JP3909919B2 - 眼科用撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮影光学系の光路に挿入、離脱又は光軸上を移動するレンズにより撮影倍率を変更する機能を有する眼科用撮影装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
変倍用のレンズ、乱視補正用のレンズ、前眼部用のレンズ等の撮影光学系の光路への挿入、離脱に応じてその他のレンズを追加、交換して光学的補正を行う眼科用撮影装置が特開平4−295333号公報によって知られている。
【0003】
図1は、この種の機能を有する眼底カメラを模式的に示したものである。図1において、1は照明光学系、2は撮影光学系である。照明光学系1は凹面鏡3、照明用のハロゲンランプ4、リレーレンズ5、撮影用のキセノンランプ6、コンデンサーレンズ7、反射ミラー8、リングスリット9、リレーレンズ10から大略構成され、孔あきミラー11、対物レンズ12を介して被検眼13の眼底14に照明光を導くように構成されている。
【0004】
撮影光学系2は、装置本体内部に設置の撮影光学系2Aと装置本体に交換可能にセットされて撮影光学系2Aに光学的に接続されるリレー光学系2Bとから構成され、撮影光学系2Aは対物レンズ12、孔あきミラー11、合焦レンズ15、結像レンズ16、クイックリターンミラー17から大略構成されている。リレー光学系2Bは例えばフィールドレンズ18、反射ミラー20、リレーレンズ21、撮像素子22から大略構成されている。
フィールドレンズ18、反射ミラー20、リレーレンズ21、撮像素子22はリレーレンズユニットとから構成され、装置本体に交換可能にセットされる。
【0005】
眼底14により反射された像形成光束は、撮影光学系2Aにより、対物レンズ12の後方に一旦結像され、孔空きミラー11の孔部11aを通って、フィールドレンズ18の近傍の点(中間結像点)19に再度結像され、リレーレンズ21により最終的に撮像素子22の撮像面に結像される。この中間結像点19の位置には、視野絞り20´が設けられている。また、結像レンズ16とクイックリターンミラー17との間には変倍レンズ22が挿脱可能に設けられている。なお、中間結像点19はフィルムFと共役である。
【0006】
また、フィールドレンズ18の後方には補助レンズ23が挿脱自在に配置されている。これにより変倍レンズ22の挿脱に伴うリレーレンズ21に対する入射瞳位置の変化を防止している。
【0007】
特に、色分解光学系を有するTVカメラが装着されたリレー光学系を装置本体にセットして撮像する場合、特開平5−41869号公報に記載されているように、カラーシェージングの発生を避けるために、像側にテレセントリックとなるようにフィールドレンズの焦点距離が設定されている。
【0008】
なお、この種の眼科用撮影装置では、装置本体にリレー光学系としてのTVカメラに代えて、35mmフィルム用リレー光学系、インスタントフィルム用リレー光学系をセットする場合がある。これらの35mmフィルム用リレー光学系、インスタントフィルム用リレー光学系の場合には、そのリレーレンズの入射瞳を変倍によらず一定に維持するための補助レンズが設けられていなかった。
その理由は次の通りである。
(1)35mmフィルム用リレー光学系にセットされる撮像面としての35mmフィルムの特性、インスタントフィルム用リレー光学系にセットされる撮像面としてのインスタントフィルムの特性上、光線がその撮像面に斜めに入射してもカラーシェージングが発生しない。
(2)撮像面の面積が大きく、かつ、リレーレンズの倍率が大きいので、リレーレンズの物像間距離L2に距離に較べて、中間結像点からリレーレンズまでの距離L1が小さく、補助レンズを設けて入射瞳を一定にしなくとも、リレーレンズをそれほど大きくする必要がない。
以下に、リレー光学系を35mmフィルム用光学系、インスタントフィルム用光学系、TVカメラの光学系とした場合のリレーレンズの比較表を示す。
【表1】
Figure 0003909919
但し、物像間距離L2は200mmである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の装置は、操作が非常に煩雑で、操作のミスにより撮影を失敗する可能性も少なくなかった。即ち、変倍レンズは装置本体側にあるため、その切替えスイッチは装置本体側に設けられる一方、補助レンズは装置本体とは別のリレーレンズユニットにあるため、その切替えスイッチはリレーレンズユニット側に設けられていた。そのため、変倍レンズの切換えに対応して補助レンズを切り替えることを忘れることが多かった。
また、変倍レンズは装置本体側に存在し、補助レンズは装置本体に取り付けられるリレーレンズユニット側に存在するため、変倍レンズの交換に連動して補助レンズを自動的に挿脱する機構を設けることは技術的にもコスト的にも困難である。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、装置本体の構造を複雑化することなく、かつ、コストアップを生じることなく、変倍操作に応じて補助レンズの切替え忘れを防止できる眼科用撮影装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記の課題を解決するために、装置本体内部に設置される撮影光学系と、記録装置の種類に応じて装置本体に交換可能にセットされ、内部にリレーレンズを有して前記撮影光学系からの像形成光束を該リレーレンズを介して前記記録装置の撮像面にリレーするリレーレンズユニットとから構成される眼科用撮影装置において、前記撮影光学系は、その光路に挿脱可能又は光軸に沿って移動可能に配置された変倍レンズと、前記変倍レンズの挿脱又は移動に伴って変化する前記リレーレンズの入射瞳位置をほぼ一定に維持し、且つ中間結像点よりも対物レンズ側であって前記装置本体内部に配置される補助レンズとを備え、前記補助レンズは複数種類用意され、前記補助レンズを前記変倍レンズの挿脱又は移動に連動して光路内に挿脱せしめる連動制御手段設ける一方前記連動制御手段は、記録装置の種類を選択する記録装置選択スイッチの出力に基づき連動状態と連動解除状態との間で切り替わるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記撮像面がTVカメラの撮像素子の受像面であり、前記リレーレンズの入射瞳位置と前記リレーレンズの前側焦点位置とがほぼ一致するように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記撮像素子が複数個設けられ、前記リレーレンズと前記撮像素子との間に色分解光学系が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記リレー光学系が35mmフィルム用リレー光学系又はインスタントフィルム用リレー光学系であり、前記リレーレンズの入射瞳位置が前記リレーレンズの近傍又は内部に存在するように、前記フィールドレンズの焦点距離が設定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記補助レンズが複数個のリレーレンズに共用されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2は眼科撮影用装置としての眼底カメラの斜視図を示している。図2において、30は装置本体、39はリレーレンズユニットが内蔵されたアタッチメント部材、200は変倍切替えスイッチ、300は記録装置選択スイッチである。
この装置本体30の内部には図3に示すように照明光学系31、撮影光学系32が内蔵されている。この図3において、従来の光学系と同一構成要素については同一番号を付してその詳細な説明を省略することとし、異なる部分についてのみ説明することとする。
【0013】
アタッチメント部材39は装置本体30に交換可能にセットされる。アタッチメント部材39の内部にはリレー光学系40が内蔵されている。そのリレー光学系40は装置本体30にアタッチメント部材39をセットすることにより撮影光学32に光学的に接続される。リレー光学系40はフィールドレンズ41と反射ミラー42とリレーレンズ43とから大略構成されている。
装置本体30には画像記録部70が取り付けられている。画像記録部70の内部にはクイックリターンミラー71が設けられ、このクイックリターンミラー71の切換によって、撮影光学系32からの像形成光束はフィルムFまたは接眼光学系72へと導かれる。接眼光学系72には、フィールドレンズ73、反射ミラー74、接眼レンズ75が設けら、この接眼光学系72を通じて従来と同様に眼底14を肉眼観察することができる。
【0014】
また撮影光学系32には、複数個の変倍レンズ33、34、35が準備され、この変倍レンズ33、34、35は合焦レンズ15と結像レンズ16との間の光路に挿脱可能に設けられている。その変倍レンズ33は例えば画角50度用であり、変倍レンズ34は画角35度用であり、変倍レンズ35は画角20度用である。
その撮影光学系32には、中間結像点19と結像レンズ16との間の光路に補助レンズが挿脱可能に設けられている。この補助レンズは変倍レンズ33、34、35に対応して設けられ、符号36は変倍レンズ33が光路に挿入されたときに、この変倍レンズ33の光路への挿入に機械的に連動して光路に挿入される補助レンズとしての凹レンズであり、符号37は変倍レンズ34が光路に挿入されたときに、この変倍レンズ34の光路への挿入に機械的に連動して光路に挿入される補助レンズとしてのダミーガラスであり、符号38は変倍レンズ35が光路に挿入されたときに、この変倍レンズ35の光路への挿入に機械的に連動して光路に挿入される補助レンズとしての凸レンズである。この各変倍レンズ33、34、35の撮影光学系32の光路への挿脱に機械的に連動させて、各補助レンズ36、37、38をその光路へ挿脱する構成については、単なるリンク機構を用いて機械的に連動させることができるので、その図示は省略する。
【0015】
また、機械的な連動機構の代わりに、図16に示すような構成を採用しても良い。すなわち、図16に示すように、連動制御手段としての連動制御回路100は、変倍切替えスイッチ200からの出力に応じてソレノイド36´、37´、38´のいずれかに対して駆動信号を出力する。
例えば、変倍切替えスイッチ200により画角50度が選択された場合には、ソレノイド36´に対して駆動信号を出力し、これによりソレノイド36´を駆動させ、補助レンズ36が光路に自動的に挿入される。
このような変倍レンズ33〜35の挿脱に応じて補助レンズ36〜38を自動的に挿脱する連動機構は、従来例のようなリレーレンズユニット側に補助レンズがある眼底カメラでは採用は困難である。即ち、従来例では、補助レンズ駆動用のソレノイド等もリレーレンズユニット内に配置せざるを得ないから、リレーレンズユニットが大型化する不利は避けられないし、眼底カメラ本体30とリレーレンズユニットとの間に電気接点を設ける必要があるから、耐久性の点でも不利である。他方、本発明は、従来リレーレンズユニット側に存在していた補助レンズを眼底カメラ本体30に配置したので、かかる不利がない。
【0016】
図4〜図6は、図3のクイックリターンミラー17近辺を拡大した図である。そして、図4はクイックリターンミラー17近辺を側面から見たもの、図5は図4を矢印A方向から見たもの、図6は図4を矢印B方向から見たものである。
各図に示すように、撮影光学系32にはクイックリターンミラー17が設けられ、このクイックリターンミラー17は揺動軸17Aを中心にして矢印Cのように揺動自在である。図3には示してないが、眼科用撮影装置は主画像の他に被検者の名前や撮影日時等の副画像も同時に記録できるように構成されており、その副画像をフィルムFや撮像素子44に投影するための副画像投影光学系80が設けられている。副画像投影光学系80は、7セグメントLED81、反射ミラー82、クイックリターンミラー83を有し、さらにクイックリターンミラー83後方のアッパー系に設けられた反射ミラー84、85およびリレーレンズ86と、ロアー系に設けられた反射ミラー87、88およびリレーレンズ89とから大略構成されている。
【0017】
クイックリターンミラー83はクイックリターンミラー17の近傍に設けられ、このクイックリターンミラー83は揺動軸83Aを中心にして矢印Dのように揺動自在である。クイックリターンミラー83の揺動軸83Aはクイックリターンミラー17の揺動軸17Aに平行に配置され、またクイックリターンミラー17が揺動すれば、それに合わせてクイックリターンミラー83も揺動する。すなわち、クイックリターンミラー17が図4の実線の位置にあるときはクイックリターンミラー83も実線の位置にあり、クイックリターンミラー17が破線の位置へ揺動したときはクイックリターンミラー83も破線の位置へ揺動する。なお、クイックリターンミラー17の揺動角度は50度、クイックリターンミラー83の揺動角度は45度に設定されている。
【0018】
また、クイックリターンミラー17後方のクイックリターンミラー71は、前述したように画像記録部70の内部に設けられたもので、このクイックリターンミラー71は揺動軸71Aを中心に矢印Eのように揺動自在であり、その揺動角度は50度に設定されている。
【0019】
眼科用測定装置においては、通常、クイックリターンミラー17の中心から中間結像点19までの距離d1は、クイックリターンミラー17の中心からフィルムFまでの距離d2に等しく設定されている。そのため、アッパー系におけるレンズ86のレンズ面から中間結像点19までの距離d3と、ロアー系におけるレンズ89のレンズ面からフィルムFまでの距離d4とは等しくなっている。
ところが、リレーレンズ43(図3参照)の入射瞳位置をほぼ一定に維持するために補助レンズ36(又は37、38)を撮影光学系に設けると、距離d1は距離d2からずれてしまい、これによって、アッパー系における主画像と副画像とのピントずれを生じる。そのピントずれのずれ量Δdは、補助レンズの厚さtを2mm、補助レンズの屈折率nを1.52としたとき、以下の式から0.68mmとなる。
Δd=(1−1/n)×t=0.68mm
【0020】
そこで、本実施の形態では、図5に示すように、副画像投影光学系80のアッパー系に平行平面板としてダミーガラス90が設けられている。このダミーガラス90は補助ガラスと同じ材質のもので構成され、更に板厚も補助ガラスと同じ厚さになっている。このようなダミーガラス90を設けると、副画像のピント位置が主画像のピント位置に一致して、アッパー系における主画像と副画像とのピントずれを補正することができる。
【0021】
図7は図5をG方向からみた図であり、補助レンズ36とダミーガラス90との配置関係を示している。また、図8はフィルムFが設けられる視野絞りの正面図である。
【0022】
図9は、副画像投影光学系80のアッパー系にダミーガラス90が設けられた様子を、ロアー系と対比させて示したものである。図に示すように、アッパー系のリレーレンズ86による結像位置(中間結像点19)は、ダミーガラス90によって、ロアー系のリレーレンズ89による結像位置(フィルムF)よりΔdだけずらせることができ、補助レンズによる主画像のピント位置のずれ量をΔdとすれば、副画像のピント位置と主画像のピント位置とは一致する。
【0023】
ダミーガラス90を設ける代わりに、副画像投影光学系80のアッパー系に設けられた、例えばリレーレンズ86を光軸方向に移動させるようにしても、同様な作用効果が得られる。その様子を図10に示す。図10もロアー系と対比させて示したものである。図に示すように、リレーレンズ86を光軸方向にΔt移動させることによって、アッパー系のリレーレンズ86による結像位置(中間結像点19)は、ロアー系のリレーレンズ89による結像位置(フィルムF)よりΔdだけずらせることができる。この場合も、補助レンズによる主画像のピント位置のずれ量をΔdとすれば、副画像のピント位置と主画像のピント位置とは一致する。
【0024】
リレーレンズ86の移動量Δtは次式で求められる。
Δt=(1−β2)Δd
ここで、βはリレーレンズ86の倍率、Δdはピントずれ量である。前述したようにΔdは0.68mmであるから、βを0.3とすれば、上記式によりリレーレンズ86の移動量Δtは0.62mmとなる。
【0025】
本実施の形態では、変倍切替えスイッチ200が操作された場合には必ず補助レンズ36〜38が自動的に切り替わるように構成したが、これに限らず、記録装置の種類に応じて、連動を解除するようにしてもよい。例えば、眼底カメラには、従来から、図17に示すようにポラロイドカメラ(インスタントカメラ)、35mmカメラ、TVカメラのように、使用される記録装置を選択する記録装置選択スイッチ300があるが、この記録装置選択スイッチ300からの出力に基づき、連動状態と連動解除状態とを切り換えるようにしてもよい。例えば、インスタントカメラや35mmカメラで撮影を行う場合にはカラーシェーディングの問題は生じないため、連動解除状態とし、変倍切替えスイッチ200が操作されても、補助レンズ36〜38が切り替わらないようにすることもできる。
【0026】
アタッチメント部材39は、このアタッチメント部材に装着されている撮像面の特性に応じて複数個準備されており、図3には三板式カメラ44が装着されているアタッチメント部材39が示されている。三板式カメラ44は図11に模式的に示すように色分解光学系45としての色分解プリズムと3個の撮像素子46、47、48を有する。その三板式カメラ44の撮像素子46、47、48の大きさは1/2サイズであり、リレー倍率は0.2である。中間結像点19には視野絞り49が設けられている。
【0027】
図11には撮像面の特性に応じて準備された各アタッチメント部材に内蔵されているリレー光学系が示されており、符号50は単板式カメラ用リレー光学系を示し、符号51は35mmフィルム用リレー光学系を示し、符号52はインスタントフィルム用リレー光学系を示している。単板式カメラ用リレー光学系50は視野絞り53、フィールドレンズ54、リレーレンズ55、撮像素子56からなっており、撮像素子56の大きさは1/2サイズ、リレー倍率は0.2である。35mmフィルム用リレー光学系51は視野絞り57、フィールドレンズ58、リレーレンズ59、35mmフィルム60からなっており、その35mmフィルム60の撮像面の大きさは24×36mmであり、リレー倍率は1.0である。インスタントフィルム用リレー光学系52は視野絞り61、フィールドレンズ62、リレーレンズ63、インスタントフィルム64からなっており、そのインスタントフィルム64の大きさは78×78mmであり、リレー倍率は2.8である。
ここでは、比較説明するため、これらのリレー光学系40、50、51、52は中間結像点19から撮像面までの物像間距離L2が等しく設定されている。また、中間結像点19から各リレーレンズ43、55、59、63までの距離L1は、三板式カメラ用リレー光学系、単板式カメラ用リレー光学系、35mmフィルム用リレー光学系、インスタントフィルム用リレー光学系の順番に小さくなっている。なお、三板式カメラの場合、色分解プリズムが存在するので、物像間距離L2は他のリレー光学系に較べて距離Δだけ長い。
今、中間結像点19からリレーレンズ43の入射瞳位置65までの距離をL3とすると、この距離L3は各リレーレンズ43、55、59、63によって異なり、従って、各フィールドレンズ41、54、58、62の焦点距離F1、F2、F3、F4を、F2>F1>F3>F4の長さの順に設定する。
【0028】
リレー光学系40のフィールドレンズ41の焦点距離F1はリレーレンズ43の前側焦点位置と一致するように設計されている。また、単板式カメラ用リレー光学系50、35mmフィルム用リレー光学系51、インスタントフィルム用リレー光学系52の場合には、各リレーレンズ55、59、63の近傍又はその内部にリレーレンズの入射瞳位置が存在するように各フィールドレンズ54、58、62の焦点距離が設定されている。なお、その図11において、符号Hは各リレーレンズの前側主平面を示し、H´は後側主平面を示す。
【0029】
例えば、従来の35mmフィルム用リレー光学系を装置本体にセットすると、図12(a)ないし図12(c)に示すように、変倍レンズ33、34、35を撮影光学系32の光路に挿入すると、入射瞳位置Mが変化するが、この発明の実施の形態によれば、図13に示すように変倍レンズ33、34、35に応じて補助レンズ36、37、38が撮影光学系32の光路に挿入されるので、入射瞳位置Mが一定に維持される。図14はこの発明の実施の形態に係わるインスタントフィルム用リレー光学系を装置本体にセットした場合を示し、図15は三板式カメラ用リレー光学系を装置本体にセットした場合を示し、いずれの場合にも変倍レンズ33、34、35の交換に拘らず入射瞳位置Mが一定に保持される。なお、上述したようにインスタントフィルムや35mmフィルムで撮影する場合には、連動制御がされないようにしてもよい。
【0030】
以上、この発明の実施の形態では、変倍レンズ33、34、35を撮影光学系32の光路に挿脱することにより変倍を行うことにしたが、レンズをその撮影光学系32の光路に沿って移動させるズーム方式においても本発明を適用できるものである。例えば、50度から20度の範囲内でズーム方式により変倍を行う時には、低倍率域(50度から40度まで)、中倍率域(40度から30度まで)、高倍率域(30度から20度まで)の三領域に区分して、この倍率域に対応する補助レンズを準備すれば良い。
【0031】
【発明の効果】
この発明に係わる眼科用撮影装置は、以上説明したように構成したので、装置本体の構造を複雑化することなく、かつ、コストアップを生じることなく、変倍操作に応じて補助レンズの切替え忘れを防止できるという効果を奏する。
また、リレーレンズに対する射出瞳の位置が一定に保持されるので、リレーレンズ用光学系を小型化できるという効果、撮像面の特性に応じてフィールドレンズの焦点距離が設定されており、リレーレンズの入射瞳位置が変倍によらず一定に維持されるので、リレーレンズの性能の良好化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】変倍レンズの挿脱に応じて補助レンズを挿脱するタイプの従来の眼科用撮影装置の光学図である。
【図2】本発明に係わる眼科用撮影装置の一例を示す外観図である。
【図3】本発明に係わる眼科用撮影装置の光学図であり、装置本体にTVカメラ用リレーレンズ系をセットした状態を示す図である。
【図4】本発明に係わる眼科用撮影装置の要部構成図である。
【図5】図4をA方向から見た図である。
【図6】図4をB方向から見た図である。
【図7】図5をG方向から見た図である。
【図8】フィルムが装着される視野絞りの正面図である。
【図9】副画像投影光学系のアッパー系にダミーガラスが設けられた様子を、ロアー系と対比させて示した図である。
【図10】副画像投影光学系のアッパー系のリレーレンズを移動させる様子を、ロアー系と対比させて示した図である。
【図11】本発明に係わる眼科撮影用装置の光学図の模式図であり、三板式TVカメラ用リレー光学系、単板式TVカメラ用リレー光学系、35mmフィルム用リレー光学系、インスタントフィルム用リレー光学系と撮影光学系との関係が模式的に示されている。
【図12】撮影光学系と従来の35mmフィルム用リレー光学系との関係を模式的に示した光学図であり、変倍レンズの撮影光学系の光路への挿脱により、入射瞳位置が変化している状態を示している。
【図13】撮影光学系と本発明に係わる35mmフィルム用リレー光学系との関係を模式的に示した光学図であり、変倍レンズの撮影光学系の光路への挿脱に拘らず入射瞳位置が一定である状態を示している。
【図14】撮影光学系と本発明に係わるインスタントフィルム用リレー光学系との関係を模式的に示した光学図であり、変倍レンズの撮影光学系の光路への挿脱に拘らず入射瞳位置が一定である状態を示している。
【図15】撮影光学系と本発明に係わる三板式TVカメラ用リレー光学系との関係を模式的に示した光学図であり、変倍レンズの撮影光学系の光路への挿脱に拘らず入射瞳位置が一定である状態を示している。
【図16】本発明の連動制御手段の他の例を示すブロック回路図である。
【図17】図2に示す記録装置選択スイッチの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 対物レンズ
16 結像レンズ
19 中間結像点
30 装置本体
32 撮影光学系
33,34,35 変倍レンズ
36,37,38 補助レンズ
40,50,51,52 リレー光学系
41、54,58,62 フィールドレンズ
M 入射瞳位置

Claims (5)

  1. 装置本体内部に設置される撮影光学系と、記録装置の種類に応じて装置本体に交換可能にセットされ、内部にリレーレンズを有して前記撮影光学系からの像形成光束を該リレーレンズを介して前記記録装置の撮像面にリレーするリレーレンズユニットとから構成される眼科用撮影装置において、
    前記撮影光学系は、その光路に挿脱可能又は光軸に沿って移動可能に配置された変倍レンズと、前記変倍レンズの挿脱又は移動に伴って変化する前記リレーレンズの入射瞳位置をほぼ一定に維持し、且つ中間結像点よりも対物レンズ側であって前記装置本体内部に配置される補助レンズとを備え、
    前記補助レンズは複数種類用意され、前記補助レンズを前記変倍レンズの挿脱又は移動に連動して光路内に挿脱せしめる連動制御手段設ける一方
    前記連動制御手段は、記録装置の種類を選択する記録装置選択スイッチの出力に基づき連動状態と連動解除状態との間で切り替わるように構成されていることを特徴とする眼科用撮影装置。
  2. 前記撮像面がTVカメラの撮像素子の受像面であり、前記リレーレンズの入射瞳位置と前記リレーレンズの前側焦点位置とがほぼ一致するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科用撮影装置。
  3. 前記撮像素子が複数個設けられ、前記リレーレンズと前記撮像素子との間に色分解光学系が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の眼科用撮影装置。
  4. 前記リレー光学系が35mmフィルム用リレー光学系又はインスタントフィルム用リレー光学系であり、前記リレーレンズの入射瞳位置が前記リレーレンズの近傍又は内部に存在するように、前記フィールドレンズの焦点距離が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科用撮影装置。
  5. 前記補助レンズが複数個のリレーレンズに共用されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科用撮影装置。
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