JP3898340B2 - エアバッグの廃棄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、解体工場などにおいて起爆手段(スクイブ)を点火してエアバッグを廃棄展開(膨張)させるエアバッグの廃棄装置に関し、より詳しくは、車両内の乗員を保護するためのエアバッグを備えると共に、特にエアバッグを廃棄するに際してエアバッグを廃棄展開(膨張)させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
衝突時に膨張して乗員を保護するエアバッグが搭載された車両は近年増加の一途をたどっており、エアバッグは運転席のみならず、助手席、さらには後部席にも装着されつつある。このようなエアバッグを搭載した車両を廃車する場合、廃車作業時に意図しない暴発を生じる恐れがあることから、予めエアバッグを強制的に展開(作動あるいは膨張)させておいてからインフレータなどと共に廃棄することが望ましい。
【0003】
エアバッグの制御ユニットにあっては一般に、車載バッテリ電源とアースとの間にセーフィングセンサ(スイッチ)と、スクイブ(起爆手段)通電用の駆動トランジスタ(半導体スイッチ)とを直列に接続し、セーフィングセンサがオンすると共に、駆動トランジスタが導通したとき、スクイブが通電されて点火される。
【0004】
そのようなエアバッグの廃棄技術に関して、特開平9−76855号公報において、電子制御ユニットとスクイブ(起爆手段)を接続するリード線を外部からジャンパ・ケーブルで短絡して外部電源装置に接続し、スクイブに通電して起爆することによってエアバッグを廃棄展開させる技術が提案されている。
【0005】
また、特開平9−240416号公報において、電子制御ユニット内にセーフィングセンサをバイパスするように廃棄駆動回路を組み込み、2個のトランジスタを交互にオンさせてコンデンサを充放電させ、その充放電による交流電流をスクイブに供給して起爆させる技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−76855号公報記載の技術にあっては、廃棄作業時にインフレータのカバーを開いてスクイブに接続されたリード線を取り出してジャンパ・ケーブルに接続する必要があり、煩瑣であって作業工数が増加する不都合があった。
【0007】
また、車種によってインフレータのカバーやカバーの形状あるいは位置が必ずしも同一ではないことから、車種ごとに確認する必要も作業工数を一層増加させていた。さらに、手作業によることから人的ミスの問題もあった。
【0008】
特開平9−240416号公報記載の技術にあっては、2個のトランジスタを交互にオンさせてコンデンサを充放電させて駆動電源としていることから、作動の確実性において十分には満足し難い問題があった。
【0009】
従って、この発明は、従来技術の上記した欠点を解消し、エアバッグの廃棄を容易かつ確実に行うことができると共に、人的ミスが生じる可能性を低減したエアバッグの廃棄装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1項に係るエアバッグの廃棄装置において、車両に搭載されるエアバッグのインフレータ内に収容される起爆手段と、前記起爆手段を電圧源に接続する電圧供給路と、前記車両に作用する加速度に応じてオンする第1の加速度検出手段と、前記車両に作用する加速度を検出する第2の加速度検出手段と、前記電圧供給路に前記起爆手段と直列に介挿される半導体スイッチと、前記第2の加速度検出手段の出力に応じて前記半導体スイッチに作動信号を出力するマイクロコンピュータからなり、前記起爆手段に通電してエアバッグを膨張させるエアバッグの制御装置を備えてなるものにおいて、前記制御装置を収容するケースのコネクタと交換自在なコネクタを備え、前記コネクタを介して嵌合されるとき、前記マイクロコンピュータの前記制御装置で使用されないポートに接続されて前記制御装置の間で信号を送受すると共に、動作電源を供給する外部ツール、前記外部ツールに設けられ、操作者の廃棄指令を入力する廃棄指令入力手段、所定の条件が成立したとき、前記外部ツールに報知する報知手段、前記報知がなされた後に前記操作者の廃棄指令が入力されたとき、廃棄実行信号を出力する廃棄実行信号出力手段、および前記出力された廃棄実行信号に応じて前記起爆手段に通電する通電手段を備えると共に、前記廃棄実行信号出力手段は、前記報知がなされた後、所定の時間、前記操作者の廃棄指令の入力を待機すると共に、前記所定の時間に前記操作者の廃棄指令が入力されないときは、廃棄実行信号の出力を中止する如く構成した。これによって、エアバッグの廃棄を容易かつ確実に行うことができると共に、人的ミスが生じる可能性も低減することができる。さらに、所定時間内に廃棄指令が入力されないときは中止することによって誤動作を回避することができ、エアバッグの廃棄をさらに一層確実に行うことができる。
【0011】
請求項2項においては、前記報知手段は、前記制御ユニットの記憶手段の特定のエリアに所定のデータが書き込まれているとき、前記報知を行う如く構成した。これによって、前記したと同様の作用効果を得ることができると共に、データ書き込みの有無を確認することによって誤動作を回避することができ、エアバッグの廃棄を一層確実に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1はこの発明に係るエアバッグの廃棄装置を全体的に示す概略図である。
【0015】
理解の便宜上、最初に図2を参照してこの発明が前提とする、廃棄を予定していないエアバッグの制御装置を説明する。
【0016】
図2はそのエアバッグの制御装置10を全体的に示す概略図であり、制御装置10はケース11に収納され、車両(図示せず)の運転席(図示せず)のダッシュボード付近に配置される。
【0017】
制御装置10はマイクロコンピュータ(以下「CPU」という)12を備える。CPU12は図示の如く、昇圧制御、衝突判定および故障検出(自己診断)を行う。
【0018】
CPU12はコネクタ13を介して車両に搭載されたバッテリ電源14に接続されており、イグニションスイッチ16がオンされると、バッテリ電源14からバッテリ電圧VB(12V程度)が供給される。バッテリ電圧は制御装置10においてレギュレータ18に入力され、そこで動作電圧(5V)に調整されてCPU12に供給される。
【0019】
他方、バッテリ電圧はバックアップコンデンサを備えた昇圧回路20に入力され、車両衝突時にバッテリ電源14(バッテリ装置)が外れた場合にもエアバッグが作動できるように、昇圧回路20においてCPU12の指令に従って35V程度に昇圧してバックアップコンデンサを充電する。
【0020】
昇圧回路20は電圧供給路22に接続され、電圧供給路22は途中で分岐し、そのそれぞれにスクイブ24,26が接続される。スクイブ24,26は、ステアリングホイール(図示せず)および助手席前方ダッシュボードに格納されたエアバッグ(図示せず)のインフレータ(図示せず)内に収容され、その周囲には微量の火薬が配置される。
【0021】
尚、昇圧回路20とスクイブ24,26の間の電圧供給路22はリード線からなると共に、制御装置10および、それに接続されるコネクタ28を出た後、スクイブ24とはステアリング接続(被覆)ケーブル22aで接続され、スクイブ26とも類似構造の被覆ケーブル22bで接続される。
【0022】
車両(図示せず)の中央位置付近にはGセンサ(第2の加速度検出手段)32が設けられ、車両の進行方向に生じる加速度(減速度)に比例する信号を出力してCPU12に送る。
【0023】
また、制御装置10内にはセーフィングセンサ(第1の加速度検出手段)34が設けられ、セーフィングセンサは電圧供給路22においてスクイブ24,26が配置された位置の上流側に介挿される。セーフィングセンサ34は2組のリードスイッチからなり、2組の強磁性体のリードが一端に間隙をもって相対してガラス管内に封入され、その周囲にコイルが配置されてなる。
【0024】
セーフィングせンサ34は車両の通常走行時はオフして電圧供給路22を開放すると共に、車両の進行方向に所定値以上の加速度(減速度)が作用するとオンして電圧供給路22を閉鎖する。
【0025】
電圧供給路22においてスクイブ24,26とアースの間には第1、第2の駆動トランジスタ(半導体スイッチ)36,38が介挿される。第1、第2の駆動トランジスタ36,38は共にnチャンネル型のMOSFETからなり、そのゲート端子はCPU12に接続されると共に、ドレイン端子はスクイブ24,26を介して昇圧回路20に接続され、ソース端子はアースされる。第1、第2の駆動トランジスタ36,38は、ゲート端子に高電圧(ハイレベル)の作動信号を供給されると、導通する。
【0026】
CPU12はクロック42およびEEPROM(E2 PROM。記憶手段)44を備える。また、CPU12はワーニングランプ46を備え、必要に応じて点灯する。さらに、CPU12は入出力ポート(図示せず)に多くの端子を備える。
【0027】
その端子群は後述の如く、制御で使用しない車両販売業者専用の端子、例えばMES端子(Memory Erase端子)、SCS端子(ServiceCheck端子)、およびSCI端子(Serial Communication Interface端子)を含む。
【0028】
次いで、動作を説明すると、CPU12はGセンサ32の出力から車両に作用する加速度(減速度)が所定値以上のとき衝突と判断し、高電圧(ハイレベル)の作動信号を第1、第2の駆動トランジスタ36,38のゲート端子に供給して導通させる。同時に、セーフィングセンサ34もオンして回路を閉鎖する。
【0029】
その結果、昇圧回路20のバックアップコンデンサからスクイブ24,26に電流(数A程度)が流れて通電されて加熱し、エンハンサ(伝火薬)を着火してガス発生剤を燃焼させる。よって生じた窒素ガスはインフレータからエアバッグに入り、エアバッグを膨張(展開)させて乗員の胸部や頭部を受け止めて保護する。
【0030】
上記を前提として図1を参照しつつ、この発明に係るエアバッグの廃棄装置を説明する。尚、図2と同様の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】
この発明に係る装置は、廃車時にエアバッグを廃棄するために、同図下部に示す如く、廃棄専用ツール(外部ツール)60を設けた。
【0032】
廃棄専用ツール60は、前記したCPU12と同様のマイクロコンピュータ(以下「ツールCPU」という)62を備える。廃棄専用ツール60は、12V程度の出力電圧VTを有する動作電源64を備えると共に、スイッチ66を備える。さらに、操作者(廃棄業者)が廃棄指令を入力するための第2のスイッチ(廃棄指令入力手段)68を備える。
【0033】
また、廃棄専用ツール60は廃棄コネクタ70を備える。即ち、エアバッグ制御装置10のケース11に設けられたコネクタ13は取外し自在に構成される。従って、エアバッグ制御装置10のコネクタ13を取り外した後、そこに廃棄専用ツール60を廃棄コネクタ70を介して嵌めることで、制御装置10に接続できるように構成される。
【0034】
廃棄専用ツール60の廃棄コネクタ70は、エアバッグ制御装置10のコネクタ13に嵌められると、廃棄コネクタ70の入出力ポートは、CPU12の入出力ポートの前記したMES端子、SCS端子およびSCI端子に、制御装置10に予め設けられた信号供給路群50a(想像線で示す)を介して接続される。
【0035】
さらに、第2のスイッチ6の出力SWも、CPU12の入出力ポートの適宜な端子に、制御装置10に予め設けられた信号供給路50b(想像線で示す)を介して接続される。尚、廃棄コネクタ70の入出力ポートでは、Tx(送信用)およびRx(受信用)端子が、CPU12のSCI端子に接続される。
【0036】
また、制御装置10のコネクタ13が取り外され、廃棄専用ツール60の廃棄コネクタ70が取り付けられると、制御装置10に予め設けられた電圧供給路50c(想像線で示す)を介し、廃棄専用ツール60の動作電源64の電圧VTがレギュレータ18および昇圧回路20に送られて廃棄時の動作電源となる。これは、廃棄時にバッテリ電源14が放電していることも予想されるので、廃棄時に安定した動作電圧を供給するためである。
【0037】
さらに、同図上部に示すエアバッグ制御装置10において、CPU12の動作に廃棄点火が加わると共に、昇圧回路20とスクイブ24,26との間には、セーフィングセンサ34をバイパスする分岐路52が形成され、そこに第3の駆動トランジスタ(半導体スイッチ)54が介挿される。
【0038】
第3の駆動トランジスタ54はpチャンネル型のMOSFETからなり、そのゲート端子はCPU12に接続されると共に、ソース端子は昇圧回路20に接続され、ドレイン端子は接続点56を介して第1の電圧供給路22に接続される。第3の駆動トランジスタ54は、ゲート端子に低電圧(ローレベル)の作動信号を供給されると、導通する。
【0039】
また、廃棄専用ツール60はランプ(表示器。報知手段)72を備える。ランプ72は、ツールCPU62の指令に基づいて点灯する。
【0040】
次いで、図1に示すエアバッグの廃棄装置の動作を説明する。
【0041】
図3はその動作を示すフロー・チャートである。
【0042】
CPU12の処理は、コネクタ13が取り外されて廃棄専用ツール60の廃棄コネクタ70に嵌め換えられ、廃棄専用ツール60の動作電源64の電圧VTが供給されて処理を開始し、S10に進んでバッテリ電圧VBがオフ、即ち、バッテリ電源14からの電圧供給が停止されたか否か、電圧レベルを適宜検出して判断し、肯定されるときはS12に進んでの電圧VTがオン、即ち、廃棄専用ツール60の動作電源64の電圧VTが供給されているか否か、電圧レベルを適宜検出して判断する。
【0043】
上記で述べた如く、電源が切り換えられて処理が開始するので、S10,S12の判断は通例肯定されるが、フェールなどから否定される場合、以降の処理をスキップする。
【0044】
次いでS14に進み、EEPROM(E2 PROM)44の廃棄許可データエリアを読み込み、S16に進んで廃棄許可データが書き込まれているか否か判断する。
【0045】
尚、その前段階において、操作者(廃棄業者)が廃棄処理を行うとき、廃棄専用ツール60の前記した端子群、例えばSCI端子からEEPROM44にアクセスし、その所定のエリアに廃棄許可データを書き込む、より具体的には所定のエリア(廃棄許可フラグ)のビットを1にセットするものとする。
【0046】
CPU12はS14においてそのフラグを読み込み、S16でそのビットが1にセットされているか否か判断する。ビットが1にセットされていないときは廃棄許可データが書き込まれていないと判断し、以降の処理を中止する。
【0047】
他方、S16で肯定されるときはS18に進み、同様にSCI端子からツールCPU62にアクセスし、ランプ72を点灯させる。これは、操作者に廃棄準備が完了したことを報知するためである。従って、操作者は、その報知に応じてスイッチ68をオンして廃棄点火を確認的に指令することができる。
【0048】
次いでS20に進み、前記したスイッチ68の出力SWが入力されたか否か判断する。即ち、適宜なカウンタを用いて時間を計測し、所定時間(回数)以内に操作者が廃棄点火を確認的に指令したか否か判断し、所定時間以内に肯定されないときは廃棄点火(廃棄実行信号の出力)を中止する。所定時間は数十秒(sec)から数分(min)程度の適宜な値とする。
【0049】
他方、S20で肯定されるときは廃棄点火処理(廃棄実行信号出力)を行う。具体的には、図1の構成において電圧(ローレベル)信号を第3の駆動トランジスタ54のゲート端子に送って導通させると共に、高電圧(ハイレベル)の作動信号を第1、第2の駆動トランジスタ36,38のゲート端子に供給して導通させる。
【0050】
ここで、セーフィングセンサ34はバイパスされているので、そのオフにも関わらず、昇圧回路20から通電されてスクイブ24,26は点火される。それによって、運転席および助手席のエアバッグは共に展開(膨張)する。
【0051】
尚、スクイブ24,26の火薬量が多いときは、第3の駆動トランジスタ54と並列に第4の駆動トランジスタを設け、スクイブ24,26を別々に点火しても良い。
【0052】
この実施の形態は上記の如く構成したので、エアバッグの廃棄を容易かつ確実に行うことができると共に、人的ミスが生じる可能性を低減させることができる。
【0053】
即ち、エアバッグの制御装置に廃棄専用ツールを用いて操作者によってEEPROMに操作者の廃棄意図を確認してから廃棄点火を行うようにしたので、エアバッグの廃棄を容易かつ確実に行うことができ、人的ミスが生じる可能性を低減させることができる。
【0054】
この実施の形態に係るエアバッグの廃棄装置は上記の如く、車両に搭載されるエアバッグのインフレータ内に収容される起爆手段(スクイブ24,26)と、前記起爆手段を電圧源(バッテリ電源14)に接続する電圧供給路22と、前記車両に作用する加速度に応じてオンする第1の加速度検出手段(セーフィングセンサ34)と、前記車両に作用する加速度を検出する第2の加速度検出手段(Gセンサ32)と、前記電圧供給路に前記起爆手段と直列に介挿される半導体スイッチ(第1、第2の駆動トランジスタ36,38)と、前記第2の加速度検出手段の出力に応じて前記半導体スイッチに作動信号を出力するマイクロコンピュータ(CPU12)からなり、前記起爆手段に通電してエアバッグを膨張させるエアバッグの制御装置10を備えてなるものにおいて、前記制御装置を収容するケース11のコネクタ13と交換自在なコネクタ70を備え、前記コネクタ70を介して嵌合されるとき、前記マイクロコンピュータの前記制御装置で使用されないポートに接続されて前記制御装置の間で信号を送受すると共に、動作電源VTを供給する外部ツール(廃棄専用ツール60)、前記外部ツールに設けられ、操作者の廃棄指令を入力する廃棄指令入力手段(スイッチ68)、所定の条件が成立したとき、前記外部ツールに報知する報知手段(CPU12,ランプ72,S10からS18)、前記報知がなされた後に前記操作者の廃棄指令SWが入力されたとき、廃棄実行信号を出力する廃棄実行信号出力手段(CPU12,S10からS18)、および前記出力された廃棄実行信号に応じて前記起爆手段に通電する通電手段(第3の駆動トランジスタ54)を備えると共に、前記廃棄信号出力手段は、前記報知がなされた後、所定の時間、前記操作者の廃棄指令の入力を待機すると共に、前記所定の時間に前記操作者の廃棄指令が入力されないときは、廃棄実行信号の出力を中止する(CPU12,S20)如く構成した。
【0055】
また、前記報知手段は、前記制御ユニットの記憶手段(EEPROM(E2 PROM)44)の特定のエリアに所定のデータが書き込まれているとき、前記報知を行う(CPU12,S14,S16)如く構成した。
【0057】
尚、上記においてCPU12の故障検出(自己診断)動作を追加し、廃棄時にスクイブ24,26に所定以上の電流(例えば500mA)が通電されているか否か判断させ、所定以上の電流(例えば500mA)が通電されていないときはフェールとしてワーニングランプ46を点灯、あるいは廃棄専用ツール60にワーニングランプを設けて点灯させても良い。
【0058】
また、上記において所定時間の例として数十秒から数分などとしたが、これは例示であり、それ以上でも未満でも良い。
【0059】
また、上記においてMOSFETとしてnチャンネル型あるいはpチャンネル型を用いたが、いずれであっても良く、あるいは他の種類の半導体スイッチを用いても良い。
【0060】
また、上記において車両進行方向からの衝突用のエアバッグの制御装置を例にとったが、この発明は、車両側方からの衝突用のエアバッグの制御装置についても同様に妥当することは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、エアバッグの廃棄を容易かつ確実に行うことができると共に、人的ミスが生じる可能性も低減することができる。さらに、所定時間内に廃棄指令が入力されないときは中止することによって誤動作を回避することができ、エアバッグの廃棄をさらに一層確実に行うことができる。
【0062】
請求項2項にあっては、前記したと同様の作用効果を得ることができると共に、データ書き込みの有無を確認することによって誤動作を回避することができ、エアバッグの廃棄を一層確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエアバッグの廃棄装置の構成を全体的に示す概略図である。
【図2】図1装置が前提とするエアバッグの制御装置の構成を全体的に示す概略図である。
【図3】図1装置の動作を示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
10 エアバッグ制御装置
12 マイクロコンピュータ(CPU)
13 コネクタ
14 バッテリ電源
22 電圧供給路
24,26 スクイブ
28 コネクタ
32 Gセンサ(第2の加速度検出手段)
34 セーフィングセンサ(第1の加速度検出手段)
36 第1の駆動トランジスタ(半導体スイッチ)
38 第2の駆動トランジスタ(半導体スイッチ)
44 EEPROM(記憶手段)
46 ワーニングランプ
54 第3の駆動トランジスタ(半導体スイッチ)
60 廃棄専用ツール
62 マイクロコンピュータ(ツールCPU)
64 動作電源
66 スイッチ
68 第2のスイッチ(廃棄指令入力手段)
70 廃棄コネクタ
72 ランプ(表示器。報知手段)

Claims (2)

  1. 車両に搭載されるエアバッグのインフレータ内に収容される起爆手段と、前記起爆手段を電圧源に接続する電圧供給路と、前記車両に作用する加速度に応じてオンする第1の加速度検出手段と、前記車両に作用する加速度を検出する第2の加速度検出手段と、前記電圧供給路に前記起爆手段と直列に介挿される半導体スイッチと、前記第2の加速度検出手段の出力に応じて前記半導体スイッチに作動信号を出力するマイクロコンピュータからなり、前記起爆手段に通電してエアバッグを膨張させるエアバッグの制御装置を備えてなるものにおいて、
    a.前記制御装置を収容するケースのコネクタと交換自在なコネクタを備え、前記コネクタを介して嵌合されるとき、前記マイクロコンピュータの前記制御装置で使用されないポートに接続されて前記制御装置の間で信号を送受すると共に、動作電源を供給する外部ツール、
    b.前記外部ツールに設けられ、操作者の廃棄指令を入力する廃棄指令入力手段、
    c.所定の条件が成立したとき、前記外部ツールに報知する報知手段、
    d.前記報知がなされた後に前記操作者の廃棄指令が入力されたとき、廃棄実行信号を出力する廃棄実行信号出力手段、
    および
    e.前記出力された廃棄実行信号に応じて前記起爆手段に通電する通電手段、
    を備えると共に、
    前記廃棄実行信号出力手段は、前記報知がなされた後、所定の時間、前記操作者の廃棄指令の入力を待機すると共に、前記所定の時間に前記操作者の廃棄指令が入力されないときは、廃棄実行信号の出力を中止することを特徴とするエアバッグの廃棄装置。
  2. 前記報知手段は、前記制御装置の記憶手段の特定のエリアに所定のデータが書き込まれているとき、前記報知を行うことを特徴とする請求項1項記載のエアバッグの廃棄装置。
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