JP3892231B2

JP3892231B2 - オーディオ機器用入力装置及び情報選択入力方法

Info

Publication number: JP3892231B2
Application number: JP2001021276A
Authority: JP
Inventors: 英樹伊藤; 浩道山本
Original assignee: Alpine Electronics Inc
Current assignee: Alpine Electronics Inc
Priority date: 2001-01-30
Filing date: 2001-01-30
Publication date: 2007-03-14
Anticipated expiration: 2021-01-30
Also published as: JP2002230951A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の情報（例えば、曲情報及びチャンネル情報など）から任意の情報を迅速に選択できるようにしたオーディオ機器用入力装置及びオーディオ機器の情報選択入力方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＭＰ３（MPEG1 Audio Layer3）やＡＡＣ(Advanced Audio Coding) 等の圧縮技術を使用すると、１枚のＣＤ−Ｒ（Compact Disc-Recordable ）に１００曲又はそれ以上の極めて多くの楽曲を記録することができる。また、これらの圧縮技術を使用してＣＤ−Ｒに記録された楽曲を再生するオーディオ装置も開発されている。
【０００３】
一般的に、この種のＣＤ−Ｒを再生するオーディオ装置では記録された順番で楽曲を再生するようになっている。すなわち、それぞれの楽曲はファイル名とタイムスタンプ（記録日時）とにより管理されるが、ＣＤ−Ｒ再生装置ではタイムスタンプを調べて、古いものから順に番号（以下、曲番号という）を付与し、１番目の楽曲から順に再生する。ＣＤ−Ｒ再生装置の操作パネルにはアップ／ダウンキーが設けられており、このアップ／ダウンキーを操作することによって、所望の曲番号の楽曲から再生を開始することもできる。
【０００４】
また、最近開始されつつある衛星デジタルラジオ（以下、ＳＤＡＲＳという）では、極めて多くのチャンネルが用意される。ユーザは、デジタル放送受信機の操作パネルに設けられたアップ／ダウンキーを操作して、これらの多数のチャンネルから所望のチャンネルを選択する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のオーディオ機器では、多数の情報（例えば、曲情報及びチャンネル情報など）から所望の情報を選択する場合に、所望の情報が選択されるまでアップ／ダウンキーを押し続ける必要があり、操作性がよいとはいえない。また、操作に必要な時間が長いため、車載用オーディオ機器の場合は安全性の面でも問題となる。テンキーを用いて曲番号を直接入力する方法もあるが、車載用オーディオ機器ではテンキーを配置するスペースを確保できないこともある。
【０００６】
更に、ユーザが曖昧にしか曲番号又はチャンネル番号を記憶していないときは、所望の楽曲又はチャンネルを選択することが難しくなるという欠点もある。
本発明の目的は、多数の情報から任意の情報を迅速に選択することができるオーディオ機器用入力装置及び情報選択入力方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のオーディオ機器用入力装置は、図形表示可能な表示手段と、前記表示手段に表示される図形の任意の部分を選択可能な入力手段と、前記表示手段及び前記入力手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を前記表示手段に表示し、ユーザが前記入力手段を介して前記図形内の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、前記情報は記録媒体に記録された楽曲の曲情報であり、ユーザが前記入力手段を介して個別に選択可能な状態の曲情報の１つを選択すると、ユーザにより選択された曲情報の楽曲をオーディオ機器に再生させる。あるいは、本発明のオーディオ機器用入力装置は、図形表示可能な表示手段と、前記表示手段に表示される図形の任意の部分を選択可能な入力手段と、前記表示手段及び前記入力手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を前記表示手段に表示し、ユーザが前記入力手段を介して前記図形内の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、前記情報は放送のチャンネル情報であり、ユーザが前記入力手段を介して個別に選択可能な状態のチャンネル情報を選択すると、ユーザにより選択されたチャンネル情報の放送をオーディオ機器に受信させる。
【０００８】
また、本発明のオーディオ機器の情報選択入力方法は、供給可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を表示手段に表示し、ユーザが前記図形の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、前記情報は記録媒体に記録された楽曲の曲情報であり、ユーザが個別に選択可能な状態の曲情報を選択すると、ユーザにより選択された曲情報の楽曲を再生する。あるいは、本発明のオーディオ機器の情報選択入力方法は、供給可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を表示手段に表示し、ユーザが前記図形の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、前記情報は放送のチャンネル情報であり、ユーザが個別に選択可能な状態のチャンネル情報を選択すると、ユーザにより選択されたチャンネル情報の放送を受信する。
本発明においては、提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形を表示手段に表示する。例えば、１から１００までの情報があり、制御手段は上記の図形として１から１００までの点を結ぶ直線を表示するものとする。この場合、直線上の１番目の点が１番目の情報に対応し、１００番目の点が１００番目の情報に対応し、ｎ（ｎは１から１００までの任意の整数）番目の点がｎ番目の情報に対応している。ユーザが直線上の任意の点を選択すると、制御手段は選択された点及びその周囲の点を抽出し、それらの点に対応する情報を個別に選択可能な状態にして表示手段に表示する。
【０００９】
すなわち、本発明のオーディオ機器用入力装置においては、表示手段に表示された図形で所望の情報の大まかな位置を指定すると、それにより制御手段は選択対象を、指定された位置及びその周囲の位置に対応するいくつかの情報に絞り、これらの情報を個別に選択可能な状態にして表示手段に表示する。これにより、多数の情報のうちから任意の情報を簡単な操作で選択することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
図１は本発明の実施の形態に係るオーディオ機器用入力装置の構成を示すブロック図、図２（ａ），（ｂ）は同じくその入力装置の前面パネルを示す模式図である。
【００１１】
本実施の形態の入力装置は、制御部１１、表示部１２、タッチパネル１３及び操作キー部１４により構成され、ＣＤ−Ｒ再生部１０に接続される。
表示部１２は例えば液晶パネルからなり、任意の図形及び文字列の表示が可能となっている。タッチパネル１３は表示部１２の画面上に取り付けられている。操作キー部１４は、図２（ａ）に示すように、「再生」キー１４ａ、「一時停止」キー１４ｂ、「停止」キー１４ｃ、「取り出し」キー１４ｄ、「ダウン（前のトラック）」キー１４ｅ、「巻き戻し」キー１４ｆ、「早送り」キー１４ｇ、「アップ（次のトラック）」キー１４ｈ等の操作キーを備え、表示部１２の下側に配置されている。これらのキー１４ａ〜１４ｈの機能は基本的に従来と同様であるので、ここではこれらのキー１４ａ〜１４ｈの説明は省略する。
【００１２】
制御部１１は、表示部１２に所定の表示を行ったり、タッチパネル１３及び操作キー部１４から入力された信号に応じてＣＤ−Ｒ再生部１０を制御する。
以下、本実施の形態のオーディオ機器用入力装置の動作について説明する。なお、以下の説明では、ＣＤ−Ｒ再生部１０に装填されるＣＤ−Ｒには、ＭＰ３形式で圧縮された１００曲分のオーディオ信号が記録されているものとする。各楽曲毎のオーディオ信号は、ファイル名及びタイムスタンプにより管理される。
【００１３】
図３はＭＰ３ファイルのデータ構成を示す模式図である。この図３に示すように、ＭＰ３ファイルでは、圧縮されたオーディオ信号にＩＤ３タグと呼ばれる付加情報が付加されることがある。ＩＤ３タグには、曲名、アーティスト名及びジャンルなどが記録される。
ＣＤ−Ｒ再生部１０にＣＤ−Ｒが装填されると、ＣＤ−Ｒ再生部１０から制御部１１に所定の信号が送られる。その信号に応じて、制御部１１はＣＤ−Ｒ再生部１０を制御して各オーディオ信号のファイルを調べ、タイムスタンプの古いものから順番に曲番号を付与するとともに、提供可能な全ての楽曲の数（ファイル数）を調べて、図２（ａ）に示すように、表示部１２に楽曲数に応じたバー２１を表示する。
【００１４】
このバー２１は横方向に並ぶ１から１００までの構成部分により構成され、これらの１から１００までの構成部分が１から１００までの曲番号にそれぞれ１対１に対応している。但し、このバー２１では１曲当りの構成部分の幅が極めて小さいので、１曲づつを正確に区別することはできないが、それでかまわない。この例では、図２（ａ）に示すように、バー２１に１曲目、５０曲目及び１００曲目の位置を示す目盛りを付加している。
【００１５】
ここで、ユーザがバー２１の任意の部分をタッチすると、タッチパネル１３からはユーザがタッチした部分を示す信号が出力される。その信号に基づいて制御部１１はユーザがタッチした部分とその周囲の部分に対応する曲番号を取得して、図２（ｂ）に示すように第２のバー２２を表示部１２に表示する。第２のバー２２では１曲当りの構成部分の幅が大きくなっているので、任意の１曲を選択することが容易にできる。
【００１６】
例えば、図２（ａ）に示す画面でユーザが４６番目（符号３１で示す部分）をタッチすると、次に図２（ｂ）に示すように、表示部１２の表示画面が書き換えられて、４６番目を中心として上下各６曲分の曲番号（４０番から５２番まで）を示す第２のバー２２が表示される。
このとき、図２（ｂ）に示すように第２のバー２２を表示するとともに、これらの曲番号４０から５２までの楽曲の先頭部分を数秒間づつ順番に再生して、これらの曲番号の楽曲を確認できるようにしてもよい。また、表示部１２のバー表示部以外の部分に、これらの楽曲のファイル名又は曲名などを表示して、これらの曲番号の楽曲を確認できるようにしてもよい。
【００１７】
図２（ｂ）に示す画面が表示されている状態で、ユーザが第２のバー２２の所望の曲番号の部分（ここでは４３番：図２（ｂ）に符号３２で示す部分）をタッチすると、その曲番号の楽曲（オーディオ信号）の再生が開始される。
以上説明したように、本実施の形態では、ＣＤ−Ｒに収録されている提供可能な複数の楽曲にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される第１のバー２１を表示部１２に表示し、ユーザが第１のバー２１の一部をタッチすると、タッチした部分に対応する曲番号及びその周囲の部分に対応する曲番号を第２のバー２２に拡大表示する。そして、ユーザが第２のバー２２で所望の曲番号を選択すれば、その楽曲の再生が開始される。すなわち、本実施の形態によれば、任意の楽曲を２ステップで選択することができ、操作性が極めて良好である。また、上述したように第２のバー２２を表示するとともに、この第２のバー２２に表示された曲番号に対応する各楽曲の先頭部分を順番に再生したり、ファイル名又は曲名などを表示部１２に表示することにより、選択候補の楽曲を確認することができる。従って、所望の楽曲を容易に選択することができる。
【００１８】
なお、上記の実施の形態ではタッチパネルにタッチすることにより曲番号を選択する場合について説明したが、例えば図４に示すように、バー２１（又はバー２２）が表示されているときに、キー１４ｆ，１４ｇ又はその他のキーやジョグダイヤルを用いてカーソル３３を移動できるようにしておき、カーソル３３で曲番号を選択するようにしてもよい。
【００１９】
また、曲のジャンルやアーティストによってバー２１，２２の各構成部分の色を変えるようにしてもよい。例えば、４３番目の楽曲がポップスならば、バーの４３番目に対応する部分の表示色を赤色で表示し、クラシックであれば緑色で表示する。これにより、バーの曲番号に対応する部分の色で曲のジャンル等を判別することができる。
【００２０】
更に、実施の形態では第１のバー表示及び第２のバー表示の２段階で任意の楽曲を選択する場合について説明したが、記録媒体に記録されている楽曲数が極めて多いときは、３段階又はそれ以上の段階を経て所望の楽曲を選択するようにしてもよい。また、第２のバー２２を表示することなく、選択された曲番号とその周囲の曲番号に対応する楽曲のファイル名又は曲名などの情報を表示部１２に表示し、曲番号、ファイル名又は曲名を選択すると楽曲の再生が開始されるようにしてもよい。
【００２１】
また、上記実施の形態では図形として矩形のバー２１を使用したが、本発明はこれに限定されず、円弧状やその他の矩形以外の形状の図形を使用して曲番号を選択するようにしてもよい。
更に、上記の実施の形態では曲番号をバー表示する場合について説明したが、ファイル名又は曲名をアルファベット順（又は、文字コード順）にソートしてバー表示してもよい。この場合は、例えば図２（ａ），（ｂ）に示すバー表示の下に、曲番号に替えてアルファベットを表示する。
【００２２】
更にまた、上記実施の形態ではＣＤ−Ｒに記録された圧縮オーディオ信号を再生する場合について説明したが、本発明をＳＤＡＲＳの受信チャンネルを選択するための入力装置に適用することもできる。その場合は、第１のバー表示で受信可能な全チャンネルに対応するバーを表示し、第１のバーでユーザが選択したチャンネル番号とその近傍のチャンネル番号とを第２のバーに拡大表示して、任意のチャンネルを選択できるようにする。また、この場合に、チャンネル毎の番組の内容（ジャンル等）に応じて、各チャンネルに対応するバーの構成部分の色を変えるようにすると、ユーザ所望の番組を放送しているチャンネルを容易に識別することができるという効果を得ることができる。
【００２３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のオーディオ機器用入力装置によれば、提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形を表示手段に表示し、ユーザが図形の一部を選択すると、制御手段はユーザが選択した部分及びその周囲の部分に対応する情報を抽出し、それらの情報を個別に選択可能な状態にして表示手段に表示するので、多数の情報から任意の情報を迅速に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明の実施の形態に係るオーディオ機器用入力装置の構成を示すブロック図である。
【図２】図２（ａ）は提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成された図形（第１のバー）を表示部に表示した状態を示す模式図、図２（ｂ）はユーザにより選択された曲番号とその周囲の曲番号を個別に選択可能な状態（第２のバー）にして表示部に表示した状態を示す模式図である。
【図３】図３はＭＰ３ファイルのデータ構成を示す模式図である。
【図４】図４はバー内に表示されたカーソルの移動により曲番号を選択するようにした場合の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
１０…ＣＤ−Ｒ再生部、
１１…制御部、
１２…表示部、
１３…タッチパネル、
１４…操作キー部、
２１…第１のバー、
２２…第２のバー、
３３…カーソル。

Claims

図形表示可能な表示手段と、
前記表示手段に表示される図形の任意の部分を選択可能な入力手段と、
前記表示手段及び前記入力手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を前記表示手段に表示し、ユーザが前記入力手段を介して前記図形内の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、前記情報は記録媒体に記録された楽曲の曲情報であり、ユーザが前記入力手段を介して個別に選択可能な状態の曲情報を選択すると、ユーザにより選択された曲情報の楽曲をオーディオ機器に再生させることを特徴とするオーディオ機器用入力装置。
図形表示可能な表示手段と、
前記表示手段に表示される図形の任意の部分を選択可能な入力手段と、
前記表示手段及び前記入力手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、提供可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を前記表示手段に表示し、ユーザが前記入力手段を介して前記図形内の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、前記情報は放送のチャンネル情報であり、ユーザが前記入力手段を介して個別に選択可能な状態のチャンネル情報を選択すると、ユーザにより選択されたチャンネル情報の放送をオーディオ機器に受信させることを特徴とするオーディオ機器用入力装置。
前記入力手段が、前記表示手段の表示画面上に取り付けられたタッチパネルであることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のオーディオ機器用入力装置。
供給可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を表示手段に表示し、
ユーザが前記図形の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、
前記情報は記録媒体に記録された楽曲の曲情報であり、ユーザが個別に選択可能な状態の曲情報を選択すると、ユーザにより選択された曲情報の楽曲を再生することを特徴とするオーディオ機器の情報選択入力方法。
供給可能な複数の情報にそれぞれ対応する複数の構成部分で構成される図形の全体を表示手段に表示し、
ユーザが前記図形の一部を選択すると、ユーザにより選択された部分及びその周囲の部分に対応する情報を個別に選択可能な状態にして前記表示手段に表示し、
前記情報は放送のチャンネル情報であり、ユーザが個別に選択可能な状態のチャンネル情報を選択すると、ユーザにより選択されたチャンネル情報の放送を受信することを特徴とするオーディオ機器の情報選択入力方法。