JP3903511B2 - ドアホンシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、門や玄関に配置されるドアホン子機と、ドアホン子機からの呼出を受けるとドアホン子機との間で通話が可能になる親機とを備えるドアホンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より提供されているドアホンシステムには、使用場所に応じた各種構成のものが提供されている。
図13に示すものは、一般住宅用のドアホンシステムであって、親機11 に第1の信号線L11,L12を介してドアホン子機21 ,22 がそれぞれ接続され、また第2の信号線L21を介して親機11 に増設親機31 ,32 が接続された構成を有する。ドアホン子機21 ,22 は通常は戸外に配置されるものであり、少なくとも親機11 において呼出音を発生させるための操作を行なう機能と、親機11 との間で通話を行なう機能とを有している。また、ドアホン子機21 ,22 によっては、来訪者を撮像して親機11 に表示させる機能を有するものもある。
【0003】
ここでは、図14に示すように、ドアホン子機21 として来訪者を撮像するTVカメラ21と、通話用のマイクロホン22およびスピーカ23を備えるものを用いている。TVカメラ21より出力される映像信号は映像変調回路21aにより変調された後に多重分離回路24に入力される。多重分離回路24には接続端子T21が設けられ、この接続端子T21には信号線L11が接続される。
【0004】
また、マイクロホン22から出力された音声信号はマイクアンプ22aにより増幅され、2線−4線変換回路25を通して多重分離回路24に入力される。一方、多重分離回路24より出力される音声信号は2線−4線変換回路25を介してスピーカアンプ23aに入力されスピーカ23で音声に変換されて出力される。2線−4線変換回路25は、マイクロホン22からの音声信号とスピーカ23への音声信号とを同じ線路で伝送するとともに、マイクロホン22からスピーカ23への回り込みを抑制するために設けられている。
【0005】
ドアホン子機21 にはスイッチよりなる呼出釦26aが設けられており、呼出釦26aが押操作されると、制御信号送信回路27により生成された制御信号が多重分離回路24を通して接続端子T21より信号線L11に送出される。
ドアホン子機21 の電源は、親機1から信号線L11を通して供給され、電源回路28で安定化されてドアホン子機21 の内部回路に与えられる。ところで、信号線L11は2線式の平衡ケーブルであって、映像信号、音声信号、制御信号の伝送と電源の供給とに用いられるから、信号線L11では映像信号、音声信号、制御信号が混在し、それらの信号が電源に重畳された形で伝送されることになる。映像信号と音声信号と制御信号とは周波数帯域が異なるから(たとえば、音声信号は300Hz〜4kHz、制御信号は100kHz前後、映像信号は1〜10MHzなど。特開平5−207166号公報等参照)、多重分離回路24では信号線L11から接続端子T21を通して入力された信号を、周波数帯域別に弁別することにより、映像信号と音声信号と制御信号とに分離するのである。また、ドアホン子機21 で発生した映像信号、音声信号、制御信号は電源に重畳させて信号線L11に送出する。
【0006】
一方、図15に示すように、ドアホン子機22 はドアホン子機21 からTVカメラ21および映像変調回路21aを省略した構成を有する。
親機11 は、図13に示すように、信号線L11,L12が接続される接続端子T11,T12を備え、接続端子T11,T12を通して信号線L11,L12から受け取った信号はドアホン子機切換スイッチ10を通して択一的に選択され、選択された信号が多重分離回路141 で映像信号と音声信号とに分離される。親機11 は、ドアホン子機21 のTVカメラ21で撮像された画像を表示するためのモニタ11を備え、また、ドアホン子機21 ,22 との間で通話を可能とするためにマイクロホン12およびスピーカ13を備えている。モニタ11にはCRTまたは液晶表示器が用いられる。
【0007】
多重分離回路141 で分離された映像信号は、映像復調回路11aで復調された後にモニタ11に入力されてTVカメラ13で撮像した画像がモニタ11に表示される。また、多重分離回路141 で分離された音声信号は、ドアホン子機2に設けたものと同様の2線−4線変換回路15を通してスピーカアンプ13aに入力されることによって増幅され、スピーカアンプ13aの出力によりスピーカ13が駆動される。マイクロホン12からの音声信号はマイクアンプ12aで増幅され、2線−4線変換回路15を通して多重分離回路141 に入力される。
【0008】
信号線L11,L12を伝送される制御信号は多重分離回路141 を通らずにそれぞれ制御信号受信回路17b1 ,17b2 を通してCPU16に入力される。ドアホン子機21 ,22 からの制御信号は呼出釦26aの押操作により発生するから、この制御信号を受け取ったCPU16は制御信号を発生したドアホン子機21 ,22 を多重分離回路141 に接続するように、ドアホン子機切換スイッチ10を切り換える。
【0009】
親機1には商用電源に接続されるプラグ19aが設けられ、商用電源を整流し安定化して内部回路やドアホン子機21 ,22 に電源を供給するための電源回路19が設けられている。多重分離回路141 において電源回路19の出力電圧には映像信号、音声信号が重畳される。また、多重分離回路141 の出力は、接続端子T11,T12を通して信号線L11,L12に送出される。
【0010】
ところで、親機11 には、ドアホン子機21 のTVカメラ21で撮像した画像を表示したり、ドアホン子機21 ,22 との間で通話したり、ドアホン子機21 ,22 との間で制御信号を授受したりする機能があるが、これらの機能は屋内の複数箇所で利用できることが望ましい。そこで、親機11 に設けた接続端子T13に信号線L21を接続し、この信号線L21を介して増設親機31 ,32 を設けることが考えられている。
【0011】
増設親機31 ,32 を設けるには、映像信号、音声信号、制御信号をドアホン子機21 ,22 と増設親機31 ,32 との間でも伝送できるようにしなければならない。つまり、接続端子T11,T12に接続された多重分離回路141 と接続端子T13に接続された多重分離回路142 との間に、映像信号、音声信号、制御信号をそれぞれ独立して通過させる経路を形成するのである。図では多重分離回路141 ,142 の間を接続するだけの簡単な構成で双方向の経路を形成しているが、映像信号は周波数が高く減衰量が比較的大きいから、双方向の映像用増幅器を介在させてもよい。制御信号については、信号線L11,L12の方からは受信のみであるが、信号線L21の方からは送受信があるから、CPU16と多重分離回路142 との間に制御信号送受信回路18を介在させる。したがって、接続端子T11,T12から受け取った制御信号は制御信号受信回路17a,17bを通してCPU16に入力され、さらにCPU16から制御信号送受信回路18、多重分離回路142 、接続端子T13を通して増設親機31 ,32 に伝送されるのである。また、親機11 と増設親機31 ,32 との間では制御信号送受信回路18を通して制御信号が授受される。CPU16には増設親機31 ,32 との通話の際の呼出を行なうためのスイッチよりなる操作釦16aが付設されている。
【0012】
増設親機31 は、図16に示すように、モニタ31、映像復調回路31a、マイクロホン32、マイクアンプ32a、スピーカ33、スピーカアンプ33a、多重分離回路34、2線−4線変換回路35、CPU36、制御信号送受信回路38、電源回路39を備える。ここに、増設親機31 を構成する各要素は親機11 の各要素と同様の機能を持つものである。多重分離回路34は接続端子T31を介して信号線L21に接続される。また、商用電源を整流し安定化する電源回路39を備えているが、この電源回路39は増設親機31 の内部回路への給電用であり、親機11 のようにドアホン子機21 ,22 への給電を行なうことはない。電源回路39には商用電源に接続されるプラグ39aが付設される。増設親機31 には親機11 と同様に、親機11 の呼出を行なうためのスイッチよりなる操作釦36aが設けられている。また、信号線L21の終端には映像信号の反射を防止するために終端抵抗4が接続される。
【0013】
増設親機31 は、図17に示すように、ドアホン子機21 に対応してモニタ31を備えるものであるが、増設親機32 はモニタ31および映像復調回路31aを省略した構成になっている。
上述のように、親機11 および増設親機31 はドアホン子機21 からの映像をモニタ11,31に表示し、また親機11 および増設親機31 ,32 によりドアホン子機21 ,22 からの呼出を受けたり、ドアホン子機21 ,22 との間で通話したりすることが可能になる。したがって、増設親機31 ,32 を親機11 とは異なる場所に配置して複数箇所でドアホン子機21 からの画像を監視したり、ドアホン子機21 ,22 からの呼出を受けたり、ドアホン子機21 ,22 との間で通話したりすることが可能になる。さらに、親機11 と増設親機31 ,32 との間、増設親機31 ,32 の相互間では呼出や通話が可能であり、室内間での呼出や通話も可能になる。ここに、増設親機31 ,32 はドアホン子機21 ,22 からの呼出を常時待ち受けるように構成される。これは、増設親機31 ,32 を複数箇所で親機11 と同様に用いるためである。
【0014】
上述したドアホンシステムは一般住宅用のものであるが、いわゆる二世帯住宅のように1つの家屋内で2家族の住空間の大部分あるいは全部が分離されているような住宅では、基本的には各家族の生活を侵害しないために2個の独立したドアホンシステムを持ちながらも、ドアホンシステム間での呼出や通話を可能にしたいことがある。この場合、図18に示すようなシステム構成になる。親機1′は基本的に上述した親機11 と同様の構成を有しているが、親機1′の接続端子T13には増設親機31 ,32 が付設されるのではなく、親機1′同士が信号線L22を介して接続されるようになっている。親機1′の構成は親機11 と同様であるが、基本的には接続端子T11,T12に直結されたドアホン子機21 ,22 からのみ信号を受信するものであるが、一方の世帯が留守であるような場合に対応して、一方の世帯に設けたドアホン子機21 ,22 からの信号を他方の世帯の親機1′に転送することもできるようになっている。また、2台の親機1′同士の間での通話も可能になっている。
【0015】
さらに、集合住宅などでは、図19に示すように、各戸ごとのドアホンシステムをロビーインターホン5に接続するような使用形態になる。つまり、各戸のドアホンシステムはそれぞれ親機1″とドアホン子機21 ,22 とを備え、親機1″は親機11 と同様の構成を持つものであるが、各戸の親機1″はそれぞれ信号線L23に設けた分岐器6に接続端子T13を接続し、信号線L23を介してロビーインターホン5に接続されるようになっている。すなわち、1本の信号線L23に分岐器6を介して各親機1″を接続しているのである。この場合、親機11 と同様に映像信号の反射を防止するための終端抵抗8が信号線L23の一端に接続される。
【0016】
ロビーインターホン5は、ドアホン子機21 とほぼ同様の構成を有し、TVカメラ51、映像変調回路51a、マイクロホン52、マイクアンプ52a、スピーカ53、スピーカアンプ53a、多重分離回路54、2線−4線変換回路55を備える。また、キースイッチよりなる操作釦56aを備え、操作釦56aの操作に基づいてCPU56では制御信号を生成し、この制御信号を制御信号送受信回路57を介して多重分離回路54に与える。また、親機1″から制御信号が伝送されると制御信号送受信回路57を介してCPU56に与え、CPU56では制御信号の内容に応じてロビーインターホン5を操作する。親機1″からの制御信号では、たとえばTVカメラ51の視野(向きなど)を調節するなどの操作が可能になっている。ロビーインターホン5は、プラグ59aを介して商用電源から給電される電源回路59を備えている。
【0017】
この構成の場合、ロビーインターホン5の操作釦56aを用いて親機1″を指定することにより、指定された親機1″でのみロビーインターホン5との間で信号の授受が可能になる。したがって、各親機1″を識別する必要があり、各親機1″には各戸別の世帯番号が設定されるとともに、世帯番号を用いて指定された親機1″のみがロビーインターホン5との間で信号を授受するような通信手順が必要になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ドアホンシステムには各種の使用形態があるが、ドアホン子機21 ,22 はどの使用形態においても共通に使用することができる。一方、各使用形態における親機11 ,1′ ,1″の構成には共通点が多いものの、それぞれの機能に若干の相違があるから、各使用形態ごとに機能の異なる親機11 ,1′,1″が必要であって、多品種になり、開発コスト、生産コスト、在庫管理コストの増加につながるという問題がある。
【0019】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、各種使用形態でドアホン子機のみではなく親機も共用することができるようにしたドアホンシステムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、それぞれドアホン子機が接続された複数台の親機に付設されるドアホン接続拡張アダプタを備え、ドアホン接続拡張アダプタは、親機に接続される第1の接続端子および外部接続用の第2の接続端子と、各親機がドアホン子機との間で授受する信号が第1の接続端子と第2の接続端子との間で通過するのを許可する状態と禁止する状態とを選択するスイッチ要素と、第2の接続端子より識別情報を含む信号を受信したときにあらかじめ設定してある識別情報と一致すると以後の信号の通過を許可するようにスイッチ要素を制御する制御手段と、信号の通過の許可と禁止および制御手段の有効と無効とを選択する選択手段とを備え、複数台のドアホン接続拡張アダプタの第2の接続端子間に信号の授受経路が形成され、親機はドアホン子機を接続する第3の接続端子と増設親機を接続可能である第4の接続端子とを備えるとともに、第3の接続端子と第4の接続端子との間で信号を通過させる経路を有し、ドアホン接続拡張アダプタは第4の接続端子に接続されているものである。この構成によれば、従来より提供されている親機を用いながらも、親機間での信号の授受が可能になっており、スイッチ要素を操作すれば2台の親機間での信号の通過が許可される状態と禁止される状態とを選択することができるから、二世帯住宅用としてのシステムを構築することが可能になる。すなわち、増設親機を接続するための接続端子を備えた親機を用いるドアホンシステムであれば、増設親機を接続するための接続端子にドアホン接続拡張アダプタを接続することによって、複数のドアホンシステムの相互間で通話が可能になる。また、識別情報によりスイッチ要素を操作することが可能であるから、多数台の親機を用いてロビーインターホンに接続しているときに、ロビーインターホンからの識別情報を受けて、各親機とロビーインターホンとの間の通話を個別に制御することが可能になり、集合住宅用のシステムを構築することも可能になる。このように、ドアホン接続拡張アダプタを用いることによって、通常のドアホンシステムを二世帯住宅用と集合住宅用とのどちらにも拡張することが可能になるのである。その結果、多品種の親機を製造する必要がなく、開発コスト、製造コスト、在庫コストなどのコストが低減されることになる。
【0024】
請求項2の発明は、それぞれドアホン子機が接続された2台の親機と、両親機間に介在するドアホン接続拡張アダプタとを備え、ドアホン接続拡張アダプタは、各親機に接続される第1および第2の接続端子と、各親機がドアホン子機との間で授受する信号が第1の接続端子と第2の接続端子との間で通過するのを許可する状態と禁止する状態とを選択するスイッチ要素と、信号の通過の許可と禁止とを選択する選択手段とを備え、親機はドアホン子機を接続する第3の接続端子と増設親機を接続可能である第4の接続端子とを備えるとともに、第3の接続端子と第4の接続端子との間で信号を通過させる経路を有し、ドアホン接続拡張アダプタは第4の接続端子に接続されているものである。この構成では1台のドアホン接続拡張アダプタを用いるだけで2台の親機間の信号の通過の許可と禁止とを制御することができるから、通常のシステムから二世帯住宅用のシステムへの拡張が容易である。また、請求項1の発明と同様に、通常のドアホンシステムを二世帯住宅用と集合住宅用とのどちらにも拡張することが可能になる。しかも、増設親機を接続するための接続端子を備えた親機を用いるドアホンシステムであれば、増設親機を接続するための接続端子にドアホン接続拡張アダプタを接続することによって、複数のドアホンシステムの相互間で通話が可能になる。
【0026】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、ドアホン接続拡張アダプタが、処理手順および処理時に用いるデータを格納したROMを備え、ROMの内容を交換可能としたものである。この構成によれば、ROMの内容変更が可能になるから処理内容の変更など仕様変更に容易に対応することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、ドアホンシステムにドアホン接続拡張アダプタ71 を付加し、ドアホン接続拡張アダプタ71 を介して2つのドアホンシステム間を結合するようにしたものである。各ドアホンシステムの構成は、従来より提供されている一般的なドアホンシステムと同様の構成であり、増設親機31 ,32 を接続端子T13に接続可能とした親機11 を用いている。ドアホン接続拡張アダプタ71 は増設親機31 ,32 と同様に親機11 の接続端子T13に対して信号線L21を介して接続される。
【0029】
ドアホン接続拡張アダプタ71 は、各ドアホンシステムから受信した信号から制御信号を分離し、制御信号の内容および後述する設定釦76aの設定内容に応じて映像信号および音声信号を通過させるか否かを決定するとともに、制御信号の形式を必要に応じて変換する。
ドアホン接続拡張アダプタ71 は、2つの接続端子T71,T72を備えており、一方の接続端子T71は一方のドアホンシステムの信号線L21に直結され、他方の接続端子T72は他方のドアホンシステムに接続されたドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子T72に信号線L31を介して接続される。各接続端子T71,T72にはそれぞれ多重分離回路741 ,742 を備え、多重分離回路741 ,742 は、それぞれ接続端子T71,T72を通して入力された信号から制御信号を分離したり、映像信号および音声信号と制御信号とを多重化して接続端子T71,T72から送出したりする機能を有している。
【0030】
接続端子T71,T72を通して入力され多重分離回路741 ,742 で分離された制御信号は制御信号送受信回路781 ,782 を通してCPU76に入力される。また、一方の多重分離回路741 ,742 で制御信号を分離した残りの映像信号おおび音声信号は、スイッチ要素71を介して他方の多重分離回路741 ,742 に入力され、この他方の多重分離回路741 ,742 ではCPU76から出力され制御信号送受信回路781 ,782 を通して与えられる制御信号とスイッチ要素71を通して与えられる映像信号および音声信号とを多重化し、接続端子T71,T72を通して外部に出力する。また、内部回路の電源として商用電源にプラグ79aを介して接続される電源回路79を備える。
【0031】
CPU76は、スイッチ群を備えた設定釦76aの設定状態に応じて、二世帯住宅用などのように2つのドアホンシステム同士を結合するのか、集合住宅用などのように多数のドアホンシステムを結合しかつロビーインターホン5を用いることができるようにするのかを選択する。この選択に応じて制御信号の形態を変換する。また、スイッチ要素71のオンオフは設定釦76aの設定状態と受信した制御信号の内容とを組み合わせて決定される。
【0032】
設定釦76aでは、二世帯住宅用と集合住宅用との設定のほか、二世帯住宅用の設定では、各世帯ごとにドアホン子機を管理するか、一方の世帯が留守であって他方の世帯の親機でドアホン子機を管理するかの切換が可能であり、集合住宅用の設定では各戸ごとの親機を識別するための世帯番号の設定が可能になっている。
【0033】
さらに詳しく説明すると、二世帯住宅用として用いるときには、図1に示すように、各世帯ごとにドアホン子機21 ,22 、親機11 、増設親機31 ,32 を適宜に組み合わせてドアホンシステムを構築し、親機11 と増設親機31 ,32 とを接続する信号線L21の適宜の位置にドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子T71を接続する。また、各ドアホンシステムに接続したドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子T72同士を信号線L31を介して接続する。
【0034】
設定釦76aにより二世帯住宅用を選択しているときには、スイッチ要素71は多重分離回路742 から多重分離回路741 に向かう向きについてはオンオフせずにつねに信号の通過を許可し、逆向きについては設定釦76aの設定状態に応じてオンオフを決定するのが望ましい。同様にCPU76においても制御信号送受信回路781 から制御信号送受信回路782 に向かっては制御信号の通過を許可し、逆向きには信号の伝送を許可するか否かを設定釦76aの選択状態に応じて決定するのが望ましい。これは、一方での設定釦76aの操作によって他方の呼出を可能とするためであり、この呼出に応答して他方でも設定釦76aを操作すれば両ドアホンシステム間で双方向の信号伝送が可能になる。
【0035】
しかして、常時はスイッチ要素71をオフにし制御信号の通過も禁止することによって、両ドアホンシステム間での信号の授受を行なわないようにして互いに切り離した状態で使用する。また、一方のドアホン接続拡張アダプタ71 において設定釦76aを上述のような留守時の設定とすれば、そのドアホン接続拡張アダプタ71 において信号が双方向に通過可能となるから、一方のドアホンシステムの親機11 から他方のドアホンシステムの親機11 を呼び出すことが可能になり、他方のドアホンシステムに属するドアホン接続拡張アダプタ71 においても設定釦76aを操作すれば両ドアホンシステム間で双方向の信号伝送が可能になるのである。
【0036】
ところで、集合住宅用に用いるには、図2に示すように、信号線L23に挿入した分岐器6にドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子T72を接続する。信号線L23の一端には終端抵抗8が接続され、他端にはロビーインターホン5が接続される。ドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子71には親機11 の接続端子T13に接続した信号線21が接続される。この部分の接続は二世帯住宅用の場合と同様である。
【0037】
設定釦76aにより集合住宅用を選択しているときには、スイッチ要素71は常時はオフになる。また、CPU76は、接続端子T72を通して受信した信号に含まれる制御信号の中の世帯番号と、設定釦76aにより各ドアホンシステムごとに異なる値に設定されている世帯番号とを照合して両者が一致すると、スイッチ要素71をオンにして信号線L23からの映像信号および音声信号の通過を許可するとともに、制御信号から世帯番号などを取り除き増設親機31 ,32 から親機11 に伝送される制御信号と同様の形態の制御信号として信号線L23に送出するのである。
【0038】
以上説明したように、一般住宅用のドアホンシステムを構築するための親機1を用いているから、もっとも汎用的である一般住宅用のドアホンシステムを構築することができるのはもちろんのこと、親機1に増設親機3,3を接続するために設けている接続端子 13 に接続されたドアホン接続拡張アダプタ7を追加すれば、ドアホン接続拡張アダプタ7の設定釦76aの操作によって、二世帯住宅用と集合住宅用との機能を選択することができるから、両方の接続形態に容易に対応することができるのである。つまり、親機1、ドアホン子機2 、増設親機3,3として共通の構成のものを用いながらも3種類の使用形態に対応することが可能になるのである。他の構成および動作は従来の一般住宅用のドアホンシステムと同様である。
【0039】
参考例1
本例では、図3に示すように、一般住宅用の親機1に対してスイッチ要素16bを追加したものである。スイッチ要素16bは接続端子T12と接続端子T13との間に接続され、そのオンオフは操作釦16aの操作に応じてCPU16が決定する。ドアホン接続拡張アダプタ7は実施形態1と同様の構成のものを用いるが、ドアホン接続拡張アダプタ7の接続端子T71を信号線L32を介して親機1の接続端子T12に接続する点が相違する。
【0040】
一般住宅用のドアホンシステムを構築する際にはスイッチ要素16bをオフにしておく。このときには、従来技術として説明した一般住宅用のドアホンシステムの親機11 と同様に機能する。
一方、二世帯住宅用に使用するときには、2つのドアホンシステムを切り離して動作させる状態と、両ドアホンシステム間で相互に信号を授受する状態とを選択しなければならない。そこで、図4に示すように、親機11 の接続端子T12とドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子T71とを信号線L32を介して接続し、親機11 のスイッチ要素16bをオンにする。このとき、ドアホン子機切換スイッチ10は接続端子T11を選択しておく。このような設定によって、親機11 の中で接続端子T11と接続端子T12との間で信号経路が二重に形成されたり、ループが形成されることがなく、接続端子T12は実質的に接続端子T13と同じ機能になる。ただし、このようにCPU16がスイッチ要素16bをオンにしたときには、CPU16は制御信号受信回路17bの入力を無視する。上述の構成によって、実施形態1において接続端子T13にドアホン接続拡張アダプタ71 を接続したものと同等に機能することになる。
また、集合住宅用に用いるときには、図5に示すように、親機11 の接続端子T12に接続したドアホン接続拡張アダプタ71 の接続端子T72を分岐器6を介して信号線L23に接続すればよい。
【0041】
本例は、要するに、ドアホン接続拡張アダプタ7の親機1に対する接続箇所を接続端子T12とし、親機1の機能が実質的に実施形態1と同機能となるようにスイッチ要素16bを設けて制御する点が実施形態1と異なるだけである。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
参考例2
本例は、図6に示すように、ドアホン接続拡張アダプタ7の構成を上述した構成例とは異なる構成としたものである。すなわち、上述したドアホン接続拡張アダプタ7が2つの接続端子T71,T72を有していたものであるのに対して3つの接続端子T72〜T74を備えている。また、親機1には実施形態1と同様の構成のものを用いている。
【0042】
実施形態1においては、接続端子T71を送受に兼用していたが、本例では接続端子T73を受信専用とし、接続端子T74を送信専用に用いている。したがって、接続端子T73に接続した多重分離回路74には制御信号受信回路78が接続されるとともにスイッチ要素71を介して多重分離回路74が接続される。また、接続端子T74に接続した多重分離回路74には制御信号送信回路78が接続されるとともにスイッチ要素71を介して多重分離回路74が接続される。ここにおいて、スイッチ要素71は接続端子T73を通して制御信号受信回路78で受信した制御信号に基づいて制御され、スイッチ要素71は接続端子T72を通して制御信号送受信回路78で受信した制御信号に基づいて制御される。
【0043】
この構成のドアホン接続拡張アダプタ73 を用いて二世帯住宅用に使用するには、親機11 に設けた接続端子T13に信号線L21を介して接続端子T73を接続し、親機11 に設けた接続端子T12に信号線L33を介して接続端子T74を接続し、さらに、他のドアホンシステムに接続されているドアホン接続拡張アダプタ72 の接続端子T72に接続端子T72を接続する。また、設定釦76aを二世帯住宅用に設定しておく。
【0044】
ここで、常時はスイッチ要素713 ,714 をオフにしておき、各ドアホンシステムをそれぞれ分離して動作させる。一方、設定釦76aを操作して留守時用の設定とすれば、相手側のドアホンシステムに接続されているドアホン接続拡張アダプタ73 の制御信号送受信回路782 を通してCPU76に呼出用の制御信号が伝送され、制御信号送信回路784 を通して親機11 が呼び出されて留守時用の設定になることを知らせることができる。留守時用の設定になれば、ドアホン子機21 からの信号は親機11 を通して接続端子T73に入力され、制御信号受信回路783 を通してCPU76が受信した制御信号によりスイッチ要素713 がオンになる。また、制御信号は制御信号送受信回路782 を通して相手側のドアホンシステムのドアホン接続拡張アダプタ73 に転送され、相手側のドアホン接続拡張アダプタ73 の制御信号送受信回路782 を通して制御信号がCPU76に入力される。
【0045】
これにより、相手側のドアホン接続拡張アダプタ73 のスイッチ要素784 がオンになり、ドアホン子機21 からの信号が相手側のドアホンシステムの親機11 に入力されるのである。要するに、ドアホン子機21 側のドアホン接続拡張アダプタ73 ではスイッチ要素783 がオンになり、相手側のドアホン接続拡張アダプタ73 ではスイッチ要素784 がオンになる。したがって、ドアホン子機21 側のドアホンシステムの親機11 は接続端子T11と接続端子T13との間で映像信号および音声信号を伝送し、相手側のドアホンシステムの親機11 は接続端子T12と接続端子T13との間で映像信号および音声信号を伝送することになる。ここに、音声信号は双方向に伝送されるから通話が可能になる。
【0046】
本例におけるドアホン接続拡張アダプタ7を集合住宅用に用いるときには、図7に示すように、接続端子T73,T74を二世帯住宅用の場合と同様に親機1に接続し、接続端子T72を分岐器6を介して信号線L23に接続する。信号線L23の一端には終端抵抗8が接続され、他端にはロビーインターホン5が接続される。
【0047】
設定釦76aを集合住宅用として設定すれば、ロビーインターホン5からの世帯番号の指定により特定のドアホン接続拡張アダプタ73 が呼び出され、スイッチ要素714 がオンになって映像信号および音声信号の伝送が可能になる。ここで、音声信号はスイッチ要素784 を通して双方向に伝送される。また、ロビーインターホン5に制御信号を伝送するときには、スイッチ要素713 がオンになる。さらに、親機11 同士の通話を行なう場合には、呼出側ではスイッチ要素743 がオンになり、被呼側ではスイッチ要素744 がオンになる。
【0048】
他の構成および動作は実施形態1と同様である。
実施形態2
上述した各構成例では、二世帯住宅用での使用の際に2台の親機1にそれぞれドアホン接続拡張アダプタ7を接続していたが、本実施形態では、図8のように、実施形態1と同様の構成のドアホン接続拡張アダプタ7を用い、1台のドアホン接続拡張アダプタ7を介して2台の親機1を接続するようにした例を示す。この構成は、実施形態1に用いたドアホン接続拡張アダプタ7の別の使用例であって、二世帯住宅用としての使用の際にはドアホン接続拡張アダプタ7を1台としてシステム構成を簡略化したものである。したがって、集合住宅用での使用の際には実施形態1と同様になる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0049】
参考例3
本例は、図9に示すように、参考例1に示した親機1を用い、実施形態2と同様に二世帯住宅用に使用するにあたって、1台のドアホン接続拡張アダプタ7を介して2台の親機1を接続しているものである。この構成は参考例1に用いた親機1およびドアホン接続拡張アダプタ7の別の使用例であって、二世帯住宅用としての使用の際にシステム構成が簡略化される。なお、集合住宅用での使用は参考例1と同様である。
【0050】
参考例4
本例は、図10に示すように、ドアホン接続拡張アダプタ7として4つの接続端子T73〜T76を備えたものを用い、二世帯住宅用として使用するために、2台の親機1を1台のドアホン接続拡張アダプタ7を介して接続したものである。また、接続端子T73,T75は受信専用、接続端子T74,T76は送信専用に用いている。接続端子T73,T75はそれぞれ多重分離回路74,74を介して制御信号受信回路78、78に接続され、接続端子T74,T76はそれぞれ多重分離回路74,74を介して制御信号送信回路78,78に接続される。制御信号受信回路78、78に入力された制御信号は、CPU76で必要に応じて変換され制御信号送信回路78,78を通して出力される。多重分離回路74と多重分離回路74との間および多重分離回路74と多重分離回路74との間にはそれぞれCPU76により制御されるスイッチ要素71,71が挿入される。さらに、CPU76には設定釦76aが接続され、ドアホン接続拡張アダプタ7の内部電源は商用電源に接続されるプラグ79aを備えた電源回路79により供給される。
【0051】
二世帯住宅用として用いる場合、親機11 では通常は接続端子T11が有効になるようにドアホン子機切換スイッチ10を設定しておく。また、ドアホン接続拡張アダプタ76 については、通常はスイッチ要素715 ,716 をオフにしておき、ドアホン接続拡張アダプタ76 を介して接続されている各親機11 を独立して動作させる。
【0052】
一方、留守時などには、設定釦76aの操作によって留守時用の設定を選択する。このとき、どちらの親機11 を設置してある世帯が留守になるかを指定することができる。いま、図10に示す上側の親機11 を設置している世帯が留守になるものとする。この場合に、制御信号は上側の親機11 から下側の親機11 に転送されればよいから、制御信号受信回路783 を通して制御信号をCPU76に与え、CPU76で変換した制御信号を制御信号送信回路785 から送出させる。つまり、接続端子T73と接続端子T76との間で信号を通過させればよいから、スイッチ要素715 をオンにする。スイッチ要素715 がオンになれば映像信号および音声信号はドアホン接続拡張アダプタ76 を双方向に通過することになる。
【0053】
この状態において上側の親機11 に接続されたドアホン子機21 で呼出用の制御信号が発生すると上側の親機11 を通過した制御信号はドアホン接続拡張アダプタ76 を通して下側の親機11 に入力される。下側の親機11 では接続端子T12に制御信号が入力されることによって、接続端子T12を有効にするようにドアホン子機切換スイッチ10を設定し、この状態において上側の親機11 に接続されているドアホン子機21 からの映像信号を下側の親機11 に入力して画像を表示し、また両者間での通話が可能になるのである。
【0054】
上述の動作例は上側の親機1を設置している世帯が留守の場合であるが、下側の親機1を設置している世帯が留守であれば、スイッチ要素71をオンにして接続端子T74と接続端子T75との間で信号が通過することになる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
実施形態3
本実施形態は、ドアホン接続拡張アダプタ7での処理手順(各種設定に対する処理内容)や制御信号の変換内容などを容易に変更することができるように、処理手順や変換内容などを決定するためのプログラムやデータを記述したROM76bを、ドアホン接続拡張アダプタ7のCPU76とは別に設けた例を示す(図11)。ROM76bは差換え可能に実装されており、仕様変更の際に交換することができる。また、ROM76bとしてEEPROMを用いると、ROM76bを差し換えることなく仕様変更が可能になる。この構成は実施形態1だけではなく他の構成例においても適用可能である。
【0055】
参考例5
本例では、図12に示すように、実施形態1の構成において、ドアホン接続拡張アダプタ7を設ける代わりにドアホン接続拡張アダプタ7の機能を親機1に内蔵したものである。したがって、設定釦76aに相当する設定釦16cと、多重分離回路74に相当する多重分離回路14と、制御信号送受信回路78に相当する制御信号送受信回路18と、スイッチ要素71に相当するスイッチ要素16と、接続端子T72に相当する接続端子T14とを親機1に付加してある。多重分離回路74は多重分離回路14で兼用され、制御信号送受信回路78は制御信号送受信回路18で兼用されている。
【0056】
この構成では、ドアホン接続拡張アダプタ71 としての機能を親機11 に内蔵しているから、同種の親機11 の接続端子T14同士を接続すれば二世帯住宅用のシステムを構築することができ、各親機11 を分岐器5を介して信号線L23に接続すれば集合住宅用のシステムを構築することができる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0057】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成によれば、単独で使用される一般的な親機を用いながらもドアホン接続拡張アダプタを用いることによって、親機間での信号の授受が可能になり、スイッチ要素を操作すれば2台の親機間での信号の通過が許可される状態と禁止される状態とを選択することができるから、二世帯住宅用としてのシステムを構築することが可能になる。すなわち、増設親機を接続するための接続端子を備えた親機を用いるドアホンシステムであれば、増設親機を接続するための接続端子にドアホン接続拡張アダプタを接続することによって、複数のドアホンシステムの相互間で通話が可能になる。また、識別情報によりスイッチ要素を操作することが可能であるから、集合住宅用のシステムを構築することも可能になる。つまり、ドアホン接続拡張アダプタを用いることによって、通常のドアホンシステムを二世帯住宅用と集合住宅用とのどちらにも拡張することが可能になるという利点がある。その結果、多品種の親機を製造する必要がなく、開発コスト、製造コスト、在庫コストなどのコストが低減されるという効果を奏する。
【0059】
請求項2の発明の構成によれば、1台のドアホン接続拡張アダプタを用いるだけで2台の親機間の信号の通過の許可と禁止とを制御することができるから、通常のシステムから二世帯住宅用のシステムへの拡張が容易であるという利点を有する。また、請求項1の発明と同様に、通常のドアホンシステムを二世帯住宅用と集合住宅用とのどちらにも拡張することが可能になる。しかも、増設親機を接続するための接続端子を備えた親機を用いるドアホンシステムであれば、増設親機を接続するための接続端子にドアホン接続拡張アダプタを接続することによって、複数のドアホンシステムの相互間で通話が可能になる。
【0060】
請求項3の発明のように、ドアホン接続拡張アダプタが、処理手順および処理時に用いるデータを格納したROMを備え、ROMの内容を交換可能としたものでは、ROMの内容変更が可能になるから処理内容の変更など仕様変更に容易に対応することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1による二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図2】 同上を集合住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図3】 参考例1に用いる親機を示すブロック図である。
【図4】 同上による二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図5】 同上による集合住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図6】 参考例2による二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図7】 同上による集合住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施形態2による二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図9】 参考例3による二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図10】 参考例4による二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施形態3に用いるドアホン接続拡張アダプタを示すブロック図である。
【図12】 参考例5に用いる親機を示すブロック図である。
【図13】 従来より提供されている親機を示すブロック図である。
【図14】 ドアホン子機を示すブロック図である。
【図15】 ドアホン子機の他例を示すブロック図である。
【図16】 増設親機を示すブロック図である。
【図17】 増設親機の他例を示すブロック図である。
【図18】 従来の二世帯住宅用の構築例を示すブロック図である。
【図19】 従来の集合住宅用の構築例を示すブロック図である。
【符号の説明】
親機
ドアホン子機
ドアホン子機
増設親機
増設親機
ドアホン接続拡張アダプタ
71 スイッチ要素
74 多重分離回路
74 多重分離回路
76 CPU
76a 設定釦
78 制御信号送信回路
78 制御信号送信回路
71 接続端子
72 接続端子

Claims (3)

  1. それぞれドアホン子機が接続された複数台の親機に付設されるドアホン接続拡張アダプタを備え、ドアホン接続拡張アダプタは、親機に接続される第1の接続端子および外部接続用の第2の接続端子と、各親機がドアホン子機との間で授受する信号が第1の接続端子と第2の接続端子との間で通過するのを許可する状態と禁止する状態とを選択するスイッチ要素と、第2の接続端子より識別情報を含む信号を受信したときにあらかじめ設定してある識別情報と一致すると以後の信号の通過を許可するようにスイッチ要素を制御する制御手段と、信号の通過の許可と禁止および制御手段の有効と無効とを選択する選択手段とを備え、複数台のドアホン接続拡張アダプタの第2の接続端子間に信号の授受経路が形成され、親機はドアホン子機を接続する第3の接続端子と増設親機を接続可能である第4の接続端子とを備えるとともに、第3の接続端子と第4の接続端子との間で信号を通過させる経路を有し、ドアホン接続拡張アダプタは第4の接続端子に接続されていることを特徴とするドアホンシステム。
  2. それぞれドアホン子機が接続された2台の親機と、両親機間に介在するドアホン接続拡張アダプタとを備え、ドアホン接続拡張アダプタは、各親機に接続される第1および第2の接続端子と、各親機がドアホン子機との間で授受する信号が第1の接続端子と第2の接続端子との間で通過するのを許可する状態と禁止する状態とを選択するスイッチ要素と、信号の通過の許可と禁止とを選択する選択手段とを備え、親機はドアホン子機を接続する第3の接続端子と増設親機を接続可能である第4の接続端子とを備えるとともに、第3の接続端子と第4の接続端子との間で信号を通過させる経路を有し、ドアホン接続拡張アダプタは第4の接続端子に接続されていることを特徴とするドアホンシステム。
  3. 前記ドアホン接続拡張アダプタは、処理手順および処理時に用いるデータを格納したROMを備え、ROMの内容が交換可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のドアホンシステム。
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