JP3912628B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3912628B2
JP3912628B2 JP20848397A JP20848397A JP3912628B2 JP 3912628 B2 JP3912628 B2 JP 3912628B2 JP 20848397 A JP20848397 A JP 20848397A JP 20848397 A JP20848397 A JP 20848397A JP 3912628 B2 JP3912628 B2 JP 3912628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prediction
data
value
correction
correction data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20848397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1093980A (ja
Inventor
哲二郎 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP20848397A priority Critical patent/JP3912628B2/ja
Publication of JPH1093980A publication Critical patent/JPH1093980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3912628B2 publication Critical patent/JP3912628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像符号化装置画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体に関する。特に、原画像とほぼ同一の復号画像が得られるように、画像を、例えば間引くことにより符号化する画像符号化装置画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像の符号化方法については、種々の方法が提案されているが、そのうちの1つに、例えば、画像を、その画素を間引くこと(subsampling)により圧縮して符号化する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように間引いて圧縮した画像を、単純に補間により伸張した場合、その結果得られる復号画像の解像度が劣化する。
【0004】
ここで、このように復号画像の解像度が劣化する原因として、第1に、間引い画像には、元の画像に含まれる高周波数成分が含まれていないことと、第2に、間引き後の画像を構成する画素の画素値が、元の画像を復元するのに、必ずしも適当でないことが考えられる。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、原画像と同一(ほぼ同一)の復号画像が得られるように、画像を間引いて圧縮符号化することができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像符号化装置は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し、補正データを出力する補正手段と、補正データに基づいて、原画像を予測し、その予測値を出力する予測手段と、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出する算出手段と、予測誤差に基づいて、補正手段が出力する補正データの適正さを判定する判定手段と、判定手段による判定結果に対応して、補正データを、原画像の符号化結果として出力する出力手段とを備え、補正手段は、圧縮データを補正するための補正値を記憶している記憶手段を有し、圧縮データに対して、補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正し、予測手段は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求める予測値演算手段とを有し、判定手段は、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、出力手段に、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを出力させ、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正手段に、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正させることを特徴とする。
【0007】
請求項6に記載の画像符号化方法は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力することを特徴とする。
【0008】
請求項7に記載の画像符号化および復号化システムは、画像符号化装置は、原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮する圧縮手段と、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し、補正データを出力する補正手段と、補正データに基づいて、原画像を予測し、その予測値を出力する予測手段と、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出する算出手段と、予測誤差に基づいて、補正手段が出力する補正データの適正さを判定する判定手段と、判定手段による判定結果に対応して、補正データを、原画像の符号化結果として出力する出力手段とを備え、補正手段は、圧縮データを補正するための補正値を記憶している記憶手段を有し、圧縮データに対して、補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正し、予測手段は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求める予測値演算手段とを有し、判定手段は、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、出力手段に、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを出力させ、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正手段に、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正させ、画像復号化装置は、補正データを含む符号化データを受信する受信手段と、符号化データを復号化する復号化手段とを備え、復号化手段は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求める予測値演算手段とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項10に記載の画像符号化および復号化方法は、画像符号化装置が、原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力し、画像復号化装置が、補正データを含む符号化データを受信し、受信した補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより、符号化データを復号化することを特徴とする。
【0011】
請求項11に記載の記録媒体は、原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力するステップを含むプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の画像符号化装置においては、補正手段は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、補正データを出力し、予測手段は、補正データに基づいて、原画像を予測して、その予測値を出力するようになされている。算出手段は、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、判定手段は、予測誤差に基づいて、補正手段が出力する補正データの適正さを判定するようになされている。出力手段は、判定手段による判定結果に対応して、補正データを、原画像の符号化結果として出力するようになされている。また、補正手段は、圧縮データを補正するための補正値を記憶している記憶手段を有し、圧縮データに対して、補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正し、予測手段は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求める予測値演算手段とを有するようになされている。また、判定手段は、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、出力手段に、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを出力させ、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正手段に、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正させるようになされている。
【0013】
請求項6に記載の画像符号化方法においては、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力するようになされている。
【0014】
請求項7に記載の画像符号化および復号化システムにおいては、画像符号化装置において、補正手段は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、補正データを出力し、予測手段は、補正データに基づいて、原画像を予測して、その予測値を出力するようになされている。算出手段は、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、判定手段は、予測誤差に基づいて、補正手段が出力する補正データの適正さを判定するようになされている。出力手段は、判定手段による判定結果に対応して、補正データを、原画像の符号化結果として出力するようになされている。また、補正手段は、圧縮データを補正するための補正値を記憶している記憶手段を有し、圧縮データに対して、補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正し、予測手段は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求める予測値演算手段とを有するようになされている。また、判定手段は、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、出力手段に、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを出力させ、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正手段に、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正させるようになされている。一方、画像復号化装置において、受信手段は、補正データを含む符号化データを受信し、復号化手段は、符号化データを復号化するようになされており、復号化手段は、分類手段と予測値演算手段とを有し、分類手段は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、予測値演算手段は、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めるようになされている。
【0015】
請求項10に記載の画像符号化および復号化方法においては、画像符号化装置において、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力するようになされている。一方、画像復号化装置において、補正データを含む符号化データを受信し、受信した補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより、符号化データを復号化するようになされている。
【0017】
請求項11に記載の記録媒体には、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力するステップを含むプログラムが記録されている。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成を示している。
【0032】
送信装置1には、ディジタル化された画像データが供給されるようになされている。送信装置1は、入力された画像データを間引くこと(その画素数を少なくすること)により圧縮、符号化し、その結果得られる符号化データを、例えば、光ディスクや、光磁気ディスク、磁気テープ、相変化ディスクその他でなる記録媒体2に記録されし、または、例えば、地上波や、衛星回線、電話回線、CATV網、インターネットその他の伝送路3を介して伝送する。
【0033】
受信装置4では、記録媒体2に記録された符号化データが再生され、または、伝送路3を介して伝送されてくる符号化データが受信され、その符号化データが伸張、復号化される。そして、その結果得られる復号画像が、図示せぬディスプレイに供給されて表示される。
【0034】
なお、以上のような画像処理装置は、例えば、光ディスク装置や、光磁気ディスク装置、磁気テープ装置その他の、画像の記録/再生を行う装置や、あるいはまた、例えば、テレビ電話装置や、テレビジョン放送システム、CATVシステムその他の、画像の伝送を行う装置などに適用される。また、後述するように、送信装置1が出力する符号化データのデータ量が少ないため、図1の画像処理装置は、伝送レートの低い、例えば、携帯電話機その他の、移動に便利な携帯端末などにも適用可能である。
【0035】
図2は、図1の送信装置1の構成例を示している。
【0036】
I/F(InterFace)11は、外部から供給される画像データの受信処理と、送信機/記録装置16に対しての、符号化データの送信処理を行うようになされている。ROM(Read Only Memory)12は、IPL(Initial Program Loading)用のプログラムその他を記憶している。RAM(Random Access Memory)13は、外部記憶装置15に記録されているシステムプログラム(OS(Operating System))やアプリケーションプログラムを記憶したり、また、CPU(Central Processing Unit)14の動作上必要なデータを記憶するようになされている。CPU14は、ROM12に記憶されているIPLプログラムにしたがい、外部記憶装置15からシステムプログラムおよびアプリケーションプログラムを、RAM13に展開し、そのシステムプログラムの制御の下、アプリケーションプログラムを実行することで、I/F11から供給される画像データについての、後述するような符号化処理を行うようになされている。外部記憶装置15は、例えば、磁気ディスク装置などでなり、上述したように、CPU14が実行するシステムプログラムやアプリケーションプログラムを記憶している他、CPU14の動作上必要なデータも記憶している。送信機/記録装置16は、I/F11から供給される符号化データを、記録媒体2に記録し、または伝送路3を介して伝送するようになされている。
【0037】
なお、I/F11,ROM12,RAM13,CPU14、および外部記憶装置15は、相互にバスを介して接続されている。
【0038】
以上のように構成される送信装置1においては、I/F11に画像データが供給されると、その画像データは、CPU14に供給される。CPU14は、画像データを符号化し、その結果得られる符号化データを、I/F11に供給する。I/F11は、符号化データを受信すると、それを、送信機/記録装置16に供給する。送信機/記録装置16では、I/F11からの符号化データが、記録媒体2に記録され、または伝送路3を介して伝送される。
【0039】
図3は、図2の送信装置1の、送信機/記録装置16を除く部分の機能的な構成例を示している。
【0040】
符号化すべき画像データは、圧縮部21、ローカルデコード部22、および誤差算出部23に供給されるようになされている。圧縮部21は、画像データを、その画素を、例えば、単純に間引くことにより圧縮し、その結果得られる圧縮データ(間引きが行われた後の画像データ)を、判定部24からの制御にしたがって補正するようになされている。圧縮部21における補正の結果得られる補正データは、ローカルデコード部22および判定部24に供給するようになされている。
【0041】
ローカルデコード部22は、圧縮部21からの補正データに基づいて、元の画像を予測し、その予測値を、誤差算出部23に供給するようになされている。なお、ローカルデコード部22は、後述するように、補正データと元の画像データとを用いて、その補正データとの線形結合により、予測値を算出するための、所定のクラスごとの予測係数を求める処理を行い、その予測係数に基づいて、予測値を求める適応処理を行うようになされている。そして、ローカルデコード部22は、上述したように、予測値を、誤差算出部23に供給する他、そのとき求めたクラスごとの予測係数を、判定部24に供給するようにもなされている。
【0042】
誤差算出部23は、そこに入力される、元の画像データ(原画像)に対する、ローカルデコード部22からの予測値の予測誤差を算出するようになされている。この予測誤差は、誤差情報として、判定部24に供給されるようになされている。
【0043】
判定部24は、誤差算出部23からの誤差情報に基づいて、圧縮部21が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とすることの適正さを判定するようになされている。そして、判定部24は、圧縮部21が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とすることが適正でないと判定した場合には、圧縮部21を制御し、さらに、圧縮データを補正させ、その結果得られる新たな補正データを出力させるようになされている。また、判定部24は、圧縮部21が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とすることが適正であると判定した場合には、圧縮部21から供給された補正データを、最適な圧縮データ(以下、適宜、最適圧縮データという)として多重化部25に供給するとともに、ローカルデコード部22から供給されたクラスごとの予測係数を多重化部25に供給するようになされている。
【0044】
多重化部25は、判定部24からの最適圧縮データ(補正データ)と、クラスごとの予測係数とを多重化し、その多重化結果を、符号化データとして、送信機/記録装置16(図2)に供給するようになされている。
【0045】
次に、図4のフローチャートを参照して、その動作について説明する。圧縮部21に対して、画像データが供給されると、圧縮部21は、ステップS1において、その画像データを間引くことにより圧縮し、最初は、補正を行わずに、ローカルデコード部22および判定部24に出力する。ローカルデコード部22では、ステップS2において、圧縮部21からの補正データ(最初は、上述したように、画像データを、単純に間引いた圧縮データそのもの)がローカルデコードされる。
【0046】
即ち、ステップS2では、圧縮部21からの補正データと元の画像データとを用いて、その補正データとの線形結合により、元の画像の予測値を算出するための、クラスごとの予測係数を求める処理が行われ、その予測係数に基づいて、予測値が求められる。ローカルデコード部22において求められた予測値は誤差算出部23に、また、クラスごとの予測係数は判定部24に供給される。
【0047】
ここで、ローカルデコード部22が出力する予測値で構成される画像は、受信装置4(図1)側において得られる復号画像と同一のものである。
【0048】
誤差算出部23は、ローカルデコード部22から、元の画像の予測値を受信すると、ステップS3において、元の画像データに対する、ローカルデコード部22からの予測値の予測誤差を算出し、誤差情報として、判定部24に供給する。判定部24は、誤差算出部23から誤差情報を受信すると、ステップS4において、その誤差情報に基づいて、圧縮部21が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とすることの適正さを判定する。
【0049】
即ち、ステップS4においては、誤差情報が所定の閾値ε以下であるかどうかが判定される。ステップS4において、誤差情報が所定の閾値ε以下でないと判定された場合、圧縮部21が出力した補正データを、元の画像の符号化データとするのは適正でないと認識され、ステップS5に進み、判定部24は、圧縮部21を制御し、これにより、圧縮データを補正させる。圧縮部21は、判定部24の制御にしたがって、補正量(後述する補正値△)を変えて、圧縮データを補正し、その結果得られる補正データを、ローカルデコード部22および判定部24に出力する。そして、ステップS2に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0050】
一方、ステップS4において、誤差情報が所定の閾値ε以下であると判定された場合、圧縮部21が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とするのは適正であると認識され、判定部24は、所定の閾値ε以下の誤差情報が得られたときの補正データを、最適圧縮データとして、クラスごとの予測係数とともに、多重化部25に出力する。多重化部25では、ステップS6において、判定部24からの最適圧縮データとクラスごとの予測係数とが多重化され、その結果得られる符号化データが出力されて、処理を終了する。
【0051】
以上のように、誤差情報が所定の閾値ε以下となったときにおける、圧縮データを補正した補正データを、元の画像の符号化結果とするようにしたので、受信装置4側においては、その補正データに基づいて、元の画像(原画像)とほぼ同一の画像を得ることが可能となる。
【0052】
次に、図5は、図3の圧縮部21の構成例を示している。
【0053】
符号化すべき画像データは、間引き回路31に入力されるようになされており、間引き回路31は、入力された画像データを1/Nに間引くようになされている。従って、間引き回路31からは、画像データを、1/Nに圧縮した圧縮データが出力されるようになされている。この圧縮データは、間引き回路31から補正回路32に供給されるようになされている。
【0054】
補正回路32は、判定部24(図3)からの制御信号にしたがって、補正値ROM33にアドレスを与え、これにより、補正値△を読み出すようになされている。そして、補正回路32は、間引き回路31からの圧縮データに対して、補正値ROM33からの補正値△を、例えば加算することで、補正データを生成し、ローカルデコード部22および判定部24に供給するようになされている。補正値ROM33は、間引き回路31が出力する圧縮データを補正するための、各種の補正値△の組合せ(例えば、1フレーム分の圧縮データを補正するための補正値の組合せなど)を記憶しており、補正回路32から供給されるアドレスに対応する補正値△の組合せを読み出して、補正回路32に供給するようになされている。
【0055】
次に、図6を参照して、図5の圧縮部21の処理について説明する。
【0056】
例えば、1フレーム分などの画像データが、間引き回路31に供給されると、間引き回路31は、ステップS11において、その画像データを1/Nに間引き、その結果得られる圧縮データを、補正回路32に出力する。
【0057】
ここで、間引き回路31は、図7に示すように、画像データを、例えば、1/9に間引くようになされている。即ち、間引き回路31は、3×3(横×縦)の9画素を1単位とし、各単位の中心の画素(同図において、●印で示す部分)についての画素値のみを抽出し、他の部分(同図において、○印で示す部分)を削除する。なお、間引き回路31は、以上のような処理を、例えば、1フレーム(フィールド)単位で行うようになされている。従って、間引き回路31から補正回路32に対しては、1フレームの画像データが1/9に間引きされた圧縮データが供給される。但し、間引き回路31における間引き処理は、その他、1フレームの画像を幾つかのブロックに分割し、そのブロック単位で行うようにすることも可能である。
【0058】
補正回路32は、間引き回路31から圧縮データを受信すると、ステップS12において、判定部24(図3)から制御信号を受信したかどうかを判定する。ステップS12において、制御信号を受信していないと判定された場合、ステップS13およびS14をスキップしてステップS15に進み、補正回路32は、間引き回路31からの圧縮データを、そのまま補正データとして、ローカルデコード部22および判定部24に出力し、ステップS12に戻る。
【0059】
即ち、判定部24は、上述したように、誤差情報に基づいて、圧縮部21(補正回路32)を制御するようになされており、間引き回路31から圧縮データが出力された直後は、まだ、誤差情報が得られないため(誤差情報が、誤差算出部23から出力されないため)、判定部24からは制御信号は出力されない。このため、間引き回路31から圧縮データが出力された直後は、補正回路32は、その圧縮データを補正せず(0を加算する補正をして)、そのまま補正データとして、ローカルデコード部22および判定部24に出力する。
【0060】
一方、ステップS12において、判定部24からの制御信号を受信したと判定された場合、ステップS13に進み、補正回路32は、その制御信号にしたがったアドレスを、補正値ROM33に出力する。これにより、ステップS13では、補正値ROM33から、そのアドレスに記憶されている、1フレーム分の圧縮データを補正するための補正値△の組合せ(集合)が読み出され、補正回路32に供給される。補正回路32は、補正値ROM33から補正値△の組合せを受信すると、ステップS14において、1フレームの圧縮データそれぞれに、対応する補正値△を加算し、これにより、圧縮データを補正した補正データを算出する。その後は、ステップS15に進み、補正データが、補正回路32からローカルデコード部22および判定部24に出力され、ステップS12に戻る。
【0061】
以上のようにして、圧縮部21は、判定部24の制御にしたがって、圧縮データを、種々の値に補正した補正データを出力することを繰り返す。
【0062】
なお、判定部24は、例えば、1フレームの画像についての符号化を終了すると、その旨を表す制御信号を、圧縮部21に供給するようになされており、圧縮部21は、ステップS12において、そのような制御信号を受信したかどうかも判定するようになされている。ステップS12において、1フレームの画像についての符号化を終了した旨の制御信号を受信したと判定された場合、圧縮部21は、そのフレーム(フィールド)に対する処理を終了し、次のフレームが供給されるのを待って、ステップS11に戻り、ステップS11乃至S15の処理を繰り返す。
【0063】
また、上述の場合においては、間引き回路31に、3×3画素の中心の画素についての画素データ(画素値)のみを抽出させることにより、圧縮データを生成させるようにしたが、その他、例えば、3×3画素の平均値を算出し、その平均値を、3×3画素の中心の画素の画素値として、圧縮データを生成させるようにすることなども可能である。
【0064】
次に、図8は、図3のローカルデコード部22の構成例を示している。
【0065】
圧縮部21からの補正データは、クラス分類用ブロック化回路41および予測値計算用ブロック化回路42に供給されるようになされている。クラス分類用ブロック化回路41は、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類するための単位である、注目補正データを中心としたクラス分類用ブロックにブロック化するようになされている。
【0066】
即ち、いま、図7において、上からi番目で、左からj番目の補正データ(圧縮データ)(または画素)(図中、●印で示す部分)をXijと表すとすると、クラス分類用ブロック化回路41は、注目補正データXijの左上、上、右上、左、右、左下、下、右下に隣接する8つの画素X(i-1)(j-1),X(i-1)j,X(i-1)(j+1),Xi(j-1),Xi(j+1),X(i-1)(j-1),X(i-1)j,X(i+1)(j+1)に、自身を含め、合計9画素で構成されるクラス分類用ブロックを構成するようになされている。このクラス分類用ブロックは、クラス分類適応処理回路43に供給されるようになされている。
【0067】
なお、この場合、クラス分類用ブロックは、3×3画素でなる正方形状のブロックで構成されることとなるが、クラス分類用ブロックの形状は、正方形である必要はなく、その他、例えば、長方形や、十文字形、その他の任意な形とすることが可能である。また、クラス分類用ブロックを構成する画素数も、3×3の9画素に限定されるものではない。
【0068】
予測値計算用ブロック化回路42は、補正データを、元の画像の予測値を計算するための単位である、注目補正データを中心とした予測値計算用ブロックにブロック化するようになされている。即ち、いま、図7において、補正データXij(図中、●印で示す部分)を中心とする、元の画像(原画像)における3×3の9画素の画素値を、その最も左から右方向、かつ上から下方向に、Yij(1),Yij(2),Yij(3),Yij(4),Yij(5),Yij(6),Yij(7),Yij(8),Yij(9)と表すとすると、画素Yij(1)乃至Yij(9)の予測値の計算のために、予測値計算用ブロック化回路42は、例えば、注目補正データXijを中心とする5×5の25画素X(i-2)(j-2),X(i-2)(j-1),X(i-2)j,X(i-2)(j+1),X(i-2)(j+2),X(i-1)(j-2),X(i-1)(j-1),X(i-1)j,X(i-1)(j+1),X(i-1)(j+2),Xi(j-2),Xi(j-1),Xij,Xi(j+1),Xi(j+2),X(i+1)(j-2),X(i+1)(j-1),X(i+1)j,X(i+1)(j+1),X(i+1)(j+2),X(i+2)(j-2),X(i+2)(j-1),X(i+2)j,X(i+2)(j+1),X(i+2)(j+2)で構成される正方形状の予測値計算用ブロックを構成するようになされている。
【0069】
具体的には、例えば、図7において四角形で囲む、元の画像における画素Y33(1)乃至Y33(9)の9画素の予測値の計算のためには、画素X11,X12,X13,X14,X15,X21,X22,X23,X24,X25,X31,X32,X33,X34,X35,X41,X42,X43,X44,X45,X51,X52,X53,X54,X55により、予測値計算用ブロックが構成される(この場合の注目補正データは、X33となる)。
【0070】
予測値計算用ブロック化回路42において得られた予測値計算用ブロックは、クラス分類適応処理回路43に供給されるようになされている。
【0071】
なお、予測値計算用ブロックについても、クラス分類用ブロックにおける場合と同様に、その画素数および形状は、上述したものに限定されるものではない。但し、予測値計算用ブロックを構成する画素数は、クラス分類用ブロックを構成する画素数よりも多くするのが望ましい。
【0072】
また、上述のようなブロック化を行う場合において(ブロック化以外の処理についても同様)、画像の画枠付近では、対応する画素が存在しないことがあるが、この場合には、例えば、画枠を構成する画素と同一の画素が、その外側に存在するものとして処理を行う。
【0073】
クラス分類適応処理回路43は、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)処理回路、クラス分類回路45、および適応処理回路46で構成され、クラス分類適応処理を行うようになされている。
【0074】
クラス分類適応処理とは、入力信号を、その特徴に基づいて幾つかのクラスに分類し、各クラスの入力信号に、そのクラスに適切な適応処理を施すもので、大きく、クラス分類処理と適応処理とに分かれている。
【0075】
ここで、クラス分類処理および適応処理について簡単に説明する。
【0076】
まず、クラス分類処理について説明する。
【0077】
いま、例えば、図9(A)に示すように、ある注目画素と、それに隣接する3つの画素により、2×2画素でなるブロック(クラス分類用ブロック)を構成し、また、各画素は、1ビットで表現される(0または1のうちのいずれかのレベルをとる)ものとする。この場合、注目画素を含む2×2の4画素のブロックは、各画素のレベル分布により、図9(B)に示すように、16(=(214)パターンに分類することができる。従って、いまの場合、注目画素は、16のパターンに分類することができ、このようなパターン分けが、クラス分類処理であり、クラス分類回路45において行われる。
【0078】
なお、クラス分類処理は、画像(ブロック内の画像)のアクティビティ(画像の複雑さ)(変化の激しさ)などをも考慮して行うようにすることが可能である。
【0079】
ここで、通常、各画素には、例えば8ビット程度が割り当てられる。また、本実施の形態においては、上述したように、クラス分類用ブロックは、3×3の9画素で構成される。従って、このようなクラス分類用ブロックを対象にクラス分類処理を行ったのでは、(289という膨大な数のクラスに分類されることになる。
【0080】
そこで、本実施の形態においては、ADRC処理回路44において、クラス分類用ブロックに対して、ADRC処理が施されるようになされており、これにより、クラス分類用ブロックを構成する画素のビット数を小さくすることで、クラス数を削減するようになされている。
【0081】
即ち、例えば、いま、説明を簡単にするため、図10(A)に示すように、直線上に並んだ4画素で構成されるブロックを考えると、ADRC処理においては、その画素値の最大値MAXと最小値MINが検出される。そして、DR=MAX−MINを、ブロックの局所的なダイナミックレンジとし、このダイナミックレンジDRに基づいて、ブロックを構成する画素の画素値がKビットに再量子化される。
【0082】
即ち、ブロック内の各画素値から、最小値MINを減算し、その減算値をDR/2Kで除算する。そして、その結果得られる除算値に対応するコード(ADRCコード)に変換される。具体的には、例えば、K=2とした場合、図10(B)に示すように、除算値が、ダイナミックレンジDRを4(=22)等分して得られるいずれの範囲に属するかが判定され、除算値が、最も下のレベルの範囲、下から2番目のレベルの範囲、下から3番目のレベルの範囲、または最も上のレベルの範囲に属する場合には、それぞれ、例えば、00B,01B,10B、または11Bなどの2ビットにコード化される(Bは2進数であることを表す)。そして、復号側においては、ADRCコード00B,01B,10B、または11Bは、ダイナミックレンジDRを4等分して得られる最も下のレベルの範囲の中心値L00、下から2番目のレベルの範囲の中心値L01、下から3番目のレベルの範囲の中心値L10、または最も上のレベルの範囲の中心値L11に変換され、その値に、最小値MINが加算されることで復号が行われる。
【0083】
ここで、このようなADRC処理はノンエッジマッチングと呼ばれる。
【0084】
なお、ADRC処理については、本件出願人が先に出願した、例えば、特開平3−53778号公報などに、その詳細が開示されている。
【0085】
ブロックを構成する画素に割り当てられているビット数より少ないビット数で再量子化を行うADRC処理を施すことにより、上述したように、クラス数を削減することができ、このようなADRC処理が、ADRC処理回路44において行われるようになされている。
【0086】
なお、本実施の形態では、クラス分類回路45において、ADRC処理回路44から出力されるADRCコードに基づいて、クラス分類処理が行われるが、クラス分類処理は、その他、例えば、DPCM(予測符号化)や、BTC(Block Truncation Coding)、VQ(ベクトル量子化)、DCT(離散コサイン変換)、アダマール変換などを施したデータを対象に行うようにすることも可能である。
【0087】
次に、適応処理について説明する。
【0088】
例えば、いま、元の画像の画素値yの予測値E[y]を、その周辺の幾つかの画素の画素値(以下、適宜、学習データという)x1,x2,・・・と、所定の予測係数w1,w2,・・・の線形結合により規定される線形1次結合モデルにより求めることを考える。この場合、予測値E[y]は、次式で表すことができる。
【0089】
Figure 0003912628
【0090】
そこで、一般化するために、予測係数wの集合でなる行列W、学習データの集合でなる行列X、および予測値E[y]の集合でなる行列Y’を、
【数1】
Figure 0003912628
で定義すると、次のような観測方程式が成立する。
【0091】
Figure 0003912628
【0092】
そして、この観測方程式に最小自乗法を適用して、元の画像の画素値yに近い予測値E[y]を求めることを考える。この場合、元の画像の画素値(以下、適宜、教師データという)yの集合でなる行列Y、および元の画像の画素値yに対する予測値E[y]の残差eの集合でなる行列Eを、
【数2】
Figure 0003912628
で定義すると、式(2)から、次のような残差方程式が成立する。
【0093】
Figure 0003912628
【0094】
この場合、元の画像の画素値yに近い予測値E[y]を求めるための予測係数wiは、自乗誤差
【数3】
Figure 0003912628
を最小にすることで求めることができる。
【0095】
従って、上述の自乗誤差を予測係数wiで微分したものが0になる場合、即ち、次式を満たす予測係数wiが、元の画像の画素値yに近い予測値E[y]を求めるため最適値ということになる。
【0096】
【数4】
Figure 0003912628
Figure 0003912628
【0097】
そこで、まず、式(3)を、予測係数wiで微分することにより、次式が成立する。
【0098】
【数5】
Figure 0003912628
Figure 0003912628
【0099】
式(4)および(5)より、式(6)が得られる。
【0100】
【数6】
Figure 0003912628
Figure 0003912628
【0101】
さらに、式(3)の残差方程式における学習データx、予測係数w、教師データy、および残差eの関係を考慮すると、式(6)から、次のような正規方程式を得ることができる。
【0102】
【数7】
Figure 0003912628
Figure 0003912628
【0103】
式(7)の正規方程式は、求めるべき予測係数wの数と同じ数だけたてることができ、従って、式(7)を解くことで、最適な予測係数wを求めることができる。なお、式(7)を解くにあたっては、例えば、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)などを適用することが可能である。
【0104】
以上のようにして、クラスごとに最適な予測係数wを求め、さらに、その予測係数wを用い、式(1)により、元の画像の画素値yに近い予測値E[y]を求めるのが適応処理であり、この適応処理が、適応処理回路46において行われるようになされている。
【0105】
なお、適応処理は、間引かれた画像には含まれていない、元の画像に含まれる成分が再現される点で、補間処理とは異なる。即ち、適応処理は、式(1)だけを見る限りは、いわゆる補間フィルタを用いての補間処理と同一であるが、その補間フィルタのタップ係数に相当する予測係数wが、教師データyを用いての、いわば学習により求められるため、元の画像に含まれる成分を再現することができる。このことから、適応処理は、いわば画像の創造作用がある処理ということができる。
【0106】
次に、図11のフローチャートを参照して、図8のローカルデコード部22の処理について説明する。
【0107】
ローカルデコード部22においては、まず最初に、ステップS21において、圧縮部21からの補正データがブロック化される。即ち、クラス分類用ブロック化回路41において、補正データが、注目補正データを中心とする3×3画素のクラス分類用ブロックにブロック化され、クラス分類適応処理回路43に供給されるとともに、予測値計算用ブロック化回路42において、補正データが、注目補正データを中心とする5×5画素の予測値計算用ブロックにブロック化され、クラス分類適応処理回路43に供給される。
【0108】
クラス分類適応処理回路43には、上述したように、クラス分類用ブロックおよび予測値計算用ブロックの他、元の画像データが供給されるようになされており、クラス分類用ブロックはADRC処理部44に、予測値計算用ブロックおよび元の画像データは適応処理回路46に供給される。
【0109】
ADRC処理回路44は、クラス分類用ブロックを受信すると、ステップS22において、そのクラス分類用ブロックに対して、例えば、1ビットのADRC(1ビットで再量子化を行うADRC)処理を施し、これにより、補正データを、1ビットに変換(符号化)して、クラス分類回路45に出力する。クラス分類回路45は、ステップS23において、ADRC処理が施されたクラス分類用ブロックから、クラス分類処理を施す。即ち、ADRC処理が施されたクラス分類用ブロックを構成する各画素のレベル分布の状態を検出し、そのクラス分類用ブロックが属するクラス(そのクラス分類用ブロックを構成する注目補正データ(中心に配置された補正データ)のクラス)を判定する。このクラスの判定結果は、クラス情報として、適応処理回路46に供給される。
【0110】
なお、本実施の形態においては、1ビットのADRC処理が施された3×3の9画素で構成されるクラス分類用ブロックに対して、クラス分類処理が施されるので、各クラス分類用ブロックは、512(=(219)のクラスのうちのいずれかに分類されることになる。
【0111】
そして、ステップS24に進み、適応処理回路46において、クラス分類回路45からのクラス情報に基づいて、各クラスごとに適応処理が施され、これにより、クラスごとの予測係数および1フレームの元の画像データ(原画像データ)の予測値が算出される。
【0112】
即ち、本実施の形態においては、例えば、クラスごとに25×9個の予測係数が、1フレーム分の原画像データおよびと補正データから算出される。さらに、ある1つの補正データに注目した場合に、その注目補正データに対応する元画像の画素と、その画素の周りに隣接する8個の元画像の画素の、合計9個の画素についての予測値が、注目補正データのクラス情報に対応する25×9個の予測係数と、その注目補正データを中心とする5×5画素でなる予測値計算用ブロックとを用いて、適応処理が行われることにより算出される。
【0113】
具体的には、例えば、いま、図7に示した補正データ(注目補正データ)X33を中心とする3×3の補正データX22,X23,X24,X32,X33,X34,X42,X43,X44でなるクラス分類用ブロックについてのクラス情報Cが、クラス分類回路45から出力され、また、そのクラス分類用ブロックに対応する予測値計算用ブロックとして、補正データX33を中心とする5×5画素の補正データX11,X12,X13,X14,X15,X21,X22,X23,X24,X25,X31,X32,X33,X34,X35,X41,X42,X43,X44,X45,X51,X52,X53,X54,X55でなる予測値計算用ブロックが、予測値計算用ブロック化回路42から出力されたものとすると、まず、その予測値計算用ブロックを構成する補正データを、学習データとするとともに、元の画像における、補正データX33を中心とする3×3画素(図7において四角形で囲んである部分)の画素値Y33(1)乃至Y33(9)を、教師データとして、式(7)に示した正規方程式がたてられる。
【0114】
さらに、所定期間としての、例えば、1フレームの中で、同一のクラス情報Cにクラス分類されるクラス分類用ブロックに対応する、他の予測値計算用ブロックについても同様にして、正規方程式がたてられ、画素値Y33(k)(ここでは、k=1,2,・・・,9)の予測値E[Y33(k)]を求めるための予測係数w1(k)乃至w25(k)(本実施の形態では、1つの予測値を求めるのに学習データが25個用いられるので、それに対応して、予測係数wも25個必要となる)を算出することができるだけの数の正規方程式が得られると(従って、そのような数の正規方程式が得られるまでは、ステップS24では、正規方程式をたてる処理までが行われる)、その正規方程式を解くことで、クラス情報Cについて、画素値Y33(k)の予測値E[Y33(k)]を求めるのに最適な予測係数w1(k)乃至w25(k)が算出される。この処理は、各クラスごとに行われ、これにより、各クラスごとに、25×9の予測係数が算出される(25個の補正データを用いて、9個の予測値を求めるため、1クラスについての予測係数の数は、25×9個となる)。
【0115】
そして、クラス情報Cについての予測係数と予測値計算用ブロックとを用い、式(1)に対応する次式にしたがって、予測値E[Y33(k)]が求められる。
【0116】
Figure 0003912628
【0117】
ステップS24では、以上のようにして、25×9の予測係数が、クラスごとに求められ、そのクラスごとの予測係数を用いて、注目補正データを中心とする3×3の原画像の画素の予測値が求められる。
【0118】
その後、ステップS25に進み、クラスごとの25×9の予測係数は判定部24に供給され、3×3の予測値は誤差算出部23に供給される。そして、ステップS21に戻り、以下同様の処理が、例えば、上述したように1フレーム単位で繰り返される。
【0119】
次に、図12は、図3の誤差算出部23の構成例を示している。
【0120】
ブロック化回路51には、元の画像データが供給されるようになされており、そこでは、ブロック化回路51は、その画像データを、ローカルデコード部22から出力される予測値に対応する9個単位でブロック化し、その結果得られる3×3画素のブロック(例えば、図7に四角形で囲んで示すような3×3画素のブロック)を、自乗誤差算出回路52に出力するようになされている。自乗誤差算出部52には、上述したように、ブロック化回路51からブロックが供給される他、ローカルデコード部22から予測値が、9個単位(3×3画素のブロック単位)で供給されるようになされており、自乗誤差算出回路52は、原画像に対する、予測値の予測誤差としての自乗誤差を算出し、積算部55に供給するようになされている。
【0121】
即ち、自乗誤差算出回路は52は、演算器53および54で構成されている。演算器53は、ブロック化回路51からのブロック化された画像データそれぞれから、対応する予測値を減算し、その減算値を、演算器54に供給するようになされている。演算器54は、演算器53の出力(元の画像データと予測値との差分)を自乗し、積算部55に供給するようになされている。
【0122】
積算部55は、自乗誤差算出回路52から自乗誤差を受信すると、メモリ56の記憶値を読み出し、その記憶値と自乗誤差とを加算して、再び、メモリ56に供給して記憶させることを繰り返すことで、自乗誤差の積算値(誤差分散)を求めるようになされている。さらに、積算部55は、所定量(例えば、1フレーム分など)についての自乗誤差の積算が終了すると、その積算値を、メモリ56から読み出し、誤差情報として、判定部24に供給するようになされている。メモリ56は、1フレームについての処理が終了するごとに、その記憶値をクリアしながら、積算部55の出力値を記憶するようになされている。
【0123】
次に、その動作について、図13のフローチャートを参照して説明する。誤差算出部23では、まず最初に、ステップS31において、メモリ56の記憶値が、例えば0にクリアされ、ステップS32に進み、ブロック化回路51において、画像データが、上述したようにブロック化され、その結果得られるブロックが、自乗誤差算出回路52に供給される。自乗誤差算出回路52では、ステップS33において、ブロック化回路51から供給されるブロックを構成する、元の画像(原画像)の画像データと、ローカルデコード部22から供給される予測値との自乗誤差が算出される。
【0124】
即ち、ステップS33では、演算器53において、ブロック化回路51より供給されたブロック化された画像データそれぞれから、対応する予測値が減算され、演算器54に供給される。さらに、ステップS33では、演算器54において、演算器53の出力が自乗され、積算部55に供給される。
【0125】
積算部55は、自乗誤差算出回路52から自乗誤差を受信すると、ステップS34において、メモリ56の記憶値を読み出し、その記憶値と自乗誤差とを加算することで、自乗誤差の積算値を求める。積算部55において算出された自乗誤差の積算値は、メモリ56に供給され、前回の記憶値に上書きされることで記憶される。
【0126】
そして、積算部55では、ステップS35において、所定量としての、例えば、1フレーム分についての自乗誤差の積算が終了したかどうかが判定される。ステップS35において、1フレーム分についての自乗誤差の積算が終了していないと判定された場合、ステップS32に戻り、再び、ステップS32からの処理を繰り返す。また、ステップS35において、1フレーム分についての自乗誤差の積算が終了したと判定された場合、ステップS36に進み、積算部55は、メモリ56に記憶された1フレーム分についての自乗誤差の積算値を読み出し、誤差情報として、判定部24に出力する。そして、ステップS31に戻り、次のフレームについての原画像および予測値が供給されるのを待って、再び、ステップS31からの処理を繰り返す。
【0127】
従って、誤差算出部23では、元の画像データをYij(k)とするとともに、その予測値をE[Yij(k)]とするとき、次式にしたがった演算が行われることで、誤差情報Qが算出される。
【0128】
Q=Σ(Yij(k)−E[Yij(k)])2
但し、Σは、1フレーム分についてのサメーションを意味する。
【0129】
次に、図14は、図3の判定部24の構成例を示している。
【0130】
予測係数メモリ61は、ローカルデコード部22から供給される予測係数を記憶するようになされている。補正データメモリ62は、圧縮部21から供給される補正データを記憶するようになされている。
【0131】
なお、補正データメモリ62は、圧縮部21において、圧縮データが新たに補正され、これにより、新たな補正データが供給された場合には、既に記憶している補正データ(前回の補正データ)に代えて、新たな補正データを記憶するようになされている。また、このように補正データが、新たなものに更新されるタイミングで、ローカルデコード部22からは、その新たな補正データに対応する、新たなクラスごとの予測係数のセットが出力されるが、予測係数メモリ61においても、このように新たなクラスごとの予測係数が供給された場合には、既に記憶しているクラスごとの予測係数(前回のクラスごとの予測係数)に代えて、その新たなクラスごとの予測係数を記憶するようになされている。
【0132】
誤差情報メモリ63は、誤差算出部23から供給される誤差情報を記憶するようになされている。なお、誤差情報メモリ63は、誤差算出部23から、今回供給された誤差情報の他に、前回供給された誤差情報も記憶するようになされている(新たな誤差情報が供給されても、さらに新たな誤差情報が供給されるまでは、既に記憶している誤差情報を保持するようになされている)。なお、誤差情報メモリ63は、新たなフレームについての処理が開始されるごとにクリアされるようになされている。
【0133】
比較回路64は、誤差情報メモリ63に記憶された今回の誤差情報と、所定の閾値εとを比較し、さらに、必要に応じて、今回の誤差情報と前回の誤差情報との比較も行うようになされている。比較回路64における比較結果は、制御回路65に供給されるようになされている。
【0134】
制御回路65は、比較回路64における比較結果に基づいて、補正データメモリ62に記憶された補正データを、元の画像の符号化結果とすることの適正(最適)さを判定し、最適でないと認識(判定)した場合には、新たな補正データの出力を要求する制御信号を、圧縮部21(補正回路32)(図5)に供給するようになされている。また、制御回路65は、補正データメモリ62に記憶された補正データを、元の画像の符号化結果とすることが最適であると認識した場合には、予測係数メモリ61に記憶されているクラスごとの予測係数を読み出し、多重化部25に出力するとともに、補正データメモリ62に記憶されている補正データを読み出し、最適圧縮データとして、やはり多重化部25に供給するようになされている。さらに、この場合、制御回路65は、1フレームの画像についての符号化を終了した旨を表す制御信号を、圧縮部21に出力し、これにより、上述したように、圧縮部21に、次のフレームについての処理を開始させるようになされている。
【0135】
次に、図15を参照して、判定部24の動作について説明する。
【0136】
判定部24では、まず最初に、ステップS41において、誤差算出部23から誤差情報を受信したかどうかが、比較回路64によって判定され、誤差情報を受信していないと判定された場合、ステップS41に戻る。また、ステップS41において、誤差情報を受信したと判定された場合、即ち、誤差情報メモリ63に誤差情報が記憶された場合、ステップS42に進み、比較回路64において、誤差情報メモリ63に、いま記憶された誤差情報(今回の誤差情報)と、所定の閾値εとが比較され、いずれが大きいかが判定される。
【0137】
ステップS42において、今回の誤差情報が、所定の閾値ε以上であると判定された場合、比較回路64において、誤差情報メモリ63に記憶されている前回の誤差情報が読み出される。そして、比較回路64は、ステップS43において、前回の誤差情報と、今回の誤差情報とを比較し、いずれが大きいかを判定する。
【0138】
ここで、1フレームについての処理が開始され、最初に誤差情報が供給されたときには、誤差情報メモリ63には、前回の誤差情報は記憶されていないので、この場合には、判定部24においては、ステップS43以降の処理は行われず、制御回路65において、所定の初期アドレスを補正値ROM33に出力するように、補正回路32(図5)を制御する制御信号が出力されるようになされている。
【0139】
ステップS43において、今回の誤差情報が、前回の誤差情報以下であると判定された場合、即ち、圧縮データの補正を行うことにより誤差情報が減少した場合、ステップS44に進み、制御回路65は、補正値△を、前回と同様に変化させるように指示する制御信号を、補正回路32に出力し、ステップS41に戻る。また、ステップS43において、今回の誤差情報が、前回の誤差情報より大きいと判定された場合、即ち、圧縮データの補正を行うことにより誤差情報が増加した場合、ステップS45に進み、制御回路65は、補正値△を、前回と逆に変化させるように指示する制御信号を、補正回路32に出力し、ステップS41に戻る。
【0140】
なお、減少し続けていた誤差情報が、あるタイミングで上昇するようになったときは、制御回路65は、補正値△を、いままでの場合の、例えば1/2の大きさで、前回と逆に変化させるように指示する制御信号を出力するようになされている。
【0141】
そして、ステップS41乃至S45の処理を繰り返すことにより、誤差情報が減少し、これにより、ステップS42において、今回の誤差情報が、所定の閾値εより小さいと判定された場合、ステップS46に進み、制御回路65は、予測係数メモリ61に記憶されているクラスごとの予測係数を読み出すとともに、補正データメモリ62に記憶されている1フレームの補正データを、最適圧縮データとして読み出し、多重化部25に供給して、処理を終了する。
【0142】
その後は、次のフレームについての誤差情報が供給されるのを待って、再び、図15に示すフローチャートにしたがった処理を繰り返す。
【0143】
なお、補正回路32には、圧縮データの補正は、1フレームすべての圧縮データについて行わせるようにすることもできるし、その一部の圧縮データについてだけ行わせるようにすることもできる。一部の圧縮データについてだけ補正を行う場合においては、制御回路65に、例えば、誤差情報に対する影響の強い画素を検出させ、そのような画素についての圧縮データだけを補正するようにすることができる。誤差情報に対する影響の強い画素は、例えば、次のようにして検出することができる。即ち、まず最初に、間引き後に残った画素についての圧縮データをそのまま用いて処理を行うことにより、その誤差情報を得る。そして、間引き後に残った画素についての圧縮データを、1つずつ、同一の補正値△だけ補正するような処理を行わせる制御信号を、制御回路65から補正回路32に出力し、その結果得られる誤差情報を、圧縮データをそのまま用いた場合に得られた誤差情報と比較し、その差が、所定値以上となる画素を、誤差情報に対する影響の強い画素として検出すれば良い。
【0144】
以上のように、誤差情報を所定の閾値εより小さくする(以下にする)まで、圧縮データの補正が繰り返され、誤差情報が所定の閾値εより小さくなったときにおける補正データが、画像の符号化結果として出力されるので、受信装置4(図1)においては、間引き後の画像を構成する画素の画素値を、元の画像を復元するのに最も適当な値にした補正データから、原画像と同一(ほぼ同一)の復号画像を得ることが可能となる。
【0145】
また、画像は、間引き処理により圧縮される他、ADRC処理およびクラス分類適応処理などによっても圧縮されるため、非常に高圧縮率の符号化データを得ることができる。なお、送信装置1における、以上のような符号化処理は、間引きによる圧縮処理と、クラス分類適応処理とを、いわば有機的に統合して用いることにより、高能率圧縮を実現するものであり、このことから統合符号化処理ということができる。
【0146】
次に、図16は、図1の受信装置4の構成例を示している。
【0147】
受信機/再生装置71においては、記録媒体2に記録された符号化データが再生され、または伝送路3を介して伝送されてくる符号化データが受信され、分離部72に供給される。分離部72では、符号化データから、補正データ(最適圧縮データ)とクラスごとの予測係数とが抽出される。補正データは、クラス分類用ブロック化回路73および予測値計算用ブロック化回路77に供給され、クラスごとの予測係数は、予測回路76に供給されて、その内蔵するメモリ76Aに記憶される。
【0148】
クラス分類用ブロック化回路73、ADRC処理回路74、クラス分類回路75、または予測値計算用ブロック化回路77は、図8におけるクラス分類用ブロック化回路41、ADRC処理回路44、クラス分類回路45、または予測値計算用ブロック化回路42それぞれと同様に構成されており、従って、これらのブロックにおいては、図8における場合と同様の処理が行われ、これにより、予測値計算用ブロック化回路77からは予測値計算用ブロックが出力され、また、クラス分類回路75からはクラス情報が出力される。これらの予測値計算用ブロックおよびクラス情報は、予測回路76に供給される。
【0149】
予測回路76は、クラス分類回路75から供給されるクラス情報に対応した25×9の予測係数を、メモリ76Aから読み出し、その25×9の予測係数と、予測値計算用ブロック化回路77から供給される5×5画素の予測値計算用ブロックを構成する補正データとを用い、式(1)にしたがって、原画像の3×3画素の予測値が算出され、そのような予測値で構成される画像が、復号画像として、例えば、1フレーム単位で出力される。この復号画像は、上述したように、元の画像とほぼ同一の画像となる。
【0150】
なお、受信側においては、図16に示すような受信装置4でなくても、間引きされた画像を単純な補間により復号する装置により、予測係数を用いずに、通常の補間を行うことで復号画像を得ることができる。但し、この場合に得られる復号画像は、画質(解像度)の劣化したものとなる。
【0151】
ところで、上述の場合おいては、図3のローカルデコード部22において予測係数を求め、これを用いて、予測値を算出するようにしたが、ローカルデコード部22では、予測係数を求めずに(あらかじめ学習により求めておいた予測係数を用いて)、予測値を算出するようにすることが可能である。
【0152】
即ち、図17は、図1の送信装置1の第2の機能的構成例を示している。なお、図中、図3における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、この送信装置1は、ローカルデコード部22に代えて、ローカルデコード部1022が設けられている他は、図3における場合と同様に構成されている。
【0153】
但し、図3においては、ローカルデコード部22に原画像データが供給されるようになされていたが、図17においては、ローカルデコード部1022には、原画像データが供給されないようになっている。
【0154】
図18は、図17のローカルデコード部1022の構成例を示している。なお、図中、図8における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、ローカルデコード部1022は、適応処理回路46に代えて、予測係数ROM81および予測回路82が設けられている他は、図8におけるローカルデコード部22と同様に構成されている。
【0155】
予測係数ROM81は、あらかじめ学習(後述する)を行うことにより求められたクラスごとの予測係数を記憶しており、クラス分類回路44が出力するクラス情報を受信し、そのクラス情報に対応するアドレスに記憶されている予測係数を読み出して、予測回路82に供給する。
【0156】
予測回路82では、予測値計算用ブロック化回路42からの5×5画素の予測値計算用ブロックと、予測係数ROM81からの25×9の予測係数とを用いて、式(1)(具体的には、例えば、式(8))に示した線形1次式が計算され、これにより、元の画像の3×3画素の予測値が算出される。
【0157】
従って、図18のクラス分類適応処理回路43によれば、元の画像(原画像)を用いずに、その予測値が算出される。このため、上述したように、ローカルデコード部1022には、原画像が供給されないようになっている。
【0158】
次に、図19のフローチャートを参照して、図18のローカルデコード部1022の処理についてさらに説明する。
【0159】
ローカルデコード部1022においては、まず最初に、ステップS51乃至S53において、図11のステップS21乃至S23における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、これにより、クラス分類回路45からは、クラス情報が出力される。このクラス情報は、予測係数ROM81に供給される。
【0160】
予測係数ROM81は、クラス情報を受信すると、ステップS54において、そのクラス情報に対応する25×9の予測係数を、記憶しているクラスごとの予測係数の中から読み出し、予測回路82に供給する。
【0161】
予測回路82には、予測係数ROM81から25×9の予測係数が供給される他、予測値計算用ブロック化回路42から5×5画素の予測値計算用ブロックも供給されるようになされている。そして、予測回路82では、ステップS55において、予測係数ROM81からの25×9の予測係数と、予測値計算用ブロック化回路42からの5×5画素の予測値計算用ブロックとを用いて適応処理が行われることにより、即ち、具体的には、式(1)(または式(8))にしたがった演算が行われることにより、注目補正データ(ここでは、予測値計算用ブロックの中心にある画素)を中心とする3×3の原画像の画素の予測値が求められる。
【0162】
その後、例えば、1フレーム分の予測値が求められると、ステップS56に進み、予測係数ROM81に記憶されたクラスごとの25×9の予測係数が読み出され、判定部24に供給されるとともに、ステップS55で求められた予測値が誤差算出部23に供給される。そして、ステップS51に戻り、以下同様の処理が、例えば、1フレーム単位で繰り返される。
【0163】
なお、この実施の形態では、クラスごとの予測係数は、予測係数ROM81に記憶されたものが使用され、従って、その値は変化しないから、ステップS25において、クラスごとの予測係数を、判定部24に一度供給した後は、基本的に、再度供給する必要はない。
【0164】
また、送信装置1が、図17に示したように構成される場合においても、受信装置4は、図16に示したように構成することで、原画像とほぼ同一の復号画像を得ることができる。
【0165】
次に、図20は、図18の予測係数ROM81に記憶されている予測係数を得るための学習を行う画像処理装置の構成例を示している。
【0166】
学習用ブロック化回路91および教師用ブロック化回路92には、あらゆる画像に適用可能な予測係数を得るための学習用の画像データ(学習用画像)が供給されるようになされている。
【0167】
学習用ブロック化回路91は、入力される画像データから、例えば、図7に●印で示した位置関係の25画素(5×5画素)を抽出し、この25画素で構成されるブロックを、学習用ブロックとして、ADRC処理93および学習データメモリ96に供給する。
【0168】
また、教師用ブロック化回路92では、入力される画像データから、例えば、3×3の9画素で構成されるブロックが生成され、この9画素で構成されるブロックが、教師用ブロックとして、教師データメモリ98に供給される。
【0169】
なお、学習用ブロック化回路91において、例えば、図7に●印で示した位置関係の25画素で構成される学習用ブロックが生成されるとき、教師用ブロック化回路92では、同図に四角形で囲んで示す3×3画素の教師用ブロックが生成されるようになされている。
【0170】
ADRC処理回路93は、学習用ブロックを構成する25画素から、例えば、その中心の9画素(3×3画素)を抽出し、この9画素でなるブロックに対して、図18のADRC処理回路44における場合と同様に、1ビットのADRC処理を施す。ADRC処理の施された3×3画素のブロックは、クラス分類回路94に供給される。クラス分類回路94では、図18のクラス分類回路45における場合と同様に、ADRC処理回路93からのブロックがクラス分類処理され、それにより得られるクラス情報が、スイッチ95の端子aを介して、学習データメモリ96および教師データメモリ98に供給される。
【0171】
学習データメモリ96または教師データメモリ98では、そこに供給されるクラス情報に対応するアドレスに、学習用ブロック化回路91からの学習用ブロックまたは教師用ブロック化回路92からの教師用ブロックが、それぞれ記憶される。
【0172】
従って、学習データメモリ96において、例えば、図7に●印で示した5×5画素でなるブロックが学習用ブロックとして、あるアドレスに記憶されたとすると、教師データメモリ98においては、そのアドレスと同一のアドレスに、同図において、四角形で囲んで示す3×3画素のブロックが、教師用ブロックとして記憶される。
【0173】
以下、同様の処理が、あらかじめ用意されたすべての学習用の画像について繰り返され、これにより、学習用ブロックと、図18のローカルデコード部1022において、その学習用ブロックを構成する25画素と同一の位置関係を有する25の補正データで構成される予測値計算用ブロックを用いて予測値が求められる9画素で構成される教師用ブロックとが、学習用データメモリ96と、教師用データメモリ98とにおいて、同一のアドレスに記憶される。
【0174】
なお、学習用データメモリ96と教師用データメモリ98においては、同一アドレスに複数の情報を記憶することができるようになされており、これにより、同一アドレスには、複数の学習用ブロックと教師用ブロックを記憶することができるようになされている。
【0175】
学習用画像すべてについての学習用ブロックと教師用ブロックとが、学習データメモリ96と教師データメモリ98に記憶されると、端子aを選択していたスイッチ95が、端子bに切り替わり、これにより、カウンタ97の出力が、アドレスとして、学習データメモリ96および教師データメモリ98に供給される。カウンタ97は、所定のクロックをカウントし、そのカウント値を出力しており、学習データメモリ96または教師データメモリ98では、そのカウント値に対応するアドレスに記憶された学習用ブロックまたは教師用ブロックが読み出され、演算回路99に供給される。
【0176】
従って、演算回路99には、カウンタ97のカウント値に対応するクラスの学習用ブロックのセットと、教師用ブロックのセットとが供給される。
【0177】
演算回路99は、あるクラスについての学習用ブロックのセットと、教師用ブロックのセットとを受信すると、それらを用いて、最小自乗法により、誤差を最小とする予測係数を算出する。
【0178】
即ち、例えば、いま、学習用ブロックを構成する画素の画素値を、x1,x2,x3,・・・とし、求めるべき予測係数をw1,w2,w3,・・・とするとき、これらの線形1次結合により、教師用ブロックを構成する、ある画素の画素値yを求めるには、予測係数w1,w2,w3,・・・は、次式を満たす必要がある。
【0179】
y=w11+w22+w33+・・・
【0180】
そこで、演算回路99では、同一クラスの学習用ブロックと、対応する教師用ブロックとから、真値yに対する、予測値w11+w22+w33+・・・の自乗誤差を最小とする予測係数w1,w2,w3,・・・が、上述した式(7)に示す正規方程式をたてて解くことにより求められる。従って、この処理をクラスごとに行うことにより、各クラスごとに、25×9個の予測係数が生成される。
【0181】
演算回路99において求められた、クラスごとの予測係数は、メモリ100に供給される。メモリ100には、演算回路99からの予測係数の他、カウンタ97からカウント値が供給されており、これにより、メモリ100においては、演算回路99からの予測係数が、カウンタ97からのカウント値に対応するアドレスに記憶される。
【0182】
以上のようにして、メモリ100には、各クラスに対応するアドレスに、そのクラスのブロックの3×3画素を予測するのに最適な25×9個の予測係数が記憶される。
【0183】
図18の予測係数ROM81には、以上のようにしてメモリ100に記憶されたクラスごとの予測係数が記憶されている。
【0184】
次に、図21は、図1の送信装置1の第3の機能的構成例を示している。なお、図中、図3における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、この送信装置1は、ローカルデコード部22または判定部24に代えて、ローカルデコード部2022または判定部2024がそれぞれ設けられているとともに、多重化部25が設けられていない他は、図3における場合と同様に構成されている。
【0185】
但し、この場合も、図17における場合と同様に、ローカルデコード部2022には、原画像データが供給されないようになっている。さらに、図21の実施の形態では、ローカルデコード部2022は、予測係数を判定部2024に出力しないようになっている。
【0186】
次に、図22のフローチャートを参照して、その動作について説明する。
【0187】
圧縮部21に対して、画像データが供給されると、圧縮部21は、ステップS61において、その画像データを間引くことにより圧縮し、最初は、補正を行わずに、ローカルデコード部2022および判定部2024に出力する。ローカルデコード部2022では、ステップS62において、圧縮部21からの補正データ(最初は、上述したように、画像データを、単純に間引いた圧縮データそのもの)がローカルデコードされる。
【0188】
即ち、ステップS62では、圧縮部21からの補正データが、例えば、図18に示したローカルデコード部1022における場合と同様にして、ローカルデコードされ、これにより、原画像の予測値が算出される。この予測値は、誤差算出部23に供給される。
【0189】
誤差算出部23では、ステップS63において、図4のステップS3における場合と同様にして、予測誤差が算出され、誤差情報として、判定部2024に供給される。判定部2024は、誤差算出部23から誤差情報を受信すると、ステップS64において、図4のステップS4における場合と同様に、誤差算出部23からの誤差情報が所定の閾値ε以下であるかどうかを判定する。ステップS64において、誤差情報が所定の閾値ε以下でないと判定された場合、ステップS65に進み、判定部2024は、圧縮部21を制御し、これにより、圧縮データを補正させる。そして、圧縮部21において、圧縮データが補正され、新たな補正データが出力されるのを待って、ステップS62に戻る。
【0190】
一方、ステップS64において、誤差情報が所定の閾値ε以下であると判定された場合、判定部2024は、所定の閾値ε以下の誤差情報が得られたときの補正データを、最適圧縮データとして、送信機/記録装置16(図2)に出力し、処理を終了する。
【0191】
従って、ここでは、クラスごとの予測係数は出力されない。
【0192】
次に、図23は、図21のローカルデコード部2022の構成例を示している。なお、図中、図18における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、ローカルデコード部2022は、基本的に図18におけるローカルデコード部1022と同様に構成されている。
【0193】
但し、図18においては、予測係数ROM81がそこに記憶されているクラスごとの予測係数を、判定部24に供給するようになっていたが、図23では、予測係数ROM81は、クラスごとの予測係数を、判定部24に供給しないようになっている。
【0194】
次に、図24のフローチャートを参照して、その動作について説明する。
【0195】
ローカルデコード部2022では、ステップS71乃至S75において、図18のステップS51乃至55における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。そして、ステップS76において、ステップS75で求められた予測値のみが、誤差算出部23に供給され、ステップS71に戻り、以下、同様の処理が、例えば、1フレーム単位で繰り返される。
【0196】
次に、図25は、図21の判定部2024の構成例を示している。なお、図中、図14における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、上述したように、ローカルデコード部2022からは予測係数が供給されないため、判定部2024には、その予測係数を記憶するための予測係数メモリ61が設けられておらず、そのことを除けば、基本的に、図14の判定部24と同様に構成されている。
【0197】
次に、図26のフローチャートを参照して、その動作について説明する。
【0198】
判定部2024では、ステップS81乃至85において、図15のステップS41乃至S45における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、これにより、誤差情報が減少するように、圧縮部21が制御される。
【0199】
そして、ステップS81乃至S85の処理を繰り返すことにより、誤差情報が減少し、これにより、ステップS82において、今回の誤差情報が、所定の閾値εより小さいと判定された場合、ステップS86に進み、制御回路65は、補正データメモリ62に記憶されている1フレームの補正データを、最適圧縮データとして読み出し、送信機/記録装置16に供給して、処理を終了する。
【0200】
その後は、次のフレームについての誤差情報が供給されるのを待って、再び、同様の処理を繰り返す。
【0201】
次に、図27は、送信装置1が図21に示したように構成される場合の受信装置4の構成例を示している。なお、図中、図16における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、図27の受信装置4は、クラス分類回路75と予測回路76との間に予測係数ROM101が新たに設けられているとともに、予測回路76がメモリ76Aを内蔵していない他は、図16における場合と基本的に同様に構成されている。
【0202】
送信装置1が図21に示したように構成される場合、上述したことから、受信機/再生装置71が出力する符号化データには、クラスごとの予測係数は含まれておらず、このため、分離部72では、符号化データから、補正データ(最適圧縮データ)だけが抽出され、クラス分類用ブロック化回路73および予測値計算用ブロック化回路77に供給される。
【0203】
クラス分類用ブロック化回路73、ADRC処理回路74、クラス分類回路75、または予測値計算用ブロック化回路77では、図8におけるクラス分類用ブロック化回路41、ADRC処理回路44、クラス分類回路45、または予測値計算用ブロック化回路42それぞれと同様の処理が行われ、これにより、予測値計算用ブロック化回路77からは5×5画素の予測値計算用ブロックが出力され、また、クラス分類回路75からはクラス情報が出力される。予測値計算用ブロックは予測回路76に供給され、クラス情報は予測係数ROM101に供給される。
【0204】
予測係数ROM101には、図23の予測係数ROM81に記憶されているクラスごとの予測係数と同一のものが記憶されており、クラス分類回路75からクラス情報が供給されると、そのクラス情報に対応した25×9の予測係数が読み出され、予測回路76に供給される。
【0205】
予測回路76は、予測係数ROM101からの25×9の予測係数と、予測値計算用ブロック化回路77から供給される5×5画素の予測値計算用ブロックを構成する補正データとを用い、式(1)にしたがって、原画像の3×3画素の予測値を算出し、そのような予測値で構成される1フレームの画像を、復号画像として出力する。
【0206】
送信装置1が図21に示したように構成されるとともに、受信装置4が図27に示したように構成される場合、クラスごとの25×9の予測係数を送受信せずに済むので、その分だけ、伝送容量または記録容量を低減することができる。
【0207】
なお、予測係数ROM81や101には、クラスごとの予測係数を記憶させるのではなく、教師用ブロックを構成する画素値の平均値などを、クラスごとに記憶させるようにすることが可能である。この場合、クラス情報が与えられると、そのクラスに対応する画素値が出力されることになり、図18や図23のローカルデコード部1022や2022において、予測値計算用ブロック化回路42および予測回路82を設けずに済むようになる。また、図27の受信装置4においても同様に、予測値計算用ブロック化回路77および予測回路76を設けずに済むようになる。
【0208】
以上、本発明を適用した画像処理装置について説明したが、このような画像処理装置は、例えば、NTSC方式などの標準方式のテレビジョン信号を符号化する場合の他、データ量の多い、いわゆるハイビジョン方式のテレビジョン信号などを符号化する場合に、特に有効である。
【0209】
なお、本実施の形態においては、誤差情報として、誤差の自乗和を用いるようにしたが、誤差情報としては、その他、例えば、誤差の絶対値和や、その3乗以上したものの和などを用いるようにすることが可能である。いずれを誤差情報として用いるかは、例えば、その収束性などに基づいて決定するようにすることが可能である。
【0210】
また、本実施の形態では、誤差情報が、所定の閾値ε以下になるまで、圧縮データの補正を繰り返し行うようにしたが、圧縮データの補正の回数には、上限を設けるようにすることも可能である。即ち、例えば、リアルタイムで画像の伝送を行う場合などにおいては、1フレームについての処理が、所定の期間内に終了することが必要であるが、誤差情報は、そのような所定の期間内に収束するとは限らない。そこで、補正の回数に上限を設けることにより、所定の期間内に、誤差情報が閾値ε以下に収束しないときは、そのフレームについての処理を終了し(そのときにおける補正データを、符号化結果とし)、次のフレームについての処理を開始するようにすることが可能である。
【0211】
さらに、本実施の形態においては、1フレームの画像から、例えば、クラス分類用ブロックや予測値計算用ブロックなどのブロックを構成するようにしたが、ブロックは、その他、例えば、時系列に連続する複数フレームにおける、同一位置の画素などから構成するようにすることも可能である。
【0212】
また、本実施の形態では、圧縮部21において、画像を、単純に間引き、即ち、3×3画素のブロックにおける中心画素を抽出し、これを圧縮データとするようにしたが、圧縮部21には、その他、例えば、ブロックを構成する9画素の平均値などを求めさせ、その平均値を、ブロックにおける中心画素の画素値とすることにより、その画素数を少なくし(間引き)、これを圧縮データとするようにすることも可能である。
【0213】
さらに、本実施の形態では、例えば、1フレーム単位で、正規方程式をたてて、クラスごとの予測係数を求めるようにしたが、予測係数の算出処理は、その他、例えば、1フィールド単位や複数フレーム単位で正規方程式をたてて行うようにすることも可能である。他の処理についても同様である。
【0214】
また、本実施の形態では、図2の送信装置1を構成するCPU14が、同じく送信装置1を構成する外部記憶装置15に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することで、各種の符号化処理が行われるようにしたが、これらの符号化処理は、ハードウェアによって行うことも可能である。同様に受信装置4における処理も、そのような処理を行うためのプログラムをコンピュータに実行させることによっても、またハードウェアによっても、実現可能である。
【0215】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像符号化装置および請求項6に記載の画像符号化方法によれば、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、前記圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで前記圧縮データが補正され、補正データが出力される。さらに、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、前記予測値を求めることにより原画像が予測され、その予測値が出力される。そして、原画像に対する、予測値の予測誤差が算出され、その予測誤差に基づいて、補正データの適正さが判定され、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データがさらに補正され、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データが、原画像の符号化結果として出力される。
【0216】
請求項7に記載の画像符号化および復号化システム、並びに、請求項10に記載の画像符号化および復号化方法によれば、画像復号化装置において、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データが、原画像の符号化結果として出力され、画像復号化装置において、補正データを含む符号化データを受信し、受信した補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより、符号化データが復号化される。
【0218】
請求項11に記載の記録媒体には、原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、補正データのクラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出し、予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、補正データの適正さを判定し、予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、補正値と異なる補正値に基づき、圧縮データをさらに補正し、予測誤差が所定値以下であると判定した場合、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正データを、原画像の符号化結果として出力するステップを含むプログラムが記録されている。
【0219】
従って、適正になった補正データにより、原画像とほぼ同一の復号画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置1の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の送信装置1の第1の機能的構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の送信装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図3の圧縮部21の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5の圧縮部21の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図5の間引き回路31の処理を説明するための図である。
【図8】図3のローカルデコード部22の構成例を示すブロック図である。
【図9】クラス分類処理を説明するための図である。
【図10】ADRC処理を説明するための図である。
【図11】図8のローカルデコード部22の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】図3の誤差算出部23の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12の誤差算出部23の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図3の判定部24の構成例を示すブロック図である。
【図15】図14の判定部24の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】図1の受信装置4の第1の構成例を示すブロック図である。
【図17】図1の送信装置1の第2の機能的構成例を示すブロック図である。
【図18】図17のローカルデコード部1022の構成例を示すブロック図である。
【図19】図18のローカルデコード部1022の動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】図18の予測係数ROM81に記憶されている予測係数を算出する画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図21】図1の送信装置1の第3の機能的構成例を示すブロック図である。
【図22】図21の送信装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】図21のローカルデコード部2022の構成例を示すブロック図である。
【図24】図23のローカルデコード部1022の動作を説明するためのフローチャートである。
【図25】図21の判定部2024の構成例を示すブロック図である。
【図26】図25の判定部2024の動作を説明するためのフローチャートである。
【図27】図1の受信装置4の第2の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信装置, 2 記録媒体, 3 伝送路, 4 受信装置, 11 I/F, 12 ROM, 13 RAM, 14 CPU, 15 外部記憶装置, 16 送信機/記録装置, 21 圧縮部, 22 ローカルデコード部, 23 誤差算出部, 24 判定部, 25 多重化部, 31 間引き回路, 32 補正回路, 33 補正値ROM, 41 クラス分類用ブロック化回路, 42 予測値計算用ブロック化回路, 43 クラス分類適応処理回路, 44 ADRC処理回路, 45 クラス分類回路, 46 適応処理回路, 51 ブロック化回路, 52 自乗誤差算出回路, 53,54 演算器, 55 積算部, 56 メモリ, 61 予測係数メモリ, 62 補正データメモリ, 63 誤差情報メモリ, 64 比較回路, 65 制御回路, 71 受信機/再生装置, 72 分離部, 73 クラス分類用ブロック化回路, 74 ADRC処理回路, 75 クラス分類回路, 76 予測回路, 76A メモリ, 77 予測値計算用ブロック化回路, 81 予測係数ROM, 82 予測回路, 91 学習用ブロック化回路, 92 教師用ブロック化回路, 93 ADRC処理回路, 94 クラス分類回路, 95スイッチ, 96 学習データメモリ, 97 カウンタ, 98 教師データメモリ, 99 演算回路, 100 メモリ, 101 予測係数ROM,1022,2022 ローカルデコード部, 2024 判定部

Claims (11)

  1. 画像を符号化する画像符号化装置であって、
    原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮する圧縮手段と、
    前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し、補正データを出力する補正手段と、
    前記補正データに基づいて、前記原画像を予測し、その予測値を出力する予測手段と、
    前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する算出手段と、
    前記予測誤差に基づいて、前記補正手段が出力する前記補正データの適正さを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に対応して、前記補正データを、前記原画像の符号化結果として出力する出力手段と
    を備え、
    前記補正手段は、
    前記圧縮データを補正するための補正値を記憶している記憶手段を有し、
    前記圧縮データに対して、前記補正値を用いた演算を施すことで前記圧縮データを補正し、
    前記予測手段は、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、
    前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、前記予測値を求める予測値演算手段と
    を有し、
    前記判定手段は、
    前記予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、前記補正データの適正さを判定し、
    前記予測誤差が所定値以下であると判定した場合、前記出力手段に、前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補正データを出力させ、
    前記予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、前記補正手段に、前記補正値と異なる補正値に基づき、前記圧縮データをさらに補正させる
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記予測手段は、
    前記予測係数を、前記クラスごとに求める予測係数演算手段を有し、
    前記予測係数演算手段は、あるクラスについての学習用の画像データである前記補正データと教師用の画像データである前記原画像とを用いて、前記補正データに基づいた予測値と前記原画像との予測誤差を、最小自乗法により最小とする学習を行うことにより、前記予測係数を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記出力手段は、前記補正データとともに、前記クラスごとの前記予測係数も出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  4. 前記予測手段は、前記予測係数を、所定のクラスごとに記憶している記憶手段を有し、
    前記予測係数は、あらかじめ用意した画像データから、前記原画像に対応する教師用データと、前記補正データに対応する学習用データを生成し、前記学習用データに基づいた予測値と、前記教師用データとの予測誤差を最小自乗法により最小とする学習を行うことにより、あらかじめ生成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  5. 前記出力手段は、前記補正データとともに、前記クラスごとの前記予測係数も出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
  6. 画像を符号化する画像符号化方法であって、
    原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、
    前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、前記圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで前記圧縮データを補正して、補正データを出力し、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより前記原画像を予測して、その予測値を出力し、
    前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出し、
    前記予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、前記補正データの適正さを判定し、
    前記予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、前記補正値と異なる補正値に基づき、前記圧縮データをさらに補正し、
    前記予測誤差が所定値以下であると判定した場合、前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補正データを、前記原画像の符号化結果として出力する
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  7. 画像を符号化する画像符号化装置と、前記画像を符号化した符号化データを復号化する画像復号化装置とからなる画像符号化および復号化システムであって、
    前記画像符号化装置は、
    原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮する圧縮手段と、
    前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し、補正データを出力する補正手段と、
    前記補正データに基づいて、前記原画像を予測し、その予測値を出力する予測手段と、前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する算出手段と、
    前記予測誤差に基づいて、前記補正手段が出力する前記補正データの適正さを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に対応して、前記補正データを、前記原画像の符号化結果として出力する出力手段と
    を備え、
    前記補正手段は、
    前記圧縮データを補正するための補正値を記憶している記憶手段を有し、
    前記圧縮データに対して、前記補正値を用いた演算を施すことで前記圧縮データを補正し、
    前記予測手段は、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、
    前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、前記予測値を求める予測値演算手段とを有し、
    前記判定手段は、
    前記予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、前記補正データの適正さを判定し、
    前記予測誤差が所定値以下であると判定した場合、前記出力手段に、前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補正データを出力させ、
    前記予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、前記補正手段に、前記補正値と異なる補正値に基づき、前記圧縮データをさらに補正させ、
    前記画像復号化装置は、
    前記補正データを含む前記符号化データを受信する受信手段と、
    前記符号化データを復号化する復号化手段と
    を備え
    前記復号化手段は、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、
    前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、前記予測値を求める予測値演算手段と
    を有す
    ことを特徴とする画像符号化および復号化システム
  8. 前記出力手段は、前記補正データとともに、前記クラスごとの前記予測係数も出力し、
    前記符号化データは、前記補正データとの線形結合により前記予測値を算出するための、所定のクラスごとの予測係数も含んでおり、
    前記復号化手段は、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類する分類手段と、
    前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、前記予測値を求める予測値演算手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像符号化および復号化システム。
  9. 前記復号化手段は、
    前記補正データとの線形結合により前記予測値を算出するための予測係数を、所定のクラスごとに記憶している記憶手段と、
    前記補正データを、その性質に応じて前記所定のクラスのいずれかに分類する分類手段と、
    前記補正データの前記クラスについての前記予測係数を前記記憶手段から読み出し、その予測係数と前記補正データとから、前記予測値を求める予測値演算手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像符号化および復号化システム。
  10. 画像を符号化する画像符号化装置と、前記画像を符号化した符号化データを復号化する画像復号化装置とからなる画像符号化および復号化システムによる画像符号化および復号化方法であって、
    前記画像符号化装置が、
    原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、
    前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、前記圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで前記圧縮データを補正して、補正データを出力し、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより前記原画像を予測して、その予測値を出力し、
    前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出し、
    前記予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、前記補正データの適正さを判定し、
    前記予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、前記補正値と異なる補正値に基づき、前記圧縮データをさらに補正し、
    前記予測誤差が所定値以下であると判定した場合、前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補正データを、前記原画像の符号化結果として出力し、
    前記画像復号化装置が、
    前記補正データを含む前記符号化データを受信し、
    受信した前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、前記予測値 を求めることにより、前記符号化データを復号化する
    ことを特徴とする画像符号化および画像復号化方法。
  11. コンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体であって、
    原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、
    前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データに対して、前記圧縮データを補正するための補正値を用いた演算を施すことで前記圧縮データを補正して、補正データを出力し、
    前記補正データを、その性質に応じて所定のクラスに分類し、前記補正データの前記クラスに対応する予測係数と、その補正データとの線形結合により、予測値を求めることにより前記原画像を予測して、その予測値を出力し、
    前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出し、
    前記予測誤差が所定値以下であるかどうかによって、前記補正データの適正さを判定し、
    前記予測誤差が所定値以下でないと判定した場合、前記補正値と異なる補正値に基づき、前記圧縮データをさらに補正し、
    前記予測誤差が所定値以下であると判定した場合、前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補正データを、前記原画像の符号化結果として出力する
    ステップを含むプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
JP20848397A 1996-07-17 1997-07-17 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体 Expired - Fee Related JP3912628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20848397A JP3912628B2 (ja) 1996-07-17 1997-07-17 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20655296 1996-07-17
JP8-206552 1996-07-17
JP20848397A JP3912628B2 (ja) 1996-07-17 1997-07-17 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006200060A Division JP4496494B2 (ja) 1996-07-17 2006-07-21 画像符号化装置および画像符号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1093980A JPH1093980A (ja) 1998-04-10
JP3912628B2 true JP3912628B2 (ja) 2007-05-09

Family

ID=26515711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20848397A Expired - Fee Related JP3912628B2 (ja) 1996-07-17 1997-07-17 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3912628B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340386A (ja) * 1996-07-17 2006-12-14 Sony Corp 画像符号化装置および画像符号化方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69931597T2 (de) * 1998-09-18 2007-05-24 Sony Corp. Vorrichtung und verfahren zur datenumsetzung sowie entsprechender aufzeichnungsträger
JP2001339724A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Sony Corp 画像符号化装置および方法、並びに記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340386A (ja) * 1996-07-17 2006-12-14 Sony Corp 画像符号化装置および画像符号化方法
JP4496494B2 (ja) * 1996-07-17 2010-07-07 ソニー株式会社 画像符号化装置および画像符号化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1093980A (ja) 1998-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3912627B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに伝送方法
JP3748088B2 (ja) 画像処理装置および方法、並びに学習装置および方法
RU2314656C2 (ru) Внутреннее кодирование, основанное на пространственном прогнозировании
JP3915855B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに学習装置および学習方法
EP0820198B1 (en) Apparatus and method for image coding and decoding
EP0825776B1 (en) Image coding using sub-sampling, classification of pixel blocks and association of mapping coefficients
KR100504415B1 (ko) 화상부호화장치,화상부호화방법,화상복호장치,화상복호방법및기록매체
JP3747970B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法
JP3912628B2 (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体
JP4534951B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像処理システムおよび画像処理方法、伝送方法、並びに記録媒体
JP3912558B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに記録媒体
JP4496494B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
JP4582416B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
JP3844031B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに、画像復号装置および画像復号方法
JP3912629B2 (ja) 画像処理システム、画像符号化装置および画像符号化方法、伝送方法、並びに記録媒体
JP3952326B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像処理システムおよび画像処理方法、伝送方法、並びに記録媒体
JPH08307835A (ja) クラス分類適応処理装置および方法
KR100674068B1 (ko) 화상 코딩 장치, 화상 코딩 방법, 화상 디코딩 방법, 화상디코딩 장치, 화상 데이터 전송 방법 및 기록 매체
JP4487900B2 (ja) 画像処理システム
EP1298934A1 (en) Apparatus and method for image coding and decoding
KR100598754B1 (ko) 원 화상 데이타 부호화 장치, 부호화 화상 데이타 복호화 장치, 원 화상 데이타 부호화 방법, 부호화 화상 데이타 복호화 방법, 화상 데이타 송신 방법, 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체
JP4016249B2 (ja) 画像符号化装置および符号化方法、画像復号装置および復号方法、記録媒体、プログラム、並びに、画像処理システム
JP2001339724A (ja) 画像符号化装置および方法、並びに記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees