JP3900442B2 - トナー濃度センサー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトナー濃度センサーに関し、例えば複写機やプリンターなどに用いられてトナーの濃度や残量を検知するトナーセンサーに用いるのに適したトランス及びそのトナー濃度センサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やプリンター等に各種のトナーセンサーが多く用いられている。これら公知のトナーセンサーとしては、例えば、磁性キャリアとトナーとからなる二成分系現像剤においてトナー濃度を検知する方式と、磁性トナーの残量又は磁性トナーの有無を検知する方式とがあり、従来より差動トランス方式のトナーセンサーが用いられている。
【0003】
差動トランス方式のトナー濃度センサーはその回路構成図を図5に示すように、差動トランスの一次コイル51に交流電源54が供給される。その二次側にはほぼ同じ巻き数で逆極性の2個のコイルが直列に巻かれていて、その一方のコイルが基準コイル52、もう一方のコイルが検知コイル53となる。一次コイル51と基準コイル52の近くには高透磁率のねじコア55が磁心として働くように挿入されており、ねじコア55の位置を調整して一次コイル51と基準コイル52の間のインダクタンスを調整することが出来る。一次コイル51と検知コイル53の近くに測定されるべき現像剤56あるいは磁性トナーが流れ、その現像剤あるいは磁性トナーが磁心として働いて一次コイル51と検知コイル53の間のインダクタンスを変化させる。このインダクタンスの大きさは、磁心として働いている現像剤56あるいは磁性トナーの磁粉量によって決まるので、検知コイル53の出力電圧によって磁粉量すなわちトナー濃度を測定できる。
【0004】
基準コイル52と検知コイル53は略同じ巻き数で逆極性のものが直列に結ばれているので、その出力としては両コイルの差が取り出せる。一次コイルへ供給される交流電圧と二次側のコイルの出力とは位相比較回路57で排他的論理和を取った上で、その出力信号を平滑回路58で平滑化して直流電圧として取り出して、トナーの補給などを行う。
【0005】
この差動トランスの部分はその正面図を図7に示すように、コイルボビン71の中央に一次コイル51が巻回されており、その上と下に二次コイルである検知コイル53と基準コイル52が巻回されている。コイルボビンの下側端部に台座72があり、検知コイルと一次コイルの間、一次コイルと基準コイルの間、およびコイルボビンの上側端部にコイル鍔73が設けられており、一番上のコイル鍔と二番目のコイル鍔の間に検知コイル53が、二番目のコイル鍔と三番目のコイル鍔の間に一次コイル51が、三番目のコイル鍔と台座の間に基準コイル52が挟まれて配置されていることになる。
【0006】
台座72の一方の端部に複数例えば5個の入出力端子74a、74b、74c、74d、74eが設けられており、これらの端子のうち端子74aと74bには一次コイル51からの引出線75a、75bの各々が巻き付け接続されている。端子74cには基準コイル52の一方の引出線75cが巻き付け接続されている。端子74dには、基準コイル52の他方の引出線75dと検知コイルの一方の引出線75fが巻き付け接続されている。端子74eには、検知コイル53の他方の引出線75eが巻き付け接続されている。ここで検知コイル53と基準コイル52はほぼ同じ巻き数で方向が反対に巻かれており、それらの引出線は、図5に示しているように、これらのコイルが直列に結ばれているようになっている。台座に設けられた端子は、図5の端子74a、74b、74c、74d、74eに対応し、端子74a、74bは交流電源につながれているとともに、その一方の端子は位相比較回路57につながれる。基準コイル52に接続されている端子74cは接地される。共通端子である端子74dは、必要により調整用出力につながれて高透磁率のねじコア55の位置調整のときのモニターとなる。端子74eは出力端子として位相比較回路57の入力となる。
【0007】
高透磁率のねじコア55はコイルボビン71の内側に設けた雌ねじにねじ込まれており、その位置を調整することで一次コイル51と基準コイル52の間のインダクタンスを調整する。コイルボビン71の上部のコイル鍔73の上面がトナー濃度の検知面となる。
【0008】
上から2番目と3番目のコイル鍔73及び台座72に引出線を引っ掛けるスリット76、77が略対応する位置に入っている。このスリット76、77は端子側から見てコイルボビン71の左右に1個ずつ開けられ、すなわちコイルボビン71の円周方向には180度間隔で設けられている。コイルボビン71に検知コイル53、一次コイル51、基準コイル52を巻回した後、その引出線75a、75b、75c、75d、75e、75fはコイル鍔73及び台座72に開けられたスリット76、77を通って台座72の裏側に下ろされて各端子74a、74b、74c、74d、74eに巻き付け接続されている。
【0009】
各コイルはボビン71に巻回した後、引出線をスリット76、77に引っ掛けて略90°曲げ、端子まで引き回してからげる。ここで引出線はコイルから端子までの間最短距離を通っていないので少しでもゆるみが生じると引出線はスリット76、77からはずれてしまう。この対策として太い線を用いて高テンションで巻く、コイル鍔を大きく張り出してスリットを深くする、更に接着剤で固めるということが行われる。しかしこのようにするとコイルやボビンすなわちトランスが大きくなる。
【0010】
複写機やプリンター等の小型薄肉化の要求にともなって、それらに搭載される現像装置の構成部品であるトナー濃度センサーの小型薄肉化が極めて重要な課題となっている。
【0011】
図6にトナー濃度センサーを組み込んだ現像装置の要部断面図を示す。ここで、トナー濃度センサー61の先端部61aを取付部材62の開口に挿入して固定することにより検知面61bを取付部材62の一方の面から内部に臨ませ、複数本の小ねじで位置調整用スぺーサーを介してケース63の外面から締め付けることによって、検知面61bがケース63の内面に露出して矢印方向に回転する現像剤の攪半パドル64に設けられた攪半羽根と所定のギャップを持って対向するように構成されている。
【0012】
この現像装置を小型化する場合、トナー濃度センサー61の取り付けスペースの確保が問題になる。
現像装置の小型薄肉化を図る上で、トナー濃度センサー61の幅寸法(w)と厚み寸法(t)を小さくすることが重要である。すなわち、現像装置が組み込まれる複写機やプリンターでは、現像ロールの長手方向寸法は規格化された用紙サイズ(例えば、A4の横長さや縦長さ)に対応した寸法になっており、トナー濃度センサー61の長手方向の寸法を小さくしても現像装置の長さには影響がない。そこで、現像装置の小型化のためには攪半パドル64の半径方向の小寸法化すなわちトナー濃度センサー61の幅寸法(w)と厚み寸法(t)とを小さくすることが効果的で特に重要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上に説明した差動トランス方式のトナー濃度センサーでは、コイルボビン71に巻回したコイルの引出線75a、75b、75c、75d、75e、75fをコイル鍔73に開けた深いスリット76に引っ掛けているのでコイルよりもかなり直径の大きなコイル鍔73が必要であった。また、コイルの巻回にテンションを上げて巻き付け、コイルの引出線75a、75b、75c、75d、75e、75fをまっすぐに並んだ深いスリット76を通って他のコイルの上を押さえ付けるようにしていたので、使用する電線は直径が0.08mm以上のものを使う必要があった。このような電線を使ってコイルボビン外径5.0mmの外周に100巻のコイルを作った場合、コイルの一段の巻き数を20とすると5段になるので、各コイルの長さは1.6mm、外径は6.0mmとなっていた。外径6.0mmのコイルを収容し、その引出線をスリット76に引っ掛けて外れないだけのコイル鍔73としては少なくとも約9mmの直径のものが必要であった。この直径を持ったコイル鍔73としてはその強度を持たせるためにその厚さとしては少なくとも0.50mmのものが必要である。台座の厚さを0.8mmとすると、差動トランスの大きさとして全体の長さが7.1mm、台座を除いた直径として9mm程度のものが少なくとも要していた。
【0014】
そこで本発明では、コイルにより細い電線を使用することが出来て、直径及び長さを小さくした差動トランスとして用いることのできるトランスを提供するものであり、それを使用することによってトナー濃度センサーの幅寸法(w)と厚み寸法(t)を小さくすることができ、そのトナー濃度センサーは複写機やレーザープリンター等の小型薄肉化の要求に応えられるものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のトナー濃度センサーは、交流電源に接続された一次コイルと、トナー濃度に応じて出力電圧が変化する検知コイルと、基準電圧を生じる基準コイルとが、検知コイル、一次コイル、基準コイルの順に複数の溝を持つコイル鍔を介して隣り合ってコイルボビンに同軸に設けられており、コイルボビンの基準コイル側の端部に複数の入出力端子を持った台座が設けられているトランスと、
検知コイルと基準コイルとの差動出力からトナー濃度に対応する出力を出す回路とを備えたトナー濃度センサーにおいて、
検知コイルと一次コイルとのそれぞれからその巻回方向に引き出された当該コイルの引出線を、コイル鍔の溝を通って当該コイルと入出力端子のある台座との間にある他のコイル上に当該コイルの巻回方向を変えることなく斜めに軸方向全長にわたって押さえて巻き付けて入出力端子に固定していることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1(A)は本発明のトランスをトナー濃度センサーに使用している差動トランスとしたものの正面図で、同図(B)は反対方向から見た正面図で、図2は本発明のトランスを用いたトナー濃度センサーの一実施例の平面図で、図3は図2のA−A線断面図で、図4はトナー濃度センサーの感度とコイルボビンの外径との相関を示す図で、図5は差動トランス方式のトナー濃度センサーの回路構成図で、図6は差動トランス方式のトナー濃度センサを組み込んだ現像装置の断面図で、図7は従来の差動トランス方式のトナー濃度センサーに使用されていた差動トランス部分の正面図である。
【0019】
図1〜3を参照して、本発明のトランスを用いたトナー濃度センサーを説明する。差動トランス1は、コイルボビンの中央の段に一次コイル11が巻回されており、その上と下に二次コイルである検知コイル12と基準コイル13が巻回されている。コイルボビン14の下側端部(図3では上側端部)に台座15があり、検知コイル12と一次コイル11の間、一次コイル11と基準コイル13の間、およびコイルボビン14の上側端部に、コイル鍔16が設けられており、コイルボビンの上側端部(図3では下側端部)がトナー濃度センサーのケースの検知面の内側に位置している。検知コイル12と一次コイル11の間および一次コイル11と基準コイル13の間にある2個のコイル鍔16は、引出線を受け入れるための溝17がその周りに4ヶ所設けられている。4ヶ所の溝17は円周方向に約90度間隔で設けることができる。台座15には入出力端子18a、18b、18c、18d、18eが設けられている。
【0020】
図1を参照して引出線を説明する。コイルは端子に近い側から巻く。すなわちここでは基準コイル13、一次コイル11、検知コイル12の順である。基準コイル13の巻き始め及び巻き終りの引出線131、132はそのまま台座に設けられている入出力端子18d、18cに固定されている。中央のボビンに巻かれている一次コイル11の巻き始め側の引出線111は、一次コイル11から引き出されてすぐに一次コイル11と基準コイル13の間のコイル鍔16の溝17を通って基準コイル側へ出て、基準コイル13の上を一次コイル11の巻き方向と同じ向きに斜めに軸方向全長にわたって90°〜120°の角度巻き付けて入出力端子18aに固定されている。一次コイル11の巻き終り側の引出線112も同様に一次コイル11と基準コイル13の間のコイル鍔16の引出線を受け入れる溝17に引っ掛けられて通って、基準コイル側へ出て基準コイル13の上を一次コイル11の巻き方向と同じ向きに斜めに軸方向全長にわたって約180°の角度巻き付けて他の入出力端子18bに固定されている。
【0021】
検知コイル12の巻き始め側の引出線121は、検知コイル12と一次コイル11の間にあるコイル鍔16の引出線を受け入れる溝17に引っ掛かって通って一次コイル側へ出て、一次コイル11の上を検知コイル12の巻き方向と同じ向きに斜めに軸方向全長にわたって180°の角度巻き付けて、一次コイル11と基準コイル13の間にあるコイル鍔16の引出線を受け入れる溝17に引っ掛かって通って基準コイル側へ出る。そして、基準コイル13の上をやはり同じ向きに斜めに軸方向全長にわたって約180°の角度巻き付けて台座15の入出力端子18eに固定されている。検知コイル12の巻き終り側の引出線122は検知コイル12と一次コイル11の間にあるコイル鍔16の引出線を受け入れる溝17に引っ掛かって通って、一次コイル側へ出る。そして、一次コイル11の上を巻き方向と同じ向きに斜めに軸方向全長にわたって90°の角度巻き付けて、一次コイル11と基準コイル13の間にあるコイル鍔16の引出線を受け入れる溝17を引っ掛かって通って、基準コイル側へ出る。そして、基準コイル13の上を、同じ向きに斜めに軸方向に全長にわたって約180°の角度巻き付けて、台座15の入出力端子18dに固定されている。
【0022】
引出線を他のコイルの上に巻き付けるときに、引出線を引き出されたコイルの巻いてある方向と同じ向き、すなわちその巻いてある方向でその巻き付け角度が45°以上、望ましくは45°〜180°であれば他のコイルの上を通ってそのコイルを押さえることが出来る。上に述べたような巻き方をすることによって、0.06mm以下のように細い電線を使っても押さえる力が出せるようになった。
【0023】
一次コイル、基準コイル、検知コイルを上に述べたような巻き方として、3.7mmの径のコイルボビンの上に巻き付けた場合、0.06mm径の電線を用いてこれらのコイルを作成すると各コイルの巻き段数を4段とすると、一段の巻き数は25巻きとなり、各コイルの外径および長さは4.3mm径x1.5mm長さとなる。ここでコイル鍔の厚さを0.25mmとした場合、差動トランスの台座を除いた大きさとしては4.3mm径x5.25mm長さとなる。このようにコイルの外径と長さが小さくなり、また本発明のような巻き回し方をすることで小さなコイル鍔とすることができて、鍔の直径も5.1mm程度とすることができた。
【0024】
図2、図3に図1の差動トランス1を用いたトナー濃度センサーを示している。なお、便宜上、図2において、トナー濃度センサーのケース24を外した状態で図示するとともに、そのケース24の外周線を点線で示している。なお、図3では、22のIC部品、23のツェナーダイオード、25のコンデンサー、26の抵抗等を省略している。
【0025】
図2において、1は差動トランスであり、その一次コイルの入出力端子18a、18bと、二次コイルの入出力端子18c、18d,18eとがコイルボビン14と一体に樹脂成形された台座15の下方部分に各々付設されて、これらの端子をプリント配線基板21に半田付けすることで差動トランス1がプリント配線基板21に面実装されるように構成されている。また、28はコネクターである。
【0026】
コイルボビン14の中心軸部には、図3に示すように、出力値の設定用のねじコア19(例えば、ソフトフェライト製)を挿入するための空間20が設けられて、ねじコア19がコイルボビン14の軸方向に移動できるようにねじ込まれている。また、ねじコア19には凹溝が設けられて、プリント配線基板21に設けられたドライバー挿入孔を介して挿入されたドライバーの先端部を上記凹溝に差し込んでねじコア19をその軸方向に回転移動させて出力値の設定が行えるように構成されている。
【0027】
27aおよび2ヶ所の27b部分はトナー濃度センサーのケース24(例えば、ガラスビーズ20wt%入りのABS樹脂製)と一体に樹脂成形されたボスピンであり、これらボスピン27a、27bによって、配線基板21とトナー濃度センサーのケース24とが強固に締結されている。その締結は、図3に示すとおり、ボスピン27a、27bの先端部が熱融着されてリベット状となることで達成される。従って、この構成によれば、余分な締結具を用いる必要がなく、また、配線基板21がトナー濃度センサーのケース蓋を兼ねており、トナー濃度センサーの厚み寸法(t)を小さく薄肉化できるとともに、差動トランス1の組み込まれた空間に現像剤などが侵入して電気的不都合が発生するのが抑制される。
【0028】
図3に示すとおり、差動トランス1の先端の鍔部16側から、トナー濃度センサーのケース24に形成された円筒状の突起部分にはめ込まれてその先端部分が接着剤を用いてトナー濃度センサーのケース24の凹部29に固定されて、本発明のトナー濃度センサーにおける検知部(ヘッド部)30が構成されている。
【0029】
上記ボスピン27a、27bは、プリント配線基板21に設けられた貫通孔を貫通してその各先端部分がプリント配線基板21の外側に突出するとともに、その突出部分を形成する樹脂の溶融温度よりも高い温度(例えば、使用する樹脂の溶融温度よりも1〜100℃程度高い温度が樹脂の劣化を抑えて効率よく熱融着作業をする上で好ましい)に保持された加熱棒(溶融樹脂の付着を防ぐためにその表面がフッ化樹脂で被覆されている)を接触させて、上記先端部を加熱溶融状態にしてリベット状に形成した後、冷却凝固させて締結している。
【0030】
トナー濃度センサーにおいては、感度を上げるうえで、検知コイル12と検知面31とのギャップG(すなわちこのギャップGは現像剤と検知コイル12との最短距離に相当する)が小さいほど有利である。本発明では、コイルの巻回にテンションを上げて巻き付ける必要がないので、例えば、ガラスビーズ40wt%入りのPPSあるいはLCP樹脂を用いて、鍔部16部の厚み(t16)を0.25mm以下に形成できている。なお、従来のトナー濃度センサーに組み込まれていたコイルボビンでは、鍔部部分の厚みが0.50mmよりも大きくなっている。従って、本発明では、従来よりも少なくともギャップ間隔が0.25mm以上薄くなっているので、感度出力(V)の増加が可能である。
【0031】
ここで、本発明においては、上記厚み寸法(t16)は0.50mm未満とすることが感度向上の点から好ましいが、より好ましくは0.35mm以下、特に好ましくは0.30〜0.20mmが望ましい。なお、0.20mm未満に形成することは実用的な射出成形を取る上で現実的ではない。
【0032】
検知面31におけるトナー濃度センサーのケース24の厚み寸法は、上記ABS樹脂を用いた場合、0.45mmに形成することができる。
差動トランスは上で説明したように例えば鍔の直径を5.1mm,コイル全体の長さ(鍔の厚さを含めて)5.15mmとすることができたので、この差動トランスを収容する検出ヘッド部20の外径(D)も6mmとすることができた。このために、トナー濃度センサーの幅寸法(w)と厚み寸法(t)とを小さくすることが出来る。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のトランスは細い電線を用いたコイルを使用しても、コイルがばらばらになることがないので、コイルの巻回に強いテンションをかける必要がなく、コイルの引出線を引っ掛けるコイル鍔も薄く小さくすることが出来る。このために、差動トランスとして用いた場合にはそれを小型化でき、それを収容しているトナー濃度センサーも小さくなるので、現像装置を小さくするという要望に応えられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトランスを用いた差動トランス部分の正面図である。
【図2】 本発明のトランスを用いたトナー濃度センサーの一実施例の平面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 トナー濃度センサーの感度とコイルボビンの外径との相関を示す図である。
【図5】 差動トランス方式のトナー濃度センサーの回路構成図である。
【図6】 差動トランス方式のトナー濃度センサを組み込んだ現像装置の断面図である。
【図7】 従来の差動トランス方式のトナー濃度センサーに使用されていた差動トランス部分の正面図である。
【符号の説明】
1 差動トランス
11 一次コイル
12 検知コイル
13 基準コイル
14 コイルボビン
15 台座
16 コイル鍔
17 引出線を受け入れるための溝
18a、18b、18c、18d、18e 入出力端子
111、112、121、122、131、132 引出線
19 ねじコア
20 空間
21 配線基板
22 IC部品
23 ツェナーダイオード
24 ケース
25 コンデンサー
26 抵抗
27a、27b ボスピン
28 コネクター
29 凹部
30 検知部
31 検知面

Claims (1)

  1. 交流電源に接続された一次コイルと、トナー濃度に応じて出力電圧が変化する検知コイルと、基準電圧を生じる基準コイルとが、検知コイル、一次コイル、基準コイルの順に複数の溝を持つコイル鍔を介して隣り合ってコイルボビンに同軸に設けられており、コイルボビンの基準コイル側の端部に複数の入出力端子を持った台座が設けられているトランスと、
    検知コイルと基準コイルとの差動出力からトナー濃度に対応する出力を出す回路とを備えたトナー濃度センサーにおいて、
    検知コイルと一次コイルとのそれぞれからその巻回方向に引き出された当該コイルの引出線を、コイル鍔の溝を通って当該コイルと入出力端子のある台座との間にある他のコイル上に当該コイルの巻回方向を変えることなく斜めに軸方向全長にわたって押さえて巻き付けて入出力端子に固定していることを特徴とするトナー濃度センサー
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