JP3898772B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体材料のスライスの表面上にフォトレジスト層を形成し、その後フォトレジストに形成すべきパターンの相互接続部分を含むフォトマスクを、パターンの端部が互いに重なり合うようにして投影レンズにより前記フォトレジスト上に投影し、パターンの端部内に位置し投影の際に相互にオーバラップするフォトマスクの細条状透明端部部分に細条状の接続パターンを形成し、これら細条状接続パターンが、投影される際に互いにオーバーラップすると共に投影の際に相補的な透過性能を生ずる半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上述した半導体装置の製造方法では、単一のフォトマスクを用いてフォトレジスト上に投影するには大き過ぎるパターンを相互に隣接する部分的パターンにサブ分割し、これら部分的パターンは互いに異なるフォトマスクに形成されている。これらのフォトマスクは毎回端部がオーバラップしてフォトレジスト上に投影されるので、形成すべきパターン部分は投影する際互いに併合される。従って、半導体スライスの比較的広い表面領域に亘って形成される集積回路を製造することができる。この場合、フォトレジストに形成される全パターンは、投影の際に重なり合い端部内に位置する透明端部部分並びに投影の際に互いにオーバラップせず端部部分内に存在しないマスクのパターン部分によって構成される。
【0003】
欧州特許出願(公開)第434142号には、投影の際に互いにオーバラップするフォトマスクの細条状透明端部部分にその全表面領域に亘って接続パターンが形成され、これら接続パターンは細条状透明端部部分の長手方向に沿って変化する透過率を有する冒頭部で述べた半導体装置の製造方法が開示されている。この構成は、細条状透明端部部分に非透明領域を形成し、これら非透明領域の数及び/又は大きさを細条状端部部分の長手方向に沿って変化させ、これら非透明領域を投影の際に一緒に投影することにより達成される。
【0004】
このような接続パターンがフォトマスクに形成されていない場合、フォトレジストの互いにオーバラップする部分には互いに重なり合わない透明領域に入射する放射の量の2倍の量の放射が入射することになる。従って、投影の際にオーバラップする透明部分には2倍の放射量が入射することになる。フォトマスクをポジティブのフォトレジスト上に投影する場合、現像後2倍の放射量が入射した位置には単一の放射量が入射した部分に比べてより太い幅のパターンが形成されてしまう。ネガのフォトレジスト上にフォトマスクを投影する場合、2倍の放射量が入射した部分にはより細かいパターンが形成される。従って、マスクがオーバラップする部分には線幅の太り又は細りが生じ、フォトマスクのパターンは互いに継目が生ずることなく併合されなくなってしまう。接続パターンは、投影に際して相補的な透過率を示すので、フォトレジストの互いにオーバラップする細条状透明部分が投影される領域には、オーバラップしない透明細条状部分が投影される領域に等しい量の放射が入射することになる。従って、フォトレジストはスライスの全表面領域に亘って同一の放射量で露光される。この結果、フォトマスクのパターンは継目が生ずることなく、すなわち線幅が細ったり又は太ったりすることなく互いに併合される。
【0005】
投影装置によってフォトレジスト層上に投影される好適なフォトマスクは、実際にはクロミウムのような金属層が形成され透明パターン部分が除去されたガラスプレートで構成される。パターンは電子ビームにより金属層上に形成されたフォトレジスト層に書込まれる。現像後、金属層を所望のパターンにエッチングするために用いられるマスクが形成される。書込中、電子ビームはパターンが記憶されているコンピュータデータファイルによってコンピュータにより制御される。このようにしてガラスプレート上に形成されたパターンは、実際には投影レンズ系を介して例えば1/3又は1/5に縮小されてフォトレジスト上に投影される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フォトマスクに関する情報が記憶されているコンピュータデータファイルには、接続パターンを規定するのに必要な莫大な量のデータが記憶されている。実際には、例えばフォトマスクの5000本のパターンを互いに併合させるためには極めて多量のデータが必要になる。従って、既知の接続パターンを用いる場合、不所望な多量のコンピュータデータが必要になってしまう。
【0007】
従って、本発明の目的は、フォトマスクのパターンをフォトレジスト層に互いに継目が生ずることなく併合する際、フォトマスクのパターンを記憶するのに必要なコンピュータのデータ量を相当減少させることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段並びに作用】
上記目的を達成するため、本発明による半導体装置の製造方法は、フォトマスクの細条状透明端部部分の、投影の際に互いにオーバラップする部分の側縁部に、投影の際に互いにオーバラップすると共に投影の際に相補的な透過性能を生ずる細条状接続パターンが存在することを特徴とする。従って、接続パターンは、フォトマスクの表面領域のうち前述した既知の半導体装置の製造方法の接続パターンが占める表面領域の一部にすぎない表面領域だけを占めることになる。既知の半導体装置の製造方法において接続パターンが占める表面領域は、フォトマスクの投影の際に互いにオーバラップする透明端部部分によって占められる表面領域に等しいが、本発明ではその一部分にすぎない。この結果、フォトマスクの投影の際に互いにオーバラップする透明端部部分の接続パターンを記憶するのに必要なコンピュータのデータ量は相当減少する。
【0009】
本発明は、線幅の太りや細りは、投影の際に互いにオーバラップする透明細条状部分におけるフォトレジストへの放射の量だけに起因しているという認識に基づいている。本発明によれば、互いにオーバラップする端部領域に入射する放射の量は、透明部分の互いにオーバラップしない領域に入射する放射の量に等しくなる。従って、端部領域で線幅の太りは全く生じない。オーバラップする部分には2倍の放射量が入射するが、フォトレジストに入射する放射量は補償されることになる。
【0010】
本発明による半導体装置の一実施例はλを投影に用いる放射の波長とし、NAを投影に用いる投影レンズの開口数とした場合に、前記フォトマスクの投影の際にオーバラップする細条状透明端部部分に、その端部に、フォトレジスト層上に投影した際0.2λ/NA以上の幅を有する細条状接続パターンを形成したことを特徴とする。
【0011】
種々の実験の結果、上述した範囲の幅を有する接続パターンを用いる場合、上述した線幅の太りはほとんど生じないことが判明した。0.2λ/NAに等しい幅の細条状接続パターンを用いる場合、線幅の太りは、2個のフォトマスクの透明端部部分に接続パターンが形成されていない場合に生ずる線幅の太りの1/10にすぎない。接続パターンの幅が0.2λ/NA以上の場合線幅の太りは一層小さくなる。
【0012】
λを投影に用いる放射の波長とし、NAを投影に用いる投影レンズの開口数とした場合に、前記投影に際してオーバラップする細条状接続パターンが、0.4λ/NA以下の長さ及び幅を有する矩形領域として形成した透明領域を有する場合、フォトマスクのフォトレジスト層上への投影中に接続パターンは連続して結像される。
【0013】
マスクに関するデータを記憶するのに必要なコンピュータのデータ量を低減するため、投影に際して互いにオーバラップする細条状接続パターンを矩形の透明領域の単一の列として形成をする。
【0014】
投影に際して互いにオーバラップする接続パターンが、投影の際全表面に亘ってほぼ一定となる相補的な透過性能を有する場合、フォトマスクのデータを記憶するのに必要なコンピュータのデータ量は一層低減される。相互にオーバラップする接続パターンの透過率は例えばそれぞれ30%及び70%とすることができる。この場合、接続パターンを表示するため、マスクについて異なるコンピュータのデータの組が必要になる。一方、互いにオーバラップする接続パターンがその全表面に亘って50%の相補的な透過率をもたらす場合、異なるコンピュータのデータ組は必要とはならない。この場合、オーバラップする接続パターンは互いに同一となり、必要なコンピュータのデータの量は一層減少する。
【0015】
【実施例】
図1〜図4は本発明による半導体装置の製造方法の工程を説明するためのものであり、図1は線図的平面図、図2〜図4は線図的断面図である。半導体材料のスライス2の表面にフォトレジスト層3を形成し、その後フォトレジスト層3に形成されるべきパターンの相互に隣接する部分に対応するフォトマスク4及び5をフォトレジスト層3上に投影する。投影する際、矢印9で線図的に示すように、フォトマスク4の端部7とフォトマスク5の端部8とが互いに重なり合うようにし、フォトマスク4の端部7中に位置する細条状の透明端部部分とフォトマスク5の端部部分8中に位置する細条状透明端部部分11とが互いに重なり合うようにする。パターン6はフォトレジスト層3を現像することによりフォトレジストに形成する。このフォトレジストマスクは例えばイオン注入マスクとして用いることができる。次に、図3において破線14で線図的に示すように、イオン注入工程中に不純物イオンをスライス2に注入する。その後の加熱処理により不純物が添加された半導体領域15を形成する。
【0016】
図1において、マスク4及び5とフォトレジスト層3に形成したパターン6とは図面を明瞭にするため同一の大きさで表示したが、実際にはマスク4及び5は例えば1/3又は1/5に縮小してフォトレジスト層上に投影される。
【0017】
この半導体装置の製造方法において、形成されるべきパターン6は相互に隣接する部分パターンに副分割し、これら部分パターンをフォトマスク4及び5に形成する。これらのフォトマスク4及び5は端部7及び8が相互に重なり合うようにフォトレジスト層3上に投影されるので、これら部分パターンは投影する際互いに併合される。従って、単一のフォトマスクを用いて所望のパターンを結像することができないような大きさの半導体材料スライスの表面領域上に集積回路を形成することができる。フォトレジスト層3上に形成されたパターン6は細条状部分16,17及び18を有する。部分16は端部7及び8内にそれぞれ位置し投影の際互いに重なり合う透明細条状端部部分10及び11によって形成され、部分17は端部7内に位置せず投影される際互いに重なり合わないマスクの透明部分によって形成され、部分18は端部8内に位置せず投影される際互いに重なり合わないマスク5の透明部分13によって形成される。
【0018】
フォトレジスト層3の互いに重なり合う透明部分10及び11が形成される領域には投影の際に全放射が入射し、この放射量は互いに重なり合わないフォトマスクの透明部分12及び13の領域に入射する放射量の2倍である。本例のように、フォトマスクがポジティブのフォトレジスト3に投影されると、現像の後パターン6が形成され、2倍の量の放射が入射した細条状部分16の幅は単一の量の放射が入射した細条状部分17及び18の幅よりも一層広くなる。
【0019】
図5aはガラス基板23上に形成されたクロミウム層22がエッチングにより除去された細条状の透明部分21を有するフォトマスク20の細部を示す。マスクのこの透明部分がある露光時間tに亘ってフォトレジスト層3上に投影されると、フォトレジストには放射量D(x)が入射する。この放射量D(x)は、図5bのライン24で示すようにスライスの表面上の位置xの関数として細条状部分21の投影方向と直交する方向の勾配を示す。図5bはこの勾配を標準形態として示す。入射する放射量D(x)はフォトレジストに放射が入射しない位置において零となり、フォトレジストに最大量の放射が入射する位置で1となる。スライスの表面上の位置xはλ/NAを1単位として与えられ、λは投影に用いた放射の波長であり、NAは投影に用いた投影レンズの開口数である。標準形態として示す放射量D(x)の勾配は実際に用いた各投影レンズ系に対して有効である。例えば、波長λが436nmの放射で開口数が0.43の投影レンズを用いてフォトマスクをフォトレジスト上に1/5に縮小して投影するPAS2500(ASM)型のプロジェクタのような通常の投影装置の場合、単位λ/NAは約1000nmである。放射量D(o)はマスクの端縁で約0.3である。ここで、x=0である。露光時間tは、放射量が0.3以上の位置でフォトレジストが現像され放射量が0.3以下で現像されないように選択する。
【0020】
フォトレジストが同一のマスク20を用いて2回露光される場合、フォトレジストは図5bのライン26で示す勾配の放射量D1(x)で露光される。ライン26で示す放射量D1(x)はライン24で示す放射量D(x)の2倍である(D1(x)=2・D(x))。図5bから、ライン25で示す放射量は、x=0.075λ/NAの場合0.3の値を有している。従って、現像の際、単一露光量ではなく2倍の露光量の場合フォトレジストにはより幅の広いパターンが形成される。上述した実際の露光装置の場合、二重露光による線幅の太りの量は約75nmである。
【0021】
図5に基づいて説明した線幅の太りは、露光された部分が現像剤に溶解するポジのフォトレジストの場合に生ずる。ネガのフォトレジストを用いる場合、非露光部分が現像剤に溶解する。従って、ネガのフォトレジストの場合、2倍の放射量で露光すると線幅は太くならず細くなる。
【0022】
線幅の太り又は細りは、部分パターンを有するフォトマスクがフォトレジスト上で互いに隣接するように露光される方法においてマスクが互いにオーバラップする位置で発生する。この場合、フォトマスクパターンは互いに継目が生ずることなく併合されないことになる。フォトマスク4及び5の透明端部部分10及び11に投影する際の相補的な透過性の接続パターン30を設けた場合、フォトレジスト層3は、フォトマスク4及び5を投影する際互いに重なり合う細条状透明部分10及び11の領域はフォトマスクの投影の際に互いに重なり合わない透明部分12及び13の領域に入射する放射量と全体として同一の量の放射を受光する。従って、フォトレジスト層は、スライスの全表面に亘ってほぼ同一の量の放射で露光される。この結果、フォトマスク4及び5のパターンは互いに継目が生ずることなく併合され、細幅の太りや細りが生ずることはない。
【0023】
図5aはガラス基板43上に形成されたクロミウム層42が除去されたフォトマスク40の詳細な部分を示す。このマスクには、例えば全表面に亘って50%の透過率を有しフォトレジスト上に投影される際0.1λ/NAの幅bを有する接続パターンが形成されている。マスク40のこの部分がフォトレジスト層3上に投影されると、フォトレジストは、細条状部分41の投影方向と直交する方向の位置xの関数として図5bのライン27で示す勾配の放射量D2(x)で露光される。この放射量D2(x)はライン24で示す放射量とライン26で示す放射量との和であり、距離0.1×λ/NA:D2(x)=D(x)+D(x−b)だけシフトする。図5bから、ライン27で示す放射量D2(x)はx=−0.030λ/NAの場合値0.3を有していることが導かれる。
【0024】
図5bはガラス基板48上に形成されたクロミウム層47が除去された別のフォトマスク45の一部を詳細に示す。このマスクには、全表面領域に亘って例えは50%の透過率を有しフォトレジスト層上に投影される際0.21λ/NAの幅2bを有する接続パターン49が形成されている。マスク45のこの部分がフォトレジスト層3上に投影されると、フォトレジストは、細条状部分46の投影方向と直交する方向の位置xの関数として図5bのライン29で示す勾配の放射量D3(x)で露光される。放射量D3(x)はライン24で示す放射量とライン28で示す放射量との和であり、距離0.21λ/NA:D3(x)=D(x)+S(x−2b)だけ偏移する。図5bから、ライン29で示す放射量D3(x)は、x<0.010λ/NAの場合約0.3を有する。二重露光の際のこの太りは、上述した実際の投影装置の場合10nm以下である。
【0025】
接続パターン44及び49を用いれば、上述した線幅の太りを強く抑制することができる。これら接続パターンは、全表面領域に亘って50%の透過率を有する例として説明したものである。従って、投影の際に互いにオーバラップする2個の接続パターンが相補的な透過率を有しフォトレジストに接続パターンの全表面領域に亘って0.3の全放射量が入射する限り、異なる透過勾配を有する接続パターンを用いても同一の結果が得られること明らかである。
【0026】
フォトマスクの製造において、電子ビームにより金属層上に形成したフォトレジスト層にパターンを書込む。次に、金属層を所望のパターンにエッチングするための現像工程を経てマスクが形成される。電子ビームはパターンが記憶されているコンピュータデータファイルからコンピュータにより書込き込まれる間に制御される。
【0027】
フォトマスクパターンを記憶するのに必要なコンピュータのデータを低減するため、本発明では、投影に際して互いに重なり合うフォトマスク4及び5の細条状の透明端部部分10及び11は、その縁部21において細条状接続パターンが投影に際して互いに重なり合うように配置する。従って、接続パターン30はフォトマスク4,5の表面領域の比較的小さな部分を占めるにすぎず、接続パターンの幅はフォトレジスト上に投影される際0.2λ/NA以上である。ここで、前述したように、λは投影に用いた放射の波長であり、NAは投影レンズ系の開口数である。
【0028】
この幅の接続パターンを用いる場合上述した線幅の太りはほとんど生じないことが見い出されている。細条状接続パターンの幅が0.2λ/NAの場合、線幅の太りは、2個のフォトマスクの透明端部部分に接続パターンが設けられていない場合に生ずる線幅の太りの1/10以下である。また、この線幅の太りは、ライン幅が0.2λ/NA以上の場合一層小さくなる。
【0029】
図7は、投影の際に互いに重なり合う細条状端部部分52及び53並びに矩形形状の透明領域56及び57を有する接続パターン54及び55を具えるフォトマスク50及び51を示す。これらの矩形領域は投影された場合0.4λ/NA以下の長さ及び幅を有している。ここで、λは投影に用いる放射の波長であり、NAは投影レンズ系の開口数である。これらの接続パターン54及び55はフォトマスクをフォトレジスト層上に投影する際連続して投影される。さらに、領域56及び57の大きさは、これら接続パターンの透明度が通常のグレイスケールで連続した勾配となるように接続パターン54及び55の表面上に分布させる。これら矩形領域は僅かなコンピュータデータによって表示することができるので、フォトマスク50及び51を表示するために必要なデータ量は少なくてすむ。マスク50及び51の透明端部部分52,53は、例えば10μm の長さ及び20μm の幅を有し、接続パターン54及び55も10μm の長さ及び5μm の幅を有している。透明矩形領域56及び57は、350nm×400nmから150nm×150nmの約20段階の勾配の寸法を有している。
【0030】
マスクのデータを記憶するのに必要なコンピュータのデータの量を減少させるため、投影の際に互いに重なり合う細条状接続パターンは矩形透明領域の単一の列として配置する。
【0031】
図8は、投影の際に互いに重なり合う細条状端部部分62及び63並びに透明領域66及び67が形成されている接続パターン64及び65を有するフォトマスク60及び61を示す。ここで、透明領域66及び67は、長さ400nmで幅が400nmから159nmまで除々に減少する矩形状の形態をなす。矩形透明領域66及び67の数は矩形領域の単一列に限定され、これらマスク60及び61を記憶するのに必要なコンピュータデータは図7に示すマスク50及び51の場合よりも一層少ない。
【0032】
図9は、投影する際互いに重なり合う細条状の端部部分72及び73並びに400nmの長さで固定された幅の矩形領域の形態の透明領域76及び77が形成されている接続パターン74及び75を有するフォトマスク70及び71を示す。接続パターン74及び75はその全表面領域に亘って相補的な透過率を有している。
【0033】
相互に重なり合う接続パターン74及び75の透過率は例えばそれぞれ30%及び70%とすることができる。この場合、接続パターンを表示するマスクについて異なる組みのコンピュータデータが必要である。これに対して、図9に示すように、投影に際して互いに重なり合う接続パターン74及び75が全表面領域に亘って同一となる50%の相補的な透過率を与える場合コンピュータのデータは一層低減される。すなわち、フォトマスク70及び71についてオーバラップする接続パターン74及び75は同一となるので、コンピュータのデータ量が一層低減される。約20個の透明矩形領域76及び77は約250nmの幅を有し、各離間距離は約250nmである。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置の製造工程を示す線図的平面図である。
【図2】半導体装置の製造工程を示す線図的断面図である。
【図3】半導体装置の製造工程を示す線図的断面図である。
【図4】半導体装置の製造工程を示す線図的断面図である。
【図5】複数のフォトマスクの細部並びにスライス上のフォトレジストに入射する放射の量を位置xの関数としてそれぞれ示す線図的断面図及びグラフである。
【図6】相補的透過率の接続パターンが形成されている部分的パターンを有するフォトマスクをフォトレジスト層上に投影する工程を示す線図的平面図である。
【図7】相補的透過率の接続パターンが形成されている部分的パターンの好適実施例を示す線図的平面図である。
【図8】相補的透過率の接続パターンが形成されている部分的パターンの好適実施例を示す線図的平面図である。
【図9】相補的透過率の接続パターンが形成されている部分的パターンの好適実施例を示す線図的平面図である。
【符号の説明】
1 スライスの表面
2 半導体材料
3 フォトレジスト層
4,5 フォトマスク
6 パターン
7,8 フォトマスクの端部
10,11 透明細条状端部部分
30,54,55 接続パターン
Claims (6)
- 半導体材料のスライスの表面上にフォトレジスト層を形成し、その後フォトレジストに形成すべきパターンの相互接続部分を含むフォトマスクを、パターンの端部が互いに重なり合うようにして投影レンズにより前記フォトレジスト上に投影し、パターンの端部内に位置し投影の際に相互にオーバラップするフォトマスクの細条状透明端部部分に細条状の接続パターンを形成し、これら細条状接続パターンが、投影される際に互いにオーバーラップすると共に投影の際に相補的な透過性能を生ずる半導体装置の製造方法において、
前記フォトマスクの細条状透明端部部分の、投影の際に互いにオーバラップする部分の側縁部に、投影の際に互いにオーバラップすると共に投影の際に相補的な透過性能を生ずる細条状接続パターンが存在することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - λを投影に用いる放射の波長とし、NAを投影に用いる投影レンズの開口数とした場合に、前記フォトマスクの投影の際にオーバラップする細条状透明端部部分の側縁部に、フォトレジスト層上に投影した際0.2λ/NA以上の幅を有する細条状接続パターンが存在することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- λを投影に用いる放射の波長とし、NAを投影に用いる投影レンズの開口数とした場合に、前記投影に際してオーバラップする細条状接続パターンが、0.4λ/NA以下の長さ及び幅を有する矩形領域として形成した透明領域を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 前記投影に際して互いにオーバラップする細条状接続パターンが矩形の透明領域の単一の列として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記投影に際して互いにオーバラップする接続パターンが、投影の際全表面に亘ってほぼ一定となる相補的な透過性能を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
- 前記投影の際互いにオーバラップする接続パターンが、その全表面に亘ってほぼ50%の相補的な透過率を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
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