JP3895028B2 - 周波数シンセサイザ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は周波数シンセサイザの技術分野にかかり、特に、カウンター分周値を周期的に変化させる周波数シンセサイザのスプリアス成分を除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、セルラー電話機等に、ロックアップ動作が高速な周波数シンセサイザが求められている。図6の符号101は、従来技術の周波数シンセサイザの一例であり、セルラー電話機の送受信回路を構成する半導体装置内に設けられている。
【0003】
この周波数シンセサイザ101は、発振器131、分周器132、クロック信号発生器133、位相比較器134、チャージポンプ回路135、ローパスフィルタ136、電圧発生回路137、分数分周制御回路138及びリップル補正回路139を有している。
【0004】
チャージポンプ135は、ローパスフィルタ136を介して、 発振器131に制御信号を出力しており、発振器131は、入力された制御信号に応じた周波数の外部出力信号OUTを、分周器132と、この周波数シンセサイザ101が設けられた半導体装置内の他の回路とに出力している。
【0005】
分周器132は、分数分周制御回路138によって分周値を制御されており、分周器132に入力された外部出力信号OUTは、その分周値に従って分周され、比較信号として位相比較器134に出力される。
【0006】
位相比較器134には、分周された信号と、クロック信号発生器133が出力する基準クロック信号とが入力されており、位相比較器134はそれらの位相を比較し、その比較結果がチャージポンプ回路135に出力されている。
【0007】
チャージポンプ回路135は、ローパスフィルタ136を介して、発振器131に制御信号を出力しており、その結果、発振器131は、入力された制御信号に従って外部出力信号OUTの周波数を変化させ、比較信号の位相を基準クロック信号の位相に一致させる。
【0008】
ところで、セルラー電話では、例えば900MHz程度の高周波を基準とし、チャネル間隔が25kHzや12.5kHzとされている。従って、900MHzを基準とし、900.025MHz,900.050MHz……等の25kHz間隔や、12.5kHzの外部出力信号OUTを作る必要がある。
【0009】
他方、応答速度を早くするために、基準クロック信号は高周波にする必要がある。そこで、上述の周波数シンセサイザ101では、分数分周制御回路138が、分周器132の分周値を周期的に変化させ、外部出力信号OUTの周波数が、基準クロック信号の周波数を平均分周値倍した値になるようにしている。
【0010】
例えば、周波数225kHzの基準クロック信号を用いる場合、分周器132の分周値を基準クロック信号の8周期の間4000とし、次の1周期の間だけ4001にすると、分周値変化の1周期(基準クロック信号の9周期)を平均した平均分周値は、4000+1/9になり、外部出力信号OUTの周波数は、
225kHz×(4000+1/9)=900.025MHz
と、900.025MHzになる。
【0011】
また、基準クロック信号の2周期間の分周値を4001、残りの7周期の間を4000とすれば、平均分周値は4000+2/9となり、外部出力信号OUTの周波数は900.050MHzになる。このように、分周値を周期的に変化させることで、比較的高周波の基準クロック信号から所望周波数の外部出力信号OUTを得ることができる。
【0012】
しかし、上記のように分周値を周期的に変化させる場合、外部出力信号OUTがロックアップされた後も、比較信号の位相は周期的に変化し続け、比較信号の位相は基準クロック信号の位相と一致しない。
【0013】
そのため、位相比較器134からは、それらの位相差に応じた信号が出力され、チャージポンプ回路135からは、位相差に応じた電荷量のリップル電流が出力され続けてしまう。図7の符号A1〜A8はリップル電流の例であり、リップル電流A4の大きさを最小単位とすると、各リップル電流A1〜A8は、それぞれ最小単位の7倍、5倍、3倍、1倍、−1倍、−3倍、−5倍、−7倍の大きさである。
【0014】
このようなリップル電流は、外部出力信号OUTにスプリアスを発生させ、セルラー電話機等の通信機の受信特性を悪化させるばかりでなく、送信の際の妨害成分となってしまうので、大変大きな問題となる。
【0015】
そこで上記従来技術の周波数シンセサイザ101でも対策が採られており、電圧発生回路137とリップル補正回路139とが設けられている。このリップル補正回路139は、複数のコンデンサ141と、各コンデンサ141と電圧発生回路137とを接続するスイッチ142とを有しており、分数分周制御回路138が、リップル電流の大きさに応じてコンデンサ141を選択し、スイッチ142を導通させ、そのコンデンサ141を電圧発生回路137に接続するように構成されている。
【0016】
そして、スイッチ142が導通し、電圧発生回路137が出力する基準電圧が、選択されたコンデンサ141に印加されると、リップル電流とは逆極性で大きさの等しい補償電流が生成されるようになっている。その補償電流を図7の符号B1〜B8に示す。チャージポンプ回路135の出力に補償電流B1〜B8が重畳されると、リップル電流A1〜A8はキャンセルされる。
【0017】
しかしながら、リップル電流とは逆極性で、電荷量の等しい補償電流を生成することで、リップル電流をキャンセルしようとしても、リップル電流の大きさは、温度変動やチャージポンプ回路135の特性変動によって変化するため、補償電流によってリップル電流を正確にキャンセルすることは困難である。そのため、外部出力信号OUTに含まれるスプリアス成分を完全には除去できないという問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、出力信号にスプリアス成分が含まれず、特性のよい周波数シンセサイザを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の周波数シンセサイザは、外部出力信号を出力する発振器と、その分周値を周期的に変化させながら前記発振器が出力する外部出力信号を分周して比較信号を発生する分周器と、前記比較信号の位相と基準クロック信号の位相とを比較して位相差信号を出力する位相比較回路と、前記外部出力信号が前記基準クロック信号の周波数を前記分周値の平均分周値倍した周波数になるように前記位相差信号に応じた制御信号を前記発振器に対して供給するチャージポンプ回路と、前記制御信号に含まれるリップル電流に起因するリップル成分を測定するリファレンス自動補正回路と、前記リップル成分の測定結果に基づいて前記リップル電流と逆極性の補償電流を生成して前記制御信号に重畳するリップル補正回路とを有し、前記リファレンス自動補正回路が前記リップル成分の測定結果を記憶するコントロール回路を含み、前記リップル補正回路が前記コントロール回路の出力信号に基づき前記補償電流を生成する。
【0020】
また、本発明においては、前記リップル成分の測定と前記補償電流の生成とが繰り返し行なわれる構成としてもよい。
【0021】
更には、前記リファレンス自動補正回路が前記コントロール回路の記憶内容に応じた出力信号を前記リップル補正回路に出力する構成としてもよい。
【0022】
また、前記外部出力信号の周波数が所定範囲内で安定した後に前記補償電流の前記制御信号への重畳が行なわれる構成としてもよい。
【0023】
本発明の周波数シンセサイザは上記のように構成されており、分周値が周期的に変化する分周器により、発振器が出力する外部出力信号を分周して比較信号を生成し、位相比較器が、比較信号の位相と基準クロック信号の位相とを比較して位相差を求め、チャージポンプ回路が、位相差に応じた制御信号を前記発振器に出力しており、動作開始からある程度の時間が経過すると、外部出力信号の周波数は、基準クロック信号の周波数を平均分周値倍した値になる。
【0024】
そして、この周波数シンセサイザは、出力信号OUTの周波数がロックされた後も、チャージポンプ回路からリップル電流が出力されてしまうので、そのリップル電流によって生成され、制御信号に含まれるリップル成分を測定するリファレンス自動補正回路と、リップル成分の測定結果に基いて補償電流を生成し、制御信号に重畳するように構成されたリップル補正回路とを有しており、補償電流の電荷量をリップル成分の大きさに応じて変更することができるように構成されている。従って、予めリップル成分の大きさを測定して補償電流の電荷量を設定する必要が無く、また、温度変化等によりリップル成分の大きさが変動しても、補償電流の電荷量を、その変化に追随させることが可能となる。
【0025】
このような周波数シンセサイザでは、動作開始後、外部出力信号の周波数が、基準クロック信号の周波数を平均分周値倍した値付近にある程度集束した後(ロックアップ)、リップル成分の大きさの測定と、その測定結果に基づく補償電流の生成とを繰り返し行うと、リップル成分を次第に小さくするネガティブフィードバックループを形成することが可能となる。
【0026】
そして、リファレンス自動補正回路にリップル成分の測定結果を記憶するコントロール回路を設け、また、リップル補正回路をコントロール回路の出力信号に基いて補償電流を生成できるように構成しておくと、ネガティブフィードバックループを形成したときに、コントロール回路によって測定結果を記憶しておき、リップル成分がある程度小さくなった後、更にリップル成分を小さくする信号を求め、リップル補正回路に出力すると、短時間で、外部出力信号の周波数を基準クロック信号の周波数を平均分周値倍した値に正確に安定させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1を参照し、符号1は本発明の周波数シンセサイザの一例であり、半導体デバイス内に設けられている。
【0028】
この周波数シンセサイザ1は、リファレンス自動補正回路4と、発振器31と、分周器32と、クロック信号発生器33と、位相比較器34と、チャージポンプ回路35と、ローパスフィルター36と、分数分周制御回路38と、リップル補正回路39とを有している。
【0029】
そして、発振器31が出力する外部出力信号OUTは、この周波数シンセサイザ1が設けられた半導体装置内の他の回路に供給されると共に分周器32にも出力されている。
【0030】
分周器32は、入力された外部出力信号OUTを分周し、低周波の比較信号を生成し、位相比較器34に出力しており、また、クロック信号発生器33は、所定周波数の基準クロック信号を生成し、位相比較器34に出力している。
【0031】
位相比較器34は、基準クロック信号と比較信号の位相を比較し、位相差を求めており、比較信号の位相が基準クロック信号の位相よりも遅れている場合には、位相差に応じた時間だけ、チャージポンプ回路35にUp信号を出力し、進んでいる場合にはDown信号を出力する。
【0032】
チャージポンプ回路35の出力端子は、ローパスフィルタ36を介して発振器31の入力端子に接続されており、Up信号が入力されると、電源電圧ラインからローパスフィルタ36側に電流を供給し、Down信号が入力されると、逆にローパスフィルタ36側から電流を引き抜くことで制御信号を生成している。その制御信号は、ローパスフィルタ36によって高周波成分が除去された後、発振器31に入力されている。
【0033】
発振器31は、入力される制御信号の電圧が低下すると外部出力信号OUTの周波数を低くし、電圧が上昇すると周波数を高くするように構成されている。比較信号の位相と基準クロック信号の位相とが一致すると、チャージポンプ回路35からは、Up信号もDown信号も出力されないので、分周器32の分周値が一定である場合には、外部出力信号OUTは、その周波数が基準クロック信号の周波数の分周値倍した値になったときに安定するようになっている。
【0034】
例えばPHSの場合は、1.6GHz付近を中心にし、チャンネル間隔の300kHzステップの外部出力信号OUTを発生させる必要がある。そのため、この周波数シンセサイザ1では、分周器32の分周値は、分数分周制御回路38によって周期的に変化されており、周波数シンセサイザ1が動作を開始し、所定時間経過した後(ロックアップされた後)、外部出力信号OUTの周波数は、基準クロック信号の周波数を平均分周値倍した値で略安定するように構成されている。
【0035】
図3上段のグラフは、周波数シンセサイザ1の動作開始後の、外部出力信号OUTの周波数変化を示すグラフである。外部出力信号OUTの周波数は次第に集束し、時刻Tを経過したところでロックアップされたものとする。
【0036】
図4の符号71〜74は、それぞれロックアップ後の分周器32から出力される比較信号の位相、基準クロック信号の位相、それらの信号の位相差、チャージポンプ回路35から出力される制御信号に含まれるリップル成分を示している。このグラフは、基準クロック信号の64周期を一単位として分周値を変化させる例であり、64周期のうち、63周期の期間の分周値をNとし、1周期の期間だけN+1とした場合である。
【0037】
この図4から分かるように、分周器32から出力される比較信号の位相は、分周器32の分周値がNである63周期の間に徐々に進み、分周値がN+1になると一気に遅れている。そのため、比較信号の位相と基準クロック信号の位相とは一致することがなく、位相の比較が行われる度に位相差73が発生している。従って、ロックアップ後も、チャージポンプ回路35からは、その位相差73の大きさに応じたリップル電流が出力され、ローパスフィルタ36に入力されるとリップル成分74(電圧値で示す。)が発生してしまう。
【0038】
基準クロック信号の64周期の間の位相差73のうち、最も小さい位相差に対応したリップル電流の電荷量を±ΔQとすると、64周期の間のリップル電流の大きさは、位相差73の大きさに応じ、±ΔQ〜±32ΔQでΔQ刻みの電荷量になる。
【0039】
発振器31は、チャージポンプ回路35から入力される制御信号の電圧が大きくなると外部出力信号OUTの周波数を高くし、電圧が小さくなると低くするように構成されているため、リップル成分のp−p電圧を5mVとすると、図3下段のグラフに示すように、ロックアップ後も、外部出力信号OUTの周波数は、±170kHzの幅で周期的に変化してしまう。
【0040】
この周波数シンセサイザ1では、チャージポンプ回路35の出力は、リファレンス自動補正回路4にも入力されている。リファレンス自動補正回路4を説明すると、図2を参照し、電圧発生回路45と、遅延回路43と、増幅器41、44と、第1、第2のサンプルホールド回路421、422とを有している。第1、第2のサンプルホールド回路421、422内には、第1、第2のスイッチ回路511、512と、第1、第2のホールド回路521、522とがそれぞれ設けられており、電圧発生回路45内には、ADコンバータ53と、モード切替器54と、コントロール回路55と、DAコンバータ56とが設けられている。
【0041】
チャージポンプ回路35が出力する制御信号は、直流成分が除去された状態で、入力段の増幅器41に入力されている。その増幅器41の出力端子は、第1、第2のスイッチ回路511、512を介して、第1、第2のホールド回路521、522にそれぞれ接続されており、増幅器41が増幅した交流電圧成分は、第1、第2のスイッチ511、512を介して第1、第2のホールド回路521、522にそれぞれ入力されるように構成されている。
【0042】
ここで、分周値が、基準クロック信号の63周期の間はNとなり、1周期の間はN+1となる場合、外部出力信号OUTがN+1の分周値で分周されたとき、リップル成分が最低電位になる。そのときの時刻を符号Aで表し、リップルが最高電位になったときの時刻を符号Bで表すものとすると、外部出力信号OUTの周波数は、時刻Aで最も低くなり、時刻Bで最も高くなる。
【0043】
第1、第2のスイッチ回路511、512のうち、第1のスイッチ回路511にはリップル補正回路39の出力が直接入力され、第2のスイッチ回路512には、遅延回路43を介して入力されている。
【0044】
リップル補正回路39は、分数分周制御回路38によって制御されており、分数分周制御回路80からの信号により、図5に示すように、時刻Aの時点でパルス状の信号80を生成すると、そのパルス状の信号80は、第1のスイッチ回路511に直ちに入力される。
【0045】
第1のスイッチ回路511は、パルス状の信号80が入力されると導通し、それにより、第1のホールド回路521と増幅器41とが続され、ホールド回路521に、増幅されたリップル成分74が入力される。時刻Aでは、リップル成分74は最低電位であるから、第1のホールド回路521には、その最低電位が保持される。
【0046】
また、時刻Aで入力されたパルス状の信号80は、遅延回路43によって遅延され、時刻Bの時点で、パルス状の信号81となって第2のスイッチ回路512に入力されるように構成されている。第2のスイッチ回路512が、パルス状の信号81によって導通すると、第2のホールド回路522と増幅器41とが接続され、第2のホールド回路522に、増幅されたリップル成分74が入力される。時刻Bでは、リップル成分74は最高電位にあるから、第2のホールド回路522によって、その最高電位が保持される。
【0047】
第1、第2のホールド回路521、522が保持する電圧は、後段の増幅器44に入力され、差動増幅されており、その増幅器44の出力は電圧発生回路45内のADコンバータ53に入力されている。従って、ADコンバータ53には、リップル成分の電圧量が、差動増幅された状態で入力されている。
【0048】
ADコンバータ53は、入力された電圧量をディジタル変換し、ディジタル信号としてコントロール回路55とモード切換器54とに出力している。
【0049】
コントロール回路55は、入力されたディジタル信号を記憶すると共に内部処理し、その処理結果であるディジタル信号をモード切替器54に出力しており、モード切替器54は、ADコンバータ53から入力されたディジタル信号と、コントロール回路55から入力されたディジタル信号のうちの、いずれか一方の信号をDAコンバータ56に出力するように構成されている。
【0050】
モード切換器54は、外部出力信号OUTがロックアップされた直後は、ADコンバータ53から入力されたディジタル信号をDAコンバータ56に出力している。
【0051】
DAコンバータ56は、ディジタル信号をアナログ信号に変換し、リップル補正回路39に出力する。リップル補正回路39は、DAコンバータから入力されるアナログ信号の大きさに応じた電荷量の補償電流を生成し、チャージポンプ回路35が出力する制御信号に重畳するように構成されている。
【0052】
補償電流が重畳された結果、リップル成分は減少するが、そのリップル成分は、上述のようにリファレンス自動補正回路4によって測定され、測定結果はコントロール回路55に記憶されると共に、その測定結果に応じたアナログ信号が、DAコンバータ56からリップル補正回路39に出力され、修正された電荷量の補償電流が、チャージポンプ回路35の出力に重畳される。
【0053】
このように、リップル成分が測定された後、その測定結果が増幅され、リップル電流とは逆極性の補償電流の電荷量に反映されるので、リファレンス自動補正回路4とリップル補正回路39によって、リップル成分を次第に小さくするネガティブフィードバックループが形成されていることになる。
【0054】
そして、ネガティブフィードバックループが形成されている間に、ADコンバータ53から出力されるディジタル信号はコントロール回路55に記憶され続け、コントロール回路55が、記憶内容からリップル成分を最も小さくする適切なディジタル信号を求めた後、モード切換器54が切り替わり、コントロール回路55が出力するディジタル信号がDAコンバータ56に入力されると、リップル補正回路39内で、そのディジタル信号に応じた電荷量の補償電流が生成されるようになる。
【0055】
従って、リップル成分は非常に小さくなり、外部出力信号OUTの周波数は、基準クロック信号を分周器32の平均分周値倍した周波数で安定する。
【0056】
なお、この時点でのリップル電流は、基準クロック信号の64周期を単位とし、位相比較が行われる度に±ΔQ〜±32ΔQの電荷量で発生している(32ΔQ→31ΔQ→…ΔQ→−ΔQ→−2ΔQ→…−32ΔQ)ものとすると、リップル補正回路39からは、極性が逆向きで、リップル電流の電荷量と等しい電荷量の補償電流が位相比較毎に出力されていることになる。
【0057】
セルラー電話に上記周波数シンセサイザ1を用いる場合、以上の動作を電源投入後行うようにすると、リップル電流が温度変動等の影響により変化しても、変化後のリップル電流を正確にキャンセルできる補償電流が生成されるので、外部出力信号OUTの周波数は安定する。
【0058】
また、電源投入後であっても、温度変動等のリップル電流変動要因が生じた場合に、補償電流を設定し直してもよい。
【0059】
【発明の効果】
リップル成分を正確に除去できるので、スプリアス成分の無い外部出力信号が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数シンセサイザの一例を示すブロック図
【図2】リファレンス自動補正回路の内部ブロック図
【図3】外部出力信号OUTの集束状態を説明するためのグラフ
【図4】動作開始から所定時間経過した後の周波数シンセサイザの内部信号のタイミングチャート
【図5】リップル成分のタイミングを説明するためのグラフ
【図6】従来技術の周波数シンセサイザのブロック図
【図7】リップル電流と補償電流を説明するためのタイミングチャート
【符号の説明】
1……周波数シンセサイザ 4……リファレンス自動補正回路 31……発振器 32……分周器 33……クロック信号発生器 34……位相比較器 35……チャージポンプ回路 36……ローパスフィルタ 38……分数分周制御回路 39……リップル補正回路 53……ADコンバータ 55……コントロール回路 56……DAコンバータ 74……リップル成分
Claims (4)
- 外部出力信号を出力する発振器と、
その分周値を周期的に変化させながら前記発振器が出力する外部出力信号を分周して比較信号を発生する分周器と、
前記比較信号の位相と基準クロック信号の位相とを比較して位相差信号を出力する位相比較回路と、
前記外部出力信号が前記基準クロック信号の周波数を前記分周値の平均分周値倍した周波数になるように前記位相差信号に応じた制御信号を前記発振器に対して供給するチャージポンプ回路と、
前記制御信号に含まれるリップル電流に起因するリップル成分を測定するリファレンス自動補正回路と、
前記リップル成分の測定結果に基づいて前記リップル電流と逆極性の補償電流を生成して前記制御信号に重畳するリップル補正回路と、
を有し、
前記リファレンス自動補正回路が前記リップル成分の測定結果を記憶するコントロール回路を含み、
前記リップル補正回路が前記コントロール回路の出力信号に基づき前記補償電流を生成する周波数シンセサイザ。 - 前記リップル成分の測定と前記補償電流の生成とが繰り返し行われる請求項1記載の周波数シンセサイザ。
- 前記リファレンス自動補正回路は前記コントロール回路の記憶内容に応じた出力信号を前記リップル補正回路に出力する請求項2記載の周波数シンセサイザ。
- 前記外部出力信号の周波数が所定範囲内で安定した後に前記補償電流の前記制御信号への重畳が行われる請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の周波数シンセサイザ。
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