JP3912389B2 - ディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法 - Google Patents

ディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、ディジタル信号処理方法及び装置に関し、ΔΣ変調されたディジタルオーディオ信号に対して切り替え信号処理を施すディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法に関する。
デルタシグマ(ΔΣ)変調された高速1ビット信号は、従来のデジタルオーディオに使われてきた例えばサンプリング周波数44.1KHz、データ語長16ビットのいわゆるマルチビットディジタル信号に比べて、サンプリング周波数が44.1KHzの64倍でデータ語長が1ビットというように、非常に高いサンプリング周波数と短いデータ語長といった形をとり、広い伝送可能周波数帯域を特長にしている。また、ΣΔ変調により1ビット信号であっても、64倍というオーバーサンプリング周波数に対して低域である従来のオーディオ帯域(20KHz)においては、高いダイナミックレンジを確保できる。この特徴を生かして高音質のレコーダーやデータ伝送に応用することができる。
図14は、1ビットオーディオデータを生成する1ビットΔΣ変調器60の構成を示す図である。ΔΣ変調器60は、加算器62と、積分器63と、1ビット量子化器64と、1サンプル遅延器65とを備えてなる。加算器62の加算出力は積分器63に供給され、積分器63からの積分出力は1ビット量子化器64に供給される。1ビット量子化器64の量子化出力は出力端子66から導出される一方、1サンプル遅延器65を介して負符号とされて加算器62にフィードバックされ、入力端子61から供給されるアナログオーディオ信号に加算される。加算器62からの加算出力は、積分器63で積分される。そして、この積分器63からの積分出力を1ビット量子化器65で1サンプル期間毎に量子化しているので、出力端子66から1ビット量子化データ、すなわち上記1ビットオーディオデータを出力することができる。
このΔΣ変調処理を用いた回路自体はとりわけ新しい技術ではなく、回路構成がIC化に適していて、また比較的簡単にA/D変換の精度を得ることができることから従来からA/D変換器の内部などではよく用いられている。ΔΣ変調された信号は、簡単なアナログローパスフィルターを通すことによって、アナログオーディオ信号に戻すことができる。
ところで、上記ΔΣ変調器によって生成された“1” 対 ”−1” の重みを持つディジタルオーディオ信号を用いてなるダイレクトストリームデジタル(Direct Stream Digital:DSD)方式の1ビットオーディオデータを記録しているスーパーオーディオ(Super Audio)CD(SACD)には、2チャンネルと、マルチチャンネルの異なる記録エリアが設けられている。ここでマルチチャンネルの信号を2チャンネルの装置や、ヘッドフォンで再生する場合には、ダウンミックス処理によって2チャンネルの信号への変換処理を行う。
スーパーオーディオCDを再生するような光ディスク再生装置にあって、光ディスクに記録されているデータはデコーダによって64fsレートの1ビット再生信号にデコードされる。またマルチチャンネルの信号を2チャンネルで再生する場合には、ダウンミックス処理が行われる。ここで、ダウンミックス処理を64fsレートで行った場合、再生信号とダウンミックス信号のレートは同じとなる。
これら2系統の同一レート1ビットオーディオ信号の切り替えには、1ビット信号切り替え処理装置が用いられる。図15は従来の1ビット信号切り替え処理装置70の構成図の一例である。図16は1ビット信号切り替え処理装置70の動作を説明するタイミングチャートの一例である。
1ビット信号切り替え処理装置70は、サンプリング周波数64fsの再生信号102と64fsのダウンミックス信号103とを切り替える切り替えスイッチ71と、サンプリング周波数が64fsのミュートパターン信号104を発生するミュートパターンジェネレータ73と、ミュートパターンジェネレータ73に対して光ディスク再生装置のシステムコントローラからの切り替え要求信号101に基づいた切り替え制御信号を供給するコントローラ74とを備えている。また、この1ビット信号切り替え装置70は、サンプリング周波数64fsの再生信号102をサンプリング周波数に等しい64fsのレートでサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号104へとクロスフェードし、かつサンプリング周波数64fsのダウンミックス信号103をサンプリング周波数に等しい64fsのレートでサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号104からクロスフェードするクロスフェード処理装置72とを備えている。
また、この1ビット信号切り替え装置70は、サンプリング周波数64fsの再生信号102又は64fsのダウンミックス信号103にコントローラ74から供給される乗算係数(クロスフェードゲイン)kを乗算して振幅レベルを可変しマルチビットデータにする第1の係数乗算器75と、ミュートパターンジェネレータ73が発生するサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号104にコントローラ74から供給される乗算係数(クロスフェードゲイン)kを1から減算した係数(1−k)乗算して振幅レベルを可変しマルチビットデータにする第2の係数乗算器76と、第1の係数乗算器75の乗算出力と第2の係数乗算器76の乗算出力とを加算する加算器77とを備える。
また、クロスフェード処理装置72は、加算器77からの加算出力に再ΔΣ変調処理を施してサンプリング周波数64fsの1ビットオーディオデータ(クロスフェード信号)を出力するΔΣ変調器78と、サンプリング周波数64fsの再生信号102又は64fsのダウンミックス信号103と、ΔΣ変調器78からの出力データ(64fsクロスフェード信号105)と、ミュートパターンジェネレータ73からのサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号104をコントローラ74の制御にしたがって切り替える切り替えスイッチ79とを備える。
以下、1ビット信号切り替え処理装置70の動作について図16を参照して説明する。切り替え要求信号101を受けると、クロスフェード処理装置72によって、64fs再生信号102と、ミュートパターンジェネレータ72によって生成されるミュートパターン103が、クロスフェード処理され、64fs再生信号102から64fsクロスフェード信号105a、そして64fsミュートパターン104へとスムーズに切り替わる。なおここで用いる1ビット信号のクロスフェード処理装置の処理手法については、本件出願人によってすでに特許化されている(特許3318823号)。64fsミュートパターン104が出力されると、コントローラ74は切り替え信号107を発生し、これによって入力信号を64fs再生信号102から64fsダウンミックス信号103へと切り替える。またディスク再生装置は2チャンネル再生よりマルチチャンネル再生へ切り替える。その後今度はクロスフェード処理装置72によって、64fsダウンミックス信号103と64fsミュートパターン信号104のクロスフェード処理を行い、得られた64fsクロスフェード信号105bから64fsダウンミックス信号103へとスムーズに切り替わる。同装置は同一サンプリング周波数の信号同士の切り替え装置であり、これらの処理はすべて64fsで処理される。
また、ΔΣ変調された高速1ビット・オーディオ信号を記録したスーパーオーディオCDのような光ディスクにおいて、ミュート領域の再生時にはディスクに記録されているミュートパターンをそのまま再生するが、停止時にはミュートパターンジェネレーターによって生成されるミュートパターンへと切り替える必要がある。
図17は、停止時にミュートパターンジェネレータによって生成されるミュートパターンへと切り替える、従来の1ビット信号切り替え処理装置80の構成を示す図である。図18は1ビット信号切り替え処理装置80の動作を説明するタイミングチャートの一例である。
1ビット信号切り替え処理装置80は、サンプリング周波数が64fsのミュートパターン信号203を発生するミュートパターンジェネレータ81と、後述するクロスフェード処理装置83に対して光ディスク再生装置のシステムコントローラから供給される切り替え要求信号201に基づいた切り替え制御信号を供給するコントローラ82とを備えている。クロスフェード処理装置83は、後述する構成により、サンプリング周波数64fsの再生信号202をサンプリング周波数に等しい64fsのレートでサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号203へとクロスフェードしてクロスフェード信号204を生成する。
クロスフェード処理装置83は、サンプリング周波数64fsの再生信号202にコントローラ82から供給される乗算係数(クロスフェードゲイン)kを乗算して振幅レベルを可変しマルチビットデータにする第1の係数乗算器84と、ミュートパターンジェネレータ81が発生するサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号203にコントローラ82から供給される乗算係数(クロスフェードゲイン)kを1から減算した係数(1−k)乗算して振幅レベルを可変しマルチビットデータにする第2の係数乗算器85と、第1の係数乗算器84の乗算出力と第2の係数乗算器85の乗算出力とを加算する加算器86とを備える。
また、クロスフェード処理装置83は、加算器86からの加算出力に再ΔΣ変調処理を施してサンプリング周波数64fsの1ビットオーディオデータを出力するΔΣ変調器87と、サンプリング周波数64fsの再生信号202と、ΔΣ変調器87からの出力データ(64fsクロスフェード信号204)と、ミュートパターンジェネレータ81からのサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号203をコントローラ82の制御にしたがって切り替える切り替えスイッチ88とを備える。
以下、1ビット信号切り替え処理装置80の動作について図18を参照して説明する。切り替え要求信号201を受けると、クロスフェード処理装置83によって、64fs再生信号202と、ミュートパターンジェネレータ81によって生成されるミュートパターン信号203が、クロスフェード処理され、64fs再生信号202から64fsクロスフェード信号204、そして64fsミュートパターン203へとスムーズに切り替わる。なおここで用いる1ビット信号のクロスフェード処理装置の処理手法についても本件出願人によってすでに特許化されている特許3318823号の技術を用いる。
このように、ΔΣ変調された高速1ビット・オーディオ信号を記録した光ディスクにおいて、ミュート領域の再生時にはディスクに記録されているミュートパターンをそのまま再生するが、停止時にはミュートパターンジェネレーターによって生成されるミュートパターンへと切り替える必要がある。そして、上述したように、再生時にはスーパーオーディオCDに記録されているデータをデコーダによって1ビット再生信号にデコードし、停止時にはミュートパターンを出力する。1ビット信号の切り替えには、1ビット信号切り替え処理装置が用いられる。
特許第3318823号
ところで、2チャンネルと、マルチチャンネルの異なる記録エリアがある上記スーパーオーディオCDのような光ディスクにあって、マルチチャンネルの信号を2チャンネルの装置や、ヘッドフォンで再生する場合には、上述したようにダウンミックス処理によって2チャンネルの信号への変換処理を行っていた。しかし、高音質のシステムにおいてはこれらの処理は、1ビットドメインンで処理され、かつ1ビットドメインンでの処理を高音質化する一手段として、記録されているサンプリング周波数である64fsの2倍のレートである128fsで処理する手法がある。これにより、マルチチャンネルの信号をより高音質の128fs、2チャンネル信号に変換することができる。しかし、もともと2チャンネルの信号を再生する場合には、これらの処理は必要ないため、記録されている64fsの信号をダイレクトに再生する必要がある。このシステム実現するためには、一つのシステムの中に、64fsと128fsの2つの異なるサンプリング周波数の信号を混在させることになるが、その境目でこれらの異なるレートの1ビット信号を直接繋ぎ合わせると、そこでノイズを生じてしまうという問題があった。
また、停止時にミュートパターンジェネレータによって生成されるミュートパターンへと切り替えるという上記図17の構成は、大きなハードウェア構成を必要とするという課題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、整数倍の関係にある、異なったサンプリング周波数の1ビット信号をノイズなく繋ぎ合わせることを実現することによって、複数のサンプリング周波数の混在するシステムの実現を可能にするディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法の提供を目的とする。
また、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、異なる2系統の1ビットミュートパターンを直接ノイズなく繋ぎ合わせることを実現することによって、簡単な構成でのデジタルミュートの実現を可能にするディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法の提供を目的とする。
本発明に係るディジタル信号処理装置は、上記課題を解決するために、“1” 対 “−1” の重みを持つ少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置において、それぞれの重みのサンプル数が同数からなるパターンの繰り返しによって得られる少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生手段と、上記ミュートパターン信号発生手段に対して切り替え要求信号に基づいた切り替え信号を供給する制御手段とを備え、上記制御手段から供給された切り替え信号に応じて上記ミュートパターン信号発生手段は最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
ミュートパターン信号発生手段は、制御手段から供給された切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
本発明に係るディジタル信号処理装置は、上記課題を解決するために、“1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が整数倍の関係で異なっている2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置において、それぞれの重みのサンプル数が同数からなり、さらに一方のミュートパターンとしてm(mは2以上の整数)サンプル単位で連続して同一値をとるパターンを用い、1:(1/m)の異なるサンプリング周波数の2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生手段と、上記ミュートパターン信号発生手段に対して切り替え要求信号に基づいた切り替え信号を供給する制御手段とを備え、上記制御手段から供給された切り替え信号に応じて上記ミュートパターン信号発生手段は最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい上記2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
ミュートパターン信号発生手段は、制御手段から供給された切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
例えば、サンプリング周波数64fsのディスク再生信号を、一端クロスフェード処理装置によって、64fsレートのミュートパターンへとクロスフェードする。そしてこの64fsレートのミュートパターンより128fsレートのミュートパターンへと、切り替える。このとき、繋ぎあわせるミュートパターンとして、特定条件を満たしたパターンを用いることによって、切り替え点での可聴帯域のノイズ成分を十分抑えることができ、これにより異なるサンプリング周波数のミュートパターンどうしの繋ぎ合わせが実現できる。その後、128fsレートのミュートパターンを128fsレートの信号へと128fsレートでクロスフェード処理することによって、64fsレートの信号から128fsレートの信号への切り替えが、可能になる。同様に128fsレートの信号から64fsレートの信号への切り替えも、可能である。これにより、異なるサンプリング周波数の信号間の切り替えが可能となり、これらにより上記課題を解決する。
本発明に係るディジタル信号処理装置は、上記課題を解決するために、“1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が同じである2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置において、入力された1ビットオーディオ再生信号から第1のミュートパターン信号を検出するミュートパターン信号検出手段と、上記ミュートパターン信号検出手段で検出された第1のミュートパターン信号の1周期分のデータに2重積分処理を施す2重積分処理手段と、上記2重積分処理手段にて得られた2重積分値の平均値を検出する平均値検出手段と、上記第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生するミュートパターン信号発生手段と、上記入力された1ビットオーディオ再生信号と上記ミュートパターン信号発生手段が発生した第2のミュートパターン信号とを切り替える切り替え手段と、上記平均値検出手段で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングを検出すると、このタイミングで上記切り替え手段の切り替えを制御し、上記1ビットオーディオ再生信号から上記第2のミュートパターン信号へと切り替える制御手段とを備える。
ミュートパターン信号発生手段は、第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生する。制御手段は、平均値検出手段で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングを検出すると、このタイミングで切り替え手段の切り替えを制御し、1ビットオーディオ再生信号から第2のミュートパターン信号へと切り替える。
つまり、再生信号より同一パターンの繰り返しからなるミュートパターンを検出し、そのミュートパターンの2重積分の時間平均値を検出する。またミュートパターン信号発生器によって、2重積分の時間平均値がこれと同一となるパターンを発生させる。そして両信号の時間平均値が同一となるタイミングで両ミュートパターンを切り替える。これによって、簡単な構成での異なるミュートパターン間の直接切り替えが可能となり、上記課題を解決する。
本発明に係るディジタル信号処理方法は、上記課題を解決するために、“1” 対 “−1” の重みを持つ少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するためのディジタル信号処理方法において、それぞれの重みのサンプル数が同数からなるパターンの繰り返しによって得られる少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生工程を備え、上記ミュートパターン信号発生工程は、切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
ミュートパターン信号発生工程は、切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
本発明に係るディジタル信号処理方法は、上記課題を解決するために、“1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が整数倍の関係で異なっている2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するためのディジタル信号処理方法において、それぞれの重みのサンプル数が同数からなり、さらに一方のミュートパターンとしてm(mは2以上の整数)サンプル単位で連続して同一値をとるパターンを用い、1:(1/m)の異なるサンプリング周波数の2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生工程を備え、上記ミュートパターン信号発生工程は、切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
ミュートパターン信号発生工程は、切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせる。
本発明に係るディジタル信号処理方法は、上記課題を解決するために、“1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が同じである2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するためのディジタル信号処理方法において、入力された1ビットオーディオ再生信号から第1のミュートパターン信号を検出するミュートパターン信号検出工程と、上記ミュートパターン信号検出工程で検出された第1のミュートパターン信号の1周期分のデータに2重積分処理を施す2重積分処理工程と、上記2重積分処理工程にて得られた2重積分値の平均値を検出する平均値検出工程と、上記第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生するミュートパターン信号発生工程と、上記入力された1ビットオーディオ再生信号と上記ミュートパターン信号発生工程が発生した第2のミュートパターン信号とを切り替える切り替え工程とを備え、上記切り替え工程は、上記平均値検出工程で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングにしたがって、上記1ビットオーディオ再生信号から上記第2のミュートパターン信号へと切り替える。
ミュートパターン信号発生工程は、第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生する。そして、平均値検出工程で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングが検出されると、このタイミングで切り替え工程の切り替えを制御し、1ビットオーディオ再生信号から第2のミュートパターン信号へと切り替える。
本発明に係るディジタル信号処理装置は、ミュートパターン信号発生手段が制御手段から供給された切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせるので、少なくとも2系統の1ビット信号をノイズの発生なく、切り替える処理を実現可能としている。
本発明に係るディジタル信号処理装置は、ミュートパターン信号発生手段が制御手段から供給された切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせるので、2つの異なるサンプリング周波数の1ビット信号をノイズの発生なく、切り替える処理を実現可能としている。
本発明に係るディジタル信号処理装置は、ミュートパターン信号発生手段が第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生し、制御手段が平均値検出手段で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングを検出すると、このタイミングで切り替え手段の切り替えを制御し、1ビットオーディオ再生信号から第2のミュートパターン信号へと切り替えるので、2重積分信号の時間平均値が等しいミュートパターンを用いることによって、2つの異なる1ビットミュートパターンをノイズの発生なく、直接切り替える処理を実現可能としている。
本発明に係るディジタル信号処理方法は、ミュートパターン信号発生工程が切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせるので、少なくとも2系統の1ビット信号をノイズの発生なく、切り替える処理を実現可能としている。
本発明に係るディジタル信号処理方法は、ミュートパターン信号発生工程が切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい2系統のミュートパターン信号を切り替えて2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせるので、2つの異なるサンプリング周波数の1ビット信号をノイズの発生なく、切り替える処理を実現可能としている。
本発明に係るディジタル信号処理方法は、ミュートパターン信号発生工程が第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生する。このとき、平均値検出工程で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングを検出すると、このタイミングで切り替え工程の切り替えを制御し、1ビットオーディオ再生信号から第2のミュートパターン信号へと切り替えるので、2重積分信号の時間平均値が等しいミュートパターンを用いることによって、2つの異なる1ビットミュートパターンをノイズの発生なく、直接切り替える処理を実現可能としている。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明のディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法の具体例となる1ビット信号切り替え処理装置10を内蔵している光ディスク再生装置1の構成図である。
この光ディスク再生装置1が再生の対象とする光ディスク2は、“1” 対 “−1” の重みを持つディジタルオーディオ信号、例えばΔΣ変調により生成されたダイレクトストリームデジタル(Direct Stream Digital:DSD)方式の1ビットオーディオデータを記録しているスーパーオーディオ(Super Audio)CD(SACD)である。
特に、この光ディスク2には、サンプリング周波数64fsで生成されたDSD方式の1ビットオーディオデータによるステレオ2チャンネルの楽曲が記録される2CHエリア2−1と、サンプリング周波数64fsで生成されたDSD方式のマルチチャンネル(例えば6チャンネル)の楽曲が記録されるマルチCHエリア2−2とが設けられている。
もちろん、上記2CHエリアと上記マルチCHエリアは、同一平面上の別エリアにのみ形成されるものではなく、異なる2層の信号記録層にそれぞれ形成されてもよい。さらに、1層目に2CHエリアを、1層目の途中から2層目に跨いでマルチCHエリアが形成されてもよい。
ステレオ2チャンネルが記録されている2CHエリア2−1は、スタジオ、ホールなどに複数本設定されたマイクロホンで収録した音響状態をリスナーの前方左右のスピーカによって再現するための1ビットオーディオデータが記録されたエリアである。また、マルチチャンネルが記録されているマルチCHエリア2−2は、スタジオ、ホールなどに複数本設定されたマイクロホンで収録した音響状態をリスナーのフロントの左右スピーカ、センタースピーカ、及びサブウーファー、さらにリアの左右サラウンドスピーカによって再現するためにマルチチャンネルの1ビットオーディオデータが記録されたエリアである。
このため、光ディスク再生装置1には、元々ステレオ2チャンネルで収録された1ビットオーディオデータを再生する通常2チャンネル再生モードと、マルチチャンネルで収録された1ビットオーディオデータを再生するマルチチャンネル再生モードが設定されている。さらに、図1に示した光ディスク再生装置1には、マルチCHエリア2−2に記録されたマルチチャンネルの1ビットオーディオデータを2チャンネルにダウンミックスして再生するためのダウンミックス2チャンネル再生モードも設定されている。マルチチャンネル用のアンプ、スピーカシステム等がない場合や、ヘッドフォンでマルチチャンネルソースを聴きたいときに選択されることを想定しているモードである。これらの、2チャンネル再生モード、マルチチャンネル再生モード、ダウンミックス2チャンネル再生モードは、光ディスク再生装置1の筐体の正面の操作パネル上に設けられた各操作スイッチや、リモートコントローラの操作部各スイッチをリスナーが操作することによって選択される。
例えば、リスナーが通常2チャンネル再生モードで一つの楽曲を聴いた後、上記ダウンミックス2チャンネル再生モードで別の楽曲を聴きたいときには、このモードの操作スイッチを操作することによって、無音状態を挟んでダウンミックス2チャンネル再生モードで楽曲が再生されることになる。
図1の光ディスク再生装置1にあって、本発明の具体例となる1ビット信号切り替え処理装置10は、上記のような通常2チャンネル再生モードからダウンミックス2チャンネル再生モードへの切り替え時に、ノイズを発生させない無音状態で信号切り替えを行うものである。
先ず、光ディスク再生装置1の構成を図1に基づいて説明する。光ピックアップ3は、レーザ光源、ビームスプリッタ、対物レンズ、受光素子(フォトダイオード)等を備えてなる。光ピックアップ3は、光ディスク2にレーザ光を照射し、このレーザ光のディスクからの反射光を受光して電気信号に変換し、これをRF回路4に供給する。光ディスク2からの反射光は、光ディスク2に記録されているデータに応じて変化するものである。
RF回路4は、光ピックアップ3からの信号から再生RF信号を形成し、波形等化及び2値化処理などを行って、再生データを形成し、これをフロントエンド回路5(FE回路という)に供給する。なお、RF回路4は、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号などのサーボエラー信号も形成する。
これら各サーボエラー信号を用いて、トラッキングエラー制御、フォーカスエラー制御などを行って、適正な大きさのスポット形状のレーザ光により、ディスク上のデータが記録されたトラック上を正確に走査することができる。
なお、図1においては、説明を簡単にするため、光ディスク2を回転駆動させるスピンドルモータ、光ピックアップをディスクの半径方向に移動させるスレッド機構部、光ピックアップ3の位置をディスクに直交する方向、及び、ディスクの半径方向に微調整するための2軸アクチュエータなどについての記載は省略した。
FE回路5は、これに供給された再生データの復調や誤り訂正などの処理を行い、処理後の再生データをデコーダ6に供給する。デコーダ6は、上記再生データを64fsレートの1ビットオーディオデータにデコードして、1ビット信号切り替え処理装置10に供給する。
例えば、リスナーが通常2CH再生モードを選択したのであれば、光ディスク再生装置1は2CHエリア2−1から光ピックアップ3、RF回路4及びFE回路5を介して取り出した2CHの再生データをデコーダ6によってデコードし、2CH再生信号300として1ビット信号切り替え処理装置10に供給する。1ビット信号切り替え処理装置10は、システムコントローラ8の制御に基づいて2CH再生信号300をそのままスルーして切り替え出力信号305として出力端子9から図示しない2CH分のD/Aフィルタに供給する。D/Aフィルタは、1ビットオーディオデータからなる2CH再生信号300をアナログオーディオ信号に変換し、ステレオアンプに供給する。ステレオアンプで増幅された2CHアナログオーディオ信号は、リスナーの前方に配置された左右のスピーカから放音される。
また、リスナーがマルチチャンネル再生モードを選択したのであれば、光ディスク再生装置1はマルチCHエリア2−2から光ピックアップ3、RF回路4及びFE回路5を介して取り出したマルチCHの再生データをデコーダ6によってデコードし、マルチチャンネル再生信号301として1ビット信号切り替え処理装置10に供給する。1ビット信号切り替え処理装置10は、システムコントローラ8の制御に基づいてマルチCH再生信号301をそのままスルーし、切り替え出力信号305として出力端子9から図示しないマルチCH分のD/Aフィルタに供給する。D/Aフィルタは、1ビットオーディオデータからなるマルチCH再生信号301をアナログオーディオ信号に変換し、マルチチャンネル用アンプに供給する。マルチチャンネル用アンプで増幅されたマルチCHアナログオーディオ信号は、リスナーの周囲に配置された例えば5.1CH用のスピーカから放音される。
また、リスナーが例えば通常2CH再生モードの終了後に、ダウンミックス2チャンネル再生モードを選択すると、光ディスク再生装置1では、システムコントローラ8がリスナーによる操作キー入力(ダウンミックス2チャンネル再生モード選択)に応じたダウンミックス2チャンネル再生モードへの変更命令(切り替え要求信号)302をデコーダ6、1ビット信号切り替え処理装置10に供給する。デコーダ6は、マルチチャンネル記録エリア2−2からRF回路4、FE回路5を介して取り出されたマルチチャンネルの1ビットオーディオデータを64fsのクロックに同期してデコードし、このデコードされたマルチチャンネルデータ301をダウンミックス処理部7に供給する。
ダウンミックス処理部7は、デコーダ6でデコードされたマルチチャンネルデータ301にダウンミックス処理を施す。ここで、ダウンミックス処理部7は、ダウンミックス処理をサンプリング周波数64fsではなく、その2倍の128fsで行う。これにより、マルチチャンネルの信号を64fsでダウンミックスするよりも高音質の2チャンネル信号に変換することができる。
デコーダ6が用いる64fsのクロックとダウンミックス処理部7が用いる128fsのクロックは、例えばシステムコントローラ8の中で、マスタークロックを分周して生成される。
ダウンミックス処理部7にて128fsでダウンミックスされて得られたダウンミックス信号303は、1ビット信号切り替え処理装置10に供給される。この1ビット信号切り替え処理装置10には、通常2チャンネルの1ビット再生信号300も供給されている。
1ビット信号切り替え装置10は、リスナーが通常2チャンネル再生モードで一つの楽曲を聴き終わってから、上記ダウンミックス2チャンネル再生モードを選択したときに、切り替えノイズを発生させずに、無音状態を挟んでダウンミックス2チャンネルのダウンミックス信号303を切り替え出力信号305として出力する。1ビット信号切り替え処理装置10は、切り替え信号306をシステムコントローラ8等に供給する。
図2は、本発明の具体例となる、64fsと128fsの1ビット信号を切り替える処理装置(64fs/128fs1ビット信号切り替え処理装置)10の構成図である。図3は、1ビット信号切り替え処理装置10の動作を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
上記1ビット信号切り替え処理装置10は、サンプリング周波数が整数倍の関係で、64fsと128fsのように異なっている2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を切り替えるディジタル信号処理装置の具体例である。高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号は、上述したDSD方式の1ビットオーディオデータであり、“1” 対 ”−1” の重みを持つデータであるといえる。
この1ビット信号切り替え装置10は、図2に示すように、サンプリング周波数64fsの再生信号300と128fsのダウンミックス信号303とを切り替える切り替えスイッチ11と、サンプリング周波数が64fs/128fsの2系統のミュートパターンを切り替えて発生するミュートパターンジェネレータ12と、ミュートパターンジェネレータ12に対して光ディスク再生装置1のシステムコントローラ8からの切り替え要求信号302に基づいた切り替え制御信号307を供給するコントローラ13とを備えている。また、この1ビット信号切り替え装置10は、サンプリング周波数64fsの再生信号300をサンプリング周波数に等しい64fsのレートでサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号308へとクロスフェードし、かつサンプリング周波数128fsのダウンミックス信号303をサンプリング周波数に等しい128fsのレートでサンプリング周波数128fsのミュートパターン信号309からクロスフェードするクロスフェード処理装置14とを備えている。
ミュートパターンジェネレータ12は、コントローラ13によってマスタークロックをカウンターで分周して生成された64fsのクロックと128fsのクロックに同期して、64fsと128fsのミュートパターンを発生する。つまり、一系統のマスタークロックを整数の関係を基に64fsと128fsに分周して生成した各クロックに応じて64fsのミュートパターンと128fsのミュートパターンを生成している。このため、これらミュートパターンのパルス形状は、立ち上がりと立ち下がりがずれないでつながる。また、ミュートーパターンジェネレータ12は、特定条件を満たした64fsミュートパターン308から128fsミュートパターン309へとノイズを発生させることなくつなぐ。この特定条件とは、最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しいということである。詳細については後述する。
クロスフェード処理装置14は、上記特許文献1の特許第3318823号に開示されている技術に従ったクロスフェード処理を行う。このため、クロスフェード処理装置14は、サンプリング周波数64fsの再生信号300又は128fsのダウンミックス信号303にコントローラ13から供給される乗算係数(クロスフェードゲイン)kを乗算して振幅レベルを可変しマルチビットデータにする第1の係数乗算器16と、ミュートパターンジェネレータ12が発生するサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号308又は128fsのミュートーパターン信号309にコントローラ13から供給される乗算係数(クロスフェードゲイン)kを1から減算した係数(1−k)乗算して振幅レベルを可変しマルチビットデータにする第2の係数乗算器17と、第1の係数乗算器16の乗算出力と第2の係数乗算器17の乗算出力とを加算する加算器18とを備える。
また、クロスフェード処理装置14は、加算器18からの加算出力に再ΔΣ変調処理を施してサンプリング周波数64fs又は128fsの1ビットオーディオデータ(クロスフェード信号310/311)を出力するΔΣ変調器19と、サンプリング周波数64fsの再生信号300又は128fsのダウンミックス信号303と、ΔΣ変調器19からの出力データ(64fsクロスフェード信号310/128fsクロスフェード信号311)と、ミュートパターンジェネレータ12からのサンプリング周波数64fsのミュートパターン信号308又は128fsのミュートーパターン信号309をコントローラ13の制御にしたがって切り替える切り替えスイッチ15とを備える。
以下、1ビット信号切り替え装置10の動作について図3を参照して説明する。リスナーが64fsの通常2チャンネル再生モードで一つの楽曲を聴いた後、128fsのダウンミックス2チャンネル再生モードで別の楽曲を聴きたいので、光ディスク再生装置1の正面操作パネル上の操作スイッチにてダウンミックス2チャンネル再生モードを選択した場合の動作である。
先ず、システムコントローラ8から1ビット信号切り替え処理装置10のコントローラ13が切り替え要求信号302を受けると、コントローラ13は既に切り替えスイッチ11により選択されている64fs再生信号300と、ミュートパターンジェネレータ12によって特定条件を満たして生成される64fsミュートパターン308とをクロスフェード処理装置14によりクロスフェード処理する。
具体的には、第1の係数乗算器16及び第2の係数乗算器17に1から0へと遷移する乗算係数(クロスフェードゲイン)kを与える。すると、第1の係数乗算器16は、64fsの再生信号300に1から0へと遷移する乗算係数kを乗算したマルチビットの乗算出力(フェードアウト出力)を加算器18に供給する。このとき、第2の係数乗算器17は、64fsのミュートパターン信号308に0から1へと遷移する乗算係数(1−k)を乗算したマルチビットの乗算出力(フェードイン出力)を加算器18に供給する。加算器18は、第1の係数乗算器16の乗算出力(フェードアウト出力)と第2の係数乗算器17の乗算出力(フェードイン出力)との加算出力(クロスフェード出力)をΔΣ変調器19に供給する。ΔΣ変調器19は、コントローラ13から供給される64fsのクロックを用いて上記加算出力(クロスフェード出力)に再ΔΣ変調処理を施し、64fsの1ビットのディジタルクロスフェード信号310を切り替えスイッチ15に供給する。切り替えスイッチ15には、64fsの再生信号310、及び64fsのミュートパターン信号308も供給されている。
コントローラ13は、図3に示すように、システムコントローラ8から切り替え要求信号302がくると、切り替えスイッチ15を適切に切り替えて64fsレート再生信号300から64fsクロスフェード信号310、そして64fsミュートパターン信号308へとスムーズに切り替えた切り替え出力信号305を出力させる。
切り替え出力信号305として、64fsのミュートパターン信号308が出力されると、コントローラ13は適切に制御されたタイミングで切り替え信号306を発生して、ミュートパターンジェネレータ12に特定条件を満たした64fsミュートパターン信号308から128fsミュートパターン信号309への切り替えを行わせる。なおこの特定条件については後述する。また、同時に切り替えスイッチ11の切り替えを制御し、入力信号を64fs再生信号300から128fsダウンミックス信号303へと切り替える。さらにクロスフェード処理装置14内の処理レートを64fsから128fsへと切り替える。
光ディスク再生装置1が2チャンネル再生よりマルチチャンネル再生へ切り替わると、1ビット信号切り替え処理装置10は、その後今度はクロスフェード処理装置14によって、128fsダウンミックス信号303と128fsミュートパターン信号309とのクロスフェード処理を行う。このクロスフェード処理は、第1の係数乗算器16及び第2の係数乗算器17に0から1へと遷移する乗算係数(クロスフェードゲイン)kを与える。すると、第1の係数乗算器16は、128fsのダウンミックス信号303に0から1へと遷移する乗算係数kを乗算したマルチビットの乗算出力(フェードイン出力)を加算器18に供給する。このとき、第2の係数乗算器17は、128fsのミュートパターン信号309に1から0へと遷移する乗算係数(1−k)を乗算したマルチビットの乗算出力(フェードアウト出力)を加算器18に供給する。加算器18は、第1の係数乗算器16の乗算出力(フェードイン出力)と第2の係数乗算器17の乗算出力(フェードアウト出力)との加算出力(クロスフェード出力)をΔΣ変調器19に供給する。ΔΣ変調器19は、コントローラ13から供給される128fsのクロックを用いて上記加算出力(クロスフェード出力)に再ΔΣ変調処理を施し、128fsの1ビットのディジタルクロスフェード信号311を切り替えスイッチ15に供給する。切り替えスイッチ15には、128fsのダウンミックス信号303の他に、128fsの上記ディジタルクロスフェード信号311、及び128fsのミュートパターン信号309も供給されている。
コントローラ13は、図3に示すように、切り替えスイッチ13の切り替えを制御して128fsのミュートパターン信号309から128fsクロスフェード信号311、そして128fsのダウンミックス信号303へとスムーズに切り替えた切り替え出力信号305を出力させる。
1ビット信号切り替え処理装置10は64fs信号と128fs信号との切り替え装置であり、これらの処理はミュートパターンが64fsから128fsに切り替わるまでは64fsで、切り替わった後は128fsで処理される。
図4はミュートパターンジェネレータ12で行われる64fsレートのミュートパターン信号308と128fsレートのミュートパターン信号309との繋ぎ合わ処理を説明するための図である。それぞれのレートでの固定パターンの繰り返しからなるミュートパターン信号A、ミュートパターン信号Bを、ある点Pでダイレクトに切り替えている。このような異なるミュートパターンをダイレクトに繋ぎあわせた時には従来であれば、可聴域のノイズ成分が発生してしまう。本発明では、異なるミュートパターンをダイレクトに繋ぎあわせた時でも、可聴域のノイズ成分を充分抑えるために、その接続点Pを端点とするそれぞれの最小繰り返しパターン1周期分の2重積分信号を時間平均した値が一致する固定パターンを用いる。
図5は図4に示したミュートパターンの積分波形を示す図である。64fsレートの最小繰り返しパターンAとして、「1、1、−1、−1、−1、−1、1、1、−1、−1、1、1、1、1、−1、−1」、128fsレートの最小繰り返しパターンBとして、「1、−1、−1、1、−1、1、1、−1」を用いた場合である。64fsレートの信号は、同一レベルのデータがm=2サンプルづつ連続する128fsレートの信号で表されている。つまり、128fsに対しては1/m(=1/2)の64fsである。
図5(a)はミュートパターン信号、図5(b)はその積分信号、図5(c)は2重積分信号である。128fsレートで見た最小繰り返しパターンAの1周期が16、最小繰り返しパターンBの1周期が8で、どちらのパターンも2重積分信号の時間平均値は0となり、接続点Pを端点とする1周期の2重積分信号の時間平均値が一致する。このとき、これらのミュートパターンを繋ぎ合わせても可聴帯域にはノイズが発生しない。
一方、図6は64fsの最小繰り返しパターンCとして、図6(a)に示す「1、1、−1、−1」、128fsの最小繰り返しパターンDとして、「1、−1」を用いた場合である。図6(b)は積分信号を、図6(c)は2重積分信号を示す。このパターンの場合、1と−1の数が同数のミュートパターンでありながら、図6(c)に示されるように2重積分値の時間平均値が“3”と“1”となり一致しない。このようなミュートパターンを直接繋ぐとノイズとなり、切り替えには適さない。
以上に説明したように、光ディスク再生装置1にあって、1ビット信号切り替え処理装置10は、64fsの2CH再生信号と、128fsのダウンミックス2CH信号のように、“1” 対 ”−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が整数2倍の関係で異なっている2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を、可聴帯域のノイズを抑制しながらも切り替えることができる。すなわち、本発明によるディジタル信号処理装置及び方法によって、異なるサンプリング周波数の信号間で可聴域のノイズ成分を充分抑えた切り替えが実現可能となる。
なお、上記実施の形態では、64fs2CHから128fs2CHの1ビットオーディオデータへ繋いだが、128fs2CHから64fs2CHの1ビットオーディオデータへ繋ぐ場合にも適用できる。128fs2CHの再生信号に128クロスフェード信号を接続し、この128クロスフェード信号に128fsのミュートパターン信号を接続し、この128fsのミュートパターン信号に64fsのミュートパターン信号を2重積分信号の時間平均値が等しくなる接続点で繋ぎ、さらに64fsのミュートパターン信号を接続し、64fsのクロスフェード信号を接続し、64fsの2CH再生信号に繋ぐようにすればよい。
また、上記実施の形態では、サンプリング周波数の例として、64fsと128fs間の切り替えの場合についての述べたが、もちろん、他の整数倍の関係にあるサンプリング周波数間の切り替えにも同様に実現できる。例えば、64fsと192fs、64fsと256fsのような、3倍、4倍のような関係である。
また、上記実施の形態では、ミュートパターンを1度で切り替えたが、同条件を満たすパターンどうしを複数回繋ぎ合わせてもよい。すなわち、サンプリング周波数が整数倍の関係になっている、例えば64fs、128fs、256fsの1ビットオーディオ信号を、2重積分信号の時間平均値が等しくなる接続点を持つ64fs、128fs、256fsのミュートパターン信号を用いてダイレクトに繋いでもよい。
また、上記実施の形態では、2重積分信号の時間平均値が等しいミュートパターン信号を用いたが、さらにこの中でも3重積分信号の時間平均値が近いパターンの方が好ましい。 さらに再生装置としてスーパーオーディオCDを用いた場合について示したが、1ビット信号を扱う他のシステムに適応可能であり、これに限定されるものではない。
次に、本発明の他の最良の形態について図面を参照しながら説明する。図7は、本発明のディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法の具体例となる1ビット信号切り替え処理装置50を内蔵している光ディスク再生装置41のシステム構成を示す図である。
この光ディスク再生装置41が再生の対象とする光ディスク42も、“1” 対 ”−1” の重みを持つディジタルオーディオ信号、例えばΔΣ変調により生成されたDSD方式の1ビットオーディオデータを記録しているスーパーオーディオCDである。
光ディスク再生装置41は、再生時には光ディスク42に記録されているデータをデコーダによって1ビット再生信号にデコードし、停止時にはミュートパターンを出力する。1ビット再生信号からミュートパターン信号への1ビット信号の切り替えに、1ビット信号切り替え処理装置50が用いられる。
この1ビット信号切り替え処理装置50は、“1” 対 ”−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が同じである2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置の具体例である。
先ず、光ディスク再生装置41の構成を図7に基づいて説明する。光ピックアップ43は、レーザ光源、ビームスプリッタ、対物レンズ、受光素子(フォトダイオード)等を備えてなる。光ピックアップ43は、光ディスク42にレーザ光を照射し、このレーザ光のディスクからの反射光を受光して電気信号に変換し、これをRF回路44に供給する。光ディスク42からの反射光は、光ディスク42に記録されているデータに応じて変化するものである。
RF回路44は、光ピックアップ43からの信号から再生RF信号を形成し、波形等化及び2値化処理などを行って、再生データを形成し、これをフロントエンド回路45(FE回路という)に供給する。なお、RF回路44は、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号などのサーボエラー信号も形成する。
これら各サーボエラー信号を用いて、トラッキングエラー制御、フォーカスエラー制御などを行って、適正な大きさのスポット形状のレーザ光により、ディスク上のデータが記録されたトラック上を正確に走査することができる。
なお、図7においては、説明を簡単にするため、光ディスク42を回転駆動させるスピンドルモータ、光ピックアップをディスクの半径方向に移動させるスレッド機構部、光ピックアップ3の位置をディスクに直交する方向、及び、ディスクの半径方向に微調整するための2軸アクチュエータなどについての記載は省略した。
FE回路45は、これに供給された再生データの復調や誤り訂正などの処理を行い、処理後の再生データをデコーダ46に供給する。デコーダ46は、上記再生データを64fsレートの1ビットオーディオデータにデコードして、1ビット信号切り替え処理装置50に供給する。
システムコントローラ47は、リスナーが再生状態から停止状態への切り替え操作が成されると、切り替え要求信号を1ビット信号切り替え処理装置50に供給する。
1ビット切り替え処理装置50は、再生信号からミュートパターン信号を用いた停止状態へと切り替える。
図8は、本発明の具体例となる、1ビット切り替え処理装置50の構成図である。図9は、1ビット切り替え処理装置50の動作を説明するためのタイミングチャートである。
この1ビット切り替え処理装置50は、サンプリング周波数が例えば64fsで同じである2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置の具体例である。高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号は、上述したDSD方式の1ビットオーディオデータであり、“1” 対 ”−1” の重みを持つデータであるといえる。
この1ビット信号切り替え処理装置50は、図8に示すように、入力された64fs1ビットオーディオ再生信号401から第1のミュートパターン信号を検出するミュートパターン検出器51と、ミュートパターン検出器51で検出された第1のミュートパターン信号の1周期分のデータに2重積分処理を施す2重積分器52と、2重積分器52にて得られた2重積分値の平均値を検出する平均値検出器53と、上記第1のミュートパターンと同じサンプリング周波数64fsでありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターンを発生するミュートパターンジェネレータ54と、入力された1ビットオーディオ再生信号401とミュートパターンジェネレータ54の第2のミュートパターンとを切り替える切り替えスイッチ55と、平均値検出器53で得られた第1のミュートパターンの2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングを検出すると、このタイミングで切り替えスイッチ55の切り替えを制御し、上記1ビットオーディオ再生信号401から上記第2のミュートパターン信号と切り替えるコントローラ56とを備える。
次に、1ビット信号切り替え装置50の動作について図9を参照して説明する。1ビット信号切り替え装置50は、ミュートパターン検出器51によって再生信号401より同一パターンの繰り返しからなるミュートパターンを検出し、2重積分器52によってその1周期分のデータの2重積分を行い、さらに平均値検出器53によって、その1周期の時間平均値を導出する。ここで、光ディスク再生装置41のシステムコントローラ47から切り替え要求信号402を受けると、コントローラ56は上記検出器53より、再生ミュートパターンの2重積分の時間平均値がたとえば0となるタイミングを検出し、このタイミングで切り替えスイッチ55によって再生信号401よりミュートパターンジェネレータ54からのミュートパターン信号403へとダイレクトに切り替える。この時ミュートパターンジェネレータ54からは、ミュートパターン一周期の2重積分の時間平均値が同じ0となるパターンをそのパターンの先頭より発生させる。これによって、再生ミュートパターン信号から、ミュートパターンジェネレータ54のミュートパターン信号へのスムーズな切り替えを実現することが出来る。
図10は、ミュートパターン再生信号401とミュートパターンジェネレータ54のミュートパターン信号403を想定した2種類のミュートパターンを繋ぎ合わせた場合の一例である。それぞれ固定パターンの繰り返しからなるミュートパターンを、ある点Pでダイレクトに切り替えている。このような異なるミュートパターンをダイレクトに繋ぎあわせた時に可聴域のノイズ成分を充分抑えるために、その接続点Pを端点とするそれぞれの最小繰り返しパターンA、Bの1周期分の2重積分信号を時間平均した値が一致する固定パターンを用いている。
図11は図10に示した二つのミュートパターン信号の積分波形図である。最小繰り返しパターンAとして「1、−1、−1、1、−1、1、1、−1」、最小繰り返しパターンBとして「1、1、−1、−1、−1,−1、1、1、−1、−1、1、1、1、1、−1、−1」を用いた場合である。 図11(a)はミュートパターン信号、図11(b)はその積分信号、図11(c)は2重積分信号である。最小繰り返しパターンAの1周期が8、最小繰り返しパターンBの1周期が16で、どちらのパターンも2重積分信号の時間平均値は0となり、接続点Pを端点とする1周期の2重積分信号の時間平均値が一致することより、これらのミュートパターンは繋ぎ合わせることができる。
一方、図12は最小繰り返しパターンCとして、図12(a)の「1、−1」、最小繰り返しパターンDとして、「1、1、−1、−1」を用いた場合である。図12(b)は積分信号、U 12(c)は2重積分信号を示す。図12(a)のパターンの場合、1と−1の数が同数のミュートパターンでありながら、図12(c)に示されるように2重積分値の時間平均値が“1”と“3”となり一致しない。よってこのようなミュートパターンを直接繋ぐとノイズとなり、切り替えには適さない。
図13は、ミュートパターン再生信号として「1、−1、−1、1、−1、1、1、−1」を2重積分した値の時間平均値を示した図で、同一のミュートパターンであっても、その1周期の先頭をどこからとるかによって、その値が異なり、遷移することを示している図である。図13(c)は時刻t0からの1周期T0の2重積分信号で、その時間平均値は5.5である。また図13(e)は時刻t1からの1周期T1の2重積分信号で、その時間平均値は1。さらに図13(g)は時刻t2からの1周期T2の2重積分信号で、その時間平均値は−5.5。そして図13(i)は時刻t3からの1周期T3の2重積分信号で、その時間平均値は0となる。よって、T3の1周期の端点となる時刻t11では、同じく2重積分信号の時間平均値が0となるミュートパターンと繋ぎあわせることができる。同図では同値が0となるミュートパターンジェネレーター信号403の一例で「1、1、−1、−1,−1,−1、1、1、−1、−1、1、1、1、1、−1、−1」とした場合であり、このタイミングでこれらのミュートパターンは繋ぎ合わせることができる。
以上に説明したように、光ディスク再生装置41にあって、1ビット信号切り替え処理装置50は、サンプリング周波数64fsでありながらも、異なるミュートパターン間で可聴域のノイズ成分を充分抑えた切り替えを実現可能とする。
なお、上記他の実施の形態では、ミュートパターンの選定法として2重積分信号の時間平均値が等しいパターンを用いたが、さらにこの中でも3重積分信号の時間平均値が近いパターンの方が好ましい。
さらに再生装置としてスーパーオーディオCDを用いた場合について示したが、1ビット信号を扱う他のシステムに適応可能であり、光ディスク再生装置に限定されるものではない。
1ビット信号切り替え処理装置を内蔵している光ディスク再生装置のシステム構成を示す図である。 1ビット信号切り替え処理装置の構成図である。 1ビット信号切り替え処理装置の動作を説明するタイミングチャートである。 ミュートパターンジェネレータで行われる64fsレートのミュートパターン信号と128fsレートのミュートパターン信号との繋ぎ合わ処理を説明するための図である。 ミュートパターンの積分波形を示す図である。 他のミュートパターンの積分波形を示す図である。 他の実施の形態の1ビット信号切り替え処理装置を内蔵している光ディスク再生装置のシステム構成を示す図である。 他の1ビット信号切り替え処理装置の構成図である。 他の1ビット信号切り替え処理装置の動作を説明するタイミングチャートである。 ミュートパターン切り替えの一例を示す図である。 ミュートパターンの積分波形を示す図である。 他のミュートパターンの積分波形を示す図である。 ミュートパターンの2重積分時間平均値の遷移を示す図である。 ΔΣ変調器の構成を示す図である。 従来の1ビット信号切り替え処理装置の構成図である。 従来の1ビット信号切り替え処理装置の動作を説明するタイミングチャートである。 従来の他の1ビット信号切り替え処理装置の構成図である。 従来の他の1ビット信号切り替え処理装置の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1,41 光ディスク再生装置、2,42 光ディスク(スーパーオーディオCD)、2−1 2チャンネル記録エリア、2−2 マルチチャンネル記録エリア、7 ダウンミックス処理回路、8 システムコントローラ、10,50 1ビット信号切替処理装置、12 ミュートパターンジェネレータ、13 コントローラ、14 クロスフェード処理装置、51 ミュートパターン検出器、52 二重積分器、53 平均値検出器、54 ミュートパターンジェネレータ、56 コントローラ

Claims (8)

  1. “1” 対 “−1” の重みを持つ少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置において、
    それぞれの重みのサンプル数が同数からなるパターンの繰り返しによって得られる少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生手段と、
    上記ミュートパターン信号発生手段に対して切り替え要求信号に基づいた切り替え信号を供給する制御手段とを備え、
    上記制御手段から供給された切り替え信号に応じて上記ミュートパターン信号発生手段は最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせることを特徴とするディジタル信号処理装置。
  2. “1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が整数倍の関係で異なっている2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置において、
    それぞれの重みのサンプル数が同数からなり、さらに一方のミュートパターンとしてm(mは2以上の整数)サンプル単位で連続して同一値をとるパターンを用い、1:(1/m)の異なるサンプリング周波数の2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生手段と、
    上記ミュートパターン信号発生手段に対して切り替え要求信号に基づいた切り替え信号を供給する制御手段とを備え、
    上記制御手段から供給された切り替え信号に応じて上記ミュートパターン信号発生手段は最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい上記2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせることを特徴とするディジタル信号処理装置。
  3. 第1のサンプリング周波数の1ビット信号を第1のサンプリング周波数に等しいレートでミュートパターン信号へとクロスフェードし、かつ第2のサンプリング周波数の1ビット信号を第2のサンプリング周波数に等しいレートでミュートパターン信号からクロスフェードするクロスフェード手段をさらに備えてなることを特徴とする請求項2記載のディジタル信号処理装置。
  4. 上記ミュートパターン信号発生手段は上記制御手段から供給された切り替え信号に応じて上記クロスフェード手段によって第1のサンプリング周波数の1ビット信号とクロスフェードされた第1のサンプリング周波数のミュートパターンと、上記クロスフェード手段によって第2のサンプリング周波数の1ビット信号とクロスフェードされる第2のサンプリング周波数のミュートパターンとを切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせることを特徴とする請求項3記載のディジタル信号処理装置。
  5. “1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が同じである2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するディジタル信号処理装置において、
    入力された1ビットオーディオ再生信号から第1のミュートパターン信号を検出するミュートパターン信号検出手段と、
    上記ミュートパターン信号検出手段で検出された第1のミュートパターン信号の1周期分のデータに2重積分処理を施す2重積分処理手段と、
    上記2重積分処理手段にて得られた2重積分値の平均値を検出する平均値検出手段と、
    上記第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生するミュートパターン信号発生手段と、
    上記入力された1ビットオーディオ再生信号と上記ミュートパターン信号発生手段が発生した第2のミュートパターン信号とを切り替える切り替え手段と、
    上記平均値検出手段で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングを検出すると、このタイミングで上記切り替え手段の切り替えを制御し、上記1ビットオーディオ再生信号から上記第2のミュートパターン信号へと切り替える制御手段と
    を備えることを特徴とするディジタル信号処理装置。
  6. “1” 対 “−1” の重みを持つ少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するためのディジタル信号処理方法において、
    それぞれの重みのサンプル数が同数からなるパターンの繰り返しによって得られる少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生工程を備え、
    上記ミュートパターン信号発生工程は、切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい少なくとも2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記少なくとも2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせることを特徴とするディジタル信号処理方法。
  7. “1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が整数倍の関係で異なっている2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するためのディジタル信号処理方法において、
    それぞれの重みのサンプル数が同数からなり、さらに一方のミュートパターンとしてm(mは2以上の整数)サンプル単位で連続して同一値をとるパターンを用い、1:(1/m)の異なるサンプリング周波数の2系統のミュートパターン信号を切り替えて発生するミュートパターン信号発生工程を備え、
    上記ミュートパターン信号発生工程は、切り替え信号に応じて最小繰り返しパターンの2重積分信号の時間平均値が等しい2系統のミュートパターン信号を切り替えて上記2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を繋ぎ合わせることを特徴とするディジタル信号処理方法。
  8. “1” 対 “−1” の重みを持ち、かつサンプリング周波数が同じである2系統の高速サンプリング1ビットディジタルオーディオ信号を処理するためのディジタル信号処理方法において、
    入力された1ビットオーディオ再生信号から第1のミュートパターン信号を検出するミュートパターン信号検出工程と、
    上記ミュートパターン信号検出工程で検出された第1のミュートパターン信号の1周期分のデータに2重積分処理を施す2重積分処理工程と、
    上記2重積分処理工程にて得られた2重積分値の平均値を検出する平均値検出工程と、
    上記第1のミュートパターン信号と同じサンプリング周波数でありながらパターンが異なり、かつ一周期分のデータの2重積分の平均値が所定値となる第2のミュートパターン信号を発生するミュートパターン信号発生工程と、
    上記入力された1ビットオーディオ再生信号と上記ミュートパターン信号発生工程が発生した第2のミュートパターン信号とを切り替える切り替え工程とを備え、
    上記切り替え工程は、上記平均値検出工程で得られた第1のミュートパターン信号の2重積分値の平均値が上記所定値と同じになったタイミングにしたがって、上記1ビットオーディオ再生信号から上記第2のミュートパターン信号へと切り替えることを特徴とするディジタル信号処理方法。
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