以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下、通信機器として携帯電子機器、より具体的には、携帯電話機を例として説明する。ただし、本発明の適用の対象は携帯電話機に限定されるものではない。本発明の適用の対象は、例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等を含む。
図1は、携帯電子機器を示す正面図である。携帯電子機器1は、図1に示すように、筐体10内に主要部が収納されて構成される。筐体10は、例えば、第1筐体10aと第2筐体10bとを含んで構成される。第1筐体10aは、第2筐体10bに対して軸CLを軸に回動できるように連結される。携帯電子機器1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機である。ここで、携帯電子機器1は、折り畳み式の携帯電話に限定されない。携帯電子機器1は、第1筐体10aが第2筐体10bに対してスライドできるように連結されてもよいし、単一の筐体で構成されてもよい。
図2は、携帯電子機器の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように携帯電子機器1は、制御手段としての制御装置12と、通信部26と、音声処理部30と、表示手段としての表示デバイス32と、入力検出手段としての入力デバイス34と、外部ストレージインターフェース(I/F、interface)42とを有する。また、携帯電子機器1は、着脱できる外部ストレージ46と接続されることができる。なお、携帯電子機器1は、上記構成の他にも撮像部や、各種端子等、携帯電子機器として有する各種構成を有する。
制御装置12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)22と、ROM36と、RAM38と、内部ストレージ40とを含んで構成される。CPU22は、携帯電子機器1の全体的な動作を統括的に制御する処理部である。CPU22は、ユーザーが入力デバイス34を介して入力した操作や、携帯電子機器1のROM36や内部ストレージ40に保存されるソフトウェアに基づいて、携帯電子機器1の各種の処理が適切な手順で実行されるように、通信部26や表示デバイス32等の動作を制御する。携帯電子機器1の各種の処理は、例えば、回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成及び送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)ページの閲覧等である。また、通信部26、音声処理部30、表示デバイス32等の動作は、例えば、通信部26による信号の送受信、音声処理部30による音声の入出力、表示デバイス32による画像の表示等である。
CPU22は、ROM36、内部ストレージ40に保存されているプログラムに基づいて処理を実行する。前記プログラムは、例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等である。CPU22は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processor Unit)で構成され、前記ソフトウェアで指示された手順にしたがって上述した携帯電子機器1の各種の処理を実行する。すなわち、CPU22は、ROM36、内部ストレージ40に保存されるオペレーティングシステムプログラムやアプリケーションプログラム等から命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
CPU22は、複数のアプリケーションプログラムを実行できる。CPU22が実行するアプリケーションプログラムは、例えば、表示デバイス32に画像を表示させる画像表示アプリケーションプログラムや、入力デバイス34で検出した入力に基づいて入力された操作を算出する操作検出アプリケーションプログラムや、絞り込み検索を行う検索アプリケーションプログラムや、インターネット通信を行うインターネットアプリケーションプログラムや、メールを作成するメールアプリケーションプログラム、電話をかけるための電話アプリケーションプログラム等の複数のアプリケーションプログラムである。
通信部26は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式等による無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。通信部26は、例えば、アンテナや、アンテナが受信した信号を増幅するための装置が含まれる。
音声処理部30は、マイク50に入力される音声信号やレシーバ52から出力される音声信号の処理を実行する。マイク50は、例えば、図1に示すように、第2筐体10bに格納される。レシーバ52は、図1に示すように、第1筐体10aに格納される。図2に示す音声処理部30は、マイク50から入力される音声を増幅し、AD変換(Analog Digital変換)を実行した後、さらに符号化等の信号処理を施す。これにより、音声処理部30は、マイク50から入力される音声をディジタルの音声データに変換してCPU22へ出力する。また、音声処理部30は、CPU22から送られる音声データに対して復号化、DA変換(Digital Analog変換)、増幅等の処理を施す。これにより、音声処理部30は、CPU22から送られる音声データをアナログの音声信号に変換してから、レシーバ52へ出力する。
表示デバイス32は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネル等の表示パネルを備える。表示デバイス32は、CPU22から供給される映像データに対応した映像、画像データに対応した画像を表示パネルに表示させる。表示デバイス32は、図1に示すように、例えば第1筐体10aに設けられる。ここで、表示デバイス32に表示される画像を説明する。
図3は、表示デバイスに表示される画像の一例を示す説明図である。図3に示すように、表示デバイス32は、項目オブジェクト14と、グループオブジェクト16とを表示する。オブジェクトとは、ユーザーによる操作の対象となり得るファイルや、フォルダを表す画像のことである。項目オブジェクト14は、各種ファイルに対応した画像である。前記各種ファイルに対応した画像は、例えば、画像ファイル、音楽・音声ファイル、動画ファイル、テキストファイル、メールアドレスや電話番号が記載されたアドレス帳のデータ等を収納したファイルに対応付けられた画像である。グループオブジェクト16は、複数の項目オブジェクト14によって構成されるグループを示す画像である。
グループオブジェクト16は、いわゆるフォルダ(ディレクトリ)である。ここで、グループオブジェクト16には、ユーザーにより作成されたフォルダのみならず、絞り込み検索によって携帯電子機器1により作成されたフォルダや、絞り込み検索によって検出されたファイルの集合を管理するために一時的に作成されたフォルダも含まれる。また、表示デバイス32は、図3に示すグループオブジェクト16及び項目オブジェクト14以外にも、キーオブジェクトを表示させることができる。キーオブジェクトは、複数の項目オブジェクト14から絞り込み検索を実行する際の検索条件となるオブジェクトである。
図2に示す入力デバイス34は、表示デバイス32の面のうち、ユーザー側の面に設けられて、表示デバイス32を覆うように配置されたタッチパネルである。入力デバイス34は、ユーザーが入力デバイス34の表面を触るとその接触を入力として検出する。入力デバイス34は、接触された位置や、その接触の強さ等を検出する。入力デバイス34は、例えば、マトリクススイッチ、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等の方式のタッチパネルである。
本実施形態の入力デバイス34は、ユーザーが入力デバイス34に接触した接触点を複数検出できる、いわゆるマルチタッチパネルである。ここで、例えば、表示デバイス32に電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー等、各種の機能が割り当てられたキーの画像を表示させた状態のときに、ユーザーによって入力デバイス34が操作されると、入力デバイス34は、ユーザーと入力デバイス34との接触点の位置を検出する。そして、携帯電子機器1は、入力デバイス34が接触を検出した位置に対応するキーの操作が入力されたとして、前記キーに割り振られた機能を実現するための処理をCPU22が行う。
ROM(Read Only Memory)36は、読み取り専用の記憶デバイスである。ROM36は、BIOS等携帯電子機器1の駆動に用いるファームウェアを記憶する。RAM(Random Access Memory)38は、読み書きできる記憶デバイスである。RAM38は、例えば、SRAM:Static Random Access Memory、DRAM:Dynamic Random Access Memory等で構成される。携帯電子機器1は、ROM36とRAM38とで、主記憶装置が構成される。また、ROM36やRAM38は、ソフトウェアの処理過程で用いられるコンピュータプログラムや一時的なデータが、CPU22により割り当てられる。これにより、ROM36やRAM38は、割り当てられたデータを一時敵に作業領域に保存する。
内部ストレージ40は、携帯電子機器1の筐体10内に設けられる。内部ストレージ40は、読み取り及び書き込みできる記憶装置である。内部ストレージ40は、例えば、ハードディスクである。内部ストレージ40は、補助記憶装置として用いられる。内部ストレージ40は、CPU22での処理に用いられるソフトウェアやデータを記憶する。また、内部ストレージ40は、通信、ダウンロードされた画像データを保存するための画像フォルダや、待ち受け画像に使用される画像ファイルを保存するための待ち受け画像フォルダや、音楽や動画等のメディアファイルを保存するためのメディアフォルダ等の各種フォルダを構成するための情報も記憶する。また、内部ストレージ40は、内部ストレージ40を制御するためにCPU22が用いるソフトウェア、通信相手の電話番号やメールアドレス等から構成されるアドレス帳、発信音や着信音等の音声ファイル、ソフトウェアの処理過程で用いられる一時的なデータ等も記憶する。
外部ストレージI/F42は、着脱できる外部ストレージ46と携帯電子機器1とを接続するための端子である。携帯電子機器1は、外部ストレージI/F42に外部ストレージ46が接続されることで、CPU22と外部ストレージ46との間でデータの送受信を行うことができる。外部ストレージ46は、いわゆる外部メモリである。外部ストレージ46は、外部ストレージI/F42を介して、携帯電子機器1に着脱できる記憶装置である。外部ストレージ46は、例えば、SDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)等のメモリーカードや、外付けのハードディスクである。以上が、携帯電子機器1の基本的な構成である。次に、制御装置12が実現する各機能について説明する。
図4は、制御装置の各機能を説明するためのブロック図である。図4に示す各機能は、具体的には、図2に示すCPU22が所定のソフトウェア(プログラム)を実行することで実現される。
図4に示すように、制御装置12は、情報整理部60と、表示部62と、入力制御部64と、コンテンツ制御部66とを有する。情報整理部60は、複数の情報から必要な情報を検索したり、情報を並べ替えたりして情報を整える。表示部62は、表示デバイス32に表示する画像を変更する。入力制御部64は、入力デバイス34が検出した情報を取得する。コンテンツ制御部66は、内部ストレージ40及び外部ストレージ46とデータの送受信を行う。以下、各部の構成を説明する。
情報整理部60は、検索制御部68と、オブジェクト制御部70と、オブジェクト表示部72と、オブジェクト操作部74と、情報管理部76と、情報データベース78と、コンテンツ管理部80と、検索インデックスデータベース82と、コンテンツデータベース84と、コンテンツアクセス部86とを有する。検索制御部68は、グループオブジェクト16を読み出し、グループオブジェクト16内の各項目オブジェクト14と検索条件との適合率を算出し、グループオブジェクト16内の項目オブジェクト14の中から適合率が条件を満たす、つまり、適合率が所定の範囲の項目オブジェクト14を抽出することで絞り込み検索を行う。また、本実施形態では、検索制御部68は、例えば、適合率が高いものから抽出を行い、適合率が100%から所定の割合までの間に含まれる項目オブジェクト14を抽出する。
検索制御部68は、オブジェクト制御部70及びコンテンツ管理部80との間で、情報のやり取りを行い、各部から供給される情報に基づいて、項目オブジェクト14の絞り込み検索を行う。オブジェクト制御部70は、オブジェクト表示部72、オブジェクト操作部74、情報管理部76と情報のやり取りを行い、グループオブジェクト16、項目オブジェクト14、キーオブジェクト等、種々のオブジェクトの挙動を制御する。具体的には、表示させるオブジェクトの選択、オブジェクトを表示させる位置の決定、また、検索制御部68の決定に基づいた新たなグループオブジェクト16の作成、また、各項目オブジェクト14が所属するグループオブジェクト16の決定、移動、キーオブジェクトの生成等を行う。
オブジェクト表示部72は、オブジェクト制御部70による制御に基づいて決定された、表示するオブジェクトの情報を表示部62の表示制御部88に送る。つまり、オブジェクト表示部72は、どのグループオブジェクト16や、どの項目オブジェクト14や、どのキーオブジェクトを表示させるか、また各オブジェクトをどの位置にどのように表示させるかの情報を表示制御部88に送る。
オブジェクト操作部74は、入力制御部64から送られてきた入力信号に基づいて、操作するオブジェクト及びそのオブジェクトの操作を決定して、決定した操作対象のオブジェクトの信号及び決定した操作の信号をオブジェクト制御部70に送る。
情報管理部76は、各オブジェクトや、入力制御部64を介して入力デバイス34から取得したユーザーと入力デバイス34との接触点の位置等の情報を管理する機能を実現する。情報データベース78は、各オブジェクトに関する情報や、前記接触点の位置情報を記憶する記憶手段である。ここで、各オブジェクトに関する情報としては、各項目オブジェクト14がどのグループオブジェクト16に所属しているかを示す情報や、絞り込み検索の際にオブジェクトの適合率を算出するための情報や、キーオブジェクトの情報等、絞り込み検索やオブジェクトの操作に必要な種々の情報が記憶されている。なお、情報データベース78には、表示デバイス32の画面上に表示されている各オブジェクトに関する情報が記憶されている。情報管理部76は、情報データベース78の情報を適宜読み出し、オブジェクト制御部70に送り、また、オブジェクトに関する情報が更新されたら、情報データベース78に記憶されている情報を更新する。
コンテンツ管理部80は、検索インデックスデータベース82、コンテンツデータベース84、コンテンツアクセス部86を有する。コンテンツ管理部80は、内部ストレージ40や外部ストレージ46に記憶されている写真や、音楽データ、アドレス帳のデータ等のファイルを、コンテンツ制御部66を介して読み出したり、各ファイルを内部ストレージ40や外部ストレージ46に書き込んだりする。
検索インデックスデータベース82は、絞り込み検索に用いる検索条件に関する情報が記憶されている。なお、検索インデックスデータベース82は、必要に応じて、表示デバイス32の画面上にキーオブジェクトとして表示されている検索条件に関する情報以外の検索条件に関する情報についても記憶されている。
コンテンツデータベース84は、項目オブジェクト14となっている音声データや、画像ファイルや、WEBページ等のデータが記憶されている。つまり、コンテンツデータベース84は、画面上に表示されている項目オブジェクト14に対応するファイルの情報(音声情報や、画像情報)が記憶されている。なお、コンテンツデータベース84は、表示デバイス32に表示されている項目オブジェクト14以外の項目オブジェクトのファイルの情報も記憶している。コンテンツアクセス部86は、コンテンツ制御部66と情報のやり取りを行い、コンテンツ制御部66が取得したファイルの情報や、ソフトウェアの情報等を読み取り、コンテンツ管理部80から送られるファイルの情報や、ソフトウェアの情報をコンテンツ制御部66に送る。
表示部62は、表示制御部88と、描画エンジン部90とを有する。表示部62は、情報整理部60のオブジェクト表示部72から送られる情報に基づいて、表示デバイス32に表示させる画像の画像信号を生成し、表示デバイス32に送る。表示制御部88は、オブジェクト表示部72から送られる情報、つまり、どのオブジェクトをどの位置にどのように表示させるかの情報に基づいて、表示させる画像を作成する。描画エンジン部90は、表示制御部88で作成された画像を画像信号に変換し、変換した画像信号を表示デバイス32に送る。このようにして、表示デバイス32は、情報整理部60から送られた情報に基づいて表示部62で作成された画像を表示させる。なお、表示部62は、他のソフトウェアが起動されている場合は、オブジェクト表示部72から送られた情報以外の種々のソフトウェアから送られる情報にも基づいて画像を生成する。
入力制御部64は、入力インターフェース(I/F)制御部92を有する。入力制御部64は、入力デバイス34が検出したユーザーの操作をオブジェクト操作部74に送る。入力インターフェース制御部92は、入力デバイス34から送られる信号を情報整理部60で解析可能な信号に変換して、オブジェクト操作部74に送る。
コンテンツ制御部66は、ファイルシステム94を有する。コンテンツ制御部66は、内部ストレージ40や外部ストレージ46から情報の読み取りを行い、読み取った情報をコンテンツアクセス部86に送る。さらに、コンテンツ制御部66は、コンテンツアクセス部86から送られた情報を、内部ストレージ40や外部ストレージ46に書き込む。なお、ファイルシステム94は、情報の読み取り、書き込みの管理を行う機能である。
ここで、本実施形態の携帯電子機器1は、表示デバイス32に表示されるオブジェクトをユーザーが整理する際のユーザーの手間を低減できる点に特徴がある。例えば、従来の携帯電子機器では、表示デバイスに表示されている複数の情報をユーザーが整理する場合、ユーザーは本実施形態のオブジェクトに相当する画像(アイコン)を選択したまま任意の場所に移動させる、いわゆるドラッグ作業を行う必要がある。従来の技術では、ユーザーが、これを本実施形態のオブジェクトに相当する複数の画像に対して繰り返し実行することで、これらの画像を整列させる。又は、ユーザーは、表示デバイス32に表示されているメニューボタンを操作して画像(アイコン)を整列させるボタンを選択する必要がある。しかしながら、この場合、前記画像は予め決められた方向に整列されるため、ユーザーが所望する方向に前記画像を整列させたい場合、ユーザーは、上述のドラッグを繰り返して画像を移動させる必要がある。
本実施形態の携帯電子機器1は、ユーザーの直感的な操作で、表示デバイス32に表示されている複数の項目オブジェクト14を整理できる点に特徴がある。以下、表示デバイス32に表示されている複数の項目オブジェクト14を整列させるためにユーザーが携帯電子機器1に施す操作の一例を説明する。
図5−1は、初期状態の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図5−2は、項目オブジェクトを整列中の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図5−3は、項目オブジェクトが整列された状態の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図5−4は、プレビューを表示している際の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。
以下、ユーザーが複数の項目オブジェクト14を整理する一例として、項目オブジェクト14が画像ファイルに対応付けられている場合を説明する。図5−1から図5−4に示す項目オブジェクト14は、例えば、各項目オブジェクト14に対応する画像ファイルのサムネイル画像(オリジナル画像を縮小させた画像)である。なお、項目オブジェクト14は、画像ファイルに限定されず、画像ファイル、音楽・音声ファイル、動画ファイル、テキストファイル、メールアドレスや電話番号が記載されたアドレス帳のデータを収納したファイル等に対応した画像でもよい。
図5−1に示すように、制御装置12は、まず、初期状態として表示デバイス32に無作為に配列された複数の項目オブジェクト14と、複数の項目オブジェクト14を囲うグループオブジェクト16とを表示させる。この場合、グループオブジェクト16の形状は、例えば円形である。ここで、表示デバイス32の画像を表示する領域面の1つの方向を第1方向D1とし、第1方向D1と異なる方向を第2方向D2とする。第1方向D1及び第2方向D2は、例えば互いに直交する方向である。図5−1から図5−4に示す表示デバイス32の場合、第1方向D1はユーザーから見て横方向であり、第2方向D2はユーザーから見て縦方向である。ここで、本実施形態では、グループオブジェクト16の初期状態の形状は円形であるが、グループオブジェクト16の初期状態の形状は円形に限定されない。グループオブジェクト16の初期状態の形状は、無作為に配置された項目オブジェクト14を囲う形状であれば多角形でもよい。本実施形態では、グループオブジェクト16の第1方向D1の大きさと、第2方向D2の大きさとは、概ね1:1となる。
無作為に配置された項目オブジェクト14を整列させる場合、ユーザーはまず、図5−1に示すように、グループオブジェクト16を任意の方向に引き伸ばす操作(第1の入力)を入力デバイス34に入力する。つまり、ユーザーはグループオブジェクト16の異なる2点の間の距離を大きくする操作を入力デバイス34に入力する。ここでは、前記異なる2点を第1点P1、第2点P2とする。第1点P1と第2点P2との間の距離を大きくする際、ユーザーは、具体的にはグループオブジェクト16が表示されている領域で異なる2点に接触し、この接触を継続したまま第1点P1、第2点P2との間の距離を大きくするように指を動かす。
なお、入力デバイス34の方式によっては、ユーザーが入力デバイス34に接触した点と、グループオブジェクト16の第1点P1と第2点P2とは一致しないこともある。このため、例えば、グループオブジェクト16が表示されている領域からわずかに外れた入力デバイス34の点をユーザーが接触した場合でも、そのユーザーが入力デバイス34に接触した点がグループオブジェクト16の点として認識されればよい。ユーザーは、例えば、第1点P1を第2点P2から離れる方向に移動させ、かつ、第2点P2を第1点P1から離れる方向に移動させる。これにより、図5−2に示すように、第1点P1と第2点P2との間の距離は大きくなる。ここで、第1点P1と第2点P2との間の距離が大きくなる方向は、第1方向D1と一致するとする。つまり、ユーザーは、第1方向D1にグループオブジェクト16を引き伸ばす操作を入力デバイス34に入力したとする。
オブジェクト表示部72は、第1点P1と第2点P2との距離が大きくなる方向、すなわち、第1方向D1に項目オブジェクト14を並べる。本実施形態では、オブジェクト表示部72は、第1点P1と第2点P2との距離が大きくなるほど、項目オブジェクト14を第1方向D1により整列して並べる。すなわち、オブジェクト表示部72は、第1点P1と第2点P2との距離が大きくなるほど、複数の項目オブジェクト14の第2方向D2のばらつきを低減して表示デバイス32に複数の項目オブジェクト14を表示させる。
また、オブジェクト表示部72は、第1点P1と第2点P2との距離が大きくなる方向、すなわち、第1方向D1にグループオブジェクト16の形状を引き伸ばす。具体的には、オブジェクト表示部72は、グループオブジェクト16を第1方向D1へ延長し、かつ、グループオブジェクト16を第2方向D2へ縮小する。この時、グループオブジェクト16は、接触位置が移動した長さと同じになるように(比例するように)第1方向D1へ延長される。また、この時、グループオブジェクト16は、接触位置が移動した長さと反比例するように第2方向D2へ縮小される。これにより、グループオブジェクト16は、第1方向D1の大きさが第2方向D2の大きさよりも大きくなる。本実施形態では、オブジェクト表示部72は、第1点P1と第2点P2との距離が大きくなるほど、グループオブジェクト16の第1方向D1の大きさを現在よりも増加させ、かつ、グループオブジェクト16の第2方向D2の大きさを現在よりも減少させる。つまり、オブジェクト表示部72は、第1点P1と第2点P2との距離が大きくなるほど、グループオブジェクト16の第2方向D2の大きさに対する第1方向D1の大きさの比率を増加させる。
ここで、グループオブジェクト16は、第1方向D1に整列された複数の項目オブジェクト14をすべて含む形状であればよい。このため、オブジェクト表示部72は、グループオブジェクト16を第1方向D1と第2方向D2との両方向に延長してもよい。ただし、オブジェクト表示部72は、第1方向D1にのみグループオブジェクト16を延長した方が、グループオブジェクト16を引き伸ばして項目オブジェクト14を整列させている感覚をユーザーに与えることができる。したがって、オブジェクト表示部72は、第1方向D1にのみグループオブジェクト16を延長した方が、ユーザーのより直感的な操作による項目オブジェクト14の整列を実現できる。
第1点P1と第2点P2との距離を増加させる第1の入力が入力デバイス34に入力され、複数の項目オブジェクト14の第2方向D2に対するばらつきが0に近づくと、表示デバイス32は、図5−3に示すように、複数の項目オブジェクト14を第1方向D1に向かって一列に表示することになる。グループオブジェクト16は、第1方向D1に延長され、一列に並べられた複数の項目オブジェクト14を囲う形状となる。
ここで、項目オブジェクト14の数によっては、表示デバイス32に項目オブジェクト14を一列で表示できない場合もある。その場合、オブジェクト表示部72は、例えば、複数の項目オブジェクト14を複数列に分けて第1方向D1に並べてもよい。又は、オブジェクト表示部72は、複数の項目オブジェクト14を表示デバイス32に一列に表示できる大きさに各項目オブジェクト14の大きさを縮小してもよい。又は、オブジェクト表示部72は、表示デバイス32にスクロールバーを表示させて、ユーザーが前記スクロールバーを操作すると、項目オブジェクト14を第1方向D1に移動させる構成でもよい。この場合、オブジェクト表示部72は、ユーザーの操作に合わせて、一列に並べられた複数の項目オブジェクト14をスクロールさせながら表示デバイス32に順次表示させる。
なお、オブジェクト表示部72は、前記スクロールバーを設けずに、一列に並べられた複数の項目オブジェクト14をスクロールさせながら表示デバイス32に順次表示させることもできる。例えば、オブジェクト表示部72は、グループオブジェクト16の1点を第1方向D1に移動させる入力を入力デバイス34が検出したら、項目オブジェクト14を第1方向D1に移動させる。これにより、オブジェクト表示部72は、一列に並べられた複数の項目オブジェクト14をスクロールさせながら表示デバイス32に順次表示する。
このように、携帯電子機器1は、ユーザーがグループオブジェクト16を第1方向D1へ延長する操作を入力デバイス34に入力することにより、第1方向D1に項目オブジェクト14を整列して表示デバイス32に表示する。これによって、携帯電子機器1は、ユーザーによる直感的な操作により、表示デバイス32に表示されている項目オブジェクト14を整列して表示できる。ここで、表示部62は、項目オブジェクト14が整列されている状態で、ユーザーが、複数の項目オブジェクト14のうちの1つが表示されている領域に対応するタッチパネルの領域に接触し、項目オブジェクト14のうちの1つを選択すると、図5−4に示すように、選択された項目オブジェクト14のプレビューを表示デバイス32に表示させてもよい。ユーザーは、項目オブジェクト14が表示されている領域のうち、所望の項目オブジェクト14が表示されている領域に接触することで、所望の項目オブジェクト14の1点を単一の接触で選択できる。この操作により、入力制御部64は、複数の項目オブジェクト14のうちの1つが選択されたと判断する。
例えば、項目オブジェクト14が音楽ファイルである場合、ユーザーによって複数の項目オブジェクト14から1つが選択されると、制御装置12は、選択された項目オブジェクト14に対応する音楽を再生する。この時、制御装置12は、表示デバイス32に音楽再生プレイヤーの各ボタンの画像を表示部62が表示させる。再生プレイヤーのボタンとは、例えば、再生開始ボタンや、再生の停止ボタンや、早送りボタンや、巻き戻しボタン、リピートボタン等である。また、制御装置12は、コンテンツ管理部80がコンテンツデータベース84から音楽ファイルの情報を読み出し、表示部62が表示デバイス32に前記情報を表示させてもよい。音楽ファイルの情報には、例えば、現在の再生時間や、全体の再生時間の長さや、ファイル名や、ファイルのビットレートや、CDジャケットの画像等が含まれる。
また、例えば、項目オブジェクト14が動画である場合、ユーザーによって複数の項目オブジェクト14から1つが選択されると、制御装置12は、選択された項目オブジェクト14に対応する動画を再生する。この時、制御装置12は、表示デバイス32に動画再生プレイヤーの各ボタンの画像を表示部62が表示させる。また、制御装置12は、コンテンツ管理部80がコンテンツデータベース84から動画ファイルの情報を読み出し、表示部62が表示デバイス32に前記情報を表示させてもよい。動画ファイルの情報には、例えば、現在の再生時間や、全体の再生時間の長さや、ファイル名や、ファイルのビットレートや、DVDビデオのジャケットの画像等が含まれる。
また、例えば、項目オブジェクト14がテキストファイルであった場合、ユーザーにより複数の項目オブジェクト14から1つが選択されると、制御装置12は、選択された項目オブジェクト14に対応するテキストファイルに関連付けされたアプリケーションプログラムを実行する。具体的には、制御装置12は、テキストビュワーや、テキストエディターや、ワードプロッセッサーを実行し、これらのアプリケーションプログラムで、選択されたテキストファイルを表示する。
また、例えば、項目オブジェクト14がアドレス帳データ内の電話番号を表す画像であった場合、ユーザーにより複数の項目オブジェクト14から1つが選択されると、制御装置12は、選択された項目オブジェクト14に対応する電話番号との通話を要求する処理を実行する。また、項目オブジェクト14がアドレス帳データ内のメールアドレスを表す画像であった場合、ユーザーにより複数の項目オブジェクト14から1つが選択されると、制御装置12は、選択された項目オブジェクト14に対応するメールアドレスへ送信するメールを作成するための画面を表示デバイス32に表示する。また、項目オブジェクト14がWEBページのアドレス(URL:Uniform Resource Locator)を表す画像であった場合、ユーザーにより複数の項目オブジェクト14から1つが選択されると、制御装置12は、選択された項目オブジェクト14に対応するURLへの接続(リンク先のファイルのダウンロードし、ファイルに対応したアプリケーションプログラムを実行)する。
このように、制御装置12は、複数の項目オブジェクト14の中の1つが選択されると、選択された項目オブジェクト14に予め関連付けられたアプリケーションプログラムを実行する。これにより、携帯電子機器1は、ユーザーによる直感的な操作によって、ユーザーが所望するアプリケーションプログラムを実行できる。
ここで、本実施形態の携帯電子機器1は、図5−3に示すように複数の項目オブジェクト14が一列に整列されて表示デバイス32に表示されている際の項目オブジェクト14の順番にも特徴がある。オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第1点P1と第2点P2との少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出すると、第1点P1と第2点P2との間の距離が大きくなる方向に第1所定基準に基づいて項目オブジェクト14を順番に並べる。
ここで、第1所定基準には、例えば、ファイル名のアルファベット順や、ファイルの更新日時順や、ファイルの容量の大きさ順や、ファイルの種類順が含まれる。また、グループオブジェクト16が、絞り込み検索によって絞り込まれた項目オブジェクト14を囲うグループオブジェクトである場合、前記第1所定基準には、ファイルと検索条件との適合率順も含まれる。ここで、適合率とは、検索条件に対してファイルが一致する割合を示す値である。例えば、ファイルの適合率が100%の場合、前記ファイルは、検索条件に指定されたキーワードや画像等の情報を完全に含むことになる。本実施形態では、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第1点P1と第2点P2との少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出すると、第1点P1と第2点P2との間の距離が離れる方向に適合率順に項目オブジェクト14を並べるものとして説明する。
具体的には、図5−3に示すように、ユーザーによって第1点P1と第2点P2との間の距離が第1方向D1に向かって大きくなるように第1点P1と第2点P2とが移動されると、オブジェクト制御部70は、第1点P1から第2点P2に向かって前記適合率が順次小さくなるように、項目オブジェクト14を第1方向D1に並べる。これにより、ユーザーは、第1点P1と第2点P2との間の距離が第1方向D1に大きくなるように第1点P1と第2点P2とを移動させる操作を入力デバイス34に入力することで、複数の項目オブジェクト14を整列させることに加えて、前記適合率順に項目オブジェクト14を並び替えることができる。その結果、携帯電子機器1は、項目オブジェクト14を第1所定基準に基づいて並び替えるために要するユーザーの操作量を低減できる。すなわち、携帯電子機器1は、ユーザーの手間を低減できる。
なお、オブジェクト制御部70は、第1点P1と第2点P2との両方への接触が互いに離れる方向に移動される場合に、複数の項目オブジェクト14を整列させる構成に限定されない。例えば、オブジェクト制御部70は、第1点P1が固定されて第2点P2への接触のみが第1点P1から離れる方向に移動される場合も、複数の項目オブジェクト14を整列させる。また、オブジェクト制御部70は、例えば、第2点P2が固定されて第1点P1への接触のみが第2点P2から離れる方向に移動される場合も、複数の項目オブジェクト14を整列させる。
ここで、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第2点P2が第1点P1から離れる方向に移動された場合と、第1点P1が第2点P2から離れる方向に移動された場合とで、項目オブジェクト14を並べる順番を逆転させると好ましい。具体的には、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第2点P2が第1点P1から離れる方向に移動された場合、第1点P1から第2点P2に向かって適合率が小さくなるように項目オブジェクト14を並べる。つまり、オブジェクト制御部70は、固定されている第1点P1側により適合率が高い項目オブジェクト14を配置する。また、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第1点P1への接触が第2点P2から離れる方向に移動された場合、第2点P2から第1点P1に向かって適合率が小さくなるように項目オブジェクト14を並べる。つまり、固定されている第2点P2側により適合率が高い項目オブジェクト14を配置する。
従来、項目オブジェクト14の順番を逆転させたい場合、ユーザーは、まず項目オブジェクト14を整列させる操作を入力デバイス34に入力し、次に複数の項目オブジェクト14の順番を逆転させる操作を入力デバイス34に入力する必要があった。しかしながら、携帯電子機器1は、第1点P1と第2点P2とのうちいずれかが移動されたかによって、整列された項目オブジェクト14の順番を逆転して表示デバイス32に表示する。これによって、ユーザーは、複数の項目オブジェクト14を整列させる操作と同時に、項目オブジェクト14の順番を指定する操作を入力デバイス34に入力できる。その結果、携帯電子機器1は、項目オブジェクト14を第1所定基準に基づいて並び替えるために要するユーザーの操作量を低減できる。すなわち、携帯電子機器1は、ユーザーの手間を低減できる。
また、グループオブジェクト16の互いに異なる2点のうち、固定される側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置させることにより、携帯電子機器1は、より直感的な操作による項目オブジェクト14の整理を実現できる。これは、ユーザーは、より適合率の高い項目オブジェクト14を重要視する傾向にあるために、より重要度の高い項目オブジェクト14を固定しておく傾向がある。このため、グループオブジェクト16の互いに異なる2点のうち、固定される側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置させることにより、携帯電子機器1は、より直感的な操作による項目オブジェクト14の整理を実現できる。なお、ここでいう整理とは、複数の項目オブジェクト14の順番を所望の順番に並び替えることが含まれる。
ここで、本実施形態では、第1点P1と第2点P2との両方が互いに離れる方向に移動された場合、オブジェクト制御部70は、例えば、ユーザーから見て左側の第1点P1側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置する。これは、ユーザーは左側を先頭と考える傾向があるためである。また、ユーザーは、先頭側に重要度の高い項目オブジェクト14を配置する傾向がある。したがって、オブジェクト制御部70は、例えば、ユーザーから見て左側の第1点P1側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置することで、ユーザーに与える違和感を低減できる。ただし、ユーザーによっては、ユーザーから見て右側の第2点P2側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置することを望むこともある。このため、携帯電子機器1は、第1点P1と第2点P2とのうちのいずれか側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置するかを、ユーザーが予め設定できるように構成されると好ましい。これにより、携帯電子機器1は、ユーザーに与える違和感をより低減できる。
なお、第1点P1と第2点P2との間の距離を大きくする方向は第1方向D1に限定されない。以下に、第1方向D1とは異なる方向に第1点と第2点とのうちの少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出した場合を説明する。
図6−1は、項目オブジェクトの配置が初期状態の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図6−2は、項目オブジェクトを第2方向に整列中の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図6−3は、項目オブジェクトが第2方向に整列された状態の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図6−4は、プレビューを表示している際の表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。
図6−1に示すように、制御装置12は、まず、初期状態として表示デバイス32に無作為に配列された複数の項目オブジェクト14と、複数の項目オブジェクト14を囲うグループオブジェクト16とを表示させる。無作為に配置された項目オブジェクト14を整列させる場合、ユーザーはまず、図6−1に示すように、グループオブジェクト16を第2方向D2に引き伸ばす操作を入力デバイス34に入力する。つまり、ユーザーは、グループオブジェクト16の2点の間の距離を大きくする操作を入力デバイス34に入力する。ここでは、前記2点を第1点P3、第2点P4とする。ユーザーは、例えば、第1点P3への接触を第2点P4から離れる方向に移動し、かつ、第2点P4を第1点P3から離れる方向に移動する。これにより、図6−2に示すように、第1点P3と第2点P4との間の距離は大きくなる。ここで、第1点P3と第2点P4との間の距離が大きくなる方向は、第2方向D2と一致するとする。つまり、ユーザーは、第2方向D2にグループオブジェクト16を引き伸ばす操作を入力デバイス34に入力したとする。
オブジェクト表示部72は、第1点P3と第2点P4とのそれぞれの接触の距離が大きくなる方向、つまり、第2方向D2に項目オブジェクト14を並べる。本実施形態では、オブジェクト表示部72は、第1点P3と第2点P4との距離が大きくなるほど、項目オブジェクト14を第2方向D2により整列して並べる。すなわち、オブジェクト表示部72は、第1点P3と第2点P4との距離が大きくなるほど、複数の項目オブジェクト14の第1方向D1のばらつきを低減する。
また、オブジェクト表示部72は、第1点P3と第2点P4との距離が大きくなる方向、つまり、第2方向D2にグループオブジェクト16の形状を引き伸ばす。具体的には、オブジェクト表示部72は、グループオブジェクト16を第2方向D2へ延長し、かつ、グループオブジェクト16を第1方向D1へ縮小する。これにより、グループオブジェクト16は、第2方向D2の大きさが第1方向D1の大きさよりも大きくなる。本実施形態では、オブジェクト表示部72は、第1点P3と第2点P4との距離が大きくなるほど、グループオブジェクト16の第2方向D2の大きさを現在よりも増加させ、かつ、グループオブジェクト16の第1方向D1の大きさを現在よりも減少させる。つまり、オブジェクト表示部72は、第1点P3と第2点P4との距離が大きくなるほど、グループオブジェクト16の第1方向D1の大きさに対する第2方向D2の大きさの比率を増加させる。
第1点P3と第2点P4との距離を増加させる入力が入力デバイス34に入力され、複数の項目オブジェクト14の第1方向D1のばらつきがなくなると、表示デバイス32は、図6−3に示すように、複数の項目オブジェクト14を第2方向D2に例えば一列に表示することになる。グループオブジェクト16は、第2方向D2に延長され、一列に並べられた複数の項目オブジェクト14を囲う形状となる。
このように、携帯電子機器1は、ユーザーがグループオブジェクト16を第2方向D2へ延長する操作を入力デバイス34に入力することにより、第2方向D2に項目オブジェクト14を整列して表示デバイス32に表示する。よって、携帯電子機器1は、ユーザーによる直感的な操作により、表示デバイス32に表示されている項目オブジェクト14を整列させて表示できる。ここで、表示部62は、図6−4に示すように、項目オブジェクト14が整列されている状態で、ユーザーが複数の項目オブジェクト14のうちの1つを単一の接触点で選択すると、選択された項目オブジェクト14のプレビューをグループオブジェクト16及び項目オブジェクト14と共に表示デバイス32に表示させる。
本実施形態の携帯電子機器1は、図6−3に示すように複数の項目オブジェクト14が一列に整列されて表示デバイス32に表示されている際の項目オブジェクト14の順番に特徴がある。オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第1点P3と第2点P4との少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出し、かつ、第1点P3と第2点P4との間の距離が離れる方向が第2方向D2である場合、第2方向D2に第2所定基準に基づいて項目オブジェクト14を順番に並べる。
第2所定基準は、第1所定基準とは異なる基準である。第1所定基準が適合率である場合、第2所定基準は、例えば、ファイル名のアルファベット順や、ファイルの更新日時順や、ファイルの容量の大きさ順や、ファイルの種類順である。以下の説明では、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第1点P3と第2点P4との少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出すると、第1点P3と第2点P4との間の距離が離れる方向に向かって前記更新日時順に項目オブジェクト14を並べるものとして説明する。なお、項目オブジェクト14がデジタルカメラで撮像した写真ファイルの場合、前記写真に加工が施されていなければ、前記更新日時は通常撮影日時と一致する。
図6−3に示すように、ユーザーによって第1点P3と第2点P4との間の距離が第2方向D2に大きくなるように第1点P3と第2点P4とが移動されると、オブジェクト制御部70は、第1点P3から第2点P4に向かって前記更新日時が順次現在から遠い日時になるように、項目オブジェクト14を第2方向D2に並べる。これにより、ユーザーは、第1点P3と第2点P4との間の距離が第2方向D2に大きくなるように第1点P3と第2点P4とを移動する操作を入力デバイス34に入力することで、複数の項目オブジェクト14を整列させることに加えて、前記更新日時順に項目オブジェクト14を並び替えることができる。その結果、携帯電子機器1は、項目オブジェクト14を第2所定基準に基づいて並び替えるために要するユーザーの操作量を低減できる。すなわち、携帯電子機器1は、ユーザーの手間を低減できる。
従来、異なる所定基準で複数の項目オブジェクトを並び替える場合、ユーザーは、項目オブジェクトを並び替える前にまず、所定基準を指定する操作を入力デバイスに入力する必要があった。しかしながら、携帯電子機器1は、項目オブジェクト14を並び替える入力と同時に、所定基準を指定する操作を入力デバイス34に入力できる。これにより、携帯電子機器1は、第1所定基準とは異なる所定基準を指定するために要するユーザーの操作量を低減できる。つまり、携帯電子機器1は、ユーザーの手間を低減できる。
なお、オブジェクト制御部70は、第1点P3と第2点P4との両方が互いに離れる方向に移動される場合以外に、第1点P3が固定されて第2点P4のみが第1点P3から離れる方向に移動される場合も、複数の項目オブジェクト14を整列させる。また、オブジェクト制御部70は、例えば、第2点P4が固定されて第1点P3のみが第2点P4から離れる方向に移動される場合も、複数の項目オブジェクト14を整列させる。
ここで、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第2点P4が第1点P3から離れる方向に移動された場合と、第1点P3が第2点P4から離れる方向に移動された場合とで、項目オブジェクト14を並べる順番を逆転させると好ましい。具体的には、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第2点P4が第1点P3から離れる方向に移動された場合、第1点P3から第2点P4に向かって更新日時が現在から近い日時になるように項目オブジェクト14を並べる。つまり、オブジェクト制御部70は、固定されている第1点P3側により更新日時が現在から遠い項目オブジェクト14を配置する。また、オブジェクト制御部70は、グループオブジェクト16の第1点P3が第2点P4から離れる方向に移動された場合、第2点P4から第1点P3に向かって更新日時が現在から近い日時になるように項目オブジェクト14を並べる。つまり、固定されている第2点P4側により更新日時が現在から遠い項目オブジェクト14を配置する。
このように、携帯電子機器1は、第1点P3と第2点P4とのうちいずれかが移動されたかによって、整列された項目オブジェクト14の順番を逆転する。よって、ユーザーは、複数の項目オブジェクト14を整列させる操作と同時に、項目オブジェクト14の順番を指定する操作を入力デバイス34に入力できる。これにより、携帯電子機器1は、項目オブジェクト14の順番を指定して複数の項目オブジェクト14を整列させるために要するユーザーの操作量を低減できる。つまり、携帯電子機器1は、ユーザーの手間を低減できる。
上述したように、本実施形態では、第1点P3と第2点P4との両方が互いに離れる方向に移動された場合、オブジェクト制御部70は、例えば、ユーザーから見て上側(ユーザーから遠い側)の第1点P3に更新日時が現在から遠い項目オブジェクト14を配置する。これは、ユーザーは上側を先頭と考える傾向があるためである。また、ユーザーは先頭側から後尾側に向かって時系列に項目オブジェクト14を配置する傾向がある。よって、オブジェクト制御部70は、例えば、ユーザーから見て上側の第1点P3側に更新日時が現在から遠い項目オブジェクト14を配置することで、ユーザーに与える違和感を低減できる。
ただし、ユーザーによっては、ユーザーから見て下側の第2点P4側に更新日時が現在から遠い項目オブジェクト14を配置することを望むこともある。このため、携帯電子機器1は、第1点P3と第2点P4とのうちのいずれか側に更新日時が現在から遠い項目オブジェクト14を配置するかをユーザーが予め設定できるように構成されると好ましい。これにより、携帯電子機器1は、ユーザーに与える違和感をより低減できる。
以上が、表示デバイス32に表示される複数の項目オブジェクト14を整理するためにユーザーが入力デバイス34に入力する操作と、携帯電子機器1の動作である。次に、上述の動作を実現するために、制御装置12が実行する一連の手順を説明する。
図7は、複数の項目オブジェクトを整理して表示デバイスに表示するために制御装置が実行する手順を示すフローチャートである。図2に示す制御装置12の入力制御部64は、ステップST102で、入力デバイス34から入力デバイス34が検出した結果を取得する。そして、制御装置12の情報整理部60は、ユーザーが入力デバイス34にマルチタッチの操作をしているか否かを判断する。ここで、マルチタッチとは、入力デバイス34に2点で接触する操作のことである。
ユーザーがマルチタッチをしていない場合(ステップST102、No)、情報整理部60は、ステップST104で、ユーザーが入力デバイス34に1点でタッチしているか否かを判断する。ユーザーが入力デバイス34に1点でタッチしている場合(ステップST104、Yes)、情報整理部60は、ステップST106で、ユーザーが入力デバイス34にタッチしている点が、項目オブジェクト14が表示されている領域内であるか否かを判定する。ユーザーが入力デバイス34にタッチしている点が、項目オブジェクト14が表示されている領域内である場合(ステップST106、Yes)、制御装置12のコンテンツ制御部66は、ステップST108で、ユーザーが選択した項目オブジェクト14に関連付けされたアプリケーションプログラムを実行する。ステップST108の手順を実行すると、制御装置12は、一連の手順を終了する。また、ステップST104でユーザーが入力デバイス34に1点でタッチしていないと情報整理部60に判断された場合(ステップST104、No)、又は、ユーザーが入力デバイス34にタッチしている点が、項目オブジェクト14が表示されている領域内ではないと情報整理部60に判断された場合(ステップST106、No)も、制御装置12は、一連の手順を終了する。
ステップST102でユーザーがマルチタッチをしていると情報整理部60が判断した場合(ステップST102、Yes)、情報整理部60は、ステップST110で、項目オブジェクト14の配置が初期状態であるか否かを判断する。ここで、初期状態とは、図5−1や図6−1に示すように、項目オブジェクト14が表示デバイス32に無作為に配置された状態である。また、初期状態のとき、グループオブジェクト16の形状は、第1方向D1の大きさと第2方向D2の大きさとの比が、概ね1:1となっている。情報整理部60は、例えば、各項目オブジェクト14の配置やグループオブジェクト16の形状等から、項目オブジェクト14の配置が初期状態であるか否かを判断する。
項目オブジェクト14の配置が初期状態である場合(ステップST110、Yes)、情報整理部60は、ステップST112で、ユーザーが入力デバイス34にタッチした位置が、2点ともグループオブジェクト16が表示されている領域内であるか否かを判断する。具体的には、情報整理部60は、入力デバイス34から検出結果を取得して、この結果に基づいて2点ともグループオブジェクト16が表示されている領域内であるか否かを判断する。ユーザーが入力デバイス34にタッチした位置が、2点ともグループオブジェクト16が表示されている領域内である場合(ステップST112、Yes)、制御装置12の情報管理部76は、ステップST114で、ユーザーが入力デバイス34にタッチした2点の位置を、タッチ開始位置として情報データベース78に記憶させる。
次に、情報管理部76は、ステップST116で、現在の状態を初期状態から選択状態に変更する。具体的には、情報管理部76は、現在の状態が選択状態である旨の情報を情報データベース78に記憶させる。次に、制御装置12の表示部62は、ステップST118で、表示デバイス32に項目オブジェクト14及びグループオブジェクト16を表示させる。ここで、ユーザーが入力デバイス34にタッチした位置が、2点ともグループオブジェクト16が表示されている領域内ではない場合(ステップST112、No)、制御装置12は、ステップST114の手順及びステップST116の手順を実行せずにステップST118の手順を実行し、ステップST118以降の手順を実行する。ステップST118の手順を実行すると、制御装置12は、ステップST102の手順に戻り、ステップST102の手順を実行してステップST102以降の手順を実行する。
情報整理部60は、ステップST110で、現在の状態が初期状態ではないと判断する(ステップST110、No)。これは、制御装置12がすでにステップST116を実行しているためである。すると、情報管理部76は、ステップST120で、情報データベース78からユーザーがタッチした2点間の距離を取得する。そして情報整理部60は、前記2点間の距離が所定値α以上か否かを判定する。前記2点間の距離が所定値α未満の場合(ステップST120、No)、情報整理部60は、ステップST122で、前記2点間の距離が所定値β以下か否かを判定する。ここで、所定値αは、前記2点間の距離が所定値α以上であれば、ユーザーが前記2点間の距離を増大させて複数の項目オブジェクト14を整理するために入力デバイス34を操作していると判断できる値である。また、所定値βは、前記2点間の距離が所定値β以下である場合に、ユーザーによるタッチが誤タッチ、又は、ユーザーが項目オブジェクト14の整理をキャンセルしようとしていると判断できる値である。なお、所定値αは、初期状態における2点間の距離よりも大きい値が好ましい。また、所定値βは、初期状態における2点間の距離よりも小さい値であればよい。これにより、情報整理部60は、実行すべき処理の増加を抑えつつ、ユーザーが前記2点間の距離を増大させて複数の項目オブジェクト14を整理するために入力デバイス34を操作しているのか、ユーザーが項目オブジェクト14の整理をキャンセルしようとしているのかを判断できる。
ユーザーが入力デバイス34にタッチした2点間の距離が所定値α以上の場合(ステップST120、Yes)、情報整理部60は、ステップST124で、現在の状態が選択状態であるか否かを判断する。現在の状態が選択状態である場合(ステップST124、Yes)、情報管理部76は、ステップST126で、タッチ開始位置を情報データベース78から取得する。また、情報整理部60は、入力制御部64を介して入力デバイス34が検出した現在のタッチ位置を取得する。そして、情報整理部60は、これらの値からユーザーがタッチした2点の移動方向を算出する。具体的には、情報整理部60は、例えば、図5−1に示す第1点P1の位置と、図5−3に示す第1点P1の位置との2つの情報から、第1点P1の移動方向を算出する。また、情報整理部60は、例えば、図5−1に示す第2点P2の位置と、図5−3に示す第2点P2の位置との2つの情報から第2点P2の移動方向を算出する。そして、情報整理部60は、例えば、第1点P1の移動方向と第2点P2の移動方向との中間(平均)の方向をユーザーによる操作方向として情報データベース78に記憶させる。ここで、第1点P1の移動方向と第2点P2の移動方向とは概ね一致する傾向にある。よって、情報整理部60は、第1点P1の移動方向と第2点P2の移動方向とのうちのいずれかの方向をユーザーによる操作方向として情報データベース78に記憶させる構成も考えられる。
次に、制御装置12のオブジェクト表示部72は、ステップST128で、操作方向に対応した所定基準で複数の項目オブジェクト14を一列に整列させる。具体的には、図5−3に示すように、グループオブジェクト16の異なる2点間の距離が第1方向D1で大きくなる入力を入力デバイス34が検出すると、オブジェクト表示部72は、ステップST128で、適合率に基づいて複数の項目オブジェクト14を一列に整列させる。また、図6−3に示すように、グループオブジェクト16の異なる2点間の距離が第2方向D2で大きくなる入力を入力デバイス34が検出すると、オブジェクト表示部72は、ステップST128で、更新日時に基づいて複数の項目オブジェクト14を一列に整列させる。
なお、この場合、オブジェクト表示部72は、表示デバイス32に表示されている項目オブジェクト14を整列させるのではなく、次にステップST118を実行する際に表示デバイス32に表示させる画像を生成する段階として仮想的に複数の項目オブジェクト14を整列させる。さらに、オブジェクト表示部72は、グループオブジェクト16の形状を変形させる。具体的には、オブジェクト表示部72は、ユーザーによって操作される2点であって、グループオブジェクト16の異なる2点間の距離が大きくなる方向に、グループオブジェクト16を延長し、グループオブジェクト16の異なる2点間の距離が大きくなる方向と直交する方向にグループオブジェクト16を縮小する。
次に、情報整理部60は、ステップST130で、ユーザーがタッチした2点のうちの1点が固定されていたか否かを判断する。ここで、ユーザーは前記2点のうちの1点を固定しているつもりでも、実際はわずかに前記1点が移動している場合がある。ここでは、このような前記1点のわずかな移動は、前記1点が固定されているものとして判断する。つまり、ユーザーがタッチした1点の移動量が所定値以下の場合、オブジェクト操作部74は、ユーザーがタッチした2点のうちの1点が固定されていたとして判断する。
ユーザーがタッチした2点のうちの1点が固定されていた場合(ステップST130、Yes)、オブジェクト表示部72は、ステップST132で、固定されている点側から移動された点側に向かって複数の項目オブジェクト14を所定の順番で並べる。具体的には、複数の項目オブジェクト14が図5−3に示すように適合率で並べられる場合、オブジェクト表示部72は、固定されている点側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置し、移動されている点側に適合率がより低い項目オブジェクト14を配置する。又は、複数の項目オブジェクト14が図6−3に示すように更新日時で並べられる場合、オブジェクト表示部72は、固定されている点側に更新日時が現在からより遠い項目オブジェクト14を配置し、移動されている点側に更新日時が現在により近い項目オブジェクト14を配置する。
ユーザーがタッチした2点のうちの1点が固定されていなかった場合(ステップST130、No)、オブジェクト表示部72は、ステップST134で、図5−3に示すように、ユーザーから見て左側の第1点P1から第2点P2に向かって所定の順番で項目オブジェクト14を並べる。具体的には、図5−3に示すように適合率で並べられる場合、オブジェクト表示部72は、第1点P1側に適合率がより高い項目オブジェクト14を配置し、第2点P2側に適合率がより低い項目オブジェクト14を配置する。又は、複数の項目オブジェクト14が図6−3に示すように更新日時で並べられる場合、オブジェクト表示部72は、第1点P3側に更新日時が現在からより遠い項目オブジェクト14を配置し、第2点P4側に更新日時が現在により近い項目オブジェクト14を配置する。
ステップST132の手順、又は、ステップST134の手順を実行すると、情報整理部60は、ステップST136で、現在の状態を選択状態からソート状態に変更する。具体的には、情報管理部76は、現在の状態がソート状態である旨の情報を情報データベース78に記憶させる。ここで、ソート状態とは、複数の項目オブジェクト14が所定基準に基づいて順番に一列に整列され、グループオブジェクト16が初期状態から変形された状態である。次に、制御装置12は、ステップST118の手順を実行し、ステップST102に戻る。
制御装置12は、ステップST124の手順を実行する場合、現在の状態がソート状態となっている。よって、現在の状態は選択状態ではないと情報整理部60が判断し(ステップST124、No)、制御装置12は、ステップST118を実行する。そして、制御装置12は、ステップST102に戻り、ステップST102の手順を実行してステップST102以降の手順を実行する。
ここで、ユーザーがグループオブジェクト16の形状を縮小するように、グループオブジェクト16の異なる2点を近づける操作を入力デバイス34に入力したとする。前記2点間の距離が所定値βよりも大きい場合(ステップST122、No)、制御装置12は、ステップST118の手順を実行して、ステップST118以降の手順を実行する。前記2点間の距離が所定値β以下の場合(ステップST122、Yes)、情報整理部60は、ステップST138で、現在の状態がソート状態であるか否かを判断する。現在の状態がソート状態ではない場合(ステップST138、No)、制御装置12は、ステップST118の手順を実行してステップST118以降の手順を実行する。現在の状態がソート状態である場合(ステップST138、Yes)、オブジェクト表示部72は、ステップST140で、複数の項目オブジェクト14の配置、及び、グループオブジェクト16の形状を図5−1及び図6−1に示す初期状態に戻す。次に、情報整理部60は、現在の状態をソート状態から初期状態にステップST142で変更する。そして、制御装置12は、ステップST118の手順を実行して、ステップST118以降の手順を実行する。
以上の一連の手順を実行することにより、制御装置12は、グループオブジェクト16の異なる2点のうち少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出すると、2点間の距離が大きくなる方向に複数の項目オブジェクト14を並べて表示デバイス32に表示できる。また、制御装置12は、グループオブジェクト16の異なる2点のうち少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出すると、グループオブジェクト16の形状を、2点間の距離が大きくなる方向に延長し、かつ、2点間の距離が大きくなる方向に直交する方向に縮小して表示デバイス32にグループオブジェクト16を表示できる。
また、制御装置12は、グループオブジェクト16の異なる2点のうち少なくとも一方が他方から離れる方向に移動される入力を入力デバイス34が検出すると、複数の項目オブジェクト14を所定基準に基づいて並び替えて表示デバイス32に表示できる。また、制御装置12は、グループオブジェクト16の第1点が、第1点とは異なるグループオブジェクト16の第2点から離れる方向に移動された場合と、第2点が第1点から離れる方向に移動された場合とで、項目オブジェクト14を並べる順番を逆転させて表示デバイス32に表示できる。
また、制御装置12は、2点間の距離が大きくなる方向が第1方向D1の場合と、2点間の距離が大きくなる方向が第1方向D1とは異なる第2方向D2の場合とで、異なる所定基準に基づいて複数の項目オブジェクト14を並び替えて表示デバイス32に表示できる。また、制御装置12は、グループオブジェクト16を分割して表示させる際、項目オブジェクト14を並べて表示する前の初期状態でグループオブジェクト16を表示デバイス32に表示できる。また、項目オブジェクト14が表示されている領域に単一の接触点で接触する入力を入力デバイス34が検出すると、制御装置12は、項目オブジェクト14に関連付けされたアプリケーションプログラムを実行できる。
ここで、携帯電子機器1は、グループオブジェクト16をユーザーが分割できる点にも特徴がある。以下、表示デバイス32に表示されているグループオブジェクト16を分割するためにユーザーが携帯電子機器1に施す操作の一例を説明する。
図8−1は、整理された項目オブジェクトが表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図8−2は、グループオブジェクトを2分割している場合に表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図8−3は、グループオブジェクトが2分割された状態で表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図8−4は、グループオブジェクトの2分割が完了し、2つの初期状態のグループオブジェクトが表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。
ユーザーは、グループオブジェクト16に含まれる複数の項目オブジェクト14のうち、互いに隣接し合う項目オブジェクト14を選択する。ここで、互いに隣接し合う項目オブジェクト14を、項目オブジェクト14Aと、項目オブジェクト14Bとする。ユーザーは、項目オブジェクト14Aが表示されている領域の入力デバイス34にタッチすることで、項目オブジェクト14Aを選択する。また、ユーザーは、項目オブジェクト14Bが表示されている領域の入力デバイス34にタッチすることで、項目オブジェクト14Bを選択する。
次に、ユーザーは、図8−2に示すように、項目オブジェクト14A及び項目オブジェクト14Bを選択した状態で、項目オブジェクト14Aと項目オブジェクト14Bとの間の距離が大きくなるように操作する(第2の入力を行う)。具体的には、ユーザーは、項目オブジェクト14Aを項目オブジェクト14Bから遠ざかる方向に移動させ、かつ、項目オブジェクト14Bを項目オブジェクト14Aから遠ざかる方向に移動させる。又は、ユーザーは、項目オブジェクト14Bを固定して、項目オブジェクト14Aを項目オブジェクト14Bから遠ざかる方向に移動させる。又は、ユーザーは、項目オブジェクト14Aを固定して、項目オブジェクト14Bを項目オブジェクト14Aから遠ざかる方向に移動させる。
すると、グループオブジェクト16は、図8−3に示すように、項目オブジェクト14Aと項目オブジェクト14Bとの間を境界として、2つのグループオブジェクト16に分割される。説明の便宜上、2つのグループオブジェクト16をグループオブジェクト16Aと、グループオブジェクト16Bとする。グループオブジェクト16Aには、項目オブジェクト14Aが含まれる。グループオブジェクト16Bには、項目オブジェクト14Bが含まれる。ここで、本実施形態では、複数の項目オブジェクト14が第1方向D1に整列されている場合、グループオブジェクト16A及びグループオブジェクト16Bの第2方向D2の大きさは、グループオブジェクト16の分割前と同じである。
次に、ユーザーは、入力デバイス34への接触を解除する。つまり、ユーザーは、入力デバイス34から指を離す。すると、グループオブジェクト16A及びグループオブジェクト16Bは、図8−4に示すように、グループオブジェクト16の分割前の形状と同様の形状、つまり初期状態の形状に変形する。具体的には、グループオブジェクト16A及びグループオブジェクト16Bは、それぞれ、第1方向D1の大きさと、第2方向D2の大きさとの比が概ね1:1となる。この時、グループオブジェクト16Aに含まれる複数の項目オブジェクト14は無作為に並べられる。また、グループオブジェクト16Bに含まれる複数の項目オブジェクト14は無作為に並べられる。
以上が、グループオブジェクト16を2分割する場合のユーザーが携帯電子機器1に施す操作である。ここで、携帯電子機器1は、グループオブジェクト16を3分割することもできる。以下に、グループオブジェクト16を3分割する場合にユーザーが携帯電子機器1に施す操作の一例を説明する。
図9−1は、整理された項目オブジェクトが表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図9−2は、グループオブジェクトを3分割している場合に表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図9−3は、グループオブジェクトが3分割された状態で表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。図9−4は、グループオブジェクトの3分割が完了し、3つの初期状態のグループオブジェクトが表示デバイスに表示されている画像を示す説明図である。
ユーザーは、グループオブジェクト16に含まれる複数の項目オブジェクト14のうち、1つ以上の項目オブジェクト14を挟んで配置される2つの項目オブジェクト14を選択する。ここで、1つ以上の項目オブジェクト14を挟んで配置される2つの項目オブジェクト14を、第1項目オブジェクト14aと、第2項目オブジェクト14bとする。また、第1項目オブジェクト14aと、第2項目オブジェクト14bとの間に挟まれる項目オブジェクト14を中間項目オブジェクト14cとする。ユーザーは、第1項目オブジェクト14aが表示されている領域の入力デバイス34にタッチすることで、第1項目オブジェクト14aを選択する。また、ユーザーは、第2項目オブジェクト14bが表示されている領域の入力デバイス34にタッチすることで、第2項目オブジェクト14bを選択する。
次に、ユーザーは、図9−2に示すように、第1項目オブジェクト14a及び第2項目オブジェクト14bを選択した状態で、第1項目オブジェクト14aと第2項目オブジェクト14bとの間の距離が大きくなるように操作する(第3の入力を行う)。具体的には、ユーザーは、第1項目オブジェクト14aを第2項目オブジェクト14bから遠ざかる方向に移動させ、かつ、第2項目オブジェクト14bを第1項目オブジェクト14aから遠ざかる方向に移動させる。
すると、グループオブジェクト16は、図9−3に示すように、第1項目オブジェクト14aと、第1項目オブジェクト14aと隣接する中間項目オブジェクト14cとの間を第1境界として、2つのグループオブジェクト16に分割される。ここで、2つのグループオブジェクト16のうち、第1項目オブジェクト14aを含むグループオブジェクト16を第1グループオブジェクト16aとする。グループオブジェクト16は、第2項目オブジェクト14bと、第2項目オブジェクト14bと隣接する中間項目オブジェクト14cとの間を第2境界として、2つのグループオブジェクト16に分割される。ここで、2つのグループオブジェクト16のうち、第2項目オブジェクト14bを含むグループオブジェクト16を第2グループオブジェクト16bとする。
グループオブジェクト16は、第1グループオブジェクト16a及び第2グループオブジェクト16b以外に、中間項目オブジェクト14cを含む中間グループオブジェクト16cの3つのグループオブジェクト16に3分割される。ここで、本実施形態では、複数の項目オブジェクト14が第1方向D1に整列されている場合、第1グループオブジェクト16a及び第2グループオブジェクト16b並びに中間グループオブジェクト16cの第2方向D2の大きさは、グループオブジェクト16の分割前と同じである。
次に、ユーザーは、入力デバイス34への接触を解除する。つまり、ユーザーは、入力デバイス34から指を離す。すると、第1グループオブジェクト16a及び第2グループオブジェクト16b並びに中間グループオブジェクト16cは、図9−4に示すように、グループオブジェクト16の分割前の形状と同様の形状、つまり初期状態の形状に変形する。具体的には、第1グループオブジェクト16a及び第2グループオブジェクト16b並びに中間グループオブジェクト16cは、それぞれ、第1方向D1の大きさと、第2方向D2の大きさとの比が概ね1:1となる。この時、第1グループオブジェクト16aに含まれる複数の項目オブジェクト14は無作為に並べられる。また、第2グループオブジェクト16bに含まれる複数の項目オブジェクト14も無作為に並べられる。また、中間グループオブジェクト16cに含まれる複数の項目オブジェクト14も無作為に並べられる。
以上により、ユーザーは、グループオブジェクト16を分割させる場合に、分割を開始する操作と同時に分割の境界を指定する操作を入力デバイス34に同時に入力できる。これにより、携帯電子機器1は、グループオブジェクト16を分割する際にユーザーに要する手間を低減できる。また、ユーザーは、1つのグループオブジェクト16に含まれる2つの項目オブジェクト14を選択し、その2つの項目オブジェクト14を互いに離れる方向に引き離すという分割を連想させる入力で、グループオブジェクト16を所望の境界で2分割又は3分割できる。よって、携帯電子機器1は、より直感的な操作によるグループオブジェクト16の分割を実現できる。
ここで、グループオブジェクト16を容易に分割できる効果を説明する。例えば、項目オブジェクト14がデジタルカメラで撮像した写真ファイルであるとする。また、図8−1又は図9−1に示す複数の項目オブジェクト14は、適合率によって順番に整理されているとする。ユーザーは、この複数の項目オブジェクト14の中から、キーオブジェクトと適合する項目オブジェクト14を抽出することを目的とする。ここで、複数の項目オブジェクト14は、適合率によって3つの種類に区分けできる。前記3つの種類とは、具体的には、適合率が十分高く、ユーザーの目視での確認が不要な項目オブジェクト14と、適合率が十分低く、ユーザーの目視での確認が不要な項目オブジェクト14と、適合率が不十分であって、ユーザーの目視での確認が必要な項目オブジェクト14とである。
そこで、ユーザーは、上記の操作で、グループオブジェクト16を三分割する。ユーザーは、第1グループオブジェクト16aに、適合率が十分高く、ユーザーの目視での確認が不要な項目オブジェクト14を含ませる。また、ユーザーは、第2グループオブジェクト16bに、適合率が十分低く、ユーザーの目視での確認が不要な項目オブジェクト14を含ませる。また、ユーザーは、中間グループオブジェクト16cに、適合率が不十分であって、ユーザーの目視での確認が必要な項目オブジェクト14を含ませる。これにより、ユーザーは、目視での確認を必要とする項目オブジェクト14を、目視での確認を必要としない他の項目オブジェクト14から隔離できる。よって、携帯電子機器1は、ユーザーによる目視での各項目オブジェクト14の確認をしやすくできる。
以上が、表示デバイス32に表示されるグループオブジェクト16を分割するためにユーザーが入力デバイス34に入力する操作と、携帯電子機器1の動作である。次に、上述の動作を実現するために、制御装置12が実行する一連の手順を説明する。
図10は、整列された項目オブジェクトを含むグループオブジェクトを分割するために制御装置が実行する手順を示すフローチャートである。入力制御部64は、ステップST202で、入力デバイス34が検出した結果を入力デバイス34から取得する。そして、情報整理部60は、ユーザーが入力デバイス34にマルチタッチの操作をしているか否かを判断する。ユーザーがマルチタッチをしていない場合(ステップST202、No)、制御装置12は、ステップST202に戻り、ステップST202の手順を実行してステップST202以降の手順を実行する。ユーザーが入力デバイス34にマルチタッチの操作をしている場合(ステップST202、Yes)、情報整理部60は、ステップST204で、現在の状態がソート状態か否かを判断する。ここで、情報管理部76は、情報データベース78から現在の状態を示す情報を取得し、その情報に基づいて現在の状態がソート状態か否かを判断する。
現在の状態がソート状態である場合(ステップST204、Yes)、入力制御部64は、ステップST206で、ユーザーがタッチしている現在の位置を入力デバイス34から取得する。そして、情報整理部60は、ユーザーがタッチしている現在の位置が、グループオブジェクト16が表示されている領域内であるか否かを判断する。ユーザーがタッチしている現在の位置が、グループオブジェクト16が表示されている領域内ではない場合(ステップST206、No)、制御装置12は、ステップST202に戻り、ステップST202の手順を実行して、ステップST202以降の手順を実行する。ユーザーがタッチしている現在の位置が、グループオブジェクト16が表示されている領域内である場合(ステップST206、Yes)、情報管理部76は、ステップST208で、ユーザーがタッチしている現在の位置をタッチ開始位置として情報データベース78に記憶させる。
次に、情報整理部60は、ステップST210で、現在の状態をソート状態からソート分割状態に変更する。そして、制御装置12は、ステップST202に戻る。ここで、携帯電子機器1は、現在の状態がソート分割状態となっている。よって、ステップST204では、情報整理部60は、現在の状態はソート状態ではないと判断する(ステップST204、No)。そして、情報整理部60は、ステップST212で、現在の状態がソート分割状態であるか否かを判断する。現在の状態がソート分割状態ではない場合(ステップST212、No)制御装置12は、ステップST202に戻り、ステップST202の手順を実行して、ステップST202以降の手順を実行する。現在の状態がソート分割状態である場合(ステップST212、Yes)、情報管理部76は、ステップST214で、情報データベース78からステップST208で記憶したタッチ開始位置を取得する。また、情報整理部60は、入力制御部64を介して入力デバイス34が検出した現在のタッチ位置を取得する。そして、情報整理部60は、これらの値からユーザーがタッチした2点間の距離が所定値γ以上離れたか否かを判断する。ここで、所定値γは、ユーザーがタッチした2点間の距離が所定値γ以上離れた場合に、ユーザーはグループオブジェクト16の分割を希望していると判断できる値である。つまり、ユーザーがタッチした2点間の距離が所定値γ未満の場合(ステップST214、No)、情報整理部60は、今回入力デバイス34に入力された操作が、グループオブジェクト16の分割を指令する入力ではないと判断する。そして、制御装置12は、ステップST202に戻り、ステップST202の手順を実行して、ステップST202以降の手順を実行する。
ユーザーがタッチした2点間の距離が所定値γ以上の場合(ステップST214、Yes)、情報管理部76は、ステップST216で、情報データベース78からステップST208で記憶したタッチ開始位置を取得する。そして、情報整理部60は、ユーザーがタッチした2点間に中間項目オブジェクト14cがあるか否かを判断する。具体的には、情報管理部76は、ユーザーがタッチした2点間に中間項目オブジェクト14cを表示させることができる距離があったか否かを判断する。ユーザーがタッチした2点間に中間項目オブジェクト14cがない場合(ステップST216、No)、オブジェクト表示部72は、ステップST218で、ユーザーが選択した2つの項目オブジェクト14、具体的には、図8−3に示す項目オブジェクト14Aと、項目オブジェクト14Bとの間を境界として図8−4に示すようにグループオブジェクト16を2分割する。
ユーザーがタッチした2点間に中間項目オブジェクト14cがある場合(ステップST216、Yes)、オブジェクト表示部72は、ステップST220で、ユーザーが選択した2つの項目オブジェクト14、具体的には、図9−3に示す第1項目オブジェクト14aと、第1項目オブジェクト14aと隣接する中間項目オブジェクト14cとの間を第1境界として、グループオブジェクト16を分割する。また、オブジェクト表示部72は、第2項目オブジェクト14bと、第2項目オブジェクト14bと隣接する中間項目オブジェクト14cとの間を第2境界として、グループオブジェクト16を分割する。これにより、オブジェクト表示部72は、第1境界と第2境界とを境目にして、グループオブジェクト16を3つのグループオブジェクトに3分割する。
ステップST218の手順、又は、ステップST220の手順を実行すると、情報整理部60は、ステップST222で、表示デバイス32に項目オブジェクト14及びグループオブジェクト16を表示させる。この時、グループオブジェクト16は、2分割、又は3分割されて表示デバイス32に表示される。次に、情報整理部60は、ステップST224で、現在の状態をソート分割状態から初期状態に変更する。
以上の一連の手順を実行することにより、複数の項目オブジェクト14が並んで表示デバイス32に表示されている状態で、複数の項目オブジェクト14のうち互いに隣り合う2つの項目オブジェクト14を互いに離れる方向へ移動させる入力を入力デバイス34が検出すると、制御装置12は、2つの項目オブジェクト14の間を境界として、グループオブジェクト16を分割して表示できる。
また、複数の項目オブジェクト14が並んで表示デバイス32に表示されている状態で、複数の項目オブジェクト14のうち、1つ以上の中間項目オブジェクト14cを挟んで配置される第1項目オブジェクト14aと、第2項目オブジェクト14bとを互いに離れる方向へ移動させる入力を入力デバイス34が検出すると、制御装置12は、第1項目オブジェクト14aと中間項目オブジェクト14cとの間を第1境界とし、第2項目オブジェクト14bと中間項目オブジェクト14cとの間を第2境界として、第1項目オブジェクト14aを含む第1グループオブジェクト16aと、第2項目オブジェクト14bを含む第2グループオブジェクト16bと、中間項目オブジェクト14cを含む中間グループオブジェクト16cとに、グループオブジェクト16を分割して表示できる。
このようにして、ユーザーは、グループオブジェクト16を分割させる場合に、分割を開始する操作と同時に分割の境界を指定する操作を入力デバイス34に同時に入力できる。これにより、携帯電子機器1は、グループオブジェクト16を分割する際にユーザーに要する手間を低減できる。また、ユーザーは、1つのグループオブジェクト16に含まれる2つの項目オブジェクト14を選択し、その2つの項目オブジェクト14を互いに離れる方向に引き離すという分割を連想させる入力で、グループオブジェクト16を所望の境界で2分割又は3分割できる。よって、携帯電子機器1は、より直感的な操作によるグループオブジェクト16の分割を実現できる。
なお、本実施形態の携帯電子機器1は、WEBページを表示できるWEBブラウザを搭載し、当該WEBブラウザでWEBページの検索結果に対応する画像を表示デバイスに表示する携帯電子機器にも適用できる。この場合、項目オブジェクト14は、URLを表す画像である。また、グループオブジェクト16は、検索によって抽出されたURL群を囲う画像である。携帯電子機器1は、これらの画像を表示デバイス32に表示し、1つの項目オブジェクト14が表示されている領域に接触されて選択されると、選択された項目オブジェクト14に対応するURLにより指定されるWEBページを通信部26により取得して表示デバイス32に表示する。