JP3898137B2 - 自動出力復帰方法および光通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信における回線障害の発生により遮断等された光出力を導通検出に応じて自動的に復帰させるための技術に関し、特に、光伝送路上に光増幅媒体を含むときの自動出力復帰方法およびその方法を適用した光通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、IEC(International Electrotechnical Commission)などの国際規格では、ハイパワーの通信用レーザ光について、回線障害が発生したとき規定時間内に光パワーを安全光レベル(クラス1:平均パワー+10dBm以下)まで低減することを求めており、この規格は既存の無中継伝送システム等の各種光通信システムにも適用される。
【0003】
上記の無中継伝送システムは、送信部から光伝送路に送出される光信号を中継装置を用いずに受信部まで伝送するシステムである。また、ラマン増幅や遠隔励起方式の光増幅を適用して伝送距離の長距離化を図った無中継伝送システムも実用化されている。ラマン増幅等を適用した光伝送技術については中継装置の有無を問わず多数の提案がなされており、具体例を挙げると、励起光および増幅光のパワー制御に関する技術(例えば、特許文献1,2参照)や、ラマン増幅による利得の波長依存性制御に関する技術(例えば、特許文献3,4参照)などが知られている。
【0004】
上記のような従来の無中継光伝送システムにおいて、光伝送路に用いられる光ケーブルの切断等による回線障害が発生した場合には、その障害発生を自動的に検出して送信部および受信部(ラマン増幅や遠隔励起方式の光増幅を行うための励起光源を受信部に含む場合)の動作を停止させる自動出力遮断方式(Automatic Power Shut Down:APSD)を適用して、高レベルのレーザ光が外部に出射されることを防ぎ安全の確保を図っている。このようなAPSDを適用したシステムでは、例えば、送信部から送出されるクラス1の安全光レベルに設定された1Mbps程度の伝送レートを有する監視制御信号光(Optical Supervisory Channel:OSC)を利用して、自動回線障害検出、自動導通検出、並びに、送信部および受信部の停止/再起動などの処理が行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−251006号
【特許文献2】
特開2002−57624号
【特許文献3】
特開2001−223646号
【特許文献4】
特開2001−249369号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなラマン増幅や遠隔励起方式による光増幅を適用した従来の無中継伝送システムでは、伝送距離が長いため光伝送路で生じる損失が非常に大きくなる。このため、回線障害の発生時において、前述したように送信部から送出される監視制御信号光(光パワーが安全光レベルで、伝送レートが1Mbps程度)を受信部で受信することが困難になり、回線障害の解消による導通を確実に検出可能にするためには、受信部の回路設計に対する負荷が非常に大きくなってしまうという問題点がある。
【0007】
具体的な一例として、ラマン増幅を適用した無中継伝送システムの場合について考えてみる。この場合の伝送条件として、例えば、伝送距離が250km、光伝送路に用いられる光ケーブルの経時劣化後の損失が0.190dB/km、光ケーブル切断後の割り入れによる損失が3.2dB、システムを構成する機器の損失およびスプライス損が7dBであると想定すると、送信部から受信部までの損失の合計は、0.190dB/km×250km+3.2dB+7dB=57.7dBとなる。従って、回線障害の発生後に送信部から送出される監視制御信号光のパワーが+7dBm、伝送レートが1.5Mbps、波長が1575±10nmであるとすると、ラマン増幅用の励起光の供給が停止された状態で受信部に到達する監視制御信号光のパワーはおよそ−51dBmまで低下してしまう。
【0008】
また、遠隔励起方式の光増幅を適用した無中継伝送システムの場合については、光伝送路上に設けられる光増幅媒体(例えば、エルビウムドープファイバ等)が非励起時には吸収(損失)媒体となるため、受信部に到達する監視制御信号光のパワーはさらに低下する。具体的に、伝送条件として、例えば、伝送距離が400km、光伝送路に用いられる光ケーブル(低損失タイプ)の経時劣化後の損失が0.180dB/km、光ケーブル切断後の割り入れによる損失が3.2dB、システムを構成する機器の損失およびスプライス損が7dB、光増幅媒体での吸収が15dBであると想定すると、送信部から受信部までの損失の合計は、0.180dB/km×400km+3.2dB+7dB+15dB=97.2dBとなる。従って、上記ラマン増幅の場合と同様の条件の監視制御信号光が回線障害の発生後に送信部から送出されると、受信部に到達する監視制御信号光のパワーはおよそ−90.2dBmまで低下してしまう。
【0009】
上記のような微弱なパワーの監視制御信号光を受信部で確実に受信するためには、非常に高感度な受信回路が要求されることになり、その実現が極めて困難であって、たとえ実現できたとしても高コストなシステムになってしまう。
【0010】
なお、回線障害の発生時に送信部から送出される監視制御信号光の平均パワーを抑える方法の1つとして、幅の狭いパルス状の信号を監視制御信号光として使用することが考えられるが、このようなパルス状の信号光は、ピークパワーが高くなるため、安全光レベルの規格を満たしていても人体保護の観点から推奨されるものではない。
【0011】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、光伝送路上に光増幅媒体を含む構成においても回線障害の解消による導通を確実に検出して光出力を復帰させることのできる自動出力復帰方法および光通信システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の自動出力復帰方法の1つの態様は、光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、前記光伝送路の光増幅媒体以外の部分に用いられる光伝送媒体の損失波長特性と、前記光増幅媒体の回線障害発生時の状態における損失波長特性とを合成して得た損失波長特性について損失が最も小さくなる波長に対応させてパイロット信号光の波長設定を行い、少なくとも回線障害の発生時に、前記パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出し、該光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とするものである。
【0013】
かかる自動出力復帰方法では、光伝送路に用いられる光伝送媒体および光増幅媒体の各損失波長特性を合成して得た損失波長特性に基づいて、回線障害発生時に伝送損失が最小となるようにパイロット信号光の波長設定が行われるため、回線障害発生時に増幅作用の停止状態にある光増幅媒体が光伝送路上に存在しても、一方の局からの送信時のパワーが所定のレベル(例えば、安全光レベル等)以下に抑えられたパイロット信号光を他方の局で受信することが可能となり、そのパイロット信号光の受信により導通(回線障害の解消)を検出することで、出力パワーの抑えられていた光を正常運用時の状態に自動的に復帰させることができるようになる。
【0014】
また、本発明の自動出力復帰方法の他の態様は、光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路にラマン増幅用の励起光を光受信局側から供給し、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介してラマン増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、回線障害の発生時、前記ラマン増幅用の励起光を前記所定のレベル以下のパワーに制御することでパイロット信号光に切り替えて光受信局から光伝送路に送出し、該光伝送路に送出されたパイロット信号光を光送信局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とするものである。
【0015】
かかる自動出力復帰方法では、正常運用時に光受信局から光伝送路に供給されるラマン増幅用の励起光を回線障害の発生時にパイロット信号光に切り替えて光伝送路に送出し、そのパイロット信号光を光送信局で受信して導通を検出することにより、回線障害の発生時に出力パワーの抑えられていた光を正常運用時の出力状態に自動的に復帰させることが可能になる。
【0016】
上記各態様の自動出力復帰方法については、パイロット信号光の伝送レートを、正常運用時に光送信局および光受信局の間で伝送される監視制御情報を示す信号光の伝送レートよりも低く設定するようにしてもよい。このように伝送レートを低く設定したパイロット信号光を用いることで、使用する帯域幅が狭くなり通信に妨害を与える雑音の量が減るため、実現が容易で安価な回路により高感度な受信処理を行うことができるようになる。
【0017】
また、上記のパイロット信号光が一方の局から伝送される他方の局は、受信光の波長および伝送レートに基づいてパイロット信号光の受信を判別するのが好ましい。これにより、受信時に発生する暗電流等との識別が容易になるため、パイロット信号光が受信されたか否かを正確に判別して、導通の検出を確実に行うことができるようになる。
【0018】
加えて、本発明の自動出力復帰方法の別の態様は、光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、前記主信号光の波長帯域よりも略100nm長波長側にシフトした波長帯域にパイロット信号光を設定し、回線障害の発生時に前記主信号光を光送信局から光伝送路に送出すると共に、パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出し、該光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とする。
【0019】
かかる自動出力復帰方法では、主信号光を励起光とする光伝送路におけるラマン効果によってパイロット信号光が増幅されるようになり、パイロット信号光のダイナミックレンジを拡大できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
【0021】
図1は、本発明の自動出力復帰方法を適用した無中継伝送システムの第1実施形態を示す構成図である。
図1において、本無中継伝送システムは、例えば、光送信局1から送出される光信号を、光伝送路2およびその光伝送路2上に配置した遠隔励起方式のエルビウムドープ光ファイバ増幅器(以下、リモートEDFAとする)3を介して光受信局4に伝送するシステム構成を備える。
【0022】
光送信局1は、例えば、主信号光送信部11、WDM光アンプ12、パイロット信号光送信部13、WDMカプラ14およびOSC送信部15を有する。
主信号光送信部11は、波長の異なる複数の光信号を合波したWDM信号光(以下、主信号光LSとする)を発生してWDM光アンプ12に出力する。この主信号光送信部11から出力される主信号光LSは、後述するように光伝送路2に用いられる光ファイバの損失波長特性に応じて、光伝送路2における伝送損失が小さくなるように波長帯域の設定が行われているものとする。なお、ここでは主信号光としてWDM信号光を適用する場合について説明するが、WDM信号光に代えて単一波長の光信号を主信号光とすることも可能である。
【0023】
WDM光アンプ12は、主信号光送信部11から出力される主信号光LSを予め設定された光パワーレベルまで増幅し、その増幅した主信号光LSをWDMカプラ14を介して光伝送路2に送出する。このWDM光アンプ12から送出される主信号光LSのパワーは、通常の運用時において非常に高いレベルとなるため、回線断等の障害が発生した場合には国際規格に従って安全光レベルまで低減させる必要がある。
【0024】
パイロット信号光送信部13は、例えば、光源13A、駆動回路13Bおよび波長ロッカ13Cからなる。光源13Aは、回線障害の発生時に導通を検出するためのパイロット信号光LPILOTを発生する半導体レーザ等を用いた一般的な光源である。この光源13Aは、駆動回路13Bから供給される駆動電流に従ってパイロット信号光LPILOTの出力状態が制御される。光源13Aで発生するパイロット信号光LPILOTは、後述するように光伝送路2に用いられる光ファイバの損失波長特性と、リモートEDFA3の光増幅媒体として用いられるエルビウムドープファイバ(EDF)の損失波長特性とを考慮して波長設定が行われている。また、パイロット信号光LPILOTは、低周波変調された駆動電流を光源13Aに供給することで例えば10kbps等の低い伝送レートの信号光とされる。波長ロッカ13Cは、光源13Aで発生する光の波長が変動した場合でもパイロット信号光LPILOTが所要の波長で一定となるように、光源13Aの出力波長を安定化させる公知の光デバイスである。なお、光源13Aの出力波長の安定化は、波長ロッカによるものだけに限られるものではなく、例えば、光源13Aの温度制御等によって行ってもよい。
【0025】
WDMカプラ14は、WDM光アンプ12からの主信号光LSとパイロット信号光送信部13からのパイロット信号光LPILOTとを合波して光伝送路2に送るものである。
【0026】
OSC送信部15は、システムの運用状態を示す一般的な監視制御信号光(OSC)を主信号光LSと伴に光受信局4に伝達するものである。具体的に本システムでは、例えば、主信号光LSのオーバーヘッド部分に設定された所要のデータ領域を利用して監視制御信号光に相当する情報を光受信局4に伝える公知の方式が上記のOSC送信部15に適用されるものとする。従って、ここでは主信号光LSが監視制御信号光としての機能を包含することになる。
【0027】
光伝送路2は、光送信局1および光受信局4の間を光学的に接続するものであり、光通信に利用される一般的な光ファイバが使用される。この光伝送路2は、使用する光ファイバの種類等によって若干相違はするが、基本的に例えば図2(A)に示すような損失波長特性を有するものである。この図2(A)の損失波長特性においては、1575nm±10nmの波長帯において損失が最小となる。このため、前述した主信号光LSの波長帯域の設定は、上記の波長帯に対応させて行われる。
【0028】
リモートEDFA3は、光伝送路2上に挿入されたエルビウムドープファイバ(EDF)を有し、光受信局4から光伝送路2に送出される遠隔励起光LPUMPが主信号光LSとは逆方向に光伝送路2を伝搬してEDFに供給されることにより、そのEDFを通過する主信号光LSを所要のレベルまで増幅する。上記のEDFは、希土類元素の1つであるエルビウム(Er)を光ファイバに添加したものであり、遠隔励起光LPUMPが供給されている状態では主信号光LSに対して光増幅媒体となり、遠隔励起光が供給されていない状態では主信号光LSに対して吸収(損失)媒体となる。遠隔励起光の非供給時におけるEDFは、例えば図2(B)に示すような損失波長特性を有する。なお、ここではEDFを光増幅媒体とする遠隔励起方式の光増幅器を光伝送路2上に配置する一例を示したが、本発明はこれに限らず、エルビウム以外の他の希土類元素を添加した光ファイバを光増幅媒体として利用した遠隔励起方式の光増幅器を光伝送路2上に配置することも可能である。
【0029】
光受信局4は、例えば、WDM光アンプ41、主信号光受信部42、励起光源43、駆動回路44、WDMカプラ45,46、パイロット信号光受信部47およびOSC受信部48を有する。
【0030】
WDM光アンプ41は、光伝送路2を伝搬して光受信局4まで伝送された主信号光LSを受信処理に必要なレベルまで増幅して主信号光受信部42に出力する。主信号光受信部42は、WDM光アンプ41で増幅された主信号光LSの受信処理を実行する。この主信号光受信部42で行われる受信処理は、従来のシステムで実行される主信号光の受信処理と同様のものである。また、主信号光受信部42に入力される主信号光LSの一部はOSC受信部48に与えられ、主信号光LSのオーバーヘッド部分に含まれる監視制御情報の受信処理がOSC受信部48で実行される。OSC受信部48は、受信した監視制御信号を基にシステムの運用状態、回線障害の発生の有無等を判断して、正常運用時には、監視制御信号に示される運用状態に応じて各部の動作を制御する。また、回線障害の発生時には、遠隔励起光LPUMPの供給および光送信局1側からの主信号光LSの送出を遮断する(または、各々を安全光レベルまで低減する)ための制御信号を駆動回路44および光送信局1側のWDM光アンプ12にそれぞれ送り、高レベルのレーザ光が外部に放出されないようにする。
【0031】
励起光源43は、光伝送路2上のリモートEDFA3に供給する遠隔励起光LPUMPを発生する一般的な光源である。この励起光源43は、駆動回路44から供給される駆動電流に従って遠隔励起光LPUMPの出力状態が制御される。上記の励起光源43から出力される遠隔励起光LPUMPのパワーも、通常の運用時において非常に高いレベルとなるため、回線断等の障害が発生した場合には国際規格に従って安全光レベルまで低減させる必要がある。上記のような励起光源43から出力される遠隔励起光LPUMPは、WDMカプラ45で主信号光LSの伝搬方向とは逆方向に合波されて光伝送路2に送出される。
【0032】
WDMカプラ46は、光伝送路2からWDM光アンプ41に送られる光のうちからパイロット信号光LPILOTに対応した波長帯の光を分波する。このWDMカプラ46で分波された光はパイロット信号光受信部47に送られる。パイロット信号光受信部47は、例えば、光フィルタ47Aおよび受信器47Bを有し、WDMカプラ46からの光が光フィルタ47Aを介して受信器47Bに与えられる。光フィルタ47Aは、狭帯域のバンドパスフィルタであって、透過帯の中心波長がパイロット信号光LPILOTの波長に一致させて設定されている。受信器47Bは、光フィルタ47Aを透過した光を受信し、その受信信号が所定の伝送レート(ここでは、前述した10kbps等)に一致することを確認して、パイロット信号光LPILOTが受信されたか否かを判別する。そして、受信器47Bは、パイロット信号光LPILOTの受信により導通を検出し、遠隔励起光LPUMPの供給および主信号光LSの送信を回線障害発生前の状態に復帰させるための制御信号を駆動回路44および光送信局1にそれぞれ送る。
【0033】
ここで、光送信局1のパイロット信号光送信部13と光受信局4のパイロット信号光受信部47との間で送受信されるパイロット信号光LPILOTについて詳しく説明する。
【0034】
パイロット信号光LPILOTは、前述したように回線障害発生時における導通を検出するために光送信局1および光受信局の間で送受信される信号光である。このパイロット信号光LPILOTは、光伝送路2および遠隔励起光LPUMPの供給が途絶えたリモートEDFA3を伝送した場合でも、従来の自動導通検出に利用されていた監視制御信号光に比べて伝送損失を抑えることが可能な波長に設定されていることが1つの特長である。また、上記のパイロット信号光LPILOTは、監視制御信号光とは別の導通検出専用の信号光とすることで、回線障害時に伝送する信号光の伝送レートを低減可能にして、受信側の回路設計を容易にしていることも他の特長である。
【0035】
具体的に、パイロット信号光LPILOTの波長は、前述の図2(A)に示した光伝送路2に用いられる光ファイバの損失波長特性と、前述の図2(B)に示したリモートEDFA3の光増幅媒体(EDF)の損失波長特性とを合成して得られる、図2(C)に示すような損失波長特性に基づいて、回線障害時に光送信局1から光受信局4まで伝送される時の損失が最も小さくなる波長帯域に設定される。すなわち、図2(C)の損失波長特性においては、1600nm±10nm付近が最も低損失となるため、この波長帯域を含んだ損失の低い波長帯域内にパイロット信号光LPILOTの中心波長が設定される。より詳しくは、1600nm±30nmの波長帯域内にパイロット信号光LPILOTの中心波長を設定するのが望ましい。
【0036】
なお、従来の自動導通検出に利用される監視制御信号光の波長は、主信号光とは別の波長帯に配置される場合、光伝送路2に用いられる光ファイバの損失波長特性において伝送損失が最も小さくなる波長帯域などに設定されていた。具体的には、図2(A)に示した損失波長特性に基づいて損失が最小となる1575nm±10nm付近の波長帯域に設定されていた。また、IEEEの規定によれば、主信号光LSの波長を1550nm帯とするとき、監視制御信号光の波長として1510nmが推奨されている。このような波長帯域に設定された監視制御信号光は、図2(C)に示した損失波長特性からも明らかなように、回線障害時に大きな伝送損失が発生することが分かる。
【0037】
また、パイロット信号光LPILOTの伝送レートについては、導通検出専用の信号光であるため、従来の監視制御信号光のように多くの情報を伝送可能な信号光とする必要はなく、基本的には連続光であっても導通検出は可能である。ただし、連続光とした場合、受信時に発生する暗電流等との識別が難しくなる可能性があるため、送信時に駆動電流に対して低周波変調をかけて例えば10kbps等の低い伝送レートのパイロット信号光LPILOTとして、上記の識別を容易にすることが望ましい。このような低い伝送レートのパイロット信号光LPILOTは、使用する帯域幅を狭く設定することができ、帯域幅が狭いほど通信に妨害を与える雑音の量も減るため、従来の1Mbpsや1.5Mbpsなどといった伝送レートの監視制御信号光に比べて、実現が容易で安価な回路により高感度な受信処理を行うことが可能になる。
【0038】
上記のような伝送レートの低減による受信感度の改善効果を具体的に示すと次のようになる。例えば、100kbpsから50kbps等のように伝送レートを半分に落とすと雑音帯域も半分になるため、受信パワーが電気段では半分、光の状態では2-1/2=0.707倍まで低下しても受信可能となる。これをデシベルで表すと、10×log(0.707)=−1.5dBとなり、伝送レートを半分(0.5倍)にすると受信感度は1.5dB改善するようになる。このような伝送レートの低減による受信感度改善量を一般化すると、次の(1)式に示すような関係で表すことができる。
【0039】
Figure 0003898137
上記(1)式の関係より、例えば、従来の監視制御信号光の伝送レートを1.5Mbpsと想定して、受信感度改善量を伝送レート変更率に応じて計算した結果を次の表1にまとめておく。
【0040】
【表1】
Figure 0003898137
次に、第1実施形態の無中継伝送システムの動作について説明する。
【0041】
上記のような構成の無中継伝送システムでは、正常運用時、光送信局1において、主信号光送信器11から送信されWDM光アンプ12で増幅された光レベルの主信号光LSがWDMカプラ14を介して光伝送路2に送出される。この主信号光LSには、監視制御信号光に相当する情報がオーバーヘッド部分の所要のデータ領域に含まれており、主信号光LSによって監視制御情報も同時に伝送される。光伝送路2に送出された主信号光LSは、光受信局4の励起光源43から出力される遠隔励起光LPUMPの供給を受けたリモートEDFA3で増幅されながら光伝送路2を伝搬して光受信局4まで伝送される。
【0042】
光受信局4では、光伝送路2からの主信号光LSがWDMカプラ45,46を介してWDM光アンプ41に入力され、WDM光アンプ41で所要のレベルまで増幅された主信号光LSが主信号光受信部42に与えられて受信処理される。また、主信号光受信部42に与えられた主信号光LSの一部はOSC受信部48にも送られ、OSC受信部48では、主信号光LSのオーバーヘッド部分に含まれる監視制御情報の受信処理およびそれに基づく所要の監視制御が行われる。
【0043】
なお、正常運用時には、光送信局1のパイロット信号光送信部13の動作が停止されていて、光送信局1から光受信局4へのパイロット信号光LPILOTの伝送は行われないものとする。
【0044】
そして、光ケーブルの切断等による回線障害が発生すると、従来の自動出力遮断方式と同様にして、監視制御信号光(ここでは、主信号光LSのオーバーヘッド部分に含まれる監視制御情報)を利用した回線障害発生の自動検出が光受信局4のOSC受信部48で行われ、そのOSC受信部48から出力される制御信号に従って、光送信局1のWDM光アンプ12および光受信局4の駆動回路44の各動作が制御されることにより、光送信局1側からの主信号光LSの送出と、光受信局4側からの遠隔励起光LPUMPの供給とがそれぞれ遮断されるか、または、主信号光LSおよび遠隔励起光LPUMPの各パワーが安全光レベルまで低減される。これにより、回線障害発生時に高レベルのレーザ光が外部に放出されることが回避される。
【0045】
上記のような回線障害の発生時における自動出力遮断(または低減)動作により安全な状態が確保されると、次に、回線障害の解消による導通の検出を行うためのパイロット信号光LPILOTが光送信局1のパイロット信号光送信部13からWDMカプラ14を介して光伝送路2に送出される。このパイロット信号光LPILOTは、送信時のパワーが安全光レベルに抑えられているため、切断等された光ケーブルから外部に放出されたとしても人体を危険な状態に曝すことはない。また、上記のパイロット信号光LPILOTは、その波長が光伝送路2およびリモートEDFA3の両方の損失波長特性を考慮し、遠隔励起光LPUMPの供給が実質的に停止された状態での伝送損失が最も小さくなる波長帯に設定されているため、送信時のパワーがたとえ微弱であっても、回線障害が解消したときに光受信局4に到達するパワーはパイロット信号光受信部47で受信可能なレベルが確保されたものとなる。仮に、パイロット信号光LPILOTの波長が従来の導通検出に用いられていた監視制御信号光と同様の波長、すなわち、光伝送路2に用いられる光ケーブルの伝送損失が最小となる波長に設定されていた場合には、リモートEDFA3で大きな損失を受けることになるため、回線障害が解消したとしてもパイロット信号光LPILOTを光受信局4で受信することは困難である。
【0046】
具体的に、回線障害の発生後において導通を検出して遠隔励起光LPUMPの供給および主信号光LSの送出を再開するまでの動作を、図3を参照しながら詳しく説明する。ここでは、図1に示したシステムを2つ組み合わせて上り回線および下り回線にそれぞれ対応した構成を想定し、上り回線側の光伝送路2上(図3の黒丸印)で回線障害が発生したときの復帰動作が下り回線を利用して行われる一例について具体的に考えることにする。なお、上り回線側での回線障害の発生により下り回線側の遠隔励起光LPUMPの供給および主信号光LSの送出も遮断等されるものとする。
【0047】
光伝送路2上で発生した回線障害が解消されると、上り回線側の光送信局1から送出されたパイロット信号光LPILOTは、光伝送路2およびリモートEDFA3を伝搬して光受信局4に到達し、WDMカプラ45,46を通ってパイロット信号光受信部47に送られる(図3中の(1)に対応する矢印)。パイロット信号光受信部47では、WDMカプラ46からの光の波長および伝送レートを基にパイロット信号光LPILOTの受信が判別されて導通が検出される。
【0048】
導通を検出したパイロット信号光受信部47は、自局内の駆動回路44に制御信号を出力して(図3中の(2)に対応する矢印)、励起光源43の駆動状態を正常時の状態に復帰させて所要のパワーの遠隔励起光LPUMPの供給を再開させる。また、これと同時にパイロット信号光受信部47は、下り回線側の光送信局1’にも制御信号を送り(図3中の(3)に対応する矢印)、WDM光アンプ12’の動作状態を正常時の状態に復帰させて、上り回線側で発生した回線障害が復帰したことを示す監視制御情報をオーバーヘッド部分に乗せた下りの主信号光LS’が主信号光送信部11’からWDM光アンプ12’およびWDMカプラ14’を介して光伝送路2’に送出されるようにする。
【0049】
下り回線側の光伝送路2’に送出された主信号光LS’が光受信局4’で受信され、オーバーヘッド部分の監視制御情報がOSC受信部48’で識別されると、自局内の駆動回路44’に制御信号を出力して(図3中の(4)に対応する矢印)、励起光源43’の駆動状態を正常時の状態に復帰させて所要のパワーの遠隔励起光LPUMP’の供給を再開させる。また、これと同時にこれと同時にOSC受信部48’は、上り回線側の光送信局1にも制御信号を送り(図3中の(5)に対応する矢印)、主信号光送信部11およびWDM光アンプ12の動作状態を正常時の状態に復帰させて、上りの主信号光LSが主信号光送信部11からWDM光アンプ12およびWDMカプラ14を介して所要のハイパワーで光伝送路2に送出されるようにする。さらに、このとき、パイロット信号光送信部13の動作が停止されて上り回線へのパイロット信号光LPILOTの送信が終了する(図3中の(6)に対応する矢印)。
【0050】
上記のような一連の動作により、回線障害の発生時における導通の検出がパイロット信号光LPILOTを利用して行われ、上下回線についての遠隔励起光LPUMP,LPUMP’の供給および主信号光LS,LS’の送出が自動的に復帰されるようになる。
【0051】
このように第1実施形態の無中継伝送システムによれば、光伝送路2およびリモートEDFA3の各損失波長特性を合成して得られる損失波長特性に基づいて波長を設定したパイロット信号光LPILOTを用いて導通の検出を行うようにしたことで、遠隔励起光LPUMPの供給が停止されたリモートEDFA3が光伝送路2上に存在しても、送信時のパワーが安全光レベルに抑えられたパイロット信号光LPILOTを光受信局4で受信することが可能になる。また、パイロット信号光LPILOTを低い伝送レートの信号光とすることにより、受信時に発生する暗電流等との識別を容易に行うことができる。このようなパイロット信号光LPILOTを受信処理する回路は、従来の監視制御信号光を受信処理するための回路に比べて容易に実現できるため、受信回路の設計に対する負荷を軽減することが可能である。
【0052】
なお、上記の第1実施形態では、主信号光LSのオーバーヘッド部分に監視制御情報を乗せるようにしたが、本発明における監視制御情報の伝送方式は上記に限られるものではない。例えば、主信号光LSとは波長の異なる監視制御信号光を別に設けるようにしてもよい。この場合、正常運用時に監視制御信号光を光送信局1および光受信局4の間で伝送し、回線障害の発生が検出されると上記の監視制御信号光に代えてパイロット信号光LPILOTを伝送するようにすればよい。また例えば、回線障害の発生時に伝送するパイロット信号光LPILOTを障害解消後の監視制御信号光として利用することも可能である。すなわち、安全光レベルかつ低い伝送レートのパイロット信号光LPILOTを利用して導通が検出されると、そのパイロット信号光LPILOTの伝送レートを上げて監視制御情報を乗せると共に出力パワーを増大させて、復帰後の正常運用時に伝送する監視制御信号光に切り替えるようにしてもよい。
【0053】
さらに、上記の第1実施形態では、回線障害の発生時にパイロット信号光LPILOTを送出し、回線が正常な状態に復帰するとパイロット信号光LPILOTの送出を停止する一例を示したが、正常運用時にもパイロット信号光LPILOTを送出し続けるようにすることも可能である。
【0054】
加えて、リモートEDFA3に対する遠隔励起光LPUMPが光受信局4側から供給される構成例を示したが、光送信局1側から遠隔励起光LPUMPの供給を行うようにしてもよい。
【0055】
また、前述したような第1実施形態におけるパイロット信号光LPILOTの波長設定の応用例として、主信号光LSの波長帯域よりも略100nm長波長側にシフトした波長帯域内にパイロット信号光LPILOTを設定し、主信号光LSを励起光として利用した光伝送路2におけるラマン効果によってパイロット信号光LPILOTの増幅を行うことも有効である。ただし、この場合には回線障害発生後にもある程度のパワーの主信号光LSが光伝送路2に送信され続けるものとする。このようなパイロット信号光LPILOTの増幅は、励起光の周波数よりも13.2THz低い周波数にラマン利得のピークが生じるという特性を利用したものあり、一般的な1550nm帯の主信号光LSでは略100nm長波長側で最大のラマン利得が得られる。そこで、主信号光LSを励起光として利用してパイロット信号光LPILOTのラマン増幅を行うことにより、パイロット信号光LPILOTのダイナミックレンジを拡大できるようになる。加えて、上記のラマン利得は、ピーク波長だけに集中するものではなくその前後の広い範囲(〜110nm程度)で増幅効果が生じるため、前述した第1実施形態の波長設定、すなわち、1550nm帯の主信号光LSに対してパイロット信号光LPILOTの波長を1600±30nmに設定する場合においても、主信号光LSの主に短波長側の励起作用によってパイロット信号光LPILOTをラマン増幅することが可能となる。従って、回線障害発生後にも主信号光LSを送信するようにすることは、パイロット信号光LPILOTのダイナミックレンジ拡大に有効である。
【0056】
次に、本発明の自動出力遮断復帰方法を適用した無中継伝送システムの第2実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態の無中継伝送システムを示す構成図である。
【0057】
図4において、第2実施形態は、ラマン増幅を適用して伝送距離の長距離化を図った無中継伝送システムについて、正常運用時に受信側から光伝送路2に供給するラマン増幅用の励起光を、回線障害の発生後においては、上記の第1実施形態におけるパイロット信号光LPILOTに対応する導通検出専用の信号光として受信側から送信側に伝送するようにしたものである。
【0058】
具体的に、本実施形態の無中継伝送システムは、光送信局5から送出される主信号光LSを光伝送路2を介してラマン増幅しながら光受信局6に伝送するシステム構成について、光受信局6が、正常運用時にはラマン増幅用の励起光LPUMPを光伝送路2に供給し、回線障害の発生時には上記ラマン増幅用の励起光LPUMPをパイロット信号光LPILOTとして光送信局5に送信する、励起光源61、駆動回路62およびWDMカプラ63を備える。また、光送信局5が、回線障害の発生時に光受信局6から光伝送路2を介して伝えられるパイロット信号光LPILOTを受信して導通を検出し、主信号光LSの送出およびラマン励起光LPUMPの供給を再開させる、WDMカプラ51およびパイロット信号光受信部52を備える。
【0059】
なお、光送信局5に設けられる主信号光送信部11、WDM光アンプ12およびOSC送信部15と、光受信局6に設けられるWDM光アンプ41、主信号光受信部42およびOSC受信部48と、光送信局5および光受信局6の間を接続する光伝送路2とは、前述した第1実施形態の対応する各構成と同様であるためここでの説明を省略する。
【0060】
光受信局6に設けられる励起光源61は、光伝送路2を伝搬する主信号光LSをラマン増幅することが可能な所要の波長およびパワーを有する励起光LPUMPを発生することが可能な一般的なラマン増幅用の励起光源である。この励起光源61は、駆動回路62から供給される駆動電流に従って出力状態が制御され、正常運用時における高レベルのラマン励起光LPUMPの供給と、回線障害発生時における安全光レベルのパイロット信号光LPILOTの送出とが切り替えられる。また、回線障害発生時に送出するパイロット信号光LPILOTは、低周波変調された駆動電流を励起光源61に供給することで例えば10kbps等の低い伝送レートの信号光とされている。上記励起光源61の出力状態の切り替えは、後述するようにOSC受信部48と光送信局5側のパイロット信号光受信部52とから駆動回路62に伝えられる制御信号に応じて行われる。励起光源61から出力されるラマン励起光LPUMPまたはパイロット信号光LPILOTは、WDMカプラ63で主信号光LSの伝搬方向とは逆方向に合波されて光伝送路2に送出される。
【0061】
光送信局5に設けられるWDMカプラ51は、光伝送路2を主信号光LSとは逆方向に伝搬して光送信局5に到達した光のうちからパイロット信号光LPILOTに対応した波長帯の光を分波する。このWDMカプラ51で分波された光はパイロット信号光受信部52に送られる。パイロット信号光受信部52は、例えば、光フィルタ52Aおよび受信器52Bを有し、WDMカプラ51からの光が光フィルタ52Aを介して受信器52Bに与えられる。光フィルタ52Aは、狭帯域のバンドパスフィルタであって、透過帯の中心波長がパイロット信号光LPILOTの波長、すなわち、ラマン励起光LPUMPの波長に一致させて設定されている。受信器52Bは、光フィルタ52Aを透過した光を受信し、その受信信号が所定の伝送レート(ここでは、前述した10kbps等)であることを確認して、パイロット信号光LPILOTが受信されたか否かを判別する。そして、受信器52Bは、パイロット信号光LPILOTの受信により導通を検出し、主信号光LSの送信およびラマン励起光LPUMPの供給を再開させるための制御信号をWDM光アンプ12およびOSC送信部15、並びに、光受信局6の駆動回路62にそれぞれ送る。
【0062】
次に、第2実施形態の無中継伝送システムの動作について説明する。
上記のような構成の無中継伝送システムでは、正常運用時、前述した第1実施形態の場合と同様にして、監視制御情報をオーバーヘッド部分に含んだ高レベルの主信号光LSが光送信局5から光伝送路2に送出され、その主信号光LSは光受信局6から出力される励起光LPUMPの供給を受けた光伝送路2でラマン増幅されながら光受信局6まで伝送される。光受信局6では、光伝送路2からの主信号光LSがWDMカプラ63およびWDM光アンプ41を介して主信号光受信部42に与えられて受信処理されると共に、その主信号光LSの一部がOSC受信部48にも送られてオーバーヘッド部分に含まれる監視制御情報の受信処理と、それに基づく所要の監視制御とが行われる。
【0063】
そして、回線障害が発生すると、従来の自動出力遮断方式と同様にして、監視制御信号光(ここでは、主信号光LSのオーバーヘッド部分に含まれる監視制御情報)を利用した回線障害発生の自動検出が光受信局6のOSC受信部48で行われる。回線障害発生を検出したOSC受信部48は、励起光源61の出力パワーを安全光レベルまで低下させると共に、低周波変調された駆動電流が励起光源61に与えられるようにする制御信号を駆動回路62に出力し、光伝送路2に供給していたラマン増幅用の励起光LPUMPを導通検出を行うためのパイロット信号光LPILOTに切り替える。また、OSC受信部48は、光送信局5側からの主信号光LSの送出を遮断させるか、または、安全光レベルまで低減させる制御信号を光送信局5に出力する。これにより、回線障害発生時に高レベルのレーザ光が外部に放出されることが回避されると同時に、光受信局6から光送信局5に向けて送出されるパイロット信号光LPILOTを利用した導通検出が開始される。
【0064】
具体的に、回線障害の発生後において導通を検出して主信号光LSの送出およびラマン励起光LPUMPの供給を再開するまでの動作を、図5を参照しながら詳しく説明する。ここでも前述の図3に示した場合と同様にして、図4に示したシステムを2つ組み合わせて上り回線および下り回線にそれぞれ対応した構成を想定し、上り回線側の光伝送路2上(図5の黒丸印)で回線障害が発生したときの復帰動作が下り回線を利用して行われる一例について具体的に考えることにする。
【0065】
光伝送路2上で発生した回線障害が解消すると、上り回線側の光受信局6から送出されたパイロット信号光LPILOTは、光伝送路2を伝搬して光送信局5に到達し、WDMカプラ51を通ってパイロット信号光受信部52に送られる(図5中の(1)に対応する矢印)。パイロット信号光受信部52では、WDMカプラ51からの光の波長および伝送レートを基にパイロット信号光LPILOTの受信が判別されて導通が検出される。
【0066】
導通を検出したパイロット信号光受信部52は、自局内のWDM光アンプ12およびOSC送信部15に制御信号を出力し(図5中の(2)に対応する矢印)、正常運用時の主信号光LSが主信号光送信部11からWDM光アンプ12およびWDMカプラ51を介して光伝送路2に送出されるようにする。また、これと同時にパイロット信号光受信部52は、下り回線側の光受信局6’の駆動回路62’にも制御信号を送り(図5中の(3)に対応する矢印)、上り回線側で発生した回線障害が解消したことを示す情報を含んだパイロット信号光LPILOT’を下り回線を介して光送信局5’に送った後、そのパイロット信号光LPILOT’のパワーを正常運用時の高レベルに移行させて、下り回線側の光伝送路2’に対するラマン励起光LPUMP’の供給を再開させる。
【0067】
下り回線側の光伝送路2’に送出された回線障害の解消を示す情報を含んだパイロット信号光LPILOT’が光送信局5’のパイロット信号光受信部52’で受信されて上り回線の復旧が識別されると(図5中の(4)に対応する矢印)、パイロット信号光受信部52’は、自局内のWDM光アンプ12’およびOSC送信部15’に制御信号を出力し(図5中の(5)に対応する矢印)、正常運用時の主信号光LS’が主信号光送信部11’からWDM光アンプ12’およびWDMカプラ51’を介して光伝送路2’に送出されるようにする。また、これと同時にパイロット信号光受信部52’は、上り回線側の光受信局6の駆動回路62にも制御信号を送り(図5中の(6)に対応する矢印)、励起光源61の出力パワーを正常運用時の高レベルに移行させて上り回線側の光伝送路2に対するラマン励起光LPUMPの供給を再開させる。
【0068】
上記のような一連の動作により、回線障害の発生時における導通の検出がラマン増幅用の励起光源61の出力状態の切り替えにより光受信局6から光送信局5に送信されるパイロット信号光LPILOTを利用して行われ、上下回線についての主信号光LS,LS’の送出およびラマン励起光LPUMP,LPUMP’の供給が自動的に復帰されるようになる。
【0069】
このように第2実施形態の無中継伝送システムによれば、回線障害の発生時にラマン励起光LPUMPをパイロット信号光LPILOTとして用いるようにしても、光受信局6側からの送信時のパワーが安全光レベルに抑えられたパイロット信号光LPILOTを光送信局5側で受信することができるため、前述した第1実施形態の場合と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0070】
なお、上記の第2実施形態でも、主信号光LSのオーバーヘッド部分に監視制御情報を乗せるようにしたが、例えば、主信号光LSとは波長の異なる監視制御信号光を別に設けるようにしてもよい。
【0071】
次に、本発明の自動出力遮断復帰方法を適用した無中継伝送システムの第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態の無中継伝送システムを示す構成図である。
【0072】
図6に示す第3実施形態の構成は、上述の図1に示した第1実施形態の構成の変形例であって、導通検出を行うためのパイロット信号光LPILOTを光受信局8側から送出して光送信局7側で受信するようにしたものである。
【0073】
具体的に、本実施形態の無中継伝送システムは、光送信局7から送出される主信号光LSを光伝送路2およびリモートEDFA3を介して光受信局8に伝送するシステム構成について、光受信局8が、回線障害の発生時にパイロット信号光LPILOTを光送信局7に向けて送信するパイロット信号光送信部81およびWDMカプラ82を備える。また、光送信局7は、回線障害の発生時に光受信局8から光伝送路2およびリモートEDFA3を介して伝えられるパイロット信号光LPILOTを受信して導通を検出し、主信号光LSの送出および遠隔励起光LPUMPの供給を再開させるWDMカプラ71およびパイロット信号光受信部72を備える。なお、上記以外の他の部分の構成は、第1実施形態の場合と同様であるためここでの説明を省略する。
【0074】
光受信局8に設けられるパイロット信号光送信部81およびWDMカプラ82は、第1実施形態において光送信局1に設けられるパイロット信号光送信部13およびWDMカプラ14と同一のものであり、回線障害の発生時にパイロット信号光送信部81からWDMカプラ82を介して光伝送路2に送出されるパイロット信号光LPILOTは、光伝送路2およびリモートEDFA3の各損失波長特性を合成して得られる損失波長特性を基に波長が設定された低い伝送レートを有する信号光である。
【0075】
光送信局7に設けられるWDMカプラ71およびパイロット信号光受信部72は、第1実施形態において光受信局4に設けられるWDMカプラ46およびパイロット信号光受信部47と同一のものである。光受信局8から光伝送路2およびリモートEDFA3を介して光送信局7に到達した光がWDMカプラ71で分波されパイロット信号光受信部72に送られ、その光の波長および伝送レートを基にパイロット信号光LPILOTの受信が判別されて導通の検出が行われる。
【0076】
上記のような構成の無中継伝送システムについての正常運用時の動作および回線障害発生時の自動出力遮断動作は、上述した第1実施形態の場合と同様である。また、回線障害の発生後において導通を検出して主信号光LSの送出および遠隔励起光LPUMPの供給を再開させる動作は、前述した第2実施形態におけるラマン励起光とパイロット信号光の切り替え制御に代えて、光受信局8のパイロット信号光送信部81からのパイロット信号光LPILOTの出力状態の制御を行うことで、第2実施形態の場合と同様にして考えることができる。従って、第3実施形態のような構成においても、上述した第1実施形態の場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0077】
なお、上述した第1〜第3実施形態では、リモートEDFAによる光増幅またはラマン増幅を適用して伝送距離の長距離化を図った無中継伝送システムに本発明による自動出力復帰方法を適用した場合を説明したが、従来の自動出力遮断方式により回線障害発生時に高レベルのレーザ光が外部に放出されないように構成された任意の光通信システムについて、本発明による自動出力復帰方法を適用することが可能である。
【0078】
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
【0079】
(付記1)光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、
前記光伝送路の光増幅媒体以外の部分に用いられる光伝送媒体の損失波長特性と、前記光増幅媒体の回線障害発生時の状態における損失波長特性とを合成して得た損失波長特性について損失が最も小さくなる波長に対応させてパイロット信号光の波長設定を行い、少なくとも回線障害の発生時に、前記パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出し、
該光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とする自動出力復帰方法。
【0080】
(付記2)付記1に記載の自動出力復帰方法であって、
前記パイロット信号光の伝送レートを、正常運用時に光送信局および光受信局の間で伝送される監視制御情報を示す信号光の伝送レートよりも低く設定したことを特徴とする自動出力復帰方法。
【0081】
(付記3)付記2に記載の自動出力復帰方法であって、
前記他方の局は、受信光の波長および伝送レートに基づいて前記パイロット信号光の受信を判別することを特徴とする自動出力復帰方法。
【0082】
(付記4)付記1に記載の自動出力復帰方法であって、
前記光増幅媒体は、光送信局および光受信局の少なくとも一方から光伝送路に出力される遠隔励起光の供給により励起されるエルビウムドープファイバであることを特徴とする自動出力復帰方法。
【0083】
(付記5)付記4に記載の自動出力復帰方法であって、
前記パイロット信号光は、1600±30nmの波長帯域内に設定されることを特徴とする自動出力復帰方法。
【0084】
(付記6)光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路にラマン増幅用の励起光を光受信局側から供給し、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介してラマン増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、
回線障害の発生時、前記ラマン増幅用の励起光を前記所定のレベル以下のパワーに制御することでパイロット信号光に切り替えて光受信局から光伝送路に送出し、
該光伝送路に送出されたパイロット信号光を光送信局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とする自動出力復帰方法。
【0085】
(付記7)付記6に記載の自動出力復帰方法であって、
前記ラマン増幅用の励起光から切り替えられたパイロット信号光の伝送レートを、正常運用時に光送信局および光受信局の間で伝送される監視制御情報を示す信号光の伝送レートよりも低く設定したことを特徴とする自動出力復帰方法。
【0086】
(付記8)付記7に記載の自動出力復帰方法であって、
前記光送信局は、受信光の波長および伝送レートに基づいて前記パイロット信号光の受信を識別することを特徴とする自動出力復帰方法。
【0087】
(付記9)光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、
前記主信号光の波長帯域よりも略100nm長波長側にシフトした波長帯域にパイロット信号光を設定し、回線障害の発生時に前記主信号光を光送信局から光伝送路に送出すると共に、パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出し、
該光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とする自動出力復帰方法。
【0088】
(付記10)光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送すると共に、回線障害の発生時、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーを所定のレベル以下に抑える機能を備えた光通信システムであって、
前記光伝送路の光増幅媒体以外の部分に用いられる光伝送媒体の損失波長特性と、前記光増幅媒体の回線障害発生時の状態における損失波長特性とを合成して得た損失波長特性について損失が最も小さくなる波長に対応させてパイロット信号光の波長設定を行い、少なくとも回線障害の発生時に、前記パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出するパイロット信号光送信部と、
該パイロット信号光送信部から光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することで前記回線障害の解消による導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させるパイロット信号光受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光通信システム。
【0089】
(付記11)付記10に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光送信部は、前記パイロット信号光の伝送レートを、正常運用時に光送信局および光受信局の間で伝送される監視制御情報を示す信号光の伝送レートよりも低く設定することを特徴とする光通信システム。
【0090】
(付記12)付記11に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光受信部は、受信光の波長および伝送レートに基づいて前記パイロット信号光の受信を判別することを特徴とする光通信システム。
【0091】
(付記13)付記10に記載の光通信システムであって、
前記光増幅媒体は、光送信局および光受信局の少なくとも一方から光伝送路に出力される遠隔励起光の供給により励起されるエルビウムドープファイバであることを特徴とする光通信システム。
【0092】
(付記14)付記13に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光は、1600±30nmの波長帯域内に設定されることを特徴とする光通信システム。
【0093】
(付記15)付記10に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光送信部が光送信局に設けられ、前記パイロット信号光受信部が光受信局に設けられ、前記パイロット信号光が光伝送路内を主信号光の伝搬方向と同じ方向に伝搬することを特徴とする光通信システム。
【0094】
(付記16)付記10に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光送信部が光受信局に設けられ、前記パイロット信号光受信部が光送信局に設けられ、前記パイロット信号光が光伝送路内を主信号光の伝搬方向とは逆方向に伝搬することを特徴とする光通信システム。
【0095】
(付記17)光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路にラマン増幅用の励起光を光受信局側から供給し、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介してラマン増幅しながら光受信局に伝送すると共に、回線障害の発生時、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーを所定のレベル以下に抑える機能を備えた光通信システムであって、
回線障害の発生時、前記ラマン増幅用の励起光を前記所定のレベル以下のパワーに制御することでパイロット信号光に切り替えて光受信局から光伝送路に送出するパイロット信号光送信部と、
該パイロット信号光送信部から光伝送路に送出されたパイロット信号光を光送信局で受信することで前記回線障害の解消による導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させるパイロット信号光受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光通信システム。
【0096】
(付記18)付記17に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光送信部は、前記パイロット信号光の伝送レートを、正常運用時に光送信局および光受信局の間で伝送される監視制御情報を示す信号光の伝送レートよりも低く設定することを特徴とする光通信システム。
【0097】
(付記19)付記18に記載の光通信システムであって、
前記パイロット信号光受信部は、受信光の波長および伝送レートに基づいて前記パイロット信号光の受信を判別することを特徴とする光通信システム。
【0098】
(付記20)光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送すると共に、回線障害の発生時、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーを所定のレベル以下に抑える機能を備えた光通信システムであって、
前記主信号光の波長帯域よりも略100nm長波長側にシフトした波長帯域にパイロット信号光を設定し、回線障害の発生時に前記主信号光を光送信局から光伝送路に送出すると共に、パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出するパイロット信号光送信部と、
該パイロット信号光送信部から光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することで前記回線障害の解消による導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させるパイロット信号光受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光通信システム。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動出力復帰方法およびその方法を適用した光通信システムによれば、光伝送路に用いられる光伝送媒体および光増幅媒体の各損失波長特性を合成して得た損失波長特性に基づいて波長を設定したパイロット信号光を利用して導通の検出を行うようにしたことで、回線障害発生時に増幅作用の停止状態にある光増幅媒体が光伝送路上に存在しても、送信時のパワーが所定のレベル以下に抑えられたパイロット信号光を光送信器および光受信器の間で容易に送受信することができるようになる。
【0100】
また、正常運用時に光受信局から光伝送路に供給されるラマン増幅用の励起光を回線障害の発生時にパイロット信号光に切り替えて光伝送路に送出するようにしても、所定のレベル以下にパワーが抑えられたパイロット信号光を光受信局から光送信局に容易に伝送することができるようになる。これにより、上記のようなパイロット信号光を利用した導通検出の結果に応じて回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に自動的に復帰させることが可能になる。
【0101】
さらに、主信号光の波長帯域よりも略100nm長波長側にシフトした波長帯域にパイロット信号光を設定するようにすれば、主信号光を励起光とする光伝送路におけるラマン効果によってパイロット信号光が増幅されるようになるため、パイロット信号光のダイナミックレンジを拡大することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による無中継伝送システムを示す構成図である。
【図2】上記第1実施形態において、光伝送路に用いる光ファイバおよびリモートEDFAの光増幅媒体の各損失波長特性と、それらの損失波長特性を合成して得られる損失各損失波長特性とを例示した図である。
【図3】上記第1実施形態における回線障害発生後の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の第2実施形態による無中継伝送システムを示す構成図である。
【図5】上記第2実施形態における回線障害発生後の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第3実施形態による無中継伝送システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1,5,7 光送信局
2 光伝送路
3 リモートEDFA
4,6,8 光受信局
11 主信号送信部
12,41 WDM光アンプ
13,81 パイロット信号光送信部
13A 光源
13B 駆動回路
13C 波長ロッカ
14,45,46,51,63,71,82 WDMカプラ
15 OSC送信部
42 主信号受信部
43,61 励起光源
44,62 駆動回路
47,52,72 パイロット信号受信部
47A,52A 光フィルタ
47B,52B 受信器
48 OSC受信部
S 主信号光
PILOT パイロット信号光
PUMP 励起光

Claims (6)

  1. 光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、
    前記光伝送路の光増幅媒体以外の部分に用いられる光伝送媒体の損失波長特性と、前記光増幅媒体の回線障害発生時の状態における損失波長特性とを合成して得た損失波長特性について損失が最も小さくなる波長に対応させてパイロット信号光の波長設定を行い、少なくとも回線障害の発生時に、前記パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出し、
    該光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とする自動出力復帰方法。
  2. 請求項1に記載の自動出力復帰方法であって、
    前記パイロット信号光の伝送レートを、正常運用時に光送信局および光受信局の間で伝送される監視制御情報を示す信号光の伝送レートよりも低く設定したことを特徴とする自動出力復帰方法。
  3. 光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路にラマン増幅用の励起光を光受信局側から供給し、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介してラマン増幅しながら光受信局に伝送する光通信システムについて、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーが所定のレベル以下に抑えられた回線障害発生時の出力状態を、当該回線障害の解消による導通の検出に応じて正常運用時の出力状態に復帰させる自動出力復帰方法であって、
    回線障害の発生時、前記ラマン増幅用の励起光を前記所定のレベル以下のパワーに制御することでパイロット信号光に切り替えて光受信局から光伝送路に送出し、
    該光伝送路に送出されたパイロット信号光を光送信局で受信することにより導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させることを特徴とする自動出力復帰方法。
  4. 光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送すると共に、回線障害の発生時、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーを所定のレベル以下に抑える機能を備えた光通信システムであって、
    前記光伝送路の光増幅媒体以外の部分に用いられる光伝送媒体の損失波長特性と、前記光増幅媒体の回線障害発生時の状態における損失波長特性とを合成して得た損失波長特性について損失が最も小さくなる波長に対応させてパイロット信号光の波長設定を行い、少なくとも回線障害の発生時に、前記パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出するパイロット信号光送信部と、
    該パイロット信号光送信部から光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することで前記回線障害の解消による導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させるパイロット信号光受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光通信システム。
  5. 光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路にラマン増幅用の励起光を光受信局側から供給し、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介してラマン増幅しながら光受信局に伝送すると共に、回線障害の発生時、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーを所定のレベル以下に抑える機能を備えた光通信システムであって、
    回線障害の発生時、前記ラマン増幅用の励起光を前記所定のレベル以下のパワーに制御することでパイロット信号光に切り替えて光受信局から光伝送路に送出するパイロット信号光送信部と、
    該パイロット信号光送信部から光伝送路に送出されたパイロット信号光を光送信局で受信することで前記回線障害の解消による導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させるパイロット信号光受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光通信システム。
  6. 光送信局および光受信局の間を接続する光伝送路上に光増幅媒体を含み、光送信局から送出される主信号光を光伝送路を介して増幅しながら光受信局に伝送すると共に、回線障害の発生時、光送信局または光受信局から光伝送路に出力される光のパワーを所定のレベル以下に抑える機能を備えた光通信システムであって、
    前記主信号光の波長帯域よりも略100nm長波長側にシフトした波長帯域にパイロット信号光を設定し、回線障害の発生時に前記主信号光を光送信局から光伝送路に送出すると共に、パイロット信号光を光送信局および光受信局のうちの一方の局から光伝送路に前記所定のレベル以下のパワーで送出するパイロット信号光送信部と、
    該パイロット信号光送信部から光伝送路に送出されたパイロット信号光を他方の局で受信することで前記回線障害の解消による導通を検出して、回線障害発生時の出力状態を正常運用時の出力状態に復帰させるパイロット信号光受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光通信システム。
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