JP3911687B2 - 無機質材用水性シーラー及びシーラー塗装無機質材の製造方法 - Google Patents

無機質材用水性シーラー及びシーラー塗装無機質材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機質材用水性シーラー及びシーラー塗装無機質材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物の外壁材として、無機材料を板状に成形した後、一次養生、オートクレーブ養生前シーラー塗布、乾燥、オートクレーブ養生、切削加工、プレヒートを行った後、オートクレーブ養生後シーラー塗装、次いで乾燥を行うことによりシーラー塗装板が製造され、又上記オートクレ―ブ養生後シーラー塗装後、上塗り塗装、乾燥を行うことにより上塗り塗装板が製造されている。上記したオートクレーブ養生前シーラーには、耐エフロレッセンス性、オートクレーブ養生後シーラー塗膜との密着性等の性能が要求され、また、オートクレーブ養生後シーラーには、耐透水性、耐透湿性、耐ブロッキング性、オートクレーブ養生前シーラー及び上塗り塗膜との付着性等の性能が要求される。
【0003】
従来、上記したオートクレーブ養生後シーラーとしては、有機溶剤系シーラーが多く使用されてきたが公害、安全性、衛生性等の面から水性シーラーに置き換わってきている。この様な水性シーラーとしては、アクリル酸モノマー等の酸モノマー、メチルメタクリレートモノマー、スチレン等の硬質モノマー、n−ブチルアクリレート等の軟質モノマーを、通常スチレンモノマーを10重量%以下の範囲で配合したモノマー混合物とし、これをラジカル共重合反応させてなる共重合体を水に分散したものが一般的に使用されている。
【0004】
しかしながら、上記した共重合体を使用した水性シーラーは、耐透水性、耐透湿性等の性能が悪く、特にオートクレーブ養生後シーラーとして使用するには不適なものであった。
【0005】
また、従来の水性シーラーは、例えば共重合体のガラス転移温度を低くすると被膜の耐ブロッキング性が低下し、一方、共重合体のガラス転移温度を高くすると被膜の耐ブロッキング性は向上するが造膜性が悪くなって耐透水性、耐透湿性が低下し、両者の性能を共に満足させるものが得られていないのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、水性シーラーにおける上記従来の欠陥が解消され、耐透水性、耐透湿性、耐ブロッキング性、上塗り付着性等に優れたシーラー被膜を形成できる無機質材用水性シーラー及びシーラー塗装無機質材の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究の結果、無機質材用水性シーラーとして、特定のビニル系樹脂エマルションを主な樹脂成分として含有する水性シーラーを使用することにより、目的を達成できることを見出し、これに基づき本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、ビニル系樹脂エマルションを含有する水性シーラーであり、該エマルションで使用されるビニル系樹脂が該樹脂を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを15〜80重量%含有することを特徴とする無機質材用水性シーラーに係る。
【0009】
また、本発明は、無機質材にシーラーを塗布し、次いでオートクレーブ養生をおこなった後、上記した無機質材用水性シーラーを1回もしくは複数回ロール塗装して水性シーラー塗膜を形成することを特徴とするシーラー塗装無機質材の製造方法にも係る。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するビニル系樹脂エマルションは、ビニル系樹脂を主な樹脂成分として含有するエマルションであり、ビニル系樹脂が該樹脂を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを15〜80重量%、好ましくは20〜70重量%含有するエマルションである。また、該ビニル系樹脂は、構成モノマーとして、その他のラジカル共重合性モノマーを85〜20重量%含有する。該芳香族系ビニルモノマーの含有量が15重量%未満になると耐透水性、耐透湿性が劣り、一方、80重量%を越えると造膜性、上塗付着性が劣る。
【0011】
該芳香族系ビニルモノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等が挙げられる。また、上記した芳香族系ビニルモノマーはその他のラジカル共重合性モノマーとラジカル共重合反応させられる。該その他のラジカル共重合性モノマーとしては、該芳香族系ビニルモノマーと実質的にラジカル共重合反応するものであれば、特に制限なしに従来から公知のその他のラジカル共重合性モノマーを使用することができる。具体的には、例えば、下記のモノマーを挙げることができる。
【0012】
(a)カルボキシル基含有不飽和単量体:例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
【0013】
(b)アクリル酸またはメタクリル酸と炭素数1〜20のモノアルコールとのエステル化物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル(n−,i−,t−)、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル(n−,i−,tert−)、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル又はシクロアルキルエステル:アクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシブチル等が挙げられる。
【0014】
(c)ビニルエステル:例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどが挙げられる。
【0015】
(d)シアン化ビニル:例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
【0016】
(e)ハロゲン化ビニル:例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルなどが挙げられる。
【0017】
(f)アミド系不飽和化合物:例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミドなどが挙げられる。
【0018】
(g)エポキシ不飽和化合物:例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどが挙げられる。
【0019】
(h)水酸基含有不飽和化合物:例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。
【0020】
(i)シリル基含有不飽和化合物:例えばビニルトリメトキシシラン、メタクリル酸3−トリメトキシシリルプロピルなどが挙げられる。
【0021】
上記したその他のラジカル共重合性モノマーは1種もしくは2種以上組み合せて使用することができる。
【0022】
上記したビニル系樹脂エマルションは、公知の方法にて得ることが出来る。例えば乳化剤の存在下で、上記モノマー成分を乳化重合させることで容易に得られる。乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤などがあげられ、該乳化剤の1種又は2種以上の存在下で重合開始剤を使用して乳化重合する事が出来る。乳化重合以外にも公知の溶液重合方法や懸濁重合方法により製造することができる。
【0023】
また、上記ビニル系樹脂エマルションとして、特にコア・シェル型ビニル系樹脂エマルションを使用することが好ましい。
【0024】
該コア・シェル型ビニル系樹脂エマルションで使用するコア・シェル型ビニル系樹脂において、該樹脂のコア部を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを15〜80重量%含有し、かつシェル部を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを含まない樹脂か、もしくは該樹脂としてコア部及びシェル部を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを含有する場合には、コア部を構成する芳香族系ビニルモノマーがシェル部を構成する芳香族系ビニルモノマーよりも多く含まれ、且つコア部及びシェル部の両者に含まれる芳香族系ビニルモノマーが15〜80重量%の範囲である樹脂が使用される。
【0025】
また、シェル部とコア部との配合割合は、この両成分の合計重量を基準に、シェル部は0.05〜50重量%、特に0.5〜35重量%、コア部は99.95〜50重量%、特に99.5〜65重量%の範囲内が適している。
【0026】
また、コア・シェル型ビニル系樹脂エマルションにおいてコア部のガラス転移温度が−20〜105℃、特に0〜80℃、シェル部のガラス転移温度が−20〜105℃、特に0〜85℃の範囲内にあることが好ましい。
【0027】
コア・シェル型エマルションにおいて、コア部のガラス転移温度が−20℃より低くなると形成塗膜がブロッキングしやすくなり、一方、105℃より高くなると造膜性や低温物性(凍結融解試験)などが低下する。シェル部のガラス転移温度が−20℃より低くなると形成塗膜がブロッキングしやすくなり、さらに105℃を超えると造膜性や低温物性(凍結融解試験)などが低下するので、いずれも好ましくない。
【0028】
本明細書において、重合体のガラス転移温度(℃)は、下記式によって算出することができる。
【0029】
1/Tg(゜K)=(W1/T1)+(W2/T2)+・・
Tg(℃)=Tg(゜K)−273
各式中、W1、W2、・・は共重合に使用されたモノマーのそれぞれの重量%、T1、T2、・・はそれぞれ単量体のホモポリマ−のTg(゜K)を表わす。なお、T1、T2、・・は、Polymer Hand Book(Scond Edition,J.Brandup・E.H.Immergut 編)による値である。また、モノマーのホモポリマーのTgが明確でない場合のガラス転移温度(℃)は、単離塗膜をバイブロン動的粘弾性装置DAYNAMIC VISCO ELASTOMETER MODEL VIBRON DDV−IIEA型(TOYO BACDWIN CO. Ltd)を用いて、周波数110ヘルツ、昇温速度3℃/分において動的ガラス転移温度(℃)で測定した。試料はポリプロピレン板に塗装後、単離した塗膜で測定した。
【0030】
コア部及びシェル部を構成するモノマーは、該コア部及びシェル部が上記した性質を有するように適宜、上記芳香族系ビニルモノマーとその他のモノマー(a)〜(i)から適宜選択して使用される。
【0031】
本発明水性シーラーは、上記したビニル系樹脂エマルションをそのまま水性シーラーとして使用することもできるが、通常は必要に応じて着色顔料、体質顔料、有機溶剤、水溶性樹脂、コロイダルディスパージョン、可塑剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、表面張力調整剤、沈降防止剤、造膜助剤、防腐剤、コロイダルシリカ、加水分解性シラン基及び/又はヒドロキシシラン基含有化合物などを配合して使用する。
【0032】
上記した着色顔料としては、チタン白、赤錆、オーカー、カーボンブラック等を挙げることができ、又体質顔料としては、硫酸バリウム、不定形板状顔料(タルク等)、タンカル、マイカ等を挙げることができる。これらの顔料を配合する場合の配合量としては、通常、ビニル系樹脂エマルションの固形分100重量部に対して、着色顔料は0.01〜100重量部程度、体質顔料は1〜150重量部程度であるのが適当である。
【0033】
また、上記した体質顔料において、不定形板状顔料はシーラー塗膜の耐透水性が向上するのでこのものを使用することが好ましい。
【0034】
更に、該不定形板状顔料としては、特に平均粒子径が0.5〜30μm、特に1〜15μmの不定形板状顔料をエマルションの樹脂固形分100重量部に対して1〜150重量部、特に2〜100重量部含有することが好ましい。平均粒子径が上記した範囲をはずれると塗膜の耐透水性が低下するので好ましくない。また、含有量が1重量部未満になると塗膜中に占める該顔料の充填割合が少なく、水に対する十分な迂回効果が得られないため耐透水性が低下し、一方、150重量部を超えると塗装時に欠陥部ができやすく、このために塗膜の耐透水性が確保できないといった欠点がある。
【0035】
上記した不定形板状顔料以外の着色顔料や体質顔料成分の含有量は、ビニル系樹脂エマルションの固形分100重量部に対して0〜200重量部、好ましくは1〜150重量部の範囲で配合することが好ましい。
【0036】
上記した造膜助剤としては、沸点(BP)が100〜270℃のアルコール成分から選ばれた1種もしくは2種以上が使用できる。かかるアルコール成分として、具体的には、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ、分子量118、BP171℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール、分子量162、BP230℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ブチルカルビトールアセテート、分子量206、BP246℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(分子量90、BP120℃)、プロピレングリコールモノブチルエーテル(分子量190、BP229℃)などがあげられる。さらに、2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート(テキサノール、分子量216、BP248℃)も造膜助剤として有効である。
【0037】
アルコール成分の沸点が100℃より低くなると塗膜の形成性(造膜性)が十分でなく、また沸点が270℃より高くなると塗膜中に残存しやすくなり耐水性、耐湿性などが低下するので好ましくない。
【0038】
造膜助剤の含有量は、特に制限されないが、エマルションの樹脂固形分100重量部あたり、0.1〜25重量部、好ましくは1〜20重量部の範囲内である。
【0039】
本発明水性シーラーにおいて、カルボニル基含有不飽和化合物を共重合している場合、ポリヒドラジド化合物架橋剤を配合することにより架橋塗膜を形成することができる。
【0040】
上記ポリヒドラジド化合物は、1分子中にヒドラジド基(−CO−NH−NH2)を2個以上含有する上記カルボニル基と反応して架橋構造を作る化合物である。
【0041】
ポリヒドラジド化合物の代表的な具体例としては、例えば、カルボジヒドラジド等のジヒドラジド、蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、エイコ酸二酸ジヒドラジドなどのC2〜40個の脂肪族カルボン酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、ピロメリット酸ジヒドラジド、ピロメリト酸トリヒドラジド、ピロメリット酸テトラヒドラジドなどの芳香族ポリヒドラジド、及びマレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジドなどのモノオレフィン性不飽和ジヒドラジド、ビスセミカルバジド、ポリアクリル酸ポリヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジ/カルボエチル)−5−イソプロピルヒダントインなどのその他のポリヒドラジドなどが挙げられる。ポリヒドラジド化合物の配合割合は、樹脂の有するカルボニル基に対して0〜2当量、好ましくは0〜1当量の範囲である。
【0042】
また、本発明の水性シーラーは、セメントを主成分とし、これにパルプやロックウールなどの補強繊維、珪砂等の珪酸質材料、さらには無機質充填剤を配合した組成物を、抄造法あるいはプレス成形などの手段により成形して水硬化させてなる無機質硬化材(例えば、珪酸カルシウム板、石綿セメント板、木片セメント板、パルプセメント板、軽量気泡コンクリート板)などの無機質材に塗装することができる。
【0043】
本発明の水性シーラーは,無機質材の養生後に塗装する養生後シーラーとして使用することが好ましい。無機質材の養生としてはオートクレーブ養生を行う場合と行わない場合があるが、オートクレーブ養生を行わない場合は、1次養生の後、オートクレーブ養生を行う場合にはオートクレーブ養生の後に塗装するのが望ましい。オートクレーブ養生は、特に制限なしに窯業系基材で採用されている条件で行うことができる。オートクレーブ養生を行わない場合には、下地処理としてアクリルエマルション、エポキシエマルションなどを塗布した後に本発明のシーラーを塗装してもよい。オートクレーブ養生を行う場合は、通常オートクレーブ養生時のエフロ発生を抑制するためにオートクレーブ前シーラーが塗布されるので、オートクレーブ養生後、オートクレーブ前シーラー塗膜の上に本発明のシーラーが塗布されることになる。オートクレーブ養生前シーラーは従来から公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、天然もしくは合成ゴム系、シリコン系樹脂、弗素系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びこれらの変性樹脂を有機溶剤もしくは水に溶解又は分散させたものが使用できる。また、該オートクレーブ養生前シーラーはラッカータイプ、架橋タイプのいずれのタイプであっても構わない。
【0044】
本発明の水性シーラーの塗装固形分は1〜50重量%、好ましくは3〜45重量%の濃度で使用される。固形分が1重量%未満になると塗装膜厚を確保するために塗装回数が多くなるので塗装作業性が悪くなり、一方50重量%を越えると基材に対する浸透性が劣るため基材(オートクレーブ前シーラーが塗布されている場合はオートクレーブ前シーラー)との付着性が悪くなる。
【0045】
本発明のシーラーの塗布量(固形分換算)は、1〜200g/m2、好ましくは5〜150g/m2の範囲である。塗布量が1g/m2未満になると耐透水性、耐透湿性が低下し、一方200g/m2を越えると耐ブロッキング性等が低下するので好ましくない。
【0046】
次いで、本発明のシーラーの塗装方法は、特に制限なしに従来から公知の塗装方法、例えば、ローラー、刷毛、スプレー、浸漬、フローコーター(カーテンフローコーターなど)等の方法で行うことができる。
【0047】
本発明において、上記無機質材用水性シーラーを用いてシーラー塗装無機質材を製造する方法としては、特に無機質材にシーラーを塗布し、次いでオートクレーブ養生をおこなった後、上記の無機質材用水性シーラーを1回もしくは複数回ロール塗装して水性シーラー塗膜を形成する方法が好ましい。
【0048】
該ロール塗装は、スプレー塗装やフローコーター塗装に比べ少ない塗布量で耐透水性に優れたシーラー塗膜を形成するといった効果があり、また経済的にも安価であるといった効果がある。
【0049】
また、ロール塗装において、不定形板状顔料を配合した水性シーラーを使用した場合にローラーにより該不定形板状体質顔料の平面部が塗装基板と平行になるように塗装されるために、水、湿気などの腐食因子が塗膜内部や塗装基板に進入し難くなるので塗膜の耐透水性が優れるといった効果がある。
【0050】
更に、ロール塗装は、無機質材の基板にローラーを押し当てて塗装するので該基板を成形する際に発生する巣穴等の基材欠陥部にシーラー塗膜が補填されたシーラー塗装基板が製造されるので、該基板の耐透水性が向上するといった効果もある。
【0051】
ローラー塗装の回数は、1回でも効果的であるが好ましくは2回以上がより効果的である。また、複数回塗布する方法としては、例えば、シーラーを基板表面にローラー塗装して1回目のシーラー塗膜を形成させた後、該シーラー塗膜が乾燥する前(ウエットの状態)に、次いで同じシーラーをローラー塗装して2回目のシーラー塗膜を形成させ、必要に応じてこの塗装を繰り返して塗装する、即ち連続でロール塗装することができるウエットオンウエット塗装方式や、またシーラーを基板表面にロール塗装して1回目のシーラー塗膜を形成させた後、該シーラー塗膜を乾燥させ、次いで同じシーラーをローラー塗装して2回目のシーラー塗膜を形成させ、次いで必要に応じてこの乾燥、塗装を繰り返してシーラー塗膜を形成させるドライオンウェット塗装方式などが挙げられる。
【0052】
ロール塗装での塗布量は1回の塗装で固形分換算で5〜35g/m2、特に10〜30g/m2が適している。5g/m2より少ないと欠陥部を補填できず、又35g/m2より多いと凹部へたれこみ等が発生し、たれこみ部が発泡等の塗膜欠陥が発生し耐透水性が低下する。
【0053】
さらに、シーラー塗装無機質材の耐透水性を向上させるにはロール塗装後にスプレーまたはフローコーター塗装により塗膜厚を確保することで可能となる。
【0054】
上記ロール塗装に使用される無機質材用水性シーラーは、塗装時における粘度がB型回転粘度計でNo.3ローターを用いて、測定温度20℃で60rpmの時の粘度で500〜1,000mPa、好ましくは600〜900mPaの範囲が好適である。粘度が500mPa未満になると基材凹部の角部の傾斜部での膜厚が薄くなるために耐透水性が低下し、一方、1,000mPaを超えると塗料のレベリングが低下しロール目を生じ易くなり、そのために塗膜の薄い部分での耐透水性が低下するので好ましくない。
【0055】
また、無機質材用水性シーラーは、塗装時におけるTI値(チクソトロピックインデックス)が2〜5、特に2.5〜4.5の範囲であることが望ましい。TI値が2より小さい場合は、基材の凹部へのたれこみが発生するので好ましくない。一方、TI値が5を超えると塗料のレベリング悪くなり外観上の不具合がでるので好ましくない。
【0056】
本明細書において、TI値は、温度20℃、ローター回転数6及び60rpmの条件でB型回転粘度計を用いて測定した数値をmPasに換算し、(6pmにおける見掛け粘度mPas)/(60rpmにおける見掛け粘度mPas)で算出した値である。
【0057】
本発明のシーラーの乾燥は、例えば、通常の乾燥炉、熱風乾燥炉、ジェットヒーターなどで、雰囲気温度50℃〜200℃好ましくは70℃〜150℃で10秒〜30分好ましくは20秒〜20分、さらに好ましくは30秒〜10分程度乾燥させるのがよい。無機質材は本発明のシーラーなどのオートクレーブ養生後シーラーを塗装してシーラー塗装板として出荷される場合と、さらに上塗まで塗装して上塗り塗装板として出荷される場合が有る。
【0058】
上塗り塗料は従来から公知の上塗り塗料を特に制限なしに使用することができる。上塗り塗料としては、例えばアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、塩化ビニル樹脂系、繊維素樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリエステル樹脂系、アルキド樹脂系、フッ素樹脂系及びこれらの2種以上の変性樹脂系やブレンド樹脂系等の塗料を使用することができる。また、上塗り塗料はラッカータイプもしくは架橋タイプのいずれのものも使用することができる。上塗としては上記樹脂系の塗料を顔料化した塗料を塗布する場合と、さらにその上に顔料の入らないクリア塗料を塗布する場合があるが、何れの場合でも本発明のシーラーを下塗りとして使用することができる。また、上塗り塗料は水性、有機溶剤系、無溶剤系のいずれの塗料形態であっても構わない。
【0059】
【実施例】
以下、製造例、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより一層具体的に説明する。尚、各例において、「部」及び「%」は重量基準である。
【0060】
製造例1 アクリル共重合体エマルション1の製造
還流冷却器、撹拌機、温度計を装備した容量2リットルの4つ口フラスコに脱イオン水300部、Newcol 707SF(日本乳化剤(株)製、アニオン性界面活性剤、不揮発分30%)8部を加え、窒素置換後85℃まで昇温した。この中に過硫酸アンモニウム0.8部と下記組成をエマルション化してなるプレエマルションの3.5%を添加し、添加20分後から該プレエマルションの残部を4時間掛けて滴下した。
【0061】
プレエマルション組成
脱イオン水 522.1部
スチレン 572 部
n−ブチルアクリレート 180 部
2−エチルヘキシルアクリレート 40 部
メタクリル酸 8 部
30% Newcol 707SF 44.9部
過硫酸アンモニウム 1.6部。
【0062】
滴下終了後30分を経てから、過硫酸アンモニウム0.8部を脱イオン水16部に溶解させた溶液を30分かけて滴下し、更に2時間85℃に保持した。その後40℃以下まで温度を下げ、アンモニア水でpH7〜8に調整し、不揮発分47.3%のアクリル共重合体エマルション1を得た。
【0063】
製造例2及び3 アクリル共重合体エマルション2及び3の製造
後記表1のモノマー配合で上記アクリル共重合体エマルション1に記載した製造方法と同様の方法で製造してアクリル共重合体エマルション2及び3を得た。
【0064】
製造例4 アクリル共重合体エマルション4の製造
還流冷却器、撹拌機、温度計を装備した容量2リットルの4つ口フラスコに脱イオン水300部、Newcol 707SF8部を加え、窒素置換後85℃まで昇温した。この中に過硫酸アンモニウム0.8部と下記(A)組成をエマルション化してなるプレエマルションの3.5%を添加し、添加20分後から該プレエマルションの残部を170分掛けて滴下した。
【0065】
コア成分(A)
脱イオン水 365.5部
スチレン 392.4部
n−ブチルアクリレート 130 部
2−エチルヘキシルアクリレート 32 部
メタクリル酸 5.6部
30% Newcol 707SF 31.4部
過硫酸アンモニウム 1.12部。
【0066】
滴下終了後1時間熟成してから、下記(B)組成をエマルション化してなるプレエマルションを70分掛けて滴下した。
【0067】
シェル成分(B)
脱イオン水 156.6部
n−ブチルアクリレート 50 部
2−エチルヘキシルアクリレート 50 部
メタクリル酸 2.4部
メチルメタクリレート 137.6 部
30% Newcol 707SF 13.5部
過硫酸アンモニウム 0.48部。
【0068】
滴下終了後30分経てから、過硫酸アンモニウム0.8部を脱イオン水16部に溶解させた溶液を30分かけて滴下し、更に2時間85℃に保持した。その後40℃以下まで温度を下げ、アンモニア水でpH7〜8に調整し、不揮発分47.6%のアクリル共重合体エマルション4を得た。
【0069】
製造例5〜8 アクリル共重合体エマルション5〜8の製造例
後記表1のモノマー配合で上記アクリル共重合体エマルション4に記載した製造方法と同様の方法で製造してアクリル共重合体エマルション5〜8を得た。
【0070】
【表1】
Figure 0003911687
【0071】
実施例1〜3及び比較例1〜3
水50部、チタン白(CR−97、商品名、石原産業(株)製)50部、タルク(Sタルク、商品名、日本タルク(株)製)50部、ノプコサントK(商品名、サンノプコ(株)製)2部、ノプコスパース44C(商品名、サンノプコ(株)社製)2部をペイントシェーカーで分散して顔料ペーストを製造した。上記エマルション5、7又は8の200部にブチルセロソルブ15部、顔料ペースト150部を配合して実施例1〜3の水性シーラーを得た。また、上記エマルション1〜3の200部にブチルセロソルブ15部、顔料ペースト150部を配合して比較例1〜3の水性シーラーを得た。
【0072】
実施例4〜6
窯業系無機質材(但し耐透湿性試験用の場合はブリキ板)に、実施例1〜3で得た水性シーラーを、後記表2に記載の塗装方法により塗装し、実施例4〜6のシーラー塗膜を形成した。
【0073】
比較例4〜6
窯業系無機質材(但し耐透湿性試験用の場合はブリキ板)に、比較例1〜3で得た水性シーラーを、後記表2に記載の塗装方法により塗装し、比較例4〜6のシーラー塗膜を形成した。
【0074】
実施例4〜6および比較例4〜6のシーラー塗膜の性能試験として、耐透水性、耐透湿性、耐ブロッキング性及び上塗付着性を、下記方法により試験した。
【0075】
耐透水性:オートクレーブ養生前シーラーを塗布した無機質材をオートクレーブ養生した後にロール、またはレシプロスプレーにより塗装したものを試験板として使用した。
【0076】
耐透水性の試験方法は、枠置き透水試験で実施した。300×300mm角の基材に200×200mmの枠を固定し、高さ20mmまで枠内に水を張って24時間透水試験を行う。透水量の計算は下記式から求めた。
【0077】
[24時間後基材重量(g)−初期重量(g)]÷[0.2m×0.2m]
透水性の評価基準は次の通りである。◎が透水量500g/m2未満のものであって透水性が著しく良好のもの、○が透水量500〜1,000g/m2のものであって透水性が良好のもの、△が透水量1,000g/m2を超え、そして3,000g/m2以下のものであって透水性が少し劣るもの、×が透水量3,000g/m2を超えるものであって透水性が著しく劣るものとした。
【0078】
耐透湿性:上記塗料をブリキ板に膜厚50μmになるよう塗装したのち、アマルガムで塗膜をはがしてフリー塗膜を得た。このフリー塗膜を使用してJIS Z0208の透湿試験を行った。評価基準は、透湿度が50g/(m2・24時間)以下のものを○とし、51g〜200g/(m2・24時間)のものを△とし、200g/(m2・24時間)を超えるものを×とした。
【0079】
耐ブロッキング性:耐透水性試験と同様にして作成した試験板の塗装面同士を接触させて40℃雰囲気下、1kg/cm2の荷重をかけた。評価基準は、全くブロッキングのなかったものを◎とし、やや抵抗があるが容易にはがれて跡が残らないものを○とし、抵抗があってはがした後に跡が残るものを△とし、強くブロッキングしてはがれないものを×とした。
【0080】
上塗付着性:耐透水性試験と同様にして作成した試験板に実施例及び比較例のシーラーを膜厚50μmになるよう塗装した。この試験板にカッターナイフで4mm間隔に5×5マスの碁盤目状に切れ目を入れセロテープを貼り付けて剥離した。評価基準は、剥離したマス目のないものを◎とし、カッタ―ナイフの切れ目にそって少し剥離が見られる程度のものを○とし、2マス以下の剥離のものを△とし、3マス以上の剥離があるものを×とした。
【0081】
実施例4〜6および比較例4〜6の水性シーラーの塗装方法、並びに得られたシーラー塗膜の耐透水性、耐透湿性、耐ブロッキング性及び上塗付着性の試験結果を、表2に示した。
【0082】
【表2】
Figure 0003911687
【0083】
次に、実施例1の水性シーラーのTI値を変動させた場合の塗装外観試験を行った。塗装はロール塗装でおこなった。TI値は前記と同様の意味を示す。
【0084】
塗装外観の評価は、次の基準で評価した。○は、塗膜を目視で観察して塗膜にふくれ、タマリ、ロール目(スジ)などの塗装欠陥がなく良好なことを、×は塗膜を目視で観察して塗膜にふくれ、タマリ、ロール目(スジ)などの塗装欠陥が少なくとも1つ以上発生し劣ることを、それぞれ示す。
【0085】
試験結果を表3に示す。
【0086】
【表3】
Figure 0003911687
【0087】
【発明の効果】
本発明の水性シーラーは、上記した構成を有することから特に耐透水性、耐透湿性、耐ブロッキング性、上塗り付着性等の被膜性能に優れた効果を発揮するものである。

Claims (12)

  1. 無機質材に、コア・シェル型ビニル系樹脂エマルションを含有する水性シーラーであり、該エマルションで使用されるコア・シェル型ビニル系樹脂において、該樹脂が該樹脂を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを15〜80重量%含有し、かつコア部を構成するモノマー成分中の芳香族系ビニルモノマーの割合が、シェル部を構成するモノマー成分中の芳香族系ビニルモノマーの割合よりも多いことを特徴とする無機質材用水性シーラーを塗布し、次いでオートクレーブ養生をおこなった後、当該無機質材用水性シーラーを1回もしくは複数回ロール塗装して水性シーラー塗膜を形成することを特徴とするシーラー塗装無機質材の製造方法。
  2. 無機質材に直接塗布する無機質材用水性シーラーが、造膜助剤をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部当たり0.1〜25重量部含有しているものである請求項1に記載の製造方法。
  3. オートクレーブ養生後にロール塗装する無機質材用水性シーラーが、造膜助剤をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部当たり0.1〜25重量部含有しているものである請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 無機質材に直接塗布する無機質材用水性シーラーが、平均粒子径が1〜15μmの不定形板状顔料をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部に対して1〜150重量部含有しているものである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. オートクレーブ養生後にロール塗装する無機質材用水性シーラーが、平均粒子径が1〜15μmの不定形板状顔料をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部に対して1〜150重量部含有しているものである請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 無機質材に、コア・シェル型ビニル系樹脂エマルションを含有する水性シーラーであり、該エマルションで使用されるコア・シェル型ビニル系樹脂において、該樹脂が該樹脂を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノマーを15〜80重量%含有し、かつコア部を構成するモノマー成分中の芳香族系ビニルモノマーの割合が、シェル部を構成するモノマー成分中の芳香族系ビニルモノマーの割合よりも多いことを特徴とする無機質材用水性シーラーを塗布し、次いでオートクレーブ養生をおこなった後、当該無機質材用水性シーラーを1回もしくは複数回ロール塗装して第1段目の水性シーラー塗膜を形成させ、次いでその表面から前記と同様の無機質材用水性シーラーをスプレー塗装して第2段目の水性シーラー塗膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の無機質材の製造方法。
  7. 無機質材に直接塗布する無機質材用水性シーラーが、造膜助剤をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部当たり0.1〜25重量部含有しているものである請求項6に記載の製造方法。
  8. オートクレーブ養生後にロール塗装する無機質材用水性シーラーが、造膜助剤をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部当たり0.1〜25重量部含有しているものである請求項6又は7に記載の製造方法。
  9. 無機質材に直接塗布する無機質材用水性シーラーが、平均粒子径が1〜15μmの不定形板状顔料をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部に対して1〜150重量部含有しているものである請求項6乃至8のいずれか1項に記載の製造方法。
  10. オートクレーブ養生後にロール塗装する無機質材用水性シーラーが、平均粒子径が1〜15μmの不定形板状顔料をビニル系樹脂エマルションの樹脂固形分100重量部に対して1〜150重量部含有しているものである請求項6乃至9のいずれか1項に記載の製造方法。
  11. 上記ロール塗装に使用される無機質材用水性シーラーが、塗装時における粘度(B型回転粘度計でNo.3ローターを用いて、測定温度20℃で60rpmの時の粘度)が500〜1,000mPaであることを特徴とする請求項1乃至10のいず れか1項に記載の無機質材の製造方法。
  12. 上記ロール塗装に使用される無機質材用水性シーラーが、TI値(チクソトロピックインデックス)が2〜5であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無機質材の製造方法。
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