JP3890880B2 - 情報検索端末 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を検索・閲覧する携帯情報端末に関する。
【０００２】
【従来の技術】
携帯端末の傾斜角度を用いて情報を操作する例として、ゲーム端末の傾きによって、ゲームキャラクターの動く方向を制御するゲームがある。また、一般の携帯端末には複数備えられたボタンを操作することにより、情報を検索し、閲覧する方法がとられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の手法では、ゲームのキャラクターの制御といった用途に限定されていた。また、ボタンの操作が煩雑であるといった問題があった。
【０００４】
本発明の目的は、携帯端末に備えられた加速度センサーから得られる信号により、より簡便に情報の検索、閲覧することができる方法を提供することである。
【０００５】
本発明の別の目的は、煩雑なボタン操作なしに、情報を検索し、閲覧する方法を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、まず、加速度センサーから得られる信号より、携帯端末の傾斜角度および「振る」、「傾ける」などのジェスチャーを検出する。次に、携帯端末の傾斜角度から情報コンテンツを表すアイコン群の動きを制御し、ディスプレイに時々刻々移動するアイコンを表示する。
【０００７】
携帯端末が水平に保たれている場合、ディスプレイ中央付近に表示されているアイコンがアイコンが示すコンテンツをディスプレイに表示する。
【０００８】
ユーザは所望のアイコンが画面に現れるまで携帯端末を前後左右方向に傾斜し、所望のアイコンが画面中心付近に表示されたときに携帯端末を水平に保つことにより、情報を検索、閲覧することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
（実施例）
以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。
【００１０】
［１］システム構成
図１に本発明のシステム構成例を示す。101は本発明の携帯型情報検索端末本体、102は101を充電し、情報を転送するためのクレードル、103は計算機、104はクレードル102と計算機103をつなぐケーブルある。
【００１１】
本体101には、ディスプレイ110、中央処理装置111、画像出力部112、加速度センサー113、加速度センサー信号検出部114、コンテンツＤＢ記憶部115、アイコン表示部116、アイコン制御部117、コンテンツ表示部118、コンテンツ制御部119、メモリ120、通信部121、ステレオ端子122、電源部123から構成される。
【００１２】
クレードル102は、本体101と計算機103または他の情報ソースとをつなぐ装置であり、通信部130、および電源供給部131から構成される。
【００１３】
計算機103は、パーソナルコンピュータやＰＤＡといった通信機能を持つ装置であり、本体101のコンテンツＤＢ記憶部115に情報を転送するソフトウェア140が搭載されている。
【００１４】
本発明の情報検索端末を用いて情報を検索・閲覧するために、加速度センサーから得られる信号より、加速度センサー信号検出部において、本体の傾斜角度および「振る」、「傾ける」などのジェスチャーを検出する。次に、アイコン制御部において、携帯端末の傾斜角度から情報コンテンツを表すアイコン群の動きを制御し、アイコン表示部において、ディスプレイに時々刻々移動するアイコンを表示する。
【００１５】
本体が水平に保たれている場合、ディスプレイ中央付近に表示されているアイコンがアイコンが示すコンテンツを、コンテンツ表示部において、ディスプレイに表示する。
【００１６】
結果、ユーザは所望のアイコンが画面に現れるまで本体を前後左右方向に傾斜し、所望のアイコンが画面中心付近に表示されたときに本体を水平に保つことにより、情報を検索、閲覧することができる。
【００１７】
本体に情報を入力する場合、本体をクレードル102に置き、ＰＣのコンテンツＤＢ転送ソフトウェア140を起動する。コンテンツＤＢ転送ソフトウェアは必要な情報コンテンツをインターネット、テレビ、ラジオ、音楽ＣＤといった情報源から収集し、クレードルの通信部130を経て、本体のコンテンツＤＢ記憶部115に転送する。また本体がクレードルに置かれている時、クレードルの電源供給部131から本体の電源部123に充電を行う。
【００１８】
［２］外観
図２に本発明の本体101の外観図の例を示す。150は上面から見た図、151、152，153は側面から見た図、154は内部の構造を示す。
【００１９】
［３］流れ図
図３に本発明の本体の制御の流れ図を示す。
【００２０】
まず、201において、電源が入れられた後、
202において、コンテンツリストをコンテンツＤＢ記憶部115からメモリ120にロードする。図５で詳述する通り、コンテンツリストとは、コンテンツを表すアイコンとコンテンツのファイルのリストである。
【００２１】
203において、アイコンの位置positionを初期化する。
【００２２】
204において、加速度センサー113から得られる情報から加速度センサー信号検出部114にて変換された水平および垂直方向の本体の傾斜角度をslopeH, slopeVに代入する。
【００２３】
205において、本体が水平かどうかを判断する。具体的には、-CENTER_THRES < slopeH < CENTER_THRES かつ-CENTER_THRES < slopeV < CENTER_THRESを満たすかどうかを判定する。水平である場合には、209から215の処理に移り、そうでない場合は206以降の処理に進む。
【００２４】
206において、全てのアイコンの位置positionを更新する。具体的にはサイズが小さいアイコンほど遅く、大きいほど早く進むように、次式のように位置を更新する。position.h = position.h - size * slopeH * SPEED、position.v = position.v - size * slopeV * SPEED。
【００２５】
207において、アイコンをサイズの小さい順にディスプレイに表示する。
【００２６】
208において、電源が切られた場合には処理を終え、そうでない場合は、204の処理に戻る。
【００２７】
209において、ディスプレイの中心から最も近いアイコンを検索し、番号をid に格納する。
【００２８】
210において、id 番目のアイコンの位置とディスプレイの中心位置との距離をDに格納する。
【００２９】
211において、D がDIST_THRESよりも小さい場合には212以降の処理に移り、そうでない場合は206の処理に戻る。
【００３０】
212において、id 番目のアイコンのサイズを更新する。
【００３１】
213において、id 番目のアイコンのサイズがSIZE_THRESよりも大きい場合、214以降の処理に移り、そうでない場合は206の処理に戻る。
【００３２】
214において、id 番目のアイコンの示すコンテンツを表示する。詳細は図８にて後述する。
【００３３】
215において、id 番目のアイコンのサイズを初期化し、206の処理に戻る。
【００３４】
［４］ディスプレイ表示例
図４に本発明の本体のディスプレイに表示するアイコンの例を示す。
【００３５】
250はアイコンの位置、251はアイコンのサイズ、252はアイコンに描かれたコンテンツの名前を表す文字列、253はアイコンの位置とディスプレイの中心との距離Ｄを示す。
【００３６】
［５］コンテンツＤＢ
図５に本発明の本体のコンテンツＤＢ記憶部115に格納されるコンテンツＤＢの構造を示す。
【００３７】
270はコンテンツの名前を示す文字列、271はコンテンツの種類を示す値、272はアイコンの画像を示す画像情報、273はコンテンツを示すポインタまたはファイル名、274はコンテンツデータである。これらの情報は、コンテンツの数だけコンテンツＤＢ記憶部115に格納される。
【００３８】
［６］アイコン属性
図６に本発明の本体のコンテンツＤＢ記憶部115に格納されるコンテンツのアイコン属性を示す。
【００３９】
280はアイコンのサイズを表す値、281はアイコンの水平および垂直方向の位置を表す値、282は該アイコンが示すコンテンツが既に表示されたかどうかのフラグである。これらの情報は、コンテンツの数だけコンテンツＤＢ記憶部115に格納される。
【００４０】
［７］パラメータ
図７に本発明の本体のコンテンツＤＢ記憶部115に格納されるパラメータを示す。
【００４１】
290は本体の角度が水平かどうかのしきい値、291はコンテンツを表示する場合の中心からの距離のしきい値、292はコンテンツを表示するタイミングを決めるアイコンのサイズのしきい値、293は本体が水平に保たれたときのアイコンの拡大の度合いを示す値、294は本体が傾いているときのアイコンの移動量を示す値、295は後述の画像を表示する時の画像の拡大量を示す値、296は後述の音楽データや動画像データの音量を制御するための値を示す。これらはコンテンツの数に関係なく、１種類の値がコンテンツＤＢ記憶部115に格納される。
【００４２】
［８］コンテンツ表示ルーチン
図８に図３の214においてコンテンツが表示されるときに起動されるコンテンツ表示ルーチンを示す。
【００４３】
301において、id番目のコンテンツの種類が「テキスト」である場合、302においてテキスト表示ルーチンを起動する。テキスト表示ルーチンについては、図９を用いて後述する。
【００４４】
303において、id番目のコンテンツの種類が「メール」である場合、304においてテキスト表示ルーチンを起動する。テキスト表示ルーチンについては、図９を用いて後述する。
【００４５】
305において、id番目のコンテンツの種類が「静止画」である場合、306において静止画表示ルーチンを起動する。静止画表示ルーチンについては、図１０を用いて後述する。
【００４６】
307において、id番目のコンテンツの種類が「静止画アルバム」である場合、308において静止画アルバム表示ルーチンを起動する。静止画アルバム表示ルーチンについては、図１１を用いて後述する。
【００４７】
309において、id番目のコンテンツの種類が「音楽」である場合、310において音楽再生ルーチンを起動する。音楽再生ルーチンについては、図１２を用いて後述する。
【００４８】
311において、id番目のコンテンツの種類が「音楽アルバム」である場合、312において音楽アルバムルーチンを起動する。音楽アルバムルーチンについては、図１３を用いて後述する。
【００４９】
313において、id番目のコンテンツの種類が「3次元データ」である場合、314において3次元データ表示ルーチンを起動する。3次元データ表示ルーチンについては、図１４を用いて後述する。
【００５０】
315において、id番目のコンテンツの種類が「動画」である場合、316において動画表示ルーチンを起動する。動画表示ルーチンについては、図１５を用いて後述する。
【００５１】
317において、id番目のコンテンツの種類が「ハイパーテキスト」である場合、318においてハイパーテキスト表示ルーチンを起動する。ハイパーテキスト表示ルーチンについては、図１６を用いて後述する。
【００５２】
［９］テキスト表示ルーチン
図９に図８の302のテキスト表示ルーチンを示す。
【００５３】
331において、id番目のコンテンツのテキストデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００５４】
332において、テキストの表示位置を示す offsetH, offsetV を初期化する。
【００５５】
333において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【００５６】
334において、本体を急激に揺さぶるような、振動ジェスチャが行われたときは、処理を終える。振動ジェスチャについては、図１９にて後述する。
【００５７】
336において、slopeH, slopeV を用いて、offsetHおよびoffsetV を更新する。
【００５８】
337において、ディスプレイに(offsetH, offsetV)を基点としてテキストを描画し、333の処理に戻る。
【００５９】
［１０］静止画表示ルーチン
図１０に図８の306のテキスト表示ルーチンを示す。
【００６０】
350において、静止画データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００６１】
351において、画像の表示位置を示す offsetH, offsetV を初期化する。
【００６２】
352において、静止画の水平、垂直方向の画像サイズをimgsizeH, imgsizeVに格納する。
【００６３】
353において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【００６４】
354において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００６５】
355において、本体を右に回転するような、右回転ジェスチャが行われたときは、356の処理を行う。右回転、および後述する左回転、上回転、下回転ジェスチャについては、図１９にて後述する。
【００６６】
356において、imgsizeH, imgsizeV にIMGSIZE_MAGを加える。
【００６７】
357において、左回転ジェスチャが検出された場合、358においてimgsizeH, imgsizeVからIMGSIZE_MAGを減算する。
【００６８】
359において、slopeH, slopeV を用いて、offsetHおよびoffsetV を更新する。
【００６９】
360において、ディスプレイに(offsetH, offsetV)を基点として水平・垂直のサイズが(imgsizeH, imgsizeV) の矩形内に画像を描画し、353の処理に戻る。
【００７０】
［１１］静止画アルバム表示ルーチン
図１１に図８の308のテキスト表示ルーチンを示す。
【００７１】
370において、静止画アルバムデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。また、Numにアルバムに含まれる画像の数を格納し、i を０に初期化する。
【００７２】
371において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００７３】
372において、右回転ジェスチャが検出された場合、373において i をカウントアップする。
【００７４】
374において、左回転ジェスチャが検出された場合、373において i をカウントダウンする。
【００７５】
376において、ディスプレイにi番目の画像を描画する。
【００７６】
［１２］音楽再生ルーチン
図１２に図８の310の音楽再生ルーチンを示す。
【００７７】
400において、音楽データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００７８】
401において、音量を示すvolを初期化する。
【００７９】
402において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００８０】
403において、上回転ジェスチャが検出された場合、404においてvolの値を増加させる。
【００８１】
405において、下回転ジェスチャが検出された場合、406においてvolの値を減少させる。
【００８２】
407において、音量volで音楽を再生し、402の処理に戻る。
【００８３】
［１３］音楽アルバム再生ルーチン
図１３に図８の312の音楽アルバム再生ルーチンを示す。
【００８４】
410において、音楽アルバムデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードし、アルバムに含まれる曲の数をNumに格納し、iを０に初期化する。
【００８５】
411において、音量を示すvolを初期化する。
【００８６】
412において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００８７】
413において、上回転ジェスチャが検出された場合、414においてvolの値を増加させる。
【００８８】
415において、下回転ジェスチャが検出された場合、416においてvolの値を減少させる。
【００８９】
417において、右回転ジェスチャが検出された場合、418において i をカウントアップする。
【００９０】
419において、左回転ジェスチャが検出された場合、420において i をカウントダウンする。
【００９１】
421において、i番目の音楽を音量volで再生紙、412の処理に戻る。
【００９２】
［１４］３次元データ表示ルーチン
図１４に図８の314の３次元データ表示ルーチンを示す。
【００９３】
430において、３次元データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００９４】
431において、３次元データを描画する際に用いるカメラデータcameraを初期化する。
【００９５】
432において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【００９６】
433において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００９７】
434において、slopeH, slopeV からcameraを更新する。
【００９８】
435において、ディスプレイにcameraからの視点で３次元データを描画し、432の処理に戻る。
【００９９】
［１５］動画表示ルーチン
図１５に図８の316の動画表示ルーチンを示す。
【０１００】
450において、動画データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【０１０１】
451において、音量を示すvolを初期化する。
【０１０２】
452において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【０１０３】
453において、上回転ジェスチャが検出された場合、454においてvolの値を増加させる。
【０１０４】
455において、下回転ジェスチャが検出された場合、456においてvolの値を減少させる。
【０１０５】
457において、音量volで動画を再生し、452の処理に戻る。
【０１０６】
［１６］ハイパーテキスト表示ルーチン
図１６に図８の318のハイパーテキスト表示ルーチンを示す。
【０１０７】
470において、ハイパーテキストデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードし、該ハイパーテキストに含まれるリンク箇所の数をLinkNumに格納する。
【０１０８】
471において、テキストの表示位置を示す offsetH, offsetV を初期化し、Link に０を代入する。
【０１０９】
472において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【０１１０】
473において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【０１１１】
474において、下回転ジェスチャが検出された場合、475においてLinkをカウントアップする。
【０１１２】
476において、上回転ジェスチャが検出された場合、477においてLinkをカウントダウンする。
【０１１３】
478において、右回転ジェスチャが検出された場合、479において、Link番目のリンク先のハイパーテキストをロードし、Linkに０を代入し、LinkNum にロードしたハイパーテキストに含まれるリンク箇所の数を代入する。
【０１１４】
480において、slopeH, slopeV を用いて、offsetHおよびoffsetV を更新する。
【０１１５】
481において、ディスプレイに(offsetH, offsetV)を基点としてハイパーテキストを描画し、Link番目のリンク箇所を強調して表示する。
【０１１６】
［１７］コンテンツＤＢ転送ソフトウェア
図１７を用いて、図１のコンテンツＤＢ転送ソフトウェア140について説明する。
【０１１７】
500は計算機内に格納されるコンテンツＤＢ転送ソフトウェアである。コンテンツＤＢ転送ソフトウェアは、501から505の各ルーチンから構成される。501のＤＢ設定ルーチンでは、520に示すようなユーザインタフェースにより、コンテンツＤＢを設定する。502のＤＢ読み込みルーチンは510のコンテンツＤＢファイルからメモリ内にデータを読み込む。503のＤＢ保存ルーチンは、メモリ内のコンテンツＤＢをファイル510に保存する。504のコンテンツ更新ルーチンはコンテンツＤＢを参照しながら、インターネットやテレビ、ラジオ、文字放送、ビデオ、音楽ＣＤといった情報源からデータを取り込み、511のコンテンツファイルに保存する。505の本体転送ルーチンは511のコンテンツファイルをクレードルを経由して本体に転送する。
【０１１８】
次に、520のＤＢ設定ルーチンが起動したときのユーザインタフェースについて述べる。521はコンテンツの名称を示す文字列入力領域、522はコンテンツの種類を示すポップアップメニューから選択する領域、523はコンテンツのアイコンを設定する領域、524はコンテンツの情報源の場所やファイル名等を特定する領域、525は全てのコンテンツについて、コンテンツ更新ルーチン504を起動して情報をアップデートし、本体転送ルーチン505を起動してコンテンツファイルを本体に転送するボタンである。
【０１１９】
［１８］本体でコンテンツを直接更新
図１８を用いて、図１７とは別のコンテンツ更新例を示す。図１８は図１に示した本発明の本体に通信部551とコンテンツ更新ルーチン550を付加した例である。コンテンツＤＢ記憶部に格納されているコンテンツの種類(type)と情報源(contents filename)から、コンテンツ更新ルーチンを起動し、通信部551を経由してコンテンツをコンテンツＤＢ記憶部のcontents file 553 に格納する。
【０１２０】
［１９］加速度センサーからのジェスチャー検出
図１９を用いて、加速度センサーから得られる信号から、ジェスチャーを検出する方法について述べる。まず、570に示すように、本体の傾斜角度によって、水平および垂直方向の角度が加速度センサにより検出される。
【０１２１】
振動ジェスチャーを検出するためには、580に示すように、加速度センサーの垂直および水平方向の値が、一定時間内に、一定以上の振幅が一定以上の回数検出されたときに、振動が起こったと認定する。
【０１２２】
右回転ジェスチャーを検出するためには、590に示すように、加速度センサーの水平方向の値が一定時間内に一定以上の値まで達し、そのあと一定以上の時間をかけて減衰するようなパターンが検出されたときに、右回転ジェスチャーが起こったと認定する。
【０１２３】
左回転、上回転、下回転についても、600、610，620に示すように、右回転ジェスチャーの検出と同様の方法で検出する。
【０１２４】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザは所望のアイコンが画面に現れるまで携帯端末を前後左右方向に傾斜し、所望のアイコンが画面中心付近に表示されたときに携帯端末を水平に保つだけで、複雑なボタン操作や入力操作を行うことなく、情報を検索、閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の情報検索端末のシステム構成を示す図である。
【図２】実施例の情報検索端末の外観を示す図である。
【図３】実施例の情報検索端末の流れを示す図である。
【図４】実施例の情報検索端末のディスプレイの表示例を示す図である。
【図５】実施例のコンテンツデータベースの構成を示す図である。
【図６】実施例のアイコンの属性情報を示す図である。
【図７】実施例のパラメータを示す図である。
【図８】実施例のコンテンツ表示ルーチンを示す図である。
【図９】実施例のテキスト表示ルーチンを示す図である。
【図１０】実施例の静止画表示ルーチンを示す図である。
【図１１】実施例の静止画アルバム表示ルーチンを示す図である。
【図１２】実施例の音楽再生ルーチンを示す図である。
【図１３】実施例の音楽アルバム再生ルーチンを示す図である。
【図１４】実施例の３次元データ表示ルーチンを示す図である。
【図１５】実施例の動画表示ルーチンを示す図である。
【図１６】実施例のハイパーテキスト表示ルーチンを示す図である。
【図１７】実施例のコンテンツデータベース転送ソフトウェアを示す図である。
【図１８】実施例の本体でコンテンツを直接更新する例を示す図である。
【図１９】実施例の本体で加速度センサーからのジェスチャーを検出する説明図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を検索・閲覧する携帯情報端末に関する。
【０００２】
【従来の技術】
携帯端末の傾斜角度を用いて情報を操作する例として、ゲーム端末の傾きによって、ゲームキャラクターの動く方向を制御するゲームがある。また、一般の携帯端末には複数備えられたボタンを操作することにより、情報を検索し、閲覧する方法がとられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の手法では、ゲームのキャラクターの制御といった用途に限定されていた。また、ボタンの操作が煩雑であるといった問題があった。
【０００４】
本発明の目的は、携帯端末に備えられた加速度センサーから得られる信号により、より簡便に情報の検索、閲覧することができる方法を提供することである。
【０００５】
本発明の別の目的は、煩雑なボタン操作なしに、情報を検索し、閲覧する方法を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、まず、加速度センサーから得られる信号より、携帯端末の傾斜角度および「振る」、「傾ける」などのジェスチャーを検出する。次に、携帯端末の傾斜角度から情報コンテンツを表すアイコン群の動きを制御し、ディスプレイに時々刻々移動するアイコンを表示する。
【０００７】
携帯端末が水平に保たれている場合、ディスプレイ中央付近に表示されているアイコンがアイコンが示すコンテンツをディスプレイに表示する。
【０００８】
ユーザは所望のアイコンが画面に現れるまで携帯端末を前後左右方向に傾斜し、所望のアイコンが画面中心付近に表示されたときに携帯端末を水平に保つことにより、情報を検索、閲覧することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
（実施例）
以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。
【００１０】
［１］システム構成
図１に本発明のシステム構成例を示す。101は本発明の携帯型情報検索端末本体、102は101を充電し、情報を転送するためのクレードル、103は計算機、104はクレードル102と計算機103をつなぐケーブルある。
【００１１】
本体101には、ディスプレイ110、中央処理装置111、画像出力部112、加速度センサー113、加速度センサー信号検出部114、コンテンツＤＢ記憶部115、アイコン表示部116、アイコン制御部117、コンテンツ表示部118、コンテンツ制御部119、メモリ120、通信部121、ステレオ端子122、電源部123から構成される。
【００１２】
クレードル102は、本体101と計算機103または他の情報ソースとをつなぐ装置であり、通信部130、および電源供給部131から構成される。
【００１３】
計算機103は、パーソナルコンピュータやＰＤＡといった通信機能を持つ装置であり、本体101のコンテンツＤＢ記憶部115に情報を転送するソフトウェア140が搭載されている。
【００１４】
本発明の情報検索端末を用いて情報を検索・閲覧するために、加速度センサーから得られる信号より、加速度センサー信号検出部において、本体の傾斜角度および「振る」、「傾ける」などのジェスチャーを検出する。次に、アイコン制御部において、携帯端末の傾斜角度から情報コンテンツを表すアイコン群の動きを制御し、アイコン表示部において、ディスプレイに時々刻々移動するアイコンを表示する。
【００１５】
本体が水平に保たれている場合、ディスプレイ中央付近に表示されているアイコンがアイコンが示すコンテンツを、コンテンツ表示部において、ディスプレイに表示する。
【００１６】
結果、ユーザは所望のアイコンが画面に現れるまで本体を前後左右方向に傾斜し、所望のアイコンが画面中心付近に表示されたときに本体を水平に保つことにより、情報を検索、閲覧することができる。
【００１７】
本体に情報を入力する場合、本体をクレードル102に置き、ＰＣのコンテンツＤＢ転送ソフトウェア140を起動する。コンテンツＤＢ転送ソフトウェアは必要な情報コンテンツをインターネット、テレビ、ラジオ、音楽ＣＤといった情報源から収集し、クレードルの通信部130を経て、本体のコンテンツＤＢ記憶部115に転送する。また本体がクレードルに置かれている時、クレードルの電源供給部131から本体の電源部123に充電を行う。
【００１８】
［２］外観
図２に本発明の本体101の外観図の例を示す。150は上面から見た図、151、152，153は側面から見た図、154は内部の構造を示す。
【００１９】
［３］流れ図
図３に本発明の本体の制御の流れ図を示す。
【００２０】
まず、201において、電源が入れられた後、
202において、コンテンツリストをコンテンツＤＢ記憶部115からメモリ120にロードする。図５で詳述する通り、コンテンツリストとは、コンテンツを表すアイコンとコンテンツのファイルのリストである。
【００２１】
203において、アイコンの位置positionを初期化する。
【００２２】
204において、加速度センサー113から得られる情報から加速度センサー信号検出部114にて変換された水平および垂直方向の本体の傾斜角度をslopeH, slopeVに代入する。
【００２３】
205において、本体が水平かどうかを判断する。具体的には、-CENTER_THRES < slopeH < CENTER_THRES かつ-CENTER_THRES < slopeV < CENTER_THRESを満たすかどうかを判定する。水平である場合には、209から215の処理に移り、そうでない場合は206以降の処理に進む。
【００２４】
206において、全てのアイコンの位置positionを更新する。具体的にはサイズが小さいアイコンほど遅く、大きいほど早く進むように、次式のように位置を更新する。position.h = position.h - size * slopeH * SPEED、position.v = position.v - size * slopeV * SPEED。
【００２５】
207において、アイコンをサイズの小さい順にディスプレイに表示する。
【００２６】
208において、電源が切られた場合には処理を終え、そうでない場合は、204の処理に戻る。
【００２７】
209において、ディスプレイの中心から最も近いアイコンを検索し、番号をid に格納する。
【００２８】
210において、id 番目のアイコンの位置とディスプレイの中心位置との距離をDに格納する。
【００２９】
211において、D がDIST_THRESよりも小さい場合には212以降の処理に移り、そうでない場合は206の処理に戻る。
【００３０】
212において、id 番目のアイコンのサイズを更新する。
【００３１】
213において、id 番目のアイコンのサイズがSIZE_THRESよりも大きい場合、214以降の処理に移り、そうでない場合は206の処理に戻る。
【００３２】
214において、id 番目のアイコンの示すコンテンツを表示する。詳細は図８にて後述する。
【００３３】
215において、id 番目のアイコンのサイズを初期化し、206の処理に戻る。
【００３４】
［４］ディスプレイ表示例
図４に本発明の本体のディスプレイに表示するアイコンの例を示す。
【００３５】
250はアイコンの位置、251はアイコンのサイズ、252はアイコンに描かれたコンテンツの名前を表す文字列、253はアイコンの位置とディスプレイの中心との距離Ｄを示す。
【００３６】
［５］コンテンツＤＢ
図５に本発明の本体のコンテンツＤＢ記憶部115に格納されるコンテンツＤＢの構造を示す。
【００３７】
270はコンテンツの名前を示す文字列、271はコンテンツの種類を示す値、272はアイコンの画像を示す画像情報、273はコンテンツを示すポインタまたはファイル名、274はコンテンツデータである。これらの情報は、コンテンツの数だけコンテンツＤＢ記憶部115に格納される。
【００３８】
［６］アイコン属性
図６に本発明の本体のコンテンツＤＢ記憶部115に格納されるコンテンツのアイコン属性を示す。
【００３９】
280はアイコンのサイズを表す値、281はアイコンの水平および垂直方向の位置を表す値、282は該アイコンが示すコンテンツが既に表示されたかどうかのフラグである。これらの情報は、コンテンツの数だけコンテンツＤＢ記憶部115に格納される。
【００４０】
［７］パラメータ
図７に本発明の本体のコンテンツＤＢ記憶部115に格納されるパラメータを示す。
【００４１】
290は本体の角度が水平かどうかのしきい値、291はコンテンツを表示する場合の中心からの距離のしきい値、292はコンテンツを表示するタイミングを決めるアイコンのサイズのしきい値、293は本体が水平に保たれたときのアイコンの拡大の度合いを示す値、294は本体が傾いているときのアイコンの移動量を示す値、295は後述の画像を表示する時の画像の拡大量を示す値、296は後述の音楽データや動画像データの音量を制御するための値を示す。これらはコンテンツの数に関係なく、１種類の値がコンテンツＤＢ記憶部115に格納される。
【００４２】
［８］コンテンツ表示ルーチン
図８に図３の214においてコンテンツが表示されるときに起動されるコンテンツ表示ルーチンを示す。
【００４３】
301において、id番目のコンテンツの種類が「テキスト」である場合、302においてテキスト表示ルーチンを起動する。テキスト表示ルーチンについては、図９を用いて後述する。
【００４４】
303において、id番目のコンテンツの種類が「メール」である場合、304においてテキスト表示ルーチンを起動する。テキスト表示ルーチンについては、図９を用いて後述する。
【００４５】
305において、id番目のコンテンツの種類が「静止画」である場合、306において静止画表示ルーチンを起動する。静止画表示ルーチンについては、図１０を用いて後述する。
【００４６】
307において、id番目のコンテンツの種類が「静止画アルバム」である場合、308において静止画アルバム表示ルーチンを起動する。静止画アルバム表示ルーチンについては、図１１を用いて後述する。
【００４７】
309において、id番目のコンテンツの種類が「音楽」である場合、310において音楽再生ルーチンを起動する。音楽再生ルーチンについては、図１２を用いて後述する。
【００４８】
311において、id番目のコンテンツの種類が「音楽アルバム」である場合、312において音楽アルバムルーチンを起動する。音楽アルバムルーチンについては、図１３を用いて後述する。
【００４９】
313において、id番目のコンテンツの種類が「3次元データ」である場合、314において3次元データ表示ルーチンを起動する。3次元データ表示ルーチンについては、図１４を用いて後述する。
【００５０】
315において、id番目のコンテンツの種類が「動画」である場合、316において動画表示ルーチンを起動する。動画表示ルーチンについては、図１５を用いて後述する。
【００５１】
317において、id番目のコンテンツの種類が「ハイパーテキスト」である場合、318においてハイパーテキスト表示ルーチンを起動する。ハイパーテキスト表示ルーチンについては、図１６を用いて後述する。
【００５２】
［９］テキスト表示ルーチン
図９に図８の302のテキスト表示ルーチンを示す。
【００５３】
331において、id番目のコンテンツのテキストデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００５４】
332において、テキストの表示位置を示す offsetH, offsetV を初期化する。
【００５５】
333において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【００５６】
334において、本体を急激に揺さぶるような、振動ジェスチャが行われたときは、処理を終える。振動ジェスチャについては、図１９にて後述する。
【００５７】
336において、slopeH, slopeV を用いて、offsetHおよびoffsetV を更新する。
【００５８】
337において、ディスプレイに(offsetH, offsetV)を基点としてテキストを描画し、333の処理に戻る。
【００５９】
［１０］静止画表示ルーチン
図１０に図８の306のテキスト表示ルーチンを示す。
【００６０】
350において、静止画データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００６１】
351において、画像の表示位置を示す offsetH, offsetV を初期化する。
【００６２】
352において、静止画の水平、垂直方向の画像サイズをimgsizeH, imgsizeVに格納する。
【００６３】
353において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【００６４】
354において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００６５】
355において、本体を右に回転するような、右回転ジェスチャが行われたときは、356の処理を行う。右回転、および後述する左回転、上回転、下回転ジェスチャについては、図１９にて後述する。
【００６６】
356において、imgsizeH, imgsizeV にIMGSIZE_MAGを加える。
【００６７】
357において、左回転ジェスチャが検出された場合、358においてimgsizeH, imgsizeVからIMGSIZE_MAGを減算する。
【００６８】
359において、slopeH, slopeV を用いて、offsetHおよびoffsetV を更新する。
【００６９】
360において、ディスプレイに(offsetH, offsetV)を基点として水平・垂直のサイズが(imgsizeH, imgsizeV) の矩形内に画像を描画し、353の処理に戻る。
【００７０】
［１１］静止画アルバム表示ルーチン
図１１に図８の308のテキスト表示ルーチンを示す。
【００７１】
370において、静止画アルバムデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。また、Numにアルバムに含まれる画像の数を格納し、i を０に初期化する。
【００７２】
371において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００７３】
372において、右回転ジェスチャが検出された場合、373において i をカウントアップする。
【００７４】
374において、左回転ジェスチャが検出された場合、373において i をカウントダウンする。
【００７５】
376において、ディスプレイにi番目の画像を描画する。
【００７６】
［１２］音楽再生ルーチン
図１２に図８の310の音楽再生ルーチンを示す。
【００７７】
400において、音楽データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００７８】
401において、音量を示すvolを初期化する。
【００７９】
402において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００８０】
403において、上回転ジェスチャが検出された場合、404においてvolの値を増加させる。
【００８１】
405において、下回転ジェスチャが検出された場合、406においてvolの値を減少させる。
【００８２】
407において、音量volで音楽を再生し、402の処理に戻る。
【００８３】
［１３］音楽アルバム再生ルーチン
図１３に図８の312の音楽アルバム再生ルーチンを示す。
【００８４】
410において、音楽アルバムデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードし、アルバムに含まれる曲の数をNumに格納し、iを０に初期化する。
【００８５】
411において、音量を示すvolを初期化する。
【００８６】
412において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００８７】
413において、上回転ジェスチャが検出された場合、414においてvolの値を増加させる。
【００８８】
415において、下回転ジェスチャが検出された場合、416においてvolの値を減少させる。
【００８９】
417において、右回転ジェスチャが検出された場合、418において i をカウントアップする。
【００９０】
419において、左回転ジェスチャが検出された場合、420において i をカウントダウンする。
【００９１】
421において、i番目の音楽を音量volで再生紙、412の処理に戻る。
【００９２】
［１４］３次元データ表示ルーチン
図１４に図８の314の３次元データ表示ルーチンを示す。
【００９３】
430において、３次元データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【００９４】
431において、３次元データを描画する際に用いるカメラデータcameraを初期化する。
【００９５】
432において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【００９６】
433において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【００９７】
434において、slopeH, slopeV からcameraを更新する。
【００９８】
435において、ディスプレイにcameraからの視点で３次元データを描画し、432の処理に戻る。
【００９９】
［１５］動画表示ルーチン
図１５に図８の316の動画表示ルーチンを示す。
【０１００】
450において、動画データをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードする。
【０１０１】
451において、音量を示すvolを初期化する。
【０１０２】
452において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【０１０３】
453において、上回転ジェスチャが検出された場合、454においてvolの値を増加させる。
【０１０４】
455において、下回転ジェスチャが検出された場合、456においてvolの値を減少させる。
【０１０５】
457において、音量volで動画を再生し、452の処理に戻る。
【０１０６】
［１６］ハイパーテキスト表示ルーチン
図１６に図８の318のハイパーテキスト表示ルーチンを示す。
【０１０７】
470において、ハイパーテキストデータをコンテンツＤＢ記憶部からメモリにロードし、該ハイパーテキストに含まれるリンク箇所の数をLinkNumに格納する。
【０１０８】
471において、テキストの表示位置を示す offsetH, offsetV を初期化し、Link に０を代入する。
【０１０９】
472において、加速度センサーから得られる傾斜角度を検出し、slopeH, slopeVに格納する。
【０１１０】
473において、振動ジェスチャが検出された場合、処理を終える。
【０１１１】
474において、下回転ジェスチャが検出された場合、475においてLinkをカウントアップする。
【０１１２】
476において、上回転ジェスチャが検出された場合、477においてLinkをカウントダウンする。
【０１１３】
478において、右回転ジェスチャが検出された場合、479において、Link番目のリンク先のハイパーテキストをロードし、Linkに０を代入し、LinkNum にロードしたハイパーテキストに含まれるリンク箇所の数を代入する。
【０１１４】
480において、slopeH, slopeV を用いて、offsetHおよびoffsetV を更新する。
【０１１５】
481において、ディスプレイに(offsetH, offsetV)を基点としてハイパーテキストを描画し、Link番目のリンク箇所を強調して表示する。
【０１１６】
［１７］コンテンツＤＢ転送ソフトウェア
図１７を用いて、図１のコンテンツＤＢ転送ソフトウェア140について説明する。
【０１１７】
500は計算機内に格納されるコンテンツＤＢ転送ソフトウェアである。コンテンツＤＢ転送ソフトウェアは、501から505の各ルーチンから構成される。501のＤＢ設定ルーチンでは、520に示すようなユーザインタフェースにより、コンテンツＤＢを設定する。502のＤＢ読み込みルーチンは510のコンテンツＤＢファイルからメモリ内にデータを読み込む。503のＤＢ保存ルーチンは、メモリ内のコンテンツＤＢをファイル510に保存する。504のコンテンツ更新ルーチンはコンテンツＤＢを参照しながら、インターネットやテレビ、ラジオ、文字放送、ビデオ、音楽ＣＤといった情報源からデータを取り込み、511のコンテンツファイルに保存する。505の本体転送ルーチンは511のコンテンツファイルをクレードルを経由して本体に転送する。
【０１１８】
次に、520のＤＢ設定ルーチンが起動したときのユーザインタフェースについて述べる。521はコンテンツの名称を示す文字列入力領域、522はコンテンツの種類を示すポップアップメニューから選択する領域、523はコンテンツのアイコンを設定する領域、524はコンテンツの情報源の場所やファイル名等を特定する領域、525は全てのコンテンツについて、コンテンツ更新ルーチン504を起動して情報をアップデートし、本体転送ルーチン505を起動してコンテンツファイルを本体に転送するボタンである。
【０１１９】
［１８］本体でコンテンツを直接更新
図１８を用いて、図１７とは別のコンテンツ更新例を示す。図１８は図１に示した本発明の本体に通信部551とコンテンツ更新ルーチン550を付加した例である。コンテンツＤＢ記憶部に格納されているコンテンツの種類(type)と情報源(contents filename)から、コンテンツ更新ルーチンを起動し、通信部551を経由してコンテンツをコンテンツＤＢ記憶部のcontents file 553 に格納する。
【０１２０】
［１９］加速度センサーからのジェスチャー検出
図１９を用いて、加速度センサーから得られる信号から、ジェスチャーを検出する方法について述べる。まず、570に示すように、本体の傾斜角度によって、水平および垂直方向の角度が加速度センサにより検出される。
【０１２１】
振動ジェスチャーを検出するためには、580に示すように、加速度センサーの垂直および水平方向の値が、一定時間内に、一定以上の振幅が一定以上の回数検出されたときに、振動が起こったと認定する。
【０１２２】
右回転ジェスチャーを検出するためには、590に示すように、加速度センサーの水平方向の値が一定時間内に一定以上の値まで達し、そのあと一定以上の時間をかけて減衰するようなパターンが検出されたときに、右回転ジェスチャーが起こったと認定する。
【０１２３】
左回転、上回転、下回転についても、600、610，620に示すように、右回転ジェスチャーの検出と同様の方法で検出する。
【０１２４】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザは所望のアイコンが画面に現れるまで携帯端末を前後左右方向に傾斜し、所望のアイコンが画面中心付近に表示されたときに携帯端末を水平に保つだけで、複雑なボタン操作や入力操作を行うことなく、情報を検索、閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の情報検索端末のシステム構成を示す図である。
【図２】実施例の情報検索端末の外観を示す図である。
【図３】実施例の情報検索端末の流れを示す図である。
【図４】実施例の情報検索端末のディスプレイの表示例を示す図である。
【図５】実施例のコンテンツデータベースの構成を示す図である。
【図６】実施例のアイコンの属性情報を示す図である。
【図７】実施例のパラメータを示す図である。
【図８】実施例のコンテンツ表示ルーチンを示す図である。
【図９】実施例のテキスト表示ルーチンを示す図である。
【図１０】実施例の静止画表示ルーチンを示す図である。
【図１１】実施例の静止画アルバム表示ルーチンを示す図である。
【図１２】実施例の音楽再生ルーチンを示す図である。
【図１３】実施例の音楽アルバム再生ルーチンを示す図である。
【図１４】実施例の３次元データ表示ルーチンを示す図である。
【図１５】実施例の動画表示ルーチンを示す図である。
【図１６】実施例のハイパーテキスト表示ルーチンを示す図である。
【図１７】実施例のコンテンツデータベース転送ソフトウェアを示す図である。
【図１８】実施例の本体でコンテンツを直接更新する例を示す図である。
【図１９】実施例の本体で加速度センサーからのジェスチャーを検出する説明図である。
Claims (9)
- 加速度センサーと、ディスプレイと、情報コンテンツを格納するコンテンツ記憶部と、
情報コンテンツを表すアイコンをディスプレイに表示するアイコン表示部と、アイコンの動きを加速度センサーから得られる情報により制御するアイコン制御部と、情報コンテンツをディスプレイに表示するコンテンツ表示部と、加速度センサーから得られる情報によりコンテンツ表示を制御するコンテンツ制御部とを備え、
前記アイコン表示部は、前記加速度センサーから得られる加速度情報を端末の傾斜角度に変換し、該傾斜角度または加速度情報に基づいて前記アイコン表示部におけるアイコンの動きを制御し、
端末を水平に保持したときに、ディスプレイの略中央に表示されるアイコンのサイズを漸次拡大して表示させ、
前記コンテンツ表示部は、一定以上のサイズになったときに該アイコンをセレクトすることを特徴とする情報検索端末。 - 請求項１記載の情報端末装置であって、前記アイコン制御部は、より大きく表示するアイコンほど早く移動するように前記アイコン表示部を制御することを特徴とする情報検索端末。
- 端末を急激に動かしたときに得られる加速度センサーからの情報のパターンにより、機能を実行するコマンドとして用いることを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
- 前記コンテンツ制御部は、端末を急激に動かしたときに得られる前記加速度センサーから得られる情報のパターンにより、コンテンツの閲覧を中断することを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
- 前記コンテンツ表示部は、端末を急激に動かしたときに得られる加速度センサーからの情報のパターンにより、順次画像をディスプレイに表示することを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
- 前記コンテンツ制御部は、端末を急激に動かしたときに得られる加速度センサーからの情報のパターンにより、早送りおよび巻き戻しを行い、音楽または動画を再生することを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
- 前記コンテンツ制御部は、端末を急激に動かしたときに得られる加速度センサーからの情報のパターンにより、順次再生する音楽または動画を変更し、音楽または動画を再生することを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
- 前記コンテンツ表示部は、端末を急激に動かしたときに得られる加速度センサーからの情報のパターンにより、音量を増減して音楽を再生することを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
- 外部と接続するための端子または通信手段を備え、外部の情報源からコンテンツ記憶部にコンテンツ情報を有線または無線で転送することを特徴とする請求項１記載の情報検索端末。
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