JP3912773B2 - 養豚用飼料及びその製造方法並びにこれらに用いる養豚用飼料原料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サツマイモを原料とする養豚用飼料及びその製造方法並びにこれら養豚用飼料及びその製造方法に用いるためのサツマイモからなる養豚用飼料原料に関する。詳しくは、消化率のよいサツマイモを原料とする養豚用飼料及びその製造方法並びに消化率を高めたサツマイモからなる養豚用飼料原料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、サツマイモ(甘藷)は、家畜用飼料の原料として使用されている。
一般に、サツマイモを長期間にわたって飼料として使用する場合、貯蔵上の都合から、水分含量12重量%前後に乾燥させたサツマイモ(乾燥サツマイモ)を使用することが多い。
【0003】
サツマイモを豚に給与すると、その肉質を硬くできることが知られていて、豚の肉質の改良を目的として乾燥サツマイモを給与することが試みられている。しかし、サツマイモには下記のような問題点があるため、養豚用飼料へのサツマイモの応用は、現在では鹿児島県等を中心に展開されている、産肉効率を追求しない「黒豚」等の特殊な銘柄豚でおこなわれているのみである。
【0004】
サツマイモは、安価であるが、とうもろこしやマイロ等に比べてカロリー(栄養価)が乏しい。そのため、サツマイモを養豚用飼料の原料として用いるときには、カロリー不足による豚の発育の停滞を避けるために、飼料中に動植物性油脂を多量に配合する必要がある。そうすると、飼料中の油脂に起因する不飽和脂肪酸が豚の脂肪組織に蓄積され、逆に豚の肉質が軟脂気味となり、枝肉の格付けを悪化させるケースが多くなる。また、豚にサツマイモを給与し続けると、食い止まり(飼料摂取不良)を起こしやすい。
すなわち、これまでの技術は、サツマイモを養豚用飼料の原料として十分に使いこなすものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の状況に鑑み、本発明は、サツマイモを原料とする養豚用飼料であって、カロリー不足による発育停滞を生じさせず、また、動植物性油脂を多量に補給する必要がないものを提供することを第一の課題とする。また、本発明は、上記改良された養豚用飼料の容易な製造方法を提供することを第二の課題とする。さらに、本発明は、上記養豚用飼料及びその製造方法に使用するための改良されたサツマイモからなる飼料原料を提供することを第三の課題とするものである。
【0006】
本発明者らは、サツマイモの含有澱粉を分解するとその消化率を高めることができ、上記の各課題を解決できるのではないかとの着想から、乾燥サツマイモに酸と水を添加して加熱し、その添加条件と加熱条件を種々変えながら試験を繰り返した結果、ようやく適正な条件域を見いだし、さらに研究を続け、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のうち請求項1に記載する発明は、乾燥サツマイモに水を5重量%以上添加し、かつ酸を添加えてpH5.5以下に調整し、さらに120℃以上の温度で加熱して澱粉の一部を分解してあるサツマイモからなる養豚用飼料原料である。本発明においては、サツマイモは、品種を問わず使用して差し支えない。本発明において、乾燥サツマイモとは、前記のとおり、水分12重量%程度に乾燥させたサツマイモをいう。また、乾燥サツマイモに添加する酸は、乳酸、リン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、塩酸等を種類を問わず使用できる。しかし、飼料原料に添加するのであるから、乳酸やクエン酸を使用するのが好ましい。乾燥サツマイモに添加する水と酸の量や加熱の温度等の条件は、サツマイモが含有する澱粉の一部が分解され、デキストリンや還元糖が安定的に生成される程度に設定する必要があり、上記水と酸の添加量や加熱条件の範囲であれば、サツマイモ中の澱粉を最も効率よくかつ安定的に分解・変性させることができる。
【0009】
本発明のうち請求項2に記載する発明は、請求項1に記載の養豚用飼料原料を全原料中に20〜50重量%加配してある養豚用飼料である。上記加配量の範囲であれば、養豚用飼料の消化率を高めることができ、かつ、その状態を安定的に維持できる。
【0011】
本発明のうち請求項3に記載する発明は、乾燥サツマイモを20〜50重量%加配した養豚用飼料に水を5重量%以上添加し、かつ酸を加えてpH5.5以下に調整し、さらに120℃以上の温度で加熱して、該サツマイモの澱粉の一部を分解してある養豚用飼料である。乾燥サツマイモを加配してある養豚用飼料に添加する水と酸の量や加熱の温度等の条件は、サツマイモが含有する澱粉の一部が分解され、デキストリンや還元糖が安定的に生成される程度に設定する必要があり、上記水と酸の添加量や加熱条件の範囲であれば、養豚用飼料に加配してあるサツマイモ中の澱粉を最も効率よくかつ安定的に分解・変性させることができる。
【0012】
本発明のうち請求項4に記載する発明は、請求項2又は3に記載の養豚用飼料であって、動物性油脂及び/又は植物性油脂の加配量を1重量%以下にしてある養豚用飼料である。一般に、乾燥サツマイモを加配した養豚用飼料には、カロリー補給のため、動植物性油脂を2〜3重量%添加しているが、本発明の養豚用飼料では、上記改良されたサツマイモを原料として使用するため、動植物性油脂の添加量を通常よりも大きく減らすことができる。
【0013】
また、本発明のうち請求項5に記載する発明は、請求項2から4のいずれかに記載の養豚用飼料であって、飼料中の水分含量を10〜14重量%に調整してある養豚用飼料である。一般に、養豚用飼料の原料は、乾燥サツマイモ(日本標準飼料成分表に基づく含水量12.0重量%)の他は、トウモロコシ(同13.5%)、マイロ(同13.5%)、コーンジャームミール(同11.4%)、大豆粕(同11.7%)等で構成されるので、飼料全体の含水量は、12〜12.5%程度となり、そのまま保存が可能であるが、本発明の養豚用飼料は、サツマイモ又は飼料全体に対して、水を5重量%添加するので、飼料の水分含量が17〜17.5重量%程度となり、保存性に劣るものとなりやすい。そのため、本発明の養豚用飼料を保存するためには、水分含量を10〜14重量%程度になるまで乾燥させる必要がある。すなわち、本発明の養豚用飼料を、水分含量を10〜14重量%のものに調整すれば、サツマイモのカロリー不足の問題を解決できることに加えて、保存性に富む配合飼料に仕上げることができる。
【0015】
また、本発明のうち請求項6に記載する発明は、乾燥サツマイモを20〜50重量%加配した養豚用飼料に水を5重量%以上添加し、かつ酸を加えてpH5.5以下に調整し、さらに120℃以上の温度で加熱して、サツマイモの澱粉の一部を分解することを特徴とする養豚用飼料の製造方法である。上記製造方法において、乾燥サツマイモを加配してある養豚用飼料に添加する水と酸の量や加熱の温度等の条件は、該サツマイモが含有する澱粉の一部が分解され、デキストリンや還元糖が安定的に生成される程度に設定する必要があり、上記水と酸の添加量や加熱条件の範囲であれば、養豚用飼料に加配してあるサツマイモ中の澱粉を最も効率よくかつ安定的に分解・変性させることができる。
【0016】
本発明に係る養豚用飼料は、所要量の酸と水を添加して加熱処理したサツマイモが加配してあるか又は乾燥サツマイモを加配してある飼料に所要量の酸と水を添加して加熱処理してある他は、一般の養豚用飼料と異なるところはない。
すなわち、本発明の養豚用飼料の原料としては、上記サツマイモの他に、一般の養豚用飼料と同様に、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦、ライ麦、大豆、きな粉、大豆油粕、大豆蛋白、動植物性油脂、脱脂粉乳、魚粉、血粉、血漿蛋白、ホエー、米糠油粕、フスマ、砂糖、ブドウ糖、ビタミン、ミネラル、食塩等を適宜組み合わせて用いることができる。
なお、本発明の課題からすると、本発明の養豚用飼料においては、動物性油脂及び/又は植物性油脂の配合量は、全原料量に対して1重量%以下に止めることが好ましい。
【0017】
本発明において、サツマイモ又はサツマイモを加配した養豚用飼料を120℃以上の温度で加熱する理由は、水を5重量%以上添加し、そのpHを5.5以下に調整しても、120℃未満の加熱温度では、後記の試験例2で検証のとおり、サツマイモの澱粉の分解・変性がほとんど進行しないからである。したがって、本発明を飼料工場等において実施する場合は、120℃以上の温度に昇温・加熱が可能であるエクスパンダーやクッカーペレッター等の装置を使用するのが好ましい。通常70〜85℃程度に加熱して使用しているペレットマシーン等を用いたのでは、サツマイモの澱粉が十分に分解されないことがあるので、注意する必要がある。なお、加熱時間は、品温120℃に達してから1分間以上維持するのが好ましい。
また、サツマイモの加熱方法については、サツマイモ単体のままでの加熱に限らず、これを他の飼料原料と混合して配合飼料を製する工程において他の原料と混合した状態で加熱する方法を採っても差し支えない。要は、どのような方法であっても、サツマイモの品温が120℃以上になるように加熱すればよい。
【0018】
また、本発明において、サツマイモ又はサツマイモを加配した養豚用飼料に水を5重量%以上添加し、かつ、そのpHを5.5以下に調整するのは、この条件になるように調整しないと、単に120℃以上の温度で加熱しただけでは、後記の試験例5で検証のとおり、サツマイモの澱粉の分解・変性がほとんど進行しないからである。
【0019】
本発明の養豚用飼料は、主として、子豚育成用飼料(体重30〜70kg)及び肉豚肥育用飼料(体重70kg以降)として使用される。
【0020】
以下、参考例、実施例、試験例をもって本発明をさらに詳細に説明する。
なお、本発明の全説明において、「%」の表示は、特に断らない限り「重量割合」を表す。
【0021】
【参考例1】
<乾燥サツイモの製造例>
生のサツマイモの表面を水洗し、皮がついたまま2〜3mm厚程度にスライスする。これを流動層乾燥機に投入して、設定温度を120℃にして20分間滞留させる。水分5〜13%の乾燥サツマイモが得られるので、所定量ごとに袋に入れて密封・保存する。飼料原料としては、適宜に細切、粉砕又は磨砕して使用する。
【0022】
【試験例1】
<サツマイモの含有澱粉の分解度確認試験(その1)>
参考例1で製した乾燥サツマイモを粉末にして、乳酸と水を加えて混合する。
乳酸と水の添加量を種々変えながら、これらの混合物を120℃の恒温器で加熱し、サツマイモ中のデキストリン含量と還元糖含量の変化を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1において、デキストリンをdxで、還元糖をreで表す。
【0023】
【表1】
【0024】
<考察>
表1から、サツマイモの消化率を安定的に向上させるための加工条件は、水を5重量%以上添加し、pHを5.5以下に調整し、かつ、120℃以上で加熱処理することであり、この条件で乾燥サツイマイモを処理すれば、澱粉の分解・変性を進行させ、かつ、安定化できることが検証された。
また、表1から、サツマイモをデキストリン含量5.0%、還元糖含量2.5%の状態に分解・変性すると、最も消化率の向上したサツマイモが得られることが検証された。
【0025】
【試験例2】
<サツマイモの含有澱粉の分解度確認試験(その2)>
参考例1で製した乾燥サツマイモを粉末にして乳酸と水を加えて混練する。乳酸と水の添加量を種々変えながら、これらの混合物を80℃の恒温器で加熱し、サツマイモ中のデキストリン含量と還元糖含量の変化を測定した。その結果を表2に示す。なお、表2において、デキストリンをdxで、還元糖をreで表す。
【0026】
【表2】
【0027】
<考察>
表2から、乾燥サツマイモに水を5重量%以上添加し、かつ、pH5.5以下になるように調整しても、80℃程度に加熱するのでは、澱粉の分解がほとんど進行しないことが検証された。
【0028】
なお、表1及び表2におけるデキストリン含量と還元糖含量は、以下の方法によって測定した。
<デキストリン含量測定法>
乾燥サツマイモ粉末に水を加えて振とうし、数時間放置後濾過し、その濾液を濃縮し、濃縮液に95%アルコール溶液を添加してキストリンを沈殿させる。
この沈殿物に希塩酸を添加し、加熱沸騰させてデキストリンを還元糖に分解しベルトラン法によってグルコース含量を求め、その値に0.9を乗じてデキストリン含量とする。
<還元糖含量測定法>
乾燥サツマイモ粉末に水を加えて磨砕し、中性酢酸鉛溶液を加えて除蛋白し、濾過して、その濾液をベルトラン法によって還元糖含量を求める。
【0029】
【試験例3】
<酸剤の種類が澱粉の分解に及ぼす影響の確認試験>
参考例1で製した乾燥サツマイモの粉末に水を5重量%添加し、酸の種類を換えてそれぞれpHを5.5に調整し、120℃以上で加熱処理したところ、表3に示す結果が得られた。
【0030】
【表3】
【0031】
<考察>
表3から、サツマイモを本発明の加工条件で処理するのであれば、サツマイモの含有澱粉の分解・変性の程度は酸の種類によって異なるものではないこと、すなわち、本発明においては、どのような酸剤であっても使用できることが検証された。
【0032】
【試験例4】
<豚の発育への影響の確認試験(1)>
下記3種類の飼料(それぞれの原料配合は表4に示す。)を豚に給与し、発育の程度を検証した。3種類の飼料による豚の発育の状況は表5に示す。また、飼育した豚の枝肉の格付けの結果は表6に示す。
対照区: 市販飼料(サツマイモ無添加、動物性油脂2重量%添加)
試験区1:市販飼料をベースにして参考例1で製した乾燥サツマイモ30重量%と動物性油脂3重量%を加配してある飼料(従来技術飼料)
試験区2:市販飼料をベースにして試験例1で処理したサツマイモ(加水量5重量%、pH5.5、加熱温度120℃のもの)30重量%と動物性油脂1重量%を加配してある飼料(本発明飼料)
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
<考察>
表5から、試験区2の飼料(本発明の飼料)を給与された豚は、試験区1の飼料(従来技術の飼料)を給与された豚に比べて、飼料摂取量と増体重が大きく向上し、飼料要求率が低下することが理解できる。
表6から、乾燥サツマイモを加配して油脂の配合量を高めた従来の飼料(試験区1の飼料)を給与して飼育した豚肉は、上物率が40%以下であり、その枝肉格付けが低いこと、一方、本発明による改良サツマイモを加配し油脂の配合量を抑えた本発明の飼料(試験区2の飼料)を給与して飼育した豚肉については、上物率が60%を越え、枝肉の格付けが大きく改善されることが検証された。
なお、表5における「上物率」とは、農林水産省承認「豚枝肉取引規格」(平成8年8月22日改定)に定める「極上肉」と「上肉」との合計重量が占める比率である。
【0037】
【試験例5】
<豚の発育への影響の確認試験(2)>
下記3種類の飼料(それぞれの原料配合は表7に示す。)を豚に給与し、発育の程度を検証した。3種類の飼料による豚の発育の状況は表8に示す。
対照区: 市販飼料(サツマイモ無添加、動物性油脂2重量%添加)
試験区1:市販飼料をベースにして参考例1で製した乾燥サツマイモ30重量%と動物性油脂3重量%を加配してある飼料(従来技術飼料)
試験区3:市販飼料をベースにして試験例1で処理したサツマイモ(加水量2重量%、pH5.7、加熱温度120℃のもの)30重量%と動物性油脂1重量%を加配してある飼料
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
<考察>
表8から、試験区3の飼料を給与された豚は、試験区1の飼料(従来技術の飼料)を給与された豚に比べて、飼料摂取量と増体重が向上しているものの、飼料要求率も上がっており、また、対照区の飼料を給与された豚に比べて、飼料摂取量と増体重は低下傾向を示している。すなわち、サツマイモの含有澱粉を試験区3の飼料の程度に分解・変性させたのでは、サツマイモの消化率が十分に改良されたとはいえないことが検証された。
試験区3の飼料は、乾燥サツマイモに対する加水量2重量%、pH5.7に調整し、かつ加熱温度120℃で処理したものであり、この程度の処理条件では、120℃で加熱処理しても、サツマイモ中の澱粉の分解・変性の程度が安定化していないため、表8に示す成績に止まったものと推定される。
【0041】
【実施例1】
【0042】
【実施例2】
<本発明の養豚用飼料の製造方法の例>
実施例1の飼料Aの配合割合のとおり、各原料をそれぞれ秤取して、ミキサー(混合機)に投入し、これに乳酸0.2%を添加して十分に攪拌・混合・調整する。次いで、この混合物をコンディショナーに移送して加熱蒸気5%を噴霧して混合物を予備加熱し、得られた予備加熱混合物にクッカーペレッターでさらに5%の加熱蒸気を噴霧し混練して小孔から押し出し、押し出したときの摩擦熱を加味して品温130℃に達するように2分間加熱してペレット状の飼料を製する。得られたペレット状配合飼料をクーラーで冷却し、併せて水分含量を13%に調整し、本発明の養豚用飼料として製造する。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細に説明のとおり、本発明は、豚の飼料原料として、従来から十分な状態で使用されていなかったサツマイモを改良してその特性を活かし、飼料原料として使いこなすことに成功したものである。すなわち、本発明の養豚用飼料原料であるサツマイモは、サツマイモ中の澱粉を分解・変性処理し、その消化率を高めてあるので、これを養豚用飼料に加配して豚に給与しても、豚の食い止まりが起こらず、また、油脂でカロリーを補給する必要もない。したがって、本発明に係る養豚用飼料は、これを豚に給与すると、サツマイモを原料として加配してあるにもかかわらず、サツマイモのカロリーを高めてあるので、これを給与した豚は十分な発育を遂げ、枝肉格付けの高い豚肉を得ることができ、きわめて有用である。また、本発明の養豚用飼料の製造方法は、飼料に加配するサツマイモ又はサツマイモを加配した飼料を、簡単な方法によって、消化率の高いものに改良する方法であり、高い枝肉格付けが得られる豚肉用の飼料を容易に製造する方法としてきわめて有用である。
Claims (6)
- 乾燥サツマイモに水を5重量%以上添加し、かつ酸を加えてpH5.5以下に調整し、さらに120℃以上の温度で加熱して澱粉の一部を分解してあるサツマイモからなる養豚用飼料原料。
- 請求項1に記載の養豚用飼料原料を全原料中に20〜50重量%加配してある養豚用飼料。
- 乾燥サツマイモを20〜50重量%加配してある養豚用飼料に水を5重量%以上添加し、かつ酸を加えてpH5.5以下に調整し、さらに120℃以上の温度で加熱して該サツマイモの澱粉の一部を分解してなる養豚用飼料。
- 請求項2又は3に記載の養豚用飼料であって、動物性油脂及び/又は植物性油脂の加配量を1重量%以下にしてある養豚用飼料。
- 請求項2から4のいずれかに記載の養豚用飼料であって、飼料中の水分含量を10〜14重量%に調整してある養豚用飼料。
- 乾燥サツマイモを20〜50重量%加配してある養豚用飼料に水を5重量%以上添加し、かつ酸を加えてpH5.5以下に調整し、さらに120℃以上の温度で加熱して該サツマイモの澱粉の一部を分解することを特徴とする養豚用飼料の製造方法。
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