JP3891051B2 - 画像表示装置、この省電力モード切替方法、および、このプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続された外部機器から入力される画像信号に基づいて光学像を形成表示する画像形成部と、この画像形成部を制御する制御部とを備えた画像表示装置、画像表示装置の省電力モード切替方法、および、この省電力モード切替方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、光源から射出された光束を入力される画像信号に応じて変調し光学像を形成する電気光学装置と、形成された光学像を拡大投写する投写光学系とを備えたプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタによれば、外部機器と接続し、PC(Personal Computer)データ、DVD(Digital Versatile Disk)やビデオ、ビデオカメラ等、さまざまな映像情報を入力し、この映像情報に応じて光学像を形成してスクリーン上に大画面表示することができる。
【0003】
このプロジェクタには、従来、外部機器から入力される画像信号が無い状態かつ無操作状態が規定時間続いた場合に、プロジェクタ本体の電力消費状態を最低限にするスリープモード機能が設けられている。
このスリープモードが起動すると、光源を消灯し、内部に設置された冷却ファンによりプロジェクタ内部の冷却を行う。そして、この後、プロジェクタ本体の電力消費状態を最低限にまで落としたスタンバイ状態に移行する。
このようなスリープモードは、いたずらに光源を長時間点灯させて光源の寿命を短くしないために機能している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプロジェクタでは、一旦スリープモードが起動すると、プロジェクタ内部が十分に冷却されないと光源を再点灯できない。このため、プレゼンテーション中にスリープモードが起動すると、説明者が画像表示状態に復帰させようとしても、光源を点灯できずに画像を表示できない、という問題がある。
また、ユーザがこのスリープモード機能を認識していない場合には、プロジェクタが故障したものとして判断してしまう、という問題がある。
【0005】
本発明の目的は、このような点に鑑みて、省電力モードを効率的に機能させるために、省電力モードへの移行を認識させることができる画像表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像表示装置は、接続された外部機器から入力される画像信号に基づいて光学像を形成表示する画像形成部と、この画像形成部を制御する制御部とを備えた画像表示装置であって、前記制御部は、前記画像信号が所定時間入力されないことを条件として、前記画像形成部を最低限の電力消費状態にする省電力モードに切り替える省電力モード切替手段と、この省電力モード切替手段による切り替え実行前に、前記省電力モードへの移行を予告する省電力モード移行予告手段と、前記省電力モード移行予告手段による移行予告に対して、省電力モードへの移行の許可または拒否の選択を促す移行許否選択手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
本発明では、制御部は、省電力モード切替手段および省電力モード移行予告手段とを備え、省電力モード移行予告手段は、省電力モード切替手段による切り替え前に、省電力モードへの移行を予告する。このことにより、例えば、ユーザがこの画像表示装置を用いてプレゼンテーションを行っている際に、省電力モード切替手段が画像表示装置を省電力モードに切り替える前に、省電力モード移行予告手段が省電力モードへの移行を予告することで、ユーザは省電力モードへの切り替え前に省電力モードへの移行を認識することができる。
また、この省電力モードへと移行する旨の予告により、ユーザは省電力モード機能を認識することができ、省電力モードに移行した場合でも、ユーザが画像表示装置が故障したと判断することを回避することができる。
【0008】
また、本発明では、制御部は、移行許否選択手段を備え、この移行許否選択手段は、省電力モード移行予告手段による移行予告に対して、省電力モードへの移行の許可または拒否の選択を促す。このことにより、省電力モード移行予告手段による予告によって、省電力モードへの移行を認識することができ、さらに、移行許否選択手段によって、省電力モードへ移行するか否かを選択することができる。
【0009】
したがって、例えば、ユーザがこの画像表示装置を用いてプレゼンテーションを行っている際に、省電力モード移行予告手段によって省電力モードの移行を認識した後に、プレゼンテーションを継続する場合には、省電力モードへの移行を拒否することができる。一方、プレゼンテーションを終了する場合には、省電力モードへの移行を許可することで、画像表示装置の電力消費を効率的に低減することができる。
【0010】
本発明の画像表示装置では、前記省電力モード移行予告手段は、前記接続された外部機器に前記移行予告信号を出力するように構成されていることが好ましい。
ここで、外部機器としては、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、DVDドライブ、テレビ、ビデオレコーダ、ビデオカメラ等を採用することができる。
【0011】
本発明では、省電力モード移行予告手段は、接続された外部機器に移行予告信号を出力するように構成されている。このことにより、例えば、ユーザが、画像表示装置を用い、パーソナルコンピュータのPCデータに基づいてプレゼンテーションを行っている際に、省電力モード移行予告手段が移行予告信号をパーソナルコンピュータに出力する。そして、ユーザは、このパーソナルコンピュータから画像表示装置の省電力モードへの移行を認識することができる。
【0012】
本発明の画像表示装置では、前記制御部は、前記省電力モード移行予告手段による移行予告信号、および前記外部機器から出力された画像信号を対比して、両者が一致したら、画像信号が入力されていないと擬制する入力画像信号擬制手段を備えていることが好ましい。
【0013】
例えば、パーソナルコンピュータを画像表示装置に接続して、PCデータを画像表示装置に表示する場合には、パーソナルコンピュータの画像形成部に入力される画像信号と同様な画像信号が画像表示装置に入力される。すなわち、パーソナルコンピュータに表示されている画像が画像表示装置に表示されることになる。
【0014】
ここで、省電力モード移行予告手段による移行予告信号をパーソナルコンピュータが入力した場合には、パーソナルコンピュータは、この信号に応じた画像を表示する。そして、画像表示装置は、このパーソナルコンピュータの画像表示に連動して画像を表示する。
すなわち、省電力モードが、画像表示装置へ入力される画像信号が所定時間入力されないことを条件として、実施されるように構成されている場合には、省電力モードへの移行が常に拒絶されることとなる。
【0015】
本発明では、制御部は、入力画像信号擬制手段を備え、この入力画像信号擬制手段は、省電力モード移行予告手段による移行予告信号、および外部機器から出力された画像信号を対比して、両者が一致したら、画像信号が入力されていないと擬制する。このことにより、入力画像信号擬制手段が、省電力モード移行予告手段による移行予告信号および外部機器から出力された画像信号を対比し、例えば、外部機器から出力された画像信号が省電力モード移行予告手段による移行予告信号に応じた画像信号である場合に、この画像信号は入力されていないと擬制する。
したがって、省電力モード移行予告手段から外部機器への移行予告信号の出力に伴って生じる省電力モードへの移行の拒絶を回避することができる。
【0016】
本発明の画像表示装置では、前記画像形成部および前記制御部の状態を表示する状態表示部を備え、前記省電力モード移行予告手段は、この状態表示部に移行予告信号を出力し、該状態表示部に移行予告を表示させるように構成されていることが好ましい。
本発明では、画像表示装置は、状態表示部を備え、この状態表示部は、省電力モード移行予告手段による移行予告信号を入力し、移行予告を表示する。このことにより、例えば、ユーザが画像表示装置を用いてプレゼンテーションを行っている際に、状態表示部は、省電力モード移行予告手段による移行予告信号を入力して移行予告を表示する。そして、ユーザは、この状態表示部から画像形成部の省電力モードへの移行を認識することができる。
【0017】
本発明の画像表示装置では、前記制御部に操作信号を送信し、当該画像表示装置を遠隔操作する遠隔操作部を備え、前記状態表示部は、前記遠隔操作部に搭載されていることが好ましい。
本発明では、画像表示装置は、遠隔操作部を備え、この遠隔操作部には状態表示部が搭載されている。このことにより、例えば、ユーザが、画像表示装置を用いてプレゼンテーションを行う際、遠隔操作部を操作することにより実施する。ここで、省電力モード移行予告手段による移行予告信号を遠隔操作部に搭載された状態表示部に出力することで、ユーザは、この遠隔操作部から画像形成部の省電力モードへの移行を認識することができる。
【0018】
本発明の画像表示装置では、前記省電力モード移行予告手段は、前記画像形成部に前記移行予告を出力し、形成される投写画像として表示させるように構成されていることが好ましい。
本発明では、省電力モード移行予告手段は、画像形成部に移行予告を出力する。そして、画像形成部は、この移行予告に応じて、形成される投写画像として表示する。このことにより、例えば、ユーザが、画像表示装置を用いてプレゼンテーションを行っている際に、画像形成部は、省電力モード移行予告手段による移行予告に応じた投写画像を形成表示する。
したがって、ユーザは、画像形成部の省電力モードへの移行を画像形成部で形成された投写画像の大画面表示により確実に認識することができる。
【0019】
本発明の画像表示装置では、前記所定時間は、複数の設定時間から選択可能であり、前記制御部は、この複数の設定時間の選択を促す設定時間選択手段と、時間を計測する計時手段とを備えていることが好ましい。
【0020】
本発明では、制御部は、設定時間選択手段と計時手段とを備えていることにより、省電力モード切替手段は、計時手段の計測時間を認識することで、設定時間選択手段により選択された適切な時間で省電力モードに切り替えることができる。また、省電力モード移行予告手段は、設定時間選択手段により選択された設定時間に基づいて適切な時間に省電力モードへの移行する予告を行うことができる。
したがって、例えば、ユーザによるプレゼンテーションを効率的に実施することができるとともに、ユーザは、省電力モードへと移行することを適切な時間で認識することができる。
【0021】
本発明の画像表示装置では、前記制御部は、前記画像信号が所定時間入力されないことを条件として、画像信号が無い状態を動画表示する状態画像表示手段を備えていることが好ましい。
本発明では、制御部は、状態画像表示手段を備え、この状態画像表示手段は、画像信号が所定時間入力されないことを条件として、画像信号が無い状態を動画表示する。このことにより、画像形成部に継続して同一の光学像を形成させることによる画像形成部の劣化を回避することができる。
【0022】
本発明の省電力モード切替方法は、接続された外部機器から入力される画像信号に基づいて光学像を形成表示する画像形成部と、この画像形成部を制御する制御部とを備えた画像表示装置の省電力モード切替方法であって、前記制御部に、前記画像信号が所定時間入力されないことを条件として、前記画像形成部を最低限の電力消費状態にする省電力モードに切り替える省電力モード切替ステップと、この省電力モードへの切り替え実行前に、前記省電力モードへの移行を予告する省電力モード移行予告ステップと、前記省電力モードへの移行予告に対して、省電力モードへの移行の許可または拒否の選択を促すステップとを備えていることを特徴とするものである。
【0023】
本発明では、省電力モード切替方法は、省電力モード切替ステップと、省電力モード移行予告ステップとを備えていることにより、ユーザは省電力モードへの切り替え前に省電力モードへの移行を適切に認識することができる。
【0024】
本発明のプログラムは、上述した省電力モード切替方法を画像表示装置の制御部に実行させることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、上述した省電力モード切替方法を画像表示装置の制御部に実行させることができ、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本発明に係る画像表示装置としてのプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
図1または図2に示すように、プロジェクタ1は、射出成形によって成形された略直方体状の外装ケース2を備える。この外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する合成樹脂製の筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22とを備え、これらのケース21,22は、互いに着脱自在に構成されている。
【0026】
アッパーケース21は、図1,2に示すように、プロジェクタ1の上面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する上面部21A、側面部21B、前面部21Cおよび背面部21Dを含んで構成される。
同様に、ロアーケース22も、図1,2に示すように、プロジェクタ1の下面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する下面部22A、側面部22B、前面部22C、および背面部22Dを含んで構成される。
【0027】
従って、図1,2に示すように、直方体状の外装ケース2において、アッパーケース21およびロアーケース22の側面部21B,22B同士が連続的に接続されて直方体の側面部分210が構成され、同様に、前面部21C,22C同士の接続で前面部分220が、背面部21D,22D同士の接続で背面部分230が、上面部21Aにより上面部分240が、下面部22Aにより下面部分250がそれぞれ構成される。
【0028】
図1に示すように、上面部分240において、その前方側には操作パネル23が設けられ、この操作パネル23の近傍には音声出力用のスピーカ孔240Aが形成されている。
操作パネル23は、表面に構成された各機能ボタンを押下することにより、各種機能に対応する信号を制御基板5に対して送信する。この機能ボタンは、プロジェクタ1の低消費電力を図るスリープモード機能、プロジェクタ1のクールダウン時の冷却制御機能、投写画像の設定変更機能、出力音声量調節機能、入力画像情報の切替機能等の各種機能を設定する機能設定ボタン23Aを備えている。なお、この機能設定ボタン23Aの詳細については、後述する。
【0029】
前方から見て右側の側面部分210には、2つの側面部21B,22Bを跨る開口211が形成されている。ここで、外装ケース2内には、後述するメイン基板51と、インターフェース基板52とが設けられており、この開口211に取り付けられるインターフェースパネル53を介して、メイン基板51に実装された接続部51Bと、インターフェース基板52に実装された接続部52Aとが外部に露出している。これらの接続部51B,52Aにおいて、プロジェクタ1には外部の電子機器等が接続される。
【0030】
前面部分220において、前方から見て右側で、前記操作パネル23の近傍には、2つの前面部21C,22Cを跨ぐ円形状の開口221が形成されている。この開口221に対応するように、外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開口221から投写レンズ46の先端部分が外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で行えるようになっている。
【0031】
前面部分220において、前記開口221の反対側の位置には、排気口222が形成されている。この排気口222には、安全カバー222Aが形成されている。
【0032】
図2に示すように、背面部分230において、背面から見た右側には矩形状の開口231が形成され、この開口231からインレットコネクタ24が露出するようになっている。
【0033】
下面部分250において、下方から見て右端側の中央位置には矩形状の開口251が形成されている。開口251には、この開口251を覆うランプカバー25が着脱自在に設けられている。このランプカバー25を取り外すことにより、図示しない光源ランプの交換が容易に行えるようになっている。
【0034】
また、下面部分250において、下方から見て左側で背面側の隅部には、一段内側に凹んだ矩形面252が形成されている。この矩形面252には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口252Aが形成されている。矩形面252には、この矩形面252を覆う吸気口カバー26が着脱自在に設けられている。吸気口カバー26には、吸気口252Aに対応する開口26Aが形成されている。開口26Aには、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止されている。
【0035】
さらに、下面部分250において、後方側の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する後脚2Rが形成されている。また、下面部22Aにおける前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する前脚2Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロジェクタ1は、後脚2Rおよび2つ前脚2Fにより3点で支持されている。
2つの前脚2Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投写画像の位置調整ができるようになっている。
【0036】
また、図1,2に示すように、下面部分250と前面部分220とを跨るように、外装ケース2における前方側の略中央位置には、直方体状の凹部253が形成されている。この凹部253には、該凹部253の下側および前側を覆う前後方向にスライド自在なカバー部材27が設けられている。このカバー部材27により、凹部253には、プロジェクタ1の遠隔操作を行うための図示しない遠隔操作部としてのリモートコントローラ(リモコン)が収納される。
【0037】
ここで、図3,4は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。具体的には、図3は、図1の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図である。図4は、図3の状態から制御基板5を外した図である。
【0038】
外装ケース2には、図3,4に示すように、背面部分に沿って配置され、左右方向に延びる電源ユニット3と、この電源ユニット3の前側に配置された平面視略L字状で光学系としての光学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方および右側に配置される制御基板5とを備える。これらの各装置3〜5によりプロジェクタ1の本体が構成されている。
【0039】
電源ユニット3は、電源31と、この電源31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バラスト)とを含んで構成される。
電源31は、前記インレットコネクタに接続された図示しない電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動回路や制御基板5等に供給するものである。
前記ランプ駆動回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図示しない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されている。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板に配線することにより構成できる。
【0040】
電源31および前記ランプ駆動回路は、略平行に上下に並んで配置されており、これらの占有空間は、プロジェクタ1の背面側で左右方向に延びている。
また、電源31はおよび前記ランプ駆動回路は、左右側が開口されたアルミニウム等の金属製のシールド部材31Aによって周囲を覆われている。
シールド部材31Aは、冷却空気を誘導するダクトとしての機能に加えて、電源31や前記ランプ駆動回路で発生する電磁ノイズが、外部へ漏れないようにする機能も有している。
【0041】
制御基板5は、図3に示すように、ユニット3,4の上側を覆うように配置されCPUや接続部51B等を含むメイン基板51と、このメイン基板51の下側に配置され接続部52Aを含むインターフェース基板52とを備える。
この制御基板5では、接続部51B,52Aを介して入力された画像情報に応じて、メイン基板51のCPU等が、後述する光学装置を構成する液晶パネルの制御を行う。また、メイン基板51のCPU等は、液晶パネルの制御の他、入力画像信号が無い状態かつ無操作状態が規定時間続いた場合にプロジェクタ1の消費電力の低減を図るスリープモード移行制御、外部から入力された音声情報を所定の伸長処理を施してスピーカ(図示省略)を介して出力する音声情報の制御、スクリーンに表示される画像の補正(台形歪み補正等)を行う画像の制御、冷却ファンの回転数、数、駆動時間等の制御を行う冷却ファンの制御等を行う。
このため、この制御基板5のメイン基板51には、これら制御を行う制御部54と、この制御部54からのデータを記憶する蓄積部55とを備えている。これら制御部54および蓄積部55の詳細については、後述する。
【0042】
メイン基板51は、金属製のシールド部材51Aによって周囲を覆われている。メイン基板51は、図3ではわかり難いが、光学ユニット4を構成する上ライトガイド472の上端部分472A(図4)に当接している。
【0043】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
ここで、図5は、光学ユニット4を示す分解斜視図である。図6は、光学ユニット4を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構成する光源ランプ416から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの光学部品41〜44,46を収納する合成樹脂製のライトガイド47(図5)とを備える。
【0044】
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
【0045】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。光源ランプ416には、高圧水銀ランプを採用している。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライドランプやハロゲンランプ等も採用できる。また、リフレクタ417には、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0046】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0047】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0048】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置される。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0049】
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0050】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0051】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0052】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0053】
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0054】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される画像形成部としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0055】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0056】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に貼り付けてもよい。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0057】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
【0058】
以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、一体的にユニット化された光学装置本体45として構成されている。図7は、光学装置本体45を示す斜視図である。
光学装置本体45は、図7に示すように、クロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイクロイックプリズム444の上面に固定された合成樹脂製の固定板447と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する金属製の保持板446と、この保持板446の光束入射側に取り付けられた透明樹脂製の4つのピン部材445によって保持される液晶パネル441(441R,441G,441B)とを備える。
保持板446と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設けられており、この空隙部分に冷却空気が流れるようになっている。
光学装置本体45は、固定板447に形成された4つの腕部447Aの丸穴447Bを介して、下ライトガイド471にねじ止め固定される。
【0059】
投写レンズ46は、光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を拡大して投写するものである。
ライトガイド47は、図5に示すように、各光学部品412〜415,418,421〜423,431〜434,442を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上側開口を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
【0060】
図5に示すように、平面視略L字状の下ライトガイド471の一端側には、光源装置411が収容されている。他端側には、下ライトガイド471に形成されたヘッド部473を介して、投写レンズ46がねじ止め固定されている。
【0061】
また、図5に示すように、下ライトガイド471に収納された光学装置本体45は、2つのばね部材50を挟んだ状態で下ライトガイド471にねじ止め固定される。この2つのばね部材50は、フィールドレンズ418および入射側偏光板442を下方へと付勢して位置を特定する。
【0062】
〔3.制御部の構造〕
図8は、制御部54の構造を模式的に示すブロック図である。
図8に示すように、前述した操作パネル23における機能設定ボタン23Aは、メイン基板51上に実装された制御部54と電気的に接続している。また、プロジェクタ1は、外部機器であるパーソナルコンピュータ100と接続部52Aにて接続し、パーソナルコンピュータ100から出力されるPCデータは、ビデオセレクタ56、および、A/Dコンバータ57を介して制御部54に入力される。ここで、この接続部52Aは、USB端子、RS−232C端子等を採用することができる。
【0063】
先ず、操作パネル23(図1)における機能設定ボタン23Aについて説明する。
機能設定ボタン23Aは、プロジェクタ1の電源オン・オフ制御を実施するとともに、プロジェクタ1の各種機能を設定し、制御部54に信号を送信する。この機能設定ボタン23Aは、図1に示すように、電源オン・オフ機能を有するパワーボタン23A1と、プロジェクタ1の各種機能を設定する設定条件を選択する選択ボタン23A2と、この選択ボタン23A2にて選択された設定条件を決定する決定ボタン23A3とを備えて構成されている。
【0064】
パワーボタン23A1は、プロジェクタ1の電源オン・オフ制御を実施する。また、プロジェクタ1の起動時に、1度押下することで、メイン基板51上に実装された後述する蓄積部55内に格納されたプロジェクタ1の各種機能を選択する機能設定画面を呼び出すための操作信号を制御部54に送信する。
そして、このパワーボタン23A1の押下により、スクリーン上に機能設定画面が表示される。この機能設定画面は、図9に示すように、プロジェクタ1の各種機能項目と設定項目とに分かれて表示される。
また、再度押下することで、機能設定画面におけるプロジェクタ1の各種機能の設定を終了し、光源ランプ416を消灯するための信号を制御部54に送信する。
さらに、操作パネル23上の機能設定ボタン以外のボタンを押下することで、機能設定画面におけるプロジェクタ1の各種機能の設定を終了し、通常画面に戻る。
【0065】
選択ボタン23A2は、機能設定画面に同時に表示され、プロジェクタ1の各種機能を設定する設定条件を指示するカーソル(図9)を上下または左右に移動させる操作信号を制御部54に送信する。また、このカーソルの指示により、表示が反転し、選択の決定は決定ボタン23A3の押下により実施される。
また、選択が決定された後、パワーボタン23A1を再度押下すると、決定ボタン23A3により決定した設定条件がメイン基板51上に実装された後述する蓄積部55内に記録される。
【0066】
決定ボタン23A3は、選択ボタン23A2により指示したプロジェクタ1の各種機能を設定する設定条件を決定する。具体的に、この決定ボタン23A3を押下することで、機能設定画面(図9)の各項目の左に表示される項目選択部が反転するようになっている。
なお、図示しない遠隔操作部としてのリモートコントローラにも、上記パワーボタン23A1、選択ボタン23A2、および、決定ボタン23A3と同一の機能ボタンが設置されている。このため、リモートコントローラから制御部54に信号を送信し、プロジェクタ1の機能設定を行うことができる。
【0067】
制御部54は、メイン基板51上に実装され、プロジェクタ1全体の動作を制御する。この制御部54は、機能設定ボタン23Aからの操作信号を検出し、設定された各種機能に基づいてプロジェクタ1全体の動作を制御する。
この制御部54は、CPU等から構成され、図示しないROM等に格納される制御プログラムを読み込んで実行する。この制御部54は、機能設定手段540と、液晶パネル制御手段541と、音声情報制御手段542と、画像制御手段543と、クールダウンモード制御手段544と、スリープモード制御手段545とを備えて構成されている。
【0068】
機能設定手段540は、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、プロジェクタ1の各種機能設定を行う。この機能設定手段540は、プロジェクタ1の起動時におけるパワーボタンの押下に伴って送信される操作信号に基づいて、蓄積部55に予め記憶された機能設定画面を読み込む。そして、液晶パネル441を制御して機能設定画面をスクリーン上に表示し、選択を促す。この機能設定手段540は、映像情報選択手段540Aと、音声出力選択手段540Bと、画像設定選択手段540Cと、クールダウンモード選択手段540Dと、スリープモード選択手段540Eと、状態画像選択手段540Fと、初期化手段540Gとを備えて構成されている。
【0069】
映像情報選択手段540Aは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スクリーン上に投写される映像の設定を行う。具体的には、機能設定画面(図9)の機能項目における映像の項目において、スクリーン上に投写される映像の色、コントラスト等の設定を行う。
【0070】
音声出力選択手段540Bは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スピーカ(図示省略)から出力される音声の設定を行う。具体的には、機能設定画面(図9)の機能項目における音声の項目において、スピーカから出力される音声の音量、音質等の設定を行う。
【0071】
画像設定選択手段540Cは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スクリーンに表示される画像のトラッキング、表示位置、同期等の設定を行う。例えば、表示位置に関しては、機能設定画面(図9)の機能項目の設定において、設定項目の台形補正、自動台形補正に関しての設定を行う。
【0072】
クールダウンモード選択手段540Dは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、光源ランプ416の消灯後のクールダウン時における冷却ファンの冷却条件の設定を行う。具体的に、冷却条件は、機能設定画面(図9)の機能項目の設定において、設定項目のクールダウンモードに相当する。このクールダウンモードは、高速および低速の2つの項目が設定されている。
【0073】
スリープモード選択手段540Eは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スリープモード制御手段545によるスリープモード制御条件の選択を促す。また、スリープモード制御手段545によるスリープモード移行における許否の選択を促す。このスリープモード選択手段540Eは、実施許否選択手段540E1と、設定時間選択手段540E2と、移行許否選択手段540E3とを備えて構成される。
【0074】
実施許否選択手段540E1は、スリープモード制御手段545によるスリープモードへの切り替え実施の有無の選択を促す。具体的に、この実施許否選択手段540E1は、ユーザが図9に示す機能設定画面において、カーソルを「スリープモード」に合わせて決定ボタン23A3を押すと動作し、ONまたはOFFの選択をユーザに促す。
【0075】
設定時間選択手段540E2は、スリープモード制御手段545によってスリープモードに切り替える時間の設定を促す。具体的に、この設定時間選択手段540E2は、ユーザが図9に示す機能設定画面において、カーソルを「スリープモード時間」に合わせて決定ボタン23A3を押すと動作し、−または+により設定時間の選択をユーザに促す。ここで、このスリープモード時間は、入力される画像信号が無い状態、かつ、プロジェクタ1が無操作状態(操作パネル23におけるボタンの押下が実施されない状態)の継続時間であり、この設定された時間内に上記状態が継続した場合に、スリープモード制御手段545は、スリープモードへの切り替えを実施する。
【0076】
移行許否選択手段540E3は、スリープモード制御手段545によるスリープモードへの移行の許否の選択を促す。具体的な図示は省略するが、スリープモード制御手段545からの信号に基づいて、パーソナルコンピュータ100に移行予告信号を出力し、パーソナルコンピュータ100のモニタ上に「あと**秒で、スリープモードに移行します。よろしいですか? Yes No」というメッセージを表示させる。ここで、移行許否選択手段540E3が、YesまたはNoの選択を促し、パーソナルコンピュータ100において選択することで、このメッセージの表示後のスリープモードへの移行の許否が設定される。
【0077】
状態画像選択手段540Fは、制御部54に入力される画像信号が所定時間無い場合に、画像信号の入力が無い状態(ノーシグナル状態)の表示の選択を促す。ここでは、黒色または青色の表示、ロゴ表示、および、動画の表示を選択することができるようになっている。
【0078】
上述した映像情報選択手段540A、音声出力選択手段540B、画像設定選択手段540C、クールダウンモード選択手段540D、スリープモード選択手段540E、状態画像選択手段540Fにて設定された各種設定項目は、後述する蓄積部55にデータとして記録される。
【0079】
初期化手段540Gは、上述のように設定した各種設定項目を全て初期化(初期設定値)する。すなわち、蓄積部55に記録された各種設定項目を初期設定値に置換する。
【0080】
ところで、パーソナルコンピュータ100から出力されるPCデータには、複数の画像信号が含まれており、ビデオセレクタ56は、制御部54から与えられる選択信号に応じてその中の1つを選択して出力する。このビデオセレクタ56から出力される画像信号には、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のアナログ画像信号と、水平同期信号および垂直同期信号とが含まれている。このような画像信号は、コンポーネント信号と呼ばれる。
【0081】
A/Dコンバータ57は、ビデオセレクタ56から出力される3つのアナログ画像信号をA/Dコンバータ57内のAD変換回路によってそれぞれデジタル画像信号に変換する。そして、このデジタル画像信号は、制御部54を介して、蓄積部55に一時的に記録される。なお、この記録されるデジタル画像信号はパーソナルコンピュータ100からの出力に応じて適宜、書き換えられる。
すなわち、パーソナルコンピュータ100から出力されるPCデータが同一である場合には、パーソナルコンピュータ100からPCデータは出力されず、制御部54は蓄積部55に記録された画像信号に基づいて処理を実施する。
【0082】
液晶パネル制御手段541は、上記のように外部機器から入力され、蓄積部55に記録された画像信号を読み出して所定の処理を施し、この処理を施した画像信号に応じて液晶パネル441を制御する。また、映像情報選択手段540Aにて設定され、蓄積部55に記録された映像の色、コントラスト等に基づくデータを読み込み、このデータに基づいて液晶パネル441を制御し、映像の調整を行う。この液晶パネル制御手段541は、CPUやメモリ等の回路素子が実装された画像信号処理回路等で構成されている。
【0083】
音声情報制御手段542は、外部から入力される音声情報に所定の伸長処理を施し、音声信号としてアンプ(図示省略)に出力する。そして、アンプは、入力した音声信号を増幅し、スピーカを介して音声を出力する。また、この音声情報制御手段542は、音声出力選択手段540Bにて設定され、蓄積部55に記録された音量、音質等に基づくデータを読み込み、このデータに基づいてアンプに出力する音声信号を制御し、音声の調整を行う。
【0084】
画像制御手段543は、例えば、接続したパーソナルコンピュータ100のモードを判別し、画像のトラッキング、表示位置、同期等について画像を最適な状態に調整する。また、画像設定選択手段540Cにて設定され、蓄積部55に記録された画像のトラッキング、表示位置、同期等に基づくデータを読み込み、このデータに基づいて画像の調整を行う。例えば、表示位置に基づくデータとして台形補正または自動台形補正を読み込んだ際には、プロジェクタ1の左右の前脚2Fを制御し、スクリーン上に表示される画像の台形歪み補正を行う。
【0085】
クールダウンモード制御手段544は、光源ランプ416を消灯し、プロジェクタ1内の冷却制御を行う。具体的に、機能設定ボタン23Aの操作信号、または、スリープモード制御手段545によるスリープモードへの切り替えに伴う信号を検出し、光源ランプ416を消灯する。そして、クールダウンモード選択手段540Dにて設定された冷却条件に基づいて図示しない冷却ファンを駆動制御し、プロジェクタ1内の冷却を実施する。
また、機能設定ボタン23Aの操作信号に応じてクールダウンモードに移行した際には、プロジェクタ1内の冷却の後、プロジェクタ1の電源31がOFFされる。一方、スリープモード制御手段545によるスリープモードへの切り替えに伴う信号に応じてクールダウンモードに移行した際には、液晶パネル制御手段541から液晶パネル441への駆動電圧が遮断され、スタンバイ状態となる。
【0086】
スリープモード制御手段545は、外部機器から入力される画像信号が無い状態かつプロジェクタ1の無操作状態(操作パネル23におけるボタンの押下が実施されない状態等)が所定時間続いた場合に、プロジェクタ1の消費電力を低減させるスリープモードに移行する。このスリープモード制御手段545は、計時手段545Dと、省電力モード切替手段545Aと、省電力モード移行予告手段545Bと、入力画像信号擬制手段545Cとを備えて構成されている。
【0087】
計時手段545Dは、外部機器から入力される画像信号が無い状態およびプロジェクタ1の無操作状態の時間を計測する。具体的に、計時手段545Dは、パーソナルコンピュータ100から出力される画像信号が蓄積部55に記録されてから計測を開始する。そして、蓄積部55に記録された画像信号が更新された場合、または、プロジェクタ1の操作パネル23におけるボタンの押下が実施された場合には、計測時間を初期化する。
【0088】
省電力モード切替手段545Aは、設定時間選択手段540E2にて選択され、蓄積部55に記録された設定時間を読み込む。そして、計時手段545Dを常時、監視し、この設定時間まで計時手段545Dが計測した場合に、プロジェクタ1をスリープモード(省電力モード)に切り替える。このスリープモードへの切り替えの際には、省電力モード切替手段545Aは、クールダウンモード制御手段544に信号を出力する。
【0089】
省電力モード移行予告手段545Bは、省電力モード切替手段545Aによるスリープモードへの切り替え前に、スリープモードへの移行を予告する。具体的に、省電力モード移行予告手段545Bは、設定時間選択手段540E2にて選択され、蓄積部55に記録された設定時間を読み込む。そして、この設定時間から予め設定された時間を差し引くことで、予告時間を算出し、計時手段545Dによる計測時間が、この算出した予告時間を経過した段階で、移行許否選択手段540E3に信号を出力する。そしてまた、移行許否選択手段540E3が、この信号に応じて、移行予告信号をパーソナルコンピュータ100に出力する。そして、パーソナルコンピュータ100のモニタ上に「あと**秒で、スリープモードに移行します。よろしいですか? Yes No」というメッセージを表示させる。
【0090】
入力画像信号擬制手段545Cは、省電力モード移行予告手段545Bから出力される移行予告信号を取得する。また、パーソナルコンピュータ100から出力され、蓄積部55に記録された画像信号を読み込む。そして、これら取得した移行予告信号および画像信号を対比する。この対比した結果、両者が一致した場合に、パーソナルコンピュータ100からの画像信号が入力されていないものと擬制する。
【0091】
状態画像表示手段546は、パーソナルコンピュータ100から入力される画像信号が所定時間無い場合に、状態画像選択手段540Fにて選択され、蓄積部55に記録された画像信号の入力が無い状態を示すノーシグナル画像を読み込む。そして、このノーシグナル画像に応じた画像信号を液晶パネル441に出力する。
例えば、状態画像選択手段540Fにて動画が選択された場合には、状態画像表示手段546は、図10に示すように、液晶パネル441に画像信号を出力し、投写画面上に「No Signal」というメッセージ表示が上下左右に移動するようになっている。
また、このノーシグナル画像の表示は、プロジェクタ1の操作パネル23の操作により解除される。
【0092】
蓄積部55は、制御部54から出力されるデータを記憶するとともに、予めユーザ等により設定された機能設定画面を記憶する。この蓄積部55は、フレームメモリ55Aと、選択画面記憶手段55Bと、設定条件記録手段55Cとを備えて構成されている。
【0093】
フレームメモリ55Aは、書換可能であるSRAM(Static Random Access Memory)等で構成され、上述したように、外部機器から出力される画像信号を記録する。このように、外部機器から出力される画像信号は、常に、このフレームメモリ55Aに一時的に記録され、この記録された画像信号に基づいて液晶パネル制御手段541は、液晶パネル441を駆動制御している。
【0094】
選択画面記憶手段55Bは、ROM(Read Only Memory)等で構成され、設定された機能設定画面(図9)を記憶する。
【0095】
設定条件記録手段55Cは、電気的に書換可能であるフラッシュメモリ等で構成され、機能設定手段540にて設定された情報がデータとして記録される。液晶パネル制御手段541、音声情報制御手段542、画像制御手段543、クールダウンモード制御手段544、スリープモード制御手段545、および、状態画像表示手段546は、この記録されたデータを読み込み、このデータに基づいてプロジェクタ1の各種機能を制御する。
【0096】
〔4.省電力モード切替方法〕
次に省電力モード切替方法について、図8、および、図11に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、プロジェクタ1の起動時、すなわち、光源ランプ416の点灯時であることを前提として説明する。
(A)パーソナルコンピュータ100からPCデータが出力され、ビデオセレクタ56、A/Dコンバータ57、および、制御部54を介して、蓄積部55のフレームメモリ55Aに画像信号が記録される(ステップS1)。
【0097】
(B)計時手段545Dは、フレームメモリ55Aに画像信号が記録されたと同時に計測を開始する(ステップS2)。
(C)ここで、パーソナルコンピュータ100からPCデータが継続して出力され、フレームメモリ55Aに記録される画像信号が更新される場合には、このフレームメモリ55Aの更新に応じて、再度、計時手段545Dは計測を開始する(ステップS3)。
【0098】
(D)ステップS3において、計時手段545Dが計測を開始してから、フレームメモリ55Aに記録される画像信号が更新されず、この状態が所定時間経過すると、状態画像表示手段546は、液晶パネル441に画像信号を出力し、ノーシグナル画像(図10)を表示させる(ステップS4)。
なお、状態画像表示手段546は、状態画像選択手段540Fにて選択され、蓄積部55の設定条件記録手段55Cに記録された設定条件に基づいて、ノーシグナル画像に応じた画像信号を液晶パネル441に出力する。
【0099】
(E)また、ステップS4において、ノーシグナル画像(図10)が表示されている状態で、プロジェクタ1の操作パネル23を操作した場合には、この操作パネル23の操作に応じて、再度、ステップS2に戻り、計時手段545Dは計測を開始する(ステップS5)。
なお、この操作パネル23の操作により、ノーシグナル画像の表示は解除される。
【0100】
(F)一方、ステップS4において、ノーシグナル画像(図10)が表示されている状態で、プロジェクタ1の操作パネル23が無操作である場合には、省電力モード移行予告手段545Bは、計時手段545Dにて計測された計測時間が予告時間を経過したかどうかを判定する(ステップS6)。
このステップS6において、計測時間が予告時間を経過していない場合には、計時手段545Dによる計測が継続される。
【0101】
(G)このステップS6において、計測時間が予告時間を経過している場合には、省電力モード移行予告手段545Bは、移行許否選択手段540E3に信号を出力し、移行許否選択手段540E3は、パーソナルコンピュータ100に移行予告信号を出力する。そして、パーソナルコンピュータ100は、この移行予告信号に応じて、モニタ上に「あと**秒で、スリープモードに移行します。よろしいですか? Yes No」というメッセージを表示する(省電力モード移行予告ステップ:ステップS7)。
【0102】
通常、このステップS7において、パーソナルコンピュータ100のモニタ上にメッセージが表示された場合には、このメッセージに対応した画像信号がビデオセレクタ56およびA/Dコンバータ57を介して制御部54に入力され、フレームメモリ55Aに記録される。すなわち、計時手段545Dは再度計測を開始し、計時手段545Dによる計測時間はスリープモードへ切り替える設定時間に満たない。したがって、スリープモードへの切り替えが拒絶されることになる。
【0103】
(H)そこで、このステップS7の後、入力画像信号擬制手段545Cは、パーソナルコンピュータ100から出力され、制御部54に入力する画像信号と省電力モード移行予告手段545Bから出力される移行予告信号とを対比する(ステップS8)。
そして、入力した画像信号と移行予告信号との対比の結果、両者が異なる場合には、再度、ステップS1に戻り、入力した画像信号のフレームメモリ55Aへの記録が実施される。
【0104】
(I)一方、ステップS8において、入力した画像信号と移行予告信号との対比の結果、両者が同一である場合には、入力した画像信号をフレームメモリ55Aへ記録することを拒絶する(ステップS9)。
この結果、計時手段545Dは計測を継続し、スリープモードへの切り替えが可能となる。
【0105】
(J)そして、ステップS7において、パーソナルコンピュータ100のモニタ上に表示されたメッセージに対して、ユーザがパーソナルコンピュータ100を操作し、スリープモードへの移行の許否を選択する(ステップS10)。
このステップS10において、スリープモードへの移行を拒絶する選択をした場合には、再度、ステップS2に戻り、計時手段545Dの計測が開始される。
【0106】
(K)ステップS10において、スリープモードへの移行を許可する選択をした場合には、移行許否選択手段540E3は、省電力モード切替手段545Aに信号を送る。そして、省電力モード切替手段545Aは、計時手段545Dによる計測時間が設定時間を経過すると、クールダウンモード制御手段544に信号を出力し、プロジェクタ1をスリープモードに切り替える(省電力モード切替ステップ:ステップS11)。
【0107】
〔5.実施形態の効果〕
上述のような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)プロジェクタ1を構成する制御部54は、省電力モード切替手段545Aおよび省電力モード移行予告手段545Bを備え、省電力モード移行予告手段545Bは、省電力モード切替手段545Aによる切り替え前に、スリープモードへの移行を予告する。このことにより、ユーザがこのプロジェクタ1を用い、パーソナルコンピュータ100のPCデータに基づいてプレゼンテーションを行っている際に、省電力モード切替手段545Aによるプロジェクタ1のスリープモード切替前に、パーソナルコンピュータ100に移行予告信号を出力し、パーソナルコンピュータ100のモニタ上にメッセージを表示することができる。したがって、ユーザは、このメッセージを確認することで、スリープモードへの移行を認識することができる。
また、このメッセージを確認することにより、スリープモードに移行した場合でも、ユーザがプロジェクタ1が故障したと判断することを回避することができる。
【0108】
(2)制御部54は、移行拒否選択手段を備え、この移行拒否選択手段は、省電力モード移行予告手段545Bからの信号を入力し、この入力した信号に応じて、パーソナルコンピュータ100に移行予告信号を出力し、パーソナルコンピュータ100のモニタ上でスリープモードへの移行の許可または拒否の選択を促す。このことにより、ユーザがこのプロジェクタ1を用い、パーソナルコンピュータ100のPCデータに基づいてプレゼンテーションを行っている際に、省電力モード移行予告手段545Bによる移行予告によってスリープモードへの移行を認識した後、プレゼンテーションを継続する場合には、パーソナルコンピュータ100を操作してスリープモードへの移行を拒否することができる。一方、プレゼンテーションを終了する場合には、スリープモードへの移行を許可することで、プロジェクタ1の電力消費を効率的に低減することができる。
【0109】
(3)制御部54は、入力画像信号擬制手段545Cを備え、この入力画像信号擬制手段545Cは、省電力モード移行予告手段545Bによる移行予告信号と、パーソナルコンピュータ100から出力され、制御部54に入力した画像信号とを対比し、両者が一致したら、この画像信号が入力されていないと擬制する。すなわち、この画像信号をフレームメモリ55Aに記録しないようにする。
したがって、省電力モード移行予告手段545Bからパーソナルコンピュータ100への移行予告信号の出力に伴って生じるスリープモードへの移行の拒絶を回避することができる。
【0110】
(4)制御部54は、設定時間選択手段540E2と計時手段545Dとを備えていることにより、設定時間選択手段540E2は、スリープモード移行に関する設定時間の選択を促す。そして、計時手段545Dによる計測した時間が、設定時間選択手段540E2にて選択された設定時間を経過した際に、省電力モード切替手段545Aは、適切な時間でスリープモードに切り替えることができる。また、省電力モード移行予告手段545Bは、この設定時間に基づいて適切な時間にスリープモードへの移行する予告を行うことができる。
したがって、ユーザによるプレゼンテーションを効率的に実施することができるとともに、ユーザは、スリープモードへと移行することを適切な時間で認識することができる。
【0111】
(5)制御部54は、状態画像表示手段546を備えていることにより、パーソナルコンピュータ100から入力される画像信号が所定時間無い場合に、蓄積部55に記録された画像信号の入力が無い状態を示すノーシグナル画像を読み込み、液晶パネル441にノーシグナル画像を形成表示させることができる。したがって、液晶パネル441に継続して同一の光学像を形成させることによる液晶パネル441の劣化を回避することができる。
【0112】
(6)制御部54は、実施許否選択手段540E1を備えていることにより、省電力モード切替手段545Aによるスリープモードへの切替を実施するか否かを選択することができる。したがって、実施許否選択手段540E1がスリープモードへの切替を実施するか否かの選択を促すことで、予めプロジェクタ1を長期間使用することが分かっている場合には、省電力モード切替手段545Aによるスリープモードへの切替の実施をしないように選択することができる。
【0113】
〔6.実施形態の変形〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、プロジェクタ1がパーソナルコンピュータ100と接続されている構成を説明したが、これに限らず、PDA(Personal Digital Assistant)、テレビ、ビデオレコーダ、ビデオカメラ等の外部機器に接続してもよい。すなわち、省電力モード移行予告手段545Bによる移行予告信号は、これら外部機器に出力され、これら外部機器においてスリープモードへの移行の予告が行われる。
【0114】
前記実施形態では、省電力モード移行予告手段545Bは、スリープモードへの移行の予告をパーソナルコンピュータ100のモニタ上にメッセージ表示するように構成されていたが、これに限らない。
例えば、図12に示すように、プロジェクタ1の上面部分240に状態表示部240Bを設け、省電力モード移行予告手段545Bがこの状態表示部240Bにスリープモードへの移行の予告をメッセージ表示するように構成してもよい。
【0115】
さらに、具体的な図示は省略するが、遠隔操作部としてのリモートコントローラにこの状態表示部240Bを設け、省電力モード移行予告手段545Bによる移行予告信号をこの状態表示部240Bに送信し、この状態表示部240Bにスリープモードへの移行の予告をメッセージ表示させるように構成してもよい。
この状態表示部240Bとしては、液晶や有機EL(electoroluminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)などを採用することができる。
【0116】
特に、リモートコントローラに状態表示部240Bが設けられている場合には、プロジェクタ1およびパーソナルコンピュータ100から離間した位置において、スリープモードへの移行の予告を認識することができ、さらに、リモートコントローラの操作により、スリープモードへの移行の許否を選択することができる。
【0117】
さらにまた、省電力モード移行予告手段545Bによる移行予告信号を液晶パネルに出力し、液晶パネルにスリープモードへの移行の予告をメッセージ表示させるように構成してもよい。このような構成では、ユーザは、スリープモードへの移行をスクリーンの投写画像による大画面表示により確実に認識することができる。
【0118】
また、この液晶パネルに移行予告信号を出力する場合、メッセージ表示に限らず、状態画像表示手段546によって表示させたノーシグナル画像を点滅するように構成してもよい。
さらに、計時手段545Dにより計測する時間に基づいて、スリープモードへの移行の予告からスリープモードへの切替までの時間をカウントダウンさせるように構成してもよい。
【0119】
前記実施形態では、制御部54は、入力画像信号擬制手段545Cを備え、移行予告信号および画像信号を対比し、両者が一致した場合に、パーソナルコンピュータ100からの画像信号が入力されていないものと擬制していたが、これに限らない。例えば、パーソナルコンピュータ100等の外部機器に、入力した移行予告信号に応じた画像信号をプロジェクタ1に出力しないような手段を設けてもよい。
【0120】
前記実施形態では、設定時間選択手段540E2が、スリープモードへの切替に関する設定時間の選択を促す構成を説明したが、これに限らない。例えば、省電力モード移行予告手段545Bによるスリープモードへの移行の予告時間を設定できるように構成してもよい。
【0121】
前記実施形態では、省電力モード移行予告手段545Bは、移行許否選択手段540E3を介して、移行予告信号を出力するように構成しているが、これに限らず、省電力モード移行予告手段545Bから移行予告信号を出力するように構成してもよい。この場合、例えば、パーソナルコンピュータ100のモニタには、「あと**秒で、スリープモードに移行します。」、または、「あと**秒で、ランプを消灯します。」等のメッセージが表示される。
【0122】
前記実施形態では、3つの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
【0123】
前記実施形態では、液晶パネル441を用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外を用いてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
【0124】
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、画像表示装置の省電力モードへの移行の予告を適切に実施させ、省電力モードを効率的に機能させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像表示装置としてのプロジェクタを上方前面側から見た全体斜視図である。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタを後方背面側から見た全体斜視図である。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図である。具体的には、図1の状態からプロジェクタのアッパーケースを外した図である。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図である。具体的には、図3の状態から制御基板を外した図である。
【図5】前記実施形態における光学ユニットを示す分解斜視図である。
【図6】前記実施形態における光学ユニットを模式的に示す図である。
【図7】前記実施形態における光学装置本体を下方側から見た斜視図である。
【図8】前記実施形態における制御部の構造を模式的に示したブロック図である。
【図9】前記実施形態における機能設定画面を示す図である。
【図10】前記実施形態における状態画像表示手段による表示画像を示す図である。
【図11】前記実施形態における省電力モード切替方法を説明するフローチャートである。
【図12】前記実施形態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ(画像表示装置)
54 制御部
100 パーソナルコンピュータ(外部機器)
240B 状態表示部
441 液晶パネル(画像形成部)
540E2 設定時間選択手段
540E3 移行許否選択手段
545A 省電力モード切替手段
545B 省電力モード移行予告手段
545C 入力画像信号擬制手段
545D 計時手段
546 状態画像表示手段
S7 省電力モード移行予告ステップ
S11 省電力モード切替ステップ

Claims (10)

  1. 接続された外部機器から入力される画像信号に基づいて光学像を形成表示する画像形成部と、この画像形成部を制御する制御部とを備えた画像表示装置であって、
    前記制御部は、
    前記画像信号が所定時間入力されないことを条件として、前記画像形成部を最低限の電力消費状態にする省電力モードに切り替える省電力モード切替手段と、
    この省電力モード切替手段による切り替え実行前に、前記省電力モードへの移行を予告する省電力モード移行予告手段と、
    前記省電力モード移行予告手段による移行予告に対して、省電力モードへの移行の許可または拒否の選択を促す移行許否選択手段とを備えていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記省電力モード移行予告手段は、前記接続された外部機器に移行予告信号を出力するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記制御部は、
    前記省電力モード移行予告手段による移行予告信号、および前記外部機器から出力された画像信号を対比して、両者が一致したら、画像信号が入力されていないと擬制する入力画像信号擬制手段を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記画像形成部および前記制御部の状態を表示する状態表示部を備え、
    前記省電力モード移行予告手段は、この状態表示部に移行予告信号を出力し、該状態表示部に移行予告を表示させるように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項4に記載の画像表示装置において、
    前記制御部に操作信号を送信し、当該画像表示装置を遠隔操作する遠隔操作部を備え、
    前記状態表示部は、前記遠隔操作部に搭載されていることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記省電力モード移行予告手段は、前記画像形成部に前記移行予告を出力し、形成される投写画像として表示させるように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像表示装置において、
    前記所定時間は、複数の設定時間から選択可能であり、
    前記制御部は、この複数の設定時間の選択を促す設定時間選択手段と、時間を計測する計測手段とを備えていることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像表示装置において、
    前記制御部は、前記画像信号が所定時間入力されないことを条件として、画像信号が無い状態を動画表示する状態画像表示手段を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  9. 接続された外部機器から入力される画像信号に基づいて光学像を形成表示する画像形成部と、この画像形成部を制御する制御部とを備えた画像表示装置の省電力モード切替方法であって、
    前記制御部に、
    前記画像信号が所定時間入力されないことを条件として、前記画像形成部を最低限の電力消費状態にする省電力モードに切り替える省電力モード切替ステップと、
    この省電力モードへの切り替え実行前に、前記省電力モードへの移行を予告する省電力モード移行予告ステップと、
    前記省電力モードへの移行予告に対して、省電力モードへの移行の許可または拒否の選択を促すステップとを備えていることを特徴とする画像表示装置の省電力モード切替方法。
  10. 請求項9に記載の省電力モード切替方法を画像表示装置の制御部に実行させることを特徴とするプログラム。
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