JP3894535B2 - 不要輻射解析方法および不要輻射解析装置 - Google Patents

不要輻射解析方法および不要輻射解析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不要輻射(EMI:Electromagnetic Interference)解析方法および不要輻射解析装置に係り、特に、電流情報がない場合でも、大規模でかつ高速駆動のLSI(大規模半導体集積回路)に対して高速かつ高精度のEMI解析を行い、電磁輻射を解析することのできる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSIは、コンピュータはもちろんのこと、携帯電話等の通信機器、一般家庭製品や玩具、自動車まで利用範囲が拡大している。しかし、その一方で、これらの製品から生じる不要輻射がテレビ・ラジオ等の受信装置の電波障害や他システムの誤動作の原因として問題になっている。これらの問題に対して、フィルタリングやシールディングといった製品全体としての対策も施されているが、部品点数増大・コスト増大・製品上対策の難しさ等の観点より、LSIパッケージとしてのノイズ抑制が強く要請されている。
【0003】
このような状況下、各製品においてLSIはキーデバイスとして位置付けられており、製品の競争力確保のために、LSIの大規模化・高速化が要求されている。製品サイクルが短くなる中で、これらの要求に答えるためにはLSI設計の自動化が必須であり、現状の設計自動化技術導入の条件として同期設計を採用する必要が高まっている。
【0004】
従来、図30に示すように、セルの内部容量・入力容量などをあらかじめキャラクタライズしたEMI専用ライブラリ3101とレイアウト情報3102とを用いて、寄生の抵抗、容量成分を含んだネットリスト(回路接続情報ファイル)をつくるLPE(レイアウト素子抽出)処理を行い(ステップ3103)、ブロックの総容量を計算する(ステップ3105)方法が提案されている。
【0005】
そして同様にしてブロックネットリスト3106もLPEし、電源抵抗・電源容量のない条件でのブロックの電源電流を計算し(ステップ3107)、電源電流を得る。
またブロック総容量・電源電流の電流モデルを同様にLPEした電源ネットリスト3104に接続する。
【0006】
これらの接続情報をトランジスタレベルシミュレーションすることによりEMIノイズを推定する(ステップ3109)。
そしてEMIスペクトル3110を得る。
【0007】
しかしながらこの方法では、容量推定に専用のライブラリが必要であるという問題がある。
【0008】
また、電源電流計算にトランジスタレベルシミュレータを用いるため、演算に非常に時間がかかるという問題がある。
さらにまた、電源を含めてLPEを行うため演算に非常に時間がかかる。
【0009】
加えて、電源ネットリスト・容量情報・電源電流情報をまとめてトランジスタレベルシミュレーションするため、こちらも非常に時間がかかるという問題がある。
【0010】
そこで、演算処理の高速化をはかるために、RLCをインピーダンスアナライザで抽出する方法を提案している。
【0011】
この方法は図31に示すように、LSI情報3201からインピーダンスアナライザ3202を用いてR3203、L3204,C3205を算出する。そして、これらの値と、負荷容量3206、ゲートレベルネットリスト3207、テストベクタ3208からゲートレベルでの電源電流推定3209を行い電源電流スペクトル3210を得、この電源電流スペクトル3210と前記RLCとでEMI推定を行い(ステップ3211)、EMIスペクトル3212を得るようにしたものである。
【0012】
この方法では、ゲートレベルで電源電流を推定することができるため演算処理が高速となる。
また、実際のチップから高速に求めることができるRLC情報を使用するため、処理の高速化を図ることが可能となる。
【0013】
またEMI推定において、トランジスタレベルシミュレーションを用いることなくRLC情報から定まる電源測定系ネットリストの周波数応答と電源電流スペクトルを掛け合わせることで求めるため演算処理の高速化を図ることが可能となる。
【0014】
加えて、標準のゲートレベル検証フローで用いる情報で解析を行うため、特別な処理や特別な情報が不要である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、実測結果をベースにするものであるため、従来は設計段階でRLCを正確に予測する方法がないと言う問題があった、
【0016】
またトランジスタレベルシミュレーションよりは高速であるものの、やはりゲートレベルシミュレーションが必要であるため、演算に時間がかかるという問題があった。
【0017】
また、ネットリストが定まらないフロアプラン段階での予測が困難であるという問題があった。
【0018】
以上のような状況の中で、LSI設計においては、できるだけ早い時期にEMIの見積もりをし、不適切な場合には、入れ替えたり、早期の設計変更を行うことが、容易に信頼性の高いLSI設計を行うという方針への近道であることがよく分かる。にもかかわらず、現状ではLSI設計に先立ちフロアプラン段階でEMI解析を行う方法はない。
【0019】
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、設計の早期段階でEMI解析を行うことができ、高速解析しつつも、回路およびパッケージの情報を計算に反映することで、シミュレーション上においてLSIの不要輻射を現実的な時間で評価することのできる不要輻射解析方法および装置を提供することを目的とする。
【0020】
特に本発明では、電源電流情報を算出することなく、フロアプラン段階でEMI解析を行うことのできる方法を提供することを目的とする。
【0021】
本発明は、回路シミュレーションの実行によってLSIの不要輻射量を解析する方法であって、回路シミュレーションの実行により電源電流情報を算出することなく、当該LSIチップの回路情報と、当該LSIチップのパッケージ情報とに基づいて抵抗RとインダクタンスLと容量Cを推定することにより、LSIチップ内部の等価インピーダンス情報を算出推定する等価インピーダンス情報算出手段により実現される等価インピーダンス情報算出工程と、回路シミュレーションの実行により電源電流情報を算出することなく、前記等価インピーダンス情報に基づいて、回路シミュレーションの実行によって電源および接地の不要輻射ノイズを算出する不要輻射ノイズ算出工程とを含むことを特徴とする。
【0022】
かかる構成によれば、LSIチップの回路情報から、電源電流情報を算出することなしに、回路情報とパッケージ情報とから等価インピーダンス情報を算出するようにし、容量対策補正を行っているため、高速かつ容易に不要輻射解析を行うことが可能となる。また、このように回路情報のみから早期に解析することができるため、チップ面積や電源あるいはパッケージの変更が容易であり、不要輻射対策を立てるのに自由度が高く、容易に不要輻射の低減を図ることが可能となる。
【0023】
また望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報から、前記回路情報に基づいたチップ面積と、電源パッドの位置と、電源情報とを抽出する第1の抽出工程と、前記パッケージ情報からパッケージの種類を抽出する第2の抽出工程とを含み、前記第1および第2の抽出工程で得られた情報に基づいて等価インピーダンス情報を算出推定するように構成されていることを特徴とする。
【0024】
かかる構成によれば、回路情報からチップ面積と電源パッドの位置と電源情報とを抽出するようにしているため、最低限これが決まれば、等価インピーダンスは容易に算出でき、所望の情報を容易に得ることが可能となる。
【0025】
望ましくは、前記回路情報は、フロアプラン情報を含むことを特徴とする。
【0026】
かかる構成によれば、フロアプラン情報に基いて等価インピーダンスが算出されているため、回路設計の初期段階において不要輻射解析を行うことができ、設計のやりなおしも容易であり、制約なしに最適化設計を行うことが可能となる。
【0027】
望ましくは、前記回路情報は、レイアウト情報を含むことを特徴とする。
【0028】
かかる構成によれば、レイアウトデータは具体度が高いため、高精度の等価インピーダンス情報を算出できる。この値に基づいて不要輻射解析がなされるため、レイアウト設計段階で不要輻射解析を行うようにすれば、さらに高精度で信頼性の高い不要輻射解析を行うことが可能となる。このように、レイアウトレベルの回路情報から等価インピーダンス情報を算出し、この値に基いて不要輻射解析がなされるため、レイアウトが一応フィックスされた段階で不要輻射解析を行うようにすれば、さらに高精度で信頼性の高い不要輻射解析を行うことが可能となる。
【0029】
望ましくは、前記回路情報は、ネットリスト情報を含むことを特徴とする。
【0030】
かかる構成によれば、より高精度の不要輻射解析を行うことが可能となる。また、フロアプラン情報なしに、ネットリストだけでも、トランジスタ数がわかり、このトランジスタ数に基いて面積(抵抗)が推定できる。またネットリストの接続情報から容量の推定も可能である。
【0031】
また望ましくは、前記ネットリスト情報は、機能レベルの回路情報を含むことを特徴とする。
【0032】
かかる構成によれば、ゲートレベルでの回路情報に比べて演算時間の短縮化を図ることが可能となる。さらに、LSI設計フェーズに適合した等価インピーダンス算出が可能となる。
【0033】
望ましくは、前記ネットリスト情報はゲートレベルの回路情報を含む含むことを特徴とする。
【0034】
かかる構成によれば、トランジスタレベルでの回路情報に比べて演算時間の短縮化を図ることが可能となる。さらに、LSI設計フェーズに適合した等価インピーダンス算出が可能となる。
【0035】
望ましくは、前記ネットリスト情報は、トランジスタレベルの回路情報を含むことを特徴とする。
【0036】
かかる構成によれば、トランジスタレベルの回路情報から、デバイス成分を考慮して、容易に等価インピーダンスを算出できる。すなわち、レイアウトデータからトランジスタレベルのネットリストを抽出し、ゲート容量、配線容量、電源間容量、MOS容量(電源線と接地線との間の容量)などを算出することにより、容易に等価インピーダンス情報を算出することが可能となる。
【0037】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程は、回路情報から、メモリブロックを静電容量として推定し実行されることを特徴とする。
【0038】
かかる構成によれば、メモリブロックを容量として用いたデータを用いるため、寄生成分も考慮した等価インピーダンスが算出できる。回路設計の初期段階において不要輻射解析を行うことができ、設計のやりなおしも容易であり、制約なしに最適化設計を行うことが可能となる。
【0039】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程は、セルの活性化率を考慮して容量推定を行う工程を含むことを特徴とする。
【0040】
かかる構成によれば、デバイス素子および寄生素子を、ゲート容量、配線容量、電源間容量、MOS容量(電源線と接地線との間のゲート容量)として抽出する。容量は、その箇所が動作状態(活性)であるときは、容量として動作しないため、活性化率βを容量値に乗じることにより、より高精度の等価容量を得ることが可能となる。なお、セルの活性化率はセルの動作・非動作をダイナミック解析に基づいて得ることができる。
【0041】
また望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報から抵抗値を推定する工程を含むことを特徴とする。
【0042】
かかる構成によれば、容易に高精度のEMI解析を行うことが可能となる。
【0043】
また望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報から回路接続情報を抽出し、さらに、能動素子をあらかじめ定めた抵抗に置換した回路接続情報を作成し、等価抵抗を算出する工程を含むことを特徴とする。
【0044】
かかる構成によれば、電源の抵抗を極めて容易に見積もることが出来、容易により高精度のEMI解析を行うことが可能となる。
【0045】
かかる構成によれば、たとえば電源LPEを行い、トランジスタ接続端子を抵抗(オン抵抗およびカットオフ抵抗)で接続し、たとえば、電源に対する電流量で等価抵抗を推定することにより、電源電流情報なしに容易に等価インピーダンス情報を得ることができ、不要輻射解析を行うことができる。
【0046】
また望ましくは、等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報からチップ面積に基づいて、抵抗値を推定する工程を含むことを特徴とする。
【0047】
チップ面積が決まれば、回路パターンのシート抵抗と、あらかじめ測定しておいた統計情報とから得られた係数を乗じることにより、フロアプラン段階で容易に等価抵抗を得ることができる。
【0048】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程は、ワイヤ長に対するインダクタンス情報をデータベース化する工程と、前記回路情報および前記パッケージ情報から、ワイヤ長を算出する工程と、前記ワイヤ長から前記データベース化されたインダクタンス情報を抽出し、インダクタンスを推定する工程とを含むことを特徴とする。
【0049】
インダクタンスはワイヤによるインダクタンスが支配的であるため、ワイヤ長に対するインダクタンスをあらかじめデータベース化しておくことにより、パッケージのピンと電源パッドの位置とからワイヤ長を得、データベースからインダクタンスを推定するようにすれば、極めて容易かつ高精度にインダクタンスの推定を行うことが可能となる。
【0050】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出工程で得られた等価インピーダンスに基づいてEMIノイズを推定するノイズ推定工程とを含むことを特徴とする。
【0051】
かかる構成によれば、電源電流情報を得ることなしに、EMIノイズを推定することができる。
【0052】
また望ましくは、前記ノイズ推定工程は、前記等価インピーダンスと、前記回路情報とから前記LSIの周波数応答性を算出する工程と、前記周波数応答性に基づいて、特定周波数帯域における前記LSIのEMIノイズを推定する工程とを含むことを特徴とする。
【0053】
かかる構成によれば、電源電流情報を得ることなしに、等価インピーダンスと、回路情報とからLSIの周波数応答性を算出し、EMIノイズを推定するようにしているため、設計の初期段階で容易に高精度のEMI解析を行うことができるため、設計変更が容易であり、また無駄を防ぐことができる。
【0054】
望ましくは、前記ノイズ推定工程は、クロック周波数と推定消費電力とに基づいて周波数応答特性に反映するためのオフセット値を算出する工程と、前記オフセット値を前記周波数応答性に掛け合わせる工程とを含むことを特徴とする。
現実に近い電流変化を得ることができる。
【0055】
かかる構成によれば、容易にノイズ推定を行うことが可能となる。
【0056】
望ましくは、さらに、得られた前記等価インピーダンスに基づいてEMIノイズを最適化すべく補正を行う補正工程を含むことを特徴とする。
【0057】
かかる構成によれば、得られた等価インピーダンス情報に応じてEMIノイズを最適化するための補正を行うようにしているため、試行錯誤無しに、EMIノイズを抑えることができる。最適化が容易となる。
【0058】
また望ましくは、前記補正工程は、前記推定工程で推定されたインダクタンスを補正すべく、電源端子位置、パッケージ種類およびワイヤ長を補正する工程を含むことを特徴とする。
【0059】
かかる構成によれば、推定工程で推定されたインダクタンスを、電源端子位置、パッケージ種類およびワイヤ長を補正することにより、最適化すればよいため、面積の増加無しにEMIノイズを抑えることができ、容易に効率よく最適化を行うことができる。
【0060】
望ましくは、前記補正工程は、前記推定工程で推定された容量からタイミングに問題がない程度に信号配線容量を補正する工程を含むことを特徴とする。
【0061】
かかる構成によれば、タイミングの遅れがないように信号配線容量を補正すればよく、容易に効率よく最適化を行うことができる。
【0062】
さらに望ましくは、前記信号配線容量を補正する工程は、信号配線幅、信号配線長、信号配線経路を補正する工程を含むことを特徴とする。
【0063】
信号容量は、配線幅、配線長、配線経路によって調整可能であるため、これらの値を補正することにより、極めて容易に補正を行うことが可能となる。
【0064】
また望ましくは、前記補正工程は、電圧降下が問題のない程度に電源配線レイアウトを補正する電源配線レイアウト補正工程を含むことを特徴とする。
【0065】
容量値を大きく変化させると、電圧降下が問題となることがあるが、電源配線レイアウトを調整することによって補正は可能となる。
【0066】
望ましくは、前記電源配線レイアウト補正工程は、電源経路、電源配線幅、電源配線長を補正する工程を含むことを特徴とする。
【0067】
かかる構成によれば、信号配線容量の補正を、電源経路や、電源配線幅、電源配線長の補正によって容易に最適化を行うことが可能となる。
【0068】
望ましくは、前記補正工程は、デカップリング容量を補正する工程を含むことを特徴とする。
【0069】
かかる構成によれば、得られた等価インピーダンス情報に応じてEMIノイズを最適化するためのデカップリング容量の補正を行うようにしているため、試行錯誤なしに、EMIノイズを抑えることができる。そして容易に最適化を行うことが可能となる。
【0070】
望ましくは、前記補正工程は、電源および容量の接続関係を補正する工程を含むことを特徴とする。
【0071】
かかる構成によれば、インピーダンスを構成するためのチップの面積を変更せずインピーダンスの配置の変更のみで等価インピーダンスの大きさを最適化することにより、面積の増加無しにEMIノイズを抑えることが出来、容易に効率よく最適化を行うことが可能となる。
【0072】
なお上記方法は、主として、電源電流情報を算出することなく、回路情報から直接等価インピーダンスを算出することで容易にEMI解析を行うことが可能であるが、電源電流情報を算出し、この電源電流情報に基づいてEMI解析を行う場合にも有効であることはいうまでもない。
【0073】
すなわち、LSIの不要輻射量を解析する方法において、当該LSIチップの回路情報から電源電流に流れる等価電源電流情報を算出し、また前記LSIチップに電流を供給する電源の電源情報、前記半導体チップのパッケージのもつパッケージ情報および前記半導体チップの特性を測定する測定系のもつ測定系情報のうちの少なくとも1つの情報を解析制御情報として考慮し、前記回路情報に前記解析制御情報を反映させた総合情報を等価回路として見積もり、この見積もられた総合情報に従い、解析を実行するようにしてもよい。
【0074】
上記構成によれば、LSIチップの回路に起因する不要輻射のみならず、電源、パッケージに起因する不要輻射を、高速かつ少メモリで高精度に解析することができる。
【0075】
また、LSIチップに電流を供給する電源を仮に決定しこの電源情報と、前記半導体チップのパッケージのもつパッケージ情報および前記半導体チップの特性を測定する測定系のもつ測定系情報のうちの少なくとも1つとを含むようにして、等価インピーダンスを求めるようにしてもよい。
【0076】
そして上述した不要輻射解析方法で得られた結果に基づいて、不要輻射を低減するように回路情報を最適化することにより、不要輻射の少ない回路設計を実現することが可能となる。
【0077】
本発明の不要輻射解析方法において、更に前記最適化工程で得られた回路情報を最適化情報として表示するようにしてもよい。
【0078】
また、本発明の不要輻射解析装置では、当該LSIチップの回路情報と、当該LSIチップのパッケージ情報とに基づいて抵抗RとインダクタンスLと容量Cを推定することにより、等価インピーダンス情報を算出推定する等価インピーダンス情報算出手段と、回路シミュレーションの実行により電源電流情報を算出することなく前記等価インピーダンス情報に基づいて、不要輻射ノイズを算出する不要輻射ノイズ算出手段とを含むことを特徴とする。
【0079】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報から、チップ面積と、電源パッドの位置と、電源情報とを抽出するとともに、前記パッケージ情報からパッケージの種類を抽出するように構成されており、前記不要輻射ノイズ算出手段は、前記抽出された情報に基づいて等価インピーダンス情報を算出推定する推定手段を含む事を特徴とする。
【0080】
また、望ましくは、前記回路情報は、フロアプラン情報を含むことを特徴とする。
【0081】
望ましくは、前記回路情報は、レイアウト情報を含むことを特徴とする。
【0082】
望ましくは、前記回路情報は、ネットリスト情報を含むことを特徴とする。
【0083】
望ましくは、前記ネットリスト情報は、機能レベルの回路情報を含むことを特徴とする。
【0084】
望ましくは、前記ネットリスト情報は、ゲートレベルの回路情報を含むことを特徴とする。
【0085】
望ましくは、前記ネットリスト情報は、トランジスタレベルの回路情報を含むことを特徴とする。
【0086】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段は、回路情報からメモリブロックを容量として推定し実行されるように構成されていることを特徴とする。
【0087】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算手段は、活性化率を考慮して容量推定を行う推定手段を含むことを特徴とする。
【0088】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報から抵抗値を推定する手段を含むことを特徴とする。
【0089】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報から回路接続情報を抽出し、さらに、能動素子をあらかじめ定めた抵抗
に置換した回路接続情報を作成し、等価抵抗を算出する等価抵抗算出手段を含むことを特徴とする。
【0090】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報からチップ面積に基いて、抵抗値を推定する抵抗値推定手段を含むことを特徴とする。
【0091】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段は、ワイヤ長に対するインダクタンス情報をデータベース化する手段と、前記回路情報および前記パッケージ情報から、ワイヤ長を算出するワイヤ長算出手段と、前記ワイヤ長から前記データベース化されたインダクタンス情報を抽出し、インダクタンスを推定する抽出手段とを含むことを特徴とする。
【0092】
望ましくは、前記等価インピーダンス情報算出手段で得られた等価インピーダンスに基いてEMIノイズを推定するノイズ推定手段を含むことを特徴とする。
【0093】
望ましくは、前記ノイズ推定手段は、前記等価インピーダンスと、前記回路情報とから前記LSIの周波数応答性を算出する手段と、前記周波数応答性に基いて、前記LSIのEMIノイズを推定する推定手段とを含むことを特徴とする。
【0094】
望ましくは、前記ノイズ推定手段は、クロック周波数と推定消費電力とに基いてオフセット値を算出する手段と、前記オフセット値を前記等価インピーダンスに掛け合わせる手段とを含むことを特徴とする。
【0095】
望ましくは、さらに、得られた前記等価インピーダンスに基いてEMIノイズを最適化すべく補正を行う補正手段を含むことを特徴とする。
【0096】
望ましくは、前記補正手段は、前記推定手段で推定されたインダクタンスを補正すべく、電源端子位置、パッケージ種類およびワイヤ長を補正する補正手段を含むことを特徴とする。
【0097】
望ましくは、前記補正手段は、前記推定手段で推定された容量からタイミングに問題がない程度に信号配線容量を補正する容量補正手段を含むことを特徴とする。
【0098】
望ましくは、前記信号配線容量を補正する補正手段は、信号配線幅、信号配線長、信号配線経路を補正する補正手段を含むことを特徴とする。
【0099】
望ましくは、前記補正手段は、電圧降下が問題のない程度に電源配線レイアウトを補正する電源配線レイアウト補正手段を含むことを特徴とする。
【0100】
望ましくは、前記電源配線レイアウト補正手段は、電源経路、電源配線幅、電源配線長を補正する補正手段を含むことを特徴とする。
【0101】
望ましくは、前記補正手段は、デカップリング容量を補正する容量補正手段を含むことを特徴とする。
【0102】
望ましくは、前記補正手段は、電源および容量の接続関係を補正する接続関係補正手段を含むことを特徴とする。
【0103】
かかる不要輻射解析装置によっても、上述の方法と同様、主として、電源電流情報を算出することなく、回路情報から直接等価インピーダンスを算出することで容易にEMI解析を行うことが可能である。しかしながら、電源電流情報を算出し、この電源電流情報に基づいてEMI解析を行う場合にも有効であることはいうまでもない。
【0104】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る不要輻射解析方法の実施形態について説明する。
実施形態1
図1は、本発明に係る不要輻射解析方法を実施するための不要輻射解析装置の全体構成を示す概念図である。
【0105】
この不要輻射解析装置は、当該LSIチップの回路情報11と、当該LSIチップのパッケージ情報12とに基づいて等価インピーダンス情報を算出推定する等価インピーダンス情報推定手段13と、前記等価インピーダンス情報14に基づいて、不要輻射ノイズを算出し、解析する不要輻射(EMI)ノイズ解析手段15とを含み、解析結果16を出力するものである。そしてさらに、等価インピーダンス情報推定手段13によって得られた等価インピーダンス情報14に基づいて、不要輻射ノイズを最適化する最適化手段17と、この最適化手段17で最適化を行い、得られた最適化結果18に基づいてレイアウト設計を行うものである。
【0106】
ここで、等価インピーダンス情報推定手段13は、前記回路情報11からチップ面積と、電源パッドの位置と、電源情報から電源配線の幅・長さ・材質と、パッケージ情報からパッケージの種類とを抽出するように構成されており、これらの情報から図2に示すようなR、L、C情報を求めることができる。
【0107】
この不要輻射解析装置は、フロアプラン段階における回路情報に基づいて実行することができる。
【0108】
次にこの不要輻射解析装置を用いて不要輻射解析を実行するための方法について説明する。
【0109】
まず、フロアプラン段階で、機能設計を行い、論理設計を行った段階で、図1に示すような、チップ面積を決定すると共に、電源情報から電源配線の幅・長さ・材質を得、さらにパッケージ情報12から得られるパッケージの種類から、電源パッドの位置を得、図3に示すように、これらの値(フロアプラン情報31)から等価インピーダンス推定手段13において、電源配線の抵抗R,容量C,接続部分のインダクタンスLを推定し(ステップ32)、等価インピーダンス33を得る。
【0110】
ここで、抵抗Rはチップ面積が決まると決まる。パッケージと電源パッド位置が決まるとリードの長さが決まるのでインダクタンスが決まる。なお、このような抵抗あるいはインダクタンスの推定方法としては種々の方法が提案されているが、チップ面積に単に係数をかけるのみでも、大まかな抵抗値は算出可能である。
【0111】
そしてチップ面積から電源のおおよその面積が決まるので電源間容量が推定される。またチップ面積が決まるとトランジスタ数が推定され、ゲート容量も推定される。そしてチップ面積とトランジスタ数とからトランジスタの占有面積が推定されると、配線容量が推定される。
【0112】
このようにして、回路情報から電源電流情報を算出することなく、等価インピーダンス容量を推定するようにしているため、演算量を少なくすることができ、高精度で信頼性の高い不要輻射解析を高速で実行することが可能となる。
【0113】
なお、このようにして得られた解析結果16に基づいて、EMIノイズ最適化手段17でEMIノイズの最適化を行い、最適のRTL情報を得る。
【0114】
実施形態2
また、第2の実施形態として図4に示すように、RTL(レジスタトランスファロジック)レベルでの回路情報44に基づき、動作確率45を考慮し、確率伝搬手段46の伝搬確率に応じてセル動作確率47を算出し、このセル動作確率47を考慮して前述のフロアプラン情報31から、インピーダンスを推定する。
【0115】
この例では、まず、フロアプラン段階で、機能設計を行い、論理設計を行った段階で、図5に示すような、Aブロックと、Fブロックと、Bブロックとからなる、RTL(レジスタトランスファロジック)レベルでの回路情報に基づき、チップ面積を決定すると共に、電源情報から電源配線の幅・長さ・材質を得、さらにパッケージ情報12から得られるパッケージの種類から、電源パッドの位置を得、これらの値(フロアプラン情報31)から等価インピーダンス推定手段13において、電源配線の抵抗R,容量C,接続部分のインダクタンスLを推定し(ステップ32)、等価インピーダンス33を得る。
【0116】
本実施形態では、動作確率45を用いてセルの動作確率からセルの活性化率を算出し、容量Cを最適化する処理(実施形態16参照)を含んだフローとしているが、これはなくてもよい。この方法によれば、より高精度の不要輻射解析を行なうことが可能となる。
【0117】
実施形態3
本発明の第3の実施形態として、抵抗値の推定方法について説明する。
この方法は図6に示すように、使用する標準的な材料からそのシート抵抗61を求め、チップ面積62と、電源配線設計のタイプなどからあらかじめ用意しておくチップ面積と電源面積の相関をあらわす係数63にもとづいて、推定手段64で抵抗値65を推定する。
【0118】
このようにして容易に抵抗値の推定が可能となる。
【0119】
実施形態4
本発明の第4の実施形態として、インダクタンスの推定方法について説明する。
この方法は図7に示すように、回路情報から電源パッドの数と位置からなる電源パッド情報71を得るとともに、パッケージ情報72からパッケージの位置と種類を求める。一方ワイヤ長に対するインダクタンスの値をデータベース化しておき、データベース73から、該当するものを抽出し、推定手段74でインダクタンスLを推定し、インダクタンス75を得るようにしたものである。
【0120】
このようにして容易にインダクタンスの推定を行うことが可能となる。
【0121】
実施形態5
本発明の第5の実施形態として、EMIノイズ解析手段によるノイズ推定方法について説明する。
図1に示した等価インピーダンス推定手段13で得られた等価インピーダンスに基づき、EMIノイズ解析手段15を用いて、EMIノイズの推定を行う。ここでは推定された等価インピーダンスと、回路情報とから周波数応答性を算出し、同等のチップとの比較により、EMIノイズを推定するものである。
【0122】
図8は周波数応答性の一例を示すデータである。ここで縦軸は電流スペクトル、横軸は周波数である。
この図8で使用する周波数帯域での周波数応答性を調べ、図1に示したEMIノイズ解析手段15で周波数ノイズが所定の値よりも大きいと判断されたときは、EMIノイズ大とした解析結果16が出力される。
【0123】
かかる構成によれば、電源電流情報を得ることなしに、等価インピーダンスと、回路情報とからLSIの周波数応答性を算出し、EMIノイズを推定するようにしているため、設計の初期段階で容易に高精度のEMI解析を行うことができるため、設計変更が容易であり、また無駄を防ぐことができる。
【0124】
実施形態6
本発明の第6の実施形態として、EMIノイズ解析手段によるノイズ推定方法の変形例について説明する。
この例では図9に示すように、前記第5の実施形態で得られた周波数応答特性曲線91に、推定消費電力から決定されたオフセット値92を算出し、このオフセット値を前記周波数応答曲線91に掛け合わせるようにし、周波数を考慮した統計情報から得られた電流スペクトル93を得る。
【0125】
このようにしてより高精度のノイズ推定を行うことが可能となる。
【0126】
実施形態7
本発明の第7の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて補正を行う方法について説明する。
図10に示すように、この例ではまずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ101)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、フロアプラン段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ102)、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ103)。
【0127】
この後、この等価インピーダンスからEMIノイズの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ104)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ101で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要なインダクタンスを算出する(ステップ105)。
【0128】
そして必要なインダクタンスを得るための電源端子位置、パッケージ種類、ワイヤ長を算出しフロアプラン段階での補正を行う(ステップ106)
【0129】
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階では種々の情報を変えるための自由度が高く、レイアウト段階での補正に比べて容易である上、作業性が良好である。
【0130】
実施形態8
前記第7の実施形態では、インダクタンス補正を行う方法について説明したが、本発明の第8の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて容量補正を行う方法について説明する。
【0131】
図11に示すように、EMIノイズの目標値入力ステップ111からEMIノイズの推定ステップ114までは前記第7の実施形態とまったく同様に形成されているが、この例ではEMIノイズの目標値を得るために、信号配線容量追加を行うようにしたものである。
【0132】
まずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ111)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、フロアプラン段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ112)、これらの情報に基づいて等価RLC計算を行い、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ113)。
【0133】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ114)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ111で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要な容量値を算出する(ステップ115)。
そして必要な容量値を得るための容量追加を行った場合タイミングの遅延量を算出し遅延が許容範囲内であるかを判断する(ステップ116)。
【0134】
そしてタイミングの許容範囲に相当する追加限界容量値を算出する(ステップ117)。
そして追加すべき容量値を算出し、信号配線の幅、長さ、経路の補正を行い信号配線容量の補正を行う(ステップ118)。
【0135】
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階では種々の情報を変えるための自由度が高く、レイアウト段階での補正に比べて容易である上、作業性が良好である。
【0136】
実施形態9
前記第7、8の実施形態では、インダクタンスおよび容量補正を行う方法について説明したが、本発明の第9の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて抵抗補正を行う方法について説明する。
【0137】
図12に示すように、EMIノイズの目標値入力ステップ121からEMIノイズの推定ステップ124までは前記第7および第8の実施形態とまったく同様に形成されているが、この例ではEMIノイズの目標値を得るために、抵抗を追加するようにしたものである。
まずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ121)。
【0138】
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、フロアプラン段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ122)、これらの情報に基づいて計算し、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ123)。
【0139】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ124)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ121で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要な抵抗値を算出する(ステップ125)。
【0140】
そして必要な抵抗値を得るための抵抗追加を行った場合の電圧降下を算出し電圧降下が許容範囲内であるかを判断する(ステップ126)。
そして電圧降下が許容範囲にあるような追加限界抵抗値を算出する(ステップ127)。
【0141】
そして追加すべき抵抗値を算出し、電源配線の幅、長さ、経路の補正を行い電源配線による抵抗値の補正を行う(ステップ128)。
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階では種々の情報を変えるための自由度が高く、レイアウト段階での補正に比べて容易である上、作業性が良好である。
【0142】
実施形態10
前記第7、8、9の実施形態では、インダクタンス、容量および抵抗値補正を行う方法について説明したが、本発明の第10の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて空き地を用いたデカップリング容量追加による補正を行う方法について説明する。
【0143】
図13に示すように、EMIノイズの目標値入力ステップ131からEMIノイズの推定ステップ134までは前記第7乃至第9の実施形態とまったく同様に形成されているが、この例ではEMIノイズの目標値を得るために、抵抗を追加するようにしたものである。
【0144】
まずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ131)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、フロアプラン段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ132)、これらの情報に基づいて計算し、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ133)。
【0145】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ134)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ131で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要な容量値を算出する(ステップ135)。
【0146】
そして必要な容量を形成するための空き地があるか否かを判断し(ステップ136)、空き地があった場合はデカップリング容量を追加する(ステップ138)。
一方空き地がない場合はデカップリング容量を追加するための空き地を確保し(ステップ137)、そこにデカップリング容量を追加する(ステップ139)。
【0147】
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階では種々の情報を変えるための自由度が高く、レイアウト段階での補正に比べて容易である上、作業性が良好である。
【0148】
実施形態11
これまでの工程では、等価インピーダンス情報算出工程は、フロアプラン段階での回路情報に基づいて実行されたが、レイアウト段階の回路情報に基づいて行い、EMIノイズを算出することも可能であることはいうまでもない。以下、レイアウト段階の回路情報(レイアウトデータ)に基づいて等価インピーダンス情報を算出するようにした例について説明する。
【0149】
図14はフローチャートであり、図15はこれに用いられるEMI解析装置である。この装置はレイアウトデータ151から、レイアウト素子抽出LPEを行うLPE手段152と、この抽出データに基づき、ゲート容量(Cnchpch)と、配線容量(Cload)と、電源間容量(Cpower)と、MOS容量(電源と接地をMOSのゲートを介して直結した形状のもの:デカップリング容量Cpatgen)とからなる等価容量を推定する等価容量推定手段154とを具備し、等価容量Cを推定するものである(ステップ155)。
【0150】
次にこのEMI解析装置を用いた解析方法について説明する。図14に示すように、レイアウトデータ141からレイアウト素子抽出LPEを行い(ステップ142)、この抽出データに基づき、トランジスタレベルネットリスト143を得る。
【0151】
そして等価容量推定手段144を用いて等価容量145を推定する。
ここで容量はゲート容量(Cnchpch)と、配線容量(Cload)と、電源間容量(Cpower)と、MOS容量(デカップリング容量Cpatgen)とに区分される。
【0152】
そしてゲート容量(Cnchpch)は、誘電率およびゲート酸化膜厚をプロセス情報から入手し、デカップリング容量以外のゲート長およびゲート幅を得、ゲート長L×ゲート幅W×誘電率÷ゲート酸化膜厚の演算式により算出される。
【0153】
またLPEで生成されたトランジスタレベルのネットリストから電源―接地間以外の容量を積算しこれを配線容量(Cload)とする。
更に、LPEで生成されたトランジスタレベルのネットリストから電源―接地間の容量を積算しこれを電源間容量(Cpower)とする。
LPEで生成されたトランジスタレベルのネットリストからデカップリング容量素子の長さ×幅の総計を算出し膜厚から容量を計算する。長さL×幅W×誘電率÷ゲート酸化膜厚の演算式により算出される。
このようにして、レイアウトデータに基づいて高精度の等価インピーダンスの推定を行うことが可能となる。
【0154】
なおここで容量推定にはシリアル係数αおよび活性化率βを考慮して次式に従って容量算出を行う。
Figure 0003894535
【0155】
なお、本実施形態では、トランジスタレベルのネットリストをLPE抽出させるとしているが、ゲートレベルのネットリストでも可能である。その際は、セルの容量Libで、ゲート容量およびMOS容量を与えればよい。
【0156】
実施形態12
前記実施形態では、レイアウトデータに基づいて高精度の等価インピーダンスの推定を行うようにしたが、トランジスタレベルのスケマティックネットリストから等価インピーダンスの推定を行うようにしてもよい。ここでスケマティックとは、回路図段階で接続関係のみが決まっているレイアウト前段階のものをさすものとする。
【0157】
この装置は図16に示すようにトランジスタレベルスケマティックネットリスト161とこのトランジスタレベルスケマティックネットリスト161から等価インピーダンス容量の推定を行う容量推定手段162とを具備し、等価容量Cを推定する(163)ものである。
【0158】
次に容量推定手段162による各容量の推定方法について説明する。
まず、容量はゲート容量(Cnchpch)と、配線容量(Cload)と、電源間容量(Cpower)と、MOS容量(デカップリング容量Cpatgen)とに区分される。
【0159】
そしてゲート容量(Cnchpch)は、トランジスタレベルのスケマティックネットリストからゲートを通して電源・グランドに直結しているデカップリング容量トランジスタ以外のゲートの長さ×幅の総計を計算し、ゲート長L×ゲート幅W×誘電率÷ゲート酸化膜厚の演算式により算出される。
【0160】
またワイヤロードモデルなどからネット毎の容量(電源―接地間以外の容量)を推定して積算し、これを配線容量(Cload)とする。
更に、チップサイズ、プロセス種類、電源配線仕様をパラメータとし、統計的データに基づき、電源―接地間の容量を積算しこれを電源間容量(Cpower)とする。
【0161】
ゲートを通じて電源・グランドに直結しているデカップリングMOS容量トランジスタのゲート長×幅Wの総計および膜厚、またはデカップリングMOS容量の挿入する個数、またはデカップリングMOS容量の挿入可能な面積から容量を計算し、MOS容量Cdecoupとする。
【0162】
このようにして、トランジスタレベルのスケマティックネットリストから容易に等価インピーダンスの推定を行うことが可能となる。
【0163】
この方法では、LPE処理を必要としないため、容易に等価インピーダンスを推定できる効果がある。またレイアウトの完成を待たずに等価インピーダンスを推定することができる効果がある。さらに、回路設計から決まる等価インピーダンスが定量化できることから、回路設計によってのEMI最適化をおこなうことが可能となる。
【0164】
実施形態13
なお、前記実施形態では、トランジスタレベルのスケマティックネットリストに基づいて等価インピーダンスの推定を行うようにしたが、ゲートレベルのスケマティックネットリストから等価インピーダンスの推定を行うようにしてもよい。
【0165】
この装置は図17に示すようにゲートレベルスケマティックネットリスト171とこのゲートレベルスケマティックネットリスト171から等価インピーダンス容量の推定を行う容量推定手段172とを具備し、等価容量Cを推定する(173)ものである。
【0166】
この方法でも、LPE処理を必要としないため、容易に等価インピーダンスを推定できる効果がある。またレイアウトの完成を待たずに等価インピーダンスを推定することができる効果がある。また回路設計から決まる等価インピーダンスが定量化できることから、回路設計によってのEMI最適化をおこなうことが可能となる。
【0167】
さらに、ゲートレベルでの推定のため、LSI設計フェーズに適合した等価インピーダンス算出が可能となる。
【0168】
実施形態14
なお、前記実施形態では、容量推定にはトランジスタのゲート容量をすべて容量として算出したが、ゲートとソース・ドレイン間容量はそれらの電位差により容量として働く場合と働かない場合がある。すなわち、同電位では容量として働かないため、実際はその補正を行う必要がある。
【0169】
つまり、図18に示すように、入力信号IN1にHが入力されている場合、トランジスタBのソース・ドレイン電位はHになることがないため、トランジスタBのゲート電位にかかわらず容量としてリニアに働かない。そこで直列接続状態における電源・グランドから遠い側に配置されたトランジスタがゲート容量としてリニアに機能しなくなる確率が高くなることを考慮した係数としてシリアル係数αを導入し、容量値の補正を行う。セル単位・ライブラリ単位等、シリアル係数を算出する単位については、その工数と精度のトレードオフを考慮した上で、適切な単位で扱うと良い。
【0170】
さらに、ゲート電位が電源・グランド等に固定されているようなゲート容量値が明白なトランジスタについて別途容量値を算出した上で、ゲート電位が確定していないトランジスタに対する係数としてデカップリング率γを導入し、容量推定を行うことで、より高精度な推定を実現することができる。
【0171】
また動作中のトランジスタについてはゲート容量から除外する必要があるため、動作しているか否かを示す係数として活性化率βを導入し、容量値の補正を行う。
【0172】
そこで、容量推定にシリアル係数α、デカップリング率γ、および活性化率βを考慮した一例として、次式を示す。
Figure 0003894535
この式で仮に0.1として与えているのは、シリアル接続のゲート容量が容量として有効に効く量を与えたものである。この場合、ゲート面積から見積もる容量の10%が容量として有効に働くとなる。この数値はプロセス情報として得ることが可能である。
【0173】
これにより、より高精度の等価インピーダンス推定を行うことが可能となる。
【0174】
実施形態15
なお、前記実施形態では、トランジスタレベルのスケマティックネットリストとに基づいて等価インピーダンスの推定を行うようにしたが、RAMメモリなどのメモリ素子をブロックとして扱いデカップリング容量として推定することにより、等価容量の推定を行うようにしてもよい。
【0175】
この装置は図19に示すようにRAMメモリ情報181とこのRAMメモリ情報181からデカップリング容量の推定を行うデカップリング容量推定手段182とを具備し、等価容量Cを推定する(183)ものである。
【0176】
これにより、容易により高精度の等価容量推定を行うことが可能となる。
【0177】
実施形態16
次にダイナミック解析からセルの動作非動作を考慮する方法について説明する。
インピーダンス算出式の活性化率をダイナミックに変動させることで可変容量とし、精度を向上することができる。
【0178】
この装置は、図20に示すようにゲートレベルネットリスト194とテストベクタ195とから、活性化率を算出する活性化率計算手段196とを備えここでセルの動作確率を得(ステップ197)、この動作確率と回路情報191とからインピーダンス推定手段192でインピーダンスの推定を行うようにしたものである。
【0179】
この方法によればインピーダンス算出式の活性化率をダイナミックに変動させることで可変容量とし、精度の向上を図ることが可能となる。
【0180】
実施形態17
前記実施形態では、次にダイナミック解析からセルの動作非動作を活性化率で考慮する方法について説明したが、ここでは確率伝搬で計算する装置について説明する。
【0181】
この装置は、図21に示すようにゲートレベルネットリスト204と確率情報205とから、確率の伝搬率を算出する確率伝搬手段206とを備えここでセルの動作確率を得(ステップ207)、この動作確率と回路情報201とからインピーダンス推定手段202でインピーダンスの推定(ステップ203)を行うようにしたものである。
【0182】
この方法によればインピーダンス算出式の活性化率を確率伝搬まで考慮して推定しているため、より精度の向上を図ることが可能となる。
【0183】
実施形態18
レイアウト段階の回路情報に基づいて抵抗を推定する方法について説明する。図22はこれに用いられるEMI解析装置である。この装置はレイアウトデータ211から、レイアウト素子抽出LPEを行うLPE手段212と、この抽出データに基づき、抵抗ネットリスト213を生成し、トランジスタ接続端子を抵抗(ON抵抗またはカットOFF抵抗)で接続したものとして等価処理し(ステップ214)、リダクションあるいは電源に対する電流量を算出することにより等価抵抗216を算出する(ステップ215)。
【0184】
かかる装置によっても、高精度の等価抵抗を推定することが可能となる。
【0185】
実施形態19
次に電源レイアウトのみができたときの電源抵抗の推定について説明する。
ここでは電源抵抗は幹線の約半分程度であると推定するものとする。
図23はこれに用いられるEMI解析装置である。この装置は電源のレイアウトデータからシート抵抗221と、幹線電源の長さおよび幅を得る(226)。そして電源抵抗223を計算する(ステップ222)。
そして係数(ここでは1/2)を乗じ、等価抵抗R225を推定する(ステップ224)。
【0186】
このようにして効率よく高精度の抵抗推定を行なうことが可能となる。
【0187】
実施形態20
本発明の第20の実施形態として、レイアウト情報にもとづいて推定をおこなったEMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて補正を行う方法について説明する。前記第7乃至11の実施形態で説明したフロアプラン段階の補正と同様であるが、レイアウト情報を読み込みこの情報をもとに等価インピーダンスを推定している点で異なり、高精度の推定が可能となるという特徴を有する。
【0188】
図24に示すように、この例ではまずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ231)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、レイアウト段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ232)、この値に基いて等価インピーダンスを算出しの等価インピーダンス推定を行う(ステップ233)。
【0189】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ234)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ231で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要なインダクタンスを算出する(ステップ235)。
【0190】
そして必要なインダクタンスを得るための電源端子位置、パッケージ種類、ワイヤ長を算出しレイアウトレベルでの補正を行う(ステップ236)。
【0191】
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階出の補正にくらべ自由度は低いが、高精度の補正が可能となる。
【0192】
実施形態21
前記第20の実施形態では、インダクタンス補正を行う方法について説明したが、本発明の第21の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて信号配線容量補正を行う方法について説明する。
【0193】
図25に示すように、EMIノイズの目標値入力ステップ241からEMIノイズの推定ステップ244までは前記第20の実施形態とまったく同様に形成されているが、この例ではEMIノイズの目標値を得るために、信号配線容量追加を行うようにしたものである。
【0194】
まずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ241)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、レイアウト段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ242)、この情報に基づいて計算し、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ243)。
【0195】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ244)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ241で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要な容量値を算出する(ステップ245)。
【0196】
そして必要な容量値を得るための容量追加を行った場合タイミングの遅延量を算出し遅延が許容範囲内であるかを判断する(ステップ246)。
【0197】
そしてタイミングの許容範囲に相当する追加限界容量値を算出する(ステップ247)。
そして追加すべき容量値を算出し、信号配線の幅、長さ、経路の補正を行い信号配線容量の補正を行う(ステップ248)。
【0198】
かかる構成によれば、タイミングの遅れがないように信号配線容量を補正すればよく、容易に効率よく最適化を行うことができる。
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階出の補正にくらべ自由度は低いが、高精度の補正が可能となる。
【0199】
実施形態22
前記第20、21の実施形態では、インダクタンスおよび容量補正を行う方法について説明したが、本発明の第9の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて抵抗補正を行う方法について説明する。
【0200】
図26に示すように、EMIノイズの目標値入力ステップ251からEMIノイズの推定ステップ254までは前記第20および第21の実施形態とまったく同様に形成されているが、この例ではEMIノイズの目標値を得るために、抵抗を追加するようにしたものである。
【0201】
まずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ251)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、フロアプラン段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ252)、この情報に基づいて等価RLCを計算し、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ253)。
【0202】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ254)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ251で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要な抵抗値を算出する(ステップ255)。
【0203】
そして必要な抵抗値を得るための抵抗追加を行った場合の電圧降下を算出し電圧降下が許容範囲内であるかを判断する(ステップ256)。
そして電圧降下が許容範囲にあるような追加限界抵抗値を算出する(ステップ257)。
【0204】
そして追加すべき抵抗値を算出し、電源配線の幅、長さ、経路の補正を行い電源配線による抵抗値の補正を行う(ステップ258)。
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階での補正にくらべ自由度は低いが、高精度の補正が可能となる。
【0205】
実施形態23
前記第20、21、22の実施形態では、インダクタンス、配線容量および抵抗値補正を行う方法について説明したが、本発明の第23の実施形態として、EMIノイズ解析手段によって得られた等価インピーダンス情報に基づき、EMI推定を行い、これに基づいて空き地を用いたデカップリング容量追加による補正を行う方法について説明する。
【0206】
図27に示すように、EMIノイズの目標値入力ステップ261からEMIノイズの推定ステップ264までは前記第21乃至第23の実施形態とまったく同様に形成されているが、この例ではEMIノイズの目標値を得るために、デカップリング容量を追加するようにしたものである。
【0207】
まずEMIノイズの目標値を入力する(ステップ261)。
そして図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、レイアウト段階での回路情報11とパッケージ情報12とを読み込み(ステップ262)、この情報に基づいて等価RLCを計算し、等価インピーダンスの推定を行う(ステップ263)。
【0208】
この後、この等価インピーダンスからEMIの推定を行い、所望の周波数帯域での推定EMIノイズを得る(ステップ264)。
そしてこの推定EMIノイズと既にステップ261で入力されているEMIノイズ目標値とを比較し、追加の必要な容量値を算出する(ステップ265)。
【0209】
そして必要な容量を形成するための空き地があるか否かを判断し(ステップ266)、空き地があった場合はデカップリング容量を追加する(ステップ268)。
一方空き地がない場合はデカップリング容量を追加するための空き地を確保し(ステップ267)、そこにデカップリング容量を追加する(ステップ269)。
【0210】
このようにして容易に補正を行うことが可能となる。フロアプラン段階で補正にくらべ自由度は低いが、高精度の補正が可能となる。
【0211】
実施形態24
次に推定RCに基づいてEMIノイズが小さくなるように等価RCの最適化を行う方法について説明する。
図28に示すように、トランジスタ回路を合計の容量および抵抗が同じでも分散し他方が外から見た容量および抵抗に起因するノイズが小さくなる場合がある。
【0212】
つまり図28(a)のトランジスタ回路を図28(b)では分散したものであるが、この場合は分散した方がEMIノイズが小さかった。
この逆の場合もあるが、配列および組み合せを調整することにより調整することが可能である。
次に推定RCに基づいてEMIノイズを低減するように再配置を行うことにより最適化を行う方法について説明する。
図29に示すように、まず図1に示した等価インピーダンス推定手段13を用いて(あるいは前述の各実施形態の方法を用いて)、レイアウト段階での回路情報11を読み込み(ステップ281)、この情報に基づいて等価RCを計算し、等価容量および等価抵抗の推定を行う(ステップ282)。
【0213】
この後、再配置配線が可能か否かの判断を行い(ステップ283)、可能であれば回路ブロック位置、容量位置、電源配線経路などの変更を行い再配置配線を行う(ステップ284)。
そして再度等価容量および等価抵抗(等価RC)を計算し、推定を行う(ステップ285)。
【0214】
この後、EMIノイズが低減されたか否かの判断を行い(ステップ286)、低減されていれば、これを最適の等価RCとして記憶する(ステップ287)。
そして低減されていなければ再度ステップ283に戻る。
また再配置配線可能か否かを判断する判断ステップ283で不可能と判断された場合は終了である。
このようにして最適化を行うことも可能である。
【0215】
かかる構成によれば、レイアウトレベルの回路情報から等価インピーダンス情報を算出し、この値に基づいて不要輻射解析がなされるため、レイアウトが一応フィックスされた段階で不要輻射解析を行うようにすれば、さらに高精度で信頼性の高い不要輻射解析を行うことが可能となる。
【0216】
【発明の効果】
本発明によれば、LSIチップの回路情報から、電源電流情報を算出することなしに、回路情報とパッケージ情報とから等価インピーダンス情報を算出するようにし、容量対策補正を行っているため、高速かつ容易に不要輻射解析を行うことが可能となる。また、このように回路情報のみから早期に解析することができるため、チップ面積や電源あるいはパッケージの変更が容易であり、不要輻射対策を立てるのに自由度が高く、容易に不要輻射の低減を図ることが可能となる。
【0217】
そして電源及びグランドの抵抗、容量、インダクタンスによるデカップリングの影響を、電源電流情報なしに回路情報から推定することにより高速性と高精度化を両立させ、シミュレーション上においてLSIの不要輻射を現実的な時間で評価することを可能にする。さらには、EMI発生個所の特定を支援することによる効率的なEMI対策をも可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における不要輻射解析方法を実現するための構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における不要輻射解析方法の説明図
【図3】本発明の第1の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図5】本発明の第2の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図6】本発明の第3の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図7】本発明の第4の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図8】本発明の第5の実施形態における周波数応答性を示す図
【図9】本発明の第6の実施形態を示す図
【図10】本発明の第7の実施の形態における不要輻射解析方法を示すフローチャート図
【図11】本発明の第8の実施の形態における不要輻射解析方法を示すフローチャート図
【図12】本発明の第9の実施の形態における不要輻射解析方法を示すフローチャート図
【図13】本発明の第10の実施の形態における不要輻射解析方法を示すフローチャート図
【図14】本発明の第11の実施の形態における不要輻射解析方法を示すフローチャート図
【図15】本発明の第11の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図16】本発明の第12の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図17】本発明の第13の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図18】本発明の第1の実施の形態における不要輻射解析方法を示す説明図
【図19】本発明の第15の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図20】本発明の第16の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図21】本発明の第17の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図22】本発明の第18の実施の形態における不要輻射解析装置を示す図
【図23】本発明の第19の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図24】本発明の第20の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図25】本発明の第21の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図26】本発明の第22の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図27】本発明の第23の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図28】本発明の第24の実施の形態における不要輻射解析方法の概念を示す図
【図29】本発明の第24の実施の形態における不要輻射解析方法を示す図
【図30】従来例の不要輻射解析方法を示す図
【図31】従来例の不要輻射解析方法を示す図
【符号の説明】
11 回路情報
12 パッケージ情報解析制御入力部
13 等価インピーダンス推定手段
14 等価インピーダンス
15 EMIノイズ解析手段
16 解析結果
17 EMIノイズ最適化手段
18 最適化結果

Claims (48)

  1. 回路シミュレーションの実行によってLSIの不要輻射量を解析する方法であって、
    回路シミュレーションの実行により電源電流情報を算出することなく、当該LSIチップの回路情報と、当該LSIチップのパッケージ情報とに基づいて抵抗RとインダクタンスLと容量Cを推定することにより、LSIチップ内部の等価インピーダンス情報を算出推定する等価インピーダンス情報算出手段により実現される等価インピーダンス情報算出工程と、
    回路シミュレーションの実行により電源電流情報を算出することなく、前記等価インピーダンス情報に基づいて、回路シミュレーションの実行によって電源および接地の不要輻射ノイズを算出する不要輻射ノイズ算出手段によって実現される不要輻射ノイズ算出工程とを含むことを特徴とする不要輻射解析方法。
  2. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報から、前記回路情報に基づいたチップ面積と、電源パッドの位置と、電源情報とを抽出する第1の抽出工程と、前記パッケージ情報からパッケージの種類を抽出する第2の抽出工程とを含み、
    前記第1および第2の抽出工程で得られた情報に基づいて等価インピーダンス情報を算出推定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  3. 前記回路情報は、フロアプラン情報であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の不要輻射解析方法。
  4. 前記回路情報は、レイアウト情報であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の不要輻射解析方法。
  5. 前記回路情報は、ネットリスト情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の不要輻射解析方法。
  6. 前記ネットリスト情報は、機能レベルの回路情報であることを特徴とする請求項5に記載の不要輻射解析方法。
  7. 前記ネットリスト情報は、ゲートレベルの回路情報であることを特徴とする請求項5に記載の不要輻射解析方法。
  8. 前記ネットリスト情報は、トランジスタレベルの回路情報であることを特徴とする請求項5に記載の不要輻射解析方法。
  9. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、回路情報から、メモリブロックを静電容量として推定し実行されることを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  10. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、セルまたはトランジスタの活性化率を考慮して容量推定を行う工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  11. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報から抵抗値を推定する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  12. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報から回路接続情報を抽出し、さらに、能動素子をあらかじめ定めた抵抗に置換した回路接続情報を作成し、等価抵抗を算出する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  13. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、前記回路情報からチップ面積に基づいて、抵抗値を推定する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  14. 前記等価インピーダンス情報算出工程は、ワイヤ長に対するインダクタンス情報をデータベース化する工程と、前記回路情報および前記パッケージ情報から、ワイヤ長を算出する工程と、前記ワイヤ長から前記データベース化されたインダクタンス情報を抽出し、インダクタンスを推定する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の不要輻射解析方法。
  15. 前記不要輻射ノイズ算出工程は、前記等価インピーダンスと、前記回路情報とから前記LSIの周波数応答性を算出する工程と、前記周波数応答性に基づいて、前記LSIの不要輻射ノイズを推定する工程とを含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の不要輻射解析方法。
  16. 前記不要輻射ノイズ算出工程は、クロック周波数と推定消費電力とに基づいて周波数応答特性に反映するためのオフセット値を算出する工程と、前記オフセット値を前記周波数応答性に掛け合わせる工程とを含むことを特徴とする請求項15に記載の不要輻射解析方法。
  17. さらに、得られた前記等価インピーダンスに基づいて不要輻射ノイズを最適化すべく補正を行う補正工程を含むことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の不要輻射解析方法。
  18. 前記補正工程は、前記推定工程で推定されたインダクタンスを補正すべく、電源端子位置、パッケージ種類およびワイヤ長を補正する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の不要輻射解析方法。
  19. 前記補正工程は、前記推定工程で推定された容量からタイミングに問題がない程度に信号配線容量を補正する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の不要輻射解析方法。
  20. 前記信号配線容量を補正する工程は、信号配線幅、信号配線長、信号配線経路を補正する工程を含むことを特徴とする請求項19に記載の不要輻射解析方法。
  21. 前記補正工程は、電圧降下が問題のない程度に電源配線レイアウトを補正する電源配線レイアウト補正工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の不要輻射解析方法。
  22. 前記電源配線レイアウト補正工程は、電源経路、電源配線幅、電源配線長を補正する工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の不要輻射解析方法。
  23. 前記補正工程は、デカップリング容量を補正する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の不要輻射解析方法。
  24. 前記補正工程は、電源および容量の接続関係を補正する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の不要輻射解析方法。
  25. LSIの不要輻射量を解析する装置であって、
    当該LSIチップの回路情報と、当該LSIチップのパッケージ情報とに基づいて抵抗RとインダクタンスLと容量Cを推定することにより、LSIチップ内部の等価インピーダンス情報を算出推定する等価インピーダンス情報算出手段と、
    回路シミュレーションの実行により電源電流情報を算出することなく、前記等価インピーダンス情報に基づいて、不要輻射ノイズを算出する不要輻射ノイズ算出手段とを含むことを特徴とする不要輻射解析装置。
  26. 前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報から、前記回路情報に基づいたチップ面積と、電源パッドの位置と、電源情報とを抽出するとともに、前記パッケージ情報からパッケージの種類を抽出するように構成されており、
    前記不要輻射ノイズ算出手段は、前記抽出された情報に基づいて等価インピーダンス情報を算出推定する推定手段を含む事を特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  27. 前記回路情報は、フロアプラン情報であることを特徴とする請求項25または26のいずれかに記載の不要輻射解析装置。
  28. 前記回路情報は、レイアウト情報であることを特徴とする請求項25または26のいずれかに記載の不要輻射解析装置。
  29. 前記回路情報は、ネットリスト情報であることを特徴とする請求項25乃至28のいずれかに記載の不要輻射解析装置。
  30. 前記ネットリスト情報は、機能レベルの回路情報であることを特徴とする請求項29に記載の不要輻射解析装置。
  31. 前記ネットリスト情報は、ゲートレベルの回路情報であることを特徴とする請求項29に記載の不要輻射解析装置。
  32. 前記ネットリスト情報は、トランジスタレベルの回路情報であることを特徴とする請求項29に記載の不要輻射解析装置。
  33. 前記等価インピーダンス情報算出手段は、回路情報からメモリブロックを静電容量として推定し実行されるように構成されていることを特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  34. 前記等価インピーダンス情報算手段は、セルまたはトランジスタの活性化率を考慮して容量推定を行う推定手段を含むことを特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  35. 前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報から抵抗値を推定する手段を含むことを特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  36. 前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報から回路接続情報を抽出し、さらに、能動素子をあらかじめ定めた抵抗に置換した回路接続情報を作成し、等価抵抗を算出する等価抵抗算出手段を含むことを特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  37. 前記等価インピーダンス情報算出手段は、前記回路情報からチップ面積に基づいて、抵抗値を推定する抵抗値推定手段を含むことを特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  38. 前記等価インピーダンス情報算出手段は、ワイヤ長に対するインダクタンス情報をデータベース化する手段と、前記回路情報および前記パッケージ情報から、ワイヤ長を算出するワイヤ長算出手段と、前記ワイヤ長から前記データベース化されたインダクタンス情報を抽出し、インダクタンスを推定する抽出手段とを含むことを特徴とする請求項25に記載の不要輻射解析装置。
  39. 前記ノイズ算出手段は、前記等価インピーダンスと、前記回路情報とから前記LSIの周波数応答性を算出する手段と、前記周波数応答性に基づいて、前記LSIの不要輻射ノイズを推定する推定手段とを含むことを特徴とする請求項25乃至38のいずれかに記載の不要輻射解析装置。
  40. 前記ノイズ算出手段は、クロック周波数と推定消費電力とに基づいて周波数特性に反映するためのオフセット値を算出する手段と、前記オフセット値を前記等価インピーダンスに掛け合わせる手段とを含むことを特徴とする請求項39に記載の不要輻射解析装置。
  41. さらに、得られた前記等価インピーダンスに基づいて不要輻射ノイズを最適化すべく補正を行う補正手段を含むことを特徴とする請求項25乃至40のいずれかに記載の不要輻射解析装置。
  42. 前記補正手段は、前記推定手段で推定されたインダクタンスを補正すべく、電源端子位置、パッケージ種類およびワイヤ長を補正する補正手段を含むことを特徴とする請求項41に記載の不要輻射解析装置。
  43. 前記補正手段は、前記推定手段で推定された容量からタイミングに問題がない程度に信号配線容量を補正する容量補正手段を含むことを特徴とする請求項41に記載の不要輻射解析装置。
  44. 前記信号配線容量を補正する容量補正手段は、信号配線幅、信号配線長、信号配線経路を補正する補正手段を含むことを特徴とする請求項43に記載の不要輻射解析装置。
  45. 前記補正手段は、電圧降下が問題のない程度に電源配線レイアウトを補正する電源配線レイアウト補正手段を含むことを特徴とする請求項41に記載の不要輻射解析装置。
  46. 前記電源配線レイアウト補正手段は、電源経路、電源配線幅、電源配線長を補正する補正手段を含むことを特徴とする請求項45に記載の不要輻射解析装置。
  47. 前記補正手段は、デカップリング容量を補正する容量補正手段を含むことを特徴とする請求項41に記載の不要輻射解析方法。
  48. 前記補正手段は、電源および容量の接続関係を補正する接続関係補正手段を含むことを特徴とする請求項41に記載の不要輻射解析方法。
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