湿して取り除くと共に、吸湿した水分を再生部32において吸着材33から脱湿し、脱湿した水分を凝縮器29において凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えるものであるから、より浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促し浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができるのである。
【0131】
また、凝縮器29に発生した結露水を気化フィルター36により蒸発気化させ、気化した水分を含む水蒸気を換気ファン106により浴室外に排出するため、結露水の手動での排水作業を生じること無く、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促し、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができるのである。
【0132】
なお、本実施例において再生部32を加熱する加熱手段104にセラミックヒーター35を用いたが、セラミックヒーター35に限らず、再生部32を加熱可能なものであれば良く、例えば輻射ヒーター(ハロゲンヒーター、カーボンヒーター)、シーズヒーター、ニクロムヒーターでも同様の効果が得られ、更には内部に高温の流体が流れる熱交換器を設けても良い。高温の流体としては、温水ボイラ、CO2ヒートポンプ給湯機、コージェネ排熱等を熱源とする温水や、直膨式ヒートポンプを熱源とするR410A、CO2等の冷媒を用いれば良い。
【0133】
また、浴室乾燥運転開始からセラミックヒーター35、駆動モータ34の通電を切るまでの所定時間Δtは予め設定するのではなく、コントローラにより設定された乾燥運転時間の所定割合としても良い。例えば所定割合を25%に予め設定し、浴室乾燥運転の設定時間が4時間の場合にはセラミックヒータ35および駆動モータ34の通電時間を運転開始から4時間×25%=1時間、浴室乾燥運転の設定時間が8時間の場合にはセラミックヒータ35および駆動モータ34の通電時間を運転開始から8時間×25%=2時間とし、浴室乾燥運転の設定時間が12時間の場合にはセラミックヒータ35および駆動モータ34の通電時間を運転開始から12時間×25%=3時間として選択余地を高めることにより、様々な浴室サイズや多様な条件に見合った浴室乾燥運転を実行するようにしても良い。
【0134】
また、浴室乾燥運転開始からセラミックヒーター35、駆動モータ34の通電を切るまでの所定時間Δtを予め設定するのではなく、実施例2と同様に循環空気の温度を検出する温度センサを設け、浴室乾燥運転開始から温度センサの検出温度が所定値Kを上回った段階でセラミックヒーター35、駆動モータ34の通電を切るようにしても良く、あるいは実施例3と同様に循環空気の湿度を検出する湿度センサを設け、浴室乾燥運転開始から湿度センサの検出湿度が所定値Hを下回った段階でセラミックヒーター35、駆動モータ34の通電を切るようにしても良い。
【0135】
また、換気ファン106の換気風量を再生用空気と蒸発用空気の加算値としたが、換気風量が更に必要な場合は、図21に示すように別途吸気口105から直接換気ファン106に吸気させる風路を設けても良い。
【0136】
また、再生用空気を換気ファン106に吸込ませ浴室外に排気する構成としたが、図22に示すように別途再生空気用ファン42を設け、凝縮器29の内部通路37、セラミックヒーター35、吸着材33の再生部32を循環するようにしても良い。この場合、吸湿部31において浴室内の循環空気より吸湿した水分を再生部32においてセラミックヒーター35により加熱することにより脱湿し、その脱湿した水分の全量を凝縮器29において凝縮させ結露水とすることができるため、循環空気に付与する結露水量分の凝縮熱量が増加し、より循環空気の温度を高め、浴室の壁面や床面に付着した水分の蒸発作用を更に高めることが可能となる。
【0137】
また、本体101内に吸気する循環空気の全量を吸着材33の吸湿部31に供給する構成としたが、騒音を抑制するため吸湿部31の通過風速を低下させるような場合には図23に示すように循環空気の一部を吸湿部31に供給するように構成しても良い。
【0138】
また、本体101内に吸気する循環空気の全量を凝縮器29の外部通路38に供給する構成としたが、騒音を抑制するため凝縮器29の外部通路38の通過風速を低下させるような場合には図24に示すように循環空気の一部を凝縮器29の外部通路38に供給するように構成しても良い。
【0139】
また、結露水排水手段30を凝縮器29に生じた結露水を気化フィルター36に集水し、そこに換気ファン106の運転によって蒸発用空気を流通させ、蒸発気化させて水蒸気として浴室外へ排出する構成としたが、結露水の排水機能を有していれば良いのであり、例えば集水した結露水をポンプにより汲み上げ、ドレン配管を通じて排水しても良く、あるいはドレン配管を本体101の下方に接続し結露水をドレン配管を通して自然排水しても良い。その場合ドレン配管からの排水を浴槽内に落せばより簡易な排水が可能となる。また、自動排水機能を設けない場合には、本体101内に集水タンクを設け、集水タンクに相当量の結露水が溜まった時にタンクを取り出して排水しても良い。
【0140】
また、本実施例において浴室暖房運転を行う場合には、図25に示すように循環用直流モータ2を駆動させ循環ファン111を動作させるとともに、駆動モータ34とセラミックヒーター35に通電し、セラミックヒーター35により吸着材33を加熱し、再生部32において加熱されることにより高温となった吸着材33を駆動モータ34で回転させて吸湿部31に移動させ、吸湿部31において循環ファン111の運転により吸湿部31に供給される循環空気に吸着材33が保有する熱を付与し、循環空気は高温となって吐出口110より浴室内に吐出して循環する。また、吸湿部31において熱を奪われ温度が低下した吸着材33は再び再生部32へと回転移動してセラミックヒータ35により加熱される。この動作を繰り返すことにより浴室内の空気温度は上昇し暖房運転が行われることになる。あるいは、図26に示すようにセラミックヒーター35とは別に循環風路113の吐出口近傍に別途加熱手段104としての輻射ヒーター43を設け、浴室暖房運転時あるいは浴室乾燥運転時にこの輻射ヒーター43に通電して、暖房効果および乾燥効果を高めても良いのである。
【0141】
また、換気ファン106と循環ファン111の2つの送風手段を設けた構成としたが、図27に示すように1つの送風ファン44で換気動作、循環動作の双方を行うようにしても良い。この場合、換気動作あるいは循環動作のどちらか一方のみが必要な場合、つまり浴室換気運転や浴室暖房運転を行う場合にはダンパ45により換気風路108あるいは循環風路113の何れか一方のみを閉鎖するようにすれば良く、換気動作と循環動作の双方が必要な場合、つまり浴室涼風運転や浴室乾燥運転を行う場合には、ダンパ45を中間位置に固定して換気風路108および循環風路113が共に開放するようにすれば良い。
【0142】
(実施例6)
本実施例において、実施例1と実施例2、及び実施例3、実施例4と同一部分については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。図28は実施例における浴室乾燥装置の概略構成を示したものである。図28に示すように、人検知手段としての人検知センサー46をグリル48に設け、吐出口110の近傍にはUV灯47を複数個設け、制御部5から信号を送り制御する構成とする。前記構成のUV灯47の運転動作について説明する。図示しないコントローラーから浴室乾燥運転信号が制御部5に送信され、浴室乾燥運転を開始するが、このとき、人検知センサー46にて浴室内に人、及び動物等の動くものがないかを検知し、もしなければ、UV灯47に点灯信号を送信する。信号を受けUV灯47は点灯し、浴室内へUV線を放射する。浴室乾燥運転途中にて人検知センサー46にて人等の動くものを検知した場合は瞬時に放射を止める信号をUV灯47に送信するような制御とする。また、浴室乾燥運転終了と同時にUV灯47の放射も終了する。
【0143】
殺菌作用のあるUV線を浴室内に放射することができる浴室乾燥装置であるから、浴室内で繁殖しやすいカビ等の繁殖を防止することができる。また、人検知センサーにより人等がいない状態でのみの放射のため安全性も十分考慮した浴室乾燥ができる。
【0144】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、循環空気を加熱する加熱手段の加熱出力を乾燥運転の途上において水蒸気分圧に応じて変更する制御手段を設け、浴室内の乾燥速度を左右する浴室内の空気の水蒸気分圧に応じて制御手段により加熱手段の加熱出力を調整することにより、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0145】
また、制御手段を乾燥運転の開始から所定時間経過した時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成とし、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、所定時間経過して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制することにより、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0146】
また、制御手段を乾燥運転を開始した後、循環空気の温度が所定値を超えた時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成とし、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、循環空気の温度、即ち浴室の温度が所定値を超えて浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制することにより、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0147】
また、制御手段を乾燥運転を開始した後、循環空気の湿度が所定値を下回った時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成とし、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、循環空気の湿度、即ち浴室の湿度が所定値を下回り浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制することにより、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0148】
また、制御手段を設定された乾燥運転時間に対して予め設定した所定割合の時間が経過した時に加熱手段の加熱出力を低下させる構成とし、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を高めて浴室内の空気の水蒸気分圧を下げ、設定された乾燥運転時間に対して予め設定した所定割合の時間が経過して浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を低下させ、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制することにより、少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0149】
また、制御手段の加熱出力制御量を加熱手段の加熱出力の最大値と最小値の2出力である構成とし、乾燥運転の開始時は加熱手段の加熱出力を最大値に設定し浴室内の空気の水蒸気分圧を素早く下げ、浴室内の空気の水蒸気分圧が十分低下した後に制御手段により加熱手段の出力を最小値に設定し、高温となった浴室内の空気が換気手段により浴室外に排出されることにより生じる熱エネルギーロスを抑制することにより、加熱出力制御量が最大値と最小値の2出力という簡便な構成において少ないエネルギー消費量で効率良く乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0150】
また、循環手段の主駆動源を直流電動機とした構成とし、循環手段の駆動源の消費電力を低減するという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0151】
また、換気手段の主駆動源を直流電動機とした構成とし、換気手段の駆動源の消費電力を低減するという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0152】
また、循環手段により創出される循環空気量を乾燥運転の開始から終了まで常に最大に維持される構成とし、低い水蒸気分圧の循環空気を高風量で循環させ浴室内を撹拌し、浴室の壁面や床面からの水分の蒸発作用を促進することにより、効率的に乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0153】
また、循環空気を浴室の壁面に沿って吐出させるための第1の風向制御手段を備えた構成とし、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0154】
また、第1の風向制御手段を手動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成とし、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向の正面に位置する浴室の壁面の水分が付着し易い個所に低い水蒸気分圧の循環空気の吐出方向を手動で調整し集中的に送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0155】
また、第1の風向制御手段を自動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成とし、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向の正面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0156】
また、第1の風向制御手段を循環空気の吐出方向を変更するとともに吐出風速を変更する風速調整作用を有する構成とし、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向の正面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風し壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進するとともに、壁面の水分が付着し易い個所には吐出風速を高めて水分の蒸発作用を早めることにより、効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0157】
また、第1の風向制御手段により創出される循環空気の吐出方向に対して平行に循環空気を吐出させるための第2の風向制御手段を備えた構成とし、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0158】
また、第2の風向制御手段を手動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成とし、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面の水分が付着し易い個所に低い水蒸気分圧の循環空気の吐出方向を手動で調整して集中的に送風することにより、壁面に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0159】
また、第2の風向制御手段を自動で循環空気の吐出方向が変更可能である構成とし、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風することにより、壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進し効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0160】
また、第2の風向制御手段を循環空気の吐出方向を変更するとともに吐出風速を変更する風速調整作用を有する構成とし、循環空気の吐出方向を自動で変更させて、第2の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室の壁面、即ち、第1の風向制御手段により決定される循環空気の吐出方向に対して側面に位置する浴室の壁面の広い範囲に低い水蒸気分圧の循環空気を送風し壁面の広い範囲に付着した水分の蒸発作用を促進するとともに、壁面の水分が付着し易い個所には吐出風速を高めて水分の蒸発作用を早めることにより、効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0161】
また、加熱手段を浴室内に輻射熱を照射する輻射ヒーターである構成とし、輻射ヒーターの輻射熱を浴室内に照射し、その輻射熱により浴室の壁面および床面に付着した水分の蒸発作用を促進することにより、効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0162】
また、循環空気中の水分を取り去る除湿手段を備えた構成とし、除湿手段で循環空気中の水分を取り除き、浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させて浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進することにより、効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0163】
また、除湿手段を吸湿部において通過空気より吸湿し、再生部では加熱されて脱湿し再生する吸着材と、吸湿部と再生部が連続的もしくは断続的に入れ替わるように吸着材を回転させる駆動手段を備え、吸湿部において循環空気を流通させて循環空気中の水分を吸湿させ、再生部において加熱手段の加熱出力の全量もしくは少なくとも一部を用いて吸着材を再生し、吸着材から脱湿した水分を換気手段により浴室外に排出することにより除湿動作を行う構成とし、吸湿部において循環空気中の水分を吸着材で吸湿して取り除き、再生部において吸着材から水分を脱湿し、脱湿した水分を換気手段で排出する動作を連続して行い浴室内の空気の水蒸気分圧を低下させて浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進することにより、効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0164】
また、再生部において吸着材より脱湿した水分の全量もしくは一部を凝縮させる凝縮器を備え、凝縮器において発生する凝縮潜熱を循環空気に与え循環空気を昇温する構成とし、除湿手段で循環空気中の水分を取り除くと共に、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、より浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促すことにより、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0165】
また、凝縮器に発生した結露水を浴室外へ排出する結露水排出手段を備えた構成とすることにより、凝縮器に発生した結露水の手動での排水作業を生じること無く、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促し、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0166】
また、結露水排出手段は、凝縮器に発生した結露水を蒸発気化させる蒸発手段を備え、蒸発手段で結露水が蒸発気化することにより発生する水蒸気を換気手段で浴室外へ排出する構成とし、凝縮器に発生した結露水を蒸発手段により蒸発気化させ、気化した水分を含む水蒸気を換気手段により浴室外に排出することにより、結露水の手動での排水作業を生じること無く、除湿した水分を凝縮させ、その凝縮熱を循環空気に与えて、浴室内の空気の水蒸気分圧の低下を促し、浴室の壁面あるいは床面に付着した水分の蒸発作用を促進して効率的な乾燥運転を行うことができるという効果のある浴室乾燥装置を提供できる。
【0167】
また、浴室乾燥時にUV線を人等がいない状態でのみ放射し、カビ繁殖を防止することができる浴室乾燥装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の浴室乾燥装置の概略構成を示す概略断面図
【図2】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図
【図3】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転開始から輻射ヒーターの通電を切るまでの所定時間乾燥運転時間の所定割合とした場合の動作説明図
【図4】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転開始から輻射ヒーターの通電を停止するまでの他の動作を示す動作説明図
【図5】 本発明の実施例2の浴室乾燥装置の概略構成を示す概略断面図
【図6】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図
【図7】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転開始から温度センサにより検出される循環空気温度によって輻射ヒーターの通電を停止するまでの他の動作を示す動作説明図
【図8】 本発明の実施例3の浴室乾燥装置の概略構成を示す概略断面図
【図9】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図
【図10】 同浴室乾燥装置の浴室乾燥運転開始から湿度センサにより検出される循環空気湿度によって輻射ヒーターの通電を停止するまでの他の動作を示す動作説明図
【図11】 本発明の実施例4の浴室乾燥装置の第1の風向制御手段11の概略構成を示す概略断面図
【図12】 同浴室乾燥装置の第1の風向制御手段を手動にて可変する場合の第1の風向制御手段の動きを説明する概略断面図
【図13】 同浴室乾燥装置の第1の風向制御手段を自動で可変する場合の第1の風向制御手段の動きを説明する概略断面図
【図14】 同浴室乾燥装置の第1の風向制御手段と第2の風向制御手段を自動で可変する場合の第1の風向制御手段と第2の風向制御手段の動きを説明する概略断面図
【図15】 同浴室乾燥装置の第3の風向手段の構成を示す概略断面図
【図16】 同浴室乾燥装置の第3の風向手段を手動にて可変する場合の第3の風向制御手段の動きを説明する略断面図
【図17】 同浴室乾燥装置の第3の風向手段を自動にて可変する場合の第3の風向制御手段の動きを説明する概略断面図
【図18】 本発明の実施例5の浴室乾燥装置の概略構成を示す概略断面図
【図19】 同浴室乾燥装置の吸着材の構成を示す構成説明図
【図20】 同浴室乾燥装置の除湿動作を伴う浴室乾燥運転時の動作を示す動作説明図
【図21】 同浴室乾燥装置の吸気口から直接換気ファンに吸気させる風路を設けた場合の構成の一例を示す概略構成図
【図22】 同浴室乾燥装置の再生用空気を凝縮器の内部通路、セラミックヒーター、吸着材の再生部を循環させる場合の構成の一例を示す概略構成図
【図23】 同浴室乾燥装置の循環空気の一部を吸湿部に供給させる場合の構成の一例を示す概略構成図
【図24】 同浴室乾燥装置の循環空気の一部を凝縮器の外部通路に供給させる場合の構成の一例を示す概略構成図
【図25】 同浴室乾燥装置の浴室暖房運転を行う場合の動作の一例を示す動作説明図
【図26】 同浴室乾燥装置の循環風路の吐出口近傍に輻射ヒーターを設けた場合の構成の一例を示す概略構成図
【図27】 同浴室乾燥装置の1つの送風ファンで換気動作、循環動作の双方を行う場合の概略構成および動作の一例を示す説明図
【図28】 本発明の実施例6の人検知センサー、UV灯を設けた浴室乾燥装置の概略構成の概略断面図
【図29】 従来の浴室乾燥装置の概略構成の概略断面図
【図30】 従来の浴室乾燥装置の概略設置図
【符号の説明】
1 換気用直流モータ
2 循環用直流モータ
3a 輻射ヒーター
3b 輻射ヒーター
4 反射板
5 制御手段
6 制御部
7 受信部
8 タイマー
9 温度センサ
10 湿度センサ
11 第1の風向制御手段
12 循環空気の吐出方向に対して正面に位置する浴室壁面
13 吸気口側に位置する浴室壁面
14 第1の連結桟
15 第1の取っ手
16 第1の駆動用モーター
17 第1の駆動制御手段
18 第2の風向制御手段
19 第2の連結桟
20 第2の駆動用モーター
21 吐出風通過風路
22a、22b 第3の風向制御手段
23a、23b 吐出される循環空気に対して平行側に配置される浴室壁面
24a、24b 第3の連結桟
25a、25b 第3の取っ手
26a、26b 第3の駆動用モーター
27 第3の駆動制御手段
28 除湿手段
29 凝縮器
30 結露水排出手段
31 吸湿部
32 再生部
33 吸着材
34 駆動モータ
35 セラミックヒーター
36 気化フィルター
37 内部通路
38 外部通路
39 平面紙
40 波型紙
41 小透孔
42 再生空気用ファン
43 輻射ヒーター
44 送風ファン
45 ダンパー
46 人検知センサー
47 UV灯
101 本体
102 換気手段
103 循環手段
104 加熱手段
105 吸気口
106 換気ファン
107 換気用モータ
108 換気風路
109 排気口
110 吐出口
111 循環ファン
112 循環用モータ
113 循環風路
114a ヒーター
114b ヒーター
114c ヒーター

Claims (24)

  1. 浴室の空気を換気する換気手段と、浴室の空気を循環する循環手段と、前記循環手段により生成される循環空気を加熱する加熱手段とを備え、前記換気手段と前記循環手段と前記加熱手段を作動させて浴室を乾燥する乾燥運転を行う浴室乾燥装置において、前記加熱手段の加熱出力を乾燥運転の途上において水蒸気分圧に応じて変更する制御手段を設けたことを特徴とする浴室乾燥装置。
  2. 制御手段は、乾燥運転の開始から所定時間経過した時に加熱手段の加熱出力を低下させることを特徴とする請求項1記載の浴室乾燥装置。
  3. 制御手段は、乾燥運転を開始した後、循環空気の温度が所定値を超えた時に加熱手段の加熱出力を低下させることを特徴とする請求項1記載の浴室乾燥装置。
  4. 制御手段は、乾燥運転を開始した後、循環空気の湿度が所定値を下回った時に加熱手段の加熱出力を低下させることを特徴とする請求項1記載の浴室乾燥装置。
  5. 制御手段は、設定された乾燥運転時間に対して予め設定した所定割合の時間が経過した時に加熱手段の加熱出力を低下させることを特徴とする請求項1記載の浴室乾燥装置。
  6. 制御手段の加熱出力制御量は、加熱手段の加熱出力の最大値と最小値の2出力であることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の浴室乾燥装置。
  7. 循環手段の主駆動源を直流電動機としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の浴室乾燥装置。
  8. 換気手段の主駆動源を直流電動機としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の浴室乾燥装置。
  9. 循環手段により創出される循環空気量は、乾燥運転の開始から終了まで常に最大に維持されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の浴室乾燥装置。
  10. 循環空気を浴室の壁面に沿って吐出させるための第1の風向制御手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の浴室乾燥装置。
  11. 第1の風向制御手段は、手動で循環空気の吐出方向が変更可能であることを特徴とする請求項10記載の浴室乾燥装置。
  12. 第1の風向制御手段は、自動で循環空気の吐出方向が変更可能であることを特徴とする請求項10記載の浴室乾燥装置。
  13. 第1の風向制御手段は、循環空気の吐出方向を変更するとともに吐出風速を変更する風速調整作用を有することを特徴とする請求項11または12記載の浴室乾燥装置。
  14. 第1の風向制御手段により創出される循環空気の吐出方向に対して平行に循環空気を吐出させるための第2の風向制御手段を備えたことを特徴とする請求項10、11、12または13記載の浴室乾燥装置。
  15. 第2の風向制御手段は、手動で循環空気の吐出方向が変更可能であることを特徴とする請求項14記載の浴室乾燥装置。
  16. 第2の風向制御手段は、自動で循環空気の吐出方向が変更可能であることを特徴とする請求項14記載の浴室乾燥装置。
  17. 第2の風向制御手段は、循環空気の吐出方向を変更するとともに吐出風速を変更する風速調整作用を有することを特徴とする請求項15または16記載の浴室乾燥装置。
  18. 加熱手段は、浴室内に輻射熱を照射する輻射ヒーターであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または17記載の浴室乾燥装置。
  19. 循環空気中の水分を取り去る除湿手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17または18記載の浴室乾燥装置。
  20. 除湿手段は、吸湿部において通過空気より吸湿し、再生部では加熱されて脱湿し再生する吸着材と、前記吸湿部と前記再生部が連続的もしくは断続的に入れ替わるように前記吸着材を回転させる駆動手段を備え、前記吸湿部において循環空気を流通させて循環空気中の水分を吸湿させ、前記再生部において加熱手段の加熱出力の全量もしくは少なくとも一部を用いて前記吸着材を再生し、前記吸着材から脱湿した水分を換気手段により浴室外に排出することにより除湿動作を行うことを特徴とする請求項19記載の浴室乾燥装置。
  21. 再生部において吸着材より脱湿した水分の全量もしくは一部を凝縮させる凝縮器を備え、前記凝縮器において発生する凝縮潜熱を循環空気に与え循環空気を昇温することを特徴とする請求項20記載の浴室乾燥装置。
  22. 凝縮器に発生した結露水を浴室外へ排出する結露水排出手段を備えたことを特徴とする請求項21記載の浴室乾燥装置。
  23. 結露水排出手段は、凝縮器に発生した結露水を蒸発気化させる蒸発手段を備え、前記蒸発手段で結露水が蒸発気化することにより発生する水蒸気を換気手段で浴室外へ排出するものであることを特徴とする請求項22記載の浴室乾燥装置。
  24. 人検知手段、UV灯備え、人が浴室にいない時の浴室乾燥時にUV灯を点灯することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19記載の浴室乾燥装置。
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